JP4365856B2 - カムシャフトの支持構造及び支持部材 - Google Patents

カムシャフトの支持構造及び支持部材 Download PDF

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Description

本発明は、カムシャフトの支持構造及び支持部材に関するものである。
特許文献1には、カムシャフトを支持する構造が開示されている。このカムシャフトは、シャフト本体の外周に複数のカムロブを突出させた形態であり、シャフト本体の両端部及び隣り合うカムロブの間において軸受により回転可能に支持されている。軸受は、カムハウジングの上面に形成した半円弧形凹部と、カムハウジングに組み付けられるキャップの下面に形成した半円弧形凹部とを円形に合体させたものである。
ところが、上記のような軸受構造では、カムハウジングにキャップを組み付けたときに、寸法公差や組付公差のために、キャップ側の半円弧形凹部の軸心がカムハウジング側の半円弧形凹部の軸心に対して偏心した状態となり、その結果、カムシャフトの円滑な回転が阻害されることが懸念される。
この対策としては、円形に貫通する軸受孔を有する軸受部材を用い、カムシャフトを軸受孔に貫通させ、シャフト本体の外周に形成した大径部を軸受孔に嵌合させることにより、カムシャフトを回転可能に支持する構造が考えられる。
特開平01−249904号公報
しかしながら、軸受孔には、シャフト本体だけでなく、シャフト本体よりも径の大きいカムロブも通過させる必要があるため、軸受孔の内径を大きくせざるを得ず、軸受部材が大型化するという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、カムシャフトを支持する支持部材の小型化を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、円形断面のシャフト本体の外周に略卵形をなす複数のカムロブを張り出させた形態のカムシャフトを、支持部材に支持する構造であって、前記シャフト本体の外周における前記複数のカムロブで挟まれた位置に設けられ、前記シャフト本体と同心の円形であって、外径が前記カムロブのカムベース部と同じかそれよりも大きい寸法の軸受用大径部と、前記支持部材に設けられ、前記シャフト本体の両端部を回転可能に支持するものであって、一方が前記カムロブの通過を許容する大きさとされた円形をなす一対の軸受孔と、前記支持部材に設けられ、前記軸受用大径部を回転可能に嵌合させることで前記カムロブに対するバルブ側からの押圧力を支承する円弧形の軸受凹部とを備え、さらに、前記軸受用大径部、前記軸受孔及び前記軸受凹部が共に所定の間隔を隔てて対をなして設けられることで前記カムシャフトの二本が並行して支持されており、かつ、前記支持部材には前記対をなす軸受用大径部、軸受孔及び軸受凹部の相互間に補強部材が一体に埋設され、前記補強部材には前記支持部材に設けられたボルト孔と同軸に連通孔が形成されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、円形断面のシャフト本体の外周に略卵形をなす複数のカムロブが張り出しているとともに、前記シャフト本体の外周における前記複数のカムロブで挟まれた位置に、前記シャフト本体と同心の円形であって外径が前記カムロブのカムベース部と同じかそれよりも大きい寸法の軸受用大径部が形成された形態のカムシャフトを支持するための支持部材であって、前記シャフト本体の両端部を回転可能に支持可能であって、一方が前記カムロブの通過を許容する大きさとされた円形をなす一対の軸受孔と、前記軸受用大径部を回転可能に嵌合させることで前記カムロブに対するバルブ側からの押圧力を支承する円弧形の軸受凹部とを備え、さらに前記軸受用大径部、前記軸受孔及び前記軸受凹部が共に所定の間隔を隔てて対をなして設けられることで前記カムシャフトの二本が並行して支持されており、かつ、前記支持部材には前記対をなす軸受用大径部、軸受孔及び軸受凹部の相互間に補強部材が一体に埋設され、前記補強部材には前記支持部材に設けられたボルト孔と同軸に連通孔が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1及び請求項2の発明>
カムシャフトを支持部材に組み付ける際には、カムシャフトを、カムロブの通過を許容する大きさの軸受孔に貫通させつつ、他方の軸受孔に向かって軸方向に移動させる。ここで、カムロブの通過領域に位置する軸受手段を円弧形の軸受凹部としているので、カムロブが軸受凹部を通過する際には、カムシャフトを回転させることによってカムノーズ部を軸受凹部と非対応の向きにすることができる。これにより、軸受凹部の曲率半径を小さくしても、カムノーズ部と軸受凹部との干渉を回避して、支持部材に対するカムシャフトの組付けを支障なく行うことが可能となっている。軸受凹部の曲率半径を小さくすれば、支持部材を小型化することができる。
また、前記軸受用大径部、前記軸受孔及び前記軸受凹部が共に所定の間隔を隔てて対をなして設けられることで前記カムシャフトの二本が並行して支持されており、かつ、前記支持部材には前記対をなす軸受用大径部、軸受孔及び軸受凹部の相互間に補強部材が一体に埋設され、前記補強部材には前記支持部材に設けられたボルト孔と同軸に連通孔が形成されているから、支持部材の剛性が高くなり、支持部材に設けたボルト孔と補強部材に設けた連通孔に通したボルトによって支持部材を固定することができるから、支持部材の小型化が可能になる。
参考例
以下、本発明を具体化した実施形態1を説明する前に図1乃至図8を参照して前提となる参考例を説明する。図に示す支持部材10は、単一部品であって、アルミニウム合金等の金属材料からなり、左右一対の側面枠11Sと、この側枠の前端同士を連結する前面枠11Fと、この側枠の後端同士を連結する後面枠11Rと、左右両側面枠11Sと前後両面枠とによって囲まれた空間を前後3つに区画する前後一対の中間枠11Mとから構成される。前面枠11F、後面枠11R及び一対の中間枠11Mには、夫々、左右両端位置と左右方向における中央位置の合計3箇所を上下方向に貫通するボルト孔12が形成されている。かかる支持部材10は、図示しないシリンダヘッドの上面に対し、各ボルト孔12に挿通したボルト(図示せず)の捩じ込みによって固定されるようになっている。
また、前面枠11Fと後面枠11Rには、夫々、ボルト孔12の間の部分を前後方向に貫通させた形態の円形をなす第1軸受孔13Fと第2軸受孔13Rが、左右一対ずつ形成されている。右側に並ぶ2つの軸受孔13F,13Rは同心状に配置され、左側に並ぶ2つの軸受孔13F,13Rも同心状に配置されている。前面枠11Fの第1軸受孔13Fは、後面枠11Rの第2軸受孔13Rよりも内径が大きい。第1軸受孔13Fの内径は、カムロブ22が貫通し得る寸法であって、後述する第1軸受用大径部23を径方向のガタ付きなく且つ円滑に嵌合させる寸法とされている。第2軸受孔13Rの内径は、後述するカムシャフト20のシャフト本体21を径方向のガタ付きなく且つ円滑に嵌合させる寸法とされている。また、各軸受孔13F,13Rの開口縁にはテーパ状のガイド面14が形成されている。前面枠11Fは後面枠11Rよりも前後方向の厚さ寸法が大きくなっている。
前後2つの中間枠11Mには、夫々、その下面を半円形に切欠した形態の軸受凹部13Mが左右一対ずつ形成されている。軸受凹部13Mの円弧の中心は、上記第1軸受孔13F及び第2軸受孔13Rの軸心と同心状をなしている。前側の軸受凹部13Mの曲率半径と後側の軸受凹部13Mの曲率半径は、後述する第2軸受用大径部24(本発明の構成要件である軸受用大径部)の半径と同じ寸法とされている。かかる軸受凹部13Mは、カムロブ22の外周面における下端部がエンジンのバルブ(図示せず)の上端部に当接することにより、カムロブ22に対してバルブ側から上向きの押圧力(反力)を受けることに鑑みて形成され、軸受凹部13Mの内周面は、バルブ側からの反力を受け止めるために、下方(バルブ側)に面するように形成されている。また、軸受凹部13Mの開口縁にも、軸受孔13F,13Rと同様、テーパ状のガイド面14が形成されている。前面枠11F、前後両中間枠11M及び後面枠11Rは、いずれも、軸受手段(軸受け部)を構成している。
支持部材10には、2本のカムシャフト20が取り付けられている。各カムシャフト20は、1本の円形断面のシャフト本体21と、シャフト本体21の前端部に一体形成された第1軸受用大径部23と、シャフト本体21における第1軸受用大径部23よりも後方の位置に一体に形成された前後2つの第2軸受用大径部24と、シャフト本体21に一体に形成された6つの略卵形をなすカムロブ22とから構成されている。
第1軸受用大径部23は、シャフト本体21と同心の円形をなし、その半径は、カムロブ22の軸心からカムノーズ部23bの外周までの最大距離と同じかそれよりも大きい寸法とされている。また、第1軸受用大径部23の外周には、同心の円形をなすフランジ状のストッパ25が形成されている。第2軸受用大径部24は、第1軸受用大径部23と同様シャフト本体21と同心の円形をなし、その半径は、カムロブ22の軸心からカムベース部22aの外周までの距離と同じかそれよりも僅かに大きい寸法とされている。
カムロブ22は、全体として略卵形をなす周知の形状をなすものであって、シャフト本体21と同心の円弧形をなすカムベース部22aと、シャフト本体21の軸心から外周面までの距離がカムベース部22aよりも大きいカムノーズ部2bとから構成されている。
かかる6つのカムロブ22のうち前側の2つのカムロブ22は、第1軸受用大径部23と前側の第2軸受用大径部24との間に配置され、前後方向中央に位置する2つのカムロブ22は、前側の第2軸受用大径部24と後側の第2軸受用大径部24との間に配置され、後側の位置する2つのカムロブ22は、後側の第2軸受用大径部24よりも後方であって、シャフト本体21の後端部(第2軸受孔13Rに嵌合される部分)よりも前方に配置されている。
支持部材10にカムシャフト20を取り付ける際には、シャフト本体21を、支持部材10の前方から第1軸受孔13Fに差し込み、第2軸受孔13Rに向かって軸線方向に移動させていく。この間、カムロブ22が軸受凹部13Mを通過するときには、カムシャフト20を回転させてカムノーズ部22bを軸受凹部13Mと対応しないように下向きにする。これにより、カムロブ22が、中間枠11M(軸受凹部13M)と干渉せずに済む。このようにカムシャフト20を適宜回転させてカムノーズ部23bの向きを適宜に変えながら、カムシャフト20の軸方向の移動を進める。
カムシャフト20が正規の組付位置の直前に達すると、第1軸受用大径部23の後端部が第1軸受孔13Fに嵌合し始め、その後、シャフト本体21の後端部が第2軸受孔13Rに嵌合し始め、更に2つの第2軸受用大径部24が軸受凹部13Mに嵌合し始める。そして、カムシャフト20が正規の組付位置に達すると、ストッパ25が前面枠11Fの前端面に当接してそれ以上のカムシャフト20の移動が規制され、第1軸受用大径部23が、第1軸受孔13Fに対して径方向のガタ付きなく円滑に回転し得るように嵌合され、2つの第2軸受用大径部24が、夫々、対応する軸受凹部13Mに対して径方向のガタ付きなく円滑に回転し得るように嵌合され、シャフト本体21の後端部が、第2軸受孔13Rに対して径方向のガタ付きなく円滑に回転し得るように嵌合される。以上により、支持部材10に対するカムシャフト20の組付が完了する。
参考例によれば、下記のような効果を奏する。
カムシャフト20を支持するための軸受手段のうちカムシャフト20を支持部材10に組み付けるときのカムロブ22の通過領域に位置する軸受手段を、円弧形の軸受凹部13Mとしているので、カムロブ22が軸受凹部13Mを通過する際には、カムシャフト20を回転させることによってカムノーズ部23bを軸受凹部13Mと非対応の下向きにすることができる。これにより、軸受凹部13Mの曲率半径を小さくしても、カムノーズ部23bと軸受凹部13Mとの干渉を回避して、支持部材10に対するカムシャフト20の組付けを支障なく行うことが可能となっている。軸受凹部13Mの曲率半径を小さくすれば、支持部材10を小型化することができる。
<実施形態
次に、本発明を具体化した実施形態を図9ないし図11を参照して説明する。本実施形態は、支持部材30を上記参考例とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記参考例と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
上記参考例では支持部材30が単一部品であったのに対し、本実施形態では2本のカムシャフト20を支持する支持部材30が、前後方向に並列配置されてシリンダヘッド40に固定される4つの軸受体31F,31M,31Rから構成されている。4つの軸受体31F,31M,31Rは、アルミニウム合金からなり、最も前に配置される前部軸受体31Fは、参考例における前面枠11Fに相当し、最も後に配置される後部軸受体31Rは、参考例における後面枠11Rに相当し、残りの2つの中間軸受体31Mは、参考例における中間枠11Mに相当する。
前部軸受体31Fは、参考例の第1軸受孔13Fと同じ形態である左右一対の第1軸受孔33Fと、この第1軸受孔33Fと同心の円筒形をなす左右一対の第1軸受部34Fと、この一対の第1軸受部34F同士を連結する連結部35と、各第1軸受部34Fの外周から連結部35とは反対側へ突出する耳部36とを備えて構成され、連結部35には上下方向に貫通するボルト孔37が形成されている。
後部軸受体31Rは、参考例の第2軸受孔13Rと同じ形態である左右一対の第2軸受孔33Rと、この第2軸受孔33Rと同心の円筒形をなす左右一対の第2軸受部34Rと、この一対の第2軸受部34R同士を連結する連結部35と、各第2軸受部34Rの外周から連結部35とは反対側へ突出する耳部36とを備えて構成され、連結部35には上下方向に貫通するボルト孔37が形成されている。
中間軸受体31Mは、参考例の軸受凹部13Mと同じ形態である左右一対の軸受凹部33Mと、軸受凹部33Mと同心の円弧形をなす左右一対の第3軸受部34Mと、この一対の第3軸受部34M同士を連結する連結部35と、各第3軸受部34Mの外周から連結部35とは反対側へ突出する耳部36とから構成され、連結部35には上下方向に貫通するボルト孔37が形成されている。
これら4つの軸受体31F,31M,31Rは、シリンダヘッド40の上面に対し、軸受孔33F,33Rと軸受凹部33Mが同軸状に配置されるように前後に並べて取り付けられる。
軸受体31F,31M,31Rの取付けは、ボルト孔37にボルト(図示せず)を挿通し、そのボルトをシリンダヘッド40の雌ネジ孔41に捩じ込むことによって行われる。軸受体31F,31M,31Rのうちボルト孔37の形成されている連結部35には、下方への突出部38が形成され、この突出部38の下面がシリンダヘッド40の受け部42の上面に載置されており、受け部42には上記雌ネジ孔41が形成されている。また、耳部36の下面は、シリンダヘッド40の上向きの位置決め溝43に対して前後移動を規制された状態で嵌合されている。
上記のように各軸受体31F,31M,31Rは、夫々、1本のボルトのみによってシリンダヘッド40に取り付けられ、軸受体31F,31M,31Rの左右両端部(耳部36)はシリンダヘッド40に載置されているだけであることから、カムロブ22に対してバルブ(図示せず)側から作用する反力のために連結部35が上方へ変形してしまうことが懸念される。
その対策として本実施形態では、連結部35の内部に、軸受体31F,31M,31Rよりも剛性の高い金属材料(例えば、鉄鋼等)からなる補強部材50F,50M,50Rが鋳込まれている。つまり、ボルト締め部分とそのボルト締め部分から左右両側へ延出して軸受部34F,34M,34Rに連なる部分とを含む連結部35は、補強部材50F,50M,50Rを埋設することによって剛性が高められているので、カムロブ22に作用する反力によって連結部35が変形する虞はない。したがって、軸受体31F,31M,31Rの両端部においては、シリンダヘッド40に対してボルト締めによる固定手段が不要となっており、耳部36の幅寸法(左右寸法)が小さくなっている。その分、軸受体31F,31M,31Rの幅寸法(左右寸法)を小さくして、支持部材30を幅狭化することが実現されている。
本実施形態では、補強部材50F,50M,50Rが軸受体31F,31M,31Rの外面には露出しない形態となっているが、補強部材50F,50M,50Rの一部が軸受体31F,31M,31Rの外面に露出する形態であってもよい。
尚、補強部材50F,50M,50Rには、ボルト孔37と同軸で同径の連通孔51が形成されているので、ボルト孔37にボルトを挿通するのに支障を来たすことはない。
また、本実施形態では、軸受体31F,31M,31Rを単体でシリンダヘッド40に固定するようにしたが、軸受体31F,31M,31R同士をシリンダヘッド40以外の結合部材によって互いに連結してもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)軸受凹部の形状は、半円形に限らず、半円よりも周長の長い円弧形や、半円よりも周長の短い円弧形であってもよい。
(2)前面枠と中間枠との間の配置領域と、前後両中間枠で挟まれた配置領域と、中間枠と後面枠との間の配置領域に配置されるカムロブの数は、全ての配置領域において同一とする必要はなく、各配置領域毎に異なる数のカムロブが配置されていてもよい。
(3)1本のカムシャフトを支持する軸受凹部の数は、1つ又は3つ以上であってもよい。
(4)前面枠と後面枠との間において中間枠で仕切られたカムロブ用の配置領域の数は、2つ以下でもよく、4つ以上でもよい。
(5)1本のシャフト本体に設けられるカムロブの数は、5つ以下でもよく、7つ以上でもよい。
参考例の斜視図 平面図 図2のX−X線断面図 図2のY−Y線断面図 図2のZ−Z線断面図 カムシャフトの平面図 カムシャフトの側面図 カムシャフトの背面図 実施形態においてカムシャフトの前端部を支持するための軸受構造をあらわす断面図 カムシャフトの前後方向における中央部分を支持するための軸受構造をあらわす断面図 カムシャフトの後端部を支持するための軸受構造をあらわす断面図
符号の説明
10…支持部材
13F…第1軸受孔
13M…軸受凹部
13R…第2軸受孔
20…カムシャフト
21…シャフト本体
21a…カムベース部
22…カムロブ
24…第2軸受用大径部(軸受用大径部)

Claims (2)

  1. 円形断面のシャフト本体の外周に略卵形をなす複数のカムロブを張り出させた形態のカムシャフトを、支持部材に支持する構造であって、
    前記シャフト本体の外周における前記複数のカムロブで挟まれた位置に設けられ、前記シャフト本体と同心の円形であって、外径が前記カムロブのカムベース部と同じかそれよりも大きい寸法の軸受用大径部と、
    前記支持部材に設けられ、前記シャフト本体の両端部を回転可能に支持するものであって、一方が前記カムロブの通過を許容する大きさとされた円形をなす一対の軸受孔と、
    前記支持部材に設けられ、前記軸受用大径部を回転可能に嵌合させることで前記カムロブに対するバルブ側からの押圧力を支承する円弧形の軸受凹部とを備え、
    前記軸受用大径部、前記軸受孔及び前記軸受凹部が共に所定の間隔を隔てて対をなして設けられることで前記カムシャフトの二本が並行して支持されており、
    かつ、前記支持部材には前記対をなす軸受用大径部、軸受孔及び軸受凹部の相互間に補強部材が一体に埋設され、前記補強部材には前記支持部材に設けられたボルト孔と同軸に連通孔が形成されていることを特徴とするカムシャフトの支持構造。
  2. 円形断面のシャフト本体の外周に略卵形をなす複数のカムロブが張り出しているとともに、前記シャフト本体の外周における前記複数のカムロブで挟まれた位置に、前記シャフト本体と同心の円形であって外径が前記カムロブのカムベース部と同じかそれよりも大きい寸法の軸受用大径部が形成された形態のカムシャフトを支持するための支持部材であって、
    前記シャフト本体の両端部を回転可能に支持可能であって、一方が前記カムロブの通過を許容する大きさとされた円形をなす一対の軸受孔と、
    前記軸受用大径部を回転可能に嵌合させることで前記カムロブに対するバルブ側からの押圧力を支承する円弧形の軸受凹部とを備え、
    前記軸受用大径部、前記軸受孔及び前記軸受凹部が共に所定の間隔を隔てて対をなして設けられることで前記カムシャフトの二本が並行して支持されており、
    かつ、前記支持部材には前記対をなす軸受用大径部、軸受孔及び軸受凹部の相互間に補強部材が一体に埋設され、前記補強部材には前記支持部材に設けられたボルト孔と同軸に連通孔が形成されていることを特徴とする支持部材。
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