JP4273470B2 - 冷凍装置および冷凍装置の能力増加方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エコノマイザ−により冷凍能力の制御を行う冷凍装置に関するものであり、特に、コンビニエンスストア、ス−パ−マ−ケット、小型店舗のような負荷量に対して負荷変動の小さい冷蔵ショーケース、冷蔵庫に使用される冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、特開昭61−29648に記載の従来の冷凍装置の概略構成を示しており、同図において、1は冷媒を圧縮する圧縮機、2は圧縮機1から吐出される高圧冷媒を冷却して凝縮する凝縮器、3は凝縮器2から供給される冷媒を膨張させる膨張弁、4は膨張弁3において膨張された冷媒を蒸発させることにより熱吸収を行う蒸発器であって、その出力側は圧縮機1に接続されている。22は商用電源周波数を可変して出力するインバータ、29は圧縮機1の低圧側における冷媒圧力を検出する圧力検出器5の出力信号レベルに応じてインバータの出力周波数を制御する制御部である。23、24は上記インバータ22と圧縮機1を結ぶ電源ラインの途中に直列接続された電磁接触器と過電流継電器である。
【0003】
次に、動作を説明する。上記冷凍装置において、電源スイッチ(図示せず)を投入すると、電磁接触器23が閉じられてインバータ22から出力される電力が圧縮機1を駆動する電動機に供給されるため、電動機がインバータ22の出力周波数に応じた速度で圧縮機1を回転駆動する。
圧縮機1が駆動されると、圧縮冷媒が吐出されて冷凍サイクルを流れるために、これに伴って蒸発器4による冷却がおこなわれる。
ここで、冷却負荷が少なくなると、冷凍サイクルの低圧側における冷媒圧力が下がるために、これに応じて圧力検出器5から出力される出力信号レベルが低下する。
制御部29においては、圧力検出器5の信号レベルと基準値との差に応じてインバータ22の出力周波数を制御する。
つまり、圧力検出器5の出力信号レベルが基準値よりも低い場合には、制御部29がインバータ22を制御することによって出力周波数を下げる。電源周波数が下げられると、電動機の回転が下げられることから、圧縮機1の回転が低下して冷却能力が下がる。
このようにして冷却能力が下げられると、冷凍サイクルの低圧側における冷媒圧力が上昇して設定圧力に収束する。
また、冷却負荷が高い場合には、冷凍サイクルにおける低圧側の冷媒圧力が上昇する。この結果、制御部29はインバータ22をその出力周波数が上昇するように制御することにより、圧縮機1の回転数を上昇させて冷却能力を増加させる。
【0004】
また、図12は従来のエコノマイザー搭載冷凍装置の概略構成を示したもので、同図において1は冷媒を圧縮する圧縮機、2は圧縮機1から吐出された高圧冷媒を冷却して凝縮する凝縮器、3は後述の熱交換装置11で過冷却された冷媒を膨張させる膨張弁、4は膨張弁3において膨張された冷媒を蒸発させることにより熱吸収を行う蒸発器であり、これら1、2、3、4等から第1の冷凍サイクルを構成する。8は冷媒を圧縮する圧縮機、9は圧縮機8から吐出された高圧冷媒を冷却して凝縮する凝縮器、10は凝縮器9から供給される冷媒を膨張させる膨張弁、11は熱交換装置で、膨張弁10で膨張した冷媒と第1の冷凍サイクルの凝縮器2で凝縮した冷媒とが熱交換して、前記凝縮した冷媒が冷却されるとともに、前記膨張した冷媒は蒸発する。これら8、9、10、11等からエコノマイザ−である第2の冷凍サイクルを構成する。第2の冷凍サイクルにおいて、5は圧力を検知する圧力検出器、6は圧力検出器5の信号レベルに応じて圧縮機8を制御する制御部である。
【0005】
次に、動作を説明する。圧縮機1が駆動されると、圧縮冷媒が吐出されて第1の冷凍サイクルを流れる。冷媒は凝縮器2で冷却されて液冷媒となる。凝縮器2で凝縮された液冷媒は、11の熱交換装置で過冷却され、膨張弁3で急膨張した後、蒸発器4で熱吸収を行い冷蔵庫、ショーケース内の被冷却物を冷やす。
ここで、熱交換装置11で過冷却された液冷媒の過冷却度が大きくなると、圧力検出器5の信号レベルが低下する。制御部6は、圧力検出器5の信号レベルと基準値の差に応じて圧縮機8の運転を中断する。
つまり、圧力検出器5の信号レベルが基準値よりも低い場合には、圧縮機8の運転を切る。
また、圧縮機8の運転が中断されると、低圧が徐々に上昇をはじめ圧力検出器5の信号レベルが基準値を超えると、圧縮機8は運転を再開する。圧縮機8の運転が再開されると、熱交換装置11で凝縮器2を出た液冷媒を再度、過冷却する。また、エコノマイザ−は、通常室外に設置され、蒸発器4を内蔵するショ−ケ−ス、冷蔵庫が設置される室内とは最大30m程度の距離がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記インバータ冷凍装置のように圧縮機を可変制御するためのインバータ基板を製造するためには、多大なコストがかかる。特にコンビニエンスストアの冷蔵用冷凍機のように圧縮機の容量が大きいものは、インバータ装置の製造コストが大きい。
また、インバータはエネルギーロスが発生し、入力エネルギーが増えるといった問題点がある。
また、従来のエコノマイザーユニット搭載冷凍機では、エコノマイザー側の低圧を検知して圧縮機8を間欠制御するため、凝縮器を出た液冷媒の過冷却をとりすぎ、入力エネルギが増えるという問題点がある。また、メイン側の負荷変動に応じた、エコノマイザーユニット内の圧縮機制御の追従性が良くない。
さらに、従来のエコノマイザーユニット搭載冷凍機では、エコノマイザー側の圧縮機8の起動発停回数が多いため、エネルギーロスも多くなる。
また、エコノマイザーユニット搭載の冷凍機では、凝縮器2を出た液冷媒は過冷却されているため外気温度より約10〜20℃ほど低くなる。従って、この液冷媒はショーケース、冷蔵庫の膨張弁に流入するまでの間に、外気と熱交換しやすく、エコノマイザーユニットを搭載しない冷凍装置に比べて過冷却の効果が失われやすい。従って、冷凍機と室内側を連結している配管の断熱材を厚く巻く必要がある。
さらに、従来の冷凍装置でショ−ケ−スが増加するような負荷が増加する場合は、冷凍装置の能力アップのために冷媒流量が増加し、熱源機側ユニットと負荷側ユニットとを接続する配管も配管径の大きなものに交換する必要があった。そのため費用の増加が大きかった。
【0007】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、ショ−ケ−ス等の負荷変動に対応するのに、設備費用を低減した、省エネルギ−で、負荷変動への追従性のよい冷凍装置を得ることを目的とする。
また、過冷却後の液配管の断熱が簡易化できる冷凍装置を得ることを目的とする。
また、ショ−ケ−ス等が省スペ−ス化できる冷凍装置を得ることを目的とする。
また、凝縮器の改良により省エネルギ−を図った冷凍装置を得ることを目的とする。
また、電力の平準化、電力料金を低減できる冷凍装置を得ることを目的とする。
また、過冷却効率を向上し、省エネルギ−を図った冷凍装置を得ることを目的とする。
また、冷凍装置でショ−ケ−スが増加するような負荷が増加する場合にも、既設の配管を再利用等することにより、費用の増加を抑えて負荷増加に対応することを目的とする。
【0008】
また、負荷量は大きいが、負荷変動量は比較的小さい、コンビニエントストア等の庫内温度が冷蔵温度であるショ−ケ−ス等を冷却するのに適した冷凍装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の冷凍装置は、
第1の圧縮機および第1の凝縮器を有した熱源機側ユニットと、第1の減圧装置および第1の蒸発器とを有した負荷側ユニットとが配管接続された第1の冷凍サイクルを備えた冷凍装置であって、
前記第1の圧縮機より容量が小さく前記冷凍装置の負荷変動量に見合った容量の第2の圧縮機と、第2の凝縮器と、第2の減圧装置と、前記第1の冷凍サイクルの前記第1の凝縮器と前記第1の減圧装置との間を流れる冷媒と熱交換を行う熱交換装置とが、配管接続されてエコノマイザーを構成している第2の冷凍サイクルを、前記第1の冷凍サイクルの前記第1の凝縮器と前記第1の減圧装置との間の既設配管を流れる液冷媒を冷却するように設け、
前記冷凍装置の負荷の増加に際し、前記第1の圧縮機の容量を増加させずに、前記第2の冷凍サイクルの運転により、前記熱交換装置で前記第1の冷凍サイクルの前記第1の凝縮器と前記第1の減圧装置間の液冷媒を冷却して冷却能力を増加させる冷凍装置において、
前記熱交換装置が蓄熱式熱交換装置であり、
前記第1の冷凍サイクルの低圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出器と、
前記蓄熱式熱交換装置の前記第1の冷凍サイクルを構成する冷媒回路をバイパスするバイパス回路と、
前記バイパス回路と、前記蓄熱式熱交換装置の前記第1の冷凍サイクルを構成する冷媒回路とに、それぞれ設けられた流量制御装置とを備え、
前記圧力検出器の検出圧力および前記蓄熱式熱交換装置の蓄冷量により、前記流量制御装置を制御して、前記バイパス回路と前記蓄熱式熱交換装置の前記第1の冷凍サイクルを構成する冷媒回路とに流れる冷媒流量を制御可能としているものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1である冷凍装置の冷凍サイクルを示している。図1において、1は冷媒を圧縮する第1の圧縮機、2は第1の圧縮機から吐出された高圧冷媒を冷却して凝縮する第1の凝縮器、3は後述の熱交換装置11で過冷却された液冷媒を膨張させる第1の膨張弁(第1の減圧装置)、4は第1の膨張弁3において膨張された冷媒を蒸発させることにより熱吸収を行う第1の蒸発器で、これを内蔵するショーケース、冷蔵庫内を冷却する。なお、図1においては、熱交換装置11と第1の圧縮機1との間に、第1の膨張弁3と第1の蒸発器4とを直列に接続したものを1組設けているが、熱交換装置11と第1の圧縮機1との間に、この組合せのものを複数並列に接続し、複数の第1の蒸発器で、それぞれ、ショ−ケ−スまたは冷蔵庫を冷却するのが一般的である。これら第1の圧縮機1、第1の凝縮器2、第1の膨張弁3、第1の蒸発器4等より第1の冷凍サイクルを構成する。また、8は冷媒を圧縮する第2の圧縮機で容量は第1の圧縮機1より小さく、例えば第1の圧縮機1の1/6程度である。9は第2の圧縮機8から吐出された高圧冷媒を冷却して凝縮する第2の凝縮器、10は第2の凝縮器9から供給される冷媒を膨張させる第2の膨張弁(第2の減圧装置)、11は熱交換装置で、第2の膨張弁10で膨張した冷媒と第1の冷凍サイクルの第1の凝縮器2で凝縮した冷媒とが熱交換して、前記膨張した冷媒は蒸発し、前記凝縮した冷媒は過冷却される。これら第2の圧縮機8、第2の凝縮器9、第2の膨張弁10、熱交換装置11等で第2の冷凍サイクルを構成し、第2の冷凍サイクルからエコノマイザ−を構成する。13は第1の冷凍サイクルの低圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出器、14は圧力検出器13の検出圧力に応じて第2の圧縮機8を運転または停止するため電磁接触器7を開閉制御する制御装置である。
【0022】
次に動作を説明する。第1の冷凍サイクルでは、冷媒は第1の圧縮機1で圧縮される。高温高圧となったガス冷媒は、第2の凝縮器2に送られる。第2の凝縮器2ではガス冷媒が外気との熱交換により凝縮・液化して高温高圧の液冷媒となる。第2の凝縮器2で凝縮された液冷媒は熱交換装置11で第2の冷凍サイクルの冷媒と熱交換し、第2の冷凍サイクルの冷媒を蒸発させ、自身は過冷却され、液配管を通じて負荷側へと送られる。ここで、第1の冷凍サイクルの液冷媒の過冷却をとる熱交換装置11としては、プレート熱交換器、二重管熱交換器等が使用される。
負荷側に送られた冷媒は第1の膨張弁3で膨張し、第1の蒸発器4で熱吸収を行い冷蔵庫、ショーケース内の被冷却物を冷やす。過冷却が増えると、第1の冷凍サイクルの冷凍能力が増える。
複数の第1の蒸発器4を設けた場合は、過冷却後の冷媒がそれぞれの第1の蒸発器4に分岐配管により流される。
【0023】
ここで、冷却負荷が少なくなると、第1の冷凍サイクルの低圧側における冷媒圧力が下がる。これに応じて圧力検出器13の信号レベルが低下すると、制御装置14は圧力検出器13の信号レベルと基準値との差に応じて第2の圧縮機8の運転を制御する。すなわち、圧力検出器13の出力信号レベルが基準値よりも低い場合には電磁接触器7を切り第2の圧縮機8への通電が遮断される。
そこで、熱交換装置11で熱交換する熱量が減少することにより、第1の凝縮器2で凝縮された冷媒の過冷却度も減少し、第1の冷凍サイクルの冷凍能力が下がる。このようにして、冷却能力が下げられると、第1の冷凍サイクルの低圧側における冷媒圧力が上昇して設定圧力に収束する。
【0024】
また、冷却負荷が高い場合には、第1の冷凍サイクルにおける低圧側の冷媒圧力が上昇する。そこで、圧力検出器13の出力信号レベルが基準値よりも高くなると、電磁接触器7が入り第2の圧縮機8に通電される。この結果、制御装置14は上記のように第1の圧縮機8を連続運転させるように制御することによって、熱交換装置11で熱交換される熱量を増大させる。そして、第1の凝縮器2で凝縮された冷媒の過冷却度を増加させることによって、第1の冷凍サイクルの第1の蒸発器4の冷凍能力を上げる。
第2の圧縮機8は上記のように制御装置14により運転、停止が制御され、電磁接触器7を間欠的に作動することにより、間欠運転をする。従って、熱交換装置11で熱交換する熱量が増減され、第1の冷凍サイクルの冷凍能力が増減される。
【0025】
図2は、コンビニエントストア、小型店舗の庫内温度が冷蔵温度(例えば−5℃〜10℃)であるショ−ケ−ス、冷蔵庫の一日の経時的な冷凍負荷及びそれに対応した冷凍装置の冷凍能力の例を示したものである。
図2(a)は、横軸に一日の時間をとり、縦軸にこれらのショ−ケ−ス、冷蔵庫の冷凍負荷をとっている。図2(a)に示すように、これらのショ−ケ−ス、冷蔵庫は、大きな冷凍負荷量とそれに比べて比較的小さな負荷変動量を有することに特徴がある。すなわち、図2(a)に示すように、大きな冷凍負荷量が大きなベ−ス部分と小さな変動部分から成っている。また、これらのショ−ケ−ス、冷蔵庫は、8時〜16時の間に来客による店内温度の上昇、ショ−ケ−ス内の被冷却物を出し入れするために蓋の開閉などにより、負荷が大きくなる。
図2(b)は、図2(a)の負荷変動に対して、エコノマイザ−(第2の冷凍サイクル)を間欠的に運転することにより、第1の冷凍サイクルの冷凍能力を変化させたものである。
冷蔵庫、ショーケースの負荷が大きくなると、上記で説明したように第2の冷凍サイクルの第2の圧縮機8の運転時間が長くなる。従って、第1の冷凍サイクルの液冷媒は熱交換装置11で第2の冷凍サイクルの冷媒と熱交換し十分に過冷却される。従って、第1の冷凍サイクルの第1の蒸発器4の冷凍能力は図2(b)に示すように、ショーケース、冷蔵庫の負荷に応じて、段階的に対応制御することが可能となる。
以上のように、ショ−ケ−ス等の負荷変動に対応するのに、容量の大きな第1の圧縮機1の容量を直接制御する必要はなく、エコノマイザ−の運転、停止により、ショ−ケ−ス等の負荷変動量に見合った小容量の第2の圧縮機8を制御することにより負荷対応が良好となり、また、省エネルギ−が図れる。
また、第1の冷凍サイクルの低圧側の圧力を検出することにより、エコノマイザ−の運転、停止を制御しているので、従来のエコノマイザ−搭載冷凍装置に比べて凝縮器をでた液冷媒の過冷却をとりすぎることがなく、ショ−ケ−ス等の負荷変動に迅速、適確に対応でき、入力エネルギ−が増加するのを防止できる。
さらに、制御を第2の圧縮機の間欠制御(ON−OFF制御)としているので、インバータ装置を必要とせず、製品の製造コストも低減することができる。
そこで、この冷凍装置は、特に、コンビニエントストア、小型店舗のショ−ケ−スに設けられ、負荷が大きく、要求冷凍能力が大きいが、負荷変動の小さい、庫内温度が冷蔵温度であるショ−ケ−ス、冷蔵庫に使用すると性能が最適に発揮できる。
【0026】
実施の形態2.
実施の形態1では、圧力検出器13で検出された信号レベルにより制御装置14が電磁接触器7を間欠的に制御していたが、図3の実施の形態2の冷凍装置の冷凍サイクルに示すように圧力検出器13で検出された信号レベルにより制御装置14がインバータ12を制御し出力周波数を変化させ、第2の圧縮機8の回転を変速制御することにより、熱交換装置11での熱量を制御することも可能である。その他の構成(前記の第1の膨張弁3と第1の蒸発器4とを複数接続する構成も併せて)は前記実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
【0027】
第1の冷凍サイクルにおいて、冷却負荷が減少したとき、第1の冷凍サイクルの低圧側における冷媒圧力が下がるために、これに応じて圧力検出器13の信号出力レベルが低下する。
圧力検出器13の出力信号レベルが基準値より低くなると、制御装置14がインバータ12を制御することによって出力周波数を下げる。電源周波数が下げられると、第2の圧縮機8の電動機の回転が下げられ、第2の圧縮機8の容量が低下し熱交換器11で熱交換される熱量が下がる。
熱交換器11で熱交換される熱量が下がると第1の凝縮器2を出た液冷媒の過冷却度が下がり、第1の蒸発器4の冷却能力が下がる。
【0028】
また、冷却負荷が高い場合には、第1の冷凍サイクルにおける低圧側の冷媒圧力が上昇する。この結果、制御装置14はインバータ12をその出力周波数が上昇するように制御することにより、第2の圧縮機8の電動機の回転数を上昇させて熱交換装置11で熱交換する熱量を増加させる。
この結果、第1の凝縮器2を出た液冷媒の過冷却度が増加し、第1の蒸発器4の冷却能力が増加する。
このように、第2の圧縮機8の電動機回転数の制御をインバータを用いて行うことによって、第1の冷凍サイクルの液冷媒の過冷却を連続的に制御することができ、実施の形態1で示した間欠制御より、第1の冷凍サイクルの第1の蒸発器4の負荷変動に対する冷凍能力の追従性が良くなる。また、実施の形態1で示した間欠制御より、第2の冷凍サイクルの第2の圧縮機8の起動発停回数が少なくなり、冷凍装置の消費電力量が低減できる。さらに、第2の冷凍サイクルの第2の圧縮機8は第1の冷凍サイクルの第1の圧縮機1の1/6程度の容量であるため、第2の圧縮機8を制御するインバータ装置の製造コストは、従来のインバータ冷凍装置のインバータ装置の製造コストに比べて、低減することができる。また、容量制御する圧縮機の容量が従来のインバータ冷凍装置の圧縮機に比べて小さいため、インバータ部でのエネルギーロスも小さく、消費電力も低減することが出きる。
【0029】
図4は上記実施の形態2に関し、図4(a)は、実施の形態1と同じショーケース、冷蔵庫の冷凍負荷を示し、図4(b)は、この負荷に対応して冷凍装置を運転した時の冷凍能力を模式的に表したものである。
8時〜16時にかけてショーケース、冷蔵庫の負荷が高くなると、上記で説明したように第2の冷凍サイクルの第2の圧縮機8の出力周波数が負荷量に応じて連続的に制御されて高くなる。従って、第1の冷凍サイクルの液冷媒は熱交換装置11で第2の冷凍サイクルの冷媒と熱交換し、負荷量に対応良く過冷却される。従って、第1の冷凍サイクルの第1の蒸発器4の冷凍能力は図4(b)に示すように、ショーケース、冷蔵庫の負荷に応じて、連続的に制御することが可能となる。そこで、冷凍能力は図2で示した間欠制御よりショ−ケ−ス冷凍負荷の変動に対する追従性が良くなる。
本実施の形態の冷凍装置も前記実施の形態1の冷凍装置と同様、コンビニエントストア、小型店舗のショ−ケ−スに設けられ、負荷が大きく、そこで要求冷凍能力が大きいが、負荷変動の小さい、庫内温度が冷蔵温度であるショ−ケ−ス、冷蔵庫に使用するのが最適である。
【0030】
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態1および実施の形態2の第1の凝縮器2と第2の凝縮器9を一体型の構造とし、図5に示すようにその熱交換器のフィンを共有した一体型凝縮器としたものである。また、図6は実施の形態3の冷凍サイクルを模式的に示したものである。なお、第2の圧縮機8を制御する圧力検出器13、制御装置14は記載を省略したが、実施の形態1、2と同様に制御する。
図において、25は一体型凝縮器を表している。その他の構成(前記の第1の膨張弁3と第1の蒸発器4とを複数接続する構成も併せて)は前記の実施の形態1、2と同様であり、説明を省略する。
【0031】
次に動作を説明する。第1の蒸発器4の冷凍負荷が小さいとき、冷凍サイクルの低圧側の圧力が下がり、第2の圧縮機8の運転を間欠制御するものでは、実施の形態1で説明したように第2の圧縮機8が停止する。第2の圧縮機8が停止すると第2の冷凍サイクルには冷媒が流れないため、第2の凝縮器9の配管にも冷媒が流れないので、熱交換の必要がなくなる。従って、第1の圧縮機1、第1の凝縮器2、第1の膨張弁3および第1の蒸発器4からなる第1の冷凍サイクルの第1の凝縮器2は、第2の凝縮器9が使用していたフィンも活用することができ、表面伝熱面積が増加する。
また、第2の圧縮機8の運転を変速制御するものでは、第2の圧縮機8の運転が全速でない(減速している)とき一体型凝縮器25のフィンの表面伝熱面積に余剰部分が生じる。
従って、第1の凝縮器2の凝縮能力を向上することができ、高圧圧力が低くなるため、冷凍装置の消費電力を低減することができ、省エネルギーとなる。また、第2の圧縮機8の制御を間欠制御、連続制御に関係なく、第1の凝縮器2と第2の凝縮器9のフィンを共有化することにより、第1の凝縮器2と第2の凝縮器9を別々に設置するより、省スペース化が図れる。
【0032】
実施の形態4.
図7は、実施の形態1および実施の形態2の冷凍サイクルの具体的な設置を示すものである。図において、15は第1の冷凍サイクルの第1の圧縮機1、第1の凝縮器2を搭載した熱源機側ユニットであり、通常は室外または室内でも店舗外に設置される。また、16は、第1の冷凍サイクルの第1の膨張弁3及び第1の蒸発器4を内蔵する負荷側ユニットであるショーケース、冷蔵庫であり、第2の冷凍サイクルであるエコノマイザ−を内蔵する。負荷側ユニット16は室内または店舗内に設置される。熱源機側ユニット15と第1のユニット16を高圧配管(液配管)18、低圧配管(ガス配管)19とで接続する。
なお、図7では、負荷側ユニット16を1台記載しているが、複数とするのが一般的である。その場合、エコノマイザ−は複数の負荷側ユニット16(ショ−ケ−ス、冷蔵庫)のうちの1台内に設置される。
【0033】
次に動作を説明する。第1の圧縮機1を吐出した高圧のガス冷媒は第1の凝縮器2で外気との熱交換により凝縮・液化して高温高圧の液冷媒となる。液冷媒は液配管18を通じて負荷側ユニット16へと送られる。負荷側ユニット16に送られた液冷媒はショーケース、冷蔵庫内のエコノマイザ−内の熱交換装置11で過冷却され、第1の膨張弁3で膨張し、第1の蒸発器4で蒸発し、ショ−ケ−ス、冷蔵庫内の被冷却物を冷却する。ショ−ケ−ス、冷蔵庫が複数ある場合は、熱交換装置11で過冷却された冷媒が並列の分岐管により流される。従来のエコノマイザ−搭載冷凍機では、室外に設置されたエコノマイザ−で第1の凝縮器2を出た液冷媒を過冷却する。通常のコンビニエンスストア、小型店舗の場合、室外に設置したエコノマイザ−を設置した熱源機側ユニットと室内に設置したショーケースは30m程度の液配管、低圧配管によって接続されているため、室外で過冷却をとった液冷媒が室内のショーケースまで移送される際、外気との熱交換をおこし、過冷却の効果が減るため、これを防ぐために室外と室内のユニットをつなぐ液配管に断熱材を厚く巻く必要がある。しかし、この実施の形態による冷凍装置では、過冷却をとるエコノマイザ−が室内側の負荷側ユニット16であるショ−ケ−スなどの内部に設置されているため、液冷媒の過冷却は室内側で行われる。このように、過冷却を室内側で行うことによって、過冷却をとった液冷媒と外気との熱交換を防ぐことができる。
従って、エコノマイザ−をショーケース、冷蔵庫16内に配置することによって、液配管18の冷媒温度はエコノマイザ−を搭載しない冷凍機と変わらないため、液配管18にまく断熱材の量をエコノマイザーユニットを搭載しない冷凍機並みに抑えることができる。
【0034】
実施の形態5.
実施の形態1および実施の形態2の冷凍サイクルの具体的な設置の別の例を図8に示す。図8において、15は、冷媒を圧縮する第1の圧縮機1、第1の圧縮機1から吐出される高圧冷媒を冷却して凝縮する第1の凝縮器2を搭載した熱源機側ユニットである。この熱源機側ユニット15内に第2の冷凍サイクルであるエコノマイザ−を搭載する。16は第1の凝縮器2から供給される冷媒を膨張させる第1の膨張弁3、第1の膨張弁3において膨張された冷媒を蒸発させることにより熱吸収を行う第1の蒸発器4を内蔵する負荷側ユニットであるショ−ケ−ス、冷蔵庫であり、熱源機側ユニット15と負荷側ユニットであるショ−ケ−ス、冷蔵庫16を高圧配管(液配管)18、低圧配管(ガス配管)19で接続する。なお、図8では、負荷側ユニット(ショ−ケ−ス、冷蔵庫)16を1台記載しているが、複数とするのが一般的である。
【0035】
このように、エコノマイザ−を、室外または室内でも店舗外に設ける熱源機側ユニット15内に配置することによって、室内に設ける負荷側ユニット16であるショ−ケ−ス、冷蔵庫を省スペース化することができる。
【0036】
本実施の形態は、次のように活用することができる。
例えば、今般の薬事法の改正により、コンビニエントストアなどで栄養ドリンクの販売が可能となった。これに伴い、これらを新規に陳列するショ−ケ−スが必要となり、コンビニエントストア等では、ショ−ケ−スの追加による冷凍装置の負荷能力が増加する傾向にある。
ショ−ケ−スが増加して冷凍装置の負荷が増大すれば、室外又は店舗外の熱源機側ユニットの能力も大きくし、冷凍装置の能力を大きくする必要があり、これに対して従来は、コンビニエントストア等の場合、室外又は店舗外の熱源機側ユニットの圧縮機能力を例えば、6馬力使用であれば、7.5馬力等に容量アップして対応していた。また、圧縮機の容量アップにより冷媒配管を流れる冷媒量が増えるため、配管の圧力損失が増えるのを防止するために、店舗内の負荷側ユニット16であるショ−ケ−スと室外又は店舗外の熱源機側ユニット15とを接続する低圧配管(ガス配管)18を圧縮機容量6馬力時の配管径25.4mmから31.75mmに太くする必要があり、配管も交換していた。
本実施の形態によれば、前記の能力アップに対しては、従来ある熱源機側ユニット15に圧縮機容量が1馬力以下の第2の圧縮機8を持つエコノマイザ−を付加することによって、第1の凝縮器2を出た液冷媒の過冷却度を熱交換装置によってあげ、冷凍能力を上昇させることで対応できる。また、第1の冷凍サイクルの第1の圧縮機1の容量が変わらないので、冷媒配管を流れる冷媒流量も変化しない。このため、店舗内のショ−ケ−スと室外又は店舗外の熱源機側ユニット15とを接続する客先配管(延長配管)である前記の低圧配管(ガス配管)の配管径を大きくする必要はない。従って、既存の客先配管(延長配管)をリサイクルして使用することができる。
なお、従来の客先配管(延長配管)を管径の大きな配管へ交換するのは、冷凍装置の要求負荷増加状態により変化し、例えば、第1の圧縮機1の容量を7.5馬力から10馬力へ増加させる場合は、低圧側配管径は同径で、高圧側配管径を大きくする必要があり、また、第1の圧縮機1の容量を6馬力から10馬力に増加させる場合は、両方の配管径を大きくする必要があった。
本実施の形態では、いずれの場合も、既存の客先配管(延長配管)を使用できる。さらに、本実施の形態では、エコノマイザ−で冷凍装置の能力アップを行うので、第1の冷凍サイクルの第1の圧縮機1、第1の凝縮器2及びこれらを接続する配管も再利用できる。
前記の通り、本実施の形態によれば、ショ−ケ−スの増加等による冷凍装置の能力アップに際して、第1の冷凍サイクル側は、客先配管(延長配管)や第1の圧縮機1、第1の凝縮器2、これらを接続する配管等は既存のものを使って、要求能力アップに見合った能力のエコノマイザ−を付加することにより、能力アップの工事費用をできるだけ低減して、要求能力アップが可能となる。
特に、コンビニエントストア等においては、店舗用のショ−ケ−スと室外又は店舗外の熱源機側ユニット15とが離れていることが多く、これらを接続する客先配管(延長配管)が長くなるので、既設の配管が使えるメリットは大となる。
なお、冷凍装置の能力アップの要求に対応するのに、第1の冷凍サイクルの第1の圧縮機1、第1の凝縮器2、既設の客先配管(延長配管)等を変えずに、エコノマイザ−を付加して対応することは、前記の実施の形態4の場合にも適用でき、同様の効果が得られる。
【0037】
実施の形態6.
図9はこの発明の実施の形態6である冷凍装置の冷凍サイクルを示している。この冷凍装置は図9に示すように、1は冷媒を圧縮する第1の圧縮機、2は圧縮機1から吐出された高圧冷媒を冷却して凝縮する第1の凝縮器、3は後述の蓄熱式熱交換装置26で過冷却された液冷媒を膨張させる第1の膨張弁(第1の減圧装置)、4は第1の膨張弁3において膨張された冷媒を蒸発させることにより熱吸収を行う第1の蒸発器でコンビニエンスストア等のショーケース・冷蔵庫を冷却する。これら第1の圧縮機1、第1の凝縮器2、第1の膨張弁3、第1の蒸発器4等で第1の冷凍サイクルを構成する。また、8は冷媒を圧縮する第2の圧縮機で圧縮機の容量が第1の圧縮機1の容量の1/6程度のものである。9は第2の圧縮機8から吐出された高圧冷媒を冷却して凝縮する第2の凝縮器、10は第2の凝縮器9から供給される冷媒を膨張させる第2の膨張弁(第2の減圧装置)、26は第1の凝縮器2で凝縮された液冷媒を過冷却する蓄熱式熱交換装置で、通常の蓄冷剤が蓄熱槽となる容器内に収容され、第2の膨張弁10で膨張した冷媒が蓄冷剤により蒸発し、蓄冷剤に冷熱を付与し、この蓄冷剤の冷熱で第1の凝縮器2で凝縮された冷媒を過冷却するものである。
これら第2の圧縮機8、第2の凝縮器9、第2の膨張弁10、蓄熱式熱交換装置26等で第2の冷凍サイクルを構成し、第2の冷凍サイクルでエコノマイザ−を構成する。また、13は第1の冷凍サイクルの低圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出器、14は検出した圧力により後述の第1の電磁弁30、第2の電磁弁31を開閉する制御装置、27は、第1の冷凍サイクルにおいて蓄熱式熱交換装置26をバイパスするバイパス回路、30はバイパス回路27に設けられ、冷媒の流れを変更する第1の電磁弁、31は第1の冷凍サイクルの冷媒が蓄熱式熱交換装置26で熱交換する場合、熱交換しない場合により開閉される第2の電磁弁である。
なお、図9においては、蓄熱式熱交換装置26と第1の圧縮機1との間に、第1の膨張弁3と第1の蒸発器4とを直列に接続したものを1組設けているが、蓄熱式熱交換装置26と第1の圧縮機1との間に、この組合せのものを複数並列に接続し、複数の第1の蒸発器4で、それぞれのショ−ケ−スまたは冷蔵庫を冷却するのが一般的である。
【0038】
次に動作を説明する。第1の冷凍サイクルでは、冷媒は第1の圧縮機1で圧縮される。高温高圧となったガス冷媒は、第1の凝縮器2に送られる。第1の凝縮器2ではガス冷媒が外気との熱交換により凝縮・液化して高温高圧の液冷媒となる。第1の凝縮器2で凝縮された液冷媒は蓄熱式熱交換装置26で蓄冷剤と熱交換し過冷却され、液配管を通じて負荷側へと送られる。このように冷媒が過冷却されると、冷凍能力が増加する。
負荷側に送られた冷媒は第1の膨張弁3で膨張させ、第1の蒸発器4で熱吸収を行い冷蔵庫、ショーケース内の被冷却物を冷やす。
複数の第1の蒸発器4がある場合は、過冷却後の冷媒が分岐管により流され、それぞれのショ−ケ−ス等を冷却する。
【0039】
また、第2の冷凍サイクルでは、冷媒は第2の圧縮機8で圧縮される。高温高圧となったガス冷媒は、第2の凝縮器9に送られる。第2の凝縮器9ではガス冷媒が外気との熱交換により凝縮・液化して高温高圧の液冷媒となる。高温高圧となった冷媒は第2の膨張弁10で膨張され、蓄熱式熱交換装置26で蓄冷剤と熱交換され、蒸発し、低温低圧のガス冷媒となる。
コンビニエンスストアなどでは、夜間ショーケース等扉の開閉が少なくなるため第1の冷凍サイクルの第1の蒸発器4の冷凍負荷が下がる。第1の冷凍サイクルの第1の蒸発器4の冷凍負荷が小さくなると、第1の冷凍サイクルの低圧が下がるため、これを検出した圧力検出器13の信号レベルと基準値の差に応じて制御装置14が電磁弁30、電磁弁31の開閉を制御する。すなわち、圧力検出器13の出力信号レベルが基準値よりも低い場合には、電磁弁31を閉じ、電磁弁30を開く。電磁弁31が閉じられると、第1の冷凍サイクルの冷媒は蓄熱式熱交換装置26通過しなくなるため、蓄熱式熱交換装置26では蓄冷剤と熱交換されなくなる。従って、第2の冷凍サイクルが常に運転し続けているため、第2の冷凍サイクルが蓄熱式熱交換装置26で発生する熱量は、蓄熱式熱交換器26内の蓄冷剤を冷やすことにより貯えられる。
【0040】
ここで昼間ショーケースなどの扉開閉が頻繁になる時間帯になると、第1の冷凍サイクルの第1の蒸発器4の冷却負荷が高くなる。第1の冷凍サイクルの冷却負荷が高くなると、第1の冷凍サイクルの低圧圧力は上昇するため、これに応じて圧力検出器13の信号レベルが上昇する。圧力検出器13の信号レベルが上昇すると制御装置14は、圧力検出器13の信号レベルと基準値との差に応じて電磁弁30、電磁弁31の開閉を制御する。すなわち、圧力検出器13の出力信号レベルが基準値より高い場合には、電磁弁30を閉じ、電磁弁31を開く。電磁弁31が開かれると第1の冷凍サイクルの第1の凝縮器2を出た冷媒は蓄熱式熱交換装置26で蓄冷剤と熱交換することにより、第1の冷凍サイクルの液冷媒が過冷却される。第1の冷凍サイクルの液冷媒が過冷却されると、前記のように第1の冷凍サイクルの第1の蒸発器4の冷却能力が増大する。
蓄熱式熱交換装置26の蓄冷剤に蓄冷するのは、夜間に限定するものではなく、昼間も蓄冷することにより、第2の冷凍サイクルの第2の圧縮機の容量を小さくできる。
【0041】
このように、実施の形態7に示す冷凍装置を用いることによって、夜間のショーケース負荷の小さい時間帯に蓄熱式熱交換装置26に蓄冷し、昼間、電力量がピークとなる時間帯にその蓄冷熱量を利用することにより、電力の平準化が図れる。また昼間に比べて深夜電力料金は安価なため、夜間に蓄熱し、その熱量を昼間に利用する方が非蓄熱時に比べて電力料金は安くなる。
また、過冷却を付与する熱交換装置を蓄熱式熱交換装置26としたので、第2の冷凍サイクル側(エコノマイザ−側)の第2の圧縮機の容量を、第1の冷凍サイクルの負荷変動に見合うように選択する融通性が増し(例えば、より小容量の圧縮機にできる)、また、蓄熱量を有効に使うことにより、省エネルギ−が図れるとともに、設備費用も低減できる。
さらに、電磁弁30、31を流量制御装置として、圧力検出器13の検出圧力により、それぞれの流量を制御するようにしてもよい。このようにすることにより、ショ−ケ−スや冷蔵庫の負荷変動に精度良く対応できる。さらに、蓄熱式熱交換装置26の蓄冷量を測定し、蓄冷量を加味して、それぞれの流量を制御することにより一層負荷変動への対応が良くなる。
【0042】
実施の形態7.
また、上記実施の形態1〜実施の形態6において、第1の冷凍サイクルおよび第2の冷凍サイクルの冷媒にハイドロフルオロカーボンR404AまたはハイドロフルオロカーボンR507を用いる。
【0043】
R404Aは組成上従来の冷凍装置に用いられていた冷媒R22に比べて密度が高いため、 R404Aを冷媒に用いた場合、第1の冷凍サイクルに流れる冷媒循環量GはR22に比べて1.4倍程度となる。この結果、R404AとR22で同じ過冷却度をとった場合、過冷却効果は冷媒循環量の多いR404Aの方が有利である。熱交換装置11や蓄熱式熱交換装置26で熱交換される熱量は過冷却効果の多いR404Aの方が多くなるため、同じ冷却能力を発生するには圧縮機8の負荷を軽減することができる。このため、この発明の冷凍装置では装置の冷凍能力を上げることができ、消費電力を低減することができる。また、上記R507を冷媒として用いた場合も同様の効果を生じる。
【0044】
冷媒として、R22とR404Aの比較を第1の冷凍サイクルの冷凍能力比較表と図10の第1の冷凍サイクルのモリエル線図により説明する。
第1の冷凍サイクルの冷媒循環量Gは、吸入ガス比容積をv、第1の圧縮機1の押しのけ量をVとして、G(Kg/h)=V( m3/h)/v( m3/Kg)で算出されるが、第1の冷凍サイクルの蒸発温度ETを−5℃、第1の圧縮機1の吸入ガス温度18℃、第1の圧縮機1の押しのけ量Vを24.9m3/h(4.5KWスクロ−ル圧縮機の例)とした場合の第1の冷凍サイクルの冷凍能力の比較を表1に、また、モリエル線図を図10に示す。
表1に示すように、R22とR404Aの冷凍能力Qは、過冷却を5度と同じにした場合、それぞれ、67419KJ/h、77526KJ/hとなり、R404Aの方が大となる。
従って、同じ冷却能力を発生するには、R404Aの方がエコノマイザ−の第2の圧縮機8の負荷を軽減できる。
【0045】
【表1】
【0046】
前記の各実施の形態に記載の冷凍装置は、全体の冷凍負荷量は大きいが、負荷変動量は比較的小さい負荷特性の被冷却物を冷却するのに特に、好ましく使われるものである。
第1の冷凍サイクルの大きな容量の第1の圧縮機で冷凍負荷の大きなベ−ス部分に対応し、比較的小さな負荷増分である変動部分は、第2の冷凍サイクルの小容量の第2の圧縮機で対応するものである。
このようにすることで、負荷変動部分に見合った容量の第2の圧縮機を選択することにより、負荷変動への良好な対応を図り、また、大容量の第1の圧縮機により負荷変動部分に対応することによるエネルギ−の無駄の発生や制御設備費用の増大を防止し、省エネルギ−及び設備費用の低減を図るものである。即ち、第1の冷凍サイクルとは別に、さらに第2の冷凍サイクルを設けても設備費用的にも充分採算がとれるものとなる。
本冷凍装置として好ましく使われる圧縮機の容量としては、第1の圧縮機の容量は、6馬力〜10馬力程度であり、第1の圧縮機と第2の圧縮機との容量比は、6対1〜10対1程度である。
本冷凍装置を使うのに最適な例が、前記の負荷特性を持ち、コンビニエントストア、小型店舗の庫内温度が冷蔵温度(例えば、−5℃〜10℃)であるショ−ケ−ス、冷蔵庫用の冷凍装置である。
庫内温度が冷蔵温度であるショ−ケ−ス、冷蔵庫用の冷凍装置を選択するのは、コンビニエントストア、小型店舗においては、ショ−ケ−ス等は、庫内温度が冷蔵温度(例えば、−5℃〜10℃)のものと冷凍温度(例えば、−5℃未満)のものとがあるが、被冷却物の取扱量は、冷蔵温度のものが圧倒的に多く、そこで冷蔵温度のショ−ケ−ス、冷蔵庫が多くなり、これらの冷凍装置としては冷凍能力の大きなものが要求されることと、被冷却物の出し入れ等により負荷変動はあるが、比較的小さいことによる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の第1の発明に係る冷凍装置によれば、第1の圧縮機、第1の凝縮器、それぞれ第1の減圧装置を有し、並列に接続された複数の第1の蒸発器等を配管接続した第1の冷凍サイクルと、第1の圧縮機より容量の小さな第2の圧縮機、第2の凝縮器、第2の減圧装置、熱交換装置等を配管接続し、エコノマイザ−を構成する第2の冷凍サイクルとを備え、第2の冷凍サイクルの運転により、熱交換装置で第1の冷凍サイクルの第1の凝縮器と第1の減圧装置間の冷媒を冷却する冷凍装置において、第2の冷凍サイクルの第2の圧縮機の運転速度を変速制御して第1の冷凍サイクルの冷凍能力を制御するので、ショ−ケ−ス等の負荷変動に対応するのに、容量の大きな第1の圧縮機を直接制御する必要はなく、エコノマイザ−により、小容量の第2の圧縮機を制御することにより、負荷対応が良好となり、かつ、省エネルギ−が図れるとともに、第2の圧縮機の運転速度を変速制御することによって、第1の冷凍サイクルの液冷媒の過冷却度を連続的に制御することができ、負荷変動に対する冷凍装置の冷凍能力の追従性が良くなる。また、第2の圧縮機を変速制御することで、起動発停回数が少なくなり、消費電力量が低減できる。さらに、第2の冷凍サイクルの第2の圧縮機は第1の冷凍サイクルの第1の圧縮機より低容量であるため、第2の圧縮機を制御する制御装置(例えば、インバ−タ装置)の費用が低減できる。
【0048】
また、この発明の第2の発明に係る冷凍装置によれば、第1の圧縮機、第1の凝縮器、それぞれ第1の減圧装置を有し、並列に接続された複数の第1の蒸発器等を配管接続した第1の冷凍サイクルと、第1の圧縮機より容量の小さな第2の圧縮機、第2の凝縮器、第2の減圧装置、熱交換装置等を配管接続し、エコノマイザ−を構成する第2の冷凍サイクルとを備え、第2の冷凍サイクルの運転により、熱交換装置で第1の冷凍サイクルの第1の凝縮器と第1の減圧装置間の冷媒を冷却する冷凍装置において、第1の冷凍サイクルの低圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出器を有し、この圧力検出器の検出圧力により、第2の冷凍サイクルの第2の圧縮機の運転を制御して第1の冷凍サイクルの冷凍能力を制御するので、ショ−ケ−ス等の負荷変動に対応するのに、容量の大きな第1の圧縮機1を直接制御する必要がなく、エコノマイザ−により、小容量の第2の圧縮機を制御することにより、負荷対応が良好となり、かつ、省エネルギ−が図れるとともに、第1の冷凍サイクルの低圧側の圧力を検出することにより、第2の圧縮機を制御しているので、従来のエコノマイザ−搭載冷凍装置に比べてショ−ケ−ス等の負荷変動に迅速、適確に対応できる。
【0049】
また、この発明の第3の発明に係る冷凍装置によれば、第2の発明において、第2の圧縮機の運転制御が間欠制御であるので、第2の発明の効果に加えて、インバータ装置を必要とせず、製品の製造コストも低減することができる。
【0050】
また、この発明の第4の発明に係る冷凍装置によれば、第2の発明において、第2の圧縮機の運転制御が変速制御であるので、第2の発明の効果に加えて、第1の冷凍サイクルの液冷媒の過冷却度を連続的に制御することができ、負荷変動に対する冷凍装置の冷凍能力の追従性が良くなる。また、第2の圧縮機を変速制御することで、起動発停回数が少なくなり、消費電力量が低減できる。さらに、第2の冷凍サイクルの第2の圧縮機は第1の冷凍サイクルの第1の圧縮機より低容量であるため、第2の圧縮機を制御する制御装置(例えば、インバ−タ装置)の費用が低減できる。
【0051】
また、この発明の第5の発明に係る冷凍装置によれば、第1の発明乃至第4の発明において、エコノマイザ−をショ−ケ−スまたは冷蔵庫内に設けたので、第1の発明乃至第4の発明の効果に加えて、高圧配管(液配管)中の過冷却した液冷媒と外気との熱交換を防ぐのに必要な断熱材の量が減少できる。または、配管の断熱が簡易化できる。
【0052】
また、この発明の第6の発明に係る冷凍装置によれば、第1の発明乃至第4の発明においおて、エコノマイザ−を熱源機側ユニットに設けたので、第1の発明乃至第4の発明の効果に加えて、第2の負荷側ユニットであるショ−ケ−ス、冷蔵庫を省スペ−ス化できる。
【0053】
また、この発明の第7の発明に係る冷凍装置によれば、第1の発明乃至第4の発明において、第1の凝縮器と第2の凝縮器を一体型凝縮器とし、フィンを共通のフィンとしたので、第1の発明乃至第4の発明の効果に加えて、第2の圧縮機を運転していないとき、もしくは、第2の圧縮機の運転が全速でないとき一体型凝縮器のフィンの表面伝熱面積に余剰部分が生じる。そこで第1の凝縮器の凝縮能力が向上し、第1の冷凍サイクルの高圧圧力を下げることができる。従って、消費電力を低減することができ、省エネルギ−効果が得られる。
また、第2の圧縮機の制御を間欠制御、連続制御に関係なく、第1の凝縮器と第2の凝縮器のフィンを共有化することにより、第1の凝縮器と第2の凝縮器を別々に設置するより、省スペース化が図れる。
【0054】
また、この発明の第8の発明に係る冷凍装置によれば、第1の圧縮機、第1の凝縮器、それぞれ第1の減圧装置を有し、並列に接続された複数の第1の蒸発器等を配管接続した第1の冷凍サイクルと、第1の圧縮機より容量の小さな第2の圧縮機、第2の凝縮器、第2の減圧装置、熱交換装置等を配管接続し、エコノマイザ−を構成する第2の冷凍サイクルとを備え、第2の冷凍サイクルの運転により、熱交換装置で第1の冷凍サイクルの第1の凝縮器と第1の減圧装置間の冷媒を冷却する冷凍装置において、熱交換装置を蓄熱式熱交換装置とし、第2の冷凍サイクルで蓄冷するとともに、この蓄冷熱で第1の冷凍サイクルの冷媒を冷却するので、ショ−ケ−ス等の負荷変動に対応するのに、容量の大きな第1の圧縮機を直接制御する必要はなく、エコノマイザ−により、小容量の第2の圧縮機を制御することにより負荷対応が良好となり、かつ、省エネルギ−が図れるとともに、また、夜間のショーケース負荷の小さい時間帯に蓄熱式熱交換装置に蓄冷し、昼間、電力量がピークとなる時間帯に、その蓄冷熱量を利用することにより、電力の平準化が図れる。また昼間に比べて深夜電力は料金が安価なため、夜間に蓄熱し、その熱量を昼間に利用する方が、昼間、冷凍機の出力を最大で運転させるよりも電力料金が安くなる。
【0055】
また、この発明の第9の発明に係る冷凍装置によれば、第8の発明において、第1の冷凍サイクルの低圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出器と、第1の冷凍サイクルに設け、蓄熱式熱交換装置をバイパスするバイパス回路とを備え、圧力検出器の検出圧力によりバイパス回路を流れる冷媒量を制御するので、第8の発明の効果に加えて、圧力検出器の検出圧力により、バイパス回路の流量を制御するので、第1の冷凍サイクルの負荷変動への追従性が一層良くなる。
【0056】
また、この発明の第10の発明に係る冷凍装置によれば、第1の発明乃至第9の発明において、使用冷媒をハイドロフルオロカ−ボンR404Aまたはハイドロフルオロカ−ボンR507としたので、第1の発明乃至第9の発明の効果に加えて、冷媒にR22を用いるより過冷却効果が増大する。この結果、熱交換装置で熱交換される熱量が増え、第2の冷凍サイクルの第2の圧縮機の消費電力を低減することができ、冷凍装置全体の消費電力を低減できる。
【0057】
また、この発明の第11の発明に係る冷凍装置によれば、第1の発明乃至第10の発明の冷凍装置を庫内温度が冷蔵温度であり、コンビニエントストア、ス−パ−マ−ケットまたは小型店舗に設置されるショ−ケ−スまたは冷蔵庫に使用されるので、庫内温度が冷蔵温度である、コンビニエントストア等のショ−ケ−スは、負荷量は大きが、負荷変動量は負荷量に比べて小さく、大きな負荷量のベ−ス部分を第1の圧縮機で対応し、小さな変動部分を容量の小さな第2の圧縮機で対応することができ、第1の発明乃至第11の発明の冷凍装置を最も適切に利用することができ、それぞれの効果を確実に発揮できる。
【0058】
また、この発明の第12の発明に係る冷凍装置は、第1の圧縮機、第1の凝縮器、それぞれ第1の減圧装置を有し、並列に接続された複数の第1の蒸発器等を配管接続した第1の冷凍サイクルを備えた冷凍装置において、冷凍装置の能力増加に際し、第1の圧縮機の容量を増加させずに、第1の圧縮機より容量の小さな第2の圧縮機、第2の凝縮器、第2の減圧装置、熱交換装置等を配管接続し、エコノマイザ−を構成する第2の冷凍サイクルを追加し、かつ、熱源機側ユニットと負荷側ユニットとを接続する既設配管である高圧配管と低圧配管のうち、少なくとも一方を再利用し、第2の冷凍サイクルの運転により、熱交換装置で第1の冷凍サイクルの第1の凝縮器と第1の減圧装置間の液冷媒を冷却するので、既設配管の高圧配管と低圧配管を再利用し、設備費用の低減を図りながら冷凍装置の能力アップが可能となる。特に、熱源機側ユニットを店舗外に設置した場合は、熱源機側ユニットと負荷側ユニットを接続する配管が長くなり、本構成による効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る冷凍装置の冷凍サイクルを示す図。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る冷凍装置の冷凍負荷及び冷凍能力の関係を示す図。
【図3】 この発明の実施の形態2に係る冷凍装置の冷凍サイクルを示す図。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る冷凍装置の冷凍負荷及び冷凍能力の関係を示す図。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る冷凍装置における一体型凝縮器を示す図。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る冷凍装置の冷凍サイクルを示す図。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る冷凍装置の配置状態を示す概略構成図。
【図8】 この発明の実施の形態5に係る冷凍装置の配置状態を示す概略構成図。
【図9】 この発明の実施の形態6に係る冷凍装置の冷凍サイクルを示す図。
【図10】 この発明の実施の形態7に係る冷凍装置を説明するモリエル線図。
【図11】 従来のインバータ冷凍装置の冷凍サイクルを示す図。
【図12】 従来のエコノマイザーユニット搭載の冷凍装置の冷凍サイクルを示す図。
【符号の説明】
1 第1の圧縮機、 2 第1の凝縮器、 3 第1の減圧装置、 4 第1の蒸発器、 8 第2の圧縮機、 9 第2の凝縮器、 10 第2の減圧装置、 11 熱交換装置、 13 圧力検出器、 15 熱源機側ユニット、 16 負荷側ユニット、 18 高圧配管(液配管)、 19 低圧配管(ガス配管)、 25 一体型凝縮器、 26 蓄熱式熱交換装置、 27 バイパス回路。
Claims (6)
- 第1の圧縮機および第1の凝縮器を有した熱源機側ユニットと、第1の減圧装置および第1の蒸発器とを有した負荷側ユニットとが配管接続された第1の冷凍サイクルを備えた冷凍装置であって、
前記第1の圧縮機より容量が小さく前記冷凍装置の負荷変動量に見合った容量の第2の圧縮機と、第2の凝縮器と、第2の減圧装置と、前記第1の冷凍サイクルの前記第1の凝縮器と前記第1の減圧装置との間を流れる冷媒と熱交換を行う熱交換装置とが、配管接続されてエコノマイザーを構成している第2の冷凍サイクルを、前記第1の冷凍サイクルの前記第1の凝縮器と前記第1の減圧装置との間の既設配管を流れる液冷媒を冷却するように設け、
前記冷凍装置の負荷の増加に際し、前記第1の圧縮機の容量を増加させずに、前記第2の冷凍サイクルの運転により、前記熱交換装置で前記第1の冷凍サイクルの前記第1の凝縮器と前記第1の減圧装置間の液冷媒を冷却して冷却能力を増加させる冷凍装置において、
前記熱交換装置が蓄熱式熱交換装置であり、
前記第1の冷凍サイクルの低圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出器と、
前記蓄熱式熱交換装置の前記第1の冷凍サイクルを構成する冷媒回路をバイパスするバイパス回路と、
前記バイパス回路と、前記蓄熱式熱交換装置の前記第1の冷凍サイクルを構成する冷媒回路とに、それぞれ設けられた流量制御装置とを備え、
前記圧力検出器の検出圧力および前記蓄熱式熱交換装置の蓄冷量により、前記流量制御装置を制御して、前記バイパス回路と前記蓄熱式熱交換装置の前記第1の冷凍サイクルを構成する冷媒回路とに流れる冷媒流量を制御可能としていることを特徴とする冷凍装置。 - 前記エコノマイザーを前記負荷側ユニットに設けたことを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
- 前記エコノマイザーを前記熱源機側ユニットに設けたことを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
- 前記第1の凝縮器と前記第2の凝縮器とを一体に構成し、さらにフィンを共通としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の冷凍装置。
- 使用冷媒をハイドロフルオロカ−ボンR404Aまたはハイドロフルオロカ−ボンR507としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍装置。
- 第1の圧縮機および第1の凝縮器を有した熱源機側ユニットと、第1の減圧装置および第1の蒸発器とを有した負荷側ユニットとが配管接続された第1の冷凍サイクルを備えた冷凍装置であって、
前記熱源機側ユニットと前記負荷側ユニットとを接続する既設配管である高圧配管と低圧配管を再利用し、
前記第1の圧縮機より容量が小さく前記冷凍装置の負荷変動量に見合った容量の第2の圧縮機と、第2の凝縮器と、第2の減圧装置と、前記第1の冷凍サイクルの前記第1の凝縮器と前記第1の減圧装置との間を流れる冷媒と熱交換を行う熱交換装置とを、配管接続した第2の冷凍サイクルを追加し、
前記冷凍装置の負荷の増加に際し、前記第1の圧縮機の容量を増加させずに、前記第2の冷凍サイクルの運転により、前記熱交換装置で前記第1の冷凍サイクルの前記第1の凝縮器と前記第1の減圧装置との間の既設配管を流れる液冷媒を冷却して、冷却能力を増加させる冷凍装置の能力増加方法において、
前記熱交換装置を蓄熱式熱交換装置とし、
前記第1の冷凍サイクルの低圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出器と、
前記蓄熱式熱交換装置の前記第1の冷凍サイクルを構成する冷媒回路をバイパスするバイパス回路と、
前記バイパス回路と、前記蓄熱式熱交換装置の前記第1の冷凍サイクルを構成する冷媒 回路とに、それぞれ設けられた流量制御装置とを備え、
前記圧力検出器の検出圧力および前記蓄熱式熱交換装置の蓄冷量により、前記流量制御装置を制御し、前記バイパス回路と前記蓄熱式熱交換装置の前記第1の冷凍サイクルを構成する冷媒回路とに流れる冷媒の流量を制御する、ことを特徴とする冷凍装置の能力増加方法。
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