JP4376767B2 - 内燃機関の燃料性状判定装置及び燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料性状判定装置及び燃料制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車等の車両で用いられる内燃機関の燃料性状判定装置および燃料制御装置に係り、特に、冬季と夏季とで燃料性状が異なる場合の内燃機関の空燃比制御に適用する燃料性状判定装置および燃料制御装置に関する。
内燃機関で使用されるガソリン燃料の性状は、燃料成分中の低沸点揮発成分が自然蒸発することにより、必ずしも一定でない。このため、ガソリン燃料には、経時変化により、標準量相当の低沸点揮発成分を含む通常燃料、つまり低質燃料と、自然蒸発によって低沸点揮発成分の残留量が少なく、通常燃料より揮発し難い成分を多く含む重質燃料とがある。
このため、冬季と夏季とで燃料の性状が異なることがあり、燃料性状に応じて内燃機関の燃料制御(空燃比制御)を行う必要がある。この燃料制御を行うためには、内燃機関で使用する燃料の性状を判定する必要がある。
燃料性状判定の従来技術として、内燃機関の始動後のアイドリング回転数が所定値範囲内の時にエンジン回転数の変動を検出し、その時の回転数変動が所定値以上であるか否かの判別を行い、回転数変動が所定値以上あれば、燃料が重質であると判断する燃料性状判定装置がある(例えば、特許文献1)。
しかし、このような従来の燃料性状判定装置では、内燃機関のフリクションの経時変化等が考慮されていない。このため、例えば、内燃機関が未使用の新品時である場合に比して、ある程度走行した使用後においては、内燃機関のフリクションが低下し、この結果、エンジン回転数の変動が小さくなってくるため、燃料性状を誤判定する虞れがある。
特開2003−214243号公報
本発明が解決しようとする課題は、誤判定のない燃料性状判定を行うこと、さらには誤判定のない燃料性状判定を、特殊なセンサ等を追加することなく、従来の内燃機関システムで用いられている手段を応用して実現することにある。
本発明による内燃機関の燃料性状判定装置は、内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御手段と、前記点火時期制御手段による点火時期制御によって内燃機関のアイドリング回転数を所定の目標回転数に制御する手段とを有する内燃機関の燃料性状判定装置において、前記点火時期制御手段によってアイドリング回転数を所定の目標回転数に制御する制御量の時間変化量より燃料性状を判定する手段を有する。
燃料性状を判定する手段は、点火時期制御によりアイドリング回転数を制御する制御量の変化量に対して周波数解析を行い、周波数解析結果より燃料性状を判定する、あるいは点火時期制御によりアイドリング回転数を制御する制御量の変化量を1つ以上のバンドパスフィルタでフィルタリングし、バンドパスフィルタによるフィルタリング値より燃料性状を判定する。
また、本発明による内燃機関の燃料制御装置は、前記燃料性状判定装置によって判定された燃料性状に応じて燃料補正を行う手段を有する。
更に、本発明による内燃機関の他の燃料制御装置は、前記燃料性状判定装置によって判定された燃料性状に応じた補正係数を計算する手段と、前記補正係数によって始動時の燃料補正を行う手段と、を有する。
更にまた、本発明による内燃機関の他の燃料制御装置は、前記燃料性状判定装置によって判定された燃料性状に応じた補正係数を計算する手段と、前記補正係数によって加速時の燃料補正を行う手段と、を有する。
燃料が重質の場合には、アイドリング回転数に低周波側のうねりが発生するため、それを補正する点火時期補正の点火補正量(制御量)にも低周波側のうねりが発生する。これと反対に、燃料が軽質の場合には、アイドリング回転数に高周波側のうねりが発生し、それを補正する点火時期補正の点火補正量(制御量)にも高周波側のうねりが発生する。本発明による内燃機関の燃料性状判定装置は、これら周波数帯域のうねりの大きさ及び特異点を検出し、燃料の性状を判定する。
アイドリング回転数制御の点火時期補正量の各周波数帯域変動量は、周波数解析によるパワスペクトルの大きさ、あるいは、複数のバンドパスフィルタのフィルタリングにより判定するから、内燃機関のフリクションは、直流分オフセットをなすため、本判定には影響しない。
また、判定された燃料性状は、バックアップされた揮発性のメモリに格納することとで、次回の燃料噴射量に反映することができる。
本発明による内燃機関の燃料性状判定装置の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の対象となる燃料性状判定装置を備えた内燃機関の制御装置の一つの実施形態を示している。
制御装置は、エンジン回転数計算手段101と、基本燃料計算手段102と、基本燃料補正係数計算手段103と、基本点火時期計算手段104と、ISC(Idle Speed Control)手段105と、燃料性状判定手段(装置)106と、空燃比帰還制御係数計算手段107と、目標空燃比設定手段108と、基本燃料補正手段109と、点火時期補正手段110とを有する。
エンジン回転数計算手段101は、内燃機関の所定のクランク角度位置に設定されたクランク角度センサ207(図2参照)が出力する電気的な信号、おもにパルス信号変化の単位時間当たりの入力数をカウントし、演算処理することで、つまり、センサ信号周期より内燃機関の単位時間当りの回転数(エンジン回転数)を計算する。
基本燃料計算手段102は、エンジン回転数計算手段101で演算されたエンジン回転数と、内燃機関の吸気管に設置された吸気管圧力センサ205(図2参照)より検出された吸気管圧力をエンジン負荷として、各運転領域における内燃機関の基本燃料量を計算する。
基本燃料補正係数計算手段103は、エンジン回転数計算手段101で演算された内燃機関の回転数と、吸気管圧力から求められたエンジン負荷により、基本燃料計算手段102によって算出された基本燃料量の内燃機関の各運転領域における補正係数(基本燃料補正係数)を計算する。
基本点火時期計算手段104は、エンジン回転数、及び前述の吸気管圧力からのエンジン負荷により内燃機関の各領域における最適な点火時期をマップ検索等で決定する。
ISC手段105は、エンジン回転数と水温センサ209(図2参照)により検出されるエンジン水温よりアイドリング回転数を一定に保つためのアイドリング時の目標回転数を計算し、ISCバルブ制御手段119に出力する目標吸気流量と、点火時期補正補手段110に出力するISC点火時期補正量とを演算する。このISC点火時期補正量が、点火時期制御によりアイドリング回転数を制御する制御量である。
燃料性状判定手段106は、ISC手段105が出力するISC点火時期補正量の信号の周波数解析を行い、エンジン水温を加味して燃料の重質/軽質等の性状を判定する。
空燃比帰還制御係数計算手段107は、内燃機関の排気管に設定された酸素濃度センサ210(図2参照)の出力と吸気管圧力からのエンジン負荷とエンジン水温とから、内燃機関に供給される燃料と空気の混合気が、後述する目標空燃比に保たれるように、PID制御による空燃比帰還制御係数を計算する。
尚、酸素濃度センサは、本実施形態では、排気空燃比に対して比例的な信号を出力するものを示しているが、排気ガスが理論空燃比に対して、リッチ側/リーン側の2つの信号を出力するものでも差し支えはない。
目標空燃比設定手段108は、エンジン回転数と吸気管圧力からのエンジン負荷より内燃機関の各領域における最適な目標空燃比をマップ検索等で決定する。目標空燃比設定手段108で決定された目標空燃比は空燃比帰還制御係数計算手段107に出力され、空燃比の帰還制御に用いられる。
基本燃料補正手段109は、基本燃料計算手段102によって演算された基本燃料量を、基本燃料補正係数計算手段103によって計算された基本燃料補正係数と、エンジン水温と、燃料性状判定手段106による燃料性状判定値と、空燃比帰還制御係数計算手段107が算出した空燃比帰還制御係数に基づいて補正演算し、補正された燃料量による噴射指令信号Tioutを各気筒の燃料噴射手段111、112、113、114へ出力する。
点火時期補正補手段110は、基本点火時期計算手段104によってマップ検索された点火時期を、内燃機関の状態(過渡もしくは定常)及びISC手段105が出力するISC点火時期補正量に基づいて補正し、補正された点火時期による点火時期指令信号ADVを各気筒の点火手段115、116、117、118へ出力する。
尚、本実施形態では、エンジン負荷を吸気管の圧力で代表させているが、内燃機関が吸入する空気量で代表させてもよい。
図2は、本発明の対象となる燃料性状判定装置を備えた燃料制御装置が制御する内燃機関のハード構成の一例を示している。
内燃機関201は、吸入する空気量をスロットル絞り弁202と、スロットル絞り弁202の開度を検出するスロットル開度センサ217と、スロットル絞り弁202をバイパスして吸気管204へ接続された流路の流路面積を制御し、内燃機関201のアイドル運転時の回転数を制御するアイドルスピードコントロールバルブ(ISCバルブ)203と、吸気管204内の圧力を検出する吸気管圧力センサ205と、燃料を噴射供給する燃料噴射弁206と、内燃機関201の所定のクランク角度位置に設定されたクランク角度センサ207と、内燃機関201のシリンダ内に供給された燃料の混合気に点火する点火栓213と、エンジン制御装置250の点火信号に基づいて点火エネルギを点火栓213に供給する点火モジュール208とを有する。
なお、燃料噴射弁206は、図1の各気筒の燃料噴射手段111〜114に、点火栓213は、図1の各気筒の点火手段115〜118に相当する。また、ISCバルブ203は図1のISCバルブ制御手段119に相当する。
内燃機関201には、更に、内燃機関201のシリンダブロック214に設定されて内燃機関の冷却水温を検出する水温センサ209と、内燃機関201の排気管215に設定されて排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ210と、内燃機関201の吸気管204に設定された切欠きのあるバルブ216をオン/オフさせるためのスワールコントロール手段211と、内燃機関201の運転、停止のメインスイッチであるイグニッションキースイッチ212と、内燃機関201の各補器類を制御するコンピュータ式のエンジン制御装置250が設けられている。
尚、酸素濃度センサ210は、前述したとおり、本実施形態では、排気空燃比に対して比例的な信号を出力するものを示しているが、排気ガスが理論空燃比に対して、リッチ側/リーン側の2つの信号を出力するものでも差し支えはない。
また、内燃機関のアイドリング回転数は、ISCバルブ203で制御しているが、スロットル絞り弁202をモータ等で制御するものにした場合は、アイドルスピードコントロールをスロットル絞り弁202で行うことができ、ISCバルブ203は不用となる。また、本実施形態では、吸気管圧力を検出して燃料制御を成立させているが、内燃機関の吸入空気量を検出しても同様に燃料制御は成立する。
図3は、本発明の対象となる燃料性状判定装置を備えたエンジン制御装置250の内部構成の一例を示している。
エンジン制御装置250は、内燃機関201に設置された各センサの電気的信号をデジタル演算処理用の信号に変換し、デジタル演算用の制御信号を実際のアクチュエータの駆動信号に変換するLSI製のI/Oドライバ301と、I/Oドライバ301からのデジタル演算処理用の信号から、内燃機関201の状態を判断し内燃機関の要求する燃料量および点火時期等を予め定められた手順に基づいて計算し、その計算された値をI/Oドライバ301に出力する演算装置(MPU)302と、演算装置302の制御手順及び制御定数を格納するEP−POM等による不揮発性メモリ303と、演算装置302の計算結果等を格納するRAM等による揮発性メモリ304から構成される。
エンジン制御装置250は、演算装置302がコンピュータプログラムを実行するソフトウェア処理により、前述のエンジン回転数計算手段101、基本燃料計算手段102、基本燃料補正係数計算手段103、基本点火時期計算手段104、ISC手段105、燃料性状判定手段106、空燃比帰還制御係数計算手段107、目標空燃比設定手段108、基本燃料補正手段109、点火時期補正手段110を具現する。
揮発性メモリ304は、イグニッションキースイッチ212がオフで、エンジン制御装置250に電源が供給されない場合でも、メモリ内容を保存することを目的としたバックアップ電源が接続されることもある。
尚、本実施形態では、エンジン制御装置250は、水温センサ209、クランク角度センサ207、酸素濃度センサ210、吸気管圧力センサ205、スロットル開度センサ217、イグニッションキースイッチ212の信号を入力し、各気筒の燃料噴射指令信号を1〜4気筒燃料噴射手段111〜114へ出力し、各気筒の点火指令信号を1〜4気筒点火手段115〜118へ出力し、ISCバルブ開度指令信号をISCバルブ制御手段119へ出力し、冷間始動安定ためのスワールコントロールバルブ駆動信号をスワールコントロール手段211へ出力する。
図4は、本実施形態の制御装置を備えた内燃機関の吸気通路における燃料壁流の滞留の状態を示している。
燃料噴射弁206から吸気通路401内に噴射された燃料は、吸気通路401の壁面に付着した壁流Faに滞留する壁流留帯流分Fbと、壁流Faから離脱する壁流離脱分Fcに分離される。
そして、燃料噴射弁206から噴射された燃料がシリンダ室(燃焼室)に直接流入する直接流入分Fdと壁流離脱分Fcとが実流入燃料Feとしてシリンダ室に流入し、実際の燃焼に関与することとなる。
燃料性状が重質の場合には、壁流滞留分Fbが多く、壁流離脱分Fcが少ない。これに対し、燃料性状が軽質の場合には、この逆、つまり、壁流滞留分Fbが少なく、壁流離脱分Fcが多くなる。
式(1)は噴射燃料量の計算式の一例を表している。基本燃料噴射量TPに始動後増量補正係数KASと水温補正係数KTWを乗じ、インジェクタ無効噴射幅TSを加算して噴射燃料量Tioutを求めている。
Tiout=TP・KAS・KTW+TS …(1)
図5は、始動後増量補正係数KASの設定の一例を示している。始動後増量補正係数は、始動後の経過時間と共に減衰し、1.0に収束する。ラインKAShは重質燃料の設定値であり、ラインKASlは軽質燃料の設定値である。重質燃料は、壁流が多いため、始動後増量補正係数KASを軽質燃料より大きく設定する。
図6は、水温補正係数KTWの設定の一例を示している。ラインKTWhは重質燃料の設定値であり、ラインKTWlは軽質燃料の設定値である。前述の図5の始動後増量補正係数と同様に、重質燃料の場合の水温補正係数KTWを軽質燃料より大きく設定する。
図7は、始動時に排出されるHCの挙動の一例を示している。ラインHChは、重質燃料の場合の始動後増量補正係数KAShと水温補正係数KTWhの設定で、軽質燃料を用いて始動した場合のHC排出特性を示している。ラインHClは、軽質燃料の場合の始動後増量補正係数KASlと水温補正係数KTWlの設定で、軽質燃料を用いて始動した場合のHC排出特性を示している。
重質燃料の場合には、噴射燃料量が多くなるように設定されているので、重質燃料に適合した燃料制御特性をもって軽質燃料で始動した場合には、HCが多く排出され、HC排出量を排ガス規制値に納めることが困難となる。
図8は、始動時のエンジン回転数挙動の一例を示している。ラインNElは軽質燃料の場合の始動後増量補正係数KASlと水温補正係数KTWlの設定で、重質燃料を用いて始動した場合のエンジン回転数特性を示しているある。ラインNEhは重質燃料の場合の始動後増量補正係数KAShと水温補正係数KTWhの設定で、重質燃料を用いて始動した場合のエンジン回転数特性を示している。
重質燃料の始動時燃料は軽質燃料の比して多くなるような設定が必要なため、軽質燃料の始動後増量補正係数KASlと水温補正係数KTWlの設定だと、始動時の回転上昇不良を発生することが分かる。
図9は、アイドリング時のエンジントルクと点火時期の関係の一例を示している。符号ITsは設定された基本点火時期であり、基本点火時期より遅角側ではトルク低下、進角側では所定範囲内でトルク上昇となる。
図10は、ISC手段105による、ISCの制御ロジックの一例を示している。処理ブロック1001で、エンジン水温からアイドリング時の目標回転数のテーブル検索を行う。そして、加算器1002で現在のアイドリング回転数(アイドリング回転数の検出値)と、処理ブロック1001でテーブル検索により求められた目標回転数によりとの差分を求める。この差分を小さくするように、ISCバルブ制御を行うと共に、処理ブロック1003で点火時期補正量を検索し、点火時期を補正する。
このISC点火時期制御においては、アイドル運転時の目標回転数がアイドリング回転数の検出値より高い時には、点火時期を進角側に設定し、アイドル運転時の目標回転数がアイドリング回転数の検出値より低い時には点火時期を遅角側に設定する。
図11は、アイドリング回転数と点火時期補正量の挙動の一例を示している。設定されたアイドル目標回転数NEiに対して、エンジン回転数がラインNErのように変動する。これに対して点火時期は、設定された基本点火時期ITbに対してエンジン回転数の変動を抑えるべくラインITrのように補正される。
図12は、ISC点火時期補正量の周波数解析のパワスペクトルの一例を示している。パワスペクトルShは、重質燃料の時のISC点火時期補正量(制御量)に現れるものであり、パワスペクトルSlは、軽質燃料の時のISC点火時期補正量(制御量)に現れるものである。
つまり、重質燃料の時には、アイドル回転数の低周波でのうねりが大きくなるため、これに対応してISC点火時期補正量も低周波側にパワスペクトルShが現れ、軽質燃料の時には、アイドル回転数の高周波でのうねりが大きくなるため、これに対応してISC点火時期補正量も高周波側にパワスペクトルSlが現れることとなる。
図13は、本発明による燃料性状判定手段106の制御ロジックの一例を示している。まず、AND回路1301によって、水温条件、内燃機関回転条件、及びアイドル状態の全条件が成立したかどうかを判断する。
全条件が成立した場合には、スイッチ1302がオンとなり、ISC点火補正量(制御量)が周波数解析部1303に入力され、周波数解析される。その後、パワスペクトル検出部1304で特有のパワスペクトルを検出し、そのパワスペクトルの周波数特性、大きさより、処理ブロック1305で、燃料の重質/軽質の度合によるベース補正係数を検索する。
このように、本実施形態による燃料性状判定手段106は、図12に示されているように、重質燃料の時には、アイドル回転の低周波でのうねりが大きくなるため、これに対応してISC点火時期補正量も低周波側にパワスペクトルShが現れることを利用して、ISC点火時期補正量のパワスペクトルの周波数特性、大きさより、燃料の重質/軽質の度合に適合した燃料性状補正のベース補正係数を算出することを特徴としている。
処理ブロック1306〜1308では、加重平均処理を行う。ベース補正係数は、本処理ブロック1306〜1308で加重平均され、燃料性状補正係数KFUとして、基本燃料補正手段109(図1参照)へ出力されることとなる。
尚、本実施形態では、加重平均の重みは、一定数としているが、エンジン水温等によるテーブル検索の変数としてもよい。
これにより、内燃機関のフリクションは、ISC点火時期補正量の各周波数帯域変動量において、直流分オフセットとなり、誤判定のない燃料性状判定を行うことができる。しかも、特殊なセンサ等を追加することなく、従来の内燃機関システムで用いられているISC手段105のISC点火時期補正値(制御量)を用いて誤判定のない燃料性状判定が行われる。
本制御ロジックで判定された燃料性状及び燃料性状補正係数KFU等は、バックアップされた揮発性のメモリに格納され、次回の始動時の基本燃料量の補正に反映されることとなる。
図14は、本実施形態の周波数解析のためのデータ取り込みの一例を示している。間隔Aのように一定時間毎のISC点火時期補正値は、データ列Da、Db、Dcのように、オーバーラップしてサンプリングし、nの順番で示された順番に周波数解析を施す。尚、データ列Daだけで周波数解析を行っても問題はない。
図15は、本発明による燃料性状判定手段106の制御ロジックの他の例を示している。この場合も、まず、AND回路1401によって、水温条件、内燃機関回転条件及びアイドル状態の全条件が成立したかどうかを判断する。
全条件が成立した場合には、スイッチ1402がオンとなり、ISC点火補正量(制御量)がデジタルフィルタで構成されたバンドパスフィルタ1403〜1405に入力される。バンドパスフィルタ1403〜1405の出力値(フィルタリング値)は、エンジン水温に応じてスイッチ1406によってその一つを選択される。選択されたバンドパスフィルタ出力値により、処理ブロック1407で、燃料の重質/軽質の度合によるベース補正係数を検索する。
このように、本実施形態による燃料性状判定手段106は、エンジン水温に応じて選択された一つのバンドパスフィルタ1403、1404あるいは1405のフィルタリング値より、燃料の重質/軽質の度合に適合した燃料性状補正のベース補正係数を算出することを特徴としている。
処理ブロック1408〜1410では、加重平均処理を行う。ベース補正係数は、本処理ブロック1408〜1410で加重平均され、燃料性状補正係数KFUとして、基本燃料補正手段109(図1参照)へ出力される。
この場合も、前述の図13の例と同様に、加重平均の重みは、一定数としているが、エンジン水温等によるテーブル検索の変数としてもよい。
この場合も、内燃機関のフリクションは、ISC点火時期補正量の各周波数帯域変動量において、直流分オフセットをなるため、誤判定のない燃料性状判定を行うことができ、しかも、特殊なセンサ等を追加することなく、従来の内燃機関システムで用いられているISC手段105のISC点火時期補正値を用いて誤判定のない燃料性状判定が行われる。
また、本制御ロジックで判定された燃料性状及び燃料性状補正係数KFU等は、前述の図13の例と同様に、バックアップされた揮発性のメモリに格納され、次回の始動時の基本燃料量の補正に反映されることとなる。
図16は、本発明の燃料性状判定手段の出力する燃料性状補正係数による始動時の燃料補正の一例を示している。基本燃料量TPは処理ブロック1501で始動後増量補正係数KASの補正を施され、更に処理ブロック1502で水温補正係数KTWの補正を施される。
その後、燃料性状判定手段106より出力された燃料性状補正係数KFUを補正後の燃料量に乗算器1504で乗じ、噴射燃料量Tioutとして出力する。この燃料性状補正は、重質状態時にはリッチ側の燃料補正、軽質状態時にはリーン側の燃料補正を行う。
図17は、本発明の燃料性状判定手段の出力する燃料性状補正係数による始動時の燃料補正の他の例を示している。処理ブロック1601から出力された始動後増量補正係数KASは、第1燃料性状判定手段106−1から出力された燃料性状補正係数KFU1を乗算器1603で乗じられ、燃料性状補正を施される。この燃料性状補正も、重質状態時にはリッチ側の燃料補正、軽質状態時にはリーン側の燃料補正を行う。
また、処理ブロック1604から出力された水温補正係数KTWは、第2燃料性状判定手段106−2から出力された燃料性状補正係数KFU2を乗算器1606で乗じられ、燃料性状補正を施される。この燃料性状補正も、重質状態時にはリッチ側の燃料補正、軽質状態時にはリーン側の燃料補正を行う。
それぞれ燃料性状補正を施された始動後増量補正係数KAScと水温補正係数KTWcは、乗算器1607により基本燃料量TPを補正し、噴射燃料量Tioutとして出力される。
図17の例は、前述の図16の例に対して、燃料性状判定手段を始動後増量及び水温補正係数夫々に持たせている。
図18は、内燃機関の加速時の加速増量に対して燃料性状補正を施す一例を示している。処理ブロック1701では、スロットル開度、エンジン回転数及びエンジン水温を入力し、これらの入力データより加速増量補正係数KACを算出し、加速増量補正係数KACを出力する。
加速増量補正係数KACは、燃料性状判定手段106から出力された燃料性状補正係数KFUを乗算器1703で乗じられ、燃料性状補正を施される。
その後に、燃料性状補正後の加速増量補正係数KACcは、乗算器1704により噴射燃料量Tioutに加速増量補正として施され、加速増量補正後の噴射燃料量Tiaccとして燃料噴射弁に出力される。
図19は、加速増量補正係数KACを求める一例を示している。スロットル開度は遅延器1801と加算器1802で所定時間当りの差分を計算される。この差分とエンジン回転数により、処理ブロック1803で、加速増量係数をマップ検索される。また、処理ブロック1804では、エンジン水温により、加速増量係数の水温補正係数をテーブル検索を行う。そして乗算器1805で、水温補正係数によって加速増量補正係数を補正し、加速増量補正係数KACを出力する。
図20は、本発明の燃料性状判定手段を備えた燃料制御装置の制御手順の詳細なフローチャートの一例を示している。
ステップ2001では、入力されたクランク角度センサ信号より計算されたエンジン回転数を読み込む。ステップ2002では、エンジン負荷を読み込む。ステップ2003では、エンジン回転数とエンジン負荷より基本燃料量の計算を行う。
そして、ステップ2004では、エンジン回転数とエンジン負荷により、基本燃料補正係数の検索を行う。ステップ2005では、エンジン回転数とエンジン負荷により目標空燃比の検索を行う。ステップ2006では、酸素濃度センサの出力信号を読み込む。ステップ2007では、酸素濃度センサ信号と目標空燃比、エンジン回転数、及びエンジン負荷により、空燃比帰還制御係数の計算を行う。
そして、ステップ2008では、エンジン回転数とエンジン水温により、アイドル運転時の目標回転数(ISC目標回転数)の計算を行う。ステップ2009では、ISC目標回転数よりアイドル運転時の目標吸気量(ISC目標流量)の計算を行う。ステップ2010では、エンジン回転数とISC目標回転数によりISC点火時期補正量の計算を行う。
そして、ステップ2011では、ISC点火時期補正量をサンプリングし、周波数解析を行う。ステップ2012では、周波数解析のパワスペクトルから燃料性状を判定し、燃料性状補正係数を計算する。
ステップ2013は、基本燃料補正係数、燃料性状補正係数、始動後増量補正係数、及び水温補正係数等により基本燃料量の補正を行い、噴射燃料量を計算する。ステップ2014では、エンジン回転数とエンジン負荷により基本点火時期を計算する。ステップ2015では基本点火時期に対してISC点火時期補正量等で補正を施す。
図21は、図13に示されている実施形態による燃料性状判定手段の制御手順の詳細なフローチャートの一例を示している。
ステップ2101〜2103では、エンジン水温条件、エンジン回転数条件、及びアイドル状態が成立しているか否かを判断する。一つでも成立していない場合には本制御は行わず、全条件が成立している場合のみ、ステップ2104に進み、ISC点火時期補正量を読み込む。
ステップ2105では、読み込まれたISC点火時期補正量が周波数解析に必要なデータ量か否か判断し、データ量が揃った場合には、ステップ2106に進み、ISC点火時期補正量の周波数解析を行う。
そして、ステップ2107では、周波数解析結果の特有のパワスペクトルを検出する。ステップ2108では、特有のパワスペクトルにより燃料性状補正係数を検索し、ステップ2109では、その値の加重平均を行う。
図22は、図15に示されている実施形態による燃料性状判定手段の制御手順の詳細なフローチャートの一例を示している。
ステップ2201〜2203では、エンジン水温条件、エンジン回転数条件、及びアイドル状態が成立しているか否かを判断する。一つでも成立していない場合には本制御は行わず、全条件が成立している場合のみ、ステップ2204に進み、ISC点火時期補正量を読み込む。
ステップ2205では、ISC点火時期補正量に複数のバンドパスフィルタによるフィルタ処理を個々に施す。ステップ2206では、複数のバンドパスフィルタよりエンジン水温に応じて一つをバンドパスフィルタを選択し、所定のフィルタリング値を選択する。ステップ2207では、選択されたフィルタリング値により燃料性状補正係数を検索し、ステップ2208では、その値に加重平均を施す。
図23は、図16に示されている実施形態における燃料性状補正係数による燃料補正の詳細なフローチャートの一例を示している。
ステップ2301では、基本燃料量を読み込む。ステップ2302では、始動後増量補正係数を読み込む。ステップ2303では、基本燃料量に始動後増量補正係数を乗じて補正を施す。ステップ2304では水温補正係数を読み込む。ステップ2305で前述の始動後増量補正係数を施された基本燃料量に、水温補正係数を乗じて補正を施す。
ステップ2306では、更に、読み込まれた燃料性状補正係数を乗じて補正を施す。そして、ステップ2307では、最終的な噴射燃料量として出力する。
図24は、図17に示されている実施形態における燃料性状補正係数による燃料補正の詳細なフローチャートの一例を示している。
ステップ2401では、始動後増量補正係数を読み込む。ステップ2402では、燃料性状補正係数1を始動後増量補正係数に乗じて補正を施す。
ステップ2403では、水温補正係数を読み込む。ステップ2404では、燃料性状補正係数2を水温補正係数に乗じて補正を施す。
ステップ2405、2406では、燃料性状補正係数で補正された始動後増量補正係数及び水温補正係数を基本燃料量に乗じ、ステップ2407で燃料噴射量として出力する。
図25は、図18に示されている実施形態による機関加速時の加速増量に対する燃料性状補正を施す詳細なフローチャートの一例を示している。
ステップ2501では、スロットル開度を読み込む。ステップ2502では、エンジン回転数を読み込む。ステップ2503では、エンジン水温を読み込む。
ステップ2504では、スロットル開度、エンジン回転数、及びエンジン水温を元に加速増量係数を計算する。
ステップ2505では、燃料性状補正係数を読み込み、ステップ2506で加速増量係数に燃料性状補正係数を乗じて燃料性状補正を施す。
ステップ2507では、燃料性状補正を施された加速増量補正係数を基本燃料量に乗じて、ステップ2508で燃料噴射量として燃料噴射弁に出力する。
図26は、加速増量を求める詳細なフローチャートの一例を示している。
ステップ2601では、スロットル開度を読み込む。ステップ2602では、スロットル開度変化量の所定時間の差分値を計算する。ステップ2603でエンジン回転数を読み込む。
ステップ2604では、スロットル開度変化量の所定時間の差分値とエンジン回転数から加速増量係数を検索する。ステップ2605では、エンジン水温を読み込み、ステップ2606でエンジン水温より加速増量水温補正係数を検索する。
ステップ2607では、加速増量補正係数に加速増量水温補正係数を乗じて水温補正を
施し、ステップ2608で最終的な加速増量補正係数を出力する。
本発明による燃料性状判定装置を備えた内燃機関の制御装置の一つの実施形態を示すブロック図である。 本発明による燃料性状判定装置を備えた燃料制御装置が制御する内燃機関のハード構成の一つの実施形態を示すハード構成図である。 本発明による燃料性状判定装置を備えたエンジン制御装置の内部構成の一つの実施形態を示すブロック図である。 内燃機関の吸気通路における燃料の壁流滞留の一例を示す説明図である。 本実施形態による始動後増量補正係数の設定特性の一例を示すグラフである。 本実施形態による水温補正係数の設定特性の一例を示すグラフである。 エンジン始動時に排出されるHC排出特性の一例を示すグラフである。 エンジン始動時のエンジン回転挙動の一例を示すグラフである。 アイドリング時のエンジントルクと点火時期との関係の一例を示すグラフである。 本実施形態によるISC点火時期補正の制御ロジックの一例を示すブロック図である。 アイドリング回転数と点火時期補正量の挙動の一例を示すグラフである。 ISC点火時期補正量の周波数解析のパワスペクトルの一例を示すグラフである。 本発明の燃料性状判定手段の制御ロジックの一つの実施形態を示すブロック図である。 本実施形態における周波数解析のためのデータ取り込みタイミングの一例をを示すタイムチャートである。 本発明の燃料性状判定手段の制御ロジックの他の実施形態を示すブロック図である。 本発明による燃料性状補正係数による始動時の燃料補正の一つの実施形態を示すブロック図である。 本発明による燃料性状補正係数による始動時の燃料補正の他の実施形態示すブロック図である。 本発明による機関加速時の加速増量に対する燃料性状補正の一つの実施形態示すブロック図である。 本実施形態における加速増量補正係数の算出処理の一つの実施形態示すブロック図である。 本発明による燃料性状判定手段を備えた燃料制御装置の制御手順を示すフローチャートである。 一つの実施形態による燃料性状判定手段制御手順のフローチャートである。 他の実施形態による燃料性状判定手段制御手順のフローチャートである。 本発明による燃料性状判定手段の出力する燃料性状補正係数に基づく燃料補正の一実施形態のフローチャートである。 本発明による燃料性状判定手段の出力する燃料性状補正係数に基づく燃料補正の他の実施形態のフローチャートである。 本発明による機関加速時の加速増量に対して燃料性状補正を施す制御手順の一実施形態を示すフローチャートである。 本実施形態における加速増量を求める制御手順のフローチャートである。
符号の説明
101 エンジン回転数計算手段
102 基本燃料計算手段
103 基本燃料補正係数計算手段
104 基本点火時期計算手段
105 ISC手段
106 燃料性状判定手段(装置)
106−1 第1燃料性状判定手段
106−2 第2燃料性状判定手段
107 空燃比帰還制御係数計算手段
108 目標空燃比設定手段
109 基本燃料補正手段
110 点火時期補正手段
111〜114 1気筒〜4気筒燃料噴射手段
115〜118 1気筒〜4気筒点火手段
119 ISCバルブ制御手段
201 内燃機関
202 スロットル絞りバルブ
203 アイドルスピードコントロールバルブ(ISCバルブ)
204 吸気管
205 吸気管圧力センサ
206 燃料噴射弁
207 クランク角度センサ
208 点火モジュール
209 水温センサ
210 酸素濃度センサ
211 スワールコントロール手段
212 イグニッションキースイッチ
213 点火栓
214 シリンダブロック
215 排気管
216 バルブ
217 スロットル開度センサ
250 エンジン制御装置
301 I/Oドライバ
302 演算装置
303 不揮発性メモリ
304 揮発性メモリ
401 吸気通路
1001 処理ブロック
1002 加算器
1003 処理ブロック
1301 AND回路
1302 スイッチ
1303 周波数解析部
1304 パワスペクトル検出部
1305〜1308 処理ブロック
1401 AND回路
1402 スイッチ
1403〜1405 バンドパスフィルタ
1406 スイッチ
1407〜1410 処理ブロック
1501、1502 処理ブロック
1504 乗算器
1601 処理ブロック
1603 乗算器
1604 処理ブロック
1606、1607 乗算器
1701 処理ブロック
1703、1704 乗算器
1801 遅延器
1802 加算器
1803、1804 処理ブロック
1805 乗算器

Claims (7)

  1. 内燃機関の点火時期を制御する点火時期制御手段と、前記点火時期制御手段による点火時期制御によって内燃機関のアイドリング回転数を所定の目標回転数に制御する手段とを有する内燃機関の燃料性状判定装置であって、
    前記点火時期制御手段によってアイドリング回転数を所定の目標回転数に制御する制御量の時間変化量より燃料性状を判定する手段を有することを特徴とする内燃機関の燃料性状判定装置。
  2. 点火時期制御によりアイドリング回転数を制御する手段は、アイドル運転時の目標回転数がアイドリング回転数の検出値より高い時には点火時期を進角側に設定し、アイドル運転時の目標回転数がアイドリング回転数の検出値より低い時には点火時期を遅角側に設定する手段であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料性状判定装置。
  3. 前記燃料性状を判定する手段は、点火時期制御によりアイドリング回転数を制御する制御量に対して周波数解析を行う手段と、周波数解析結果より燃料性状を判定する手段とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の燃料性状判定装置。
  4. 前記燃料性状を判定する手段は、少なくとも1つ以上のバンドパスフィルタと、点火時期制御によりアイドリング回転数を制御する制御量を前記1つ以上のバンドパスフィルタでフィルタリングする手段と、前記バンドパスフィルタによるフィルタリング値より燃料性状を判定する手段とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の燃料性状判定装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の内燃機関の燃料性状判定装置によって判定された燃料性状に応じて燃料補正を行う手段を有することを特徴とする内燃機関の燃料制御装置。
  6. 請求項1〜4の何れか一項に記載の内燃機関の燃料性状判定装置によって判定された燃料性状に応じた補正係数を計算する手段と、前記補正係数によって始動時の燃料補正を行う手段と、を有することを特徴とする内燃機関の燃料制御装置。
  7. 請求項1〜4の何れか一項に記載の内燃機関の燃料性状判定装置によって判定された燃料性状に応じた補正係数を計算する手段と、前記補正係数によって加速時の燃料補正を行う手段と、を有することを特徴とする内燃機関の燃料制御装置。
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