JP4315440B2 - 光記録媒体用対物レンズおよびこれを用いた光ピックアップ装置 - Google Patents

光記録媒体用対物レンズおよびこれを用いた光ピックアップ装置 Download PDF

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Description

本発明は、情報の記録または再生がなされる際に、使用光学系の開口数、使用光の波長および基板厚等の規格が異なる3つの光記録媒体に対して、各使用光を対応する光記録媒体上に効率良く収束させることができる光記録媒体用対物レンズおよびこれを用いた光ピックアップ装置に関するものであり、詳しくは、レンズ面に形成された回折光学面からの回折光を利用して、上記3つの光記録媒体のそれぞれに各使用光を良好に収束させる光記録媒体用対物レンズおよびこれを用いた光ピックアップ装置に関するものである。
近年における種々の光記録媒体の開発に応じて、2種の光記録媒体の記録・再生に共用し得る光ピックアップ装置が知られている。例えば、DVD(ディジタル・バーサタイル・ディスク)とCD(コンパクトディスク。−ROM、−R、−RWを含む。)を1つの光ピックアップ装置を用いて記録・再生する装置が実用化されている。
このような2つの光記録媒体においては、DVDについては、記録密度の向上を図るため、例えば657nm程度の可視光を使用することとなっているのに対し、CDについては、可視光領域の光に対して感度を有さない記録媒体も存在するため、790nm程度の近赤外光を使用する必要がある。したがって、これら両者に対して共用し得る光ピックアップ装置では、2つの異なる波長の光を照射光として用いる、いわゆる2波長ビーム方式によることとなる。また、上述した例示における2つの光記録媒体においては、各光記録媒体の特性の違いからそれぞれ開口数を異ならせる必要があり、例えばDVDの規格では開口数を0.6とし、CDの規格では開口数を0.45〜0.52程度としている。さらに、これらの記録媒体においては、基板の厚み(PC(ポリカーボネート)からなる保護層を含む幾何学的厚みを示す。以下も同様である。)が互いに異なる規格とされており、例えばDVDでは0.6mmであるのに対し、CDでは1.2mmとされている。
そして、上述したように、光記録媒体の基板厚が光記録媒体の種類に応じて互いに異なるような規格とされていることから、その保護層の厚さの違いに応じ発生する球面収差の量が異なってくる。そのため、これらいずれの光記録媒体についても確実にフォーカシングをなすべく、記録・再生を行うための各波長の光のいずれについても球面収差量を最適化する必要があることから、互いに異なる収束作用を有するようなレンズ構成とする工夫を要する。
特に、装置のコンパクト化等の要請に応じて、光学系の配置選択の自由度等を大きくすることが必要とされており、このためには、いずれの光記録媒体に対しても光源からの光を対物レンズに平行光束に近い状態で入射させ得る構成とすることが肝要であると考えられている。
例えば、本願出願人が既に開示している下記特許文献1には、レンズ面に所定の回折光学面を形成することで、記録または再生を行う2種の光記録媒体についての光束のいずれについても略平行光として対物レンズに入射させ、かつこの2種の光記録媒体のいずれについても良好な収束作用を発揮し得るようにした光記録媒体用対物レンズが示されており、この特許文献1に記載のものによれば、光学系の配置選択の自由度等を大幅に増大させることができる。
ところで、日常取り扱われるデータ容量の急激な増大に応じて、光記録媒体の記録容量の増大化に対する要請は、さらに強いものとなってきている。光記録媒体の記録容量を増大させるためには、使用する光源光の短波長化と対物レンズの開口数(NA)を大きくすることが有効であることは知られているところであるが、短波長化に関しては、GaN基板をベースにした短波長の半導体レーザ(例えば、波長405nmのレーザ光を射出する)の開発が進展をみせており略実用化状態とされている。この短波長の半導体レーザの実用化に伴い、この短波長の光を照射光として使用する片面1層の容量が20GB程度のAOD(アドバンスド・オプティカル・ディスク:HD−DVD)に関する研究、開発も同様に進められている。このAODの規格においては、開口数および基板の厚みが上述したDVDに近いものの若干異なった値とされており、開口数(NA)は0.65、基板の厚みは0.6mmとされている。
なお、AODと同様に短波長の光を照射光として使用するブルーレイディスクの研究、開発も進められており、その規格においては、開口数および基板の厚みが上述したDVDおよびCDとは全く異なった値(開口数(NA)は0.85、基板の厚みは0.1mm)とされている(以下、AODとブルーレイディスクを総称してAOD等と称することがある)。
そこで、このAOD等と、上述したDVDおよびCDの3つの光記録媒体に対して共用し得る光ピックアップ装置の開発が望まれており、この装置に搭載される光記録媒体用対物レンズとしても、既に提案がなされている(例えば、下記特許文献2)。
この公報記載のものは、互いに異なる波長の光に対する対物レンズの倍率変化を用いることによって残留する球面収差を低減するとともに、波長選択フィルタを用いることによって球面収差をさらに低減するようにしたもので、これにより複数種の光記録媒体の記録または再生を行なうことを可能としている。
特願2003−91382号明細書 特開2003−67972号公報
しかしながら、これら使用光波長が互いに異なる3種の光記録媒体のいずれに対しても光源からの光を対物レンズに平行光束に近い状態で入射させるという前述した条件が要求される場合には、上記特許文献1および2記載の技術によって対応することは困難である。
すなわち、上述した特許文献1および2の対物レンズにおいては1種または2種の光記録媒体について、両者の使用光を対物レンズに平行光束に近い状態で入射させた状態でこれら両者の記録または再生を良好に行なうように構成しているが、これが3種の光記録媒体についてということになれば、同様の作用効果を得ることは実際上困難である。
したがって、上記条件が課された3種の光記録媒体用の対物レンズの実現は、対物レンズ全体の各波長に対する作用、すなわちレンズとしての各波長に対する屈折面の作用、また、レンズ面に回折光学面を設けた場合には、回折光学面での各波長に対する屈折および回折作用をいかにして良好に制御し得るか、という点にかかっていると考えられる。
特に、回折光学面の各波長に対する屈折および回折作用を高精度に制御する手法が案出できれば、例えば、3種の光記録媒体のうち2種の光記録媒体に対してのみ上記条件が課されるような場合においても、より光学性能の優れた光記録媒体用対物レンズが容易に設計可能となり、その実用上の効果は極めて大きいものがあると考えられる。
本発明は、かかる事情に鑑みなされたもので、情報の記録または再生がなされる際に、使用光学系の開口数、使用光の波長および基板厚等の規格が異なる3つの光記録媒体に対して、レンズ面に回折光学面を設けることで各使用光を対応する光記録媒体上に効率良く収束させることができる光記録媒体用対物レンズにおいて、光学系の配置選択の自由度を格段に高め得る光記録媒体用対物レンズおよびこれを用いた光ピックアップ装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明による光記録媒体用対物レンズは、
情報の記録または再生がなされる際に、対応する開口数、使用光波長および基板厚が下記3つの条件式(1)〜(3)を満足するように設定された第1、第2および第3の光記録媒体のそれぞれに対して、使用光を所望の位置に収束させるための光記録媒体用対物レンズにおいて、
互いに異なる材質により構成される2つのレンズを互いに接合してなり、該接合された面は所定の回折光学面により形成されてなり、
前記所定の回折光学面は断面形状が鋸歯状とされ、
前記第1の光記録媒体の使用光である第1波長の光に対して回折光の光量が最大となる回折次数と、前記第2の光記録媒体の使用光である第2波長の光に対して回折光の光量が最大となる回折次数とが互いに異なるように、
かつ、前記第1波長の光に対して回折光の光量が最大となる回折次数と、前記第3の光記録媒体の使用光である第3波長の光に対して回折光の光量が最大となる回折次数とが互いに異なるように作用する形状とされていることを特徴とするものである。
NA1≧NA2>NA3・・・ (1)
λ1<λ2<λ3・・・ (2)
d1≦d2<d3・・・ (3)
ただし、
NA1・・・前記第1の光記録媒体に対応する開口数(第1開口数)
NA2・・・前記第2の光記録媒体に対応する開口数(第2開口数)
NA3・・・前記第3の光記録媒体に対応する開口数(第3開口数)
λ1・・・前記第1の光記録媒体に対応する使用光波長(第1波長)
λ2・・・前記第2の光記録媒体に対応する使用光波長(第2波長)
λ3・・・前記第3の光記録媒体に対応する使用光波長(第3波長)
d1・・・前記第1の光記録媒体の基板厚(第1基板厚)
d2・・・前記第2の光記録媒体の基板厚(第2基板厚)
d3・・・前記第3の光記録媒体の基板厚(第3基板厚)
また、下記条件式(4)〜(6)となるようにh1、h2およびh3を定義したとき、下記条件式(7)または(8)が成立するように構成されていることが好ましい。
h1=λ1/|N1 λ1 −N2 λ1 |・・・ (4)
(ただし、N1 λ1 −N2 λ1 =0となるときは、h1=∞とする。)
h2=λ2/|N1 λ2 −N2 λ2 |・・・ (5)
(ただし、N1 λ2 −N2 λ2 ≠0)
h3=λ3/|N1 λ3 −N2 λ3 |・・・ (6)
(ただし、N1 λ3 −N2 λ3 ≠0)
h2/h1≦0.5・・・ (7)
h3/h1≦0.5・・・ (8)
(ただし、条件式(7)および(8)において、h1=∞のときは、h2/h1=0、h3/h1=0とする。)
ただし、
N1 λ1 ・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第1波長の光に対する屈折率
N1 λ2 ・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第2波長の光に対する屈折率
N1 λ3 ・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第3波長の光に対する屈折率
N2 λ1 ・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第1波長の光に対する屈折率
N2 λ2 ・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第2波長の光に対する屈折率
N2 λ3 ・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第3波長の光に対する屈折率
また、本発明による光記録媒体用対物レンズは、情報の記録または再生がなされる際に、対応する開口数、使用光波長および基板厚が下記3つの条件式(1)〜(3)を満足するように設定された第1、第2および第3の光記録媒体のそれぞれに対して、使用光を所望の位置に収束させるための光記録媒体用対物レンズにおいて、
互いに異なる材質により構成される2つのレンズを互いに接合してなり、該接合された面は所定の回折光学面により形成されてなり、
下記条件式(4)〜(6)となるようにh1、h2およびh3を定義したとき、下記条件式(7)または(8)が成立するように構成されていることを特徴とするものである。
NA1≧NA2>NA3・・・ (1)
λ1<λ2<λ3・・・ (2)
d1≦d2<d3・・・ (3)
ただし、
NA1・・・前記第1の光記録媒体に対応する開口数(第1開口数)
NA2・・・前記第2の光記録媒体に対応する開口数(第2開口数)
NA3・・・前記第3の光記録媒体に対応する開口数(第3開口数)
λ1・・・前記第1の光記録媒体に対応する使用光波長(第1波長)
λ2・・・前記第2の光記録媒体に対応する使用光波長(第2波長)
λ3・・・前記第3の光記録媒体に対応する使用光波長(第3波長)
d1・・・前記第1の光記録媒体の基板厚(第1基板厚)
d2・・・前記第2の光記録媒体の基板厚(第2基板厚)
d3・・・前記第3の光記録媒体の基板厚(第3基板厚)
h1=λ1/|N1λ1−N2λ1|・・・ (4)
(ただし、N1λ1−N2λ1=0となるときは、h1=∞とする。)
h2=λ2/|N1λ2−N2λ2|・・・ (5)
(ただし、N1λ2−N2λ2≠0)
h3=λ3/|N1λ3−N2λ3|・・・ (6)
(ただし、N1λ3−N2λ3≠0)
h2/h1≦0.5・・・ (7)
h3/h1≦0.5・・・ (8)
(ただし、条件式(7)および(8)において、h1=∞のときは、h2/h1=0、h3/h1=0とする。)
ただし、
N1λ1・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第1波長の光に対する屈折率
N1λ2・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第2波長の光に対する屈折率
N1λ3・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第3波長の光に対する屈折率
N2λ1・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第1波長の光に対する屈折率
N2λ2・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第2波長の光に対する屈折率
N2λ3・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第3波長の光に対する屈折率
また、前記光記録媒体用対物レンズの光源側の面および光記録媒体側の面の少なくとも一方が、所定の非球面とされていることが好ましい。
また、前記光記録媒体用対物レンズに入射する前記第1波長、前記第2波長および前記第3波長の各使用光が、略平行光束とされていることが好ましい。
本発明による光ピックアップ装置は、上記いずれかの光記録媒体用対物レンズを備えていることを特徴とするものである。
なお、上記「鋸歯状」とはいわゆるキノフォームと称される形状であるが、本発明においてはこれに階段近似した形状をも含むものとする(オプトロニクス社、『回折光学素子入門』120頁等)。
本発明による光記録媒体用対物レンズによれば、所定の3種類の光記録媒体のそれぞれに対して、使用光を所望の位置に効率良く収束させるための光記録媒体用対物レンズにおいて、互いに異なる材質により構成される2つのレンズを互いに接合してなり、該接合された面を回折光学面とすることにより、この対物レンズの作用、特にレンズ面に形成された回折光学面の各波長に対する作用を良好に制御し、いずれの使用光も平行光束に近い状態で入射させて光学系の配置選択の自由度を格段に高め得るような光記録媒体用対物レンズを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施例に係る光記録媒体用対物レンズの形状を模式的に示す図であり、図2は、この光記録媒体用対物レンズを用いた光ピックアップ装置の構成を示す図である。なお、各図面においてレンズの形状は全て模式的に表されている。
この光ピックアップ装置では、図2に示すとおり、半導体レーザ1a〜1cから出力されたレーザ光11がハーフミラー6により反射され、コリメータレンズ7により略平行光とされ、光記録媒体用対物レンズ8により収束光とされて光記録媒体9の記録領域10上に照射される。この光ピックアップ装置が対象とする光記録媒体9は、下記3つの条件式(1)〜(3)の条件で使用されるものである。
NA1≧NA2>NA3・・・ (1)
λ1<λ2<λ3・・・ (2)
d1≦d2<d3・・・ (3)
ただし、
NA1・・・第1の光記録媒体に対応する開口数(第1開口数)
NA2・・・第2の光記録媒体に対応する開口数(第2開口数)
NA3・・・第3の光記録媒体に対応する開口数(第3開口数)
λ1・・・第1の光記録媒体に対応する使用光波長(第1波長)
λ2・・・第2の光記録媒体に対応する使用光波長(第2波長)
λ3・・・第3の光記録媒体に対応する使用光波長(第3波長)
d1・・・第1の光記録媒体の基板厚(第1基板厚)
d2・・・第2の光記録媒体の基板厚(第2基板厚)
d3・・・第3の光記録媒体の基板厚(第3基板厚)
ここでは、実施例に基づき、光記録媒体9は、第1の光記録媒体としてのAOD9a(開口数NA1=0.65、使用光波長λ1=408nm、基板厚d1=0.6mm)、第2の光記録媒体としてのDVD9b(開口数NA2=0.6、使用光波長λ2=658nm、基板厚d2=0.6mm)および第3の光記録媒体としてのCD9c(開口数NA3=0.51、使用光波長λ3=784nm、基板厚d3=1.2mm)を総称するものとして説明する。
半導体レーザ1aは、AOD用の、波長408nm(λ1)の可視域のレーザ光を出力する光源であり、半導体レーザ1bは、DVD用の、波長658nm(λ2)の可視域のレーザ光を出力する光源である。また、半導体レーザ1cは、CD−R(追記型光記録媒体)等のCD系用の(以下、これを代表してCDとして説明する)、波長784nm(λ3)の近赤外域のレーザ光を出力する光源である。半導体レーザ1a〜1cは、重複して出力されることを排除するものではないが、光記録媒体9がAOD9aであるか、DVD9bであるか、CD9cであるかに応じて、択一的に出力されることが好ましい。半導体レ−ザ1a、1bから出力されたレ−ザ光11は、プリズム2a、2bを介して、また、半導体レ−ザ1cから出力されたレ−ザ光11は、プリズム2bを介して、ハ−フミラ−6に照射されるようになっている。
また、コリメータレンズ7は、図2において模式的に示されたものであって1枚構成のものとは限られず、むしろ上記各波長の光について色収差が良好に補正されたものとすることが好ましい。
本実施形態の光ピックアップ装置では、所定位置(ターンテーブル上)に配されたAOD9a、DVD9bおよびCD9cのいずれの光記録媒体9についても、その記録領域10(AOD9a、DVD9bおよびCD9cの記録領域をそれぞれ10a、10b、10cとする)に、対応する波長の光が良好に収束されて、信号の記録・再生が可能となるように構成されている。図1(a)〜(c)はそれぞれ、光記録媒体9がAOD9a、DVD9bおよびCD9cとされている場合を示すものである。
記録領域10には信号情報を担持したピットがトラック状に配列されるようになっており、この記録領域10からの上記レーザ光11の反射光は信号情報を担持した状態で対物レンズ8およびコリメータレンズ7を介してハーフミラー6に入射し、このハーフミラー6を透過して4分割のフォトダイオード13に入射する。このフォトダイオード13では、分割された4つのダイオード位置の各受光量が電気信号の形態で得られるから、この受光量に基づき図示されない演算手段において所定の演算がなされ、データ信号、およびフォーカスとトラッキングの各エラー信号を得られることになる。
なお、ハーフミラー6は光記録媒体9からの戻り光の光路に対して45°傾いた状態で挿入されているのでシリンドリカルレンズと同等の作用をなし、このハーフミラー6を透過した光ビームは非点収差を有することとなり、4分割のフォトダイオード13上におけるこの戻り光のビームスポットの形状に応じてフォーカスのエラー量が決定されることとなる。なお、上記コリメータレンズ7は状況に応じて省略することも可能であり、さらに半導体レーザ1a〜1cとハーフミラー6との間にグレーティングを挿入して3ビームによりトラッキングエラーを検出することも可能である。
ところで、本実施形態の対物レンズ8の特徴は、図1および図2に示すとおり、互いに異なる材質により構成される2つのレンズを互いに接合してなり、この接合された面は所定の回折光学面により形成されている点にある。これらの特徴により、接合面での屈折および回折の作用を利用して、3つの互いに異なる波長の光について所望の使用条件(例えば結像倍率)で、対物レンズ8を使用することが可能となる。
従来より、ディスク厚が互いに異なる2種類の光記録媒体を使用する場合に、回折光学面を設けることにより、対応する2つの波長の光のいずれについても球面収差量を最適化する手法が知られている。これらの光記録媒体では、主として保護層の厚さの違いにより、発生する球面収差の量が異なってくるが、回折光学面を設けることにより互いに異なる収束作用を有する構成とし収差補正機能を良好とすることができるので、いずれの光記録媒体についても所望の使用条件で、対物レンズを使用することができる。光源からの光をいずれも対物レンズに平行光束に近い状態で入射させ、光学系の配置選択の自由度を高めることも可能となる。
本実施形態の対物レンズ8は、これを発展させ、3つの互いに異なる波長の光について所望の使用条件での設計を容易にするものである。回折光学面を備えた従来の2波長対応の光記録媒体用対物レンズとしては、最も簡易な構成としては1枚構成で一方の面が回折光学面とされていた。回折光学面の光源側または光記録媒体側のいずれか一方は空気となり、屈折率は固定値であった。
これに対し、本実施形態では、3つの互いに異なる波長の光に対応させるため、波長による回折光学面での光の屈折および回折作用の変化に大きく影響する回折光学面に対する光源側と光記録媒体側の屈折率差に着目している。回折光学面に対する光源側と光記録媒体側の屈折率をいずれもパラメータとすることにより、各波長に対する回折光学面での光の屈折および回折作用を良好に制御することが容易となる。そのために、本実施形態の対物レンズ8は、回折光学面が接合面となるように、互いに異なる材質により構成される2つのレンズを互いに接合している。2つのレンズの屈折率を適切に設定することにより、3つの互いに異なる波長の光について、いずれの光も同じ使用条件で対物レンズ8を使用することも容易に可能となる。
特に、この光記録媒体用対物レンズ8に入射する3つの互いに異なる波長の光を、いずれの光も平行光束に近い状態で入射させるように構成されている場合には、コリメータレンズ7と対物レンズ8との距離を任意に設定することもでき、光路の折り曲げも含め、光学系の配置選択の自由度を高めることも容易に可能となり、好ましい。
また、この対物レンズ8は接合レンズとされ、見かけ上は1枚のレンズとして取り扱うことができるので、例えばレンズ鏡筒などを追加する必要がなく、簡易な構成とすることができる。
対物レンズ8の接合面の形状は、下記に示す非球面式により表される。
Figure 0004315440
また、この接合面に形成される回折光学面は、断面形状が鋸歯状のものとされることが好ましく、その位相差は下記に示す位相差関数により表される。「鋸歯状」とはいわゆるキノフォームと称される形状であるが、これに階段近似した形状をも含むものとする。図1および図2においては、回折光学面であることを示すために、実際の回折光学面の鋸歯形状よりも誇張して示している。この回折光学面により、波長をλ、回折光学面位相差関数をφとして、回折光にmλ×φ/(2π)の光路長が付加される。ここで、mは回折次数を表わす。
Figure 0004315440
なお、回折光学面の具体的な鋸歯形状のステップの高さは、使用する各波長の光に対する各次数の回折光の割合を考慮して設定する。また、回折光学面の最外径は、入射する3つの波長のレーザ光11の開口数とビーム径を勘案して適宜設定し得る。対物レンズ8に形成される回折光学面および非球面は、その面が作用する波長の光が、対応する記録領域10に良好に収差補正されて収束されるように、適宜設定されることが好ましい。
また、この回折光学面は、AOD用の波長408nm(λ1)のレーザ光に対して回折光の光量が最大となる回折次数と、DVD用の波長658nm(λ2)のレーザ光に対して回折光の光量が最大となる回折次数とが互いに異なるように、かつ、AOD用の波長408nm(λ1)のレーザ光に対して回折光の光量が最大となる回折次数と、CD用の波長784nm(λ3)のレーザ光に対して回折光の光量が最大となる回折次数とが互いに異なるように、作用する形状とされることが好ましい。
このようにAOD用のレーザ光とDVD用のレーザ光、ならびに、AOD用のレーザ光とCD用のレーザ光に対して、互いに異なる回折次数の光を利用することにより、3つの互いに異なる波長の光について、互いに性能に悪影響を及ぼすことなく所望の位置に収束させることができる。実施例では、AOD用の波長408nm(λ1)のレーザ光に対しては0次の回折光の光量が最大となり、DVD用の波長658nm(λ2)およびCD用の波長784nm(λ3)のレーザ光に対しては、各々1次の回折光の光量が最大となるように設定されている。
ところで、上述のとおり対物レンズ8は、回折光学面に対する光源側と光記録媒体側の屈折率、すなわち2つのレンズの屈折率を適切に設定することにより、波長による回折光学面での光の屈折および回折作用の変化を利用し3つの互いに異なる波長の光に対応させるものであるが、レンズ材質の組合わせによっては、特定の波長の光において2つのレンズの屈折率が等しくなる場合がある。この場合には、この波長の光に対する回折光学面の回折作用は0となり(0次回折光が100%となる)、この波長の光に対しては、対物レンズ8はあたかも均質な1枚のレンズであるかのように作用し、その光屈折作用のみによりこの光は収束せしめられることになる。
実際上は、0次回折光が100%とまではならなくとも、例えば、最も波長が小さく、高い解像度が要求されるAOD用の波長408nm(λ1)のレーザ光に対して、2つのレンズ材質の屈折率差を小さくし0次回折光の割合を高くした場合にも、略同様の作用を得ることができる。
そこで、この対物レンズ8において、下記条件式(4)〜(6)となるようにh1、h2およびh3を定義したとき、下記条件式(7)または(8)が成立するように構成することが好ましい。
h1=λ1/|N1λ1−N2λ1|・・・ (4)
(ただし、N1λ1−N2λ1=0となるときは、h1=∞とする。)
h2=λ2/|N1λ2−N2λ2|・・・ (5)
(ただし、N1λ2−N2λ2≠0)
h3=λ3/|N1λ3−N2λ3|・・・ (6)
(ただし、N1λ3−N2λ3≠0)
h2/h1≦0.5・・・ (7)
h3/h1≦0.5・・・ (8)
(ただし、条件式(7)および(8)において、h1=∞のときは、h2/h1=0、h3/h1=0とする。)
ただし、
N1λ1・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第1波長の光に対する屈折率
N1λ2・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第2波長の光に対する屈折率
N1λ3・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第3波長の光に対する屈折率
N2λ1・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第1波長の光に対する屈折率
N2λ2・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第2波長の光に対する屈折率
N2λ3・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第3波長の光に対する屈折率
条件式(7)を満足することにより、第2波長としてのDVD用の波長658nm(λ2)のレーザ光に対して1次の回折光量が最大になるように鋸歯形状のステップ高さを設定した場合に、第1波長としてのAOD用の波長408nm(λ1)のレーザ光に対しては0次の回折光の光量が最大となる。また、条件式(8)を満足することにより、第3波長としてのCD用の波長784nm(λ3)のレーザ光に対して1次の回折光量が最大になるように鋸歯形状のステップ高さを設定した場合に、第1波長としてのAOD用の波長408nm(λ1)のレーザ光に対しては0次の回折光の光量が最大となる。h2/h1およびh3/h1の値は、いずれも0に近づくほどAOD用の波長408nm(λ1)のレーザ光の0次の回折光の光量が増し望ましいが、条件式(7)および(8)の値はその許容範囲を示すものである。
このように3つの使用波長に対して、0次または1次の回折光の光量が最大となるように回折光学面を設定する構成は、鋸歯形状のステップが浅く、製造が比較的容易であり効果が高い。
また、この光記録媒体用対物レンズ8において、光源側の面および光記録媒体側の面の少なくとも一方が、所定の非球面とされていることが好ましい。非球面の形状は上述した接合面のものと同様の非球面式により表される。このような非球面を形成することにより、いずれの光記録媒体9についても収差補正を良好とし、確実にフォーカシングをなし記録・再生が良好に行われるように構成することができる。
ここで、光記録媒体用対物レンズ8の実施例について説明する。この対物レンズ8は、光源側レンズLと光記録媒体側レンズLの接合レンズとされ、接合面、光源側レンズLの光源側の面、および光記録媒体側レンズLの光記録媒体側の面のいずれもが、非球面とされている。この対物レンズ8は、光記録媒体9としてのAOD9a、DVD9bおよびCD9cの記録領域10a、10b、10cに、各使用光λ=408nm(λ1)、λ=658nm(λ2)、およびλ=784nm(λ3)を良好に収束させるものである。また、この対物レンズ8は、これら各使用光がいずれも略平行光束として入射される無限共役の光学系とされている。また、各使用光は光記録媒体9に応じて、択一的に出力される。
下記表1の上段に、この実施例に係る対物レンズ8のレンズデータの具体的数値として、曲率半径(mm)(ただし、非球面については表2に記載している)、λ=408nm(λ1)、λ=658nm(λ2)、およびλ=784nm(λ3)に対する面間隔(mm)、ならびに上記各波長の光に対する屈折率を示す。なお、曲率半径、面間隔および屈折率に対応させた数字は光源側から順次増加するようになっている。また、表1の下段に、光記録媒体9としてAOD9a、DVD9bおよびCD9cをセットした各場合における使用波長について、この実施例に係る対物レンズ8の絞り径(mm)、焦点距離(mm)、開口数NA、および光源位置の各値を示す。
Figure 0004315440
また、下記表2に、この実施例に係る対物レンズ8の各非球面の非球面係数を示し、下記表3に、この実施例に係る対物レンズ8の回折光学面の位相差関数係数を示す。この回折光学面は断面形状が鋸歯形状の同心円格子からなり、上述のように、AOD用の波長408nm(λ1)のレーザ光に対しては0次の回折光の光量が最大となり、DVD用の波長658nm(λ2)のレーザ光に対しては1次の回折光の光量が最大となり、CD用の波長784nm(λ3)のレーザ光に対しては1次の回折光の光量が最大となるように設定されている。
Figure 0004315440
Figure 0004315440
また、この実施例は条件式(1)〜(3)、(7)、(8)を全て満足している。λ1=408nmにおいて、N1λ1=1.55869、N2λ1=1.55636より、h1=175107.296nmとなる。λ2=658nmにおいて、N1λ2=1.52426、N2λ2=1.54076より、h2=39878.788nmとなる。λ3=784nmにおいて、N1λ3=1.52127、N2λ3=1.53704より、h3=49714.648nmとなる。したがって、条件式(7)に対応する値はh2/h1=0.23となり、条件式(8)に対応する値はh3/h1=0.28となる。
なお、本発明の光記録媒体用対物レンズとしては上述したものに限られず種々の態様の変更が可能である。また、本発明の光ピックアップ装置としても、同様に種々の態様の変更が可能である。
例えば、対物レンズを形成する材料として、例えばプラスチック材料を使用することで、軽量、安価なものとすることができる。また、対物レンズの一方のレンズ材料として、熱や光によって硬化する樹脂を使用し、いわゆるレプリカ加工法による複合型非球面レンズを用いることで、回折光学面が形成された接合非球面レンズを安価に製造することができる。例えば、上記実施例のものでは、光記録媒体側レンズLの光源側の回折光学面に紫外線硬化型の樹脂を塗設し、該樹脂を所定の金型によって圧着しながら所定の紫外線を照射することにより、光源側レンズLを形成するとよい。
また、上記実施例では、DVD用の波長658nm(λ2)のレーザ光とCD用の波長784nm(λ3)のレーザ光に対して、1次の回折光の光量が最大となるように回折光学面が構成されているが、第2波長λ2の光に対する回折光の光量が最大になる回折次数と、第3波長λ3の光に対する回折光の光量が最大になる回折次数とが、異なる次数となるように回折光学面を設定してもよい。
また、対物レンズの回折光学面は、上記以外の回折次数の回折光の光量が最大となるように設定されていてもよい。この場合も、いずれの波長の光に対しても、所定次数の回折光の光量が多く出力されることが好ましく、その光量がそれぞれほぼ100%となれば最も効果が高い。
また、上述した対物レンズにおいては対物レンズの全ての面を非球面として収差補正効果を高めているが、非球面を用いず、球面によるレンズとされていても良い。また、対物レンズの光源側の面および光記録媒体側の面のうちいずれか一方の面のみを、非球面とすることも可能である。
また、本発明の光記録媒体用対物レンズおよび光ピックアップ装置において、実施例ではいずれの光記録媒体に対応する波長の光も、略平行とされた状態で対物レンズに入射させる構成としているが、光源からの光が対物レンズにやや発散あるいはやや集束された状態で入射させることが許容される場合には、本発明の対物レンズに対し、1つないし3つの光記録媒体に対応する光を、このように入射させる構成を除外するものではない。
また、本発明の光記録媒体用対物レンズおよび光ピックアップ装置において、記録・再生対象となる光記録媒体としてはAOD、DVDおよびCDという組合わせに限られない。条件式(1)〜(3)を満足するように設定された光記録媒体を、共通の光ピックアップ装置で記録・再生する場合に本発明を適用できる。例えば、上記組合わせのうちAODに代えて、ブルーレイディスク(開口数0.85、基板厚0.1mm、使用光波長405nm程度)を用いることができる。
また、光記録媒体を上記実施例と同じくAOD、DVD、およびCDとした場合にも、その使用光波長は、実施例のものに限られない。AODの使用光波長408nm、DVDの使用光波長658nmおよびCDの使用光波長784nm以外の波長の光であっても、それぞれの光記録媒体の規格を満たすものであればその範囲内で任意に設定することができる。また、開口数、基板厚に付いても同様である。
また、本発明の光記録媒体用対物レンズおよび光ピックアップ装置の延長上に位置する概念としては、必ずしも光記録媒体の種類が3種の場合の適用に限られるものではなく、2種の光記録媒体に対してのみ光源からの光を対物レンズに平行光束に近い状態で入射させるという条件が課されるような場合においても、より光学性能の優れた光記録媒体用対物レンズが容易に設計可能となり、その実用上の効果は極めて大きいものがある。また、4種以上の光記録媒体に対しても、本発明の光記録媒体用対物レンズの適用を妨げるものではない。
また、上記説明に用いた光ピックアップ装置では互いに異なる波長の光を出力する3つの光源を設けているが、光源として、2つの異なる波長の光を近接した出力口から出力し得る1つの光源を用いるようにしても良い。この場合には、例えば図2のプリズム2a、2bに代えて、1つのプリズムを配した構成としてもよい。また、この光ピックアップ装置において、対物レンズの光源側に絞りや波長選択性のある開口制限素子が配設されていてもよい。
本発明の実施例に係る光記録媒体用対物レンズとその作用を模式的に示す断面図 本発明の実施例に係る光記録媒体用対物レンズを用いた光ピックアップ装置を示す概略図
符号の説明
1a、1b、1c 半導体レーザ
2a、2b プリズム
6 ハーフミラー
7 コリメータレンズ
8 対物レンズ
9 光記録媒体
9a AOD
9b DVD
9c CD
10、10a、10b、10c 記録領域
11 レーザ光
13 フォトダイオード
、L レンズ
〜R レンズ面(ただし、R、Rは光記録媒体の保護層)
〜D 軸上面間隔

Claims (6)

  1. 情報の記録または再生がなされる際に、対応する開口数、使用光波長および基板厚が下記3つの条件式(1)〜(3)を満足するように設定された第1、第2および第3の光記録媒体のそれぞれに対して、使用光を所望の位置に収束させるための光記録媒体用対物レンズにおいて、
    互いに異なる材質により構成される2つのレンズを互いに接合してなり、該接合された面は所定の回折光学面により形成されてなり、
    前記所定の回折光学面は断面形状が鋸歯状とされ、
    前記第1の光記録媒体の使用光である第1波長の光に対して回折光の光量が最大となる回折次数と、前記第2の光記録媒体の使用光である第2波長の光に対して回折光の光量が最大となる回折次数とが互いに異なるように、
    かつ、前記第1波長の光に対して回折光の光量が最大となる回折次数と、前記第3の光記録媒体の使用光である第3波長の光に対して回折光の光量が最大となる回折次数とが互いに異なるように作用する形状とされていることを特徴とする光記録媒体用対物レンズ。
    NA1≧NA2>NA3・・・ (1)
    λ1<λ2<λ3・・・ (2)
    d1≦d2<d3・・・ (3)
    ただし、
    NA1・・・前記第1の光記録媒体に対応する開口数(第1開口数)
    NA2・・・前記第2の光記録媒体に対応する開口数(第2開口数)
    NA3・・・前記第3の光記録媒体に対応する開口数(第3開口数)
    λ1・・・前記第1の光記録媒体に対応する使用光波長(第1波長)
    λ2・・・前記第2の光記録媒体に対応する使用光波長(第2波長)
    λ3・・・前記第3の光記録媒体に対応する使用光波長(第3波長)
    d1・・・前記第1の光記録媒体の基板厚(第1基板厚)
    d2・・・前記第2の光記録媒体の基板厚(第2基板厚)
    d3・・・前記第3の光記録媒体の基板厚(第3基板厚)
  2. 下記条件式(4)〜(6)となるようにh1、h2およびh3を定義したとき、下記条件式(7)または(8)が成立するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の光記録媒体用対物レンズ。
    h1=λ1/|N1 λ1 −N2 λ1 |・・・ (4)
    (ただし、N1 λ1 −N2 λ1 =0となるときは、h1=∞とする。)
    h2=λ2/|N1 λ2 −N2 λ2 |・・・ (5)
    (ただし、N1 λ2 −N2 λ2 ≠0)
    h3=λ3/|N1 λ3 −N2 λ3 |・・・ (6)
    (ただし、N1 λ3 −N2 λ3 ≠0)
    h2/h1≦0.5・・・ (7)
    h3/h1≦0.5・・・ (8)
    (ただし、条件式(7)および(8)において、h1=∞のときは、h2/h1=0、h3/h1=0とする。)
    ただし、
    N1 λ1 ・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第1波長の光に対する屈折率
    N1 λ2 ・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第2波長の光に対する屈折率
    N1 λ3 ・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第3波長の光に対する屈折率
    N2 λ1 ・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第1波長の光に対する屈折率
    N2 λ2 ・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第2波長の光に対する屈折率
    N2 λ3 ・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第3波長の光に対する屈折率
  3. 情報の記録または再生がなされる際に、対応する開口数、使用光波長および基板厚が下記3つの条件式(1)〜(3)を満足するように設定された第1、第2および第3の光記録媒体のそれぞれに対して、使用光を所望の位置に収束させるための光記録媒体用対物レンズにおいて、
    互いに異なる材質により構成される2つのレンズを互いに接合してなり、該接合された面は所定の回折光学面により形成されてなり、
    下記条件式(4)〜(6)となるようにh1、h2およびh3を定義したとき、下記条件式(7)または(8)が成立するように構成されていることを特徴とする光記録媒体用対物レンズ。
    NA1≧NA2>NA3・・・ (1)
    λ1<λ2<λ3・・・ (2)
    d1≦d2<d3・・・ (3)
    ただし、
    NA1・・・前記第1の光記録媒体に対応する開口数(第1開口数)
    NA2・・・前記第2の光記録媒体に対応する開口数(第2開口数)
    NA3・・・前記第3の光記録媒体に対応する開口数(第3開口数)
    λ1・・・前記第1の光記録媒体に対応する使用光波長(第1波長)
    λ2・・・前記第2の光記録媒体に対応する使用光波長(第2波長)
    λ3・・・前記第3の光記録媒体に対応する使用光波長(第3波長)
    d1・・・前記第1の光記録媒体の基板厚(第1基板厚)
    d2・・・前記第2の光記録媒体の基板厚(第2基板厚)
    d3・・・前記第3の光記録媒体の基板厚(第3基板厚)
    h1=λ1/|N1λ1−N2λ1|・・・ (4)
    (ただし、N1λ1−N2λ1=0となるときは、h1=∞とする。)
    h2=λ2/|N1λ2−N2λ2|・・・ (5)
    (ただし、N1λ2−N2λ2≠0)
    h3=λ3/|N1λ3−N2λ3|・・・ (6)
    (ただし、N1λ3−N2λ3≠0)
    h2/h1≦0.5・・・ (7)
    h3/h1≦0.5・・・ (8)
    (ただし、条件式(7)および(8)において、h1=∞のときは、h2/h1=0、h3/h1=0とする。)
    ただし、
    N1λ1・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第1波長の光に対する屈折率
    N1λ2・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第2波長の光に対する屈折率
    N1λ3・・・前記2つのレンズのうち光源側に配されるレンズの材質の前記第3波長の光に対する屈折率
    N2λ1・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第1波長の光に対する屈折率
    N2λ2・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第2波長の光に対する屈折率
    N2λ3・・・前記2つのレンズのうち光記録媒体側に配されるレンズの材質の前記第3波長の光に対する屈折率
  4. 前記光記録媒体用対物レンズの光源側の面および光記録媒体側の面の少なくとも一方が、所定の非球面とされていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の光記録媒体用対物レンズ。
  5. 前記光記録媒体用対物レンズに入射する前記第1波長、前記第2波長および前記第3波長の各使用光が、略平行光束とされていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の光記録媒体用対物レンズ。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれか1項記載の光記録媒体用対物レンズを備えていることを特徴とする光ピックアップ装置。
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