JP4378243B2 - 十字結束用ターミナル、十字結束構造、及び十字結束方法 - Google Patents

十字結束用ターミナル、十字結束構造、及び十字結束方法 Download PDF

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本発明は、ワイヤーハーネス等の結束対象における十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分を十字結束状態に保持するのに好適に使用できる十字結束構造や、これに好適に用いられる十字結束用ターミナル、並びに十字結束方法に関するものである。
結束対象の一例として、例えば、各種産業機械や自動車に用いられるワイヤーハーネスが挙げられ、このワイヤーハーネスにおいては、多数の電線をばらけないように束ねるために、適宜の長さ毎に結束バンドを用いて結束されている。この場合、T字状に枝分かれ配線される箇所をしっかりと結束するには、特許文献1や2に示されたワイヤーハーネス分岐部用結束バンドを用いる。また、特許文献3には、バンド主部のロック部への挿入操作が容易化されるように改良されたワイヤーハーネス分岐部用結束バンドが示されている。これらの分岐部用結束バンドにより、ワイヤーハーネスにおける三方に枝分かれする分岐部を良好に結束状態に保持できるようになっている。
近年のワイヤーハーネスにおいては、電気設備や電子機器の増大により、益々肥大化、長大化してきており、上記分岐部としては、主ハーネス部から三方に枝分かれするとか、一対のワイヤーハーネス部分が立体交差する等、十字状に枝分かれ若しくは交差するものも増えてきている。そのような十字状部分には、前述のワイヤーハーネス分岐部用結束バンドは使用できないので、従来ではテープ(ビニールテープ、シリコンテープ等の粘着テープ)を十字状に巻付けて束ねる、という人為作業によるテープ巻付けを行い、十字状部分を実質的に結束状態にして維持するようにしていた。
しかしながら、テープを巻いて結束状態を維持させる手段では、テープをワイヤーハーネスに巻付ける操作が多数回必要であり、1回の巻付け操作で済む結束バンドによる結束作業に比べて時間や労力が掛かるとともに、熟練度が必要とされる。また、結束作業をし易くするために、基板に植設された多数のY字状治具にワーヤーハーネスを仮支持させて、少しワイヤーハーネスを持上げた状態とする結束治具手段を用いる場合において、十字状部分にテープを巻くには、その部分を一旦Y字状治具から上方に外すために大きく持上げねばならず、その持上げ操作が面倒で煩わしいとともに、その際に枝分かれ箇所や交差箇所がずれ動いてしまう不都合が生じ易いという問題もあった。
加えて、一般的な合成樹脂製のテープは、クリープ変形したり粘着剤が劣化する等、比較的経時変化が起こり易く、時間経過に伴って十字状部分の結束状態が不安定になったり緩んだりすることがあり、耐久性(信頼性)にはやや難がある。このように、ワイヤーハーネスの十字状部分を結束するに関しては改善の余地が残されているものであった。
実開昭63−97279号公報 実開平6−65682号公報 特開2004−15951号公報
本発明の目的は、上記のような実情に鑑みることにより、ワイヤーハーネス等の結束対象における十字状部分を、簡単で迅速に結束作業が行え、結束状態を長期に亘って安定維持できるものとなるよう、改善された十字結束構造を提供する点にある。また、その十字結束構造に好適な十字結束用ターミナルや、十字結束方法を提供することも目的とする。
請求項1に係る発明は、十字結束用ターミナル1において、可撓性を有するバンド主部2の基端に、前記バンド主部2をその先端部2aから挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔3aを有したロック部3が一体に連設されて成る結束バンドVの一対を通すための挿通孔7と、結束対象Wにおける十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分Bにあてがわれる当接部4とが形成されたターミナル本体1Aを有し、
前記挿通孔7に前記一対のバンド主部2,2が挿通された状態では、前記挿通孔7が、それらバンド主部2,2どうしが互いに重なり、かつ、交差する構成が可能で、前記一対のバンド主部2,2が互いに重なる平行姿勢と、互いに直交又はほぼ直交する十字姿勢とに亘る任意の相対角度姿勢に調節設定することが自在となる単一の孔に形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の十字結束用ターミナル1において、前記ターミナル本体1Aに、前記結束対象Wを支持部材21に係止するためのクランプ部1Bが設けられていることを特徴とする。
(イ)本発明によれば、十字結束用ターミナルと、これの挿通孔にバンド主部が挿通される一対の結束バンドとで構成される十字結束用バンドを用いて結束対象の十字状部分を十字結束させる手段である。つまり、ワイヤーハーネス等の結束対象の十字状部分を、一対の結束バンドを用いて十字結束することができるから、結束作業としてはバンド主部をロック部に挿通して引締め操作するだけで良いとともに、結束を解除するにはバンド主部をロック部から外すかバンド主部を切断するかという簡単な処理で済むものとなる。その結果、十字状部分にテープ巻きしていた従来手段に比べて、簡単で迅速に結束作業が行え、結束状態を長期に亘って安定維持できるものとなるように改善することができる。
請求項1の発明によれば、前記効果(イ)を得るための十字結束用ターミナルを規定するものであり、バンド主部を挿通自在な挿通孔を形成することで、結束バンドとは互いに独立した1個の小さな部品として構成することが可能になり、取り扱いや運搬において有利であり、しかも廉価に作成できる利点がある。バンド主部が挿通自在であることから、十字結束用ターミナルに対する結束バンドの位置が自在に調節可能であり、十字状部分に対するロック部並びにバンド主部の位置を調節して、巻付け操作や結束操作が行い易い位置や姿勢に設定できる利点もある。また、一対の結束バンドは十字結束用ターミナルにおいて交差し、かつ、その相対位置が定められるようになるので、位置ずれなく安定した十字結束状態が維持されるという利点もある。
請求項の発明によれば、一対の結束バンドのバンド主部を、それらが重ねられた平行姿勢として挿通孔に挿通させる、というワンアクションで2個のバンド主部の挿通操作が行える便利さが得られるとともに、挿通孔は単一の孔であるから、一対のバンド主部を挿し間違いなく確実に挿通操作できるようになる。そして、バンド主部の挿通孔への挿通後に、それら一対のバンド主部を互いに遠ざかる方向に回動操作して、互いに直交又はほぼ直交する十字姿勢、即ち十字状部分を結束するに適した姿勢にすることができる。その結果、結束バンドの挿通操作を簡単、確実、迅速に行えるようにしながら良好な十字結束が行えることに寄与する優れた十字結束用ターミナルを提供することができる。
請求項の発明によれば、ターミナル本体に設けられたクランプ部を用いて、十字結束用ターミナル、即ち結束対象の十字結束部分を支持部材にクランプさせることが可能になる。それにより、例えば、専用の支持手段を用いて十字結束用ターミナルを支持部材に支持させる手段に比べて、構造簡単で廉価に、或いはコンパクトに支持させることが可能となる利点がある。
以下に、本発明による結束対象分岐部の十字結束構造及び十字結束方法、並びにそれに用いる十字結束用ターミナルの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。先ず、ワイヤーハーネス(結束対象の一例)における十字状部分B(結束対象における十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分の一例)の結束に用いる十字結束用バンドについて説明する。
〔実施例〕
十字結束用バンドAは、図1に示すように、一対の結束バンドV,Vと、これらが挿通される十字結束用ターミナル1との三部品で構成され、ワイヤーハーネスWの十字状部分B(図8,9参照)を十字結束する部品である。十字状部分Bは、電線rの立体交差箇所において互いに二股分岐することで形成されているが、一群の電線rが互いに逆向きに二股分岐するとか、三股状に枝分かれ、又は電線rの立体交差箇所という構造でも良い。結束バンドVは、ナイロン、ポリプロピレン等の可撓性を有する合成樹脂材製のバンド主部2の基端に、バンド主部2をその先窄まり状の先端部2aから挿通して抜け止め状に係止させる挿通係止孔3aを有したロック部3が一体に連設されて成る公知のバンドである。
十字結束用ターミナル1は、図1〜図4に示すように、ターミナル本体1Aと、これの下側に一体に連設されるクランプ部1Bとを有して構成されている。ターミナル本体1Aは、上下一対の円形壁4,5と、これら上円形壁(当接部の一例)4と下円形壁5とを連結一体化する一対の支柱部6,6とから成り、これら上下の円形壁4,5及び一対の支柱部6,6とで囲まれた部分が、結束バンドVの一対を通すための単一の挿通孔7に形成されている。上円形壁4の上面4aは、ワイヤーハーネスWにおける十字状又は略十字状に枝分かれする十字状部分Bに宛がわれる当接部[図2(b)参照]として機能する。尚、十字結束用ターミナル1は、可撓性を有する合成樹脂材で形成されている。
挿通孔7の形状並びに大きさは、図2〜図5に示すように、この挿通孔7に一対のバンド主部2,2が挿通された状態では、それらバンド主部2,2どうしが互いに上下に重なり、かつ、平面視で直交に交差する構成(立体交差)が可能となるものに設定されている。即ち、図3に示すように、正面視における挿通孔7は、バンド主部2の厚さの2倍強の上下幅を有する横長の矩形を呈するとともに、平面視における挿通孔7は、図5に示すように、一対の支柱部6の断面形状を、45度に傾けられたカット面6aを両端に有する幅の短いものとして、開口端側ほど幅が広く、中央部で最も幅が狭くなる略鼓形のものに形成されている。これにより、バンド主部2,2が挿通孔7に挿通された状態においては、これら一対のバンド主部2,2が上下に丁度重なる平行姿勢(図7参照)と、一対のバンド主部2,2が、円形壁4,5の中心位置Pに関して互いに直交する十字姿勢(図5の仮想線で示す姿勢参照)、及びこれら両姿勢の間の任意の相対角度姿勢に調節設定することが自在である。
クランプ部1Bは、下円形壁5の下側に連続して形成されるスカート部8と、これから下方に突設される支持部9と、支持部9に片持ち支持される一対の係合片10,10とから構成されている。スカート部8は、外周側がやや下方に湾曲され、かつ、平面視で円形壁4,5よりも径の大きい円形の形状に形成されている。支持部9は、スカート部8の中央部分から垂下された正面視形状が略U字状[図3(a)参照]のものであり、その下端横臥部分9aの前側及び後側の夫々から係合片10が片持ち状で立設されている。また、支持部9の下端部は先細りとなるように形成されている。係合片10は、その上端が側面視で階段状[図4(a)参照]に形成され、かつ、その大部分が支持部9の前縁9bからは前に、そして、後縁9cからは後に食み出す状態[図2(b)参照]で片持ち支持されている。つまり、各係合片10は、支持部9との接続部分を支点として前後揺動するような状態で弾性変形可能に支持されている。
クランプ部1Bは、十字結束用ターミナル1を固定部材に嵌め込んで係止させるためのものであり、例えば、図6に示すように、自動車の内装板(支持部材の一例)21に形成された装着孔23にクランプさせる。即ち、係合片10を内側に弾性変形させるながら支持部9を装着孔23に押し込み、係合片10の上端と弾性変形するスカート部8との間に内装板21を挟み込むことで、十字結束用ターミナル1を内装板21に係止させることができる。尚、クランプ部1Bとしては上記の構造、形状のものに限定されず、種々の別構造、形状のものを採用することが可能である。
この場合、図6の左側に描いたように、内装板21の板厚が薄いときには、係合片10の最上端部10aとスカート部8との間で内装板21が挟持され、図6の右側に描いたように、板厚が厚い内装板(支持部材の一例)22のときには、係合片10の段差部10bとスカート部8との間で内装板22が挟持される状況となる。つまり、係合片10上端部の段差構造と、弾性変形するスカート部8との協働により、複数種類の厚みの内装板21,22でも不都合なく係合できて、しっかりと係止固定できるように工夫されている。
次に、十字結束用バンドAを用いて、多数の電線rの集合体であるワイヤーハーネスWの十字状部分Bを十字結束する結束方法(手順)について説明する。図8や図9に示す十字状部分Bは、先ず、2個の結束バンドV,Vと、1個の十字結束用ターミナル1とを用意し、両バンド主部2,2を十字結束用ターミナル1の挿通孔7に通して、図1に示すように、これら3部品で成る十字結束用バンドAを作成すべくバンド挿通工程を行う。このバンド挿通工程は、ワイヤーハーネスWの十字状部分Bの存在数に対応する数について行っておく。
図7には、基板11における十字結束用の治具部分が示されており、基板11上に四角配置状態で植設された四個のY字状治具12と、それらのほぼ中心位置において基板11に植設されるターミナルスタンド13とが配備されている。ターミナルスタンド13の上面には、前述の内装板21の装着孔23と同様の装着孔(図示省略)が形成してあり、その装着孔にクランプ部1Bを挿入することにより、十字結束用ターミナル1の挿通孔7に一対の結束バンドV,Vが挿通されて成る十字結束用バンドAを、ターミナルスタンド13上に仮係止させる装着工程を行う。このとき、図7に仮想線で示すように、一対の結束バンドV,Vを回動移動させて、バンド主部2どうしが交差状態となる十字姿勢に回動移動させておいても良い。尚、ターミナルスタンド13としては、装着孔が無く、単に十字結束用ターミナル1を載置するだけのものでも良い。
次いで、図8に示すように、ワイヤーハーネスWを基板11上に移動し、その十字状部分Bが丁度ターミナルスタンド13、つまりは十字結束用ターミナル1上に位置するように、各ハーネス部分W1,W2,W3,W4を各Y字状治具12のU字状受部12Aに嵌め入れるハーネス仮設置工程を行う。このとき、例として、第1ハーネス部分W1と第2ハーネス部分W2との間に形成される第1隅角部sk1に一方の検束バンドVのバンド主部2が位置し、第2ハーネス部分W2と第3ハーネス部分W3との間に形成される第2隅角部sk2に他方の検束バンドVのロック部3が位置し、第3ハーネス部分W3と第4ハーネス部分W4との間に形成される第3隅角部sk3に一方の検束バンドVのロック部3が位置し、第4ハーネス部分W4と第1ハーネス部分W1との間に形成される第4隅角部sk4に他方の検束バンドVのバンド主部2が位置する状態に設置する。尚、ワイヤーハーネスWの治具12への設置後に、若干十字状部分Bを持上げることにより、十字結束用バンドAをターミナルスタンド13に係止させることも可能である。
それから、一方の結束バンドVを、第1隅角部sk1に位置するバンド主部2、及び第3隅角部sk3に位置するロック部3を共に上方に曲げ変位させて互いに近付け、バンド主部2をその先端側からロック部3の挿通係止孔3aに挿通させる。つまり、十字状部分Bに形成される四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの対向する隅角部sk1,sk3どうしに亘る状態でワイヤーハーネスWに巻回して結束させる第1結束工程を行う。一方の結束バンドVの結束が終わると、他方の結束バンドVを、第4隅角部sk4に位置するバンド主部2、及び第2隅角部sk2に位置するロック部3を共に上方に曲げ変位させて互いに近付け、バンド主部2をその先端側からロック部3の挿通係止孔3aに挿通させる。つまり、十字状部分Bに形成される四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの対向する隅角部sk2,sk4どうしに亘る状態でワイヤーハーネスWに巻回して結束させる第2結束工程を行う。
そして、図9に示すように、両結束バンドVの結束後においてロック部3から飛び出しているバンド主部2の余剰部分2yを切り落とす切除工程を行い、十字結束作業が終了する。尚、ターミナルスタンド13からクランプ部1Bを引抜く仮係止状態の解除は、全ての結束作業が終了してワイヤーハーネスWを基板11から取出す際に行われるようになるが、バンド余剰部分2yの切除後直ぐに行っても良い。
上記のようにして十字結束用バンドAを用いて十字結束された十字状部分Bにおける十字結束構造は、一対のバンド主部2,2を十字結束用ターミナル1の挿通孔7に通した状態で、一方の結束バンドVのバンド主部2を、十字状部分Bに形成される四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの対向する隅角部sk1,sk3どうしに亘る状態でワイヤーハーネスWに巻回させて一方の結束バンドVのロック部3に挿通して結束し、かつ、他方の結束バンドVのバンド主部2を、四箇所の隅角部sk1〜sk4のうちの残りの対向する隅角部sk2,sk4どうしに亘る状態でワイヤーハーネスWに巻回させて他方の結束バンドVのロック部3に挿通して結束されることにより、構成されている。
一対の結束バンドV,Vは、それらのバンド主部2がターミナル本体1Aの挿通孔7に単に通されているだけであるから、ロック部3を挿通孔7の間際に位置させるとか遠く離して位置させる等、ターミナル本体1Aに対する結束バンドVの位置が任意に調節できるとともに、各結束バンドV,Vの交差角度も0度から90度の範囲内で自由に選択設定することが可能である。従って、十字結束の対象となるワイヤーハーネスWの十字状部分Bの交差角度は、90度(直交)〜0度の範囲内におけるあらゆる角度条件に対応可能であり、かつ、容易に結束作業が行える便利で扱い易い十字結束用バンドA及びそれに用いる十字結束用ターミナル1が実現できている。また、結束バンドVの長さや太さ、或いは材質等の変更により、ワイヤーハーネスWの径の大小、形状の異なり等の諸条件に対応して良好に十字結束させることが可能である。
「十字状又は略十字状に」とは、直交や略直交状態は勿論、X状、ψ状、χ状、平行に近い交差角度の四差路状でも良く、要は4本の結束対象が一点で交わる形態の全てを包含するものと定義する。さらには、5本以上の結束対象が一点で交わる形態でも十字結束可能であり、このような五差路以上の箇所も本明細書においては「十字状部分」の範疇に含まれるものと定義する。
十字結束用バンドを示す全体斜視図 実施例1の十字結束用ターミナルを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、 図2の十字結束用ターミナルを示し、(a)は正面図、(b)は底面図 図2の十字結束用ターミナルを示し、(a)は図3(a)のB−B線断面図、(b)は図3(a)のA−A線断面図 挿通孔及びこれに挿通された一対のバンド主部を示す平面図 内装板に係止固定された状態の十字結束用ターミナルを示す縦断面図 十字結束用バンドのターミナルスタンドへの装着工程を示す作用図 十字結束用バンド上にワイヤーハーネスの十字状部分が配置された状態を示す作用図 十字状部分が十字結束された状態を示す斜視
1 十字結束用ターミナル
1A ターミナル本体
1B クランプ部
2 バンド主部
2a 先端部
3 ロック部
3a 挿通係止孔
4 当接部
7 挿通孔
21 支持部材
r 電線
sk1 第1隅角部
sk2 第2隅角部
sk3 第3隅角部
sk4 第4隅角部
A 十字結束用バンド
B 十字状部分
V 結束バンド
W 結束対象(ワイヤーハーネス)

Claims (2)

  1. 可撓性を有するバンド主部の基端に、前記バンド主部をその先端部から挿通させて抜け止め状に係止させる挿通係止孔を有したロック部が一体に連設されて成る結束バンドの一対を通すための挿通孔と、結束対象における十字状又は略十字状に枝分かれ若しくは交差する十字状部分にあてがわれる当接部とが形成されたターミナル本体を有し、
    前記挿通孔に前記一対のバンド主部が挿通された状態では、前記挿通孔が、それらバンド主部どうしが互いに重なり、かつ、交差する構成が可能で、前記一対のバンド主部が互いに重なる平行姿勢と、互いに直交又はほぼ直交する十字姿勢とに亘る任意の相対角度姿勢に調節設定することが自在となる単一の孔に形成されている十字結束用ターミナル。
  2. 前記ターミナル本体に、前記結束対象を支持部材に係止するためのクランプ部が設けられている請求項1に記載の十字結束用ターミナル。
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