JPH11312726A - 基板搬送装置 - Google Patents

基板搬送装置

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JPH11312726A
JPH11312726A JP12034998A JP12034998A JPH11312726A JP H11312726 A JPH11312726 A JP H11312726A JP 12034998 A JP12034998 A JP 12034998A JP 12034998 A JP12034998 A JP 12034998A JP H11312726 A JPH11312726 A JP H11312726A
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JP
Japan
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substrate
support member
arm
robot
place
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Withdrawn
Application number
JP12034998A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Taniguchi
芳久 谷口
Tsutomu Ozawa
津登務 小沢
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP12034998A priority Critical patent/JPH11312726A/ja
Publication of JPH11312726A publication Critical patent/JPH11312726A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の場所での基板の位置ずれを補正して第
2の場所に置く構造を簡単とする。 【解決手段】 第1の場所4に置かれている多角形の基
板3を持ち上げて移動することにより基板3を第2の場
所10に搬送する支持部材1と、第1の場所4から取り
出されて移動する基板3の移動路上に固定的に配置さ
れ、基板3の隣り合う2辺上の少なくとも3点が通過す
るときの支持部材1の位置を検出する2つの位置検出セ
ンサ21,22と、位置検出センサ21,22の検出値
に基づいて支持部材1に対する基板3の前後及び左右方
向の位置ずれと傾きとを算出し、算出値に基づいて支持
部材1を駆動して第2の場所10への正規位置となるよ
うに基板3の位置補正を行う制御手段40とを備える。
従来の構造に2つの位置検出センサ21,22と、演算
を行う制御手段40を加えた簡単な構造で基板3を正確
におくことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体や液晶表示装
置等の製造に用いる基板を搬送する基板搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図12は特開平6−297363号公報
に記載された従来の基板搬送装置を示す。この装置は基
板100を収容する第1の場所としてのカセット101
と、基板100を支持する平面フォーク状の基板支持体
102とを備え、基板支持体102がカセット101に
進退及び上下動可能となっている。又、基板支持体10
2には基板100の辺縁の位置を検出する2つのセンサ
103,104が間隔を有して配置されている。
【0003】この装置では、カセット101内に収容さ
れている基板100の下側に入り込む際に基板100の
前縁がセンサ103,104を横切るときの基板支持体
102の位置を検出し、この検出値から基板100の前
後方向の位置ずれ及び傾きを算出する。その後、基板支
持体102が基板100を持ち上げ、算出した算出値に
基づいて基板支持体102の位置及び傾きの補正を行
い、基板100の位置補正をする。そして、基板支持体
102がカセット100から退出して搬送先である第2
の位置に位置ずれなく基板100をセットする。
【0004】ところが、この装置では精度の高い検出が
可能であるが、基板100の左右方向の位置ずれを検出
できない不便さがある。
【0005】図13は別の従来の基板搬送装置であり、
基板支持体102には1つのセンサ103が配置されて
いる。これに加えて、カセット101の外側には基板支
持体102と直交する側方位置にセンサ台105が配置
されている。このセンサ台105はカセット101内に
進退自在となっており、その先端には2つのセンサ10
6,106が間隔を有して取り付けられている。
【0006】図14(a)〜(c)は、図13の装置の
作動を基板支持体102側(前方側)から示すものであ
る。これらの図で示すように、カセット101内の基板
100はまちまちにずれた位置にある。このため、同図
(b)及び(c)に示すように、センサ台105を順
次、基板100の側縁の下に入れ、センサ台105の2
つのセンサ106によって基板100の左右方向のずれ
及び傾きを基板一枚ごとに算出する。 そして、カセッ
ト101内のいずれかの基板100を取り出すときに
は、図13に示すように、基板支持体102に設けたセ
ンサ103によって、その基板100の前縁の位置を検
出することにより基板100の前後方向のずれ量を算出
する。その後、基板支持体102が基板100を持ち上
げて搬送し、図示しない第2の場所に置くとき、上述し
た算出量により基板100の位置補正をして、第2の場
所に位置ずれなく基板100をセットする。
【0007】この装置では、基板100の左右方向の位
置ずれも検出できるが、装置の構造が複雑で作動が複雑
となると共に、製造原価が高くなるのに加え、左右方向
の位置ずれ及び傾きを検出するのに長時間を要する問題
を有している。
【0008】図15(a)〜(f)は、さらに別の従来
の基板搬送装置を図14と同様に前方側から示すもので
あり、カセット101の左右の側方には、一対のフレー
ム107,107が進退及び上下動自在に配置されてい
る。それぞれのフレーム107におけるカセット100
側には、カセット101内に段状に収容されている基板
100の段数に合わせた数の位置決め部材108が取り
付けられている。
【0009】位置決め部材108は基板100の側縁を
押して基板100を位置決めする段部108aと、段部
108aの前方に設けられて基板100を持ち上げるた
めの爪部108bとを備えている。又、爪部108bに
は、ローラ109が取り付けられている。ローラ109
は基板100を位置決めするときに、基板100を支え
て転がることにより、爪部108bが基板100と直接
に摺動してマイクロダストが発生することを防止するも
のである。
【0010】図15(a)は一連の動作の開始以前の状
態であり、一対のフレーム107はカセット101の外
側に退避している。(b)はフレーム107がカセット
101に接近した状態であり、位置決め部材108がそ
れぞれの基板100の下に入っている。(c)はフレー
ム107が上昇して位置決め部材108がそれぞれの基
板100をローラ109を介して持ち上げた状態であ
る。
【0011】(d)は基板100をずれのない位置に整
列させる状態であり、一対のフレーム107がカセット
に更に接近し、位置決め部材108の段部108bがそ
れぞれの基板100の側縁を押すことにより、基板10
0の左右方向の位置ずれと傾きとをなくしている。な
お、このとき基板100はローラ109を介して位置決
め部材108の段部108bに載っているため、段部1
08bは基板100と摺動することがなく、マイクロダ
ストを生じるおそれはない。(e)は基板100を整列
した後、一対のフレームが同図(b)の高さまで下降す
る途中を示している。(f)は以上の一連の動作を終了
して、フレーム107が同図(a)の位置まで待避した
状態を示す。
【0012】このような装置では、位置補正の計算など
の高度な制御が必要なく、設計が簡単となる特徴がある
が、基板100の前後方向の位置ずれが補正できず、装
置も複雑で高価になるという問題点がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように従
来の基板搬送装置においては、第1の場所にある基板の
位置ずれと傾きを補正するに当たって、基板の左右か前
後方向の位置ずれを補正できなかったり、補正ができる
装置でも検出に長時間を要し、装置も複雑となる問題点
を有している。
【0014】本発明はこのような問題点を考慮してなさ
れたものであり、第1の場所で不正確な位置に置かれた
基板を持ち上げて搬送し、第2の場所で正確な位置にセ
ットする基板搬送装置において、簡単な構造で、第1の
場所における基板の位置ずれ量を検出して位置補正をす
ることができる基板搬送装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、第1の場所に置かれている多角
形の基板を持ち上げて移動することにより基板を第2の
場所に搬送する支持部材と、前記第1の場所から取り出
されて移動する基板の移動路上に固定的に配置され、基
板の隣り合う2辺上の少なくとも3点が通過するときの
前記支持部材の位置を検出する少なくとも2つの位置検
出センサと、この位置検出センサの検出値に基づいて前
記支持部材に対する基板の前後及び左右方向の位置ずれ
と傾きとを算出し、この算出値に基づいて前記支持部材
を駆動して前記第2の場所への正規位置となるように基
板の位置補正を行う制御手段と、を備えていることを特
徴とする。
【0016】この発明では、基板の移動路上に固定的に
配置された位置検出センサが基板の隣り合う2辺から合
計3点以上の位置検出を行うため、支持部材に対する基
板の前後及び左右のずれと傾きのすべての位置情報を得
ることができる。制御手段はこの検出値に基づいて支持
部材を駆動して基板の位置補正を行うため、基板の位置
補正及び第2の位置に対する正規位置への搬送を簡単な
構造でしかも短時間で行うことができる。
【0017】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記制御手段によって回転並びに並進運動が制
御される搬送ロボットが前記第1の場所と第2の場所と
の間に配置されると共に、この搬送ロボットに相互に回
転可能な第1のアーム及び第2のアームが順次連結され
ており、前記第2のアームが回転可能な状態で前記支持
部材に連結されていることを特徴とする。
【0018】この発明では、制御手段によって制御され
た搬送ロボットの回転及び並進と、搬送ロボットに連結
された第1のアーム及び第2のアームの回転とを行うた
め、基板の位置補正を簡単に、しかも確実に行うことが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図11は本発明の一実施形
態の基板搬送装置を示す。基板搬送装置は図1及び図2
に示すように、基板3が複数段で収容される第1の場所
としてのカセット4と、カセット4から搬送された基板
3が正規位置に置かれることにより基板3の検査を行う
検査装置などが配置された第2の場所としての定位置1
0と、カセット4内から基板3を持ち上げて取り出す支
持部材1と、この支持部材1を駆動する搬送ロボット7
と、基板3の搬送路上に固定された2つの位置検出セン
サ21,22と、搬送ロボット7を制御する制御手段4
0とを備えている。
【0020】基板3は半導体基板、液晶基板などからな
り、平面多角形に成形されている。図示する形態におい
て、平面矩形状の基板3が用いられている。
【0021】2つの位置検出センサ21,22は支持部
材1によって持ち上げられてカセット4から取り出され
る基板3の辺縁が横切る状態を検出するものであり、こ
の検出によって支持部材1の位置が検出される。この検
出を行うため、位置検出センサ21,22は基板3を引
き出す方向に直交する方向に沿って並べられていると共
に、基板3の幅よりも小さくした状態で基板3の搬送路
上に固定されている。なお、これらの位置検出センサ2
1,22はカセット4が載置される架台(図示省略)な
どに支持されることにより上述した検出を行う。
【0022】2つの位置検出センサ21,22はそれぞ
れ一対の発光素子及び受光素子や磁気や電気によって位
置を検出するその他の検出素子から構成されている。図
1において、21aは位置検出センサ21の発光素子、
21bは同センサ21の受光素子であり、基板3はこれ
らの間を通過する。図示を省略するが、位置検出センサ
22も同様な構成となっている。
【0023】搬送ロボット7はカセット4及び定位置1
0の間に配置されている。この搬送ロボット7は回転及
び並進運動するロボット本体17と、このロボット本体
17に基端部分が回転可能に取り付けられた第2のアー
ム6と、第2のアーム6の先端部分に基端部分が回転可
能に連結された第1のアーム5とを備えている。これら
の第1及び第2のアーム5,6は実効長さが同一となっ
ていると共に、内部に設けられている連動機構(図示省
略)によって連結されることによって駆動される。支持
部材1は搬送ロボット7の第1のアーム5の先端部分に
回転可能に連結されており、これにより支持部材5は常
に直線に沿って並進運動することができる。
【0024】図5及び図6において、Aは支持部材1が
第1のアーム5に回転可能に連結された回転中心、Cは
第2のアーム6がロボット本体17に回転可能に連結さ
れた回転中心であり、図7〜図11において、Bはロボ
ット本体17が回転する回転中心である。この実施の形
態において、ロボット本体17の回転中心Bに対して第
2のアーム6の回転中心Cが偏位した位置となってい
る。なお、カセット4内に段状で収容されている基板3
の高さに支持部材1を合わせると共に、支持部材1を上
方に移動して基板3を持ち上げるため、ロボット本体1
7内にはシリンダなどの上下動機構(図示省略)が設け
られている。
【0025】支持部材1は平面フォーク状に成形されて
おり、図2の実線で示すように先端部分がカセット4内
に進入することにより、カセット4内に段状に収容され
ている基板3を持ち上げる。そして、搬送ロボット7が
駆動することにより、支持部材1は図2の鎖線で示すよ
うに、基板3をカセット4内から取り出す。この基板3
の取り出しの際には、位置検出センサ21又は/及び2
2によって基板3の前縁が検出される。その後、破線で
示すように、ロボット本体17が横移動し、次に横移動
しながら回転することにより、基板3を定位置10に搬
送して定位置10に置く。以上の作動過程で基板3のず
れ量の算出と、基板3の位置補正が行われる。
【0026】制御手段40は基板3を持ち上げている支
持部材1を駆動することにより、定位置10への正規位
置となるように基板3の位置補正を行う。この位置補正
は位置検出センサ21,22が基板3の辺縁を検出した
検出値に基づいて行われるものであり、位置検出センサ
21,22から検出値が制御手段40に出力される。こ
の検出値に基づいて、制御手段40は基板3の前後及び
左右方向の位置ずれと、基板3の傾きとを算出し、この
算出値に基づいて支持部材1を駆動する。この実施の形
態では、支持部材1がロボット7に取り付けられている
ところから、制御手段40はロボット7を駆動制御する
ことにより支持部材1を駆動する。かかる制御手段とし
ては、ロボット本体17内に設けられたコンピュータ或
いはロボット本体17に外付けされるコンピュータなど
を使用することができる。
【0027】図3(a)〜(e)は以上の基板搬送装置
の作動を示し、図3(a)は第1の場所であるカセット
4の中で傾いた状態の基板3を取り出すため、基板3の
下に支持部材1が入った状態である。次に、支持部材1
は傾いた状態の基板3を持ち上げてカセット4の外側に
移動することにより、基板3をカセット4から取り出
す。
【0028】図3(b)はこの基板3取り出しの途中の
状態を示し、基板3の前縁31がカセット4の前方位置
の左側に配置されている位置検出センサ21によって検
出される。このときの第2のアーム6の角度θ1 (図5
参照)を記録して、後述する算出を行うことにより、基
板3の前後方向のずれ量を算出することができる。この
ずれ量は、後述するようにe1 −e0 である。
【0029】図3(c)は支持部材1がさらにカセット
4の外側に移動することにより、基板3の前縁31が右
側の位置検出センサ22によって検出された状態であ
る。このときの第2のアーム6の角度θ2 及び上述した
θ1 から、後述するように基板3の傾きθ3 を算出する
ことができる。
【0030】図3(d)は基板3をカセット4から完全
に引き出した状態である。位置センサ21、22はこの
(d)の状態で基板3と重なる位置となるように、その
配置位置が予め設定されている。
【0031】図3(e)は第2の場所である定位置10
に基板3を搬送するため、ロボット7が横(右)方向に
移動している状態である。この移動によって左側の位置
検出センサ21が基板3の左側の側縁32を検出する。
このときロボット7が横方向に移動した距離f1 (図8
参照)を記録して、後述する算出を行うことにより、基
板3の左右方向のずれ量を算出することができる。この
ずれ量は、後述するように、f1 −f0 である。
【0032】次に、以上の基板3の左右及び前後のずれ
量と傾き量の算出及びそれらの補正量の算出を図4〜図
11により説明する。この場合、まずカセット4から基
板3の全体を取り出し、ロボット7が横(右)方向に移
動している途中で、基板3の前後及び左右方向のずれ量
並びに傾きを求める。なお、これらの図において、X軸
及びY軸からなる直交座標を、その原点が第2のアーム
6の回転中心Cと一致するように設定するものである。
【0033】図4は図3(a)に対応し、支持部材1が
カセット4内に入って基板3を持ち上げた状態であり、
図5は図3(b)に対応し、基板3をカセット4から取
り出すときに、位置検出センサ21が基板3の前縁31
を検出した状態である。このとき図5における位置検出
センサ21と、支持部材1が第1のアームに連結されて
いる回転中心Aとの間のX軸方向成分の距離a1 は、 a1 =c−2bcos(θ1 )…(1)式 で算出される。(1)式において、bは第1のアーム5
及び第2のアーム6の実効長さ、cは位置検出センサ2
1、22とY軸とのX軸方向成分の距離、θ1はX軸に
対する第2のアーム6の角度である。
【0034】図6は図3(c)に対応し、基板3をカセ
ット4から取り出す途中で基板3の前縁31が位置検出
センサ22によって検出された状態である。このとき、
位置検出センサ22と上述したA点とのX軸方向成分の
距離a2 は、X軸に対する第2のアーム6の角度をθ2
とした場合、 a2 =c−2bcos(θ2 )…(2)式 で算出される。
【0035】これらにより、基板3の傾きθ3 は、 θ3 =tan-1((a2 −a1 )/d)…(3)式 によって算出される。(3)式において、dは位置検出
センサ21及び位置検出センサ22のY軸方向成分の距
離である。
【0036】図7は図3(d)に対応し、基板3をカセ
ット4から完全に引き出した状態を示す。基板3の前縁
31とY軸との距離e1 は、X軸に対する第2のアーム
6の角度をθ4 とした場合、 e1 =a1 +2bcos(θ4 )…(4)式 で算出される。この(4)式及び図7において、基板3
が第1のアーム5及び第2のアーム6によって直線的に
並進運動するため、a1 は図5におけるa1 と変化がな
いものである。なお、図7において、e0 は鎖線で示す
ように、基板3の位置ずれ及び角度ずれが全くない状態
での基板3の前縁31とY軸との距離である。
【0037】図8は図3(e)に対応し、基板3の搬送
のためにロボット7がY軸に沿って横方向に移動してい
る状態であり、この状態では位置検出センサ21が基板
3の側縁32を検出する。同図において、f1 は基板3
の側縁32が位置検出センサ21に検出されるまでロボ
ット7がY軸方向に動いた距離であり、f0 は鎖線で示
すように、基板3の位置ずれ及び角度ずれが全くない場
合におけて基板3の前縁31が位置検出センサ21に検
出されるまでロボット7がY軸方向に動く距離である。
従って、基板3の左右方向のずれ量は、 f1 −f0 …(5)式 となる。
【0038】この後、図9に示すように基板3の傾きθ
3 を補正する。図9は(3)式で算出された基板3の傾
きのみを補正した状態を示している。この図9において
は、理解を助けるために、図8でf1 を測定した後、図
7の位置にロボット7を戻して描いてある。しかし実機
の動作では、図9の位置までロボット7を戻さなくても
後述する式は同じとなる。
【0039】ここで、基板3はロボット7の回転中心B
の周りに回転する。この回転の角度は、基板3の傾きθ
3 を補正する前の−θ3 である。また、ロボット7全体
が回転するため、支持部材1の並進運動の方向はX1
に変化している。更に、図9における破線33は基板3
を回転させる前の基板3の前縁の位置を示している。
【0040】図9から明らかなように、基板3をカセッ
ト4から完全に引き出したときの距離e1 を算出するた
め、基板3の前縁31を検出した位置C1 は、回転によ
ってC2 に移動している。従って、基板3を第2の位置
である定位置10に置くときにX軸方向に移動すべき距
離はgだけ変動する。以下、この量gを算出する。
【0041】図9における矢印D1 の長さhは、 h=((j−k)2 +e1 21/2 …(6)式 で算出される。(6)式において、矢印D1 は点Bから
点C1 に向かう矢印であり、jは点C1 とX軸との距
離、kは点BとX軸との距離である。
【0042】図9における矢印D1 とY軸のなす角θ5
は、時計方向回りを正とした場合、 θ5 =tan-1(−e1 /(j−k))…(7)式 から算出することができる。
【0043】ロボット7の回転によって、基板3のX軸
方向の移動量に生じる補正量gは、図9の点Bから点C
2 に向かう矢印D2 から、 g=−e1 −hsin(θ5 −θ3 )…(8)式 により算出することができる。
【0044】図10は(3)式で算出された基板3の傾
きのみを補正した状態であり、図9と同じ配置を示して
いる。但し、f1 を算出するため、基板3の側縁32を
検出した位置E1 が基板3の回転によってE2 に移動し
ている。図10から明らかなように、基板3を第2の位
置である定位置10に置くときに、Y軸方向にmだけ移
動させる必要がある。以下、この量mを求める。
【0045】図10の矢印F1 の長さnは、 n=(p2 +(f1 +q−k)2 1/2 …(9)式 で算出される。(9)式において、矢印F1 は点Bから
点E1 に向かう矢印であり、pは点E1 とY軸との距
離、qは位置検出センサ21とX軸との距離である。
【0046】図10において、矢印F1 とY軸とのなす
角度θ6 は、時計方向回りを正とした場合、 θ6 =tan-1(p/(f1 +q−k))…(10)式 により算出することができる。
【0047】さらに、ロボット7の回転によって基板3
のY軸方向に生じる補正量mは、図中点Bから点E2
向かう矢印F2から、 m=(f1 +q−k)−ncos(θ6 +θ3 )…(11)式 から算出することができる。
【0048】以上から、第2の位置である定位置10に
基板3を置くときの基板3の移動量を算出すると、図1
1は基板3を第2の位置である定位置10に置く状態を
示している。図11において、ロボット7が実際に基板
3を送り出す量r1 は、 r1 =(r0 +e0 −e1 −g)/cos(−θ3 )…(12)式 から算出される。(12)式において、r0 は基板3に
ずれも傾きも全くなかったときの送り出し量である。
【0049】ロボット7が実際に基板3を送出すとき、
図11における横方向にロボット7を変位させるべき量
sは、 s=(f0 −f1 )−m+r1 sin(−θ3 )…(13)式 から算出される。
【0050】なお、一般に基板3の送出し量rは、 r(θ)=2b(cos(θ)−cos(−θ7 )…(14)式 として求められる。但し、θ7 は図10の状態における
第2のアーム6とX1 軸との角度である。
【0051】そこで第2の位置である定位置10に基板
3を置いたときの第2のアーム6とX1 軸の角度θ
8 は、(12)式と(14)式を等号で結び、(14)
式でのθをθ8 とおくと、 (r0 +e0 −e1 −g)/cos(−θ3 )=2b
(cos(θ8 )−cos(−θ7 )となるので、 θ8 =cos-1((r0 +e0 −e1 −g)/2bcos(−θ3 )+cos( −θ7 ))…(15)式 から算出することができる。
【0052】このような実施の形態の基板搬送装置によ
れば、既存の基板搬送装置に対して、2個の位置検出セ
ンサと演算を行う制御手段とを追加するだけで、基板3
を厳密に位置補正することができる効果がある。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、最低2個の位置検出センサと、演算を行う制御
手段とを付加するだけで良く、簡単で安価な構成で、基
板の前後及び左右方向の位置ずれと傾きとを幾何学的に
厳密に補正して第2の場所に置くことができる。
【0054】請求項2の発明によれば、搬送ロボットの
回転及び並進と、第1のアーム及び第2のアームの回転
とを行うため、基板の位置補正を簡単にしかも確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の基板搬送装置の側面図
である。
【図2】基板搬送装置の作動を示す平面図である。
【図3】(a)〜(e)は基板の搬送手順を示す平面図
である。
【図4】図3(a)の作動を説明する要部の拡大平面図
である。
【図5】図3(b)の作動を説明する要部の拡大平面図
である。
【図6】図3(c)の作動を説明する要部の拡大平面図
である。
【図7】図3(d)の作動を説明する要部の拡大平面図
である。
【図8】図3(e)の作動を説明する要部の拡大平面図
である。
【図9】基板の傾きを補正する状態を示す要部の拡大平
面図である。
【図10】基板の傾きを補正する状態をさらに詳細に示
す要部の拡大平面図である。
【図11】基板を第2の場所に置く場合の基板の移動量
を説明する要部の拡大平面図である。
【図12】従来の基板搬送装置の平面図である。
【図13】図12を改良した従来の基板搬送装置の平面
図である。
【図14】(a)〜(c)は図13の基板搬送装置の作
動を示す側面図である。
【図15】(a)〜(f)はさらに別の従来の基板搬送
装置を作動順にを示す側面図である。
【符号の説明】
1 支持部材 3 基板 4 カセット(第1の場所) 5 第1のアーム 6 第2のアーム 7 搬送ロボット 10 定位置(第2の場所) 21 22 位置検出センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の場所に置かれている多角形の基板
    を持ち上げて移動することにより基板を第2の場所に搬
    送する支持部材と、 前記第1の場所から取り出されて移動する基板の移動路
    上に固定的に配置され、基板の隣り合う2辺上の少なく
    とも3点が通過するときの前記支持部材の位置を検出す
    る少なくとも2つの位置検出センサと、 この位置検出センサの検出値に基づいて前記支持部材に
    対する基板の前後及び左右方向の位置ずれと傾きとを算
    出し、この算出値に基づいて前記支持部材を駆動して前
    記第2の場所への正規位置となるように基板の位置補正
    を行う制御手段と、を備えていることを特徴とする基板
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段によって回転並びに並進運
    動が制御される搬送ロボットが前記第1の場所と第2の
    場所との間に配置されると共に、この搬送ロボットに相
    互に回転可能な第1のアーム及び第2のアームが順次連
    結されており、前記第2のアームが回転可能な状態で前
    記支持部材に連結されていることを特徴とする請求項1
    記載の基板搬送装置。
JP12034998A 1998-04-30 1998-04-30 基板搬送装置 Withdrawn JPH11312726A (ja)

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