JP4513457B2 - 駆動力伝達装置 - Google Patents

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本発明は駆動力伝達装置、例えば四輪駆動車において後輪への駆動力伝達経路に使用するのに適した駆動力伝達装置に関する。
この種の駆動力伝達装置としては、例えば特許文献1に開示された技術がある。この技術は、鉄製のアウタケースとその内部で同軸的に回転可能に支持されたインナシャフトとの間に、メインクラッチ機構、電磁式のパイロットクラッチ機構及びカム機構を配設したものであり、パイロットクラッチ機構から出力される作用力をカム機構により増幅してメインクラッチ機構に伝達し、これによりアウタケースとインナシャフトを連結してトルクを伝達する駆動力伝達装置であり、パイロットクラッチ機構とカム機構との間に、カム機構を構成する鉄製のカム部材とパイロットクラッチ機構を構成する鉄製のアーマチャとの隙間を規制する非磁性体からなる隙間規制部材を配設している。この隙間規制部材は、具体的には図9(a) に示すように、鉄製の第2カム部材1の外周側のフランジ部1aに同一円周上に形成した複数の各保持孔1bに保持された非磁性体のステンレス製ボール39であり、このボール39により、パイロットクラッチ機構を構成するアーマチャ38と第2カム部材1との隙間を一定間隔以上に維持することによって、アーマチャ38から第2カム部材1を通ってアウタケースのハウジング21側へ漏洩する磁束を阻止し、磁束の漏洩に起因するアーマチャ38の吸引不良を防止して、パイロットクラッチ機構の摩擦クラッチ36の作動を良好に維持するものである。
特開2002−48157号公報(段落〔0009〕、段落〔0010〕、段落〔0028〕、段落〔0030〕、図1、図4)。
特許文献1の駆動力伝達装置は、図9(a) に示す第2カム部材1の構造を除き、図1に示す本発明の実施形態と実質的に同一である。このような特許文献1の駆動力伝達装置は、アウタケース20とその内部に同軸的に回転自在に支持されたインナシャフト23の間に、メインクラッチ26と、このメインクラッチ26の伝達トルクを変化させるカム機構30と、このカム機構30を作動させるパイロットクラッチ機構35を設けたものである。アウタケース20はそのリヤカバー22の一部に非磁性材料よりなる中間筒部22cを設けたのを除き鉄製であり、カム機構30の第1及び第2カム部材31,1並びにアーマチャ38は鉄製である。メインクラッチ26は、インナシャフト23側にスプライン結合された複数のインナクラッチプレート26aと、ハウジング21側にスプライン結合された複数のアウタクラッチプレート26bを交互に重ねたもので、アウタクラッチプレート26bと摩擦係合されるインナクラッチプレート26aの両面には、ペーパ系の摩擦材26cが接着剤などにより一体的に固着されている。カム機構30の第1及び第2カム部材31,1は、相対回動により軸線方向の距離が増減するものであり、第2カム部材1のフランジ部1aはメインクラッチ26の一側に当接可能に配置されている。
パイロットクラッチ機構35は、電磁コイル37に印加される制御電流に応じてアーマチャ38が摩擦クラッチ36を押圧する力を変化させて摩擦クラッチ36の伝達トルクを変化させ、カム機構30はこの伝達トルクに応じて両カム部材31,1が相対回動してメインクラッチ26を押圧し、メインクラッチ26に増幅された伝達トルクを発生させるようになっている。第2カム部材1のフランジ部1aに円周方向に沿って等間隔に形成した複数の保持孔32cには非磁性材料よりなる複数のボール39を保持させ、これによりパイロットクラッチ機構35を形成するアーマチャ38と第2カム部材1との間が一定距離以上になるようにして磁束の漏洩によるアーマチャ38の吸引不良を防止している。
しかしながら、このような特許文献1の駆動力伝達装置は、例えば前輪がリフトアップされた状態で牽引された場合などのように、アウタケース20とインナシャフト23の間に通常の使用状態よりも高い回転速度差が加わる状態で使用された場合には、メインクラッチ26の摩擦材26cに異常摩耗が生じ、このため図9(b) に示すように第2カム部材1とアーマチャ38の間の隙間が増大して非磁性材料よりなるボール39が第2カム部材1の保持孔1bから第2カム部材1とアーマチャ38の間の隙間に離脱する。この隙間がある程度以上大きくなると、第2カム部材1とアーマチャ38の相対回動により、ボール39が保持孔1bの外端の角部とアーマチャ38の間にくさび状に入り込んで保持孔1b内に戻らなくなる。このため第2カム部材1を介してメインクラッチ26に過大な推力が入力されて、駆動力伝達装置がロック状態になり、電磁コイル37によるメインクラッチ26の伝達トルクの制御が不能になるという問題が生じる。なお、図9(b) ではボール39が第2カム部材1の半径方向に離脱した場合につき説明したが、ボール39が円周方向に離脱した場合も同様な問題が生じる。本発明はこのような問題を解決することを目的とする。
このために、本発明による駆動力伝達装置は、主として鉄などの磁性材料よりなるアウタケースと、その内部に同軸的に回転自在に支持されたインナシャフトと、アウタケースとインナシャフトの間に設けられたメインクラッチと、インナシャフトと同軸的に配置されそれぞれ磁性材料よりなり相対回動によりメインクラッチの伝達トルクを変化させる第1及び第2カム部材を有するカム機構と、アウタケースと第1カム部材の間に設けられた摩擦クラッチの伝達トルクをその第2カム部材側となる一側に設けられて電磁コイルにより吸着される磁性材料よりなるアーマチャにより変化させて両カム部材を相対回動させるパイロットクラッチ機構と、第2カム部材とアーマチャが所定距離以下に接近することを阻止する隙間規制部材を備えてなる駆動力伝達装置において、隙間規制部材は第2カム部材に厚さ方向に形成した複数の保持孔に保持された非磁性材料よりなる複数のボールとし、第2カム部材にはアーマチャ側となる保持孔の周辺に第2カム部材の厚さ方向に伸びる突出部を形成したことを特徴とするものである。
請求項1に記載の駆動力伝達装置において、カム機構は、両カム部材の間にカム作動部材を設け、第1カム部材の背面をアウタケースの内端面に回転自在に当接支持させるとともに第2カム部材の背面をメインクラッチの軸線方向一側に当接可能として、相対回動により両カム部材の間の距離が増減してメインクラッチの伝達トルクを変化させるものとし、ボールは両カム部材の間の距離が最小となった状態においてアーマチャが摩擦クラッチから所定距離以上離れることを阻止する大きさとし、突出部の高さは両カム部材の間の距離が最小となった状態において突出部の先端面とアーマチャとの間にアーマチャから第2カム部材への磁束の漏洩を防止する隙間を残す高さとすることが好ましい。
請求項1または請求項2に記載の駆動力伝達装置において、突出部は各保持孔の外周縁に形成した環状突起とすることが好ましい。
請求項1または請求項2に記載の駆動力伝達装置において、突出部は第2カム部材と同心に各保持孔を含む範囲に形成された環状突条とすることが好ましい。
また請求項5の発明による駆動力伝達装置は、主として鉄などの磁性材料よりなるアウタケースと、その内部に同軸的に回転自在に支持されたインナシャフトと、アウタケースとインナシャフトの間に設けられたメインクラッチと、インナシャフトと同軸的に配置されそれぞれ磁性材料よりなり相対回動によりメインクラッチの伝達トルクを変化させる第1及び第2カム部材を有するカム機構と、アウタケースと第1カム部材の間に設けられた摩擦クラッチの伝達トルクをその第2カム部材側となる一側に設けられて電磁コイルにより吸着される磁性材料よりなるアーマチャにより変化させて両カム部材を相対回動させるパイロットクラッチ機構と、第2カム部材とアーマチャが所定距離以下に接近することを阻止する隙間規制部材を備えてなる駆動力伝達装置において、隙間規制部材は第2カム部材及びアーマチャの何れか一方の円周方向複数箇所に根本部が保持されて他方に向かって突出される非磁性材料よりなる複数のピンとしたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の駆動力伝達装置において、カム機構は、両カム部材の間にカム作動部材を設け、第1カム部材の背面をアウタケースの内端面に回転自在に当接支持させるとともに第2カム部材の背面をメインクラッチの軸線方向一側に当接可能として、相対回動により両カム部材の間の距離が増減してメインクラッチの伝達トルクを変化させるものとし、ピンは両カム部材の間の距離が最小となった状態においてアーマチャが摩擦クラッチから所定距離以上離れることを阻止する長さとすることが好ましい。
請求項5または請求項6に記載の駆動力伝達装置において、ピンは第2カム部材に根本部が保持されてアーマチャ側に向かって突出されるものとしてもよい。
請求項5または請求項6に記載の駆動力伝達装置において、ピンはアーマチャに根本部が保持されて第2カム部材側に向かって突出されるものしてもよい。
請求項1の発明によれば、隙間規制部材は第2カム部材に厚さ方向に形成した複数の保持孔に保持された非磁性材料よりなる複数のボールとし、第2カム部材にはアーマチャ側となる保持孔の周辺に第2カム部材の厚さ方向に伸びる突出部を形成したので、突出部の先端面とアーマチャとの間の隙間は突出部の高さ分だけ減少する。従って、アウタケースとインナシャフトの間に通常の使用状態よりも高い回転速度差が加わる状態で使用されてメインクラッチの摩擦材に異常摩耗が生じ、第2カム部材とアーマチャの間の隙間が増大した場合でも、その異常摩耗量が図9に示す従来技術のものより突出部の高さの分だけ増大するまでは、ボールが第2カム部材の保持孔から第2カム部材とアーマチャの間の隙間に離脱して駆動力伝達装置がロック状態になることはなく、電磁コイルによる制御が不能になるという問題を生じることもない。
カム機構は、両カム部材の間にカム作動部材を設け、第1カム部材の背面をアウタケースの内端面に回転自在に当接支持させるとともに第2カム部材の背面をメインクラッチの軸線方向一側に当接可能として、相対回動により両カム部材の間の距離が増減してメインクラッチの伝達トルクを変化させるものとし、ボールは両カム部材の間の距離が最小となった状態においてアーマチャが摩擦クラッチから所定距離以上離れることを阻止する大きさとし、突出部の高さは両カム部材の間の距離が最小となった状態において突出部の先端面とアーマチャとの間にアーマチャから第2カム部材への磁束の漏洩を防止する隙間を残す高さとした請求項2の発明によれば、アーマチャは摩擦クラッチから所定距離以上離れることがないので、電磁コイルによる吸着開始時から確実に吸着されてパイロットクラッチ機構の摩擦クラッチの伝達トルクを確実に変化させ、またアーマチャから第2カム部材を通ってアウタケース側に漏洩する磁束を減少させるので、磁束の漏洩に起因するアーマチャの吸着不良も減少する。これによりパイロットクラッチ機構の作動は確実になり、ひいては駆動力伝達装置の作動も確実なものになる。
突出部は各保持孔の外周縁に形成した環状突起とした請求項3の発明によれば、軸線方向から見た突出部の面積が減少するのでアーマチャから第2カム部材を通ってアウタケース側へ漏洩する磁束が一層減少して磁束の漏洩に起因するアーマチャの吸着不良が一層減少し、これにより駆動力伝達装置の作動は一層確実なものになる。
突出部は第2カム部材と同心に各保持孔を含む範囲に形成された環状突条とした請求項4の発明によれば、突出部を1工程で同時に形成できるので、第2カム部材の製造コストを低下させることができる。
また請求項5の発明によれば、隙間規制部材は第2カム部材及びアーマチャの何れか一方の円周方向複数箇所に根本部が保持されて他方に向かって突出される非磁性材料よりなる複数のピンとしたので、このピンが第2カム部材とアーマチャの間の隙間に離脱して駆動力伝達装置がロック状態になることはなく、電磁コイルによる制御が不能になるという問題が生じることもない。
カム機構は、両カム部材の間にカム作動部材を設け、第1カム部材の背面をアウタケースの内端面に回転自在に当接支持させるとともに第2カム部材の背面をメインクラッチの軸線方向一側に当接可能として、相対回動により両カム部材の間の距離が増減してメインクラッチの伝達トルクを変化させるものとし、ピンは両カム部材の間の距離が最小となった状態においてアーマチャが摩擦クラッチから所定距離以上離れることを阻止する長さとした請求項6の発明によれば、アーマチャは摩擦クラッチから所定距離以上離れることがないので、電磁コイルによる吸着開始時から確実に吸着されてパイロットクラッチ機構の摩擦クラッチの伝達トルクを確実に変化させ、またアーマチャと第2カム部材はこの両部材からのピンの突出量以下に接近することはなく、これによりアーマチャから第2カム部材を通ってアウタケース側に漏洩する磁束を減少させるので、磁束の漏洩に起因するアーマチャの吸着不良も減少する。これによりパイロットクラッチ機構の作動は確実になり、ひいては駆動力伝達装置の作動も確実なものになる。
ピンは第2カム部材に根本部が保持されてアーマチャ側に向かって突出されるようにした請求項7の発明でも、ピンはアーマチャに根本部が保持されて第2カム部材側に向かって突出されるようにした請求項8の発明でも、前2項で述べた効果は同様に得られる。
先ず、図1〜図4により、本発明による駆動力伝達装置の第1実施形態の説明をする。この第1実施形態は、図4に示すように、前輪駆動をベースとする四輪駆動車における後輪側への駆動力伝達経路に配置されて、後輪への駆動力の伝達を制御するものである。
図4に示すこの四輪駆動車の動力伝達装置において、トランスアクスル11は、トランスミッションとトランスファとフロントデファレンシャルを備えたもので、エンジン12の駆動力はフロントデファレンシャルから左右のアクスルシャフト13aに出力されて左右の前輪13bを駆動し、またプロペラシャフト14に出力される。プロペラシャフト14は、本発明の駆動力伝達装置Aを介してドライブピニオンシャフト15に連結され、ドライブピニオンシャフト15に出力されたエンジン12の駆動力は、リヤデファレンシャル16から左右のアクスルシャフト17aに出力されて左右の前輪13bを駆動する。駆動力伝達装置A及びリヤデファレンシャル16は、デファレンシャルキャリヤ18内に回転自在に支持されている。
この第1実施形態の駆動力伝達装置Aは、図1に示すように、アウタケース20と、その内部に同軸的に回転自在に支持されたインナシャフト23と、アウタケース20とインナシャフト23の間に設けられたメインクラッチ26と、インナシャフト23と同軸的に配置され相対回動によりメインクラッチ26の伝達トルクを変化させる第1及び第2カム部材31,32を有するカム機構30と、アウタケース20と第1カム部材31の間に設けられた摩擦クラッチ36の伝達トルクを電磁コイル37により吸着されるアーマチャ38により変化させてカム機構30の両カム部材31,32を相対回動させるパイロットクラッチ機構35と、第2カム部材32とアーマチャ38が所定距離以下に接近することを阻止するボール(隙間規制部材)39により構成されている。これらのメインクラッチ26とカム機構30とパイロットクラッチ機構35などが収容されるアウタケース20とインナシャフト23の間の空間は、コハク酸イミド系分散剤を含む潤滑油により充填されている。
アウタケース20は、有底筒状のハウジング21とその後部となる解放側の内周に液密にねじ込み固定されるリヤカバー22よりなるものである。ハウジング21は鉄(例えばS15C)などの磁性材料(以下単に磁性材料という)よりなり、前側となる底部にはプロペラシャフト14にスプライン結合される連結軸21aが同軸的に突出して一体形成されている。リヤカバー22は全体として後側が凹んだコ字断面形状の環状で、磁性材料よりなる内筒部22a及び外筒部22bと、この両筒部22a,22bの間に位置してそれらに溶接などにより一体的に結合されたステンレス鋼などの非磁性材料(以下単に非磁性材料という)よりなる中間筒部22cとにより構成されている。このリヤカバー22の後側の環状の凹部内には、環状のヨーク25が挿入されてボールベアリングを介してリヤカバー22の内筒部22aに回転自在に取り付けられ、ヨーク25の後部の内外周は内筒部22a及び外筒部22bにわずかの隙間をおいて接近され、凹部内となる前部にはパイロットクラッチ機構35の一部である電磁コイル37が取り付けられている。リヤカバー22の外側となるヨーク25はデファレンシャルキャリヤ18に固定され、ハウジング21の連結軸21aはボールベアリングを介してデファレンシャルキャリヤ18に支持され、これによりアウタケース20はデファレンシャルキャリヤ18に回転自在に支持されている。
インナシャフト23はアウタケース20内に同軸的に配置され、前端部はハウジング21の底部の内面にボールベアリングを介して回転自在に支持され、後部はリヤカバー22の内筒部22aを液密に通って後方に伸びてニードル軸受により回転自在に支持されている。このインナシャフト23は中間部がキャップ24により液密に閉じられた管状で、ハウジング21の底部側となる前部の一部は大径となっており、また細径の後部にはドライブピニオンシャフト15がスプライン結合されるようになっている。
メインクラッチ26は、図1及び図2に示すように、インナシャフト23の大径部に軸線方向摺動可能にスプライン結合された複数のインナクラッチプレート26aと、ハウジング21の内面に軸線方向摺動可能にスプライン結合された複数のアウタクラッチプレート26bを交互に重ねたものである。インナクラッチプレート26aは環状に打ち抜いた鉄板を主体とし、アウタクラッチプレート26bと摩擦係合される両面にペーパ系の摩擦材26cを接着剤などにより一体的に固着したものである。
カム機構30は、図1及び図2に示すように、互いに同軸的に配置した第1カム部材31及び第2カム部材32と、この両カム部材31,32の軸線方向に互いに対向する面の間に設けたカム作動部材33よりなるもので、両カム部材31,32は何れもインナシャフト23の細径部に摺動自在に嵌合支持されている。第1カム部材31の背面はスラスト軸受34を介してアウタケース20のリヤカバー22の内端面に回転自在に当接支持されている。第2カム部材32には第1カム部材31よりも半径方向外向きに伸びるフランジ部32bが形成され、このフランジ部32bの背面をメインクラッチ26の軸線方向で最も外側となるインナクラッチプレート26aの後側に当接可能としている。この第2カム部材32は、インナシャフト23の大径部の後端部に軸線方向摺動可能にスプライン結合されている。
この第1実施形態のカム作動部材33は、両カム部材31,32の軸線方向に互いに対向する面に形成されて各カム部材31,32の軸線を中心とする円周方向に沿った深さが浅いV字状に変化するカム溝31a,32aの間に介装されたボール33である。このようなカム溝31a,32aと組み合わされたボール33よりなるカム作動部材33によれば、両カム部材31,32の相対回動は両カム部材31,32の間の距離の増減に変化され、これにより第2カム部材32によるメインクラッチ26への押圧力を変化させて、メインクラッチ26の伝達トルクを変化させることができる。
パイロットクラッチ機構35は、図1及び図2に示すように、第1カム部材31の外周部に軸線方向摺動可能にスプライン結合された少数のインナクラッチプレート36aと、ハウジング21の内面に軸線方向摺動可能にスプライン結合された少数のアウタクラッチプレート36bを交互に重ねたものであり、磁性材料よりなりハウジング21の内面に軸線方向摺動可能にスプライン結合されたアーマチャ38が、第2カム部材32のフランジ部32b側となる摩擦クラッチ36の側面に当接可能に設けられている。前述のようにヨーク25に設けた電磁コイル37に制御電流を印加すれば、ヨーク25から内筒部22aとアーマチャ38と外筒部22bを通ってヨーク25に戻る磁気回路には制御電流の値に応じた磁束が生じ、アーマチャ38はリヤカバー22側に吸着され摩擦クラッチ36を押圧してこれに制御電流の値に応じて変化する伝達トルクを発生させる。アーマチャ38の半径方向内側となるフランジ部32bと摩擦クラッチ36の間には、実質的に伝達トルクを生じない程度の弱い力で摩擦クラッチ36を軽く押圧するコイルばね40が介装されている。なおこのコイルばね40は必ずしも必要ではなく、省略しても差し支えない。
また第2カム部材32のフランジ部32bには、第2カム部材32の軸線を中心とする円周方向に沿って等間隔に形成した複数(例えば3個)の保持孔32cが形成されており、アーマチャ38側となる保持孔32cの周辺には第2カム部材32の厚さ方向に伸びる突出部32dが形成されている。この第1実施形態の突出部32dは、図3に示すように、各保持孔32cの外周縁に形成した環状突起である。各保持孔32cには、環状突起32dを含む第2カム部材32の厚さよりも大きい径を有する非磁性材料よりなる複数のボール39が、移動可能に保持されている。
以上に説明した駆動力伝達装置は、電磁コイル37に通電されていない状態では、アウタケース20とインナシャフト23の相対回動によりその間に充填された潤滑油が両クラッチプレート26a,26bの間に入り込むことにより、カム機構30の第2カム部材32は、図1及び図2(a) に示すように、スラスト軸受34により後退が阻止された第1カム部材31に押し付けられ、ボール33は各カム溝31a,32aの最も深い部分に位置して、両カム部材31,32の間の距離は最小となっている。ボール39の径は、この状態において電磁コイル37への制御電流が有意で低い値の場合でもアーマチャ38が摩擦クラッチ36側に吸着されるように、密着された摩擦クラッチ36からアーマチャ38が所定距離以上離れることを阻止する大きさに設定され、また環状突起32dの高さは、この状態においてアーマチャ38がボール39により許容される範囲で摩擦クラッチ36から離れても、環状突起32dの先端面とアーマチャ38との間にアーマチャ38から第2カム部材32への磁束の漏洩を防止する隙間を残す値に設定されている。
図4に示すような本発明による駆動力伝達装置Aを備えた四輪駆動車の走行状態において、駆動力伝達装置Aの不作動状態、すなわち電磁コイル37に制御電流が印加されないでメインクラッチ26が係合されていない状態では、アウタケース20とインナシャフト23の間に多少の回転速度差が生じており、カム機構30の両カム部材31,32は何れもインナシャフト23とともに回転している。この状態でヨーク25に設けた電磁コイル37に制御電流を印加すれば、前述のようにパイロットクラッチ機構35の摩擦クラッチ36には制御電流に応じた伝達トルクが生じ、これにより第1カム部材31はアウタケース20に引きずられて回転して第2カム部材32との間に相対回動を生じる。この相対回動により両カム部材31,32の間の距離が増大して、第2カム部材32のフランジ部32bはメインクラッチ26の後側を押圧し、メインクラッチ26には制御電流に応じて摩擦クラッチ36に生じる伝達トルクよりも大きい伝達トルクを生じて、エンジン12の駆動力を各後輪17bに伝達する。
上述した第1実施形態では、第2カム部材32にはアーマチャ38側となる保持孔32cの外周縁に第2カム部材32の厚さ方向に伸びる環状突起32dを形成したので、環状突起32dの先端面とアーマチャ38との間の隙間は、図9に示す従来技術のものに比して環状突起32dの高さ分だけ減少する。従って、前輪がリフトアップされた状態で牽引された場合などのように、アウタケース20とインナシャフト23の間に通常の使用状態よりも高い回転速度差が加わる状態で使用されてメインクラッチ26の摩擦材26cに異常摩耗が生じ、その異常摩耗量が従来技術では図9(b) に示すようなボール39が離脱して駆動力伝達装置がロック状態になるような値に達した状態でも、図2(b) に示すようにボール39が第2カム部材32の保持孔32cから第2カム部材32のフランジ部32bとアーマチャ38の間の隙間に離脱することはなく、電磁コイル37によるメインクラッチ26の伝達トルクの制御が不能になるという問題を生じることはない。
駆動力伝達装置が不作動状態で両カム部材31,32の間の距離が最小となった状態においてアーマチャ38が摩擦クラッチ36から離れすぎていると、電磁コイル37による吸着開始時で印加される制御電流が低い状態では直ちには摩擦クラッチ36側に吸着されず、摩擦クラッチ36の伝達トルクが生じない。しかし上述した第1実施形態では、ボール39の径は、両カム部材31,32の間の距離が最小となった状態においてアーマチャ38が摩擦クラッチ36から所定距離以上離れることを阻止する大きさに設定されているので、アーマチャ38は電磁コイル37による吸着開始時から確実に吸着されてパイロットクラッチ機構35の摩擦クラッチ36の伝達トルクを確実に変化させる。また環状突起32dの高さは、両カム部材31,32の間の距離が最小となった状態においてアーマチャ38がボール39により許容される範囲で摩擦クラッチ36から離れても、環状突起32dの先端面とアーマチャ38との間にアーマチャ38から第2カム部材32への磁束の漏洩を防止する隙間を残す値に設定されているので、アーマチャ38から第2カム部材32を通ってアウタケース20のハウジング21側に漏洩する磁束を減少させ、磁束の漏洩に起因するアーマチャ38の吸着不良も減少する。これらによりパイロットクラッチ機構の作動は確実になり、ひいては駆動力伝達装置の作動も確実なものになる。
また上述した第1実施形態では、第2カム部材32に形成した各保持孔32cのアーマチャ38側となる周辺に形成する突出部32dは各保持孔32cの外周縁に形成した環状突起32dとしており、このようにすれば図3に示すように軸線方向から見た突出部32d,32eの面積が減少するのでアーマチャ38から第2カム部材32を通ってアウタケース20のハウジング21側へ漏洩する磁束が一層減少して磁束の漏洩に起因するアーマチャ38の吸着不良が一層減少し、これにより駆動力伝達装置の作動を一層確実なものになる。しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、各保持孔32cの周辺に形成する突出部32e(図2の括弧付き符号参照)は、図5に示す変形例のように、第2カム部材32Aと同心に各保持孔32cを含む範囲に形成された環状突条としてもよく、このような環状突条32eは1工程で同時に形成できるので、第2カム部材32Aの製造コストを低下させることができる。
なお上述した第1実施形態では、カム機構30のカム作動部材33は深さが変化するカム溝31a,32aと組み合わされたボール33を用いたものを使用している。しかし本発明はこれに限られるものではなく、カム作動部材33は両カム部材31,32の対向する面に形成された斜面カム、あるいは両カム部材31,32の対向する面の間に介装されて転動により直径が変化するカム部材を用いたものなどを使用することも可能である。
次に図6及び図7に示す第2実施形態の説明をする。前述した第1実施形態では第2カム部材32に形成した保持孔32cに移動可能に保持した非磁性材料よりなるボール39によりアーマチャ38が摩擦クラッチ36から所定距離以上離れることを阻止し、またアーマチャ38から第2カム部材32を通ってアウタケース20のハウジング21側に漏洩する磁束を減少させているが、この第2実施形態では、第2カム部材32Bに圧入固定した非磁性材料よりなるピン(隙間規制部材)39Aにより同じ作用を得た点が第1実施形態と相違するだけであるので、主としてこの相違点について説明する。
この第2実施形態では、第2カム部材32Bのフランジ部32bには、インナシャフト23の軸線を中心とする円周方向に沿って等間隔に、非磁性材料よりなる複数(例えば3本)のピン39Aの根本部が圧入固着されてアーマチャ38に向かって突出されている。ピン39Aの長さは、駆動力伝達装置が不作動状態で両カム部材31,32の間の距離が最小となった状態において、電磁コイル37への制御電流が有意で低い値の場合でもアーマチャ38が摩擦クラッチ36側に吸着されるように、密着された摩擦クラッチ36からアーマチャ38が所定距離以上離れることを阻止する大きさに設定されている。ピン39Aは第2カム部材32Bに圧入固着されているので、このピン39Aが第2カム部材32Bとアーマチャ38の間の隙間に離脱してメインクラッチ26がロック状態になるおそれはなく、従って電磁コイル37によるメインクラッチ26の制御が不能になるという問題が生じることもない。また第1実施形態の場合と同様、アーマチャ38は電磁コイル37による吸着開始時から確実に吸着されてパイロットクラッチ機構35の摩擦クラッチ36の伝達トルクを確実に変化させ、またアーマチャ38から第2カム部材32Bを通ってアウタケース20のハウジング21側に漏洩する磁束も減少する。これにより第1実施形態と同様、パイロットクラッチ機構の作動は確実になり、ひいては駆動力伝達装置の作動も確実なものになる。
図8は上述した第2実施形態の変形例を示すもので、複数のピン(隙間規制部材)39Bの根本部をアーマチャ38Aの円周方向に沿って等間隔に圧入固定して第2カム部材32Cに向けて突出させた点が第2実施形態と相違しているだけである。この変形例でも第2実施形態と同様、ピン39Bが第2カム部材32Cとアーマチャ38Aの間の隙間に離脱してメインクラッチ26がロック状態になるおそれはなく、アーマチャ38Aは電磁コイル37による吸着開始時から確実に吸着されてパイロットクラッチ機構35の摩擦クラッチ36の伝達トルクを確実に変化させ、またアーマチャ38Aから第2カム部材32Cを通ってアウタケース20のハウジング21側に漏洩する磁束も減少するという作用効果が得られる。
なお上述した第2実施形態の変形例では、複数のピン39A,39Bは根本部を第2カム部材32Bまたはアーマチャ38Aに圧入固定したが、圧入固定する代わりに、第2カム部材32Bまたはアーマチャ38Aに形成した複数の嵌合孔に摺動可能に嵌合して保持させるようにしてもよい。この場合は、ピン39A,39B及び第2カム部材32Bまたはアーマチャ38Aに形成する嵌合孔は、メインクラッチ26の摩擦材26cに異常摩耗が生じ場合でもピン39A,39Bが脱落しないような寸法形状にするものとする。
本発明による駆動力伝達装置の第1実施形態の構造を示す縦断面図である。 図1に示す第1実施形態の要部の部分拡大断面図である。 図1に示す第1実施形態の第2カム部材の部分拡大正面図である。 本発明による駆動力伝達装置を備えた四輪駆動車の駆動力伝達経路の一例を示すスケルトン図である。 図1に示す第1実施形態の変形例の図3に相当する図である。 本発明による駆動力伝達装置の第2実施形態の構造を示す縦断面図である。 図6に示す第2実施形態の要部の図2に相当する部分拡大断面図である。 図6に示す第2実施形態の変形例の図7に相当する部分拡大断面図である。 従来技術による駆動力伝達装置の図2、図7及び図8に相当する部分拡大断面図である。
符号の説明
20…アウタケース、23…インナシャフト、26…メインクラッチ、30…カム機構、31…第1カム部材、32,32A,32B,32C…第2カム部材、32c…保持孔、32d,32e…突出部、32d…環状突起、32e…環状突条、33…カム作動部材(ボール)、35…パイロットクラッチ機構、36…摩擦クラッチ、36a,36b…クラッチプレート、37…電磁コイル、38,38A…アーマチャ、39,39A,39B…隙間規制部材、39…ボール、39A,39B…ピン。

Claims (8)

  1. 主として鉄などの磁性材料よりなるアウタケースと、その内部に同軸的に回転自在に支持されたインナシャフトと、前記アウタケースとインナシャフトの間に設けられたメインクラッチと、前記インナシャフトと同軸的に配置されそれぞれ磁性材料よりなり相対回動により前記メインクラッチの伝達トルクを変化させる第1及び第2カム部材を有するカム機構と、前記アウタケースと第1カム部材の間に設けられた摩擦クラッチの伝達トルクをその第2カム部材側となる一側に設けられて電磁コイルにより吸着される磁性材料よりなるアーマチャにより変化させて前記両カム部材を相対回動させるパイロットクラッチ機構と、前記第2カム部材とアーマチャが所定距離以下に接近することを阻止する隙間規制部材を備えてなる駆動力伝達装置において、前記隙間規制部材は前記第2カム部材に厚さ方向に形成した複数の保持孔に保持された非磁性材料よりなる複数のボールとし、前記第2カム部材には前記アーマチャ側となる前記保持孔の周辺に同第2カム部材の厚さ方向に伸びる突出部を形成したことを特徴とする駆動力伝達装置。
  2. 請求項1に記載の駆動力伝達装置において、前記カム機構は、前記両カム部材の間にカム作動部材を設け、前記第1カム部材の背面を前記アウタケースの内端面に回転自在に当接支持させるとともに前記第2カム部材の背面を前記メインクラッチの軸線方向一側に当接可能として、相対回動により前記両カム部材の間の距離が増減して前記メインクラッチの伝達トルクを変化させるものとし、前記ボールは前記両カム部材の間の距離が最小となった状態において前記アーマチャが前記摩擦クラッチから所定距離以上離れることを阻止する大きさとし、前記突出部の高さは前記両カム部材の間の距離が最小となった状態において同突出部の先端面と前記アーマチャとの間に前記アーマチャから前記第2カム部材への磁束の漏洩を防止する隙間を残す高さとしたことを特徴とする駆動力伝達装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の駆動力伝達装置において、前記突出部は各保持孔の外周縁に形成した環状突起であることを特徴とする駆動力伝達装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の駆動力伝達装置において、前記突出部は前記第2カム部材と同心に前記各保持孔を含む範囲に形成された環状突条であることを特徴とする駆動力伝達装置。
  5. 主として鉄などの磁性材料よりなるアウタケースと、その内部に同軸的に回転自在に支持されたインナシャフトと、前記アウタケースとインナシャフトの間に設けられたメインクラッチと、前記インナシャフトと同軸的に配置されそれぞれ磁性材料よりなり相対回動により前記メインクラッチの伝達トルクを変化させる第1及び第2カム部材を有するカム機構と、前記アウタケースと第1カム部材の間に設けられた摩擦クラッチの伝達トルクをその第2カム部材側となる一側に設けられて電磁コイルにより吸着される磁性材料よりなるアーマチャにより変化させて前記両カム部材を相対回動させるパイロットクラッチ機構と、前記第2カム部材とアーマチャが所定距離以下に接近することを阻止する隙間規制部材を備えてなる駆動力伝達装置において、前記隙間規制部材は前記第2カム部材及びアーマチャの何れか一方の円周方向複数箇所に根本部が保持されて他方に向かって突出される非磁性材料よりなる複数のピンとしたことを特徴とする駆動力伝達装置。
  6. 請求項5に記載の駆動力伝達装置において、前記カム機構は、前記両カム部材の間にカム作動部材を設け、前記第1カム部材の背面を前記アウタケースの内端面に回転自在に当接支持させるとともに前記第2カム部材の背面を前記メインクラッチの軸線方向一側に当接可能として、相対回動により前記両カム部材の間の距離が増減して前記メインクラッチの伝達トルクを変化させるものとし、前記ピンは前記両カム部材の間の距離が最小となった状態において前記アーマチャが前記摩擦クラッチから所定距離以上離れることを阻止する長さとしたことを特徴とする駆動力伝達装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の駆動力伝達装置において、前記ピンは前記第2カム部材に根本部が保持されて前記アーマチャ側に向かって突出されるものであることを特徴とする駆動力伝達装置。
  8. 請求項5または請求項6に記載の駆動力伝達装置において、前記ピンは前記アーマチャに根本部が保持されて前記第2カム部材側に向かって突出されるものであることを特徴とする駆動力伝達装置。
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