JP4459551B2 - 胴巻きラベル、及び、ラベル付き容器 - Google Patents

胴巻きラベル、及び、ラベル付き容器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、清涼飲料水、乳飲料、ビール、ワイン、栄養ドリンク、調味料、化粧品などに使用されるポリエチレンテレフタレート樹脂(以下「PET」ともいう。)、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等からなるプラスチックボトル、ガラス瓶等の容器の表面に巻き付ける胴巻きラベル、及び、そのラベル付容器に関するものである。
詳しくは、流通時にラベルが剥離しない程度の接着強度があり、耐水性に優れ、使用後に手で簡単に剥がすことのできる易剥離性を有し、ラベルを剥離後の容器に接着剤等の残りがなく、ラベル付容器をアルカリ処理することにより、ラベルを容器から容易に剥離可能で、分別回収等のリサイクル性に適した胴巻きラベル、及び、そのラベル付容器に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、清涼飲料水、乳・乳飲料、ビール、ワイン、調味料、化粧品などに使用されるガラスびんやプラスチックボトル用のラベルは、印刷した紙製のラベル本体裏面に、接着層として、水性の糊剤、カゼイングルーなどのコールドグルー、粘着剤、ディレードタック接着剤、ホットメルト接着剤等の感熱接着剤などを全面にコーティングを施し、または、剥離しやすいように部分的にコーティングを施し、胴部分に巻きつけられて貼るものが知られている。
一方、最近、環境問題や資源のリサイクル化などの面から、PETボトル等の容器を回収して再利用することが考えられてきており、容器リサイクルを円滑に行うための動きが近年活発化している。
また、リサイクル法の制定に伴い、PETボトルリサイクル推進協議会によるリサイクル法「第二種指定PETボトルの自主設計ガイドライン」によれば、1.5%アルカリ濃度の洗浄液中に85〜90℃で15分間浸漬処理したときにラベルが剥離し、接着剤がボトルに残らないものであることを要求している。
更に、85度の熱水で15分間浸漬処理したときにラベルが剥離し、接着剤がボトルに残らないものであることが望ましいとしている。
このため、リサイクル工場等でラベルと容器を分別する際、上記の方法によるか、若しくは、一般家庭でボトルを回収して捨てる際に、何も処理を施さず、ラベルが剥離し、接着剤やラベルの残留物がボトルに残らないものであることが求められてきている。
【0003】
従来、例えば、ラベル裏面に難接着層を予め形成しておき、難接着層に接着性を有する容器接着層を積層して形成し、難接着層及び容器接着層で容器の周面にラベル裏面を仮接着した状態で、ラベルの両端を貼付するラベルの接着性と剥離性を同時に満足させることができるラベルが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来、例えば、ラベル基材の裏面の全面に感熱接着剤を有し、かつ該感熱接着剤をパターン状に塗布量を変えたことを特徴とする剥離の容易な感熱ラベルが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−238782公報
【特許文献2】
特開2001−134188公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のラベルは、難接着層と接着層を形成する2種類の樹脂を使用するため、絵柄印刷層の印刷色数に制約が大きくなり、デザイン性に劣り、接着層を形成する工程と、難接着層を形成する工程の2工程が必要となるためコスト高となり、生産性に劣るという欠点がある。
また、特許文献2のラベルは、ラベルの終端部のラベル/ラベル間の接着強度が弱く、ラベル付容器の流通過程で容器からラベルが脱落、剥離しやすいという欠点がある。
また、ラベル付容器を水中にドブ漬けすると、端部の接着剤非形成領域でラベル/容器間に生ずる隙間から水が浸入し、ラベルが容器から脱落し、剥離しやすく、耐水性に劣るという欠点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者らは、上記の課題を解決するために、鋭意研究の結果、本発明は、一軸、若しくは、二軸に延伸した合成樹脂フィルムからなるラベル基材の裏面の両端部に感熱接着剤層を形成し、ラベルの始端部と容器本体とを感熱接着剤層を介して接着し、容器の周方向に前記のラベルを巻き付け、ラベルの終端部とラベルの始端部とを感熱接着剤層を介して重ね合わせる胴巻きラベルにおいて、前記のラベルの始端部に形成される感熱接着剤層が、ラベルの始端部の縁枠部に帯状に形成され、前記の縁枠部の内部にパターン状に非形成領域を形成され、かつ前記のラベルの終端部に形成される感熱接着剤層が、ラベルの巻き付け方向に対して垂直方向に帯状に形成され、前記のラベルの始端部の重ね合わせ部の幅より広くラベルの巻き付け方向に対して垂直方向に帯状に形成されることを特徴とする胴巻きラベルを製造したところ、流通時にラベルが剥離しない程度の接着強度があり、耐水性に優れ、水中にドブ漬けも可能で、使用後に手で簡単に剥がすことのできる易剥離性を有し、ラベルを剥離後の容器に接着剤等の残りがなく、ラベル付容器をアルカリ処理することにより、ラベルを容器から容易に剥離可能で、リサイクル適性があり、例えば、清涼飲料水、乳飲料、ビール、ワイン、栄養ドリンク、調味料、化粧品などに使用されるポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等からなるプラスチックボトル、ガラス瓶等の容器の表面に付ける胴巻き用ラベルとして有用なものである。
また、上記において、前記のラベルの始端部に形成される感熱接着剤層が、容器本体からラベルを剥離する起点部を頂点とする鋭角な形状のパターンでコーティングされること特徴とする胴巻きラベルを提供することができる。
また、前記のラベルの終端部に形成される感熱接着剤層が、終端部の角部に非形成領域を有し、手剥離用摘みを設けていることを特徴とする胴巻きラベルを提供することができる。
また、前記のラベルの始端部に形成される感熱接着剤層が、終端部に形成される感熱接着剤層の塗布量より少ないことを特徴とする胴巻きラベルを提供することができる。
また、印刷絵柄層が、前記のラベル基材の片面に設けるか、または、両面に設けることを特徴とする胴巻きラベルを提供することができる。
また、上記において、前記の胴巻きラベルが、前記の感熱接着剤の塗布面を内側にして、容器の胴部外周面に装着されてなることを特徴とする胴巻きラベル付容器を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の胴巻きラベルの一実施例を示す平面図であり、図2は、同実施形態の胴巻きラベル付容器の外観斜視図であり、図3は、同実施形態の胴巻きラベル付容器の断面図であり、図4〜図9は本発明の胴巻きラベルの別の実施例を示す平面図であり、図11は図7〜図8の実施形態に係る胴巻きラベル付容器の断面図である。
【0008】
図1は、本発明の合成樹脂ボトル用ラベルの一実施例を示す平面図である。
図1に示すように、ラベル10の裏面13の始端部6には、ラベル(始端部)/容器間の接着層を形成し、ラベル裏面の終端部7には、ラベル(終端部)/ラベル(始端部)の接着層が形成される。
当該始端部には、容器本体から剥離容易なパターン状にコーティングされ、終端部に形成される感熱接着剤層が、ラベルの幅方向に帯状にコーティングされるが必要である。
上記の剥離容易なコーティングのパターンは、例えば、図1に示すように、容器本体からラベルを剥離する起点部8を頂点とする鋭角な形状に形成することが好ましい。
剥離容易なコーティングの別パターンとして、図5、図6に示すように、起点部8を頂点とする鋭角な三角形状だけでなく、円形であってもよい。
上記において、起点部8を頂点とする鋭角な形状とすることによって、ラベルを剥離するときに起点部8において被着体である容器とラベルとが点接触しているため、ラベルを容器から容易に剥離することできるという利点を有するものである。
更に、例えば、図6〜図8に示すように、始端部6の感熱接着層の形成領域内11に、パターン状に非形成領域12を設けることによって、より容易に剥離することができるという理由で好ましいものである。
なお、両端部の感熱接着層は予めラベル10に形成しておいてもよいが、ラベリングマシンにおけるラベル搬送経路の過程で順次形成しても良い。
また、始端部6と、終端部7の塗布幅としては、それぞれ必要な接着強度を得るために、15mm〜30mm程度であり、始端部6と終端部7の重ね幅としては、10mm程度であることがラベルと容器間の隙間が小さく、ドブ漬けにしても水が浸入しにくく、耐水性に優れるという理由で好ましい。
【0009】
また、図1に示すように、本発明に係るラベルには、手剥離用摘み16として、ラベルの終端部7の角部に感熱接着剤層の非形成領域を設けるものである。
前記の手剥離用摘み16は、ラベルを容器から剥離するときに起点となる部分であり、ラベル10を容器から剥離しやすいという利点を有する。
【0010】
図2は、本発明の一実施例を示すラベル付容器20を示す外観斜視図である。
図2に示すように、本発明のラベル10の始端部と容器5とを感熱接着層3を介して接着部を形成し、ラベル10を容器5に巻き付け、当該ラベルの始端部上面とラベル裏面の終端部との重ね合わせ部9に感熱接着層を介してラベル(終端部)/ラベル(始端部)の接着部を形成してなるラベル付容器20からなるものである。
【0011】
図3は、同実施形態のラベル付容器20の断面図である。
図3に示すように、本発明の合成樹脂ボトル用ラベル10は、合成樹脂フィルムからなる基材層1の裏面に必要に応じて印刷層2を設け、更に、感熱接着剤層3を設け、基材層1(合成樹脂フィルム)/印刷層2/接着剤層3の層構成からなる。
また、接着力を向上されるために、印刷層2と接着剤層3との層間にアンカーコート層4を設け、層構成、基材層1/印刷層2/アンカーコート層4/接着剤層3てもよい。
なお、印刷層2は、基材1の表面に設けてもよく、また、両面に設けてもよい。
【0012】
図7、図8は、本発明の耐水性の機能を付与するラベルの別の実施例を示す平面図であり、図11は、図7〜図8の実施形態に係る胴巻きラベル付容器の断面図である。
図11に示すように、図7〜図8の実施形態に係る胴巻きラベルは、ラベル10の始端部6、及び、終端部7に形成される感熱接着剤層3を、ラベルの重ね合わせ部9より広い領域に形成し、始端部の接着剤形成領域の縁枠部を帯状にコーティングすることによって、ラベルに耐水性の機能を付与するものである。
ラベルの始端部6、及び、終端部7には、重ね合わせ部9より広い領域に感熱接着剤層を形成することによって、図12に示す従来のラベルのように、ラベル/容器間の隙間から水の浸入を防止することができる。
更に、感熱接着剤層の形成領域の周辺縁部を帯状にコーティングすることによって、ラベルの周辺縁部からラベル/容器間の内部に水の侵入がないため、容器からラベルの一部が剥離してラベル浮きを発生することなく、耐水性の機能を付与できるという利点を有するものである。
【0013】
図9は、本発明のラベルの別の実施例を示す平面図である。
図9に示すように、本発明のラベル10は、前記のラベルの始端部6に形成される感熱接着剤層3を終端部7に形成される感熱接着剤層3の塗布量より少なくするものである。
ラベル(始端部6)/容器5間の塗布量の方が、ラベル(終端部7)/ラベル(始端部6)間の塗布量より少なくすることによって、ラベルの重なり部において、ラベルの巻き付きが解除されて垂れ下がることなく、流通過程でラベルが剥離しない程度の接着強度を有し、かつ、ラベルを容器から剥離して分別する際、容易に剥離することができ、ラベルの接着剤がボトル側に残留することないという利点を有するものである。
具体的には、ラベル(終端部7)/ラベル(始端部6)間の塗布量が5〜25g/m2で、ラベル(始端部6)/容器5間の塗布量が2.5〜15g/m2であることが好ましい。
また、ラベル(終端部7)/ラベル(始端部6)間の剥離強度としては、2〜20N/15mmで、ラベル(始端部6)/容器5間の剥離強度は、1〜10N/15mmであることが好ましい。
ラベル(終端部7)/ラベル(始端部6)間の塗布量が5g/m2未満(剥離強度2N/15mm未満)であると、充分な接着強度が得られず、流通過程で、ラベルが容器から剥がれてしまうため好ましくなく、一方、塗布量が25g/m2(剥離強度20N/15mm)を超えると、充分な剥離強度が得られるが、乾燥速度が遅くなり、生産性が悪くなるため、好ましくない。
また、ラベル(始端部6)/容器5間の塗布量が2.5g/m2未満(剥離強度1N/15mm未満)であると、容器にラベルを巻き付ける際に必要な接着強度が得られないため好ましくなく、一方、塗布量が15g/m2(剥離強度10N/15mm)を超えると、ラベルを容器から剥がして分別する際、ラベルを剥がしにくく、ボトルの糊残りを生じやすいため、好ましくない。
なお、本発明に係るラベルにおいて、ラベル(終端部7)/ラベル(始端部6)間や、ラベル(始端部6)/容器5間のラミネート強度の測定は、測定試料(15mm幅)を用いて、JIS K 6854−2に基いて、引張試験機で180度剥離接着強さ試験を行った。
【0014】
本発明において、本発明に係る胴巻きラベル10を構成する合成樹脂フィルムからなる基材層1としては、一軸、若しくは、二軸に延伸した合成樹脂フィルムからなる基材で、且つ、耐熱性を有すれば、いずれのものでも使用することができる。
例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、6ナイロンフィルム、6,6ナイロンフィルム等のポリアミドフィルム、低密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、低密度直鎖状ポリエチレンフィルム等のポリエチレンフィルム、環状ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体等の樹脂から製膜されたポリオレフィン系フィルム、塩素化ポリエチレン,塩素化ポリプロピレンなどの樹脂から製膜された変性ポリオレフィンフィルム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の樹脂から製膜されたフィルム、アクリル系樹脂フィルム等が使用できる。
また、これらのフィルムをラミネートして、2層以上の積層フィルムとして、使用してもよい。
フィルムの厚さとしては、10〜100μm程度に形成されるものが好ましい。
この中でも、特に耐熱性に優れた延伸ポリプロピレンフィルム(以下「OPPフィルム」ともいう。)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下「PETフィルム」ともいう。)が、好ましく使用できる。
【0015】
本発明において、本発明に係る胴巻きラベル10を構成する印刷層2としては、合成樹脂フィルムからなる基材層1の全面に、または、部分的に、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷等の公知の印刷技術を用いて図形、文字、記号等の絵柄を形成したものである。
好ましくは、耐熱性に富むインキで、グラビアインキで印刷することが望ましい。
ボトルに貼着した状態における基材層1の内外のどちら側に形成してもよいが、この実施形態では基材層1の内側に形成してある。
なお、基材層1の外側に印刷層2を形成する場合には、形成した印刷層2を保護するために、透明ニス等によって形成されるオーバーコート層を設けておくのが望ましい。
印刷層2に使用されるインキとしては、合成樹脂フィルムからなる基材層1と接着性があり、必要な耐性を有している一般的に用いられているインキが使用できる。
印刷層2の厚みは、例えば1〜8μm、好ましくは2〜5μm程度である。
【0016】
本発明において、本発明にかかる胴巻きラベル10を構成する接着剤層3としては、感熱接着剤を使用できる。
感熱接着剤には、常温で固体のもの(ホットメルト接着剤)と、液状のもの(ディレードタック接着剤)とがある。
ホットメルト接着剤は、塗布時に高温にして溶融させる必要がある上、高粘度である。
これに対し、ディレードタック接着剤は、塗布時に高温にする必要はなく、また、低粘度である。
本発明にかかるディレードタック型感熱接着剤としては、熱可塑性樹脂成分からなるベースポリマーと、粘着付与剤と、結晶性の固体可塑剤から形成るものが、好適に用いられる。
而して、本発明にかかるディレードタック型感熱接着剤は、常温で粘着性がなく、60℃以上に加熱すると粘着性を生じ、この粘着性が冷却後も1日〜数年間持続するものである。
また、該接着剤はアルカリ水溶液に接触すると溶解され接着力が低下する性質を有するものである。
【0017】
本発明にかかる感熱接着剤3の熱可塑性樹脂としては、粘着剤のベースとなるものであり、可塑剤との相溶性があり、これにより使用時の凝集力が得られる。
また、アルカリ可溶性の樹脂であり、これによりラベルを剥がす際、アルカリ処理により、容易に剥がすこともできる。
例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸−イソプロピレン、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル類と、アクリル酸、マイレン酸等の不飽和カルボン酸よりなる共重合樹脂等のアクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル、スチレン−ブタジエン等が挙げられる。
この中でも、自己架橋型アクリル酸エステル共重合体は、加熱時に耐水性が向上する性質を有するため、本発明の感熱接着ラベルに適している。
【0018】
本発明にかかる感熱接着剤3の固形可塑剤としては、融点以下では樹脂に可塑性を与えず、結晶状態であり、加熱により溶融して樹脂中に相溶して樹脂を膨潤あるいは軟化させるので、常温では非粘着性のブロッキング防止剤となり、加熱により粘着性となる機能を有する。
例えば、フタル酸ジフェニル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジヒドロアビエチル、イソフタル酸ジメチル、安息香酸スクロ−ス、ジ安息香酸エチレングリコ−ル、トリ安息香酸トリメチロ−ルエタン、トリ安息香酸グリセリド、テトラ安息香酸ペンタエリトリット、八酢酸スクロ−ス、クエン酸トリシクロヘキシル、N−シクロヘキシル−p−トルエンスルホンアミド等が挙げられる。
而して、融点が50〜100℃程度のものが好ましく使用できる。
融点が50℃以下の場合、ラベルの保管時に接着剤を活性化する恐れがあり、使用前の保管や運搬がシビアになり、好ましくない。
融点が100℃以上の場合、ラベルの接着層を活性化するための効率が悪くなり、好ましくない。
【0019】
本発明にかかる感熱接着剤3の粘着付与剤としては、粘着剤の粘着性能を向上させる作用がある。
例えばテルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、クマロン−インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノ−ル樹脂、テルペン−フェノ−ル樹脂、ロジン誘導体(ロジン、重合ロジン、水添ロジンおよびそれらのグリセリン、ペンタエリスリト−ル等とのエステル、樹脂酸ダイマ−等)が挙げられる。
【0020】
上記固形可塑剤、熱可塑性樹脂および粘着性付与剤は、熱可塑性樹脂の粒子(固体粒子または液滴)が水中に乳化分散されているエマルション、または、熱可塑性樹脂が有機溶剤に溶解または分散して、単独あるいは2種類以上の混合物で使用することができる。
また、必要に応じて分散剤や消泡剤、増粘剤等を使用することもできる。
【0021】
本発明において、印刷インキ層2と接着剤層3との層間の接着力を向上させるためのアンカーコート層4としては、例えば、ポリオレフィン系、有機チタネート系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、イソシアネート系、ポリエステル系、アクリル系などの非硬化型または、硬化型のアンカーコート剤が挙げられる。
前記のアンカーコート層4は、グラビアコート法、ロールコート法、リバースロールコート法のコーティング方法により形成できる。
なお、アンカーコート層4は必要に応じて設ければよい。
【0022】
上述のような熱可塑性樹脂成分からなるベースポリマーと、粘着付与剤と、固形可塑剤とを溶媒に分散させてなるディレードタック型感熱接着剤は、エマルジョンの状態でグラビアコート法、ロールコート法、リバースロールコート法、リップコート法、ナイフコート法等のような通常の感熱接着剤を塗布するための手段を用いて、基材1の印刷層2を形成している方の面の全面にまたは部分的に塗布して接着剤層3を形成させ、例えば、40〜60℃の温度で乾燥することにより、合成樹脂ボトル用ラベルが得られる。
【0023】
ラベルの被着体となる容器としては、ポリエチレンテレフタレート(以下「PET」ともいう。)等のポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等のプラスチックボトルやガラス瓶等を使用することができる。
中でも、PETボトルは、最近、分別回収等による容器リサイクル化が活発化してきている。
【0024】
このようにして作製した本発明にかかるラベル10を容器5に貼付する場合は、一般的に使用されているラベリングマシンを用いて、先ずラベルを加熱しディレードタック接着剤からなる接着層を活性化させる。
次に、容器5全体を熱風や、水蒸気、及び、水蒸気が結露した湯気により加熱するスチームや、高周波シール、赤外線等の輻射熱を作用させて加熱しながらラベルを押圧して合成樹脂ボトルに貼り付けることができる。
あるいは、合成樹脂ボトルに貼付られたラベルを熱板等により押圧してもよい。
また、ラベル10を加熱する工程は、ラベルをボトルに装着する前の工程、あるいは、ラベルをボトルに装着する工程のうち、適宜の段階で施すことができる。
この結果、ラベルの接着層をたとえば90〜100℃程度にヒーターからの熱風で再加熱して活性化させた状態で合成樹脂ボトルにラベルが密着され、ラベル貼付合成樹脂ボトルが得られる。
【0025】
また、上記のようにして製造した本発明にかかるラベル10は、粘着持続性に優れたものである。
前記の合成樹脂ボトル用ラベルを貼付け3ヶ月後も、ラベル貼着直後の初期接着強度を100%とすると、80%以上の接着強度を維持することが可能なラベルを得ることができる。
【0026】
また、上記のようにして製造した本発明にかかる胴巻きラベル10は、耐水性に優れたものである。
前記の胴巻きラベル10を水中に一日浸漬し、水から取り出し後の剥離強度が、ラベル(終端部)/ラベル(始端部)間で、2〜20N/15mmで、ラベル(始端部)/容器間の剥離強度は、1〜10N/15mmであることが好ましい。
ラベル(終端部)/ラベル(始端部)間の剥離強度が、2N/15mm以下の場合、冷蔵庫に保存したり、露店や、クーラーボックス等で水に入れて冷やす際、ラベル浮きが発生したり、ラベルの位置ずれ、更には、ラベルの脱落を生じることがあり、好ましくない。剥離接着強度が、20N/15mm以上の場合、合成樹脂ボトルからラベルを剥がす際、容易に手で剥がすことができなくなり、好ましくない。
ラベル(始端部)/容器間の剥離強度が、1N/15mm以下の場合、ラベル始端部を容器に貼り付けてラベルを容器に巻き付けるときに、ラベルが剥がれてしまい、ラベルを確実に装着することができないため、好ましくない。
ラベル(始端部)/容器間の剥離強度が、10N/15mm以上の場合、容器からラベルを剥がして分別する際に、容器に接着剤が残ってしまうため、好ましくない。
なお、本発明に係るラベルにおいて、ラベル(終端部)/ラベル(始端部)間や、ラベル(始端部)/容器間のラミネート強度の測定は、測定試料(15mm幅)を用いて、JIS K 6854−2に基いて、引張試験機で180度剥離接着強さ試験を行った。
【0027】
使用後に容器5に貼付したラベル10を剥がす他の処理方法として、85度の水で、15分間浸漬する方法や、アルカリ濃度1.5%の水溶液中に85〜90度で、15分間浸漬する方法があり、処理後のボトル側の接着剤の残留量が、1300ppm以下にすることが好ましく、20ppm以下にすることが望ましい。
1300ppm以下にすることで、きれいな剥離面が得られ、リサイクルに有用なボトルを得ることができる。
【0028】
而して、本発明において、本発明にかかる胴巻きラベル10を感熱接着剤3の塗布面を内側にして、容器5の胴部外周面に装着されてなるラベル付容器20は、清涼飲料水、乳飲料、ビール、ワイン、栄養ドリンク、調味料、化粧品等の包装容器として使用でき、流通時にラベルが剥離しない程度の接着強度があり、耐水性に優れ、水中にドブ漬けも可能で、使用後に手で簡単に剥がすことのできる易剥離性を有し、ラベルを剥離後の容器に接着剤等の残りがなく、ラベル付容器をアルカリ処理することにより、ラベルを容器から容易に剥離可能で、きれいな剥離面が得られ、リサイクル性に適するものである。
【0029】
【実施例】
本発明の胴巻きラベル10及び、ラベル付容器20について、以下、実施例により説明する。
参考例1)
基材層1として50μmの二軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム(東洋紡製 製品名:P2761、グンゼA1)を準備した。
片面に所望の絵柄のインキ層2を1色目に墨インキ(ザ・インクテック株式会社製、製品名:墨クリオス)、2色目に白ベタのインキ(ザ・インクテック株式会社製、製品名:HUタンタイラベルシロ)、3色目に白ベタのインキ(ザ・インクテック株式会社製、製品名:UPAC980白)を用いてグラビア印刷した。
さらにその上に、熱可塑性樹脂としてエマルジョンタイプのアクリル樹脂、粘着付与剤としてロジン、テルペン樹脂を、固体可塑剤としてフタル酸ジシクロヘキシルに不揮発成分61%からなるディレートタック型接着剤である接着剤層3をグラビアコート法にて、塗布幅30mm、塗布量6g/m2、図1に示すパターン状に両端部をコーティングし、こうして得られた積層フィルムを長さ250mm、幅65mmにカットして、枚葉の実施例1の胴巻きラベル10を得た。
上記の図1に示すパターン形状としては、両端部の塗り幅を30mmを設け、手剥離用摘みとして、角から5mmずつの非形成部を設け、始端部に、起点部8を頂点とする鋭角な形状のパターンでコーティングし、終端部に、ラベルの巻き付け方向に対して垂直方向に帯状にコーティングした。ここで、図1において、aの寸法:15mm、bの寸法:30mm、cの寸法:30mm、dの寸法:5mmとした。
次に、PETボトルの表面に参考例1の胴巻きラベル10を、ラベリングマシンを用いて、ボトルの周囲に巻き付け、95℃で5秒間加熱して粘着性を持たせた容器/ラベル(始端部)間の接着部によって容器に接着し、ラベルを容器に巻き付け、加熱して粘着性を持たせたラベル(終端部)/ラベル(始端部)間の接着部(重なり幅20mm)によって、ラベル(終端部)/ラベル(始端部)間を接着することで、参考例1の胴巻きラベル付容器20を得た。
上記で得られた胴巻きラベル付容器20は、流通時にラベルが剥離しない程度の接着強度があり、使用後に手剥離用の摘み手をきっかけにして簡単に剥がすことができ、易剥離性を有し、ラベルを剥離後の容器に接着剤等の残りがなく、ラベル付容器をアルカリ処理することにより、ラベルを容器から容易に剥離可能で、リサイクル適性があり、剥離後の容器にラベルや糊残りがなく、きれいな剥離面が得られた。
【0030】
参考例2〜4)
ラベル基材の両端部を図4〜図6に示すパターン状にコーティングすること以外、参考例1と同様の材料、製造方法にて、参考例2〜参考例4のラベル付合成樹脂ボトルを得た。
図4〜図6に示すように、両端部の塗り幅を30mm、重なり幅20mmを設け、手剥離用摘みとして、角から5mmずつの非形成部を設け、始端部に、起点部8を頂点とする鋭角な形状のパターンでコーティングし、終端部に、ラベルの巻き付け方向に対して垂直方向に帯状にコーティングした。ここで、図4〜図6において、bの寸法:30mm、cの寸法:30mm、dの寸法:5mm、eの寸法:15mm、fの寸法:10mmとした。
上記で得られた胴巻きラベル付容器は、流通時にラベルが剥離しない程度の接着強度があり、使用後に手剥離用の摘み手16をきっかけにして簡単に剥がすことができ、易剥離性を有し、ラベルを剥離後の容器に接着剤等の残りがなく、ラベル付容器をアルカリ処理することにより、ラベルを容器から容易に剥離可能で、リサイクル適性があり、剥離後の容器にラベルや糊残りがなく、きれいな剥離面が得られた。
【0031】
(実施例
ラベル基材の両端部を図7〜図8に示すパターン状にコーティングすること以外、参考例1と同様の材料、製造方法にて、実施例8〜9のラベル付合成樹脂ボトルを得た。
図11は、図7〜図8の本発明に係る実施形態の胴巻きラベル付容器の断面図である。
図11(a)に示すように、上記の感熱接着剤層のコーティングパターンは、ラベル始端部の塗布幅を30mm、ラベルの終端部の塗布幅を20mm、ラベルの重ね合わせ部20mmとし、ラベルの始端部を終端部より広い領域に形成するものであり、始端部に感熱接着剤層を形成する領域の周辺縁部を幅5mmの帯状にコーティングするものである。
また、図11(b)に示すように、上記の感熱接着剤層のコーティングパターンは、ラベル始端部の塗布幅を20mm、ラベルの終端部の塗布幅を30mm、ラベルの重ね合わせ部20mmとし、ラベルの終端部の形成領域を始端部より広い領域とするものであり、始端部に感熱接着剤層を形成する領域の周辺縁枠部17を幅5mmの帯状にコーティングするものである。
上記で得られた胴巻きラベル付容器20は、ラベルの終端部の形成領域を始端部より広い領域とすることによって、ラベル(終端部)/容器間の隙間から水の侵入がないため、水中にドブ漬けも可能で、耐水性に優れ、使用後に手剥離用の摘み手をきっかけにして簡単に剥がすことができ、始端部の形成領域に非形成領域をパターン状に設けることによって、易剥離性を有し、ラベルを剥離後の容器に接着剤等の残りがなく、ラベル付容器をアルカリ処理することにより、ラベルを容器から容易に剥離可能で、リサイクル適性があり、剥離後の容器にラベルや糊残りがなく、きれいな剥離面が得られた。
【0032】
参考
ラベル基材の両端部を図9に示すパターン状にコーティングすること以外、参考例1と同様の材料、製造方法にて、参考のラベル付合成樹脂ボトルを得た。
前記のラベルの始端部6に形成される感熱接着剤層3は、塗布量、6g/m2となるように一度塗り14し、終端部7に形成される感熱接着剤層3は、塗布量、12g/m2となるように二度塗り15して得た。
上記で得られた胴巻きラベル付容器20は、流通時にラベルが剥離しない程度の接着強度があり、水中にドブ漬けも可能で、耐水性に優れ、使用後に手剥離用の摘み手をきっかけにして簡単に剥がすことができ、終端部と始端部の塗布量に差を設け、始端部の塗布量を終端部より少なくすることによって、易剥離性を有し、ラベルを剥離後の容器に接着剤等の残りがなく、ラベル付容器をアルカリ処理することにより、ラベルを容器から容易に剥離可能で、リサイクル適性があり、剥離後の容器にラベルや糊残りがなく、きれいな剥離面が得られた。
【0033】
(比較例1)
図10、図12に示すように、ラベル基材の両端部に感熱接着剤層3を塗布幅30mmで、始端部と終端部の重なり幅30mmとし、帯状に全面塗布すること以外、実施例1と同様の材料、製造方法にて、比較例1〜2のラベル付合成樹脂ボトルを得た。
【0034】
このようにして作製した実施例1〜参考例1〜5、比較例1における合成樹脂ボトルへのラベルの剥離容易性、保存安定性を評価するための粘着持続性、剥離性、耐水性、アルカリ処理適性の4項目を下記する方法により評価した。
その結果を表1に示す。
【0035】
(実験1:粘着持続性)
接着強度は、実施例1〜参考例1〜5、比較例1のラベルを合成樹脂ボトルの胴部に貼り付け、室温で1日保管し、以下の基準で目視にて評価した。
○:接着ラベルと合成樹脂ボトルを充分接着している。
×:接着ラベルが、合成樹脂ボトルから自然剥離、若しくは脱落している。
【0036】
(実験2:剥離性)
剥離性は、ラベルの隅から爪で引掛けてラベルを合成樹脂ボトルから剥離し、合成樹脂ボトルの表面に糊(または、ラベル)の残り具合を目視で評価した。
○ :糊(または、ラベル)残りがない。
× :糊(または、ラベル)残りがボトルに付着している。
【0037】
(実験3:耐水性)
剥離性は、ラベル付き容器を水温が5°Cの水に1日浸漬後、で測定し、以下の基準で評価した。
以下の基準で目視にて評価した。
○:接着ラベルと合成樹脂ボトルを充分接着している。
×:接着ラベルが、合成樹脂ボトルから自然剥離、若しくは脱落している。
または、剥離強度、15N/15mm以上では剥離するのに強い力が必要になり、ラベルが破けて合成樹脂ボトルに残る。
【0038】
(実験4:アルカリ処理適性)
アルカリ処理適性は、ラベル付き容器を85〜90℃、1.5%濃度の水酸化ナトリウム水溶液に15分浸漬後、ラベルの隅から爪で引掛けてラベルを合成樹脂ボトルから剥離し、合成樹脂ボトルの表面に糊(または、ラベル)の残り具合を目視で評価した。
○ :糊(または、ラベル)残りがない。
× :糊(または、ラベル)残りがボトルに付着している。
【0039】
【表1】
Figure 0004459551
【0040】
表1に示した実験1〜4の結果から明らかなように、実施例1〜2、参考例1〜5の合成樹脂ボトル用ラベルは、接着強度、粘着持続性、耐水性を保持しつつ、剥離性に優れたラベルが得られ、ラベルを剥がしたボトル表面に糊残りがない。
比較例1の合成樹脂ボトル用ラベルは、手で容易に剥離できず、ラベルを剥がしたボトル表面に糊が残り、ラベル/容器間の隙間から水が浸入してしまい、ラベルの耐水性に劣るものであり、問題があった。
【0041】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、一軸、若しくは、二軸に延伸した合成樹脂フィルムからなるラベル基材の裏面の両端部に感熱接着剤層を形成し、ラベルの始端部と容器本体とを感熱接着剤層を介して接着し、容器の周方向に前記のラベルを巻き付け、ラベルの終端部とラベルの始端部とを感熱接着剤層を介して重ね合わせる胴巻きラベルにおいて、前記のラベルの始端部に形成される感熱接着剤層が、ラベルの始端部の縁枠部に帯状に形成され、前記の縁枠部の内部にパターン状に非形成領域を形成され、かつ前記のラベルの終端部に形成される感熱接着剤層が、ラベルの巻き付け方向に対して垂直方向に帯状に形成され、前記のラベルの始端部の重ね合わせ部の幅より広くラベルの巻き付け方向に対して垂直方向に帯状に形成されるることを特徴とする胴巻きラベルを製造し、容器に装着したところ、粘着持続性、耐水性、熱水処理適性、アルカリ処理適性とも実用特性を満足しながら、容易に手で剥がすことができるラベルで、剥離後のボトルに糊残りがなく、PETボトル等の合成樹脂ボトルの容器リサイクルを円滑に行うことができ、非常に有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の胴巻きラベルの一参考例を示す平面図である。
【図2】図1の実施形態に係る容器の外観斜視図である。
【図3】図1の実施形態に係る容器の断面図である。
【図4】本発明の胴巻きラベルに係る他の参考例を示す平面図である。
【図5】本発明の胴巻きラベルに係る他の参考例を示す平面図である。
【図6】本発明の胴巻きラベルに係る他の参考例を示す平面図である。
【図7】本発明の胴巻きラベルに係る実施例を示す平面図である。
【図8】本発明の胴巻きラベルに係る他の実施例を示す平面図である。
【図9】本発明の胴巻きラベルに係る他の参考例を示す平面図である。
【図10】合成樹脂ボトル用ラベルに係る比較例1の平面図である。
【図11】図7〜図8の本発明に係る実施形態の胴巻きラベル付容器の断面図である。
【図12】図10(従来品)の実施形態の胴巻きラベル付容器の断面図である。
【符号の説明】
1 基材層(合成樹脂フィルム)
2 印刷層
3 感熱接着層
4 アンカーコート層
5 容器(合成樹脂ボトル)
6 始端部
7 終端部
8 ラベル剥離起点部
9 重ね合わせ部
10 本発明に係る胴巻き用ラベル
10´胴巻き用ラベル(従来品)
11 接着剤形成領域
12 接着剤非形成領域
13 裏面
14 一度塗り部
15 二度塗り部
16 手剥離用摘み
17 縁枠部
20 胴巻きラベル付容器
X 巻き付け方向
Y 剥離方向

Claims (6)

  1. 一軸、若しくは、二軸に延伸した合成樹脂フィルムからなるラベル基材の裏面の両端部に感熱接着剤層を形成し、ラベルの始端部と容器本体とを感熱接着剤層を介して接着し、容器の周方向に前記のラベルを巻き付け、ラベルの終端部とラベルの始端部とを感熱接着剤層を介して重ね合わせる胴巻きラベルにおいて、
    前記のラベルの始端部に形成される感熱接着剤層が、ラベルの始端部の縁枠部に帯状に形成され、前記の縁枠部の内部にパターン状に非形成領域を形成され、
    かつ前記のラベルの終端部に形成される感熱接着剤層が、ラベルの巻き付け方向に対して垂直方向に帯状に形成され、前記のラベルの始端部の重ね合わせ部の幅より広くラベルの巻き付け方向に対して垂直方向に帯状に形成されることを特徴とする胴巻きラベル。
  2. 前記のラベルの始端部に形成される感熱接着剤層が、容器本体からラベルを剥離する起点部を頂点とする鋭角な形状のパターンでコーティングされること特徴とする請求項1に記載の胴巻きラベル。
  3. 前記のラベルの終端部に形成される感熱接着剤層が、終端部の角部に非形成領域を有し、手剥離用摘みを設けていることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の胴巻きラベル。
  4. 前記のラベルの始端部に形成される感熱接着剤層が、終端部に形成される感熱接着剤層の塗布量より少ないことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の胴巻きラベル。
  5. 印刷絵柄層が、前記のラベル基材の片面に設けるか、または、両面に設けることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の胴巻きラベル。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の胴巻きラベルが、前記の感熱接着剤の塗布面を内側にして容器の胴部外周面に装着されてなることを特徴とする胴巻きラベル付容器。
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