JP4454211B2 - 基板搬送ロボットシステム及びこの基板搬送ロボットシステムに用いられる基板搬送容器 - Google Patents

基板搬送ロボットシステム及びこの基板搬送ロボットシステムに用いられる基板搬送容器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体基板や液晶基板などの製造プロセスに使用される基板搬送ロボットシステムであって、製造工程を構成する各種プロセス装置や検査装置に搬送された多数の基板を多段収納するカセットと呼ばれる容器から各基板を取り出し、プロセス装置や検査装置に搬送する基板搬送ロボットシステム及びこの基板搬送ロボットシステムに適用される基板搬送容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体基板や液晶基板などの製造は複数のプロセス工程や検査工程からなり、各工程に専用のプロセス装置や検査装置が配置されている。このため、複数枚の基板をカセットと呼ばれる基板搬送容器に多段収納し、その基板搬送容器を各プロセス装置や検査装置に順番に搬送して基板搬送容器内の基板のプロセス処理や検査処理が行われるようになっている。そして、このような製造工程では、図13に示すように、AGV(Auto Guided Vehicle)と呼ばれる無人の搬送用自走車104によってプロセス装置や検査装置などの処理装置105に搬送されてきたカセット(基板搬送容器)の中から基板を1枚ずつ取り出して当該処理装置105に搬送する基板搬送ロボットシステム100が用いられている。
【0003】
基板搬送ロボットシステム100は、AGV104の搬送方向と平行に配列されたカセット102を載置するための複数のカセットステージ101と、カセットステージ101に載置されたカセット102から基板を1枚ずつ取り出して処理装置105に搬送する基板搬送ロボット103を備えている。なお、基板搬送ロボット103はカセットステージ101の配設方向(同図矢印方向)に移動可能になっている。
【0004】
図13において、AGV104によって搬送されるカセット102は、当該AGV104が所定の位置精度でカセットステージ101の前に停止され、AGV104からカセットステージ101上に移し変えられることにより、基板搬送ロボットシステム100に搬入される。基板搬送ロボットシステム100のカセットステージ101に搬入されたカセット102内から基板搬送ロボット103により基板を1枚ずつ抜き出すには、基板搬送ロボット103に対してカセット102を正対させ(具体的には基板搬送ロボット103を制御するXY座標系とカセットステージ101に載置されるカセット102のxy座標系とを一致させ)、基板搬送ロボット103のロボットハンドが正確にカセット102内の基板をハンドリングできるようにする必要がある。このため、従来の基板搬送ロボットシステム100では、カセットステージ101上にカセット102の載置すべき基準位置(より正確にはカセット102の平面視の矩形形状と同一の矩形形状の基準枠)を設定するとともに、カセットステージ101に載置されたカセット102を基準位置に調整する調整機構が設けられている。より具体的には、カセットステージ101上にカセット102の平面視の矩形形状と同一の矩形形状の基準枠を載置すべき位置に設定し、カセットステージ101に載置されたカセット102をその基準枠内に位置調整する調整機構が設けられている。
【0005】
図14は、従来の基板搬送ロボットシステムにおけるカセットステージのカセット位置調整機構を示す要部斜視図である。
【0006】
カセットステージ101は、平面長方形形状を有しかつ断面凹字状を有する箱型で、上面の対角上にある2つの隅にカセット101の載置位置を調整するための「く」の字型の一対のクランプ101A,101Bが設けられている。これらのクランプ101A,101Bは、図略の駆動部材により対角線上で内側に移動可能されている。また、図示はしていないが、クランプ101A,101Bの各辺の内側にはコロが設けられている。このようにクランプ機構によりカセット102の位置調整を行うのは、カセット102が数十Kg以上の重量物で容易に移動させられないからである。
【0007】
AGV104からカセット102が搬入されるとき、カセットステージ101のクランプ101A,101Bは対角線上の最も外側に位置しており、この状態でカセット102はカセットステージ101のクランプ101A,101Bで規定される長方形状の枠内に載置される。その後、クランプ101A,101Bを内側に移動させると、当該クランプ101A,101Bに押されてカセット102の位置が変位し、クランプ101A,101Bが所定の位置に移動したときに当該クランプ101A,101Bで規定される長方形の枠とカセット102の平面視形状が一致する位置でカセット102が固定され、これによりカセット102のカセットステージ101における位置が基準位置(基準枠)に調整される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の基板搬送ロボットシステムでは、カセットステージ101に、載置されたカセット102の位置を修正するためのクランプ機構を設け、基板搬送ロボット103に対するカセット102の位置を調整するようにしているので、カセットステージ毎にクランプ機構を設ける分、構造が複雑になるという問題があった。また、基板搬送ロボットシステムの組立時やメンテナンス時にクランプ機構の調整をする必要があり、その分保守管理に手間とコストを要するという問題もあった。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、カセットステージのクランプ機構に代えて基板搬送ロボットに対してカセットの載置すべき位置(以下、基準位置という)からのカセットの位置ずれ量を検出する機構を設けることよってカセットステージに載置されたカセットの位置調整を不要とした基板搬送ロボットシステムおよびこの基板搬送ロボットシステムに適用される基板搬送容器を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、水平面内で互いに直交するXY軸方向とこれらに垂直なZ軸方向とにそれぞれ変位可能かつZ軸の回りに回転可能なロボットハンドを有する基板搬送ロボットと、少なくとも一側面に基板出し入れ口を有する直方体形状の基板搬送容器が当該基板出し入れ口を前記基板搬送ロボットに対向させて載置される載置台とを備え、前記ロボットハンドを駆動して前記基板搬送容器に多段収納された基板の出し入れを行う基板搬送ロボットシステムにおいて、前記載置台に予め設定されている前記基板搬送容器を載置すべき基準位置に対する当該基板搬送容器の実際の載置位置のX軸方向、Y軸方向及び前記Z軸を中心とした回転方向の各ずれ量を検出する位置ずれ検出手段を備え、前記位置ずれ検出手段は、前記ロボットハンドの保持部材に設けられ、被検出物までの距離を測定する距離測定手段と、前記基板搬送容器の前記基板出し入れ口が形成された側面に、所定の距離だけ離して突設された2個の突起を有する位置検出用部材と、前記載置台に前記基板搬送容器が載置されると、前記距離測定手段で前記2個の突起までの距離をそれぞれ測定させる測定制御手段と、前記距離測定手段により測定された前記2個の突起までの距離情報と前記2個の突起間の距離とを用いて前記X軸方向、Y軸方向及び前記回転方向のずれ量を演算する演算手段とを有するものである。
【0018】
請求項記載の発明によれば、基板搬送容器が載置台に載置されると、距離測定手段で基板搬送容器の2個の突起までの距離が測定され、これらの距離情報を用いて載置台における基準位置に対する基板搬送容器の実際の載置位置のX軸方向、Y軸方向及び回転方向のずれ量が演算される。
【0019】
本発明によれば、載置台に基板搬送容器を基準位置に位置調整するための機械的な位置調整機構設ける必要がなくなるので、構造が簡単になり、基板搬送ロボットシステムの組立時やメンテナンス時に位置調整機構の調整をする必要もなくなるので、保守管理の手間やコストを低減することができる。
【0020】
請求項記載の発明は、請求項1に記載の基板搬送ロボットシステムにおいて、前記演算手段により算出された各ずれ量に基づいて前記ロボットハンドの基板出し入れのための駆動制御値を補正する補正手段を更に備えたものである。
【0021】
この発明によれば、ロボットハンドにより基板搬送容器から基板の出し入れを行う際、当該ロボットハンドの駆動制御値が演算手段により算出されたずれ量に基づいて補正されるので、基板搬送容器が載置台の基準位置に正確に載置されていなくても基板の出し入れを好適に行うことができる。
【0023】
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載の基板搬送ロボットシステムに適用される基板搬送容器であって、前記基板出し入れ口が形成された側面に、所定の距離だけ離して2個の突起が配設されているものである。
【0024】
本発明に係る基板搬送容器によれば、容器本体に位置検出用部材を設けるだけなので、簡単な構成で、かつ低コストで本発明に係る基板搬送ロボットシステムに適用可能な基板搬送容器を実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る基板搬送ロボットシステムの一実施形態の要部斜視図である。
【0026】
同図に示す基板搬送ロボットシステム1は、図14に示す従来の基板搬送ロボットシステム100において、カセットステージ101の上面のクランプ101A,101Bを削除する一方、カセットステージ101に載置されたカセット102の上面適所に基板搬送ロボット103に対する当該カセット102の位置を検出するための位置検出用部材5,6を設けるとともに、基板搬送ロボット103のロボットホルダ103Aの上部に背面方向に伸びる一対の支持部材37,38を延設し、その先端下面に位置検出用部材5,6をそれぞれ検出するための光センサ9,10を設けたものである。光センサ9,10は、本発明に係る検出手段に相当するものである。
【0027】
なお、図1では、説明の便宜上、カセットステージは1個にしている。また、同図において、カセットステージ2、基板搬送ロボット3およびカセット4がそれぞれ図14のカセットステージ101、基板搬送ロボット103およびカセット102に相当している。なお、ロボットホルダ31cは、図14のロボットホルダ103Aに相当している。カセット4は、本発明に係る基板搬送容器に相当するものであり、カセットステージ2は、本発明に係る載置台に相当するものである。
【0028】
カセットステージ2は、AGVにより搬送されてきたカセット4を基板搬送ロボットシステム1内に載置するもので、平面長方形形状を有しかつ断面凹字状を有する箱型をなしている。本実施形態に係るカセットステージ2には、後述するように基板搬送ロボット3に対するカセット4の基準位置からのずれ量を、基板搬送ロボット3の駆動を制御する制御データで補正する構成としたため、従来のカセット102の載置位置を調整するためのクランプ機構は設けられていない。
【0029】
基板搬送ロボット3は、カセットステージ2に載置されたカセット4から当該カセット4内に多段収納された基板7を取り出し、カセットステージ2と反対側に配設される図略のプロセス装置などの処理装置に搬送したり、逆に処理装置から処理の終了した基板7を排出し、カセット4に収納したりするものである。
【0030】
図1に示すように、基板搬送ロボット3をカセット4と正対した状態で、基板搬送ロボット3からカセット4に向かう方向をX方向、水平面内でX方向に直交する方向をY方向、垂直方向をZ方向、Z軸の回りに回転する方向をθ方向とする座標系を設定すると、基板搬送ロボット3は、基板7を搬送するためのロボットハンド34,35をXYZ方向にそれぞれ独立して移動させるためのX方向駆動機構31、Y方向駆動機構32、Z方向駆動機構33およびθ方向回転機構34を備えている。
【0031】
Y方向駆動機構32は、基板搬送ロボット3全体を搭載するとともに、基板搬送ロボットシステム1の底面に敷設されたガイドレール8に沿って移動可能に構成されたベース盤321と、モータなどのベース盤321の駆動源が収納されたY方向駆動部322とを備えている。
【0032】
Z方向駆動機構33は、ベース盤321の上の適所に固定されている。Z方向駆動機構33は、角柱状の支持体331と、この支持体331内に昇降可能に支持されたZ軸332と、モータや油圧シリンダなどで構成されるZ軸を昇降駆動するためのZ方向駆動部とを備えている。なお、Z方向駆動部は支持体331内の底部に設けられているため、図では見えていない。
【0033】
θ方向駆動機構34は、Z軸の先端に設けられている。θ方向駆動機構34は、長方形状の支持板とこの支持板を回転させるθ方向回転駆動部とを備えている。
【0034】
X方向駆動機構31は、θ方向駆動機構34の支持板に設けられている。本実施形態では、基板7の搬送効率を高めるためにX方向駆動機構31が2個設けられ、その先端に2個のロボットハンド35,36が取り付けられている。X方向駆動機構31は、一対のアーム31a,31bが回転可能に連結されたリンクと、このリンクの先端に設けられたロボットホルダ31c(本発明のロボットハンドの保持部材に相当する)とを備えている。ロボットホルダ31cは、ロボットハンド35(又は36)を保持するものである。ロボットハンド35(又は36)は一対の細長い板状の板部材からなり、ロボットホルダ31cから水平面内に伸びるように一方端が当該ロボットホルダ31cに固定されている。基板搬送ロボット3は、一対のロボットハンド35(又は36)を水平に保持した状態で基板7を載置し、この状態でロボットハンド35(又は36)を回転、昇降、XY面内での移動などを行うことにより、カセット4と処理装置との間で基板7を搬送する。
【0035】
上側のロボットホルダ31cの上面には、所定の間隔d(図2参照)設けて一対の細長い板状の支持部材37,38が延設され、この先端の下面に例えば反射型の光センサ9,10が設けられている。なお、本実施例では、光センサ9,10に対してそれぞれ支持部材37,38を延設しているが、これに代えて1枚の長方形形状の支持板とし、その先端下面に所定の間隔dを設けて光センサ9,10を配置するようにしてもよい。
【0036】
カセット4は、直方体形状の箱体を成し、少なくとも基板搬送ロボット3に対向する側面は基板7の出し入れ面として開口している。カセット4内の両側面には基板7を、例えば20段などに多段収納するための複数の支持部材(図では見えていない)が突設されている。基板7は、両端部を両側面の支持部材に係止させて多段収納されている。カセット4の上面には、基板搬送ロボット3に設けられた光センサ9,10の間隔dと同一の間隔を設けて、かつ、一辺を開口面に沿わせて長方形状もしくは正方形状の位置検出用部材5,6(以下、検出プレート5,6という。)が取り付けられている。検出プレート5,6は光センサ9,10からの光を反射させる素材、例えば金属板や反射率の高い樹脂板などで構成されている。
【0037】
なお、上記説明では、一対の光センサ9,10の配置を説明した後、カセット4の一対の検出プレート5,6の配置を説明したため、一対の検出プレート5,6の間の間隔を一対の光センサ9,10の間隔に一致させているように説明したが、要は一対の光センサ9,10の間隔と一対の検出プレート5,6の間の間隔とが同一に構成されていればよく、そのために一対の光センサ9,10の間隔を一対の検出プレート5,6の間の間隔に一致させるようにしてもよい。
【0038】
次に、本実施形態に係る基板搬送ロボットシステム1の基板搬送ロボット3に対するカセット4の基準位置からのずれ量の検出方法について説明する。なお、カセット4が基準位置に載置されている場合はずれ量がほぼ0となるから、検出されたずれ量が所定の誤差範囲内にあるか否かを確認することによりカセット4が基準位置に載置されている否かを確認することができる。
【0039】
そこで、まず、基板搬送ロボット3に対するカセットの基準位置にカセット4が載置されている場合の確認方法について説明する。
【0040】
図2は、基板搬送ロボット3に対するカセットの基準位置にカセット4がセットされた状態の上面図である。なお、基板搬送ロボット3については、ロボットホルダ31cと光センサ9,10の部分を簡略化して表現している。
【0041】
光センサ9,10を通る直線をY軸、光センサ9,10の間の中心を通るY軸に直交する直線をX軸とし、この座標系に対するカセット4の基準位置が、カセット4の開口面内にあるy軸がY軸と平行で、かつ、所定の距離Dxの位置にあるとする。
【0042】
図2の状態で、光センサ9,10を動作させながらロボットホルダ31cをカセット4の方向に移動させ、光センサ9,10が少なくとも検出プレート5,6の中心Pa,Pbに位置するまで移動させたときの光センサ9,10からの検出信号は、例えば図3に示すようになる。同図において、距離Dxのところで、検出信号のレベルがLからHに反転しているのは、検出プレート5,6のy軸上のエッジEyの部分(図2のA点,B点参照)が検出されていることを示している。なお、本実施形態では、光センサ9,10の出力として検出プレート5,6の検出時にLからHにレベルが反転するようにしているが、HからLにレベルが反転するものでも良い。
【0043】
従って、図3に示す信号波形からレベル反転位置を検出プレート5,6のエッジEyを検出したA点、B点のX座標とすると、いずれもDxとなり、両点の座標から得られる直線はy軸と一致するから、検出したA点、B点のX座標からX方向においてはカセット4が基準位置にあることを確認することができる。具体的にはA点のX座標XaとB点のX座標Xbとの差ΔX=|Xa−Xb|が所定の誤差範囲内でほぼ0となる場合、X方向において、カセット4は基準位置にあると判断される。
【0044】
次に、図4(a)に示すように、光センサ9,10をそれぞれ検出プレート5,6の中心Pa,Pbに位置するまで移動させた状態で、例えば光センサ9,10を動作させながら、ロボットホルダ31cをY軸の下方向に移動させ、光センサ9,10が少なくとも検出プレート5,6の下側のエッジExを越える位置するまで移動させたときの光センサ9,10からの検出信号は、同図(b)に示すようになる。同図において、距離Dyのところで、検出信号のレベルがからに反転しているのは、検出プレート5,6のエッジExの部分(同図(a)のa点参照)が検出されていることを示している。
【0045】
従って、図4(b)に示す信号波形からレベル反転位置を検出プレート5(又は6)のエッジExを検出したa点のY座標とすると、中心Paからa点までの距離Dyは、検出プレート5(又は6)のエッジEyの長さLの1/2となるから、検出したa点のY座標からY方向においてもカセット4が基準位置にあることを確認することができる。具体的には、a点のY座標Yaが所定の誤差範囲内でYa≒L/2となる場合、Y方向において、カセット4は基準位置にあると判断される。
【0046】
従って、基板搬送ロボット3のXY座標系におけるA点,B点の座標Xa,Xb、a点のY座標Yaを検出し、これらの位置情報からカセット4が基準位置に位置しているか否か、基準位置に位置していない場合のX方向、Y方向及びθ方向のずれ量を算出することができる。
【0047】
次に、カセット4が基準位置に位置していない場合のX方向、Y方向及びθ方向のずれ量の算出方法について説明する。
【0048】
図5は、基板搬送ロボット3に対するカセットの基準位置にカセット4が傾いてセットされた状態の上面図である。なお、同図は、図2において、カセット4におけるxy座標の原点oを中心に角度θだけ左周りにカセット4を回転させた状態である。
【0049】
同図の状態で、光センサ9,10を動作させながらロボットホルダ31cをカセット4の方向に移動させ、光センサ9,10が検出プレート5,6の中心Pa,Pbに位置するまで移動させたときの光センサ9,10からの検出信号の波形は、図6に示すようになり、実線で示す光センサ9の検出信号のレベル反転位置(A点のX座標Xa)はDxより短くなり、点線で示す光センサ10の検出信号のレベル反転位置(B点のX座標Xb)はDxより長くなる。これは、図5に示すように、カセット4の傾きによりプレート5のエッジEyの検出点Aが基準位置からロボットホルダ31c側に近付き、プレート6のエッジEyの検出点Bが基準位置からロボットホルダ31cより離れるためである。
【0050】
図5から分かるように、カセット4の傾き角θは、検出プレート5のエッジEyの検出点Aと検出プレート6のエッジEyの検出点Bとを通る直線、すなわち、y軸とロボットホルダ31cに設定したY軸とのずれ角であり、このずれ角θに対してはtanθ=ΔX/d=|Xa−Xb|/dが成り立つから、ずれ角θは、
θ=tan-1(|Xa−Xb|/d)
により算出される。
【0051】
なお、図5では、カセット4をxy座標の原点oの周りに回転させているだけで、カセット4が傾いた状態でX方向にはずれていないので、X方向のずれ量、すなわち、原点oのXY座標における原点位置(X座標ではDx)からのずれ量は0である。すなわち、原点oのXY座標におけるX座標は、Xo=(Xa−Xb)/2で算出されるが、カセット4が傾いた状態でX方向にはずれていない場合は、Xo=(Xa−Xb)/2=Dxとなる(図6の信号波形参照)。従って、セット4が傾いた状態でX方向にずれている場合は、ΔXo=(Xa−Xb)/2−Dxを算出することにより、カセット4の基準位置からのX方向のずれ量が得られる。
【0052】
カセット4のY方向のずれ量は、図4で説明したのと同様の方法で行われるが、図7(a)に示すように、カセット4が基準位置にあるとしたときの検出プレート5,6の中心Pa,Pbの位置に光センサ9,10をそれぞれ移動させた場合、カセット4が傾いていると、光センサ9,10の位置は検出プレート5,6の中心Pa,Pbの位置と一致しない。このため、同図(b)に示すように、ロボットホルダ31cを傾き角θだけ回転させてロボットホルダ31cのX軸方向とカセット4のx軸方向とを合わせ、ロボットホルダ31cをカセット4に正対させる。
【0053】
図5のように、カセット4が基準位置で傾いているだけの場合は、このロボットホルダ31cのX軸方向の修正により光センサ9,10の位置は検出プレート5,6の中心Pa,Pbの位置に一致することになる(図4(a)の状態参照)。このため、この後、ロボットホルダ31cをY軸の下方向に移動させ、光センサ9(又は10)により検出プレート5(又は6)の下側のエッジEx上の点aを検出すると、a点のY座標YaはYa≒L/2となるから、Y方向におけるカセット4の基準位置からのずれ量ΔYoは0となる。
【0054】
一方、カセット4が傾いた状態でY方向にずれている場合、ロボットホルダ31cを傾き角θだけ回転させて、ロボットホルダ31cをカセット4に正対させるようにしても、光センサ9,10の位置は、図8(b)に示すように、検出プレート5,6の中心Pa,Pbの位置に一致しない。なお、図8(a)の点線で示す検出プレート5は、カセット4が基準位置にあるとしたときの光センサ9に対する検出プレート5の位置を示している。
【0055】
この状態から、ロボットホルダ31cをY軸の下方向に移動させ、光センサ9(又は10)により検出プレート5(又は6)の下側のエッジEx上の点aを検出すると、a点までの移動距離Dyから算出されるa点のY座標YaはYa≠L/2(図8(b)ではYa<L/2)となるから、Y方向におけるカセット4の基準位置からのずれ量ΔYoはΔYo=(Ya−L/2)となる。従って、セット4が傾いた状態でY方向にずれている場合は、ΔYo=(Ya−L/2)を算出することにより、カセット4の基準位置からのY方向のずれ量が得られる。
【0056】
図9は、基板搬送ロボットシステム1のカセットの位置ずれ検出処理に関係するブロック構成図である。
【0057】
制御部11は、基板搬送ロボットシステムの動作を集中制御するものであり、マイクロコンピュータを主要構成要素としている。制御部11は、図示はしていないがそれぞれ相互に接続されたCPU、ROM、RAM及び入出力インターフェイスなどを備えている。
【0058】
制御部11は、ROMに予め記憶された制御プログラムを実行することよりカセット4と処理装置との間の基板の搬送を制御する。また、ROMには上述したカセット4の基準位置からのずれ量を算出する演算プログラムが記憶されており、制御部11は、カセット4がカセットステージ2に載置されたとき、この演算プログラムを実行してカセット4の基準位置からのずれ量を算出し、そのずれ量のデータをRAMに記憶する。
【0059】
X方向エッジ検出部111〜Y方向ずれ量算出部116は、制御部11がカセット4の基準位置からのずれ量を算出する演算プログラムを実行することにより果たす諸機能を機能ブロックとして表したものである。
【0060】
X方向エッジ検出部111は、光センサ9,10を動作させながらロボットホルダ31cをカセット4側に移動させ、光センサ9,10から出力される検出信号により検出プレート5,6のエッジEyを検出する機能ブロックである。X方向エッジ検出部111は、本発明に係る検出制御手段に相当するものである。エッジ間距離算出部112は、上述した検出プレート5,6のエッジEy上の検出点A,Bの相互のX方向の距離差ΔXを算出する機能ブロックである。X方向ずれ量算出部113は、距離差ΔXからカセット4のX方向における基準位置からのずれ量ΔXoを算出する機能ブロックである。θ方向ずれ量算出部114は、ΔXと光センサ9,10間の距離dからカセット4のθ方向における基準位置からのずれ角θを算出する機能ブロックである。エッジ間距離算出部112〜θ方向ずれ量算出部114は、本発明に係る演算手段に相当するものである。
【0061】
Y方向エッジ検出部115は、光センサ9,10をカセット4が基準位置に位置していたとした場合の検出プレート5,6の中心Pa,Pbにそれぞれ移動させた後、θ方向ずれ量算出部114で算出されたずれ角θに基づいて基板搬送ロボット3の向きをカセット4に正対する向きに修正し、その後、光センサ9,10を動作させながらロボットホルダ31cをY方向に移動させ、光センサ9,10から出力される検出信号により検出プレート5,6のエッジExを検出する機能ブロックである。Y方向エッジ検出部115は、本発明に係る姿勢修正手段と第2の検出制御手段に相当するものである。
【0062】
Y方向ずれ量算出部116は、検出プレート5,6のエッジExの部分を検出するまでの光センサ9,10の移動距離Dyからカセット4のY方向における基準位置からのずれ量ΔYoを算出する機能ブロックである。Y方向ずれ量算出部116は、本発明に係る第2の演算手段に相当するものである。
【0063】
ロボット制御部12は、基板搬送ロボット3を制御するものであり、マイクロコンピュータを主要構成要素としている。ロボット制御部12も、図示はしていないがそれぞれ相互に接続されたCPU、ROM、RAM及び入出力インターフェイスなどを備えている。ロボット制御部12は、制御部11からの制御信号に基づいて基板搬送ロボット3の駆動を制御する。
【0064】
ロボット制御部12は、ROMに予め記憶された駆動制御プログラムに基づいて基板搬送ロボット3の駆動を制御する。X方向駆動制御部121〜θ方向駆動制御部124は、ロボット制御部12が駆動制御プログラムを実行することにより果たす諸機能を機能ブロックとして表したものである。X方向駆動制御部121〜θ方向駆動制御部124は、それぞれ上述したX方向駆動機構31〜θ方向回転機構34の駆動を制御する機能ブロックである。
【0065】
センサ13は、カセット4の検出プレート5,6の検出信号を出力するもので、光センサ9,10に相当するものである。光センサ13の動作は制御部11により制御され、光センサ13の検出信号は制御部11に入力される。制御部11にはAD変換機能が設けられ、光センサ13の検出信号はデジタル信号に変換されて制御部11内のRAMに一時記憶される。
【0066】
次に、図10に示すフローチャートに従って、基板搬送ロボットシステムにおけるカセットの基準位置からのずれ量検出処理について説明する。図10に示す位置ずれ量検出処理は、カセット4がカセットステージ2に載置されると、実行される処理である。
【0067】
まず、Y方向駆動機構32を駆動して基板搬送ロボット3がカセット4に対向する所定の位置に移動される(S1)。続いて、Z方向駆動機構33を駆動してロボットホルダ31cが所定の高さに上昇される(S2)。ここに、所定の高さとは、光センサ9,10がカセット4側に移動したとき、検出プレート5,6を検出し得るように、光センサ9,10がカセット4の上面より所定の距離だけ上側となる高さである。
【0068】
続いて、光センサ9,10を動作させながら、X方向駆動機構31を駆動してロボットホルダ31cがカセット4側に移動される(S3)。ロボットホルダ31cは、カセット4が基準位置にあるとしたときの検出プレート5,6の中心Pa,Pbに光センサ9,10が到るまでに移動され(S3〜S5)、この間に光センサ9,10から出力される信号は制御部11内のRAMに一時記憶される(S4)。このステップS3〜S5の処理は、光センサ9,10をX軸上でカセット4の検出プレート5,6の中心Pa,Pbまでスキャンして検出プレート5,6のエッジEyの検出信号を出力する処理に相当するものである。
【0069】
光センサ9,10のスキャン動作が終了すると(S5:YES)、RAMに記憶された光センサ9,10の検出信号のデータを用いて検出プレート5,6のエッジEyの検出点A,BのX座標Xa,Xbが算出され(S6)、更にこれらのX座標Xa,Xbと光センサ9,10間の距離dとを用いてカセット4のX方向のずれ量ΔXo〔=(Xa−Xb)/2−Dx〕とθ方向のずれ角θ〔=tan-1(|Xa−Xb|/d)〕とが算出され、それぞれRAMに一時記憶される(S7,S8)。
【0070】
続いて、算出されたθ方向のずれ角θに基づいてθ方向駆動機構34を駆動することにより基板搬送ロボット3の方向がカセット4に正対する方向に修正され(S9)、その後、光センサ9,10を動作させながら、Y方向駆動機構32を駆動してロボットホルダ31cがカセット4に対して右方向(光センサ9,10が検出プレート5,6のエッジExを横切る方向)に所定量だけ移動される(S10〜S12)。ここに、所定量とは、光センサ9,10が検出プレート5,6のエッジExを越え得るに足る量である。なお、ロボットホルダ31cはカセット4に対して左方向(光センサ9,10が検出プレート5,6のエッジExと反対のエッジを横切る方向)に移動させてもよい。
【0071】
ロボットホルダ31cは、光センサ9,10が、カセット4が基準位置にあるとしたときの検出プレート5,6の中心Pa,Pbから検出プレート5,6のエッジExを越えた所定の位置に到るまで移動され(S10〜S12)、この間に光センサ9(又は10)から出力される信号は制御部11内のRAMに一時記憶される(S11)。このステップS10〜S12の処理は、光センサ9(又は10)を検出プレート5,6の中心Pa,PbからエッジExを越える所定の位置までスキャンして検出プレート5,6のエッジExの検出信号を出力する処理に相当するものである。
【0072】
光センサ9(又は10)のスキャン動作が終了すると(S12:YES)、RAMに記憶された光センサ9(又は10)の検出信号のデータを用いて検出プレート5(又は6)のエッジExの検出点aのY座標Yaが算出され(S13)、このY座標Yaと検出プレートのエッジXyの長さLとを用いてカセット4のY方向のずれ量ΔYo〔=Ya−L/2〕が算出されるとともにRAMに一時記憶され(S14)、位置ずれ量の算出処理は終了する。
【0073】
なお、算出された位置ずれ量は基板搬送ロボット3によってカセット4から基板7を出し入れする際のロボットハンド35,36の駆動制御値の補正値として利用される。これにより、制御部11は、カセット4が基板搬送ロボット3に正対した状態でロボットハンド35,36を駆動させる場合と同等の駆動制御が可能になるので、カセット4がカセットステージ2の基準位置に正確に位置していなくても好適に基板7の出し入れを行うことができる。
【0074】
上記のように、本実施形態に係る基板搬送ロボット1は、ロボットホルダ31cに所定の間隔dで一対の光センサ9,10を設け、カセット4がカセットステージ2に載置されると、これらの光センサ9,10で当該カセット4の上面に所定の間隔dを有して設けられた一対の検出プレート5,6のエッジEy,Exの位置を検出し、この位置情報を用いてカセット4の基準位置からのX方向、Y方向及びθ方向のずれ量を算出するようにしているので、これらのずれ量を用いて基板搬送ロボット3の駆動を制御することにより、従来のようにカセット4をカセットステージ2上で基準位置に位置調整することなく当該カセット4内から基板7を搬送することができる。
【0075】
従って、従来のようにカセットステージ2にカセット4の位置調整用のクランプ機構を設ける必要がなくなる分、基板搬送ロボットシステム1の構造が簡素になり、コスト低減に寄与する。また、基板搬送ロボットシステム1の組立てや保守点検に要する労力も低減される。
【0076】
なお、上記実施形態では、一対の検出プレート5,6に対応して光センサを一対設けていたが、検出プレート5,6のエッジEy,Exの位置を検出するセンサとして光センサは1個であってもよい。この場合は、光センサを2回スキャンして検出プレート5,6のエッジEyの位置をそれぞれ検出する必要があるため、位置ずれ検出処理の時間は長くなるが、光センサの部材が低減する効果がある。
【0077】
また、上記実施形態では、検出プレート5,6のエッジEy,Exの検出センサとして反射型の光センサを用いたが、検出センサはこれに限定されるものではなく、例えば透過型の光センサでもよく、容量センサや磁気センサなどの他の被接触センサを用いてもよい。
【0078】
また、上述したように、位置ずれ量の算出では検出プレート5,6のエッジEy,Exの位置情報があれば足りるので、検出プレート5,6は、長方形や正方形の形状に限定されるものではない。エッジEy,Exを有するものであれば、扇方などの任意の形状を採用することができる。また、上記実施形態では、検出プレート5,6をカセット4の上面に貼り付ける構成としたが、エッジEy,Exが検出し得るものであれば、検出プレート5,6に相当するマークをカセット4の上面に描いても良い。
【0079】
また、センサ13のエッジEy,Ex上の検出点A,B,aはカセット4の基準位置からのずれ量に応じて変化するため、エッジEy,Exの長さは、カセット4の基準位置からのずれ量の最大値に対する検出点A,B,aを含む長さとすればよい。
【0080】
更に、上記実施形態では、カセット4に同一形状の検出プレート5,6を2個設けていたが、検出プレーを2個設ける目的は、検出プレート5のエッジEyと検出プレート6のエッジEyから2点の位置情報を検出するためであるから、この目的が達成される限り、2個の検出プレート5,6を両検出プレート5,6が含まれる1つの検出プレートや両検出プレート5,6を連結した1つの検出プレートに置き換えても良い。すなわち、位置検出用部材としては1つであっても良い。この場合は、検出プレートを2個とした場合の検出プレート間の取付位置の調整などが不要になるので、カセット4への検出プレートの配設が容易になる。また、検出プレートのエッジEyは、カセット4の基板出し入れ用の開口面に一致させる必要はなく、エッジEyを含む直線が開口面に平行であればよい。
【0081】
また、上記実施形態では、カセット4の上面に位置検出用部材5,6を設けていたが、カセットステージ2の上面は凹溝が形成されているので、カセット4の下面に位置検出用部材5,6に設け、カセットステージ2の凹溝部分センサ13をスキャンしてカセット4の下面側で位置検出用部材5,6の検出する構成としてもよい。
【0082】
また、上記実施形態では、カセット4の基準位置からのずれ量としてX方向、Y方向、θ方向の全ての方向について検出していたが、少なくともθ方向のずれ量を検出するものでもよい。これは、カセット4が基準位置からずれていることによる問題点として基板搬送ロボット3がカセット4内の基板7を出し入れする際、カセット4が基準位置から傾いているために基板7がカセットの側面に当たって損傷する点があり、少なくもこの問題が解消し得るものであれば、大きな実害を回避することができるからである。
【0083】
また、上記実施形態は、実質的にカセット4の上面で検出されるA点とB点を通る直線を用いてカセット4の基準位置からのずれ量を算出するものであるが、他のずれ量の算出方法として、図11に示す方法を採用することができる。
【0084】
図11に示す方法は、カセット4の開口面(具体的にはカセット4の上または下の側板の開口面に沿った面)に所定の間隔dを設けて2個の突起41、42を形成し、もしくは突起部材41,42を配設し、基板搬送ロボット3にカセット4との距離を検出する距離測定センサ14を設けたものである。なお、突起部材41,42を外付けする場合は、突起41,42が所定間隔で形成された1個の部材を用いると良い。距離測定センサ14は、本発明に係る距離測定手段に相当するものである。
【0085】
図11に示すカセットの位置ずれ量の検出方法も、カセット4に位置の異なる2点を検出するための位置検出用部材を設け、基板搬送ロボット3に設けたセンサで2点を検出するとともに基板搬送ロボット3のXY座標系における2点の位置座標を算出し、これらの位置座標からカセット4の位置ずれ量を算出する点では、上述した実施形態に係るカセットの位置ずれ量の検出方法と基本的に共通の技術的思想に基づいている。
【0086】
この実施形態では、例えば図11において、基板搬送ロボット3を左から右(もしくは右から左)に移動させながら距離測定センサ14によりカセット4の突起41,42が形成された面までの距離を検出すると、距離測定センサ14から図12の実線で示すような検出信号が出力されるので、この検出波形から突起41,42の頂点P1,P2の距離差ΔXp(X方向の距離差)=|Xp1−Xp2|を算出することにより、この距離差ΔXpと頂点P1,P2の間の距離dとからカセット4の基準位置からθ方向のずれ角θがθ=tan-1(ΔXp/d)の式で算出される。
【0087】
また、図12において、点線で示す波形は、カセット4が基準位置に設定されているとした場合の距離測定センサ14から出力波形であるが、この場合は、頂点P1,P2までの距離はいずれも所定の値Xp(カセット4が基準位置にある場合の距離。図2のDxに相当)となるから、P1までの距離Xp1とP2までの距離Xp2との距離差ΔXo=(Xp1−Xp2)と所定の値Xpとから、ΔXo=(Xp1−Xp2)/2−Xpを算出することにより、カセット4のX方向のずれ量ΔXoが算出される。
【0088】
また、図12において、例えばカセット4が基準位置に設定されているとした場合の頂点P1のY方向の位置情報Yp1とカセット4が基準位置からずれている場合の頂点P1のY方向の位置情報Yp1’との距離差ΔYp1=Yp1−Yp1’を算出することにより、Y方向のずれ量ΔYo=ΔYp1が算出される。なお、頂点P2のY方向の位置情報を用いてY方向のずれ量ΔYo=ΔYp2を算出してもよい。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ロボットハンドの保持部材にエッジを検出する検出手段を設け、基板出し入れ口を含む面に平行な第1のエッジとこれに直交する第2のエッジを有する位置検出用部材が配設された基板搬送容器が載置台に載置されると、ロボットハンドを基板搬送容器側に駆動して位置検出用部材の第1のエッジを横切るように検出手段をスキャンさせ、検出手段から出力される第1のエッジ上の所定の距離だけ離れた2つの点の検出信号を用いて前記基板搬送容器の載置台における基準位置からのX方向又はθ方向のずれ量を算出するようにし、更には検出手段を位置検出用部材の所定の位置に移動させ、θ方向のずれ量に基づいて基板搬送ロボットの姿勢を修正した後、ロボットハンドをY方向に駆動して位置検出用部材の第2のエッジを横切るように検出手段をスキャンさせ、検出手段から出力される第2のエッジの検出信号を用いて基板搬送容器の載置台における基準位置からのY方向のずれ量を算出するようにしたので、従来のように載置台に基板搬送容器を基準位置に位置調整するための機械的な位置調整機構が設ける必要がなくなるため、構造が簡単になるとともに、基板搬送ロボットシステムの組立時やメンテナンス時の位置調整機構の調整も不要になり、保守管理の手間やコストを低減することができる。
【0090】
また、ロボットハンドの保持部材にエッジを検出する距離測定手段を設け、基板出し入れ口を含む面と平行な方向に所定の距離だけ離して基板搬送ロボット側に突出する2個の突起が配設された基板搬送容器が載置台に載置されると、距離測定手段で2個の突起までの距離を測定させ、それらの測定距離の情報を用いて基板搬送容器の載置台における基準位置からのX方向、Y方向及びθ方向のずれ量の少なくとも1つを算出するようにしたので、上記と同様の効果を得ることができる。
【0091】
また、算出した基準位置からのずれ量に基づいてロボットハンドの基板出し入れのための駆動制御値を補正するようにしたので、基板搬送容器が載置台の基準位置に正確に載置されていなくても基板の出し入れを好適に行うことができる。
【0092】
また、基板搬送容器を、容器本体の所定の位置に、基板出し入れ口を含む面に平行な第1のエッジとこれに直交する第2のエッジを有する位置検出用部材が配設された構成、もしくは、基板出し入れ口を含む面と平行な方向に所定の距離だけ離して2個の突起が配設された構成としたので、簡単な構成で、かつ低コストで本発明に係る基板搬送ロボットシステムに適用可能な基板搬送容器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る基板搬送ロボットシステムの一実施形態の要部斜視図である。
【図2】 基板搬送ロボットに対するカセットの基準位置に当該カセットがセットされた状態の上面図である。
【図3】 図2の状態で光センサをカセットの方向に移動させたときの当該光センサから出力される信号の波形を示す図である。
【図4】 (a)は光センサを検出プレートの中心に設定した状態を示す図、(b)は(a)の状態から光センサを下方向に移動させたときの当該光センサから出力される信号の波形を示す図である。
【図5】 基板搬送ロボットに対するカセットの基準位置にカセットが傾いてセットされた状態の上面図である。
【図6】 図5の状態で光センサをカセット側に移動させたときの当該光センサから出力される信号の波形を示す図である。
【図7】 (a)はカセットが傾いている状態で光センサを検出プレートの中心に移動させた状態を示す図、(b)は(a)の状態からロボットホルダを回転させてカセットと正対させた状態を示す図である。
【図8】 (a)はカセットが傾くとともにY方向にもずれている場合に光センサを検出プレートの中心に移動したときの光センサとプレート中心との位置関係を示す図、(b)は(a)の状態からロボットホルダを傾き角で回転させたときの光センサとプレート中心との位置関係を示す図である。
【図9】 本発明に係る基板搬送ロボットシステムのカセットの位置ずれ検出処理に関係するブロック構成図である。
【図10】 基板搬送ロボットシステムのカセットの位置ずれ検出処理を示すフローチャートである。
【図11】 カセットの位置ずれ量を検出する他の実施形態を説明するための図である。
【図12】 距離測定センサから出力される信号波形を示す図である。
【図13】 半導体基板や液晶基板などの製造工程における工程間の基板の搬送方法を説明するための図である。
【図14】 従来の基板搬送ロボットシステムにおけるカセットステージのカセット位置調整機構を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 基板搬送ロボットシステム
2 カセットステージ(載置台)
3 基板搬送ロボット
31 X方向駆動機構
32 Y方向駆動機構
33 Z方向駆動機構
34 θ方向回転機構
35,36 ロボットハンド
4 カセット(基板搬送容器)
41,42 突起
5,6 位置検出用部材
7 基板
8 ガイドレール
9,10 光センサ(検出手段)
11 制御部(測定制御手段)
111 X方向エッジ検出部(検出制御手段)
112 エッジ間距離算出部(演算手段)
113 X方向ずれ量算出部(演算手段)
114 θ方向ずれ量算出部(演算手段)
115 Y方向エッジ検出部(姿勢修正手段,第2の検出制御手段)
116 Y方向ずれ量算出部(第2の演算手段)
12 ロボット制御部
121 X方向制御駆動部
122 Y方向駆動制御部
123 Z方向駆動制御部
124 θ方向駆動制御部
13 センサ(検出手段)
14 距離測定センサ(距離測定手段)

Claims (3)

  1. 水平面内で互いに直交するXY軸方向とこれらに垂直なZ軸方向とにそれぞれ変位可能かつZ軸の回りに回転可能なロボットハンドを有する基板搬送ロボットと、少なくとも一側面に基板出し入れ口を有する直方体形状の基板搬送容器が当該基板出し入れ口を前記基板搬送ロボットに対向させて載置される載置台とを備え、前記ロボットハンドを駆動して前記基板搬送容器に多段収納された基板の出し入れを行う基板搬送ロボットシステムにおいて、
    前記載置台に予め設定されている前記基板搬送容器を載置すべき基準位置に対する当該基板搬送容器の実際の載置位置のX軸方向、Y軸方向及び前記Z軸を中心とした回転方向のずれ量を検出する位置ずれ検出手段を備え、
    前記位置ずれ検出手段は、
    前記ロボットハンドの保持部材に設けられ、被検出物までの距離を測定する距離測定手段と
    前記基板搬送容器の前記基板出し入れ口が形成された側面に、所定の距離だけ離して突設された2個の突起を有する位置検出用部材と、
    前記載置台に前記基板搬送容器が載置されると、前記距離測定手段で前記2個の突起までの距離をそれぞれ測定させる測定制御手段と、
    前記距離測定手段により測定された前記2個の突起までの距離情報と前記2個の突起間の距離とを用いて前記X軸方向、Y軸方向及び前記回転方向のずれ量を演算する演算手段と、
    を備えたことを特徴とする基板搬送ロボットシステム。
  2. 前記演算手段により算出された各ずれ量に基づいて前記ロボットハンドの基板出し入れのための駆動制御値を補正する補正手段を更に備えたことを特徴とする、請求項1に記載の基板搬送ロボットシステム。
  3. 請求項1又は2記載の基板搬送ロボットシステムに適用される基板搬送容器であって、
    前記基板出し入れ口が形成された側面に、所定の距離だけ離して2個の突起が配設されていることを特徴とする基板搬送容器。
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