JP4534884B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
端子金具として特許文献1に記載のものが知られている。このものは、相手の端子金具と接続可能な本体部と、この本体部より後方に連設されて電線の端末にかしめ付けられるバレル部とを備えている。端子金具はハウジングの後面に開口する端子差込口を通してハウジング内に挿入可能となっている。
実開昭64−38777号公報
ところで、本体部にスタビライザ等の検知突部を設け、この検知突部がハウジングに設けられた案内溝に嵌まり込むか否かで端子金具の誤挿入の有無を判断することがある。これは、端子金具が正規姿勢をとっていれば、検知突部と案内溝とが合致して端子金具の挿入動作を許容し、端子金具が反転姿勢をとっていれば、検知突部が端子差込口の口縁に突き当たって端子金具の挿入動作を規制するというものである。なお、検知突部を本体部に設ける理由は、端子差込口にバレル部が挿入されるよりも前の早い段階で端子金具が誤挿入状態であることがわかるようにして、作業の円滑性を確保するためである。
上記の場合には、案内溝が端子差込口の口縁に開口して外向きに延出する形態をなし、本体部が端子差込口に挿入された状態では、少なくとも検知突部の先端が案内溝に進入可能な位置に達するように検知突部の突出寸法が設定されている。一方、端子差込口の開口径は本体部とバレル部を挿通可能な大きさに設定されるので、通常、検知突部の先端位置はバレル部の背丈を越えることとなり、側方から見ると端子金具全体の中で検知突部が一段突き出るようになっている。
しかし、例えば、バレル部が本体部よりも一回り大きい端子金具の場合に、検知突部の先端位置をバレル部の背丈を越える位置に設定するとなると、検知突部の突出量が際立って大きくなり、端子金具の大型化を招くという事情がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的とするところは、端子金具の大型化を回避して、端子金具の誤挿入の有無を検知可能なコネクタを提供することにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具には、相手の端子金具と接続可能とされてその外壁に検知突部を突出させた本体部が設けられているとともに、この本体部より後方に、電線の端末にかしめ付けられたバレル部が連設され、さらに、後面に前記端子金具をその本体部から差し込み可能な端子差込口が開口する端子挿入部を備えたコネクタであって、前記端子挿入部の後面における前記端子差込口の口縁には、同端子差込口の中心を挟んだ両側位置に、誘導部と干渉部とが設けられ、前記端子金具が正規姿勢をとっている場合には、前記本体部が前記誘導部に摺動しつつ前記干渉部側へ変位することにより、前記検知突部が前記誘導部の内側空間を臨む位置に誘導されて、この位置からの前記端子金具の差し込み操作が許容される一方、前記端子金具が反転姿勢をとっている場合には、前記本体部が前記誘導部に摺動しつつ前記干渉部側へ変位することにより、前記検知突部が前記干渉部と前記端子金具の差し込み方向で対峙する位置に誘導され、この位置から前記端子金具の差し込み操作を開始しても、その開始時にあるいは差し込み途中で前記検知突部が前記干渉部と干渉してそれ以上の差し込み操作が規制される構成とし、前記コネクタは、前記端子金具を収容可能なハウジングと、このハウジングの後面に水密状態に密着するシール部材と、このシール部材の後面を押さえ付けた状態で前記シール部材を間に挟んで前記ハウジングに取り付けられるリアホルダとを備え、前記端子挿入部が前記リアホルダによって構成され、前記シール部材には、前記端子差込口と連通する位置に、前記端子金具と同端子金具に接続された電線を挿通させる電線挿入孔が形成され、前記検知突部が前記干渉部と干渉したときには前記本体部が前記電線挿入孔の内周面に非当接状態となっている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記バレル部は、前記電線にかしめ付けられた状態において前記本体部より一回り大きく形成され、前記端子差込口の口縁は前記バレル部の断面外形と対応する形態をなし、
前記誘導部は、前記バレル部の巻き付き形状に沿った弧状をなしているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
端子金具は端子挿入部の後面に開口する端子差込口に差し込まれる。この場合に、端子金具が正規姿勢をとっていれば、本体部が誘導部に摺動しつつ干渉部側へ変位することにより、検知突部が誘導部の内側空間を臨む位置に誘導されるので、その位置からの端子金具の差し込み操作が許容される。一方、端子金具が反転姿勢をとっていると、同じく本体部が誘導部に摺動しつつ干渉部側へ変位するものの、検知突部は逆に干渉部と端子金具の差し込み方向で対峙する位置へ誘導されるので、その位置から端子金具の差し込み操作を開始しても、その開始時にあるいは差し込み途中で検知突部が干渉部と干渉してそれ以上の差し込み操作が規制される。つまり、検知突部の突出量を格別に増大させなくても、検知突部が誘導部によって干渉部との干渉可能な位置へ誘導されることにより、端子金具の誤挿入の有無を検知することができる。
また、端子挿入部がリアホルダによって構成されているから、ハウジングとシール部材の構造を従前から変更することなく、本発明を防水コネクタに適用することが可能となり、構造の簡素化を図れる。
さらに、シール部材には、端子金具と電線の挿通を許容する電線挿入孔が形成され、検知突部が干渉部と干渉したときには本体部が電線挿入孔の内周面に非当接状態となっているから、本体部との衝突に起因してシール部材が損傷するのを防止できる。
<請求項2の発明>
本体部の幅寸法が誘導部の弦長を越える位置にて本体部が端子差込口に差し込み可能とされる。この場合に、端子差込口の口縁がバレル部の断面外形と対応する形態をなし、誘導部がバレル部の巻き付き形状に沿った弧状をなしているから、端子差込口をバレル部が通過する際にバレル部の挿入動作が案内される。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。本実施形態におけるコネクタ10は、相手の雄コネクタ(図示せず)と嵌合可能な雌コネクタ10であって防水タイプのコネクタ10となっている。なお、以下において前後方向については、両コネクタの嵌合面側を前方として説明する。
コネクタ10は、図1に示すように、ハウジング11、リテーナ20、シール部材30、リアホルダ40を備えている。ハウジング11は、合成樹脂材により略直方体状をなし、その内部に雌端子金具50(本発明の端子金具に相当する)を後方から挿入して収容可能な複数のキャビティ12を有している。キャビティ12は、高さ方向に複数段で幅方向に複数列となって配され、その内壁に、前方へ突出する片持ち状のランス16が撓み変形可能に形成されている。ハウジング11の上面には、リアホルダ40に設けられた係止脚片41の係止爪41Aが引掛け状態で係止可能な係止受け部13が段付き状に形成されている。また、ハウジング11の上面両側部には、1対の係止脚片保護壁14が立設されており、両係止脚片保護壁14の間に係止脚片41が配されることにより、係止脚片41が異物との引掛りによって捲れ上がる事態を回避できるようになっている。
ハウジング11の下面には、図2に示すように、リテーナ20の差込孔15が開口して形成されている。差込孔15は、全キャビティ12を貫通する深さを有し、ここに下方からサイドタイプのリテーナ20が差し込まれる。リテーナ20は、合成樹脂材により全体として平板状をなし、キャビティ12と対応する位置に雌端子金具50を挿通可能な端子通し孔21を有するとともに、その両側上壁に、前後1対の弾性係止片22を突設させてある。端子通し孔21の孔壁には係止突起23が形成され、また、弾性係止片22はリテーナ20の差込孔15内に形成されたリテーナ係止部(図示せず)に弾性係止可能とされる。リテーナ20は、仮係止位置と本係止位置との間を変位可能とされ、弾性係止片22がリテーナ係止部に弾性係止することでリテーナ20が両位置で抜け止め保持される。そして、リテーナ20が仮係止位置にあるときには、係止突起23がキャビティ12外に退避して雌端子金具50の挿通を許容する一方、そこから押し込まれてリテーナ20が本係止位置に至ると、係止突起23がキャビティ12内に進入し、そこに正規挿入された雌端子金具50の後端顎部52Bに係止突起23が対峙して雌端子金具50の抜け止めをなす。
ハウジング11の後面には、図1に示すように、ゴム材よりなる一括型のシール部材30が取り付けられる。このシール部材30は、ハウジング11の後面全体に当接可能であって、各キャビティ12と対応する位置毎に電線挿入孔31を有し、各電線挿入孔31に雌端子金具50にかしめ付けにより接続された電線Wが貫通可能とされる。そして、このシール部材30は、図2に示すように、電線挿入孔31の内周面に形成された複数条(図示する場合は3条)のリップ33を弾縮させつつ電線Wの外周に水密状に密着することで電線Wとの間のシールをとっている。また、シール部材30は、各電線挿入孔31を挟んだ上下両位置に係止脚片挿通孔32を有し、この係止脚片挿通孔32に係止脚片41が貫通可能とされている。さらに、シール部材30の外周面にも複数条(図示する場合は3条)のリップ33が形成されており、シール部材30に角筒状をなす相手のハウジングが外嵌されることでシール部材30がリップ33を弾縮させつつ相手のハウジングと水密状に密着し、もって両ハウジング間のシールをとっている。
シール部材30の抜け止めをなすリアホルダ40は合成樹脂製であって、図1に示すように、その上面に、フレーム(図示せず)に対するロック部42が形成されている。また、リアホルダ40の片側縁からは前方へ突出する保護壁45が形成され、この保護壁45がシール部材30の露出端面を覆い隠すことでシール部材30を異物から保護している。
また、リアホルダ40は、方形ブロック状のホルダ本体46を備えている。ホルダ本体46は、シール部材30の電線挿入孔31と対応する位置に、雌端子金具50とこれに接続された電線Wとを電線挿入孔31に通すための複数の端子差込口48(後に詳しく説明する)を有し、各端子差込口48を挟んだ上下両位置に、係止脚片41が前方へ突出して形成されている。係止脚片41は、後方からシール部材30の係止脚片挿通孔32を貫通したあとハウジング11の上下両面に被さる長さをもって構成され、その先端部に形成された係止爪41Aがハウジング11の係止受け部13に弾性的に係止することにより、リアホルダ40がハウジング11との間にシール部材30を挟んだ状態で同ハウジング11に取り付けられる。
リアホルダ40に挿通される雌端子金具50には、その前端側に図示しない相手側の雄端子金具のタブ部と接続可能とされてその外壁に検知突部52を突出させた本体部51が設けられるとともに、この本体部51よりも後方に電線Wの端末にかしめ付けられるバレル部53が連設されている。
本体部51は、折り曲げ加工を施すことにより全体として角筒状をなし、その前面は雄端子金具のタブ部を挿入及び抜出可能に開口しており、内側には、雄端子金具のタブ部と電気的に弾性接触可能な弾性接触片54が設けられている。なお、以下の雌端子金具50の構造説明において上下方向については、雌端子金具50が正規姿勢をとっている状態(図5に示す状態)を基準とする。
本体部51の下面51Aには検知突部52が突設されている。検知突部52は、本体部51の後端位置で、かつ幅方向中心から一側(本実施形態の場合は図5に示す左側)に寄った位置に設定され、その直後方には段付き状の後端顎部52Bが控えている。詳しくは検知突部52は、本体部51の下面51Aを下方へ叩き出すことで側面視して略三角形状に形成され、その前面が先端側に向かって僅かに後退するテーパ状の突当面52Aとされている。
また、検知突部52の下端位置は電線Wに対して巻き付けられた状態にあるバレル部53の下端位置よりも上位にあって、その突出量が小さく抑えられている。検知突部52は、後述するように、本体部51の変位動作に伴って端子差込口48の口縁49(詳しくは干渉部49A)との干渉可能な位置に誘導されるようになっており、これにより検知突部52の突出量を格別に大きくしなくてもよいようになっている。かかる検知突部52は、その突当面52Aを端子差込口48の口縁49に突き当てることにより、雌端子金具50の誤挿入の有無を検知する役割を担っている。
バレル部53は、大電流用の回路に応じて太く形成された電線Wに対し幅方向両側から巻き付けられる形態をなし、このうち電線Wの被覆に巻き付けられる部分が、本体部51よりも一回り大きくなっている。この電線Wの被覆に巻き付けられるバレル部53の断面外形は、図6に示すように、本体部51に連なる部分が本体部51の上面51Cと略同一平面上に沿った直線状の形態をなし、電線Wの被覆に巻き付けられる部分が電線Wの外周面に沿った曲線状(弧状)の形態をなしている。
さて、上記した雌端子金具50が挿通される端子差込口48は、ホルダ本体46の厚さ方向に貫通するとともに、ホルダ本体46の後面に開口して形成されている。ホルダ本体46の後面における端子差込口48の口縁49は、図6に示すように、雌端子金具50のバレル部53の断面外形にほぼ沿った略Dの字の形態をなし、電線Wの被覆に巻き付けられたバレル部53を少し遊びをもって挿通可能な開口径を有している。そして、端子差込口48の口縁49には、雌端子金具50を誘い込むためのテーパ状の面取り部49Mが全周に亘って形成されており、さらに上縁の幅方向中央から一側(図4に示す右側)に寄った位置に、検知突部52の突当面52Aと干渉可能な被突当面49Nが形成されている。被突当面49Nは、面取り部49Mを分断しつつ雌端子金具50の挿入方向と直交する鉛直方向に切り立って配されている。
ホルダ本体46の後面における端子差込口48の口縁49には、同端子差込口48の中心を挟んだ上縁にて直線状をなす部分に、干渉部49Aが設けられ、端子差込口48の中心を挟んだ下縁にて曲線状(弧状)をなす部分に、誘導部49Bが設けられている。
ここで、雌端子金具50が端子差込口48の口縁49の下側に突き当てられた場合、雌端子金具50が正規姿勢と反転姿勢のいずれの姿勢をとっていても、誘導部49Bは、雌端子金具50の本体部51と摺動することで本体部51を端子差込口48へ進入可能な位置に誘導する。
一方、雌端子金具50が検知突部52を上方に向けた反転姿勢をとっている場合(図2に示す上側の雌端子金具50を参照)、干渉部49A(詳しくは被突当面49N)は、検知突部52の突当面52Aと干渉してそれ以上の雌端子金具50の差し込み操作を規制する。もっとも、雌端子金具50が正規姿勢をとっている場合(図2に示す下側の雌端子金具50を参照)には、干渉部49Aと検知突部52とが干渉することはない。
次に、本実施形態の組み付け手順について説明する。まずハウジング11の後面に水密状態にシール部材30を密着させ、シール部材30の後面を押さえつけた状態で後方からリアホルダ40の係止脚片41をシール部材30の係止脚片挿通孔32に通しつつリアホルダ40を取り付ける。係止脚片41の係止爪41Aがハウジング11の係止受け部13に弾性係止することで、リアホルダ40がシール部材30を間に挟んでハウジング11に取り付けられる。続いて、ハウジング11に対して、リテーナ20を仮係止位置に留め置き、その状態で、後方から電線Wに接続された雌端子金具50を差し込む。
雌端子金具50が正規姿勢をとっている場合に、本体部51の幅寸法が誘導部49Bの弦長を越えないことに起因して、本体部51が端子差込口48の下側の口縁49に当接すると、本体部51の差し込み操作は一旦規制される。しかし、本体部51を誘導部49Bに沿って図5に示す矢印方向となる干渉部49A側へ移動すると、本体部51の全体が端子差込口48に臨む位置に誘導され(本実施形態の場合には、本体部51の上面51Cと端子差込口48の上端の高さ位置が一致する)、かつ、検知突部52が誘導部49Bの内側空間を臨む位置に誘導される。よって、この位置から雌端子金具50を前方へ押し込むと、雌端子金具50は、その本体部51側から端子差込口48へ円滑に進入することになる。また、本体部51の幅寸法が誘導部49Bの弦長を越えることに起因して、当初より検知突部52が誘導部49Bの内側空間を臨む位置に配されていれば、雌端子金具50は、誘導部49Bに誘導されることなく端子差込口48へそのまますんなり進入することになる。
一方、雌端子金具50が反転姿勢をとっている場合に、上記と同様に、本体部51の幅寸法が誘導部49Bの弦長を越えないことに起因して、本体部51が端子差込口48の下側の口縁49に当接すると、本体部51の差し込み操作は一旦規制される。その後、本体部51を誘導部49Bに沿って干渉部49A側へ移動すると、本体部51の全体が端子差込口48に臨む位置に誘導されるものの、検知突部52が干渉部49Aの被突当面49Nと前後方向で同軸に対向する位置に誘導される。よって、この位置から雌端子金具50を前方へ押し込むと、本体部51の大部が端子差込口48に進入するが、検知突部52が干渉部49Aの被突当面49Nと突き当たり、その突き当たりに起因して雌端子金具50のそれ以上の差し込み操作が規制されることになる。なお、本体部51の大部が端子差込口48に進入しても、本体部51は、図3に示すように、シール部材30の電線挿入孔31の内周面に当接するに至らない。
また、本体部51の幅寸法が誘導部49Bの弦長を越えることに起因して、当初より検知突部52が干渉部49Aの被突当面49Nと前後方向で同軸に対向している場合には、雌端子金具50は、誘導部49Bを介さずして検知突部52が干渉部49Aと干渉することによりその差し込み操作が規制されることになる。 このように差し込み操作が規制された場合には、雌端子金具50を一旦引き抜いて反転させて正規姿勢に直した後、改めて端子差込口48に差し込むようにする。
こうして本体部51が端子差込口48を通過した後、バレル部53が端子差込口48に摺動可能に挿入案内される。さらに、雌端子金具50をシール部材30の電線挿入孔31からハウジング11のキャビティ12へと進入させ、キャビティ12の内壁に形成されたランス16にて1次係止させる。その後、図2に示すように、リテーナ20を深く差し込んで本係止位置に至らしめ、リテーナ20の係止突起23によって雌端子金具50を2次係止し、雌端子金具50の確実な抜け止めをなす。
以上説明したように本実施形態によれば、雌端子金具50の本体部51を誘導部49Bによって干渉部側へ変位させ、もって検知突部52を干渉部49Aの被突当面49Nとの干渉可能な位置に誘導するようにしたから、検知突部52の突出量をバレル部53の背丈を越える大きさに設定する必要がなく、雌端子金具50の大型化を回避できる。
また、バレル部53が端子差込口48に挿入される際に、誘導部49Bとバレル部53とが摺接し合うので、バレル部53の挿入動作が円滑に進行する。さらに、検知突部52が干渉部49Aと干渉しても、本体部51が電線挿入孔31の内周面に当接することがないので、本体部51との突き当たりに起因するシール部材30の損傷を防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
)本発明は雄端子金具を収容可能な雄コネクタにも適用することができる。その場合には、タブ片より後方にて膨出して形成される部分が本発明の本体部に相当する。
)上記実施形態では、バレル部が電線に対して直接にかしめ付けられるものであったが、本発明によれば、バレル部が電線を嵌着したゴム栓に対してかしめ付けられるようにし、電線に対しては間接的にかしめ付けられる態様であっても構わない。
)上記実施形態では、端子差込口の口縁はバレル部の断面外形と対応する形態をなしていたが、雌端子金具を誘導する誘導部と誤挿入を防止する干渉部を備えるものであればよく、例えばバレル部の断面外形と対応せず、全体として多角形状をなしていてもよい。
)上記実施形態においては、検知突部を本体部の後端部に設けたが、本体部の前端部に設けてもよい。これにより、雌端子金具の差し込み開始時に誤挿入状態を検知することができるので、作業性に優れている。
本実施形態のコネクタの分解斜視図 コネクタの断面図 雌端子金具が反転姿勢をとって端子差込口に挿入される状態を拡大した断面図 雌端子金具が反転姿勢をとって端子差込口に挿入される状態を拡大した背面図 雌端子金具が正規姿勢をとって端子差込口に挿入される状態を拡大した背面図 端子差込口にバレル部が挿入された状態を拡大した背面図
符号の説明
10…コネクタ
11…ハウジング
30…シール部材
40…リアホルダ
48…端子差込口
49A…干渉部
49B…誘導部
50…雌端子金具(端子金具)
51…本体部
52…検知突部
53…バレル部

Claims (2)

  1. 端子金具には、相手の端子金具と接続可能とされてその外壁に検知突部を突出させた本体部が設けられているとともに、この本体部より後方に、電線の端末にかしめ付けられたバレル部が連設され、さらに、
    後面に前記端子金具をその本体部から差し込み可能な端子差込口が開口する端子挿入部を備えたコネクタであって、
    前記端子挿入部の後面における前記端子差込口の口縁には、同端子差込口の中心を挟んだ両側位置に、誘導部と干渉部とが設けられ、
    前記端子金具が正規姿勢をとっている場合には、前記本体部が前記誘導部に摺動しつつ前記干渉部側へ変位することにより、前記検知突部が前記誘導部の内側空間を臨む位置に誘導されて、この位置からの前記端子金具の差し込み操作が許容される一方、
    前記端子金具が反転姿勢をとっている場合には、前記本体部が前記誘導部に摺動しつつ前記干渉部側へ変位することにより、前記検知突部が前記干渉部と前記端子金具の差し込み方向で対峙する位置に誘導され、この位置から前記端子金具の差し込み操作を開始しても、その開始時にあるいは差し込み途中で前記検知突部が前記干渉部と干渉してそれ以上の差し込み操作が規制される構成とし
    前記コネクタは、前記端子金具を収容可能なハウジングと、このハウジングの後面に水密状態に密着するシール部材と、このシール部材の後面を押さえ付けた状態で前記シール部材を間に挟んで前記ハウジングに取り付けられるリアホルダとを備え、前記端子挿入部が前記リアホルダによって構成され、
    前記シール部材には、前記端子差込口と連通する位置に、前記端子金具と同端子金具に接続された電線を挿通させる電線挿入孔が形成され、前記検知突部が前記干渉部と干渉したときには前記本体部が前記電線挿入孔の内周面に非当接状態となっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記バレル部は、前記電線にかしめ付けられた状態において前記本体部より一回り大きく形成され、前記端子差込口の口縁は前記バレル部の断面外形と対応する形態をなし、
    前記誘導部は、前記バレル部の巻き付き形状に沿った弧状をなしていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
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