JP4415917B2 - 記録シート搬送機構及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録シートを搬送する記録シート搬送機構及びこの記録シート搬送機構を備えた画像形成装置に関する。
記録シートを搬送する記録シート搬送機構としては、図11に示すように、記録シート収容部110の最上にある記録シートSを送り出すナジャーローラ102と、このナジャーローラ102の下流側に配置されたフィードローラ104と、このフィードローラ104の下側に対向して配置されたリタードローラ106と、このリタードローラ106の下流側に配置された一対の搬送ローラ108とで構成される記録シート搬送機構100が知られている(例えば、特許文献1)。
以上の構成によれば、ナジャーローラ102が、記録シート収容部110に積載収容された用紙のうち、最上にある1枚目の記録シートSに圧接して、1枚目の記録シートSを記録シート収容部110から送り出す。
記録シート収容部110から送り出された1枚目の記録シートSは、フィードローラ104とリタードローラ106との間に形成されたニップ部Nに導入され、その記録シートSの上面にフィードローラ104が当接して、下流へ搬送される。
このとき、記録シート収容部110から複数の記録シートSが重なって送り出された場合は、フィードローラ104に対向して配置されたリタードローラ106が、2枚目以降の記録シートSへ下面側から搬送抵抗を付与することにより、記録シートSの重送を防止する。
なお、記録シートSが正しく1枚だけ搬送されている場合にも、リタードローラ106からその記録シートSへ搬送抵抗が付与されてしまうが、リタードローラ106に所定力以上の摩擦力が作用して、リタードローラ106が従動回転するため、記録シートSの搬送動作を妨げない。
フィードローラ104で搬送される記録シートSは、フィードローラ104の下流側にある一対の搬送ローラ108に受け渡され、この搬送ローラ108が更に下流へ記録シートSを搬送する。
この記録シート搬送機構100では、フィードローラ104が搬送する記録シートSの先端部が、一対の搬送ローラ108に到達すると、一対の搬送ローラ108から搬送力を付与される一方、その記録シートSの後端部は、リタードローラ106から搬送抵抗を付与される。
このように、一対の搬送ローラ108による搬送力とリタードローラ106の搬送抵抗とが同時に記録シートSへ付与されることにより、記録シートSへ張力が作用する。
特開平6−144622号公報
記録シートSに張力が発生することにより、図11に示すように、記録シートSがニップ部Nを抜ける直前に、記録シートSの後端部は、フィードローラ104に強く巻き付けられ、フィードローラ104の半径とほぼ同等の曲げ半径で湾曲する。この記録シートSの後端部が、ニップ部を抜けた直後には、記録シートSに作用する張力が急激に解放される。これにより、記録シートSの後端部の曲げが急激に解消されて弾かれることにより、用紙Pの後端部で衝撃音が生じる。
本発明は、上記事実を考慮し、記録シートの後端部が弾かれることにより発生する衝撃音を抑制することを目的とする。
本発明の請求項1に係る記録シート搬送機構は、記録シート収容部から送り出された記録シートの表面に当接して該記録シートを搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材に対向して配置され、前記記録シートの裏面側から搬送抵抗を付与することにより、前記第1搬送部材が搬送する記録シートの重送を防止する重送防止部材と、前記第1搬送部材の下流側に設けられ、前記第1搬送部材から搬送される記録シートを下流へ挟持搬送する一対の第2搬送部材と、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間に設けられ、前記第2搬送部材の搬送力及び前記重送防止部材の搬送抵抗により前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間において張力が作用した状態の前記記録シートに当接開始し、該張力が前記記録シートの幅方向一端側で他端側よりも強くなるように前記記録シートの前記表面に当接する張力偏在部材と、を備えたことを特徴とする
この構成よれば、記録シート収容部から送り出された記録シートが、第1搬送部材と重送防止部材との間へ導入されると、第1搬送部材が、その記録シートの表面に当接して、この記録シートを搬送する。
記録シートが記録シート収容部から送り出される際に、記録シートが重なって複数枚送り出された場合は、複数枚の記録シートのうち、裏面側にある記録シート(重送防止部材側にある記録シート)へ、重送防止部材が、搬送抵抗を付与することにより、第1搬送部材が搬送する記録シートの重送(複数枚の記録シートが重なって搬送されること)を防止する。
第1搬送部材から搬送される記録シートは、第1搬送部材の下流側に設けられた一対の第2搬送部材で、下流へ挟持搬送される。
この構成では、第1搬送部材が搬送する記録シートの先端部が、一対の第2搬送部材に到達すると、第2搬送部材から搬送力を付与される一方、その記録シートの後端部は、重送防止部材から搬送抵抗を付与される。これにより、記録シートへ張力が作用する。
ここで、請求項1の構成では、第1搬送部材と第2搬送部材との間に設けられた張力偏在部材が、前記第2搬送部材の搬送力及び前記重送防止部材の搬送抵抗により前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間において張力が作用した状態の前記記録シートに当接開始し、該張力が前記記録シートの幅方向一端側で他端側よりも強くなるように前記記録シートの前記表面に当接する。
これにより、張力が強く作用した記録シートの幅方向一端側の後端部が、第1搬送部材と重送防止部材との間から先に引き抜かれ、それに遅れて他端側が抜かれる。このように、記録シートの幅方向一端側と他端側とで抜ける時間に差が生じるため、記録シートへ作用する張力が急激に解放されることがない。
これにより、張力が強く作用した記録シートの幅方向一端側の後端部が、第1搬送部材と重送防止部材との間から先に引き抜かれ、それに遅れて他端側が抜かれる。このように、記録シートの幅方向一端側と他端側とで抜ける時間に差が生じるため、記録シートへ作用する張力が急激に解放されることがない。
このため、記録シートの後端部の曲げが急激に解消されることもなく、記録シートの後端部が弾かれることにより発生する衝撃音を抑制できる。
なお、本明細書において、記録シートとは、紙、プラスチックフィルム、その他のシート状の記録媒体をいう。
本発明の請求項1に係る張力偏在部材は、本発明の請求項2に記載のように、前記記録シートの幅方向に対して斜めに配置され、前記記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接する当接部材としてもよい。
本発明の請求項3に係る記録シート搬送機構は、記録シート収容部から送り出された記録シートの表面に当接して該記録シートを搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材に対向して配置され、前記記録シートの裏面側から搬送抵抗を付与することにより、前記第1搬送部材が搬送する記録シートの重送を防止する重送防止部材と、前記第1搬送部材の下流側に設けられ、前記第1搬送部材から搬送される記録シートを下流へ挟持搬送する一対の第2搬送部材と、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間に設けられ、前記記録シートの幅方向一端側へ偏って張力を作用させる張力偏在部材と、を備え、前記張力偏在部材は、前記記録シートの幅方向一端側に配置され、前記記録シートの前記表面の一端側へ当接する当接部材であることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る記録シート搬送機構は、記録シート収容部から送り出された記録シートの表面に当接して該記録シートを搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材に対向して配置され、前記記録シートの裏面側から搬送抵抗を付与することにより、前記第1搬送部材が搬送する記録シートの重送を防止する重送防止部材と、前記第1搬送部材の下流側に設けられ、前記第1搬送部材から搬送される記録シートを下流へ挟持搬送する一対の第2搬送部材と、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間に設けられ、前記記録シートの幅方向一端側へ偏って張力を作用させる張力偏在部材と、を備え、前記張力偏在部材は、前記記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接すると共に、前記記録シートの幅方向一端側の径が他端側に比べて大きくされている当接部材であることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る記録シート搬送機構は、記録シート収容部から送り出された記録シートの表面に当接して該記録シートを搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材に対向して配置され、前記記録シートの裏面側から搬送抵抗を付与することにより、前記第1搬送部材が搬送する記録シートの重送を防止する重送防止部材と、前記第1搬送部材の下流側に設けられ、前記第1搬送部材から搬送される記録シートを下流へ挟持搬送する一対の第2搬送部材と、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間に設けられ、前記記録シートの幅方向一端側へ偏って張力を作用させる張力偏在部材と、を備え、前記張力偏在部材は、前記記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接すると共に、前記記録シートの幅方向一端側の硬度が他端側に比べて高くされている当接部材であることを特徴とする。
張力偏在部材は、湾曲した背面側が前記記録シートに当接するシュート部材としてもよい。
張力偏在部材は、搬送される前記記録シートに従動するコロとしてもよい。
この構成では、張力偏在部材としてのコロが、搬送される記録シートに従動する。このため、コロが、記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接しても、搬送される記録シートの搬送抵抗とならない。
また、記録シートとコロとの間の摺動摩擦抵抗を小さくできるので、記録シートとコロとがすれる際に発生する摺動音(擦過音)を抑制することができる。
本発明の請求項6に係る記録シート搬送機構は、請求項1〜5のいずれか1項の構成において、前記第2搬送部材が、前記記録シートのスキューを補正するレジストレーションローラであることを特徴とする。
本発明の構成では、第1搬送部材と第2搬送部材との間に設けられた張力偏在部材が、記録シートの幅方向一端側へ偏って張力を作用させる。このため、所定の搬送方向に対して、記録シートが斜めになって第2搬送部材へ搬送されるおそれがある。
請求項6の構成によれば、第1搬送部材の下流側に設けられた第2搬送部材としてのレジストレーションローラが、記録シートのスキューを補正する。このため、記録シートが斜めになってレジストレーションローラへ搬送されても、レジストレーションローラを通過した後に、記録シートのスキューが解消され、記録シートが適正な姿勢で下流へ搬送される。
本発明の請求項7に係る画像形成装置は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録シート搬送機構を備えたことを特徴とする。
本発明は、上記構成としたので、記録シートの後端部が弾かれることにより発生する衝撃音を抑制することができる。
以下に、本発明の記録シート搬送機構及びその記録シート搬送機構を備えた画像形成装置に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
まず、本発明の画像形成装置としての複写機の全体構成について説明する。図1には、本実施形態に係る複写機を前方からみた正面図が示されている。
図1に示すように、本実施形態に係る複写機10は、装置上部に配置された画像読取ユニット(スキャンユニット)12と、装置下部に配置された画像記録ユニット(プリンタユニット)14とから構成されている。画像読取ユニット12は、原稿の画像を読み取り、その読み取った画像を電気的な画像信号に変換し、画像記録ユニット14は、画像読取ユニット12が変換した画像信号に基づいて画像記録を行う。
画像読取ユニット12は、読み取り対象となる原稿を載せるプラテンガラス18を備えている。プラテンガラス18の上方には、プラテンガラス18に載せられた原稿を保持するプラテンカバー16が開閉可能に取り付けられている。
この画像読取ユニット12では、プラテンガラス18に載せられた原稿へ、露光光学系28から照射される照射光を図1における左右方向へ沿って走査し、原稿から反射した反射光を検出し、電気的な画像信号に変換するように構成されている。
一方、画像記録ユニット14は、その下部に、記録シートとしての用紙Pを積載収容する給紙トレイ(記録シート収容部)46を備えている。
この給紙トレイ46は、複写機10の前方へ引き出し可能にガイドレール48に支持されている。給紙トレイ46の下部に設けられた凸部50がガイドレール48に案内されることにより、給紙トレイ46は、複写機10へ装着されると共に、複写機10の前方へ引き出される。
給紙トレイ46の上方には、後述する用紙搬送機構によって給紙トレイ46から搬送される用紙Pへ画像を記録する画像記録部31が設けられている。
画像記録部31は、一方向(図1において時計方向)へ回転する感光体ドラム32を備えている。
感光体ドラム32の周囲には、感光体ドラム32の回転方向上流から順に、感光体ドラム32の表面を帯電させる帯電ローラ34と、感光体ドラム32へ露光し、画像読取ユニット12が変換した画像信号に基づいて感光体ドラム32上に静電潜像を形成する露光装置30と、感光体ドラム32上に形成された静電潜像へトナーを付着させて現像する現像ローラ38と、感光体ドラム32上に形成されたトナー画像を用紙Pへ転写する転写ローラ40が設けられている。
感光体ドラム32の用紙搬送方向下流側には、用紙Pへ転写されたトナー画像を定着させる一対の定着ローラ42が設けられている。
一対の定着ローラ42の用紙搬送方向下流側には、トナー画像が定着された用紙Pを排紙トレイ20へ排出する一対の排出ロール44が配置されている。
次に、本実施形態に係る複写機の一連の複写動作(画像形成動作)について説明する。
画像読取ユニット12において、プラテンガラス18に載せられた原稿から画像を読み取り、電気的な画像信号に変換する。この画像信号は、露光装置30へ入力される。
一方、画像記録ユニット14においては、感光体ドラム32の表面が、帯電ローラ34により一様に帯電する。帯電した感光体ドラム32の表面は、露光装置30により露光され、画像読取ユニット12が変換した画像信号に応じた静電潜像が感光体ドラム32の表面に形成される。
感光体ドラム32に形成された静電潜像は、現像ローラ38によって現像されることにより、感光体ドラム32上にトナー画像が形成される。感光体ドラム32に形成されたトナー画像は、転写ローラ40により、給紙トレイ46から搬送される用紙Pに転写される。
トナー像が転写された用紙Pは、一対の定着ローラ42より画像が定着された後、排出ロール44により排紙トレイ20へ排出される。
以上のように、複写機10において、一連の複写動作(画像形成動作)が行われる。
ここで、給紙トレイ46から画像記録部31へ用紙Pを搬送する用紙搬送機構(記録シート搬送機構)60を説明する。
用紙搬送機構60は、図1に示すように、給紙トレイ46から用紙Pを一枚ずつ給紙する給紙部49と、給紙部49によって給紙された用紙Pを画像記録部31へ搬送する搬送部51から構成されている。
給紙部49は、給紙トレイ46の先端側(図1において左端側)の上部で軸支されたナジャーローラ58を備えている。ナジャーローラ58は、駆動部(図示省略)によって、用紙搬送方向に直交する方向を軸方向として、この軸周りに回転する駆動ローラである。ナジャーローラ58の軸方向長さは、図2に示すように、用紙Pの用紙幅より短くされている。
このナジャーローラ58が、給紙トレイ46に積載収容された複数の用紙Pのうち、最上にある用紙Pの上面の先端側の幅方向(搬送方向と直交する方向)中央部に圧接して、回転駆動することにより、給紙トレイ46内から用紙Pが送り出される。
なお、ナジャーローラ58の回転軸と、駆動部(図示省略)とを接続するギア部(図示省略)には、ワンウェイクラッチ(図示省略)が配置されている。このワンウェイクラッチの作用により、駆動が止められたナジャーローラ58は、従動ローラとして機能する。
ナジャーローラ58の用紙搬送方向下流側には、フィードローラ(第1搬送部材)70が軸支されている。
フィードローラ70の下側には、リタードローラ(重送防止部材)62がフィードローラ70に対向して配置されている。これにより、フィードローラ70とリタードローラ62との間に、給紙トレイ46内から送り出された用紙Pを挟持するニップ部N1が形成される。なお、フィードローラ70及びリタードローラ62は、ナジャーローラ58の略水平方向の位置に配置されている。
フィードローラ70は、駆動部(図示省略)によって、用紙搬送方向に直交する方向を軸方向として、この軸周りに回転する駆動ローラである。フィードローラ70の軸方向長さは、用紙Pの用紙幅より短くされている。
このフィードローラ70が、給紙トレイ46から送り出されニップ部N1に導入される用紙Pの上面(表面)の幅方向中央部に当接して、回転駆動することにより、用紙Pが下流へ搬送される。
なお、ナジャーローラ58の場合と同様、フィードローラ70の回転軸と、駆動部(図示省略)とを接続するギア部(図示省略)には、ワンウェイクラッチ(図示省略)が配置されている。このワンウェイクラッチの作用により、駆動が止められたフィードローラ70は、従動ローラとして機能する。
リタードローラ62は、用紙搬送方向に直交する方向を軸方向として、この軸周りに回転する従動ローラである。リタードローラ62の軸方向長さは、フィードローラ70と同じ長さとされている。
リタードローラ62の回転軸には、トルクリミッター(図示省略)が取り付けられている。このため、用紙Pの表面にリタードローラ62が当接し、この用紙Pとの摩擦によって、リタードローラ62へ回転力が付与されると、リタードローラ62は、所定の回転負荷を生じるブレーキとして機能する。さらに、リタードローラ62へ所定力以上の回転力が作用した場合に、リタードローラ62は従動し始める。
このように、リタードローラ62がブレーキとして機能することにより、複数枚の用紙Pが重なってニップ部N1に導入された場合に、その用紙Pの幅方向中央部へ、その用紙Pの下面側(裏面側)から搬送抵抗を付与して、フィードローラ70が搬送する用紙Pの重送を防止する。
このように、給紙トレイ46からニップ部N1へ複数の用紙Pが重なって送り出せられると、フィードローラ70が上側の用紙P(1枚目の用紙P)へ搬送力を付与する一方、下側の用紙P(2枚目以降の用紙P)へは、リタードローラ62が、搬送抵抗を付与する。
すなわち、フィードローラ70とリタードローラ62とで、重なった用紙Pを分離して(さばいて)、用紙Pを一枚ずつ給紙する。
リタードローラ62の軸方向両端側には、リタードローラ62を挟むように、給紙トレイ46から送り出される用紙Pの幅方向両端部をガイドするガイド板66が配置されている。
以上のように、給紙部49は、ガイド板66、ナジャーローラ58、フィードローラ70及びリタードローラ62によって構成されている。
一方、搬送部51は、フィードローラ70の用紙搬送方向下流側に配置された一対のレジストレーションローラ(第2搬送部材)72を備えている。
このレジストレーションローラ72は、フィードローラ70から見て斜め上方の位置に配置されている。レジストレーションローラ72の軸方向長さは、用紙Pの用紙幅と同等もしくはそれ以上とされている。
また、レジストレーションローラ72は、フィードローラ70から搬送され、一対のレジストレーションローラ72の間に形成されるニップ部N2へ導入される用紙Pを、さらに下流へ挟持搬送する。
さらに、レジストレーションローラ72は、用紙Pの先端位置あわせ機能を有している。この先端位置合わせ機能では、停止状態のレジストレーションローラ72のニップ部N2へ、用紙Pの先端が幅方向一端部から他端部に渡って導入され、予め決められた所定時間用紙が送り込まれて用紙Pの先端が用紙搬送方向に直交する状態になった後に、レジストレーションローラ72が駆動して、用紙Pを搬送する。これにより、用紙Pのスキューが補正される。
なお、フィードローラ70とレジストレーションローラ72との間隔は、搬送される用紙長より短く構成されている。
フィードローラ70とレジストレーションローラ72との間には、フィードローラ70で搬送される用紙Pの先端部が当接し、その用紙Pをレジストレーションローラ72へ案内するガイドシュート54が設けられている。
レジストレーションローラ72の用紙搬送方向下流側には、レジストレーションローラ72から搬送される記録シートを画像記録部31へ挟持搬送する一対の搬送ローラ74が設けられている(図1参照)。
以上のように、搬送部51は、レジストレーションローラ72、搬送ローラ74及びガイドシュート54によって構成されている。
本実施形態では、さらに、フィードローラ70とレジストレーションローラ72との間に、用紙Pの幅方向一端側へ偏って張力を作用させる張力偏在部材としてのシュート部材80が設けられている。
シュート部材80の長手方向の長さは、搬送される用紙Pの用紙幅に渡る長さ以上とされている。
シュート部材80は、その長手方向が、用紙Pの幅方向(フィードローラ70、リタードローラ62及びレジストレーションローラ72の軸方向)に対して斜めに傾けられて配置されている。すなわち、シュート部材80の長手方向一端部80Aが、シュートガイド54に接近し、シュート部材80の長手方向他端部80Bが、シュートガイド54から遠ざかるように、シュート部材80が傾けられている。
なお、シュートガイド54に接近するシュート部材80の端部と、シュートガイド54から遠ざかるシュート部材80の端部とは、逆であってもよい。また、用紙Pの幅方向に対して斜めとは、水平方向に斜めであってもよく、上下方向に斜めであってもよく、また、水平方向及び上下方向の両方が斜めであってもよい。
シュート部材80は、用紙搬送方向に沿って湾曲し、湾曲(膨出)したシュート部材80の背面側が、シュートガイド54に対面するように配置されている。この背面側が、搬送される用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って当接する。これにより、シュート部材80の長手方向一端部80Aが当接する用紙Pの幅方向一端部へ、他端部に比べ強い張力が作用する。
次に、上記実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、ナジャーローラ58が、給紙トレイ46に積載収容された複数の用紙Pのうち、最上にある1枚目の用紙Pの上面の先端側に圧接して、給紙トレイ46内から1枚目の用紙Pを送り出す。
このとき、1枚目の用紙Pの下面(裏面)側にある用紙Pが、1枚目の用紙Pに張り付いて、次順以降に搬送されるべき2枚目以降の用紙Pを含む複数枚の用紙Pが重なって、給紙トレイ46から送り出される場合がある。
複数の用紙Pが重なって給紙トレイ46から送り出され、フィードローラ70とリタードローラ62との間に形成されたニップ部N1へ導入されると、図3に示すように、フィードローラ70が、フィードローラ70側にある1枚目の用紙Pの表面に当接して、この1枚目の用紙Pを搬送する。
この1枚目の用紙Pの裏面側にある2枚目以降の用紙P(リタードローラ62側にある用紙P)へは、リタードローラ62が、裏面側から搬送抵抗を付与することにより、ニップ部N1で2枚目以降の用紙Pが抑えられ、フィードローラ70が搬送する用紙Pの重送を防止する。
なお、1枚の用紙Pが、ニップ部N1に導入されて、1枚の用紙Pがフィードローラ70に搬送されている場合にも、リタードローラ62が、その用紙Pの下面に当接してしまうが、リタードローラ62へは所定力以上の力が作用して従動回転するため、用紙Pの搬送の妨げとはならない。
フィードローラ70で搬送される用紙Pは、その先端がガイドシュート54に当接し、フィードローラ70の下流側に設けられた一対のレジストレーションローラ72へ案内される。
フィードローラ70から搬送される用紙Pの先端部が、一対のレジストレーションローラ72に到達すると、一対のレジストレーションローラ72がさらに下流へ用紙Pを挟持搬送する。このとき、レジストレーションローラ72の先端位置あわせ機能により、用紙Pの先端が用紙搬送方向に対して直交する状態で搬送され、用紙Pのスキューが補正される。
なお、レジストレーションローラ72からの搬送力が用紙Pに作用するようになると、フィードローラ70の駆動は停止し、フィードローラ70は、従動ローラとして作用する。フィードローラ70の駆動を停止するのは、用紙Pの後端がニップ部N1を抜けた後も、フィードローラ70が回転しつづけると、リタードローラ62によりニップ部N1で搬送を抑えられていた2枚目以降の用紙Pが搬送されてしまうためである。
本実施形態の構成では、図4に示すように、フィードローラ70が搬送する用紙Pの先端部が、一対のレジストレーションローラ72に到達すると、レジストレーションローラ72から搬送力を付与される一方、その用紙Pの後端部は、リタードローラ62から搬送抵抗を付与される。
このように、レジストレーションローラ72による搬送力とリタードローラ62の搬送抵抗とが同時に用紙Pへ付与されることにより、フィードローラ70とレジストレーションローラ72との間において、用紙Pへ張力が作用する。
用紙Pへ張力が作用すると、用紙Pの後端部がフィードローラ70に巻きつけられ、フィードローラ70の外周に沿って湾曲する。
ここで、本実施形態の構成では、長手方向が、用紙Pの幅方向に対して斜めに傾けられたシュート部材80が、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って当接する。
用紙Pは、シュート部材80にならって搬送されるため、用紙Pの幅方向一端側(図4において手前側)P1の搬送経路の長さが、幅方向他端側(図4において奥側)P2の搬送経路の長さより長くなる。これにより、用紙Pの幅方向一端側P1に、幅方向他端側より強い張力が作用する。
これにより、図5に示すように、フィードローラ70及びレジストレーションローラ72で搬送される用紙Pの後端が、給紙トレイ46に積載収容されている最上にある用紙Pの先端(用紙搬送方向に直交する方向)に対して、斜めになった状態で、この用紙Pの先端を通過する。
このため、張力が強く作用した用紙Pの幅方向一端側P1の後端が、最上にある用紙Pの先端を先に通過し、それに遅れて、用紙Pの幅方向他端側P2の後端が通過する。このように、記録シートの幅方向一端側と他端側とで通過する時間に差が生じるため、用紙Pの幅方向の全域が、最上にある用紙Pの先端で、一度に弾かれることがなく、用紙Pの後端部で発生する衝撃音を抑制できる。
また、図6に示すように、張力が強く作用した用紙Pの幅方向一端側P1の後端が、フィードローラ70とリタードローラ62の間に形成されたニップ部N1から先に引き抜かれ、それに遅れて用紙Pの幅方向他端側P2の後端が引き抜かれる。このように、記録シートの幅方向一端側と他端側とで引き抜かれる時間に差が生じるため、用紙Pへ作用する張力が徐々に解放される。
このため、フィードローラ70に巻きついて形成された用紙Pの後端部の曲げも、徐々に解消され、単位時間あたりの用紙Pの後端部が弾かれることによる衝撃が緩和され、用紙Pの後端部が弾かれることにより発生する衝撃音を抑制できる。
また、本実施形態では、用紙Pは、斜めに傾けられたシュート部材80に、幅方向一端部から他端部に渡って当接するため、幅方向一端部から他端部にかけて、徐々に作用する張力が強められる。すなわち、用紙Pに作用する張力の張力分布は、幅方向において、単調・連続・平滑な状態となり、用紙Pに紙しわなどの発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、用紙Pがフィードローラ70で搬送され、用紙Pの先端がレジストレーションローラ72へ到達するまでは、用紙Pの先端は、シュートガイド54に案内され、シュート部材80には、接触しない。
このため、紙詰まりや紙折れが発生せず、用紙先端の搬送性能へ及ぼす悪影響が無い。
また、本実施形態では、上記のように、用紙Pの後端部が斜めに搬送されてしまう。しかし、レジストレーションローラ72が先端位置あわせ機能を有しており、シュート部材80による偏った張力が生じる前に、既に用紙Pの先端の位置調整がされているため、用紙Pの後端部が斜めに搬送されても、用紙Pの後端が、レジストレーションローラ72のニップ部N2を抜けた時点で、用紙Pのスキューが解消される。
なお、上記実施の形態では、張力偏在部材としてのシュート部材80を用いたが、本発明の張力偏在部材としては、これに限られず、図7に示すように、例えば、搬送される用紙Pに従動するコロ82であってもよい。
この構成によれば、上記の作用効果に加えて、コロ82が、搬送される用紙Pに従動するため、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って当接しても、搬送される用紙Pの搬送抵抗とならない。
また、用紙Pとコロ82との間の摺動摩擦抵抗を小さくできるので、用紙Pとコロ82とがすれる際に発生する摺動音(擦過音)を抑制することができる。
〔第1変形例〕
次に、上記実施形態で説明したシュート部材80の変形例を説明する。
第1変形例では、上記実施形態に係るシュート部材80に替えて、図8に示すように、シュート部材84が、搬送される用紙Pの幅方向一端側に配置されている。
シュート部材84の用紙搬送方向に直交する方向の長さは、搬送される用紙Pの用紙幅より短くされている。
このシュート部材84も、シュート部材80と同様に、用紙Pの幅方向(フィードローラ70、リタードローラ62及びレジストレーションローラ72の軸方向)に対して斜めに傾けて配置されている。すなわち、シュート部材84の短手方向(用紙搬送方向に直交する方向)一端部84Aが、シュートガイド54に接近し、シュート部材84の短手方向他端部84Bが、シュートガイド54から遠ざかるように、シュート部材80が傾けられている。
シュート部材80は、用紙搬送方向に沿って湾曲し、湾曲(膨出)したシュート部材84の背面側が、シュートガイド54に対面するように配置されている。この背面側が、搬送される用紙Pの幅方向一端部に当接する。これにより、シュート部材84が当接する用紙Pの幅方向一端部へ、他端部に比べ強い張力が作用する。
この構成により、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。すなわち、第1変形例の構成によれば、フィードローラ70及びレジストレーションローラ72で搬送される用紙Pの後端が、給紙トレイ46に積載収容されている最上にある用紙Pの先端(用紙搬送方向に直交する方向)に対して、斜めになった状態で、この用紙Pの先端を通過する(図5参照)。
このため、張力が強く作用した用紙Pの幅方向一端側P1の後端が、最上にある用紙Pの先端を先に通過し、それに遅れて、用紙Pの幅方向他端側P2の後端が通過する。このように、記録シートの幅方向一端側と他端側とで通過する時間に差が生じるため、用紙Pの幅方向の全域が、最上にある用紙Pの先端で、一度に弾かれることがなく、用紙Pの後端部で発生する衝撃音を抑制できる。
また、張力が強く作用した用紙Pの幅方向一端側P1の後端が、フィードローラ70とリタードローラ62の間に形成されたニップ部N1から先に引き抜かれ、それに遅れて用紙Pの幅方向他端側P2の後端が引き抜かれる(図6参照)。このように、記録シートの幅方向一端側と他端側とで引き抜かれる時間に差が生じるため、用紙Pへ作用する張力が徐々に解放される。
このため、フィードローラ70に巻きついて形成された用紙Pの後端部の曲げも、徐々に解消され、単位時間あたりの用紙Pの後端部が弾かれることによる衝撃が緩和され、用紙Pの後端部が弾かれることにより発生する衝撃音を抑制できる。
〔第2変形例〕
次に、上記実施形態で説明したシュート部材80の変形例を説明する。
第2変形例では、上記実施形態に係るシュート部材80に替えて、図9に示すように、コロ86が、搬送される用紙Pの幅方向に沿って配置されている。
コロ86は、用紙搬送方向に直交する方向を軸方向として、この軸周りに回転し、搬送される用紙Pに従動する。コロ86の軸方向長さは、搬送される用紙Pの用紙幅に渡る長さ以上とされ、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って当接する。
コロ86は、軸方向一端側の径が、軸方向他端側の径よりも大きくされている。これにより、径が大きくなっている軸方向一端側に当接する用紙Pの一端部へ強い張力が作用する。
この構成により、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。すなわち、第2変形例の構成によれば、フィードローラ70及びレジストレーションローラ72で搬送される用紙Pの後端が、給紙トレイ46に積載収容されている最上にある用紙Pの先端(用紙搬送方向に直交する方向)に対して、斜めになった状態で、この用紙Pの先端を通過する(図5参照)。
このため、張力が強く作用した用紙Pの幅方向一端側P1の後端が、最上にある用紙Pの先端を先に通過し、それに遅れて、用紙Pの幅方向他端側P2の後端が通過する。このように、記録シートの幅方向一端側と他端側とで通過する時間に差が生じるため、用紙Pの幅方向の全域が、最上にある用紙Pの先端で、一度に弾かれることがなく、用紙Pの後端部で発生する衝撃音を抑制できる。
また、張力が強く作用した用紙Pの幅方向一端側P1の後端が、フィードローラ70とリタードローラ62の間に形成されたニップ部N1から先に引き抜かれ、それに遅れて用紙Pの幅方向他端側P2の後端が引き抜かれる(図6参照)。このように、記録シートの幅方向一端側と他端側とで引き抜かれる時間に差が生じるため、用紙Pへ作用する張力が徐々に解放される。
このため、フィードローラ70に巻きついて形成された用紙Pの後端部の曲げも、徐々に解消され、単位時間あたりの用紙Pの後端部が弾かれることによる衝撃が緩和され、用紙Pの後端部が弾かれることにより発生する衝撃音を抑制できる。
なお、第2変形例では、コロ86を用いているが、これに限られず、例えば、軸方向一端側の半径が、軸方向他端側の半径よりも大きくされたシュート部材を用いてもよい。
〔第3変形例〕
次に、上記実施形態で説明したシュート部材80の変形例を説明する。
第3変形例では、上記実施形態に係るシュート部材80に替えて、図10に示すように、コロ88が、搬送される用紙Pの幅方向に沿って配置されている。
コロ88は、用紙搬送方向に直交する方向を軸方向として、この軸周りに回転し、搬送される用紙Pに従動する。コロ88の軸方向長さは、搬送される用紙Pの用紙幅に渡る長さ以上とされ、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って当接する。
コロ88は、軸方向一端側の硬度が、軸方向他端側の硬度よりも高くされている。これにより、用紙Pがコロ88の外周に沿って搬送される際に、硬度が高くなっているコロ88の一端側の外周面は、コロ88の内周側に変形を起こさないのに対して、硬度が低くなっているコロ88の他端側の外周面は、コロ88の内周側に変形を起こす。
このため、用紙Pの幅方向一端側の搬送経路の長さが、幅方向他端側の搬送経路の長さより長くなる。これにより、用紙Pの幅方向一端側に、幅方向他端側より強い張力が作用する。
この構成により、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。すなわち、第3変形例の構成によれば、フィードローラ70及びレジストレーションローラ72で搬送される用紙Pの後端が、給紙トレイ46に積載収容されている最上にある用紙Pの先端(用紙搬送方向に直交する方向)に対して、斜めになった状態で、この用紙Pの先端を通過する(図5参照)。
このため、張力が強く作用した用紙Pの幅方向一端側P1の後端が、最上にある用紙Pの先端を先に通過し、それに遅れて、用紙Pの幅方向他端側P2の後端が通過する。このように、記録シートの幅方向一端側と他端側とで通過する時間に差が生じるため、用紙Pの幅方向の全域が、最上にある用紙Pの先端で、一度に弾かれることがなく、用紙Pの後端部で発生する衝撃音を抑制できる。
また、張力が強く作用した用紙Pの幅方向一端側P1の後端が、フィードローラ70とリタードローラ62の間に形成されたニップ部N1から先に引き抜かれ、それに遅れて用紙Pの幅方向他端側P2の後端が引き抜かれる(図6参照)。このように、記録シートの幅方向一端側と他端側とで引き抜かれる時間に差が生じるため、用紙Pへ作用する張力が徐々に解放される。
このため、フィードローラ70に巻きついて形成された用紙Pの後端部の曲げも、徐々に解消され、単位時間あたりの用紙Pの後端部が弾かれることによる衝撃が緩和され、用紙Pの後端部が弾かれることにより発生する衝撃音を抑制できる。
なお、第3変形例では、コロ88を用いているが、これに限られず、例えば、軸方向一端側の硬度が、軸方向他端側の硬度よりも高くされたシュート部材を用いてもよい。
また、部材(シュート部材、コロ等)を斜めに配置するという実施形態の構成、部材の一端側の径を他端側より大きくする第2変形例の構成、及び部材の一端側の硬度を他端側より高くする第3変形例の構成は、それぞれ、任意に組み合わせてもよい。
また、本実施形態では、画像形成装置として、複写機を用いたが、本発明の画像形成装置としては、これに限られず、例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、印刷機等であってもよく、用紙搬送機構で搬送される用紙へ画像を形成する画像形成装置であれば構わない。
また、本実施形態では、重送防止部材として、リタードローラを用いたが、本発明の重送防止部材としては、これに限られず、例えば、重なった用紙へ搬送抵抗を付与する板状のサバキ板であってもよく、用紙へ搬送抵抗を付与して重送を防止する部材であれば構わない。
本発明は、上記の実施の形態に限るものではなく、種々の形態が可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る複写機の全体構成を示す正面図である。 図2は、本実施形態に係る用紙搬送機構を示す斜視図である。 図3は、本実施形態に係る用紙搬送機構において、給紙トレイから複数の用紙が重なって送り出された場合を示す正面図である。 図4は、本実施形態に係る用紙搬送機構において、用紙の先端部が一対のレジストレーションローラに挟持され、用紙の後端部がフィードローラとリタードローラとで挟持された状態を示す正面図である。 図5は、本実施形態に係る用紙搬送機構において、搬送される用紙の後端が、給紙トレイに積載された用紙の先端を通過する様子を示す斜視図である。 図6は、本実施形態に係る用紙搬送機構において、搬送される用紙の後端が、フィードローラとリタードローラとの間に形成されたニップ部から引き抜かれる様子を示す斜視図である。 図7は、本実施形態に係るシュート部材に替えて、コロを配置した斜視図である。 図8は、本実施形態に係るシュート部材の第1変形例を示す斜視図である。 図9は、本実施形態に係るシュート部材の第2変形例を示す斜視図である。 図10は、本実施形態に係るシュート部材の第3変形例を示す斜視図である。 図11は、従来の記録シート搬送機構を示す斜視図である。
符号の説明
10 複写機(画像形成装置)
46 給紙トレイ(記録シート収容部)
60 用紙搬送機構(記録シート搬送機構)
62 リタードローラ(重送防止部材)
70 フィードローラ(第1搬送部材)
72 レジストレーションローラ(第2搬送部材)
80 シュート部材(張力偏在部材、当接部材)
82 コロ(張力偏在部材、当接部材)
84 シュート部材(張力偏在部材、当接部材)
86 コロ(張力偏在部材、当接部材)
88 コロ(張力偏在部材、当接部材)
P 用紙(記録シート)

Claims (7)

  1. 記録シート収容部から送り出された記録シートの表面に当接して該記録シートを搬送する第1搬送部材と、
    前記第1搬送部材に対向して配置され、前記記録シートの裏面側から搬送抵抗を付与することにより、前記第1搬送部材が搬送する記録シートの重送を防止する重送防止部材と、
    前記第1搬送部材の下流側に設けられ、前記第1搬送部材から搬送される記録シートを下流へ挟持搬送する一対の第2搬送部材と、
    前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間に設けられ、前記第2搬送部材の搬送力及び前記重送防止部材の搬送抵抗により前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間において張力が作用した状態の前記記録シートに当接開始し、該張力が前記記録シートの幅方向一端側で他端側よりも強くなるように前記記録シートの前記表面に当接する張力偏在部材と、
    を備えたことを特徴とする記録シート搬送機構。
  2. 前記張力偏在部材は、前記記録シートの幅方向に対して斜めに配置され、前記記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接する当接部材であることを特徴とする請求項1に記載の記録シート搬送機構。
  3. 記録シート収容部から送り出された記録シートの表面に当接して該記録シートを搬送する第1搬送部材と、
    前記第1搬送部材に対向して配置され、前記記録シートの裏面側から搬送抵抗を付与することにより、前記第1搬送部材が搬送する記録シートの重送を防止する重送防止部材と、
    前記第1搬送部材の下流側に設けられ、前記第1搬送部材から搬送される記録シートを下流へ挟持搬送する一対の第2搬送部材と、
    前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間に設けられ、前記記録シートの幅方向一端側へ偏って張力を作用させる張力偏在部材と、
    を備え、
    前記張力偏在部材は、前記記録シートの幅方向一端側に配置され、前記記録シートの前記表面の一端側へ当接する当接部材であることを特徴とする記録シート搬送機構
  4. 記録シート収容部から送り出された記録シートの表面に当接して該記録シートを搬送する第1搬送部材と、
    前記第1搬送部材に対向して配置され、前記記録シートの裏面側から搬送抵抗を付与することにより、前記第1搬送部材が搬送する記録シートの重送を防止する重送防止部材と、
    前記第1搬送部材の下流側に設けられ、前記第1搬送部材から搬送される記録シートを下流へ挟持搬送する一対の第2搬送部材と、
    前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間に設けられ、前記記録シートの幅方向一端側へ偏って張力を作用させる張力偏在部材と、
    を備え、
    前記張力偏在部材は、前記記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接すると共に、前記記録シートの幅方向一端側の径が他端側に比べて大きくされている当接部材であることを特徴とする記録シート搬送機構
  5. 記録シート収容部から送り出された記録シートの表面に当接して該記録シートを搬送する第1搬送部材と、
    前記第1搬送部材に対向して配置され、前記記録シートの裏面側から搬送抵抗を付与することにより、前記第1搬送部材が搬送する記録シートの重送を防止する重送防止部材と、
    前記第1搬送部材の下流側に設けられ、前記第1搬送部材から搬送される記録シートを下流へ挟持搬送する一対の第2搬送部材と、
    前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間に設けられ、前記記録シートの幅方向一端側へ偏って張力を作用させる張力偏在部材と、
    を備え、
    前記張力偏在部材は、前記記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接すると共に、前記記録シートの幅方向一端側の硬度が他端側に比べて高くされている当接部材であることを特徴とする記録シート搬送機構
  6. 前記第2搬送部材は、前記記録シートのスキューを補正するレジストレーションローラであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録シート搬送機構。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録シート搬送機構を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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