JP3853686B2 - 電磁ブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁ブレーキ及び該電磁ブレーキを使用した車両の駆動力分配装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
差動装置は、左右の車輪に対して互いに等しく分割したトルク配分を保ちながら、旋回時に外側車輪を内側車輪より早く回転させるように車両のパワートレーン内に配置されており、滑らかな旋回が確実に得られるようにするものである。
【0003】
差動装置の主な役目は、カーブをスムーズに曲がれるようにするためだが、例えば、悪路走行中に片輪だけぬかるみに入ってスリップしたときはどうなるだろうか。
【0004】
ぬかるみに取られた方の車輪にかかる抵抗は小さく、回転力の殆どがスリップする車輪に伝達され、他方の車輪には駆動力は伝わらなくなる。よって、全体として駆動力が不足してぬかるみから脱出できなくなる。これは、一般的な差動装置の欠点である。
【0005】
この欠点を防止するようにしたのが、差動制限機構付きの差動装置であり、上述した差動装置の基本的な欠点を補う機能を有している。この差動装置はリミッティッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)と言われる。
【0006】
従来の差動装置は遊星歯車式差動装置が一般的であり、電磁クラッチと多板クラッチからなる差動制限機構を備えた遊星歯車式差動ギヤアセンブリが特開平6−33997号に開示されている。
【0007】
この差動ギヤアセンブリは、電磁クラッチのソレノイドとアーマチュア間の吸引力を多板クラッチに作用させてこれを押圧し、多板クラッチの係合力を選択的に制御する。
【0008】
多板クラッチの圧力板とアーマチュアの間に複数の脚からなる連結部材が配置されている。これらの脚の一端は多板クラッチの圧力板に固定され、他端はソレノイド作動時にアーマチュアの内周部分に当接する。
【0009】
上述した差動ギヤアセンブリでは、複数の脚が圧力板に固定されて圧力板に対して概略垂直方向に伸長している。従って、これらの脚の幾つかが傾いて圧力板に取り付けられた場合には、ソレノイドで吸引されたアーマチュアの押圧力が多板クラッチの圧力板に一様に伝達されない場合があるという問題がある。
【0010】
さらに、上記公開公報に記載された差動ギヤアセンブリでは、電磁クラッチで多板クラッチの係合力を制御しているため、押圧部材としての複数の脚はアーマチュアの内周部分に対応するように配置されている。
【0011】
しかし、多板ブレーキ構造ではブレーキプレート及びブレーキディスクは装置構成上外周側に配置されるのが一般的である。よって、内周側でアーマチュアと多板クラッチとを作動的に連結する上記公開公報に記載された構造をこのまま多板ブレーキ構造に適用することは困難である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
また、上記公開公報に記載された差動ギヤアセンブリでは、電磁コイルを有するコアとアーマチュアの対向面はフラットな対向面で構成されている。この構造は、コアとアーマチュア間のエアギャップの変化に対し電流−吸引力の関係が敏感であることから、エアギャップの管理に高い精度が要求されるという問題がある。
【0013】
特開平11−260632号公報には、リニアソレノイドのコアとアーマチュアの相互の対向面を周方向に傾斜させ、コアとアーマチュア間の対向面積を増大し応答性の向上を図った技術が開示されている。実開平6−26213号公報にも、コアとアーマチュアの対向面の一方をV溝に他方をそれに合致する楔型に形成した電磁石が開示されている。
【0014】
しかし、これらの公開公報に記載された技術は、コアとアーマチュア間の対向面積を増大し応答性の向上を図るために、コアとアーマチュア間の対向面を周方向に傾斜させるようにしたものであり、エアギャップの変化に対し電流−吸引力の関係を緩慢にすする形状を提供するという本願発明の解決すべき課題はこれらの公開公報では何ら認識されていない。
【0015】
よって、本発明の目的は、コアとアーマチュア間のエアギャップの変化に対し、電流−吸引力の関係を緩慢にすることが可能な電磁ブレーキを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明によると、固定ハウジングと、該固定ハウジング内に少なくとも部分的に収容された回転部材との間に介装された電磁ブレーキが提供される。
【0017】
電磁ブレーキは、固定ハウジングに取り付けられた複数のブレーキプレートと、ブレーキプレートと交互に配置されるように回転部材に取り付けられた複数のブレーキディスクとを有する多板ブレーキ機構と、環状溝及び第1の外径を有し、ハウジング内に固定されたリング状コア部材と、コア部材の環状溝中に収容された環状励磁コイルと、第1の外径よりも大きな第2の外径を有し、コア部材の環状溝に対向して配設されたリング状アーマチュア部材とを含んでいる。
【0018】
電磁ブレーキは更に、第1端及び第2端を有し、第1端がアーマチュア部材の外周部に固定され、第2端が多板ブレーキ機構に係合され、コア部材に案内されて多板ブレーキ機構の押圧方向に移動可能なようにコア部材に外嵌された円筒状押圧部材を含んでいる。
【0019】
リング状コア部材は環状溝より外周側に形成された中心軸に対して第1の角度傾斜した第1外周側テーパ状端面と、環状溝より内周側に形成された中心軸に対して第2の角度傾斜した第1内周側テーパ状端面を有している。
【0020】
リング状アーマチュア部材は第1外周側テーパ状端面と相補的な形状をした第2外周側テーパ状端面と、第1内周側テーパ状端面と相補的な形状をした第2内周側テーパ状端面と、環状励磁コイルに対向した中間端面とを有している。
【0021】
多板ブレーキ機構を有する電磁ブレーキに於いて、リング状コア部材とリング状アーマチュア部材間の隙間(エアギャップ)が変化すると、リング状コア部材の吸引力、ひいては、多板ブレーキ機構に対する円筒状押圧部材の押圧力が変化するため、エアギャップの管理に高い精度が要求される。
【0022】
このエアギャップは、製造ばらつき、多板ブレーキ機構の複数のブレーキプレート及びブレーキディスクの経年変化(磨耗)により変化する。
【0023】
例えば、リング状コア部材とリング状アーマチュア部材の対向部が中心軸に対して直角のフラット形状である場合に於いて、環状励磁コイルに大電流を流して吸引力を最大にしたときの、エアギャップが経年変化により徐々に小さくなってきた場合、円筒状押圧部材の押圧力は当初の押圧力に比較して徐々に強くなる。
【0024】
これは、経年変化による多板ブレーキ機構のブレーキプレート及びブレーキディスク等の磨耗量が円筒状押圧部材の移動量(ストローク)に表れ、エアギャップが中心軸に対して直角方向にフラットであるため、円筒状押圧部材のストロークとエアギャップが1対1に対応しているためである。
【0025】
請求項1の電磁ブレーキによると、リング状コア部材とリング状アーマチュア部材の対向部を所定のテーパ角を有するテーパ面に形成したことにより、経年変化により円筒状押圧部材のストローク量が変わったとしても、エアギャップ量はテーパ角の分だけ小さくなり、円筒状押圧部材のストローク量とエアギャップは1対1以下の関係となる。
【0026】
従って、多板ブレーキ機構が磨耗した場合、エアギャップの変化を緩慢に抑えられる。それにより、リング状コア部材の吸引力の制御、ひいては多板ブレーキ機構のブレーキ力の制御を経年変化にあまり影響を受けることなく、精度良く行うことが可能となる。
【0027】
さらに、請求項1記載の電磁ブレーキによると、第2の角度は第1の角度より大きく設定されている。
【0028】
円筒状押圧部材が固定されるリング状アーマチュア部材の外周に於いて、リング状コア部材からの吸引力はアーマチュア部材に作用するが、円筒状押圧部材を介していることで、外周側のエアギャップは最大吸引力時でも確保される。しかし、内周側のエアギャップは、アーマチュア部材の倒れ、撓み等により無くなってしまい、コア部材とアーマチュア部材とが接触する可能性がある。
【0029】
よって、第2の角度を第1の角度より大きくしたことにより、内周側のエアギャップを外周側のエアギャップよりも予め大きなエアギャップに設定しておくことができるため、コア部材とアーマチュア部材の接触に対する余裕度を向上させることができる。
【0030】
請求項の発明によると、リング状アーマチュア部材の第2外周側及び内周側テーパ状端面は凸状端面を形成する。換言すると、リング状アーマチュア部材の第2外周側及び内周側端面はリング状アーマチュア部材の体積を減らす方向に形成されている。これにより、アーマチュア部材の倒れモメントを小さくすることができ、コア部材とアーマチュア部材の接触に対する余裕度を向上させることができる。
【0031】
請求項記載の発明によると、固定ハウジングと、固定ハウジング内に少なくとも部分的に収容された回転部材との間に介装された電磁ブレーキが提供される。
【0032】
電磁ブレーキは、固定ハウジングに取り付けられた複数のブレーキプレートと、ブレーキプレートと交互に配置されるように回転部材に取り付けられた複数のブレーキディスクとを有する多板ブレーキ機構と、環状溝、第1の外径及び中心軸に対して第1の角度傾斜した第1傾斜端面を有し、ハウジング内に固定された第1リング状コア部材と、中心軸に対して第2の角度傾斜した第2傾斜端面を有し、第1リング状コア部材に固定された第2リング状コア部材とを含んでいる。
【0033】
電磁ブレーキは更に、第1コア部材の環状溝中に収容された環状励磁コイルと、第1の外径よりも大きな第2の外径を有し、第1及び第2リング状コア部材の第1及び第2傾斜端面に対向して配設されたリング状アーマチュア部材と、第1端及び第2端を有し、第1端がアーマチュア部材の外周部に固定され、第2端が多板ブレーキ機構に係合され、第1コア部材に案内されて多板ブレーキ機構の押圧方向に移動可能なように第1コア部材に外嵌された円筒状押圧部材とを含んでいる。
【0034】
リング状アーマチュア部材は中心軸に対して第1の角度傾斜した外周側端面と、第2の角度傾斜した内周側端面とを有している。
【0035】
請求項の電磁ブレーキによっても、多板ブレーキ機構の磨耗に起因して円筒状押圧部材のストローク量が変わった場合に、コア部材とアーマチュア部材との間のエアギャップの変化を緩慢に抑えることができる。それにより、コア部材の吸引力の制御、ひいては多板ブレーキ機構のブレーキ力の制御を経年変化にあまり影響を受けることなく、精度良く行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の電磁ブレーキを具備した駆動力分配装置が適用されるフロントエンジン・フロントドライブ(FF)車両の概略構成図を示している。
【0037】
エンジン2の駆動力はトランスミッション4を介して本発明の電磁ブレーキを具備した駆動力分配装置6に伝達される。駆動力分配装置6で左右に分配された駆動力は前車軸8,10を介して左右の前輪12,14を駆動する。
【0038】
図2は本発明の電磁ブレーキを具備した駆動力分配装置が適用される四輪駆動車両の概略構成図を示している。エンジン2の駆動力はトランスミッション4、前車軸8,10を介して左右の前輪12,14を駆動するとともに、プロペラシャフト18を介して後輪側に配置された本発明の電磁ブレーキを具備した駆動力分配装置20に伝達される。
【0039】
駆動力分配装置20は図1の駆動力分配装置6と実質的に同一構成である。駆動力分配装置20で所定の割合で分配された駆動力により、後ろ車軸22,24を介して左右の後輪26,28が駆動される。
【0040】
後で詳細に説明するように、駆動力分配装置20に内蔵された一対の電磁ブレーキの制動力を制御することにより、駆動力を左右の後輪26,28に任意に分配可能であるとともに、後輪26,28を空転させた場合等にはエンジン2の全ての駆動力を左右の前輪12,14に供給することが可能である。この場合には、四輪駆動車両がFF車両となる。
【0041】
図3を参照すると、本発明実施形態の駆動力分配装置20の断面図が示されている。符号30は固定されたハウジングを示しており、中央ハウジング30a,左右のサイドハウジング30b,30c及び中間ハウジング30dから構成される。
【0042】
ネジ32,34によりサイドハウジング30b及び中間ハウジング30dが中央ハウジング30aに締結され、ネジ36によりサイドハウジング30cが中央ハウジング30aに締結される。図4にサイドハウジング30bの正面図を、図5に図4の右側面図を示す。
【0043】
ハウジング30内には一対のベアリング38,40により左側後ろ車軸22が回転可能に支持され、同様に一対のベアリング42,44により右側後ろ車軸24が回転可能に支持されている。左側後ろ車軸22は左後輪26に連結され、右側後ろ車軸24は右後輪28に連結されている。
【0044】
符号46はコンパニオンフランジであり、図2に示したプロペラシャフト18に図示しないネジにより締結される。一対のニードルベアリング52,54により入力シャフト50がハウジング30内で回転可能に支持されている。入力シャフト50はスプライン48によりコンパニオンフランジ46に結合されている。入力シャフト50の先端にはベベルギヤ56が形成されている。
【0045】
入力シャフト50と左側後ろ車軸22との間にはプラネタリギヤアセンブリ58Aが介装されており、入力シャフト50と右側後ろ車軸24の間にはプラネタリネタリギヤアセンブリ58Bが介装されている。
【0046】
プラネタリギヤアセンブリ58Aとプラネタリギヤアセンブリ58Bは実質上同一構造なので、各構成要素に同一符号を付し、主に左側プラネタリギヤアセンブリ58Aについて説明する。
【0047】
符号60はプラネタリギヤアセンブリ58Aの入力リングギヤであり、その先端に形成されたベベルギヤ62が入力シャフト50のベベルギヤ56と噛み合っている。
【0048】
プラネタリギヤアセンブリ58Bのリングギヤ60´はスプライン63によりプラネタリギヤアセンブリ58Aのリングギヤ60に連結されている。よって、プラネタリギヤアセンブリ58Bのリングギヤ60´はプラネタリギヤアセンブリ58Aのリングギヤ60を介して入力シャフト50により回転駆動される。
【0049】
プラネタリギヤアセンブリ58Aのプラネタリキャリア64はスプライン66により左側後ろ車軸22に固定されている。サンギヤ68はベアリング70により左側後ろ車軸22回りに回転可能に取り付けられている。プラネタリキャリア64に担持された複数のプラネットギヤ72(一つのみ図示)がサンギヤ68とリングギヤ60に噛み合っている。
【0050】
符号74は湿式多板ブレーキ機構を示しており、湿式多板ブレーキ機構74はハウジング30に取り付けられた複数のブレーキプレート76と、これらのブレーキプレート76と交互に配置されるようにサンギヤ68に取り付けられた複数のブレーキディスク78を含んでいる。
【0051】
各ブレーキプレート76は軸方向移動可能且つ回転不能にハウジング30に取り付けられており、各ブレーキディスク78は軸方向移動可能且つ回転不能にサンギヤ68に取り付けられている。
【0052】
スナップリング80がハウジング30に取り付けられており、このスナップリング80が多板ブレーキ機構74の一端(右端)の位置決めを行なっている。位置決めの微調整はシム82の厚さにより行なっている。
【0053】
多板ブレーキ機構74の他端(左端)には環状押圧板84が設けられている。環状押圧板84は図6(A)に示すように、円周方向に離間した複数の突起86を有しており、これらの突起86がハウジング30に形成した軸方向の溝中に挿入されることにより、環状押圧板84は軸方向移動可能且つ回転不能にハウジング30に取り付けられている。
【0054】
図6(B)に最も良く示されるように、環状押圧板84の外周部には後で説明する円筒状押圧部材が挿入される環状溝88が形成されている。環状押圧板84をサンギヤ68に取り付けるようにしても良い。
【0055】
符号90は磁性体から形成されたリング状コア部材であり、第1の外径と断面矩形状の環状溝96を有している。図7(A)に示すように、リング状コア部材90は中心穴91と一対の締結部94を有している。各締結部94にはネジが挿入される穴95が形成されている。
【0056】
図7(B)に最も良く示されるように、環状溝96中には励磁コイル98が収容されている。コア部材90は環状溝96により内周部分90aと外周部分90bに分割されており、励磁コイル98部分での内周部分90aの断面積と外周部分90bの断面積は実質上等しくなっている。
【0057】
リング状コア部材90は環状溝96より外側に形成された中心軸に対して第1の角度傾斜した外周側テーパ状端面97と、環状溝96より内周側に形成された中心軸に対して第2の角度傾斜した内周側テーパ状端面99を有している。本実施形態では、外周側テーパ状端面97のテーパ角(第1の角度)と内周側テーパ状端面99のテーパ角(第2の角度)は概略等しく形成されている。
【0058】
図7(A)に示すように、コア部材90は4個の突起102と励磁コイル用ターミナル108の挿入部104と、サーチコイル用ターミナル挿入部106を有している。
【0059】
図3に見られるように、サーチコイル100が励磁コイル98に隣接して溝96内に取り付けられている。サーチコイル100で励磁コイル98に通電した際の磁束の強さを検出し、検出した磁束の強さで励磁コイル98への通電電流をフィードバック制御している。
【0060】
図5に示すように、サイドハウジング30bは中心穴39と一対の装着部114を有している。各装着部114にはタップ穴115が形成されている。サイドハウジング30bは更に環状受け部116を有している。
【0061】
コア部材90の各突起102をサイドハウジング30bの環状受け部116に当接し、各締結部94をサイドハウジング30bの装着部114に当接し、ネジ92を締結部94の穴95を通して装着部114のタップ穴115にねじ込むことにより、リング状コア部材90がサイドハウジング30bに固定される。
【0062】
コア部材90の環状溝96に対向して磁性体から形成されたリング状アーマチュア部材110が配置されている。アーマチュア部材110は、図8に示すように、コア部材90の第1の外径より大きな第2の外径と中心穴111と外周部に形成された環状装着溝112を有している。
【0063】
アーマチュア部材110の中心穴111はリング状コア部材90の内周側テーパ状端面99と相補的な形状をしている。即ち、中心穴111は中心軸に対して第2の角度傾斜しており、内周側テーパ状端面を形成する。
【0064】
アーマチュア部材110の外周側テーパ状端面113はリング状コア部材90の外周側テーパ状端面97と相補的な形状をしている。即ち、外周側テーパ状端面113は中心軸に対して第1の角度傾斜している。
【0065】
アーマチュア部材110の環状装着溝112に円筒状押圧部材120の第1端(左端)が圧入固定される。円筒状押圧部材120の第2端(右端)は環状押圧板84の環状溝88中に挿入されている。
【0066】
円筒状押圧部材120は環状押圧板84の環状溝88中に外周側で位置決めされて挿入される。即ち、円筒状押圧部材120の右端は内周側で余裕を持って外周側でぴったりと環状押圧板84の環状溝88中に挿入される。
【0067】
図9(A)及び図9(B)に示すように、円筒状押圧部材120はコア部材90の締結部94が挿入される一対の切り欠き122と、突起102が挿入される4個の切り欠き124を有している。
【0068】
円筒状押圧部材120はその内周面に円周方向に離間した6個の突起126を有している。これにより、円筒状押圧部材120はこれらの突起126がリング状コア部材90の外周面に摺動接触しながら押圧方向(軸方向)に移動可能である。
【0069】
多板ブレーキ機構74を含んだ電磁ブレーキ130Aを組み立てるには、まずアーマチュア部材110の環状装着溝112中に円筒状押圧部材120の第1端(左端)を圧入し、この状態で円筒状押圧部材120をリング状コア部材90に被せ、円筒状押圧部材120の第2端(右端)を環状押圧板84の環状溝88中に挿入する。この状態でリング状コア部材90を一対の締結部94でハウジング30に締結する。
【0070】
上述したように、リング状コア部材90の内周部分90aと外周部分90bの断面積が実質上同一となるように、内周部分90aが外周部分90bに対して幅広に形成されている。この構成により、励磁コイル98に通電した際内周側から外周側に渡りリング状アーマチュア部材110を均一な力で吸引することができる。
【0071】
励磁コイル98に通電した際、リング状コア部材90とリング状アーマチュア部材110の間には所定のエアギャップが形成され、コア部材90とアーマチュア部材110の金属接触を防止している。
【0072】
コア部材90とアーマチュア部材110間の隙間(エアギャップ)が変化すると、コア部材90の吸引力、ひいては、多板ブレーキ機構74に対する円筒状押圧部材120の押圧力が変化するため、エアギャップの管理に高い精度が要求される。
【0073】
このエアギャップは、製造ばらつき、多板ブレーキ機構74のブレーキプレート76及びブレーキディスク78の経年変化(磨耗)により変化する。
【0074】
例えば、リング状コア部材90とリング状アーマチュア部材110の対向部が中心軸に対して直角のフラット形状であると、励磁コイル98に大電流を流して吸引力を最大にしたときの、エアギャップが経年変化により徐々に小さくなってきた場合、円筒状押圧部材120の押圧力は当初の押圧力に対して徐々に強くなる。
【0075】
これは、経年変化による多板ブレーキ機構74のブレーキプレート76及びブレーキディスク78等の磨耗量が円筒状押圧部材120の移動量(ストローク)に表れ、エアギャップと円筒状押圧部材120のストロークが1対1に対応しているためである。
【0076】
これに対して本実施形態では、リング状コア部材90とリング状アーマチュア部材110の対向部を、所定のテーパ角を有するテーパ面に形成したことにより、多板ブレーキ機構74の経年変化により円筒状押圧部材120のストローク量が変わったとしても、エアギャップはテーパ角の分だけ小さくなり、円筒状押圧部材120のストローク量とエアギャップは1対1以下の関係となる。
【0077】
従って、円筒状押圧部材120のストロークの変化に対してエアギャップの変化が緩慢に抑えられる。その結果、アーマチュア部材110の吸引力の制御、ひいては多板ブレーキ機構74のブレーキ力の制御を経年変化にあまり影響を受けることなく、精度良く行うことが可能となる。
【0078】
本実施形態の電磁ブレーキでは、単位面積辺りの吸引力は、コア部材90とアーマチュア部材110の対向部がフラットの場合に対してテーパ角の分弱くなるが、この弱くなった吸引力の分は、テーパ角によりコア部材90とアーマチュア部材110の対向面積を多く取れることにより、相殺することができる。
【0079】
励磁コイル98への通電によりアーマチュア部材110をコア部材90側に引き寄せた状態での軸方向の位置決めは、コア部材90をサイドハウジング30bに締結するサイドハウジング30bの装着部114と、多板ブレーキ機構74の右端に設けられているスナップリング80をハウジング30に止める位置とで決定される。
【0080】
軸方向の位置決めの調整は、スナップリング80に隣接して設けられたシム82の厚さにより行ない、コア部材90とアーマチュア部材110の間のギャップの精度を管理している。
【0081】
以上の説明は、左側のプラネタリギヤアセンブリ58A及び電磁ブレーキ130Aについて行なったが、右側のプラネタリギヤアセンブリ58B及び電磁ブレーキ130Bはそれぞれ左側のプラネタリギヤアセンブリ58A及び電磁ブレーキ130Aと同一構造なので、その説明を省略する。
【0082】
本実施形態の電磁ブレーキ130Aによると、円筒状押圧部材120をリング状コア部材90の外周側に配置したことにより、押圧部材120の右端は多板ブレーキ機構74を形成する複数のブレーキプレート76及びブレーキディスク78の有効半径の概略中央部を押圧することができ、このため半径方向で偏りのない均一な押圧力を得ることができる。
【0083】
円筒状押圧部材120により多板ブレーキ機構74を押圧する際の力の方向がストレートになっているため、円筒状押圧部材120の撓み変形によるブレーキ係合の制御の精度低下を抑制することができる。
【0084】
多板ブレーキ機構のブレーキプレートとして従来公知のフェーシング材付きブレーキプレートをそのまま使用することができ、電磁ブレーキ作動時に金属板で発生する焼きつき及びジャダーを防止することができる。
【0085】
励磁コイルとアーマチュア部材間にエアギャップを設けたことにより、アーマチュア部材吸引時の磁路に残磁が発生することなく吸引力制御の安定性が向上し、残磁の吸引力をキャンセルするための部品が不要となる。
【0086】
更に、電気信号オフ時の立ち下り及びオン時の立ち上がり応答性が向上する。また、電磁ブレーキとしては簡単な構造であるため、ヒステリシスが低減される。
【0087】
以下、本実施形態の作用について説明する。
【0088】
左右の電磁ブレーキ130A及び130Bの励磁コイル98に通電せずに両電磁ブレーキ130A,130Bがオフの場合には、各多板ブレーキ機構74が係合されないのでプラネタリギヤアセンブリ58A,58Bのサンギヤ68は左右の後ろ車軸22,24周りをそれぞれ空転する。
【0089】
よって、入力シャフト50の駆動力(トルク)は左右の後ろ車軸22,24に何ら伝達されることはない。この場合には、後輪26,28は空転し、全ての駆動力は前輪12,14に向けられて2輪駆動車両となる。
【0090】
左右の電磁ブレーキ130A,130Bの励磁コイル98に所定量の電流を流して、円筒状押圧部材120を介して両方の多板ブレーキ機構74を完全に係合した場合には、プラネタリギヤアセンブリ58A,58Bのサンギヤ68はそれぞれ左側後ろ車軸22及び右側後ろ車軸24に対して固定される。
【0091】
よって、入力シャフト50の駆動力は左右の後ろ車軸22,24に均等に分割されて伝達される。その結果、図2に示した四輪駆動車両は四輪駆動モードとなり直進する。フロントエンジン・リアドライブ(FR)車両の場合には、左右の後輪に均等に駆動力が分割されて、車両は直進する。
【0092】
また、車両の旋回時又はぬかるみ脱出時等には、左右の電磁ブレーキ130A,130Bの励磁コイル98に流す電流値を制御することにより、入力シャフト50の駆動力を左右の後ろ車軸22,24に任意に分配することができ、最適な旋回制御及び/又はぬかるみ脱出の容易化を実現している。
【0093】
以上の説明では、駆動力分配装置20を後輪側に設けた例について説明したが、図1に示したFF車両の前輪側に類似した駆動力分配装置6を設けるようにしても良い。
【0094】
更に、駆動力分配装置20を後輪側に設ける場合には、図2に示した四輪駆動車両に限定されるものではなく、FR車両の後輪側に駆動力分配装置20を設けるようにしても良い。
【0095】
以上の説明では、本発明の電磁ブレーキを駆動力分配装置20に適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、固定ハウジングと回転部材との間に介装される電磁ブレーキを有する如何なる機構又は装置にも適用可能である。
【0096】
図10を参照すると、リング状コア部材132及びリング状アーマチュア部材134の第2実施形態が示されている。本実施形態では、コア部材132を凸状テーパ端面に形成し、アーマチュア部材134をコア部材132のテーパ端面に相補的な凹状テーパ端面に形成している。本実施形態に於いても、図3に示した第1実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0097】
図11は本発明第3実施形態のリング状コア部材136とリング状アーマチュア部材138の一部破断断面図を示している。本実施形態では、リング状コア部材136に環状励磁コイル98を接着し、リング状アーマチュア部材138に励磁コイル98を収容する環状溝139を設けている。
【0098】
更に、コア部材136に凹状テーパ端面を形成し、アーマチュア部材138にコア部材136の凹状テーパ端面に相補的な凸状テーパ端面を形成している。本実施形態に於いても、図3に示した第1実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0099】
図12を参照すると、本発明第4実施形態のリング状コア部材140,144とリング状アーマチュア部材148の一部破断断面図が示されている。第1リング状コア部材140は環状溝142を有しており、この環状溝142中に環状励磁コイル98が収容されている。
【0100】
第1コア部材140は中心軸に対して第1の角度傾斜した傾斜端面140aを有している。第1リング状コア部材140には第2リング状コア部材144がネジ146で固定されている。第2コア部材144は中心軸に対して第2の角度傾斜した傾斜端面144aを有している。
【0101】
リング状アーマチュア部材148は第1コア部材140の外径よりも大きな外径と、中心軸に対して第1の角度傾斜した外周側端面148aと、第2の角度傾斜した内周側端面148bとを有している。
【0102】
本実施形態では、第1及び第2の角度が実質上等しく形成されているため、アーマチュア部材148の外周側端面148aと内周側端面148bは同一平面上にある。勿論、第1及び第2の角度異なる角度に形成しても良い。
【0103】
アーマチュア部材148は第1コア部材140の傾斜端面140a及び第2コア部材144の傾斜端面144a上に所定のエアギャップをもって配設されている。本実施形態に於いても、図3に示した第1実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0104】
図13は本発明第5実施形態のリング状コア部材150及びリング状アーマチュア部材154の一部破断断面図を示している。コア部材150は環状溝152を有しており、アーマチュア部材154も環状溝156を有している。
【0105】
これらの環状溝152,156中に環状励磁コイル98が収容されるように、アーマチュア部材154はコア部材150に対向して所定のギャップをもって配設される。
【0106】
コア部材150は凸状テーパ端面150a,150bを有しており、アーマチュア部材154はコア部材150の凸状テーパ端面150a,150bと相補的な凹状テーパ端面154a,154bを有している。本実施形態も図3に示した第1実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0107】
図14(A)は本発明第1実施形態のリング状コア部材90とリング状アーマチュア部材110の一部破断断面図を示している。この第1実施形態では、上述したように内周側及び外周側のテーパ端面が同一テーパ角度に形成されている。
【0108】
励磁コイル98に通電すると、外周側及び内周側で矢印160,162で示すような推力が発生する。158は拘束点である。このように、内周側及び外周側のテーパ端面が同一テーパ角度に形成されていると、推力発生時アーマチュア部材110の撓みにより、内周側に於いてコア部材90とアーマチュア部材110が接触する可能性がある。
【0109】
即ち、アーマチュア部材110の外周側は拘束点158に於いて円筒状押圧部材120に連結されているため、外周側のエアギャップは最大吸引力時でも確保される。
【0110】
しかし、内周側のエアギャップは、アーマチュア部材110の倒れ、撓み等により無くなってしまうことがあり、内周側に於いてコア部材90とアーマチュア部材110が接触する可能性がある。
【0111】
図14(B)はこの問題を解決した第6実施形態のリング状コア部材164及びリング状アーマチュア部材168の一部破断断面図を示している。本実施形態では、コア部材164の内周側テーパ端面164bの中心軸に対する角度、即ちテーパ角を、外周側テーパ端面164aのテーパ角より大きくしている。
【0112】
リング状アーマチュア部材168の外周側テーパ端面168aはコア部材164の外周側テーパ端面164aと相補的な形状をしており、内周側テーパ端面168bはコア部材164の内周側テーパ端面164bと相補的な形状をしている。
【0113】
このように、内周側テーパ端面164b,168bのテーパ角を外周側テーパ端面164a,168aより大きくすることにより、内周側に於いて実エアギャップが増加する。これにより、内周側に於いてコア部材164とアーマチュア部材168の接触に対する余裕度を向上することができる。
【0114】
図15はコア部材とアーマチュア部材の対向面の形状を変化させたときの、エアギャップと吸引力の関係を示した図である。曲線170はコア部材とアーマチュア部材の対向部がフラットの場合を、曲線172は対向部のテーパ角が45度の場合を、曲線174は対向部のテーパ角が30度の場合をそれぞれ示している。
【0115】
コア部材とアーマチュア部材の対向部がフラットの場合には、エアギャップがG1以下で吸引力は急激に大きくなっている。本発明ではコア部材とアーマチュア部材との間のエアギャップがG2とG3の間で使用する。G2は例えば1.2mm,G3は1.3mmである。
【0116】
破線176はエアギャップ−吸引力の要求値を示しており、エアギャップ量とテーパ角の関係から、内外周のテーパ端面のテーパ角を適宜に設定することにより、エアギャップと吸引力(推力)との関係を破線176で示す要求値に合わせこむことが可能となる。尚、理想線はエアギャップの変化による吸引力の変化のない傾き0の直線であるが、このような理想的状態は実現不可能である。
【0117】
図16を参照すると、第1実施形態の変形例の一部破断断面図が示されている。リング状アーマチュア部材110´の内周側テーパ端面111及び外周側テーパ端面113ともアーマチュア部材110´の体積を減らす方向に設定する。即ち、アーマチュア部材110´が凸状テーパ端面を有するように形成する。
【0118】
アーマチュア部材110´のテーパ端面111,113をこのように設定することにより、コア部材90の外周の長さLを長くすることができる。これにより、アーマチュア部材110´に圧入した円筒状押圧部材120とコア部材90との嵌合長さLが増加するので、アーマチュア部材110´の倒れを規制でき、エアギャップが小さい領域まで使用可能となる。
【0119】
コア部材90と円筒状押圧部材20の嵌合長さをL、コア部材90と円筒状押圧部材120との間の隙間をGとすると、アーマチュア倒れ角度=tan-1(G/L)となる。
【0120】
また、図17に示すように、矢印S方向にアーマチュア部材110´が軸ずれを起こした場合、内周側及び外周側のエアギャップが図に示したような関係となり、吸引力アンバランスによるアーマチュア倒れモメントを減少することができる。その結果、アーマチュア倒れを規制でき、エアギャップを詰めた領域まで使用可能となる。
【0121】
再び図16を参照すると、アーマチュア部材110´のテーパ状中心穴111を大きく形成することにより、内周側エアギャップを外周側エアギャップよりも大きく設定している。
【0122】
このように内周側のエアギャップを外周側のエアギャップよりも大きくすることにより、アーマチュア部材110´の撓みに対してコア部材90とアーマチュア部材110´との接触を回避することができる。
【0123】
この接触回避の効果は、内周側テーパ端面と外周側テーパ端面のテーパ角を変更する場合と同様である。内外周で同一テーパ角とすることができるので、生産性が向上する。
【0124】
コア部材90とアーマチュア部材110との接触回避をするためには、コア部材90の内周側テーパ端面99のテーパ角を90度、即ち中心軸に対して直角にしても良い。
【0125】
上述した説明では、本発明を電磁ブレーキに適用した例について説明したが、本発明は二つの部材を選択的に係合する電磁クラッチにも同様に適用することができる。
【0126】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、コア部材とアーマチュア部材間の対向部を所定のテーパ角を有するテーパ面に形成したことにより、多板ブレーキ機構の経年変化により円筒状押圧部材のストローク量が変わったとしても、コア部材とアーマチュア部材間のエアギャップ量はテーパ角の分だけ小さくなり、円筒状押圧部材のストローク量とエアギャップ量は1対1以下の関係となる。
【0127】
従って、多板ブレーキ機構の経年変化(磨耗)に起因するエアギャップの変化を緩慢に抑えることができる。それにより、吸引力の制御、多板ブレーキ機構のブレーキ力の制御を経年変化にあまり影響を受けることなく、精度良く行うことが可能となる。
【0128】
さらに、第2の角度を第1の角度より大きくしたことにより、内周側のエアギャップを外周側のエアギャップよりも予め大きく設定しておくことができるため、コア部材とアーマチュア部材の接触に対する余裕度を向上させることができる。
【0129】
請求項記載の発明によると、アーマチュア部材の倒れを規制することができ、コア部材とアーマチュア部材の間のエアギャップを詰めた領域まで使用することが可能となる。
【0130】
請求項記載の発明によると、請求項1記載の発明と同様な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駆動力分配装置を搭載したFF車両の概略図である。
【図2】本発明の駆動力分配装置を搭載した四輪駆動車両の概略図である。
【図3】本発明実施形態の駆動力分配装置の断面図である。
【図4】サイドハウジングの正面図である。
【図5】図4に示したサイドハウジングの右側面図である。
【図6】図6(A)は環状押圧板の正面図であり、図6(B)は図6(A)の6B−6B線断面図である。
【図7】図7(A)は第1実施形態のリング状コア部材の正面図であり、図7(B)は図7(A)の7B−7B線断面図である。
【図8】第1実施形態のリング状アーマチュア部材の断面図である。
【図9】図9(A)は円筒状押圧部材の正面図、図9(B)は図9(A)の9B−9B線断面図、図9(C)は図9(A)の円125で囲まれた部分の拡大図である。
【図10】第2実施形態のコア部材及びアーマチュア部材の一部破断断面図である。
【図11】第3実施形態のコア部材及びアーマチュア部材の一部破断断面図である。
【図12】第4実施形態のコア部材及びアーマチュア部材の一部破断断面図である。
【図13】第5実施形態のコア部材及びアーマチュア部材の一部破断断面図である。
【図14】図14(A)は第1実施形態のコア部材及びアーマチュア部材の一部破断断面図、図14(B)は第6実施形態のコア部材及びアーマチュア部材の一部破断断面図である。
【図15】コア部材とアーマチュア部材の対向部の形状を変化したときの、エアギャップと吸引力の関係を示す図である。
【図16】第1実施形態のコア部材とアーマチュア部材の変形例の一部破断断面図である。
【図17】アーマチュア部材が軸ずれを起こした場合の、図16に示した変形例のエアギャップの関係を示す図である。
【符号の説明】
2 エンジン
12,14 前輪
18 プロペラシャフト
20 駆動力分配装置
22,24 後ろ車軸
26,28 後輪
30 ハウジング
50 入力シャフト
58A,58B プラネタリギヤアセンブリ
60,60´ リングギヤ
64 プラネタリキャリア
68 サンギヤ
72 プラネットギヤ
74 多板ブレーキ機構
84 環状押圧板
90 リング状コア部材
97 外周側テーパ状端面
98 励磁コイル
99 内周側テーパ状端面
110 リング状アーマチュア部材
111 中心穴(内周側テーパ状端面)
113 外周側テーパ状端面
120 円筒状押圧部材
130A,130B 電磁ブレーキ

Claims (4)

  1. 固定ハウジングングと、該固定ハウジング内に少なくとも部分的に収容された回転部材との間に介装された電磁ブレーキであって、
    前記固定ハウジングに取り付けられた複数のブレーキプレートと、前記ブレーキプレートと交互に配置されるように前記回転部材に取り付けられた複数のブレーキディスクとを有する多板ブレーキ機構と、
    環状溝及び第1の外径を有し、前記ハウジング内に固定されたリング状コア部材と、
    前記コア部材の前記環状溝中に収容された環状励磁コイルと、
    前記第1の外径よりも大きな第2の外径を有し、前記コア部材の前記環状溝に対向して配設されたリング状アーマチュア部材と、
    第1端及び第2端を有し、該第1端が前記アーマチュア部材の外周部に固定され、該第2端が前記多板ブレーキ機構に係合され、前記コア部材に案内されて該多板ブレーキ機構の押圧方向に移動可能なように前記コア部材に外嵌された円筒状押圧部材とを具備し、
    前記リング状コア部材は前記環状溝より外周側に形成された中心軸に対して第1の角度傾斜した第1外周側テーパ状端面と、該環状溝より内周側に形成された中心軸に対して第2の角度傾斜した第1内周側テーパ状端面を有しており、
    前記リング状アーマチュア部材は前記第1外周側テーパ状端面と相補的な形状をした第2外周側テーパ状端面と、前記第1内周側テーパ状端面と相補的な形状をした第2内周側テーパ状端面と、前記環状励磁コイルに対向した中間端面とを有しており、
    前記第2の角度を前記第1の角度より大きくしたことを特徴とする電磁ブレーキ。
  2. 前記リング状アーマチュア部材の前記第2外周側及び内周側テーパ状端面は凸状端面を形成することを特徴とする請求項1記載の電磁ブレーキ。
  3. 固定ハウジングと、該固定ハウジング内に少なくとも部分的に収容された回転部材との間に介装された電磁ブレーキであって、
    前記固定ハウジングに取り付けられた複数のブレーキプレートと、前記ブレーキプレートと交互に配置されるように前記回転部材に取り付けられた複数のブレーキディスクとを有する多板ブレーキ機構と、
    環状溝、第1の外径及び中心軸に対して第1の角度傾斜した第1傾斜端面を有し、前記ハウジング内に固定された第1リング状コア部材と、
    中心軸に対して第2の角度傾斜した第2傾斜端面を有し、前記第1リング状コア部材に固定された第2リング状コア部材と、
    前記第1コア部材の前記環状溝中に収容された環状励磁コイルと、
    前記第1の外径よりも大きな第2の外径を有し、前記第1及び第2リング状コア部材の前記第1及び第2傾斜端面に対向して配設されたリング状アーマチュア部材と、
    第1端及び第2端を有し、該第1端が前記アーマチュア部材の外周部に固定され、該第2端が前記多板ブレーキ機構に係合され、前記第1コア部材に案内されて該多板ブレーキ機構の押圧方向に移動可能なように前記第1コア部材に外嵌された円筒状押圧部材とを具備し、
    前記リング状アーマチュア部材は中心軸に対して前記第1の角度傾斜した外周側端面と、前記第2の角度傾斜した内周側端面とを有しており、
    前記第2の角度を前記第1の角度より大きくしたことを特徴とする電磁ブレーキ。
  4. 第1の部材に取り付けられた複数の摩擦プレートと、前記摩擦プレートと交互に配置されるように第2の部材に取り付けられた複数の摩擦ディスクとを有する電磁式摩擦係合装置であって、
    環状溝を有するリング状コア部材と、
    前記コア部材の前記環状溝中に収容された環状励磁コイルと、
    前記コア部材の前記環状溝に対向して配設されたリング状アーマチュア部材と、
    一端が前記アーマチュア部材に固定され、前記複数の摩擦プレートを前記複数の摩擦ディスクに対して押圧する方向に移動可能に配設された押圧部材とを具備し、
    前記リング状コア部材は、前記環状溝より外周側に形成された中心軸に対して第1の角度傾斜した第1外周側テーパ状端面と、
    該環状溝より内周側に形成された中心軸に対して第2の角度傾斜した第1内周側テーパ状端面を有しており、
    前記リング状アーマチュア部材は、前記第1外周側テーパ状端面と相補的な形状をした第2外周側テーパ状端面と、
    前記第1内周側テーパ状端面と相補的な形状をした第2内周側テーパ状端面と、
    前記環状励磁コイルに対向した中間端面とを有しており、
    前記第2の角度を前記第1の角度より大きくしたことを特徴とする電磁式摩擦係合装置。
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