JP4250195B2 - ピロロピラゾール類、強力なキナーゼ阻害剤 - Google Patents

ピロロピラゾール類、強力なキナーゼ阻害剤 Download PDF

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Description

本出願は、2005年1月10日に出願した米国仮特許出願第60/642,900号および2005年11月4日に出願した米国仮特許出願第60/733,770号の利益を主張するものであり、それらの開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
本発明は一般的に、新規な化合物および方法に関する。より詳細には、本発明は、タンパク質活性を有する新規なアミノピロロピラゾール化合物およびそれらの類縁体、ならびにそのような化合物を合成および使用する方法を提供する。
タンパク質キナーゼは、タンパク質中の特定のチロシン、セリン、またはスレオニンのヒドロキシル基のリン酸化を触媒する酵素の1ファミリーである。通常、そのようなリン酸化は、タンパク質の機能を劇的に変化させることがあるため、タンパク質キナーゼは、代謝、細胞増殖、細胞分化、および細胞生存を含む多種多様な細胞プロセスの調節に極めて重要であることがある。これらの細胞プロセスの機序は、これらの細胞プロセスの障害に起因するか、またはそれらが関わる疾患状態を治療するためにタンパク質キナーゼを標的とするための根拠を提供する。そのような疾患の例には、癌および糖尿病が含まれるが、これらに限定されるものではない。
タンパク質キナーゼは、2つのタイプ、タンパク質チロシンキナーゼ(PTK)およびセリン−スレオニンキナーゼ(STK)に分けることができる。PTKとSTKは共に、受容体型タンパク質キナーゼまたは非受容体型タンパク質キナーゼであってよい。PAKは、非受容体型STKの1ファミリーである。セリン/スレオニンタンパク質キナーゼのp21活性化タンパク質キナーゼ(PAK)ファミリーは、細胞骨格形成および細胞形態形成において重要な役割を果たしている(Daniels他、Trends Biochem.Sci.24:350〜355(1999);Sells他、Trends Cell.Biol.7:162〜167(1997))。PAKタンパク質は、それらの、活性型低分子量GTPアーゼであるCdc42、およびRacとの相互作用、ならびにそれらの、酵母キナーゼSte20との相同性によって最初に同定された(Manser他、Nature 367:40〜46(1994))。Cdc42およびRacによるアクチン細胞骨格および細胞接着の調節を仲介すること(Daniels他、Trends Biochem.Sci.24:350〜355(1999))に加えて、一部のPAKタンパク質は、細胞をアポトーシスから守り(Gnesutta他、J.Biol.Chem.276:14414〜14419(2001);Rudel他、Science 276:1571〜1574(1997);Schurmann他、Mol.Cell.Biol.20:453〜461(2000));マイトジェン活性化タンパク質(MAP)キナーゼ経路を調節し(Bagrodia他、J.Biol.Chem.270:27995〜27998(1995);Brown他、Curr.Biol.6:598〜605(1996);Chaudhary他、Curr.Biol.10:551〜554(2000);Frost他、EMBO J.16:6426〜6438(1997);King他、Nature 396:180〜183(1998);Sun他、Curr.Biol.10:281〜284(2000));T細胞抗原受容体(TCR)シグナル伝達を仲介し(Yablonski他、EMBO J.17:5647〜5657(1998));DNA損傷に反応する(Roig他、J.Biol.Chem.274:31119〜31122(1999))と判断された。これらの多様な機能により、PAKタンパク質は、細胞の増殖および遊走を調節する。
完全長PAK4の核酸およびアミノ酸配列は、米国特許第6,013,500号に開示されており、アクセッション番号AF005046(mRNA)およびAAD01210(アミノ酸)の下でGenBankに寄託されている。ヒトPAK4活性の調節は、細胞の成長および接着に影響を及ぼす細胞プロセスの変化をもたらすと報告されている。例えば、線維芽細胞におけるPAK4の過剰発現は、足場非依存性成長の誘導およびアポトーシスの阻害による発癌性形質転換の特徴である形態学的変化につながる(Gnesutta他、J.Biol.Chem.276:14414〜14419(2001);Qu他、Mol.Cell.Biol.21:3523〜2533(2001))。
PAK4は、例えば癌などの、細胞骨格変化が関わるプロセスおよび障害において使用するのに有効な治療薬を開発するための魅力的な標的である。
他の背景参考文献については、米国特許出願公開第2003/0171357号およびPCT公開WO02/12242を参照されたい。
一実施形態において、本発明は、式Iの化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を提供し、
式中、
は、−S(O)R、−S(O)、C〜C12アルキル、1〜6個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、1〜6個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、1〜6個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12シクロアルケニル、1〜6個のRにより置換されているC〜C12シクロアルケニル、C〜C12アルキニル、1〜6個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜12員ヘテロシクリル、1〜6個のRにより置換されている3〜12員ヘテロシクリル、C〜Cアラルキル、1〜6個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、1〜6個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、C〜C10アリール、1〜6個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜12員ヘテロアリール、および1〜6個のRにより置換されている5〜12員ヘテロアリールから選択され、任意の2個の隣接するRは、それらが結合している原子と一緒に、縮合4〜7員環を形成してもよく、前記縮合環は、1〜3個のRによりさらに置換されていてもよく、
およびRは、各々独立して、−H、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、−(L)−ハライド、−(L)−CN、−(L)−OH、−(L)−NH、−(L)−(C〜Cモノアルキルアミノ)および−(L)−(C〜Cジアルキルアミノ)から選択されるが、ただし、RおよびRは、同時にHとはならないか、またはRおよびRは、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルケニルおよび3〜6員ヘテロシクリルから選択される環を形成してもよく、前記環は、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、オキソ、−(C〜Cアルキレン)−ハライド、−(C〜Cアルキレン)−CN、−(C〜Cアルキレン)−OH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cモノアルキルアミノ)および−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cジアルキルアミノ)から選択される1〜2個の基によりさらに置換されていてもよく、
は、R、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)CH(R)R、−C(O)NHCH(R)R、−C(O)OCH(R)R、−C(O)CH(R)CH(R)R、−C(O)SR、−S(O)R、−S(O)NR、−S(O)OR、−S(O)、−S(O)NRおよび−S(O)ORから選択され、Rは、HまたはC〜Cアルキルであり、
各Rは、独立して、R、−(L)−ハライド、−(L)−CN、−(L)−C(O)R、−(L)−C(O)OR、−(L)−C(O)NR、−(L)−C(O)SR、−(L)−OR、−(L)−OC(O)R、−(L)−OC(O)NR、−(L)−O−C(O)OR、−(L)−NO、−(L)−NR、−(L)−N(R)C(O)R、−(L)−N(R)C(O)OR、−(L)−NRS(O)R、−(L)−NRS(O)OR、−(L)−NRS(O)、−(L)−NRS(O)OR、−(L)−SR、−(L)−S(O)R、−(L)−S(O)OR、−(L)−S(O)、−(L)−S(O)OR、−(L)−S(O)NR、−(L)−S(O)NR、−(L)−O−L−NR、−(L)−O−L−ORおよび−(L)−NR−L−ORから選択され、
各R、R、R、およびRは、独立して、H、−(L)−(C〜Cペルフルオロアルキル)、C〜C12アルキル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜C12シクロアルキル)、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜C12アルケニル)、−(L)−(C〜C12シクロアルケニル)、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜C12アルキニル)、−(L)−(3〜12員ヘテロシクリル)、−(L)−(C〜C10アリール)および−(L)−(5〜12員ヘテロアリール)から選択され、各R、R、RおよびRは、独立して、1〜6個のRによりさらに置換されていてもよく、RおよびR、またはRおよびRは、それらが結合している原子と一緒に、3〜12員ヘテロシクリルおよび5〜12員ヘテロアリールから選択される環を形成してもよく、前記環は、1〜6個のRによりさらに置換されていてもよく、
各Rは、独立して、オキソ、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cペルフルオロアルキル)、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)、−(C〜Cアルキレン)−(3〜7員ヘテロシクリル)、−(C〜Cアルキレン)−(5〜7員ヘテロアリール)、−(L)−ハライド、−(L)−CN、−(L)−C(O)R、−(L)−C(O)OR、−(L)−C(O)NR、−(L)−OR、−(L)−OC(O)R、−(L)−NO、−(L)−NR、−(L)−N(R)C(O)R、−(L)−O−L−NR、−(L)−SR、−(L)−S(O)R、−(L)−S(O)から選択され、各Rは、独立して、C〜Cアルキル、ハライドおよびC〜Cペルフルオロアルキルから選択される1〜3個の基によりさらに置換されていてもよく、
各RおよびRは、独立して、−H、−OH、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)または−(C〜Cアルキレン)−(3〜6員ヘテロシクリル)であり、RおよびRは、3〜7員ヘテロシクリルおよび5〜7員ヘテロアリールから選択される環を形成してもよく、前記環は、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、オキソ、−(C〜Cアルキレン)−ハライド、−(C〜Cアルキレン)−CN、−(C〜Cアルキレン)−OH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cモノアルキルアミノ)および−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cジアルキルアミノ)から選択される1〜2個の基によりさらに置換されていてもよく、
各Lは、独立して、−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキレン)−および、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜Cアルキレン)−から選択される二価の基であり、
各mは、独立して、0または1であり、
nは、1、2、または3である。
この実施形態のある特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、nは、1である。より詳細には、各RおよびRは、独立して、H、非置換C〜Cアルキルおよび非置換C〜Cシクロアルキルから選択されるか、またはRおよびRは、非置換シクロプロピル、非置換シクロブチルおよび非置換シクロペンチルから選択される環を形成する。より詳細には、Rは、非置換メチルであり、Rは、非置換メチルである。
この実施形態の別の特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、Rは、−C(O)NHCH(R)R、−C(O)OCH(R)Rおよび−C(O)CH(R)CH(R)Rから選択される。より詳細には、Rは、−(C〜Cアルキレン)−フェニル、−(C〜Cアルキレン)−(5〜12員ヘテロアリール)、−(C〜Cアルキレン)−(C〜C12シクロアルキル)および−(C〜Cアルキレン)−(3〜12員ヘテロシクリル)から選択され、Rは、1〜6個のRによりさらに置換されていてもよく、Rは、−NRにより置換されているC〜Cアルキル、および1〜6個のRにより置換されていてもよい−(C〜Cアルキレン)−(C〜C12ヘテロシクリル)から選択される。より詳細には、Rは、−NRにより置換されているメチル基である。より詳細には、Rは、フェニル、5〜12員ヘテロアリール、3〜12員ヘテロシクリルおよび3〜12員シクロアルキルから選択され、Rは、1〜6個のRによりさらに置換されていてもよく、Rは、NRにより置換されているメチル基である。
この実施形態の別の特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、Rは、−C(O)NR、−C(O)ORおよび−C(O)CH(R)Rから選択され、Rは、HおよびC〜Cアルキルから選択され、Rは、HおよびC〜Cアルキルから選択される。より詳細には、Rは、−(C〜Cシクロアルキレン)−フェニル、−(C〜Cシクロアルキレン)−(5〜12員ヘテロアリール)および−(C〜Cシクロアルキレン)−(3〜12員ヘテロシクリル)から選択され、Rは、1〜6個のRによりさらに置換されていてもよい。より詳細には、Rは、−(シクロプロピレン)−フェニルであり、Rは、1〜6個のRによりさらに置換されていてもよい。
この実施形態の別の特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、nは、1であり、Rは、−C(O)NRであり、RおよびRは、3〜12員ヘテロシクリルおよび5〜12員ヘテロアリールから選択される環を形成し、前記環は、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、前記環は、1〜6個のRによりさらに置換されていてもよい。より詳細には、RおよびRにより形成される環は、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピリジニルおよび
から選択され、環は、1〜6個のRによりさらに置換されていてもよい。
この実施形態の別の特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、Rは、5〜12員ヘテロアリールであり、Rは、1〜6個のRによりさらに置換されていてもよい。より詳細には、Rは、
から選択され、Rは、1〜5個のRによりさらに置換されていてもよい。より詳細には、各Rは、独立して、−(L−(C〜Cペルフルオロアルキル)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)、1〜2個のC〜Cアルキルにより置換されていてもよい−(C〜Cアルキレン)−(3〜4員ヘテロシクリル)、−(L−ハライド、−(L−CN、−(L−C(O)R、−(L−C(O)OR、−(L−C(O)NR、−(L−C(O)SR、−(L−OR、−(L−OC(O)R、−(L−OC(O)NR、−(L−NO、−(L−NR、−(L−N(R)C(O)R、−(L−N(R)C(O)OR、−(L−O−L−NR、−(L−O−L−OR、−(L−NR−L−OR、−(L−SR、−(L−S(O)R、−(L−S(O)OR、−(L−S(O)NR、−(L−S(O)、−(L−S(O)ORまたは−(L−S(O)NRであり、各RおよびRは、独立して、H、OH、C〜CアルキルまたはC〜Cペルフルオロアルキルであるか、または同一窒素上のRおよびRは、アジリジニルおよびアゼチジニルから選択される3〜4員環を形成し、Lは、−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(3〜4員ヘテロシクリレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(3〜4員ヘテロシクリレン)−および−(3〜4員ヘテロシクリレン)−(C〜Cアルキレン)−から選択される二価の基である。より詳細には、各Rは、独立して、ハライドまたはC〜Cアルキルである。
別の実施形態において、本教示は、式Iの化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を提供し、
式中、
は、−S(O)R、−S(O)、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、少なくとも1個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜Cアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、C〜C10アリール、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、および少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリールから選択され、任意の2個の隣接するRは、それらが結合している原子と一緒に、縮合4〜7員環を形成してもよく、
およびRは、各々独立して、−H、ハライド、−CN、−OH、−NO、−NH、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシアルキル、非置換C〜C脂肪族、C〜Cアルキルアミン、C〜C12アルキル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、ならびに−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルキニルから選択され、
は、R、−C(O)R、−C(O)NHR、−C(O)NR、−C(O)SR、−S(O)R、および−S(O)から選択され、
は、R、−OH、ハライド、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(O)NR、−OR、−OC(O)R、−NO、−NHR、−NR、−N(R)C(O)R、−NHC(O)R、−SR、−S(O)Rおよび−S(O)から選択され、
、R、R、およびRは、各々独立して、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、少なくとも1個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜C10アリール、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリール、C〜Cアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合している原子と一緒に、3〜8員環を形成し、またはRおよびRは、それらが結合している原子と一緒に、3〜8員環を形成し、
各Rは、同一または異なってもよく、ハライド、−OH、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、オキソ、−OR、−OC(O)R、−NO、−NR、−N(R)C(O)R、−SR、−S(O)R、−S(O)、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、1〜4個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜C10アリール、1〜4個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、1〜4個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリール、C〜Cアラルキル、1〜4個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、1〜4個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
およびRは、各々独立して、−H、−OH、C〜C脂肪族、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
は、ハライド、−OH、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−CONR、オキソ、−OR、−OC(O)R、−NO、−NR、−N(R)C(O)R、−SR、−S(O)R、−S(O)、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
nは、1、2、または3である。
この実施形態の特定の態様において、nは、1である。
別の実施形態において、本発明は、式IIの化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を提供し、
式中、
およびRは、各々独立して、−H、ハライド、−CN、−OH、−NO、−NH、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシアルキル、非置換C〜C脂肪族、C〜Cアルキルアミン、C〜C12アルキル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、ならびに−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルキニルから選択され、
環Aは、C〜C10アリール、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、および少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリールから選択され、任意の2個の隣接するRは、それらが結合している原子と一緒に、縮合4〜7員環を形成してもよく、
は、R、−OH、ハライド、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(O)NR、−OR、−OC(O)R、−NO、−NHR、−NR、−N(R)C(O)R、−NHC(O)R、−SR、−S(O)R、および−S(O)から選択され、
、R、およびRは、各々独立して、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、少なくとも1個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜C10アリール、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリール、C〜Cアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合している原子と一緒に、3〜8員環を形成し、
各Rは、同一または異なってもよく、ハライド、−OH、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、オキソ、−OR、−OC(O)R、−NO、−NR、−N(R)C(O)R、−SR、−S(O)R、−S(O)、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、1〜4個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜C10アリール、1〜4個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、1〜4個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリール、C〜Cアラルキル、1〜4個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、1〜4個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
およびRは、各々独立して、−H、−OH、C〜C脂肪族、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
は、ハライド、−OH、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−CONR、オキソ、−OR、−OC(O)R、−NO、−NR、−N(R)C(O)R、−SR、−S(O)R、−S(O)、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択される。
別の実施形態において、本発明は、式IIIの化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を提供し、
式中、
およびRは、各々独立して、−H、ハライド、−CN、−OH、−NO、−NH、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシアルキル、非置換C〜C脂肪族、C〜Cアルキルアミン、C〜C12アルキル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、ならびに−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルキニルから選択され、
環Aは、C〜C10アリール、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、および少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリールから選択され、任意の2個の隣接するRは、それらが結合している原子と一緒に、縮合4〜7員環を形成してもよく、
は、R、−OH、ハライド、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(O)NR、−OR、−OC(O)R、−NO、−NHR、−NR、−N(R)C(O)R、−NHC(O)R、−SR、−S(O)R、および−S(O)から選択され、
、R、およびRは、各々独立して、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、少なくとも1個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜C10アリール、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリール、C〜Cアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合している原子と一緒に、3〜8員環を形成し、
各Rは、同一または異なってもよく、ハライド、−OH、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、オキソ、−OR、−OC(O)R、−NO、−NR、−N(R)C(O)R、−SR、−S(O)R、−S(O)、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、1〜4個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜C10アリール、1〜4個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、1〜4個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリール、C〜Cアラルキル、1〜4個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、1〜4個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
およびRは、各々独立して、−H、−OH、C〜C脂肪族、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
は、ハライド、−OH、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−CONR、オキソ、−OR、−OC(O)R、−NO、−NR、−N(R)C(O)R、−SR、−S(O)R、−S(O)、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択される。
別の実施形態において、本発明は、式IVの化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を提供し、
式中、
は、−S(O)R、−S(O)、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、少なくとも1個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜Cアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、C〜C10アリール、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、および少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリールから選択され、任意の2個の隣接するRは、それらが結合している原子と一緒に、縮合4〜7員環を形成してもよく、
およびRは、各々独立して、−H、ハライド、−CN、−OH、−NO、−NH、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシアルキル、非置換C〜C脂肪族、C〜Cアルキルアミン、C〜C12アルキル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、ならびに−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルキニルから選択され、
は、R、−OH、ハライド、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(O)NR、−OR、−OC(O)R、−NO、−NHR、−NR、−N(R)C(O)R、−NHC(O)R、−SR、−S(O)Rおよび−S(O)から選択され、
、R、およびRは、各々独立して、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、少なくとも1個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜C10アリール、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリール、C〜Cアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合している原子と一緒に、3〜8員環を形成し、
各Rは、同一または異なってもよく、ハライド、−OH、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、オキソ、−OR、−OC(O)R、−NO、−NR、−N(R)C(O)R、−SR、−S(O)R、−S(O)、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、1〜4個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜C10アリール、1〜4個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、1〜4個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリール、C〜Cアラルキル、1〜4個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、1〜4個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
およびRは、各々独立して、−H、−OH、C〜C脂肪族、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
は、ハライド、−OH、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−CONR、オキソ、−OR、−OC(O)R、−NO、−NR、−N(R)C(O)R、−SR、−S(O)R、−S(O)、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
と直接結合している任意の2個の隣接するR基の原子が、炭素、窒素、酸素およびイオウから選択される場合、前記隣接するR基は、縮合4〜7員環を形成してもよい。
別の実施形態において、本発明は、式Vの化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を提供し、
式中、
は、−S(O)R、−S(O)、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、少なくとも1個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜Cアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、C〜C10アリール、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、および少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリールから選択され、任意の2個の隣接するRは、それらが結合している原子と一緒に、縮合4〜7員環を形成してもよく、
およびRは、各々独立して、−H、ハライド、−CN、−OH、−NO、−NH、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルコキシアルキル、非置換C〜C脂肪族、C〜Cアルキルアミン、C〜C12アルキル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、ならびに−OH、−NHおよび−CNから選択される1または2個の基により置換されているC〜C12アルキニルから選択され、
は、R、−OH、ハライド、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(O)NR、−OR、−OC(O)R、−NO、−NHR、−NR、−N(R)C(O)R、−NHC(O)R、−SR、−S(O)Rおよび−S(O)から選択され、
、R、およびRは、各々独立して、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、少なくとも1個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜C10アリール、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリール、C〜Cアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択されるか、またはRおよびRは、それらが結合している原子と一緒に、3〜8員環を形成し、
各Rは、同一または異なってもよく、ハライド、−OH、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、オキソ、−OR、−OC(O)R、−NO、−NR、−N(R)C(O)R、−SR、−S(O)R、−S(O)、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニル、3〜10員ヘテロ環、1〜4個のRにより置換されている3〜10員ヘテロ環、C〜C10アリール、1〜4個のRにより置換されているC〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリール、1〜4個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリール、C〜Cアラルキル、1〜4個のRにより置換されているC〜Cアラルキル、C〜Cヘテロアラルキル、1〜4個のRにより置換されているC〜Cヘテロアラルキル、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
およびRは、各々独立して、−H、−OH、C〜C脂肪族、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
は、ハライド、−OH、−CN、−C(O)R、−C(O)OR、−CONR、オキソ、−OR、−OC(O)R、−NO、−NR、−N(R)C(O)R、−SR、−S(O)R、−S(O)、およびC〜Cペルフルオロアルキルから選択され、
と直接結合している任意の2個の隣接するR基の原子が、炭素、窒素、酸素およびイオウから選択される場合、前記隣接するR基は、縮合4〜7員環を形成してもよい。
一部の実施形態において、RおよびRは、−CHである。一部の実施形態において、Rは、−COR、−C(O)NHR、および−C(O)NRから選択され、Rは、C〜C12アルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキル、C〜C12シクロアルキル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12シクロアルキル、C〜C12アルケニル、少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、および少なくとも1個のRにより置換されているC〜C12アルキニルから選択される。一部の実施形態において、Rは、シクロアルキル、および少なくとも1個のRにより置換されているシクロアルキルから選択される。一部の実施形態において、Rは、シクロプロピル、および少なくとも1個のRにより置換されているシクロプロピルから選択される。一部の実施形態において、Rは、シクロプロピル、およびトランス−2−フェニルシクロプロピルから選択される。一部の実施形態において、Rは、エチルおよび少なくとも1個のRにより置換されているエチルから選択される。一部の実施形態において、Rは、
である。一部の実施形態において、Rは、
である。一部の実施形態において、Rは、エチルおよび少なくとも1個のRにより置換されているエチルから選択される。一部の実施形態において、Rは、
である。一部の実施形態において、Rは、
である。
一部の実施形態において、Rは、
である。一部の実施形態において、Rは、
である。
一部の実施形態において、Rは、5〜10員ヘテロアリール、および少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリールである。一部の実施形態において、環Aは、5〜10員ヘテロアリールである。一部の実施形態において、環Aは、少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリールである。
一部の実施形態において、5〜10員ヘテロアリールは、ピロール、フラン、チオフェン、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、キノリン、イソキノリン、プリン、テトラゾール、トリアジン、およびカルバゾールから選択される。
一部の実施形態において、少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリールは、
から選択される。
一部の実施形態において、少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリールは、
から選択される。
一部の実施形態において、少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリールは、
から選択される。
一部の実施形態において、少なくとも1個のRにより置換されている5〜10員ヘテロアリールは、
から選択される。
別の実施形態において、本発明は、式VIの化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を提供し、
式中、
Bは、結合、−CHR−、−O−または−NH−であり、Rは、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、
から選択され、Rは、1〜5個のRによりさらに置換されていてもよく、
は、非置換C〜Cアルキルであり、Rは、非置換C〜Cアルキルであるか、またはRおよびRは、非置換シクロプロピルおよび非置換シクロブチルから選択される環を形成し、
各Rは、独立して、Rであり、
各Rは、独立して、−(L−(C〜Cペルフルオロアルキル)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)、1〜2個のC〜Cアルキルにより置換されていてもよい−(C〜Cアルキレン)−(3〜4員ヘテロシクリル)、−(L−ハライド、−(L−CN、−(L−C(O)R、−(L−C(O)OR、−(L−C(O)NR、−(L−C(O)SR、−(L−OR、−(L−OC(O)R、−(L−OC(O)NR、−(L−NO、−(L−NR、−(L−N(R)C(O)R、−(L−N(R)C(O)OR、−(L−O−L−NR、−(L−O−L−OR、−(L−NR−L−OR、−(L−SR、−(L−S(O)R、−(L−S(O)OR、−(L−S(O)NR、−(L−S(O)、−(L−S(O)ORまたは−(L−S(O)NRであり、各RおよびRは、独立して、H、OH、C〜CアルキルまたはC〜Cペルフルオロアルキルであるか、または同一窒素上のRおよびRは、アジリジニルおよびアゼチジニルから選択される3〜4員環を形成し、Lは、−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(3〜4員ヘテロシクリレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(3〜4員ヘテロシクリレン)−および−(3〜4員ヘテロシクリレン)−(C〜Cアルキレン)−から選択される二価の基であり、
は、−(C〜Cシクロアルキレン)−フェニル、−(C〜Cシクロアルキレン)−(5〜12員ヘテロアリール)、−(C〜Cシクロアルキレン)−(3〜12員ヘテロシクリル)および−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜C12シクロアルキル)から選択され、Rは、オキソおよびRから選択される1〜6個の基によりさらに置換されていてもよく、
各mは、独立して、0または1である。
この実施形態のある特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、Bは、−O−であり、Rは、非置換メチルであり、Rは、非置換メチルである。より詳細には、Rは、
から選択される。また、より詳細には、Rは、
から選択される。
この実施形態の別の特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、Bは、−NH−であり、Rは、非置換メチルであり、Rは、非置換メチルである。より詳細には、Rは、
から選択される。また、より詳細には、Rは、
から選択される。
この実施形態の別の特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、Rは、−シクロプロピレン−フェニル、−シクロプロピレン−(5〜12員ヘテロアリール)および−シクロプロピレン−(3−12員ヘテロシクリル)から選択され、Rは、オキソおよびRから選択される1〜6個の基によりさらに置換されていてもよい。より詳細には、Rは、
から選択され、上式で示される立体化学は、シクロプロピレン基の2個の置換基がトランスであることを表しており、Rは、オキソおよびRから選択される1〜6個の基によりさらに置換されていてもよい。より詳細には、上式で示される立体化学は、シクロプロピレン基の炭素中心における絶対立体化学を表している。
さらに別の実施形態において、本発明は、式VIIの化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を提供し、

式中、
Bは、結合、−CHR−、−O−または−NH−であり、Rは、HまたはC〜Cアルキルであり、
は、
から選択され、Rは、1〜5個のRによりさらに置換されていてもよく、
は、非置換C〜Cアルキルであり、Rは、非置換C〜Cアルキルであるか、またはRおよびRは、非置換シクロプロピルおよび非置換シクロブチルから選択される環を形成し、
は、−(L−フェニル、−(L−(5〜12員ヘテロアリール)、−(L−(C〜C12シクロアルキル)、および−(L−(3〜12員ヘテロシクリル)から選択され、Lは、−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜Cアルキレン)−、−O−、−(C〜Cアルキレン)−O−および−O−(C〜Cアルキレン)−から選択される二価の基であり、Rは、オキソおよびRから選択される1〜6個の基によりさらに置換されていてもよく、
は、−(C〜Cアルキレン)−NRであり、各RおよびRは、独立して、H、C〜Cアルキルであるか、またはRおよびRは、OおよびNから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員ヘテロシクリルを形成し、前記3〜7員ヘテロシクリルは、ハライドおよびC〜Cアルキルから選択される1〜3個の基によりさらに置換されていてもよく、
各Rは、独立して、Rであり、
各Rは、独立して、−(L−(C〜Cペルフルオロアルキル)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)、1〜2個のC〜Cアルキルにより置換されていてもよい−(C〜Cアルキレン)−(3〜4員ヘテロシクリル)、−(L−ハライド、−(L−CN、−(L−C(O)R、−(L−C(O)OR、−(L−C(O)NR、−(L−C(O)SR、−(L−OR、−(L−OC(O)R、−(L−OC(O)NR、−(L−NO、−(L−NR、−(L−N(R)C(O)R、−(L−N(R)C(O)OR、−(L−O−L−NR、−(L−O−L−OR、−(L−NR−L−OR、−(L−SR、−(L−S(O)R、−(L−S(O)OR、−(L−S(O)NR、−(L−S(O)、−(L−S(O)ORまたは−(L−S(O)NRであり、各RおよびRは、独立して、H、OH、C〜CアルキルまたはC〜Cペルフルオロアルキルであるか、または同一窒素上のRおよびRは、アジリジニルおよびアゼチジニルから選択される3〜4員環を形成し、Lは、−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(3〜4員ヘテロシクリレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(3〜4員ヘテロシクリレン)−および−(3〜4員ヘテロシクリレン)−(C〜Cアルキレン)−から選択される二価の基であり、
各mは、独立して、0または1である。
この実施形態のある特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、B、R、Rおよびそれらを接続する炭素は、炭素においてSキラル中心を形成する。より詳細には、化合物は、Sキラル中心に関して鏡像異性的に90%以上純粋である。
この実施形態の別の特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、Bは、−O−であり、Rは、非置換メチルであり、Rは、非置換メチルである。より詳細には、Rは、
から選択される。また、より詳細には、Rは、
から選択される。
この実施形態の別の特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、Bは、−NH−であり、Rは、非置換メチルであり、Rは、非置換メチルである。より詳細には、Rは、
から選択される。また、より詳細には、Rは、
から選択される。
この実施形態の別の特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、Rは、−CH−N(CH)CH、−CHNHCH、−CHNHおよびピロリルから選択される。
この実施形態の別の特定の態様において、および矛盾しないその他の特定の態様の組合せにおいて、Rは、フェニル、5〜12員ヘテロアリール、3〜12員ヘテロシクリルおよび3〜12員シクロアルキルから選択され、Rは、オキソおよびRから選択される1〜6個の基によりさらに置換されていてもよい。
さらに別の実施形態において、本発明は、本発明の化合物を含む医薬組成物を提供する。
さらに別の実施形態において、本発明は、本発明の化合物および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物を提供する。
さらに別の実施形態において、本発明は、タンパク質キナーゼ活性により仲介される哺乳類の疾患状態を治療する方法であって、治療的に許容できる量の本発明の化合物、塩、水和物または溶媒和物を哺乳類に投与することを含む方法を提供する。この実施形態の一態様において、哺乳類の疾患状態は、腫瘍成長または異常細胞増殖である。
さらに別の実施形態において、本発明は、タンパク質キナーゼの活性を調節する方法であって、タンパク質キナーゼを、有効量の本発明のいずれかの化合物、または薬学的に許容できる塩、溶媒和物と接触させることを含む方法を提供する。この実施形態の一態様において、タンパク質キナーゼは、PAK4タンパク質キナーゼである。
一部の実施形態において、本教示は、本明細書に記載されている化合物のいずれかおよび薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物を提供する。そのような組成物の例を以下に記載する。
一部の実施形態において、本教示は、ヒトを含む哺乳類において異常細胞成長を治療する方法であって、本教示の化合物または医薬組成物のいずれかを哺乳類に投与することを含む方法を提供する。
一部の実施形態において、異常細胞成長は、肺癌、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭部もしくは頸部の癌、皮膚もしくは眼内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門部の癌、胃癌、大腸癌、乳癌、子宮癌、ファロピウス管の癌、子宮内膜の癌、子宮頸部の癌、膣の癌、外陰の癌、ホジキン病、食道の癌、小腸の癌、内分泌系の癌、甲状腺の癌、副甲状腺の癌、副腎腺の癌、軟組織の癌、尿道の癌、陰茎の癌、前立腺癌、慢性もしくは急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱の癌、腎臓もしくは尿管の癌、腎細胞癌、腎盂の癌、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、または前記癌のうちの1つまたは複数の組合せを含むが、それらに限定されない癌である。一部の実施形態において、前記異常細胞成長は、乾癬、良性前立腺肥大または再狭窄を含むが、それらに限定されない良性の増殖性疾患である。
一部の実施形態において、方法は、ある量の抗腫瘍剤、抗血管新生剤、シグナル伝達阻害剤、および抗増殖剤から選択される1種または複数の物質を哺乳類に投与することをさらに含み、その量は、一緒になって、前記異常細胞成長を治療するのに有効である。そのような物質には、PCT公開WO00/38715、WO00/38716、WO00/38717、WO00/38718、WO00/38719、WO00/38730、WO00/38665、WO00/37107およびWO00/38786に開示されている物質が含まれ、それらの開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
抗腫瘍剤の例には、***阻害剤、例えば、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシン(vindescine)およびビンクリスチンなどのビンカアルカロイド誘導体;コルヒン(colchines)、アロコヒン(allochochine)、ハリコンドリン(halichondrine)、N−ベンゾイルトリメチル−メチルエーテルコルヒチン酸、ドラスタチン10、メイスタンシン(maystansine)、リゾキシン(rhizoxine)、タキソール(パクリタキセル)、ドセタキセル(タキソテール)、2’−N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]グルタルアマート(タキソール誘導体)などのタキサン、チオコルヒチン、トリチルシステイン、テニポシド、メトトレキセート、アザチオプリン、フルオロウラシル、シトシンアラビノシド、2’2’−ジフルオロデオキシシチジン(ゲムシタビン)、アドリアマイシンおよびミタマイシン(mitamycin)が含まれる。アルキル化剤、例えば、シスプラチン、カルボプラチン、オキシプラチン(oxiplatin)、イプロプラチン、N−アセチル−DL−サルコシル−L−ロイシンのエチルエステル(AsaleyまたはAsalex)、1,4−シクロヘキサジエン−1,4−ジカルバミン酸、2,5−ビス(1−アジリジニル)−3,6−ジオキソ−、ジエチルエーテル(ジアジクォン)、1,4−ビス(メタンスルホニルオキシ)ブタン(ビスルファン(bisulfan)またはロイコスルファン(leucosulfan))クロロゾトシン、クロメソン(clomesone)、シアノモルホリノドキソルビシン、シクロジソン(cyclodisone)、ジアンヒドログラシトール(dianhydroglactitol)、フルオロドパン(fluorodopan)、ヘプスルファム(hepsulfam)、マイトマイシンC、ヒカントン、マイトマイシンC、ミトゾラミド(mitozolamide)、1−(2−クロロエチル)−4−(3−クロロプロピル)−ピペラジン二塩酸塩、ピペラジンジオン、ピポブロマン、ポルフィロマイシン、スピロヒダントインマスタード、テロキシロン、テトラプラチン、チオテパ、トリエチレンメラミン、ウラシルナイトロジェンマスタード、ビス(3−メシルオキシプロピル)アミン塩酸塩、マイトマイシン、シクロヘキシル−クロロエチルニトロソ尿素、メチルシクロヘキシル−クロロエチルニトロソ尿素、1−(2−クロロエチル)−3−(2,6−ジオキソ−3−ピペリジル)−1−ニトロソ−尿素、ビス(2−クロロエチル)ニトロソ尿素などのニトロソ尿素剤、プロカルバジン、ダカルバジン、メクロロエタミン(mechloroethamine)、シクロホスファミド、イホスアミド(ifosamide)、メルファラン、クロラムブシル、リン酸エストラムスチンナトリウム、ストレプトゾイン、およびテモゾラマイド(temozolamide)などのナイトロジェンマスタード関連化合物。DNA代謝拮抗薬、例えば、5−フルオロウラシル、シトシンアラビノシド、ヒドロキシ尿素、2−[(3ヒドロキシ−2−ピリノジニル(pyrinodinyl))メチレン]−ヒドラジンカルボチオアミド、デオキシフルオロウリジン、5−ヒドロキシ−2−ホルミルピリジンチオセミカルバゾン、α−2’−デオキシ−6−チオグアノシン、アフィディコリングリシネート、5−アザデオキシシチジン、β−チオグアニンデオキシリボシド、サイクロシチジン、グアナゾール、イノシングリコジアルデヒド、マクベシン(macbecin)II、ピラゾールイミダゾール、クラドリビン、ペントスタチン、チオグアニン、メルカプトプリン、ブレオマイシン、2−クロロデオキシアデノシン、ラルチトレキセドおよびペメトレキセド2ナトリウム、クロファラビン、フロクスウリジンおよびフルダラビンなどのチミジル酸合成酵素の阻害剤。DNA/RNA代謝拮抗薬、例えば、L−アラノシン、5−アザシチジン、アシビシン、アミノプテリンおよびN−[2−クロロ−5−[[(2,4−ジアミノ−5−メチル−6−キナゾリニル)メチル]アミノ]ベンゾイル]−L−アスパラギン酸、N−[4−[[(2,4−ジアミノ−5−エチル−6−キナゾリニル)メチル]アミノ]−ベンゾイル]−L−アスパラギン酸、N−[2−クロロ−4−[[(2,4−ジアミノプテリジニル)メチル]アミノ]ベンゾイル]−L−アスパラギン酸などのその誘導体、可溶性ベイカーアンチホル(soluble Baker’s antifol)、ジクロロアリルローソン、ブレキナル、フトラフ(ftoraf)、ジヒドロ−5−アザシチジン、メトトレキセート、N−(ホスホノアセチル)−L−アスパラギン酸4ナトリウム塩、ピラゾフラン(pyrazofuran)、トリメトレキセート、プリカマイシン、アクチノマイシンD、クリプトフィシン、およびクリプトフィシン−52または、例えば、N−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−グルタミン酸などの欧州特許出願第239362号に開示されている好ましい代謝拮抗薬のうちの1つなどの類縁体;成長因子阻害剤;細胞周期阻害剤;インターカレート抗生物質、例えば、アドリアマイシンおよびブレオマイシン;タンパク質、例えば、インターフェロン;ならびに抗ホルモン剤、例えば、ノルバデックス(商標)(タモキシフェン)などの抗エストロゲン剤または、例えば、カソデックス(商標)(4’−シアノ−3−(4−フルオロフェニルスルホニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−(トリフルオロメチル)プロピオンアニリド)などの抗アンドロゲン剤。そのような共同治療は、治療の個別成分の同時、順次または個別投与によって行うことができる。
抗血管新生剤には、MMP−2(マトリクスメタロプロテイナーゼ2)阻害剤、MMP−9(マトリクスメタロプロテイナーゼ9)阻害剤、およびCOX−II(シクロオキシゲナーゼII)阻害剤が含まれる。有用なCOX−II阻害剤の例には、セレブレックス(商標)(アレコキシブ(alecoxib))、バルデコキシブ、およびロフェコキシブが含まれる。有用なマトリクスメタロプロテイナーゼ阻害剤の例は、WO96/33172(1996年10月24日公開)、WO96/27583(1996年3月7日公開)、欧州特許出願第97304971.1号(1997年7月8日出願)、欧州特許出願第99308617.2号(1999年10月29日出願)、WO98/07697(1998年2月26日公開)、WO98/03516(1998年1月29日公開)、WO98/34918(1998年8月13日公開)、WO98/34915(1998年8月13日公開)、WO98/33768(1998年8月6日公開)、WO98/30566(1998年7月16日公開)、欧州特許公開606,046(1994年7月13日公開)、欧州特許公開931,788(1999年7月28日公開)、WO90/05719(1990年5月31日公開)、WO99/52910(1999年10月21日公開)、WO99/52889(1999年10月21日公開)、WO99/29667(1999年6月17日公開)、PCT国際出願PCT/IB98/01113(1998年7月21日出願)、欧州特許出願第99302232.1号(1999年3月25日出願)、英国特許出願第9912961.1号(1999年6月3日出願)、米国仮出願第60/148,464号(1999年8月12日出願)、米国特許第5,863,949号(1999年1月26日発行)、米国特許第5,861,510号(1999年1月19日発行)、および欧州特許公開第780,386号(1997年6月25日公開)に記載されており、それらのすべては、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。好ましいMMP−2およびMMP−9阻害剤は、MMP−1を阻害する活性をほとんどまたはまったく有さない阻害剤である。他のマトリクスプロテイナーゼ(すなわち、MMP−1、MMP−3、MMP−4、MMP−5、MMP−6、MMP−7、MMP−8、MMP−10、MMP−11、MMP−12、およびMMP−13)に比べてMMP−2および/またはMMP−9を選択的に阻害する阻害剤がより好ましい。
MMP阻害剤の例には、AG−3340、RO32−3555、RS13−0830、および以下の化合物:3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−シクロペンチル)−アミノ]−プロピオン酸;3−エキソ−3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(2R,3R)1−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−ベンゼンスルホニル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキシアミド;4−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸ヒドロキシアミド;3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−シクロブチル)−アミノ]−プロピオン酸;4−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸ヒドロキシアミド;3−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;(2R,3R)1−[4−(4−フルオロ−2−メチル−ベンジルオキシ)−ベンゼンスルホニル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキシアミド;3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−1−メチル−エチル)−アミノ]−プロピオン酸;3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(4−ヒドロキシ−カルバモイルテトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミノ]−プロピオン酸;3−エキソ−3−[4−(4−クロロ−フェノキシ)ベンゼン−スルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;3−エンド−3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド;ならびに薬学的に許容できるそれらの塩、溶媒和物および水和物が含まれる。
シグナル伝達阻害剤の例には、EGFR(上皮成長因子受容体)抗体、EGF抗体、およびEGFR阻害剤である分子などのEGFR応答を阻害することができる薬剤;VEGF(血管内皮増殖因子)阻害剤;およびerbB2受容体と結合する有機分子または抗体、例えばハーセプチン(商標)(Genentech,Inc.of South San Francisco、California、USA)などのerbB2受容体阻害剤が含まれる。
EGFR阻害剤は、例えば、WO95/19970(1995年7月27日公開)、WO98/14451(1998年4月9日公開)、WO98/02434(1998年1月22日公開)、および米国特許第5,747,498号(1998年5月5日発行)に記載されている。EGFRを阻害する薬剤には、モノクローナル抗体C225および抗EGFR 22Mab(ImClone Systems Incorporated of New York、New York、USA)、化合物ZD−1839(AstraZeneca)、BIBX−1382(Boehringer Ingelheim)、MDX−447(Medarex Inc.of Annandale、New Jersey、USA)、およびOLX−103(Merck & Co.of Whitehouse Station、New Jersey、USA)、VRCTC−310(Ventech Research)ならびにEGF融合毒素(Seragen Inc.of Hopkinton、Massachusettes)が含まれるが、これらに限定されるものではない。
また、VEGF阻害剤、例えば、SU−5416およびSU−6668(Sugen Inc.of South San Francisco、California、USA)は、組成物と組み合わせるか、または同時投与することができる。VEGF阻害剤は、例えば、WO99/24440(1999年5月20日公開)、PCT国際出願PCT/IB99/00797(1999年5月3日出願)、WO95/21613(1995年8月17日公開)、WO99/61422(1999年12月2日公開)、米国特許第5,834,504号(1998年11月10日発行)、WO98/50356(1998年11月12日公開)、米国特許第5,883,113号(1999年3月16日発行)、米国特許第5,886,020号(1999年3月23日発行)、米国特許第5,792,783号(1998年8月11日発行)、WO99/10349(1999年3月4日公開)、WO97/32856(1997年9月12日公開)、WO97/22596(1997年6月26日公開)、WO98/54093(1998年12月3日公開)、WO98/02438(1998年1月22日公開)、WO99/16755(1999年4月8日公開)、およびWO98/02437(1998年1月22日公開)に記載されており、これらのすべては、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。一部の特異的VEGF阻害剤の他の例は、IM862(Cytran Inc.of Kirkland、Washington、USA);抗VEGFモノクローナル抗体ベバシツマブ(Genentech, Inc. of South San Francisco、California);およびアンギオザイム(angiozyme)、Ribozyme(Boulder、Colorado)およびChiron(Emeryville、California)製の合成リボザイムである。
GW−282974(Glaxo Wellcome plc)、およびモノクローナル抗体AR−209(Aronex Pharmaceuticals Inc.of The Woodlands、Texas、USA)および2B−1(Chiron)などのerbB2受容体阻害剤は、組成物と組み合わせて投与することができる。そのようなerbB2阻害剤には、WO98/02434(1998年1月22日公開)、WO99/35146(1999年7月15日公開)、WO99/35132(1999年7月15日公開)、WO98/02437(1998年1月22日公開)、WO97/13760(1997年4月17日公開)、WO95/19970(1995年7月27日公開)、米国特許第5,587,458号(1996年12月24日発行)、および米国特許第5,877,305号(1999年3月2日発行)に記載されている阻害剤が含まれ、それらの各々は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。本発明において有用なerbB2受容体阻害剤は、1999年1月27日出願の米国仮出願第60/117,341号、および1999年1月27日出願の米国仮出願第60/117,346号にも記載されており、そのどちらも、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
使用することができる他の抗増殖剤には、以下の米国特許出願、すなわち、第09/221946号(1998年12月28日出願);第09/454058号(1999年12月2日出願);第09/501163号(2000年2月9日出願);第09/539930号(2000年3月31日出願);第09/202796号(1997年5月22日出願);第09/384339号(1999年8月26日出願);および第09/383755号(1999年8月26日出願)に開示および特許請求の範囲に記載されている化合物;ならびに、以下の米国仮特許出願、すなわち、第60/168207号(1999年11月30日出願);第60/170119号(1999年12月10日出願);第60/177718号(2000年1月21日出願);第60/168217号(1999年11月30日出願)、および第60/200834号(2000年5月1日出願)に開示および特許請求の範囲に記載されている化合物を含む酵素ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害剤および受容体型チロシンキナーゼPDGFrの阻害剤が含まれる。前記特許出願および仮特許出願の各々は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
また、本発明の組成物は、CTLA4(細胞傷害性リンパ球抗原4)抗体、およびCTLA4をブロックする能力がある他の薬剤;ならびに他のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤などの抗増殖剤を含むがそれらに限定されない、異常細胞成長または癌を治療するのに有用な他の薬剤と一緒に使用することができる。本発明において使用することができる特異的CTLA4抗体には、全体として参照により本明細書に組み込まれている米国仮出願第60/113,647号(1998年12月23日出願)に記載されている抗体が含まれる。
特に指定のない限り、本明細書および特許請求の範囲において使用される以下の用語は、以下に述べる意味を有する。この項で定義されているR、X、nなどの変数は、この項の中の参照用に過ぎず、この定義の項の外部で使用することができるものと同じ意味を有することを意味するものではない。さらに、本明細書で定義されている基の多くは、置換されていてもよい。典型的な置換に関するこの定義の項における列挙は、例示的であり、この明細書および特許請求の範囲にある他の場所で定義されている置換基を限定することを意図していない。
本明細書で使用する記号
は、ある置換基の化学構造中に組み入れられている場合、
が結合している原子が、別の分子上のある位置に対するその置換基の結合点であることを意味する。例えば、仮定上の分子CHCH−X中のXは、Xが
であるとして定義されることがある。その場合、任意に番号付けされた位置C−1に結合している
の配置は、フェニル環のC−1が、メチレン炭素と結合していることを意味する。
記号
は、それ以上に他の標示もなく単一分子中で一緒に使用される場合、単に、該当するトランスまたはシスの相対立体化学を示す。絶対立体化学を表すそれらの標示、または対応する化学構造もしくは付随する化学名における「S」もしくは「R」の標示との組合せで一緒にまたは別々に使用される記号
および記号
は、対応するキラル中心の絶対立体化学を示す。
「脂肪族」は、完全に飽和されているか、または不飽和の1個もしくは複数の単位を含むが芳香族ではない直鎖、分岐鎖もしくは環状のC〜C12炭化水素を指す。脂肪族基の例には、直鎖、分岐鎖または環状のアルキル、アルケニル、アルキニル基ならびに(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキルなどのそれらの混成体が含まれる。脂肪族基は、1〜6個の置換基により置換されていてもよい。脂肪族基上の適当な置換基には、3〜12員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、5〜12員ヘテロアリール、ハライド、−NO、NH、NR、−CN、−COR、−COOR、−CONR、−OH、−OR、−OCOR、−SR、−SOR、−SOR、−SONR、−SONRが含まれ、Rは、H、C〜C10アルキル、3〜10員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、5〜12員ヘテロアリールである。
「C〜C12アルキル」は、1〜12個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。C〜C12アルキル基は、少なくとも1個の置換基により置換されていてもよい。C〜C12アルキル基上の適当な置換基には、3〜12員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、5〜12員ヘテロアリール、ハライド、−NO、−NR、−CN、−COR、−COOR、−CONR、−OH、−OR、−OCOR、−SR、−SOR、−SOR、−SONR、−SONRが含まれるが、これらに限定されるものではなく、各Rは、独立して、−H、C〜C10アルキル、3〜12員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、5〜12員ヘテロアリールである。C〜C12アルキル基の例には、それらの置換形態を含むメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、iso−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、neo−ペンチル、sec−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。さらに、用語「アルキル」は、1〜20個の炭素原子、または1〜12個の炭素原子、または1〜8個の炭素原子、または1〜6個の炭素原子、または1〜4個の炭素原子の直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。「低級アルキル」は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を具体的に指す。アルキルは、置換されていても置換されていなくてもよい。アルキル基上の適当な置換基は、C〜C12アルキル基について記載されている置換基と同じである。
「シクロアルキル」は、3〜20個の炭素原子を有する環状の飽和炭化水素基を指す。シクロアルキル基は、単環式であってよく、可能であれば、二環式または多環式であってよい。シクロアルキル基は、少なくとも1個の置換基により置換されていてもよい。シクロアルキル基上の適当な置換基は、アルキル基について記載されている置換基と同じである。シクロアルキル基の例には、それらの置換形態を含むシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノボルニル(nobornyl)、アダマンチルなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「非芳香族カルボシクリル」は、3〜12員の炭素だけの単環式環基、炭素だけの二環式または多環式環系基を指し、環のうちの1個または複数は、1個または複数の二重結合を含んでいてもよいが、どの環も、完全に共役したπ電子系を有することはない。非芳香族カルボシクリルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキサジエニル、アダマンタニル、シクロヘプチル、シクロヘプタトリエニルなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。非芳香族カルボシクリルは、置換されていても置換されていなくてもよい。典型的な置換基は、本明細書で定義されているように、アルキル基の置換基と同じである。非芳香族カルボシクリルの説明に役立つ例は、
から誘導されるが、これらに限定されるものではない。
「不飽和非芳香族カルボシクリル」は、少なくとも1個の炭素炭素二重結合、1個の炭素炭素三重結合またはベンゼン環を含む本明細書で定義されているような非芳香族カルボシクリルを指す。
「C〜C12アルケニル」は、2〜12個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の不飽和炭化水素基を指す。C〜C12アルケニル基は、1個または複数の不飽和点(すなわち、1個または複数の炭素−炭素二重結合)を有していてもよい。C〜C12アルケニルが2個以上の炭素−炭素二重結合を有する場合、炭素−炭素二重結合は、共役していても共役していなくてもよい。C〜C12アルケニル基は、少なくとも1個の置換基により置換されていてもよい。C〜C12アルケニル基上の適当な置換基は、C〜C12アルキル基について記載されている置換基と同じである。C〜C12アルケニルの例には、それらの置換形態を含むエテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、iso−ブテニルなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。さらに、用語「アルケニル」は、2〜20個の炭素原子、または2〜12個の炭素原子、または2〜8個の炭素原子、または2〜6個の炭素原子、または2〜4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の不飽和炭化水素基を指す。アルケニル基は、1個または複数の不飽和点(すなわち、1個または複数の炭素−炭素二重結合)を有していてもよい。アルケニル基が2個以上の炭素−炭素二重結合を有する場合、炭素−炭素二重結合は、共役していても共役していなくてもよい。アルケニル基は、置換されていても置換されていなくてもよい。アルケニル基上の適当な置換基は、C〜C12アルキル基について記載されている置換基と同じである。
「アルコキシ」は、−ORを指し、Rは、C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、C〜C12シクロアルキルまたは(C〜Cアルキレン)−(C〜C12シクロアルキル)である。「C〜C12アルコキシ」は、Rが合計して1〜12個の炭素原子を有する本明細書で定義されているようなアルコキシ基を指す。
「アルコキシアルキル」は、本明細書で定義されているような少なくとも1個のアルコキシにより置換されている本明細書で定義されているようなアルキルを指す。「C〜Cアルキルアルコキシ」は、アルキルおよびそのアルコキシ置換基の合計炭素数が2〜6個であるアルキルアルコキシを指す。
「アルキルアミノ」は、−NRを指し、各RおよびRは、独立して、H、C〜C12アルキル、C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、C〜C12シクロアルキル、(C〜Cアルキレン)−(C〜C12シクロアルキル)であるが、ただし、RおよびRは、同時にHとはならない。「モノアルキルアミノ」は、RおよびRのうちの1つがHである本明細書で定義されているようなアルキルアミノを指す。「ジアルキルアミノ」は、RおよびRのどちらもHでない本明細書で定義されているようなアルキルアミノを指す。「C〜C12アルキルアミノ」は、1〜12個の炭素原子を含むアルキルアミノを指す。
「C〜C12アルキニル」は、2〜12個の炭素原子および少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖または分岐鎖の炭化水素基を指す。C〜C12アルキニルが2個以上の炭素−炭素二重結合を有する場合、炭素−炭素二重結合は、共役していても共役していなくてもよい。C〜C12アルキニル基は、少なくとも1個の置換基により置換されていてもよい。C〜C12アルキニル基上の適当な置換基は、C〜C12アルキル基について記載されている置換基と同じである。C〜C12アルキニルの例には、それらの置換形態を含むエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニルなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。さらに、用語「アルキニル」は、2〜20個の炭素原子、または2〜12個の炭素原子、または2〜8個の炭素原子、または2〜6個の炭素原子、または2〜4個の炭素原子の、および少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖または分岐鎖の炭化水素基を指す。アルキニルは、置換されていても置換されていなくてもよい。アルキニル基上の適当な置換基は、C〜C12アルキル基について記載されている置換基と同じである。
「アミノ」は、−NHを指す。
「C〜C10アリール」は、完全に共役したπ電子系を有する6〜10個の炭素原子の炭素だけの単環式環または多環式環を指す。C〜C10アリール基は、少なくとも1個の置換基により置換されていてもよい。C〜C10アリール基上の適当な置換基は、C〜C12アルキル基について記載されている置換基と同じである。C〜C10アリールの例には、フェニルおよびナフチルが含まれるが、これらに限定されるものではない。さらに、用語「アリール」は、完全に共役したπ電子系を有する6〜20個の炭素原子の炭素だけの単環式環または多環式環を指す。アリール基は、置換されていても置換されていなくてもよい。アリールの例には、アントラセニル、フェナントレニルおよびペリレニルが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「アラルキル」は、上記で定義されているようなC〜C10アリール基で置換されている本明細書で定義されているようなアルキル、例えば、−CHフェニル、−(CHフェニル、−(CHフェニル、CHCH(CH)CHフェニルなど、およびそれらの誘導体を指す。C〜Cアラルキルは、C〜C10アリール基で置換されているC〜Cアルキルを指す。
「ヘテロアラルキル」は、5〜12員ヘテロアリール基で置換されている本明細書で定義されているようなアルキル、例えば、−CHピリジニル、−(CHピリミジニル、−(CHイミダゾリルなど、およびそれらの誘導体を指す。C〜Cヘテロアラルキルは、5〜12員ヘテロアリール基で置換されているC〜Cアルキルを指す。
「ヘテロアリール」は、N、O、およびSから選択される1、2、3または4個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子は、Cであり、さらに、完全に共役したπ電子系を有する5〜12個の環原子の単環式または縮合環基を指す。非置換ヘテロアリール基の例は、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピリミジン、キノリン、イソキノリン、プリン、テトラゾール、トリアジン、およびカルバゾールであるが、これらに限定されるものではない。ヘテロアリール基は、置換されていても置換されていなくてもよい。典型的な置換基には、C〜C12脂肪族、3〜10員ヘテロ環、6〜10員アリール、ハライド、−NO、NH、NR、−CN、−COR、−COOR、−CONR、−OH、−OR、−OCOR、−SR、−SOR、−SOR、−SONR、−SONRが含まれ、Rは、C1〜10脂肪族、3〜10員ヘテロ環、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリールである。
「薬学的に許容できるヘテロアリール」は、本発明の化合物に結合させ、医薬組成物に製剤化し、続いて、それを必要とする患者に投与するのに十分安定であるヘテロアリールである。
典型的な単環式ヘテロアリール基の例には、
が含まれるが、これらに限定されるものではない。
二環式ヘテロアリール基の例には、
が含まれるが、これらに限定されるものではない。
「ヘテロ脂環式」または「ヘテロシクリル」は、3〜12個の環原子を有し、1〜4個の環原子が、N、O、およびSから選択されるヘテロ原子である単環式または多環式基を指す。また、「ヘテロ脂環式」または「ヘテロシクリル」は、1個または複数の二重結合を有していてもよい。しかしながら、「ヘテロ脂環式」または「ヘテロシクリル」は、完全に共役したπ電子系を有することはない。「ヘテロ脂環式」または「ヘテロシクリル」は、置換されていても置換されていなくてもよい。典型的な置換基には、C〜C12脂肪族、6〜10員アリール、6〜10員アリール、ハライド、−NO、NH、NR、−CN、−COR、−COOR、−CONR、−OH、−OR、−OCOR、−SR、−SOR、−SORが含まれるが、これらに限定されるものではなく、Rは、C〜C10アルキル、3〜10員ヘテロシクリル、C〜C10アリール、5〜10員ヘテロアリールである。
飽和ヘテロシクリル基の例には、
が含まれるが、これらに限定されるものではない。
適当な部分不飽和ヘテロシクリル基の例には、
が含まれるが、これらに限定されるものではない。
ある用語の末尾で「yl」の後に「ene」を付加して新たな用語を形成する場合、新たな用語は、新たな用語が誘導される元の用語から1個の水素原子を取り除くことにより形成されるジラジカルを指す。例えば、アルキレンは、アルキル基から1個の水素原子を取り除くことにより形成されるジラジカル基を指し、「メチレン」は、メチルから1個の水素原子を取り除いて誘導される二価の基−CH−を指す。そのようなジラジカルのより多くの例には、それぞれアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、フェニル、ヘテロシクリル、ヘテロアリールおよび(非芳香族不飽和カルボシクリル)から誘導されるアルケニレン、アルキニレン、シクロアルキレン、フェニレン、ヘテロシクリレン、ヘテロアリーレンおよび(非芳香族不飽和カルボシクリレン)が含まれるが、これらに限定されるものではない。例えば、「シクロプロピレン」は、
の両方を指す。例えば、「C〜Cアルキレン」は、以下の−CH−、−CH(CH)−、−CH−CH−、−CH−CH−CH2−、−CH(CH)−CH−および−CH(CHCH)−のすべてを指す。
「オキソ」は、酸素二重結合「=O」置換を指す。
「ヒドロキシ」は、−OHを指す。
「ペルフルオロアルキル」は、その水素原子すべてがフッ素原子によって置き換えられているアルキル基を指す。
「任意選択の」または「場合により」は、続いて記載される事象または環境が生じることはあるが、生じる必要はないこと、および、説明には、事象または環境が生じる場合とそれが生じない場合が含まれることを意味する。例えば、「アルキル基で置換されていてもよいヘテロ環」は、アルキルが存在することはあるが、存在する必要はなく、説明には、ヘテロ環基がアルキル基で置換されている状況とヘテロ環基がアルキル基で置換されていない状況が含まれる。
「医薬組成物」は、本明細書に記載されている化合物のうちの1種または複数、または生理学的/薬学的に許容できるそれらの塩、溶媒和物、水和物もしくはプロドラッグの、生理学的/薬学的に許容できる担体および賦形剤などの他の化学成分との混合物を指す。医薬組成物の目的は、生物体への化合物の投与を容易にすることである。
本明細書で使用する「生理学的/薬学的に許容できる担体」は、生物体に対して有意な刺激を引き起こさず、投与される化合物の生物学的活性および特性を無効にしない担体または希釈剤を指す。
「薬学的に許容できる賦形剤」は、化合物の投与をさらに容易にするために医薬組成物に添加される不活性な物質を指す。賦形剤の例には、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、様々な糖およびデンプンのタイプ、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油ならびにポリエチレングリコールが含まれるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する用語「薬学的に許容できる塩」は、親化合物の生物学的有効性および特性を保持している塩を指す。そのような塩には、
(1)親化合物の遊離塩基の、塩酸、臭化水素酸、硝酸、リン酸、硫酸、および過塩素酸などの無機酸との、または酢酸、シュウ酸、(D)もしくは(L)リンゴ酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸などの有機酸との反応により得ることができる酸付加塩、または
(2)親化合物中に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えばアルカリ金属イオン、アルカリ土類イオン、もしくはアルミニウムイオンにより置き換えられているか、もしくは、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミンなどの有機塩基と配位している場合に形成される塩が含まれる。
「PK」は、受容体型タンパク質チロシンキナーゼ(RTK)、非受容体型すなわち「細胞」チロシンキナーゼ(CTK)およびセリン−スレオニンキナーゼ(STK)を指す。
「調節」または「調節すること」は、RTK、CTKおよびSTKの触媒活性の変化を指す。特に、調節することは、RTK、CTKまたはSTKが暴露される化合物または塩の濃度に応じた、RTK、CTKおよびSTKの触媒活性の活性化、好ましくはRTK、CTKおよびSTKの触媒活性の活性化または阻害、より好ましくはRTK、CTKおよびSTKの触媒活性の阻害を指す。
「触媒活性」は、RTKおよび/またはCTKの直接的もしくは間接的影響下でのチロシンのリン酸化、またはSTKの直接的もしくは間接的影響下でのセリンおよびスレオニンのリン酸化の速度を指す。
「接触させること」は、化合物が、直接的に、すなわち、キナーゼ自体と相互作用させることによるか、間接的に、すなわち、キナーゼの触媒活性が依存している別の分子と相互作用させることによるかのどちらかでPKの触媒活性に影響を及ぼすことができるように、本教示の化合物と標的PKを一緒にすることを指す。そのような「接触させること」は、「in vitroで」、すなわち、試験管、ペトリ皿などの中で行うことができる。試験管において、接触させることは、化合物および関心のあるPKのみが関わるか、全細胞が関わっていてもよい。また、細胞を細胞培養皿中で維持または成長させ、その環境で化合物と接触させることができる。これに関連して、特定の化合物がPK関連障害に影響を及ぼす能力、すなわち、その化合物のIC50は、より複雑な生命体とのin vivoでの化合物の使用を試みる前に決定することができる。生物体以外の細胞については、直接細胞微量注入および多くの膜貫通型担体技法を含むがこれらに限定されないPKを化合物と接触させる複数の方法が存在し、当業者にはよく知られている。
「in vitroで」は、例えば、試験管または培地中などであるがこれらに限定されない人工環境において行われる手順を指す。
「in vivoで」は、マウス、ラットまたはウサギなどであるがこれらに限定されない生命体内で行われる手順を指す。
「PK関連障害」、「PK誘発性(driven)障害」、および「異常なPK活性」はすべて、不適切な、すなわち、低いか、より一般的には高いPK触媒活性を特徴とする状態を指し、特定のPKは、RTK、CTKまたはSTKであってよい。不適切な触媒活性は、(1)PKを通常は発現しない細胞におけるPK発現、(2)望ましくない細胞の増殖、分化および/または成長につながるPK発現の増加、または(3)細胞の増殖、分化および/または成長の望ましくない低下につながるPK発現の減少のいずれかの結果として生じることがある。PKの過活性は、特定のPKをコードする遺伝子の増幅か、細胞の増殖、分化および/または成長障害と相関することがあるPK活性のレベルの生成(すなわち、PKのレベルが増加するにつれて、細胞傷害の症状のうちの1つまたは複数の重症度が増加する)のどちらかを指す。低活性は、逆であることは言うまでもなく、PK活性のレベルが減少するにつれて、細胞傷害の1つまたは複数の症状の重症度が増加する。
「治療する」、「治療すること」および「治療」は、PK仲介性細胞傷害および/またはその付随する症状を軽減または抑止する方法を指す。特に、癌に関して、これらの用語は、単に、癌に罹患している個人の平均余命が増加すること、または疾患の症状のうちの1つまたは複数が軽減することを意味する。
「生物体」は、少なくとも1つの細胞からなる任意の生命体を指す。生命体は、例えば、単一真核細胞のように単純であるか、またはヒトを含む哺乳類のように複雑であってよい。
「治療有効量」は、治療されている障害の症状のうちの1つまたは複数をある程度まで軽減する投与されている化合物の量を指す。癌の治療に関して、治療有効量は、以下の効果、すなわち
(1)腫瘍のサイズを縮小すること、
(2)腫瘍転移を阻害する(すなわち、ある程度遅くする、好ましくは停止する)こと、
(3)腫瘍成長をある程度阻害する(すなわち、ある程度遅くする、好ましくは停止する)こと、
(4)癌に伴う1つまたは複数の症状をある程度軽減する(または、好ましくは取り除く)こと
のうちの少なくとも1つを有する量を指す。
「モニターすること」は、ある化合物を、特定のPKを発現する細胞と接触させる効果を観察または検出することを意味する。観察または検出される効果は、細胞表現型、PKの触媒活性の変化、またはPKと天然の結合相手との相互作用の変化であってよい。そのような効果を観察または検出するための技法は、当技術分野においてよく知られている。効果は、本発明の最後の態様において、細胞表現型の変化もしくは変化の欠如、前記タンパク質キナーゼの触媒活性の変化もしくは変化の欠如、または前記タンパク質キナーゼと天然の結合相手との相互作用の変化もしくは変化の欠如から選択される。
「細胞表現型」は、細胞もしくは組織の外見または細胞もしくは組織の生物学的機能を指す。細胞表現型の例は、細胞の大きさ、細胞成長、細胞増殖、細胞分化、細胞生存、アポトーシス、ならびに栄養摂取および栄養利用であるが、これらに限定されるものではない。そのような表現型の特徴は、当技術分野においてよく知られている技法により測定可能である。
「天然の結合相手」は、細胞中で特定のPKと結合するポリペプチドを指す。天然の結合相手は、PK仲介性シグナル伝達プロセスにおいてシグナルを伝播する役割を果たす。天然の結合相手とPKとの相互作用の変化は、それ自体で、PK/天然の結合相手複合体の濃度増加または減少として、その結果、PKがシグナル伝達を仲介する能力の観察可能な変化として現れることがある。
式I〜VIIの化合物は、スキーム1およびスキーム2の合成経路に従って製造することができる。スキーム1およびスキーム2ならびに続く説明において、「BOC」、「Boc」または「boc」は、N−tert−ブトキシカルボニルを意味し、DCMは、CHClを意味し、DIPEA(ヒューニッヒ塩基としても知られる)は、ジイソプロピルエチルアミンを意味し、DMAは、N,N−ジメチルアセトアミドを意味し、「DMF」は、ジメチルホルムアミドを意味し、「DMSO」は、ジメチルスルホキシドを意味し、Etは、−CHCHを意味し、「MTBE」は、メチルt−ブチルエーテルを意味し、NMPは、1−メチル−2−ピロリジノンを意味し、TEAは、トリエチルアミンを意味し、TFAは、トリフルオロ酢酸を意味し、THFは、テトラヒドロフランを意味する。スキーム1および2ならびに説明は、化合物Iに言及しているが、スキーム1および2ならびに説明は、化合物II、III、IV、V、VIおよびVIIに同様に適用可能である。
スキーム1は、式Iの化合物を製造するのに使用される中間体I(H)の合成を図示している。置換アミノ酸I(A)のアミノ基をアルキル化すると、化合物I(B)が得られる。これは通常、塩基の存在下に化合物I(A)をアルキル化剤で処理することによって行うことができる。活性化された求電子性二重結合部分が、一般的に使用されるアルキル化剤である。活性化された求電子性二重結合部分でI(A)をアルキル化する典型的な反応条件は、強塩基の存在下にI(A)を活性化された二重結合部分で処理することである。続く水性後処理により化合物I(B)が得られる。次いで、化合物I(B)のアミノ基をboc基で保護すると、化合物I(C)が得られる。これは通常、塩基の存在下に化合物I(B)をBoc剤で処理することによって行うことができる。典型的な条件は、溶媒としてのMeCN中、MeNOHの存在下に化合物I(B)を(Boc)Oで処理することである。次いで、化合物I(C)のカルボン酸基を、化合物I(D)のメチルエステルに変換する。カルボン酸基をメチルエステル基に変換する典型的な条件は、塩基の存在下にDMF中、I(C)をヨウ化メチルで処理することである。次いで、化合物I(D)に分子内アルドール縮合を行うと、化合物I(F)が得られる。これは通常、非プロトン性溶媒中、化合物I(D)を強塩基で処理することによって行うことができる。典型的な条件は、トルエン中、化合物I(D)をt−BuOKで処理することである。続く水性後処理により、化合物I(F)が得られる。次いで、化合物I(F)にヒドラジン部分による2+3環化を行うと、化合物I(G)が形成する。環化の典型的な条件は、EtOH中、ヒドラジンおよび酢酸と一緒に化合物I(F)を還流することである。次いで、化合物I(G)の遊離塩基ピラゾール窒素をアシル化すると、化合物I(H)が得られる。アシル化の典型的な条件は、THF中、化合物I(G)をクロロエチルカルボネートで処理することである。
スキーム1のより詳細な合成条件は、米国特許出願公開第2003/0171357号およびPCT公開WO02/12242に見出すことができ、それらの開示は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
スキーム2は、式Iの化合物を中間体I(H)から製造することができる2つの経路を図示している。スキーム2の第1の経路において、I(H)のピラゾール窒素のエチルエステル保護基を切断すると、化合物II(A)が得られる。この反応は通常、基質I(H)を塩基で処理することによって行うことができる。典型的な反応条件は、2〜3当量のLiOHの存在下にジオキサンおよびDCM中、基質I(H)を還流し、続いて水性後処理することである。化合物II(A)に求電子性のR部分による求核反応を行うと、化合物II(B)が得られる。この求核反応は、アルキル化、アシル化、スルホニル化、還元アミノ化、および化合物II(A)のピラゾールアミノ基に行うことできる多くの他の反応であってよい。II(A)のII(B)への変換のための典型的なアルキル化条件は、80〜140℃の高温にてDMAおよびTEAなどの過剰の塩基の存在下に、場合によりマイクロ波放射の下に、II(A)をR−Clと反応させることである。続く水性後処理により、化合物II(B)が得られる。次いで、化合物II(B)のピロール窒素上のBoc基を除去すると、化合物II(C)が得られる。これは通常、II(B)を強酸で処理することによって行うことができる。典型的な条件は、室温にて2時間、化合物II(B)を1:1TFA:DCMで処理することである。続く水性後処理により、化合物II(C)が得られる。あるいは、化合物II(A)の化合物II(C)への変換は、単一ステップで行うことができる。化合物II(A)のアルキル化およびピロール窒素のboc保護基の除去をワンポット反応で行うことができる。典型的な反応条件は、高温にておよびマイクロ波放射の下にジオキサン中、基質II(A)を、アルキル化剤R−Cl、過剰のDMA、1当量のHClと混合することである。次いで、化合物II(C)にR求電子試薬による求核反応を行うと、化合物Iが得られる。求核反応は、アルキル化、アシル化、スルホニル化、還元アミノ化および二級アルキルアミンが行うことができる他の反応であってよい。化合物II(C)のアシル化反応は、化合物II(C)をアシル化R部分と反応させることによって行うことができる。典型的なアシル化反応条件は、室温にてTEAの存在下にII(C)をイソシアネートR部分と反応させることである。続く水性後処理により、化合物Iが得られる。
スキーム2の第2の経路において、ピロール窒素上のboc基を除去すると、化合物III(A)が得られる。これは通常、化合物I(H)を強酸で処理することによって行うことができる。典型的な反応条件は、ジオキサンおよびDCM中、化合物I(H)を4N HClで処理することである。続く水性後処理により、化合物III(A)が得られる。次いで、化合物III(A)にR求電子試薬による求核反応を行うと、化合物III(B)が得られる。化合物III(A)中のピラゾールに結合している−NH基は、III(A)のピロール窒素よりも反応性が低いため、III(A)のIII(B)への変換は、化合物III(A)のピラゾール−NH基を保護することなく行うことができる。この変換について行われる求核反応は、アルキル化、アシル化、スルホニル化、還元アミノ化であってよい。反応選択性を得るためには、比較的緩和な反応条件が好ましい。III(B)を得るためのIII(A)のアシル化反応は、塩基の存在下に化合物III(A)をアシル化剤で処理することによって行われる。典型的な反応条件は、DCM中、化合物III(A)を過剰のDIPEAなどの塩基で処理し、0℃にて得られる溶液をイソシアネートに加えることである。反応混合物を、0℃にて約2時間保持して反応を完結させる。続く水性後処理により、化合物III(B)が得られる。
また、化合物III(B)を得るための、ピラゾールに結合している保護されていない−NHが存在するピロール窒素の選択的アシル化は、III(D)の中間体を介し、化合物I(H)から行うことができる。I(H)のピロール窒素を脱保護し、さらにアシル化すると、化合物III(D)が得られる。これは、I(H)を強酸で処理し、反応混合物を残渣にし、次いで、残渣をアシル化剤と反応させることにより行うことができる。典型的な反応条件は、室温にて2時間、ジオキサン中、化合物I(H)を4N HClで処理し、続いてすべての溶媒を除去することである。残渣を溶かし、DIPEAなどの塩基により塩基性化する。次いで、得られる溶液を、0℃にてトリホスゲンに加える。反応混合物を、0℃にて1時間攪拌させる。続く水性後処理により、化合物III(D)が得られる。次いで、粗製化合物III(D)を、求核試薬と反応させると、化合物III(B)が得られる。典型的な反応条件は、室温にてDCM中、非求核性アミンの存在下に化合物III(D)をR求核性アミン部分と混合することである。反応混合物を、室温にて約2時間保つ。続く水性後処理により、化合物III(B)が得られる。
化合物III(B)のピラゾール窒素上のエチルエステル保護基を除去すると、遊離塩基化合物III(C)が得られる。これは通常、化合物III(B)を塩基で処理することによって行うことができる。典型的な反応条件は、2〜3当量のLiOHの存在下にジオキサンおよびDCM中で化合物III(B)を還流することである。続く水性後処理により、化合物III(C)が得られる。次いで、化合物III(C)にR求電子性部分による求核反応を行う。この求核反応は、アシル化、アルキル化、スルホニル化、還元アミノ化またはアミン官能基が行う多くの他の反応のうちの1つであってよい。典型的なアルキル化反応条件は、NMPなどの溶媒中、2当量のDMAなどの塩基の存在下に、化合物III(C)をR−Clなどのアルキル化剤で処理し、次いで、反応混合物を、140℃まで時間、マイクロ波放射の下に加熱することである。続く水性後処理および精製により、式Iの化合物が得られる。
他に指示がない限り、本発明の化合物への本明細書におけるすべての言及には、それらの塩、溶媒和物、水和物および錯体、ならびにそれらの塩の溶媒和物、水和物および錯体への言及が含まれ、それらの多形体、立体異性体、および同位体標識したバージョンが含まれる。
薬学的に許容できる塩には、酸付加塩および塩基塩が含まれる(二塩が含まれる)。適当な酸付加塩は、非毒性塩を形成する酸から形成される。例には、酢酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベシル酸塩、重炭酸塩/炭酸塩、重硫酸塩/硫酸塩、ホウ酸塩、カンシル酸塩、クエン酸塩、エジシル酸塩、エシル酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヒベンズ酸塩、塩酸塩/塩化物、臭化水素塩/臭化物、ヨウ化水素塩/ヨウ化物、イセチオン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メシル酸塩、メチル硫酸塩、ナフチル酸塩、2−ナプシル酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オロチン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、リン酸塩/リン酸水素塩/リン酸二水素塩、糖酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩およびトリフルオロ酢酸塩が含まれる。
適当な塩基塩は、非毒性塩を形成する塩基から形成される。例には、アルミニウム、アルギニン、ベンザチン、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジオールアミン、グリシン、リジン、マグネシウム、メグルミン、オラミン、カリウム、ナトリウム、トロメタミンおよび亜鉛塩が含まれる。
適当な塩に関する総説については、StahlおよびWermuthによる「Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties、Selection、and Use」(Wiley−VCH、Weinheim、Germany、2002)を参照されたい。その開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
本発明の化合物の薬学的に許容できる塩は、化合物およびそれぞれに見合った望ましい酸または塩基の溶液を混ぜ合わせることによって容易に調製することができる。塩は、溶液から析出させて濾過によって集めるか、または溶媒の蒸発によって回収することができる。塩におけるイオン化の程度は、完全なイオン化からほぼ非イオン化まで変わることがある。
本発明の化合物は、非溶媒和と溶媒和の両形態で存在することができる。本明細書において、用語「溶媒和物」は、本発明の化合物および1種または複数の薬学的に許容できる溶媒分子、例えばエタノールを含む分子錯体について記載するために使用される。用語「水和物」は、溶媒が水である場合に用いられる。本発明による薬学的に許容できる溶媒和物には、水和物および溶媒和物が含まれ、結晶化の溶媒は、同位体置換されている、例えばDO、d−アセトン、d−DMSOであってよい。
前述の溶媒和物と対照的に、薬物およびホストが化学量論的または非化学量論的な量で存在するクラスレート、薬物−ホスト包接錯体などの錯体も本発明の範囲内に含まれる。化学量論的または非化学量論的な量であってよい2種以上の有機および/または無機成分を含有する薬物の錯体も含まれる。得られる錯体は、イオン化、部分的イオン化、または非イオン化であってよい。そのような錯体の総説については、HaleblianによるJ Pharm Sci、64(8)、1269〜1288(1975年8月)を参照されたい。その開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
本発明の化合物の多形体、プロドラッグ、および異性体(光学異性体、幾何異性体および互変異性体を含む)も本発明の範囲内にある。
それら自体が薬理学的活性をほとんど、またはまったく有さないことがある本発明の化合物の誘導体はしかし、患者に投与された場合、例えば加水分解により、本発明の化合物に変換されることがある。そのような誘導体は、「プロドラッグ」と呼ばれる。プロドラッグの使用に関するそれ以上の情報は、「Pro−drugs as Novel Delivery Systems、Vol.14、ACS Symposium Series(T HiguchiおよびW Stella)および「Bioreversible Carriers in Drug Design」、Pergamon Press、1987(E B Roche編、American Pharmaceutical Association)中に見出すことができ、それらの開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
本発明によるプロドラッグは、例えば、本発明の化合物中に存在する適切な官能基を、例えば、H Bundgaardによる「Design of Prodrugs」(Elsevier、1985)に記載されているような「プロモイエティ(pro−moieties)」として当業者に知られている特定の部分で置き換えることによって製造することができ、その開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
本発明によるプロドラッグのいくつかの例には、
(i)化合物がカルボン酸官能基(−COOH)を含む場合はそのエステル、例えば、水素の(C〜C)アルキルによる置換、
(ii)化合物がアルコール官能基(−OH)を含む場合はそのエーテル、例えば、水素の(C〜C)アルカノイルオキシメチルによる置換、および
(iii)化合物が一級または二級アミノ官能基(−NHまたは−NHR(RはHではない))を含む場合はそのアミド、例えば、一方または両方の水素の(C〜C10)アルカノイルによる置換
が含まれる。
上記の例および他のプロドラッグタイプの例による置換基の他の例は、上述の参考文献中に見出すことができる。
最後に、特定の本発明の化合物は、それら自体で本発明の他の化合物のプロドラッグとしての役割を果たすことができる。
1個または複数の不斉炭素原子を含む本発明の化合物は、2種以上の立体異性体として存在することがある。本発明の化合物がアルケニルまたはアルケニレン基を含む場合、幾何学的なシス/トランス(すなわちZ/E)異性体が可能である。化合物が、例えば、ケトもしくはオキシム基または芳香族部分を含む場合、互変異性の異性(「互変異性」)が存在することがある。単一の化合物が2種以上のタイプの異性を示すことがある。
2種以上のタイプの異性を示す化合物、およびそれらの1個または複数の混合物を含む本発明の化合物のすべての立体異性体、幾何異性体および互変異性体は、本発明の範囲内に含まれる。対イオンが光学活性である、例えば、D−乳酸塩またはL−リジンであるか、またはラセミである、例えば、DL−酒石酸塩またはDL−アルギニンである酸付加塩または塩基塩も含まれる。
シス/トランス異性体は、当業者によく知られている従来技法、例えば、クロマトグラフィーおよび分別結晶によって分離することができる。
個々の鏡像異性体を調製/分離するための従来技法には、適当な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、または、例えば、キラル高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いるラセミ化合物(または塩もしくは誘導体のラセミ化合物)の分割が含まれる。
あるいは、ラセミ化合物(またはラセミ前駆体)を、適当な光学活性化合物、例えばアルコール、または、化合物が酸性または塩基性部分を含む場合には、酒石酸もしくは1−フェニルエチルアミンなどの酸もしくは塩基と反応させることができる。得られるジアステレオマー混合物は、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶によって分離することができ、ジアステレオ異性体の一方または双方は、当業者によく知られている手段によって対応する純粋な1個または複数の鏡像異性体に変換することができる。
本発明のキラル化合物(およびそのキラル前駆体)は、0〜50%のイソプロパノール、通常は2〜20%、および0〜5%のアルキルアミン、通常は0.1%のジエチルアミンを含有する炭化水素、通常はヘプタンまたはヘキサンからなる移動相による不斉樹脂上のクロマトグラフィー、通常はHPLCを用い、鏡像異性的に富化された形態で得ることができる。溶出液の濃縮により、富化された混合物が得られる。
立体異性の集合体は、当業者に知られている従来技法によって分離することができる。例えば、E L Elielによる「Stereochemistry of Organic Compounds」(Wiley、New York、1994)を参照されたい。その開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
また、本発明には、1個または複数の原子が、同じ原子番号であるが、自然に通常見出される原子量または質量数と異なる原子量または質量数を有する原子によって置き換えられている本発明の同位体標識化合物が含まれる。本発明の化合物中に含めるのに適当な同位体の例には、HおよびHなどの水素、11C、13Cおよび14Cなどの炭素、36Clなどの塩素、18Fなどのフッ素、123Iおよび125Iなどのヨウ素、13Nおよび15Nなどの窒素、15O、17Oおよび18Oなどの酸素、32Pなどのリン、および35Sなどのイオウの同位体が含まれる。本発明の特定の同位体標識化合物、例えば、放射性同位体を組み入れた同位体標識化合物は、薬物および/または基質の組織分布研究において有用である。放射性同位体であるトリチウム、H、および炭素−14、14Cは、組み入れの容易さおよび敏速な検出手段に鑑みてこの目的に特に有用である。重水素、Hなどのより重い同位体による置換は、より大きな代謝安定性に由来する特定の治療上の利点、例えば、in vivo半減期の増加または用量要件の軽減を提供することがあるため、ある環境において好ましいことがある。11C、18F、15Oおよび13Nなどのポジトロン放出同位体による置換は、基質受容体占有を調べるためのポジトロン放出断層撮影(PET)研究において有用なことがある。
一般に、本発明の同位体標識化合物は、当業者に知られている従来技法により、または他で用いた非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を用い、本明細書に記載されている方法に類似したプロセスにより調製することができる。
本発明による薬学的に許容できる溶媒和物には、結晶化の溶媒が同位体置換されている、例えばDO、d−アセトン、d−DMSOであってよい溶媒和物が含まれる。
医薬使用を目的とする本発明の化合物は、結晶性製品もしくは非晶質製品、またはそれらの混合物として投与することができる。それらは、沈殿、結晶化、凍結乾燥、または噴霧乾燥、または蒸発乾燥などの方法により、例えば、固体プラグ(solid plug)、粉末、またはフィルムとして得ることができる。この目的には、マイクロ波または高周波乾燥を使用することができる。
化合物は、単独で、または1種もしくは複数の本発明の他の薬物との組合せで、または1種もしくは複数の他の薬物との組合せで(もしくは、それらの任意の組合せとして)投与することができる。一般に、それらは、1種または複数の薬学的に許容できる賦形剤と合わせた製剤として投与されるであろう。本明細書において、用語「賦形剤」は、本発明の1種または複数の化合物以外の任意の成分について記載するのに使用される。賦形剤の選択は、大方の場合、特定の投与方法、溶解度および安定性に対する賦形剤の効果、ならびに剤形の性質などの要素によって左右される。
本発明の化合物を送達するのに適している医薬組成物およびそれらを調製するための方法は、当業者には容易に明らかであろう。そのような組成物およびそれらを調製するための方法は、例えば、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」、第19版(Mack Publishing Company、1995)中に見出すことができ、その開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
経口投与
本発明の化合物は、経口的に投与することができる。経口投与は、化合物が胃腸管に入るように嚥下するものであり、または、化合物が口から直接血流に入る口腔内もしくは舌下投与を用いることができる。
経口投与に適している製剤には、錠剤、微粒子を含有するカプセル剤、液剤、または散剤、ロゼンジ剤(液体入りを含む)、咀嚼剤(chews)、多粒子およびナノ粒子剤、ゲル剤、固溶体、リポソーム、フィルム剤(粘膜付着剤を含む)、膣坐剤、噴霧剤などの固形製剤ならびに液状製剤が含まれる。
液状製剤には、懸濁剤、液剤、シロップ剤およびエリキシル剤が含まれる。このような製剤は、軟質または硬質カプセル剤における充填剤として用いることができ、通常、担体、例えば、水、エタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、メチルセルロース、または適当な油、ならびに1種または複数の乳化剤および/または懸濁化剤を含む。また、液状製剤は、固体の、例えば、サシェからの再構成によって調製することができる。
本発明の化合物は、LiangおよびChenによるExpert Opinion in Therapeutic Patents、11(6)、981〜986(2001)に記載されている剤形などの速溶、速崩壊剤形においても使用することができる。その開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
錠剤剤形の場合、投与量に応じて、薬物は、剤形の1重量%〜80重量%、より典型的には剤形の5重量%〜60重量%を占めることができる。一般に、錠剤は、薬物の他に、崩壊剤を含有する。崩壊剤の例には、デンプングリコール酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、微結晶性セルロース、低級アルキル置換ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、アルファ化デンプンおよびアルギン酸ナトリウムが含まれる。一般に、崩壊剤は、剤形の1重量%〜25重量%、好ましくは5重量%〜20重量%を占めるものとする。
一般に、錠剤製剤に凝集性を付与するために結合剤が使用される。適当な結合剤には、微結晶性セルロース、ゼラチン、糖、ポリエチレングリコール、天然および合成ゴム、ポリビニルピロリドン、アルファ化デンプン、ヒドロキシプロピルセルロースならびにヒドロキシプロピルメチルセルロースが含まれる。また、錠剤は、ラクトース(一水和物、噴霧乾燥一水和物、無水など)、マンニトール、キシリトール、ブドウ糖、スクロース、ソルビトール、微結晶性セルロース、デンプンおよび第二リン酸カルシウム二水和物を含有することができる。
また、錠剤は、ラウリル硫酸ナトリウムおよびポリソルベート80などの界面活性剤、ならびに二酸化ケイ素およびタルクなどの流動促進剤を含んでいてもよい。存在する場合、界面活性剤は通常、錠剤の0.2重量%〜5重量%の量であり、流動促進剤は通常、錠剤の0.2重量%〜1重量%の量である。
また、錠剤は一般に、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリルフマル酸ナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムのラウリル硫酸ナトリウムとの混合物などの滑沢剤を含有する。滑沢剤は一般に、錠剤の0.25重量%〜10重量%、好ましくは0.5重量%〜3重量%の量で存在する。
他の従来型成分には、抗酸化剤、着色剤、矯味剤、保存剤および味覚マスキング剤が含まれる。
例示的錠剤は、薬物約80重量%まで、結合剤約10重量%〜約90重量%、希釈剤約0重量%〜約85重量%、崩壊剤約2重量%〜約10重量%、および滑沢剤約0.25重量%〜約10重量%を含有する。
錠剤ブレンドを直接、またはローラーにより圧縮して、錠剤を作製することができる。あるいは、錠剤ブレンドまたはブレンドの一部を、打錠前に湿式、乾式、もしくは融解式造粒するか、融解式凝結させるか、または押し出すことができる。最終製剤は、1つまたは複数の層を含み、コーティングされていてもされていなくてもよく、カプセル化されてもよい。
錠剤の製剤化については、H.LiebermanおよびL.Lachmanによる「Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets、Vol.1」、Marcel Dekker、N.Y.、N.Y.、1980(ISBN 0−8247−6918−X)中で論じられており、その開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
経口投与のための固形製剤は、即時放出および/または放出調節であるように製剤化することができる。放出調節製剤には、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出が含まれる。
適当な放出調節製剤については、米国特許第6,106,864号に記載されている。高エネルギー分散および浸透圧およびコーティングした粒子などの他の適当な放出技術の詳細は、Verma他、Pharmaceutical Technology On−line、25(2)、1〜14(2001)に見出すことができる。制御放出を実現するためのチューインガムの使用については、WO00/35298に記載されている。これらの参考文献の開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
非経口投与
本発明の化合物は、血流中、筋肉中、または内臓中に直接投与することもできる。非経口投与に適している手段には、静脈内、動脈内、腹腔内、くも膜下腔内、脳室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内および皮下が含まれる。非経口投与に適している装置には、針(極微針を含む)注射器、無針注射器および注入技法が含まれる。
非経口製剤は通常、塩、炭水化物および緩衝剤(3〜9のpHが好ましい)などの賦形剤を含有してもよい水溶液であるが、一部の応用例については、滅菌非水溶液として、または乾燥形態の粉末として製剤化し、滅菌した発熱物質を含まない水などの適当なビヒクルと併せて使用することがより適当である。
無菌条件下、例えば、凍結乾燥による非経口製剤の調製は、当業者によく知られている標準的製薬技法を用いて容易に行うことができる。
非経口液剤の調製において使用される本発明の化合物の溶解性は、溶解性促進剤の組み入れなどの適切な製剤技法の使用によって高めることができる。
非経口投与のための製剤は、即時放出および/または放出調節であるように製剤化することができる。放出調節製剤には、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出が含まれる。すなわち、本発明の化合物は、活性化合物の放出調節を提供する埋込型デポー剤として投与するための固体、半固体、またはチキソトロピックな液体として製剤化することができる。そのような製剤の例には、薬物をコーティングしたステントおよびPGLAミクロスフェアが含まれる。
局所投与
本発明の化合物は、皮膚または粘膜へ、すなわち経皮的(dermally)または経皮的(transdermally)に、局所的に投与することもできる。この目的に典型的な製剤には、ゲル剤、ヒドロゲル剤、ローション剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤、散布剤、包帯剤、フォーム剤、フィルム剤、皮膚用パッチ剤、ウェハー剤、埋込剤、スポンジ剤、ファイバー剤、絆創膏剤およびマイクロエマルジョン剤が含まれる。リポソームも使用することができる。典型的な担体には、アルコール、水、鉱油、流動ワセリン、白色ワセリン、グリセリン、ポリエチレングリコールおよびプロピレングリコールが含まれる。透過促進剤を組み入れることができる。例えば、FinninおよびMorganによるJ Pharm Sci、88(10)、955〜958(1999年10月)を参照されたい。局所投与の他の手段には、エレクトロポレーション、イオントフォレーシス、フォノフォレーシス、ソノフォレーシスおよび極微針または無針(例えば、Powderject(商標)、Bioject(商標)など)注射による送達が含まれる。これらの参考文献の開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
局所投与のための製剤は、即時放出および/または放出調節であるように製剤化することができる。放出調節製剤には、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出が含まれる。
吸入/鼻腔内投与
また、本発明の化合物は、鼻腔内または吸入により、通常、乾燥粉末インヘイラーから乾燥粉末(単独で、例えば、ラクトースとの乾燥ブレンドにおける混合物として、または、例えば、ホスファチジルコリンなどのリン脂質と混合された混合成分粒子として)の形態で、または1,1,1,2−テトラフルオロエタンもしくは1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパンなどの適当な噴射剤の使用の有無にかかわらず加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザー(好ましくは細かい霧を発生するための電気流体力学を用いるアトマイザー)、もしくはネブライザーからのエアゾールスプレーとして投与することができる。鼻腔内使用の場合、粉末は、生体接着剤、例えば、キトサンまたはシクロデキストリンを含むことができる。
加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザー、またはネブライザーは、例えば、エタノール、水性エタノール、または活性物質の分散、可溶化、もしくは延長放出のための適当な代替試剤、溶媒としての1種または複数の噴射剤およびソルビタントリオレエート、オレイン酸、またはオリゴ乳酸などの任意選択の界面活性剤を含む本発明の1種または複数の化合物の溶液または懸濁液を含む。
乾燥粉末または懸濁液製剤に使用するのに先立って、薬物製品は、吸入による送達に適しているサイズ(通常5ミクロン未満)まで微粉化する。これは、スパイラルジェットミリング、流動床ジェットミリング、ナノ粒子を形成するための超臨界流体プロセシング、高圧均質化、または噴霧乾燥などの任意の適切な粉砕方法によって行うことができる。
インヘイラーまたはインサフレーターにおいて使用するためのカプセル(例えば、ゼラチンまたはHPMC製)、ブリスターおよびカートリッジは、本発明の化合物、ラクトースまたはデンプンなどの適当な粉末基剤およびl−ロイシン、マンニトール、またはステアリン酸マグネシウムなどの動作調整剤の粉末ミックスを含有するように製剤化することができる。ラクトースは、無水または一水和物の形態であってよく、後者であることが好ましい。他の適当な賦形剤には、デキストラン、グルコース、マルトース、ソルビトール、キシリトール、フルクトース、スクロースおよびトレハロースが含まれる。
細かい霧を発生するための電気流体力学を用いるアトマイザーにおいて使用するのに適している溶液製剤は、1動作につき本発明の化合物1μg〜20mgを含有し、動作容積は、1μlから100μlまで変化することがある。典型的な製剤には、本発明の化合物、プロピレングリコール、滅菌水、エタノールおよび塩化ナトリウムが含まれる。プロピレングリコールの代わりに使用することができる代替溶媒には、グリセロールおよびポリエチレングリコールが含まれる。
吸入/鼻腔内投与を目的とする本発明の製剤には、メントールおよびレボメントールなどの適当な香料、またはサッカリンもしくはサッカリンナトリウムなどの甘味料を添加することができる。
吸入/鼻腔内投与のための製剤は、即時放出および/または、例えば、DL−乳酸/グリコール酸共重合体(poly(DL−lactic−coglycolic acid)(PGLA))を用いる放出調節であるように製剤化することができる。放出調節製剤には、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出が含まれる。
乾燥粉末インヘイラーおよびエアゾール剤の場合、用量単位は、一定量を送達するバルブによって決定される。本発明による単位は通常、望ましい量の本発明の化合物を含有する一定量すなわち「パフ」を投与するように配置される。全1日量は、単回投与か、またはより一般的には1日を通して分割量として投与することができる。
直腸/膣内投与
本発明の化合物は、例えば、坐剤、膣坐薬、または浣腸の形態で経直腸的または経膣的に投与することができる。カカオ脂は、伝統的な坐剤基剤であるが、必要に応じて様々な代替物を使用することができる。
直腸/膣内投与のための製剤は、即時放出および/または放出調節であるように製剤化することができる。放出調節製剤には、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出が含まれる。
眼投与
本発明の化合物は、通常、等張性のpH調整した滅菌食塩水中の微粉末化された懸濁液または溶液の点滴剤の形態で、眼または耳に直接投与することもできる。眼および耳投与に適した他の製剤には、軟膏剤、生分解性(例えば、吸収性ゲルスポンジ、コラーゲン)および非生分解性(例えば、シリコーン)埋込錠、ウェハー剤、レンズ剤およびニオソームまたはリポソームなどの微粒子または小胞系が含まれる。架橋ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸、セルロースポリマー、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、もしくはメチルセルロース、またはヘテロ多糖ポリマー、例えば、ゲランガムなどのポリマーを、塩化ベンザルコニウムなどの保存剤と一緒に組み入れることができる。このような製剤は、イオントフォレーシスによっても送達することができる。
眼/耳投与のための製剤は、即時放出および/または放出調節であるように製剤化することができる。放出調節製剤には、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的放出およびプログラム放出が含まれる。
他の技術
本発明の化合物は、シクロデキストリンおよび適当なその誘導体またはポリエチレングリコール含有ポリマーなどの可溶性高分子と混ぜ合わせ、前述の投与方法のいずれかにおいて使用するために、それらの溶解性、溶出速度、味覚マスキング、生物学的利用能および/または安定性を改善することができる。
例えば、薬物−シクロデキストリン錯体は、大部分の剤形および投与経路にとって一般的に有用であることが判明している。包接錯体と非包接錯体の双方を使用することができる。薬物との直接錯体化の代替法として、シクロデキストリンを補助的な添加剤、すなわち担体、希釈剤、または可溶化剤として使用することができる。これらの目的のためにα−、β−およびγ−シクロデキストリンが最も一般的に使用され、その例は、PCT公開WO91/11172、WO94/02518およびWO98/55148に見出すことができ、それらの開示は、全体として参照により本明細書に組み込まれるものとする。
用量
投与される活性化合物の量は、治療されている対象、障害または状態の重症度、投与の速度、化合物の体内動態および処方する医師の判断に左右されるであろう。しかしながら、有効な用量は、1回量または分割量として、1日につき体重1kg当たり約0.001〜約100mg、好ましくは約0.01〜約35mg/kg/日の範囲である。70kgのヒトの場合、これは、約0.07〜約7000mg/日、好ましくは約0.7〜約2500mg/日に相当するであろう。場合によっては、前記範囲の下限以下の用量レベルが十分以上なことがあり、別の場合には、いかなる有害な副作用も引き起こすことなくさらに大用量が用いられることがあるが、そのような大用量は、通常、1日を通して投与するためのいくつかの小用量に分割される。
複数の構成部材からなるキット
活性化合物の組合せを、例えば、特定の疾患または状態を治療する目的で投与することが望ましいため、少なくとも1つは本発明による化合物を含有する2つ以上の医薬組成物を、組成物の同時投与に適しているキットの形態で都合よく組み合わせることは、本発明の範囲内にある。すなわち、本発明によるキットには、少なくとも1つは本発明による本発明の化合物を含有する2つ以上の別々の医薬組成物および容器、分かれたボトル、または分かれたホイルパケットなどの前記組成物を別々に保持するための手段が含まれる。そのようなキットの例は、錠剤、カプセル剤などの包装に使用されるよく知られているブリスターパックである。
本発明のキットは、様々な剤形を、例えば、経口および非経口で投与するのに、様々な投与間隔で別々の組成物を投与するのに、またはお互いに対して別々の組成物を増量するのに特に適している。コンプライアンスを補助するため、キットには通常、投与説明書が含まれ、記憶補助が提供される。
以下の実施例および調製において、「BOC」、「Boc」または「boc」は、N−tert−ブトキシカルボニルを意味し、DCMは、CHClを意味し、DIPEAまたはDIEAは、ジイソプロピルエチルアミンを意味し、DMAは、N,N−ジメチルアセトアミドを意味し、「DMF」は、ジメチルホルムアミドを意味し、「DMSO」は、ジメチルスルホキシドを意味し、「DPPP」は、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンを意味し、「HOAc」は、酢酸を意味し、「IPA」は、イソプロピルアルコールを意味し、「MTBE」は、メチルt−ブチルエーテルを意味し、「NMP」は、1−メチル−2−ピロリジノンを意味し、TEAは、トリエチルアミンを意味し、TFAは、トリフルオロ酢酸を意味する。
具体的実施例:
(実施例1)
6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−3−(チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド。
化合物1a:N−(6,6−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−イル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミンの調製。
DMA(3mL)中の3−アミノ−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸tert−ブチル(0.62g、2.46mmol)の攪拌した溶液に、4−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン(0.44g、1.05当量)および1,4−ジオキサン中の4N HCl溶液(0.65ml、1.05当量)を加えた。得られた混合物を、マイクロ波反応器中で0.5時間、140℃まで加熱した。室温まで冷却し、化合物1aを析出させた。濾過およびCHClによる洗浄により、黄色の固体として化合物1a(0.48g、収率68%)が得られた。化合物1aは、さらに精製することなく次の反応に直接使用した。LCMS(API−ES、M+H):287.0。
DMSO(1ml)およびCHCl(2ml)中の攪拌した混合物1a(0.12g、0.42mmol)、およびTEA(0.117ml、2当量)に、イソシアン酸トランス−2−フェニルシクロプロピル(0.068ml、1.1当量)を加えた。得られた混合物を、室温にて2時間攪拌した。反応混合物を、prep−HPLCにより精製すると、白色の固体として表題化合物1(0.019g、10%)が得られた。H NMR(CDOD)δ:1.06(m,1H)、1.11(m,1H)、1.68(d,J=4.04Hz,6H)、1.98(m,1H)、2.69(m,1H)、4.43(s,2H)、7.01〜7.07(m,3H)、7.11〜7.17(m,2H)、7.34(d,J=5.56Hz,1H)、8.04(d,J=5.31Hz,1H)、8.59(s,1H)。元素分析(C2323OS.0.3HOAc.0.8HO)C,H,N。HPLC:純度>95%。
(実施例2)
3−[(2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド。
化合物2a:3−[(2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸tert−ブチルの調製。
DMA(10mL)中の3−アミノ−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸tert−ブチル(2.4g、9.5mmol)の攪拌した溶液に、2,4−ジクロロチエノ[3,2−d]ピリミジン(2.05g、1.05当量)およびトリエチルアミン(2.64ml、2当量)を加えた。得られた混合物を、マイクロ波反応器中で5分間、150℃まで加熱した。飽和NaHCOを加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮した。残渣を、塩化メチレンで洗浄した。化合物2a(2.71g、68%)は、褐色の固体として得られ、さらに精製することなく次を直接行った。LCMS(API−ES、M+H):421。
CHCl(2ml)中の混合物2a(0.102g、0.24mmol)の攪拌した混合物に、TFA(2ml)を加えた。得られた混合物を、室温にて2時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮した後、MeCN(1ml)およびCHCl(1ml)中のTEA(135ul、4当量)の溶液と、続いてイソシアン酸トランス−2−フェニルシクロプロピルを加えた。得られた混合物を、室温にて1時間攪拌した。反応混合物を、prep−HPLCにより精製すると、白色の固体として化合物2(0.021g、18%)が得られた。H NMR(CDOD)δ:1.04〜1.12(m,2H)、1.69(d,J=3.28Hz,2H)、1.95(m,1H)、2.67〜2.73(m,1H)、4.48(s,2H)、7.01〜7.06(m,3H)、7.11〜7.17(m,2H)、7.25(d,J=5.31Hz,1H)、8.05(d,J=4.55Hz,1H)。元素分析(C2322OSCl.0.4HOAc.0.4HO)C,H,N。HPLC:純度>95%。
(実施例3)
N−(5−{[(2S)−2−ベンジル−4−メチルピペラジン−1−イル]カルボニル}−6,6−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−イル)−2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン。
3a:3−アミノ−5−(クロロカルボニル)−6,6−ジメチル−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−2(4H)−カルボン酸エチルの調製。
CHCl(20ml)中の3−アミノ−6,6−ジメチルピロロ[3,4−c]ピラゾール−2,5(4H,6H)−ジカルボン酸5−tert−ブチル2−エチル(5.65g、17.4mmol)の攪拌した混合物に、ジオキサン中の4.0M HCl(30ml)を加えた。得られた混合物を、室温にて2時間攪拌した。反応混合物を真空中で濃縮した後、残渣の一部(1.53g、5.15mmol)を、CHCl(10ml)中のDIPEA(3.6ml、4当量)の溶液に溶かした。得られた溶液を、0℃にてCHCl(10ml)中のトリホスゲン(628mg、0.41当量)の溶液にゆっくりと加え、得られた混合物を、0℃にて1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCOで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を濾過し、真空中で蒸発させると、残渣である化合物3aが得られた。化合物3aは、さらに精製することなく次の反応に直接使用した。
3b:5−{[(2S)−2−ベンジル−4−メチルピペラジン−1−イル]カルボニル}−6,6−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−アミンの調製。
上記残渣の一部(525mg)を、CHCl(4ml)中の(3S)−3−ベンジル−1−メチルピペラジン(552mg、1.5当量)の溶液中に加えた。得られた混合物を、還流しながら4時間攪拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を真空中で除去した。残渣に、2N LiOH(3ml)およびメタノール(2ml)を加えた。得られた混合物を、還流しながら4時間攪拌した。反応混合物を、prep−HPLCにより精製すると、白色の固体として化合物3b(150mg)が得られた。
NMP(1mL)中の化合物3b(0.15、0.41mmol)の攪拌した溶液に、2,4−ジクロロチエノ[3,2−d]ピリミジン(0.084g、1当量)およびトリエチルアミン(0.11ml、2当量)を加えた。得られた混合物を、マイクロ波反応器中で5分間、140℃まで加熱した。反応混合物を、prep−HPLCにより精製すると、白色の固体として化合物3(0.014g、15%)が得られた。H NMR(CDOD)δ:1.58(s,3H)、1.66(s,3H)、2.22(s,3H)、2.38(m,2H)、2.45(m,1H)、2.60(m,1H)、2.78(dd,J=13.26,8.21Hz,1H)、2.99(dd,J=13.52,6.44Hz,1H)、3.15(s,1H)、3.35(m,1H)、3.75(m,1H)、4.28(d,J=11.12,1H)、4.65(m,1H)、6.99(t,J=7.01,1H)、7.08(t,J=7.58Hz,2H)7.10〜7.13(m,2H)7.27(d,J=5.31Hz,1H)8.07(d,J=5.31Hz,1H)。元素分析(C2629OSCl.0.5HOAc.0.5HO)C,H,N。HPLC:純度>95%。
(実施例4)
3−[(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド。
化合物4a:3−アミノ−6,6−ジメチル−5−({[トランス−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}カルボニル)−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−2(4H)−カルボン酸エチルの調製。
CHCl(20ml)中の3−アミノ−6,6−ジメチルピロロ[3,4−c]ピラゾール−2,5(4H,6H)−ジカルボン酸5−tert−ブチル2−エチル(5.65g、17.4mmol)の攪拌した混合物に、ジオキサン中の4.0M HCl(30ml)を加えた。反応混合物を真空中で濃縮した後、残渣の一部(3.45g、11.6mmol)を、CHCl(50ml)中のDIPEA(8.1ml、4当量)の溶液に溶かした。得られた溶液に、0℃にてイソシアン酸トランス−2−フェニルシクロプロピルをゆっくりと加え、得られた混合物を、0℃にて30分間攪拌し、次いで、温め、室温にて1時間攪拌した。反応混合物を、CHClで希釈し、飽和NaHCOで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。60〜80%EtOAc/ヘキサンによる溶出により、白色の固体として化合物4a(4.24g、95%)が得られた。H NMR(CDOD)δ:1.03〜1.16(m,2H)1.60(d,J=3.79Hz,6H)1.98(s,1H)2.71(s,1H)4.12(s,1H)7.01〜7.10(m,3H)7.13〜7.21(m,2H)
化合物4b:3−アミノ−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミドの調製。
MeOH(3mL)中の3−アミノ−6,6−ジメチル−5−({[トランス−2−フェニルシクロプロピル]アミノ}カルボニル)−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−2(4H)−カルボン酸エチル(613mg、1.60mmol)の攪拌した溶液に、2N LiOH(1ml、1.25当量)を加えた。得られた混合物を、還流下に4時間攪拌し、冷却し、濃縮した。残渣を、酢酸エチルと飽和NaHCOとの間で分配し、乾燥し、濃縮すると、白色の固体として化合物4b(0.42g、79%)が得られた。H NMR(CDOD)δ:1.03〜1.16(m,2H)1.60(d,J=3.79Hz,6H)1.98(s,1H)2.71(s,1H)4.12(s,2H)7.01〜7.10(m,3H)7.13〜7.21(m,2H)。
DMA(0.5mL)中の化合物4b(0.10g、0.32mmol)の攪拌した溶液に、2,4,6−トリクロロピリミジン(0.041ml、1当量)およびトリエチルアミン(0.089ml、2当量)を加えた。得られた混合物を、マイクロ波反応器中で5分間、80℃の温度まで加熱した。反応混合物を、prep−HPLCにより精製すると、白色の固体として化合物4(0.025g、17が得られた。H NMR(CDOD)δ:1.05〜1.11(m,2H)、1.66(d,J=3.54Hz,6H)、1.95(m,1H)、2.68〜2.72(m,1H)、4.42(b,2H)、7.05(d,J=7.83Hz,4H)、7.15(t,J=7.58Hz,2H)。元素分析(C2121OCl.0.4HOAc.0.2 HO)C,H,N。HPLC:純度>95%。
(実施例13)
3−({4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル}アミノ)−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド。
THF(1ml)中の化合物9(0.039g、0.085mmol)とDIEPA(0.030ml、2当量)の攪拌した混合物に、L−プロリンアミド(9.7mg、1当量)を加えた。得られた混合物を室温にて1時間攪拌し、prep−HPLCにより精製すると、白色の固体として化合物13(23mg)が得られた。H NMR(CDOD)δ:1.01〜1.16(m,2H)1.57〜1.71(m,6H)1.88〜2.09(m,4H)2.12〜2.35(m,1H)2.65〜2.76(m,1H)3.50〜3.78(m,2H)4.27〜4.53(m,3H)6.99〜7.08(m,3H)7.10〜7.19(m,2H)。元素分析(C252910Cl.0.4HOAc.1.3HO)C,H,N。HPLC:純度>95%。
(実施例14)
3−[(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド。
DMA(1mL)中の化合物4b(0.150g、0.48mmol)の攪拌した溶液に、2,4,6−トリクロロトリアゼン(98mg、1.1当量)およびDIPEA(0.168ml、2当量)を加えた。得られた混合物を、室温にて1時間攪拌した。反応混合物に、メタノール中の25% NaOMe(0.549ml、5当量)を加えた。得られた混合物を、室温にて2時間攪拌し、prep−HPLCにより精製すると、白色の固体として化合物14(45mg)が得られた。H NMR(CDOD)δ:1.02〜1.14(m,2H)1.65(d,J=3.79Hz,6H)1.91〜1.99(m,1H)2.64〜2.72(m,1H)3.89(s,6H)4.32(s,2H)6.99〜7.08(m,3H)7.09〜7.18(m,2H)。元素分析(C2226.0.2HOAc.0.6HO)C,H,N。HPLC:純度>95%。
(実施例16)
3−({4−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル}アミノ)−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド。
DMA(2mL)中の化合物4b(0.152g、0.488mmol)の攪拌した溶液に、2,4−ジクロロ−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン(92mg、1.05当量)およびDIPEA(0.170ml、2当量)を加えた。得られた混合物を、室温にて1時間攪拌した。反応混合物に、ピロリジン−2−イルメタノール(0.072ml、1.5当量)を加えた。得られた混合物を、室温にて1時間攪拌し、prep−HPLCにより精製すると、白色の固体として化合物16(64.9mg)が得られた。H NMR(CDOD)δ:1.02〜1.14(m,2H)1.63(d,J=3.54Hz,6H)1.84(b,1H)1.90〜2.00(m,4H)2.66〜2.74(m,1H)3.48〜3.71(m,4H)3.84(s,3H)4.10〜4.22(m,1H)4.28(s,2H)7.00〜7.08(m,3H)7.11〜7.18(m,2H)。元素分析(C2633.0.1HOAc.0.7HO)C,H,N。HPLC:純度>95%。
(実施例22)
3−{[4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−(ジメチルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ}−6,6−ジメチル−N−トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド。
DMA(1mL)中の化合物4b(0.103g、0.33mmol)の攪拌した溶液に、2,4,6−トリクロロピリミジン(55mg、0.9当量)およびDIPEA(0.115ml、2当量)を加えた。得られた混合物を、室温にて1時間攪拌した。反応混合物に、L−プロリンアミド(34mg、0.9当量)を加えた。得られた混合物を、室温にて2時間攪拌した後、2Nジメチルアミン(0.330ml、2当量)を反応混合物中に加えた。得られた混合物を、60℃にて1時間攪拌し、prep−HPLCにより精製すると、白色の固体として化合物22(74.8mg)が得られた。H NMR(CDOD)δ:1.04〜1.17(m,2H)1.62(d,J=3.28Hz,6H)1.92(m,4H)2.22(s,1H)2.67〜2.76(m,1H)3.03(d,6H)3.55〜3.75(m,2H)4.21(d,J=14.15Hz,2H)4.35〜4.43(m,1H)7.01〜7.09(m,3H)7.11〜7.19(m,2H)。元素分析(C273511.0.3HOAc.1.0HO)C,H,N。HPLC:純度>95%。
(実施例24)
3−[(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド。
再密閉可能な管に、化合物4b(0.115g、0.30mmol)、2−クロロ−4,6−ジメチル−ピリミジン(0.043g、1当量)、Pd(OAc)(1.3mg、0.02当量)、DPPP(5.0mg、0.04当量)、CsCO(137mg、1.4当量)およびDME(1ml)を充填した。管に蓋をし、3サイクルの排気−Nによる逆充填を注意深く行った。得られた混合物を、マイクロ波反応器中で10分間、150℃にて攪拌し、濾過し、prep−HPLCにより精製すると、白色の固体として化合物24(12mg)が得られた。H NMR(CDOD)δ:1.03〜1.14(m,2H)1.65(d,J=3.79Hz,6H)1.92〜2.00(m,1H)2.30(s,6H)2.68〜2.75(m,1H)4.33(s,2H)6.58(s,1H)7.00〜7.09(m,3H)7.11〜7.19(m,2H)。元素分析(C2327O.0.3HOAc.0.3HO)C,H,N。HPLC:純度>95%。
(実施例30)
6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−3−{[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド
化合物30a:4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンの調製。
2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−オール(2g、12mmol)に、POCl(15mL)を加えた。それを一夜還流した。溶媒を除去した。1N NaOHを、pH=10まで反応混合物にゆっくりと加えた。混合物をDCM(3×80mL)で抽出した。合わせたDCM層を、NaSOで乾燥し、乾固させた。粗生成物を真空蒸留した。4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)ピリミジンが透明な油として得られた。(94%)。H NMR(400MHz,DCM)δ:7.60(d,J=3Hz,1H)、8.80(d,J=3Hz,1H)
IPA(1mL)中の化合物30a(137mg、0.75mmol)と化合物4b(235mg、0.75mmol)の混合物に、TEA(210mL、1.5mmol)を加えた。反応物を、マイクロ波オーブン中で20分間、140℃にて加熱した。HPLCにより、白色の粉末として望ましい生成物(28mg、6.4%)が得られた。H NMR(400MHz,DMSO)δ:1.04(m,2H)、1.62(m,6H)、1.88(m,1H)、2.73(m,1H)、4.34(m,2H)、7.09〜7.37(m,6H)、8.41(s,1H)。元素分析(C2222OF・0.52TFA・0.54HO)C,H,N。APCI−MS:[M+H]458。
(実施例31)
6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド
化合物4b(83mg、0.267mmol)と化合物31c(化合物32cを調製したのと同じ方法に従って調製した4−クロロ−2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン、115mg、2当量)の混合物に、酢酸の水溶液(50%v/v、1ml)を加えた。得られた混合物を、100℃にて1時間、加熱および攪拌した。調製用HPLC精製により、白色の固体として表題化合物(34mg、収率27%)が得られる。H NMR(CDOD)δ:1.03〜1.13(m,2H)、1.69(s,3H)、1.70(s,3H)、1.90〜1.99(m,1H)、2.66(s,3H)、2.67〜2.75(m,1H)、4.46(s,2H)、6.98〜7.19(m,5H)、7.55〜7.61(m,1H)7.63〜7.69(m,1H)、8.20(d,J=6.06Hz,1H)。LCMS(APCI,M+H):460.1。元素分析(C2425OS・1.51TFA・0.15HO):C,H,N。HPLC−UV検出:純度95%。
(実施例32)
6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド
化合物32b:2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オンの調製
封管中で3−(アセチルアミノ)チオフェン−2−カルボン酸メチル(32a、3.00g、15.08mmol)を30% NHOH(43mL)に懸濁した。反応物を、120℃にて5時間、次いで周囲温度にて一夜攪拌した。反応物を、濃HClでpH8〜9とした。得られた白色の沈殿を濾過し、水で洗浄し、次いで乾燥すると、白色の固体として化合物32b(1.56g、62%)が得られた。化合物32bは、さらに精製することなく使用した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 2.35(s,3H)、7.30(d,J=5.3Hz,1H)、8.12(d,J=5.3Hz,1H)、12.38(s,1H)。LCMS 167(M+H)。
化合物32c:4−クロロ−2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジンの調製。
2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(化合物32b、0.18g、1.13mmol)を、POCl中で一夜、110℃まで加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、飽和NaHCOで中和した。生成物をCHCl中に抽出し、有機相を分離し、食塩水で洗浄し、乾燥した(MgSO)。溶媒の除去後、化合物32cが、黄色〜オレンジ色の固体として得られた(0.21g、88%)。化合物32cは、さらに精製することなく使用した。R=0.16(10%EtOAc/ヘキサン)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.71(s,3H)、7.66(d,J=5.6Hz,1H)、8.54(d,J=5.6Hz,1H)。LCMS 185(M+H)。元素分析(C2329OF・0.35 HO・0.35ヘキサン)C,H,N。HPLC純度>98%。
鏡像異性体32d(3−アミノ−6,6−ジメチル−N−((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル)ピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H,4H,6H)−カルボキサミド)および鏡像異性体32e(3−アミノ−6,6−ジメチル−N−((1S,2R)−2−フェニルシクロプロピル)ピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H,4H,6H)−カルボキサミド)の調製:
化合物4bのために、超臨界二酸化炭素が移動相の大部分を提供する超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)技術を用いるエナンチオ分離精製法を開発した。鏡像異性体の分離および単離は、Berger SFC MultiGram(商標)Purification System(Mettler Toledo AutoChem,Inc.)で行った。鏡像異性体を分離するのに使用した調製用クロマトグラフィー条件は、キラル固定相としての(S,S)Whelk−O 1(Regis Technologies,Inc.)、10/100FEC、250×21.1mmカラムからなっていた。カラム温度は、35℃に維持した。使用した移動相は、調整剤としての35%メタノールを含む超臨界COとし、55mL/minの流速および140バールの定圧で定組成に維持した。試料をメタノールに可溶化し、1mLの注入当たり50mgのカラム負荷能力を達成し、各注入の全実行時間は、7.0分とした。2つの鏡像異性体の保持時間は、それぞれ4.3および5.8分であった。純粋な鏡像異性体の比旋光度、[α]は、鏡像異性体32dについては−126.7°、鏡像異性体32eについては+124.4°であると測定された。
表題化合物32の調製:
4−クロロ−2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン(0.091g、0.49mmol)およびキラルなアミノピラゾール鏡像異性体32d(0.10g、0.33mmol)を、1:1HOAc/HO(1.40mL)中で混ぜ、100℃まで1時間加熱した。次いで、材料を、調製用HPLCにより直接精製すると、白色の固体として表題化合物32(0.136g、65%)が得られた。融点>148℃(分解)。1H NMR(400MHz,CHOD):δ 1.15〜1.19(m,2H)、1.79(s,3H)、1.80(s,3H)、2.01〜2.05(m,1H)、2.76〜2.78(m,1H)、2.80(s,3H)、4.50〜4.51(m,2H)、7.11〜7.15(m,3H)、7.22〜7.25(m,2H)、7.46(d,J=5.5Hz,1H)、8.44(d,J=5.3Hz,1H)。LCMS 460(M+H)。元素分析(C2425OS・1.50 TFA・0.25 HO)C,H,N。HPLC純度>99%。
40c:4−クロロキナゾリン−2−カルボニトリルの調製。
4−キナゾロン−2−カルボン酸エチル(40a、2.54g、11.67mmol)を、200mL丸底フラスコ中のMeOH(29mL)に溶かし、0℃まで冷却した。無水アンモニアガスを、溶液中に30分間泡立てた。次いで、フラスコをスバシール(suba−seal)ストッパーで密閉し、銅線で固定した。次いで、反応物を、周囲温度まで温め、一夜攪拌した。溶媒を減圧下で除去すると、白色の固体として4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−カルボキサミド(40b、2.20g、99%)が得られた。R=0.13(7% MeOH/CHCl)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 7.58〜7.62(m,1H)、7.76(d,J=7.6Hz,1H)、7.85〜7.89(m,1H)、8.06(s,1H)、8.16(dd,J=7.8,1.2Hz)、8.35(s,1H)、11.91(s,1H)。LCMS 190(M+H)。HPLC純度>99%。
4−オキソ−3,4−ジヒドロキナゾリン−2−カルボキサミド(40b、0.51g、2.69mmol)を、POCl(7.0mL)中で3時間、100℃まで加熱した。溶媒を減圧下で除去した。氷冷水をフラスコに注意深く加え、不溶の生成物を濾去した。濾液をクロロホルムで3回抽出した。合わせた有機物を乾燥し(MgSO)、蒸発させると、4−クロロキナゾリン−2−カルボニトリル(40c、0.21g)が得られた。HPLCによる純度は95%で、さらに精製することなく使用した。不溶の生成物を、3〜30%EtOAc/ヘキサンで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、62%の全収率で白色の固体として40cがさらに0.22g得られた。R=0.53(30% EtOAc/ヘキサン)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.07〜8.11(m,1H)、8.24〜8.31(m,2H)、8.41(d,J=8.4Hz,1H)。
43b:4−クロロ−5−フルオロ−2−メトキシピリミジンの調製。
2−メトキシ−5−フルオロウラシル(43a、1.04g、7.21mmol)およびN,N−ジメチルアニリン(1.80mL)を、POCl中で90分間、110℃にて加熱した。冷却した後、反応物を注意深く氷に加えた。生成物をジエチルエーテルで抽出した。エーテル層を、2N HCl、水、および食塩水で順次洗浄し、続いて乾燥した(MgSO)。エーテルを減圧下で注意深く除去すると、揮発性の液体として43b(0.39g、34%)が得られ、それを、さらに精製することなく使用した。R=0.26(10% EtOAc/ヘキサン)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 3.91(s,3H)、8.79(s,1H)。
44b:4−クロロ−5−フルオロ−2−メチルピリミジンの調製
水素化ナトリウム(60%、5.0g、125mmol)をヘキサンで洗浄して鉱油を除去し、乾燥し、次いでTHF(50mL)に懸濁し、0℃まで冷却した。フルオロ酢酸エチル(13.30g、125mmol)およびギ酸エチル(15.14mL、187mmol)を混ぜ合わせ、攪拌した懸濁液に加えた。反応物を、周囲温度までゆっくりと温め、3日間攪拌した。溶媒を除去した。アセトアミジン塩酸塩(11.81g、125mmol)、ナトリウムエトキシド(8.86g、125mmol)、およびエタノール(60mL)の混合物を反応物に加え、続いて一夜還流した。エタノールを減圧下で除去した。残渣を、最少量の水に溶かし、濃HClでpH=6まで酸性化した。次いで、粗生成物を、水相から塩析し、4:1CHCl/イソプロパノールで徹底的に洗浄することにより抽出した。合わせた有機相を乾燥し(MgSO)、蒸発させた。粗製の固体を、5〜90%EtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、白色の固体として5−フルオロ−2−メチルピリミジン−4(3H)−オン(44a、0.95g、6%)が得られた。R=0.08(75% EtOAc/ヘキサン)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.25(d,J=1.0Hz,3H)、7.93(d,J=3.8Hz,1H)、12.95(br,1H)。LCMS 129。
化合物44bは、43aの代わりに44aを使用したことを除いて、43bの方法に従って調製した。化合物44b(0.11g、10%)は、揮発性の液体として得られ、さらに精製することなく使用した。R=0.39(5% EtOAc/ヘキサン)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 2.60(s,3H)、8.86(s,1H)。
化合物45c:4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)チエノ[3,2−d]ピリミジンの調製。
EtOH(10mL)中の3−アミノチオフェン−2−カルボン酸メチル(45a、1.57、10.0mmol)の攪拌した溶液に、トリフルオロアセトアミジン(2.24g、2当量)およびトリフルオロ酢酸(1.54ml、2当量)を加えた。得られた混合物を、マイクロ波反応器中で1時間、150℃まで加熱した。反応混合物を冷却し、濾過すると、固体として2−(トリフルオロメチル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン45b(0.61g)が得られた。H NMR(400MHz,MeOD)δ ppm:7.49(d,J=5.29Hz,2H)、8.18(d,J=5.29Hz,1H)。
POCl中の2−(トリフルオロメチル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(45b、0.61g、2.77mmol)の懸濁液を、窒素の雰囲気下で3時間還流し、次いで、減圧下で濃縮乾固した。残渣を、酢酸エチルと飽和NaHCOの間で分配し、乾燥し、濃縮すると、固体として化合物45c(0.58g、88%)が得られた。H NMR(400MHz,MeOD)δ ppm:7.79(d,J=5.54Hz,1H)、8.59(d,J=5.54Hz,1H)。
48b:4−クロロ−5−フルオロピリミジンの調製。
水素化ナトリウム(60%、5.0g、125mmol)をヘキサンで洗浄して鉱油を除去し、乾燥し、次いでTHF(50mL)に懸濁し、0℃まで冷却した。フルオロ酢酸エチル(13.35g、126mmol)およびギ酸エチル(13.99g、189mmol)を混ぜ合わせ、攪拌した懸濁液に加えた。反応物を、周囲温度までゆっくりと温め、一夜攪拌した。溶媒を除去した。ホルムアミジン塩酸塩(10.33g、126mmol)、ナトリウムエトキシド(8.92g、126mmol)、およびエタノール(60mL)の混合物を反応物に加え、続いて一夜還流した。エタノールを減圧下で除去した。残渣を、最少量の水に溶かし、エタノール性HClでpH=6まで酸性化した。固体を濾去し、濾液を濃縮した。粗製の固体を、0〜9%MeOH/CHClで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、白色の固体として5−フルオロピリミジン−4(3H)−オン(48a、1.05g、7%)が得られた。R=0.13(75% EtOAc/ヘキサン)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.05〜8.09(m,2H)、13.14(br,1H)。
43bを製造するための手順に従い、化合物48bを48aから合成すると、揮発性の液体0.97g(80%)が得られ、それを、さらに精製することなく使用した。R=0.37(5% EtOAc/ヘキサン)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ 8.93(s,1H)、9.01(s,1H)。
(実施例54)
N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−3−[(6−エチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド。
I(H):3−アミノ−6,6−ジメチルピロロ[3,4−c]ピラゾール−2,5(4H,6H)−ジカルボン酸5−tert−ブチル2−エチルの調製。
化合物I(H)の合成経路は、本出願の「詳細な説明」中のスキーム1に見出すことができる。I(H)を調製するためのより詳細な合成条件は、米国特許出願公開第2003/0171357号およびPCT公開WO02/12242に見出すことができ、それらの開示は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
化合物54a:3−アミノ−6,6−ジメチル−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−2(4H)−カルボン酸エチル二塩酸塩の調製。
エタノール(200mL)中の3−アミノ−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−1,5−ジカルボン酸5−tert−ブチル1−エチル(I(H)、30.0g、92.5mmol)の攪拌したスラリに、ヘキサン中のHCl 4M溶液(116mL)を滴加した。得られた透明な溶液を、室温にて12時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮して残渣とし、ヘキサン(250mL)と一緒に10分間攪拌した。固体生成物を濾過により集め、ヘキサン(100mL)で洗浄し、真空下で40℃にて15時間乾燥すると、白色の固体として3−アミノ−6,6−ジメチル−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−1(4H)−カルボン酸エチル二塩酸塩(54a、27.0g、98.5%)が得られた。H NMR(300MHz,dmso−d):δ 1.31(td,J=7,1.3Hz,3H)、1.59(s,6H)、4.09(t,J=3.7Hz,2H)、4.36(qd,J=7.2,1.2Hz,2H)、10.12(br s,2H)。
化合物54c:[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−2−オキソ−1−フェニルエチル]−カルバミン酸ベンジルの調製。
(2S)−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}(フェニル)酢酸(54b、196g、688mmol)、HBTU(261g、688mmol)、およびジクロロメタン(2.8L)の混合物に、炭酸カリウム(285g、2.06mol)およびジメチルアミノ塩酸塩(84.1g、1031mmol)を順次加えた。反応混合物を40℃にて一夜加熱した。室温まで冷却した後、固体を濾過し、酢酸エチル(2×500mL)で洗浄し、濾液を濃縮して残渣とした。水(1L)を残渣に加え、溶液を、超音波洗浄機中に2時間保った。析出した固体を集め、水(4×300mL)、ヘキサン(2×500mL)で洗浄し、真空下で24時間乾燥した。固体粗生成物をクロロホルム(300mL)に溶かし、溶けなかった固体を濾去した。濾液を濃縮乾固し、残渣をヘキサン/酢酸エチル(2:1)(250mL)に溶かし、室温にて一夜放置した。得られた結晶を濾過により集め、ヘキサン/酢酸エチル(3:1)(100mL)で洗浄し、高真空中で40℃にて24時間乾燥すると、白色の結晶性固体として化合物54c(100.0g、47%)が得られた。H NMR(CDCl)δ:2.88(s,3H)、2.98(s,3H)、5.01(d,J=12.2Hz,1H)、5.11(d,J=12.2Hz,1H)、5.58(d,J=7.5Hz,1H)、6.37(d,J=7.2Hz,1H)、7.32(m,10H)。
化合物54d:(2S)−2−アミノ−N,N−ジメチル−2−フェニルアセトアミドの調製。
エタノール(1.2L)中の54c(80.0g、256mmol)の溶液に、酢酸エチル(50mL)中のPd/C(10%、9.0g)のスラリを加えた。反応混合物を、水素下(40psi(約280kPa))にParr機器中で一夜振盪した。触媒を、セライトによる濾過により除去した。フィルターパッドをエタノール(2×200mL)で洗浄し、合わせた濾液を濃縮すると、白色の固体として54d(40.2g、88%)が得られた。H NMR(CDCl)δ:2.85(s,3H)、2.99(s,3H)、4.72(s,1H)、7.33(m,5H)。
化合物54e:N−[(2S)−2−アミノ−2−フェニルエチル]−N,N−ジメチルアミンの調製。
窒素雰囲気下で乾燥THF(2300mL)が入ったフラスコを、氷水浴により冷却した。水素化リチウムアルミニウムペレット(59.0g、1555mmol)を加えた。このLAH懸濁液に、乾燥THF(800mL)中のアミド54d(123.0g、691mmol)の溶液を約1時間かけてゆっくりと加えた。得られた反応混合物を、5時間加熱還流し、次いで10℃まで冷却した。冷却した反応混合物を、飽和硫酸ナトリウム溶液(380mL)でゆっくりとクエンチし、一夜攪拌した。析出した固体を濾去し、酢酸エチル(4×500mL)で洗浄した。濾液を濃縮して残渣とし、シリカゲルカラム(クロロホルム中の10%メタノール、5%トリエチルアミン)で精製すると、淡黄色の液体として54e(66.7g、59%)が得られた。H NMR(CDCl)δ:2.24(dd,J=3.6,12.1Hz,1H)、2.29(s,6H)、2.47(dd,J=10.6,12.1Hz,1H)、4.07(dd,J=3.6,10.4Hz,1H)、7.24(m,1H)、7.37(m,4H)。
化合物54f:N−[(2S)−2−イソシアナト−2−フェニルエチル]−N,N−ジメチルアミン塩酸塩の調製。
DCM(250mL)中のトリホスゲン(27.1g、91.32mmol)の冷却し(0℃)攪拌した溶液に、DCM(50mL)中のジイソプロピルエチルアミン(23.6g、182.26mmol)の溶液を20分かけて滴加した。DCM(100mL)中のN−[(2S)−2−アミノ−2−フェニルエチル]−N,N−ジメチルアミン(54e、15.0g、91.32mmol)の溶液を、温度を10℃以下に維持しながら、褐色の反応混合物に滴加した。得られた反応混合物を冷却するのを止め、室温にて2時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮して残渣とし、ヘキサン中の10%DCM(50mL)と一緒に攪拌した。固体のN−[(2S)−2−イソシアナト−2−フェニルエチル]−N,N−ジメチルアミン塩酸塩化合物54fを濾過により分離し、さらに精製することなく次の反応に使用した。(注:得られた固体生成物は、窒素下で貯蔵した)。H NMR(300MHz,dmso−d):δ 3.29(s,3H)、3.38(s,3H)、3.68(t,J=10.1Hz,1H)、4.42(dd,J=11.5,6.5Hz,1H)、5.35(dd,J=9.6,6.2Hz,1H)、7.4〜7.6(m,5H)。
化合物54g:(S)−3−アミノ−5−((2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル)カルバモイル)−6,6−ジメチル−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−2(4H)−カルボン酸エチルの調製。
3−アミノ−6,6−ジメチル−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−1(4H)−カルボン酸エチル二塩酸塩(54a、25.0g、84.12mmol)の冷却し(0℃)攪拌したスラリに、DIPEA(74mL、420.1mmol)およびN−[(2S)−2−イソシアナト−2−フェニルエチル]−N,N−ジメチルアミン塩酸塩(54f、17.1g、75.71mmol)を順次加えた。窒素下で室温にて10時間攪拌した後、混合物をDCM(100mL)で希釈し、水(2×100mL)で洗浄した。有機溶液を乾燥し(NaSO)、濾過し、真空下で濃縮した。得られた粗生成物を、シリカゲルカラム(10%MeOH/DCM)で精製すると、淡黄色の固体として化合物54g(23.0g、73.7%)が得られた。融点:96〜97℃。H NMR(300MHz,dmso−d):δ 1.32(t,J=7.1Hz,3H)、1.51(s,3H)、1.57(s,3H)、2.19(s,6H)、2.40(m,1H)、2.60(m,1H)、4.23(m,2H)、4.35(q,J=6.7Hz,2H)、4.78(m,1H)、6.00(d,J=6Hz,1H)、6.55(s,2H)、7.18〜7.40(m,5H)。LCMS(APCI,M+H):415。
化合物54h:3−アミノ−N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミドの調製。
3−アミノ−5−({[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]アミノ}カルボニル)−6,6−ジメチル−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−1(4H)−カルボン酸エチル(54g、9.24g、22.30mmol)をMeOH(225mL)に溶かした。1N LiOHの溶液(36mL)を加え、反応物を、周囲温度にて2時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水で希釈し、生成物を、4:1CHCl/iPrOH中に抽出した。有機層を分離し、食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させると、黄色の非晶質固体として化合物54h(7.00g、92%)が得られ、それを、さらに精製することなく使用した。R=0.16(10%メタノール性NH/CHCl)。H NMR(400MHz,CDOD):δ 1.60(s,3H)、1.67(s,3H)、2.32(s,6H)、2.44(dd,J=12.9,4.5Hz,1H)、2.78(dd,J=12.6,10.6Hz,1H)、4.34(d,J=10.3Hz,1H)、4.40(d,J=10.6Hz,1H)、4.90〜4.98(m,1H)、7.20〜7.24(m,1H)、7.28〜7.36(m,4H)。LCMS 343。
化合物54h(0.18g、0.52mmol)および4−クロロ−6−エチルピリミジン(54i、0.08g、0.574mmol)を、1:1HOAc/HO(2.0mL)中で混ぜ、100℃まで1時間加熱した。反応物を、固体NaHCOで中和し、水および4:1CHCl/iPrOHで希釈した。有機相を分離し、食塩水で洗浄し、次いで乾燥し(MgSO)、蒸発させた。生成物を、0〜5%メタノール性NH/CHClで溶出するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。生成物を、調製用HPLCによりさらに精製すると、白色の固体として表題化合物54 N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−3−[(6−エチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド(0.077g、20%)が得られた。R=0.16(10%メタノール性NH/CHCl)。H NMR(400MHz,CDOD):δ 1.34(t,J=7.8Hz,3H)、1.72(s,3H)、1.78(s,3H)、2.77〜2.82(m,2H)、2.97(s,3H)、3.05(s,3H)、3.45〜3.51(m,1H)、3.63〜3.69(m,1H)、4.63〜4.66(m,1H)、4.71〜4.76(m,1H)、5.43(dd,J=11.3,3.8Hz)、6.94(br,1H)、7.32〜7.36(m,1H)、7.39〜7.47(m,4H)、8.74(s,1H)。LCMS 449(M+H)。元素分析(C2432O・2.40 TFA・1.0 HO)C,H,N。HPLC純度>98%。
(実施例55)
N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−3−{[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド。
IPA(1mL)中の4−クロロ−2(トリフルオロメチル)ピリミジン(55a、74mg、0.4mmol)、(S)−3−アミノ−N−(2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル)−6,6−ジメチルピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H,4H,6H)−カルボキサミド(54h、141mg、0.4mmol)に、TEA(114mL、0.8mmol)を加えた。反応物を、マイクロ波オーブン中で20分間、140℃にて加熱した。HPLCにより、白色の粉末として表題化合物55(S)−N−(2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル)−6,6−ジメチル−3−(2−(トリフルオロメチルピリミジン−4−イルアミノ)ピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H,4H,6H)−カルボキサミド(8mg、4%)が得られた。H NMR(400MHz,DCM)δ:1.30(m,6H)、1.58(m,6H)、3.63(m,2H)、3.86(m,2H)、4.04(m,1H)、7.41〜7.50(m,6H)、8.53(s,1H)。元素分析(C2327OF3・2.41TFA・1.7HO)C,H,N。APCI−MS:[M+H]489。
(実施例68)
6,6−ジメチル−3−(チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル
化合物68b:(S)−2−ジメチルアミノ−1−フェニル−エタノールの調製。
ギ酸(400mL)中の(S)−(+)−2−アミノ−1−フェニル−エタノール(68a、100.0g、729.0mmol)の溶液に、室温にてホルムアルデヒド(800mL、37重量%水溶液)を加えた。溶液を、95℃にて一夜攪拌した。室温まで冷却した後、濃HClを用いて溶液をpH=2に調整した。エーテル(3×500mL)で抽出し、次いで、固体NaOHでpH=10に調整した。得られた水層を、CHCl(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥した。濾過および蒸発と、続くフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中の5%MeOH〜CHCl中の4.5%MeOH/0.5%NEt)により、淡黄色の油として化合物68b(S)−2−ジメチルアミノ−1−フェニル−エタノール(68.0g、56%)が得られた。H NMR(300MHz,CDCl)δ:2.35(s,6H)、2.37(m,1H)、2.46(dd,J=12.8,9.2Hz,1H)、4.02(br s,1H)、4.69(dd,J=10.5,3.6Hz,1H)、7.22〜7.4(m,5H)。
化合物68e:3−アミノ−6,6−ジメチルピロロ[3,4−c]ピラゾール−2,5(4H,6H)−ジカルボン酸(S)−5−(2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル)2−エチルの調製。
1,2−ジクロロエタン(500mL)中の(S)−2−ジメチルアミノ−1−フェニル−エタノール(68b、21.50g、130.0mmol)の攪拌した溶液に、窒素下で室温にてトリエチルアミン(26.30g、260.0mmol)およびクロロギ酸4−ニトロフェニル(68c、27.00g、130.0mmol)を加えた。溶液を、50℃にて一夜攪拌した。次いで、合計16.8g(130.0mmol)のヒューニッヒ塩基と、続いて3−アミノ−6,6−ジメチル−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−1(4H)−カルボン酸エチル二塩酸塩(54a、17.90g、60.25mmol)を加えた。反応混合物を、50℃にてさらに12時間攪拌した。ジクロロメタン(1.5L)で希釈し、水(2×1.0L)および食塩水(1.0L)で洗浄し、NaSOで乾燥した。正確なスケールでもう1つのバッチも行った。これら2つのバッチを後処理中に混ぜ合わせた。濾過および蒸発と、続くフラッシュクロマトグラフィー(4.75%MeOH/0.25%NEt/95%DCM)により、淡黄色のゴム状の油として化合物68e 3−アミノ−5({[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]ヒドロキシ}カルボニル)−6,6−ジメチル−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−1(4H)−カルボン酸エチル(5.00g、10%)が得られた。H NMR(CDCl、回転異性体の混合物、主要な形態の化学シフトのみを報告する)δ:1.45(t,J=7.1Hz,3H)、1.63(s,3H)、1.72(s,3H)、2.29(s,3H)、2.36(s,3H)、2.55〜2.63(m,1H)、2.88(dd,J=13,8.3Hz,1H)、4.29(q,J=13Hz,1H)、4.51(q,J=7.1Hz,2H0,5.44(d,J=10.7Hz,1H)、5.8〜5.95(m,1H)、7.25〜7.42(m,5H)。LCMS(APCI,M+H)416。
化合物68f:3−アミノ−6,6−ジメチルピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H,4H,6H)−カルボン酸(S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチルの調製。
丸底フラスコに、化合物68e(1.01g、0.242mmol)、1N LiOH(3.87ml、1.6当量)およびメタノール(24ml)を充填した。得られた混合物を、室温にて3時間攪拌した。溶媒を蒸発させた。残渣に、酢酸エチル(20ml)および水(20ml)を加えた。水相を分離し、酢酸エチル(10ml)で抽出した。合わせた酢酸エチル相を食塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させると、粗製の化合物68f(564mg、67%)が得られた。LCMS(APCI、M+H):344.1。
再密閉可能な管に、化合物68f(88mg、0.257mmol)、4−クロロ−チエノ(3,2−d)−ピリミジン(88mg、2当量)、および酢酸と水の混合物(1:1、1ml)を充填した。管に蓋をし、100℃にて1時間攪拌した。次いで、prep.HPLCにより2回精製すると、白色の固体として化合物68(36mg、収率29%)が得られた。H NMR(CDOD、回転異性体の混合物、主要な形態の化学シフトのみを報告する)δ:1.55(s,3H)、1.66(s,3H)、2.62(s,6H)、2.82〜2.92(m,1H)、3.21〜3.37(m,1H)、4.44〜4.57(m,1H)、4.60〜4.69(m,1H)、5.90〜6.00(m,1H)、7.22〜7.43(m,6H)、8.01〜8.09(m,1H)、8.55(s,1H)。LCMS(APCI,M+H):478.2。元素分析(C2427S・0.2HOAc・0.45TFA・0.98HO):C,H,N。
(実施例81)
N−(6,6−ジメチル−5−{[(3S,8aS)−3−メチルヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]カルボニル}−1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−イル)−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン。
化合物81b:塩化(3S,8aS)−3−メチルヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−カルボニルの調製
CHCl(10ml)中のトリホスゲン(2.11g、1当量)の攪拌した混合物に、0℃にてDIPEA(1.8ml、1.5当量)および(3S,8aS)−3−メチルオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン(81a、1g、7.13mmol)を加えた。得られた混合物を、0℃にて30分間攪拌した。反応混合物を真空中で蒸発させると、残渣、化合物81bが得られ、それを、さらに精製することなく次の反応に直接使用した。
化合物81c:3−アミノ−6,6−ジメチル−5−{[(3S,8aS)−3−メチルヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]カルボニル}−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−2(4H)−カルボン酸エチルの調製
CHCl(20ml)中の化合物I(H)3−アミノ−6,6−ジメチルピロロ[3,4−c]ピラゾール−2,5(4H,6H)−ジカルボン酸5−tert−ブチル2−エチル(5.65g、17.4mmol)の攪拌した混合物に、ジオキサン中の4.0M HCl(30ml)を加えた。反応混合物を真空中で濃縮すると、化合物54aの粗製HCl塩が得られた。残渣の一部(54a、1g、4.46mmol)を、CHCl(20ml)中の塩化(3S,8aS)−3−メチルヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−カルボニル(81b、1.4g、2当量)、DIPEA(1.2ml、2当量)の攪拌した混合物に加えた。得られた混合物を、室温にて15時間攪拌した。反応混合物をCHClで希釈し、飽和NaHCOで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製した。5〜15%MeOH/DCMによる溶出により、化合物81cが得られた。H NMR(CDSO δ:1.2(m,2H)、1.31(t,3H)、1.52(m,6H)、1.64(m,4H)、1.93(m,1H)、2.18(m,1H)、2.77(m,2H)、2.93(m,1H)、3.77(m,1H)、4.18(m,2H)、4.33(m,2H)
化合物81d:6,6−ジメチル−5−{[(3S,8aS)−3−メチルヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]カルボニル}−1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−アミンの調製
MeOH(3mL)中の3−アミノ−6,6−ジメチル−5−{[(3S,8aS)−3−メチルヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]カルボニル}−5,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−2(4H)−カルボン酸エチル(81c、613mg、1.60mmol)の攪拌した溶液に、20%水性NaOH(2ml)を加えた。得られた混合物を、室温にて30分間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を、酢酸エチルと飽和NaHCOの間で分配し、乾燥し、濃縮すると、化合物81dが得られた。
50%酢酸/水(4ml)中の化合物81d(0.150g、0.47mmol)の攪拌した溶液に、4−クロロ−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン(175mg、2当量)を加えた。得られた混合物を、100℃の温度まで1時間加熱した。反応混合物を、prep−HPLCにより精製すると、白色の固体として化合物81が得られた。H NMR(CDSO δ:1.23(m,2H)、1.62(d,6H)、1.69(m,3H)、1.83(m,1H)、1.95(m,1H)、2.16(m,1H)、2.34(s,3H)、2.74(m,2H)、2.90(m,1H)、3.80(m,1H)、4.52(s,2H)、7.83(s,1H)、8.56(s,1H)。
追加実施例:
生物学的試験、Kiデータおよび細胞アッセイデータ
組換えPAK4キナーゼドメイン(PAK4 KD)のクローニング、発現、および精製:PAK4をコードするcDNAを、PCRを用いることによりESTクローン(#12)(Research Geneticsから購入)から増幅させた。P33(ACATATG TCC CATGAGCAGT TCCGGGCTGC CCTGCAGCT)およびP34(CTCA TGGGTGCTTC AGCAGCTCGG CTGCCGTGGC)を、それぞれPCRにおける5’プライマーおよび3’プライマーとして使用した。PCR増幅した産物を、Topoベクター(Invitrogen Inc.)中にクローニングし、DNA塩基配列決定法により確認した。次いで、PAK4 KDを、発現プラスミドpET28a(+)、pET24a(+)、またはpGST4.5中にサブクローニングした。PAK4 KDを含有する組換えプラスミドを、組換えタンパク質発現のためにBL21(DE3)細胞中に形質転換させた。PAK4 KDの産生を、細胞中へのIPTGの添加により27℃にて誘導した。次いで、細胞を収集し、タンパク質精製のために溶解した。精製には、Ni−NTAカラム(pET28a(+)、pET24a(+))およびグルタチオンカラム(pGST4.5)を使用した。次いで、精製したタンパク質を、トロンビンで処理して発現プラスミドから継承されたN末端タグを切断すると、本発明のKiアッセイに使用するPAK4 KDが得られた。
PAK4キナーゼドメインの酵素アッセイ条件:PAK4 KDの酵素活性は、ヌクレオシド三リン酸から市販ペプチド(アミノ酸並列EVPRRKSLVGTPYWM)のアミノ酸側鎖へのリン酸残基の転移を触媒する能力により測定した。ATPのADPへの変換は、酵素反応に伴って起きる。ATPからのPAK4 KDが触媒するADPの生成は、ピルビン酸キナーゼ(PK)および乳酸脱水素酵素(LDH)の活性によるNADHの酸化と対になっていた。NADHのNADへの変換は、Biomec FXと併せてMolecular Devices SPECTRAMAX 190を用い、340nmにおける吸光度(e340=6.22cm−1mM−1)の減少によりモニターする。典型的な反応溶液は、2mMホスホエノールピルビン酸、0.35mM NADH、10mM MgCl、1mM DTT、0.4mMペプチド(EVPRRKSLVGTPYWM)、0.04mM ATP、1単位/mL PK、1単位/mL LDH、50mM HEPES、pH7.5中の0.01%Tween20を含有する。アッセイは、25nM PAK4 KDの添加から開始する。本発明の各化合物(阻害剤)のPAK KD Kiは、様々な阻害剤濃度における阻害剤の複数の阻害百分率数に基づいて算出した。ペプチド(アミノ配列EVPRRKSLVGTPYWM)は、American Peptide Companyから購入した。NADH、MgCl、HEPES、DTT、ATPおよびPK/LDHは、Sigmaから購入した。Tween20は、Calbiochemから購入した。
サンドイッチELISA法を用い、全細胞におけるPAK4キナーゼ活性を測定した。GEF−H1bのPAK4依存的リン酸化のレベルは、GEF−H1bに対するホスホ特異性抗体の結合をモニターすることにより決定することができる。バイオアッセイでは組換えHEK293細胞系を使用し、この細胞系は、GEF−H1bとPAK4のキナーゼドメイン(KD)の双方を過剰発現するように組み換えされている。PAK4のKDは、この細胞系においてテトラサイクリン(Trex system、Invitrogen)によって誘導可能である。この細胞系の名前は、TR−293−KDGと付けられている。GEF−H1上のリン酸化事象を立証するため、細胞をドキシサイクリンで誘導し、PAK4 KDを発現させた。陰性対照ウェルは、誘導を受けない。候補物質の効果は、このリン酸化事象を遮断する能力として測定される。
ELISAプレートは、プレートを捕捉抗体(α−HA−タグマウスモノクローナル抗体)でプレコーティングし、BSAでブロックし、トリス緩衝食塩水(TBST)中の0.1%tween20中で洗浄することにより調製した。組織培養プレート(ポリ−D−リジンでプレコーティングした)に、TR−293−KDG細胞を播種した。TR−293−KDG細胞を、ドキシサイクリンで一夜誘導してPAK4 KDを発現させ、続いておよび同時に、さらに3時間の連続暴露のために候補物質または希釈剤で処理した。次いで、細胞を、プロテアーゼ阻害剤を添加した修飾RIPA緩衝液で溶解した。次いで、新鮮な全細胞ライセートを、ELISAプレートに2時間加えた。すべての後続ステップの間に、プレートをTBSTで4回洗浄した。検出抗体(GEF−H1b上のホスホ特異性エピトープを認識する)を1時間添加し、続いて、酵素結合ヤギαウサギ二次抗体を45分間添加した。酵素結合抗体の発色は、ペルオキシダーゼ基質、ABTS(Moss,Inc.)により、30分のインキュベーション後の分光光度計による405nMにおける吸光度読み取りで行った。EC50値は、4パラメーター解析を使用するシグモイドカーブフィッティングにより算出した。
実施例1〜86の化合物のPAK4キナーゼドメインKiデータおよびPAK4細胞アッセイEC50データ:

Claims (55)

  1. 式Iの化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物
    [式中、
    は、1〜6個のRにより置換されていてもよい5〜12員ヘテロアリールから選択され、任意の2個の隣接するRは、それらが結合している原子と一緒に、1〜3個のRにより置換されていてもよい縮合4〜7員環を形成してもよく、 RおよびRは、各々独立して、−H、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、−(L)−ハライド、−(L)−CN、−(L)−OH、−(L)−NH、−(L)−(C〜Cモノアルキルアミノ)および−(L)−(C〜Cジアルキルアミノ)から選択されるが、ただし、RおよびRは、同時にHとはならず、またはRおよびRは、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルケニルおよび3〜6員ヘテロシクリルから選択される環を形成してもよく、ここで前記環は、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、オキソ、−(C〜Cアルキレン)−ハライド、−(C〜Cアルキレン)−CN、−(C〜Cアルキレン)−OH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cモノアルキルアミノ)および−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cジアルキルアミノ)から選択される1〜2個の基によりさらに置換されていてもよく、
    は、R、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)CH(R)R、−C(O)NHCH(R)R、−C(O)OCH(R)R、−C(O)CH(R)CH(R)R、−C(O)SR、−S(O)R、−S(O)NR、−S(O)OR、−S(O)、−S(O)NRおよび−S(O)ORから選択され、Rは、HまたはC〜Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、R、−(L)−ハライド、−(L)−CN、−(L)−C(O)R、−(L)−C(O)OR、−(L)−C(O)NR、−(L)−C(O)SR、−(L)−OR、−(L)−OC(O)R、−(L)−OC(O)NR、−(L)−O−C(O)OR、−(L)−NO、−(L)−NR、−(L)−N(R)C(O)R、−(L)−N(R)C(O)OR、−(L)−NRS(O)R、−(L)−NRS(O)OR、−(L)−NRS(O)、−(L)−NRS(O)OR、−(L)−SR、−(L)−S(O)R、−(L)−S(O)OR、−(L)−S(O)、−(L)−S(O)OR、−(L)−S(O)NR、−(L)−S(O)NR、−(L)−O−L−NR、−(L)−O−L−ORおよび−(L)−NR−L−ORから選択され、
    各R、R、R、およびRは、独立して、H、−(L)−(C〜Cペルフルオロアルキル)、C〜C12アルキル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜C12シクロアルキル)、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜C12アルケニル)、−(L)−(C〜C12シクロアルケニル)、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜C12アルキニル)、−(L)−(3〜12員ヘテロシクリル)、−(L)−(C〜C10アリール)および−(L)−(5〜12員ヘテロアリール)から選択され、ここで各R、R、R、およびRは、独立して、1〜6個のRにより置換されていてもよく、またはRおよびR、またはRおよびRは、それらが結合している原子と一緒に、3〜12員ヘテロシクリルおよび5〜12員ヘテロアリールから選択される環を形成してもよく、ここで前記環は、1〜6個のRにより置換されていてもよく、
    各Rは、独立して、オキソ、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cペルフルオロアルキル)、C〜C12アルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)、−(C〜Cアルキレン)−(3〜7員ヘテロシクリル)、−(C〜Cアルキレン)−(5〜7員ヘテロアリール)、−(L)−ハライド、−(L)−CN、−(L)−C(O)R、−(L)−C(O)OR、−(L)−C(O)NR、−(L)−OR、−(L)−OC(O)R、−(L)−NO、−(L)−NR、−(L)−N(R)C(O)R、−(L)−O−L−NR、−(L)−SR、−(L)−S(O)R、−(L)−S(O)から選択され、各Rは、独立して、C〜Cアルキル、ハライドおよびC〜Cペルフルオロアルキルから選択される1〜3個の基により置換されていてもよく、
    各RおよびRは、独立して、−H、−OH、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)および−(C〜Cアルキレン)−(3〜6員ヘテロシクリル)から選択され、またはRおよびRは、3〜7員ヘテロシクリルおよび5〜7員ヘテロアリールから選択される環を形成してもよく、ここで前記環は、C〜Cアルキル、C〜Cペルフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、オキソ、−(C〜Cアルキレン)−ハライド、−(C〜Cアルキレン)−CN、−(C〜Cアルキレン)−OH、−(C〜Cアルキレン)−NH、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cモノアルキルアミノ)および−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cジアルキルアミノ)から選択される1〜2個の基によりさらに置換されていてもよく、
    各Lは、独立して、−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキレン)−および、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜Cアルキレン)−から選択される二価の基であり、
    各mは、独立して、0または1であり、
    nは、1、2、または3である]。
  2. nが、1である請求項1に記載の化合物。
  3. 各RおよびRが、独立して、H、非置換C〜Cアルキルおよび非置換C〜Cシクロアルキルから選択されるか、またはRおよびRが、非置換シクロプロピル、非置換シクロブチルおよび非置換シクロペンチルから選択される環を形成する請求項2に記載の化合物。
  4. が、非置換メチルであり、Rが、非置換メチルである請求項3に記載の化合物。
  5. が、−C(O)NHCH(R)Rである請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
  6. が、−C(O)OCH(R)Rである請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
  7. が、−C(O)CH(R)CH(R)Rである請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
  8. が、−(C〜Cアルキレン)−フェニル、−(C〜Cアルキレン)−(5〜12員ヘテロアリール)、−(C〜Cアルキレン)−(C〜C12シクロアルキル)および−(C〜Cアルキレン)−(3〜12員ヘテロシクリル)から選択され、各Rが、1〜6個のRにより置換されていてもよく、Rが、−NRにより置換されているC〜Cアルキル、および1〜6個のRにより置換されていてもよい−(C〜Cアルキレン)−(C〜C12ヘテロシクリル)から選択される請求項5から7のいずれかに記載の化合物。
  9. が、−NRにより置換されているメチル基である請求項8に記載の化合物。
  10. が、フェニル、5〜12員ヘテロアリール、3〜12員ヘテロシクリルおよび3〜12員シクロアルキルから選択され、各Rが、1〜6個のRにより置換されていてもよく、Rが、NRにより置換されているメチル基である請求項8に記載の化合物。
  11. が、−C(O)NRであり、Rが、HおよびC〜Cアルキルから選択される請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
  12. が、−C(O)ORである請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
  13. が、−C(O)CH(R)Rである請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
  14. が、−(C〜Cシクロアルキレン)−フェニル、−(C〜Cシクロアルキレン)−(5〜12員ヘテロアリール)および−(C〜Cシクロアルキレン)−(3〜12員ヘテロシクリル)から選択され、各Rが、1〜6個のRにより置換されていてもよい請求項11から13のいずれかに記載の化合物。
  15. が、1〜6個のRにより置換されていてもよい−(シクロプロピレン)−フェニルである請求項14に記載の化合物。
  16. nが、1であり、Rが、−C(O)NRであり、ここでRおよびRが、3〜12員ヘテロシクリルおよび5〜12員ヘテロアリールから選択される環を形成し、前記環が、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、前記環が、1〜6個のRにより置換されていてもよい請求項1に記載の化合物。
  17. およびRにより形成される環が、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピリジニルおよび
    から選択され、環が、1〜6個のRにより置換されていてもよい請求項16に記載の化合物。
  18. が、
    から選択され、Rが、1〜5個のRによりさらに置換されていてもよい請求項1に記載の化合物。
  19. 各Rが、独立して、−(L)−(C〜Cペルフルオロアルキル)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)、および1〜2個のC〜Cアルキルにより置換されていてもよい−(C〜Cアルキレン)−(3〜4員ヘテロシクリル)から選択される請求項18に記載の化合物。
  20. 各Rが、独立して、ハライドまたはC〜Cアルキルである請求項19に記載の化合物。
  21. 式VIの化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物
    [式中、
    Bは、結合、−CHR−、−O−または−NH−であり、Rは、HまたはC〜Cアルキルであり、
    は、
    から選択され、各Rは、1〜5個のRにより置換されていてもよく、
    は、非置換C〜Cアルキルであり、Rは、非置換C〜Cアルキルであるか、またはRおよびRは、非置換シクロプロピルおよび非置換シクロブチルから選択される環を形成し、
    各Rは、独立して、Rであり、
    各Rは、独立して、−(L−(C〜Cペルフルオロアルキル)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)、1〜2個のC〜Cアルキルにより置換されていてもよい−(C〜Cアルキレン)−(3〜4員ヘテロシクリル)、−(L−ハライド、−(L−CN、−(L−C(O)R、−(L−C(O)OR、−(L−C(O)NR、−(L−C(O)SR、−(L−OR、−(L−OC(O)R、−(L−OC(O)NR、−(L−NO、−(L−NR、−(L−N(R)C(O)R、−(L−N(R)C(O)OR、−(L−O−L−NR、−(L−O−L−OR、−(L−NR−L−OR、−(L−SR、−(L−S(O)R、−(L−S(O)OR、−(L−S(O)NR、−(L−S(O)、−(L−S(O)ORまたは−(L−S(O)NRであり、各RおよびRは、独立して、H、OH、C〜CアルキルまたはC〜Cペルフルオロアルキルであるか、または同一窒素上のRおよびRは、アジリジニルおよびアゼチジニルから選択される3〜4員環を形成し、Lは、−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(3〜4員ヘテロシクリレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(3〜4員ヘテロシクリレン)−および−(3〜4員ヘテロシクリレン)−(C〜Cアルキレン)−から選択される二価の基であり、
    は、−(C〜Cシクロアルキレン)−フェニル、−(C〜Cシクロアルキレン)−(5〜12員ヘテロアリール)、−(C〜Cシクロアルキレン)−(3〜12員ヘテロシクリル)および−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜C12シクロアルキル)から選択され、各Rは、オキソおよびRから選択される1〜6個の基により置換されていてもよく、
    各mは、独立して、0または1である]。
  22. Bが、−O−であり、Rが、非置換メチルであり、Rが、非置換メチルである請求項21に記載の化合物。
  23. が、
    から選択される請求項21または22に記載の化合物。
  24. が、
    から選択される請求項21または22に記載の化合物。
  25. Bが、−NH−であり、Rが、非置換メチルであり、Rが、非置換メチルである請求項21に記載の化合物。
  26. が、
    から選択される請求項25に記載の化合物。
  27. が、
    から選択される請求項25に記載の化合物。
  28. が、−シクロプロピレン−フェニル、−シクロプロピレン−(5〜12員ヘテロアリール)および−シクロプロピレン−(3−12員ヘテロシクリル)から選択され、各Rが、オキソおよびRから選択される1〜6個の基により置換されていてもよい請求項21から27のいずれかに記載の化合物。
  29. が、
    から選択され、ここでRにおける各々の楔線の組(
    および
    )が相対的な立体化学を表し、そして各々のRが、オキソおよびRから選択される1〜6個の基により置換されていてもよい請求項28に記載の化合物。
  30. 各々の楔線の組が絶対立体化学を表している請求項29に記載の化合物。
  31. 式VIIの化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物
    [式中、
    Bは、結合、−CHR−、−O−または−NH−であり、Rは、HまたはC〜Cアルキルであり、
    は、
    から選択され、各Rは、1〜5個のRにより置換されていてもよく、
    は、非置換C〜Cアルキルであり、Rは、非置換C〜Cアルキルであるか、またはRおよびRは、非置換シクロプロピルおよび非置換シクロブチルから選択される環を形成し、
    は、−(L−フェニル、−(L−(5〜12員ヘテロアリール)、−(L−(C〜C12シクロアルキル)、および−(L−(3〜12員ヘテロシクリル)から選択され、Lは、−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜Cアルキレン)−、−O−、−(C〜Cアルキレン)−O−および−O−(C〜Cアルキレン)−から選択される二価の基であり、各Rは、オキソおよびRから選択される1〜6個の基により置換されていてもよく、
    は、−(C〜Cアルキレン)−NRであり、各RおよびRは、独立して、HおよびC〜Cアルキルから選択されるか、またはRおよびRは、OおよびNから選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員ヘテロシクリルを形成し、ここで前記3〜7員ヘテロシクリルは、ハライドおよびC〜Cアルキルから選択される1〜3個の基により置換されていてもよく、
    各Rは、独立して、Rであり、
    各Rは、独立して、−(L−(C〜Cペルフルオロアルキル)、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキル)、1〜2個のC〜Cアルキルにより置換されていてもよい−(C〜Cアルキレン)−(3〜4員ヘテロシクリル)、−(L−ハライド、−(L−CN、−(L−C(O)R、−(L−C(O)OR、−(L−C(O)NR、−(L−C(O)SR、−(L−OR、−(L−OC(O)R、−(L−OC(O)NR、−(L−NO、−(L−NR、−(L−N(R)C(O)R、−(L−N(R)C(O)OR、−(L−O−L−NR、−(L−O−L−OR、−(L−NR−L−OR、−(L−SR、−(L−S(O)R、−(L−S(O)OR、−(L−S(O)NR、−(L−S(O)、−(L−S(O)ORまたは−(L−S(O)NRであり、各RおよびRは、独立して、H、OH、C〜CアルキルまたはC〜Cペルフルオロアルキルであるか、または同一窒素上のRおよびRは、アジリジニルおよびアゼチジニルから選択される3〜4員環を形成し、Lは、−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(3〜4員ヘテロシクリレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(C〜Cシクロアルキレン)−、−(C〜Cシクロアルキレン)−(C〜Cアルキレン)−、−(C〜Cアルキレン)−(3〜4員ヘテロシクリレン)−および−(3〜4員ヘテロシクリレン)−(C〜Cアルキレン)−から選択される二価の基であり、
    各mは、独立して、0または1である]。
  32. B、R、Rおよびそれらを接続する炭素が、炭素においてSキラル中心を形成する請求項31に記載の化合物。
  33. 化合物が、Sキラル中心に関して鏡像異性的に90%以上純粋である請求項32に記載の化合物。
  34. Bが、−O−であり、Rが、非置換メチルであり、Rが、非置換メチルである請求項31から33のいずれかに記載の化合物。
  35. が、
    から選択される請求項34に記載の化合物。
  36. が、
    から選択される請求項34に記載の化合物。
  37. Bが、−NH−であり、Rが、非置換メチルであり、Rが、非置換メチルである請求項31から33のいずれかに記載の化合物。
  38. が、
    から選択される請求項37に記載の化合物。
  39. が、
    から選択される請求項37に記載の化合物。
  40. が、−CH−N(CH)CH、−CHNHCH、−CHNHおよびピロリルから選択される請求項31から39のいずれかに記載の化合物。
  41. が、フェニル、5〜12員ヘテロアリール、3〜12員ヘテロシクリルおよび3〜12員シクロアルキルから選択され、各Rが、オキソおよびRから選択される1〜6個の基により置換されていてもよい請求項31から40のいずれかに記載の化合物。
  42. が、
    チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2,6−ジクロロピリミジン−4−イル、
    4−クロロ−6−プロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−クロロ−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    2−(メチルチオ)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル、
    2−クロロキナゾリン−4−イル、
    (2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル、
    4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−クロロ−6−(ジメチルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−6−メトキシー1,3,5−トリアジンー2−イル、
    4−メトキシー6−{(2S)−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ピロリジン−1−イル}−1,3,5−トリアジンー2−イル、
    4−メトキシ−6−(2−メチルアジリジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−メトキシ−6−ピロリジン−1−イル−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−シアノピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−(ジメチルアミノ)−1,3,5−トリアジンー2−イル、
    [(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4,6−ジメチルピリミジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチル−6−メチルピリジン−2−イル、
    6−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル、
    4−シアノピリジン−2−イル、
    2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル、
    2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−シアノピリミジン−4−イル、
    2−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−4−イル、
    6−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    9−メチル−9H−プリン−6−イル、
    2−エトキシ−5−フルオロピリミジン−4−イル、
    6−(ジメチルアミノ)−2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−シアノキナゾリン−4−イル、
    チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−2−メトキシピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−(トリフルオロメチル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    5−フルオロピリミジン−4−イル、
    7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ、
    6−エチルピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−6−メチルピリミジン−4−イル、
    フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−メチルキナゾリン−4−イル、
    キナゾリン−4−イル、
    2−シクロプロピルキナゾリン−4−イル、
    から選択され、
    、R が共に非置換C 〜C アルキル基であり、
    nが1であり、
    が−C(O)NR 、−C(O)OR 、−C(O)NHCH(R )R 、又は−C(O)OCH(R )R である、
    請求項1〜6、8〜12および14〜20のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を含む医薬組成物。
  43. が、
    チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2,6−ジクロロピリミジン−4−イル、
    4−クロロ−6−プロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−クロロ−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    2−(メチルチオ)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル、
    2−クロロキナゾリン−4−イル、
    (2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル、
    4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−クロロ−6−(ジメチルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−6−メトキシー1,3,5−トリアジンー2−イル、
    4−メトキシー6−{(2S)−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ピロリジン−1−イル}−1,3,5−トリアジンー2−イル、
    4−メトキシ−6−(2−メチルアジリジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2 −イル、
    4−メトキシ−6−ピロリジン−1−イル−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−シアノピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−(ジメチルアミノ)−1,3,5−トリアジンー2−イル、
    [(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4,6−ジメチルピリミジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチル−6−メチルピリジン−2−イル、
    6−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル、
    4−シアノピリジン−2−イル、
    2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル、
    2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−シアノピリミジン−4−イル、
    2−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−4−イル、
    6−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    9−メチル−9H−プリン−6−イル、
    2−エトキシ−5−フルオロピリミジン−4−イル、
    6−(ジメチルアミノ)−2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−シアノキナゾリン−4−イル、
    チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−2−メトキシピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−(トリフルオロメチル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    5−フルオロピリミジン−4−イル、
    7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ、
    6−エチルピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−6−メチルピリミジン−4−イル、
    フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−メチルキナゾリン−4−イル、
    キナゾリン−4−イル、
    2−シクロプロピルキナゾリン−4−イル、
    から選択され、
    、R が共に非置換C 〜C アルキル基であり、
    nが1であり、
    が−C(O)NR 、−C(O)OR 、−C(O)NHCH(R )R 、又は−C(O)OCH(R )R である、
    請求項1〜6、8〜12および14〜20のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
  44. タンパク質キナーゼ活性により仲介される哺乳類の疾患状態を治療するための医薬組成物であって、治療的に許容できる量の
    が、
    チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2,6−ジクロロピリミジン−4−イル、
    4−クロロ−6−プロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−クロロ−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    2−(メチルチオ)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル、
    2−クロロキナゾリン−4−イル、
    (2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル、
    4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−クロロ−6−(ジメチルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−6−メトキシー1,3,5−トリアジンー2−イル、
    4−メトキシー6−{(2S)−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ピロリジン−1−イル}−1,3,5−トリアジンー2−イル、
    4−メトキシ−6−(2−メチルアジリジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−メトキシ−6−ピロリジン−1−イル−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−シアノピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−(ジメチルアミノ)−1,3,5−トリアジンー2−イル、
    [(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4,6−ジメチルピリミジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチル−6−メチルピリジン−2−イル、
    6−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル、
    4−シアノピリジン−2−イル、
    2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル、
    2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−シアノピリミジン−4−イル、
    2−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−4−イル、
    6−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    9−メチル−9H−プリン−6−イル、
    2−エトキシ−5−フルオロピリミジン−4−イル、
    6−(ジメチルアミノ)−2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−シアノキナゾリン−4−イル、
    チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−2−メトキシピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−(トリフルオロメチル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    5−フルオロピリミジン−4−イル、
    7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ、
    6−エチルピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−6−メチルピリミジン−4−イル、
    フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−メチルキナゾリン−4−イル、
    キナゾリン−4−イル、
    2−シクロプロピルキナゾリン−4−イル、
    から選択され、
    、R が共に非置換C 〜C アルキル基であり、
    nが1であり、
    が−C(O)NR 、−C(O)OR 、−C(O)NHCH(R )R 、又は−C(O)OCH(R )R である、
    請求項1〜6、8〜12および14〜20のいずれか一項に記載の化合物、薬学的に許容できるその塩、水和物または溶媒和物を含み、ここで前記哺乳類の疾患状態が、腫瘍成長または異常細胞増殖である薬学的組成物。
  45. タンパク質キナーゼの活性を調節するための医薬組成物であって、有効量の
    が、
    チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2,6−ジクロロピリミジン−4−イル、
    4−クロロ−6−プロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−クロロ−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    2−(メチルチオ)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル、
    2−クロロキナゾリン−4−イル、
    (2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル、
    4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−クロロ−6−(ジメチルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−6−メトキシー1,3,5−トリアジンー2−イル、
    4−メトキシー6−{(2S)−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ピロリジン−1−イル}−1,3,5−トリアジンー2−イル、
    4−メトキシ−6−(2−メチルアジリジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−メトキシ−6−ピロリジン−1−イル−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−シアノピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−(ジメチルアミノ)−1,3,5−トリアジンー2−イル、
    [(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル、
    4,6−ジメチルピリミジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチル−6−メチルピリジン−2−イル、
    6−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、
    4−トリフルオロメチルピリミジン−2−イル、
    4−シアノピリジン−2−イル、
    2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル、
    2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−シアノピリミジン−4−イル、
    2−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−4−イル、
    6−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    9−メチル−9H−プリン−6−イル、
    2−エトキシ−5−フルオロピリミジン−4−イル、
    6−(ジメチルアミノ)−2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−シアノキナゾリン−4−イル、
    チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−2−メトキシピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−2−メチルピリミジン−4−イル、
    2−(トリフルオロメチル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    5−フルオロピリミジン−4−イル、
    7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ、
    6−エチルピリミジン−4−イル、
    5−フルオロ−6−メチルピリミジン−4−イル、
    フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イル、
    2−メチルキナゾリン−4−イル、
    キナゾリン−4−イル、
    2−シクロプロピルキナゾリン−4−イル、
    から選択され、
    、R が共に非置換C 〜C アルキル基であり、
    nが1であり、
    が−C(O)NR 、−C(O)OR 、−C(O)NHCH(R )R 、又は−C(O)OCH(R )R である、
    請求項1〜6、8〜12および14〜20のいずれか一項に記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を含む医薬組成物
  46. タンパク質キナーゼが、PAK4タンパク質キナーゼである請求項45に記載の医薬組成物。
  47. 6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−3−(チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−(5−{[(2S)−2−ベンジル−4−メチルピペラジン−1−イル]カルボニル}−6,6−ジメチル−1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−イル)−2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
    3−[(2,6−ジクロロピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−3−(チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(2−クロロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(4−クロロ−6−プロポキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(4−アミノ−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(4−クロロ−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−{[2−(メチルチオ)−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(2−クロロキナゾリン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−({4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−クロロ−1,3,5−トリアジン−2−イル}アミノ)−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−{[4−クロロ−6−(ジメチルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ}−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−({4−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル}アミノ)−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(4−メトキシ−6−{(2S)−2−[(メチルアミノ)カルボニル]ピロリジン−1−イル}−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−{[4−メトキシ−6−(2−メチルアジリジン−1−イル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ}−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(4−メトキシ−6−ピロリジン−1−イル−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−({4−[(2S)−2−シアノピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル}アミノ)−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−({4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−メトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル}アミノ)−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−{[4−[(2S)−2−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル]−6−(ジメチルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ}−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−({4−(ジメチルアミノ)−6−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]−1,3,5−トリアジン−2−イル}アミノ)−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(4−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(4−トリフルオロメチル−6−メチルピリジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(6−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−3−{[4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]アミノ}−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(4−シアノピリジン−2−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−3−{[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(2−シアノピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−[(2−メチル−6−モルホリン−4−イルピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−[(6−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−[(9−メチル−9H−プリン−6−イル)アミノ]−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(2−エトキシ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−{[6−(ジメチルアミノ)−2−メチルピリミジン−4−イル]アミノ}−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(2−シアノキナゾリン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−3−(チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(5−フルオロ−2−メトキシピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(5−フルオロ−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−3−{[2−(トリフルオロメチル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル]アミノ}−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[(1S,2R)−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−[(7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]−3−(チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]−3−(チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−(フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−6,6−ジメチル−N−(トランス−2−フェニルシクロプロピル)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(2−メチルキナゾリン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−(キナゾリン−4−イルアミノ)−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;および
    3−[(2−シクロプロピルキナゾリン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−N−[トランス−2−フェニルシクロプロピル]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド
    から選択される化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物。
  48. N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−3−[(6−エチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−3−{[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−3−[(5−フルオロ−6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−[ジメチル−3−[(9−メチル−9H−プリン−6−イル)アミノ]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−3−[(2−エトキシ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(2−シアノピリミジン−4−イル)アミノ]−N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−3−(チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−3−[(6−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    3−[(2−シアノキナゾリン−4−イル)アミノ]−N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−6,6−ジメチル−3−[(2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−3−[(5−フルオロ−2−メトキシピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−3−[(5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド;および
    N−[(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル]−3−(フロ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボキサミド
    から選択される化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物。
  49. 6,6−ジメチル−3−(チエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;
    6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;
    3−[(2−シアノピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;
    6,6−ジメチル−3−[(6−メチルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;
    3−[(2−エトキシ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;
    6,6−ジメチル−3−[(2−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;
    3−[(2−シアノキナゾリン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;
    6,6−ジメチル−3−(チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;
    6,6−ジメチル−3−{[2−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;
    3−[(5−フルオロ−6−メチルピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;
    6,6−ジメチル−3−[(9−メチル−9H−プリン−6−イル)アミノ]−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;
    3−[(5−フルオロ−2−メトキシピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル;および
    3−[(5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−6,6−ジメチル−4,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(1H)−カルボン酸(1S)−2−(ジメチルアミノ)−1−フェニルエチル
    から選択される化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物。
  50. N−(6,6−ジメチル−5−{[(3S,8aS)−3−メチルヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]カルボニル}−1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−イル)−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;および
    N−(5−フルオロ−6−メチルピリミジン−4−イル)−(6,6−ジメチル−5−{[(3S,8aS)−3−メチルヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル]カルボニル}−1,4,5,6−テトラヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−3−イル)−アミン
    から選択される化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物。
  51. 請求項47〜50のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を含む医薬組成物。
  52. 請求項47〜50のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
  53. タンパク質キナーゼ活性により仲介される哺乳類の疾患状態を治療するための医薬組成物であって、治療的に許容できる量の請求項47〜50のいずれかに記載の化合物、薬学的に許容できるその塩、水和物または溶媒和物を含み、ここで前記哺乳類の疾患状態が、腫瘍成長または異常細胞増殖である薬学的組成物。
  54. タンパク質キナーゼの活性を調節するための医薬組成物であって、有効量の請求項47〜50のいずれかに記載の化合物、または薬学的に許容できるその塩、溶媒和物もしくは水和物を含む医薬組成物。
  55. タンパク質キナーゼが、PAK4タンパク質キナーゼである請求項54に記載の医薬組成物。
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