JP4542953B2 - 磁気ディスク媒体および磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気ディスク媒体および磁気記録再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、磁気ディスク媒体およびこの磁気ディスク媒体を製造する際に用いられる縮小露光用のレティクルならびに磁気記録再生装置に関する。
磁気記録装置、磁気ディスク装置、ハードディスクドライブ装置においては、大容量化に伴って磁気ディスク媒体の記録密度が増加することにより、磁気ディスク媒体上を相対的に移動する記録再生ヘッドにより記録された磁気情報が、熱揺らぎのため隣接するトラックの記録に悪影響を与え易くなる問題がある。このため、磁気ディスク媒体内の隣接するトラック中の磁性体を物理的に分離することにより、上記の悪影響を解決するという手段を用いることができる。このように、記録トラックまたは記録ビットの形状の磁性体を有する磁気ディスク媒体もしくは磁性体が非磁性体によって区分けされたパターンを具備した磁気ディスク媒体をパターンドメディアと呼ぶ。また、トラックを分断するためディスクリートトラックと呼ぶこともある。(例えば特許文献1、特許文献2参照。)
このようなパターンドメディアの磁性体を加工する技術は、例えば原盤描画装置を用い、希望する磁性体パターンを原盤上に描画し、この原盤上のパターンを表面の凹凸パターンとして記録したインプリントスタンパを作成し、このインプリントスタンパを用いたナノインプリント法を含む作成方法により磁気ディスク媒体を作成することができる(例えば、特許文献3参照)。原盤の作製においてはそのパターンを水銀ランプ、紫外線、電子線、エックス線等の化学線によって感光性樹脂を露光して形成することが出来る。特に電子線で直接描画する手法が、高記録密度を達成するために微細パターン描画の必要性がある磁気ディスクパターンの形成にとって好ましい。
例えば、ポジ型レジストにEB(Electron Beam)描画を行うことで原盤作製した場合、露光部は現像後凹部となり、この原盤を電鋳してスタンパ化すると凸部となる。よって露光したディスクリートトラック溝部はスタンパ化した際に凸型の弧となる。さらに、スタンパ表面の凸部は、ナノインプリントプロセスによりレジスト上の凹部となり、続くエッチング処理することにより凹部の下層に具備された媒体上の磁性膜もしくは基板をエッチングし、結果として磁気ディスク媒体表面上で磁性体と非磁性体のパターン、もしくは磁性体の凹凸パターンを形成する。
この磁気ディスク媒体を磁気記録再生ヘッドを用いて記録再生する場合、磁気ディスク媒体の表面上を記録再生ヘッドが相対的に移動することにより、媒体表面上の所望の位置に記録再生を行う。
記録再生ヘッドが磁気ディスク媒体上で所望の位置に移動するために、磁気ディスク媒体上には位置決めサーボ領域が存在する。記録再生時に、このサーボ領域を記録再生ヘッドが横切るときに再生ヘッドから得られる位置信号から、記録再生ヘッドの磁気ディスク媒体上における位置を把握する。そして得られた位置情報から、記録再生装置で位置を制御して、所望の記録位置まで記録ヘッドを移動させる。
上記パターンドメディアにおいては、上記サーボ領域の信号も、磁性体パターンとしてデータ領域と一括して作製することが、媒体作製時のコストを抑える点と、サーボ位置決め信号と記録パターンを一括して作ることにより高い位置精度が得られる点で好ましい。
一般的なHDD(Hard Disk Drive)に用いられているサーボ領域の磁気パターン形状について説明する。サーボ領域は少なくともプリアンブル領域、アドレス領域、位置決めバースト領域(もしくはバースト領域)を含む。
プリアンブル領域はサーボデータを読み出す前に、信号アンプの増幅率を調整して振幅を一定にする。プリアンブル領域は、サーボ領域中において、ヘッドの掃引方向に対し、アドレス領域や位置決めバースト領域よりも前に位置する。プリアンブル領域は、ヘッドがどのトラック位置にあっても同様の信号が得られるように、トラック方向を横切る複数の線状パターンで構成される。
アドレス領域は、トラック番号やセクタ番号情報を持ち、ヘッドの位置するトラック位置を示す。アドレス情報は、シーク中にヘッドが隣接トラックにずれた場合でもデータを読みとれるようにグレイコードで書き込まれている。
バースト領域は、磁気パターンがトラックを横切る方向に等間隔に並んでいるパターン領域が2個以上トラック方向に並んだ構造を持っており、この領域からの信号はヘッド位置のトラック内のズレ情報を持つ。
パターンドメディアを浮上ヘッドを用いて記録再生する場合、ヘッドと媒体との間の気流がヘッドの浮上安定性に大きく影響を与える。パターンドメディアによりプリアンブル信号を作製する場合、記録領域はトラックに平行な凹凸溝パターンであるのに対し、プリアンブルパターンはトラックを横切る凹凸溝パターンである。記録再生時、ヘッドが記録領域からサーボ領域に移る際、ヘッドの下の媒体形状がトラック方向に平行な凹凸溝パターンからトラックを横切る凹凸溝パターンに移り、ヘッド直下の気流が変動し、ヘッドの浮上安定性が失われる。また、トラック間の溝が円周方向の層流を生み、ヘッドの左右にことなる外力を与えて、ヘッドの浮上安定性が損なわれる。これらの為、ヘッドが正しくサーボ信号乃至データ信号を読みとれない問題がある。
一方、原盤を電子線露光する際、電子線描画装置は描画位置の精度誤差が存在するため、高記録密度に必要な微細パターンの描画時には描画精度誤差に起因するパターンの崩れが生ずる。この問題を解決する手法の一つとして、レティクルを使用する縮小投影露光を用いることができる。
この電子線縮小露光を用いれば、レティクル上のパターンにある程度の位置ブレがある場合においても、縮小投影されることにより、そのブレの大きさも低減する利点を持つ。
電子線縮小投影露光技術としては、非特許文献1に示されるSCALPEL(Scattering with Angular Limitation in Projection Electron Lithography)方式や特許文献4のPREVAIL(Projection Exposure with Variable Axis Immersion Lens)方式が主なものとして挙げられ、これらの方式で用いるに用いるマスクとして、ステンシルタイプとメンブレンタイプがある。ステンシルマスクでは電子ビームが開口部において通過し、非開口部では散乱する。メンブレンマスクでは電子ビームが透過し易い軽元素からなるメンブレンと、メンブレン上に形成された電子ビームを散乱させる重金属パターン層から成る。メンブレン部はシリコンやシリコン窒化膜などが、パターン部はクロム(Cr)やタングステン(W)などが用いられる。
ステンシルマスクのビームが通過する開口部は貫通しているため、メンブレンマスクにあるような低散乱や色収差が起こらないが、その構造上、ドーナツパターンなどは抜けが生じてしまうためマスク化することが出来ない。そのため相補的なマスクを用い、複数回露光をして対応する手法などが取られている。このような対応は位置合わせやスループット上の問題が存在する。また、片持ちパターンや細く長いパターンは機械的強度が低くなりがちで、破損が生じ易い。一方、メンブレンマスクではメンブレン部が存在するため、ドーナツパターンなどでも形成可能であるが、ドーナツパターンや片持ちパターンは機械的強度が弱くなる傾向は同様である。また、メンブレンマスクでは電子線がメンブレンを透過する際にわずかながらも低散乱を起こしてしまい、色収差が出てしまう欠点がある。
よってパターンドメディアにおけるプリアンブルパターンを一括投影露光しようとする際には、平行に並ぶ複数の連続した帯状のパターン部分が開口したマスクを作る必要があるが、そのような細長い開口部はマスクのたわみが生じて投影上光学的支障を生じたり、マスクの強度が脆弱となる問題がある。
米国特許第6,563,673号明細書 特開2004−110896号公報 特開2003−157520号公報 S. D. Berger et al., Applied Physics Letters, 57, 153 (1990) 特許第2829942号公報
上述したように、パターンドメディアにおいては、記録再生磁気ヘッドの浮上安定性が問題であった。
さらに、パターンド媒体を作製する際の縮小投影露光工程において、露光用のレティクルのプリアンブル部等細く長いパターン部の強度に問題があった。
本発明は上記事情を考慮してなされたものであって、強度の高いレティクルおよびこのレティクルを用いて製造される磁気ディスク媒体ならびに磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による磁気ディスク媒体は、周方向に分割されたセクタのサーボ領域内にプリアンブル部を有し、前記プリアンブル部は磁性体からなる半径方向に配置された複数の帯状の記録パターンを有し、各帯状の記録パターンは非磁性体によって半径方向に周期的間隔で分断され、周方向において隣接する帯状の記録パターンは、前記非磁性体によって半径方向に周期的間隔で分断される位置が異なる構造を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様による磁気記録再生装置は、第1の態様の磁気ディスク媒体と、記録再生時に前記磁気ディスク媒体上を相対的に移動するヘッドと、備えていることを特徴とする。
本発明によれば、強度の高いレティクルおよびこのレティクルを用いて製造される磁気ディスク媒体を得ることができ、ヘッドの浮上も安定化させることができる。
本発明の実施形態を以下に図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による磁気ディスク媒体を図1乃至図6を参照して説明する。本実施形態の磁気ディスク媒体は、パターンドメディアであって、その概略の構成を図3乃至図5に示す。図3はパターンドメディア1の平面図、図4(a)、(b)はパターンドメディア1のデータ領域を半径方向の沿って切断した場合の断面図、図5はパターンドメディア1のサーボ領域を説明する図である。
パターンドメディア1は図3に示すように、データ領域11と、サーボ領域12とを備えている。データ領域11は、ユーザデータを記録する領域であって、円環状に形成された磁性体からなるトラックが非磁性部を介して一定長(トラックピッチTp)周期で並んだパターンからなっている。円環状の磁性体からなるトラックは、サーボ領域12により周方向にセクタ分割されている。なお、図3においてはサーボ領域12は15セクタに分割しているが、実際には50以上のセクタに分割されていても良い。
サーボ領域12は、磁気ヘッドの位置決めのための情報を磁性体/非磁性体で形成した領域で、サーボ領域12の形状は、磁気記録装置のヘッドアクセス軌跡となる円弧状で、かつサーボ領域の周方向長が、半径位置に比例して長くなるように形成される(図3参照)。
パターンドメディアは、一般に磁性体加工型媒体と基板加工型媒体の2種類がある。
データ領域は、図4(a)、4(b)に示すように、磁気ヘッドによりユーザデータを記録再生する領域で、記録可能な記録層6として、磁性トラックが強磁性体(例えば、CoCrPt)からなる磁性層で形成されている。図4(a)は磁性体加工型媒体の半径方向に沿って切断した断面図であり、図4(b)は基板加工型媒体の半径方向に沿って切断した断面図である。
強磁性体からなる記録層6は、基板2上に形成された軟磁性材料からなる下地層4を介して設けられている。基板2は、ガラス基板やアルミ基板であってもよい。磁性体加工型媒体では、図4(a)に示すように、記録層6がエッチングにより、隣接するトラック間が削り取られた溝状の非磁性ガード帯7が存在する。また、基板加工型媒体では、図4(b)に示すように、基板2の表面の凹凸上に磁性層と軟磁性材料からなる下地層4が成膜されており、基板2の凸部上に成膜された磁性層である記録層6と下地層4がデータを記録する。しかし、基板2の凹部に成膜された磁性層6aはヘッド位置から離れており、ヘッドによる記録再生が不可能なため、隣接トラック間の非記録領域となる。すなわち、隣接トラック間には溝状の非磁性ガード帯7が存在する。磁性体加工型または基板加工型のいずれであっても、隣接する磁性体からなる記録トラック間には溝が存在し、図4(a)、4(b)に示すようにこの溝になにも埋め込まれていない場合は空気が非磁性体となる。また、上記溝に非磁性体を埋め込むように構成してもよい。したがって、隣接する磁性体からなる記録トラック6は非磁性体によって区分けされた構成となっている。例えば、図6に示すように、磁性体からなる記録トラック6は非磁性体13によって区分けされた構成となっている。
なお、図4(a)、4(b)には図示していないが、媒体の表面には薄膜状にDLC(Diamond Like Carbon)からなる保護膜が形成され、潤滑剤が塗布されている。磁性トラックの径方向幅Twは、非磁性ガード帯7の幅よりも大きくなるように形成されていて、本実施形態による磁気ディスク媒体においては、この磁性体/非磁性体の径方向の比は2:1、すなわち磁性体の占有率が67%のパターンとなっている。なお、図4(a)、4(b)において、Tpはデータトラックピッチを表している。
次に、サーボ領域12のパターンの詳細を図5を参照して説明する。
図5に示すように、サーボ領域12の両脇には、先に説明したデータ領域11が設けられている。サーボ領域12は、プリアンブル部12aと、アドレス部12b、12cと、位置偏差検出用バースト部12d(以下、バースト部12dともいう)と、ギャップ部12eとを備えており、データ領域11と同様に磁性体/非磁性体のパターンとして形成されている。記録容量向上の観点からデータ領域11の占める割合が高い方が望ましく、データ領域11が9割以上、サーボ領域12が1割以下であることが望ましい。
プリアンブル部12aは、パターンドメディア1の回転偏芯等により生ずる時間ズレに対し、サーボ信号再生用クロックを同期させるPLL(Phase-Locked Loop)処理や、信号再生振幅を適正に保つAGC(Automatic Gain Control)処理を行うために設けられている。プリアンブル部12は、半径方向に延びる略円弧で放射状に連続した磁性体/非磁性体からなる、周方向に繰返すパターンで、トラック方向に磁性体と非磁性体との比がほぼ1:1、すなわち、磁性占有率約50%で形成されている。さらに一本一本の線状の磁性体のパターンは再生ヘッドの幅とスキュー角に応じた周期で分断されている。
アドレス部12b、12cは、サーボマーク12と呼ばれるサーボ信号認識コードや、セクタ情報、シリンダ情報等が、プリアンブル部12aの周方向ピッチと同一ピッチで、マンチェスタコードにより形成されている。特に、シリンダ情報12cは、サーボトラック毎にその情報が変化するパターンとなるため、シーク動作時のアドレス判読ミスの影響が小さくなるように、グレイコードと呼ぶ隣接トラックとの変化が最小となるコード変換をしてから、マンチェスタコード化して記録されている。この領域の磁性占有率も約50%となる。
バースト部12dは、シリンダアドレスのオントラック状態からのオフトラック量を検出するためのオフトラック検出用領域で、更にA、B、C、Dバーストと呼ぶ4つの径方向にパターン位相をずらしたマークが形成されている。これらの各バーストには、周方向に複数個のマークがプリアンブル部12aと同一のピッチ周期で配置され、径方向周期は、アドレスパターンの変化周期に比例、換言すれば、サーボトラック周期に比例した周期に取られる。本実施形態による磁気ディスク媒体では、各バーストが周方向に10周期分形成され、径方向は、サーボトラック周期の2倍長周期で繰返すパターンを取っている。また、マーク形状は基本的には方形、厳密にはヘッドアクセス時のスキュー角を考慮した平行四辺形を目指して形成される。また、マーク部は非磁性部として形成する。このバースト部12dのA、B、C、D各バースト部の再生信号の平均振幅値を演算処理することによってオフトラック量が算出される。
次に、本実施形態による磁気ディスク媒体の特徴を図1(a)を参照して説明する。本実施形態の磁気ディスク媒体においては、プリアンブル部12aは磁性体14からなる記録パターンの帯(図1(a)においては上下方向に延在する磁性体からなるパターン)が非磁性体15を間に介して複数個設けられており、各記録パターンの帯が、再生ヘッド110の幅と等しい間隔で非磁性体15によって分断されている。
このように、本実施形態においては、プリアンブル部12aの記録パターンは、従来の場合と異なり、トラックを横切る平行な連続した帯状の記録パターンが複数個並ぶ構造ではなく、隣接する磁性体14からなる帯状の記録パターンそれぞれが非磁性体15によって周期的間隔で分断された構造を有している。これにより、従来問題となっていたヘッドの浮上安定性の問題を解決することができる。すなわち、プリアンブル部12の帯状パターンが一定の周期的間隔で分断していると、磁気ヘッドと磁気ディスク媒体との間の気流が、従来のようなトラックを横切る平行な連続した帯状パターンの状態とは異なり、トラックを横切る方向に流れにくくなる。この気流の状態はデータ領域においてトラックに沿った帯状パターンが配列している状態に近い。したがって、記録再生時に浮上ヘッドが磁気ディスク媒体のデータ領域からサーボ領域に移っても、気流の乱れが無く、磁気ヘッドの安定した浮上性が得られる。
また、隣接する磁性体からなる帯状の記録パターンそれぞれが非磁性体15によって周期的間隔で分断された構造を有しているため、本実施形態の磁気ディスク媒体を製造するのに用いられるレティクルは、従来の磁気ディスク媒体用のレティクルと異なり、細長い開口部を有することがないので、強度が高いものとなる。
本実施形態による磁気ディスク媒体のプリアンブル部12aは、記録パターンの帯が分断される周期は、図1(a)に示すように再生ヘッド110の幅に等しいことが好ましい。プリアンブル部12aの記録パターンの帯の分断される周期的間隔が再生ヘッド110の幅に等しい場合、再生ヘッド110が記録パターンの各帯を通過するとき、再生ヘッド110と、記録パターンの各帯の磁性体14との重なる面積が、図2(a)に示すようなヘッドの位置、ヘッドの掃引方向によらず略一定となるため、図2(b)に示すような、常に一定の再生信号が得られる。これによりプリアンブル部12aに必要な条件である、ヘッドの位置によらない一定強度の信号を常に得ることができる。
(変形例)
なお、プリアンブル部12aの磁性体と非磁性体とからなる記録パターンは、図1(a)に示す記録パターンの磁性体14と非磁性体15を反転(逆に)した図1(b)に示す記録パターンであっても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、図1(b)に示すプリアンブル部12aの記録パターンは、磁性体14からなる帯内に、同一形状の複数の非磁性体15が記録トラックと略直交する方向に周期的に配置された複数の列が設けられた構成となっている。そして、隣接する列の非磁性体15はお互いに互い違いとなるように配列された構成となっており、各列の非磁性体15の一周期の間隔は、再生ヘッド110の幅と等しい間隔となるように構成されている。なお、図1(b)に示すプリアンブル部12aは、図1(a)に示すプリアンブルと同じ表現を用いて表現することができる。すなわち、図1(a)の場合のように磁性体14からなる記録パターンの各帯が非磁性体15によって周期的に分断されており、その分断の周期的間隔は、再生ヘッド110の幅に略等しいが、図1(a)の場合と異なり、隣接する帯は、磁性体14によって接続された構成となっている。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による磁気ディスク媒体を図7(a)、7(b)、7(c)を参照して説明する。
一般に、磁気記録再生装置においては、アームに取り付けられた記録再生ヘッドが磁気ディスク媒体上を移動することによって磁気ディスク媒体上の磁気記録情報を記録再生するが、記録再生ヘッドの位置によって磁気ディスク媒体上のトラック方向とアームとの相対角度すなわちスキュー角が変わる。第1実施形態においては、プリアンブル部12aの磁性体14からなる記録パターンの各帯が非磁性体15によって周期的に分断されており、その分断の周期的間隔は、スキュー角に関わらず、再生ヘッド110の幅に略等しかったが、本実施形態においては、スキュー角の変化に伴って生じる再生ヘッドの実幅(読み取り幅)の変化に、プリアンブル部12aの記録パターンの周期的間隔が等しくなるように構成したものである。
図7(a)に示すように、磁気記録再生装置において、記録再生ヘッド110はアーム130の先端に取り付けられ、アーム130は図示しないボイスコイルモーターによって回転させられることにより、磁気ディスク媒体1上の任意の半径位置に記録再生ヘッド110を移動させることができる。この場合、アーム130の回転位置によりトラック方向に対する記録再生ヘッド110の仰角、すなわちスキュー角が変化する。
再生ヘッド110のトラック方向に対するスキュー角が変化すると、それに応じて図3(a)に示すように、再生ヘッド110のトラックに対する実幅も変化する。したがって、本実施形態におけるプリアンブル部12aの記録パターンの周期的間隔は、図7(b)、7(c)に示すように、再生ヘッド110のスキュー角による再生ヘッド110の実幅に応じて、磁気ディスク媒体1の内周から外周にかけて変化し、どのトラック位置においても再生ヘッド110の実幅に等しくなるように構成したものである。図7(b)はスキュー角がない(=0)の場合、すなわち磁気ディスク媒体1の半径方向と直角となる位置にアーム130がある場合を示したもので、この場合は、プリアンブル部12aの記録パターンの周期的間隔は再生ヘッド110の幅W、すなわち実幅に略等しい。図7(c)は、スキュー角がある(≠0)の場合、すなわち磁気ディスク媒体1の半径方向とアーム130のなす角が直角とならない場合を示したもので、この場合は、プリアンブル部12aの記録パターンの周期的間隔は再生ヘッド110の実際の幅Wでなく実幅W1に略等しい。
本実施形態ように、プリアンブル部12aの記録パターンの周期的間隔を、図7(b)、7(c)に示すように、再生ヘッド110のスキュー角による再生ヘッド110の実幅と略等しくすることにより、良好な再生信号を得ることができる。
なお、本実施形態の磁気ディスク媒体も第1実施形態と同様に、再生ヘッドの浮上安定性が良い。また、本実施形態の磁気ディスク媒体を製造するのに用いられるレティクルは、第1実施形態と同様に、細長い開口部を有することがないので、強度が高いものとなる。
なお、第1(変形例を含む。以下同じ。)および第2実施形態の磁気ディスク媒体1においては、プリアンブル部12aの記録パターンの帯と隣接する記録パターンの帯との分断間隔d1(図1(a)参照)、および隣接する記録パターン間を接続する間隔d2(図1(b)参照)は、少なくとも再生ヘッド110の読み取り幅(実幅)と等しければよく、間隔d1または間隔d2が再生ヘッド110の実幅の1/N(Nは自然数)であっても構わない。この場合においても、再生ヘッド110の位置によらない一定強度の再生信号が得られる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による磁気ディスク媒体を図8を参照して説明する。本実施形態による磁気ディスク媒体は、パターンドメディアであって、図8に示すように、データ領域の磁性体からなる記録トラック6が非磁性体13によって区分けされ、隣接する磁性体からなる記録トラック6間の一部に、トラック幅方向に磁性体からなる支持部6bを設けた構成となっている。すなわち、隣接する記録トラック6は同じ磁性体からなる支持部6bによって接合された構成となっている。支持部6bはトラック部6と同じ高さのものを図示しているが、実際には支持部6bはトラック部6より低くても構わない。また、非磁性体13は非磁性材料が埋め込まれ磁性部6乃至支持部6bと同じ高さになっているものが図示されているが、実際には支持部6bの上を覆っていても構わないし、非磁性体は空気等気体であって、凹凸があっても構わない。
本実施形態の磁気ディスク媒体を製造するために用いられるレティクルは、データ領域において、支持部6bに対応する部分を設けるため、レティクルの強度を高くすることが可能となる。
なお、本実施形態の磁気ディスク媒体においては、サーボ領域のプリアンブル部は、従来の磁気ディスク媒体と同様に平行に並ぶ連続した帯状の磁性体からなる記録パターンを備えていてもよい。また、第1または第2実施形態の磁気ディスク媒体と同様に、サーボ領域のプリアンブル部は、磁性体からなる記録パターンの各帯が非磁性体によって周期的に分断された構成であってもよい。この場合は、第1乃至第2実施形態の場合と同様に、磁気記録再生装置に搭載した場合に磁気ヘッドと磁気ディスク媒体との間に気流の乱れがなく、磁気ヘッドの安定した浮上性が得られる。
次に、第1乃至第3実施形態の磁気ディスク媒体の製造に用いられるレティクルを使用した縮小投影露光を、参考までに図9を参照して説明する。
縮小投影露光とは、図9に示すように、所定のパターンを有し電子線を透過するレティクル64を用い、このレティクル64を電子銃60と縮小レンズ66の間に挿入する。電子銃60から放射された電子線62は、ある断面積を持ってレティクル64に照射され、レティクル64上のパターンに応じて電子線62が透過し、縮小レンズ66に向かう。縮小レンズ66は電子線62の放射断面積を数倍縮小する働きを持ち、縮小レンズ66を通過した電子線62は原盤68上に照射される。原盤68上にはレティクル64のパターンを透過した電子線が縮小レンズ66により数分の1に縮小されて投影される。結果として原盤68上に露光されたEB描画パターンは、縮小レンズ66の倍率に応じてレティクル64上のパターンの数分の1のサイズの微細パターンとなる。なお、縮小投影露光に用いる光は電子線以外の化学線、例えば、KrF、ArF、F等のエキシマレーザー光やi線、g線等の水銀ランプ光などであっても構わない。
従来の磁気ディスク媒体のプリアンブル部のパターンは、トラックを横切る平行な連続した複数の帯状パターンで構成されていたため、この帯状パターンを持つ縮小投影露光用レティクルは並列する連続した細長い開口部を有することになり、マスクのたわみが生じて投影上光学的支障を生じたり、マスクの強度が脆弱となる問題があった。
しかし、第1乃至第2実施形態のいずれかの磁気ディスク媒体においては、プリアンブル部の磁性体からなる帯状の記録パターンは、非磁性体によって周期的間隔で分断された構造を有している。このため、この磁気ディスク媒体を製造するために用いられる縮小投影露光用レティクルは、開口部が断続的に分断されているため、マスクの強度が十分保持できる利点を持つ。したがって、第1乃至第2実施形態の磁気ディスク媒体の製造に用いられる縮小投影露光用レティクルは、マスクのたわみが無く、正しいパターンを原盤上に描画することができる。
原盤上のレジストがポジ型である場合には、レティクルを透過した電子線等の化学線が照射された部位は現像後凹部となり、その原盤を元にNi電鋳によりスタンパを作製し、そのスタンパもしくはそのスタンパの孫スタンパを用いてインプリントを行い、磁性体加工型の磁気ディスク媒体を作製した場合乃至前記スタンパを用いて同様に基板加工してその基板に磁性膜等を形成した場合、レティクルの開口部が最終的に磁気ディスク媒体の凹部(非磁性部)となるため、レティクルに断続的な開口部を設けることによって図1(b)のようなプリアンブル部を磁気ディスク媒体に形成することができる。
一方、原盤上のレジストがネガ型である場合には、レティクルを透過した電子線等の化学線が照射された部位は現像後凸部となり、その原盤を元にNi電鋳によりスタンパを作製し、そのスタンパもしくはそのスタンパの孫スタンパを用いてインプリントを行い、磁性体加工型の磁気ディスク媒体を作製した場合乃至前記スタンパを用いて同様に基板加工してその基板に磁性膜等を形成した場合、レティクルの開口部が最終的に磁気ディスク媒体の凸部(磁性部)となるため、レティクルに断続的な開口部を設けることによって図1(a)のようなプリアンブル部を磁気ディスク媒体に形成することができる。
また、上述のものと凹凸が逆のスタンパを用いることにより磁性部/非磁性部が異なったものを形成することもできる。
なお、第3実施形態の磁気ディスク媒体を製造するための縮小投影露光用レティクルも、上述したものと同様に、マスクの強度が十分保持できる利点を持ち、マスクのたわみが無く、正しいパターンを原盤上に描画し、所望のパターンを磁気ディスク媒体に形成することができる。
以下、本発明の実施例を説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例によるレティクルの製造方法を図10(a)乃至図11(c)を参照して説明する。本実施例の製造方法によって製造されるレティクル(マスク)はステンシル型であって、第1乃至第2実施形態のいずれかの磁気ディスク媒体の製造に用いられるものである。
まず、図10(a)に示すように、シリコン基板50上にエッチング時のストッパーとなるシリコン酸化膜51が形成され、その上にSOI(Silicon on Insulator)層52が形成されたSOI基板を準備する。日本ゼオン社製のレジスト(ZEP−520)をアニソールで1.5倍に希釈し、0.2μmのメンブランフィルタでろ過後、スピンコートし、200℃で3分間プリベークして、0.2μm厚のレジスト層53をSOI層52上に形成した(図10(a)参照)。
次に、この基板を電子線描画装置(図示せず)内の所定位置に電子線描画装置の搬送系によって搬送し、真空の下、ハードディスクパターンを4倍に拡大したパターンを電子線でレジスト層53に露光転写した。当該パターンはトラックピッチ150nmであり、再生ヘッドの感度幅は100nmである。したがって、レティクル上でのトラックピッチ幅は600nmである。また、レティクル上のプリアンブル部の隣接する帯状パターンの開口部が、半径方向にヘッド幅100nm、レティクル上では400nmのヘッド幅が、スキュー角に応じて変調された周期で、連結した構造となるよう電子線描画装置で露光した。露光後、上記シリコン基板をZED−N50(日本ゼオン社製)に90秒間浸漬して現像し、その後、リンス液(ZMD−B(日本ゼオン社製))に90秒間浸漬してリンスを行い、エアーブローにより乾燥させ、レジストパターン53aを形成した(図10(b)参照)。
次に、レジストパターン53aをマスクとしてSOI層52をシリコン酸化膜51が露出するまで異方性エッチングを行い(図10(c)参照)、パターニングされたSOI層52aを得た。その後、レジストパターン53aを除去した。
次に、シリコン基板50の裏面にレジストを塗布し、リソグラフィー技術でレジストパターン54を形成した(図10(d)参照)。その後、レジストパターン54をマスクとしてシリコン基板50をシリコン酸化膜51が露出するまでKOH(水酸化カリウム)でエッチングした(図11(a)参照)。続いて、レジストパターン54を除去した(図11(b)参照)。さらに、フッ酸を用いて、シリコン基板50とパターニングされたSOI層52aとの間の露出しているシリコン酸化膜51を除去して、レティクル(ステンシルマスク)を得た(図11(c)参照)。
このレティクルを用いた縮小投影露光では、従来のレティクルと比べ、開口部の歪みのない、安定したパターン描画ができた。
比較のために、プリアンブル部の磁性体からなる記録パターンが非磁性体によって周期的に分断されていないレティクルを用いて4倍のEB縮小投影露光により原盤を作製したところ、レティクルのプリアンブル部が複数の並行した帯状の開口部でパターン歪みが生じ、レティクルが作製直後に破損した。
これに対して、第1実施例の製造方法によって製造されたレティクルでは、上記のレティクルプリアンブル部の破損がおこらず、また縮小投影露光により角の丸みの小さいアドレス信号、バースト信号を具備した原盤が得られた。これにより作製されたパターンドメディアを搭載した磁気記録再生装置では、ヘッドが安定に浮上した。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例による磁気ディスク媒体の製造方法を図12(a)乃至図13(f)を参照して説明する。本実施例の製造方法は第1実施例によって製造されたステンシルマスク(レティクル)を用いて行うものである。
図12(a)に示すように、シリコン基板22上に、レジスト(ZEP−520)をアニソールで2倍に希釈し、0.2μmのメンブランフィルタでろ過後、スピンコートした。その直後、200℃で3分間プリベークして、0.1μm厚のレジスト24を得た。
上記第1実施例の製造方法によって得られたマスク(レティクル)を介して縮小投影電子線露光装置を用いて、マスクサイズの1/4に縮小したパターンを、露光することによりレジスト24に転写した(図12(b)参照)。露光後、上記シリコン基板を現像液(ZED−N50)に90秒間浸漬して現像し、その後、リンス液(ZMD−B(日本ゼオン社製))に90秒間浸漬してリンスを行い、エアーブローにより乾燥させることにより、レジストパターン24aを有するレジスト原盤を得た(図12(c)参照)。
次に、図12(d)に示すように、レジスト原盤上にスパッタリング法によって薄い導電膜26を形成した。ターゲットには純ニッケルを使用し、8×10−3Pa迄真空引きした後、アルゴンガスを導入して1Paに調整されたチャンバー内で400WのDCパワーをかけて40秒間スパッタリングさせて、30nmの導電膜26を得た。
その後、導電膜26の付いたレジスト原盤をスルファミン酸ニッケルメッキ液(昭和化学(株)製、NS−160)を使用し、90分間電鋳し、電鋳膜28を形成した(図12(e)参照)。電鋳浴条件は次の通りである。
スルファミン酸ニッケル:600g/L
ホウ酸:40g/L
界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム):0.15g/L
液の温度:55℃
P.H:4.0
電流密度:20A/dm
このとき得られた電鋳膜28の厚さは300μmであった。
この後、レジスト原盤から電鋳膜28を剥離することにより、導電膜26および電鋳膜28ならびにレジスト残渣を備えたスタンパ30を得た(図12(f)参照)。続いて、レジスト残渣を酸素プラズマアッシング法で除去した(図12(g)参照)。酸素プラズマアッシングは酸素ガスを100ml/minで導入し4Paの真空に調整されたチャンバー内で100Wで20分間プラズマアッシングを行なった。これにより、導電膜26および電鋳膜28を備えたファザースタンパ30を得た。その後、得られたスタンパの不要部を金属刃で打ち抜くことによりインプリント用スタンパとした。
スタンパ30をアセトンで15分間超音波洗浄をした後、インプリント時の離型性を高めるため、フルオロアルキルシラン(CF(CFCHCHSi(OMe))(GE東芝シリコーン株式会社製、TSL8233)をエタノールで5%に希釈した溶液で30分浸し、ブロアーで溶液を飛ばした後に、120℃で1時間アニールした。
(磁性体加工型磁気ディスク媒体の作成)
一方、図13(a)に示すように、0.85インチドーナツ型ガラス基板たる被加工材基板31上に垂直記録用の磁気記録層32が形成された基板を用意し、この磁気記録層32上にノボラック系レジスト(ローム・アンド・ハース製、S1801)を回転数3800rpmでスピンコートし、レジスト膜34を形成した。その後、上述のスタンパ30の被加工材基板31に対する位置合わせを行い、スタンパ30を2000barで1分間プレスすることによって、レジスト膜34にそのパターンを転写した(図13(b)参照)。パターンが転写されたレジスト膜34を5分間UV(紫外線)照射した後、160℃ で30分間加熱した。
以上のようにインプリントされた基板をICP(誘導結合プラズマ)エッチング装置を用い、2mTorrのエッチング圧下でレジスト膜34に酸素RIEを行ってレジストパターン34aを形成した(図13(c)参照)。続いて、レジストパターン34aをマスクとして、Arイオンミリングを用いて磁気記録膜32をエッチングし、ディスクリートな磁気記録層32aが形成された(図13(d)参照)。磁気記録層32aを形成後、エッチングマスクとなっていたレジストパターン34aを剥離するため、400W、1Torrで酸素RIEを行った(図13(e)参照)。
磁気記録層32aの形成後、保護膜としてCVD(化学気相成膜法)で3nm厚のDLCを成膜した(図13(f)参照)。さらに、潤滑剤をディップ法で1nm厚となるように塗布し、磁性体加工型磁気ディスク媒体を得た。なお、磁気記録層32aの形成後、SiO等の非磁性材料がスパッタなどによって溝に埋め込み形成された後、保護膜としてDLCが成膜されることも、ヘッドの浮上安定させるよう表面形状を平坦化調整できる点で好ましい。
上述の説明は磁性体加工型磁気ディスク媒体の製造方法であったが、以下に基板加工型磁気ディスク媒体の製造方法を説明する。
(基板加工型磁気ディスク媒体の製造方法)
まず、被加工材基板として、0.85インチドーナツ型ガラス基板を用い、このガラス基板上にノボラック系レジスト(ローム・アンド・ハース製、S1801)を回転数3800rpmでスピンコートし、レジスト膜を形成した。その後、上述のスタンパの被加工材基板に対する位置合わせを行い、スタンパを2000barで1分間プレスすることによって、上記レジスト膜にそのパターンを転写した。パターンが転写されたレジスト膜を5分間UV照射した後、160 ℃ で30分間加熱した。
以上のようにインプリントされた基板をICP(誘導結合プラズマ)エッチング装置を用い、2mTorrのエッチング圧下で上記レジスト膜に酸素RIEを行ってレジストパターンを形成した。続いて、このレジストパターンをマスクとして、Arイオンミリングでガラス基板をエッチングした。ガラス基板のエッチング後、エッチングマスクとなっていたレジストパターンを剥離するため、400W、1Torrで酸素RIEを行った。こうして得られた表面加工基板上に磁気記録層をスパッタリング法で形成した。保護膜としてCVD(化学気相成膜法)で3nm厚のDLCを成膜した。さらに、潤滑剤をディップ法で1nm厚となるように塗布し、基板加工型磁気ディスク媒体を得た。なお、磁性体加工型と同様、磁気記録層の形成後、SiO等の非磁性材料がスパッタなどによって溝に埋め込み形成された後、保護膜としてDLCが成膜されることも、ヘッドの浮上を安定させるよう表面形状を平坦化調整できる点で好ましい。
本実施例で作成した磁気ディスク媒体のトラックピッチは150nm、再生ヘッド幅100nmであった。比較のために、本実施例と同じサイズの磁気ディスク媒体を縮小投影を用いずにビーム径50nmの電子線描画装置で原盤を作製し、磁気ディスク媒体を製造し磁気記録再生装置に搭載したところ、ヘッドの浮上性が安定せず、ヘッドが媒体に接触してヘッドクラッシュを起こした。
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例による磁気記録再生装置を図14乃至図16を参照して説明する。本実施例の磁気記録再生装置は第1乃至第3実施形態の磁気ディスク媒体が搭載されるものである。
図14に本実施例の磁気記録再生装置を示す。図14は、ヘッド1本からなる構成概念図であるが、本実施例の磁気ディスク装置は、両面をDTR(discrete track recording)用に加工した垂直磁化2層膜の小径パターンドメディア1枚を、2本のヘッドで両面に記録再生するドライブで、上下面にダウンヘッド/アップヘッドがそれぞれ設けられている。
なお、磁気記録再生装置の構成は、磁気ディスク媒体が第1乃至第3実施形態のいずれかの磁気ディスク媒体である点を除けは、基本的に従来と同様の構成である。
ディスクドライブは、ヘッド・ディスクアセンブリ(HDA)100とも呼ばれる本体部と、PCBとも呼ばれるプリント回路基板200とからなる。
HDAは、両面をDTR用に加工したディスク140と、当該ディスク140を回転させるスピンドルモータ(SPM)150と、ヘッド110と、ヘッド移動機構と、図示しないヘッドアンプ(HIC)を有する。
ヘッド100は、ヘッド本体であるスライダ(ABS)に、再生素子(GMR素子)及び書き込み素子を有する磁気ヘッド素子が実装されたもので、ヘッド移動機構に搭載されている。
ヘッド移動機構は、ヘッド100を支持するサスペンション・アーム130と、当該アーム130を回転自在に支持するピボット軸139と、VCM131とを有する。VCM131は、当該アーム130にピボット軸周りの回転トルクを発生させて、ヘッド100をディスク140の半径方向に移動させる。さらに、ヘッド100の入出力信号を増幅するためのヘッドアンプ(HIC(図示せず))がアーム130上に固定され、フレキシブルケーブル(FPC(図示せず))で、PCB200側と電気接続されている。なお、本実施例では、ヘッド信号のSN低減のために、HICがヘッド移動機構上に設置された構成だが、本体部に固定された構成であっても良い。
DTRディスク媒体140は、前述したように表裏があり、ヘッド移動軌跡と、ディスク140のサーボ領域パターンの円弧形状が略一致する表裏方向に、組み込まれる。ディスク仕様は、従来と同様に、駆動に適応した外径や内径、記再特性等を満足するものであるのは当然であるが、サーボ領域円弧形状として、ディスク回転中心からピボッド中心までの距離を半径位置として持つ円周上に、円弧中心を持ち、円弧半径がピボッドから磁気ヘッド素子までの距離として、形成されたもので与えられている。
(PCB)
PCBは、主として4つのシステムLSIを搭載している。ディスクコントローラ(HDC)210、リード/ライトチャネルIC220、MPU230、及びモータドライバIC240である。
MPU230は、駆動システムの制御部であり、本実施形態に関するヘッド位置決め制御システムを実現するROM,RAM,CPU及びロジック処理部を含む構成である。ロジック処理部は、ハードウェア回路で構成された演算処理部で、高速演算処理に用いられる。また、この動作ソフト(FW)は、ROMに保存されており、このFWに従ってMPU230がドライブを制御する。
HDC210は、ハードディスク内のインターフェース部であり、ディスクドライブとホストシステム(例えばパーソナルコンピュータ)とのインターフェースや、MPU,リード/ライトチャネルIC,モータドライバICへの情報交換を行ないドライブ全体を管理する。
リード/ライトチャネルIC220は、リード/ライトに関連するヘッド信号処理部であり、HICのチャネル切替えや、リード/ライト等の記録再生信号を処理する回路で構成される。
モータドライバIC240は、VCM及びSPMの駆動ドライバ部で、スピンドルモータを一定回転に駆動制御したり、MPU230からのVCM操作量を、電流値としてVCMに与えて、ヘッド移動機構を駆動したりする。
(ヘッド位置決めシステム)
次に、ヘッド位置決めシステムを、図15を用いて簡単に説明する。
図15は、ヘッド位置決め制御のブロック構成図である。制御対象260は、具体的にはVCMを含むヘッド移動手段に相当し、信号処理部265は具体的にはチャネルICとMPU(オフトラック量検出処理の一部はMPU)により実現される要素である。
制御処理部は、フィードバック制御部250(以下第1コントローラともいう)及び同期抑圧補償部255(以下、第2コントローラともいう)により構成され、具体的にはMPUにより実現される。
信号処理部265での動作詳細は後述するが、ヘッド位置(HP)直下の、ディスクサーボ領域からのアドレス情報等を含む再生信号を基に、ディスク上のトラック現在位置(TP)情報を生成する。
第1コントローラ250は、ディスク上の目標トラック位置(RP)とヘッドのディスク上現在位置(TP)との位置誤差(E)とを基に、位置誤差が小さくなる方向にFB操作値U1を出力する。
第2コントローラ255は、ディスク上のトラック形状やディスク回転に同期した振動等を補正するためのFF補償部で、事前に較正した回転同期補償値をメモリテーブルに保存している。第2コントローラ255は、通常、位置誤差(E)を使用せず、信号処理部Sから与えられる図示しないサーボセクタ情報を基に、テーブル参照して、FF操作値U2として出力する。
制御処理部は、第1及び第2のコントローラ250、255の出力U1、U2を加算し、制御操作値UとしてHDCを介してVCMに供給し、ヘッドを駆動する。
なお、同期補償値テーブルは、初期動作時に較正処理されるが、位置誤差(E)が設定値以上に大きくなると再較正処理を開始し、同期補償値を更新する処理がなされる。
(ドライブでの動作・位置情報検出処理)
次に、再生信号から、どのように位置偏差を検出するかを、図16を用いて簡単に説明する。
ディスクは、SPM150により一定回転速度で回転される。ヘッド110は、サスペンション・アーム130に設けられたジンバルを介して弾性支持されており、かつ、ディスク回転に伴なう空気圧とのバランスで微小隙間を保持する様に浮上設計されている。これにより、ヘッド再生素子は一定の磁気空隙をもって、ディスク磁性層からの漏れ磁束を検出する事ができる。
磁気ディスク媒体140のサーボ領域信号は、この回転により、一定周期でヘッド直下を通過する事になり、このサーボ領域再生信号から、トラック位置情報を検出する事で、一定周期のサーボ処理を実行できる。
HDCは、一旦、サーボマークと呼ぶサーボ領域識別フラグを認識すると、一定周期のため、ヘッド直下にサーボ領域が来るタイミングを予測可能となる。そこで、HDCはヘッド直下にプリアンブル部が来るタイミングで、チャネルにサーボ処理開始を促す。
(チャネルでの信号処理)
図16に、チャネルでのアドレス再生処理構成を示す。再生ヘッドのヘッドアンプICからの出力信号は、チャネルICに読み込まれ、アナログフィルタ処理(長手信号等化処理)してADCでデジタル値としてサンプリングされる。
磁気ディスク媒体からの漏れ磁界は垂直磁化で、かつ、磁性/非磁性からのパターンであるが、HICの持つハイパス特性と、長手等化するためのチャネルIC前段部の等化器処理とにより、DCオフセット成分は完全に除去され、プリアンブル部からのアナログフィルタ後出力は、ほぼ疑似正弦波となる。従来垂直磁化メディアとの違いは、信号振幅の大きさが半減している程度である。
なお、磁気ディスク媒体はパターンドメディアに限るものではないが、サーボ領域の漏れ磁束方向をどちらに取るかで、1,0を誤認して、チャネルでのコード検出失敗を引起すことになるので、ヘッド極性は、パターン漏れ磁束に合わせて適正に設定される。
チャネルICでは、その再生信号フェーズに応じて、その処理を切替える。再生信号クロックをメディアパターン周期に同期させる同期引込み処理、セクタシリンダ情報を読み取るアドレス判読処理、オフトラック量を検出するための必要情報であるバースト部処理等が行われる。
同期引込み処理の詳細は省略するが、ADCサンプリングするタイミングを正弦波状再生信号と同期させ、かつ、デジタルサンプル値の信号振幅をあるレベルに揃えるAGC処理とを行なう。メディアパターンの1,0周期を4点でサンプリングする。
ついで、アドレス情報の再生では、サンプル値をFIRでノイズ低下させ、最尤推定に基づくビタビ複合処理や、グレイコード逆変換処理を介して、セクタ情報・トラック情報に変換する。これにより、ヘッドのサーボトラック情報が取得できる。
ついで、バースト部ではチャネルはオフトラック量の検出処理を移行する。この処理図はないが、バースト信号パターンA,B,C,Dの順に、各信号振幅をサンプルホールド積分処理して、平均振幅相当の電圧値をMPUに出力し、MPUへサーボ処理割込みを発行する。MPUは、この割込みを受けると、内部ADCにて各バースト信号を時系列に読み込み、DSPでオフトラック量に変換する処理を行なう。このオフトラック量と、サーボトラック情報とにより、ヘッドのサーボトラック位置が精密に検出される。
(第4実施例)
次に、本発明の第4実施例による磁気ディスク媒体の製造方法を説明する。本実施例の製造方法は、第3実施形態の磁気ディスク媒体を製造するものである。
まず、第1実施例の製造方法を用いて、第3実施形態の磁気ディスク媒体用のレティクルを作成する。次に、このレティクルを使用して、第2実施形態で説明した製造方法を用いて図8に示す磁気ディスク媒体を作成する。
本実施例の製造方法で製造した磁気ディスク媒体を磁気記録再生装置に組みこみ、信号評価を行ったところ、データ領域の再生信号に、トラック6間の支持部6bで発生しているとみられる、若干異なる信号部分が検出されたが、これらの信号の差異は実用上問題のないレベルであった。
本発明の第1実施形態による磁気ディスク媒体のプリアンブル部のパターンを示す図。 第1実施形態の磁気ディスク媒体から一定の再生信号が得られることを説明する図。 第1実施形態の磁気ディスク媒体の概要を示す平面図。 第1実施形態の磁気ディスク媒体を半径方向に沿って切断した断面図。 サーボ領域の一例を説明する図。 第1実施形態のデータ領域を示す斜視図。 本発明の第2実施形態による磁気ディスク媒体を説明する図。 本発明の第3実施形態による磁気ディスク媒体のデータ領域を示す斜視図。 縮小投影露光技術を説明する図。 本発明の第1実施例によるレティクルの製造方法の製造工程示す断面図。 本発明の第1実施例によるレティクルの製造方法の製造工程示す断面図。 本発明の第2実施例による磁気ディスク媒体の製造方法の製造工程示す断面図。 本発明の第2実施例による磁気ディスク媒体の製造方法の製造工程示す断面図。 本発明の第3実施例による磁気記録再生装置を示すブロック図。 第3実施例の磁気記録再生装置のヘッド位置決め制御のブロック図。 第3実施例の磁気記録再生装置のチャネルでのアドレス再生処理を示す図。
符号の説明
1 磁気ディスク媒体
2 基板
4 下地層
6 記録トラック
7 非磁性ガード帯
11 データ領域
12 サーボ領域
12a プリアンブル部
14 磁性体
15 非磁性体
110 磁気ヘッド

Claims (7)

  1. 周方向に分割されたセクタのサーボ領域内にプリアンブル部を有し、前記プリアンブル部は磁性体からなる半径方向に配置された複数の帯状の記録パターンを有し、各帯状の記録パターンは非磁性体によって半径方向に周期的間隔で分断され、周方向において隣接する帯状の記録パターンは、前記非磁性体によって半径方向に周期的間隔で分断される位置が異なる構造を備えることを特徴とする磁気ディスク媒体。
  2. 前記周方向において隣接する帯状の記録パターンは、前記非磁性体によって分断されていることを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク媒体。
  3. 前記周方向において隣接する帯状の記録パターンは、前記磁性体によって接続されていることを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク媒体。
  4. 前記非磁性体によって分断された前記帯状の記録パターン間には溝が設けられ、前記非磁性体は空気であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気ディスク媒体。
  5. 前記溝には非磁性材料が埋め込まれ、前記非磁性材料が埋め込まれた側の表面が平坦であることを特徴とする請求項4記載の磁気ディスク媒体。
  6. レティクルを用いた電子線露光により形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の磁気ディスク媒体。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の磁気ディスク媒体と、
    記録再生時に前記磁気ディスク媒体上を相対的に移動するヘッドと、
    を備えていることを特徴とする磁気記録再生装置。
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