JP2001092358A - 感熱ラベル、感熱ラベル用ホットメルト型接着剤および感熱ラベルの剥離方法 - Google Patents

感熱ラベル、感熱ラベル用ホットメルト型接着剤および感熱ラベルの剥離方法

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JP2001092358A
JP2001092358A JP26472999A JP26472999A JP2001092358A JP 2001092358 A JP2001092358 A JP 2001092358A JP 26472999 A JP26472999 A JP 26472999A JP 26472999 A JP26472999 A JP 26472999A JP 2001092358 A JP2001092358 A JP 2001092358A
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hot
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Hideyuki Ishiguro
秀之 石黒
Kazuya Miyazaki
一弥 宮崎
Yoshiaki Takenaka
義彰 竹中
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Toyochem Co Ltd
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Toyo Petrolite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス瓶、プラスチックボトルなどの容器に使
用され、使用後にアルカリ水溶液に入れると容器からラ
ベルが剥離するため、ボトルのリサイクル性に適した感
熱ラベルを提供することである。 【解決手段】酸価90mgKOH/g以上のポリマーを
含むホットメルト型接着剤をラベル基材に7〜15g/
2 設けてなることを特徴とする感熱ラベル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジュース、ビー
ル、ワイン、栄養ドリンク、調味料、化粧品などに使用
されるガラス瓶等用感熱ラベルであり、使用時は従来の
ものと同様に利用されるが使用後、アルカリ水溶液に浸
けると簡単にラベルが瓶より剥離するため、瓶のリサイ
クル性に適した感熱ラベル、該ラベルに用いられるホッ
トメルト型接着剤および感熱ラベルの剥離方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガラス瓶はジュース類、栄養ドリンク、
ドレッシング、カクテルなどの用途に用いられ、使用後
回収して再使用することのないワンウェー瓶とビール
瓶、日本酒一升瓶などに代表されるリターナブル瓶(回
収瓶)に大別される。
【0003】従来のガラス瓶等用ラベルの接着剤は、カ
ゼインなどのコールドグルー糊や粘着剤が使用されてい
る。カゼインなどのコールドグルー糊を用いた例として
はビール瓶ラベルや日本酒一升瓶などがあり、このラベ
ル貼付方法はコールドグルー糊を吹き付けながら瓶に貼
り付けていく。一方、粘着剤を用いた粘着ラベルは主に
シャンプー容器などに用いられているが、離型紙(セパ
レーター)に粘着剤を塗布した後、被着体に貼り付ける
際に離型紙(セパレーター)を取り除きながらガラス瓶
やプラスチックボトルに貼り付けていく方法(タックラ
ベル)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ビール瓶、日本酒一升
瓶などに代表されるリターナブル瓶(回収瓶)に用いら
れているガゼインを用いたコールドグルー糊は水の中に
入れても剥がれず、アルカリ水溶液の中に入れると剥離
するものもあるが、コールドグルー糊を用いた場合、糊
のはみ出しや皺、浮きなどが出やすく、ラベリングの精
度およびラベリング後の外観にも問題が発生しやすい。
また、糊の乾燥に対する調整が必要となり作業者の熟練
を要し、機械の自動化(無人化による人件費の削減)が
難しい。また、使用後の機械の洗浄などのメンテナンス
も面倒であった。
【0005】タックラベルは離型紙(セパレーター)が
付いている分、高価であるため、あまり使用されていな
かった。
【0006】なお、デイレードタック接着剤を塗工した
ラベルが知られている。しかし、デイレードタック接着
剤を塗工したラベルは、保管・輸送時に40℃以上にな
ったと場合にタックが発現するためのブロッキング性、
高速ラベリングマシンに適応する滑り性、カッテイング
性、後印刷適正等の問題がある。
【0007】また、シート状の基材に、感熱性でかつ水
分散性である、親水性基を有する熱可塑性プラスチック
を使用した粘着シートも知られている。この粘着シート
は、水洗浄で剥離できるとしているが、被着体に貼付し
た状態での、冷却時等の水に接したときの剥離しないと
いう被着体での安定性の問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記欠
点を克服すべく鋭意研究を行った結果、酸価90mgK
OH/g以上のポリマーを含むホットメルト型接着剤を
ラベル基材に7〜15g/m2 設けてなることにより、
該ラベルをアルカリ水溶液で剥離でき、特にリターナル
瓶(回収瓶)に適した感熱ラベルを提供できることを見
い出し、本発明に至った。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、酸価90
mgKOH/g以上のポリマーを含むホットメルト型接
着剤をラベル基材に7〜15g/m2 設けてなる感熱ラ
ベルである。
【0010】第2の発明は、ポリマー、タッキファイヤ
ー、ワックスを含み、酸価が100mgKOH/g以上
であるホットメルト型接着剤を用いてなる感熱ラベルで
ある。
【0011】第3の発明は、タッキファイヤーの酸価が
150mgKOH/g以上であるものを1種類以上含む
感熱ラベルである。
【0012】第4の発明は、ポリマーにエチレン−(メ
タ)アクリル酸共重合体を含むことを特徴とする感熱ラ
ベルである。
【0013】第5の発明は、酸価90mgKOH/g以
上のポリマーを含み、アルカリ水溶液で分散または溶解
するラベル用ホットメルト型接着剤である。
【0014】第6の発明は、感熱ラベルを貼付した被着
体をアルカリ水溶液で該ラベルを剥離する感熱ラベルの
剥離方法である。
【0015】本発明は、ビール瓶ラベル、日本酒一升瓶
ラベルなどのリターナブル瓶(回収瓶)ラベルに使用さ
れ、冷却などを行う際、水の中に入れてもラベルは剥が
れないが、使用後回収された瓶を洗浄する際、アルカリ
水溶液への浸漬、吹き付けなどにより簡単に剥離するこ
とを特徴とするアルカリ水溶液中で剥離する感熱ラベル
および該ラベルに用いられるホットメルト型接着剤およ
び感熱ラベルの剥離方法である。
【0016】アルカリ水溶液の温度は、常温でも剥離す
るが剥離時間がかかるため、好ましくは高温にする必要
がある。具体的には50℃〜100℃、好ましくは60
℃〜100℃である。アルカリ水溶液の濃度は低すぎる
と剥離時間が長くなったり、剥離しない。また、高すぎ
てもホットメルト型接着剤がアルカリ水溶液に分散また
は溶解しない。好ましい濃度は0.05重量(wt)%
以上10wt%以下であり、さらに好ましくは0.1w
t%以上5wt%以下である。アルカリ水溶液として
は、主にアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、
アンモニウム水溶液等がある。
【0017】本発明に用いられるガラス瓶等用感熱ラベ
ルの基材は、紙、合成紙、蒸着紙、PET(ポリエチレ
ンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、塩化ビ
ニル、PE(ポリエチレン)、セロハンなどのプラスチ
ックフイルムもしくはシート並びにそれらの複合紙など
があげられるが、耐水性などを考慮すると紙、合成紙、
蒸着紙などが好ましい。また、紙、合成紙、蒸着紙など
に基材がホットメルト型接着剤の有効成分が、染み込み
やすい基材(紙、合成紙、蒸着紙な)を用いる場合はホ
ットメルト型接着剤の塗工面にバリヤー層を用いる方が
好ましい。バリヤー層としては、ポリビニルアルコー
ル、澱粉などの高分子物質、スチレン−アクリル酸エス
テル共重合体などの高分子物質等がある。
【0018】本発明のホットメルト型接着剤とは、熱可
塑性樹脂を中心にした100%固形分から成る配合物を
加熱によって溶融させて液状になるもので、溶剤などは
実質的に含んでいない。
【0019】本発明のホットメルト型接着剤に用いられ
るポリマーとしての役割はホットメルト型接着剤の柔軟
性を向上させ、凝集力を付与することであり、熱可塑性
ポリマーが一般的に用いられる。ポリマーを含まないホ
ットメルト型接着剤は剛性が高くなり、固くて脆くなっ
てしまう。本発明に係わるポリマーとしては、酸価90
mgKOH/g以上、好ましくは95mgKOH/g以
上、より好ましくは98mgKOH/g以上のポリマー
である。代表的な酸価90mgKOH/g以上のポリマ
ーとしては、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、
(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重
合体、αオレフィン−無水マレイン酸共重合体、スチレ
ン−(メタ)アクリル酸共重合体等があるが、タッキフ
ァイヤー及びワックスの相溶性・ホットメルトの柔軟性
を考慮するとエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体が
好ましい。
【0020】なお、酸価90mgKOH/g未満のポリ
マーを使用したとき、アルカリ水溶液での剥離性が劣
る。すなわち、酸価90mgKOH/g未満のポリマー
では、アルカリ水溶液での剥離のとき、ホットメルト型
接着剤がラベル基材や被着体に、いわゆる糊残りするお
それがある。
【0021】本発明のホットメルト型接着剤に用いられ
るワックスとしての役割はホットメルト型接着剤の溶融
粘度を低下させて作業性を良好にし、ブロッキング防
止、オープンタイムの調節、耐熱性向上などがある。ホ
ットメルト型接着剤にワックスを用いないと粘度が高く
作業性が悪くなり、塗布時の糸引きが起こることが考え
られる。代表的なワックスとしては、カルナバワック
ス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、脂肪
酸、脂肪酸グリセライド、ポリエチレンワックス、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィ
ッシャートロプシュワックス、ポリプロピレンワック
ス、これらを酸化したワックス、エチレン−アクリル酸
共重合体ワックス及びエチレン−メタクリル酸共重合体
ワックスなどがあげられる。アルカリ剥離性を考慮する
とモンタンワックス、エチレン−アクリル酸共重合体ワ
ックスが好ましい。
【0022】本発明のホットメルト型接着剤に用いられ
るタッキファイヤーとしての役割は接着力の向上、ホッ
トメルト型接着剤の濡れや作業性を良好にすることであ
る。ホットメルト型接着剤にタッキファイヤーを用いな
いと接着力が低下することが考えられる。代表的なタッ
キファイヤーとして、ロジン、ロジン誘導体(水素化ロ
ジン、不均化ロジン、重合ロジン、アクリル酸変成ロジ
ン、フマル酸変成ロジン、マレイン酸変成ロジン、それ
らのロジンエステル(アルコール、グリセリン、ペンタ
エリスリトールなどのエステル化ロジンなど))、テル
ペン樹脂(α−ピネン、β−ピネン)、テルペンフェノ
ール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水素化テルペン樹
脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石
油樹脂、脂環族石油樹脂、クマロン−インデン樹脂、ス
チレン系樹脂、フェノール樹脂などがあげられる。アル
カリ分散性を考慮するとタッキファイヤーの酸価は15
0mgKOH/g以上が好ましく、このようなタッキフ
ァイヤーとしてはロジンまたはロジン誘導体であり、例
えば生ロジン、(メタ)アクリル酸変性ロジン、(無
水)マレイン酸変成ロジン、フマル酸変性ロジン、水添
ロジン、重合ロジンなどがある。感熱ラベルのブロッキ
ング性を考慮するとタッキファイヤーの軟化点は75℃
以上、好ましくは85℃以上、さらに好ましくは100
℃以上である。
【0023】ホットメルト型接着剤の粘度が140℃に
おいて10cps〜1,000,000cpsであるこ
と、好ましくは50cps〜500,000cpsが望
ましい。ホットメルト型接着剤の粘度が10cps未
満、または1,000,000cpsを超えると塗工す
ることが難しい。
【0024】本発明において熱劣化、熱分解を防ぐため
に、高分子量ヒンダード多価フェノール、トリアジン誘
導体、高分子量ヒンダード・フェノール、ジアルキル・
フェノール・スルフィド、2,2’−メチレン−ビス−
(4−メチル−6−第三−ブチルフェノール、4,4’
−メチレン−ビス−(2,6−ジ−第三−ブチルフェノ
ール、2,6−ジ−第三−ブチル−p−クレゾール、
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−第三−
ブチルフェノール)、2,5−ジ−第三−ブチルヒドロ
キノン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキ
ノリン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキ
ノリンの重合物、6−エトキシ−2,2,4−トリメチ
ル−1,2−ジヒドロキノリン、ジブチル・ジチオカル
バミン酸ニッケル、1−オキシ−3−メチル−4−イソ
プロピルベンゼン、4,4’−ブチリデンビス−(3−
メチル−6−第三−ブチルフェノール、2−メルカプト
ベンゾイミダゾールなどの酸化防止剤を添加しても差し
支えない。
【0025】ホットメルト型接着剤のラベル基材への塗
工方法としては、ダイレクトロール、グラビアロールな
どを用いたロールコーター方式、エクストルージョンコ
ーター方式、スリットオリフィスコーター方式などがあ
るがどのような塗工方法でも差し支えなく、溶剤に溶解
し塗工した後、加熱乾燥させて溶剤を取り除いても構わ
ない。
【0026】ホットメルト型接着剤の塗工量は、7〜1
5g/m2 である。ラベル基材への塗工量が7g/m2
未満であるとガラス瓶やプラスチックボトル等に接着し
なかったり、接着しても耐水性や耐結露性がなかったり
する。15g/m2 超えると、感熱ラベラーでのラベル
カッターにホットメルト型接着剤が付着するため、感熱
ラベルがカッターの刃に詰まる(ジャミング)現象が発
生する。特に、本発明の酸価を有するホットメルト型接
着剤ではラベルカッターに付着しやすいため、塗工量を
コントロールすることが実用上重要である。また、経済
的でなかったり、ブロッキングしやすかったするので塗
工量が多いことは、好ましくない。
【0027】被着体の一つであるガラス瓶とは、透明
瓶、褐色瓶、青・赤・緑などのカラー瓶などでも差し支
えない。ガラス瓶の表面は、未処理のものでもコールド
コーティング、ホットコーティング、ポリエチレン(P
E)コーティングなどの樹脂コーティングしたものでも
差しつかえはない。本発明の感熱ラベルは、ガラス瓶以
外のガラス製品や金属容器などの金属製品、その他の材
質のものに対しても適用できる。
【0028】感熱ラベルに用いられるホットメルト型接
着剤の酸価が100mgKOH/g以上であること、好
ましくは150mgKOH/g以上であることが望まし
い。酸価が100mgKOH/g未満であるとラベルと
ガラスが接着しなかったり、接着しても耐水性がなかっ
たり、アルカリ水溶液分散または溶解しなかったりす
る。また、感熱ラベルに用いられるホットメルト型接着
剤の軟化点が50℃未満であるとブロッキング性が悪
く、感熱ラベルを重ねたり、ロール状で保存する際にブ
ロッキングして使用できなくなる。120℃を超えると
高速感熱ラベラー(感熱ラベルの接着剤層を加熱して接
着性を発現させ、様々な対象物に貼る機械)を使用して
ガラス瓶等に貼り付ける際にガラス瓶等と接着せず、す
ぐに剥がれたり手で簡単に剥がれる。
【0029】前記、発明の中でポリマー、タッキファイ
ヤー、ワックスを1種類あるいは2種類以上使用しても
差し支えない。また、ポリマー、タッキファイヤー、ワ
ックスの他にブロッキング防止のためにシリコーンなど
を入れても構わないが、シリコーンを使用した場合接着
性や耐水性などが悪くなることがある。
【0030】本発明に係わるホットメルト型接着剤とし
ては、通常、ポリマー10〜70重量部、タッキファイ
ヤー10〜70重量部、ワックス1〜70重量部の組成
比である。本発明のホットメルト型接着剤は、少なくと
もポリマーとして酸価90mgKOH/g以上のポリマ
ーを含む。酸価90mgKOH/g未満のポリマーを併
用してもよいが、ポリマー全体として酸価90mgKO
H/g以上であればよい。
【0031】本発明に係わるホットメルト型接着剤が、
アルカリ水溶液で分散または溶解する、とはホットメル
ト型接着剤を塗布したラベルを貼付した被着体に、アル
カリ水溶液を適用したとき、該ラベルが剥離することを
意味しており、特にラベル基材や被着体に糊残りしない
で剥離することを意味している。また、ラベルのリサイ
クルが容易となるため、アルカリ水溶液中にホットメル
ト型接着剤が分散または溶解して剥離することが望まし
い。
【0032】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施例により
何等限定されるものではない。 〈実施例1〜7〉 接着剤の調整法 表1に示す処方で、ワックス及びタッキファイヤーを1
80℃に加熱・溶融した後、攪拌機で攪拌しながら所定
量のポリマーを徐々に添加する(酸化防止剤を添加する
場合はワックス、タッキファイヤーの添加と同時に行
う)。完全にポリマーを溶解させ、ホットメルト型接着
剤を調整する。
【0033】なお、表1において、各組成の数字は重量
%を示し、塗布量の単位はg/m2である。 感熱ラベルの作成法 得られた接着剤を180℃に加熱させ、両面アート紙に
塗布量7〜15g/m 2 となるようにグラビアコーター
で塗工し、感熱ラベルを作成する。
【0034】塗工物については、ブロッキング性試験を
行った。 感熱ラベルのガラス瓶への接着方法 感熱ラベルマシン(イーデーエム株式会社製 型式HL
−3)を用いて、貼付ロール温度:140℃から150
℃、エアヒーター設定温度:650℃で行った(ガラス
瓶供給スピード:約60〜80本/分)。ラベルの大き
さは3cm×6cm。使用した瓶は、ビール瓶を85℃
−3wt%NaOH水溶液に30分間浸漬し、よく水洗
いしたものを用いた。接着時には空瓶を40℃オーブン
の中に入れて加熱したものを用いた。 〈試験方法〉 ブロッキング性 4cm×5cmの大きさにした感熱ラベルを10枚重ね
て、5kgの重りをのせて40℃のオーブンの中に入れ
る。24時間後取り出し感熱ラベルを剥がし、その剥が
したときの抵抗感からブロッキング性を調べる。
【0035】板状になり無理に剥がすと紙むけする場合
は×、紙むけしない場合は○とした。 接着力 接着してから30分以上経過したビール瓶ラベルを剥が
し、剥離状態を観察した。
【0036】界面剥離する場合は×、紙破れする場合は
○で評価した。 耐結露性 ビール瓶に接着したサンプルを−17℃の冷凍庫の中に
1時間入れた後、25℃−湿度40%の恒温恒湿槽の中
に入れて表面を結露させ十分に結露したとき、ラベルを
剥がし、そのときラベルが界面剥離する場合は×、紙破
れする場合は○で評価した。 アルカリ剥離性 ビール瓶に接着したサンプルを85℃ー 3wt%NaO
H水溶液に30分間瓶を回しながら漬けてラベルを剥が
した。糊が瓶またはラベルに残らなかった場合は○、剥
離しなかったり・剥離しても瓶またはラベルに糊が残っ
た場合は×として評価した。 ジャミング性 感熱ラベルマシン(光洋自動機株式会社製、型式LR−
400KC)を用いて、ジャミング試験を行った。ラベ
ルの大きさは6cm×10cmで、ラベルの供給スピー
ド350枚/分の速度で行った。ラベルのカット時にジ
ャミングを起こした場合は×、問題なかった場合は○と
して評価した。 〈比較例1〜4〉表1に示したホットメルト型接着剤を
用いて感熱ラベルを作成し、比較例として記載した。従
来のものはブロッキング性には問題ないが、接着性、結
露性、アルカリ剥離性などに問題が起こる。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明により、アルカリ水溶液に漬け
る、アルカリ水溶液を吹きつける等により、容易に感熱
ラベルが被着体から剥離し、ボトルまたはラベル基材に
糊残りすることなく、ホットメルト型接着剤がアルカリ
水溶液に分散または溶解する感熱ラベルを提供すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 義彰 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸価90mgKOH/g以上のポリマーを
    含むホットメルト型接着剤をラベル基材に7〜15g/
    2 設けてなることを特徴とする感熱ラベル。
  2. 【請求項2】ポリマー、タッキファイヤー、ワックスを
    含み、酸価が100mgKOH/g以上である請求項1
    記載のホットメルト型接着剤を用いることを特徴とする
    感熱ラベル。
  3. 【請求項3】タッキファイヤーの酸価が150mgKO
    H/g以上であるものを1種類以上含むことを特徴とす
    る請求項2記載の感熱ラベル。
  4. 【請求項4】ポリマーとしてエチレン−(メタ)アクリ
    ル酸共重合体を含むことを特徴とする請求項1ないし3
    いずれか記載の感熱ラベル。
  5. 【請求項5】酸価90mgKOH/g以上のポリマーを
    含み、アルカリ水溶液で分散または溶解することを特徴
    とする感熱ラベル用ホットメルト型接着剤。
  6. 【請求項6】被着体に貼付した請求項1ないし4いずれ
    か記載の感熱ラベルをアルカリ水溶液で剥離することを
    特徴とする感熱ラベルの剥離方法。
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