JP4441902B2 - 照明制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビル施設等業務用または家庭用の照明器具を制御する照明制御システムに係り、特に停電時等の不測の事態が生じたとき、照明を安定的に行える照明制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種照明制御システムは、室内の明るさを検出するセンサーを備えて周囲の明るさを検出していると共に、検出した明るさと記憶した明るさの目標値を比較し、調光可能な照明器具を制御して室内を目標の明るさに制御している。
【0003】
その構成は、図4従来の照明制御システムのフローチャートに示すように、上位制御装置10と、照明制御装置11で構成され、照明制御装置11は上位制御装置10との通信手段を備え、上位制御装置10より明るさの目標値の受信、あるいは記憶した複数の目標値の選択信号等を受信して、照明制御の動作状態を変更することができる。
【0004】
その制御は、図4フローチャートに示すように、明るさの目標値は照明制御装置11の記憶手段11aに、例えば、目標値1、目標値2として記憶され、上位制御装置10から送信された選択信号で、例えば目標値1に選択される。
【0005】
次に、STEP1で室内に設置されたセンサーで検出された室内の明るさを読み込み、STEP2で選択された目標値1と比較し、STEP3で目標値より大きい場合には照明器具の調光度をDOWNし、小さい場合には調光度をUPし、室内の照度が目標値1に一致するように照明制御装置11から照明器具に調光信号を送出し、室内の照明の明るさを制御している。
【0006】
このような照明制御システムは、照明器具の制御は目標値にしたがって照明制御装置11で行い、目標値の変更等の統括制御は上位制御装置10で行うことができるため、上位制御装置10の故障などがあっても、照明器具の制御は独立して照明制御装置11で行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような照明制御システムは、通常、上位制御装置10は、例えばビル全体または各階毎を総括して管理している場合が多く、装置の規模はパーソナルコンピュータ程度の装置となっており、一方、照明制御装置11は、施設における例えば特定階の一部屋の複数の照明器具を制御している場合が多く、組み込みマイコン等を搭載した小規模な装置となっている。
【0008】
このように、装置の規模が異なるため、装置への電源投入から起動状態に達するまでの時間が上位制御装置10と照明制御装置11とで大きく異なる。
【0009】
例えば、上位制御装置10では10分程度かかるに対し、照明制御装置11側は60秒程度の内に起動状態に達することが可能となる。
【0010】
このため、上位制御装置10が起動状態に達した後に、予定された制御を行おうとして、目標値などを照明制御装置11に送信を開始するが、その送信が開始される以前に照明制御装置11は起動状態に達してしまい、照明制御装置11は上位制御装置10から、本来の目的とする照明制御の指示を受けられずに、その内部に予め記憶した目標値、目的とする目標値とは別の目標値で照明器具の制御を開始してしまう問題が生じる。
【0011】
この問題は、例えば、停電時の予備電源として自家発電装置を備えたビルの照明制御で、電源が商用電源から自家発電装置に切り替わったとき、使用電力を低減してランプの照度を落とす減光制御や照明器具の間引き点灯など、さらには非常通路の照明を行おうとしたときに不具合が生じる。
【0012】
すなわち図5従来の照明制御システムのタイムチャートに示すように、A点で停電が発生すると、数分で自家発電装置が起動する(B点)。
【0013】
このとき上位制御装置10には、接点入力等で、自家発電装置が稼動中であることを知らせる信号が入力されている。
【0014】
自家発電装置により上位制御装置10が10分程度後に、D点で起動状態に達したときには、照明制御装置11はすでにC点で起動状態になっており、照明制御装置11は上位制御装置10からの本来停電時に行うべき照明モードである減光制御や照明器具の間引き点灯、非常通路の照明などの制御を行うための目標値#2の指示信号を受け取らないまま、E点で、照明制御装置11の内部に予め記憶された、例えば全光制御の目標値#1で制御させてしまう信号を照明器具に送出してしまい、照明器具は目的としない全光制御の目標値#1で点灯してしまう。
【0015】
このため、停電で一時暗くなった室内が、突然全光制御の照明状態になって眩しくなったり、電力を落とした減光制御や間引き点灯にならないため自家発電装置に過剰な負担をかけたり容量をオーバーしてしまう問題が生じ、また非常通路の照明が点灯されないような問題が生じる。
【0016】
したがって、例えば、停電時の予備電源として自家発電装置を備えたビルの照明制御で、電源が自家発電装置に切り替わったときに、使用電力を低減したランプの照度を落とす減光制御や照明器具の間引き点灯、さらには非常通路の照明など、目的に応じた照明が確実に行うことができる照明制御システムが切望されている。
【0017】
この種、停電時の問題を改良するための従来技術として、特開平9−289692号公報記載の技術が存在するが、この内容は、停電発生時に強制的に重要度の高い被制御負荷のみの動作を継続させ、その他の被制御負荷を強制的に動作停止にさせ、強制制御解除時には元の状態に戻すようにしたシステムであり、このシステムは上位制御装置と照明制御装置よりなる照明制御システムを前提としたものではなく、本発明における従来の問題を解決するものではない。
【0018】
本発明は、上述した従来の照明制御システムの問題に鑑み、照明制御装置の電源が投入されてから上位制御装置が正常に動作しない期間では、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段を具備させ、例えば、減光制御や照明器具の間引き点灯、非常通路の照明など、目的とする所定の照明モードに確実に制御できる照明制御システムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の照明制御システムの発明は、照明器具の被照射エリアの明るさを検出する検出手段と;明るさの目標値を伝送する上位制御装置と;検出手段により検出された明るさと上位制御装置より伝送された明るさの目標値を比較して照明器具の光出力を制御する上位制御装置より規模の小さい照明制御装置と;前記照明制御装置の電源が投入されてから前記上位制御装置が正常に動作しない期間では、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段と;を具備していることを特徴とする。
【0020】
「検出手段」は、例えば光電管、Cds等の光伝導セルからなる光センサーで構成され、照明器具の蛍光ランプからの直射光または床面や壁面などからの反射光で、被照射エリアの明るさを検出するもので、その検出出力の伝送手段は、赤外線などによる無線式でも、また伝送信号線を使用した有線式でもよい。
【0021】
「上位制御装置」は、例えばコンピュータで制御装置が構成され、例えばビルの集中制御室に設置され、ビル全体または各階毎を総括して管理し、部屋に設置された複数の照明器具の動作目標照度や目標調光度など、照明器具の動作に必要な各種の明るさの動作設定値が記憶、設定され、例えば明るさの目標値の指示、変更などを統括制御することが好ましい。制御装置のコンピュータはパーソナルコンピュータ等で構成してもよい。
【0022】
「明るさの目標値を伝送する」とは、上位制御装置の各種の明るさの動作設定値を照明制御装置に伝送することを意味し、その伝送手段は伝送信号線を使用した有線式のもの、または赤外線などによる無線式によるものでもよい。
【0023】
「照明制御装置」は、例えば組み込みマイコンなどを搭載した規模の制御装置で構成され、例えばビルにおける特定階の一部屋の天井裏に設置され、部屋に設置された複数の照明器具を制御することが好ましく、上位制御装置の故障などがあっても独立して制御できるようにしたものが好ましい。
【0024】
また、「照明制御装置」は、上位制御装置との間で有線式もしくは無線式の伝送手段を備え、上位制御装置に設定された各種の明るさの動作設定値である目標値を受けて記憶し、あるいは記憶した複数の目標値を選択するための選択、切替信号などを上位制御装置から受けて動作状態を変更することが好ましい。
「上位制御装置より規模の小さい照明制御装置」は、上位制御装置は、ビル全体または各階毎を総括して管理している場合が多く、装置の規模は管理規模に合わせて、例えばパーソナルコンピュータ程度の規模の装置となっており、一方照明制御装置は、ビルにおける特定階の一部屋の複数の照明器具を制御している場合が多く、例えば組み込みマイコン等を搭載したもので、上位制御装置に比較して規模小の装置となっていることを意味している。
【0025】
「検出手段により検出された明るさと上位制御装置より伝送された明るさの目標値を比較して照明器具の光出力を制御する」とは、上位制御手段から受けた明るさの目標値と、検出手段により検出された現在の部屋の明るさとを比較し、明るさが目標値に一致するように照明器具に調光信号を送出し、照明器具の光出力を制御することを意味する。
【0026】
「照明制御装置の電源が投入されてから上位制御装置が正常に動作しない期間では」とは、例えば、照明制御装置の電源が投入されてから上位制御装置が起動していることが確認できるまでの時間が経過した状況か、または上位制御装置から所定の明るさの目標値もしくは明るさの目標値の選択信号等が伝送されてこない状況等、上位制御装置が正常に動作していない状況を意味する。換言すれば、上位制御装置が起動している状態が確認、もしくは信じられる状況になるまでの期間であり、これら例示した状況には限定されない。
【0027】
「所定の照明モード」とは、検出手段により検出された明るさと上位制御装置より伝送された明るさの目標値を比較して照明器具の光出力が制御される照明モードではなく、目的とする一定の照明モードに固定されて設定された上位制御装置とは独立した目標値を意味し、例えば、停電時の際に使用される予備電源の省電力のために行われる、調光度を落とした減光制御や照明器具の間引き点灯、さらには非常通路の照明等の照明モードを意味するが、この所定の照明モードの内容はこれらの方式には限定されない。
【0028】
所定の照明モードは、照明制御装置に記憶、設定されていることが好ましいが、上位制御装置に設定し、上位制御装置からの指示信号により適宜、照明制御装置に記憶、設定されるようにしてもよい。
【0029】
「所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段」とは、例えば、停電時に、電源が商用電源から予備電源である自家発電装置に切り替わったときに、使用電力を低減した減光制御や照明器具の間引き点灯、非常通路の照明等の所定の照明モードを目標値として照明制御する固定制御手段を有していることを意味し、上記のように目標値とする所定の照明モードの内容は、これらに限定はされない。
【0030】
本発明によれば、照明制御装置の電源が投入されてから上位制御装置が正常に動作しない期間では、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段を有しているため、例えば、停電時に、電源が自家発電装置に切り替わったときに、使用電力を低減した減光制御や照明器具の間引き点灯、非常通路の照明等、目的とする所定の照明モードを確実に動作させることができる。
【0031】
請求項2記載の照明制御システムの発明は、照明器具の被照射エリアの明るさを検出する検出手段と;明るさの目標値を伝送する上位制御装置と;検出手段により検出された明るさと上位制御装置より伝送された明るさの目標値を比較して照明器具の光出力を制御する上位制御装置より規模の小さい照明制御装置と;前記照明制御装置の電源が投入されてから前記上位制御装置から明るさまたは照明モードの目標値を受けるまでは、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段と;を具備していることを特徴とする。
【0033】
「上位制御装置から明るさまたは照明モードの目標値を受けるまで」とは、上位制御装置が上位制御装置に設定された明るさまたは照明モードの目標値を伝送し、照明制御装置がその目標値を受け、上位制御装置が起動したことが確認、もしくは信ずる状況になるまでを意味している。
【0034】
目標値が上位制御装置に複数設定されている場合には、そのいずれの目標値でもよく、もしくは特定の目標値が伝送され、それを受けたときまでとしても、また状況に応じ複数の目標値の内のいずれかを適宜選択できるようにしてもよい。
【0035】
本発明によれば、照明制御装置の電源が投入されてから上位制御装置から明るさまたは照明モードの目標値を受けるまでは、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段を有しているため、例えば、停電時に、電源が自家発電装置に切り替わったときに、使用電力を低減した減光制御や照明器具の間引き点灯、非常通路の照明等、目的とする所定の照明モードを確実に動作させることができる。
【0036】
請求項3に記載の照明制御システムの発明は、照明器具の被照射エリアの明るさを検出する検出手段と;明るさの目標値を伝送する上位制御装置と;検出手段により検出された明るさと上位制御装置より伝送された明るさの目標値を比較して照明器具の光出力を制御する上位制御装置より規模の小さい照明制御装置と;前記照明制御装置の電源が投入されてから所定の時間は、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段と;を具備していることを特徴とする。
【0037】
「照明制御装置の電源が投入されてから所定の時間」とは、上位制御装置が起動していることが確認できるまでの時間が経過し、上位制御装置が起動したことが確認、もしくは信ずる状況になるまでを意味している。換言すれば、上位制御装置の起動に要する時間より若干多い時間が好ましいが、システム設計の上で、その状況、目的に応じて適宜決定すればよい。
【0038】
本発明によれば、照明制御装置の電源が投入されてから所定の時間は、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段を有しているため、例えば、停電時に、電源が自家発電装置に切り替わったときに、使用電力を低減した減光制御や照明器具の間引き点灯、非常通路の照明等、目的とする所定の照明モードを確実に動作させることができる。
【0039】
請求項4に記載の照明制御システムの発明は、請求項3記載の照明制御システムにおいて、前記照明制御装置は、前記所定の時間を記憶すると共に、この所定の時間は上位制御装置から変更可能であることを特徴とする。
【0040】
本発明によれば、照明制御装置は、照明制御装置の電源が投入されてから所定の時間を記憶すると共に、この所定の時間は上位制御装置から、施設の状況、使用目的、装置の規模等に応じて、調整、変更ができるため、目的に応じて、より確実に使用電力を低減した減光制御や照明器具の間引き点灯、非常通路の照明等の目的とする所定の照明モードを動作させることができる。
【0041】
請求項5に記載の照明制御システムの発明は、請求項1ないし4いずれか一記載の照明制御システムにおいて、前記固定制御手段の所定の照明モードは、上位制御装置から変更可能であることを特徴とする。
【0042】
本発明によれば、固定制御手段の所定の照明モードは、施設の状況、使用目的等に応じて変更ができるため、使用電力を低減した減光制御や、照明器具の間引き点灯、さらには非常通路の照明等の各種目的に応じた所定の照明モードに切り替えることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る照明制御システムの第一の実施形態について説明する。
【0044】
図1〜図3は、本発明照明制御システムの第一の実施形態を示し、図1は照明制御システムの概略構成図、図2は照明制御システムのフローチャート、図3は照明制御システムのタイムチャートである。
【0045】
図1において、照明制御システム1は、上位制御装置2、照明制御装置3、複数の照明器具4、検出手段を構成する光センサー5から構成されている。
【0046】
照明器具4は、部屋の天井6に直付けされ、蛍光ランプ及び高周波点灯装置を備え、照明制御装置3から送出される調光信号に応じて高周波電力を出力し、この出力により蛍光ランプを適宜調光するように構成されている。
【0047】
光センサー5は、部屋の床面に配設され、その受光面5aが照明器具4により照射された被照射エリアの明るさを検出し、その明るさに応じた検出出力を赤外線により照明制御装置3に送出するようになっている。
【0048】
照明制御装置3は、記憶部、判別部や調光信号生成部等を有する組み込みマイコンを搭載したもので、各照明器具4と調光信号線4aで接続されて、天井6の裏側に設置されており、上位制御装置2から送信される明るさの目標値と、光センサー5から送出された現状の部屋の明るさの検出値とを比較して、目標値に合わせた明るさになるようにするための調光信号を、それぞれの照明器具4の高周波点灯装置に送出し、蛍光ランプの明るさを制御して、部屋の明るさを目標の明るさにするように制御する。
【0049】
また、照明制御装置3には、目的とする一定の照明モードに固定されて設定され、上位制御装置とは独立した所定の照明モードを目標値とする固定制御手段、本実施形態では、停電時の際に使用さる予備電源である自家発電装置の省電力などのために行われる、調光度を落とした減光制御点灯、照明器具を全点灯でなく所定の間隔で間引く間引き点灯、非常通路の照明の3種類の所定の照明モードが記憶、設定され、上位制御装置が正常に動作していない期間、すなわち上位制御装置2から目標値の送信がなく、照明制御装置3がその目標値を受信しない限り、この固定制御手段で制御されるようにし、上位制御装置2が正常に起動状態に達した後は、上位制御装置2からの指示信号を受信して、その指示にしたがい各照明器具を制御するようになっている。
【0050】
上位制御装置2は、パーソナルコンピュータと同程度の規模で、情報設定部、記憶部、信号生成部等を有する制御装置として構成され、照明制御装置3と伝送信号線3aで接続され、施設の集中制御室に設置されており、照明器具4を種々の明るさで制御するための複数の明るさの目標値が設定され、オペレーターの操作によりその目標値を照明制御装置3に送信したり、または照明制御装置3に記憶された複数の目標値を所定の目標値に切り替えたり、照明制御装置3に記憶された上記3種類の照明モードからなる固定制御手段のいずれかを選択するための選択信号を送信するように構成されている。
【0051】
本実施形態の場合、固定制御手段は調光度を落とした減光制御の照明モードに予め設定されている。
【0052】
上位制御装置2及び照明制御装置3、照明器具4、光センサー5は、それぞれ独立した電源に接続されて制御し得るようになっている。
【0053】
次に、上記実施形態の作用について説明する。
【0054】
図2は照明制御システムのフローチャート、図3は照明制御システムのタイムチャートである。
【0055】
定常時、電源が投入されると、上位制御装置2及び照明制御装置3が立ち上がる。照明制御装置3は、装置の規模が上位制御装置2より小のため、上位制御装置2より先に起動状態に達し、まずSTEP1で固定制御手段である所定の照明モードの目標値#2、本実施形態の場合、予め設定された減光制御を選択する。
【0056】
照明制御装置3のプログラムは、同時並行的に減光制御の調光信号を各照明器具4に出力しながら上位制御装置2からの明るさの目標値の受信がないかを確認し続ける。
【0057】
次に、電源投入から10分程度後に、上位制御装置2が正常に起動状態に達し、STEP2で予め決定されている全光制御の目標値#1の信号を送出し、照明制御装置3がその信号を受信して、目標値#2の減光制御から目標値#1の全光制御へ入れ替えると共に、動作目標を目標値#1の全光制御に変更して各照明器具4を全点灯させる。
【0058】
さらに、照明制御装置3は、上位制御装置2から動作目標値の切替信号が送信されていないかの確認を平行して続ける。
【0059】
例えば昼間急に悪天候となり外が暗くなって、さらに部屋の照度を上げる必要がある場合、オペレーターが照度アップの目標値#3への切替信号を上位制御装置2から送信する。
【0060】
STEP3で、照明制御装置3が切替信号を受信し、目標値#1の全光制御から照度アップの目標値#3に入れ替えると共に、動作目標を目標値#3に変更して各照明器具4を照度アップの動作で点灯させる。
【0061】
上位制御装置2の故障等で、所定の時間、例えば15分程度、時間が経過しても、上位制御装置2から目標値等の信号がない場合には、STEP4で目標値#1の全光制御へ移行する。
【0062】
次に停電が発生した場合の動作を説明する。
【0063】
図3のA点で停電が発生すると、照明器具4をはじめ上位制御装置2、照明制御装置3が電力の供給を受けられないために全てが停止する。
【0064】
その後、施設に設置された予備電源である自家発電装置がB点で起動し、照明器具4、上位制御装置2、照明制御装置3に電力が供給されるが、上述のように装置の規模の差から、照明制御装置3は先にC点で起動状態に達し、上位制御装置2は最も遅くなりD点で起動状態に達する。
【0065】
このとき上位制御装置2には、接点入力等で自家発電装置が稼動中であることを知らせる信号が入力されている。
【0066】
照明制御装置3は、上位制御装置2から目標値の信号がない限り、目標値#2で動作するように設定されているので、減光制御を選択し、照明器具4はE点から照度を落とした減光照明を行う。
【0067】
その後、D点で上位制御装置2が正常に起動状態に達し、上位制御装置2は自家発電装置が稼動中の時には目標値#2の減光制御を選択するように予め設定されているため、上位制御装置2は目標値#2を照明制御装置3に送信する。
【0068】
照明制御装置3はその信号を受信して、照明器具4に減光制御である目標値#2の信号を送出し、照明器具4はF点でE点から連続して照度を落とした減光照明を引き続き行う。
【0069】
このため、停電で暗くなった状態から、自家発電による復帰の際、突然目標値#1の全光制御になって、眩しくなるようなことがなく、さらに自家発電装置に過剰な負担をかけたり容量をオーバーしたり、自家発電時において、いたずらに電力を消費しないようになっている。
【0070】
本実施形態では、E点から開始される固定制御手段と、F点から開始される固定制御手段は、その照明モードを目標値#2の減光制御として同一のモードにしたが、F点から開始される照明モードはE点から開始されるモードと同一である必要はなく、例えば、F点からは間引き点灯の目標値にするようにしてもよい。
【0071】
なお、電源が自家発電装置に切り替わったときには、上位制御装置2から所定時間がたっても信号が来ないときには、目標値#1の全光制御に切り替わらないように設定してあり、自家発電のときに全光制御の点灯状態になることはない。
【0072】
停電が復帰し、電源が自家発電装置から商用電源に切り替わると、上記に説明した定常時の動作に戻り所定の制御が行われる。
【0073】
次に、固定制御手段の所定の照明モードの変更方法につき説明する。
【0074】
照明制御装置3には、固定制御手段の所定の照明モードとして、調光度を落とした減光制御、間引き点灯、非常通路の照明の3種類の照明モードが記憶、設定されており、施設の状況、使用目的等に応じて固定制御手段の所定の照明モードを切り替えるときには、オペレーターが上位制御装置2を操作して固定制御手段の切り替え信号、例えば、減光制御から間引き点灯に切り替える信号を照明制御装置3に送信する。
【0075】
照明制御装置3は、上位制御装置2からの切り替え信号を受信し、記憶された3種類の照明モードから間引き点灯のモードを選択し、上位制御装置2から目標値の信号が送信されない限り、間引き点灯で照明を行うようにする。
【0076】
次に第二の実施形態について説明する。
【0077】
上記第一の実施形態では、照明制御装置3は、上位制御装置が正常に動作していない期間、すなわち上位制御装置2から明るさの目標値の信号を受信しない限り、減光制御の照明モードである固定制御手段で照明制御をするようにしたが、本実施形態では、前記照明制御装置の電源が投入されてから所定の時間、換言すれば照明制御装置3に電源が投入されてから上位制御装置2が正常に起動状態に達していることが確認できるまでの時間、上位制御装置2が起動状態に達するまでに要する時間より若干多い時間、例えば15分の時間を照明制御装置3に記憶させ、この時間内では、減光制御の照明モードである固定制御手段で制御するようにしたものである。
【0078】
この照明制御装置3に電源が投入されてから上位制御装置2が起動していることが確認できるまでの時間は、施設の状況、使用目的、装置の規模等に合わせるため変更することができる。
【0079】
時間の変更方法は、上位制御装置2から照明制御装置3に、時間変更信号を送信すればよく、照明制御装置3は、上位制御装置2からの時間変更信号を受信して変更された時間で制御を開始する。
【0080】
その他の構成及び作用は、上記第一の実施形態と同様である。
【0081】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
【0082】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、上位制御装置より規模の小さい照明制御装置を有する照明制御システムにおいて、照明制御装置の電源が投入されてから上位制御装置が正常に動作しない期間では、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段を有しているため、照明制御装置の電源立上げ時から目的とする所定の照明モードを確実に動作させることができる。
【0083】
請求項2の発明によれば、上位制御装置より規模の小さい照明制御装置を有する照明制御システムにおいて、照明制御装置の電源が投入されてから前記上位制御装置から明るさまたは照明モードの目標値を受けるまでは、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段を有しているため、照明制御装置の電源立上げ時から目的とする所定の照明モードを確実に動作させることができる。
【0084】
請求項3の発明によれば、上位制御装置より規模の小さい照明制御装置を有する照明制御システムにおいて、照明制御装置の電源が投入されてから所定の時間は、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段を有しているため、照明制御装置の電源立上げ時から目的とする所定の照明モードを確実に動作させることができる。
【0085】
請求項4の発明によれば、請求項3の発明において、照明制御装置は、所定の時間を記憶すると共に、この所定の時間は上位制御装置から変更可能であるため、施設の状況、使用目的、装置の規模等に応じ、調整、変更ができるため、より確実に目的とする所定の照明モードを動作させることができる。
【0086】
請求項5の発明によれば、請求項1ないし4いずれか一記載の発明において、固定制御手段の所定の照明モードは、上位制御装置から変更可能であるため、施設の状況、使用目的等に応じて変更ができるため、各種目的に応じた所定の照明モードに切り替えることができ、より確実に目的とする所定の照明モードを動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる照明制御システムの概略構成図。
【図2】本発明の第一の実施形態にかかる照明制御システムのフローチャート。
【図3】本発明の第一の実施形態にかかる照明制御システムのタイムチャート。
【図4】従来の照明制御システムのフローチャート。
【図5】従来の照明制御システムのタイムチャート。
【符号の説明】
1 照明制御システム
2 上位制御装置
3 照明制御装置
4 照明器具
5 検出装置
Claims (5)
- 照明器具の被照射エリアの明るさを検出する検出手段と;
明るさの目標値を伝送する上位制御装置と;
検出手段により検出された明るさと上位制御装置より伝送された明るさの目標値を比較して照明器具の光出力を制御する上位制御装置より規模の小さい照明制御装置と;
前記照明制御装置の電源が投入されてから前記上位制御装置が正常に動作しない期間では、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段と;
を具備していることを特徴とする照明制御システム。 - 照明器具の被照射エリアの明るさを検出する検出手段と;
明るさの目標値を伝送する上位制御装置と;
検出手段により検出された明るさと上位制御装置より伝送された明るさの目標値を比較して照明器具の光出力を制御する上位制御装置より規模の小さい照明制御装置と;
前記照明制御装置の電源が投入されてから前記上位制御装置から明るさまたは照明モードの目標値を受けるまでは、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段と;
を具備していることを特徴とする照明制御システム。 - 照明器具の被照射エリアの明るさを検出する検出手段と;
明るさの目標値を伝送する上位制御装置と;
検出手段により検出された明るさと上位制御装置より伝送された明るさの目標値を比較して照明器具の光出力を制御する上位制御装置より規模の小さい照明制御装置と;
前記照明制御装置の電源が投入されてから所定の時間は、所定の照明モードを目標値として制御するように構成した固定制御手段と;
を具備していることを特徴とする照明制御システム。 - 前記照明制御装置は、前記所定の時間を記憶すると共に、この所定の時間は上位制御装置から変更可能であることを特徴とする請求項3記載の照明制御システム。
- 前記固定制御手段の所定の照明モードは、上位制御装置から変更可能であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の照明制御システム。
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