JP4305101B2 - 車両のスライドドア支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は車両のスライドドア支持構造に関するものである。
車両の中には、いわゆる1ボックスカーや1.5ボックスカー等で多く見られるように、車体側部に形成された乗降用開口を開閉するサイドドア特に車体最後方にあるサイドドアを、前後方向にスライドされるスライドドアとしたものがある。このスライドドアを所定の軌跡に沿って滑らかにスライド動させるために、車体側部に前後方向に伸びるガイドレールを設けて、スライドドアに設けたドア支持部材をガイドレールにスライド可能に係合させたものがある。そして、通常は、乗降用開口を閉じているスライドドアを後方へスライドさせることによって、乗降用開口が開かれるようになっている。
特許文献1には、スライドドアの駆動つまり開閉を容易に行うために、別途駆動機構を設けたものが開示されている。この駆動機構は、通常、上記ドア支持部材に連結したワイヤをモータによって前後方向に駆動するようになっており、ワイヤは途中でガイドプーリ等によって案内されるようになっている。
特開2003−82927号公報
ところで、最近では、スライドドアによる乗降用開口の開口面積を前後方向に大きくすることが望まれるようになっている。このため、スライドドアを従来よりもより後方へとスライドできるようにすることが考えられている。しかしながら、ガイドレールを単に後方を長く延長した場合は、ガイドレールの後端部が車体側面のデザインに大きな影響を与えて、不体裁になってしまうことが生じやすいものとなる。すなわち、ガイドレールを設けると共に車体側に連結されたドア支持部材が車体外方側からガイドレールに係合される関係上、このガイドレールに沿って車体側部には、前後方向に伸びる薄幅の開口部が形成されてしまうことになるが、この前後方向に伸びる開口部が車体側部のデザインに与える影響が極めて大きいものとなる。
すなわち、車体後部には、その車幅方向(左右方向)各端部においてテールランプが設けられるが、ガイドレールの後端部とテールランプとが上下方向に大きく位置ずれ等してその関係にデザイン的なまとまりがないと、全体として車体側部のデザインがまとまりのないものとなる。このことは、車体デザインがさほど問題とならない商用車であればともかく、自家用車、特に高級自家用車の場合は、無視することのできない大きな問題となる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、スライドドアの後方へのスライド量を大きくししつつ、車体側部のうち後端部のデザイン上の見栄えも十分に確保できるようにした車両のスライドドア支持構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
車体の側部に設けられた乗降用開口を開閉するサイドドアが、前後方向にスライドされることにより該乗降用開口を開閉すると共に後方にスライドされたときに該乗降用開口を開くスライドドアとされ、
車体側部に、前後方向に伸びて前記スライドドアをガイドするためのガイドレールが設けられ、
前記スライドドアには、前記ガイドレールにスライド可能に係合されるドア支持部材が設けられ、
前記ガイドレールは、その後端が車体後部に設けられたテールランプと近接するように後方に長く伸びており、
前記テールランプの水平方向の見切り線が、前記ガイドレールの高さと略同一となるように設定され
前記スライドドアをスライド駆動させるための駆動機構が設けられ、
前記駆動機構の一部が、前記テールランプの車幅方向内側に位置するように設けられて、車幅方向において該テールランプに対してオーバラップするようにされている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、ガイドレールをテールランプ近傍にまで大きく後方へ伸ばすことにより、スライドドアを後方へより大きく移動させることが可能となって、スライドドアによって開閉される乗降用開口の前後方向の開口幅をより大きく確保して、乗降が容易となる。また、車体を側面から見たときに、車体外面に現れて一種のパーティングラインを構成してしまうことになるガイドレールを、テールランプの水平方向見切り線と略同一高さ位置とすることにより、ガイドレールからテールランプに渡っての部分がデザイン的につながりのある状態となって、外観上の見栄えも十分確保されることになる。
また、スライドドアをスライド駆動させるための駆動機構が設けられ、駆動機構の一部が、テールランプの車幅方向内側に位置するように設けられて、車幅方向において該テールランプに対してオーバラップするようにされていることから、駆動機構を組み込んでスライドドアの駆動を容易にできるようにしつつ、駆動機構の一部をより十分に後方に位置させて、スライドドアを後方まで駆動することができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記ドア支持部材が、前記スライドドアの後方へのスライド動に応じて、前記テールランプ近傍にまでスライド可能とされている、ようにすることができる(請求項2対応)。この場合、ドア支持部材を十分に後方へ移動させて、乗降用開口の前後方向開口幅をより大きくする上で好ましいものとなる。
前記ガイドレールの後端部が、車体側面視において、前記テールランプの前端よりも後方にまで伸びている、ようにすることができる(請求項対応)。この場合、スライドドアそのものをより十分に後方へ移動させることが可能となる。
前記ドア支持部材は、その後端部が前記テールランプの前端よりも後方に位置するまで後方にスライド可能とされている、ようにすることができる(請求項対応)。この場合、ドア支持部材つまりスライドドアをより後方まで移動できるようにすることが可能となる。
前記ガイドレールを車体外方側から覆うと共に、その下縁が前後方向に伸びるように設定されたカバー部材が設けられ、
前記カバー部材が、車体外面を構成していて、該カバー部材の下方にある車体外面を構成するパネル材に対して上下方向に若干の隙間をあけて略面一に連なっており、
前記ドア支持部材が、前記隙間を通るように配設されて、前記カバー部材の下縁に沿ってスライドされる、
ようにすることができる(請求項対応)。この場合、カバー部材によってガイドレールを覆って、外観上の見栄え向上の上でより好ましいものとなる。また、カバー部材は、その下方にあるパネル材と略面一となるように連なっているので、このパネル材からカバー部材に渡っての部分における外観上の見栄えもよいものとなる。
前記カバー部材の下縁が、前記テールランプの下水平方向見切り線に対して略同一高さでもって前後方向に一直線に伸びるように設定され、
前記カバー部材の外面が、前記テールランプの外面に対してほぼ隙間なく略面一に連なっている、
ようにすることができる(請求項対応)。この場合、カバー部材からテールランプに渡っての部分も連続した面となって、外観上の見栄え向上の上でより一層好ましいものとなる。
本発明によれば、スライドドアによって開閉される乗降用開口の前後方向の開口幅をより大きくして乗員の乗降をより容易にしつつ、車体側部のうち特に後端部付近の外観向上の上でも好ましいものとなる。
図1において、車両Sにおける運転席あるいは助手席用となる前サイドドア1は、その前端部を中心にして開閉される揺動式とされて、車室内外を連通する前乗降用開口2を開閉するようになっている。車体側部には、前サイドドア1の後方に位置させて、後サイドドアとしてのスライドドア3が設けられている。このスライドドア3は、後席用の乗降用開口4(図4をも参照)を開閉するもので、前後方向にスライドされて、前方スライド端に位置したときに、車室内外を連通する後乗降用開口4を覆う閉位置とされ、後方へ移動されることによって後乗降用開口4を開く開位置とされる。このようなスライドドア3は、図5に示すように、インナパネル3aとアウタパネル3bとによって閉断面状に形成されていて、その上部にウインドガラス3c(図1〜図4参照)がはめ込まれている。
車両Sは、その後面に後開口5を有し(図4をも参照)、この後開口5がバックドア6によって、開閉される。バックドア6は、その上端部を中心として開閉される揺動式とされているが、車幅方向端部を中心として揺動される横開き式等、適宜の開閉方式を採用することができる。
図1〜図4に示すように、車両Sは、その後端部のうち車幅方向(左右方向)各端部に、テールランプ10が設けられている。このテールランプ10は、バックドア6の左右に位置するリアピラーに取付けられていて、バックドア6の開閉にかかわらず車体の一定位置に固定状態とされている。テールランプ10は、車両Sの後方に臨む後面部10aと、車幅方向外方側に臨む側面部10bとを有している。勿論、このようなテールランプ10は、例えば、車幅灯(ランプ)、ブレーキ灯、方向指示灯の少なくとも1つが組み込まれており、実施形態ではこれら全てのランプが組み込まれている。なお、図1中7はリアバンパであり、図2〜図4では、リアバンパ7とバックドア6とが外された状態が示されている。
図1〜図4中、12は後乗降用開口4の後方において車体側部を構成するリアクオータパネルであり、13はル−フ(ル−フパネル)である。リアクオータパネル12は、図5に示すように、インナパネル12aとアウタパネル12bとによって閉断面状に形成されている。そして、リアクオ−タパネル12の上部には、リアクオータガラス15が設けられている。そして、リアクオ−タパネル12の後端部が、テールランプ10が取付けられるリアピラーを構成している。
車体側部のうち、後乗降用開口4の後方において、ガイドレール20が取付けられている。このガイドレール20は、スライドドア3を前後方向にガイドするためのもので、その前端は後乗降用開口4の後縁部に位置され、その後端は、車体側面視においてテールランプ10の前端よりも若干後方にまで伸びている。前後方向に伸びるガイドレール20は、その下縁の高さ位置が、テールランプ10の下水平方向見切り線10cと略一致するように設定されている。すなわち、テールランプ10は、ガイドレール20の高さ位置から上方に伸びており、前述の車幅灯、ブレーキ灯、方向指示灯は、互いに上下方向に離間して設けられている。このようなガイドレール20の高さ位置は、スライドドア3の上下方向略中間部に位置するようになっている。すなわち、スライドドア3のうち、そのウインドガラス3cの直下方にあるベルトラインよりも若干低い位置に、ガイドレール20の高さ位置が設定されている。このようなガイドレール20は、車体に対して、溶接あるいはボルト固定等によって、車体に固定されている。
図3、図5に示すように、上記ガイドレール20は、車幅方向外方側に向けて開口された開口部20aを有し、この開口部20aは、ガイドレール20の全長に渡って伸びている。このような、ガイドレール20に対して、図5、図6に示すように、スライドドア3の後部内端部に取付けられたドア支持部材21がスライド可能に係合されている。すなわち、ドア支持部材21は、一対のブラケット部21a、21bとを有して、一方のブラケット部21aがスライドドア3に溶接、ボルト固定等によって固定されている。ブラケット部21aの先端部に対して、他方のブラケット部21bの基端部が、ピン21cによって上下方向軸線を中心にして回動自在に連結されている。
上記他方のブラケット部21bの先端部には、一対のガイドローラ21d、21eが回転自在に保持されている。一方のガイドローラ21dは、略水平方向に伸びる軸線回りに回転自在とされて、ガイドレール20の底壁部上を移動されるようになっている。すなわち、ガイドローラ21dは、主としてスライドドア3の下方への変位を規制するものとなっている。他方のガイドローラ21eは、上下方向に伸びる軸線回りに回転自在とされて、ガイドレール20のうち車幅方向において隔置された一対の側壁部間に位置されて、車幅方向に位置ずれしないようにされている。すなわち、ガイドローラ21eは、スライドドア3の車幅方向への変位を規制するものとなっている。なお、このようなガイドローラ21d、21eは、前後方向に小間隔をあけて前後に2組設けられている。
後乗降用開口4の後方に位置される車体外面を構成するパネル材は、前述したリアクオ−タパネル12のアウタパネル12bによって構成されている。図5に示すように、このアウタパネル12bには、リアホイールハウジングを構成するパネル材14が接合されている。アウタパネル12bは、ガイドレール20の高さ位置で一旦車幅方向内方側にへこまされた後、上方へと伸びていて、この車幅方向内方側にへこまされることにより形成される段部23上にガイドレール20が配設されている。つまり、ガイドレール20の下方にあるアウタパネル12bの外面をそのまま上方へ延長した延長線よりも、ガイドレール20が車幅方向外方側へ突出しないように設定されている。
ガイドレール20は、カバー部材(ガーニッシュ部材)25によって車幅方向外方側から覆われている。このカバー部材25は、図5、図6に示すように、インナパネル25aとアウタパネル25bとによって閉断面状に形成されている。そして、カバー部材25によってガイドレール20を覆った状態では、そのアウタパネル25bが、その下方に位置するアウタパネル12bに略面一となるように滑らかに連なっている。パネル材12のアウタパネル12bのうち、段差23よりも上方の上パネル部には、前述したリアクオ−タガラス15が取付けられるが、カバー部材25の上縁は、リアクオ−タガラス15の下縁に滑らかに連なっている。すなわち、カバー部材25は、リアクオ−タガラス15と段差23よりも下方のアウタパネル12bとを滑らかに連結するものとなっている。さらに、カバー部材25の外面のうちその前縁は、閉状態にあるスライドドア3の外面のうちその後縁に近接かつ滑らかに連なっている。
カバー部材25の下縁25cは、ガイドレール20に沿って前後方向に直線状とされて、リアフェンダとなるアウタパネル12bとの間に上下方向に若干の隙間26を形成するようになっている(図5参照)。この隙間26は、ガイドレール20に沿って前後方向に直線状に伸びていて、前述したドア支持部材21のブラケット部21bが隙間26を通過するように配設されている。このような隙間26は、その後端が、テールランプ10における下水平方向見切り線10cと略同一高さとされて(図1、図2参照)、当該見切り線10cに滑らかに連なっている。また、カバー部材25は、その後縁がテールランプ10の直近位置されて、カバー部材25の外面がテールランプ10の外面に対して略面一でもって滑らかに連なっている(図6参照)。このように、カバー部材25の外面は、前後方向においては、閉状態にあるスライドドア3からテールランプ10に渡る範囲で車体外面を構成し、かつ上下方向においては、リアクオ−タガラス15から段差23に渡る範囲について車体外面を構成することになる。すなわち、カバー部材25の外面は、その上下および前後の各周辺部材に対して滑らかに連なって、車体側部の見栄え向上の上で好ましい設定となっている。
図6に示すように、ガイドレール20の前端部は、前方に向かうにつれて車幅方向内方側へ向かうように湾曲されている。スライドドア3が後乗降用開口4を閉じている閉位置にあるときは、ドア支持部材21はガイドレール20の前端部に位置されている(図6実線位置)。この状態から、スライドドア3を後方に向けてスライド動させると、スライドドア3は、一旦車幅方向外方側に向けて変位された後、後方へ移動されることになる。スライドドア3を後方端付近にまで移動させた状態が、図6一点鎖線で示される。ガイドレール20は、テールランプ10の前端よりもさらに後方に伸びており、スライドドア3を図6一点鎖線の位置よりもさらの後方へ移動させた最後端位置では、ドア支持部材21の後端部が、車体側面視においてテールランプ10の前端よりも後方に位置されることになる。
スライドドア3は、駆動機構40によって開閉駆動されるようになっている。すなわち、駆動機構40は、駆動用モータ等内蔵した駆動部41と、ドア支持部材21に連結された無端環状(エンドレス)のワイヤ42と、ワイヤ42をガイドする前後一対のガイド部43、44とを有する。ガイド部43、44は、その内部にガイドプーリが配設されている。ワイヤ42は、ガイドレール20に沿うように配設されると共に、駆動部41とガイド部43、44(のガイドプーリ)とを通るように配設される。駆動部41内のモータを例えば正転させることによってスライドドア3が前方に向けて駆動され、モータを例えば逆転させることによってスライドドア3が後方に向けて駆動される。なお、スライドドア3の前端位置、後端位置においてモータを停止させるように制御することによってスライドドア3の所定以上の前方動あるいは後方動を規制することもできるが、例えばガイドレール20の前後端にそれぞれドア支持部材21が当接するストッパを設けておくことによりスライドドア3の所定以上の前方動あるいは後方動を規制することもできる。もっとも、スライドドア3が所定以上前方へ移動するのは、後乗降用開口4の前縁にスライドドア3が当接することにより規制することもできる。なお、駆動部41に対する駆動指令、つまりスライドドア3を開作動させる指令や閉作動させる指令は、車室内に設けたマニュアルスイッチやリモコンスイッチによって行われることになる。
前述した前後一対のガイド部43、44のうち、前方に位置するガイド部43は、ガイドレール20の前端付近に位置されて、リアクオ−タパネル12のインナパネル12aに対してボルト等の固定具45によって固定されている。また、後方のガイド部44は、テールランプ10の直近に位置されて、リアクオ−タパネル12におけるアウタパネル12bに対して、ボルト等の固定具46によって固定されている。この後方に位置するガイド部44は、ガイドレール20よりも若干後方に位置されて、テールランプ10の前端よりも後方に位置されている。すなわち、車体側面視において、ガイド部44はテールランプ10と車幅方向においてオーバラップされている。
ここで、テールランプ10は、図6、図7に示すように、インナケーシング35とテールランプ10の外面を構成するレンズパネル36とによって中空状に形成されている。テールランプ10は、ガイド部44が位置する部分においては、中空部分が全体的に前後方向に薄くされている(図6参照)。これに対して、ガイド部44よりも上方位置においては、テールランプ10は、その中空部分が前後方向に厚くされて、ランプ37の装着空間が十分に確保されている(図7参照)。図6から明らかなように、テールランプ10は、少なくともガイド部44の位置付近では、後方に向けて凸となるように、つまり前方に向けて凹となるように形状設定されて、この凹となった部分に、ガイド部44が配設されている他、ガイドレール20の後端部が入り込んでいる。
なお、テールランプ10の前端よりも後方に伸びるガイドレール20の部分の詳細を図8に示してある。この図8から明らかなように、ガイドレール20の後端部は、後方にあるガイドローラ21eの車幅方向への変位を規制する左右一対の側壁部を有しない形状とされていて、テールランプ10の下縁部が、ガイドローラ21eの車幅方向外方側に位置されている。なお、ガイドレール20のうち前方にある上下一対のガイドローラ21d、21eが位置する部分は、図5の場合と同様の断面形状に設定されている。
図1中、8はサイドシルであり、このサイドシル8のうち後乗降用開口4の下方に位置する部分には、車幅方向外側面において、スライドドア3を前後方向にガイドするためのガイドレール31が形成されている。そして、ガイドレール31には、スライドドア3の前内端部に取付けられたドア支持部材32の先端部がスライド可能に係合されている。なお、前方のガイドレール31およびドア支持部材32は、スライドドア3のスライドを所定軌跡に沿って滑らかにガイドする機能のみであり、前述した駆動機構40は設けられていない。なお、前方のガイドレール31およびドア支持部材32は、スライドドア3をより滑らかに前後方向にスライドさせるために設けられたもので、必ずしも必要とはしないものである。
図9は、本発明の第2実施形態を示すものであり、図6に示すガイド部44部分に対応している。本実施形態では、後方のガイド部44を、ボルト等の固定具46によってアウタパネル12bに固定すると共に、テールランプ10をアウタパネル12bに固定しているボルト等の固定具47によって、ガイド部44をアウタパネル12bに固定してある。すなわち、アウタパネル12bに対して、テールランプ10とガイド部44とを共締めするようになっている。
図10は、本発明の第3実施形態を示すものであり、図9に対応している本実施形態では、テールランプ10(のインナケーシング35)を、ボルト等の固定具48によってアウタパネル12bに対して固定してある。そして、ガイド部44を、ボルト等の固定具49によって、テールランプ10(のインナケーシング35)に対して固定してある。このように、本実施形態では、テールランプ10とガイド部44とが、固定具49によって固定してなるモジュール化(ユニット化)されたものとなっている。この場合、テールランプ10をアウタパネル12bつまり車体に対して所定位置において固定するだけで、ガイド部44が自動的に車体の所定位置において位置決めされた状態で固定されることになる。
以上実施形態について説明したが、テールランプ10は、バックドア6に取付けたものであってもよい。また、テールランプ10は、その上縁(上水平方向見切り線)がガイドレール20と略同一高さ位置となるように、実施形態よりも十分低い位置に位置設定することもできる。ガイドレール20の後端を、テールランプ10の前端よりも後方に位置させることなく、テールランプ10の前端直近に位置させるようにしてもよい。駆動機構40を有しないものであってもよい(スライドドア3は手動開閉式)。本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明の一実施形態を示すもので、車体の側面図。 図1の状態からリアバンパとバックドアを取外した状態を示すもので、車体の後部側面図。 図2の状態からカバー部材を取外した状態を示す車体の後部側面図。 図2の状態からスライドドアを後方へスライドさせた状態を示す後方斜視図。 図4のスライドドアを開いた状態で、ガイドレールとドア支持部材とカバー部材との関係を示す縦断面図。 駆動機構の一例を示すもので、ガイドレールの高さ位置での水平方向断面図。 テールランプをガイドレールよりも高い位置で水平方向に断面して示す断面図。 ガイドレール後端部位置での状態を示す図5に対応した縦断面図。 本発明の第2実施形態を示すもので、図6に対応した要部断面図。 本発明の第3実施形態を示すもので、図6に対応した要部断面図。
S:車両
3:スライドドア
4:後乗降用開口
10:テールランプ
10a:後面部
10b:側面部
10c:下水平方向見切り線
12:リアクオ−タパネル
12a:インナパネル
12b:アウタパネル
15:リアクオ−タガラス
20:ガイドレール
20a:開口部
21:ドア支持部材
21a、21b:ブラケット部
21c:連結ピン
21d、21e:ガイドローラ
23:段差(ガイドレール装着空間形成用のへこみ)
25:カバー部材
25a:インナパネル
25b:アウタパネル
25c:カバー部の下縁
26:隙間
35:インナケーシング(テールランプ)
36:レンズパネル(テールランプ)
40:駆動機構
41:駆動部
42:ワイヤ
43:前ガイド部(ガイドプーリ)
44:後ガイド部(ガイドプーリ)
47:固定具(図9で、テールランプとガイド部との共締め用)
49:固定具(図10で、テールランプとガイド部とのモジュール化用)

Claims (6)

  1. 車体の側部に設けられた乗降用開口(4)を開閉するサイドドア(3)が、前後方向にスライドされることにより該乗降用開口(4)を開閉すると共に後方にスライドされたときに該乗降用開口(4)を開くスライドドア(3)とされ、
    車体側部に、前後方向に伸びて前記スライドドア(3)をガイドするためのガイドレール(20)が設けられ、
    前記スライドドア(3)には、前記ガイドレール(20)にスライド可能に係合されるドア支持部材(21)が設けられ、
    前記ガイドレール(20)は、その後端が車体後部に設けられたテールランプ(10)と近接するように後方に長く伸びており、
    前記テールランプ(10)の水平方向の見切り線が、前記ガイドレール(20)の高さと略同一となるように設定され
    前記スライドドア(3)をスライド駆動させるための駆動機構(40)が設けられ、
    前記駆動機構(40)の一部(44)が、前記テールランプ(10)の車幅方向内側に位置するように設けられて、車幅方向において該テールランプ(10)に対してオーバラップするようにされている、
    ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。
  2. 請求項1において、
    前記ドア支持部材が、前記スライドドアの後方へのスライド動に応じて、前記テールランプ近傍にまでスライド可能とされている、
    ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。
  3. 請求項1ないし請求項のいずれか1項において、
    前記ガイドレールの後端部が、車体側面視において、前記テールランプの前端よりも後方にまで伸びている、
    ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。
  4. 請求項において、
    前記ドア支持部材は、その後端部が前記テールランプの前端よりも後方に位置するまで後方にスライド可能とされている、
    ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。
  5. 請求項において、
    前記ガイドレールを車体外方側から覆うと共に、その下縁が前後方向に伸びるように設定されたカバー部材が設けられ、
    前記カバー部材が、車体外面を構成していて、該カバー部材の下方にある車体外面を構成するパネル材に対して上下方向に若干の隙間をあけて略面一に連なっており、
    前記ドア支持部材が、前記隙間を通るように配設されて、前記カバー部材の下縁に沿ってスライドされる、
    ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。
  6. 請求項において、
    前記カバー部材の下縁が、前記テールランプの下水平方向見切り線に対して略同一高さでもって前後方向に一直線に伸びるように設定され、
    前記カバー部材の外面が、前記テールランプの外面に対してほぼ隙間なく略面一に連なっている、
    ことを特徴とする車両のスライドドア支持構造。
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