JP2007050974A - 記録シート搬送機構及び画像形成装置 - Google Patents

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浩二 宇田川
Yumiko Kurosawa
由美子 黒澤
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Abstract

【課題】 記録シートへ張力が作用しても、その張力に起因して発生するコルゲーションを抑制する。
【解決手段】 軸方向長さが搬送される用紙Pの用紙幅と同等もしくはそれ以上とされたフィードローラ70が、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って当接する。このため、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って、フィードローラ70から第1搬送ローラ72までの用紙Pの搬送経路の長さが均一となる。これにより、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って、用紙Pの搬送経路の長さが異なる部分がなく、用紙Pへ張力が作用しても、その張力は、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って均一になり、用紙Pのコルゲーションが抑制される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、記録シートを搬送する記録シート搬送機構及びこの記録シート搬送機構を備えた画像形成装置に関する。
記録シートを搬送する記録シート搬送機構としては、図9に示すように、記録シート収容部110の最上にある記録シートSを送り出すナジャーローラ102と、このナジャーローラ102の下流側に配置されたフィードローラ104と、このフィードローラ104の下側に対向して配置されたリタードローラ106と、このリタードローラ106の下流側に配置された一対の搬送ローラ108とで構成される記録シート搬送機構100が知られている(例えば、特許文献1)。
このような記録シート搬送機構100では、一般に、フィードローラ104及びリタードローラ106の軸方向長さは、搬送される記録シートSのシート幅より短くされ、一対の搬送ローラ108の軸方向長さは、搬送される記録シートSのシート幅に渡る長さ以上とされる。
以上の構成によれば、ナジャーローラ102が、記録シート収容部110に積載収容された用紙のうち、最上にある1枚目の記録シートSに圧接して、1枚目の記録シートSを記録シート収容部110から送り出す。
記録シート収容部110から送り出された1枚目の記録シートSは、フィードローラ104とリタードローラ106との間に導入され、その記録シートSの上面にフィードローラ104が当接して、下流へ搬送される。
このとき、記録シート収容部110から複数の記録シートSが重なって送り出された場合は、フィードローラ104に対向して配置されたリタードローラ106が、2枚目以降の記録シートSへ下面側から搬送抵抗を付与することにより、記録シートSの重送を防止する。
なお、記録シートSが正しく1枚だけ搬送されている場合にも、リタードローラ106からその記録シートSへ搬送抵抗が付与されてしまうが、リタードローラ106に所定力以上の摩擦力が作用して、リタードローラ106が従動回転するため、記録シートSの搬送動作を妨げない。
フィードローラ104で搬送される記録シートSは、フィードローラ104の下流側にある一対の搬送ローラ108に受け渡され、この搬送ローラ108が更に下流へ記録シートSを搬送する。
この記録シート搬送機構100では、フィードローラ104が搬送する記録シートSの先端部が、一対の搬送ローラ108に到達すると、一対の搬送ローラ108から搬送力を付与される一方、その記録シートSの後端部は、リタードローラ106から搬送抵抗を付与される。
このように、一対の搬送ローラ108による搬送力とリタードローラ106の搬送抵抗とが同時に記録シートSへ付与されることにより、記録シートSへ張力が作用する。
特開平6−144622号公報
ここで、フィードローラ104及びリタードローラ106の軸方向長さは、記録シート幅より短いのに対して、一対の搬送ローラ108の軸方向長さは、記録シート幅に渡る長さ以上とされているため、記録シートSへ張力が作用すると、図9に示すように、斜めのコルゲーション(波打ち)Cが発生する。これは、記録シートSへ張力が作用することにより、記録シートSの搬送経路が短い部分(近道をする部分)と、記録シートSの搬送経路が長い部分(遠回りをする部分)とが形成されてしまうことに起因する。すなわち、搬送経路が短い部分が、コルゲーションCの波の頂部を形成し、搬送経路が長い部分が、コルゲーションCの波の底部を形成する。
このコルゲ−ションが発生すると、記録シートSが折れるパリパリという騒音(以下、コルゲーション音という)が生じるという問題がある。また、このコルゲーションは、記録シートSにしわを残す原因ともなる。
本発明は、上記事実を考慮し、記録シートへ張力が作用しても、その張力に起因して発生するコルゲーションを抑制する記録シート搬送機構及びこの記録シート搬送機構を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る記録シート搬送機構は、記録シート収容部から送り出された記録シートの表面に当接して該記録シートを搬送する第1搬送部材と、前記第1搬送部材に対向して配置され、前記記録シートの裏面側から搬送抵抗を付与することにより、前記第1搬送部材が搬送する記録シートの重送を防止する重送防止部材と、前記第1搬送部材の下流側に設けられ、前記第1搬送部材から搬送される記録シートを下流へ挟持搬送する一対の第2搬送部材と、前記記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って、前記第1搬送部材から前記第2搬送部材までの前記記録シートの搬送経路の長さを均一にする搬送経路均一手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成よれば、記録シート収容部から送り出された記録シートが、第1搬送部材と重送防止部材との間へ導入されると、第1搬送部材が、その記録シートの表面に当接して、この記録シートを搬送する。
記録シートが記録シート収容部から送り出される際に、記録シートが重なって複数枚送り出された場合は、複数枚の記録シートのうち、裏面側にある記録シート(重送防止部材側にある記録シート)へ、重送防止部材が、搬送抵抗を付与することにより、第1搬送部材が搬送する記録シートの重送(複数枚の記録シートが重なって搬送されること)を防止する。
第1搬送部材から搬送される記録シートは、第1搬送部材の下流側に設けられた一対の第2搬送部材で、下流へ挟持搬送される。
この構成では、第1搬送部材が搬送する記録シートの先端部が、一対の第2搬送部材に到達すると、第2搬送部材から搬送力を付与される一方、その記録シートの後端部は、重送防止部材から搬送抵抗を付与される。これにより、第1搬送部材と第2搬送部材の間において、記録シートへ張力が作用する。
ここで、請求項1の構成では、搬送経路均一手段が、記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って、第1搬送部材から第2搬送部材までの記録シートの搬送経路の長さを均一にする。
このため、第1搬送部材と第2搬送部材の間において、記録シートへ張力が作用しても、その張力は、記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って均一に作用し、記録シートのコルゲーションが抑制される。
なお、本明細書において、記録シートとは、紙、プラスチックフィルム、その他のシート状の記録媒体をいう。
本発明の請求項2に係る記録シート搬送機構は、請求項1の構成において、前記搬送経路均一手段は、前記記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接する第1搬送部材であることを特徴とする。
この構成では、記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接する第1搬送部材を、搬送経路均一手段として用いる。これにより、別途、搬送経路均一手段を設ける必要がなく、装置構成を簡素化できる。また、装置の構成部品の部品点数が減らせるので、装置の製造コストを下げることができる。
本発明の請求項1に係る搬送経路均一手段は、本発明の請求項3に記載のように、第1搬送部材と第2搬送部材との間に設けられ、記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接する当接部材としてもよい。
本発明の請求項4に係る記録シート搬送機構は、請求項3の構成において、当接部材が、搬送される前記記録シートに従動するコロであることを特徴とする。
この構成では、当接部材としてのコロが、搬送される記録シートに従動する。このため、コロが、記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接しても、搬送される記録シートの搬送抵抗とならない。
また、記録シートとコロとの間の摺動摩擦抵抗を小さくできるので、記録シートとコロとがすれる際に発生する摺動音(擦過音)を抑制することができる。
本発明の請求項5に係る記録シート搬送機構は、請求項1〜4のいずれか1項の構成において、重送防止部材が、記録シート搬送方向に直交する方向の長さが前記記録シートのシート幅より短くされ、前記記録シートの幅方向中央部に搬送抵抗を付与することを特徴とする。
仮に、重送防止部材の記録シート搬送方向に直交する方向の長さが、記録シートのシート幅に渡る長さ以上とされているとする。この構成において、第1搬送部材と重送防止部材との間に、複数枚の記録シートが、その先端どうしが斜めに重なった状態で導入された場合は、重送防止部材は記録シートの幅方向の一端部のみに当接するという事態がおこる。
このため、記録シートの幅方向一端部のみへ搬送抵抗が付与され、記録シートの幅方向一端部は、搬送が止められるのに対して、記録シートの幅方向他端部は、搬送されようとする。すなわち、記録シートの幅方向一端部と他端部で反対方向の力が作用する。このため、記録シートに破れやしわが発生する。
一方、請求項5の構成では、重送防止部材は、記録シート搬送方向に直交する方向の長さが、記録シートのシート幅より短くされ、記録シートの幅方向中央部に搬送抵抗が付与される。
これにより、第1搬送部材と重送防止部材との間に、複数枚の記録シートが、その先端どうしが斜めに重なった状態で導入された場合でも、記録シートの幅方向一端部と他端部で反対方向の力が作用するという事態が発生しない。このため、記録シートの破れやしわを回避できる。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録シート搬送機構を備えたことを特徴とする。
本発明は、上記構成としたので、記録シートへ張力が作用しても、その張力に起因して発生するコルゲーションを抑制できる。
以下に、本発明の記録シート搬送機構及びその記録シート搬送機構を備えた画像形成装置に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
〔第1実施形態〕
まず、本発明の画像形成装置としての複写機の全体構成について説明する。図1には、本実施形態に係る複写機を前方からみた正面図が示されている。
図1に示すように、本実施形態に係る複写機10は、装置上部に配置された画像読取ユニット(スキャンユニット)12と、装置下部に配置された画像記録ユニット(プリンタユニット)14とから構成されている。画像読取ユニット12は、原稿の画像を読み取り、その読み取った画像を電気的な画像信号に変換し、画像記録ユニット14は、画像読取ユニット12が変換した画像信号に基づいて画像記録を行う。
画像読取ユニット12は、読み取り対象となる原稿を載せるプラテンガラス18を備えている。プラテンガラス18の上方には、プラテンガラス18に載せられた原稿を保持するプラテンカバー16が開閉可能に取り付けられている。
この画像読取ユニット12では、プラテンガラス18に載せられた原稿へ、露光光学系28から照射される照射光を図1における左右方向へ沿って走査し、原稿から反射した反射光を検出し、電気的な画像信号に変換するように構成されている。
一方、画像記録ユニット14は、その下部に、記録シートとしての用紙Pを積載収容する給紙トレイ(記録シート収容部)46を備えている。
この給紙トレイ46は、複写機10の前方へ引き出し可能にガイドレール48に支持されている。給紙トレイ46の下部に設けられた凸部50がガイドレール48に案内されることにより、給紙トレイ46は、複写機10へ装着されると共に、複写機10の前方へ引き出される。
給紙トレイ46の上方には、後述する用紙搬送機構によって給紙トレイ46から搬送される用紙Pへ画像を記録する画像記録部31が設けられている。
画像記録部31は、一方向(図1において時計方向)へ回転する感光体ドラム32を備えている。
感光体ドラム32の周囲には、感光体ドラム32の回転方向上流から順に、感光体ドラム32の表面を帯電させる帯電ローラ34と、感光体ドラム32へ露光し、画像読取ユニット12が変換した画像信号に基づいて感光体ドラム32上に静電潜像を形成する露光装置30と、感光体ドラム32上に形成された静電潜像へトナーを付着させて現像する現像ローラ38と、感光体ドラム32上に形成されたトナー画像を用紙Pへ転写する転写ローラ40が設けられている。
感光体ドラム32の用紙搬送方向下流側には、用紙Pへ転写されたトナー画像を定着させる一対の定着ローラ42が設けられている。
一対の定着ローラ42の用紙搬送方向下流側には、トナー画像が定着された用紙Pを排紙トレイ20へ排出する一対の排出ロール44が配置されている。
次に、本実施形態に係る複写機の一連の複写動作(画像形成動作)について説明する。
画像読取ユニット12において、プラテンガラス18に載せられた原稿から画像を読み取り、電気的な画像信号に変換する。この画像信号は、露光装置30へ入力される。
一方、画像記録ユニット14においては、感光体ドラム32の表面が、帯電ローラ34により一様に帯電する。帯電した感光体ドラム32の表面は、露光装置30により露光され、画像読取ユニット12が変換した画像信号に応じた静電潜像が感光体ドラム32の表面に形成される。
感光体ドラム32に形成された静電潜像は、現像ローラ38によって現像されることにより、感光体ドラム32上にトナー画像が形成される。感光体ドラム32に形成されたトナー画像は、転写ローラ40により、給紙トレイ46から搬送される用紙Pに転写される。
トナー像が転写された用紙Pは、一対の定着ローラ42より画像が定着された後、排出ロール44により排紙トレイ20へ排出される。
以上のように、複写機10において、一連の複写動作(画像形成動作)が行われる。
ここで、給紙トレイ46から画像記録部31へ用紙Pを搬送する用紙搬送機構(記録シート搬送機構)60を説明する。
用紙搬送機構60は、図1に示すように、給紙トレイ46から用紙Pを一枚ずつ給紙する給紙部49と、給紙部49によって給紙された用紙Pを画像記録部31へ搬送する搬送部51から構成されている。
給紙部49は、給紙トレイ46の先端側(図1において左端側)の上部で軸支されたナジャーローラ58を備えている。ナジャーローラ58は、駆動部(図示省略)によって、用紙搬送方向に直交する方向を軸方向として、この軸周りに回転する駆動ローラである。ナジャーローラ58の軸方向長さは、図2に示すように、用紙Pの用紙幅より短くされている。
このナジャーローラ58が、給紙トレイ46に積載収容された複数の用紙Pのうち、最上にある用紙Pの上面の先端側の幅方向中央部に圧接して、回転駆動することにより、給紙トレイ46内から用紙Pが送り出される。
なお、ナジャーローラ58の回転軸と、駆動部(図示省略)とを接続するギア部(図示省略)には、ワンウェイクラッチ(図示省略)が配置されている。このワンウェイクラッチの作用により、駆動が止められたナジャーローラ58は、従動ローラとして機能する。
ナジャーローラ58の用紙搬送方向下流側には、フィードローラ(第1搬送部材)70が軸支されている。
フィードローラ70の下側には、リタードローラ(重送防止部材)62がフィードローラ70の軸方向中央部に対向して配置されている。これにより、フィードローラ70とリタードローラ62との間に、給紙トレイ46内から送り出された用紙Pを挟持するニップ部Nが形成される。
フィードローラ70は、駆動部(図示省略)によって、用紙搬送方向に直交する方向を軸方向として、この軸周りに回転する駆動ローラである。フィードローラ70の軸方向長さは、用紙Pの用紙幅と同等もしくはそれ以上とされている。なお、本明細書において、用紙幅と同等とは、搬送される用紙の用紙幅より、短い場合も含まれ、例えば、搬送される用紙の用紙幅に対して、80%程度以上の長さを有しているものをいう。
このフィードローラ70が、給紙トレイ46から送り出されニップ部Nに導入される用紙Pの上面(表面)の幅方向(搬送方向と直交する方向)一端部から他端部に渡って当接して、回転駆動することにより、用紙Pが下流へ搬送される。
なお、ナジャーローラ58の場合と同様、フィードローラ70の回転軸と、駆動部(図示省略)とを接続するギア部(図示省略)には、ワンウェイクラッチ(図示省略)が配置されている。このワンウェイクラッチの作用により、駆動が止められたフィードローラ70は、従動ローラとして機能する。
リタードローラ62は、用紙搬送方向に直交する方向を軸方向として、この軸周りに回転する従動ローラである。リタードローラ62の軸方向長さは、用紙Pの用紙幅より短くされている(例えば、搬送される用紙Pの用紙幅の1/2〜1/17の長さに設定される)。
リタードローラ62の回転軸には、トルクリミッター(図示省略)が取り付けられている。このため、リタードローラ62の表面に用紙Pが当接し、この用紙Pとの摩擦によって、リタードローラ62へ回転力が付与されると、リタードローラ62は、所定の回転負荷を生じるブレーキとして機能すると共に、リタードローラ62へ所定力以上の回転力が作用した場合に、リタードローラ62は従動し始める。
このように、リタードローラ62がブレーキとして機能することにより、複数枚の用紙Pが重なってニップ部Nに導入された場合に、その用紙Pの幅方向中央部へ、その用紙Pの下面側(裏面側)から搬送抵抗を付与して、フィードローラ70が搬送する用紙Pの重送を防止する。
このように、給紙トレイ46からニップ部Nへ複数の用紙Pが重なって送り出せられると、フィードローラ70が上側の用紙P(1枚目の用紙P)へ搬送力を付与する一方、下側の用紙P(2枚目以降の用紙P)へは、リタードローラ62が、搬送抵抗を付与する。
すなわち、フィードローラ70とリタードローラ62とで、重なった用紙Pを分離して(さばいて)、用紙Pを一枚ずつ給紙する。
リタードローラ62の軸方向両端側には、リタードローラ62を挟むように、給紙される用紙Pの幅方向両端部をガイドするガイド板66が配置されている。
以上のように、給紙部49は、ガイド板66、ナジャーローラ58、フィードローラ70及びリタードローラ62によって構成されている。
一方、搬送部51は、フィードローラ70の用紙搬送方向下流側に配置された一対の第1搬送ローラ(第2搬送部材)72を備えている。この一対の第1搬送ローラ72は、フィードローラ70によって搬送され、フィードローラ70から受け渡される用紙Pを、さらに下流へ挟持搬送する。なお、フィードローラ70と第1搬送ローラ72との間隔は、搬送される用紙長より短く構成されている。
フィードローラ70と第1搬送ローラ72との間には、フィードローラ70に搬送される用紙Pの先端部が当接し、その用紙Pを第1搬送ローラ72へ案内するガイドシュート54が設けられている。
第1搬送ローラ72の用紙搬送方向下流側には、第1搬送ローラ72から搬送される記録シートを画像記録部31へ挟持搬送する一対の第2搬送ローラ74が設けられている(図1参照)。
以上のように、搬送部51は、第1搬送ローラ72、第2搬送ローラ74及びガイドシュート54によって構成されている。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
第1実施形態では、ナジャーローラ58が、給紙トレイ46に積載収容された複数の用紙Pのうち、最上にある1枚目の用紙Pの上面の先端側に圧接して、給紙トレイ46内から1枚目の用紙Pを送り出す。
このとき、1枚目の用紙Pの下面(裏面)側にある用紙Pが張り付いて、次順以降に搬送されるべき2枚目以降の用紙Pを含む複数枚の用紙Pが重なって、給紙トレイ46から送り出される場合がある。
複数の用紙Pが重なって給紙トレイ46から送り出され、フィードローラ70とリタードローラ62との間に形成されたニップ部Nへ導入されると、図3に示すように、フィードローラ70が、フィードローラ70側にある1枚目の用紙Pの表面に当接して、この1枚目の用紙Pを搬送する。
この用紙Pの裏面側にある2枚目以降の用紙P(リタードローラ62側にある用紙P)へは、リタードローラ62が、裏面側から搬送抵抗を付与することにより、フィードローラ70が搬送する用紙Pの重送を防止する。
なお、1枚の用紙Pが、ニップ部Nに導入されて、1枚の用紙Pがフィードローラ70に搬送されている場合にも、フィードローラ70が、その用紙Pの下面に当接してしまうが、リタードローラ62へは所定力以上の力が作用して従動回転するため、用紙Pの搬送の妨げとはならない。
フィードローラ70で搬送される用紙Pは、その先端がガイドシュートに当接し、フィードローラ70の下流側に設けられた一対の第1搬送ローラへ案内される。
フィードローラ70から搬送される用紙Pの先端部が、一対の第1搬送ローラ72に到達すると、一対の第1搬送ローラ72がさらに下流へ用紙Pを挟持搬送する。
なお、第1搬送ローラ72からの搬送力が用紙Pに作用するようになると、フィードローラ70の駆動は停止し、フィードローラ70は、従動ローラとして作用する。フィードローラ70の駆動を停止するのは、用紙Pの後端がニップ部Nを抜けた後も、フィードローラ70が回転しつづけると、リタードローラ62によりニップ部Nで搬送を抑えられていた2枚目以降の用紙Pが搬送されてしまうためである。
第1実施形態の構成では、図4に示すように、フィードローラ70が搬送する用紙Pの先端部が、一対の第1搬送ローラ72に到達すると、第1搬送ローラ72から搬送力を付与される一方、その用紙Pの後端部は、リタードローラ62から搬送抵抗を付与される。
このように、第1搬送ローラ72による搬送力とリタードローラ62の搬送抵抗とが同時に用紙Pへ付与されることにより、フィードローラ70と第1搬送ローラ72との間において、用紙Pへ張力が作用する。
ここで、第1実施形態の構成では、軸方向長さが搬送される用紙Pの用紙幅と同等もしくはそれ以上とされたフィードローラ70が、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って当接する。
これにより、先端部が一対の第1搬送ローラ72に挟持されると共に、後端部がフィードローラ70とリタードローラ62とに挟持された用紙Pは、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って、フィードローラ70から第1搬送ローラ72までを等しい搬送経路で搬送される。
このため、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って、フィードローラ70から第1搬送ローラ72までの用紙Pの搬送経路の長さが均一となる。
このため、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って、用紙Pの搬送経路の長さが異なる部分がなく、用紙Pへ張力が作用しても、その張力は、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って均一になり、用紙Pのコルゲーションが抑制される。
このように、用紙Pのコルゲーションを抑制することにより、コルゲーション音を抑制し、コルゲーションに起因して発生する用紙Pのしわも防止できる。
また、第1実施形態では、リタードローラ62の軸方向長さが、用紙Pの用紙幅より短くされているため、以下に説明するように、用紙Pの破れやしわを回避できる。
仮に、リタードローラ62の軸方向長さが、用紙Pの用紙幅に渡る長さ以上とされている場合に、フィードローラ70とリタードローラ62の間に形成されるニップ部Nに、1枚目の用紙Pの先端と2枚目の用紙Pの先端が斜めに重なった状態で導入されると、フィードローラ70は、用紙Pの幅方向の一端部から他端部に渡って当接するのに対して、リタードローラ62は、用紙Pの幅方向一端部にのみに当接する(図5(B)参照)。
これにより、用紙Pの幅方向一端部にのみ搬送抵抗が付与され、用紙Pの幅方向一端部は、搬送が止められるのに対して、用紙Pの幅方向他端部は、搬送されようとする。すなわち、記録シートの幅方向一端部と他端部とで反対方向の力が作用する。このため、用紙Pへ破れやしわが発生する。
これに対して、第1実施形態では、リタードローラ62の軸方向長さが、用紙Pの用紙幅より短くされ、用紙Pの幅方向の中央部(一部分)に搬送抵抗が付与される(図5(A)参照)。
これにより、フィードローラ70とリタードローラ62との間に、1枚目の用紙Pの先端と2枚目の用紙Pの先端が斜めに重なった状態で導入された場合でも、用紙Pの幅方向一端部と他端部とで反対方向の力が作用するという事態は発生しない。このため、用紙Pの破れやしわを回避できる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。また、画像形成装置としての複写機の全体構成は、第1実施形態と同一であるので、説明を省略する。
第1実施形態では、フィードローラ70の軸方向長さが、用紙Pの用紙幅と同等もしくはそれ以上とされていたが、第2実施形態の用紙搬送機構45では、図6に示すように、それに替えて、軸方向長さがリタードローラ62の軸方向長さと同じ長さとされたフィードローラ71を用いる。
このフィードローラ71の用紙搬送方向下流側であって、フィードローラ71の近傍に、搬送される用紙Pに従動するコロ80が設けられている。すなわち、フィードローラ71と、コロ80とを並置されている。このコロ80の軸方向長さは、搬送される用紙Pの用紙幅と同等もしくはそれ以上とされ、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って当接する。
次に、第2実施形態の作用について説明する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様、第1搬送ローラ72による搬送力とリタードローラ62の搬送抵抗とが同時に用紙Pへ付与されることにより、フィードローラ70と第1搬送ローラ72との間において、用紙Pへ張力が作用する。
ここで、第2実施形態の構成では、軸方向長さが用紙Pの用紙幅と同等もしくはそれ以上とされたコロ80が、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って当接する。
これにより、先端部が一対の第1搬送ローラ72に挟持されると共に、後端部がフィードローラ70とリタードローラ62とに挟持された用紙Pは、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って、フィードローラ70から第1搬送ローラ72までを等しい搬送経路で搬送される。
このため、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って、フィードローラ70から第1搬送ローラ72までの用紙Pの搬送経路の長さが均一となる。
このため、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って、用紙Pの搬送経路の長さが異なる部分がなく、用紙Pへ張力が発生しても、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って、用紙Pへ作用する張力が均一になり、用紙Pのコルゲーションが抑制される。
このように、用紙Pのコルゲーションを抑制することにより、コルゲーション音を抑制し、コルゲーションに起因して発生する用紙Pへのしわも防止できる。
さらに、第2実施形態に構成によれば、以下に説明するように、フィードローラ70とリタードローラ62との間に形成されるニップ部Nから用紙Pの後端が引き抜かれる際に、生じる衝撃音を抑える効果も有する。
コロ80が設けられていない構成では、用紙Pに作用する張力により、フィードローラ70とリタードローラ62との間に形成されるニップ部Nを用紙Pが抜ける直前に、用紙Pの後端部は、フィードローラに強く巻き付けられ、フィードローラの半径とほぼ同等の曲げ半径で湾曲する(図7の二点鎖線P´参照)。この用紙Pの後端部が、ニップ部を抜けた直後には、張力の急激な解放により、用紙Pの後端部の曲げが急激に解消されて弾かれることにより衝撃音が生じる。
図7に示すように、第2実施形態では、コルゲーションを矯正するためのコロ80を設けたことにより、用紙Pの後端のフィードローラへ70の巻付き角度が緩くなるため、用紙Pの後端で発生する衝撃音を抑制できる。
また、第2実施形態では、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って当接するコロ80は、搬送される用紙Pに従動する。このため、コロ80が、用紙Pの幅方向一端部から他端部に渡って当接しても、搬送される用紙Pの搬送抵抗とならない。
また、用紙Pとコロ80との間の摺動摩擦抵抗を小さくできるので、用紙Pとコロ80とがすれる際に発生する摺動音(擦過音)を抑制することができる。
なお、第2実施形態では、搬送経路均一手段として、コロ80を用いたが、本発明の搬送経路均一手段としてはこれに限られず、例えば、図8に示すように、長手方向長さが用紙Pの用紙幅と同等もしくはそれ以上とされ、湾曲する背面側が用紙Pへ当接するシュート部材82であってもよく、用紙の幅方向一端部から他端部に渡って、フィードローラから一対の第1搬送ローラまでの用紙の搬送経路の長さを均一にする部材であれば構わない。
また、第1、第2実施形態では、画像形成装置として、複写機を用いたが、本発明の画像形成装置としては、これに限られず、例えば、プリンタ、ファクシミリ装置、印刷機等であってもよく、用紙搬送機構で搬送される用紙へ画像を形成する画像形成装置であれば構わない。
また、第1、第2実施形態では、重送防止部材として、リタードローラを用いたが、本発明の重送防止部材としては、これに限られず、例えば、重なった用紙へ搬送抵抗を付与する板状のサバキ板であってもよく、用紙へ搬送抵抗を付与して重送を防止する部材であれば構わない。
また、第1実施形態では、搬送経路均一手段としてのフィードローラは、長さが用紙Pの用紙幅と同等もしくはそれ以上とされた一本のローラであったが、本発明の搬送経路均一手段としては、これに限られず、例えば、複数のローラが用紙幅方向に沿って配列された一群のローラであってもよく、用紙の幅方向一端部から他端部に渡って、フィードローラから一対の第1搬送ローラまでの用紙の搬送経路の長さを均一にする部材であれば構わない。本発明は、上記の実施の形態に限るものではなく、種々の形態が可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る複写機の全体構成を示す正面図である。 図2は、第1実施形態に係る用紙搬送機構を示す斜視図である。 図3は、第1実施形態に係る用紙搬送機構において、給紙トレイから複数の用紙が重なって送り出された場合を示す正面図である。 図4は、第1実施形態に係る用紙搬送機構において、用紙の先端部が一対の第1搬送ローラに挟持され、用紙の後端部がニップ部で挟持された状態を示す斜視図である。 図5は、第1実施形態に係るニップ部に一枚目の用紙の先端と2枚目の用紙の先端が斜めに重なって導入された場合を示す図である。(A)は、第1実施形態に係るリタードローラを示し、(B)は、第1実施形態に係るリタードローラの軸方向長さが用紙幅に渡る長さ以上とされた場合を示す。 図6は、第2実施形態に係る用紙搬送機構を示す斜視図である。 図7は、第2実施形態に係る用紙搬送機構を示す正面図である。 図8は、第2実施形態に係る用紙搬送機構の変形例を示す斜視図である。 図9は、従来の記録シート搬送機構を示す斜視図である。
符号の説明
10 複写機(画像形成装置)
45 用紙搬送機構(記録シート搬送機構)
46 給紙トレイ(記録シート収容部)
60 用紙搬送機構(記録シート搬送機構)
62 リタードローラ(重送防止部材)
70 フィードローラ(第1搬送部材、搬送経路均一手段)
71 フィードローラ(第1搬送部材)
72 第1搬送ローラ(第2搬送部材)
80 コロ(搬送経路均一手段、当接部材)
82 シュート部材(搬送経路均一手段、当接部材)
P 用紙(記録シート)

Claims (6)

  1. 記録シート収容部から送り出された記録シートの表面に当接して該記録シートを搬送する第1搬送部材と、
    前記第1搬送部材に対向して配置され、前記記録シートの裏面側から搬送抵抗を付与することにより、前記第1搬送部材が搬送する記録シートの重送を防止する重送防止部材と、
    前記第1搬送部材の下流側に設けられ、前記第1搬送部材から搬送される記録シートを下流へ挟持搬送する一対の第2搬送部材と、
    前記記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って、前記第1搬送部材から前記第2搬送部材までの前記記録シートの搬送経路の長さを均一にする搬送経路均一手段と、
    を備えたことを特徴とする記録シート搬送機構。
  2. 前記搬送経路均一手段は、前記記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接する第1搬送部材であることを特徴とする請求項1に記載の記録シート搬送機構。
  3. 前記搬送経路均一手段は、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間に設けられ、前記記録シートの幅方向一端部から他端部に渡って当接する当接部材であること特徴とする請求項1に記載の記録シート搬送機構。
  4. 前記当接部材は、搬送される前記記録シートに従動するコロであることを特徴とする請求項3に記載の記録シート搬送機構。
  5. 前記重送防止部材は、記録シート搬送方向に直交する方向の長さが前記記録シートのシート幅より短くされ、前記記録シートの幅方向中央部に搬送抵抗を付与することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録シート搬送機構。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録シート搬送機構を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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