JP4192305B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像素子に関するものであり、さらに詳しくは、入射光に応じた信号を出力する増幅部と増幅部を制御する制御部を備えた画素を多数配列した増幅型固体撮像素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、入射光に応じて各画素で発生した信号を画素内部で増幅してから出力する増幅型固体撮像素子が提案されている。
図19は、従来の固体撮像素子の主な構成を示す回路図である。
従来の固体撮像素子は、2次元マトリクス状に配置された複数の画素Px1−1〜Px3−4と、各画素Px1−1〜Px3−4を行毎に駆動する垂直走査回路7と、各画素Px1−1〜Px3−4が列毎に接続された垂直信号線22a〜22dと、水平信号線27と、水平走査回路8から構成されている。
【0003】
各画素は、入射光に応じた電荷を生成して蓄積するフォトダイオード1と、ソースフォロワ動作により上記電荷に応じた信号をソース(S)から出力する接合型電界効果トランジスタ(以下、JFETという)2と、上記電荷をフォトダイオード1からJFET2に転送する転送ゲート3と、JFET2を制御する制御領域4と制御ゲート5から構成されている。
【0004】
各JFET2のソース(S)は、各列毎に垂直信号線22a〜22dに接続され、各JFET2のドレイン(D)は、全画素共通にドレイン電源VDに接続されている。
転送ゲート3は、各行毎に転送ゲート配線20a〜20cに接続され、垂直走査回路7から送出されるパルスφTG1〜φTG3により行毎に駆動される。
【0005】
制御領域4は、各行毎に制御領域配線24a〜24cに接続され、垂直走査回路7から送出されるパルスφRD1〜φRD3により行毎に駆動される。
制御ゲート5は、制御ゲート配線21a〜21cによって行毎に接続され、さらにこれらの配線を接続することによってすべて共通に接続され、駆動パルスφRGにより駆動される。
【0006】
垂直信号線22a〜22dには、JFET2の負荷となる定電流源26a〜26dと、垂直信号線を一定の電圧(VRV)に固定するためのリセットトランジスタTRV1〜TRV4と、JFET2の動作帯域を制限するための垂直負荷容量Cv1〜Cv4と、列バッファアンプ29a〜29dと、クランプ容量Cc1〜Cc4と、クランプトランジスタTC1〜TC4が接続されている。垂直信号線22a〜22dは、列選択トランジスタTH1〜TH4を介して水平信号線27に接続されている。
【0007】
水平信号線27には、出力バッファアンプ28とリセットトランジスタTRHが接続されている。
図20は、図19に示す回路図の動作を説明するためのパルスタイミングチャートである。この図を参照しながら、従来の固体撮像素子の動作について説明する。なお、後述するように各画素を構成する転送ゲート3及び制御ゲート5はPチャネル型(図22,図23参照)であるため、これらに印加されるパルスがローレベルの時に導通(オン)状態となり、これらのパルスがハイレベルの時に遮断(オフ)状態となる。
【0008】
図20において、t11〜t15までの期間は、第1行目の画素の読み出し動作に対応しており、以下t21〜t25及びt31〜t35の期間は、それぞれ第2行目、第3行目に対応している。
まず、期間t11においてφRGをローレベルにして、すべての画素の制御ゲート5を導通(オン)状態にする。また、駆動パルスφRD1をハイレベル、(φRD2,φRD3はローレベルのまま)にして、制御領域4から制御ゲート5を介して、第1行目の画素のJFET2のゲート領域にハイレベルの電圧を、2行目以後のJFET2のゲート領域にローレベルの電圧を供給する。つまり、第1行目のJFET2には、その制御領域4を介してハイレベルの電圧をゲート領域に供給してこのJFET2を動作(選択)状態にする。また、2行目以後のJFET2には、その制御領域4を介してローレベルの電圧をゲート領域に供給してこのJFET2を非動作(非選択)状態とする。
【0009】
期間t11の終わりにおいて、駆動パルスφRGをハイレベルとし、すべての画素の制御ゲート5を遮断(オフ)状態とすると、第1行目のJFET2は動作(選択)状態、2行目以後のJFET2は非動作(非選択)状態を保持したままフローティング状態となる。つまり、期間t11では、行選択動作とJFET2の初期化動作が行われる。
【0010】
期間t12においては、駆動パルスφRVをローレベルにして、リセットトランジスタTRV1〜TRV4を遮断(オフ)状態とし、第1行目のJFET2がソースフォロワ動作を行う。従って、JFET2のゲート領域の初期化直後の電位に対応した出力(暗時出力)電圧が、JFET2のソース(S)から垂直信号線22a〜22d、列バッファアンプ29a〜29dを介してクランプ容量Cc1〜Cc4の一端(垂直信号線22a〜22d側、以後入力端とする)に印加される。また、駆動パルスφCはハイレベルでクランプトランジスタTC1〜TC4は導通(オン)状態となっており、クランプ容量Cc1〜Cc4の他端(水平信号線27側、以後出力端とする)は接地電位である。
【0011】
期間t12の終わりにおいて、駆動パルスφCをローレベルとしてクランプトランジスタTC1〜TC4を遮断(オフ)状態とすると、上記出力(暗時出力)電圧がクランプ容量Cc1〜Cc4に保持されたまま、クランプ容量Cc1〜Cc4の出力端がフローティング状態となる。つまり、暗時出力電圧のクランプ動作が行われる。
【0012】
期間t13においては、駆動パルスφTG1をローレベル(駆動パルスφTG2、φTG3はハイレベルのまま)にして第1行目の画素の転送ゲート3を導通(オン)状態とし、第1行目のフォトダイオード1で生成・蓄積された信号電荷をJFET2のゲート領域に転送する。なお、信号電荷を転送した後のJFET2のゲート領域の電位は、信号電荷量/ゲート容量の分だけ変化(この場合は上昇)する。
【0013】
期間t13の終わりで、駆動パルスφTG1をハイレベルにして転送ゲート3を遮断(オフ)状態にすると、第1行目のフォトダイオード1は、光電変換による次の信号電荷蓄積動作に入る。図20においてtLIはフォトダイオード1の電荷蓄積時間を示している。
期間t14においては、期間t12と同様に、駆動パルスφRVをローレベルにして、リセットトランジスタTRV1〜TRV4を遮断(オフ)状態とし、第1行目のJFET2がソースフォロワ動作を行う。今度は、JFET2のゲート領域へ信号電荷を転送した後の電位に対応した出力(信号出力)電圧が、JFET2のソース(S)から垂直信号線22a〜22d、列バッファアンプ29a〜29dを介してクランプ容量Cc1〜Cc4の入力端に印加される。
【0014】
この時クランプ容量Cc1〜Cc4の出力端の電圧は、期間t14における信号電荷転送後のJFET2のソースフォロワ動作による出力(信号出力)電圧から、期間t12における電荷転送前(ゲート領域初期化後)のJFET2のソースフォロワ動作による出力(暗時出力)電圧を差し引いた電圧となる。
期間t14におけるJFET2のソースフォロワ動作の出力(信号出力)電圧には光信号成分とノイズ成分が含まれており、期間t12におけるJFET2のソースフォロワ動作の出力(暗時出力)電圧にはノイズ成分のみが含まれている。従って、両者を減算(いわゆる相関二重サンプリング処理)したクランプ容量Cc1〜Cc4の出力端の電圧は、光信号成分のみに応じた出力電圧となる。
【0015】
両者に含まれるノイズ成分としては、各JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固定パターンノイズ、制御領域4から制御ゲート5を介してJFET2のゲート領域を初期化した時に発生するリセットノイズ、JFET2と定電流源(26a〜26d)によるソースフォロワ動作時に発生する1/fノイズ、列バッファアンプ29a〜29dのオフセット電圧のばらつきによる固定パターンノイズがある。
【0016】
即ち、期間t14におけるクランプ容量Cc1〜Cc4の出力端の電圧は、上記ノイズ成分を除去した光信号成分のみの映像信号となり、S/N比が向上する。
期間t15においては、水平走査回路8から駆動パルスφH1〜φH4を順次出力することで、クランプ容量Cc1〜Cc4の出力端に現れている光信号成分のみに応じた出力電圧を水平信号線27に転送し、出力バッファアンプ28を経て、出力端子35から映像信号が出力される。また、駆動パルスφRHを順次出力することで、水平信号線27がリセットされる。
【0017】
期間t11〜期間t15に対する第1行目の読み出し動作は、期間t21〜t25及び期間t31〜期間t35において、それぞれ第2行目、第3行目に対して繰り返し、同様に行われる。
次に、図面を参照しながら従来の固体撮像素子の画素構造を説明する。図21は、従来の固体撮像素子の画素平面図であり、図22は図21のXa−Xb線に沿った断面図、図23は図21のYa−Yb線に沿った断面図、図24は図21のYc−Yd線に沿った断面図である。
【0018】
従来の固体撮像素子の画素は、フォトダイオード1、JFET2、転送ゲート3、制御領域4、制御ゲート5から構成されている。
フォトダイオード1は、図23,図24に示すように、P型半導体基板10上に形成されたN型ウエル領域11、P型電荷蓄積領域12、高濃度のN型半導体領域13によって構成される。これにより、NPNP型の縦型オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォトダイオードが形成されている。即ち、埋め込み型のフォトダイオード(N,P,N)と縦型オーバーフロードレイン構造(P,N,P)の合わさった構造が形成されている。この構造により、暗電流、残像、リセットノイズ、ブルーミング、及びスミアが抑圧される。
【0019】
JFET2はNチャネル型であり、図22,図23に示すように、N型ソース領域14、P型ゲート領域15、N型ドレイン領域16、N型チャネル領域17から構成されている。N型ソース領域14は、列毎に垂直信号線22(図19の垂直信号線22a〜22dに対応する)に接続されている(図21,図22参照)。N型ドレイン領域16は、画素の周囲を囲うように網の目状に連続して形成され、画素領域(画素がマトリクス状に複数配置された領域)の周囲において全画素共通にドレイン電源VDに接続されている(図19参照)。
【0020】
転送ゲート3は、図23に示すように、フォトダイオード1とJFET2の境界領域上に絶縁膜33を介して形成されている。そして、フォトダイオード1のP型電荷蓄積領域12とJFET2のP型ゲート領域15をソースまたはドレイン領域とし、転送ゲート3をゲート電極とするPチャネルMOSトランジスタが構成されている。転送ゲート3は、図21に示すように、転送ゲート配線20(図19の転送ゲート配線20a〜20cに対応する)に接続されている。
【0021】
P型制御領域4は、図21,図22に示すように、N型ウエル領域11中に形成され、制御領域配線24(図19の制御領域配線24a〜24cに対応する)に接続されている。この制御領域配線24はフォトダイオード1以外の領域を遮光する遮光膜を兼用している。
制御ゲート5は、図22に示すように、JFET2とP型制御領域4の境界領域上に絶縁膜33を介して形成されている。そして、JFET2のP型ゲート領域15とP型制御領域4をソースまたはドレイン領域とし、制御ゲート5をゲート電極とするPチャネルMOSトランジスタが構成されている。制御ゲート5は、図21に示すように、制御ゲート配線21(図19の制御ゲート配線21a〜21cに対応する)に接続されている。
【0022】
以上説明したように、フォトダイオード1、JFET2、転送ゲート3、制御領域4、制御ゲート5を備えた画素をマトリクス状に配置した、図19〜図24に示す従来の固体撮像素子は、縦型オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォトダイオード1を採用しているため、暗電流、残像、リセットノイズ、及びブルーミング、スミアが抑圧され、また、垂直負荷容量Cv1〜Cv4を負荷としたJFET2の狭帯域ソースフォロワ動作によって、増幅動作時のノイズが抑圧される。また、信号電荷転送前と転送後における各ソースフォロワ動作の出力電圧を、クランプ容量Cc1〜Cc4を介して減算処理(相関二重サンプリング処理)することによって、JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固定パターンノイズ、JFET2のゲート領域を初期化した時に発生するリセットノイズ、ソースフォロワ動作時の1/fノイズ、列バッファアンプ29a〜29dのオフセット電圧のばらつきによる固定パターンノイズが抑圧される。従って、高感度で低ノイズの(S/N比が高い)映像信号が得られる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の固体撮像素子は、上記したような優れた作用効果を有するものの、製造歩留まりが低いという問題点があった。
また、従来の固体撮像素子は、オプティカルブラック(光学的黒部:遮光されたフォトダイオード1を備えた複数の画素部)を形成する場合、さらに遮光膜を追加形成せねばならず、製造工程数が増加してしまった。このため、製造工程数の増大に伴う製造コストの上昇、及び、歩留まりの更なる低下という問題点もあった。
【0024】
本発明は、上記課題を鑑みて成されたものであり、製造歩留まりの高い固体撮像素子を提供することを目的とする。
さらに、本発明の別の目的は製造工程数を増加させずにオプティカルブラック(光学的黒部)を形成できる固体撮像素子を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記の製造歩留まりを低下させる原因が制御領域に電圧を供給する配線(制御領域配線)間の短絡に有ることを突き止めた。図21、図22に示すように、各画素の制御領域4は、制御領域配線24(図19の制御領域配線24a〜24c)によって行方向に共通に接続され、垂直走査回路7に接続されている。そして垂直走査回路7から送出されるパルスφRD1〜φRD3によって行毎に駆動(図19参照)される。この制御領域配線24は、フォトダイオード1以外の領域を遮光する遮光膜を兼用しており、その他の配線間隔に比べて比較的狭い間隔で行方向に互いに平行に形成されている。
【0026】
このため、制御領域配線24の形成工程(配線金属膜の堆積工程、及び、フォトリソ・エッチング工程)において、配線間隔と同等以上の大きさを有するパーティクルが付着すると、このパーティクルを介して隣り合う2本の配線が短絡し、製造歩留まりが低下していたのである。請求項1に記載の固体撮像素子は、入射光に応じた信号を出力する増幅部と前記増幅部を制御する制御領域と前記増幅部と前記制御領域との電気的な接続状態を制御する制御ゲートを備えた画素を多数配列した固体撮像素子であって、前記制御ゲートをゲート電極とし、且つ、前記制御領域をソースまたはドレインの一方とするMOS型トランジスタが構成され、前記増幅部は、電界効果型トランジスタであり、そのゲートは、前記MOS型トランジスタのソースまたはドレインの他方と接続され、前記MOS型トランジスタのソース及びドレインは、前記電界効果型トランジスタのソース及びドレインとは反対の導電型であり、前記各制御領域は共通に電源に接続され、前記制御ゲートは行毎にパルス電圧により駆動され、前記パルス電圧により前記制御ゲートが導通状態にされた行では、前記制御領域から前記電界効果型トランジスタに一定の電圧が供給されて前記電界効果型トランジスタが非動作状態となり、前記パルス電圧により前記制御ゲートが遮断状態にされた行では、前記電界効果型トランジスタと前記制御領域が電気的に遮断されるとともに、前記制御ゲートと前記電界効果型トランジスタの容量結合により前記電界効果型トランジスタが動作状態となることを特徴とする。
【0027】
請求項1は、増幅部に電界効果型トランジスタを配置したものであるが、この構成により、各画素の制御領域は共通に接続されるので、制御領域を接続する配線が互いに短絡する問題が解消され、それに伴い製造歩留まりが向上する。また、制御領域を接続する配線は、画素全体の遮光膜として使用することが可能となり、製造工程数を増加させずにオプティカルブラック(光学的黒部)を形成できる。
【0028】
さらに、請求項1の構成によって容量結合を利用して行選択することが可能となり、駆動パルス(撮像素子への入力パルス)を減少させ、これに伴い撮像素子の垂直走査回路を簡略することが可能となる。
請求項2に記載の固体撮像素子は、入射光に応じた信号を出力する増幅部と前記増幅部を制御する制御領域と前記増幅部と前記制御領域との電気的な接続状態を制御する制御ゲートを備えた画素を多数配列した固体撮像素子であって、前記制御ゲートをゲート電極とし、且つ、前記制御領域をソースまたはドレインの一方とするMOS型トランジスタが構成され、前記増幅部は接合型電界効果トランジスタであり、そのゲートは前記MOS型トランジスタのソースまたはドレインの他方と接続され、前記接合型電界効果トランジスタのゲートは、前記MOS型トランジスタのソース及びドレインと同一の導電型であり、前記各制御領域は共通に電源に接続され、前記制御ゲートは行毎にパルス電圧により駆動され、前記パルス電圧により前記制御ゲートが導通状態にされた行では、前記制御領域から前記接合型電界効果トランジスタに一定の電圧が供給されて前記接合型電界効果トランジスタが非動作状態となり、前記パルス電圧により前記制御ゲートが遮断状態にされた行では、前記接合型電界効果トランジスタと前記制御領域が電気的に遮断されるとともに、前記制御ゲートと前記接合型電界効果トランジスタの容量結合により前記接合型電界効果トランジスタが動作状態となることを特徴とする。
請求項2は、増幅部に接合型電界効果型トランジスタを配置したものであるが、この構成により、各画素の制御領域は共通に接続されるので、制御領域を接続する配線が互いに短絡する問題が解消され、それに伴い製造歩留まりが向上する。また、制御領域を接続する配線は、画素全体の遮光膜として使用することが可能となり、製造工程数を増加させずにオプティカルブラック(光学的黒部)を形成できる。
さらに、請求項2の構成によって容量結合を利用して行選択することが可能となり、駆動パルス(撮像素子への入力パルス)を減少させ、これに伴い撮像素子の垂直走査回路を簡略することが可能となる。
【0029】
請求項3に記載の固体撮像素子は、請求項2に記載された固体撮像素子において、前記接合型電界効果トランジスタのゲートと前記MOS型トランジスタのソースまたはドレインの他方は、同一の半導体領域であることを特徴とする。
【0030】
この構成により、接合型電界効果トランジスタのゲートに接続される配線や拡散領域が縮小される。このため、これらの配線や拡散領域に起因する寄生容量が小さくなり、出力信号が増大する。さらに、より微細化が可能となるので開口率が向上する。
請求項4に記載の固体撮像素子は、入射光に応じた信号を出力する増幅部と前記増幅部を制御する制御領域と前記増幅部と前記制御領域との電気的な接続状態を制御する制御ゲートを備えた画素を多数配列した固体撮像素子であって、前記制御ゲートをゲート電極とし、且つ、前記制御領域をソースまたはドレインの一方とするMOS型トランジスタが構成され、前記増幅部はバイポーラトランジスタであり、そのベースは前記MOS型トランジスタのソースまたはドレインの他方と接続され、前記バイポーラトランジスタのベースは、前記MOS型トランジスタのソース及びドレインと同一の導電型であり、前記各制御領域は共通に電源に接続され、前記制御ゲートは行毎にパルス電圧により駆動され、前記パルス電圧により前記制御ゲートが導通状態にされた行では、前記制御領域から前記バイポーラトランジスタに一定の電圧が供給されて前記バイポーラトランジスタが非動作状態となり、前記パルス電圧により前記制御ゲートが遮断状態にされた行では、前記バイポーラトランジスタと前記制御領域が電気的に遮断されるとともに、前記制御ゲートと前記バイポーラトランジスタの容量結合により前記バイポーラトランジスタが動作状態となることを特徴とする。
【0031】
この請求項は、増幅部にバイポーラトランジスタを配置させたものであるが、この構成により、各画素の制御領域は共通に接続されるので、制御領域を接続する配線が互いに短絡する問題が解消され、それに伴い製造歩留まりが向上する。また、制御領域を接続する配線は、画素全体の遮光膜として使用することが可能となり、製造工程数を増加させずにオプティカルブラック(光学的黒部)を形成できる。
さらに、請求項4の構成によって容量結合を利用して行選択することが可能となり、駆動パルス(撮像素子への入力パルス)を減少させ、これに伴い撮像素子の垂直走査回路を簡略することが可能となる。
請求項5に記載の固体撮像素子は、請求項4に記載された固体撮像素子において、前記バイポーラトランジスタのベースと前記MOS型トランジスタのソースまたはドレインの他方は、同一の半導体領域であることを特徴とする。この構成により、バイポーラトランジスタのベースに接続される配線や拡散領域が縮小される。このため、これらの配線や拡散領域に起因する寄生容量が小さくなり、出力信号が増大する。さらに、より微細化が可能となるので開口率が向上する。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、重複する説明は省略する。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係る固体撮像素子の構成を示す回路図である。実施形態1の固体撮像素子は、2次元マトリクス状に配置された複数の画素Px1−1〜Px3−4と、各画素Px1−1〜Px3−4を行毎に駆動する垂直走査回路7と、各画素Px1−1〜Px3−4が列毎に接続された垂直信号線22a〜22dと、水平信号線27と、水平走査回路8から構成されている。
【0033】
各画素、例えばPx1−1は、入射光に応じた電荷を生成して蓄積するフォトダイオード1と、ソースフォロワ動作により上記電荷に応じた信号をソース(S)から出力するNチャネル型の接合型電界効果トランジスタ(以下、JFETという)2と、上記電荷をフォトダイオード1からJFET2に転送する転送ゲート3と、JFET2を制御する制御領域4と制御ゲート5から構成されている。
【0034】
各JFET2のソース(S)は、各列毎に垂直信号線22a〜22dに接続され、各JFET2のドレイン(D)は、全画素共通にドレイン電源VDに接続されている。
転送ゲート3は、各行毎に転送ゲート配線20a〜20cに接続され、垂直走査回路7から送出されるパルスφTG1〜φTG3により行毎に駆動される。
【0035】
制御領域4は、制御領域配線24a〜24cによって行ごとに接続され、さらにこれらの配線を接続することによってすべて共通に接続され、電源(電圧VG)に接続されている。
制御ゲート5は、各行毎に制御ゲート配線21a〜21cに接続され、垂直走査回路7から送出されるパルスφRG1〜φRG3により行毎に駆動される。
【0036】
垂直信号線22a〜22dには、JFET2の負荷となる定電流源26a〜26dと、垂直信号線を一定の電圧(VRV)に固定するためのリセットトランジスタTRV1〜TRV4と、JFET2の動作帯域を制限するための垂直負荷容量Cv1〜Cv4と、列バッファアンプ29a〜29dと、クランプ容量Cc1〜Cc4と、クランプトランジスタTC1〜TC4が接続されている。垂直信号線22a〜22dは、列選択トランジスタTH1〜TH4を介して水平信号線27に接続されている。
【0037】
水平信号線27には、出力バッファアンプ28と水平信号線27を一定の電圧(ここではGND)にリセットするリセットトランジスタTRHが接続されている。
図2は、実施形態1に係る固体撮像素子の動作を説明するパルスタイミングチャートである。本図を参照しながら、図1に示す実施形態1の固体撮像素子の動作について説明する。なお、後述するように各画素を構成する転送ゲート3及び制御ゲート5は、Pチャネル型(図5,図6参照)である。よって、φTG1〜φTG3及びφRG1〜φRG3は、これらのパルスがローレベルのときに対応する転送ゲート3または制御ゲート5が導通(オン)状態となり、これらのパルスがハイレベルの時遮断(オフ)状態となる。その他のゲートはNチャネル型であり、対応するパルスがハイレベルのとき導通(オン)状態となり、ローレベルのとき遮断(オフ)状態となる。
【0038】
図2において、t11〜t15までの期間は、第1行目の画素の読み出し動作に対応しており、以下t21〜t25及びt31〜t35の期間は、それぞれ第2行目、第3行目に対応している。
まず、期間t11では、φRG1〜φRG3がローレベルであり、すべての画素の制御ゲート5は導通(オン)状態である。従って、すべての画素のJFET2のゲート領域は、制御領域4より制御ゲート5を介して電圧VGが印加されることにより初期化される。
【0039】
期間t11の終わりにおいて、駆動パルスφRG1をハイレベル(駆動パルスφRG2,φRG3はローレベルのまま)とし、第1行目の制御ゲート5を遮断(オフ)状態にする。この動作を行うと、制御ゲート5とJFET2のゲート領域との容量結合により、第1行目のJFET2のゲート領域の電位が上昇してVG+ΔVGとなる(変化量をΔVGとする)。第1行目のJFET2は、ゲート領域がフローティング状態となると共に、ゲート電圧(正確にはゲート・ソース間電圧)が他の行より上昇することにより動作(選択)状態となる。
【0040】
一方、2行目以後の制御ゲート5は導通(オン)状態であり、JFET2のゲート領域は電圧VGが印加されたままである。従って、2行目以後のJFET2のゲート電圧(正確にはゲート・ソース間電圧)は、第1行目のゲート電圧より低い。このため、2行目以降のJFET2は、非動作(非選択)状態のままである。
【0041】
ここで、期間t11の行選択動作をさらに詳しく説明する。
図3は、実施形態1に係る固体撮像素子の行選択動作の説明図であり、(a)は画素の等価回路図、(b)は制御ゲート5に与える電圧とJFET2のゲート電圧の変化を示す電位図である。図3(a)の等価回路図に示すように、実施形態1の固体撮像素子の画素は、フォトダイオード1、JFET2、転送ゲート3、制御領域4、制御ゲート5から構成され、制御領域4には一定の電圧(VG)が印加されている。そして、JFET2のゲート領域(G)と、隣接する4つの領域(後述の図4〜図7参照)、即ち、ソース領域(S)、ドレイン領域(D)、転送ゲート3、制御ゲート5との間には、それぞれ、CGS,CGD,CG(TG),CG(RG)という容量がある。
【0042】
また、図3(b)に示すように、Pチャネル型の制御ゲート5が、導通(オン)状態から遮断(オフ)状態に、つまり、駆動パルスφRGがローレベル(VRGL)からハイレベル(VRGH)に変化する過程において、JFET2のゲート領域(G)は、電気的にフローティング状態になると同時に、容量結合によってゲート電圧がΔVGだけ上昇し、VG+ΔVGとなる。この電圧の変化量ΔVGは、図3には式(1)として示したが、駆動パルスφRGの振幅(詳しくは、図3(b)のVRGH−VTの値)と容量比CG(RG)/CG(total)の積で決まる。なお、VTは制御ゲート5のしきい値電圧であり、CG(total)は、上記4つの容量成分の合計容量(式(2))である。
【0043】
このように、ΔVGの値は、図3の式(1)に従って適切に選択することが可能である。このようにすれば、Pチャネル型の制御ゲート5が導通状態から遮断状態に変化すると、Nチャネル型のJFET2は、非動作状態から動作状態に変化する。
一方、Pチャネル型の制御ゲート5が、導通(オン)状態を継続した場合、つまり、駆動パルスφRGがローレベル(VRGL)のままであれば、JFET2のゲート領域(G)の電圧はVGから変化しない。よって、JFET2は、非選択状態のままである。
【0044】
従って、φRGパルスの振幅と容量比CG(RG)/CG(total)(画素構造や動作点によって変化する)を適切に選択し、容量結合によるJFET2のゲート電圧の変化量ΔVGを適当な値に設定することで行選択動作を行うことができる。
図2のタイミングチャートの期間t11では、これを利用して、JFET2の行選択動作を行っている。つまり、第1行目のJFET2はゲート領域がフローティング状態となると共にゲート電圧がVG+ΔVGとなり、2行目以後のJFET2はゲート電圧が電源電圧VGに固定される。列方向に配列された各JFET2のソース領域(S)は垂直信号線22a〜22bによって共通に接続されているため、ゲート・ソース間の電圧の大きな第1行目のJFET2は動作(選択)状態となり、ゲート・ソース間の電圧の小さな2行目以降のJFET2は非動作(非選択)状態となる。なお、本実施形態では、VRGH−VTを7V、ΔVGを0.7Vとした。
【0045】
なお期間t11では、駆動パルスφRVをハイレベルにしてリセットトランジスタTRV1〜TRV4を導通(オン)状態とする。これにより、垂直信号線22a〜22dの電圧は一定の値(VRV)に固定される。これは、上記の行選択動作を確実に行うため、即ち、行選択動作を補助するためである。しかし、ΔVGが大きくてJFETの行選択動作が容易であるなら、必ずしも必要でない。ΔVGが大きい場合とは、式(1)から理解されるように、VRGH−VTが大きいとき、又は、CG(RG)/CG(total)が大きいときである。
【0046】
図2に戻って説明する。期間t12においては、駆動パルスφRVをローレベルにして、リセットトランジスタTRV1〜TRV4を遮断(オフ)状態とし、第1行目のJFET2がソースフォロワ動作を行う。従って、JFET2のゲート領域の初期化直後の電位に対応した出力(暗時出力)電圧が、JFET2のソース(S)から垂直信号線22a〜22d、列バッファアンプ29a〜29dを介してクランプ容量Cc1〜Cc4の一端(垂直信号線22a〜22d側、以後入力端とする)に印加される。また、駆動パルスφCはハイレベルでクランプトランジスタTC1〜TC4は導通(オン)状態となっており、クランプ容量Cc1〜Cc4のもう一方の端(水平信号線27側、以後出力端とする)は接地電位である。
【0047】
期間t12の終わりにおいて、駆動パルスφCをローレベルとしてクランプトランジスタTC1〜TC4を遮断(オフ)状態とすると、上記出力(暗時出力)電圧がクランプ容量Cc1〜Cc4に保持されたまま、クランプ容量Cc1〜Cc4の出力端がフローティング状態となる。つまり、暗時出力電圧のクランプ動作が行われる。
【0048】
期間t13においては、駆動パルスφTG1をローレベル(駆動パルスφTG2、φTG3はハイレベルのまま)にして第1行目の画素の転送ゲート3を導通(オン)状態とし、第1行目のフォトダイオード1で生成・蓄積された信号電荷をJFET2のゲート領域に転送する。なお、信号電荷を転送した後のJFET2のゲート領域の電位は、信号電荷量/ゲート容量の分だけ変化(この場合は上昇)する。
【0049】
期間t13の終わりで、駆動パルスφTG1をハイレベルにして転送ゲート3を遮断(オフ)状態にすると、第1行目のフォトダイオード1は、光電変換による次の信号電荷蓄積動作に入る。図2においてtLIはフォトダイオード1の電荷蓄積時間を示している。
なお期間t13においても期間t11と同様に駆動パルスφRVをハイレベルにしてリセットトランジスタTRV1〜TRV4を導通(オン)状態とする。これは、上記の転送動作を確実に行うため、即ち、転送動作を補助するためである。これによって、信号電荷はフォトダイオード1からJFET2に完全転送され易くなる。しかし、フォトダイオード1の面積や不純物濃度などの条件により、リセットトランジスタTRV1〜TRV4を用いなくとも完全転送されるときには、これらのトランジスタは不要である。従って、期間t11並びに期間t13におけるφRVとそれに伴うリセットトランジスタTRV1〜TRV4の動作が共に必要ない場合、実施形態1の固体撮像素子は、回路図(図1)及びタイミングチャート(図2)に示された、駆動パルスφRV、リセットトランジスタTRV1〜TRV4、並びに電源(VRV)を削除しても良い。
【0050】
期間t14においては、期間t12と同様に、駆動パルスφRVをローレベルにして、リセットトランジスタTRV1〜TRV4を遮断(オフ)状態とし、第1行目のJFET2がソースフォロワ動作を行う。今度は、JFET2のゲート領域へ信号電荷を転送した後の電位に対応した出力(信号出力)電圧が、JFET2のソース(S)から垂直信号線22a〜22d、列バッファアンプ29a〜29dを介してクランプ容量Cc1〜Cc4の入力端に印加される。
【0051】
この時クランプ容量Cc1〜Cc4の出力端の電圧は、期間t14における信号電荷転送後のJFET2のソースフォロワ動作による出力(信号出力)電圧から、期間t12における電荷転送前(ゲート領域初期化後)のJFET2のソースフォロワ動作による出力(暗時出力)電圧を差し引いた電圧となる。
期間t14におけるJFET2のソースフォロワ動作の出力(信号出力)電圧には光信号成分とノイズ成分が含まれており、期間t12におけるJFET2のソースフォロワ動作の出力(暗時出力)電圧にはノイズ成分のみが含まれている。従って、両者を減算(いわゆる相関二重サンプリング処理)したクランプ容量Cc1〜Cc4の出力端の電圧は、光信号成分のみに応じた出力電圧となる。
【0052】
両者に含まれるノイズ成分としては、各JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固定パターンノイズ、制御領域4から制御ゲート5を介してJFET2のゲート領域を初期化した時に発生するリセットノイズ、JFET2と定電流源(26a〜26d)によるソースフォロワ動作時に発生する1/fノイズ、列バッファアンプ29a〜29dのオフセット電圧のばらつきによる固定パターンノイズがある。
【0053】
即ち、期間t14におけるクランプ容量Cc1〜Cc4の出力端の電圧は、上記ノイズ成分を除去した光信号成分のみの映像信号となり、S/N比が向上する。
期間t15においては、水平走査回路8から駆動パルスφH1〜φH4を順次出力することで、クランプ容量Cc1〜Cc4の出力端に現れている光信号成分のみに応じた出力電圧を水平信号線27に転送し、出力バッファアンプ28を経て、出力端子35から映像信号が出力される。また、駆動パルスφRHを順次出力することで、水平信号線27がリセットされる。なお、期間t14におけるソースフォロワ動作は期間t15においても継続する。
【0054】
また、期間t11〜期間t14は、水平帰線期間に行われる。
期間t11〜期間t15に対する第1行目の読み出し動作は、期間t21〜t25及び期間t31〜期間t35において、それぞれ第2行目、第3行目に対して繰り返し、同様に行われる。
以上、実施形態1の固体撮像素子の行選択動作は、次のようにまとめることができる。
1.各画素のJFET2のソースは、列毎に同一の定電流源に接続され、ソースフォロワ動作する。JFET2のソース電圧は、列毎に同一となる。
2.一方、各行のうち、JFET2のゲート・ソース間電圧が大きな行が選択され、当該行のJFET2から信号が出力される。
3.また、制御ゲート5は、各行ごとに接続されて動作する。制御ゲート5がオンした行は、JFET2のゲート電圧がVGとなる。また、制御ゲート5がオフした行は、容量結合によりJFET2のゲート電圧がVG+ΔVGとなる。
4.従って、JFET2にソースフォロワ動作させているとき、制御ゲート5をオフした行から信号が出力される。即ち、行選択することが可能となる。
【0055】
このように本発明は、歩留まりが向上するばかりでなく、容量結合を巧みに利用して行選択することが可能となる。このため、駆動パルス(撮像素子への入力パルス)が減少し、撮像素子の垂直走査回路が簡単になる。また、駆動のタイミングが簡単になり、動作速度が向上する。また、選択画素と非選択画素のゲート電圧またはベース電圧の差を従来よりも小さく設定できるため、転送特性(残像特性)や飽和電荷量(オーバーフロー特性)が向上する。さらには、制御ゲート5のパルス電圧(φRG)のローレベル側の電圧値が上昇し、全体として素子の駆動電圧を減少させることが可能となる。
【0056】
次に、実施形態1に係る固体撮像素子の画素構造を説明する。図4は、本実施形態に係る固体撮像素子の画素平面図であり、図5はそのX1−X2線に沿った断面図、図6はそのY1−Y2線に沿った断面図、図7はそのY3−Y4線に沿った断面図である。
実施形態1の固体撮像素子の画素は、フォトダイオード1、JFET2、転送ゲート3、制御領域4、制御ゲート5から構成されている。
【0057】
フォトダイオード1は、図6,図7に示すように、P型半導体基板10上に形成されたN型ウエル領域11、P型電荷蓄積領域12、高濃度のN型半導体領域13によって構成される。これにより、NPNP型の縦型オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォトダイオードが形成される。即ち、埋め込み型のフォトダイオード(N,P,N)と縦型オーバーフロードレイン構造(P,N,P)の合わさった構造が形成されている。この構造により、暗電流、残像、リセットノイズ、ブルーミング、及びスミアが抑圧される。
【0058】
JFET2はNチャネル型であり、図5,図6に示すように、N型ソース領域14、P型ゲート領域15、N型ドレイン領域16、N型チャネル領域17から構成されている。N型ソース領域14は、列毎に垂直信号線22(図1の垂直信号線22a〜22dに対応する)に接続されている(図4,図5参照)。N型ドレイン領域16は、画素の周囲を囲うように網の目状に連続して形成され、画素領域(画素がマトリクス状に複数配置された領域)の周囲において全画素共通にドレイン電源VDに接続されている(図1参照)。
転送ゲート3は、図6に示すように、フォトダイオード1とJFET2の境界領域上に絶縁膜33を介して形成されている。そして、フォトダイオード1のP型電荷蓄積領域12とJFET2のP型ゲート領域15をソースまたはドレイン領域とし、転送ゲート3をゲート電極とするPチャネルMOSトランジスタが構成されている。転送ゲート3は、図4に示すように、転送ゲート配線20(図1の転送ゲート配線20a〜20cに対応する)に接続されている。
【0059】
P型制御領域4は、図4,図5に示すように、N型ウエル領域11中に形成され、制御領域配線24(図1の制御領域配線24a〜24cに対応する)に接続されている。制御領域配線24の間隔は、従来と同様である。しかし、図1からも明らかであるように、本発明の各制御領域配線は、すべて共通に接続される。このため、例え制御領域配線間にパーティクルが付着しても、すべての制御領域配線には同一の電圧が印加されるので不良にはならない。従って、歩留まりが向上する。
【0060】
また、この制御領域配線24はフォトダイオード1以外の領域を遮光する遮光膜を兼用している。
制御ゲート5は、図5に示すように、JFET2とP型制御領域4の境界領域上に絶縁膜33を介して形成されている。そして、制御ゲート5をゲート電極とし、P型制御領域4をソースまたはドレイン領域の一方とし、更に、JFET2のP型ゲート領域15をソースまたはドレイン領域の他方とするPチャネルMOSトランジスタが構成されている。制御ゲート5は、図4に示すように、制御ゲート配線21(図1の制御ゲート配線21a〜21cに対応する)に接続されている。また、図1から明らかであるが、制御ゲートは、行毎に接続されて行毎に駆動する。このため、前記した行選択の動作が可能となる。
【0061】
上記PチャネルMOSトランジスタのソース・ドレイン(即ち、制御領域4・JFET2のゲート領域15)は、P型の半導体領域である。一方、JFET2のソース・ドレインは、これとは反対導電型である(即ち、N型の半導体領域)。また、JFET2のゲートは、上記PチャネルMOSトランジスタのソース・ドレインと同一の導電型(P型半導体領域)である。このように、各半導体領域の導電型を選択すれば、制御ゲートをオフすることによりJFET2のゲート電圧がΔVGだけ増大する。このため、前記した行選択の動作が可能となる。
【0062】
また、JFET2のP型ゲート領域15と、上記PチャネルMOSトランジスタのソースまたはドレイン領域の他方は、同一半導体領域である。このようにすれば、不要な配線や拡散領域を削除することが可能である。このため、寄生容量が小さくなり出力信号が増大するばかりでなく、より微細化が可能となる。
最後に、図8を参照しながら、オプティカルブラック(光学的黒部)の構造について説明する。
【0063】
図8は、実施形態1の固体撮像素子の撮像部を構成する画素とオプティカルブラック(光学的黒部)を構成する画素の境界領域を示す部分的な平面図である。そして、図8の右端に示すように、オプティカルブラックの画素(OB部の画素)は、制御領域配線24によって遮光されている。つまり、実施形態1の固体撮像素子は、各画素の制御領域4が共通に接続されるため、新たに遮光膜を追加しなくても、制御領域配線24によって、フォトダイオード1を含む画素全体を遮光することができる。
【0064】
以上説明したように、実施形態1の固体撮像素子は、縦型オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォトダイオード1を採用しているため、暗電流、残像、リセットノイズ、及びブルーミング、スミアが抑圧され、また、垂直負荷容量Cv1〜Cv4を負荷としたJFET2の狭帯域ソースフォロワ動作によって、増幅動作時のノイズが抑圧される。また、信号電荷転送前と転送後における各ソースフォロワ動作の出力電圧を、クランプ容量Cc1〜Cc4を介して減算処理(相関二重サンプリング処理)することによって、JFET2のしきい値電圧のばらつきによる固定パターンノイズ、JFET2のゲート領域を初期化した時に発生するリセットノイズ、ソースフォロワ動作時の1/fノイズ、列バッファアンプ29a〜29dのオフセット電圧のばらつきによる固定パターンノイズが抑圧される。従って、従来の固体撮像素子(図19〜図24)と同様、高感度で低ノイズの(S/N比が高い)映像信号が得られる。
【0065】
また、実施形態1の固体撮像素子は、各画素の制御領域4が共通に接続されるため、制御領域配線24が互いに短絡することによる過電流等の問題が解消し、製造歩留まりが向上する。
また、実施形態1の固体撮像素子は、制御領域配線24によってフォトダイオード1を含む画素全体を遮光することが可能であり、製造工程数を増加させずにオプティカルブラック(光学的黒部)を形成できる。
【0066】
なお、ここでは、各垂直信号線22a〜22bにはソースフォロワ回路の負荷として定電流源を用いた。しかし、本発明はこれに限るものではない。例えば、ソースフォロワ回路の負荷として抵抗を使用しても良い。
また、ここでは、ソースフォロワ動作により電圧信号を取り出す構成について説明したが、本発明はこれに限らない。JFET2のソース電流やドレイン電流を信号として取り出す構成としても良い。より具体的には、垂直信号線を(列選択トランジスタを介して)電流電圧変換回路等に接続してJFET2のソース電流を取り出す構成や、JFET2のソースを接地又は電流源に接続しJFET2のドレインを垂直信号線に接続してドレイン電流を取り出す構成などがある。
【0067】
さらに、各半導体領域の導電型と駆動パルスの極性を逆転させても構わない。
〔実施形態2〕
図9は、本発明の実施形態2に係る固体撮像素子の構成を示す回路図である。
実施形態2の固体撮像素子と、実施形態1の固体撮像素子の相違点は画素構造にあり、制御領域4が共通に接続されることや容量結合を利用して行選択することなどは、実施形態1と同様である。先ず、図を参照して、実施形態2の固体撮像素子の画素構造について説明する。
【0068】
図10は、本実施形態に係る固体撮像素子の画素平面図であり、図11はそのX3−X4線に沿った断面図、図12はそのY5−Y6線に沿った断面図、図13はそのY7−Y8線に沿った断面図である。
各画素は、フォトダイオード1、JFET2、転送ゲート3、制御領域4、1画素当たり2つの制御ゲート5、1画素当たり2つのオーバーフロー制御領域9から構成されている。
【0069】
上記フォトダイオード1、JFET2、制御領域4、オーバーフロー制御領域9は、高濃度のN型半導体基板100上のN型半導体層101中に形成される。転送ゲート3、制御ゲート5は、N型半導体層101上に絶縁膜33を介して形成される。
フォトダイオード1は、図12,図13に示すように、高濃度のN型半導体基板100上に形成されたN型半導体層101、P型電荷蓄積領域12、高濃度のN型半導体領域13によって構成される。よって、本実施形態の各画素にはNPN型の埋込フォトダイオードが形成されている。
【0070】
JFET2は、図11,図12に示すようにNチャネル型で、N型ソース領域14、P型ゲート領域15、N型ドレイン領域16、N型チャネル領域17が高濃度のN型半導体基板100上のN型半導体層101中に形成されている。従って、画素領域(画素がマトリクス状に複数配置された領域)の周囲にコンタクトを設けて半導体基板100を経由してJFET2のドレイン領域16にドレイン電圧VD(図9参照)を供給することが可能である。
【0071】
制御ゲート5は、図10、図11に示すように、1画素当たり2つの割合で形成されている。従って、制御ゲート5をゲート電極とし、P型制御領域4をソースまたはドレイン領域の一方とし、更に、JFET2のP型ゲート領域15をソースまたはドレイン領域の他方とするPチャネルMOSトランジスタが構成される。各制御ゲート5は、制御ゲート配線21(図9の制御ゲート配線21a〜21cに対応する)によって行方向に直列に接続され、行毎に駆動される。
【0072】
また、JFET2のP型ゲート領域15の両側に制御ゲート5が形成されるため、P型ゲート領域15と制御ゲート5との間の容量CG(RG)(図3参照)が増加する。一方、制御ゲート5の追加に伴いJFET2のN型ドレイン領域16の形状が変わり、P型ゲート領域15とN型ドレイン領域16の接触面積が減少し、容量CGD(図3参照)が減少する。つまり、実施形態2の固体撮像素子のJFET2は、容量比CG(RG)/CG(total)が増加する。
【0073】
この容量比が増加すると、図3式(1)よりΔVGが増大する。このため、選択行と非選択行の駆動が容易となり、確実に所望の行を選択することが可能となる。また、ΔVGを一定とするなら、上記の容量比が増加するとVRGH−VTの値を小さくすることができる。このため、VTを一定値とすればVRGHの値を低く設定することが可能となるので、消費電力を低減することが可能となる。
【0074】
なお、本実施形態では、VRGH−VTを5V、ΔVGを1Vにすることができた。
オーバーフロー制御領域9は、図10、図13に示すように、フォトダイオード1と制御領域4の境界領域に1画素当たり2つの割合で形成され、フォトダイオード1で過剰に生成された電荷を制御領域4に排出するオーバーフロー動作を制御する。つまり、NPN型の埋込フォトダイオード1、オーバーフロー制御領域9、制御領域4によって、横型オーバーフロードレイン構造で埋込型のフォトダイオードが形成されている。従って、制御領域4はオーバーフロードレインとしての機能も併せ持っている。
【0075】
本実施形態の固体撮像素子は、上記画素をマトリクス状に配置したものである。行方向に配置された画素のJFET2のゲート領域と制御領域4は、1画素当たり2つの制御ゲート5を介して直列に接続されている。従って、図9からも分かるように、ある画素において、制御領域4と制御領域配線24a〜24c(図10,図11の制御領域配線24に対応)との接続が不完全となる解放モードの不良が発生しても、他の画素の制御領域4から上記画素のJFET2が制御可能である。
【0076】
その他の構成は、図1〜図8に示す実施形態1の固体撮像素子と同一である。
従って、実施形態2の固体撮像素子は、実施形態1の固体撮像素子と同様に製造歩留まりが向上し、また、製造工程数を増加させずにオプティカルブラックを形成できる。
また、実施形態2の固体撮像素子は、制御領域4への接続が不完全となる解放モードの不良が発生してもJFET2が制御可能なため、製造歩留まりがさらに向上する。
【0077】
また、JFET2のゲート領域15の両側に制御ゲート5が形成されているため、容量比CG(RG)/CG(total)が増加することに伴い、所望の行を選択することがより容易となる。
また、高濃度(低抵抗)のN型半導体基板100を経由して、JFET2のN型ドレイン領域16にドレイン電圧VDを供給することが可能なため、ドレイン電圧の画素毎の揺らぎが減少して、固定パターンノイズが減少する。
【0078】
また、フォトダイオード1のP型電荷蓄積領域12と、反対導電型のN型半導体基板100を使用しているため、フォトダイオード1深部で発生した信号電荷(この場合は正孔)もフォトダイオード1に蓄積されるため、感度が向上する。
〔実施形態3〕
図14は、本発明の実施形態3に係る固体撮像素子の構成を示す回路図である。
実施形態3の固体撮像素子は、各画素の増幅部にバイポーラトランジスタ50を有している。また、実施形態1、2の固体撮像素子と同様に、制御領域4は各行毎に接続されて各行毎にパルス電圧にて駆動され、制御ゲート5はすべて共通に接続される。
【0079】
図15は、本実施形態に係る固体撮像素子の画素平面図であり、図16はそのX5−X6線に沿った断面図、図17はそのY9−Y10線に沿った断面図、図18はそのY11−Y12線に沿った断面図である。バイポーラトランジスタ50はNPN型であり、N型エミッタ領域52、P型ベース領域53、及び,高濃度のN型半導体基板100、N型半導体層101,N型半導体領域54をコレクタ領域として構成されている。
【0080】
図3に示した動作説明図(実施形態1の行選択動作)は、JFET2をバイポーラトランジスタ50に、ゲート容量CGS,CGD,CG(TG),CG(RG)をベース容量CBE,CBC,CB(TG),CB(RG)に、ゲート電圧VGをベース電圧VBに、ドレイン電圧VDをコレクタ電圧VCに置き換えることによって、本実施形態の固体撮像素子の行選択動作を同様に説明することができる。
【0081】
制御ゲート5は、図15、図16に示すように、1画素当たり2つの割合で形成されている。従って、制御ゲート5をゲート電極とし、P型制御領域4をソースまたはドレイン領域の一方とし、更に、バイポーラトランジスタ50のP型ベース領域53をソースまたはドレイン領域の他方とするPチャネルMOSトランジスタが構成される。各制御ゲート5は、制御ゲート配線21(図14の制御ゲート配線21a〜21cに対応する)によって行方向に直列に接続され、行毎に駆動される。
【0082】
上記PチャネルMOSトランジスタのソース・ドレイン(即ち、制御領域4・バイポーラトランジスタ50のベース領域53)は、P型の半導体領域である。一方、バイポーラトランジスタ50のエミッタ領域52及びコレクタ領域54は、これとは反対導電型である(N型の半導体領域)。また、バイポーラトランジスタ50のベース領域53は、上記PチャネルMOSトランジスタのソース・ドレインと同一の導電型(P型半導体領域)である。このように、各半導体領域の導電型を選択すれば、制御ゲートをオフすることによりバイポーラトランジスタ50のベース電圧がΔVBだけ増大する。このため、前記した行選択の動作が可能となる。
【0083】
また、バイポーラトランジスタ50のP型ベース領域53と、上記PチャネルMOSトランジスタのソースまたはドレイン領域の他方は、同一半導体領域である。このようにすれば、不要な配線や拡散領域を削除することが可能である。このため、寄生容量が小さくなり出力信号が増大するばかりでなく、より微細化が可能となる。
【0084】
その他の構成は、実施形態2の固体撮像素子と同一である。従って、実施形態3の固体撮像素子は、実施形態2の固体撮像素子と同様の特徴がある。
また、実施形態3の固体撮像素子は、増幅部にバイポーラトランジスタ50を採用しているため、構造が簡単になり集積度が向上する。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明による固体撮像素子では、各画素の制御領域が共通に接続されているため、制御領域を接続する配線が互いに短絡することによる過電流等の問題が解消し、製造歩留まりが向上するという効果がある。
また、本発明による固体撮像素子では、制御領域を接続する配線で画素全体を遮光することが可能なため、製造工程数を増加させずにオプティカルブラックを形成できるという効果もある。
【0086】
また、本発明による固体撮像素子では、高濃度(低抵抗)の半導体基板を経由してドレイン電圧を供給することが可能なため、固定パターンノイズが減少するという効果もある。
また、本発明による固体撮像素子では、フォトダイオードと反対導電型の半導体基板を採用しているため、感度が向上するという効果もある。
【0087】
また、本発明では容量結合を利用して行選択することが可能となり、駆動パルス(撮像素子への入力パルス)を減少させ、これに伴い固体撮像素子の垂直走査回路が簡略化されるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る固体撮像素子の構成を示す回路図である。
【図2】実施形態1に係る固体撮像素子の動作を説明するパルスタイミングチャートである。
【図3】実施形態1に係る固体撮像素子の行選択動作の説明図であり、(a)は画素の等価回路図、(b)は制御ゲート5に与える電圧とJFET2のゲート電圧の変化を示す電位図である。
【図4】本発明の実施形態1による固体撮像素子の画素の概略構成を示す平面図である。
【図5】図4のX1−X2線に沿った断面図である。
【図6】図4のY1−Y2線に沿った断面図である。
【図7】図4のY3−Y4線に沿った断面図である。
【図8】実施形態1の固体撮像素子の撮像部を構成する画素とオプティカルブラック(光学的黒部)を構成する画素の境界領域を示す部分的な平面図である。
【図9】本発明の実施形態2に係る固体撮像素子の構成を示す回路図である。
【図10】実施形態2に係る固体撮像素子の画素平面図である。
【図11】図10のX3−X4線に沿った断面図である。
【図12】図10のY5−Y6線に沿った断面図である。
【図13】図10のY7−Y8線に沿った断面図である。
【図14】本発明の実施形態3に係る固体撮像素子の構成を示す回路図である。
【図15】実施形態3に係る固体撮像素子の画素平面図である。
【図16】図15のX5−X6線に沿った断面図である。
【図17】図15のY9−Y10線に沿った断面図である。
【図18】図15のY11−Y12線に沿った断面図である。
【図19】従来の固体撮像素子の概略構成を示す回路図である。
【図20】図19に示す回路図のパルスタイミングチャートである。
【図21】従来の固体撮像素子の画素の概略構成を示す平面図である。
【図22】図21のXa−Xb線に沿った断面図である。
【図23】図21のYa−Yb線に沿った断面図である。
【図24】図21のYc−Yd線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 フォトダイオード
2 JFET
3 転送ゲート
4 制御領域
5 制御ゲート
7 垂直走査回路
8 水平走査回路
9 オーバーフロー制御領域
10 P型半導体基板
11 N型ウエル領域
12 P型電荷蓄積領域
13 高濃度のN型半導体領域
14 N型ソース領域
15 P型ゲート領域
16 N型ドレイン領域
17 N型チャネル領域
20,20a〜20c 転送ゲート配線
21,21a〜21c 制御ゲート配線
22,22a〜22d 垂直信号線
24,24a〜24c 制御領域配線
26a〜26d 定電流源
27 水平信号線
28 出力バッファアンプ
29a〜29d 列バッファアンプ
33 絶縁膜
35 出力端子
50 バイポーラトランジスタ
52 N型エミッタ領域
53 P型ベース領域
54 N型半導体領域
100 高濃度のN型半導体基板
101 N型半導体層

Claims (5)

  1. 入射光に応じた信号を出力する増幅部と前記増幅部を制御する制御領域と前記増幅部と前記制御領域との電気的な接続状態を制御する制御ゲートを備えた画素を多数配列した固体撮像素子であって、
    前記制御ゲートをゲート電極とし、且つ、前記制御領域をソースまたはドレインの一方とするMOS型トランジスタが構成され、
    前記増幅部は、電界効果型トランジスタであり、そのゲートは、前記MOS型トランジスタのソースまたはドレインの他方と接続され、
    前記MOS型トランジスタのソース及びドレインは、前記電界効果型トランジスタのソース及びドレインとは反対の導電型であり、
    前記各制御領域は共通に電源に接続され、
    前記制御ゲートは行毎にパルス電圧により駆動され、
    前記パルス電圧により前記制御ゲートが導通状態にされた行では、前記制御領域から前記電界効果型トランジスタに一定の電圧が供給されて前記電界効果型トランジスタが非動作状態となり、
    前記パルス電圧により前記制御ゲートが遮断状態にされた行では、前記電界効果型トランジスタと前記制御領域が電気的に遮断されるとともに、前記制御ゲートと前記電界効果型トランジスタの容量結合により前記電界効果型トランジスタが動作状態となることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 入射光に応じた信号を出力する増幅部と前記増幅部を制御する制御領域と前記増幅部と前記制御領域との電気的な接続状態を制御する制御ゲートを備えた画素を多数配列した固体撮像素子であって、
    前記制御ゲートをゲート電極とし、且つ、前記制御領域をソースまたはドレインの一方とするMOS型トランジスタが構成され、
    前記増幅部は接合型電界効果トランジスタであり、そのゲートは前記MOS型トランジスタのソースまたはドレインの他方と接続され、
    前記接合型電界効果トランジスタのゲートは、前記MOS型トランジスタのソース及びドレインと同一の導電型であり、
    前記各制御領域は共通に電源に接続され、
    前記制御ゲートは行毎にパルス電圧により駆動され、
    前記パルス電圧により前記制御ゲートが導通状態にされた行では、前記制御領域から前記接合型電界効果トランジスタに一定の電圧が供給されて前記接合型電界効果トランジスタが非動作状態となり、
    前記パルス電圧により前記制御ゲートが遮断状態にされた行では、前記接合型電界効果トランジスタと前記制御領域が電気的に遮断されるとともに、前記制御ゲートと前記接合型電界効果トランジスタの容量結合により前記接合型電界効果トランジスタが動作状態となることを特徴とする固体撮像素子。
  3. 前記接合型電界効果トランジスタのゲートと前記MOS型トランジスタのソースまたはドレインの他方は、同一の半導体領域であることを特徴とする請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 入射光に応じた信号を出力する増幅部と前記増幅部を制御する制御領域と前記増幅部と前記制御領域との電気的な接続状態を制御する制御ゲートを備えた画素を多数配列した固体撮像素子であって、
    前記制御ゲートをゲート電極とし、且つ、前記制御領域をソースまたはドレインの一方とするMOS型トランジスタが構成され、
    前記増幅部はバイポーラトランジスタであり、そのベースは前記MOS型トランジスタのソースまたはドレインの他方と接続され、
    前記バイポーラトランジスタのベースは、前記MOS型トランジスタのソース及びドレインと同一の導電型であり、
    前記各制御領域は共通に電源に接続され、
    前記制御ゲートは行毎にパルス電圧により駆動され、
    前記パルス電圧により前記制御ゲートが導通状態にされた行では、前記制御領域から前記バイポーラトランジスタに一定の電圧が供給されて前記バイポーラトランジスタが非動作状態となり、
    前記パルス電圧により前記制御ゲートが遮断状態にされた行では、前記バイポーラトランジスタと前記制御領域が電気的に遮断されるとともに、前記制御ゲートと前記バイポーラトランジスタの容量結合により前記バイポーラトランジスタが動作状態となることを特徴とする固体撮像素子。
  5. 前記バイポーラトランジスタのベースと前記MOS型トランジスタのソースまたはドレインの他方は、同一の半導体領域であることを特徴とする請求項4記載の固体撮像素子。
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