JP4347304B2 - ゴルフボール - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフボールに関する。詳細には、本発明は、ゴルフボールのディンプルの改良に関する。
ゴルフボールは、その表面に多数のディンプルを備えている。ディンプルは、飛行時のゴルフボール周りの空気の流れを乱し、乱流剥離を起こさせる。乱流剥離によって空気のゴルフボールからの剥離点が後方にシフトし、抗力が低減される。乱流剥離によってバックスピンに起因するゴルフボールの上側剥離点と下側剥離点とのズレが助長され、ゴルフボールに作用する揚力が高められる。抗力の低減及び揚力の向上は、「ディンプル効果」と称される。優れたディンプルは、よりよく空気の流れを乱す。優れたディンプルは、大きな飛距離を生む。
ゴルフボールにとって、飛距離と共に、空力的対称性も重要である。空力的対称性に優れたゴルフボールでは、飛距離がバックスピンの回転軸に依存しない。ゴルファーは、このゴルフボールを目標地点に落下させやすい。米国ゴルフ協会が定めるルールへの適合の観点からも、空力的対称性は重要である。
ゴルフボールの成形型は、上型と下型とからなる。上型及び下型は、それぞれ半球状のキャビティ面を備えている。上型と下型とが合わされると、球状のキャビティが形成される。この成形型は、上型と下型との間にパーティングラインを備えている。パーティングラインは、大円である。ゴルフボールの表面において、パーティングラインに相当する箇所は、赤道(又はシーム)と称されている。赤道は、大円である。この赤道の近傍は、特異な領域である。赤道近傍領域の特異性の解消を目的とした提案が、特開2000−93556公報に開示されている。
特開2000−93556公報
赤道の近傍では、多数のディンプルが整然と並ぶ傾向がある。ディンプルが整然と並ぶゴルフボールでは、大きなディンプル効果が得られない。このゴルフボールでは、十分な飛距離は得られない。
バックスピンの周速が最も速い箇所が赤道と一致したとき、赤道の近傍においてディンプルが整然と並ぶゴルフボールでは、得られるディンプル効果が特に小さい。一方、バックスピンの周速が最も速い箇所が赤道と一致しないときは、ある程度のディンプル効果が得られる。このゴルフボールでは、飛距離がバックスピンの回転軸に依存する。このゴルフボールは、空力的対称性に劣る。
本発明の目的は、大きな飛距離が得られ、かつ空力的対称性に優れたゴルフボールの提供にある。
本発明に係るゴルフボールは、その表面に、互いに直径の異なる3種以上のディンプルを備える。このディンプルの総数は、300個以上である。この総数に対する、その直径が3.40mm以上であるディンプルの数の比率Pnは、90%以上である。ディンプルの種類数NL及びNHは、下記数式(I)を満たす。
NL−NH ≧ 0 (I)
この数式(I)において、NLはその緯度が0°以上30°未満である低緯度領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、NHはその緯度が30°以上90°以下である高緯度領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表す。さらに、ディンプルの種類数NL、NHm及びNHpは、下記数式(II)を満たす。
NL > NHm ≧ NHp (II)
この数式(II)において、NLはその緯度が0°以上30°未満である低緯度領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、NHmはその緯度が30°以上60°未満である中間領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、NHpはその緯度が60°以上90°以下である極領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表す。
好ましくは、ディンプルの種類数NL、NHm及びNHpは、下記数式(III)を満たす。
NL > NHm > NHp (III)
好ましくは、ディンプルの種類数N1からN9は、下記数式(IV)を満たす。
N1 ≧ N2 ≧ N3 > N4 ≧ N5 ≧ N6 ≧ N7 ≧ N8 ≧ N9 (IV)
この数式(IV)において、N1はその緯度が0°以上10°未満である第一領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N2はその緯度が10°以上20°未満である第二領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N3はその緯度が20°以上30°未満である第三領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N4はその緯度が30°以上40°未満である第四領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N5はその緯度が40°以上50°未満である第五領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N6はその緯度が50°以上60°未満である第六領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N7はその緯度が60°以上70°未満である第七領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N8はその緯度が70°以上80°未満である第八領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N9はその緯度が80°以上90°以下である第九領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表す。
このゴルフボールでは、低緯度領域(すなわち赤道近傍)に存在するディンプルの種類数が多いことにより、この低緯度領域におけるディンプル効果が促進される。このゴルフボールでは、大きな飛距離が得られる。このゴルフボールは、空力的対称性に優れる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボール2が示された模式的断面図である。このゴルフボール2は、球状のコア4と、カバー6とを備えている。カバー6の表面には、多数のディンプル8が形成されている。ゴルフボール2の表面のうちディンプル8以外の部分は、ランド10である。このゴルフボール2は、カバー6の外側にペイント層及びマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。コア4とカバー6との間に、中間層が設けられてもよい。
このゴルフボール2の直径は、40mm以上45mm以下である。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされるとの観点から、直径は42.67mm以上がより好ましい。空気抵抗抑制の観点から、直径は44mm以下がより好ましく、42.80mm以下が特に好ましい。このゴルフボール2の質量は、40g以上50g以下である。大きな慣性が得られるとの観点から、質量は44g以上がより好ましく、45.00g以上が特に好ましい。USGAの規格が満たされるとの観点から、質量は45.93g以下がより好ましい。
コア4は、ゴム組成物が架橋されることによって形成されている。ゴム組成物の基材ゴムとしては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び天然ゴムが例示される。2種以上のゴムが併用されてもよい。反発性能の観点からポリブタジエンが好ましく、特にハイシスポリブタジエンが好ましい。
コア4の架橋には、共架橋剤が好適に用いられる。反発性能の観点から好ましい共架橋剤は、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム、メタクリル酸亜鉛及びメタクリル酸マグネシウムである。ゴム組成物には、共架橋剤と共に有機過酸化物が配合されるのが好ましい。好適な有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン及びジ−t−ブチルパーオキサイドが挙げられる。
コア4のゴム組成物には、充填剤、硫黄化合物、老化防止剤、着色剤、可塑剤、分散剤等の各種添加剤が、必要に応じて適量配合される。ゴム組成物に、架橋ゴム粉末又は合成樹脂粉末が配合されてもよい。
コア4の直径は30.0mm以上、特には38.0mm以上である。コア4の直径は42.0mm以下、特には41.5mm以下である。コアが2以上の層から構成されてもよい。
カバー6に好適なポリマーは、アイオノマー樹脂である。好ましいアイオノマー樹脂としては、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸との二元共重合体が挙げられる。好ましい他のアイオノマー樹脂としては、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸と炭素数が2以上22以下のα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体が挙げられる。二元共重合体及び三元共重合体において、好ましいα−オレフィンはエチレン及びプロピレンであり、好ましいα,β−不飽和カルボン酸はアクリル酸及びメタクリル酸である。二元共重合体及び三元共重合体において、カルボキシル基の一部は金属イオンで中和されている。中和のための金属イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、亜鉛イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン及びネオジムイオンが例示される。
アイオノマー樹脂に代えて、又はアイオノマー樹脂と共に、他のポリマーが用いられてもよい。他のポリマーとしては、熱可塑性樹脂スチレンエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリエステルエラストマー及び熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが例示される。
カバー6には、必要に応じ、二酸化チタンのような着色剤、硫酸バリウムのような充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等が適量配合される。比重調整の目的で、カバー6にタングステン、モリブデン等の高比重金属の粉末が配合されてもよい。
カバー6の厚みは0.3mm以上、特には0.5mm以上である。カバー6の厚みは2.5mm以下、特には2.2mm以下である。カバー6の比重は0.90以上、特には0.95以上である。カバー6の比重は1.10以下、特には1.05以下である。カバーが2以上の層から構成されてもよい。
図2は、図1のゴルフボール2が示された拡大平面図である。この図2では、ゴルフボール2の表面が4つに区画されて得られる1つのユニットに関し、符号AからHによりディンプル8の種類が示されている。このゴルフボール2は、直径が4.60mmであるディンプルAと、直径が4.45mmであるディンプルBと、直径が4.30mmであるディンプルCと、直径が4.20mmであるディンプルDと、直径が4.10mmであるディンプルEと、直径が3.90mmであるディンプルFと、直径が3.20mmであるディンプルGと、直径が3.00mmであるディンプルHとを備えている。ディンプルAの個数は70個であり、ディンプルBの個数は88個であり、ディンプルCの個数は56個であり、ディンプルDの個数は26個であり、ディンプルEの個数は42個であり、ディンプルFの個数は20個であり、ディンプルGの個数は18個であり、ディンプルHの個数は8個である。ディンプル8の総数は、328個である。
図3は、図2のゴルフボール2が示された正面図である。この図3には、第一緯線L1が画かれている。この第一緯線L1の緯度は、0°である。この第一緯線L1は、赤道でもある。この図3から明らかなように、第一緯線L1はディンプル8と交差している。このゴルフボール2は、上型と下型とのパーティングラインがジグザグ状である成形型によって得られうる。第一緯線L1がディンプルと交差することにより、赤道近傍のディンプル効果が高められうる。第一緯線L1がディンプル8と交差しなくてもよい。ゴルフボール2の表面は、第一緯線L1を境界として、北半球12と南半球14とに区画されている。この図3において符号Pで示されているのは、極点である。一方の極点Pから他方の極点Pへ向かう方向は、成形型の開閉方向である。
図4は、図3のゴルフボール2の一部が示された拡大図である。この図4には、北半球12が示されている。この図4には、第一緯線L1、第二緯線L2、第三緯線L3、第四緯線L4、第五緯線L5、第六緯線L6、第七緯線L7、第八緯線L8及び第九緯線L9が示されている。第一緯線L1の緯度は0°であり、第二緯線L2の緯度は10°であり、第三緯線L3の緯度は20°であり、第四緯線L4の緯度は30°であり、第五緯線L5の緯度は40°であり、第六緯線L6の緯度は50°であり、第七緯線L7の緯度は60°であり、第八緯線L8の緯度は70°であり、そして、第九緯線L9の緯度は80°である。
第一緯線L1と第二緯線L2とに囲まれた領域は、第一領域Z1である。第二緯線L2の線上は、第一領域Z1には含まれない。第一領域Z1の緯度は、0°以上10°未満である。第二緯線L2と第三緯線L3とに囲まれた領域は、第二領域Z2である。第三緯線L3の線上は、第二領域Z2には含まれない。第二領域Z2の緯度は、10°以上20°未満である。第三緯線L3と第四緯線L4とに囲まれた領域は、第三領域Z3である。第四緯線L4の線上は、第三領域Z3には含まれない。第三領域Z3の緯度は、20°以上30°未満である。第四緯線L4と第五緯線L5とに囲まれた領域は、第四領域Z4である。第五緯線L5の線上は、第四領域Z4には含まれない。第四領域Z4の緯度は、30°以上40°未満である。第五緯線L5と第六緯線L6とに囲まれた領域は、第五領域Z5である。第六緯線L6の線上は、第五領域Z5には含まれない。第五領域Z5の緯度は、40°以上50°未満である。第六緯線L6と第七緯線L7とに囲まれた領域は、第六領域Z6である。第七緯線L7の線上は、第六領域Z6には含まれない。第六領域Z6の緯度は、50°以上°60未満である。第七緯線L7と第八緯線L8とに囲まれた領域は、第七領域Z7である。第八緯線L8の線上は、第七領域Z7には含まれない。第七領域Z7の緯度は、60°以上70°未満である。第八緯線L8と第九緯線L9とに囲まれた領域は、第八領域Z8である。第九緯線L9の線上は、第八領域Z8には含まれない。第八領域Z8の緯度は、70°以上80°未満である。第九緯線L9に囲まれた領域は、第九領域Z9である。第九領域Z9の緯度は、80°以上90°以下である。図示されていないが、南半球14も、北半球12と同様に第一から第九の領域を備えている。
北半球12は、低緯度領域ZLと高緯度領域ZHとに区画されうる。低緯度領域ZLと高緯度領域ZHの区画線は、第四緯線L4である。低緯度領域ZLには、第一領域Z1、第二領域Z2及び第三領域Z3が含まれる。低緯度領域ZLの緯度は、0°以上30°未満である。高緯度領域ZHには、第四領域Z4、第五領域Z5、第六領域Z6、第七領域Z7、第八領域Z8及び第九領域Z9が含まれる。高緯度領域ZHの緯度は、30°以上90°以下である。仮想球において、低緯度領域ZLの表面積は高緯度領域ZHの表面積に等しい。図示されていないが、南半球14も、北半球12と同様に、低緯度領域ZL及び高緯度領域ZHを備えている。
高緯度領域ZHは、中間領域ZHmと極領域ZHpとに区画されうる。中間領域ZHmと極領域ZHpとの区画線は、第七緯線L7である。中間領域ZHmには、第四領域Z4、第五領域Z5及び第六領域Z6が含まれる。中間領域ZHmの緯度は、30°以上60°未満である。極領域ZHpには、第七領域Z7、第八領域Z8及び第九領域Z9が含まれる。極領域ZHpの緯度は、60°以上90°以下である。図示されていないが、南半球14も、北半球12と同様に、中間領域ZHm及び極領域ZHpを備えている。
図5は、図1のゴルフボール2の一部が示された拡大断面図である。この図5には、ディンプル8の最深部及びゴルフボール2の中心を通過する平面に沿った断面が示されている。図5における上下方向は、ディンプル8の深さ方向である。図5において二点鎖線16で示されているのは、仮想球である。ディンプル8は、仮想球16から凹陥している。ランド10は、仮想球16と一致している。
図5において両矢印Diで示されているのは、ディンプル8の直径である。この直径Diは、ディンプル8の両側に共通の接線Tが画かれたときの、一方の接点Edと他方の接点Edとの距離である。接点Edは、ディンプル8のエッジでもある。エッジEdは、ディンプル8の輪郭を画定する。非円形ディンプルの場合、その輪郭形状の面積と同一の面積を有する円が想定され、その円の直径が非円形ディンプルの直径とされる。
以下に、ディンプル8の種類数が定義される。
N1:第一領域Z1に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の種 類数
N2:第二領域Z2に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の種 類数
N3:第三領域Z3に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の種 類数
N4:第四領域Z4に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の種 類数
N5:第五領域Z5に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の種 類数
N6:第六領域Z6に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の種 類数
N7:第七領域Z7に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の種 類数
N8:第八領域Z8に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の種 類数
N9:第九領域Z9に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の種 類数
NL:低緯度領域ZLに存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の 種類数
NH:高緯度領域ZHに存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の 種類数
NHm:中間領域ZHmに存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8 の種類数
NHp:極領域ZHpに存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8の 種類数
種類数の決定において、直径が3.40mm未満のディンプル8は考慮されない。その理由は、直径が小さなディンプル8がディンプル効果に与える影響が小さいからである。
北半球12の第一領域Z1及び南半球14の第一領域Z1のそれぞれは、12個のディンプルBと、9個のディンプルCと、3個のディンプルDと、6個のディンプルFとを含んでいる。第一領域Z1の種類数N1は、4である。
北半球12の第二領域Z2及び南半球14の第二領域Z2のそれぞれは、6個のディンプルBと、12個のディンプルCと、8個のディンプルDと、4個のディンプルFを含んでいる。第二領域Z2の種類数N2は、4である。
北半球12の第三領域Z3及び南半球14の第三領域Z3はそれぞれ、6個のディンプルBと、7個のディンプルCと、2個のディンプルDと、6個のディンプルEと、4個のディンプルGと、3個のディンプルHとを含んでいる。第三領域Z3の種類数N3は、4である。種類数N3のカウントにおいて、ディンプルG及びディンプルHは考慮されない。
北半球12の第四領域Z4及び南半球14の第四領域Z4はそれぞれ、20個のディンプルBと、5個のディンプルEとを含んでいる。第四領域Z4の種類数N4は、2である。
北半球12の第五領域Z5及び南半球14の第五領域Z5はそれぞれ、15個のディンプルAを含んでいる。第五領域Z5の種類数N5は、1である。
北半球12の第六領域Z6及び南半球14の第六領域Z6はそれぞれ、10個のディンプルAを含んでいる。第六領域Z6の種類数N6は、1である。
北半球12の第七領域Z7及び南半球14の第七領域Z7はそれぞれ、10個のディンプルAを含んでいる。第七領域Z7の種類数N7は、1である。
北半球12の第八領域Z8及び南半球14の第八領域Z8はそれぞれ、10個のディンプルEを含んでいる。第八領域Z8の種類数N8は、1である。
北半球12の第九領域Z9及び南半球14の第九領域Z9はそれぞれ、5個のディンプルGと、1個のディンプルHとを含んでいる。第九領域Z9の種類数N9は、0である。種類数N9のカウントにおいて、ディンプルG及びディンプルHは考慮されない。
北半球12の低緯度領域ZL及び南半球14の低緯度領域ZLはそれぞれ、24個のディンプルBと、28個のディンプルCと、13個のディンプルDと、6個のディンプルEと、10個のディンプルFと、4個のディンプルGと、3個のディンプルHとを含んでいる。低緯度領域ZLの種類数NLは、5である。種類数NLのカウントにおいて、ディンプルG及びディンプルHは考慮されない。
北半球12の高緯度領域ZH及び南半球14の高緯度領域ZHはそれぞれ、35個のディンプルAと、20個のディンプルBと、15個のディンプルEと、5個のディンプルHと、1個のディンプルGを含んでいる。高緯度領域ZHの種類数NHは、3である。種類数N3のカウントにおいて、ディンプルG及びディンプルHは考慮されない。
北半球12の中間領域ZHm及び南半球14の中間領域ZHmはそれぞれ、25個のディンプルAと、20個のディンプルBと、5個のディンプルEを含んでいる。中間領域ZHmの種類数NHmは、3である。
北半球12の極領域ZHp及び南半球14の極領域ZHpはそれぞれ、10個のディンプルAと、10個のディンプルEと、5個のディンプルGと、1個のディンプルHとを含んでいる。極領域ZHpの種類数NHpは、2である。種類数NHpのカウントにおいて、ディンプルG及びディンプルHは考慮されない。
本発明では、境界線を跨いで存在するディンプル8の帰属は、その中心(面積重心)の位置によって決定される。例えば、第二緯線L2と交差し、かつ中心の緯度が0°以上10°未満であるディンプル8は、第二領域Z2ではなく、第一領域Z1に帰属する。
このゴルフボール2は、上記数式(I)を満たす。換言すれば、低緯度領域ZLの種類数NLは、高緯度領域ZHの種類数NHと同一か、又は種類数NHよりも大きい。このゴルフボール2は、上記数式(II)を満たす。換言すれば、低緯度領域ZLの種類数NLは、中間領域ZHmの種類数NHmよりも大きく、かつ極領域ZHpの種類数NHpよりも大きい。さらに、中間領域ZHmの種類数NHmは、極領域ZHpの種類数NHpと同一か、又は種類数NHpよりも大きい。このゴルフボール2では、種類数に偏りが存在する。このゴルフボール2では、赤道の近傍において、種類数が大きい。赤道の近傍は、ディンプル8が整然と並びやすい。整然とした配置は、ディンプル効果を阻害する。本発明に係るゴルフボール2では、多数の種類のディンプル8が赤道の近傍に配置されるので、ディンプル8が整然と並びにくい。しかもこのゴルフボール2では、ディンプル8の中心が直線上に並んだときでも、その輪郭は整然と並ばない。種類数が多いことは、赤道近傍のディンプル効果を補う。このゴルフボール2では、大きな飛距離が得られる。このゴルフボール2では、バックスピンの周速が最も速い箇所が赤道と一致した場合のディンプル効果は、他の場合のディンプル効果と同等である。このゴルフボール2では、飛距離が回転軸に依存しない。このゴルフボール2は、空力的対称性に優れる。
ディンプル効果の観点から、種類数NLと種類数NHとの差(NL−NH)は1以上がより好ましく、2以上が特に好ましい。図1から図5に示されたゴルフボール2では、種類数NLは5であり、種類数NHは3である。従って、差(NL−NH)は2である。
ディンプル効果の観点から、種類数NLと種類数NHmとの差(NL−NHm)は2以上がより好ましい。図1から図5に示されたゴルフボール2では、種類数NLは5であり、種類数NHmは3である。従って、差(NL−NHm)は2である。
ディンプル効果の観点から、種類数NLと種類数NHpとの差(NL−NHp)は2以上がより好ましく、3以上が特に好ましい。図1から図5に示されたゴルフボール2では、種類数NLは5であり、種類数NHpは2である。従って、差(NL−NHm)は3である。
ディンプル効果の観点から、ゴルフボール2が上記数式(III)を満たすことが好ましい。換言すれば、種類数NHmと種類数NHpの差(NHm−NHp)は1以上が好ましい。図1から図5に示されたゴルフボール2では、種類数NHmは3であり、種類数NHpは2である。従って、差(NHm−NHp)は1である。
ディンプル効果の観点から、ゴルフボール2が上記数式(IV)を満たすことが好ましい。図1から図5に示されたゴルフボール2では、種類数N1は4であり、種類数N2は4であり、種類数N3は4であり、種類数N4は2であり、種類数N5は1であり、種類数N6は1であり、種類数N7は1であり、種類数N8は1であり、種類数N9は0である。このゴルフボール2は、下記数式(V)を満たす。
N1 = N2 = N3 > N4 > N5 = N6 = N7 = N8 = N9 (V)
従って、このゴルフボール2は上記数式(IV)を満たす。ゴルフボール2が、下記数式(VI)を満たすことがより好ましい。
N1 ≧ N2 ≧ N3 > N4 ≧ N5 ≧ N6 > N7 ≧ N8 ≧ N9 (VI)
低緯度領域ZLのディンプル8の数は、88個である。低緯度領域ZLにおいて、ディンプルBの数は24個であり、このディンプルBの数比率は27.3%である。ディンプルCの数は28個であり、このディンプルCの数比率は31.8%である。ディンプルDの数は13個であり、このディンプルDの数比率は14.8%である。ディンプルEの数は6個であり、このディンプルEの数比率は6.8%である。ディンプルFの数は10個であり、このディンプルFの数比率は11.4%である。ディンプル効果の観点から、低緯度領域ZLに含まれかつ直径が3.40mm以上であるディンプル8の、種類毎の数比率は、いずれも5%以上が好ましい。
高緯度領域ZHのディンプル8の数は、76個である。高緯度領域ZHにおいて、ディンプルAの数は35個であり、このディンプルAの数比率は46.1%である。ディンプルBの数は20個であり、このディンプルBの数比率は26.3%である。ディンプルEの数は15個であり、このディンプルEの数比率は19.7%である。ディンプルEの数は6個であり、このディンプルEの数比率は6.8%である。ディンプル効果の観点から、高緯度領域ZHに含まれかつ直径が3.40mm以上であるディンプル8の、種類毎の数比率は、いずれも5%以上が好ましい。
中間領域ZHmのディンプル8の数は、50個である。中間領域ZHmにおいて、ディンプルAの数は25個であり、このディンプルAの数比率は50.0%である。ディンプルBの数は20個であり、このディンプルBの数比率は40.0%である。ディンプルEの数は5個であり、このディンプルEの数比率は10.0%である。ディンプル効果の観点から、中間領域ZHmに含まれかつ直径が3.40mm以上であるディンプル8の、種類毎の数比率は、いずれも5%以上が好ましい。
極領域ZHpのディンプル8の数は、26個である。極領域ZHpにおいて、ディンプルAの数は10個であり、このディンプルAの数比率は38.5%である。ディンプルEの数は10個であり、このディンプルEの数比率は38.5%である。ディンプル効果の観点から、極領域ZHpに含まれかつ直径が3.40mm以上であるディンプル8の、種類毎の数比率は、いずれも5%以上が好ましい。
低緯度領域ZLに存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプル8が直径の大きい順に列べられたときの、上位10%のディンプル8の平均直径Dxと下位10%のディンプル8の平均直径Dnとの比(Dx/Dn)は、1.10以上が好ましい。比(Dx/Dn)が1.10以上に設定されることにより、赤道近傍において大きなディンプル効果が得られる。この観点から、比(Dx/Dn)は1.12以上がより好ましく1.14以上が特に好ましい。比(Dx/Dn)は、1.80以下が好ましい。図1から図5に示されたゴルフボール2では、低緯度領域ZLは、24個のディンプルBと10個のディンプルFとを備えている。低緯度領域ZLにおける直径が3.40mm以上のディンプル8の数は81個なので、8個のディンプルBが上位10%のディンプル8に相当し、8個のディンプルFが下位10%のディンプル8に相当する。従って、比(Dx/Dn)は1.14である。
十分なディンプル効果が得られるとの観点から、ディンプル8の総数は300個以上が好ましく、310個以上がより好ましく、320個以上が特に好ましい。個々のディンプル8が十分な直径を備えうるとの観点から、総数は500個以下が好ましく、480個以下がより好ましく、460個以下が特に好ましい。
ディンプル効果の観点から、ディンプル8の総数に対するその直径が3.40mm以上であるディンプル8の数の比率Pnは、90%以上が好ましく、92%以上が特に好ましい。この比率Pnは、理想的には100%である。図1から図5に示されたゴルフボール2では、この比率Pnは92.1%である。
本発明に係るゴルフボール2は、互いに直径の異なる3種以上のディンプル8を備えている。種類数が3以上に設定されることにより、大きなディンプル効果が得られる。この観点から、種類数は4以上が好ましく、5以上が特に好ましい。製造の容易の観点から、種類数は16以下が好ましい。図1から図5に示されたゴルフボール2は、AからHの8種類のディンプル8を備えている。
ディンプル効果の観点から、直径が3.40mm以上であるディンプル8の種類数は3以上が好ましく、4以上がより好ましく、5以上が特に好ましい。製造の容易の観点から、直径が3.40mm以上であるディンプル8の種類数は16以下が好ましい。図1から図5に示されたゴルフボール2は、AからFの6種類の、直径(直径)が3.40mm以上であるディンプル8を備えている。
一方のディンプル8の直径が他方のディンプル8の直径と同等であり、一方のディンプル8の深さが他方のディンプル8の深さと異なる場合、両者は同一種類である。一方のディンプル8の直径が他方のディンプル8の直径と同等であり、一方のディンプル8の断面形状が他方のディンプル8の断面形状と異なる場合、両者は同一種類である。
製造誤差及び測定誤差に起因して、直径の実測値はばらつく。本発明では、直径の実測値と設計値との差が±0.05mm未満であるディンプル8は、設計値の直径を備えたディンプル8とされる。本発明では、ディンプル8の直径は、塗料が塗布されていないゴルフボール2において測定される。塗装層が除去された後のゴルフボール2において、直径が測定されてもよい。
ディンプル効果の観点から、直径が3.40mm未満であるディンプル8の直径は2.0mm以上が好ましく、2.50mm以上がより好ましく、3.00mm以上が特に好ましい。ディンプル効果の観点から、直径が3.40mm以上であるディンプル8の直径は3.60mm以上が好ましく、3.8mm以上がより好ましい。直径は、6.00mm以下が好ましい。直径が6.00mm以下に設定されることにより、実質的に球であるというゴルフボール2の本来的特徴が維持される。この観点から、直径は5.80mm以下がより好ましく、5.60mm以下が特に好ましい。
ディンプル8の面積sは、無限遠からゴルフボール2の中心を見た場合の、輪郭線に囲まれた領域の面積である。円形ディンプル8の場合、面積sは下記数式によって算出される。
s = (Di / 2) ・ π
図1から図5に示されたゴルフボール2では、ディンプルAの面積は16.62mmであり、ディンプルBの面積は15.55mmであり、ディンプルCの面積は14.52mmであり、ディンプルDの面積は13.85mmであり、ディンプルEの面積は13.20mmであり、ディンプルFの面積は11.95mmであり、ディンプルGの面積は8.04mmであり、ディンプルHの面積は7.07mmである。
本発明では、全てのディンプル8の面積sの合計の、仮想球16の表面積に対する比率は、占有率と称される。十分なディンプル効果が得られるとの観点から、占有率は70%以上が好ましく、72%以上がより好ましく、74%以上が特に好ましい。占有率は、88%以下が好ましく、86%以下がより好ましい。図1から図5に示されたゴルフボール2では、ディンプル8の合計面積は4700.2mmである。このゴルフボール2の仮想球16の表面積は5728.0mmなので、占有率は82.1%である。
本発明において「ディンプルの容積」とは、ディンプル8の輪郭を含む平面とディンプル8の表面とに囲まれた部分の容積を意味する。ゴルフボール2のホップが抑制されるとの観点から、ディンプル8の総容積は250mm以上が好ましく、260mm以上がより好ましく、270mm以上が特に好ましい。ゴルフボール2のドロップが抑制されるとの観点から、総容積は400mm以下が好ましく、390mm以下がより好ましく、380mm以下が特に好ましい。
ゴルフボール2のホップが抑制されるとの観点から、ディンプル8の深さは0.05mm以上が好ましく、0.08mm以上がより好ましく、0.10mm以上が特に好ましい。ゴルフボール2のドロップが抑制されるとの観点から、深さは0.60mm以下が好ましく、0.45mm以下がより好ましく、0.40mm以下が特に好ましい。深さは、接線Tとディンプル8の最深部との距離である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例]
100質量部のポリブタジエン(ジェイエスアール社の商品名「BR−730」)、30質量部のアクリル酸亜鉛、6質量部の酸化亜鉛、10質量部の硫酸バリウム、0.5質量部のジフェニルジスルフィド及び0.5質量部のジクミルパーオキサイドを混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、170℃で18分間加熱して、直径が39.7mmのコアを得た。一方、50質量部のアイオノマー樹脂(三井・デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1605」)、50質量部の他のアイオノマー樹脂(三井・デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1706」)及び3質量部の二酸化チタンを混練し、樹脂組成物を得た。上記コアを、内周面に多数のピンプルを備えたファイナル金型に投入し、コアの周囲に上記樹脂組成物を射出成形法により注入して、厚みが1.5mmであるカバーを成形した。カバーには、ピンプルの形状が反転した形状のディンプルが多数形成された。このカバーに、二液硬化型ポリウレタンを基材とするクリアー塗料を塗装し、直径が42.7mmであり質量が約45.4gである実施例のゴルフボールを得た。このゴルフボールのPGAコンプレッションは、約85である。このゴルフボールは、図2から図4に示されたディンプルパターンを有する。ディンプルの仕様の詳細が、下記表1に示されている。ディンプルの分布が、下記の表3に示されている。
[比較例1から6]
ファイナル金型を変更し、その仕様が下記表1及び表2に示されるディンプルを形成した他は実施例と同様にして、比較例1から6のゴルフボールを得た。ディンプルの分布が、下記の表3及び4に示されている。
Figure 0004347304
Figure 0004347304
Figure 0004347304
Figure 0004347304
[飛距離テスト]
ツルテンパー社のスイングマシンに、チタンヘッドを備えたドライバー(住友ゴム工業株式会社の商品名「XXIO」、シャフト硬度:X、ロフト角:9°)を装着した。ヘッド速度が49m/secであり、打ち出し角度が約11°であり、バックスピンの回転速度が約3000rpmである条件でゴルフボールを打撃して、発射地点から落下地点までの距離を測定した。テスト時は、ほぼ無風であった。ポール打ち及びシーム打ちそれぞれ20回の測定の平均値が、下記の表5に示されている。ポール打ちでは、赤道を含む平面上にある直線がバックスピンの回転軸となるように、ゴルフボールが打撃される。シーム打ちでは、両極点Pを結ぶ直線がバックスピンの回転軸となるように、ゴルフボールが打撃される。
Figure 0004347304
表5に示されるように、実施例のゴルフボールの飛距離は大きい。しかも、実施例のゴルフボールでは、ポール打ち時の飛距離とシーム打ち時の飛距離との差が少ない。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るディンプルパターンは、ツーピースゴルフボールのみならず、ワンピースゴルフボール、マルチピースゴルフボール及び糸巻きゴルフボールにも適用されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された模式的断面図である。 図2は、図1のゴルフボールが示された拡大平面図である。 図3は、図2のゴルフボールが示された正面図である。 図4は、図3のゴルフボール2の一部が示された拡大図である。 図5は、図1のゴルフボール2の一部が示された拡大断面図である。 図6は、比較例1のゴルフボールが示された平面図である。 図7は、比較例2のゴルフボールが示された平面図である。 図8は、比較例3のゴルフボールが示された平面図である。 図9は、比較例4のゴルフボールが示された平面図である。 図10は、比較例5のゴルフボールが示された平面図である。 図11は、比較例6のゴルフボールが示された平面図である。
符号の説明
2・・・ゴルフボール
4・・・コア
6・・・カバー
8・・・ディンプル
10・・・ランド
12・・・北半球
14・・・南半球
16・・・仮想球
L1・・・第一緯線
L2・・・第二緯線
L3・・・第三緯線
L4・・・第四緯線
L5・・・第五緯線
L6・・・第六緯線
L7・・・第七緯線
L8・・・第八緯線
L9・・・第九緯線
P・・・極点
Z1・・・第一領域
Z2・・・第二領域
Z3・・・第三領域
Z4・・・第四領域
Z5・・・第五領域
Z6・・・第六領域
Z7・・・第七領域
Z8・・・第八領域
Z9・・・第九領域
ZL・・・低緯度領域
ZH・・・高緯度領域
ZHm・・・中間領域
ZHp・・・極領域

Claims (2)

  1. その表面に、互いに直径の異なる3種以上のディンプルを備えており、
    このディンプルの総数が300個以上であり、
    この総数に対するその直径が3.40mm以上であるディンプルの数の比率Pnが90%以上であり、
    ディンプルの種類数NL及びNHが下記数式(I)を満たし、
    ディンプルの種類数NL、NHm及びNHpが下記数式(III)を満たし、
    差(NL−NH)が2以上であり、差(NL−NHm)が2以上であり、差(NL−NHp)が3以上であり、
    緯度がゼロである緯線がディンプルと交差しているゴルフボール。
    NL−NH ≧ 0 (I)
    (この数式(I)において、NLはその緯度が0°以上30°未満である低緯度領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、NHはその緯度が30°以上90°以下である高緯度領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表す。)
    NL > NHm > NHp (III)
    (この数式(III)において、NLはその緯度が0°以上30°未満である低緯度領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、NHmはその緯度が30°以上60°未満である中間領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、NHpはその緯度が60°以上90°以下である極領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表す。)
  2. 上記ディンプルの種類数N1からN9が、下記数式(IV)を満たす請求項1に記載のゴルフボール。
    N1 ≧ N2 ≧ N3 > N4 ≧ N5 ≧ N6 ≧ N7 ≧ N8 ≧ N9 (IV)
    (この数式(IV)において、N1はその緯度が0°以上10°未満である第一領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N2はその緯度が10°以上20°未満である第二領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N3はその緯度が20°以上30°未満である第三領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N4はその緯度が30°以上40°未満である第四領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N5はその緯度が40°以上50°未満である第五領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N6はその緯度が50°以上60°未満である第六領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N7はその緯度が60°以上70°未満である第七領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N8はその緯度が70°以上80°未満である第八領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表し、N9はその緯度が80°以上90°以下である第九領域に存在しかつその直径が3.40mm以上であるディンプルの種類数を表す。)
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