JP2003177673A - リサイクル対応ラベル - Google Patents

リサイクル対応ラベル

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JP2003177673A
JP2003177673A JP2001379890A JP2001379890A JP2003177673A JP 2003177673 A JP2003177673 A JP 2003177673A JP 2001379890 A JP2001379890 A JP 2001379890A JP 2001379890 A JP2001379890 A JP 2001379890A JP 2003177673 A JP2003177673 A JP 2003177673A
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hot water
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JP2001379890A
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Toru Tanaka
徹 田中
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Toppan Label Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リサイクル処理や廃棄処理を必要とする容器等
の物品に貼着したラベルが、温水、熱水、あるいはアル
カリ性温水、アルカリ性熱水に浸漬することにより易剥
離性と手剥がし性を発揮して、容器等の物品から容易に
剥離させることができるようにするとともに、常温水等
に浸漬してもラベルの裏面端部より粘着剤が溶出しない
ようにすることにある。 【解決手段】比重1未満のラベル基材1の裏面全面に温
水、熱水、アルカリ性温水、及びアルカリ性熱水にて粘
着強度が低下して剥離する感圧性粘着剤層2を設け、該
ラベル基材1の端部若しくはその端部の一部分の前記粘
着剤層2上に非粘着性層3を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックボト
ル容器をはじめとする各種リサイクル可能な容器や、リ
サイクル可能な各種物品に貼着して使用するリサイクル
対応ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプラスチックボトル容器、ガラス
製容器をはじめとする各種リサイクル可能な容器や、リ
サイクル可能な各種物品は、その容器等物品に貼着され
た表示ラベルを、熱水を用いて熱水洗浄により容器から
剥離して分離回収することによりリサイクル処理し、資
源回収している。
【0003】このようにラベルは熱水洗浄により剥離さ
せるために、ラベルの裏面に塗布して使用する粘着剤と
しては、熱水可溶性粘着剤を使用し、良好な親水性を付
与するために、主に粘着剤には界面活性剤を添加したア
クリル系の水溶性粘着剤が使用される。
【0004】しかし、水溶性の粘着剤の場合、耐水性が
低下するといった問題があり、熱水に浸漬すると簡単に
剥離、除去できる性質を持っているため、常温水では容
易に剥離しなくても、水溶性粘着剤である以上、例えば
24時間以上、常温水に浸漬していれば、その粘着剤の
溶解は避けられず、ラベル本体が自然剥離しないとして
も、ラベル端部より粘着剤が溶出して商品価値を低下さ
せる等の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
不都合を解消することにあり、リサイクル処理や廃棄処
理を必要とする容器等の物品に貼着したラベルが、温
水、熱水、あるいはアルカリ性温水、アルカリ性熱水に
浸漬することにより易剥離性と手剥がし性を発揮して、
容器等の物品から容易に剥離させることができるように
するとともに、常温水等に浸漬してもラベルの裏面端部
より粘着剤が溶出しないようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、比重1未満のラベル基材1の裏面全面に温水、
熱水、アルカリ性温水、及びアルカリ性熱水にて粘着強
度が低下して剥離する感圧性粘着剤層2を設け、該ラベ
ル基材1の外周端部の領域若しくはその外周端部の一部
分の領域又は中央部の領域のうちいずれかの領域の前記
粘着剤層2上に非粘着性層3を設けたことを特徴とする
リサイクル対応ラベルである。
【0007】本発明の請求項2に係る発明は、比重1未
満のラベル基材1の裏面の外周端部を除く領域若しくは
その外周端部の一部分を除く領域又は中央部を除く領域
に温水、熱水、アルカリ性温水、及びアルカリ性熱水に
て粘着強度が低下して剥離する感圧性粘着剤層2を設け
たことを特徴とするリサイクル対応ラベルである。
【0008】本発明の請求項3に係る発明は、上記請求
項1又は請求項2に係るリサイクル対応ラベルにおい
て、前記感圧性粘着剤層2が、冷水、温水、熱水には溶
解せず、アルカリ性温水、アルカリ性熱水にて溶解する
ことを特徴とするリサイクル対応ラベルである。
【0009】本発明の請求項4に係る発明は、上記請求
項1乃至請求項3のいずれか1項に係るリサイクル対応
ラベルにおいて、前記ラベル基材1の裏面全面に、前記
感圧性粘着剤層2上より剥離シートが仮貼着されている
ことを特徴とするリサイクル対応ラベルである。
【0010】本発明の請求項5に係る発明は、比重1未
満のラベル基材1の裏面全面に温水、熱水、アルカリ性
温水、及びアルカリ性熱水にて粘着強度が低下して剥離
する感熱性粘着剤層2を設け、該ラベル基材1の外周端
部の領域若しくはその外周端部の一部分の領域又は中央
部の領域のうちいずれかの領域の前記粘着剤層2上に非
粘着性層3を設けたことを特徴とするリサイクル対応ラ
ベルである。
【0011】本発明の請求項6に係る発明は、比重1未
満のラベル基材1の裏面の外周端部を除く領域若しくは
その外周端部の一部分を除く領域又は中央部を除く領域
に温水、熱水、及びアルカリ性温水にて粘着強度が低下
して剥離する感熱性粘着剤層2を設けたことを特徴とす
るリサイクル対応ラベルである。
【0012】本発明の請求項7に係る発明は、上記請求
項5又は請求項6に係るリサイクル対応ラベルにおい
て、前記感熱性粘着剤層2が、冷水、温水、熱水、アル
カリ性温水、及びアルカリ性熱水にて溶解しない感熱性
粘着剤層であることを特徴とするリサイクル対応ラベル
である。
【0013】本発明の請求項8に係る発明は、上記請求
項1乃至請求項7のいずれか1項に係るリサイクル対応
ラベルにおいて、前記ラベル基材1が透明乃至不透明基
材であり、該ラベル基材1の表面に印刷層4を設けたこ
とを特徴とするリサイクル対応ラベルである。
【0014】本発明の請求項9に係る発明は、上記請求
項1乃至請求項7のいずれか1項に係るリサイクル対応
ラベルにおいて、前記ラベル基材1が透明基材であり、
該ラベル基材1の裏面に印刷層4を設けたことを特徴と
するリサイクル対応ラベルである。
【0015】
【作用】本発明のリサイクル対応ラベルは、ラベル裏面
に塗布した粘着剤層として、温水、熱水、及びアルカリ
性温水にて粘着強度が低下する感圧性粘着剤又は感熱性
粘着剤を用いているため、リサイクル処理や廃棄処理を
必要とする容器等の物品に貼着した本発明のラベルは、
温水、熱水、あるいはアルカリ性温水、アルカリ性熱水
に浸漬することにより、易剥離性と手剥がし性を発揮
し、手指にて、容器等の物品から容易に剥離させること
ができ、あるいは剥離用具や適宜剥離機等を用いて迅速
且つ容易に剥離することができる。
【0016】また、本発明のリサイクル対応ラベルは、
ラベル裏面に塗布した粘着剤層として、冷水、温水、熱
水には溶解しない感圧性粘着剤、又は冷水、温水、熱
水、アルカリ性温水、及びアルカリ性熱水には溶解しな
い感熱性粘着剤を用いているため、リサイクル処理や廃
棄処理を必要とする容器等の物品に貼着した本発明のラ
ベルは耐水性があり、長時間(例えば24時間以上)に
亘って常温水に浸漬していても、その粘着剤層は溶解せ
ず、ラベル本体が物品から自然剥離するようなことがな
く、ラベルの端部より粘着剤層が溶出することがなく、
溶出する粘着剤により商品等の物品を汚損したり、その
商品等の物品の価値を低下させることを防ぐことができ
る。
【0017】また、本発明のリサイクル対応ラベルは、
そのラベルの端部に、非粘着性層3又は粘着剤のない非
粘着剤領域5が設けられているので、その非粘着性層3
領域又は非粘着剤領域5のラベル端部を、手指にて容器
等の物品面から容易に持ち上げて剥離させることがで
き、あるいは剥離用具や適宜剥離機等を用いて迅速且つ
容易にラベル端部を持ち上げて剥離することができる。
【0018】また、本発明のリサイクル対応ラベルは、
比重1未満のラベル基材1を用いているので、温水、ア
ルカリ性温水、熱水などの剥離用液にラベルを浸漬し
て、物品から剥離させる際に、水より軽いラベル基材1
を用いたラベルは、物品から剥離した後に剥離用液中に
浮遊(浮上)して、比重分離が良好となり、物品からの
分離除去が容易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のリサイクル対応ラベルに
ついて、以下にその実施の形態を詳細に説明する。本発
明の請求項1に係るラベルは、図1に示すように、ラベ
ル基材1の裏面全面に温水、熱水、アルカリ性温水、及
びアルカリ性熱水にて粘着強度が低下して剥離する感圧
性粘着剤層2を設け、該ラベル基材1の端部に沿って若
しくはその端部の一部分の前記粘着剤層2上に、粘着性
の発現の無い非粘着性層3を設けたものである。そして
前記粘着剤層2面には、非粘着性層3面を含めて、剥離
シート6が仮貼着されている。
【0020】このラベルを使用する際は、ラベルから剥
離シート6を剥がしてプラスチック容器など所定の物品
に、ラベル端部の非粘着性層3面は非貼着状態として感
圧性粘着剤層2により貼着する。
【0021】本発明の請求項2に係る発明は、図2に示
すように、ラベル基材1の裏面端部領域5を除く裏面全
面、若しくはその裏面端部領域5の一部分を除く裏面全
面に、温水、熱水、アルカリ性温水、及びアルカリ性熱
水にて粘着強度が低下して容易剥離性を発現する感圧性
粘着剤層2を設けている。そして前記粘着剤層2面に
は、裏面端部領域5を含めて剥離シート6が仮貼着され
ている。
【0022】このラベルを使用する際は、ラベルから剥
離シート6を剥がしてプラスチック容器など所定の物品
に、ラベル端部領域5のは非貼着状態として感圧性粘着
剤層2により貼着する。
【0023】本発明のラベルを貼着した物品をリサイク
ルする際には、物品全体あるいは物品のラベル部分を、
温水、熱水、アルカリ性温水、及びアルカリ性熱水に浸
漬して、非粘着性層3の部分のラベル端部を手指にて立
ち起こして引っ張ることにより物品から剥離除去する。
【0024】前記感圧性粘着剤層2に使用する透明乃至
半透明の粘着剤としては、温水、熱水、アルカリ性温
水、及びアルカリ性熱水にて粘着強度が低下して、容易
剥離性を示し、冷水、温水、熱水には溶解せず、アルカ
リ性温水、アルカリ性熱水にて溶解する感圧性粘着剤が
使用される。
【0025】例えば、前記感圧性粘着剤としては、天然
ゴム又は/及びブタジエン−スチレンゴム、アクリルゴ
ム等の合成ゴムを主成分とするゴム系粘着剤、アクリル
酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル等
を主成分とするアクリル系粘着剤(東洋インキ製造
(株)製;商品名;オリバインBPW4655;水性溶
媒分散型のアクリル系エマルジョン型粘着剤)など、溶
剤揮散型又は紫外線硬化型の粘着剤各種の感圧性粘着剤
が使用できる。
【0026】また、前記感圧性粘着剤としては、その他
に下記の組成のものが使用される。即ち、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、イ
ソブチルアクリレート、イソアミルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレー
ト、ラウリルメタクリレート、ラウリルアクリレートな
ど(メタ)アクリル酸エステルを30〜50重量%と、
2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシエチル
アクリレート、2−ブトキシエチルアクリレート、メト
キシジエチレングリコールメタクリレート、メトキシポ
リエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエチ
レングリコールメタクリレートなどエーテル結合を有す
る(メタ)アクリル酸エステルを30〜60重量%と、
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、クロトン酸、
イタコン酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロ
キシブチルメタクリレートなどカルボキシル基及び/又
はヒドロキシ基を3〜20重量%とを用いて、基本ポリ
マーを(溶液重合、水系エマルジョン重合等にて)作成
した後、その基本ポリマーに、添加剤として適当な溶媒
(例えば酢酸エチル)に溶解したチタン、アルミニウ
ム、ジルコンなどの多価金属キレート化合物を添加し、
混合、攪拌して製造した感圧性粘着剤が使用できる。
【0027】また前記非粘着性層3としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどポリオレフィン樹脂、あるい
はポリエチレンテレフタレート樹脂等の通常の合成樹脂
によるコーティング層が採用でき、また他には、一般に
剥離剤として使用する透明乃至不透明な溶剤揮散型又は
紫外線硬化型のシリコーン樹脂やワックスなどが使用で
きる。
【0028】図1、図2に示すように、上記請求項1、
請求項2に係る上記ラベルには、そのラベル基材1の表
面に、物品に関する適宜情報を表示した文字、数字、記
号、絵柄等の印刷インキ層4が施されている。そして、
印刷インキ層4上には必要に応じて、透明なオーバーコ
ート層7(表面保護層)が施されている。
【0029】また、上記請求項1、請求項2に係る上記
ラベルにおいて、図3、図4は、前記同様の印刷インキ
層4を逆像にて透明なラベル基材1の裏面に施し、その
印刷インキ層4上に前記感圧性粘着剤層2を積層したも
のである。
【0030】本発明の請求項5に係るラベルは、図1に
示すように、ラベル基材1の裏面全面に、温水、熱水、
アルカリ性温水、及びアルカリ性熱水にて粘着強度が低
下して、容易剥離性を発現する感熱性粘着剤層2を設
け、該ラベル基材1の端部に沿って、若しくはその端部
の一部分の前記粘着剤層2上に、粘着性の発現の無い非
粘着性層3を設けたものである。この感熱性粘着剤層2
は、加熱することにより粘着性を発現するので、ラベル
裏面に剥離シート6は必要とせず、貼着されていない。
【0031】本発明の請求項6に係るラベルは、図2に
示すように、比重1未満のラベル基材1の裏面端部領域
5を除く裏面全面、若しくはその裏面端部領域5の一部
分を除く裏面全面に、温水、熱水、及びアルカリ性温水
にて粘着強度が低下して、容易剥離性を発現する感熱性
粘着剤層2を設けたものである。この感熱性粘着剤層2
は、加熱することにより粘着性を発現するので、ラベル
裏面に剥離シート6は必要とせず、貼着されていない。
【0032】この感熱性粘着剤層2を備えた本発明のラ
ベルを使用する際は、ラベルを所定の温度に加熱して粘
着性を発現させた後、プラスチック容器など所定の物品
に、ラベル端部の非粘着性層3面は非貼着状態として、
粘着性が発現した粘着剤層2により貼着する。
【0033】図1、図2に示すように、上記請求項5、
請求項6に係る上記ラベルには、そのラベル基材1の表
面に、物品に関する適宜情報を表示した文字、数字、記
号、絵柄等の印刷インキ層4が施されている。そして、
印刷インキ層4上には必要に応じて、透明なオーバーコ
ート層7(表面保護層)が施されている。
【0034】また、上記請求項5、請求項6に係る上記
ラベルにおいて、図3、図4は、前記同様の印刷インキ
層4を逆像にて透明なラベル基材1の裏面に施し、その
印刷インキ層4上に前記感熱性粘着剤層2を積層したも
のである。なお、上記請求項5、請求項6に係る上記ラ
ベルにおいては、図示しないが、感熱性粘着剤層2の外
面に印刷インキ層4を設けるようにしてもよい。
【0035】この感熱性粘着剤層2を備えた本発明のラ
ベルを貼着した物品をリサイクルする際には、物品全体
あるいは物品のラベル部分を、温水、熱水、アルカリ性
温水、及びアルカリ性熱水に浸漬して、非粘着性層3の
部分のラベル端部を手指にて立ち起こして引っ張ること
により物品から剥離除去する。
【0036】前記感熱性粘着剤層2に使用する透明乃至
半透明の粘着剤としては、温水、熱水、アルカリ性温
水、及びアルカリ性熱水にて粘着強度が低下して、容易
剥離性を示し、冷水、温水、熱水、アルカリ性温水、及
びアルカリ性熱水にて溶解しない感熱性粘着剤が使用さ
れる。なお、本発明においては、冷水又はアルカリ性冷
水とは20℃未満(又は以下)の温度を呈するもの、温
水又はアルカリ性温水とは20℃以上(又は20℃より
高温)の温度を呈するもの、熱水又はアルカリ性熱水と
は50℃以上の温度を呈するものをいう。
【0037】前記感熱性粘着剤は、高分子材料と、粘着
付与剤と、固体可塑剤との樹脂組成物からなり、例えば
常温〜60℃未満では粘着性がないが、60℃以上若し
くは90℃以上(例えば60℃〜120℃)、1乃至数
秒間若しくは数秒間〜20秒間の加熱によって粘着性が
生じて、それが冷却後もかなりの期間持続するような接
着剤をいう。通常、この粘着剤の乾燥塗膜はタックがな
く、剥離紙が不要である。
【0038】高分子材料は、接着力を与える成分であ
り、例えば、ポリ酢酸ビニル、コポリエチレン−酢酸ビ
ニル、ポリアクリル酸エステル系、ポリ塩化ビニル系、
天然ゴム、合成ゴム、コポリ酢酸ビニル−アクリル酸エ
ステル、ポリエステル系、ポリウレタン系の高分子化合
物等が採用される。
【0039】粘着付与剤は、加熱により活性化された際
に粘着性を増強するための成分であり、ロジン誘導体、
テルペン樹脂系、石油樹脂系、フェノール樹脂系、キシ
レン樹脂系等の樹脂類がある。
【0040】固体可塑剤は、常温では固体であり、融点
以上に加熱されると溶融し、高分子材料や粘着付与剤を
膨潤・溶解して粘着性を発現させるものであり、一旦、
溶融した後は、なかなか結晶化しないので、熱活性化後
の粘着保持時間を長くとることができる。
【0041】固体可塑剤としては、フタル酸ジフェニ
ル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘキシル、
フタル酸ジヒドロアビエチル、イソフタル酸ジメチル、
安息香酸スクロース、ジ安息香酸エチレングリコール、
トリ安息香酸トリメチロールエタン、トリ安息香酸グリ
セリド、テトラ安息香酸ペンタエリエット、オクタ酢酸
スクロース、クエン酸トリシクロヘキシルN−シクロヘ
キシル−P−トルエンスルホンアミド等の常温で固体の
有機化合物が挙げられる。
【0042】例えば、感熱性粘着剤の組成の一例として
は下記のようなものがある。 感熱性粘着剤の組成 高分子材料として アクリル酸エステル共重合物の水性エマルジョン
(固形分)100 重量部 粘着付与剤として ロジンエステルの水性エマルジョン(軟化点84℃)
(固形分)100 重量部 固体可塑剤として フタル酸ジシクロヘキシル水性分散体(融点64℃)
(固形分)100 重量部 これらを固形分濃度50%の低級アルコール溶媒を用い
て混合して、水性樹脂分散体(エマルジョン)を呈する
感熱性粘着組成物を調製する。
【0043】また、感熱性粘着剤の組成の他の例として
は下記のようなものがある。 感熱性粘着剤の組成 高分子材料として 熱可塑性樹脂 (固形分)100 重量部 (メタ)アクリル酸エステルを単量体として含むアクリル系共重合体、 酢酸ビニル系共重合体、合成ゴム、天然ゴムなど 固体可塑剤として 多エステル化合物、リン化合物、ジエステル化合物、ジシクロヘキシルフタ レートの4種の化合物群のうち、少なくとも2種の化合物群に含まれる化合物を 組み合わせたもの (固形分)200 重量部 〜 800 重量部 粘着付与剤として テルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、ロジン誘導体など (固形分) 20 重量部 〜 500 重量部 上記固体可塑剤の水分散液中に、上記熱可塑性樹脂の水
系エマルジョンと、上記粘着付与剤の水系分散液、及び
水を加えて均一になるまで攪拌して、水性樹脂分散体
(エマルジョン)を呈する感熱性粘着組成物を調製す
る。なお分散剤としてアニオン系、ノニオン系の分散剤
を使用することができる。
【0044】図5は、本発明のリサイクル対応ラベルの
一例を示す平面図であり、ラベル基材1の裏面全面に、
感圧性粘着剤又は感熱性粘着剤を塗布した粘着剤層2を
設け、そのラベル基材1の外周端部領域の一角隅部に、
非粘着性剤を塗布した非粘着性層3を設けるか、又は粘
着剤を塗布しない非塗布領域5を設けたものである。
【0045】また図5に示すように、ラベル基材1の外
周端部領域を除くラベル中央領域における粘着剤層2上
に、非粘着性剤を塗布した非粘着性層3、又は粘着剤を
塗布しない領域5を設けてもよい。
【0046】図6は、本発明のリサイクル対応ラベルの
他の例を示す平面図であり、ラベル基材1の裏面全面
に、感圧性粘着剤又は感熱性粘着剤を塗布した粘着剤層
2を設け、そのラベル基材1の外周端部領域の一角隅
部、及びその外周端部領域を除くラベル中央領域と、該
一角隅部と中央領域とを連続して結ぶ領域とに、非粘着
性剤を塗布した非粘着性層3、又は粘着剤を塗布しない
領域5を設けたものである。
【0047】本発明の請求項1に係るリサイクル対応ラ
ベルを製造する方法の一例を、図7(a)に示す側面図
に基づいて以下に詳細に説明する。
【0048】まず、ラベル基材1の裏面に感圧性粘着剤
層2と剥離シート6(剥離シート本体が剥離性をもつシ
ート若しくは剥離剤をコーティングしたシート)をこの
順に積層したウエブシート材A(巻取ロールシート)を
巻き出し送行させながら、第1印刷ユニットB(印刷版
胴11a、圧胴11b、版胴へのインキ供給手段(省
略;図示せず))に導入して、ラベル基材1の表面に紫
外線硬化型の印刷インキを用いて印刷を施し、紫外線照
射手段(UV)にてインキを硬化乾燥させ、印刷インキ
層4を設ける。
【0049】続いて、シート材Aを第2印刷ユニットC
(印刷版胴12a、圧胴12b、版胴へのインキ供給手
段(省略;図示せず))、又はコーティングユニットC
(コーティング胴12a、圧胴12b)に導入して、ラ
ベル基材1表面の印刷インキ層4上より透明な紫外線硬
化型印刷インキ(又は透明なオーバーコート剤)を用い
て印刷を施し、紫外線照射手段(UV)にてインキ(オ
ーバーコート剤)を硬化乾燥させ、透明オーバーコート
層7を設ける。なお、透明なラベル基材1を用いた場合
には、ラベル基材1の裏面(感圧性粘着剤層2側)に印
刷インキ層4を設け、オーバーコート層7は、省略若し
くはラベル基材1の表面に設けるようにしてもよい。
【0050】続いて、送行するシート材Aのラベル基材
1から剥離シート6を一旦剥離した後、ラベル基材1
(及び粘着剤層2)と、剥離シート6との二つのパスに
シート分離し、一方のラベル基材1(及び粘着剤層2)
を剥離剤塗布ユニットD(印刷版胴13a、圧胴13
b、剥離剤供給ロール13c、剥離剤貯留槽13d)に
導入し、他方の剥離シート6を剥離剤塗布ユニットDに
対して迂回させて送行させた後、貼り合わせルーロ14
にて再度、ラベル基材1と剥離シート6とを合流して貼
り合わせ送行させる。
【0051】剥離剤塗布ユニットDでは、ラベル基材1
(及び粘着剤層2)を印刷版胴13aと圧胴13bとの
間に導入し、ラベル基材1の粘着剤層2面に印刷版胴1
3aにて紫外線硬化型の非粘着性層形成剤(通常の熱可
塑性樹脂剤、剥離剤、剥離用ニス等によるインキ又はコ
ーティング剤)をパターン状(例えばラベル端部相当
部)に塗布し、続いて紫外線照射手段(UV)にて硬化
乾燥させて、粘着剤層2面に非粘着性層3を設ける。
【0052】続いて、上記のように貼り合わせルーロ1
4にて再度、ラベル基材1と剥離シート6とを合流して
貼り合わせ、シート材Aとして送行させる。
【0053】続いて、送行するシート材Aを型抜きユニ
ットE(ロータリー式型抜き刃14a、圧胴14b)に
導入して、シート材Aをラベル基材1側から剥離シート
6の層を残して適宜ラベル形状に型抜きし、続いて剥離
ロール15に導入して、ラベル形状領域以外の余白領域
に相当する型抜きされた余白ラベル基材1a(及びその
裏面の余白粘着剤層2a)を余白シート巻取手段Fにて
巻き取り除去しながらラベル形状領域のラベル基材1
(及びその裏面の粘着剤層2)及び剥離シート6をラベ
ル巻取手段Gにて巻き取り、感圧性粘着剤層2を備えた
長尺状の本発明のラベルが製造される。
【0054】このようにしてラベル巻取手段Gにて巻き
取られた長尺状の本発明のラベルは適宜にシート状にカ
ッティングすることにより、感圧性粘着剤層2を備えた
シート状の本発明のラベル(図1の側断面図、図5、図
6の平面図)が得られる。
【0055】次に本発明の請求項1に係るリサイクル対
応ラベルを製造する方法の他の例(透明な剥離シート6
を用いた場合)を、図7(b)に示す側面図に基づいて
以下に詳細に説明する。
【0056】この場合にはシート材Aを、第1印刷ユニ
ットB、第2印刷ユニットCに導入して、前述の図7
(a)にて説明したものと同様に、ラベル基材1の表面
に印刷インキ層4、オーバーコート層7を設け、続いて
剥離剤塗布ユニットDに導入する。
【0057】剥離剤塗布ユニットDでは、図7(b)に
示すように、ラベル基材1(及び粘着剤層2)を印刷版
胴13aと圧胴13bとの間に導入し、ラベル基材1の
粘着剤層2面に印刷版胴13aにて紫外線硬化型の非粘
着性層形成剤(通常の熱可塑性樹脂剤、剥離剤、剥離用
ニス等によるインキ又はコーティング剤)をパターン状
(例えばラベル端部相当部)に塗布し、続いて、上記の
ように貼り合わせルーロ14にて再度、ラベル基材1と
剥離シート6とを合流して貼り合わせ、その後に、紫外
線照射手段(UV)にて硬化乾燥させてシート材Aとし
て送行させる。
【0058】続いて、送行するシート材Aを型抜きユニ
ットE(ロータリー式型抜き刃14a、圧胴14b)に
導入して、シート材Aをラベル基材1側から剥離シート
6の層を残して適宜ラベル形状に型抜きし、続いて剥離
ロール15に導入し、ラベル形状領域以外の余白領域に
相当する型抜きされた余白ラベル基材1a(及びその裏
面の余白粘着剤層2a)を余白シート巻取手段Fにて巻
き取り除去しながら、ラベル形状領域のラベル基材1
(及びその裏面の粘着剤層2)及び剥離シート6を本発
明のラベルとしてラベル巻取手段Gにて巻き取り、感圧
性粘着剤層2を備えた長尺状の本発明のラベルが製造さ
れる。
【0059】このようにしてラベル巻取手段Gにて巻き
取られた長尺状の本発明のラベルは適宜にシート状にカ
ッティングすることにより、感圧性粘着剤層2を備えた
シート状の本発明のラベル(図1の側断面図、図5、図
6の平面図)が得られる。
【0060】上記のように、ラベル基材1の粘着材層2
面に非粘着性層形成剤をパターン状に塗布し、貼り合わ
せルーロ14にてラベル基材1と剥離シート6とを合流
して貼り合わせ、その後に紫外線照射手段(UV)にて
硬化乾燥させて製造されたラベルの場合は、その後にお
いてラベルから剥離シート6を剥離した際に、ラベルの
非粘着性層3面に良好な平滑性と平面性が得られ、非粘
着性層3領域の良好な透明性が得られる。
【0061】次に本発明の請求項2に係るリサイクル対
応ラベルを製造する方法の一例を図7(a)に示す側面
図に基づいて以下に詳細に説明する。
【0062】この場合には、感圧性粘着剤層2の塗布さ
れていないラベル基材1によるシート材Aを、第1印刷
ユニットB、第2印刷ユニットCに導入して、ラベル基
材1の表面に印刷インキ層4、オーバーコート層7を設
ける。なお、透明なラベル基材1を用いた場合には、ラ
ベル基材1の裏面に印刷インキ層4を設け、オーバーコ
ート層7は、省略若しくはラベル基材1の表面に設ける
ようにしてもよい。
【0063】続いて送行するシート材Aのラベル基材1
面に重ならないように、剥離シート6を点線で示すパス
にて供給し、ラベル基材1と剥離シート6との二つのパ
スにて分離して導入し、一方のラベル基材1を粘着剤塗
布ユニットD(請求項1における剥離剤塗布ユニットD
と同様のユニットであり、印刷版胴13a、圧胴13
b、粘着剤供給ロール13c、粘着剤貯留槽13d)に
導入し、他方の剥離シート6を粘着剤塗布ユニットDに
対して迂回させて送行させた後、貼り合わせルーロ14
にて再度、ラベル基材1と剥離シート6とを合流して貼
り合わせ送行させる。
【0064】粘着剤塗布ユニットDでは、図7(a)に
示すように、ラベル基材1を印刷版胴13aと圧胴13
bとの間に導入し、ラベル基材1面に印刷版胴13aに
て紫外線硬化型の粘着剤をパターン状に(例えば粘着剤
の塗布されない非粘着剤領域5がラベル端部相当部に形
成されるように)塗布し、続いて、紫外線照射手段(U
V)にて硬化乾燥させてパターン状に粘着剤層2を設
け、続いて貼り合わせルーロ14にて再度、ラベル基材
1と剥離シート6とを合流して貼り合わせ、その後、シ
ート材Aを型抜きユニットEに導入した後は、上記と同
様に、本発明のラベルとしてラベル巻取手段Gにて巻き
取り、長尺状の本発明のラベルが製造される。
【0065】このようにしてラベル巻取手段Gにて巻き
取られた長尺状の本発明のラベルは適宜にシート状にカ
ッティングすることにより、シート状の本発明のラベル
(図2の側断面図、図5、図6の平面図)が得られる。
【0066】次に本発明の請求項2に係るリサイクル対
応ラベルを製造する方法の他の例を、図7(b)に示す
側面図に基づいて以下に詳細に説明する。
【0067】この場合、感圧性粘着剤層2の塗布されて
いないラベル基材1によるシート材Aを、第1印刷ユニ
ットB、第2印刷ユニットCに導入して、ラベル基材1
の表面に印刷インキ層4、オーバーコート層7を設け
る。なお、透明なラベル基材1を用いた場合には、ラベ
ル基材1の裏面に印刷インキ層4を設け、オーバーコー
ト層7は、省略若しくはラベル基材1の表面に設けるよ
うにしてもよい。
【0068】続いて送行するシート材Aのラベル基材1
面に重ならないように、剥離シート6を点線で示すパス
にて供給し、ラベル基材1と剥離シート6との二つのパ
スにて分離して導入し、一方のラベル基材1を粘着剤塗
布ユニットD(請求項1における剥離剤塗布ユニットD
と同様のユニットであり、印刷版胴13a、圧胴13
b、粘着剤供給ロール13c、粘着剤貯留槽13d)に
導入し、他方の剥離シート6を粘着剤塗布ユニットDに
対して迂回させて送行させた後、貼り合わせルーロ14
にて再度、ラベル基材1と剥離シート6とを合流して貼
り合わせ送行させる。
【0069】粘着剤塗布ユニットDでは、図7(b)に
示すように、ラベル基材1を印刷版胴13aと圧胴13
bとの間に導入し、ラベル基材1面に印刷版胴13aに
て紫外線硬化型の粘着剤をパターン状に(例えば粘着剤
の塗布されない非粘着剤領域がラベル端部相当部に形成
されるように)塗布して粘着剤層2を形成し、続いて貼
り合わせルーロ14にて再度、ラベル基材1と剥離シー
ト6とを合流して貼り合わせた後、紫外線照射手段(U
V)にて粘着剤層2を硬化乾燥させ、続いてシート材A
を型抜きユニットEに導入した後は、上記と同様に、本
発明のラベルとしてラベル巻取手段Gにて巻き取り、感
圧性粘着剤層2を備えた長尺状の本発明のラベルが製造
される。
【0070】このようにしてラベル巻取手段Gにて巻き
取られた長尺状の本発明のラベルは適宜にシート状にカ
ッティングすることにより、感圧性粘着剤層2を備えた
シート状の本発明のラベル(図2の側断面図、図5、図
6の平面図)が得られる。
【0071】次に本発明の請求項5に係るリサイクル対
応ラベルを製造する方法の一例を図8に示す側面図に基
づいて以下に詳細に説明する。
【0072】まず、ラベル基材1の裏面に感熱性粘着剤
層2を積層したウエブシート材A(巻取ロールシート)
を巻き出し送行させながら、第1印刷ユニットB(印刷
版胴11a、圧胴11b、版胴へのインキ供給手段(省
略;図示せず))に導入し、ラベル基材1の表面に紫外
線硬化型の印刷インキを用いて印刷を施し、紫外線照射
手段(UV)にてインキを硬化乾燥させ、印刷インキ層
4を設ける。なお、透明なラベル基材1を用いた場合に
は、ラベル基材1の裏面(感熱性粘着剤層2側)に印刷
インキ層4を設け、オーバーコート層7は、省略若しく
はラベル基材1の表面に設けるようにしてもよい。
【0073】続いて、シート材Aを第2印刷ユニットC
(印刷版胴12a、圧胴12b、版胴へのインキ供給手
段(省略;図示せず))、又はコーティングユニットC
(コーティング胴12a、圧胴12b)に導入して、ラ
ベル基材1表面の印刷インキ層4上より透明な紫外線硬
化型印刷インキ(又は透明なオーバーコート剤)を用い
て印刷を施し、紫外線照射手段(UV)にてインキ(オ
ーバーコート剤)を硬化乾燥させ、透明オーバーコート
層7を設ける。
【0074】続いて、送行するシート材Aを剥離剤塗布
ユニットD(印刷版胴13a、圧胴13b、剥離剤供給
ロール13c、剥離剤貯留槽13d)に導入し、ラベル
基材1(及び感熱性粘着剤層2)を印刷版胴13aと圧
胴13bとの間に導入し、ラベル基材1の粘着剤層2面
に印刷版胴13aにて紫外線硬化型の非粘着性層形成剤
(通常の熱可塑性樹脂剤、剥離剤、剥離用ニス等による
インキ又はコーティング剤)をパターン状(例えばラベ
ル端部相当部)に塗布し、続いて紫外線照射手段(U
V)にて硬化乾燥させて、粘着剤層2面に非粘着性層3
を設け、続いて、送行するシート材Aをラベル巻取手段
Gにて巻き取り、感熱性粘着剤による粘着剤層2を備え
た長尺状の本発明のラベルが製造される。
【0075】このようにしてラベル巻取手段Gにて巻き
取られた長尺状の本発明のラベルは適宜にシート状にカ
ッティングすることにより、感熱性粘着剤による粘着剤
層2を備えたシート状の本発明のラベル(図1の側断面
図、図5、図6の平面図)が得られる。
【0076】なお、ラベル巻取手段Gにて巻き取る前
に、図7(a)〜(b)に示すような型抜きユニットE
に導入して、繋ぎ部を持ってラベル形状に型抜きした
後、ラベル巻取手段Gにて巻き取るようにしてもよい。
あるいは、型抜きユニットEに導入してシート状にラベ
ルを製造し、型抜き余白部分をラベル巻取手段Gにて巻
き取り回収するようにしてもよい。
【0077】次に本発明の請求項6に係るリサイクル対
応ラベルを製造する方法の一例を図8に示す側面図に基
づいて以下に詳細に説明する。
【0078】この場合には、粘着剤層2の塗布されてい
ないラベル基材1によるシート材Aを、第1印刷ユニッ
トB、第2印刷ユニットCに導入して、ラベル基材1の
表面に印刷インキ層4、オーバーコート層7を設ける。
なお、透明なラベル基材1を用いた場合には、ラベル基
材1の裏面(感熱性粘着剤層2側)に印刷インキ層4を
設け、オーバーコート層7は、省略若しくはラベル基材
1の表面に設けるようにしてもよい。
【0079】続いて送行するラベル基材1を粘着剤塗布
ユニットD(請求項1における剥離剤塗布ユニットDと
同様のユニットであり、印刷版胴13a、圧胴13b、
粘着剤供給ロール13c、粘着剤貯留槽13d)に導入
する。
【0080】粘着剤塗布ユニットDでは、図8に示すよ
うに、ラベル基材1を印刷版胴13aと圧胴13bとの
間に導入し、ラベル基材1面に印刷版胴13aにて、感
熱性粘着剤を、パターン状若しくは全面に(例えば粘着
剤の塗布されない非粘着剤領域5がラベル端部相当部に
形成されるように)塗布し、続いて、比較的低温乾燥の
乾燥手段16(加熱温度45℃〜60℃未満、必要に応
じてエアブロアー搭載)にて乾燥させてパターン状に感
熱性粘着剤層2を設け、続いて、ラベル基材1(シート
材A)をラベル巻取手段Gにて巻き取り、感熱性粘着剤
による粘着剤層2を備えた長尺状の本発明のラベルが製
造される。
【0081】このようにしてラベル巻取手段Gにて巻き
取られた長尺状の本発明のラベルは適宜にシート状にカ
ッティングすることにより、感熱性粘着剤による粘着剤
層2を備えたシート状の本発明のラベル(図2の側断面
図、図5、図6の平面図)が得られる。
【0082】なお、ラベル巻取手段Gにて巻き取る前
に、図7(a)〜(b)に示すような型抜きユニットE
に導入して、繋ぎ部を持ってラベル形状に型抜きした
後、ラベル巻取手段Gにて巻き取るようにしてもよい。
あるいは、型抜きユニットEに導入してシート状にラベ
ルを製造し、型抜き余白部分をラベル巻取手段Gにて巻
き取り回収するようにしてもよい。
【0083】
【実施例】以下に実施例を示す。
【0084】<実施例1>感圧性粘着剤を用いた本発明
のリサイクル対応ラベルを、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)ボトルの表面に貼着して24時間後に、そ
のボトル及びラベルを1cm角に細かく切断し、切断し
た100チップを、85℃の温度に調整した1.5%水
酸化ナトリウム水溶液のアルカリ性熱水中に浸漬し、ス
ターラーにて回転数250rpmで攪拌した。その結
果、約1分間で、100チップの全てのラベルがボトル
チップから剥離し、比重分離も良好であった。
【0085】<実施例2>感圧性粘着剤を用いた本発明
のリサイクル対応ラベルを、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)ボトルの表面に貼着して24時間後に、そ
のボトル及びラベルを1cm角に細かく切断し、切断し
た100チップを、85℃の温度に調整した熱水中に浸
漬し、スターラーにて回転数250rpmで攪拌した。
その結果、約3分間で、100チップの全てのラベルが
ボトルチップから剥離し、比重分離も良好であった。
【0086】
【発明の効果】本発明のリサイクル対応ラベルは、ラベ
ル裏面に塗布した粘着剤層として、温水、熱水、及びア
ルカリ性温水にて粘着強度が低下する感圧性粘着剤又は
感熱性粘着剤を用いており、リサイクル処理や廃棄処理
を必要とする容器等の物品に貼着した本発明のラベル
は、温水、熱水、あるいはアルカリ性温水、アルカリ性
熱水に浸漬することにより、易剥離性と手剥がし性を発
揮し、剥離用具(工具)や適宜剥離機等の機器を用いず
に手指にて、容器等の物品から迅速且つ容易に剥離させ
ることができ、また剥離用具(工具)や適宜剥離機等を
用いても迅速且つ容易に剥離することができる効果があ
る。
【0087】また、本発明のリサイクル対応ラベルは、
ラベル裏面に塗布した粘着剤層として、冷水、温水、熱
水には溶解しない感圧性粘着剤、又は冷水、温水、熱
水、アルカリ性温水、及びアルカリ性熱水には溶解しな
い感熱性粘着剤を用いており、リサイクル処理や廃棄処
理を必要とする容器等の物品に貼着した本発明のラベル
は耐水性がある。
【0088】そのため、ラベルは長時間(例えば24時
間以上)に亘って常温水に浸漬していても、その粘着剤
層は溶解せず、ラベル本体が物品から自然剥離するよう
なことがなく、ラベルの端部より粘着剤層が溶出するこ
とがなく、溶出する粘着剤により商品等の物品を汚損し
たり、その商品等の物品の価値を低下させることを防ぐ
ことができる効果がある。
【0089】また、本発明のリサイクル対応ラベルは、
そのラベルの端部に、非粘着性層3又は粘着剤のない非
粘着剤領域5が設けられており、その非粘着性層3領域
又は非粘着剤領域5のラベル端部を、手指にて物品面か
ら容易に持ち上げて迅速に剥離させることができ、ある
いは剥離用具や適宜剥離機等を用いて迅速且つ容易にラ
ベル端部を持ち上げて剥離することができる。
【0090】また、本発明のリサイクル対応ラベルは、
比重1未満のラベル基材を用いており、温水、アルカリ
性温水、熱水などの剥離用液にラベルを浸漬して、物品
から剥離させる際に、物品から剥離した後に剥離用液中
に浮遊(浮上)して比重分離が良好であり、物品からの
分離除去が容易である。
【0091】このように、本発明のリサイクル対応ラベ
ルは、上記のようにリサイクル処理や廃棄処理を必要と
する容器等の物品に貼着したラベルが、温水、熱水、あ
るいはアルカリ性温水、アルカリ性熱水に浸漬すること
により、良好な易剥離性と手剥がし性を発揮し、容器等
の物品から容易に剥離させることができ、常温水等に浸
漬してもラベルの裏面端部より粘着剤が溶出せず、商品
等の物品を汚損させない効果があり、プラスチックボト
ル容器をはじめとする各種リサイクル可能な容器、各種
商品等の物品、リサイクル可能な各種物品に貼着して使
用するリサイクル対応のラベルとして効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリサイクル対応ラベルの一例を示す側
断面図。
【図2】本発明のリサイクル対応ラベルの他の例を示す
側断面図。
【図3】本発明のリサイクル対応ラベルのその他の例を
示す側断面図。
【図4】本発明のリサイクル対応ラベルのその他の例を
示す側断面図。
【図5】本発明のリサイクル対応ラベルの一例を示す平
面図。
【図6】本発明のリサイクル対応ラベルの他の例を示す
平面図。
【図7】(a)〜(b)は本発明のリサイクル対応ラベ
ルの製造方法を示す側面図。
【図8】本発明のリサイクル対応ラベルの製造方法を示
す側面図。
【符号の説明】
A…シート材 B…第1印刷ユニット C…第2印刷ユ
ニット D…非粘着剤又は粘着剤印刷・塗布ユニット
E…型抜きユニット F…余白巻取手段 G…ラベル巻取手段 1…ラベル基材 2…粘着剤層 3…非粘着剤層 4…
印刷インキ層 5…非粘着剤領域 6…剥離シート 7…オーバーコー
ト層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】比重1未満のラベル基材1の裏面全面に温
    水、熱水、アルカリ性温水、及びアルカリ性熱水にて粘
    着強度が低下して剥離する感圧性粘着剤層2を設け、該
    ラベル基材1の外周端部の領域若しくはその外周端部の
    一部分の領域又は中央部の領域のうちいずれかの領域の
    前記粘着剤層2上に非粘着性層3を設けたことを特徴と
    するリサイクル対応ラベル。
  2. 【請求項2】比重1未満のラベル基材1の裏面の外周端
    部を除く領域若しくはその外周端部の一部分を除く領域
    又は中央部を除く領域に温水、熱水、アルカリ性温水、
    及びアルカリ性熱水にて粘着強度が低下して剥離する感
    圧性粘着剤層2を設けたことを特徴とするリサイクル対
    応ラベル。
  3. 【請求項3】前記感圧性粘着剤層2が、冷水、温水、熱
    水には溶解せず、アルカリ性温水、アルカリ性熱水にて
    溶解することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    リサイクル対応ラベル。
  4. 【請求項4】前記ラベル基材1の裏面全面に、前記感圧
    性粘着剤層2上より剥離シートが仮貼着されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載
    のリサイクル対応ラベル。
  5. 【請求項5】比重1未満のラベル基材1の裏面全面に温
    水、熱水、アルカリ性温水、及びアルカリ性熱水にて粘
    着強度が低下して剥離する感熱性粘着剤層2を設け、該
    ラベル基材1の外周端部の領域若しくはその外周端部の
    一部分の領域又は中央部の領域のうちいずれかの領域の
    前記粘着剤層2上に非粘着性層3を設けたことを特徴と
    するリサイクル対応ラベル。
  6. 【請求項6】比重1未満のラベル基材1の裏面の外周端
    部を除く領域若しくはその外周端部の一部分を除く領域
    又は中央部を除く領域に温水、熱水、及びアルカリ性温
    水にて粘着強度が低下して剥離する感熱性粘着剤層2を
    設けたことを特徴とするリサイクル対応ラベル。
  7. 【請求項7】前記感熱性粘着剤層2が、冷水、温水、熱
    水、アルカリ性温水、及びアルカリ性熱水にて溶解しな
    い感熱性粘着剤層であることを特徴とする請求項5又は
    請求項6記載のリサイクル対応ラベル。
  8. 【請求項8】前記ラベル基材1が透明乃至不透明基材で
    あり、該ラベル基材1の表面に印刷層4を設けたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の
    リサイクル対応ラベル。
  9. 【請求項9】前記ラベル基材1が透明基材であり、該ラ
    ベル基材1の裏面に印刷層4を設けたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載のリサイクル
    対応ラベル。
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