JP2008045593A - ピニオン軸支持装置及びピニオンユニット軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピニオンユニット軸受のフランジ部のボルト穴とハウジングケースの対応するねじ溝との位置合わせが簡単に行える固定構造を有したピニオン軸支持装置を提案する。
【解決手段】ピニオン軸を支持する、内輪及び外輪21を有したピニオンユニット軸受20が、ハウジングケース30に挿入されて固定されたピニオン軸支持装置であって、ハウジングケース30に挿入された軸受20を、該ケース30へ締め付け固定するボルト穴26が形成されたフランジ部25が、外輪21の周囲に複数備えられており、フランジ部25はハウジングケース30への挿入方向に向かって狭まるテーパ形状となっており、ハウジングケース30は軸受20の挿入口周囲にフランジ部25を受け入れるフランジ部受け入れ凹部32を複数備え、各凹部32にはボルト穴26に対応したねじ溝33が形成されているとともに、各凹部32がフランジ部25と嵌合するテーパ形状となっている。
【選択図】図1
【解決手段】ピニオン軸を支持する、内輪及び外輪21を有したピニオンユニット軸受20が、ハウジングケース30に挿入されて固定されたピニオン軸支持装置であって、ハウジングケース30に挿入された軸受20を、該ケース30へ締め付け固定するボルト穴26が形成されたフランジ部25が、外輪21の周囲に複数備えられており、フランジ部25はハウジングケース30への挿入方向に向かって狭まるテーパ形状となっており、ハウジングケース30は軸受20の挿入口周囲にフランジ部25を受け入れるフランジ部受け入れ凹部32を複数備え、各凹部32にはボルト穴26に対応したねじ溝33が形成されているとともに、各凹部32がフランジ部25と嵌合するテーパ形状となっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車のデファレンシャルギアやトランスアクスル等の車両用ピニオン軸支持装置のピニオン軸を回転自在に支持するピニオンユニット軸受、及びそれを備えた車両用ピニオン軸支持装置に関する。
比較的大きなラジアル荷重並びにスラスト荷重が作用するピニオン軸を支持するピニオンユニット軸受は、例えば、図3(a)の正面図及び図3(b)の側面図に示したような構造をしており、その内部では、通常、ピニオン軸の軸方向に所定の距離を開けて、外輪2と内輪3との間に複列に円すいころ4を配した構成を採る。
このようなピニオンユニット軸受1は、図4に示すように、デファレンシャル装置のハウジングケース10に挿入され、さらに、ピニオンユニット軸受1の外輪2と一体のフランジ部5に形成されたボルト穴6からハウジングケース10に形成されたねじ溝にボルトを通して、ハウジングケース10に締め付け固定されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−336603号公報
上記のように、デファレンシャル装置に組み込まれたピニオンユニット軸受1は、アキシアル荷重が作用した際に抜け出さないように、外輪2のフランジ部5で、ハウジングケース10にボルト固定している。このため、ピニオンユニット軸受1のハウジングケース10への挿入時、フランジ部5のボルト穴6と、ハウジングケース10のねじ溝との位相を一致させる必要がある。
しかしながら、外輪に形成されたフランジ部のボルト穴と、ハウジングケースのねじ溝との位相を一致させるのは、簡単な作業ではない。特に、組み付け時のギアの歯当たりの位置精度をよくするために、ピニオンユニット軸受の外輪外形面とハウジングケースの内周面とがタイト(緩み無し)に嵌合させている場合にはなおさらである。
本発明は上記課題に対応するためになされたものであり、ピニオンユニット軸受をハウジングケースに装着する際に、ピニオンユニット軸受のフランジ部のボルト穴とハウジングケースの対応するねじ溝との位置合わせ(位相の調整)が簡単に行える固定構造を有したピニオン軸支持装置を提案するものである。また、そのためのピニオンユニット軸受も提案する。
本発明のピニオン軸支持装置は、ピニオン軸を支持する、内輪及び外輪を有したピニオンユニット軸受が、ハウジングケースに挿入されて固定されたピニオン軸支持装置であって、前記軸受には、前記ハウジングケースへの締め付け固定に供されるボルト穴を有したフランジ部が、前記外輪の周囲に複数備えられており、前記フランジ部は前記ハウジングケースへの挿入方向に向かって狭まるテーパ形状となっており、前記ハウジングケースは、前記軸受の挿入口周囲に前記フランジ部を受け入れる凹部を複数備え、各凹部には前記ボルト穴に対応したねじ溝が形成されているとともに、各凹部が前記フランジ部と嵌合するテーパ形状となっている。
また、本発明のピニオンユニット軸受は、ハウジングケースに挿入固定されて、ピニオン軸を支持する、内輪及び外輪を有したピニオンユニット軸受であって、前記ハウジングケースへの締め付け固定に供されるボルト穴を有したフランジ部を前記外輪の周囲に複数備え、前記フランジ部は前記ハウジングケースへの挿入方向に向かって狭まるテーパ形状となっており、かつ前記ハウジングケースのフランジ部受け入れ凹部に嵌合する形状となっている。
本発明においては、ピニオンユニット軸受が、ハウジングケースへの締め付け固定に供されるボルト穴を有したフランジ部を前記外輪の周囲に複数備え、フランジ部はハウジングケースへの挿入方向に向かって狭まるテーパ形状となっており、かつハウジングケースのフランジ部受け入れ凹部に嵌合する形状となっているので、ピニオンユニット軸受をハウジングケースに挿入して装着する際に、フランジ部の先端狭幅部を、ハウジングケースのフランジ部受け入れ凹部に位置させることが容易にでき、しかもその後はピニオンユニット軸受をハウジングケースに押し込むだけで、互いのテーパ面を利用して、ボルト穴とねじ溝との位置合わせ(位相の調整)が自動的にできてしまうという効果がある。
図1及び図2を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態に係るピニオンユニット軸受の正面図(a)と平面図(b)、図2は本発明の実施の形態に係るピニオン軸支持装置としてのデファレンシャル装置を構成するピニオンユニット軸受とハウジングケースの固定方法を説明する図である。
図1、2に示すピニオンユニット軸受20は、外輪21と内輪22を有し、外輪21と内輪22との間に、円すいころ23が複列に配置されている。ピニオンユニット軸受20の中央部を貫通している穴は、図示していないピニオン軸が貫通するピニオン軸貫通穴24である。
外輪21の幅方向の一端周囲には、ハウジングケース30との固定に供されるボルト穴26を有したフランジ部25が、外輪21の他の外径部分より突出した状態に形成されている。各フランジ部25の厚さ方向は、ハウジングケース30への挿入方向に向かって狭まるテーパ形状に形成されている。なお、図1(b)、図2(a)、図2(b)において、斜線25aがフランジ部25のテーパ端面を表している。
外輪21の幅方向の一端周囲には、ハウジングケース30との固定に供されるボルト穴26を有したフランジ部25が、外輪21の他の外径部分より突出した状態に形成されている。各フランジ部25の厚さ方向は、ハウジングケース30への挿入方向に向かって狭まるテーパ形状に形成されている。なお、図1(b)、図2(a)、図2(b)において、斜線25aがフランジ部25のテーパ端面を表している。
また、外輪21のフランジ部25側の一部(凸部27)を、外輪21の他の幅方向部分より大径に形成して、その凸部27で、ハウジングケース30の内周面とタイトに嵌合させている。これにより、ハウジングケース30に組み付けられたピニオンユニット軸受20の芯だし精度向上を図っている。
ハウジングケース30は、ピニオンユニット軸受20が挿入される円筒状の空間を有し、その軸受挿入口側には、ピニオンユニット軸受20のフランジ部25を係止するフランジ係止部31を備えている。フランジ係止部31には、フランジ部25を受け入れるフランジ部受け入れ凹部32がフランジ部25の個数分形成されている。そして、その凹部22には、フランジ部25のボルト穴26に対応するねじ溝33が形成されている。また、各凹部32はフランジ部25と嵌合するように、凹部開口側が拡幅で、凹部奥側が狭幅のテーパ形状となっている。なお、図2(a)、(b)において、斜線32aがフランジ部受け入れ凹部32のテーパ壁面を表している。
次に、ピニオンユニット軸受20のハウジングケース30への装着(取り付け)方法の一例を図2により説明する。ピニオンユニット軸受20は、ハウジングケース30のフランジ係止部31のある側の挿入口から、フランジ部25のある側と反対側を先にして挿入される(図2(a))。
まず、ピニオンユニット軸受20を、外輪21の外径面に形成された凸部27の手前まで、ハウジングケース30へ挿入する。この過程では、外輪21の外径面とハウジングケース30の内周面との嵌合が緩いため、ピニオンユニット軸受20の挿入は容易である。 次に、フランジ部受け入れ凹部32の開口にフランジ部30の狭幅端部が入るようにピニオンユニット軸受20の位置(位相)調整を行った後、ピニオンユニット軸受20をハウジングケース30へ圧入し、外輪21の外周面の凸部27とハウジングケース30の内周面をタイトに嵌合させる(図2(b))。
なお、図示はしていないが、その後に、ボルトをボルト穴26からねじ溝33に通してフランジ部25をハウジングケース30に締め付け、ピニオンユニット軸受20をハウジングケース30に本固定する。
なお、図示はしていないが、その後に、ボルトをボルト穴26からねじ溝33に通してフランジ部25をハウジングケース30に締め付け、ピニオンユニット軸受20をハウジングケース30に本固定する。
以上のように、本実施の形態のデファレンシャル装置によれば、その組み立て時、フランジ部25の狭幅部を、フランジ受け入れ凹部32の拡幅された開口に挿入(又は圧入)するだけで、ピニオンユニット軸受20のボルト穴24とハウジングケース30のねじ溝33とが、互いのテーパ形状を利用して容易に位置決めされる。
なお、上記実施の形態において、ピニオンユニット軸受20の外輪21の凸部27をハウジングケース30の内周面にタイトに嵌合する構成としたが、本発明は、必ずしも外輪21の外周面をハウジングケース30とタイトに嵌合させる必要はない。
また、外輪21の外周面をハウジングケース30にタイトに嵌合する代わりに、フランジ部25とフランジ受け入れ凹部32との嵌合をタイトにしても良い。
また、外輪21の外周面をハウジングケース30にタイトに嵌合する代わりに、フランジ部25とフランジ受け入れ凹部32との嵌合をタイトにしても良い。
さらに、上記実施の形態において、ピニオンユニット軸受20を円すいころ軸受23を利用して構成したが、本発明のピニオンユニット軸受は、それを玉軸受等他の軸受に代えても良い。
また、ピニオン軸支持装置としてデファレンシャル装置を示したが、トランスアクスル等、他の車両用ピニオン軸支持装置としてもかまわない。
また、ピニオン軸支持装置としてデファレンシャル装置を示したが、トランスアクスル等、他の車両用ピニオン軸支持装置としてもかまわない。
20 ピニオンユニット軸受、21 外輪、22 内輪、23 円すいころ、24 ピニオン軸貫通穴、25 フランジ部、25a フランジ部のテーパ端面、26 ボルト穴、27 凸部、30 ハウジングケース、31 フランジ係止部、32 フランジ部受け入れ凹部、32a 凹部のテーパ壁面、33 ねじ溝。
Claims (2)
- ピニオン軸を支持する、内輪及び外輪を有したピニオンユニット軸受が、ハウジングケースに挿入されて固定されたピニオン軸支持装置であって、
前記軸受には、前記ハウジングケースへの締め付け固定に供されるボルト穴を有したフランジ部が、前記外輪の周囲に複数備えられており、前記フランジ部は前記ハウジングケースへの挿入方向に向かって狭まるテーパ形状となっており、
前記ハウジングケースは、前記軸受の挿入口周囲に前記フランジ部を受け入れる凹部を複数備え、各凹部には前記ボルト穴に対応したねじ溝が形成されているとともに、各凹部が前記フランジ部と嵌合するテーパ形状となっていることを特徴とするピニオン軸支持装置。 - ハウジングケースに挿入固定されて、ピニオン軸を支持する、内輪及び外輪を有したピニオンユニット軸受であって、
前記ハウジングケースへの締め付け固定に供されるボルト穴を有したフランジ部を前記外輪の周囲に複数備え、前記フランジ部は前記ハウジングケースへの挿入方向に向かって狭まるテーパ形状となっており、かつ前記ハウジングケースのフランジ部受け入れ凹部に嵌合する形状となっていることを特徴とするピニオンユニット軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006219408A JP2008045593A (ja) | 2006-08-11 | 2006-08-11 | ピニオン軸支持装置及びピニオンユニット軸受 |
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JP2006219408A JP2008045593A (ja) | 2006-08-11 | 2006-08-11 | ピニオン軸支持装置及びピニオンユニット軸受 |
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JP2006219408A Withdrawn JP2008045593A (ja) | 2006-08-11 | 2006-08-11 | ピニオン軸支持装置及びピニオンユニット軸受 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102897329A (zh) * | 2012-10-24 | 2013-01-30 | 北京控制工程研究所 | 一种适用于桁架式平台的贮箱安装结构 |
CN103466075A (zh) * | 2013-08-23 | 2013-12-25 | 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 | 一种结构带板的减重设计方法 |
-
2006
- 2006-08-11 JP JP2006219408A patent/JP2008045593A/ja not_active Withdrawn
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