JPH11208303A - 車両用駆動力伝達装置 - Google Patents

車両用駆動力伝達装置

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JPH11208303A
JPH11208303A JP1300898A JP1300898A JPH11208303A JP H11208303 A JPH11208303 A JP H11208303A JP 1300898 A JP1300898 A JP 1300898A JP 1300898 A JP1300898 A JP 1300898A JP H11208303 A JPH11208303 A JP H11208303A
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vehicle
shaft
engine
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俊文 酒井
Kunihiko Suzuki
邦彦 鈴木
Takeshi Murakami
剛 村上
Ryohei Shigeta
良平 繁田
Koichi Suzuki
浩一 鈴木
Akihiko Ikeda
暁彦 池田
Mitsuru Oba
充 大葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】四輪駆動車用駆動力伝達装置において、車両の
旋回発進時のタイトコーナブレーキング現象の発生を抑
制する。 【解決手段】駆動軸24に伝達されるエンジンからのト
ルクを従動軸28へ伝達する四輪駆動車用駆動力伝達装
置10であり、従動軸28への伝達トルクをエンジンの
負荷の変化速度に応じて制御する制御手段10fを備
え、エンジン負荷の増大側の変化速度が大きい時には、
所定のトルク配分量以上のトルクを従動軸へ所定時間配
分し、その後これを所定のトルク配分量に漸次収束さ
せ、かつ、所定のトルク配分量を小さく設定して、発進
時の加速性の向上と、旋回発進時(低速)のタイトコー
ナブレーキンング現象の発生を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用駆動力伝達
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用駆動力伝達装置は、エンジンから
一方の回転軸に伝達されるトルクを他方の回転軸へ伝達
するものであり、例えば特公平7−29558号公報に
示されているように、四輪駆動車の駆動軸と従動軸間に
配設されてエンジンから駆動軸に伝達されたトルクを従
動軸へ伝達し、車両を四輪駆動状態とする。
【0003】しかして、前記公報に示された駆動力伝達
装置にあっては、従動軸側への伝達トルクが、急発進時
にはアクセル開度に応じたトルクに、かつ、それ以外の
時には前後輪の回転速度差に応じたトルクになるように
トルク配分制御がなされる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した駆
動力伝達装置によれば、車両の直進発進時には車両の姿
勢が安定するが、旋回発進時にはタイトコーナブレーキ
ンング現象が発生することがある。
【0005】従って、本発明の目的は、車両の発進時の
安定性を確保し、かつ、発進時(低速)のタイトターン
でのタイトコーナブレーキンング現象の発生を防止する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンから
一方の回転軸に伝達されるトルクを他方の回転軸へ伝達
する車両用駆動力伝達装置であり、前記他方の回転軸へ
の伝達トルクを前記エンジンの負荷の変化速度に応じて
制御する制御手段を備えていることを特徴とするもので
ある(請求項1)。
【0007】本発明に係る車両用駆動力伝達装置におい
ては、前記制御手段は、エンジンの負荷の変化速度の増
大に応じて前記伝達トルクを増大させるトルク配分制御
を行うこと、前記一方の回転軸が駆動軸で、前記他方の
回転軸が従動軸であり、前記制御手段はエンジン負荷の
増大に対応して従動軸側への伝達トルクを増大させ、か
つ、エンジンの負荷の変化速度の増大に応じて前記伝達
トルクを増大させるトルク配分制御を行うこと、等の構
成を採ることができる(請求項2,3)。
【0008】また、本発明に係る車両用駆動力伝達装置
は、エンジンから一方の回転軸に伝達されるトルクを他
方の回転軸へ伝達するトルク伝達機構と、前記他方の回
転軸への伝達トルクを前記エンジンの負荷の変化速度に
応じて制御する制御手段を備えた車両用駆動力伝達装置
であり、前記トルク伝達機構は、互いに同軸的かつ相対
回転可能に位置する内外両回転部材間に配設され摩擦係
合によりこれら両回転部材間のトルク伝達を行うメイン
クラッチ機構と、通電により作動して摩擦係合する電磁
式のパイロットクラッチ機構と、前記メインクラッチ機
構と前記パイロットクラッチ機構間に位置し同パイロッ
トクラッチ機構の摩擦係合力を前記メインクラッチ機構
に対する押圧力に変換するカム機構を備え、前記制御手
段が前記パイロットクラッチ機構に対する通電量を前記
エンジンの負荷の変化速度に応じて制御することを特徴
とするものである(請求項4)。
【0009】本発明に係る車両用駆動力伝達装置におい
ては、前記メインクラッチ機構を構成するインナクラッ
チプレートと前記カム機構を構成する従動側カム部材と
が連結ピンを介して一体回転可能に連結されている構成
を採ることができる(請求項5)。
【0010】また、本発明に係る車両用駆動力伝達装置
は、エンジンから一方の回転軸に伝達されるトルクを他
方の回転軸へ伝達するトルク伝達機構と、前記他方の回
転軸への伝達トルクを前記エンジンの負荷の変化速度に
応じて制御する制御手段を備えた車両用駆動力伝達装置
であり、前記トルク伝達機構は、外側回転部材と、同外
側回転部材に同軸的かつ相対回転可能に位置する左右一
対の内側回転部材と、前記外側回転部材と前記各内側回
転部材間にそれぞれ配設され摩擦係合によりこれら各内
側回転部材と前記外側回転部材間のトルク伝達を行う左
右一対のメインクラッチ機構と、通電により作動して摩
擦係合する左右一対の電磁式のパイロットクラッチ機構
と、前記各メインクラッチ機構と前記各パイロットクラ
ッチ機構間に位置し同各パイロットクラッチ機構の摩擦
係合力を前記各メインクラッチ機構に対する押圧力に変
換する左右一対のカム機構を備え、前記制御手段が前記
各パイロットクラッチ機構に対する通電量を前記エンジ
ンの負荷の変化速度に応じて制御することを特徴とする
ものである(請求項6)。
【0011】
【発明の作用・効果】本発明の請求項1〜3に係る駆動
力伝達装置においては、エンジン負荷の増大側の変化速
度が大きい時には、所定のトルク配分量以上のトルクを
他方の回転軸へ所定時間配分し、その後これを所定のト
ルク配分量に漸次収束させることができ、かつ、エンジ
ン負荷の変化速度が小さい時には、所定のトルク配分量
のトルクを他方の回転軸へ伝達する。
【0012】従って、車両が四輪駆動車であって、前記
一方の回転軸が駆動軸で、前記他方の回転軸が従動軸で
ある場合には、発進時の加速性が向上するとともに車両
の姿勢が安定する。このため、所定のトルク配分量を従
来のものより小さく設定することができる。また、タイ
トターンにおける急発進は通常起こり得ないので、旋回
発進時(低速)では、所定のトルク配分量を従来のもの
より小さく設定できることにより、タイトコーナブレー
キンング現象の発生が抑制される。かかる構成の駆動力
伝達装置は、請求項4,5に係る駆動力伝達装置により
容易に構成することができる。
【0013】本発明に係る車両用駆動力伝達装置を請求
項5に記載の構成とすれば、前記カム機構を構成する従
動側カム部材を内側回転部材にスプライン結合にて一体
回転可能かつ軸方向へ摺動可能に連結する構成に比較し
て摩擦抵抗に起因する推力の低減を防止し得て、トルク
伝達をより効率よく行うことができる。
【0014】また、本発明に係る車両用駆動力伝達装置
を請求項6に記載の構成とすれば、左右両輪軸間に配置
して使用することができる。
【0015】すなわち、当該駆動力伝達装置において
は、外側回転部材を駆動軸に連結するとともに各内側回
転部材を左右の各車輪軸に連結するように配設し、旋回
加速時には、所定のトルク配分量以上のトルクを旋回内
外輪へ所定時間配分し、その後漸次所定のトルク配分量
に収束させるが、この場合、旋回外輪のゲインを大きく
する。これにより、車両の旋回加速時における回頭性が
向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明すると、図1には、本発明に係る駆動力伝達装置の一
例が示されている。当該駆動力伝達装置10は、図6に
示すように、四輪駆動車における後輪側への駆動力伝達
経路に配設される。
【0017】当該四輪駆動車において、トランスアクス
ル21は、トランスミッション、トランスファ、および
フロントディファレンシャルを一体に備えているもの
で、エンジン22からのトルクを両アクスルシャフト2
3aに出力して左右の前輪23bを駆動させるととも
に、プロペラシャフト24側に出力する。プロペラシャ
フト24は、駆動力伝達装置10を介してリヤディファ
レンシャル25に連結しており、プロペラシャフト24
とリヤディファレンシャル25がトルク伝達可能に連結
された場合には、トルクはリヤディファレンシャル25
に伝達され、同ディファレンシャル25から両アクスル
シャフト26aへ出力されて左右の後輪26bを駆動さ
せる。
【0018】駆動力伝達装置10は、リヤディファレン
シャル25とともにディファレンシャルキャリヤ27内
に収容されて同キャリヤ27に支持されていて、同キャ
リヤ27を介して車体に支持されている。なお、図1
は、駆動力伝達装置10を軸心を中心に切断した半分の
部分を示しており、図示しない半分の部分は軸心を中心
とする略対称に形成されているため省略している。
【0019】しかして、駆動力伝達装置10は、図1に
示すように、外側回転部材であるアウタケース10a、
内側回転部材であるインナシャフト10b、メインクラ
ッチ機構10c、パイロットクラッチ機構10d、カム
機構10e、および制御機構10fを備えている。当該
駆動力伝達装置10においては、アウタケース10a、
インナシャフト10b、メインクラッチ機構10c、パ
イロットクラッチ機構10d、およびカム機構10eが
本発明のトルク伝達機構を構成し、かつ、制御機構10
fが本発明の制御手段を構成する。
【0020】アウタケース10aは、有底筒状のフロン
トハウジング11aと、フロントハウジング11aの後
端開口部に螺着されて同開口部を覆蓋するリヤハウジン
グ11bとからなるもので、フロントハウジング11a
は非磁性材料であるアルミ合金にて形成されており、ま
たリヤハウジング11bは磁性材料である鉄にて形成さ
れている。リヤハウジング11bの径方向の中間部に
は、非磁性材料であるステンレス製の筒体11b1が埋
設されていて、筒体11b1は環状の非磁性部位を形成
している。
【0021】アウタケース10aは、フロントハウジン
グ11aの前端部の外周にてディファレンシャルキャリ
ヤ27に回転可能に支持され、かつ、リヤハウジング1
1bの後端部外周にてディファレンシャルキャリヤ27
に支持されている。フロントハウジング11aの前端部
には、プロペラシャフト24の後端部がトルク伝達可能
に連結される。
【0022】インナシャフト10bは、リヤハウジング
11bの中央部を液密的に貫通してフロントハウジング
11a内に挿入されていて、軸方向の移動を規制された
状態でフロントハウジング11aとリヤハウジング11
bに回転可能に支持されている。インナシャフト10b
には、ドライブピニオンシャフト28の先端部が挿入さ
れてトルク伝達可能に連結される。
【0023】メインクラッチ機構10cは、湿式多板式
の摩擦クラッチであって、多数のクラッチプレート(イ
ンナクラッチプレート12a、アウタクラッチプレート
12b)を備えており、フロントハウジング11aの奥
壁側に配設されている。摩擦クラッチを構成する各イン
ナクラッチプレート12aは、インナシャフト10bの
外周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けら
れ、かつ、各アウタクラッチプレート12bは、フロン
トハウジング11aの内周にスプライン嵌合して軸方向
へ移動可能に組付けられている。各インナクラッチプレ
ート12aと各アウタクラッチプレート12bとは交互
に位置して、互いに当接して摩擦係合するとともに、互
いに離間して自由状態になる。
【0024】パイロットクラッチ機構10dは、電磁石
13a、摩擦クラッチ13b、およびアーマチャ13c
を備えている。電磁石13aは環状を呈しているもの
で、ヨーク14aに嵌着された状態でリヤハウジング1
1bの環状凹所11b2に嵌合されている。ヨーク14
aは、ディファレンシャルキャリヤ27にコニカルスプ
リング14bを介して軸方向に支承された状態で支持さ
れていて、リヤハウジング11bの後端部の外周に回転
可能に支持されている。これにより、リヤハウジング1
1bとヨーク14aの間に所定のエアギャップが形成さ
れている。
【0025】摩擦クラッチ13bは、複数のクラッチプ
レート(インナクラッチプレート、アウタクラッチプレ
ート)からなり、各インナクラッチプレートは、後述す
るカム機構10eを構成する駆動カム部材15aの外周
にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能に組付けられ、
かつ、各アウタクラッチプレートは、フロントハウジン
グ11aの内周にスプライン嵌合して軸方向へ移動可能
に組付けられている。各インナクラッチプレートと各ア
ウタクラッチプレートとは交互に位置して、互いに当接
して摩擦係合するとともに、互いに離間して自由状態に
なる。
【0026】なお、摩擦クラッチ13bを構成するイン
ナクラッチプレートおよびアウタクラッチプレートにお
いては、それらの表面にナイトロテック処理が施されて
表面硬度が高められていて、耐摩耗性の向上が図られて
いる。
【0027】アーマチャ13cは環状を呈するもので、
フロントハウジング11aの内周にスプライン嵌合して
軸方向へ移動可能に組付けられていて、摩擦クラッチ1
3bの一側に位置して対向している。
【0028】パイロットクラッチ機構10dにおいて
は、電磁石13aの電磁コイルへの通電により、ヨーク
14a、リヤハウジング11b、摩擦クラッチ13b、
アーマチャ13c、摩擦クラッチ13b、リヤハウジン
グ11b、およびヨーク14a間に磁路が形成される。
なお、電磁石13aの電磁コイルへの通電制御は、後述
する制御機構10fによりなされる。
【0029】カム機構10eは、駆動カム部材15a、
従動カム部材15b、およびカムフォロアー15cにて
構成されている。駆動カム部材15aおよび従動カム部
材15bには、対向面に互いに対向するカム溝が周方向
に所定間隔を保持して複数形成されている。
【0030】駆動カム部材15aは、インナシャフト1
0bの外周に回転可能に嵌合されて、リヤハウジング1
1bに回転可能に支承されており、その外周に摩擦クラ
ッチ13bの各インナクラッチプレートがスプライン嵌
合している。従動カム部材15bは、連結ピン15dを
介してメインクラッチ機構10cを構成する各インナク
ラッチプレート12aに連結されており、従動カム部材
15bと駆動カム部材15aの互いに対向するカム溝に
は、ボール状のカムフォロアー15cが介在している。
【0031】連結ピン15dは、各インナクラッチプレ
ート12aを貫通した状態で従動カム部材15bに周方
向等角度間隔に複数個固定されており、従動カム部材1
5bを各インナクラッチプレート12aと一体的に回転
可能に連結し、かつ、アウタケース10aおよびインナ
シャフト10bに対しては自由状態にある。
【0032】図2の(a)は、各インナクラッチプレー
ト12aと従動カム部材15bとの連結状態を拡大して
示すもので、従動カム部材15bの軸方向の移動時に
は、各インナクラッチプレート12aは同図の(b)に
示すように、連結ピン15dにより従動カム部材15b
の移動方向へ撓んだ状態で移動して、各アウタクラッチ
プレート12bに摩擦係合する。
【0033】図3は制御機構10fを示すもので、マイ
クロコンピュータ16、スロットルバルブ開度センサ1
7a、および、車速センサ17bを備え、マイクロコン
ピュータ16はスロットルバルブ開度量判定手段16
a、スロットルバルブ開速度判定手段16b、および、
トルク配分量決定手段16cを備えている。
【0034】制御機構10fにおいて、スロットルバル
ブ開度量判定手段16aはスロットルバルブ開度センサ
17aからの開度検出信号に基づきスロットルバルブの
開度量を判定し、かつ、スロットルバルブ開速度判定手
段16bはスロットルバルブ開度センサ17aからの開
度検出信号に基づきスロットルバルブの開速度を判定す
る。
【0035】また、トルク配分量決定手段16cは、ス
ロットルバルブ開度量判定手段16aからのスロットル
バルブの開度量、および、スロットルバルブ開速度判定
手段16bからのスロットルバルブの開速度の値に基づ
きトルク配分量を決定し、トルク配分量に対応する電流
量を出力すべく指令する。これにより、パイロットクラ
ッチ機構10dにおいては、電磁石13aの電磁コイル
に、トルク配分量に対応する電流量が印加される。な
お、トルク配分量決定手段16cは、車速センサ17b
からの車速信号に基づき、車速が所定値以下か否かを判
定して、その判定結果に基づいて上記したトルク配分量
を決定する。
【0036】図4はスロットルバルブの開度量と電流指
令値との関係を示すグラフであり、実線のグラフは本発
明における設定値を示し、破線のグラフは従来の設定値
である。本発明においては、スロットルバルブの開度量
に対する電流指令値を従来に比較して低い値に設定され
ている。
【0037】図5はスロットルバルブの開速度と電流指
令値との関係を示すグラフであり、実線のグラフは本発
明における設定値を示し、破線のグラフは従来の設定値
である。本発明においては、車速が所定値以下で、スロ
ットルバルブの開速度が大きい場合には、スロットルバ
ルブの開速度に応じた所定値以上の高い電流が所定時間
印加され、その後、漸次所定値に収束されるように設定
されている。なお、車速が所定値以上の場合や、車速が
所定値以下でもスロットルバルブの開速度が小さい場合
には、所定値の電流が印加されるように電流指令値が設
定されている。これに対して、従来では、このような配
慮は全くなされておらず、スロットルバルブの開速度の
如何に関わらず電流指令値は一定に設定されている。
【0038】かかる構成の駆動力伝達装置10において
は、パイロットクラッチ機構10dを構成する電磁石1
3aの電磁コイルへの通電がなされていない場合には磁
路は形成されず、摩擦クラッチ13bは非係合状態にあ
る。このため、パイロットクラッチ機構10dは非作動
の状態にあって、カム機構10eを構成する駆動カム部
材15aは、カムフォロアー15cを介して従動カム部
材15bと一体回転可能であり、メインクラッチ機構1
0cは非作動の状態にある。このため、車両は二輪駆動
の駆動モードを構成する。
【0039】一方、電磁石13aの電磁コイルへ通電さ
れると、パイロットクラッチ機構10dには磁路が形成
されて、電磁石13aはアーマチャ13cを吸引する。
このため、アーマチャ13cは摩擦クラッチ13bを押
圧して摩擦係合させ、カム機構10eの駆動カム部材1
5aをフロントハウジング11a側へ連結させて、従動
カム部材15bとの間に相対回転を生じさせる。この結
果、カム機構10eでは、カムフォロアー15cが従動
カム部材15bを駆動カム部材15aから離間する方向
へ押圧する。
【0040】この結果、従動カム部材15bはメインク
ラッチ機構10c側へ押圧されて、メインクラッチ機構
10cを摩擦クラッチ13bの摩擦係合力に応じて摩擦
係合させ、アウタハウジング10aとインナシャフト1
0b間のトルク伝達を行う。このため、車両はプロペラ
シャフト24とドライブピニオンシャフト28が非直結
状態の四輪駆動の駆動モードを構成する。
【0041】また、電磁石13aの電磁コイルへの印加
電流を所定の値に高めると、電磁石13aのアーマチャ
13cに対する吸引力が増大し、アーマチャ13cは強
く吸引されて摩擦クラッチ13bの摩擦係合力を増大さ
せ、両カム部材15a,15b間の相対回転を増大させ
る。この結果、カムフォロアー15cは、従動カム部材
15bに対する押圧力を高めてメインクラッチ機構10
cを結合状態とする。このため、車両はプロペラシャフ
ト24とドライブピニオンシャフト28が直結した四輪
駆動の駆動モードを構成する。
【0042】しかして、当該駆動力伝達装置10におい
ては、車速が所定値以下の低速である場合、スロットル
バルブの開速度が大きい時、すなわち、エンジン負荷の
増大側の変化速度が大きい時には、パイロットクラッチ
機構10dの電磁石13aの電磁コイルへ所定値以上の
電流を印加して、プロペラシャフト24からドライブピ
ニオンシャフト28への伝達トルクを所定値以上に配分
し、その後この伝達トルクを所定値に漸次収束させるよ
うにしている。
【0043】従って、当該駆動力伝達装置10を搭載し
た四輪駆動車においては、発進時の加速性が向上すると
ともに車両の姿勢が安定する。このため、所定のトルク
配分量を従来のものより小さく設定することができる。
また、タイトターンにおける急発進は通常起こり得ない
ので、旋回発進時(低速)では、所定のトルク配分量を
従来のものより小さく設定できることにより、タイトコ
ーナブレーキング現象の発生が抑制される。
【0044】なお、当該駆動力伝達装置10において
は、カム機構10eを構成する従動カム部材15bを、
連結ピン15dを介してメインクラッチ機構10cの各
インナクラッチプレート12aに連結させている。この
ため、従動カム部材15bをインナシャフト10bにス
プライン結合にて一体回転可能かつ軸方向へ摺動可能に
連結する構成に比較して摩擦抵抗に起因する推力の低減
を防止し得て、トルク伝達をより効率よく行うことがで
きる。
【0045】また、パイロットクラッチ機構10dにお
いては、摩擦クラッチ13bを構成するインナクラッチ
プレートおよびアウタクラッチプレートの表面をナイト
ロテック処理を施して表面硬度を高め、耐摩耗性を向上
させている。
【0046】図7には、本発明に係る駆動力伝達装置の
他の一例が示されている。当該駆動力伝達装置30は、
四輪駆動車のリヤアクスルとして構成されているもの
で、外側回転部材であるアウタケース30a、内側回転
部材である左右一対のインナシャフト30b、左右一対
のメインクラッチ機構30c、左右一対のパイロットク
ラッチ機構30d、左右一対のカム機構30e、および
制御機構30fを備えている。各インナシャフト30b
は、アウタケース30a内にて左右に直列的に配列され
ていて、各メインクラッチ機構30c、各パイロットク
ラッチ機構30d、および各カム機構30eは、アウタ
ケース30aと各インナシャフト30b間にて、左右対
称に配設されている。
【0047】当該駆動力伝達装置30においては、アウ
タケース30aを共通する左右一対のトルク伝達機構を
備えた構成のものであり、各インナシャフト30b、各
メインクラッチ機構30c、各パイロットクラッチ機構
30d、各カム機構30e、および制御機構30fは、
基本的には駆動力伝達装置10のインナシャフト10
b、メインクラッチ機構10c、各パイロットクラッチ
機構10d、各カム機構10e、および制御機構10f
と同一構成のものである。但し、アウタケース30aの
外周には、リングギヤ41が設けられている。
【0048】当該駆動力伝達装置30においては、アウ
タケース30aを左右両端部にてリヤアクスルケース4
2に支持されて、リヤアクスルケース42内に回転可能
に収容されており、リングギヤ41をリヤアクスルケー
ス42内にて回転可能に支持したドライブピニオンシャ
フト43に噛合させている。ドライブピニオンシャフト
43には、エンジンからトルク伝達されるプロペラシャ
フトがトルク伝達可能に連結され、また、各インナシャ
フト30bには左右の後輪の各アクスルシャフトがトル
ク伝達可能に連結される。
【0049】かかる構成の駆動力伝達装置30において
は、各パイロットクラッチ機構30dの電磁コイルへの
通電量が同一になるように制御すれば、各アクスルシャ
フトに対する伝達トルクを同一にすることができ、電磁
コイルへの印加電流を上記した駆動力伝達装置10と同
様に制御すれば、同駆動力伝達装置10と同様に機能さ
せることができる。
【0050】また、車両の旋回時には、駆動力伝達装置
30における各パイロットクラッチ機構30dの電磁コ
イルへの印加電流を、旋回外輪側となるアクスルシャフ
トへの伝達トルクが大きくなるように、かつ、旋回内側
となるアクスルシャフトへの伝達トルクが小さくなるよ
うに制御することができる。これにより、車両の旋回加
速時における回頭性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る駆動力伝達装置を示す部分
断面図である。
【図2】同駆動力伝達装置を構成するカム機構の従動カ
ム部材とメインクラッチ機構のインナプレートとの連結
状態を示す部分断面図である。
【図3】同駆動力伝達装置を構成する制御機構のブロッ
ク図である。
【図4】同駆動力伝達装置を構成する制御機構における
スロットルバルブの開度量と電流指令値の関係を示すグ
ラフである。
【図5】同駆動力伝達装置を構成する制御機構における
スロットルバルブの開速度、時間、および電流指令値の
関係を示すグラフである。
【図6】駆動力伝達装置を搭載した車両のスケルトン図
である。
【図7】本発明の他の一例に係る駆動力伝達装置を示す
部分断面図である。
【符号の説明】
10…駆動力伝達装置、10a…アウタケース、10b
…インナシャフト、10c…メインクラッチ機構、10
d…パイロットクラッチ機構、10e…カム機構、10
f…制御機構、11a…フロントハウジング、11b…
リヤハウジング、11b1…筒体、11b2…環状凹所、
12a…インナクラッチプレート、12b…アウタクラ
ッチプレート、13a…電磁石、13b…摩擦クラッ
チ、13c…アーマチャ、14a…ヨーク、14b…コ
ニカルスプリング、15a…駆動カム部材、15b…従
動カム部材、15c…カムフォロアー、15d…連結ピ
ン、16…マイクロコンピュータ、16a…スロットル
バルブ開度量判定手段、16b…スロットルバルブ開速
度判定手段、16c…トルク配分量決定手段、17a…
スロットルバルブ開度センサ、17b…車速センサ、2
1…トランスアクスル、22…エンジン、23a…アク
スルシャフト、23b…前輪、24…プロペラシャフ
ト、25…リヤディファレンシャル、26a…アクスル
シャフト、26b…後輪、27…ディファレンシャルキ
ャリヤ、28…ドライブピニオンシャフト、30…駆動
力伝達装置、30a…アウタケース、30b…インナシ
ャフト、30c…メインクラッチ機構、30d…パイロ
ットクラッチ機構、30e…カム機構、30f…制御機
構、41…リングギヤ、42…リヤアクスルケース、4
3…ドライブピニオンシャフト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 剛 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 繁田 良平 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 鈴木 浩一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 池田 暁彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大葉 充 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンから一方の回転軸に伝達されるト
    ルクを他方の回転軸へ伝達する車両用駆動力伝達装置で
    あり、前記他方の回転軸への伝達トルクを前記エンジン
    の負荷の変化速度に応じて制御する制御手段を備えてい
    ることを特徴とする車両用駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用駆動力伝達装置に
    おいて、前記制御手段は、エンジンの負荷の変化速度の
    増大に応じて前記伝達トルクを増大させるトルク配分制
    御を行うことを特徴とする車両用駆動力伝達装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の車両用駆動力伝
    達装置において、前記一方の回転軸が駆動軸で、前記他
    方の回転軸が従動軸であり、前記制御手段はエンジン負
    荷の増大に対応して従動軸側への伝達トルクを増大さ
    せ、かつ、エンジンの負荷の変化速度の増大に応じて前
    記伝達トルクを増大させるトルク配分制御を行うことを
    特徴とする車両用駆動力伝達装置。
  4. 【請求項4】エンジンから一方の回転軸に伝達されるト
    ルクを他方の回転軸へ伝達するトルク伝達機構と、前記
    他方の回転軸への伝達トルクを前記エンジンの負荷の変
    化速度に応じて制御する制御手段を備えた車両用駆動力
    伝達装置であり、前記トルク伝達機構は、互いに同軸的
    かつ相対回転可能に位置する内外両回転部材間に配設さ
    れ摩擦係合によりこれら両回転部材間のトルク伝達を行
    うメインクラッチ機構と、通電により作動して摩擦係合
    する電磁式のパイロットクラッチ機構と、前記メインク
    ラッチ機構と前記パイロットクラッチ機構間に位置し同
    パイロットクラッチ機構の摩擦係合力を前記メインクラ
    ッチ機構に対する押圧力に変換するカム機構を備え、前
    記制御手段が前記パイロットクラッチ機構に対する通電
    量を前記エンジンの負荷の変化速度に応じて制御するこ
    とを特徴とする車両用駆動力伝達装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の車両用駆動力伝達装置に
    おいて、前記メインクラッチ機構を構成するインナクラ
    ッチプレートと前記カム機構を構成する従動側カム部材
    とが連結ピンを介して一体回転可能に連結されているこ
    とを特徴とする車両用駆動力伝達装置。
  6. 【請求項6】エンジンから一方の回転軸に伝達されるト
    ルクを他方の回転軸へ伝達するトルク伝達機構と、前記
    他方の回転軸への伝達トルクを前記エンジンの負荷の変
    化速度に応じて制御する制御手段を備えた車両用駆動力
    伝達装置であり、前記トルク伝達機構は、外側回転部材
    と、同外側回転部材に同軸的かつ相対回転可能に位置す
    る左右一対の内側回転部材と、前記外側回転部材と前記
    各内側回転部材間にそれぞれ配設され摩擦係合によりこ
    れら各内側回転部材と前記外側回転部材間のトルク伝達
    を行う左右一対のメインクラッチ機構と、通電により作
    動して摩擦係合する左右一対の電磁式のパイロットクラ
    ッチ機構と、前記各メインクラッチ機構と前記各パイロ
    ットクラッチ機構間に位置し同各パイロットクラッチ機
    構の摩擦係合力を前記各メインクラッチ機構に対する押
    圧力に変換する左右一対のカム機構を備え、前記制御手
    段が前記各パイロットクラッチ機構に対する通電量を前
    記エンジンの負荷の変化速度に応じて制御することを特
    徴とする車両用駆動力伝達装置。
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