JP4278044B2 - フォークリフトのパレットロック装置 - Google Patents

フォークリフトのパレットロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4278044B2
JP4278044B2 JP2003311180A JP2003311180A JP4278044B2 JP 4278044 B2 JP4278044 B2 JP 4278044B2 JP 2003311180 A JP2003311180 A JP 2003311180A JP 2003311180 A JP2003311180 A JP 2003311180A JP 4278044 B2 JP4278044 B2 JP 4278044B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
lock
drive
lock bar
operation mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003311180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005075620A (ja
Inventor
泰信 冨山
Original Assignee
日本輸送機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本輸送機株式会社 filed Critical 日本輸送機株式会社
Priority to JP2003311180A priority Critical patent/JP4278044B2/ja
Publication of JP2005075620A publication Critical patent/JP2005075620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4278044B2 publication Critical patent/JP4278044B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

本発明は、フォークリフトに設けられ、フォークに挿入されたパレットをロックするパレットロック装置に関する。
従来、例えばオーダピッキングトラックのようにフォークで荷置面から持上げられているパレットにオペレータが乗り移って荷物を積み下ろしするフォークリフトにおいては、荷物の積み下しやパレット上でのオペレータの位置により荷重の重心位置が変動するので、この荷重重心の変動によるパレットの傾斜、横滑り、揺動などを防止するために、フォークで支持しているパレットをフォークに対して固定するパレットロック装置が設けられる。
上記パレットロック装置の例としては下記の特許文献に示されるものがあり、特許文献1、2及び3に開示されているように、パレットの上部及び下部デッキボード間の空間を利用してロック部材を下部デッキボードあるいは上部及び下部デッキボードに当接させてパレットを固定する構成や、特許文献4に開示されているような、パレットの上部デッキボードにロック部材を当接させてパレットを固定する構成がある。
パレット上には荷物が搭載されるため、上部デッキボードのみでパレットを固定する構成では、上部デッキボードの端部のみしかパレットの固定に利用することができない。したがって、パレットを固定する安定性の観点では、フォークを差込む方向のパレットサイズを利用できる上部及び下部デッキボードでパレットを固定する構成の方が優れているといえる。
特開平10−291790号公報 特開平11−228085号公報 特開2002−12397号公報 特開2001−316095号公報
これらの特許文献に記載されたパレットロック装置は何れも手動で操作されるものであり、その操作(ロック動作及びロック解除動作)忘れを解消することができない。そこで、本発明の発明者は自動的にパレットをロックすることを検討した。
上述のように上部及び下部デッキボードを利用してパレットをロックする構成を採用する場合、上部及び下部デッキボードを有する両面パレットは問題なく運搬することができる。しかし、この構成の装置では、下部デッキボードを有しない片面パレットが混在する場合に、この片面パレットに対しても常にパレットロック動作を行ってしまう。
片面パレットにフォークを挿入するときにパレットロック動作が行われた場合、ロック部材が当接すべき下部デッキボードが存在しないため、当該ロック部材がパレットの下端部よりも下方に突出し、例えば、パレットを棚などに収納する場合に、突出したロック部材が棚に衝突して双方が破損するなどの不具合を生じる可能性がある。
本発明は、このような観点より提案されたものであり、パレットロック装置を従来の手動式でなく自動化すると共に、片面パレットの運搬にも充分に対応できる装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用している。すなわち、本発明は、フォーク上のパレットの有無を検出するパレット検出手段と、上記パレットの下部デッキボードを押圧して当該パレットをロックするロックバーと、上記ロックバーを、パレットをロックする方向又はロックを解除する方向に駆動する駆動機と、上記駆動機が、上記ロック方向への駆動時に、上記ロックバーを、ロック位置を越えて駆動限界まで駆動したか否かを検出する駆動限界検出手段と、上記駆動機と上記ロックバーとの間に介在された弾性手段と、上記ロック方向への駆動時における上記弾性手段の弾性変形量により上記ロックバーと上記下部デッキボードとの圧接の有無を検出するロック検出手段と、上記パレット検出手段がパレットを検出した状態で上記駆動限界検出手段が駆動限界まで駆動したことを検出したときに、上記ロックバーを解除方向に駆動して解除位置に戻した後、ロックバーを当該解除位置に保持する動作を上記駆動機に行わせる制御手段とを備えた構成とする。
上記構成によれば、両面パレットと片面パレットが混在するときに、運搬するパレットが片面パレットであるか否かを自動的に判別し、片面パレットである場合には、ロックバーを解除位置に戻して、この解除位置に保持するため、ロックバーが荷棚などに衝突することがない。
このとき、上記制御手段が、上記パレット検出手段がフォーク上にパレットがないことを検出するまで、上記ロックバーを解除位置に保持する動作を上記駆動機に行わせる構成とすれば、片面パレットの運搬が完了したときに上記ロックバーを解除位置に保持する動作を終了するので、続けて両面パレットを運搬することがあっても、正常にロック動作を行うことができる。
本発明によれば、パレットロック装置を自動化して両面パレット運搬時のロック忘れを防止でき、また片面パレット運搬時には、片面パレットであることを確実に判別して、ロックバーを解除位置に保持することができる。
また、両面パレットと片面パレットとの判別及びパレット種に応じた動作が自動的に行われるため、オペレータはパレットロックに関する煩わしい操作を全く行う必要がない。
本発明の一実施の形態に係るフォークリフトのパレットロック装置を図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。図面において、図1は本発明のフォークリフトのパレットロック装置の側面図であり、図2はこのパレットロック装置の平面図である。また、図3はこのパレットロック装置を備えるオーダピッキングトラックの側面図である。
図3に示すように、このオーダピッキングトラックは、ドライブホイール1と左右のロードホイール2との3輪により走行面を走行する車体3の後部にマスト4を備え、又、このマスト4に昇降するように支持された運転台5及び左右のフォーク6を備えている。なお、本明細書では、車両の前進方向(図3において左方向)を前とし、この前方向に対して車幅方向を左右と表記している。
運転台5の前部の左右両隅にそれぞれ隅柱7が立設され、両隅柱7の中間高さには操舵ハンドル、昇降制御操作スイッチ、走行制御操作スイッチなどを備える操縦パネルを支持させ、両隅柱7の上端部にはヘッドガード8を支持させている。又、運転台5のデッキ9には例えばデッドマン方式のブレーキペダルが設けられ、運転台5の下面に前記左右のフォーク6が固定されている。
そして、図1と図2とに示すように、運転台5のデッキ9の下側に、左右のフォーク6の間に位置させて本発明の一実施例に係るパレットロック装置10が設けられている。
このパレットロック装置10は、運転台5に支持されているベースプレート11と、このベースプレート11の後端部に左右のブラケット12を介して支持されている支軸13と、この支軸13にその軸心周りに、即ち、左右軸心周りに回転自在に支持させた左右のロックバー14とを備えている。
ここで、左右のロックバー14は、その中間部どうしを連結枠15で互いに連結することにより、支軸13の周りを同期して回転するようにしている。
又、このパレットロック装置10は左右のロックバー14を、パレットをロックする方向又は解除する方向に駆動するための駆動手段16を備え、この駆動手段16は前端部が左右方向の軸17を介して前記ベースプレート11に枢支されている電動シリンダ等からなる駆動機18と、この駆動機18の出力部、即ち、ピストンロッド19に連結されたリンク機構20とを備えている。
図4はこのリンク機構20の平面図である。図1と図4とに示すように、このリンク機構20は、下端部が前記ベースプレート11に左右軸心周りに回転可能に支持され、上端部がピストンロッド19に連接されている第1リンクアーム21と、下端部が前記ベースプレート11に左右軸心周りに回転可能に支持され、中間部ないし上端部が前記連結枠15を前方から受止める第2リンクアーム22と、第1リンクアーム21の中間部を第2リンクアーム22の上端部に連結する過剰動作吸収機構23とを備えている。
この過剰動作吸収機構23は、前端部が第1リンクアーム21の中間部に左右軸心周りに回転可能に連接させてあるシャフト24と、このシャフト24の後端部がその軸方向に移動可能に挿通されると共に、前記第2リンクアーム22の上端部に左右軸心周りに回転可能に連接させたブラケット25と、シャフト24の前端部に前記ブラケット25をシャフト24の後端に向かって付勢する例えば圧縮コイルバネ等の弾性体からなる弾性手段26とを備え、ブラケット25に対するシャフト24の過剰動作を吸収する。
一方、前記ロックバー14は連結枠15とベースプレート11とにわたって架着されている解除付勢手段27により連結枠15が前記第2リンクアーム22に押圧される方向(解除方向)に付勢されている。
そして、図1に示すように、ロックバー14は後端部が丸められた鏃形に形成され、その上にパレット40(以下、両面、片面の区別が必要な場合を除きパレット40と表記する。)が載っていないフリー状態では、前記解除付勢手段27と駆動手段16とによりその中間部がフォーク6の上面から突出し、下面がフォーク6の下面よりわずかに高い位置で水平に位置する解除位置に保持されるようにしている。
図5はパレット40に差込んだフォーク6を上部デッキボード41に当接するパレット検出位置に上昇させた状態における前記パレットロック装置10の側面図である。
前記解除付勢手段27の付勢力はパレット40の重量よりも弱く設定してあるので、フォーク6が上部デッキボード41の下面に当接する高さまで上昇すると、図5に示すように、ロックバー14は両面パレット40の重量で前記解除付勢手段27の付勢力に抗してロック位置の方向に回転する。
ところで、図1と図4とに示すように、前記ベースプレート11にはロックバー14がフォーク6の上面以下に移動していることを検出する例えば磁気センサからなるパレット検出手段32がブラケット42を介して支持されている。
又、このパレット検出手段32を駆動する磁石からなる駆動片43はアーム44及び連結枠15を介してロックバー14に支持され、図5に示すようにロックバー14の最高部位がフォーク6の上面の高さまで押し下げられたときに前記駆動片43がパレット検出手段32から離隔して、前記パレット検出手段32が例えばオンからオフに切替えられるようにしている。
これにより、後で詳述する動作モードがフリーモードからロック動作モードに切替えられて駆動機18が始動され、ピストンロッド19が後方に押し出される。そして、第2リンクアーム22が連結枠15に追い付いて当接した後、シャフト24がブラケット25に入り込み(過剰動作)、弾性手段26の付勢力が増大していく。
このように弾性手段26の付勢力が増大して解除付勢手段27の付勢力に打ち勝つと(後述の図7に、過剰動作量Xが下限値Aとなる位置として示す。)、第2リンクアーム22が連結枠15を介してロックバー14をロック位置(下部デッキボードに当接する位置)に向かって駆動する。
もっとも、弾性手段26を適当な組込み圧で組込んで、過剰動作なしにロックバー14をロック位置まで駆動するようにしてもよい。なお、前記弾性手段26の組込み高さ及び組込み圧は、図4に示すように、前記シャフト24の後端部に螺合させた調節ナット28により、駆動機18を短縮させた解除状態で前記第2リンクアーム22が連結枠15を受止めてロックバー14を解除位置に牽制するように調整される。
図6はロックバー14が両面パレット40の下部デッキボード46に当接するロック位置まで下げられた時の前記パレットロック装置の側面図である。この図6に示すように、ロックバー14がロック位置まで駆動されると、ロックバー14、連結枠15及び第2リンクアーム22は下部デッキボード46に牽制されるので、ピストンロッド19、第1リンクアーム21及びシャフト24のブラケット25に対する過剰動作量X(図7に示す)が更に増加し、例えば過剰動作量Xが上限値Bになると、ロックバー14が所定の圧力で下部デッキボード46に押圧され、ロックが完成する。
図4と図7とに示すように、前記シャフト24の後端部には調節ナット28の緩解を防止するために止めナット28aが螺合され、これら調節ナット28と止めナット28aとに挟持させた駆動片29により、ロック検出手段31を駆動するようにしている。
又、図7に示すように、前記ロック検出手段31は前記過剰動作吸収機構23のブラケット25にステー35を介して支持させた例えばポテンショメータで構成され、その入力軸36に固定したアーム37の先端に設けたピン38を前記駆動片29に形成したU字溝39に挿通することにより、過剰動作吸収機構23のブラケット25に対するシャフト24の過剰動作量Xを検出するようにしている。
図8はパレット40を荷置台に置き、フォーク6を上部デッキボード41から所定の距離以上離隔させた状態における前記パレットロック装置10の側面図である。この図8に示すように、パレット40を荷置台に置き、フォーク6を上部デッキボード41から所定の距離以上離隔させると、ピストンロッド19、第1リンクアーム21及びシャフト24に対してブラケット25、第2リンクアーム22、連結枠15及びロックバー14が過剰動作することになり、過剰動作量Xは前記上限値Bよりも大きくなる。
パレット40が荷置台に置かれ、フォーク6及びロックバー14を支障無くパレット40から抜取れる高さになると、過剰動作量Xは例えば所定値Cになるので、過剰動作量Xが所定値Cになると、駆動機18を逆作動させてロックを解除させる。
図9は片面パレット48をフォーク6で支持したときにロック動作を行い、ピストンロッド19が駆動限界位置に到達した状態における前記パレットロック装置10の側面図である。また、図10は、ピストンロッド19が解除位置及び駆動限界位置にあるときの第1リンクアームの状態を示す側面図である。
この図10と図4に示すように、前記ベースプレート11には、前記駆動機18が短縮されてピストンロッド19が解除位置に位置することを検出する例えば磁気スィッチからなる駆動検出手段33がブラケット45を介して支持されている。
この駆動検出手段33は前記駆動機18が短縮して前記ピストンロッド19及び第1リンクアーム21が駆動無の解除位置に位置するとき(図10(a)に示す)にオンになり、この第1リンクアーム21が解除位置から駆動有のロック位置方向に回転するとオフに切替えられるようにしている。
また、前記ベースプレート11には、前記駆動機18が駆動限界まで伸張されてピストンロッド19が駆動限界位置に位置することを検出する例えば磁気スィッチからなる駆動限界検出手段34がブラケット47を介して支持されている。
この駆動限界検出手段34は前記駆動機18が伸張して前記ピストンロッド19及び第1リンクアーム21が駆動限界位置に位置するとき(図10(b)に示す)にオンになり、この第1リンクアーム21が駆動限界位置から解除位置方向に回転するとオフに切替えられるようにしている。
以上の構成において、両面パレットと片面パレットとが混在する場合のパレットロック装置の動作について以下で説明する。
図11はこのパレットロック装置の制御手段50の機能ブロック図である。この図11に示すように、この制御手段50には、ロック検出手段31、パレット検出手段32、駆動検出手段33及び駆動限界検出手段34の出力信号が入力されており、入力値から異常の有無を検出する異常検出手段51、入力値に応じて後述の動作モードを設定する動作モード設定手段52、及び設定された動作モードに従って駆動機18の制御を行う駆動機制御手段53を備えている。
また、異常検出手段51には、例えばブザー、チャイム、警告灯、警告文字表示などの通報手段60が接続されており、パレットロック装置10に異常が発生したことや、その異常内容をオペレータに知らせる。
図12は、この制御手段50において実行される制御処理を示すフロー図であり、オーダピッキングトラックのメインキーをオンにした後、オフにするまでの間、適当な周期で繰返して実行される。
まず、異常検出手段51により、パレットロック装置10の各部分にエラーがあるか否かエラーチェック(S1)が行われ、エラー無しであることが確認されると、動作モード設定手段52により駆動機18の動作モードが設定され(S2)、このモード設定結果に従って駆動機制御手段53が駆動機18を制御する(S3)。
なお、エラーチェック(S1)において、異常が検出された時には、異常検出手段は、異常を検出したことを駆動機制御手段53に通知して駆動機18の駆動を停止し(S4)、更に、通報手段60によりオペレータに異常があることや、その異常内容を知らせる警報を発する(S5)。
ここで、検出される異常は、例えば、ロック検出手段31が過剰動作量としてB以上の値を検出しているときに、駆動検出手段33の出力値がオン(ピストンロッド19が解除位置にある。)になっている場合や、パレット検出手段32の出力値がオン(パレット無し)になっている場合等、各検出手段の出力値間に整合性がない状態である。
ところで、駆動機18の動作モードは、ロックバー14が解除位置に保持されるフリーモード、ロックバー14が解除位置からロック位置に駆動されるロック動作モード、ロックバー14がロック位置に保持されるロックモード、及びロックバー14がロック位置から解除位置に復帰する解除動作モードであり、これらの動作モードはこの順に繰返される。
図13は動作モード設定手段52が行う動作モード設定処理(S2)のフロー図である。この図13に示すように、動作モード設定処理(S2)では、まず、駆動検出手段33がオン(解除位置)であるか否かが判定され(S31)、オンであると判定されると、パレット検出手段32によりパレットが検出されているか否かが判定される(S32)。
ここで、パレット検出手段32がオンである(パレット非検出)と判定された場合には、動作モード設定手段52に記憶されている後述の片面パレット検出フラグFが0(片面パレット非検出)にリセットされ(S33)、動作モードがフリーモードに設定される(S34)。また、パレット検出手段32がオフである(パレット検出)と判定された場合には、片面パレット検出フラグFが1(片面パレット検出、S40参照)であるか否かが判定される(S35)。このとき、片面パレット検出フラグFが1であれば、動作モードはフリーモードに設定され(S34)、また、片面パレット検出フラグFが0であれば、動作モードはロック動作モードに設定される(S36)。
一方、駆動検出手段33のオン・オフの判定(S31)においてオフと判定された場合には、動作モードがロック動作モードであるか否かを判定する(S37)。ここで、動作モードがロック動作モードであると判定された場合には、過剰動作量XがB以上であるか否かを判定することによってロックが完成しているか否かを判定する。
即ち、ロックバー14がパレット40の下部デッキボード46に当接したとき、駆動機18の動作を連続させると、ロックバー14、連結枠15、第2リンクアーム22及びブラケット25に対してシャフト24、第1リンクアーム21及びピストンロッド19が更に過剰に動作することになり、弾性手段26が短縮されて、ロックバー14が下部デッキボード46に当接する圧力が増大する。前記弾性手段26の短縮量、即ち、過剰動作量Xが例えば上限値B以上になると、パレット40は十分強固にフォーク6に固定される状態、即ち、ロック状態が完成されるので、X≧Bか否かを判定することによってロックが完成しているか否かを判定することができる(S38)。
これに対して、フォーク6に支持されたパレットが片面パレットである場合には、ロックバー14はロック位置で牽制されることなく、前記過剰動作量XがAのままで駆動限界位置まで駆動され、駆動限界位置で駆動機18がそのストロークエンドに到達して牽制される。すなわち、片面パレット運搬時には、過剰動作量XがB以上になることはない。
このため、過剰動作量XがB以上であるか否かの判定(S38)において、X<Bである場合、駆動限界検出手段34がオン(駆動限界位置にある)であるか否かを確認する(S39)。駆動限界検出手段34がオフであれば、ロックバー14がロック位置に到達していない状態であるので、動作モードの変更はなく、ロック動作モードが継続される。逆に、駆動限界検出手段34がオンであれば、フォーク6に支持されたパレットは、下部デッキボードがない片面パレットであるので、動作モード設定手段52に記憶された片面パレット検出フラグFが1に変更され(S40)、動作モードが解除動作モードに設定変更される(S41)。
また、過剰動作量XがB以上であるか否かの判定(S38)において、ロックが完成している、即ち、X≧Bと判定されると、動作モードがロックモードに設定変更される(S42)。
動作モードがロック動作モードか否かの判定(S37)においてロック動作モードではないと判定された場合には、動作モードがロックモードであるか否かを判定し(S43)、ここでロックモードであると判定されると、パレット40を置く荷置面、即ち、ラックが検出されているか否かが判定され(S44)、検出されていると判定される場合には動作モードを解除動作モードに設定変更する(S45)。
前記ラック検出の判定(S43)は、荷置面にパレット40を置いたフォーク6が所定のパレット検出高さに下げられ、前記シャフト24のブラケット25に対する過剰動作量Xが所定値C以上になっているか否かにより判定される。
動作モードがロックモードであるか否かの判定(S43)においてロックモードではないと判定された場合には、動作モードが解除動作モードに設定されている場合であり、そのまま次の駆動機制御処理(S3)に移行する。
以上説明したように、片面パレットが検出されて片面パレット検出フラグFが1に変更されると、駆動検出手段33がオン(解除位置)でパレット検出手段32がオフ(パレット無し)の状態にならない限り、片面パレット検出フラグFが0に変更されず(S31→S32→S33)、フリーモードが継続されることになる(S31→S32→S35→S34)。即ち、パレットロック装置がパレットをロックしない状態に保持することができる。
次に、各動作モードでの駆動機18の動作について説明する。図14は、駆動機制御処理(S3)のフロー図である。この図14に示すように、駆動機制御処理では、モード設定処理(S2)で設定されたモードに従って駆動機制御手段53が駆動機18を制御するが、先ず、設定された動作モードがフリーモードであるか否かを判定し(S51)、フリーモードであれば、この駆動機制御手段53が駆動機18に出力している制御信号から、駆動機18が停止中であるか否かを判定し(S52)、停止中であればなにもせずに駆動機制御処理(S3)を終了する。
例えば解除動作モードからフリーモードに動作モードが切替わった直後(駆動機18は動作しているが、ピストンロッド19は解除位置にある。)など、フリーモードにおいて、駆動機18が停止中でない場合には、駆動機18を停止させてから(S53)、駆動機制御処理(S3)を終了する。
フリーモードの判定(S51)において、フリーモードではないと判定された場合には、動作モードがロック動作モードであるか否かを判定し(S54)、ロック動作モードであると判定された場合には、駆動機18が作動中か否かを判定し(S55)、駆動機18が作動中ではないと判定される場合には、駆動機18の作動開始させてから(S56)、駆動機制御処理(S3)を終了する。
ロック動作モードか否かの判定(S54)において、ロック動作モードではないと判定されると、続いてロックモードであるか否かが判定され(S57)、ここでロックモードであると判定されると、駆動機18が停止中か否かを判定し(S58)、停止中であれば何もせずに駆動機制御処理(S3)を終える。
ロック動作モードからロックモードに切替わった直後などには駆動機18が作動中であると判定されることがある。この場合には、駆動機18を停止させてから(S59)、駆動機制御処理(S3)を終了する。
ロックモードか否かの判定(S57)においてロックモードではないと判定されると、解除動作モードであるので、駆動機18が逆作動中であるか否かを判定し(S60)、逆作動中でなければ駆動機18の逆作動を開始させて(S61)、駆動機制御処理(S3)を終了する。
次回以降に繰返される制御手段50が行う制御処理において、駆動検出手段33がオン(解除位置)に切替わったことが検出されると(S31)、パレットが検出されていないことを確認してから(S32)、動作モードがフリーモードに設定され(S34)、駆動機18の逆動作が停止される(S51→S52→S53)。
なお、前記パレット検出手段32、駆動検出手段33、駆動限界検出手段34等のスイッチやセンサとしてはマイクロスイッチ、近接スイッチ、磁気センサ、ホトセンサ、圧力スイッチポテンショメータ、エンコーダ等を利用することができる。
また、上記実施の形態では、本発明のパレットロック装置をオーダピッキングトラックに適用した場合について説明したが、他のカウンタバランス型やリーチ型等のフォークリフトに対しても適用できる。
本発明のパレットロック装置は、両面パレット運搬時のロック忘れを防止でき、片面パレット運搬時には、パレットロック装置がパレットをロックしない状態に保持することができるという効果を有し、フォークリフト等に有用である。
本発明の側面図である。 本発明の平面図である。 本発明が適用されるオーダピッキングトラックの側面図である。 本発明のリンク機構の平面図である。 本発明のパレット検出時における側面図である。 本発明のロック動作モードにおける側面図である。 本発明の過剰動作吸収機構の側面図である。 本発明のラック検出時における側面図である。 本発明の片面パレット検出時における側面図である。 本発明の解除位置及び駆動限界位置の第1リンクアームを示す側面図である。 本発明の制御手段の機能ブロック図である。 本発明の制御処理のフロー図である。 本発明の動作モード設定処理のフロー図である。 本発明の駆動機制御処理のフロー図である。
符号の説明
6 フォーク
14 ロックバー
16 駆動手段
31 ロック検出手段
32 パレット検出手段
33 駆動検出手段
34 駆動限界検出手段
40 パレット
46 下部デッキボード
50 制御手段

Claims (2)

  1. フォーク上のパレットの有無を検出するパレット検出手段と、
    上記パレットの下部デッキボードを押圧して当該パレットをロックするロックバーと、
    上記ロックバーを、パレットをロックする方向又はロックを解除する方向に駆動する駆動機と、
    上記駆動機が、上記ロック方向への駆動時に、上記ロックバーを、ロック位置を越えて駆動限界まで駆動したか否かを検出する駆動限界検出手段と、
    上記駆動機と上記ロックバーとの間に介在された弾性手段と、
    上記ロック方向への駆動時における上記弾性手段の弾性変形量により上記ロックバーと上記下部デッキボードとの圧接の有無を検出するロック検出手段と、
    上記パレット検出手段がパレットを検出した状態で上記駆動限界検出手段が駆動限界まで駆動したことを検出したときに、上記ロックバーを解除方向に駆動して解除位置に戻した後、ロックバーを当該解除位置に保持する動作を上記駆動機に行わせる制御手段と、
    を備えたことを特徴とするフォークリフトのパレットロック装置。
  2. 上記制御手段が、上記パレット検出手段がフォーク上にパレットがないことを検出するまで、上記ロックバーを解除位置に保持する動作を上記駆動機に行わせることを特徴とする請求項1に記載のフォークリフトのパレットロック装置。
JP2003311180A 2003-09-03 2003-09-03 フォークリフトのパレットロック装置 Expired - Fee Related JP4278044B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311180A JP4278044B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 フォークリフトのパレットロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003311180A JP4278044B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 フォークリフトのパレットロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005075620A JP2005075620A (ja) 2005-03-24
JP4278044B2 true JP4278044B2 (ja) 2009-06-10

Family

ID=34412806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003311180A Expired - Fee Related JP4278044B2 (ja) 2003-09-03 2003-09-03 フォークリフトのパレットロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4278044B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10647559B2 (en) 2018-05-24 2020-05-12 Crown Equipment Corporation Fork integrated pallet clamp

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005075620A (ja) 2005-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4278044B2 (ja) フォークリフトのパレットロック装置
JP4270915B2 (ja) フォークリフトのパレットロック装置
JP4647269B2 (ja) フォークリフト
JP4201124B2 (ja) フォークリフトのパレットロック装置
JP4222499B2 (ja) フォークリフト
JP4817223B2 (ja) フォークリフト
JP3846862B2 (ja) フォークリフト
JP2003054887A (ja) フォークリフト
JP4737497B2 (ja) パレットロック装置
JP2003252596A (ja) フォークリフト
JP2004277083A (ja) フォークリフトのパレットロック装置
JP4262500B2 (ja) フォークリフトのパレットロック装置
JPH1143299A (ja) 搬送車両
JPH0615971Y2 (ja) フォークリフトの前方確認装置
JP3948710B2 (ja) フォークリフト
JP4286032B2 (ja) フォークリフトのパレットロック装置
JP2003341995A (ja) フォークリフトのパレットロック装置
JP2006103926A (ja) フォークリフト
JP2003261297A (ja) フォークリフトのパレットロック装置
JP3317486B2 (ja) 簡易リモコン装置付運搬車輌
JP2006021866A (ja) フォークリフト
JP4232954B2 (ja) フォークリフトのパレットロック装置
JP4767510B2 (ja) フォークリフト
JP2003341993A (ja) フォークリフトの制御装置
JP3274039B2 (ja) フオークリフトトラックの荷役装置制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090305

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4278044

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees