JP4513677B2 - 防水コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、防水コネクタに関する。
防水コネクタとして特許文献1に記載のものが知られている。このものは、端子金具を収容可能なキャビティを有する複数のサブコネクタを備え、各サブコネクタが枠状のフレーム内に区画形成された複数のコネクタ収容部に対し個別に収容され、もって1つのコネクタとしてまとめられている。
サブコネクタは、端子金具を収容可能なサブハウジングと、サブハウジングの後面に水密状態で密着して端子金具に接続された電線との間のシールをとるシール部材と、シール部材の後面を押さえ付けてこのシール部材を抜け止めしつつサブハウジングに取り付けられるリアホルダとを備えている。
特開2000−150058公報
ところで、上記の場合には、各サブコネクタ毎に対応してコネクタ収容部が設けられ、各サブコネクタの並び方向の両側にコネクタ収容部の区画壁が配設されていたので、区画壁の壁厚の総数分、各サブコネクタの並び方向にコネクタが大型化する嫌いがある。
一方、各サブコネクタはコネクタ収容部にロックされることよってフレームに保持されていたので、コネクタの大型化を回避するべくコネクタ収容部(区画壁)を無くすとすると、フレームに対するロック構造も無くなってしまうという事情がある。
さらに各サブコネクタは、防水タイプのコネクタであることに起因して相手のコネクタとの嵌合領域を水密状態にシールする必要があるので、仮に、コネクタ収容部(区画壁)を無くしてフレームに対するロック構造を実現できたとしても、かかるロック構造を相手のコネクタとの嵌合領域に設定したのでは両コネクタ間のシール性能が損なわれるおそれがあって妥当ではないという事情もある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的とするところは、コネクタを大型化することなくフレームに対するロック構造を設定するとともに、両コネクタ間のシール性能を確保し得る防水コネクタを提供することにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、複数のサブコネクタと、側面に開口された差込口を通して前記各サブコネクタをその並び方向に順次挿入して収容可能なフレームとを備え、前記サブコネクタは、端子金具を収容可能なサブハウジングと、このサブハウジングの後面に水密状態で密着されるシール部材と、このシール部材の後面を押さえ付けた状態で前記サブハウジングに取り付けられるリアホルダとを備え、前記リアホルダにはロック部が設けられ、前記フレームにはロック受け部が設けられており、前記各サブコネクタは、前記リアホルダを介して前記並び方向に合体された状態で、前記ロック部と前記ロック受け部との係止によって前記フレームに対して抜け止め状態にロックされている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記フレームは、前記各サブコネクタの挿入方向と対向する位置に、同フレームに対して最初に挿入された前記サブコネクタを当て止めする閉止壁を備え、前記ロック部は、前記フレームに対して最後に挿入される前記サブコネクタと対応する前記リアホルダに設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記各サブコネクタは、前記リアホルダを介して前記並び方向に合体状態に保持されたあと前記差込口から前記フレーム内に挿入されるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
各サブコネクタがフレームに対し並び方向に順次挿入して収容可能とされるので、並び方向で隣り合う両サブコネクタ間を仕切る区画壁がフレームから無くなり、その分コネクタを小型化できる。また、リアホルダにロック部が設けられ、各サブコネクタがリアホルダを介して合体されつつ、ロック部とフレームに設けられたロック受け部との係止によってフレームに対して抜け止め状態にロックされるから、区画壁を無くしてもフレームに対するロック構造を実現でき、しかもリアホルダにロック構造を設定することによって両コネクタ間の所定のシール性能を確保できる。
<請求項2の発明>
フレームに各サブコネクタを挿入すると、最初に挿入されるサブコネクタがフレームの閉止板に当て止めされ、最後に挿入されるサブコネクタがそのリアホルダに設けられたロック部とフレームに設けられたロック受け部との係止によってフレームに対して抜け止め状態にロックされるから、各サブコネクタ毎にロック部を設ける必要がなく、フレームに対するロック構造を簡素化できる。
<請求項3の発明>
フレーム内に各サブコネクタを挿入するに際し、各サブコネクタを、リアホルダを介して並び方向に合体状態に保持させたあと差込口から挿入するので、作業性に優れている。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図13によって説明する。本実施形態のコネクタは、相手の雄コネクタと嵌合可能な雌コネクタであって分割タイプの防水コネクタとなっており、複数(詳しくは4つ)のサブコネクタ10がフレーム60内に収容可能とされている。なお、以下においては雄コネクタとの嵌合面側を前方として説明する。
相手の雄コネクタは基板(プリント配線基板)用のコネクタであって、図12に示すように、複数の雄型のサブコネクタ90を幅方向に並べて構成され、各サブコネクタ90が後面に配された連結板93によって互いに連結されている。また、各サブコネクタ90は、前面に開口する角筒状のフード91を備え、幅方向で隣り合う両フード91間は区画壁92によって仕切られている。フード91の奥壁には、雄端子金具94が貫通して装着され、雄端子金具94の前半部がフード91内に突出して配される一方、雄端子金具94の後半部が連結板93の後面から露出して途中で直角曲げされて基板(図示せず)の導電路に接続可能とされる。そして、サブコネクタ90の中にはフード91の上面にカムピン95を突設させたものが含まれ、このカムピン95がフレーム60に装着されたレバー70のカム溝71に進入し、レバー70の回動操作に伴って両コネクタが互いに嵌合される。
サブコネクタ10は相手のサブコネクタ90と対応して複数用意され、図3に示すように、サブハウジング11、リテーナ35、シール部材40、リアホルダ50を備えている。サブハウジング11は、合成樹脂材により略直方体状をなし、その内部に雌端子金具30(本発明の端子金具に相当する)を後方から挿入可能な複数のキャビティ12を有している。キャビティ12は、高さ方向に複数段で幅方向に複数列となって配されている。サブハウジング11の上面には、リアホルダ50に設けられた係止脚片51の係止爪51Aが引掛け状態で係止可能な係止受け部13が段付き状に形成されている。また、サブハウジング11の上面両側部には、一対の係止脚片保護壁14が立設されており、両係止脚片保護壁14の間に係止脚片51が配されることにより、係止脚片51が異物との引掛りによって捲れ上がる事態を回避できるようになっている。
サブハウジング11の下面には、図8に示すように、リテーナ35の差込孔15が開口して形成されている。差込孔15は、全キャビティ12を貫通する深さを有し、ここに下方からサイドタイプのリテーナ35が差し込まれる。リテーナ35は、合成樹脂材により全体として平板状をなし、キャビティ12と対応する位置に端子挿通孔36を有するとともに、その両側上壁に前後一対の弾性係止片37を突設させてある。端子挿通孔36の孔壁には係止突起38が形成され、また、弾性係止片37はリテーナ35の差込孔15内に形成されたリテーナ係止部(図示せず)に弾性係止可能とされる。リテーナ35は、仮係止位置と本係止位置との間を変位可能とされ、弾性係止片37がリテーナ係止部に弾性係止することでリテーナ35が両位置で抜け止め保持される。そして、リテーナ35が仮係止位置にあるときには、係止突起38がキャビティ12外に退避して雌端子金具30の挿通を許容する一方、そこから押し込まれてリテーナ35が本係止位置に至ると、係止突起38がキャビティ12内に進入し、そこに正規挿入された雌端子金具30の後端顎部31に係止突起38が対峙して雌端子金具30の抜け止めをなす。
サブハウジング11の後面には、図3に示すように、ゴム材よりなる一括型のシール部材40が取り付けられる。このシール部材40は、サブハウジング11の後面全体に当着可能であって、各キャビティ12と対応する位置毎に電線挿通孔41を有し、各電線挿通孔41に雌端子金具30にかしめ付けにより接続された電線Wが貫通可能とされる。そして、このシール部材40は、図11に示すように、電線挿通孔41の内周面に形成された複数条(図示する場合は3条)のリップ43を弾縮させつつ電線Wの外周に水密状に密着することで電線Wとの間のシールをとっている。また、シール部材40は、各電線挿通孔41を挟んだ上下両位置に係止脚片挿通孔42を有し、この係止脚片挿通孔42に係止脚片51が貫通可能とされる。さらに、シール部材40の外周面にも複数条(図示する場合は3条)のリップ43が形成されており、シール部材40に相手のサブコネクタ90が外嵌されることでシール部材40がリップ43を弾縮させつつフード91の周壁に水密状に密着し、もって相手のサブコネクタ90との間のシールをとっている。
シール部材40の抜け止めをなすリアホルダ50は、合成樹脂製であって方形ブロック状のホルダ本体52を備えている。ホルダ本体52には、シール部材40の電線挿通孔41と対応する位置に、雌端子金具30とこれに接続された電線Wとを電線挿通孔41に通すための複数の差込路53が前後方向に延設されている。差込路53は、雌端子金具30の箱部32と同じかそれより少し大きい開口径を有し、雌端子金具30に接続された電線Wを遊挿可能とされる。また、ホルダ本体52には、各差込路53を挟んだ上下両位置に、板状の係止脚片51が前方へ突出して形成されている。係止脚片51は、後方からシール部材40の係止脚片挿通孔42を貫通したあとサブハウジング11の上下両面に被さる長さをもって構成され、その先端部に形成された係止爪51Aがサブハウジング11の係止受け部13に弾性的に係止することにより、リアホルダ50がサブハウジング11の後面との間にシール部材40を押さえ付けた状態で同サブハウジング11に取り付け固定される。なお、本実施形態の場合には、各サブコネクタ10のサイズに合わせて係止脚片51を上下一対備えるものから上下三対備えるまで用意されている。
各リアホルダ50は相互の側縁同士を突き合わせた状態で並び方向(幅方向)で連結され、これにより各サブコネクタ10がリアホルダ50を介して横並びで合体保持されるようになっている。詳しくは、図5から図6にかけて示すように、並び方向で隣接する両リアホルダ50の対向面(側面)にそれぞれ凹部54と凸部55とが設けられており、隣接する両リアホルダ50の側縁同士を前後方向に摺動させて凹部54に凸部55を弾性的に乗り越えさせたあと嵌入することによってリアホルダ50の前後方向の離脱を規制している。なお、両リアホルダ50のうちの一方から他方に向けて位置決め片56が突設されており、この位置決め片56が連結操作の完了時に他方の段付き部分に当接することで両リアホルダ50の位置ずれを規制している。
上記した並び方向で隣接する両リアホルダ50の対向面には、図7に示すように、凹部54と凸部55とは異なる高さ位置に、相互に嵌合可能なガイドリブ57とガイドリブ受け溝58とが形成されている。ガイドリブ57は、断面あり状(鳩尾状)であって前後方向に延出する形態をなし、ガイドリブ57とガイドリブ受け溝58とが互いに摺動することでリアホルダ50の組み付け動作が案内される。また、ガイドリブ57とガイドリブ受け溝58とがありつぎ状態で係合することにより、リアホルダ50の幅方向の離脱を規制している。さらに、ガイドリブ57とガイドリブ受け溝58との両者の係合高さ位置を各リアホルダ50間で違えることにより、隣接する両リアホルダ50同士が正規の組み合わせである場合には互いに適合して係合状態となるが、正規でない組み合わせである場合には互いに適合せずに非係合状態となる設定となし、両リアホルダ50の誤組み付けを防止する構造にすると好ましい。
また、両リアホルダ50の上下両面には、幅方向に延出して両側面に開口するレール溝状をなす一対のガイド受け部59が形成されている。ガイド受け部59にフレーム60に形成されたガイド部65が摺動することにより、リアホルダ50ひいてはサブコネクタ10がフレーム60内に挿入案内される。
フレーム60に対して最後に挿入されるサブコネクタ10(以下、最後のサブコネクタ10Aという)におけるリアホルダ50の上面には、図4に示すように、フレーム60に対するロック部50Bが唯一つ設けられている。ロック部50Bは、ガイド受け部59を被覆する覆い壁59Aの上面に突設され、覆い壁59Aがガイド受け部59内に撓み変形することでフレーム60に形成されたロック受け部61と弾性的に係止される。また、最後のサブコネクタ10Aには、リアホルダ50の片側縁から前方へ突出する保護壁50Hが形成され、この保護壁50Hがシール部材40の端面側方を横切って配される。詳しくは保護壁50Hは、高さ方向の全長に亘って切り立つ1枚の閉止板として構成され、フレーム60への装着時にフレーム60の差込口60Aに配されるシール部材40の露出端面を覆い隠すようになっている。
フレーム60は、同じく合成樹脂製であって全体として扁平な枠状をなし、図1及び図2に示すように、前面及び一側面が開口して形成されている。各サブコネクタ10は、フレーム60の一側面を差込口60Aとしてここからフレーム60内に順次装着可能とされる。フレーム60の上下両壁にはレバー70を回動可能に支持するための一対の支持軸62が突設されている。レバー70は、操作部72と一対のアーム部73とで全体として門型をなし、両アーム部73が支持軸62に支持された状態でフレーム60に跨るように組み付けられる。そして、レバー70は、図1に示す回動初期位置から反時計周りに回動され、回動終端位置に至ってフレーム60の側壁に係止される。レバー70のアーム部73には相手のサブコネクタ90のカムピン95と係合可能なカム溝71が形成されている。
レバー70を回動初期位置に置いてフレーム60内に各サブコネクタ10を装着したあと相手のサブコネクタ90を嵌合すると、レバー70のカム溝71の入り口にカムピン95が進入する。その状態でレバー70を回動終端位置に向けて回動すると、カムピン95がカム溝71に沿って移動して両者間でカム作用が発揮され、もって両コネクタ同士が引き寄せられるようになっている。フレーム60の上下両壁には、一対の開き防止壁63がアーム部73の外側を覆うように配設され、両コネクタの嵌合時におけるアーム部73の拡開変形を防止している。
フレーム60は、区画壁によって仕切られることなく各サブコネクタ10を一括して収容可能な1つのコネクタ収容空間64を有し、その上下両壁の内面に、幅方向に延出してレール状をなす一対のガイド部65を備えている。また、フレーム60の上下両壁の内面には、ガイド部65の後方にて同ガイド部65と平行に延出する一対の受け壁66が形成され、さらに、フレーム60の上下両壁の差込口60A近傍には、略方形状のロック受け部61が厚み方向に貫通して形成されている。フレーム60内は、受け壁66を境とした前方領域がコネクタ収容空間64とされ、後方領域がリアホルダ50の後面から引き出される電線Wを一括して収容するための電線収容空間67とされる。また、フレーム60は、各サブコネクタ10から導出された電線Wを差込口60Aと同じ側へ屈曲案内する後壁68を備えている。
各サブコネクタ10は、リアホルダ50にて合体状態を保ったまま差込口60Aからフレーム60内に並び方向にスライド挿入される。このとき、ガイド受け部59とガイド部65とが前後方向で係合することでフレーム60における各サブコネクタ10の前後方向の位置決めがなされる。そして最後のサブコネクタ10Aが装着されると、そのリアホルダ50のロック部50Bがフレーム60のロック受け部61に弾性的に嵌入され、もって各サブコネクタ10の幅方向の位置決めがなされるとともに、各サブコネクタ10の差込口60Aからの抜け出しが規制される。このとき、最初に挿入されたサブコネクタ10の側縁がフレーム60の奥壁69(本発明の閉止壁に相当)に当て止めされてそれ以上の挿入操作が規制されるようになっている。相手のサブコネクタ90との嵌合時には、その相手のサブコネクタ90の嵌合方向に押圧力が作用することになるが、この押圧力を受け壁66が受け止めることにより、各サブコネクタ10の後退変位が阻止される。
ところで、各サブコネクタ10がリアホルダ50を介して合体されるまでの間、シール部材40は保護キャップ20によって保護された状態にある。保護キャップ20は合成樹脂製であって、図9及び図10に示すように、各サブハウジング11の側面周りを包囲する筒状をなし、前後両面が開口して形成されている。この保護キャップ20は、前方からサブコネクタ10に被せ付けられ、その後端に形成された仮保持爪21をリアホルダ50のガイド受け部59に引掛け状態で弾性係止させることにより、サブコネクタ10に仮保持される。仮保持状態にある保護キャップ20は、サブハウジング11やシール部材40との間に間隔をあけてこれらの周囲を取り囲むように配される。保護キャップ20の前端上部には、サブハウジング11に立設された係止脚片保護壁14と対峙可能な垂れ壁22が形成されている。また、保護キャップ20の下面は、リテーナ35の差込孔15と対応する位置に、この差込孔15へリテーナ35を通すためのリテーナ差込口23が切り欠き形成されている。
かかる保護キャップ20は、雌端子金具30のサブハウジング11への装着に先立って、対応するサブコネクタ10に前方から被着される。そして保護キャップ20は、雌端子金具30の装着作業及びリテーナ35の装着作業を経たのち前方へ引張られ、ガイド受け部59から仮保持爪21を強制的に抜出させることでサブコネクタ10から取り外される。保護キャップ20を引張る際には、保護キャップ20の開口両側縁から側方に張り出し形成されたフランジ部24を摘み操作するようにする。
次に、本実施形態の組み付け手順について説明する。まずサブハウジング11の後面にシール部材40を当着させ、その状態で後方からリアホルダ50の係止脚片51をシール部材40の係止脚片挿通孔42に通しつつリアホルダ50を被せ付ける。係止脚片51の係止爪51Aがサブハウジング11の係止受け部13に弾性係止することで、リアホルダ50がシール部材40を間に挟んでサブハウジング11に取り付けられる。
続いて、前方から保護キャップ20をスライドさせ、保護キャップ20の仮保持爪21をガイド受け部59に弾性的に仮保持させてシール部材40を保護状態となす。各サブコネクタ10はシール部材40の保護状態を保ちつつ出荷され、ハーネス組み立て現場へ移送される。組み立て現場では、まず保護キャップ20のリテーナ差込口23を通して下方からリテーナ35をサブハウジング11に差し込み、リテーナ35を仮係止位置に留め置く。その状態で、後方から電線Wに接続された雌端子金具30を差し込み、この電線W付きの雌端子金具30を、リアホルダ50の差込路53、シール部材40の電線挿通孔41に順次挿通したあとサブハウジング11のキャビティ12内に進入させ、さらにキャビティ12の内面に撓み可能に形成されたランス18にて一次係止する。その後、図11に示すように、リテーナ35を深く差し込んで本係止位置に至らしめ、リテーナ35の係止突起38によって雌端子金具30を二次係止し、雌端子金具30の確実な抜け止めをなす。次いで、フランジ部24を摘んで保護キャップ20を前方へ引張ることでガイド受け部59と仮保持爪21との仮保持状態を解除させ、保護キャップ20をサブコネクタ10から取り外す。
全てのサブコネクタ10について雌端子金具30の装着作業が完了したら、続いて、隣接する両リアホルダ50同士を、ガイドリブ57とガイドリブ受け溝58とを嵌め合わせつつ前後方向にスライド係合させ、さらに凹部54と凸部55との弾性係止作用に基づいて両リアホルダ50同士を離脱規制状態に連結保持させる。こうして一対のサブコネクタ10同士を合体させたら、このうちの一方のリアホルダ50に別のサブコネクタ10のリアホルダ50を連結させ、各サブコネクタ10を並び方向に順次合体させる。本実施形態の場合には、4つのサブコネクタ10が合体化(アッセンブリ化)され、このうち、最後のサブコネクタ10Aが右端に位置する構成とされる。かかる合体状態では、各サブコネクタ10でそれぞれのガイド受け部59が幅方向の一直線上に切り目なく連なるようになる。
次に、この合体状態にある各サブコネクタ10を、差込口60Aを通してフレーム60のコネクタ収容空間64に挿入する。挿入開始時に左端のサブコネクタ10のガイド受け部59をフレーム60のガイド部65に適合させ、その状態から各サブコネクタ10をコネクタ収容空間64の奥方へ押し込む。すると、各サブコネクタ10がガイド部65に案内されつつフレーム60内に挿入され、さらに各サブコネクタ10が正規の装着位置に至るのに伴い、最初に挿入されたサブコネクタ10が奥壁69に当て止めされるとともに、最後のサブコネクタ10Aに設けられたロック部50Bがフレーム60のロック受け部61に弾性係止される。各サブコネクタ10が正規装着状態にあるときには、最後のサブコネクタ10Aのシール部材40がフレーム60の差込口60Aに臨む位置に配されるが、リアホルダ50の保護壁50Hによってその露出端面が覆い隠され、シール部材40が外部異物から保護される(図2を参照)。そして、各サブコネクタ10は、リアホルダ50によって互いの間隔が一定の保たれてフレーム60との間に相互の相対位置が位置決めされた状態にロックされる。また、各サブコネクタ10から引き出された電線Wがまとめられて電線収容空間67に収められ、所定方向に引き出される。
こうして組み付けが完了したら、前方から相手のサブコネクタ90を対応するサブコネクタ10に緩く嵌合させ、その状態でレバー70を回動することで、両コネクタを正規深さで嵌合させる。嵌合途上においては、図13に示すように、相手のサブコネクタ90の区画壁92が隣接する両リアホルダ50の対向面間に摺動可能に進入し、両対向面に案内されることで両サブコネクタ10,90の嵌合動作が円滑に進行する。そして、両コネクタが正規嵌合されると、相手のサブコネクタ90と受け壁66との間に作用する嵌合圧縮力によってシール部材40が前後方向に弾縮され、これにより電線挿通孔41が縮径変形して電線Wの外周に緊密に密着し、電線Wとの間の確実なシールがとられる。また、両コネクタが正規嵌合されると、フード91の周壁がシール部材40に緊密に外嵌され、シール部材40のリップ43がフード91の周壁に圧潰されることで相手のサブコネクタ90との間の確実なシールがとられる。
以上説明したように本実施形態によれば、並び方向で隣接するサブコネクタ10間を仕切っていたフレーム60の区画壁を撤廃したから、区画壁の壁厚分の幅狭化が可能となってコンパクトにまとまったコネクタを実現できる。そして、リアホルダ50にロック部50Bが設けられ、各サブコネクタ10がリアホルダ50を介して合体されつつ、ロック部50Bとフレーム60のロック受け部61に弾性的に係止される設定としたから、区画壁を無くしてもフレーム60に対するロック構造を実現できる。さらに、リアホルダ50にロック部50Bを設定することにより、サブコネクタ10と相手のサブコネクタ90との間に所定のシール性能を確保できるようにしたから、防水性が損なわれることがない。
また、フレーム60に各サブコネクタ10を挿入すると、最初に挿入されるサブコネクタ10がフレーム60の奥壁69に当て止めされ、最後のサブコネクタ10Aがそのリアホルダ50に唯一つ設けられたロック部50Bによる係止によってフレーム60に対し抜け止め状態にロックされるから、各サブコネクタ10毎にロック部50Bを設ける必要がなく、フレーム60に対するロック構造を簡素化できる。さらに、フレーム60内に各サブコネクタ10を挿入するに際し、各サブコネクタ10を、リアホルダ50を介して並び方向に合体状態に保持させたあとフレーム60内に順次挿入するので、作業性に優れている。
また、両コネクタとの嵌合時には、並び方向で隣り合う両サブコネクタ10の対向面間に相手のサブコネクタ90の区画壁92が摺動可能に進入するから、両対向面間の案内によって両サブコネクタ10,90がこじて嵌合されるのを防止できる。これにより、専用のこじり防止構造を設けなくて済み、さらなるコネクタの小型化を図れる。さらに、両コネクタの嵌合後には、シール部材40が雌端子金具30に接続された電線Wとの間をシールする機能に加え、相手のサブコネクタ90との間をシールする機能を併せ持つから、一つのサブコネクタ10に複数種のシール部材40を設ける必要がなく、部品点数の削減を実現できる。
また、リアホルダ50が各サブコネクタ10毎に個別に対応して複数設けられ、それぞれが並び方向で連結可能とされるから、各サブコネクタ10を合体状態とするのに先立って、各サブコネクタ10毎に雌端子金具30の挿入作業を行うことができる。その結果、雌端子金具30の誤挿入が起こり難くなるとともに電線Wの取り廻しが容易になり、組み付け作業性がより良好となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、リアホルダにより各サブコネクタを合体状態としたのちフレーム内に挿入していたが、本発明によれば、各サブコネクタを差込口からフレーム内に個別に挿入し、フレーム内にて合体状態となしてもよい。
(2)上記実施形態では、リアホルダが各サブコネクタ毎に対応して設けられていたが、本発明によれば、リアホルダが全部または一部のサブコネクタに対応して一括して設けられてもよい。
(3)上記実施形態では、フレームに対するロック部が最後のサブコネクタのみに設けられていたが、本発明によれば、ロック部が各サブコネクタ毎に設けられていてもよい。
(4)本発明は、雄端子金具を装着した複数のサブコネクタをフレームに収容する雄コネクタにも適用することができる。
本実施形態のコネクタ全体の分解斜視図 コネクタ全体の正面図 サブコネクタの分解斜視図 フレームに最後に挿入されるサブコネクタの分解斜視図 隣接する両リアホルダを連結する直前の要部横断斜視図 隣接する両リアホルダを連結したときの要部横断斜視図 隣接する両リアホルダを連結したときの要部縦断斜視図 サブコネクタの分解側断面図 保護キャップの斜視図 サブコネクタに保護キャップを被せ付けた斜視図 サブコネクタに保護キャップを被せ付けた状態の側断面図 相手のコネクタの斜視図 両コネクタの嵌合状態を示す概略図
符号の説明
10…サブコネクタ
10A…最後のサブコネクタ
11…サブハウジング
40…シール部材
50…リアホルダ
50B…ロック部
60…フレーム
61…ロック受け部
64…コネクタ収容空間
65…ガイド部
66…受け壁
69…フレームの奥壁
70…レバー
71…カム溝
73…アーム部

Claims (3)

  1. 複数のサブコネクタと、側面に開口された差込口を通して前記各サブコネクタをその並び方向に順次挿入して収容可能なフレームとを備え、
    前記サブコネクタは、端子金具を収容可能なサブハウジングと、このサブハウジングの後面に水密状態で密着されるシール部材と、このシール部材の後面を押さえ付けた状態で前記サブハウジングに取り付けられるリアホルダとを備え、
    前記リアホルダにはロック部が設けられ、前記フレームにはロック受け部が設けられており、
    前記各サブコネクタは、前記リアホルダを介して前記並び方向に合体された状態で、前記ロック部と前記ロック受け部との係止によって前記フレームに対して抜け止め状態にロックされていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記フレームは、前記各サブコネクタの挿入方向と対向する位置に、同フレームに対して最初に挿入された前記サブコネクタを当て止めする閉止壁を備え、
    前記ロック部は、前記フレームに対して最後に挿入される前記サブコネクタと対応する前記リアホルダに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 前記各サブコネクタは、前記リアホルダを介して前記並び方向に合体状態に保持されたあと前記差込口から前記フレーム内に挿入されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防水コネクタ。
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