JP3353311B2 - アイドル時の点火時期制御装置 - Google Patents

アイドル時の点火時期制御装置

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JP3353311B2 JP28326591A JP28326591A JP3353311B2 JP 3353311 B2 JP3353311 B2 JP 3353311B2 JP 28326591 A JP28326591 A JP 28326591A JP 28326591 A JP28326591 A JP 28326591A JP 3353311 B2 JP3353311 B2 JP 3353311B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアイドル時の点火時期制
御装置に係り、特に内燃機関のアイドル時の機関回転数
を安定化する点火時期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関のアイドル時に、ス
ロットル開度及び空燃比を一定にした条件下で点火時期
を進めると機関回転数が上昇し、点火時期を遅らせると
機関回転数が低下するという特性に鑑み、アイドル時の
機関回転数(アイドル回転数)と目標回転数とを比較
し、アイドル回転数が目標回転数より低下したときは点
火時期を進め、他方アイドル回転数が目標回転数より上
昇したときは点火時期を遅らせることにより、アイドル
回転数を安定化するようにした点火時期制御方法が知ら
れている(特開昭58−176470号公報)。
【0003】また、自動変速機を備えた内燃機関では、
自動変速機のシフト位置がアイドル時にニュートラルレ
ンジ又はパーキングレンジに選択されているときは、機
関回転数に応じて決定された進角値にて点火時期を制御
し、アイドル時にドライブレンジ等上記以外のレンジが
選択されているときは、上記進角値より一定角度進角側
にて点火時期を制御するようにした点火時期制御装置も
従来より知られている(特開昭58−48775号公
報)。更に、内燃機関のアイドル時に、機関回転数の増
減の程度に応じて点火時期の補正量を決めるようにした
点火時期制御方法も従来より知られている(特開昭57
−83665号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記の各従来
技術を組合わせて、自動変速機を備えた内燃機関のアイ
ドル時に、機関回転数の変動の程度に応じて点火時期を
補正するようにした場合、従来はニュートラルレンジ又
はパーキングレンジ(以下、Nレンジと記す)のときの
点火時期は図9のaで示す位置に設定され、また上記以
外のシフト位置(以下、Dレンジと記す)のときの点火
時期は同図にbで示す如く、Nレンジのそれよりも進角
側に設定されている。これはアイドル時の点火時期を進
角させると、機関回転数が一定の場合、燃費を向上する
ことができる反面、進角し過ぎると、失火し易くなり、
また振動が大きくなるので、この傾向が著しい負荷がか
からないNレンジのときは上記失火や振動の点を考慮し
て比較的点火時期を遅角側のaに設定するのに対し、D
レンジでは負荷がかかるため、燃焼が安定するので、N
レンジの点火時期よりも進角側に設定しても失火や振動
のおそれが小さく、よって燃費向上を考慮してDレンジ
では点火時期をaよりも進角側のbに設定しているため
である。
【0005】しかし、このことは図9に示す如くNレン
ジのときは点火時期対トルク特性曲線Iの略直線的な傾
斜部分上に点火時期の設定点aが位置するのに対し、D
レンジのときは点火時期対トルク特性曲線IIのMBTに
近い(トルクピークに近い)非直線的な曲線上に点火時
期の設定点bが位置することとなる。
【0006】このため、Nレンジでは点火時期を設定点
aより進角側に所定値補正した場合のトルク増加量TR
1 と、設定点aより遅角側に上記と同じ所定値補正した
場合のトルク低下量TR2 の夫々の絶対値は略同一であ
るのに対し、Dレンジでは点火時期を設定点bより進角
側に所定値補正した場合のトルク増加量TR3 と、設定
点bより遅角側に上記と同じ所定値補正した場合のトル
ク低下量TR4 の夫々の絶対値には比較的大なる差が生
じてしまう。
【0007】従って、Dレンジにおいて図10にIII で
示す如くアイドル時に機関回転数が変動した場合、従来
は点火時期制御を行なうと上記の点火時期補正によるト
ルク変動幅のアンバランスにより、同図に一点鎖線IVで
示す如く機関回転数の変動量は抑制できるものの、機関
回転数のうねりを均一に補正できず、ドライバビリティ
が悪いという問題がある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、アイドル時の点火時期補正量を進角側と遅角側とで
異ならせることにより、上記の課題を解決したアイドル
時の点火時期制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、図1の原理ブロック図に示す如き構成とされ
る。同図中、検出手段11は内燃機関10のアイドル状
態を検出する。回転数検出手段12は内燃機関10の機
関回転数を検出する。また、第1の算出手段13はアイ
ドル時の機関状態に応じて基本点火時期を算出する。第
2の算出手段14はアイドル時に回転数検出手段12に
より検出された機関回転数と目標回転数との偏差を算出
する。
【0010】また、補正量算出手段15は、第1の算出
手段13により算出された前記基本点火時期が点火時期
対トルク特性のトルクピークに近い非直線部分に設定さ
れている機関運転状態時に、機関回転数が目標回転数よ
り上昇したときは点火時期を遅角側とする補正量を算出
し、機関回転数が目標回転数より低下したときは点火時
期を進角側とする補正量を算出する。更に、点火時期演
算手段16は補正量算出手段15により算出された補正
量に基づいて、前記基本点火時期を補正して点火時期を
定める値を出力する。
【0011】
【作用】本発明では内燃機関10のアイドル時に、補正
量算出手段15により算出された機関回転数と目標回転
数との偏差が同じとき、進角側の補正に基づくトルク増
加量の絶対値と前記遅角側の補正に基づくトルク低下量
の絶対値とを略同一とすべく、点火時期を進角側とする
補正量の絶対値が遅角側とする補正量の絶対値より大と
なるように点火時期の進角側と遅角側とで非対称な補正
量を算出する。
【0012】従って、本発明では点火時期を基本点火時
期より進角側に所定値進める補正量に基づくトルク増加
量と、基本点火時期より遅角側に上記と同じ所定値遅ら
せる補正量に基づくトルク低下量との夫々の絶対値を略
同一にすることができる。
【0013】
【実施例】図2は本発明の一実施例のシステム構成図を
示す。本実施例は内燃機関10として火花点火式内燃機
関(エンジン)に適用した例で、図2には任意の一気筒
の構造断面図を示しており、後述するエンジンコントロ
ールコンピュータ(以下、EFIコンピュータという)
21によってシステム各部が制御される。
【0014】図2において、エンジンブロック22内に
図中、上下方向に往復運動するピストン23が収納さ
れ、また燃焼室24が吸気弁26を介してインテークマ
ニホルド25に連通される一方、排気弁27を介してエ
キゾーストマニホルド28に連通されている。
【0015】インテークマニホルド25の上流側はサー
ジタンク30を介して全気筒共通に吸気管31に連通さ
れている。この吸気管31内にはスロットルバルブ3
3,エアフローメータ32が夫々設けられている。スロ
ットルバルブ33はアクセルペダルに連動して開度が調
整される構成とされており、またその開度はスロットル
ポジションセンサ34により検出される構成とされてい
る。スロットルポジションセンサ34はスロットルバル
ブ33が全閉か否かを検出することができ、前記検出手
段11を構成している。
【0016】また、スロットルバルブ33を迂回し、か
つ、スロットルバルブ33の上流側と下流側とを連通す
るバイパス通路35が設けられ、そのバイパス通路35
の途中に例えばソレノイドによって開弁度が制御される
アイドル・スピード・コントロール・バルブ(ISC
V)36が取付けられている。
【0017】37は燃料噴射弁で、インテークマニホル
ド25を通る空気流中に、後述のEFIコンピュータ2
1の指示に従い、燃料を噴射する。また、酸素濃度検出
センサ(O2 センサ)38はエキゾーストマニホルド2
8を一部貫通突出するように設けられ、触媒装置39に
入る前の排気ガス中の酸素濃度を検出する。40は水温
センサで、エンジンブロック22を貫通して一部がウォ
ータジャケット内に突出するように設けられており、エ
ンジン冷却水の水温を検出する。41はイグニッション
コイル内蔵イグナイタで、一次電流を開閉する。
【0018】また、42はディストリビュータで、エン
ジンクランクシャフトの基準位置検出信号を発生する気
筒判別センサ43と、エンジン回転数信号を例えば30
℃A毎に発生する回転角センサ44とを有している。回
転角センサ44は回転数検出手段12を構成している。
また、EFIコンピュータ21の出力信号は燃料噴射弁
37やイグナイタ41に入力される一方、ECTコンピ
ュータ45にも必要なデータが転送される。
【0019】ECTコンピュータ45はトランスミッシ
ョンコントロールコンピュータで、マイクロコンピュー
タで構成されており、例えばアウトプットシャフトの回
転により車速を検出する車速センサ46からの車速信
号、及び自動変速機47のシフトポジション(ギア段)
の位置を検出するニュートラルスタートスイッチ48か
らのギア段検出信号が、EFIコンピュータ21を介し
て入力され、変速線の計算を行ない、それに基づいて自
動変速機47によるギア段の設定制御(シフト制御)を
行なう。自動変速機47は発進のためのクラッチ操作と
必要な駆動力を得るための変速操作を自動的に行なう装
置であって、流体式トルクコンバータを有している。ま
た、49はエアコンスイッチで、エアコン(図示せず)
の作動状態を検出する。
【0020】上記のシステム構成において、EFIコン
ピュータ21は前記した第1の算出手段13,第2の算
出手段14,補正量算出手段15及び点火時期演算手段
16をソフトウェア処理にて実現するもので、公知の如
く、EFIコンピュータ21は図3に示す如きハードウ
ェア構成とされている。同図中、図2と同一構成部分に
は同一符号を付し、その説明を省略する。図3におい
て、EFIコンピュータ21は中央処理装置(CPU)
50,処理プログラムを格納したリード・オンリ・メモ
リ(ROM)51,作業領域として使用されるランダム
・アクセス・メモリ(RAM)52,エンジン停止後も
データを保持するバックアップRAM53,入力インタ
フェース回路54,マルチプレクサ付きA/D変換器5
6及び入出力インタフェース回路55等から構成されて
おり、それらはバス57を介して互いに接続されてい
る。
【0021】A/D変換器56はエアフローメータ32
からの吸入空気量検出信号、スロットルポジションセン
サ34からの検出信号、水温センサ40からの水温検出
信号、O2 センサ38からの酸素濃度検出信号を入力イ
ンタフェース回路54を通して順次切換えて取り込み、
それをアナログ・ディジタル変換してバス57へ順次送
出する。
【0022】入出力インタフェース回路55はスロット
ルポジションセンサ34からの検出信号及び回転角セン
サ44からのエンジン回転数(NE)に応じた回転数信
号、車速センサ46からの車速検出信号、ニュートラル
スタートスイッチ48,エアコンスイッチ49からの各
検出信号等が夫々入力され、それをバス57を介してC
PU50へ入力する。
【0023】また、CPU50は上記の入出力インタフ
ェース回路55及びA/D変換器56からバス57を通
して入力された各データに基づいて、各種演算処理を実
行し、得られたデータをバス57及び入出力インタフェ
ース回路55を通してISCV36,燃料噴射弁37,
イグナイタ41及びECTコンピュータ45へ適宜選択
出力し、ISCV36の開度を制御してアイドル回転数
を目標回転数に制御したり、燃料噴射弁37による燃料
噴射時間、すなわち単位時間当たりの燃料噴射量を制御
したり、イグナイタ41により点火時期制御を行なわ
せ、またECTコンピュータ45へ必要なデータを送出
する。なお、ECTコンピュータ45もEFIコンピュ
ータ21と同様のハードウェア構成とされている。
【0024】次に本発明の要部のアイドル点火時期補正
ルーチンの一実施例について、図4乃至図6と共に説明
する。図4はアイドル点火時期補正ルーチンの一実施例
を示すフローチャートで、EFIコンピュータ21によ
り第2の算出手段14及び補正量算出手段15を実現す
る。図4において、EFIコンピュータ21内のCPU
50はスロットルポジションセンサ34からのスロット
ル開度検出信号が、スロットル開度全閉を示しているか
否か判定し(ステップ101)、スロットル開度が全閉
でなければこのルーチンを抜け、スロットル開度が全閉
のときにはアイドル状態と判断して次のステップ102
へ進み始動後所定時間経過したか否か判定する。
【0025】始動後所定時間経過するまでは機関回転数
の変動が大きく正確な点火時期の算出ができないので、
このルーチンを抜ける。一方、始動後所定時間経過する
と次のステップ103へ進み、回転角センサ44からの
検出信号に基づいて算出した前回のこのルーチン起動時
までの機関回転数NEのなまし値(加重平均値)NES
Mと今回のこのルーチン起動時の機関回転数NEとの差
分(偏差)ΔNを算出する。上記のなまし値NESMは
例えば1/32なまし値であり、よって前記機関回転数
の差分ΔNは次式で表わされる。
【0026】
【数1】
【0027】なお、上式中、NESMi-1 は前回までの
なまし値である。ここで、アイドル状態が或る時間以上
経過して安定状態に入ると、上記のなまし値NESM
は、アイドル回転速度制御によってアイドル目標回転数
となる。
【0028】上記差分ΔN算出後、CPU50はニュー
トラルスタートスイッチ48の検出信号に基づいて、自
動変速機47のシフト位置がNレンジであるか否か判定
する(ステップ104)。NレンジのときはROM51
に予め格納されている図5(A)に示す如きマップを上
記差分ΔNに基づいて検索し、進角補正量ΔSを算出す
る(ステップ105)。
【0029】上記のNレンジのときの差分ΔNと進角補
正量ΔSのマップは、図5(A)からわかるように、所
定範囲内において、ΔN=0のときΔS=0の点を通
る、ΔNに比例してΔSが直線的に変化する特性を示し
ており、ΔN=0,ΔS=0の点を中心として点対称の
特性に設定されている。従って、Nレンジの場合は現在
の機関回転数NEが前回までのなまし値(通常アイドル
目標回転数となっている)より低下するとΔNが正の値
となり、よって進角補正量ΔSが正の値とされ、他方現
在の機関回転数NEが前回までのなまし値(通常アイド
ル目標回転数となっている)より上昇すると、ΔNが負
の値となり、よって進角補正量ΔSが負の値となる。ま
た、ΔNが正負いずれの場合でも絶対値が同一の場合に
は、進角補正量ΔSの絶対値も等しくなる。
【0030】一方、前記ステップ104でNレンジでな
い、すなわちDレンジと判定されると、ROM51に予
め格納されている図5(B)に示す如きマップを、上記
差分ΔNに基づいて検索し、進角補正量ΔSを算出する
(ステップ106)。
【0031】Dレンジのときの差分ΔNと進角補正量Δ
Sとの図5(B)に示す2次元マップは、ΔN=0,Δ
S=0の点を通る折れ線特性で表わされ、所定範囲内に
おいてΔNが正のときΔNに比例してΔSが増加し、Δ
Nが負のときΔNの減少に比例してΔSが減少する特性
を示すが、ΔNが正のときの傾斜の方がΔNが負のとき
の傾斜に比し急峻な非対称特性に設定されている。従っ
て、差分ΔNが正の値のときと負の値のときで絶対値が
同じ場合であっても、ΔNが正のときの進角補正量ΔS
の絶対値はΔNが負のときの進角補正量ΔSの絶対値よ
り大となり、進角側補正量の方が遅角側補正量に比し大
とされることとなる。
【0032】この結果、図6に示す如く点火時期対トル
ク特性曲線II(図9のIIと同じ)のトルクピークに近い
非直線的な曲線部分に基本点火時期の設定点bが位置す
るDレンジの場合には、後述する基本点火進角値への反
映の結果、機関回転数NEの低下によりΔNが或る値+
nとなったときの進角補正量+S1 による点火時期t F
のときのトルク増加量TRF と、ΔNが上記と絶対値は
同一で極性が逆である−nになったときの進角補正量−
2 による点火時期tB のときのトルク減少量TRB
は互いに絶対値を同一にすることができる。
【0033】図4のステップ105又は106の進角補
正量ΔSの計算後、このΔSが例えば図3のRAM52
に格納され(ステップ107),このルーチンを終了す
る。次に、本発明の他の要部の点火進角値演算ルーチン
の一実施例について図7のフローチャートと共に説明す
る。この点火進角値演算ルーチンは前記第1の算出手段
13及び点火時期演算手段16を実現するルーチンで、
例えば所定クランク角毎に起動されると、まずエアフロ
ーメータ32の検出信号に基づく吸入空気量の出力がC
PU50に読み込まれた後(ステップ201),機関回
転数NEの出力がCPU50に読み込まれる(ステップ
202)。続いて、アイドル接点オフ(IDLオフ)時
のマップに基づいて基本点火時期SBASE1が算出さ
れる(ステップ203)。
【0034】次にスロットルポジションセンサ34の出
力検出信号からアイドル接点オンか否か判定され(ステ
ップ204)、アイドル接点オンのアイドル時と判定さ
れたときはエアコンスイッチ49,ニュートラルスター
トスイッチ48のオン/オフが判別される(ステップ2
05)。続いて、アイドル接点オン時のマップを吸入空
気量や機関回転数、ニュートラルスタートスイッチ48
のオン/オフ及びエアコンスイッチ49のオン/オフに
基づいて参照し、そのときの機関状態に応じた基本点火
時期SBASEIDLが算出される(ステップ20
6)。
【0035】次に、上記の如く算出した基本点火時期S
BASEIDLに、図4に示したアイドル点火時期補正
ルーチンで算出した進角補正量ΔSを加算してアイドル
時の基本点火時期SBASEIDLを補正する(ステッ
プ207)。続いて、オフアイドル時の基本点火時期S
BASE1とアイドル時の基本点火時期SBASEID
Lとを大小比較し(ステップ208)、SBASE1≦
SBASEIDLのときはSBASEIDLの値に前記
ステップ203で算出したオフアイドル時の基本点火時
期SBASE1をセットする上限ガード処理を行ない
(ステップ209)、ステップ210へ進む。
【0036】これは、基本点火時期SBASE1がMB
T付近に設定されるため、SBASE1≦SBASEI
DLのようにアイドル時基本点火時期SBASEIDL
がSBASE1より更に進角側の値とされるとトルクが
減少してしまうため、トルクの減少防止のためにこの上
限ガード処理を行なうのである。一方、ステップ208
でSBASE1>SBASEIDLと判定されたとき
は、上記のステップ209の上限ガード処理を行なうこ
となくステップ210へ進む。また、ステップ204で
アイドル接点オフと判定されたときは、ステップ205
〜209の処理をジャンプしてステップ210へ直接進
む。
【0037】ステップ210ではアイドル接点オフ時に
は基本点火時期SBASE1を進角値SBASEとし、
またアイドル接点オン時には基本点火時期SBASEI
DLを進角値SBASEとしてRAM52に格納する。
その後、点火進角値θをθ=SBASE+θαなる式に
基づいて算出して出力する(ステップ211)。ここ
で、上式中、θαは機関冷却水温、変速時その他各種の
点火時期補正項で、公知の別のルーチンで算出された値
である。
【0038】CPU50はこのようにして算出した点火
進角値θに基づいて上死点前(BTDC)にイグナイタ
41へ点火指示信号を供給し、算出した点火進角値θの
時点でイグニッションコイルの一次電流を遮断して点火
プラグを点火させる。
【0039】これにより、本実施例によれば、Dレンジ
選択時のアイドル時には図6に示したように機関回転数
NEが低下して(ΔN>0)進角により機関回転数を上
昇させようとするときと、NEが上昇して(ΔN<0)
遅角により機関回転数を低下させようとするときとで、
同じトルク変動量を必要とする場合には、同じトルク変
動量を得ることができる。従って、本実施例によれば、
Dレンジ選択時に点火時期の制御をしないときに図10
に実線III で示す如くアイドル時の機関回転数が変動す
る場合、同図に実線Vで示す如く機関回転数のうねりを
均一に抑制することができ、従来の点火時期制御による
機関回転数の変動IVに比しても、より十分に回転数を抑
制することができ、アイドル回転数を目標回転数に制御
することができる。
【0040】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、進角補正量を図8に示すルーチンにより
算出することもできる。すなわち、アイドル時で、か
つ、エアコンのオン時には基本点火時期が、アイドル時
で、かつ、エアコンのオフ時の基本点火時期に比し所定
角度進角されるため、エアコンオン時には前記したDレ
ンジ選択時と同様点火時期対トルク特性のトルクピーク
に近い非直線部分に基本点火時期が設定されることとな
る。
【0041】そこで、本発明の他の実施例ではアイドル
点火時期補正ルーチンを図8に示す如く実行する。同図
中、図4と同一処理ステップには同一符号を付し、その
説明を省略する。図8に示す如く、差分ΔNを算出した
後、エアコンスイッチ49がオフか否か判定する(ステ
ップ301)。エアコンスイッチ49がオフのときはス
テップ302へ進み、エアコンスイッチ49がオフ時の
マップに基づいて進角補正量ΔSを算出する。このエア
コンスイッチ49がオフ時のマップは図5(A)に示し
たマップと同様であり、ΔN=0,ΔS=0の点を中心
とする点対称の特性を示している。
【0042】一方、ステップ301でエアコンスイッチ
49がオンであると判定されたときはステップ303へ
進み、エアコンスイッチ49がオン時のマップに基づい
て進角補正量ΔSを算出する。このエアコンスイッチ4
9がオン時のマップは図5(B)に示したマップと同様
であり、ΔN=0,ΔS=0の点に対して非対称な特性
を示している。これにより、エアコンスイッチ49がオ
ンの時に生じ易いアイドル時の機関回転数のうねりの不
均一な補正を防止することができる。
【0043】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、基本点火
時期が点火時期対トルク特性のトルクピークに近い非直
線部分に設定されている機関運転状態時に、点火時期を
基本点火時期より進角側に所定値進める補正量に基づく
トルク増加量と、基本点火時期より遅角側に上記と同じ
所定値遅らせる補正量に基づくトルク低下量との夫々の
絶対値を略同一にすることができるようにしたため、ア
イドル時の機関回転数のうねりを従来に比し抑制するこ
とができ、アイドル回転数をより安定に目標回転数に制
御することができ、またドライバビリティも向上するこ
とができる等の特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図3】図2中のEFIコンピュータのハードウェア構
成の一例を示す図である。
【図4】本発明の要部のアイドル点火時期補正ルーチン
の一実施例を示すフローチャートである。
【図5】図4のルーチンにおいて使用されるマップを示
す図である。
【図6】本発明の一実施例によるDレンジ選択時でアイ
ドル時の点火時期とトルクとの関係を説明する図であ
る。
【図7】本発明の他の要部のアイドル点火進角値演算補
正ルーチンの一実施例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の要部のアイドル点火時期補正ルーチン
の他の実施例を示すフローチャートである。
【図9】Dレンジ選択時とNレンジ選択時におけるアイ
ドル時の従来の点火時期とトルクとの関係を示す図であ
る。
【図10】従来装置と本実施例の回転数のうねりの抑制
の様子を対比して示す図である。
【符号の説明】
10 内燃機関 11 検出手段 12 回転数検出手段 13 第1の算出手段 14 第2の算出手段 15 補正量算出手段 16 点火時期演算手段 21 EFIコンピュータ 41 イグナイタ 47 自動変速機 48 ニュートラルスタートスイッチ 49 エアコンスイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のアイドル状態を検出する検出
    手段と、 該内燃機関の機関回転数を検出する回転数検出手段と、 アイドル時の機関状態に応じて基本点火時期を算出する
    第1の算出手段と、 アイドル時に前記回転数検出手段により検出された機関
    回転数と目標回転数との偏差を算出する第2の算出手段
    と、 前記第1の算出手段により算出された前記基本点火時期
    が点火時期対トルク特性のトルクピークに近い非直線部
    分に設定されている機関運転状態時に、前記機関回転数
    が前記目標回転数より上昇したときは点火時期を遅角さ
    せるための補正量を、一方、前記機関回転数が前記目標
    回転数より低下したときは点火時期を進角させるための
    補正量を算出する補正量算出手段と、 該補正量算出手段により算出された該補正量に基づい
    て、前記基本点火時期を補正して点火時期を定める値を
    出力する点火時期演算手段とを有し、前記補正量算出手
    段は、前記機関回転数が前記目標回転数より上昇したと
    きの前記第2の算出手段により算出された機関回転数の
    偏差と、前記機関回転数が前記目標回転数より低下した
    ときの前記機関回転数の偏差とが同じとき、進角側の補
    正に基づくトルク増加量の絶対値と前記遅角側の補正に
    基づくトルク低下量の絶対値とを略同一とすべく、前記
    進角側の補正量の絶対値が前記遅角側の補正量の絶対値
    より大きくなるように点火時期の進角側と遅角側とで非
    対称な補正量を算出することを特徴とするアイドル時の
    点火時期制御装置。
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