JP2004220760A - レンズ及びそれを用いた光学系、光ヘッド並びに光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
透明基板の厚さが異なる複数種の光記録媒体夫々に対し、高い光利用効率で光ビームを情報記録面に集光させることができるようにする。
【解決手段】
DVD基板2の厚さtが0.6mmであるDVDが光ディスク装置に装着されたときには、波長λ=655nmの光ビーム4が開口数NA=0.60の光束として用いられ、DVD基板2の情報記録面2aに集光される。また、この光ディスク装置にCD基板3の厚さtが1.2mmであるCDが装着されたときには、波長λ=790nmの光ビーム5が開口数ほぼ0.45の光束として有効に用いられ、CD基板3の情報記録面3aに集光する。DVDとCDとの基板2,3の厚さの違いによる波面収差が発生するが、光ビーム4、5の波長の違いによる色収差の発生によってこれが相殺され、透明基板の厚さに違いがあっても、夫々の情報記録面2a、3aに良好に集光することになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数種類の単色光を用いる多波長用光学系であって、例えばCD(Compact Disc:CD−RなどのCDも含む)やDVD(Digital Versatile Disc)など種類が異なる光記録媒体に対応できる互換型の記録再生装置に用いられうる汎用の多波長用レンズ、多波長用光学系、光ヘッド、及び光ディスク装置に関する。
従来より、CDやDVDなどの種類が異なる光ディスクをともに再生することができるようにした互換型光ディスク装置が提案されている。CDやDVDなど(以下、これらをまとめて光ディスクという)は、いずれも透明な基板が用いられ、この透明基板の一方の面に情報記録面が設けられている。そして、光ディスクは、透明基板を2枚、それらの情報記録面を向かい合わせにして貼り合わせた構成をなすか、あるいは、かかる透明基板を透明な保護基板と、透明基板の情報記録面が保護基板と向かい合うようにして貼り合わせた構成をなしている。かかる構成の光ディスクに記憶された情報信号を再生する場合には、光ディスク装置により光源からのレーザビームを光ディスクの情報記録面に透明基板を介して集光させる必要がある。レーザビームの波長は、後に述べるようにCDにおいて用いられる場合とDVDにおいて用いられる場合とでは異なる。レーザビームを集光させるために、光ディスク装置では、対物レンズが使用されている。ここで、CDにおいて用いられる透明基板の厚さは1.2mmであるのに対して、DVDにおいて用いられる透明基板の厚さは0.6mmであり、光ディスクの種類(レーザビームの波長の違い)に応じて情報記録面が設けられている透明基板の厚さが異なる。種類が異なる光ディスクを再生する光ディスク装置では、光ディスクの種類に応じて透明基板の厚さが異なっても、レーザビームを情報記録面に集光させる必要がある。また、近年提案されている新しい光ディスク装置は、情報の再生のために波長400nm程度の青色レーザを用いることが提案されている。従って、光ディスク装置では、下位互換のためCD及び現行のDVDに加えて、そのような新しい光ディスクも同時に利用できることが期待されている。
このような互換型光ディスク装置としては、ピックアップに光ディスクの種類毎に対物レンズを設け、使用する光ディスクの種類に応じて対物レンズを交換したり、光ディスクの種類毎にピックアップを設け、使用する光ディスクの種類に応じてピックアップを交換したりすることが考えられる。しかしながら、コストの面や装置の小型化を実現するためには、対物レンズとして、光ディスクのいずれの種類にも同じレンズを用いることができるようにすることが望ましい。
かかる対物レンズの一代表例として、特許文献1(特開平9−145995号公報)に記載のものがある。この文献に記載された対物レンズは、半径方向に3以上の輪帯状レンズ面に区分され、1つおきの輪帯状レンズ面と他の1つおきの輪帯状レンズ面とは屈折力を異にしている。そして、同じ波長のレーザビームに対し、1つおきの輪帯状レンズ面が、例えば、薄い透明基板(0.6mm)の光ディスク(DVD)の情報記録面にレーザビームを集光させ、他の1つおきの輪帯状レンズ面が、例えば、厚い透明基板(1.2mm)の光ディスク(CD)の情報記録面にレーザビームを集光させる。
また、他の代表例として、特許文献2(特開2000−81566号公報)に記載のものがある。この文献には、薄い透明基板のDVDに対しては、短波長(635nmまたは650nm)のレーザビームを使用し、厚い透明基板のCDに対しては、長波長(780nm)のレーザビームを使用する光ディスク装置が開示されている。この光ディスク装置は、これらレーザビームに共通に使用される対物レンズを有している。そして、この対物レンズは、正のパワーを有する屈折レンズの一方の面に輪帯状の微細な段差が密に設けられてなる回折レンズ構造が形成されたものである。かかる回折レンズ構造は、薄い透明基板のDVDに対して短波長のレーザビームの回折光を、厚い透明基板のCDに対して長波長のレーザビームの回折光を情報記録面に集光するように設計されている。そして、いずれの回折光も同一次数の回折光を情報記録面に集光するように設計されている。なお、DVDに対して短波長のレーザビームを用いるのは、CDに比べてDVDの記録密度は高く、このために、ビームスポットを小さく絞る必要があるためである。よく知られているように、光スポットの大きさは、波長に比例し、開口数NAに反比例する。
レンズ面に輪帯状位相シフタを設けた輪帯位相補正レンズ方式の対物レンズも提案されている(特許文献3:特開2001−51192号公報)。この対物レンズでは、まず、DVDに使用する、波長λ1が640nmのレーザビームによる波面収差をなくすようにしたレンズ面を基準とする。さらに、この対物レンズでは、半径方向に複数の輪帯状の屈折面に区分し、これら屈折面を夫々この基準レンズ面から所定の段差(レンズ中心からi番目の段差をdiとする)をもって形成する。かかる段差diにより、夫々の屈折面によってDVDのレーザビームが基準レンズ面に対してこの波長λ1の整数mi倍だけ位相シフトすることにより、CD系の波面収差を低減するものである。
特開平9−145995号公報 特開2000−81566号公報 特開2001−51192号公報
上記いずれの従来例でも、DVD,CDともに共通の対物レンズを用いることができるから、対物レンズを含めてDVD,CD毎に使用部材を交換するための手段などが不要となり、コストの面や構成の簡略化の点で有利となる。
しかしながら、上記特許文献1では、DVD、CD毎に対物レンズでの利用する輪帯状レンズ面が異なるため、入射レーザビームに対して無効となる部分が多く、光利用効率が著しく低いという問題がある。
また、上記特許文献2では、回折レンズ構造による回折光を利用しているため、異なる波長の夫々に対する回折効率を同時に100%にすることはできないという問題がある。なお、この回折レンズでは、DVDに用いる短波長(635nmまたは650nm)のレーザビームとCDに用いる長波長(780nm)のレーザビームに対し、それらのほぼ中間の波長で回折効率が100%となるようにして、使用したレーザビームに対して回折効率がバランスするようにしている。また、レンズ面に回折レンズ構造を設けるため、微小な段差が必要になるが、製造上の誤差の影響を受け易く、回折構造が設計からずれた場合、回折効率の劣化を招くことになる。このように、回折効率の劣化やそもそも回折効率が100%に達しないということは、入射光の全てを光ディスクの透明基板に設けられた情報記録面に集光することはできないことを意味しており、これが光量損失となる。
さらに、上記特許文献3に開示された輪帯位相補正レンズ方式では、光利用効率は高いが、DVDのレーザビームに対して波面収差をなくすように設計したレンズ面を基準面とし、これより、CDのレーザビームに対する波面収差を低減するように、この基準面からDVDのレーザビームの波長λ1の整数mi倍の段差diだけ窪ませて屈折面としている。しかし、もとよりDVDを基準として、単なる段差を設けるだけでは、CDのレーザビームに対して、波面収差を充分に低減することができていない。
また、近時提案されている、さらに短波長の青色レーザを使用するブルーレイ規格があるが、この場合においても下位互換が同様に求められる。この場合、DVD−CD間よりも波長差が大きくなり、また、それに基づきレンズでの屈折率の差も異なってくるため、上記のような従来の方法ではいずれの媒体においても良好な波面収差を確保するのがさらに困難となる。
本発明の目的は、かかる問題を解消し、透明基板の厚さが異なる複数種の光記録媒体夫々に対し、可及的に波面収差が低減された状態で、しかも、高い光利用効率で光ビームを情報記録面に集光させることができるようにしたレンズとそのレンズを用いた光学系、光ヘッド、光ディスク装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の発明者は、透明基板の厚さが異なる複数種の光記録媒体毎に異なる波長の光ビームが入射され、光記録媒体側で光ビームを屈折作用により集光させる正のパワーを有する対物レンズの設計方法において、光ビームの波長の違いによって発生する色収差で光記録媒体の透明基板の厚みの違いによって発生する球面収差をほぼ打ち消すようにレンズ面を設計した出願を先に行った(特願2002−4993、特願2002−267451)。
本発明は、上記設計によるレンズ面を改良するものであって、各単色光ごとに焦点位置が異なることを利用して、複数種類の単色光をそれぞれ屈折作用により集光させる多波長用レンズを含む多波長用光学系で良好なRMS波面収差を得るための手法として、前記レンズの少なくとも一方のレンズ面が全ての単色光の共通使用領域において屈折力の異なる複数の非球面部に分割されてなり、分割されたいずれの非球面部も各単色光の固有の波長に対応した単一の焦点を有するとともに、前記各単色光の固有の波長に対応した焦点はそれぞれ異なる位置に配置し、さらに、任意の前記非球面部の光路長が他の非球面部の光路長と該各単色光の波長λiのほぼ整数倍異なり、前記各非球面部における前記各単色光の波面収差の最大値と最小値の差を△Vd(λi)(dは1,2・・・・の整数で各非球面部を意味し、iは1,2・・・の整数である)とした時に、いずれの非球面部においても各単色光の前記差の比が0.4以上2.5以下である多波長用光学系を初めて提供するものである。
前記多波長用光学系の各単色光の波面収差においては、前記各非球面部の波長λiの単色光における波面収差の差が0.14λi以下とすることが好ましい。なお、前記複数の波長が二波長である場合、例えば長波長がCDにおける790nm付近、短波長が655nm付近の二波長用光学系や、長波長が655nm付近で、短波長が405nm付近の二波長用光学系、長波長が405nm付近で長波長が790nm付近の二波長用光学系、さらにはこれら3つの波長を用いる三波長用光学系にも適用可能であり、特に二波長系の場合はそれらの波面収差の形状がほぼ対称形となるようにするのが良い。前記各単色光を該情報記録面にRMS波面収差が0.035λ以下に集光させ、各波長、各記録媒体ごとに別々な焦点位置を有することが望ましい。
また、λとλの関係によっては、任意の前記非球面部の光路長が他の非球面部の光路長と波長λのほぼ2m倍異なる(mは整数、すなわちm=...−4,−3,−2,−1,0,1,2,3,4,5,...)ことが好ましい。
さらに、前記において任意の前記非球面部の光路長が他の非球面部の光路長に対して波長λのほぼ2m倍異なり(mは整数、すなわちm=...−4,−3,−2,−1,0,1,2,3,4,5,...)、かつ任意の前記非球面部の光路長が他の非球面部の光路長に対して波長λのほぼm倍異なる(mは整数、すなわちm=...−4,−3,−2,−1,0,1,2,3,4,5,...)ことが望ましい。
前記において好適な実施の形態における前記波長λは380〜430nmであり、波長λは630〜680nmである。
また、前記において前記波長λにおけるレンズ屈折率とλにおけるレンズ屈折率の差が0.03以上あることが好ましい。
本発明によれば、透明基板の厚さが異なる2種類以上の光ディスクに対して、回折レンズ構造を用いずに、屈折作用によって記録または再生に必要な開口(NA)で全ての光束を所望とする位置に可及的に少ない収差で集光させることができ、光利用効率をより高めることができる。また、上記説明から分かるように、本発明は複数の単色光を用いる多波長用光学系において、分割されたいずれの非球面も各単色光の固有の波長に対応した単一の焦点を有するとともに、前記各単色光の固有の波長に対応した焦点はそれぞれ異なる位置に配置することができ、光通信等における光学系においてもその利用が可能である。
いま、厚さt1の透明基板を用いた第1の光ディスクに対し、これを用いる光ディスク装置での対物レンズが良好に収差補正され、この基板に設けられた情報記録面にレーザビームが良好に集光するものとする。かかる光ディスク装置にこの透明基板とは異なる厚さt2の透明基板を用いた第2の光ディスクを使用した場合、この透明基板の厚さt2が厚さt1と異なるために、この対物レンズと厚さt2の透明基板とによって球面収差が生じ、この厚さt2の透明基板に設けられている情報記録面にレーザビームが良好に集光しない。
一方、かかる対物レンズと透明基板からなる光学系に異なる波長のレーザビームを用いると、色収差が生ずる。ここで、色収差とは、波長の異なるレーザビームを対物レンズに照射した場合に各々のレーザビームに対応して生ずる球面収差の差をいう。例えば、波長655nmのレーザビームと、波長790nmのレーザビームを対物レンズに照射する場合における色収差は、波長655nmのレーザビームを対物レンズに照射した場合に生じる球面収差と、波長790nmのレーザビームを対物レンズに照射した場合に生じる球面収差の差である。本発明は、かかる色収差を利用して上述した基板の厚みの違いによって生じる球面収差を低減するものである。即ち、基板の厚みが異なる光ディスク毎に異なる波長のレーザビームを用い、基板の厚みが異なることによって生ずる球面収差を、レーザビームの波長の違いによって生ずる色収差でもって相殺し、いずれの厚みの基板に対しても、総合的な収差が許容範囲内になるようにするものである。
つまり、厚みがtの場合の球面収差をS(t)、厚みがtの場合の球面収差をS(t)とし、また、波長λのレーザビームに対して生じる球面収差をS(λ)、波長λのレーザビームに対して生じる球面収差をS(λ)とすると、波長が異なることによる色収差は、前記球面収差の差(S(λ)−S(λ))で表される。このとき、本発明では、次の数式が出来るだけ成り立つようにレンズ面を設計している。
Figure 2004220760
このことは、基板の厚さが異なる光ディスクのいずれに対しても、その基板の厚さに対応する波長のレーザビームを用いた場合、このレーザビームの対物レンズと基板を通った全ての光線がこの基板の情報記録面上で良好に集光するような光路長を経るようにするものである。
なお、この時本発明の一実施形態のレンズは後の実施形態で具体的に説明するように、そのレンズ面が複数の非球面に分割されてなり、分割されたいずれの非球面も各単色光の固有の波長に対応した単一の焦点を有するとともに、前記各単色光の固有の波長に対応した焦点はそれぞれ異なる位置に配置されるよう設計されている。
いま、図3において、対物レンズ1を用いて基板2の情報記録面2aにレーザビームを集光させる場合について説明する。ここで、対物レンズ1の面Aは光入射側面、面Bは光出射側面であり、基板2の情報記録面2aは対物レンズ1側とは反対側にある。
図3は、対物レンズ1に入射するレーザビームは平行光とし(従って、図3に示す光学系は、いわゆる無限光学系である)、対物レンズ1の光軸OAからこれに垂直な方向の距離(光線高さ)hの位置P1を通る光線が光軸OAを横切る点(集光点)P5に達するまでの光路を摸式的に示すものである。ここで、かかる光路での対物レンズ1への入射点をP2、対物レンズ1からの出射点をP3、透明基板2への入射点をP4とし、
点P1〜入射点P2:空間距離=S1h 屈折率=n1
入射点P2〜出射点P3:空間距離=S2h 屈折率=n2
出射点P3〜入射点P4:空間距離=S3h 屈折率=n3
入射点P4〜集光点P5:空間距離=S4h 屈折率=n4
とすると、点P1から集光点P5までの光路長Lhは、
Figure 2004220760

で表わされる。なお、光軸OA上での光路長Lhは、この数2において、h=0の場合である。
この数2は任意の光線高さhについて該当するものであり、収差補正されている場合には、夫々の光線高さhに対する集光点P5が夫々の許容範囲内で情報記録面2a上にある。すなわち、本発明は、例えば厚さが異なる複数の基板夫々毎に異なる波長のレーザビームを用いることにより、色収差と球面収差とが相殺し合って夫々の光線高さhに対する集光点P5が夫々の許容範囲内で情報記録面2a上にあるようにするものである。
例えば、CDにおける790nmの単色光(λ)とDVDにおける655nmの単色光(λ)が用いられる場合で、これらの両波長が共通して使用される領域を複数の非球面部に分割したレンズ面とする手法では、任意の前記非球面部の光路長が他の非球面部の光路長と該各単色光の波長λiのほぼ整数倍異ならせ、なおかつ前記各非球面部における前記各単色光の波面収差の最大値と最小値の差を△Vd(λ)と△Vd(λ)(dは1,2・・・・の整数で各非球面部を意味する)とした時に、いずれの非球面部においても各単色光の前記差の比を0.4以上2.5以下、好ましくは0.5以上2.0以下とすることにより両波長においてレンズ全体として許容範囲のRMS波面収差を確保することができる。
なお、ここでいう波面収差は光線高さ(h)をh=0の場合の光路長をLとし、各光線高さにおける光路長をLhとすると、波面収差Vhは、数3で表される。
Figure 2004220760
図6は、CDとDVDの波長におけるレンズの波面収差を対比して模式図的に示したものであり、横軸は光線高さ、縦軸は波面収差で、上側がCDの各非球面部の波面収差を、下側がDVDの各非球面部の上記式で求められる波面収差を表している。例えば非球面部の第1領域におけるその非球面部内の波面収差の最大値と最小値の差は、△V1(λ)、△V1(λ)で定義される。本発明では、後の実施形態で明らかにされているように、いずれの非球面部においても各波長の波面収差の最大値と最小値の差の比は0.4以上2.5以下である。すなわち、本発明はいずれの波長においても各非球面部で波面収差に一定の分布を有する点でも、従来の一方の波長を基準にレンズ面を構成し、他方の波長においてのみ位相ずれを利用して波面収差を補正する方式と異なる。なお、前記整数倍としては少なくとも隣接する非球面部では0倍以外とし、共通使用領域で0倍〜±10倍とすることが好ましく、0倍〜±5倍とすることが好ましい。
また、本発明の多波長用レンズはいずれの非球面部の各領域においても各波長の前記波面収差の最大値と最小値の差が0.14λi以下(例えば波長が790nmである場合には110.6nm以下、波長が655nmである場合には91.7nm以下、波長が405nmである場合は56.7nm以下)、好ましくは、0.12λi以下、さらに好ましくは0.10λi以下とすることにより各波長においてさらに良好な光学特性を確保することができる。
さらに、本発明では、二波長用光学系の場合、各波長の波面収差をそれらがほぼ対称形となる多波長用レンズを用いることにより、二波長のバランスが取れ、さらにRMS(Root Mean Square)波面収差を低減することができる。
なお、RMS波面収差を低減することを考えると、CDの場合には図6の光線高さ1.58mmまでのDVDとCDの共通使用領域のみの波面収差からRMS波面収差が決まってしまうが、DVDの場合には、前記共通使用領域の外側にDVD専用領域(図6では光線高さ1.58〜2.02mmの範囲)があり、前記共通使用領域と前記専用領域の両方の波面収差からRMS波面収差値が求まる。よってDVDの場合には、前記共通使用領域の波面収差が多少悪くても、DVD専用領域の波面収差については、CDを全く無視してDVDのみを良くするようにすれば、DVDのRMS波面収差を許容値内に十分低減することができる。例えば、図6の模式図では、DVDとCDの共通使用領域においてDVDの波面収差は0〜−0.106λであり、CDの波面収差は0〜+0.088であって、CDの波面収差の方がDVDの波面収差よりも小さい。またDVD専用領域の波面収差は−0.052λである。この結果、RMS波面収差としては、DVDは0.0212λRMS、CDは0.0222λRMSと、RMS波面収差はDVDもCDもほぼ等しい値となっている。このように、RMS波面収差として、DVDもCDも同一の値としたい場合には、DVDとCDの共通使用領域においてはCDの波面収差をDVDの波面収差よりも良くしておき、DVDのRMS波面収差については共通使用領域で劣化している分をDVD専用領域で補ってやるようにすることが有効である。DVDとCDのRMS波面収差の比率を変えたい場合にも同様に、DVDについては、共通使用領域の波面収差が多少悪くても専用領域で補えることを考慮すると良い。
本発明の実施形態により、例えば基板の厚さが異なるいずれの光ディスクに対しても、情報記録面に良好な光スポットを形成することが可能となる。なおこのことは、ディスク基板の厚みが異なっていなくても、つまり、厚みが同じで波長が異なるような場合でも前記集光点P5を夫々の許容範囲内にすることにより適用可能である。また、光記録媒体に限らず、光通信などで異なる波長のレーザビームを同一のレンズもしくは光学系を通過させるような場合にも適用可能である。
第1の実施形態.
以下、本発明の実施形態を、透明基板の厚さが異なる2種類の光ディスク、即ち、DVDとCDとを例に、図面を用いて説明する。第1実施形態のレンズはガラスの屈折率のものであるが、レンズ材質をプラスチック樹脂としたい場合にはプラスチック樹脂の屈折率で設計すれば良い。図1は本発明による対物レンズの第1の実施形態の作用を示す図であって、同図(a)はDVDに対するもの、同図(b)はCDに対するものである。図において、1はこの実施形態の対物レンズ、2はDVDの透明基板(以下、DVD基板という)、3はCDの透明基板(以下、CD基板という)、4,5はレーザビームである。
まず、図1(a)において、対物レンズ1が図示しない光ディスク装置の光ヘッドに設けられている。そして、DVDがこの光ディスク装置に装着されて、対物レンズ1によって平行光として入射されるレーザビーム4が集光されることにより、記録再生が行なわれる。ここで、DVD基板2の厚さt1は0.6mmであり、このときのレーザビーム4としては、波長λ1=655nmのレーザビームが開口数NA=0.60の光束として用いられる。かかる条件のもとに、かかるレーザビームは、DVD基板2の対物レンズ1側とは反対側の面の情報記録面2aに集光される。
図1(b)は上記と同じ光ディスク装置にCDが装着され、同じ対物レンズ1を用いて記録再生が行なわれる場合を示す。ここで、CD基板3の厚さt2は1.2mmであり、このときのレーザビーム5としては、波長λ2=790nmのレーザビームがほぼ開口数NA=0.60の光束として用いられるが、実質的には、開口数NA=0.47の光束がCD基板3の情報記録面3aに集光し、ハッチングして示すほぼNA=0.47〜0.60の対物レンズ1の光軸OAから離れた部分を通る光束はこの情報記録面3aで集光しない。このように、この開口数NAがほぼ0.47までの上記のレンズ領域は、DVD,CDの共通使用領域となる。
このように、この第1の実施形態は、DVD,CDともに収差が良好に低減されて、情報記録面2a,3aで良好な光スポットが得られるようにするものであるが、このために、DVD,CDの両方共に、任意の光線高さhに対して上記数2で示す光路長Lhが収差を低減して許容値内とするような値とするように、対物レンズ1のレンズ面形状を設定するものである。
第1の実施形態は、光入射面Aを光軸から半径方向に複数の区間に区分し、夫々の区間の面形状を、DVD,CDともに収差が許容値内に良好に低減されるように設定している。
第1の実施形態の光入射面Aの面形状を図2を用いて説明する。いま、この光入射面Aの光線高さh方向(半径方向)の光軸OA側からj番目の区間での点a,b間の距離を次の関数ZAjで、即ち、
Figure 2004220760

で表わされる。なお、数4での光源高さhは、j番目の区間でのものである。
そして、DVD,CDともに収差を許容値内に良好に低減するための数4での区間毎に、その範囲(hの範囲)とその各定数B,C,K,A4,A6,A8,A10,A12,A14,A16を示すと、次の表1に示すようになる。
Figure 2004220760
図2において、対物レンズ1の光出射側面Bについて、光線高さhの点をc、この点cから光軸OAに平行な方向での光出射側面B上の点をdとすると、この光出射側面Bの面形状は、任意の光線高さhに対する点c,d間の距離ZBにより、次式で表わされるようにする。
Figure 2004220760
但し、 C=-0.0747792 K=15.7398 A4=0.012308
A6=-0.0037652 A8=0.00068571 A10=-0.000048284
また、対物レンズ1の光軸上の面頂点f,e間の距離、即ち、中心厚さt0は2.2mmであって、波長λ1=655nm(DVD)での屈折率nは1.604194であり、波長λ2=790nm(CD)での屈折率nは1.599906である。
なお、数5において、上記係数C,K,A4,A6,A8,A10の値を代入して任意の光線高さh(≠0)に対する距離ZBを求めると、その値は負の値となるが、これは光出射側面B上の点dが点c、従って、この光出射側面Bの光軸OAが通る面頂点eよりも出射面側(図2での左側)に位置することを示している。距離ZBが正の値である場合には、逆の右側に位置することを示している。
対物レンズ1の上記数4及び表1で表わされる光入射側面Aも、また、上記数5で表わされる光出射側面Bも、連続した非球面をなすものである。また、対物レンズ1の光軸上の面頂点f,e間の距離、即ち、中心厚t0は2.2mmであって、波長λ1=655nm(DVD)での屈折率nは1.54014であり、波長λ2=790nm(CD)での屈折率nは1.5365である。
(i)ここで、収差を評価するための上記の収差の許容値としては、対物レンズ1への入射レーザビームが入射角0゜である場合(即ち、光軸OAに平行な平行光)について、DVD(波長λ1=655nm),CD(波長λ2=790nm)ともに、RMS波面収差で0.035λ、好ましくは、0.033λ、さらに好ましくは、0.030λとする。この第1の実施形態では、DVD,CDの波面収差がかかる許容値以下となるように、光出射面Bと光入射面Aを上記の面形状に設定しているものである。
この第1の実施形態では、2種類の異なる波長λ1,λ2を用いた場合を示しているが、一般に、n種類(但し、nは2以上の整数)の異なる波長λi(但し、i=1,2,......,n)を用いる場合も、同様である。
(ii)また、このようにn種類の波長λiを用いた場合について、これら波長λiの入射レーザビームが入射角0゜である場合の夫々のRMS波面収差をWi・λiとすると、これら収差は、
Figure 2004220760
(但し、i番目の該光ビームの波長をλi(i=1,2,......)、全ての波長にわたる個々のRMS波面収差の二乗の総和をΣWi 2、波長λiの光ビームのRMS波面収差をWi・λiとする)
を満足するようにする。このときの許容値W0としては、0.028、好ましくは0.026,さらに好ましくは0.025、さらに好ましくは0.023とする。上記第1の実施形態では、DVDのRMS波面収差をW1、CDのRMS波面収差をW2とし、かつi=1,2で
あるから、上記数6は、
Figure 2004220760

となる。
(iii)あるいはまた、異なるn種類の波長λiのレーザビームを用いる場合、夫々の波長λiのうちで最大のRMS波面収差をWmax、最小のRMS波面収差をWminとすると、
Figure 2004220760
とする。この場合の許容値Wthとしては、1.8、好ましくは1.6、さらに好ましくは1.4とする。上記第1の実施形態の場合には、DVDのRMS波面収差W1とCDのRMS波面収差W2とのいずれか一方が最大のRMS波面収差Wmaxとなり、他方が最小のRMS波面収差Wminとする。
図4はこの第1の実施形態でのRMS波面収差の計算結果を示すものであって、横軸に像高(mm)を取り,縦軸にRMS波面収差をとっている。
図4(a)はDVD(波長λ1=655nm)に対するRMS波面収差を示しており、像高=0mmのときには、RMS波面収差=0.01945λ1である。また、図4(b)はCD(波長λ2=790nm)に対するRMS波面収差を示しており、像高=0mmのときには、RMS波面収差=0.02525λ2である。
図7に上記のレンズの共通使用領域の波面収差を計算した結果を、各非球面部における波面収差の差及びその比を表2に示す。
Figure 2004220760
表2に示すように、790nmと655nmの共通使用領域において各波面収差の差の比ΔVd(λ790)/ΔVd(λ655)は、1.00〜1.04の間に入っている。また、比ΔVd(λ655)/ΔVd(λ790)は、0.96〜1.00の間に入っている。そして、その各領域の波面収差自体も両波長において0.14λ以下となっている。また、このレンズでは波面収差が790nmの波長において+側に、655nmの波長において−側に現れるようにしていて、両波面収差がほぼ対称形となる。
なお、光軸を中心に分割された隣接する各非球面部で光路長の差が生じているが、その差は各波長に対応してほぼ整数倍になるように設計されていて、またこの実施形態では偶数の分割された非球面部からなっている。表3に、第1区間の概略の光路長を基準とした時に、DVD/CD共通使用領域の各非球面部の概略光路長がそれぞれ概略で波長λの何倍ずれているかを示す。表3において第1〜第6区間はDVD/CD共通使用領域であり、また、第7、第8区間はDVD専用使用領域である。
Figure 2004220760
第2〜8区間の概略光路長と第1区間の概略光路長との差は、波長655nmのDVD及び波長790nmのCDに対して、それぞれmλ(mは整数)となっている。
かかるレンズを評価するために、上記の各条件式に挿入すると、
(i)まず、DVD,CDについて、RMS波面収差が0.01945λ1,0.02525λ2と上記の許容値0.035λ、好ましくは、0.033λ、さらに好ましくは、0.030λよりも小さい。
(ii)DVD,CDについて、上記数7により、
Figure 2004220760
であるから、上記の許容値0.028、好ましくは0.026,さらに好ましくは0.025、さらに好ましくは0.023以下となっている。
(iii)DVD,CDについて、Wmax/Wminをみると、
Figure 2004220760
となるから、上記の許容値1.8、好ましくは1.6、さらに好ましくは1.4以下となっている。
図5は上記数5で示す面形状の光出射側面Bと上記数4及び表1で示す面形状の入射側面Aとを有する対物レンズ1を用いたことによるDVD,CDの情報記録面上での光スポットの計算結果を示す図であって、横軸は情報記録面での光軸を基準点とした光軸に垂直方向の位置を距離(mm)で表わしたものであり、縦軸はこの基準点(=0mm)での光強度を1としたときの各位置の相対的光強度を表わしている。
図5(a)はDVDに対する光スポットを示すものであって、相対的光強度が1/e2(=13.5%)となる光スポット直径φDは0.89μmである。また、図5(b)はCDに対する光スポットを示すものであって、相対的光強度が1/e2となる光スポット直径φCは1.30μmである。このように、DVD,CDともに、情報記録面に良好な光スポットが得られる。
なお、本実施形態1では、前記の表2において前記比が0.96〜1.04であって、RMS波面収差としてはDVDが0.01945λ1でCDが0.02525λ2であるが、共通使用領域におけるDVDの波面収差をもう少し劣化させて、CDの波面収差を良くすれば、DVD、CD共にRMS波面収差として0.022〜0.023λ程度の同等のRMS波面収差とすることも可能である。
なお、一例として、先の特許文献3(特開2001−51192号公報)に記載のDVDとCDとのRMS波面収差をみると、
例1) DVD:0.001λ1 CD:0.047λ2
例2) DVD:0.019λ1 CD:0.037λ2
但し、λ1=640nm λ2=780nm
の2つの例が挙げられているが、いずれにおいても、CDについては、上記の許容値0.035λを越えるものである。
また、この例2)のレンズの各波長における波面収差を公報記載のレンズデ−タを用いて計算により求めると下記表4及び図8に示すように、その比ΔVd(λ655)/ΔVd(λ790)が0.21〜33.44、ΔVd(λ790)/ΔVd(λ655)が0.03〜4.72と本発明の範囲外であり、そのため両者のバランスがずれている。さらにDVD側の波面収差は0.14λ以下となるが、CD側の波面収差が大きくなり、レンズ全体のRMS波面収差も大きくなってしまう。
Figure 2004220760
また、これらの
Figure 2004220760

は、上記夫々について、0.0332,0.0294となり、いずれも上記の許容値0.028、好ましくは0.026,さらに好ましくは0.025、さらに好ましくは0.023を越えているし、さらに、これらのWmax/Wminも夫々、47,1.847となり、いずれも上記の許容値1.8、好ましくは1.6、さらに好ましくは1.4を越えている。
このように第1の実施形態は、収差を上記の許容値内に抑えることができるものであるが、これは、収差がかかる許容値内に収まるように、基板厚の差による球面収差と色収差とがキャンセルし合うレンズ面形状としていることによるものである。これに対し、先の特許文献3(特開2001−51192号公報)では、単に入射レーザビームをDVDレーザビームの波長の整数倍分位相シフトすることにより、CDの収差低減を図るようにしたものであるから、いずれか1つの波長に対しては、収差を充分小さく抑えることができるとしても、全ての波長に対して、上記のような小さい値の許容値内に収差を同時に納めることができないのである。
また、対物レンズの光軸上の面頂点f,e間の距離、即ち、中心厚さt0は2.2mmである。透明基板の厚さと屈折率は、波長λ1=655nm(DVD)では、厚み0.6mmで屈折率1.58であり、波長λ2=790nm(CD)では厚み1.2mmで屈折率は1.57である。
また、波長655nmのDVDの時のNAは0.60、焦点距離は3.36mmで、波長790nmのCDの時のNAは0.47で、焦点距離は3.3833mmである。A面側の有効直径=焦点距離×NA×2である。また、前記NAと焦点距離の値からわかるように、波長655nmのDVDの時は、A面側有効直径=3.36×0.6×2=φ4.032であり、波長790nmのCDの時は、A面側有効直径=3.3833×0.47×2=φ3.180である。
A面側の有効直径φ3.18まで、すなわちhの範囲で0〜1.589366まで、すなわち表2に示す区間1〜6までがCDでもDVDでも使用する共通使用領域であり、φ3.18よりも外側の区間、すなわち区間7と8はDVD専用使用領域である。しかし前記DVD専用使用領域にもCDの時に入射レーザービーム光は入射し、その光はCDの情報記録面上で収差が非常に大きいいわゆるフレア光となり、有害な影響を与えないものとなっている。このことは図5の光スポット図からも説明される。
第1の実施形態では、DVDとCDとで基板厚さが夫々0.6mmと1.2mmと異なることによる球面収差が655nmと790nmとの波長の差による色収差により打ち消して総合的な収差が低減されていることが、図5に示す光スポット及び図4に示す波面収差のグラフから明らかである。また、第1の実施形態では、対物レンズ1の光入射側面Aの面形状は数4及び表1で与えられ、光出射側面Bの面形状は上記数5に示す非球面の式により与えられるので、先の従来例のような回折レンズ構造を用いておらず、また、記録または再生に必要な開口(NA)に対してほぼ全ての光束を集光することができるので、高い光利用効率が得られることになる。
なお、第1の実施形態では、図1に示すように、ほぼ開口数NA=0.47から開口数NA=0.60までの対物レンズ1の外側領域はDVDのみに使用され、CDでは使用しないので、かかる外側領域での光入射側面A,光出射側面Bのいずれか一方または双方にDVDのときの波長655nmの光を透過し、CDのときの波長790nmの光を透過しない薄膜処理を施したり、あるいは、かかる外側領域での光入射側面A,光出射側面Bのいずれか一方または双方二波長655nmの光には作用しないが、波長790nmの光に作用するような回折格子を形成して、波長655nmの光利用効率を落とさず二波長790nmの光利用効率を落とすようにしてもよい。
即ち、第1の実施形態のごとく、異なる開口数の系に共用する際に、開口数に応じた絞りを設定できない場合には、開口数の小さな光学系においては、余分の光束をも受容することになるので、開口数の大きな光学系に合致して設計されたレンズの外側領域部分を通過する光が、開口数が小さな光学系に悪影響を及ぼさないような配慮をすることが望ましい。例えば、レンズの外側領域を通過した光がディスク面には集光しないように、横収差量が0.015mm以上となるようにするのが望ましい。
また、第1の実施形態では、DVDとCDとの2種類の光ディスクを例としたが、本発明は、これに限らず、これら以外の種類が異なる光ディスクであってもよいし、また、基板の厚みが異なる3種類以上の光ディスクに対しても、適用可能であり、夫々毎に使用するレーザビームの波長を異ならせ、これらに応じて、色収差が波面収差を打ち消すように、レンズ面形状を設定すればよい。
またさらに、基板厚みが同じでも使用する波長が異なるために従来の通常のレンズでは大きな収差が発生してしまうような場合にも本発明を適用することにより収差低減をすることができる。
第2の実施形態.
第2の実施形態は、基板厚が異なり波長が405nmと655nmと異なっている。いわゆるブルーレイ、ブルーレーザー使用の波長405nmで基板厚0.1mmの場合と、いわゆるDVD、波長655nmで基板厚0.6mmの場合である。
第2の実施形態では、基本的なレンズ構成は図2に示す第1の実施形態と同じであり、A面側より平行光を入射させてB面側にあるディスク基板(図示しない)の記録面上に良好な光スポットを形成するものである。
光源側のA面は数4によりZAとhの関係が表される。その具体的な数値を表5の区間1〜22に示す。また光源と反対側、ディスク側のB面は数5でZBとhの関係が表される。その具体的な数値は、表5に示す。
Figure 2004220760

また、対物レンズの光軸上の面頂点f,e間の距離、即ち、中心厚さt0は2.076mmであって、波長λ1=405nm(ブルー)での屈折率nは1.83164であり、波長λ2=655nm(DVD)での屈折率nは1.7911である。透明基板の厚さと屈折率は、波長λ1=405nm(ブルー)では、厚み0.6mmで屈折率1.6235であり、波長λ=655nm(DVD)では厚み0.6mmで屈折率は1.58である。すなわち、波長λ1=405nm(ブルー)と波長λ=655nm(DVD)のそれぞれの屈折率の差は0.03以上ある。表5においてRは曲率半径を、「小」は光軸側を、「大」は光軸から離れた側をそれぞれ示す。
また、波長405nmのブルーの時のNAは0.85、焦点距離は1.765mmで、波長655nmのDVDの時のNAは0.60で、焦点距離は1.8564mmである。A面側の有効直径=焦点距離×NA×2であり、前記NAと焦点距離の値からわかるように、波長405nmのブルーレイの時は、A面側有効直径=1.765×0.85×2=φ3.00であり、波長655nmのDVDの時は、A面側有効直径=1.8564×0.60×2=φ2.228である。
表5からもわかるように、A面側の有効直径φ2.228まで、すなわちhの範囲で0〜1.114まで、すなわち表5に示す区間1〜21までがDVDでもブルーレイでも使用する共通使用領域であり、φ2.228よりも外側の区間、すなわちhの範囲で1.114よりも大きい区間、すなわち区間22はブルーレイ専用使用領域である。しかし前記ブルーレイ専用使用領域にもDVDの時に入射レーザービーム光は入射し、その光はDVDの情報記録面上で収差が非常に大きいいわゆるフレア光となり、有害な影響を与えないものとなっている。このことは後述の図10の光スポット図からも説明される。
図9に第2の実施形態の波面収差図を示す。なお、RMS波面収差値としては、ブルーレイのRMS波面収差が0.02410λrmsであり、DVDのRMS波面収差が0.02753λrmsで、ブルーもDVDも0.035λrms以下となっている。
また表5に示す各非球面部において、第1区間の概略の光路長を基準とした時にブルーレイ/DVD共通使用領域第2〜21区間の概略光路長がそれぞれ概略で波長λの何倍ずれているかを表6に示す。
Figure 2004220760
表6よりわかるように、第2〜21区間が波長405nmのブルーレイに対しては2mλの差、波長655nmのDVDに対してはmλの差(mは整数)となっている。これは、短い方の波長λが380〜430nmの間にあり、長い方の波長λが波長630〜680nmの間にあることにより前記の概略光路長の差の関係を満足しやすく、また図9に示す良好な波面収差を得やすくなっている。またレンズの屈折率が前記に示す値、つまり405nm時の屈折率と655nm時の屈折率との差が0.04054と0.03よりも大きいことからも前記概略光路長の差や良好な波面収差を得やすくなっている。
また表6に示す各非球面部における波面収差の差及びその比を表7に示す。
Figure 2004220760

表7に示すように、655nmと405nmの共通使用領域において各波面収差の差の比ΔVd(λ655)/ΔVd(λ405)は、0.90〜1.65の間に入っている。また、比ΔVd(λ405)/ΔVd(λ655)は、0.60〜1.11の間に入っている。そして、その各領域の波面収差自体も両波長において0.14λ以下となっている。また第2の実施形態の光スポット図を図10に示す。1/e2(=0.135)の相対光強度となる光スポット直径は、405nmのブルーレイのときで0.3836μmで、655nmのDVDで0.8570μmとなっており、問題ない光スポット形状となっている。
尚、第2の実施形態では、一方の単色光の波長が405nm、他方が655nmであったが、一方が380〜430nm、他方が630〜680nmでもよい。
光ヘッドの構成.
図11は本発明による対物レンズを用いた光ヘッドの一実施形態を示す構成図であって、11はDVDレーザ、12はCDレーザ、13,14はハーフプリズム、15はコリメータレンズ、16は検出レンズ、17は光検出器、18は回析格子、19はアクチュエータであり、図1に対応する部分には同一符号をつけている。
同図において、DVDディスク2を記録または再生する場合には、DVDレーザ11を駆動する。DVDレーザ11から発生される波長655nmのレーザビームが、ハーフプリズム13で反射し、ハーフプリズム14を透過してコリメータレンズ15に入射する。コリメータレンズ15を通過して平行光となってレーザビームは、対物レンズ1に入射して集光され、DVDディスク2の情報記録面に光スポットを形成する。そして、DVDディスク2で反射した反射光が対物レンズ1により平行光となり、コリメータレンズ15に入射する。コリメータレンズ15はこの平行光を収束光にし、この収束光はハーフプリズム14,13を透過し、検出レンズ16を通って光検出器17に到達する。光検出器17の検出出力信号は信号処理回路(図示せず)に供給され、情報記録再生信号やフォーカス誤差信号,トラッキング誤差信号が得られる。図示しないシステム制御回路は、得られたフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号をもとに、適正なフォーカス位置とトラッキング位置に対物レンズ1が位置するように、アクチュエータ駆動回路(図示せず)を制御してアクチュエータ19を駆動する。
CDディスク3を記録または再生する場合には、CDレーザ12を駆動する。CDレーザ12から発生される波長790nmのレーザビームが回折格子18を通り、ハーフプリズム14で反射されてコリメータレンズ15に入射する。コリメータレンズ15を通過して平行光となったレーザビームは、対物レンズ1に入射して集光され、CDディスク3の情報記録面に光スポットを形成する。そして、CDディスク3で反射した反射光が対物レンズ1により平行光となり、コリメータレンズ15に入射する。コリメータレンズ15はこの平行光を収束光にし、この収束光はハーフプリズム14,13を透過し、検出レンズ16を通って光検出器17に到達する。光検出器17の検出出力信号は図示しない信号処理回路に供給され、情報記録再生信号やフォーカス誤差信号,トラッキング誤差信号が得られる。
なお、CDディスク3の場合のトラッキング誤差信号は、CDレーザ12からのレーザビームを、回折格子18により、0次光と土1次光の3ビームに分岐し、これら±1次光によりトラッキング誤差信号を得るようにしている。
このようにして得られたトラッキング誤差信号とフォーカス誤差信号とにより、DVDディスク2と同様にして、適正なフォーカス位置とトラッキング位置に対物レンズ1が位置するように、アクチュエータ19を駆動する。
なお、本発明において、対物レンズ1の代わりに、コリメータレンズ15あるいはハーフプリズム14など両ディスクに共通する光学系において、本発明における対物レンズと同様の機能を持つように光学設計することもできる。また、図示しないが、本発明の対物レンズと同等の機能を有する他の光学要素をハーフプリズム14からディスク2またはディスク3に至る光路に配置することによってもよい。
なお、コリメータレンズ15は必ずしも必要ではなく、いわゆる有限系の光学系でも、本発明は適用可能である。
光ディスク装置の構成.
図12は本発明による対物レンズを用いた光ディスク装置の一実施形態を示す構成図であって、20はアクチュエータ駆動回路、21は信号処理回路、22はレーザ駆動回路、23はシステム制御回路、24はディスク判別手段であり、図11に対応する部分には同一符号をつけている。
同図において、光ピックアップ装置部分については、図11に示す構成と同様である。
まず、装着されたディスクの種類をディスク判別手段24により判別する。そのディスク判別方法としては、ディスクの基板の厚さを光学的もしくは機械的な方法で検出する方法、ディスクまたはディスクのカートリッジに予め記録された識別マークを検出する方法などが考えられる。もしくは、ディスクの厚さ,種類を仮定してディスクの信号を再生し、正常な信号が得られなければ、別の厚さ,種類のディスクであると判断する方法でもよい。ディスク判別結果は、ディスク判別手段24からシステム制御回路23に伝達される。
DVDディスクであると判別された場合には、システム制御回路23よりレーザ駆動回路22に対してDVDレーザを点灯させるような信号が伝達され、レーザ駆動回路22によりDVDレーザ11が点灯される。これにより、光ヘッドでは、図11に示した実施形態と同様二波長655nmのレーザビームが光検出器17に到達する。この光検出器17からの検出信号が信号処理回路21に送られて情報記録再生信号とフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号とが生成され、システム制御回路23に送られる。システム制御回路23では、これらフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号とに基づいて、アクチュエータ駆動回路20を制御し、この制御に基づいてアクチュエータ駆動回路20がアクチュエータ19を駆動して対物レンズ1をフォーカス方向及びトラッキング方向に移動させる、いわゆるサーボ回路の動作により、フォーカス制御及びトラッキング制御が正規に行なわれて、対物レンズ1がDVDディスク2に対して正しい位置に位置するように、上記の各回路及びアクチュエータ19が動作するものとし、その結果、情報記録再生信号が良好に得られる。
装着されたディスクがCDディスク3であると判別された場合には、システム制御回路23より、レーザ駆動回路22に対してCDレーザ12を点灯させるような信号が伝達される。これにより、CDレーザ12から波長790nmのレーザビームが発生する。これ以降の動作は図11に光ヘッドの場合と同様であり、このレーザビームが光検出器17に到達し、上記のDVDディスク2の場合と同様に、各回路やアクチュエータ19が作動してサーボ動作が行なわれ、情報記録再生信号が良好に得られる。
本発明による対物レンズの実施形態を示す図である。 本発明の実施形態のレンズ面形状の一具体例を示す図である。 対物レンズと光ディスクの透明基板とからなる光学系での光路長を説明するための図である。 第1の実施形態の波面収差の測定結果の一具体例を示すグラフ図である。 第1の実施形態を用いた光ディスク装置での種類が異なる光ディスクに対する光スポットの計算結果を示す図である。 光線高さに対する各波長の波面収差を示す模式図である。 第1の実施形態における光線高さに対する各波長の波面収差を示す図である。 特開2001−51192号に記載のレンズを用いた場合の光線高さに対する各波長の波面収差を示す図である。 第2の実施形態の波面収差の測定結果の一具体例を示すグラフ図である。 第2の実施形態を用いた光ディスク装置での種類が異なる光ディスクに対する光スポットの計算結果を示す図である。 本発明による光ヘッドの一実施形態を示す図である。 本発明による光ディスク装置の一実施形態を示す図である。
符号の説明
1 対物レンズ
2 DVDの透明基板
2a 情報記録面
3 CDの透明基板
3a 情報記録面
4,5 レーザビーム
11 DVDレーザ
12 CDレーザ
13,14 ハーフプリズム
15 コリメータレンズ
16 検出レンズ
17 光検出器
18 回析格子
19 アクチュエータ
20 アクチュエータ駆動回路
21 信号処理回路
22 レーザ駆動回路
23 システム制御回路
24 ディスク判別手段

Claims (14)

  1. 複数種類の単色光をそれぞれ屈折作用により集光させる多波長用のレンズであって、前記レンズは少なくとも一方のレンズ面が全ての単色光での共通使用領域において屈折力の異なる複数の非球面部に分割されてなり、前記分割されたいずれの非球面部も各単色光の固有の波長に対応した単一の焦点を有するとともに、前記各単色光の固有の波長に対応した焦点はそれぞれ異なる位置に配置されていて、任意の前記非球面部の光路長が他の非球面部の光路長と該各単色光の波長λiのほぼ整数倍異なり、前記各非球面部における前記各単色光の波面収差の最大値と最小値の差を△Vd(λi)(dは1,2・・・・の整数で各非球面部を意味し、iは1,2・・・の整数である)とした時に、いずれの非球面部においても各単色光の前記差の比が0.4以上2.5以下であることを特徴とするレンズ。
  2. 前記各非球面部における前記各単色光の波面収差の最大値と最小値の差(△Vd(λi))が0.14λi(iは1,2・・・の整数)以下であることを特徴とする請求項1記載のレンズ。
  3. 二種類の単色光をそれぞれ屈折作用により集光させる多波長用のレンズあって、前記レンズは少なくとも一方のレンズ面が全ての単色光での共通使用領域において屈折力の異なる複数の非球面部に分割されてなり、分割されたいずれの非球面部も各単色光の固有の波長に対応した単一の焦点を有するとともに、前記各単色光の固有の波長に対応した焦点はそれぞれ異なる位置に配置されていて、任意の前記非球面部の光路長が他の非球面部の光路長と該各単色光の波長λpのほぼ整数倍異なり、前記各非球面部における前記各単色光の波面収差の最大値と最小値の差を△Vd(λp)(dは1,2・・・・の整数で各非球面部を意味し、pは1または2の整数であり、λ<λ)とした時に、いずれの非球面部においても各単色光の前記差の比が0.4以上2.5以下であることを特徴とするレンズ。
  4. 前記各非球面部における前記各単色光の波面収差の最大値と最小値の差(△Vd(λp))が0.14λp(pは1または2の整数である)以下であることを特徴とする請求項3記載のレンズ。
  5. 前記各非球面部内における前記各単色光の波面収差の分布が各非球面部において収差をみたときにほぼ対称形であることを特徴とする請求項3に記載のレンズ。
  6. 前記非球面部における任意の光線高さにおいて各単色光の前記差の比が0.4以上2.5以下であることを特徴とする請求項1又は3記載のレンズ。
  7. 前記各単色光を該情報記録面にRMS波面収差が0.035λ以下に集光させ、各波長、各記録媒体ごとに別々な焦点位置を有することを特徴とする請求項1又は3に記載のレンズ。
  8. 任意の前記非球面部の光路長が他の非球面部の光路長と波長λのほぼ2m倍異なる(mは整数、すなわちm=...−4,−3,−2,−1,0,1,2,3,4,5,...)ことを特徴とする請求項3記載のレンズ。
  9. 任意の前記非球面部の光路長が他の非球面部の光路長に対して波長λのほぼ2m倍異なり(mは整数、すなわちm=...−4,−3,−2,−1,0,1,2,3,4,5,...)、かつ任意の前記非球面部の光路長が他の非球面部の光路長に対して波長λのほぼm倍異なる(mは整数、すなわちm=...−4,−3,−2,−1,0,1,2,3,4,5,...)ことを特徴とする請求項3記載のレンズ。
  10. 前記波長λは380〜430nmであり、波長λは630〜680nmであることを特徴とする請求項3、8又は9記載のレンズ。
  11. 前記波長λにおけるレンズ屈折率とλにおけるレンズ屈折率の差が0.03以上あることを特徴とする、請求項3乃至10いずれかに記載のレンズ。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のレンズを用いた光学系。
  13. 請求項1〜11のいずれかに記載のレンズを用いた光学ヘッド。
  14. 請求項1〜11いずれかに記載のレンズを用いた光ディスク装置。
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