JP3499171B2 - 蓄熱式冷却装置 - Google Patents

蓄熱式冷却装置

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JP3499171B2 JP30423199A JP30423199A JP3499171B2 JP 3499171 B2 JP3499171 B2 JP 3499171B2 JP 30423199 A JP30423199 A JP 30423199A JP 30423199 A JP30423199 A JP 30423199A JP 3499171 B2 JP3499171 B2 JP 3499171B2
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誠司 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食品等を冷却保
存する冷蔵ショーケース等を冷却する冷凍サイクルにお
いて、蓄積された冷熱(蓄熱)を利用することにより、
熱源機の電力負荷の平準化や熱源機容量の削減を図ると
ともに、食品保存に伴う電力料金を削減する蓄熱式冷却
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、第1の従来の蓄熱式冷却装置の
概略構成を示すブロック図である。図8に示す蓄熱式冷
却装置においては、蓄冷運転と蓄冷利用運転の二つの運
転モードがあり、まず、蓄冷運転の動作について説明す
る。蓄冷運転は、開閉弁SV1およびSV3を開けると
ともにSV2を閉じ、二つの冷蔵用ショーケースと冷蔵
用熱交換器ユニット120の蓄冷用熱交換器121とに
並列に液冷媒を流すことによっておこなわれる。
【0003】具体的には、これら開閉弁SV1、SV2
およびSV3の操作によって、熱交換器105aおよび
膨張弁104aを備えた第1の冷蔵用ショーケースと、
熱交換器105bおよび膨張弁104bを備えた第2の
冷蔵用ショーケースと、蓄冷用熱交換器121と、が互
いに並列接続され、さらにこれら並列接続された構成に
冷蔵用冷凍機(圧縮機、熱源側熱交換器等から構成され
るユニット)が接続される。
【0004】ここで、蓄冷用熱交換器121は、他方の
蓄冷用熱交換器122を流れるブライン(不凍液)を氷
点下に冷却させる。この冷却されたブラインは、ブライ
ンポンプ110によって蓄熱槽140内の蓄熱熱交換器
141に循環され、これにより蓄熱槽140内は冷熱を
蓄えること(蓄熱)ができる。なお、この蓄熱は、蓄熱
槽140内に満たされた蓄熱材である水を凍結させるこ
とにより、すなわち氷の形態を維持することによって達
成される。
【0005】一方、冷蔵用ショーケース側においても液
冷媒が循環しているため、ショーケース内部も冷却され
る。よって、この蓄冷運転では、蓄熱槽140への蓄熱
をおこないつつ、同時に冷蔵用ショーケース内部の食品
の冷却もおこなっている。しかしながら、業務上、冷蔵
用ショーケース内部の食品の冷却を優先させることが必
要となるため、この優先処理をおこなうものとして、蓄
冷用熱交換器121の出口側に、吸入圧力調整弁SPR
が設置されている。
【0006】吸入圧力調整弁SPRは、ショーケースの
冷却負荷が大きくなった場合、蓄冷用熱交換器121に
流れる冷媒量を少なくするため、調整弁を閉じるように
動作するものである。なお、この調整弁は、ショーケー
スの冷却負荷が増大すると、これにともなってショーケ
ース側の圧力が高くなることから、この圧力変化に応じ
て決定される量だけ閉じられる。これにより、ショーケ
ース側の冷媒流量が確保され、ショーケース内部をより
冷却することができる。
【0007】また、吸入圧力調整弁SPRは、逆にショ
ーケースの冷却負荷が小さくなった場合には、ショーケ
ース側の圧力が低くなることから、この圧力に応じた量
だけ調整弁を開き、蓄冷用熱交換器121に流れる冷媒
量を増加させる。これにより、蓄熱槽140内において
十分な蓄熱をおこなうことができる。
【0008】つぎに、蓄冷利用運転の動作について説明
する。蓄冷利用運転時には、開閉弁SV1およびSV3
を閉じるとともにSV2を開き、二つの並列に接続され
た冷蔵用ショーケースと冷蔵用熱交換器ユニット120
の放冷用熱交換器123とに直列に液冷媒を流すことに
よっておこなわれる。
【0009】ここで、放冷用熱交換器123は、他方の
放冷用熱交換器124に流れるブラインによって冷却さ
れる。なお、この冷却は、放冷用熱交換器124に流れ
るブラインが、ブラインポンプ110によって蓄熱熱交
換器141へと循環されるとともに、蓄熱槽140内の
氷によって冷却されることにより果たされている。
【0010】この放冷用熱交換器123の冷却によっ
て、冷蔵用冷凍機101aから流入した液冷媒が過冷却
され、この過冷却された液冷媒が膨張弁104a、10
4bにおいて絞られることで低圧低温の二相冷媒とな
り、各冷蔵用ショーケースの内部の食品が冷却保存され
る。
【0011】また、この際、蓄熱槽140内の蓄熱熱交
換器141を介して冷却されたブラインは、冷凍用熱交
換器132にも循環し、冷凍用熱交換器131に流れる
液冷媒をも過冷却させることができる。これにより、熱
交換器105cおよび膨張弁104cを備えた冷凍用シ
ョーケースに対しても蓄冷利用運転が可能となってい
る。
【0012】このようにして、たとえば夜間等に冷蔵用
ショーケースの冷却負荷が小さくなった場合に、この冷
却負荷の低下に応じて生じる冷蔵用冷凍機の余剰能力を
利用することにより、蓄熱槽140内に冷熱を蓄えるこ
とができる。そして、昼間等の冷却負荷の大きい時間帯
に、蓄熱槽140の蓄熱を利用することにより、液冷媒
の過冷却を得ることができる。この蓄熱の利用により、
昼間に必要となる冷凍機容量を削減することができると
ともに、夜間電力の有効利用と昼間電力の需要削減、い
わゆる電力負荷平準化が図られている。
【0013】また、第2の従来の蓄熱式冷却装置とし
て、たとえば、特開昭64−10062号公報に開示の
「蓄熱式空気調和装置」が知られている。図9は、この
「蓄熱式空気調和装置」の概略構成を示すブロック図で
ある。図9に示す「蓄熱式空気調和装置」は、同じ構成
の二つの空調ユニットXを有し、各空調ユニットXは、
それぞれ1台の室外ユニットAに対して、1台の室内ユ
ニットBが接続された、いわゆるセパレート型の構造と
なっている。
【0014】そして、上記した室外ユニットAには、圧
縮機201と、冷房運転時には図中実線に示すように、
また暖房運転時には図中破線に示すように接続を切り換
える第1四路切換弁202と、冷房運転時には凝縮器、
暖房運転時には蒸発器となる室外熱交換器203と、冷
房運転時には冷媒液量を調節し、暖房運転時には冷媒の
減圧機構となる第1流量制御弁204と、冷媒中の液冷
媒を除去するためのアキュムレータ207とが配置され
ている一方、上記室内ユニットBには、冷房運転時に冷
媒の減圧機構となり、暖房運転時には冷媒液量を調節す
る減圧機構としての第2流量制御弁205と、冷房運転
時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器となる室内熱交換
器206とが配置されている。
【0015】上記した各機器201〜207は、冷媒配
管208aおよび208bによって、冷媒の流通可能に
順次接続されており、室外熱交換器203で付与された
熱を室内熱交換器206での熱交換により室内空気に移
動させる主冷凍回路210が構成されている。
【0016】一方、上記した室外ユニットAに対して、
蓄熱媒体としての水を内蔵してなる共通の蓄熱槽212
が配置されている。この蓄熱槽212の水中には、蓄熱
媒体と配管内部の媒体との熱交換をおこなう第1コイル
213よりも短いコイル長を有する第2コイル214と
がそれぞれ1対ずつ設けられている。
【0017】そして、上記した空調ユニットXの主冷凍
回路210の第1流量制御弁204および第2流量制御
弁205間の液管208aには冷媒の流れを開閉制御す
る電磁開閉弁215が介設されており、その電磁開閉弁
215と第1流量制御弁204との間の液管208aお
よび第1四路切換弁202とアキュムレータ207との
間の吸入管208bからそれぞれ第1分岐管216aお
よび216bが延びて、その一方の第1分岐管216a
は第3流量制御弁217を介して上記した蓄熱槽212
の第1コイル213の一方の接続口に、他方の第1分岐
管216bは第1コイル213の他方の接続口にそれぞ
れ接続され、蓄熱槽212内で蓄熱媒体である水と冷媒
との熱交換を可能にしている。
【0018】また、上記した第1流量制御弁204と電
磁開閉弁215との間の液管208aおよび電磁開閉弁
215と第2流量制御弁205との間の液管208aか
らも第2分岐管218aおよび218bがそれぞれ延び
ており、それらは上記した蓄熱槽212の第2コイル2
14の両接続口に接続され、蓄熱槽212内の水と冷媒
との熱交換を可能にしている。
【0019】さらに、一方の第1分岐管216aおよび
室内熱交換器206と第1四路切換弁202との間の吸
入管208bに跨って、第2四路切換弁219が介設さ
れており、蓄熱運転、冷房運転等の運転モードに応じて
配管の接続を相互に切り換える構成となっている。
【0020】このように、特開昭64−10062号公
報に開示の「蓄熱式空気調和装置」によれば、1台の蓄
熱槽212を複数の空調ユニットXで共通に利用してい
るので、各空調ユニット毎に蓄熱槽を配置したもののよ
うに、各空調ユニットの蓄熱槽の所要容量と規格容量と
の差に基づく剰余容量が集積されることがなく、装置全
体の容量を減少させることができるとともに、蓄熱槽2
12の利用効率をも可及的に向上させることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た第1の従来の蓄熱式冷却装置においては、ブラインポ
ンプ、蓄冷用熱交換器、放冷用熱交換器、膨張タンク、
ブライン等が必要であり、設備が複雑かつ大型であるた
め、高価なものとなり、特に、比較的小規模なスーパー
マーケットやコンビニエンスストアなどには、適用でき
ないという問題点があった。
【0022】また、上記した第2の従来の蓄熱式冷却装
置においては、第1の従来の蓄熱式冷却装置において必
要であったブラインポンプ、膨張タンク、ブラインが不
要であるため、構成が簡単で小型、安価な設備を実現す
ることができるが、夜間に負荷が全くなくなる空調用途
を対象とし、冷蔵用途のように夜間にも負荷がある場合
に対する考慮が全くなされていないため、室内熱交換器
を冷蔵用ショーケースに置き換えただけでは、蓄熱槽内
の蓄熱材の温度が高い場合に蓄熱用熱交換器に集中的に
冷媒が流れてしまい、冷蔵用ショーケースには全く冷媒
が流れずに食品の冷却保存ができないという問題があっ
た。
【0023】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、冷蔵ショーケース等の利用側熱
交換器の冷却負荷を優先的に処理することができる上
に、比較的小規模のスーパーマーケットやコンビニエン
スストアにも適用可能であり、安価で簡単かつ小型の構
成の蓄熱式冷却装置を得ることを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかる蓄熱式冷却装置
にあっては、第1の圧縮機、第1の熱源側熱交換器、第
1の減圧機および第1の利用側熱交換器を環状に接続す
ることで冷凍サイクルを構成する第1の冷却系と、冷熱
を蓄える第1の蓄熱熱交換器および蓄熱槽と、を具備し
た蓄熱式冷却装置であって、前記第1の蓄熱熱交換器を
前記第1の利用側熱交換器に並列に接続することによっ
て前記第1の利用側熱交換器の冷却運転と前記蓄熱槽の
蓄熱とを併行におこなう第2の運転モードと、前記第1
の蓄熱熱交換器を前記第1の利用側熱交換器に直列に接
続することによって前記第1の利用側熱交換器の冷却運
転をおこなうとともに当該第1の利用側熱交換器の冷却
能力を前記蓄熱槽における過冷却量に応じて増加させる
第3の運転モードと、の間を切り替える運転モード切替
手段を備えたものにおいて、前記第2の運転モードにお
いて、前記第1の蓄熱熱交換器への冷媒の流れを抑制し
前記第1の利用側熱交換器への冷媒の流れを優先させる
流量制御手段として、前記第1の蓄熱熱交換器の入口側
と出口側にそれぞれ設置された温度センサと、該第1の
蓄熱熱交換器の入口側に接続され該2つの温度センサの
検出温度の差に基づいて開度を制御される第1の蓄熱減
圧機を設けたことを特徴とする。この発明によれば、冷
蔵ショーケース等の利用側熱交換器の冷却負荷の処理を
蓄熱槽への蓄冷に対して優先させることができる。つぎ
の発明にかかる蓄熱式冷却装置にあっては、第1の圧縮
機、第1の熱源側熱交換器、第1の減圧機および第1の
利用側熱交換器を環状に接続することで冷凍サイクルを
構成する第1の冷却系と、冷熱を蓄える第1の蓄熱熱交
換器および蓄熱槽と、を具備した蓄熱式冷却装置であっ
て、前記第1の蓄熱熱交換器を前記第1の利用側熱交換
器に並列に接続することによって前記第1の利用側熱交
換器の冷却運転と前記蓄熱槽の蓄熱とを併行におこなう
第2の運転モードと、前記第1の蓄熱熱交換器を前記第
1の利用側熱交換器に直列に接続することによって前記
第1の利用側熱交換器の冷却運転をおこなうとともに当
該第1の利用側熱交換器の冷却能力を前記蓄熱槽におけ
る過冷却量に応じて増加させる第3の運転モードと、の
間を切り替える運転モード切替手段を備えたものにおい
て、前記第2の運転モードにおいて、前記第1の蓄熱熱
交換器への冷媒の流れを抑制し前記第1の利用側熱交換
器への冷媒の流れを優先させる流量制御手段として、前
記第1の蓄熱熱交換器の出口側に設置された温度センサ
及び圧力検出装置と、該第1の蓄熱熱交換器の入口側に
接続され該温度センサの検出温度と該圧力検出装置の検
出値から算出される冷媒の飽和温度との差に基づいて開
度を制御される第1の蓄熱減圧機を設けたことを特徴と
する。この発明によれば、冷蔵ショーケース等の利用側
熱交換器の冷却負荷の処理を蓄熱槽への蓄冷に対して優
先させることができる。つぎの発明にかかる蓄熱式冷却
装置にあっては、第1の圧縮機、第1の熱源側熱交換
器、第1の減圧機および第1の利用側熱交換器を環状に
接続することで冷凍サイクルを構成する第1の冷却系
と、冷熱を蓄える第1の蓄熱熱交換器および蓄熱槽と、
を具備した蓄熱式冷却装置であって、前記第1の蓄熱熱
交換器を前記第1の利用側熱交換器に並列に接続するこ
とによって前記第1の利用側熱交換器の冷却運転と前記
蓄熱槽の蓄熱とを併行におこなう第2の運転モードと、
前記第1の蓄熱熱交換器を前記第1の利用側熱交換器に
直列に接続することによって前記第1の利用側熱交換器
の冷却運転をおこなうとともに当該第1の利用側熱交換
器の冷却能力を前記蓄熱槽における過冷却量に応じて増
加させる第3の運転モードと、の間を切り替える運転モ
ード切替手段を備えたものにおいて、前記第2の運転モ
ードにおいて、前記第1の蓄熱熱交換器への冷媒の流れ
を抑制し前記第1の利用側熱交換器への冷媒の流れを優
先させる流量制御手段として、前記第1の圧縮機の入口
側に設置され該第1の圧縮機の吸入圧力を検出する圧力
検出装置と、前記第1の蓄熱熱交換器の入口側に接続さ
れ該圧力検出装置の検出値があらかじめ設定された値よ
りも高くなったときに開度を抑制または全閉にする第1
の蓄熱減圧機を設けたことを特徴とする。この発明によ
れば、冷蔵ショーケース等の利用側熱交換器の冷却負荷
の処理を蓄熱槽への蓄冷に対して優先させることができ
る。
【0025】
【0026】つぎの発明にかかる蓄熱式冷却装置にあっ
ては、上記の発明において、前記運転モード切替手段
、前記第3の運転モードにおいて、前記第1の利用側
熱交換器の冷却負荷が所定レベルよりも低くなった際
に、前記第2の運転モードに切り替える手段であること
を特徴とする。
【0027】この発明によれば、運転モード切替手段に
よって、第3の運転モードの動作時に、第1の利用側蓄
熱熱交換器の冷却負荷が低下した際に、第1の利用側熱
交換器の冷却運転と蓄熱槽の蓄熱とを併行におこなう動
作に切り替えることができる。
【0028】つぎの発明にかかる蓄熱式冷却装置にあっ
ては、上記の発明において、前記運転モード切替手段
、前記第2の運転モードにおいて、前記第1の蓄熱熱
交換器の一端を前記第1の熱源側熱交換器と前記第1
の減圧機との間に接続し、当該第1の蓄熱熱交換器の他
を前記第1の利用側熱交換器と前記第1の圧縮機
の間に接続することを特徴とする。
【0029】この発明によれば、運転モード切替手段に
おける第2の運転モードが、第1の熱源側熱交換器と
1の減圧機との間に第1の蓄熱熱交換器の一端を接続
し、第1の利用側熱交換器と第1の圧縮機との間にその
他端を接続することによって達成される。
【0030】つぎの発明にかかる蓄熱式冷却装置にあっ
ては、上記の発明において、前記運転モード切替手段
、前記第3の運転モードにおいて、前記第1の熱源側
熱交換器と前記第1の減圧機との接続を切り離すととも
に、前記第1の蓄熱熱交換器の一端を前記第1の熱源
側熱交換器の出口側に接続し、当該第1の蓄熱熱交換器
の他端を前記第1の減圧機の入口側に接続することを
特徴とする。
【0031】この発明によれば、運転モード切替手段に
おける第3の運転モードが、第1の熱源側熱交換器と第
1の減圧機との接続を切り離し、第1の熱源側熱交換器
の出口側に第1の蓄熱熱交換器の一端を接続し、第1
の減圧機の入口側にその他端を接続することによって達
成される。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】 つぎの発明にかかる蓄熱式冷却装置にあっ
ては、上記の発明において、前記流量制御手段は、前記
第1の蓄熱熱交換器の出口側に接続される吸入圧力調整
弁を含むことを特徴とする。
【0039】 この発明によれば、冷蔵ショーケース等の
利用側熱交換器の冷却負荷の処理を蓄熱槽への蓄冷に対
して優先させることができる。
【0040】つぎの発明にかかる蓄熱式冷却装置にあっ
ては、上記の発明において、前記第1の冷却系および前
記第1の蓄熱熱交換器を少なくとも二つ備え、前記蓄熱
は、前第1の蓄熱熱交換器に共有されることを特
徴とする。
【0041】この発明によれば、一つの蓄熱槽を、異な
る冷凍サイクルからなる複数の冷却系間において共有す
ることができる。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【発明の実施の形態】以下に、この発明にかかる蓄熱式
冷却装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0057】実施の形態1. まず、実施の形態1にかかる蓄熱式冷却装置について説
明する。図1は、実施の形態1にかかる蓄熱式冷却装置
の概略構成を示すブロック図である。図1に示す蓄熱式
冷却装置は、圧縮機(第1の圧縮機)11、室外熱交換
(第1の熱源 側熱交換器)12、第1の減圧装置(第
1の減圧機)13および利用側熱交換器(第1の利用側
熱交換器)14を備え、これらを順次環状に接続するこ
とで蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成している。
【0058】また、この蓄熱式冷却装置は、冷熱を蓄え
る蓄熱槽90を備えており、この蓄熱槽90は内部に蓄
熱熱交換器(第1の蓄熱熱交換器)16を有している。
蓄熱槽90は、具体的には、その蓄熱熱交換器16の一
端を第2の減圧装置(第1の蓄熱減圧機)15に接続
し、その他端を、互いに並列接続された第2の開閉弁V
12および第3の開閉弁V13に接続している。
【0059】そして、第2の減圧装置15は、他方で室
外熱交換器12と第1の減圧装置13との間の特に室外
熱交換器12側に接続されており、第3の開閉弁V13
は、他方で室外熱交換器12と第1の減圧装置13との
間の特に第1の減圧装置13側に接続されている。さら
にここで、室外熱交換器12と第1の減圧装置13との
間においては、図1に示すように、上記した第2の減圧
装置15との接続点と上記した第3の開閉弁V13との
接続点との間に、第1の開閉弁V11が設けられてい
る。
【0060】そして、第2の開閉弁V12は、他方で
入圧力調整弁14を介して、利用側熱交換器14と圧縮
機11との間に接続されている。なお、蓄熱槽90内に
は、主に冷熱を蓄える蓄熱材として、水、エチレングリ
コール水溶液、プロピレングリコール水溶液等が収めら
れている。
【0061】つぎに、この蓄熱式冷却装置の動作につい
て説明する。特に、本発明にかかる蓄熱式冷却装置に
は、通常冷却運転、蓄冷冷却運転、蓄冷利用冷却運転の
三つの運転モードがあり、以下において、これら運転モ
ードについて順次説明する。
【0062】(通常冷却運転) まず、通常冷却運転をおこなうには、減圧装置15を全
閉にし、開閉弁V12および開閉弁V13を閉じ、開閉
弁V11を開ける。すなわち、これら減圧装置および開
閉弁の操作によって、圧縮機11、室外熱交換器12、
減圧装置13および利用側熱交換器14から構成される
冷凍サイクルから、蓄熱槽90を切り離す。
【0063】この接続形態によって、圧縮機11で圧縮
され高温高圧になったガス冷媒は、室外熱交換器12で
外気に放熱して凝縮液化した後、開閉弁V11を通過し
て、減圧装置13で低温低圧の二相冷媒となり、利用側
熱交換器14で周囲の空気から吸熱して蒸発ガス化し、
圧縮機11に戻る。ここで、利用側熱交換器14は、ス
ーパーマーケットや食品店舗、コンビニエンスストアな
どの冷蔵用または冷凍用のショーケース80内に収めら
れた熱交換器である。
【0064】ショーケース80では、利用側熱交換器1
4で低温低圧の二相冷媒が蒸発ガス化する際に、ショー
ケース80内の空気を冷却することによって、食品を冷
却保存している。減圧装置13は、利用側熱交換器14
の出口側の冷媒の過熱度が目標値になるようにその開度
を自動調整することによって、利用側熱交換器14での
負荷状態に応じた冷媒流量に制御している。
【0065】このとき、圧縮機11が非容量制御型一定
速運転の圧縮機である場合は、冷却負荷が小さくなる
と、減圧装置13の開度は小さくなる方向に制御される
ので、利用側熱交換器14での冷媒の蒸発圧力および圧
縮機11での吸入冷媒の圧力が低下する。これにより、
圧縮機11が吐出する冷媒流量も減少し、その冷媒流量
が最終的に減圧装置13を通過する流量と同一になる時
点で、蒸発圧力が平衡する。
【0066】逆に、利用側熱交換器14での冷却負荷が
大きくなると、減圧装置13の開度は大きくなる方向に
制御されるので、利用側熱交換器14での冷媒の蒸発圧
力および圧縮機11での吸入冷媒の圧力が上昇し、圧縮
機11が吐出する冷媒流量も増加して、最終的に減圧装
置13の通過流量と同一になるところで蒸発圧力が平衡
する。このようにして冷凍サイクルは利用側の負荷に応
じて冷媒流量を制御している。
【0067】また、このとき、圧縮機11が容量制御型
の圧縮機である場合は、上述のように利用側熱交換器1
4の負荷状態に応じて変化する蒸発圧力または吸入圧力
を検出して、これがあらかじめ設定されている目標圧力
に近づくように圧縮機11の容量を制御する。
【0068】(蓄冷冷却運転) つぎに、蓄冷冷却運転の動作について説明する。スーパ
ーマーケットや食品店舗などの夜間の非営業時間帯に
は、冷蔵ショーケースにナイトカバーを掛け、店舗内空
気への放熱ロスを抑えるため、夜間の利用側熱交換器1
4での冷却負荷は、通常、昼間の50%程度になる。こ
のとき、熱源機側には約50%分の能力の余裕が生まれ
るので、この余裕能力を利用して利用側熱交換器14を
運転しながら蓄冷することができる。
【0069】蓄冷冷却運転をおこなうには、開閉弁V1
1およびV12を開け、開閉弁V13を閉じる。このと
き、蓄熱熱交換器16は、利用側熱交換器14と並列に
接続されていることになる。圧縮機11で圧縮され高温
高圧になったガス冷媒は、室外熱交換器12で外気に放
熱して凝縮液化した後、利用側熱交換器14に流入する
冷媒と蓄熱熱交換器16に流入する冷媒とに分岐する。
【0070】前者は、開閉弁V11を通過して、減圧装
置13で低温低圧の二相冷媒となり、利用側熱交換器1
4で周囲の空気から吸熱して蒸発ガス化し、圧縮機11
に戻る。後者は、減圧装置15で低温低圧の二相冷媒と
なり、蓄熱熱交換器16で周囲の蓄熱材から吸熱して蒸
発ガス化し、開閉弁V12および吸入圧力調整弁V14
を通過して圧縮機11に戻る。
【0071】このとき、減圧装置13は、利用側熱交換
器14の出口側冷媒の過熱度が目標値に近づくようにそ
の開度を制御している。また、減圧装置15は、蓄熱熱
交換器16の出口側冷媒の過熱度が目標値に近づくよう
にその開度を制御している。したがって、蓄熱熱交換器
16を通過する冷媒流量と利用側熱交換器14を通過す
る冷媒流量との比率は、それぞれの熱交換器での冷却負
荷の比率に応じたものとなる。
【0072】上記した減圧装置15の動作において、蓄
熱槽90の出口過熱度の計測は、図1に示すように、減
圧装置15の下流側配管に温度センサS11を設置し、
開閉弁V12吸入圧力調整弁V14とを接続する配管
に温度センサS12を設置することで可能となる。温度
センサS11の検出値をT11、温度センサS12の検
出値をT12とすると、蓄熱槽出口過熱度SH=T12
−T11−αと表すことができる。ここで、αは、蓄熱
熱交換器16の圧力損失に伴う温度低下分である。
【0073】過熱度SHの目標値は、単一冷媒の場合
は、通常2〜5程度に設定するのが好ましく、0に近い
程性能が向上するが、あまり0に近い値を設定すると圧
縮機11に液バックしてしまう危険性が大きくなるので
注意が必要となる。また、非共沸混合冷媒の場合は、温
度滑り分だけこれより大きな値としておく。
【0074】また、他の過熱度の計測方法として、温度
センサS11の代わりに温度センサS12の近傍に圧力
検出装置を設置して、この検出値から算出される冷媒の
飽和温度TSから直接的にSH=T12−TSとして測
定してもよい。こちらの方が検出値はより正確であり、
冷媒が変わっても目標設定値を大きく変える必要がな
い。
【0075】一方、吸入圧力調整弁V14は、その出口
側すなわち圧縮機11の吸入圧力があらかじめ設定され
ている目標圧力、たとえば、ショーケース蒸発温度が−
10℃であれば、それ相当の飽和圧力以下となるよう
に、その開度を調整している。
【0076】よって、たとえば、蓄熱槽90内の蓄熱材
温度が高い場合、すなわち蓄熱熱交換器16の負荷が過
大となる場合でも、吸入圧力調整弁V14が、その出口
側すなわち圧縮機11の吸入圧力がある値以下となるよ
うにその開度を調整して蓄熱熱交換器16を通過する冷
媒流量が抑制するので、利用側での負荷が大きい場合で
も利用側熱交換器14へ流れる冷媒流量を優先的に十分
に確保することができ、利用側熱交換器14の冷却能力
が不足することはなくなる。
【0077】(蓄冷利用冷却運転) つぎに、蓄冷利用冷却運転の動作について説明する。蓄
冷利用冷却運転をおこなうには、減圧装置15を全開に
し、開閉弁V11およびV12を閉じ、開閉弁V13を
開ける。このとき、蓄熱熱交換器16は、室外熱交換器
12および利用側熱交換器14と直列に接続されること
になる。
【0078】この接続形態によって、圧縮機11で圧縮
され高温高圧になったガス冷媒は、室外熱交換器12で
外気に放熱して凝縮液化し、減圧装置15を通過して、
蓄熱熱交換器16で周囲の低温の蓄熱材へさらに放熱、
過冷却した後、減圧装置13で低温低圧の二相冷媒とな
り、利用側熱交換器14で周囲の空気から吸熱して蒸発
ガス化して圧縮機11に戻る。
【0079】ここで、減圧装置13は、利用側熱交換器
14の出口側の冷媒の過熱度が目標値になるようにその
開度を自動調整することによって、利用側熱交換器14
での負荷状態に応じた冷媒流量に制御している。
【0080】このとき、蓄熱熱交換器16で冷媒が過冷
却した分だけ利用側熱交換器14における冷却能力が増
加するので、通常冷却運転だけの場合に比べ、熱源機の
容量、すなわち圧縮機11および室外熱交換器12の容
量を削減することができる。したがって、熱源機の容量
によって決まる電力基本料金、および実際の電力使用量
によって決まる電力従量料金がともに削減される。
【0081】上述した説明では、蓄冷冷却運転中の利用
側熱交換器14の冷却負荷を優先的に処理する手段とし
て、吸入圧力調整弁V14を用いた例を示したが、吸入
圧力を検出して、これがあらかじめ設定された値よりも
高くなったときに減圧装置15の開度を抑制または全閉
にすることで実現することもできる。
【0082】なお、図1では、ショーケース80内の減
圧装置13および利用側熱交換器14からなる組が同一
の冷凍サイクル内に一組だけ接続されている例を示した
が、この組を並列に複数組接続することもできる。
【0083】また、減圧装置15は、蓄熱槽90に冷熱
を蓄える蓄熱冷却運転時に、蓄熱熱交換器16へ流入す
る冷媒の流量を制御するのみならず、蓄冷利用冷却運転
時に蓄冷利用量を制御することにも利用できる。図1に
示した例では、蓄熱熱交換器16をそのまま蓄冷利用時
の冷媒過冷却熱交換器として利用しているため、通常
は、過冷却が過剰についてしまい、蓄熱槽90内の冷熱
を使いすぎることが心配される。
【0084】このような場合は、蓄熱熱交換器16の出
口側の減圧装置13へ至る配管中、望ましくは開閉弁V
13の近傍に、温度検出装置S13を設置し、この検出
値がある値、たとえば7℃になるように減圧装置15を
制御するとよい。この場合、減圧装置15における制御
に代えて、開閉弁V11を開閉することで、温度検出装
置S13の検出値がある範囲内、たとえば、7℃から1
5℃の範囲内に収まるようにしてもよい。この場合、温
度検出装置S13の検出値が7℃を下回ったら、開閉弁
V11を開け、温度検出装置S13の検出値が15℃を
上回ったら、開閉弁V11を閉める。
【0085】以上に説明したとおり、実施の形態1にか
かる蓄熱式冷却装置によれば、蓄熱槽90を冷凍サイク
ルから切り離すことによって利用側熱交換器14のみの
冷却運転をおこなう通常冷却運転と、蓄熱槽90を利用
側熱交換器14に並列に接続することによって利用側熱
交換器14の冷却運転と蓄熱槽90の蓄熱とを併行にお
こなう蓄冷冷却運転と、蓄熱槽90を利用側熱交換器1
4に直列に接続することによって利用側熱交換器14の
冷却運転をおこなうとともにその利用側熱交換器14の
冷却能力を蓄熱槽90における過冷却量に応じて増加さ
せる蓄冷利用冷却運転と、の三つの運転モード間を、減
圧装置15、開閉弁V11、開閉弁V12および開閉弁
V13の操作よって切り替えるので、利用側負荷が比較
的小さくなる時間帯に、利用側熱交換器を優先して運転
すると共に、熱源機の余剰能力を利用して冷熱を蓄え、
利用側の冷却負荷が比較的大きくなる時間帯に、この冷
熱で冷媒の過冷却を取ることにより熱源機容量を削減す
ることができるとともに、装置構成を小型かつ安価にす
ることができる。
【0086】また、利用側の冷却負荷が小さくなった状
態は、圧縮機11が非可変容量圧縮機の場合は圧縮機1
1の吸入圧力が低下したことや、圧縮機11が可変容量
圧縮機の場合はその容量が小さくなったこと等によって
検出されるため、夜間以外の時間帯でも負荷が小さくな
る時間帯があれば、その間、熱源機の能力に余裕が生じ
るため蓄冷することができる。
【0087】実施の形態2. つぎに、実施の形態2にかかる蓄熱式冷却装置について
説明する。実施の形態1にかかる蓄熱式冷却装置では、
同一の冷凍サイクルからなる冷却系(特に、冷蔵系統)
で、蓄冷冷却運転および蓄冷利用冷却をおこなうもので
あったが、実施の形態2にかかる蓄熱式冷却装置では、
複数の冷却系間において蓄冷冷却運転および蓄冷利用冷
却をおこなうことを特徴としている。
【0088】図2は、実施の形態2にかかる蓄熱式冷却
装置の概略構成を示すブロック図である。なお、図2に
おいて、図1と共通する部分には同一符号を付して、そ
の説明を省略する。特に、図2に示す蓄熱式冷却装置で
は、図1に示した第1の圧縮機11、室外熱交換器1
2、減圧装置13および利用側熱交換器14から構成さ
れる第1の冷却系に加えて、さらにその第1の冷却系と
同一構成の第2の冷却系を備えている。よって、第2の
冷却系は、図2に示すように、圧縮機21、室外熱交換
器22、減圧装置23および利用側熱交換器24によっ
て冷凍サイクルを構成している。
【0089】また、減圧装置25、開閉弁V21、開閉
弁V22、開閉弁V23、吸入圧力調整弁V24、温度
センサS21、温度センサS22および温度検出装置S
23は、それぞれ実施の形態1において説明した減圧装
置15、開閉弁V11、開閉弁V12、開閉弁V13、
吸入圧力調整弁V14、温度センサS11、温度センサ
S12および温度検出装置S13に相当し、同一の機能
を有するものとする。
【0090】そして、図中、蓄熱槽91は、実施の形態
1に示した蓄熱槽90と異なり、これら第1の冷却系お
よび第2の冷却系において共通に使用される蓄熱槽であ
り、第1の冷却系の冷凍サイクルの一部を担う蓄熱熱交
換器16に加えて、第2の冷却系の冷凍サイクルの一部
を担う蓄熱熱交換器26をその内部に設置している。
【0091】つぎに、これら第1の冷却系および第2の
冷却系の動作についてであるが、これらの動作は実施の
形態1と全く同様であるため、その説明を省略する。よ
って、図2に示す構成によれば、第1の冷却系および第
2の冷却系においてそれぞれ冷却負荷に応じて余剰とな
った熱源機能力を共有の蓄熱槽91に蓄冷することがで
き、第1の冷却系および第2の冷却系のいずれか一方ま
たは双方の利用側熱交換器の冷却負荷が大きくなった場
合に、蓄熱槽91内の冷熱に基づく過冷却を利用するこ
とによって各利用側熱交換器の冷却能力を増加させるこ
とができる。
【0092】また、冷却負荷がピークとなる時間帯が、
双方の冷却系間においてずれている場合には、第1の冷
却系と第2の冷却系との間で蓄熱槽91を介して熱の融
通ができることから、従来のように、システムを構築す
る際に選定する熱源機として、各冷却系において生ずる
最大の冷却負荷を処理可能な十分大きな容量を有したも
のを用意する必要はなく、より小さい容量を有した熱源
機によっても大きな冷却負荷を処理することができる。
【0093】なお、図2では、ショーケース80内の減
圧装置13および利用側熱交換器14からなる組が同一
の冷凍サイクル(第1の冷却系)内に一組だけ接続さ
れ、ショーケース81内の減圧装置23および利用側熱
交換器24からなる組が同一の冷凍サイクル(第2の冷
却系)内に一組だけ接続されている例を示したが、それ
ぞれの冷凍サイクルにおいて、各組を並列に複数組接続
することもできる。
【0094】さらに、実施の形態2にかかる蓄熱式冷却
装置では、二つの冷凍サイクルで蓄熱槽91を共有する
例を示したが、三つ以上の冷凍サイクルで同一の蓄熱槽
91を共有するように構成してもよい。このようにすれ
ば、さらに、熱源機の合計容量を削減することができ
る。特に、冷却負荷のピーク発生の時間帯が互いにすべ
て異なるように組み合わせることで、熱源機容量をさら
に効果的に削減することができる。
【0095】以上に説明したとおり、実施の形態2にか
かる蓄熱式冷却装置によれば、実施の形態1に示した冷
却系を少なくとも二つ備え、蓄熱槽91に各冷却系毎の
蓄熱熱交換器を設置するとともに、その蓄熱槽91を各
冷却系間において共有しているので、各冷却系間におい
て蓄熱槽91を共有せずにそれぞれ独立に構成した場合
よりも、合計の熱源機容量を削減することができ、より
契約電力および消費電力を削減できるとともに、装置構
成を小型かつ安価にすることができる。
【0096】実施の形態3. つぎに、実施の形態3にかかる蓄熱式冷却装置について
説明する。実施の形態2にかかる蓄熱式冷却装置では、
同一構成の複数の冷却系間で蓄冷冷却運転および蓄冷利
用冷却をおこなうものであったが、実施の形態2にかか
る蓄熱式冷却装置では、それら複数の冷却系のうちの少
なくとも一つを、蓄冷利用運転のみを可能とする冷却系
とすることを特徴としている。
【0097】図3は、実施の形態3にかかる蓄熱式冷却
装置の概略構成を示すブロック図である。なお、図3に
おいて、図1と共通する部分には同一符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0098】図3に示す蓄熱式冷却装置では、図1に示
した圧縮機11、室外熱交換器12、減圧装置13およ
び利用側熱交換器14、減圧装置15、開閉弁V11、
開閉弁V12、開閉弁V13、吸入圧力調整弁V14、
温度センサS11、温度センサS12および温度検出装
置S13から構成される第1の冷却系に加えて、冷却系
として、図3に示すように、圧縮機31、室外熱交換器
32、減圧装置33および利用側熱交換器34からなる
構成を備えている。
【0099】そして、図中、蓄熱槽92は、実施の形態
1に示した蓄熱槽90と異なり、これら第1の冷却系お
よび第2の冷却系において共通に使用され、第1の冷却
系の冷凍サイクルの一部を担う蓄熱熱交換器16に加え
て、第2の冷却系の冷凍サイクルの一部を担う蓄熱熱交
換器36をその内部に設置している。
【0100】特に、第2の冷却系は、上記した蓄熱熱交
換器36の一端を、室外熱交換器32に接続し、その他
端を減圧装置33に接続しており、これは、第1の冷却
系における蓄冷冷却運転モードの接続形態に相当する。
【0101】つぎに、まず第1の冷却系の動作について
であるが、この動作は実施の形態1と同様に、通常冷却
運転、蓄冷冷却運転、蓄冷利用冷却運転のうちのいずれ
か一つの運転モードで運転されるため、その説明を省略
する。そして、第2の冷却系の動作は、上記した接続形
態から判るように、これらの運転モードのうちの蓄冷冷
却運転のみを可能とする。
【0102】第2の冷却系において蓄冷冷却運転をおこ
なうには、減圧装置35を全開にする必要がある。これ
により、圧縮機31で圧縮され高温高圧になったガス冷
媒は、室外熱交換器32で外気に放熱して凝縮液化し、
減圧装置35を通過して、蓄熱熱交換器36で周囲の低
温の蓄熱材へさらに放熱、過冷却した後、減圧装置33
で低温低圧の二相冷媒となり、利用側熱交換器34で周
囲の空気から吸熱して蒸発ガス化し、圧縮機31に戻
る。
【0103】また、減圧装置33は、利用側熱交換器3
4の出口側の冷媒の過熱度が目標値になるようにその開
度を自動調整することによって、利用側熱交換器34に
おける冷却負荷状態に応じた冷媒流量に制御する。
【0104】このとき、蓄熱熱交換器36において冷媒
が過冷却した分だけ利用側熱交換器34における冷却能
力が増加するので、実施の形態1と同様に、通常の冷却
運転だけの場合に比べ、熱源機の容量、すなわち圧縮機
31および室外熱交換器32の容量を削減することがで
きる。したがって、熱源機の容量によって決まる電力基
本料金、および実際の電力使用量によって決まる電力従
量料金がともに削減される。
【0105】スーパーマーケットや食品店舗などの夜間
の非営業時間帯に、第1の冷却系では蓄冷運転をおこな
いつつ利用側熱交換器14の冷却負荷を処理している
が、この際、まだ熱源機に能力の余裕がある場合には、
第2の冷却系の冷媒の過冷却を利用することができる。
通常、冷凍系統の冷却負荷は、冷蔵系統に比べ1/4程
度以下と小さく、そのさらに20%程度の過冷却分の能
力余裕があれば十分であるため、上記した第2の冷却系
を冷凍系統にすることで、より顕著な効果を得ることが
できる。
【0106】従来、冷凍系統は、利用温度が低温である
ため非営業時間帯でもあまり負荷が減少せず、したがっ
て、自らの熱源機の能力余裕分で蓄冷した冷熱を利用す
ることによって熱源機の容量を削減することが難しかっ
た。ところが、上記したように、第2の冷却系として冷
凍系統を採用すれば、非営業時間帯に負荷が軽くなり能
力に余裕が生まれる別の冷蔵系統(ここでは第1の冷却
系)の熱源機および蓄冷を利用することができるので、
冷凍系統でも熱源機容量を削減でき、実施の形態2によ
って得られる効果以上に、電力基本料金および従量料金
を削減することができる。
【0107】なお、図3では、ショーケース80内の減
圧装置13および利用側熱交換器14からなる組が同一
の冷凍サイクル(第1の冷却系)内に一組だけ接続さ
れ、ショーケース82内の減圧装置33および利用側熱
交換器34からなる組が同一の冷凍サイクル(第2の冷
却系)内に一組だけ接続されている例を示したが、それ
ぞれの冷凍サイクルにおいて、各組を並列に複数組接続
することもできる。
【0108】また、蓄熱熱交換器36が適正に設計され
ていれば、減圧装置35は省略することができる。この
理由は、第2の冷却系は常に蓄冷冷却運転をおこなって
いるので、その第2の冷却系において蓄冷を使い過ぎた
ことにより蓄熱槽92内の冷熱が不足し、冷却負荷を処
理しきれなくなるような事態は起こらないからである。
特に、第2の冷却系における冷凍サイクルが元々負荷の
小さい冷凍系統である場合には、減圧装置35は必要な
い。
【0109】以上に説明したとおり、実施の形態3にか
かる蓄熱式冷却装置によれば、実施の形態1に示した冷
却系(第1の冷却系)と、圧縮機31、室外熱交換器3
2、減圧装置33および利用側熱交換器34を備えて蓄
冷冷却運転のみをおこなう第2の冷却系と、第1の冷却
系のための蓄熱熱交換器16と第2の冷却系のための蓄
熱熱交換器36とを内部に設置した蓄熱槽92と、を備
え、その蓄熱槽92を第1の冷却系および第2の冷却系
において共有しているので、実施の形態2にかかる蓄熱
式冷却装置による効果に加えて、第2の冷却系において
蓄冷を使い過ぎて蓄熱槽92内の冷熱が不足するという
ような事態を回避することができ、特に、第2の冷却系
を冷凍系統にすることで実施の形態2によって得られる
効果以上に、電力基本料金および従量料金を削減するこ
とができる。
【0110】実施の形態4. つぎに、実施の形態4にかかる蓄熱式冷却装置について
説明する。実施の形態3にかかる蓄熱式冷却装置では、
第1の冷却系により蓄熱された冷熱を同一の第1の冷却
系および第2の冷却系で利用する例を示したが、第2の
冷却系の冷却負荷が比較的大きい場合、ひとつの第1の
冷却系だけでは、その第2の冷却系の冷却負荷の一部と
いえども処理しきれない事態が生じる。そこで、実施の
形態4にかかる蓄熱式冷却装置は、このような事態に対
応するため、複数の冷却系で蓄熱した冷熱を一つの冷却
系で利用することを特徴としている。特に、ここでは、
蓄熱式冷却装置が、冷蔵系統である二つの冷却系(第1
の冷却系)と、冷凍系統である冷却系(第2の冷却系)
から構成された場合について説明する。
【0111】図4は、実施の形態4にかかる蓄熱式冷却
装置の概略構成を示すブロック図である。なお、図3と
共通する部分には、同一符号を付してその説明を省略す
る。図4に示すように、実施の形態4にかかる蓄熱式冷
却装置は、第1の冷却系とその第1の冷却系および他の
冷却系によって共有される蓄熱槽とからなる二つの組
(冷蔵系統aおよび冷蔵系統b)と、それら冷蔵系統a
および冷蔵系統bにおいて各蓄熱槽を共有する他の冷却
系である第2の冷却系(冷凍系統)と、を備えて構成さ
れる。
【0112】ここで、図4において、冷蔵系統aおよび
冷蔵系統bは、それぞれ実施の形態3に示した第1の冷
却系と同一構成とし、図3に示した部分に該当する部分
の符号にそれぞれaまたはbを付して両冷蔵系統を区別
している。なお、図3に示した温度センサS11、S1
2および温度検出装置S13に相当する部分については
図示を省略している。一方、同図において、第2の冷却
系である冷凍系統は、二つの減圧装置35aおよび35
bを備え、冷蔵系統aおよび冷蔵系統bにおいてそれぞ
れ接続された二つの蓄熱槽92aおよび92bを各冷蔵
系統との間で共有している。
【0113】具体的には、冷凍系統の室外熱交換器32
と減圧装置33との間に、蓄熱槽92aの蓄熱熱交換器
36aと蓄熱槽92bの蓄熱熱交換器36bとが並列に
接続される。すなわち、冷凍系統(第2の冷却系)は、
実施の形態3にかかる蓄熱式冷却装置において、冷蔵系
統a(第1の冷却系)と共有する蓄熱槽92aを含んだ
構成10aと、冷蔵系統b(第1の冷却系)と共有する
蓄熱槽92bを含んだ構成10bと、を並列に接続した
形態を有する。
【0114】この実施の形態4にかかる蓄熱式冷却装置
の動作は、まず、冷蔵系統aおよび冷蔵系統bにおい
て、実施の形態1に示した三つの運転モードによる冷却
運転がおこなわれ、特に夜間においておこなわれる蓄冷
冷却運転によって、蓄熱槽92aおよび92bに冷熱が
蓄えられる。そして、昼間は蓄冷利用冷却運転より、蓄
熱槽92aおよび92bにそれぞれ蓄えられた冷熱を利
用する。この際、冷凍系統においても、これら蓄熱槽9
2aおよび92bの蓄熱を利用できるため、冷凍系統の
室外熱交換器32の出口の冷媒を過冷却することができ
る。このように、一つの冷凍系統に対して、複数の冷蔵
系統によってそれぞれ蓄熱される蓄熱槽を利用できるた
め、実施の形態3により得られる効果以上に、これらす
べての冷却系に使用する熱源機の容量を削減することが
できる。
【0115】なお、図4に示した実施の形態4にかかる
蓄熱式冷却装置では、蓄熱を利用する冷凍系統におい
て、蓄熱槽92aおよび92b内の冷熱を等量ずつ使用
するために、蓄熱消費量が不均一になりにくいという利
点がある一方、並列接続のために配管の分岐が必要にな
り、装置構成が複雑となる欠点を有する。
【0116】そこで、一つの冷凍系統において、冷蔵系
統aと共有する蓄熱槽92aを含んだ構成10aと、冷
蔵系統bと共有する蓄熱槽92bを含んだ構成10b
と、を直列に接続する構成としてもよい。図5は、この
場合の実施の形態4にかかる蓄熱式冷却装置の概略構成
を示すブロック図である。図5に示すように、並列接続
のための配管の分岐は必要なくなり、装置構成を比較的
簡単にすることができる。
【0117】なお、図4および図5では、ショーケース
80a内の減圧装置13aおよび利用側熱交換器14a
からなる組が同一の冷凍サイクル(冷蔵系統a)内に一
組だけ接続され、ショーケース80b内の減圧装置13
bおよび利用側熱交換器14bからなる組が同一の冷凍
サイクル(冷蔵系統b)内に一組だけ接続され、またシ
ョーケース82内の減圧装置33および利用側熱交換器
34からなる組が同一の冷凍サイクル(冷凍系統)内に
一組だけ接続されている例を示したが、それぞれの冷凍
サイクルにおいて、各組を並列に複数組接続することも
できる。
【0118】また、実施の形態3において説明した同一
の理由により、冷凍系統において、蓄熱熱交換器36が
適正に設計されていれば、減圧装置35aおよび35b
は省略することができる。
【0119】以上に説明したとおり、実施の形態4にか
かる蓄熱式冷却装置によれば、二つの冷却系(冷蔵系統
aおよび冷蔵系統b)と、圧縮機31、室外熱交換器3
2、減圧装置33および利用側熱交換器34を備えて蓄
冷冷却運転のみをおこなう第2の冷却系(冷凍系統)
と、二つの冷蔵系統のそれぞれと一つの冷凍系統とにお
いて共有される蓄熱槽92aおよび92bと、を備え、
これら蓄熱槽92aおよび92bを冷蔵系統aおよび冷
蔵系統bと一つの冷凍系統との間において共有している
ので、冷凍系統においても、これら蓄熱槽92aおよび
92bの蓄熱を利用でき、実施の形態3により得られる
効果以上に、蓄熱式冷却装置を構成するすべての冷却系
に使用する熱源機の容量を削減することができる。
【0120】実施の形態5. つぎに、実施の形態5に蓄熱式冷却装置について説明す
る。実施の形態3にかかる蓄熱式冷却装置では、第1の
冷却系により蓄熱された冷熱を同一の第1の冷却系およ
び第2の冷却系で利用する例を示したが、蓄冷運転時間
帯における冷蔵系統の熱源機容量の余裕が大きければ、
より多くの冷凍系統で冷熱を利用して熱源機容量をより
削減させることができる。
【0121】そこで、実施の形態5にかかる蓄熱式冷却
装置は、冷蔵系統の熱源機容量が比較的余裕がある場合
において、一つの冷却系で蓄熱した冷熱を複数の冷却系
で利用することを特徴としている。特に、ここでは、蓄
熱式冷却装置が、冷蔵系統である一つの冷却系(第1の
冷却系)と、冷凍系統である二つの冷却系(第2の冷却
系)から構成された場合について説明する。
【0122】図6は、実施の形態5にかかる蓄熱式冷却
装置の概略構成を示すブロック図である。なお、図3と
共通する部分には、同一符号を付してその説明を省略す
る。図6に示すように、実施の形態5にかかる蓄熱式冷
却装置は、第2の冷却系とその第2の冷却系および他の
冷却系によって共有される蓄熱槽とからなる二つの組
(冷凍系統aおよび冷凍系統b)と、それら冷凍系統a
および冷凍系統bにおいて各蓄熱槽を共有する他の冷却
系である第1の冷却系(冷蔵系統)と、を備えて構成さ
れる。
【0123】ここで、図6において、冷凍系統aおよび
冷凍系統bは、それぞれ実施の形態3に示した第2の冷
却系と同一構成とし、図3に示した部分に該当する部分
の符号にそれぞれaまたはbを付して両冷凍系統を区別
している。なお、図3に示した温度センサS11、S1
2および温度検出装置S13に相当する部分については
図示を省略している。一方、同図において、第1の冷却
系である冷蔵系統は、二つの減圧装置15aおよび15
bと、2組の開閉弁V11a、V12a、V13aおよ
びV11b、V12bおよびV13bとを備え、二つの
冷凍系統aおよび冷凍系統bにおいてそれぞれ接続され
た二つの蓄熱槽92aおよび92bを各冷凍系統との間
で共有している。
【0124】具体的には、冷蔵系統の室外熱交換器12
と減圧装置13との間に、蓄熱槽92aの蓄熱熱交換器
16aと蓄熱槽92bの蓄熱熱交換器16bとが並列に
接続される。すなわち、冷蔵系統(第1の冷却系)は、
実施の形態3にかかる蓄熱式冷却装置において、冷凍系
統a(第2の冷却系)と共有する蓄熱槽92aを含んだ
構成20aと、冷凍系統b(第2の冷却系)と共有する
蓄熱槽92bを含んだ構成20bと、を並列に接続した
形態を有する。
【0125】この実施の形態5にかかる蓄熱式冷却装置
の動作は、まず、冷蔵系統において、実施の形態1に示
した三つの運転モードによる冷却運転がおこなわれ、特
に夜間においておこなわれる蓄冷冷却運転によって、蓄
熱槽92aおよび92bに冷熱が蓄えられる。そして、
昼間は蓄冷利用冷却運転より、蓄熱槽92aおよび92
bにそれぞれ蓄えられた冷熱を利用する。この際、冷凍
系統aおよび冷凍系統bにおいても、これら蓄熱槽92
aおよび92bの蓄熱を利用できるため、冷凍系統aの
室外熱交換器32aと冷凍系統bの室外熱交換器32b
の出口の冷媒をそれぞれ過冷却することができる。この
ように、複数の冷凍系統に対して、一つの冷蔵系統によ
ってそれぞれ蓄熱される蓄熱槽を利用できるため、実施
の形態3により得られる効果以上に、これらすべての冷
却系に使用する熱源機の容量を削減することができる。
【0126】なお、図6に示した実施の形態5にかかる
蓄熱式冷却装置では、蓄熱を利用する冷凍系統aおよび
冷凍系統bにおいて、蓄熱槽92aおよび92b内の冷
熱を等量ずつ使用するために、蓄熱消費量が不均一にな
りにくいという利点がある一方、並列接続のために配管
の分岐が必要になり、装置構成が複雑となる欠点を有す
る。
【0127】そこで、一つの冷蔵系統において、冷凍系
統aと共有する蓄熱槽92aを含んだ構成20aと、冷
凍系統bと共有する蓄熱槽92bを含んだ構成20b
と、を直列に接続する構成としてもよい。図7は、この
場合の実施の形態5にかかる蓄熱式冷却装置の概略構成
を示すブロック図である。図7に示すように、並列接続
のための配管の分岐は必要なくなり、装置構成を比較的
簡単にすることができる。
【0128】ただし、この場合、蓄冷冷却運転時には開
閉弁V11aおよびV11bを開ける必要がある上に、
蓄冷利用冷却運転時には、蓄熱槽92aが上流側、蓄熱
槽92bが下流側となるため、それぞれ蓄冷利用量が異
なることに注意が必要である。したがって、蓄冷冷却運
転時には、それぞれの蓄熱槽の水位または蓄熱槽内の氷
温度を検出する等により、個別に蓄冷終了の判断をして
減圧装置15aおよび15bを閉止する必要がある。
【0129】なお、図6および図7では、ショーケース
82a内の減圧装置33aおよび利用側熱交換器34a
からなる組が同一の冷凍サイクル(冷凍系統a)内に一
組だけ接続され、ショーケース82b内の減圧装置33
bおよび利用側熱交換器34bからなる組が同一の冷凍
サイクル(冷凍系統b)内に一組だけ接続され、またシ
ョーケース80内の減圧装置13および利用側熱交換器
14からなる組が同一の冷凍サイクル(冷蔵系統)内に
一組だけ接続されている例を示したが、それぞれの冷凍
サイクルにおいて、各組を並列に複数組接続することも
できる。
【0130】また、実施の形態3において説明した同一
の理由により、各冷凍系統において、蓄熱熱交換器36
aおよび36bが適正に設計されていれば、減圧装置3
5aおよび35bは省略することができる。
【0131】以上に説明したとおり、実施の形態5にか
かる蓄熱式冷却装置によれば、蓄冷冷却運転のみをおこ
なう二つの冷却系(冷凍系統aおよび冷凍系統b)と、
圧縮機11、室外熱交換器12、減圧装置13および利
用側熱交換器14を備えた第1の冷却系(冷蔵系統)
と、二つの冷凍系統のそれぞれと一つの冷蔵系統とにお
いて共有される蓄熱槽92aおよび92bと、を備え、
これら蓄熱槽92aおよび92bを冷凍系統aおよび冷
凍系統bと一つの冷蔵系統との間において共有している
ので、複数の冷凍系統において、これら蓄熱槽92aお
よび92bの蓄熱を利用でき、実施の形態3により得ら
れる効果以上に、蓄熱式冷却装置を構成するすべての冷
却系に使用する熱源機の容量を削減することができる。
【0132】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明によれ
ば、第2の運転モードにおいて、蓄熱熱交換器への冷媒
の流れを抑制し利用側熱交換器への冷媒の流れを優先さ
せる流量制御手段として、第1の蓄熱熱交換器の入口側
と出口側にそれぞれ設置された温度センサと、第1の蓄
熱熱交換器の入口側に接続され2つの温度センサの検出
温度の差に基づいて開度を制御される第1の蓄熱減圧機
を設けたので、冷蔵ショーケース等の利用側熱交換器の
冷却負荷の処理を蓄熱槽への蓄冷に対して優先させ、第
1の利用側熱交換器の冷却能力が不足することはなくな
る。つぎの発明によれば、第2の運転モードにおいて、
蓄熱熱交換器への冷媒の流れを抑制し利用側熱交換器へ
の冷媒の流れを優先させる流量制御手段として、第1の
蓄熱熱交換器の出口側に設置された温度センサ及び圧力
検出装置と、第1の蓄熱熱交換器の入口側に接続され温
度センサの検出温度と圧力検出装置の検出値から算出さ
れる冷媒の飽和温度との差に基づいて開度を制御される
第1の蓄熱減圧機を設けたので、冷蔵ショーケース等の
利用側熱交換器の冷却負荷の処理を蓄熱槽への蓄冷に対
して優先させ、第1の利用側熱交換器の冷却能力が不足
することはなくなる。つぎの発明によれば、第2の運転
モードにおいて、蓄熱熱交換器への冷媒の流れを抑制し
利用側熱交換器への冷媒の流れを優先させる流量制御手
段として、第1の圧縮機の入口側に設置され第1の圧縮
機の吸入圧力を検出する圧力検出装置と、第1の蓄熱熱
交換器の入口側に接続され圧力検出装置の検出値があら
かじめ設定された値よりも高くなったときに開度を抑制
または全閉にする第1の蓄熱減圧機を設けたので、冷蔵
ショーケース等の利用側熱交換器の冷却負荷の処理を蓄
熱槽への蓄冷に対して優先させ、第1の利用側熱交換器
の冷却能力が不足することはなくなる。
【0133】つぎの発明によれば、運転モード切替手段
によって、蓄冷利用冷却運転を示す第3の運転モードの
動作時に、利用側蓄熱熱交換器の冷却負荷が低下した際
に、利用側熱交換器の冷却運転と蓄熱槽の蓄熱とを併行
におこなう動作に切り替えることができるので、熱源機
の余剰能力を利用して冷熱を蓄えて、利用側負荷が比較
的大きくなる時間帯に、蓄熱槽の冷熱で冷媒の過冷却を
得ることができ、これにより、熱源機の容量を削減する
ことが可能となり、小型かつ安価な装置構成を実現する
ことができるという効果を奏する。
【0134】つぎの発明によれば、運転モード切替手段
において切替可能な蓄冷冷却運転を示す第2の運転モー
ドが、第1の熱源側熱交換器と第1の減圧機との間に蓄
熱槽内の第1の蓄熱熱交換器の一端を接続し、第1の
利用側熱交換器と第1の圧縮機との間にその他端を接
続することによって達成されるので、第1の利用側熱交
換器の冷却運転と蓄熱槽の蓄熱とを併行におこなうこと
ができるという効果を奏する。
【0135】つぎの発明によれば、運転モード切替手段
において切替可能な蓄冷利用冷却運転を示す第3の運転
モードが、第1の熱源側熱交換器と第1の減圧機との接
続を切り離し、第1の熱源側熱交換器の出口側に蓄熱槽
内の第1の蓄熱熱交換器の一端を接続し、第1の減圧
機の入口側にその他端を接続することによって達成され
るので、蓄熱槽を第1の利用側熱交換器に直列に接続す
ることによって第1の利用側熱交換器の冷却運転をおこ
なうとともにその第1の利用側熱交換器の冷却能力を上
記した蓄熱槽における過冷却量に応じて増加させること
ができるという効果を奏する。
【0136】
【0137】
【0138】
【0139】 つぎの発明によれば、流量制御手段が、第
1の蓄熱熱交換器の出口側に接続される吸入圧力調整弁
を含むので、冷蔵ショーケース等の利用側熱交換器の冷
却負荷の処理を蓄熱槽への蓄冷に対して優先させ、第1
の利用側熱交換器の冷却能力が不足することはなくな
る。
【0140】つぎの発明によれば、一つの蓄熱槽を、異
なる冷凍サイクルからなる複数の冷却系間において共有
することができるので、各冷却系間において蓄熱槽を共
有せずにそれぞれ独立に構成した場合よりも、合計の熱
源機容量を削減することができ、より契約電力および消
費電力を削減できるとともに、装置構成を小型かつ安価
にすることができるという効果を奏する。
【0141】
【0142】
【0143】
【0144】
【0145】
【0146】
【0147】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる蓄熱式冷却装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態2にかかる蓄熱式冷却装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態3にかかる蓄熱式冷却装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態4にかかる蓄熱式冷却装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図5】 実施の形態4にかかる蓄熱式冷却装置の他の
概略構成を示すブロック図である。
【図6】 実施の形態5にかかる蓄熱式冷却装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図7】 実施の形態5にかかる蓄熱式冷却装置の他の
概略構成を示すブロック図である。
【図8】 第1の従来における蓄熱式冷却装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図9】 第2の従来における蓄熱式冷却装置の概略構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,21,31 圧縮機、12,22,32 室外熱
交換器、13,13a,13b,15,15a,15
b,23,25,33,33a,33b,35,35a
減圧装置、14,14a,14b,24,34,34
a,34b, 利用側熱交換器、16,16a,16
b,26,36,36a,36b 蓄熱熱交換器、8
0,80a,80b,81,82a,82b ショーケ
ース、90,91,92,92a,92b 蓄熱槽、S
11,S12,S21,S22 温度センサ、S13,
S23 温度検出装置、V11,V11a,V12,V
13,V21,V22,V23 開閉弁、V14,V2
4 吸入圧力調整弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−39960(JP,A) 特開 平7−318186(JP,A) 特開 平9−304231(JP,A) 特開 平5−52435(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 321

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の圧縮機、第1の熱源側熱交換器、
    第1の減圧機および第1の利用側熱交換器を環状に接続
    することで冷凍サイクルを構成する第1の冷却系と、冷
    熱を蓄える第1の蓄熱熱交換器および蓄熱槽と、を具備
    した蓄熱式冷却装置であって、 前記第1の蓄熱熱交換器を前記第1の利用側熱交換器に
    並列に接続することによって前記第1の利用側熱交換器
    の冷却運転と前記蓄熱槽の蓄熱とを併行におこなう第2
    の運転モードと、前記第1の蓄熱熱交換器を前記第1の
    利用側熱交換器に直列に接続することによって前記第1
    の利用側熱交換器の冷却運転をおこなうとともに当該第
    1の利用側熱交換器の冷却能力を前記蓄熱槽における過
    冷却量に応じて増加させる第3の運転モードと、の間を
    切り替える運転モード切替手段を備えたものにおいて、 前記第2の運転モードにおいて、前記第1の蓄熱熱交換
    器への冷媒の流れを抑制し前記第1の利用側熱交換器へ
    の冷媒の流れを優先させる流量制御手段として、前記第
    1の蓄熱熱交換器の入口側と出口側にそれぞれ設置され
    た温度センサと、該第1の蓄熱熱交換器の入口側に接続
    され該2つの温度センサの検出温度の差に基づいて開度
    を制御される第1の蓄熱減圧機を設けたことを特徴とす
    る蓄熱式冷却装置。
  2. 【請求項2】 第1の圧縮機、第1の熱源側熱交換器、
    第1の減圧機および第1の利用側熱交換器を環状に接続
    することで冷凍サイクルを構成する第1の冷却系と、冷
    熱を蓄える第1の蓄熱熱交換器および蓄熱槽と、を具備
    した蓄熱式冷却装置であって、 前記第1の蓄熱熱交換器を前記第1の利用側熱交換器に
    並列に接続することによって前記第1の利用側熱交換器
    の冷却運転と前記蓄熱槽の蓄熱とを併行におこなう第2
    の運転モードと、前記第1の蓄熱熱交換器を前記第1の
    利用側熱交換器に直列に接続することによって前記第1
    の利用側熱交換器の冷却運転をおこなうとともに当該第
    1の利用側熱交換器の冷却能力を前記蓄熱槽における過
    冷却量に応じて増加させる第3の運転モードと、の間を
    切り替える運転モード切替手段を備えたものにおいて、 前記第2の運転モードにおいて、前記第1の蓄熱熱交換
    器への冷媒の流れを抑制し前記第1の利用側熱交換器へ
    の冷媒の流れを優先させる流量制御手段として、前記第
    1の蓄熱熱交換器の出口側に設置された温度センサ及び
    圧力検出装置と、該第1の蓄熱熱交換器の入口側に接続
    され該温度センサの検出温度と該圧力検出装置の検出値
    から算出される冷媒の飽和温度との差に基づいて開度を
    制御される第1の蓄熱減圧機を設けたことを特徴とする
    蓄熱式冷却装置。
  3. 【請求項3】 第1の圧縮機、第1の熱源側熱交換器、
    第1の減圧機および第1の利用側熱交換器を環状に接続
    することで冷凍サイクルを構成する第1の冷却系と、冷
    熱を蓄える第1の蓄熱熱交換器および蓄熱槽と、を具備
    した蓄熱式冷却装置であって、 前記第1の蓄熱熱交換器を前記第1の利用側熱交換器に
    並列に接続することによって前記第1の利用側熱交換器
    の冷却運転と前記蓄熱槽の蓄熱とを併行におこなう第2
    の運転モードと、前記第1の蓄熱熱交換器を前記第1の
    利用側熱交換器に直列に接続することによって前記第1
    の利用側熱交換器の冷却運転をおこなうとともに当該第
    1の利用側熱交換器の冷却能力を前記蓄熱槽における過
    冷却量に応じて増加させる第3の運転モードと、の間を
    切り替える運転モード切替手段を備えたものにおいて、 前記第2の運転モードにおいて、前記第1の蓄熱熱交換
    器への冷媒の流れを抑制し前記第1の利用側熱交換器へ
    の冷媒の流れを優先させる流量制御手段として、前記第
    1の圧縮機の入口側に設置され該第1の圧縮機の吸入圧
    力を検出する圧力検出装置と、前記第1の蓄熱熱交換器
    の入口側に接続され該圧力検出装置の検出値があらかじ
    め設定された値よりも高くなったときに開度を抑制また
    は全閉にする第1の蓄熱減圧機を設けたことを特徴とす
    る蓄熱式冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記運転モード切替手段は、前記第3の
    運転モードにおいて、前記第1の利用側熱交換器の冷却
    負荷が所定レベルよりも低くなった際に、前記第2の運
    転モードに切り替える手段であることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか一つに記載の蓄熱式冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記運転モード切替手段は、前記第2の
    運転モードにおいて、前記第1の蓄熱熱交換器の一端側
    を前記第1の熱源側熱交換器と前記第1の減圧機との間
    に接続し、当該第1の蓄熱熱交換器の他端側を前記第1
    の利用側熱交換器と前記第1の圧縮機との間に接続する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の
    蓄熱式冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記運転モード切替手段は、前記第3の
    運転モードにおいて、前記第1の熱源側熱交換器と前記
    第1の減圧機との接続を切り離すとともに、前記第1の
    蓄熱熱交換器の一端側を前記第1の熱源側熱交換器の出
    口側に接続し、当該第1の蓄熱熱交換器の他端側を前記
    第1の減圧機の入口側に接続することを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか一つに記載の蓄熱式冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記流量制御手段は、前記第1の蓄熱熱
    交換器の出口側に接続される吸入圧力調整弁を含むこと
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の蓄熱
    式冷却装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の冷却系および前記第1の蓄熱
    熱交換器を少なくとも二つ備え、前記蓄熱槽は、前記各
    第1の蓄熱熱交換器に共有されることを特徴とする請求
    項1〜のいずれか一つに記載の蓄熱式冷却装置。
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