JP4189048B2 - 複素環化合物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターフェロン生合成誘導活性を有する新規な複素環化合物に関する。本発明の複素環化合物は、生体内において、内在性インターフェロンの生合成を誘導し、具体的には抗ウイルス剤、抗癌剤あるいは免疫疾患治療剤等の医薬として有用である。
【0002】
【従来の技術】
近年になり、生体内において内在性インターフェロンがウイルスおよび微生物感染に対する生体防御機構の中で中心的役割を果たしていると同時に、抗腫瘍、免疫調節上も重要な役割を果たしていることが明らかにされつつある。インターフェロンの大量製造技術が確立され、培養細胞より天然型インターフェロンが容易に入手可能になったこと、またインターフェロン遺伝子を導入した大腸菌内より組換えインターフェロンが大量に製造可能となったことから、これらのインターフェロンを用いて多くの研究結果が積み重ねられてきた。具体的には、インターフェロンについて、抗ウイルス作用、細胞増殖抑制作用および免疫調節作用等の多彩な生物学的作用が確かめられており、臨床ではB型およびC型肝炎等のウイルス性疾患治療剤、あるいは癌および免疫疾患治療剤として既に実用化がなされている。また、インターフェロンはB型およびC型肝炎における発癌を抑制する効果を有することも示唆されている。ところで、上記疾患の多くは他に有効な治療法がないことから、とりわけインターフェロンが重用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、インターフェロン生合成誘導活性を有する新規な低分子化合物、並びにこれを有効成分とする抗ウイルス剤、抗癌剤、免疫疾患治療剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
インターフェロンの生合成を誘導する物質としては、各種動物ウイルスや、細菌、原生動物等の微生物およびその抽出物、マイトジェン、特異抗原、免疫賦活剤が知られている。例えば、各種天然型二本鎖RNAやpoly I:Cのような合成二本鎖RNA、およびポリアクリル酸や亜塩素酸塩酸化オキシアミロース等の陰イオン性高分子化合物にインターフェロン誘導作用を有することが知られている。
一方、低分子化合物では、フルオレノン類、ピリミジン誘導体、アントラキノン類、アクリジン系化合物等にインターフェロン誘導作用を持つものが見出されている(Stringfrllow, D. A.: Methods in Enzymology, 1981, 78, 262)。しかし、これらの化合物を臨床試験に用いた場合、予想外にインターフェロンの誘導能が低いことと強い副作用あるいは反復投与によるインターフェロン誘導能低下等から、これら化合物の開発には成功していない。また、イミダゾキノリン類も低分子のインターフェロン誘導剤として知られているが、これら化合物のインターフェロン選択的誘導能は低く、IL-6(インターロイキン6)、TNF-α(ツモアネクロシスファクターα)等のサイトカインも同時に誘発することが知られている(Testerman, T. L., et al.: J. Leukocyte Biol., 1995, 58, 365)。
【0005】
かかる背景から、本発明者らは低分子のインターフェロン生合成誘導剤を開発すべく鋭意検討した結果、本発明の複素環化合物が、顕著なインターフェロン生合成誘導活性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
即ち、本発明は、
(a) 一般式(1)
【化3】
(式中、−X−は−SO−または−SO2−を表し、
X1およびX2は共に窒素原子を表すか、X1は窒素原子でX2はCHを表すかまたはX1はCHでX2は窒素原子を表し、
R1はアミノ基、アルキルアミノ基、置換アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基または脂環式複素環基を表し、
R2はアルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキニル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、置換アラルキル基、複素環基または置換複素環基を表し、
R3は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルカノイル基、置換アルカノイル基、アロイル基、置換アロイル基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基または置換ベンジルオキシカルボニル基を表し、
Y1は水素原子、水酸基、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、アルカノイル基、置換アルカノイル基、アロイル基、置換アロイル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、ジアルキルカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を表し、
Y2は水素原子、水酸基、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、アルカノイル基、置換アルカノイル基、アロイル基、置換アロイル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、ジアルキルカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を表す。)
で表される複素環化合物またはその医薬的に許容される塩に関する。
【0007】
具体的には、本発明は
(b) 一般式(2)
【化4】
(式中、−X−は−SO−または−SO2−を表し、
R2はアルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキニル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、置換アラルキル基、複素環基または置換複素環基を表し、
Y1は水素原子、水酸基、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、アルカノイル基、置換アルカノイル基、アロイル基、置換アロイル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、ジアルキルカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を表し、
Y2は水素原子、水酸基、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、アルカノイル基、置換アルカノイル基、アロイル基、置換アロイル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、ジアルキルカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を表す。)
で表される複素環化合物またはその医薬的に許容される塩に関する。
【0008】
更に具体的には、本発明は
(c) R2がアルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキニル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、置換アラルキル基、複素環基または置換複素環基であり、Y1が水素原子、アルコキシ基、置換アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ基であり、Y2が水素原子、アルコキシ基、置換アルコキシ基、ハロゲン原子またはニトロ基である(a)または(b)記載の複素環化合物またはそれらの医薬的に許容される塩に関する。
【0009】
更に具体的には、本発明は
(d) −X−が−SO−である(a)、(b)または(c)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩に関する。
【0010】
また、本発明は
(e) (a)、(b)、(c)または(d)記載の化合物を有効成分とする医薬組成物または
(f) (a)、(b)、(c)または(d)記載の化合物を有効成分とするインターフェロン誘導剤に関する。
【0011】
具体的には、本発明は
(g) (a)、(b)、(c)または(d)記載の化合物を有効成分とする抗ウイルス剤、
(h) (a)、(b)、(c)または(d)記載の化合物を有効成分とする抗癌剤または
(i) (a)、(b)、(c)または(d)記載の化合物を有効成分とする免疫疾患治療剤に関する。
【0012】
本発明において好ましい化合物群としては
(j) R3が水素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(k) R3が水素原子であり、X1が窒素原子であり、X2が窒素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(l) R3が水素原子であり、X1が窒素原子であり、X2がCHである(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(m) R3が水素原子であり、X1がCHであり、X2が窒素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
【0013】
本発明において好ましい化合物群としては
(n) R1がアミノ基であり、R3が水素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(o) R1がアミノ基であり、R3が水素原子であり、X1が窒素原子であり、X2が窒素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(p) R1がアミノ基であり、R3が水素原子であり、X1が窒素原子であり、X2がCHである(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(q) R1がアミノ基であり、R3が水素原子であり、X1がCHであり、X2が窒素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
【0014】
本発明において好ましい化合物群としては
(r) R2がアルキル基、置換アルキル基、アラルキル基または置換アラルキル基である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(s) R2がアルキル基、置換アルキル基、アラルキル基または置換アラルキル基であり、R3が水素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(t) R2がアルキル基、置換アルキル基、アラルキル基または置換アラルキル基であり、R3が水素原子であり、X1が窒素原子であり、X2が窒素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(u) R2がアルキル基、置換アルキル基、アラルキル基または置換アラルキル基であり、R3が水素原子であり、X1が窒素原子であり、X2がCHである(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(v) R2がアルキル基、置換アルキル基、アラルキル基または置換アラルキル基であり、R3が水素原子であり、X1がCHであり、X2が窒素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
【0015】
本発明において好ましい化合物群としては
(w) R1がアミノ基であり、R2がアルキル基、置換アルキル基、アラルキル基または置換アラルキル基であり、R3が水素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(x) R1がアミノ基であり、R2がアルキル基、置換アルキル基、アラルキル基または置換アラルキル基であり、R3が水素原子であり、X1が窒素原子であり、X2が窒素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(y) R1がアミノ基であり、R2がアルキル基、置換アルキル基、アラルキル基または置換アラルキル基であり、R3が水素原子であり、X1が窒素原子であり、X2がCHである(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
本発明において好ましい化合物群としては
(z) R1がアミノ基であり、R2がアルキル基、置換アルキル基、アラルキル基または置換アラルキル基であり、R3が水素原子であり、X1がCHであり、X2が窒素原子である(a)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩が挙げられる。
【0016】
更に本発明の複素環化合物はタイプ2ヘルパーT細胞(以下Th2と略す。)側のサイトカイン類(例えば、IL-4(インターロイキン4)、IL-5(インターロイキン5)、IL-10(インターロイキン10)、IL-13(インターロイキン13)等)の産生を抑制または調節することを本発明者らは見出した。Th2はアレルギー反応に関与する多くのサイトカインを産生することから、アレルギー反応の制御細胞として重要視されている。例えば、IL-4はB細胞に対し、IgE抗体の産生を誘導するとともに、好酸球が血管内皮細胞に接着、組織浸潤する際に機能する重要な分子であるVCAM-1の遺伝子発現も誘導する。最近では、IL-4はTh2自身の分化増殖因子としても注目されている。また例えば、IL-5は好酸球の分化増殖および遊走、活性化を誘導し、アレルギー性炎症反応の惹起因子になる。従って、Th2は、IgE抗体や肥満細胞が関与する即時型反応、好酸球が関与する遅発型反応という二つのアレルギー反応を制御する中心的な細胞である。即ち、アレルギー性疾患はTh2が病的に機能亢進した状態であると言える。実際に、アレルギー性疾患病変部である気道、皮膚にIL-4、IL-5等のTh2タイプサイトカインの産生の促進、あるいはTh2の存在が確かめられ、アレルギー性疾患の制御にはTh2の活性化の制御または調節が重要であると注目されている(臨床医 (1994) 20 : 40-46)。
全身性エリテマトーデス等の抗体産生あるいは液性免疫が異常亢進状態にある自己免疫疾患においてもやはり、Th2が病的に機能亢進した状態であるとされている(Medical Immunology (1988) 15 : 401)。従って、Th2が病的に機能亢進した状態を抑制または調節することにより正常に戻すことまたは近づけることが、Th2の病的機能亢進によるアレルギー性疾患(例えば、喘息(アトピー性喘息、非アトピー性喘息)、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎等)、全身性エリテマトーデス、後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療または予防を可能とする。
【0017】
本発明は更に
(aa) (a)、(b)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分とするTh2の病的機能亢進の抑制剤または調節剤に関する。
【0018】
本発明は更に具体的には
(ab) (a)、(b)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分とするインターロイキン4および/またはインターロイキン5の産生の抑制剤または調節剤に関する。
【0019】
更に、本発明は、
(ac) (a)、(b)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分とするTh2の病的機能亢進によるアレルギー性疾患、全身性エリテマトーデスまたは後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療剤または予防剤に関する。
【0020】
本発明は更に具体的には
(ad) (a)、(b)または(d)記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分とするTh2の病的機能亢進による喘息、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎またはアトピー性皮膚炎のアレルギー性疾患治療剤または予防剤にに関する。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の式(1)で表される化合物は、下記の式(3)、式(4)、式(5)、式(6)、式(7)および式(8)で表される化合物を含む。
【化5】
【化6】
【化7】
(式中、R1はアミノ基、アルキルアミノ基、置換アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基または脂環式複素環基を表し、
R2はアルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキニル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、置換アラルキル基、複素環基または置換複素環基を表し、
R3は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルカノイル基、置換アルカノイル基、アロイル基、置換アロイル基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基または置換ベンジルオキシカルボニル基を表し、
Y1は水素原子、水酸基、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、アルカノイル基、置換アルカノイル基、アロイル基、置換アロイル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、ジアルキルカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を表し、
Y2は水素原子、水酸基、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、アルカノイル基、置換アルカノイル基、アロイル基、置換アロイル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、ジアルキルカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を表す。)
【0022】
なお、R3が水素原子の場合には、それぞれ下記の、式(9)、式(10)、式(11)、式(12)、式(13)および式(14)で表される互変異性体との平衡混合物になっている。
【化8】
【化9】
【化10】
(式中、R1はアミノ基、アルキルアミノ基、置換アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基または脂環式複素環基を表し、
R2はアルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、置換アルキニル基、アリール基、置換アリール基、アラルキル基、置換アラルキル基、複素環基または置換複素環基を表し、
Y1は水素原子、水酸基、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、アルカノイル基、置換アルカノイル基、アロイル基、置換アロイル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、ジアルキルカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を表し、
Y2は水素原子、水酸基、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、置換アルコキシ基、アルカノイル基、置換アルカノイル基、アロイル基、置換アロイル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、置換アルコキシカルボニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、ジアルキルカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を表す。)
【0023】
本発明化合物(1)におけるR1、R2、R3、Y1およびY2で示される基について、以下に具体的に説明する。
【0024】
R1におけるアルキルアミノ基としては例えば、炭素数1〜6の直鎖または分枝状のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。)、炭素数3〜7のシクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロへプチル基等が挙げられる。)、炭素数4〜10のシクロアルキルアルキル基(例えば、シクロプロピルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基等が挙げられる。)等で置換されたアミノ基等が挙げられる。具体的には例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基、シクロプロピルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、シクロへプチルアミノ基、シクロプロピルメチルアミノ基、シクロペンチルメチルアミノ基、シクロヘキシルメチルアミノ、2−シクロヘキシルエチルアミノ基等が挙げられる。
【0025】
R1における置換アルキルアミノ基としては、置換基で置換されたアルキル基(例えば、炭素数1〜6の直鎖または分枝状のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。)、炭素数3〜7のシクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロへプチル基等が挙げられる。)、炭素数4〜10のシクロアルキルアルキル基(例えば、シクロプロピルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基等が挙げられる。)等が挙げられる。)で置換されたアミノ基等が挙げられる。置換基としては例えば、脂環式複素環基(例えば、窒素原子を1〜2個および酸素原子を0〜1個を含む脂環式複素環基等が挙げられ、具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、テトラヒドロアゼピニル基、モルホリニル基等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0026】
R1におけるジアルキルアミノ基としては、同一または異なった炭素数1〜6の直鎖あるいは分枝状のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。)等が置換したアミノ基が挙げられる。具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基、ジプロピルアミノ基等が挙げられる。
【0027】
R1における脂環式複素環基としては、例えばヘテロ原子として窒素原子を少なくとも一個を含み、その窒素原子が、母核の複素環に直接結合しているものが挙げられ、具体的には、窒素原子を1〜2個および酸素原子を0〜1個を含む脂環式複素環基等が挙げられる。更に具体的には、1−ピロリジニル基、1−ピペリジル基、1−ピペラジニル基、テトラヒドロアゼピン−1−イル基、4−モルホリニル基等が挙げられる。
【0028】
R2におけるアルキル基としては例えば、炭素数1〜10の直鎖状あるいは分枝状のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基,1−メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基等が挙げられる。)、炭素数3〜7のシクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。)、炭素数4〜10のシクロアルキルアルキル基(例えば、シクロプロピルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基等が挙げられる。)等が挙げられる。好ましいものとしては例えば、炭素数1〜6の直鎖状あるいは分枝状のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基,1−メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基等が挙げられる。)、炭素数5〜7のシクロアルキル基(例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。)、炭素数5〜8のシクロアルキルアルキル基(例えば、シクロヘキシルメチル基等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0029】
R2における置換アルキル基としては、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜10の直鎖状あるいは分枝状のアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル基,1−メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基等が挙げられる。)、炭素数3〜7個のシクロアルキル基(例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。)、炭素数4〜10のシクロアルキルアルキル基(例えば、シクロプロピルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基等が挙げられる。)等が挙げられる。当該置換基としては具体的には、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、炭素数1〜6のアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。)、炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、p−トルオイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等が挙げられる。)、アミノ基、アルキルアミノ基(例えば、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられる。)、ジアルキルアミノ基(例えば、同一または異なった2個の炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙げられる。)、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基(例えば、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたカルバモイル基が挙げられ、具体的には、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基等が挙げられる。)、ジアルキルカルバモイル基(例えば、同一または異なった炭素数1〜6のアルキル基で置換されたカルバモイル基が挙げられ、具体的には、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基等が挙げられる。)、炭素数1〜6アルカノイルアミノ基(例えば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロパノイルアミノ基、ブタノイルアミノ基、ペンタノイルアミノ基、ヘキサノイルアミノ基等が挙げられる。)、炭素数7〜11のアロイルアミノ基(例えば、ベンゾイルアミノ基、p−トルオイルアミノ基、ナフトイルアミノ基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)、脂環式複素環基(例えば、窒素原子を1〜2個および酸素原子0〜1個を含む複素環基等が挙げられ、具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基等が挙げられる。)が挙げられる。
【0030】
R2におけるアルケニル基としては例えば、炭素数2〜10の直鎖状あるいは分枝状のアルケニル基(例えば、2−プロペニル基、2−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ペンテニル基、3−メチル−2−ブテニル基、3−メチル−2−ヘキセニル基等が挙げられる。)、炭素数5〜8シクロアルケニル基(例えば、シクロ−2−ヘキセニル基等が挙げられる。)、炭素数6〜10のシクロアルケニルアルキル基(例えば、シクロ−1−ヘキセニルメチル基等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0031】
R2における置換アルケニル基とは、一つまたは複数個の置換基で置換された炭素数2〜10の直鎖状あるいは分枝状のアルケニル基(例えば、2−プロペニル基、2−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ペンテニル基、3−メチル−2−ブテニル基、3−メチル−2−ヘキセニル基等が挙げられる。)、炭素数5〜8シクロアルケニル基(例えば、シクロ−2−ヘキセニル基等が挙げられる。)、炭素数6〜10のシクロアルケニルアルキル基(例えば、シクロ−1−ヘキセニルメチル基等が挙げられる)等が挙げられる。当該置換基としては具体的には、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、炭素数1〜6のアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。)、炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、p−トルオイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等が挙げられる。)、アミノ基、アルキルアミノ基(例えば、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられる。)、ジアルキルアミノ基(例えば同一または異なった2個の炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)、脂環式複素環基(例えば窒素原子を1〜2個および酸素原子0〜1個を含む複素環基等が挙げられ、具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0032】
R2におけるアルキニル基としては例えば、炭素数2〜10の直鎖または分枝状のアルキニル基等が挙げられ、具体的には、2−プロピニル基、2−ブチニル基、2−ペンチニル基、4−メチル−2−ペンチニル基、4−メチル−2−ヘキシニル基、4−メチル−2−ヘプチニル基等が挙げられる。
【0033】
R2における置換アルキニル基としては、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数2〜10の直鎖または分枝状のアルキニル基(具体的には、2−プロピニル基、2−ブチニル基、2−ペンチニル基、4−メチル−2−ペンチニル基、4−メチル−2−ヘキシニル基、4−メチル−2−ヘプチニル基等が挙げられる。)が挙げられる。当該置換基としては具体的には、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、炭素数1〜6のアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。)、炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、p−トルオイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等が挙げられる。)、アミノ基、アルキルアミノ基(例えば、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられる。)、ジアルキルアミノ基(例えば、同一または異なった2個の炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)、脂環式複素環基(例えば窒素原子を1〜2個および酸素原子0〜1を含む複素環基等が挙げられ、具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0034】
R2におけるアリール基としては例えば、炭素数6〜10の単環式または縮環式アリール基が挙げられ、具体的には、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
【0035】
R2における置換アリール基としては例えば、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数6〜10の単環式または縮環式アリール基(具体的には、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。)が挙げられる。当該置換基としては例えば、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、炭素数1〜6のアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。)、炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、p−トルオイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜11のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等が挙げられる。)、アミノ基、アルキルアミノ基(例えば炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基が挙げられ、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられる。)、ジアルキルアミノ基(例えば、同一あるいは異なった2つの炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基が挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙げられる。)、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基(例えば炭素数1〜6のアルキル基で置換されたカルバモイル基が挙げられ、具体的には、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基等が挙げられる。)、ジアルキルカルバモイル基(例えば、同一あるいは異なった2つの炭素数1〜6のアルキル基で置換されたカルバモイル基が挙げられ、具体的には、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)、ニトロ基、シアノ基等が挙げられる。
【0036】
R2におけるアラルキル基としては例えば、炭素数6〜10の単環式または縮環式のアリール基で置換された炭素数1〜6のアルキル基が挙げられ、具体的には、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
【0037】
R2における置換アラルキル基とは例えば、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数6〜10の単環式または縮環式アリール基で置換された炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。当該置換基としては例えば、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、炭素数1〜6のアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。)、炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、p−トルオイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜11のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等が挙げられる。)、アミノ基、アルキルアミノ基(例えば、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基が挙げられ、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられる。)、ジアルキルアミノ基(例えば、同一あるいは異なった2つの炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基が挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙げられる。)、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基(例えば炭素数1〜6のアルキル基で置換されたカルバモイル基が挙げられ、具体的には、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基等が挙げられる。)、ジアルキルカルバモイル基(例えば、同一あるいは異なった2つの炭素数1〜6のアルキル基で置換されたカルバモイル基が挙げられ、具体的には、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)、ニトロ基、シアノ基等が挙げられる。
【0038】
R2における複素環基としては、ヘテロ原子を少なくとも1個含む、窒素原子が0〜3個および酸素原子が0〜1個または硫黄原子が0〜1個を含む単環式の飽和複素環基、あるいは単環式または縮環式の不飽和複素環基を表す。ここで単環式飽和複素環基とは例えば、テトラヒドロフラニル基、ピロリジニル基、モルホリニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、ピラゾリジニル基等の五員環または六員環を形成する飽和複素環基を表す。単環式不飽和複素環基とは例えば、フリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、チエニル基、ピリジル基、ピリミジニル基等の五員環または六員環を形成する不飽和複素環基を表す。縮環式不飽和複素環基とは例えば、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、ベンゾチアゾリル基、クロマニル基、ベンゾフラニル基等の2環性の不飽和複素環基を表す。
【0039】
R2における置換複素環基とは、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された複素環基が挙げられる。当該複素環基としては、ヘテロ原子を少なくとも1個含む、窒素原子が0〜3個および酸素原子が0〜1個または硫黄原子が0〜1個を含む、単環式の飽和複素環基、あるいは単環式または縮環式の不飽和複素環基を表す。ここで単環式飽和複素環基とは例えば、テトラヒドロフラニル基、ピロリジニル基、モルホリニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、ピラゾリジニル基等の五員環または六員環を形成する飽和複素環基を表す。単環式不飽和複素環基とは例えば、フリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、チエニル基、ピリジル基、ピリミジニル基等の五員環または六員環を形成する不飽和複素環基を表す。縮環式不飽和複素環基とは例えば、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、ベンゾチアゾリル基、クロマニル基、ベンゾフラニル基等の2環性の不飽和複素環基を表す。当該置換基としては例えば、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、炭素数1〜6のアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。)、炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、p−トルオイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜11のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等が挙げられる。)、アミノ基、アルキルアミノ基(例えば炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基が挙げられ、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられる。)、ジアルキルアミノ基(例えば、同一あるいは異なった2つの炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基が挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)、ニトロ基、シアノ基等が挙げられる。
【0040】
R3におけるアルキル基としては例えば、炭素数1〜6の直鎖状あるいは分枝状のアルキル基が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基,1−メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基等が挙げられる。
【0041】
R3における置換アルキル基とは、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜6の直鎖状あるいは分枝状のアルキル基が挙げられる(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基,1−メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基等が挙げられる。)。当該置換基としては具体的には、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、炭素数1〜6のアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。)、炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、p−トルオイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)、炭素数1〜6のアルカノイルオキシ基(例えば、ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基、プロパノイルオキシ基、ブタノイルオキシ基、ペンタノイルオキシ基、ヘキサノイルオキシ基等が挙げられる。)、炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、p−トルオイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等が挙げられる。)、アミノ基、アルキルアミノ基(例えば、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられる。)、ジアルキルアミノ基(例えば同一または異なった2個の炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0042】
R3におけるアルカノイル基としては例えば、炭素数1〜6のアルカノイル基が挙げられ、具体的には、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。
【0043】
R3における置換アルカノイル基とは、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜6のアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。)等が挙げられる。当該置換基としては具体的には、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、炭素数1〜6のアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。)、炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、p−トルオイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等が挙げられる。)、アミノ基、アルキルアミノ基(例えば、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられる。)、ジアルキルアミノ基(例えば同一または異なった2個の炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0044】
R3におけるアロイル基としては例えば、炭素数7〜11のアロイル基が挙げられ、具体的には、ベンゾイル基、ナフトイル基等が挙げられる。
【0045】
R3における置換アロイル基としては例えば、一つまたは複数個の置換基で置換された炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)が挙げられる。当該置換基としては具体的には、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、炭素数1〜6のアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。)、炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、p−トルオイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等が挙げられる。)、アミノ基、アルキルアミノ基(例えば、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられる。)、ジアルキルアミノ基(例えば同一または異なった2個の炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基等が挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0046】
R3におけるアルコキシカルボニル基としては例えば、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基等が挙げられ、具体的には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。
【0047】
R3における置換アルコキシカルボニル基としては、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。)等が挙げられ。当該置換基としては例えば、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0048】
R3における置換ベンジルオキシカルボニル基としては、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換されたベンジルオキシカルボニル基等が挙げられ。当該置換基としては例えば、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0049】
Y1およびY2におけるアルキル基としては、炭素数1〜6のアルキル基が挙げられ、具体的には、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基,1−メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基等が挙げられる。
【0050】
Y1およびY2における置換アルキル基としては例えば一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜6のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基,1−メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基等が挙げられる。)が挙げられる。当該置換基としては例えば、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0051】
Y1およびY2におけるアルコキシ基としては例えば、炭素数1〜6のアルコキシ基が挙げられ、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。
【0052】
Y1およびY2における置換アルコキシ基としては、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)が挙げられる。当該置換基としては例えば、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0053】
Y1およびY2におけるアルカノイル基としては、炭素数1〜6のアルカノイル基が挙げられ、具体的には、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。
【0054】
Y1およびY2における置換アルカノイル基とは、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜6のアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。)が挙げられる。当該置換基としては例えば、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0055】
Y1およびY2におけるアロイル基としては例えば炭素数7〜11のアロイル基が挙げられ、具体的には、ベンゾイル基、ナフトイル基等が挙げられる。
【0056】
Y1およびY2における置換アロイル基としては例えば、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数7〜11のアロイル基(例えば、ベンゾイル基、ナフトイル基等が挙げられる。)等が挙げられる。当該置換基としては例えば、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0057】
Y1およびY2におけるアルコキシカルボニル基としては例えば、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基等が挙げられ、具体的には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。
【0058】
Y1およびY2における置換アルコキシカルボニル基としては、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。)等が挙げられ。当該置換基としては例えば、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。)、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等が挙げられる。)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0059】
Y1およびY2におけるアルキルアミノ基としては例えば炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基が挙げられ、具体的には、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ブチルアミノ基等が挙げられる。
【0060】
Y1およびY2におけるジアルキルアミノ基としては例えば、同一または異なった炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアミノ基が挙げられ、具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基等が挙げられる。
【0061】
Y1およびY2におけるアルキルカルバモイル基としては例えば炭素数1〜6のアルキル基で置換されたカルバモイル基が挙げられ、具体的には、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基等が挙げられる。
【0062】
Y1およびY2におけるジアルキルカルバモイル基としては例えば、同一または異なった炭素数1〜6のアルキル基で置換されたカルバモイル基が挙げられ、具体的には、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基等が挙げられる。
【0063】
Y1およびY2におけるハロゲン原子としては例えば、フッ素、塩素、臭素等が挙げられる。
本明細書中で特に定義せずに用いられている基を以下に詳述する。
アルキル基としては例えば、炭素数1〜6の直鎖または分枝状のアルキル基(具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。)、炭素数3〜7のシクロアルキル基(例えば、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロへプチル基等が挙げられる。)、炭素数4〜10のシクロアルキルアルキル基(例えば、シクロプロピルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0064】
アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基におけるアルキル基としては例えば、炭素数1〜6の直鎖または分枝状のアルキル基が挙げられ、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
【0065】
置換アルキルアミノ基としては、置換基で置換された上記アルキル基が挙げられる。置換基としては例えば、脂環式複素環基(例えば、窒素原子を1〜2個および酸素原子を0〜1個を含む脂環式複素環基等が挙げられ、具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、テトラヒドロアゼピニル基、モルホリニル基等が挙げられる。)等が挙げられる。
【0066】
脂環式複素環基としては例えばヘテロ原子として窒素原子を少なくとも一個を含むものが挙げられ、例えば、窒素原子を1〜2個および酸素原子を0〜1個を含む脂環式複素環基等が挙げられる。更に具体的には、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、テトラヒドロアゼピン−1−イル基、モルホリニル基等が挙げられる。
【0067】
本発明化合物は酸と塩を形成することができる。酸として好ましいものとしては医薬的に許容される酸が挙げられる。具体的には、塩酸、硫酸、臭化水素酸等の無機酸、酢酸、シュウ酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸等の有機酸が挙げられる。また、酸性置換基を有する場合には、塩基と塩を形成することができる。塩基として好ましいものとしては医薬的に許容される塩基が挙げられる。具体的には、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属等の無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基等が挙げられる。
【0068】
本発明に具体的に含まれる化合物としては例えば、以下の化合物が挙げられる。表中、Hは水素原子を表す。aminoはアミノ基を、methylはメチル基を、ethylはエチル基を、propylはプロピル基を、butylはブチル基を、pentylはペンチル基を、hexylはヘキシル基を、heptylはへプチル基を、methylethylはメチルエチル基を、methylpropylはメチルプロピル基を、dimethylethylはジメチルエチル基を、methylbutylはメチルブチル基を、dimethylpropylはジメチルプロピル基を、methylpentylはメチルペンチル基を、dimethylbutylはジメチルブチル、ethylbutylはエチルブチル基を、trimethylpropylはトリメチルプロピル基を、cyclopropylはシクロプロピル基を、cyclopentylはシクロペンチル基を、cyclohexylはシクロヘキシル基を、cycloheptylはシクロへプチル基を、cyclopropylmethylはシクロプロピルメチル基を、cyclopentylmethylはシクロペンチルメチル基を、cyclohexylmethylはシクロヘキシルメチル基を、cycloheptylmethylはシクロへプチルメチル基を、cyclopropylethylはシクロプロピルエチル基を、cyclopentylethylはシクロペンチルエチル基を、cyclohexylethylはシクロヘキシルエチル基を、cycloheptylethylはシクロへプチルエチル基を、cyclopropylpropylはシクロプロピルプロピル基を、cyclopentylpropylはシクロペンチルプロピル基を、cyclohexylpropylはシクロヘキシルプロピル基を、cycloheptylpropylはシクロへプチルプロピル基を、cyclopropylbutylはシクロプロピルブチル基を、cyclopentylbutylはシクロペンチルブチル基を、cyclohexylbutylはシクロヘキシルブチル基を、cycloheptylbutylはシクロへプチルブチル基を、cyclopropylpentylはシクロプロピルペンチル基を、cyclopentylpentylはシクロペンチルペンチル基を、cyclohexylpentylはシクロヘキシルペンチル基を、cycloheptylpentylはシクロへプチルペンチル基を、methoxyhexylはメトキシヘキシル基を、methoxypentylはメトキシペンチル基を、methoxybutylはメトキシブチル基を、methoxypropylはメトキシプロピル基を、methoxyethylはメトキシエチル基を、fluorohexylはフルオロヘキシル基を、fluoropentylはフルオロペンチル基を、fluorobutylはフルオロブチル基を、fluoropropylはフルオロプロピル基を、fluoroethylはフルオロエチル基を、chlorohexylはクロロヘキシル基を、chloropentylはクロロペンチル基を、chlorobutylはクロロブチル基を、chloropropylはクロロプロピル基を、chloroethylはクロロエチル基を、hydroxyhexylはヒドロキシヘキシル基を、hydroxypentylはヒドロキシペンチル基を、hydroxybutylはヒドロキシブチル基を、hydroxypropylはヒドロキシプロピル基を、hydroxyethylはヒドロキシエチル基を、carboxyhexylはカルボキシヘキシル基を、carboxypentylはカルボキシペンチル基を、carboxybutylはカルボキシブチル基を、carboxypropylはカルボキシプロピル基を、carboxyethylはカルボキシエチル基を、methoxycarbonylhexylはメトキシカルボニルヘキシル基を、methoxycarbonylpentylはメトキシカルボニルペンチル基を、methoxycarbonylbutylはメトキシカルボニルブチル基を、methoxycarbonylpropylはメトキシカルボニルプロピル基を、methoxycarbonylethylはメトキシカルボニルエチル基を、carbamoylhexylはカルバモイルヘキシル基を、carbamoylpentylはカルバモイルペンチル基を、carbamoylbutylはカルバモイルブチル基を、carbamoylpropylはカルバモイルプロピル基を、carbamoylethylはカルバモイルエチル基を、dimethylcarbamoylhexylはジメチルカルバモイルヘキシル基を、dimethylcarbamoylpentylはジメチルカルバモイルペンチル基を、dimethylcarbamoylbutylはジメチルカルバモイルブチル基を、dimethylcarbamoylpropylはジメチルカルバモイルプロピル基を、dimethylcarbamoylethylはジメチルカルバモイルエチル基を、methylcarbamoylhexylはメチルカルバモイルヘキシル基を、methylcarbamoylpentylはメチルカルバモイルペンチル基を、methylcarbamoylbutylはメチルカルバモイルブチル基を、methylcarbamoylpropylはメチルカルバモイルプロピル基を、methylcarbamoylethylはメチルカルバモイルエチル基を、ethylcarbamoylhexylはエチルカルバモイルヘキシル基を、ethylcarbamoylpentylはエチルカルバモイルペンチル基を、ethylcarbamoylbutylはエチルカルバモイルブチル基を、ethylcarbamoylpropylはエチルカルバモイルプロピル基を、ethylcarbamoylethylはエチルカルバモイルエチル基を、diethylcarbamoylhexylはジエチルカルバモイルヘキシル基を、diethylcarbamoylpentylはジエチルカルバモイルペンチル基を、diethylcarbamoylbutylはジエチルカルバモイルブチル基を、diethylcarbamoylpropylはジエチルカルバモイルプロピル基を、diethylcarbamoylethylはジエチルカルバモイルエチル基を、trifluorohexylはトリフルオロヘキシル基を、trifluoropentylはトリフルオロペンチル基を、trifluorobutylはトリフルオロブチル基を、trifluoropropylはトリフルオロプロピル基を、trifluoroethylはトリフルオロエチル基を、aminohexylはアミノヘキシル基を、aminopentylはアミノペンチル基を、aminobutylはアミノブチル基を、aminopropylはアミノプロピル基を、aminoethylはアミノエチル基を、methylaminohexylはメチルアミノヘキシル基を、methylaminopentylはメチルアミノペンチル基を、methylaminobutylはメチルアミノブチル基を、methylaminopropylはメチルアミノプロピル基を、methylaminoethylはメチルアミノエチル基を、dimethylaminohexylはジメチルアミノヘキシル基を、dimethylaminopentylはジメチルアミノペンチル基を、dimethylaminobutylはジメチルアミノブチル基を、dimethylaminopropylはジメチルアミノプロピル基を、dimethylaminoethylはジメチルアミノエチル基を、acetylaminohexylはアセチルアミノヘキシル基を、acetylaminopentylはアセチルアミノペンチル基を、acetylaminobutylはアセチルアミノブチル基を、acetylaminopropylはアセチルアミノプロピル基を、acetylaminoethylはアセチルアミノエチル基を、benzoylaminohexylはベンゾイルアミノヘキシル基を、benzoylaminopentylはベンゾイルアミノペンチル基を、benzoylaminobutylはベンゾイルアミノブチル基を、benzoylaminopropylはベンゾイルアミノプロピル基を、benzoylaminoethylはベンゾイルアミノエチル基を、ethoxypentylはエトキシペンチル基を、ethoxybutylはエトキシブチル基を、ethoxypropylはエトキシプロピル基を、ethoxyethylはエトキシエチル基を、propoxypropylはプロポキシプロピル基を、propoxyethylはプロポキシエチル基を、benzylはベンジル基を、phenylethylはフェニルエチル基を、fluorobenzylはフルオロベンジル基を、difluorobenzylはジフルオロベンジル基を、chrolobenzylはクロロベンジル基を、dichrolobenzylはジクロロベンジル基を、methoxybenzylはメトキシベンジル基を、dimethoxybenzylはジメトキシベンジル基を、trimethoxybenzylはトリメトキシベンジル基を、hydroxybenzylはヒドロキシベンジル基を、dihydroxybenzylはジヒドロキシベンジル基を、methylbenzylはメチルベンジル基を、aminobenzylはアミノベンジル基を、dimethylaminobenzylはジメチルアミノベンジル基を、carbamoylbenzylはカルバモイルベンジル基を、dimethylcarbamoylbenzylはジメチルカルバモイルベンジル基を、methylcarbamoylbenzylはメチルカルバモイルベンジル基を、cyanobenzylはシアノベンジル基を、phenoxybenzylはフェノキシベンジル基を、carboxybenzylはカルボキシベンジル基を、methoxycarbonylbenzylはメトキシカルボニルベンジル基を、acetylbenzylはアセチルベンジル基を、benzoylbenzylはベンゾイルベンジル基を、phenylはフェニル基を、fluorophenylはフルオロフェニル基を、difluorophenylはジフルオロフェニル基を、chlorophenylはクロロフェニルを、dichlorophenylはジクロロフェニル基を、methoxyphenylはメキトシフェニル基を、dimethoxyphenylはジメトキシフェニル基を、trimethoxyphenylはトリメトキシフェニル基を、hydroxyphenylはヒドロキシフェニル基を、dihydroxyphenylはジヒドロキシフェニル基を、methylphenylはメチルフェニル基を、aminophenylはアミノフェニル基を、dimethylaminophenylはジメチルアミノフェニル基を、methylphenylはメチルフェニル基を、cyanophenylはシアノフェニル基を、phenoxyphenylはフェノキシフェニル基を、carbanoylphenylはカルバモイルフェニル基を、methycarbamoylphenylはメチルカルバモイルフェニル基を、dimethylcarbamoylphenylはジメチルカルバモイルフェニル基を、carboxyphenylはカルボキシフェニル基を、methoxycarbonylphenylはメトキシカルボニルフェニル基を、acetylphenylはアセチルフェニル基を、benzoylphenylはベンゾイルフェニル基を、(4-fluorophenyl)ethylは(4−フルオロフェニル)エチル基を、(4-chlorophenyl)ethylは(4−クロロフェニル)エチル基を、(4-methoxyphenyl)ethylは(4−メトキシフェニル)エチル基を、chloroは塩素原子を、fluoroはフッ素原子を、bromoは臭素原子を、nitroはニトロ基を、methoxyはメトキシ基を、acetylはアセチル基を、benzoylはベンゾイル基を、cyanoはシアノ基を、carbamoylはカルバモイル基を、dimethylcarbamoylはジメチルカルバモイル基を、methylcarbamoylはメチルカルバモイル基を、methoxycarbonylはメトキシカルボニルを、dimethylaminoはジメチルアミノ基を、methylaminoはメチルアミノ基を、trifluoromethylはトリフルオロメチル基を、fluoromethylはフルオロメチル基、hydroxyはヒドロキシ基(水酸基)を、fluorobenzoylはフルオロベンゾイル基を、methylbenzoylはメチルベンゾイル基を、chloroacetylはクロロアセチル基を、ethoxycarbonylはエトキシカルボニル基を、carboxyはカルボキシ基を、chloromethoxyはクロロメトキシ基、ethylaminoはエチルアミノ基を、propylaminoはプロピルアミノ基を、piperazinylはピペラジニル基を、pyrrolidinylはピロリジニル基を、pyrrolidinylmethylaminoはピロリジニルメチルアミノ基を、ethoxycarbonylはエトキシカルボニル基を表す。Y1およびY2において例えば2-chloroとあるのは、ベンゼン環の2位に塩素原子が置換されていることを意味する。
【0069】
表1
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【0070】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【表32】
【表33】
【表34】
【表35】
【表36】
【表37】
【表38】
【表39】
【表40】
【0071】
【表41】
【表42】
【表43】
【表44】
【表45】
【表46】
【表47】
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【表49】
【表50】
【表51】
【表52】
【表53】
【表54】
【表55】
【表56】
【表57】
【表58】
【表59】
【表60】
【0072】
【表61】
【表62】
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【表65】
【表66】
【表67】
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【表69】
【表70】
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【表73】
【表74】
【表75】
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【表78】
【表79】
【表80】
【0073】
【表81】
【表82】
【表83】
【表84】
【表85】
【表86】
【表87】
【表88】
【表89】
【表90】
【表91】
【表92】
【表93】
【表94】
【表95】
【表96】
【表97】
【表98】
【表99】
【表100】
【0074】
【表101】
【表102】
【表103】
【表104】
【表105】
【表106】
【0075】
表2
【表107】
【表108】
【表109】
【表110】
【表111】
【表112】
【表113】
【表114】
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【表117】
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【表119】
【表120】
【0076】
【表121】
【表122】
【表123】
【表124】
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【0077】
表3
【表128】
【表129】
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【表131】
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【0079】
表4
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【表150】
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【0080】
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【0081】
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【表170】
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【表178】
【表179】
【表180】
【0082】
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【表182】
【表183】
【表184】
【表185】
【表186】
【表187】
【表188】
【表189】
【表190】
【0083】
表6
【表191】
【表192】
【表193】
【表194】
【表195】
【表196】
【表197】
【表198】
【表199】
【表200】
【0084】
【表201】
【表202】
【表203】
【表204】
【表205】
【表206】
【表207】
【表208】
【表209】
【表210】
【表211】
【0085】
本発明の化合物は以下の方法で製造することができる。なお、以下に記載のない出発原料化合物は、以下の方法に準じ、あるいは公知の方法またはそれに準じた方法に従い製造することができる。
製造法1
【化11】
(式中、R2、X1、X2、Y1およびY2は前掲と同じ意味を表す。Yは、ヨウ素原子、臭素原子等のハロゲン原子等の脱離基を表す。R4およびR5は水素原子、アルキル基または置換アルキル基を表す。また、R4とR5が窒素原子と共に脂環式複素環基を形成してもよい。R4およびR5が水素原子の場合には、適宜、途中の工程でアミノ基の保護基で保護することができるので、R4あるいはR5としてアミノ基の保護基が含まれる。R6はアルキル基を表す。Mはアルカリ金属カチオンを表す。)
化合物(16)は、化合物(15)とNHR4R5を水溶液中あるいは有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
NHR4R5の量としては、化合物(15)に対し、約等倍モルから大過剰の量を用いることができる。
有機溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ヘキサメチルホスホラストリアミド(((CH3)2N)3P)等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0086】
化合物(18)は、化合物(16)と化合物(17)とを塩基存在下、有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
化合物(17)の量としては、化合物(16)にたいし、約等倍モルから数倍モルの量を用いることができる。
塩基としては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩等の無機塩基例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン、4−ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等の有機塩基が挙げられ、塩基の量としては、化合物(17)に対して約等倍モル量が好ましい。
有機溶媒としては例えば、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ヘキサメチルホスホラストリアミド等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0087】
化合物(19)は、化合物(18)とR2SHまたはR2SMを有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
R2SHまたはR2SMの量としては、化合物(18)にたいし、約等倍モルから数倍モルの量を用いることができる。
試薬としてR2SHを使用する場合には、塩基存在下で反応を行うことが必要であり、使用される塩基としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、メチルリチウム、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属塩等が挙げられ、塩基の量としては、R2SHに対して約等倍モル量が好ましい。
有機溶媒としては例えば、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ヘキサメチルホスホラストリアミド等の非プロトン性溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジグライム等のエーテル系溶媒等が挙げられる。あるいは、試薬として使用するアルコール化合物(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられる。)等が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0088】
化合物(20)は、化合物(19)と臭素(Br2)を有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
反応において例えば、酢酸ナトリウム等の反応助剤を加えてもよい。
臭素の量としては、化合物(19)に対して等倍モルから数倍モルの量用いることができるが、等倍モル〜約1.5倍モルの範囲が好ましい。
有機溶媒としては例えば、四塩化炭素、塩化メチレン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸、二硫化炭素等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0089】
化合物(21)は、化合物(20)とR6OHとを塩基存在下、有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、メチルリチウム、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属塩等が挙げられる。
塩基の量としては、化合物(20)に対して約等倍モル〜約2倍モル量が好ましい。
有機溶媒としては例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。あるいは、試薬として使用するR6OH(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられる。)が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0090】
化合物(22)は、化合物(21)を水あるいは水と有機溶媒の混合溶媒中、酸で処理することにより得ることができる。
酸としては例えば、塩酸、臭化水素酸等の無機酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、酢酸等が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0091】
製造法2
【化12】
(式中、R2、R3、X1、X2、Y1およびY2は、前掲と同じ意味を表す。R4およびR5は水素原子、アルキル基、置換アルキル基またはR4およびR5が一緒になって脂環式複素環基を表す。)
【0092】
化合物(22)は、化合物(20)を水あるいは水と有機溶媒の混合溶媒中、酸で処理することにより得ることができる。
酸としては例えば、塩酸、臭化水素酸等の無機酸等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、酢酸等が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0093】
製造法3
【化13】
(式中、R2、X1、X2、Y1およびY2は、前掲と同じ意味を表す。Yは、ヨウ素原子、臭素原子等のハロゲン原子等の脱離基を表す。Lは、ヨウ素原子、臭素原子等のハロゲン原子等、メタンスルフォニルオキシ基、p−トルエンスルフォニルオキシ基等の脱離基を表す。R6はアルキル基を表す。Bocはt−ブトキシカルボニル基を表す。)
化合物(23)のアミノ基を保護し、次工程で置換基を導入することができる。アミノ基の保護基は適時、条件を選び除去することができる。以下、例を示す。
【0094】
例えば、アミノ基の保護基がt−ブトキシカルボニル基である場合、化合物(24)は、化合物(23)を二炭酸ジt−ブチルと塩基存在下、水あるいは有機溶媒またはこれらの混合溶媒中、反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩等の無機塩基、4−ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等の有機塩基が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒等が挙げられる。
反応温度は、約0℃から約室温までの範囲から選択される。
【0095】
脱離基は、当業者に公知の方法で導入することができる。例えば、脱離基がメタンスルフォニルオキシ基のときは、以下の方法で導入できる。
化合物(25)は、化合物(24)を塩化メタンスルホニルと塩基存在下、有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩等の無機塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、ピリジン等の有機塩基等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0096】
化合物(26)は、化合物(25)をR2SHと塩基存在下、有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、メチルリチウム、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属塩等、トリエチルアミン等の三級アミン類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等のピリジン類等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0097】
化合物(27)は、化合物(26)を水あるい有機溶媒またはそれらの混合溶媒中、酸で処理することにより得ることができる。
酸としては例えば、塩酸、臭化水素酸等の無機酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、酢酸等が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0098】
化合物(28)は、化合物(27)と化合物(17)を塩基存在下、有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩等の無機塩基例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン、ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等の有機塩基が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0099】
化合物(29)は、化合物(28)をニトロ化することにより得ることができる。
ニトロ化は例えば、酢酸等の有機溶媒中、硝酸を加える方法等が挙げられる。
反応温度は例えば、約−20℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0100】
化合物(30)は、化合物(29)を有機溶媒中、還元することにより得ることができる。
還元剤としては例えば、水素、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム等が用いられる。
有機溶媒としては例えば、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0101】
化合物(31)は、化合物(30)とギ酸またはトリメチルオルトギ酸エステル等を、酸存在下、反応させることにより得ることができる。
酸としては例えば、塩酸等の無機酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等の有機酸等が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0102】
化合物(32)は、化合物(31)と臭素(Br2)とを有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
反応において例えば、酢酸ナトリウム等の反応助剤を加えてもよい。
有機溶媒としては例えば、四塩化炭素、塩化メチレン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸、二硫化炭素等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0103】
化合物(33)は、化合物(32)とR6OHを塩基存在下、有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、メチルリチウム、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属塩等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。あるいは、試薬として使用するR6OH(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられる。)が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0104】
化合物(34)は、化合物(33)を水または水と有機溶媒との混合溶媒中、酸で処理することにより得ることができる。
酸としては例えば、塩酸、臭化水素酸等の無機酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、酢酸等が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
製造法4
【化14】
(式中、R2、Y1およびY2は前掲と同じ意味を表す。Yは、ヨウ素原子、臭素原子等のハロゲン原子等の脱離基を表す。phはフェニル基を表す。)
化合物(37)は、有機溶媒中、化合物(36)と化合物(35)とを反応させることにより得ることができる。反応は塩基存在下または非存在下で行うことができる。
塩基としては例えば、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩等の無機塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン、4−ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等の有機塩基等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0105】
化合物(38)は、水あるいは有機溶媒またはこれらの混合溶媒中、化合物(37)を反応させることにより得ることができる。反応は塩基存在下または非存在下で行うことができる。
塩基としては例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ナトリウムメトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩等の無機塩基、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン、4−ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等の有機塩基が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール系溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、溶媒の沸点付近の範囲から選択される。
【0106】
化合物(39)は、化合物(38)を、脱水剤存在下、有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
脱水剤としては例えば、五酸化二リン、ジシクロヘキシルカルボジイミド等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0107】
化合物(40)は、化合物(39)とベンゾイルイソチオシアネートとを有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。反応は塩基存在下または非存在下で行うことができる。
塩基としては例えば、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン類、4−ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン系溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0108】
化合物(41)は、化合物(40)を塩基存在下、水あるいは有機溶媒またはこれらの混合溶媒中反応させることにより得ることができる。
有機溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン系溶媒等が挙げられる。
塩基としては例えば、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アンモニア等の無機塩基、トリエチルアミン等の三級アミン類、4−ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等の有機塩基が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0109】
化合物(42)は、化合物(41)をR2Yと塩基存在下、有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン類、ピリジン、ジメチルアミノピリジン等のピリジン類等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0110】
製造法5
【化15】
(式中、R2、Y1およびY2は前掲と同じ意味を表す。R6はアルキル基を表す。Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等の脱離基を表す。)
【0111】
化合物(44)は、化合物(43)とR2Yを塩基存在下、有機溶媒中反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等ピリジン類等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0112】
化合物(45)は、化合物(44)と化合物(17)を塩基存在下、有機溶媒中反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩等の無機塩基例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン、ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等の有機塩基が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0113】
化合物(46)は、化合物(45)と臭素(Br2)を有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
反応において例えば、酢酸ナトリウム等の反応助剤を加えてもよい。
有機溶媒としては例えば、四塩化炭素、塩化メチレン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸、二硫化炭素等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0114】
化合物(47)は、化合物(46)とR6OH(例えば、メタノール等のアルコール化合物)を塩基存在下、有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、メチルリチウム、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属塩等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。あるいは、試薬として使用するアルコール化合物(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられる。)が挙げられる。
反応温度は例えば、室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0115】
化合物(48)は、化合物(47)を水あるいは水と有機溶媒の混合溶媒中、酸で処理することにより得ることができる。
酸としては例えば、塩酸、臭化水素酸等の無機酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶媒、酢酸等が挙げられる。
反応温度は例えば、約室温から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0116】
製造法6
【化16】
(式中、R1、R2、R3、X1、X2、Y1およびY2は前掲と同じ意味を表す。Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等の脱離基を表す。)
化合物(50)は、化合物(49)とR3Yとを塩基存在下、有機溶媒中反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、メチルリチウム、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属塩、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン、ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約−78℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0117】
化合物(51)は、化合物(49)と酸化剤を、有機溶媒中反応させることにより得ることができる。
酸化剤としては例えば、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸等の有機過酸類が挙げられる。
有機溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類が挙げられる。
反応温度としては、約0℃〜約室温の範囲から選択される。
【0118】
化合物(52)は、化合物(50)と酸化剤を、有機溶媒中反応させることにより得ることができる。
酸化剤としては例えば、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸等の有機過酸類が挙げられる。
有機溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類が挙げられる。
反応温度としては、約0℃〜約室温の範囲から選択される。
【0119】
化合物(52)は、化合物(51)とR3Yとを塩基存在下、有機溶媒中反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、メチルリチウム、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属塩、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン、ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約−78℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0120】
製造法7
【化17】
(式中、R1、R2、R3、X1、X2、Y1およびY2は前掲と同じ意味を表す。Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等の脱離基を表す。)
【0121】
化合物(53)は、化合物(49)と酸化剤を、硫酸、酢酸等の酸溶媒中、反応させることにより得ることができる。
酸化剤としては例えば、過酸化水素水等の過酸類が挙げられる。
反応温度としては、約室温〜約70℃の範囲から選択される。
【0122】
化合物(54)は、化合物(53)とR3Yとを塩基存在下、有機溶媒中反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、メチルリチウム、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属塩、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン、ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は例えば、約−78℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0123】
化合物(54)は、化合物(50)と酸化剤を、硫酸、酢酸等の酸溶媒中、反応させることにより得ることができる。
酸化剤としては例えば、過酸化水素水等の過酸類が挙げられる。
反応温度としては、約室温〜約70℃の範囲から選択される。
【0124】
上記反応でR1に保護が必要な場合は以下のように行う。
製造法8
【化18】
(式中、R2、R3、X1、X2、Y1およびY2は前掲と同じ意味を表す。Rは水素原子、アルキル基、置換アルキル基または飽和複素環を表す。Pは、アセチル基、クロロアセチル基、ジクロロアセチル基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基等の保護基を表す。Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等の脱離基を表す。)
化合物(56)は、化合物(55)と相当する酸、酸無水物等とを反応させることにより得ることができる。
酸としては例えば、酢酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられる。
酸無水物としては例えば、無水酢酸、無水クロロ酢酸、無水ジクロロ酢酸、無水トリクロロ酢酸、無水トリフルオロ酢酸等が挙げられる。
酸と反応させる場合は、縮合剤の存在下、有機溶媒中行うことができる。縮合剤としては例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド等が挙げられる。また、反応に例えば、4−ジメチルアミノピリジン等の反応助剤を加えてもよい。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール系溶媒等が挙げられる。
反応温度は、約0℃〜約室温の範囲から選択される。
酸無水物と反応させる場合は、塩基存在下、有機溶媒中行うことができる。
塩基としては例えば、トリエチルアミン等の三級アミン類、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等のピリジン類等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド等の非プロトン性溶媒、メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール系溶媒等が挙げられる。また、これらの有機溶媒に水を加えてもよい。好ましくは、水またはメタノール、エタノール等のアルコール系溶媒あるいはこれらの混合溶媒を用いるのがよい。
反応温度は、約0℃から約100℃までの範囲から選択される。
【0125】
化合物(57)は、化合物(56)とR3Yとを塩基存在下、有機溶媒中、反応させることにより得ることができる。
塩基としては例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、メチルリチウム、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等の有機金属塩、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の三級アミン、ジメチルアミノピリジン、ピリジン等のピリジン類等が挙げられる。
有機溶媒としては例えば、塩化メチレン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。
反応温度は約−78℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0126】
化合物(58)は、化合物(57)を水または有機溶媒あるいはこれらの混合溶媒中、塩基存在下、脱保護することにより得られる。
有機溶媒としては例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール系溶媒等が挙げられる。
塩基としては例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩等の無機塩基等が挙げられる。
反応温度は例えば、約0℃から溶媒の沸点付近までの範囲から選択される。
【0127】
本発明化合物(1)またはそれを製造するための中間体は通常の方法で精製することができる。例えば、カラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製することができる。再結晶溶媒としては例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール系溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、アセトン等のケトン系溶媒、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン系溶媒等またはこれらの混合溶媒等が挙げられる。
また、上述の反応を実行する際、必要ならば、保護、脱保護の技術を用いることができる。保護、脱保護の技術の技術については、(T.W.Greene and P.G.M. Wuts, "Protecting Groups in Organic Synthesis", 1990)に詳しく記されている。
本発明化合物(1)において不斉炭素を有する場合には、光学異性体が存在するが、これら光学異性体の混合物や単離されたものも本発明化合物(1)に含まれる。
【0128】
本発明化合物(1)はインターフェロン誘導剤として経口的または非経口的に投与することができる。経口的に投与する場合、通常用いられる投与形態例えば錠剤、カプセル剤、シロップ剤、懸濁液等で投与することができる。非経口的に投与する場合は例えば溶液、乳剤、懸濁液等の液剤を注射剤として投与すること、坐剤の形で直腸投与すること、経皮剤として皮膚より投与すること、噴霧剤として投与すること等ができる。また、持続性製剤として投与することもできる。このような投与剤型は通常の担体、賦形剤、結合剤、安定剤などと有効成分を配合することにより一般的方法に従って製造することができる。注射剤型で用いる場合には、緩衝剤、溶解補助剤、等張剤等を添加することもできる。
投与量、投与回数は対象とする疾患、患者の症状、年齢、体重、性別等、および投与形態、製剤によって異なるが、経口投与する場合、有効成分は通常は成人に対して1日当たり約1〜500mgの範囲、好ましくは約5〜200mgの範囲を1回または数回に分けて投与することができる。注射剤として投与する場合には、有効成分は約0.1〜300mgの範囲、好ましくは約1〜約100mgの範囲を1回または数回に分けて投与することができる。
本発明のインターフェロン誘導剤は、具体的には、抗ウイルス剤、抗癌剤、あるいは免疫疾患治療剤等の治療剤または予防剤として用いることができる。投与法としては、上記の経口的または非経口的投与法が挙げられる。
【0129】
【実施例】
本発明につき、実施例および参考例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0130】
参考例 1
6−アミノ−2−クロロプリン
【化19】
2,6−ジクロロプリン 0.5g(2.7mmol)を30%アンモニア−メタノール溶液に溶解し、オートクレーブ中で12時間、100℃に加熱した。溶液を濃縮し、標題化合物を得た。このサンプルはさらに精製することなく次の反応に用いることができる。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:8.13(1H, s), 7.66(2H, br s).
【0131】
参考例 2
6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン
【化20】
6−アミノ−2−クロロプリン295mgと炭酸カリウム0.55g(4.0mmol)のDMF10ml懸濁液に、ベンジルブロマイド0.17ml(1.4mmol)を加えて、室温で、4時間攪拌した。懸濁液を減圧で濃縮し、その残渣に食塩水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(5%−メタノール/クロロホルム)し、エタノールで再結晶し、標題化合物を200mg得た(58%)。
融点:216-218℃
UVλmax(EtOH):265.7nm
1H-NMR(DMSO-d6)δ:8.26(1H, s), 7.81(2H, br s), 7.31(5H, m), 5.34(2H, s).
【0132】
参考例 3
6−アミノ−9−ベンジル−2−メチルチオプリン
【化21】
6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン100mg(0.39mmol)とナトリウムメチルチオラート270mg(3.9mmol)のDMF10ml混合液を110℃で、3.5時間加熱攪拌した。反応液に食塩水を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の減圧で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を64mg得た(61%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.63(1H, s), 7.34(5H, m), 5.45(2H,br s), 5.31(2H, s), 2.58(3H, s).
【0133】
参考例 4
6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルチオプリン
【化22】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)300mg(7.5mmol)のジメチルフォルムアミド(DMF)10ml懸濁液に、エタンチオール2ml(27mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン100mg(0.39mmol)を順次添加した。混合液を3.5時間、110℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ろ液の溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を90mg得た(82%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.64(1H, s), 7.33(5H, m), 5.91(2H, br s), 5.29(2H, s), 3.17(2H, q, J= 7.3Hz), 1.39(3H, t, J= 7.3Hz).
【0134】
参考例 5
6−アミノ−9−ベンジル−2− (n −プロピルチオ ) プリン
【化23】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)917mg(23mmol)のDMF50ml懸濁液に、プロパンチオール5.0ml(55mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン500mg(1.9mmol)を順次添加した。混合液を110℃で、2.5時間加熱攪拌した。反応液に食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を505mg得た(87%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.64(1H, s), 7.32(5H, m), 6.09(2H, br s), 5.28(2H, s), 3.14(2H, t, J= 7.3Hz), 1.76(2H, m), 1.03(3H, t, J= 7.3Hz).
【0135】
参考例 6
6−アミノ−9−ベンジル−2−( iso −プロピルチオ)プリン
【化24】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)300mg(7.5mmol)のDMF10ml懸濁液に、2−プロパンチオール1.0ml(11mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン160mg(0.62mmol)を順次添加した。混合液を2.5時間、100℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加えてクロロホルムで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を112mg得た(61%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.64(1H, s), 7.32(5H, m), 5.49(2H, br s), 5.29(2H, s), 3.98(1H, m), 1.43(6H, d, J= 6.6Hz).
【0136】
参考例 7
6−アミノ−9−ベンジル−2−(n−ブチルチオ)プリン
【化25】
6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン310mg(1.2mmol)とナトリウムn−ブチルチオラート670mg(6.0mmol)のDMF30ml混合液を4.5時間、100℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(0.5%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を194mg得た(52%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.63(1H, s), 7.35(5H, m), 5.54(2H, br s), 5.29(2H, s), 3.17(2H, t, J= 7.3Hz), 1.72(2H, m), 1.48(2H, m), 0.93(3H, t, J= 7.6Hz).
【0137】
参考例 8
6−アミノ−9−ベンジル−2−( iso −ブチルチオ)プリン
【化26】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)300mg(7.5mmol)のDMF10ml懸濁液に、イソブタンチオール1ml(11mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン200mg(0.77mmol)を順次添加した。混合液を5時間、100℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を76mg得た(31%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.63(1H, s), 7.32(5H, m), 5.46(2H, br s), 5.29(2H, s), 3.08(d, 2H, J= 6.9Hz), 2.00(1H, m), 1.04(6H, d, J= 6.6Hz).
【0138】
参考例 9
6−アミノ−9−ベンジル−2−( sec −ブチルチオ)プリン
【化27】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)300mg(7.5mmol)のDMF10ml懸濁液に、2−ブタンチオール1ml(11mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン200mg(0.77mmol)を順次添加した。混合液を5時間、100℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物85mgを得た(35%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.63(1H, s), 7.32(5H, m), 5.46(2H, br s), 5.29(2H, s), 3.85(1H, m), 1.75(2H, m), 1.42(3H, d, J= 6.9Hz), 1.03(3H, t, J= 7.6Hz).
【0139】
参考例 10
6−アミノ−9−ベンジル−2−(n−ペンチルチオ)プリン
【化28】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)277mg(6.9mmol)のDMF10ml懸濁液に、n−ペンタンチオール2ml(16mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン100mg(0.39mmol)を順次添加した。混合液を4時間、110℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を102mg得た(81%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.64(1H, s), 7.33(5H, m), 5.77(2H, br s), 5.29(2H, s), 3.16(2H, t, J= 7.3Hz), 1.75(2H, m), 1.33-1.46(4H, m), 0.89(3H, t, J= 7.3Hz).
【0140】
参考例 11
6−アミノ−9−ベンジル−2−(3−メチルブチル)チオプリン
【化29】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)300mg(7.5mmol)のDMF10ml懸濁液に、3−メチルブタンチオール1ml(8.0mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン200mg(0.77mmol)を順次添加した。混合液を2.5時間、100℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を120mg得た(48%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.63(1H, s), 7.32(5H, m), 5.44(2H, br s), 5.29(2H, s), 3.17(2H, t, J= 7.9Hz), 1.64(3H, m), 0.94(6H, d, J=6.6Hz).
【0141】
参考例 12
6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−メチルブチル)チオプリン
【化30】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)300mg(7.5mmol)のDMF10ml懸濁液に、2−メチルブタンチオール1ml(8.0mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン200mg(0.77mmol)を順次添加した。混合液を4.5時間、100℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を80mg得た(32%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.63(1H, s), 7.32(5H, m), 5.50(2H, br s), 5.30(2H, s), 3.26(1H, q, J= 5.9Hz), 2.99(1H, q, J= 7.6Hz), 1.78(1H, m), 1.55(1H, m), 1.28(1H, m), 1.02(3H, d, J= 11.9Hz), 0.92(3H, t, J= 11.8Hz).
【0142】
参考例 13
6−アミノ−9−ベンジル−2−シクロヘキシルチオプリン
【化31】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)256mg(6.4mmol)のDMF10ml懸濁液にシクロヘキサンチオール2ml(16mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン100mg(0.39mmol)を順次添加した。混合液を3.5時間、100℃で加熱した。反応液に食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を112mg得た(86%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.65(1H, s), 7.33(5H, m), 5.86(2H, br s), 5.28(2H, m), 3.75-3.87(1H, m), 2.11-2.17(2H, m), 1.25-1.67(8H, m).
【0143】
参考例 14
6−アミノ−9−ベンジル−2−フェニルチオプリン
【化32】
6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン200mg(0.77mmol)とナトリウムチオフェノラート2g(15mmol)のDMF12ml混合液を7.5時間、100℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(0.5%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を228mg得た(89%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.65-7.70(3H, m), 7.41-7.45(3H, m), 7.28-7.33(3H, m), 7.15-7.20(2H, m), 5.54(2H, br s), 5.09(2H, s).
【0144】
参考例 15
6−アミノ−9−ベンジル−2−(p−トリルチオ)プリン
【化33】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)300mg(7.5mmol)のDMF10ml懸濁液にp−トルエンチオール1.9g(15mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン100mg(0.39mmol)を順次添加した。混合液を3時間、100℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を124mg得た(93%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.62(1H, s), 7.55(2H, d, J= 8.2Hz), 7.15-7.31(7H, m), 5.61(2H, br s), 5.10(2H, s), 2.40(3H, s).
【0145】
参考例 16
6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−ナフチルチオ)プリン
【化34】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)800mg(20mmol)のDMF20ml懸濁液に2−ナフタレンチオール3.8g(24mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン200mg(0.77mmol)を順次添加した。混合液を10.5時間、100℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(0.5%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を244mg得た(83%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:8.17(1H, s), 7.52-7.92(7H, m), 7.06-7.30(5H, m), 5.63(2H, br s), 5.04(2H, s).
【0146】
参考例 17
6−アミノ−9−ベンジル−2−ベンジルチオプリン
【化35】
水素化ナトリウム(60%鉱油混合物)410mg(10mmol)のDMF10ml懸濁液にベンジルメルカプタン1.7ml(14mmol)と6−アミノ−9−ベンジル−2−クロロプリン100mg(0.39mmol)を順次添加した。混合液を4.5時間、100℃で加熱攪拌した。反応液に食塩水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(0.5%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を97mg得た(73%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.64(1H, s), 7.22-7.45(10H, m), 5.48(2H, br s), 5.31(2H, s), 4.43(2H, s).
【0147】
参考例 18
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−メチルチオプリン
【化36】
6−アミノ−9−ベンジル−2−メチルチオプリン100mg(0.37mmol)と臭素0.5mlの塩化メチレン100ml溶液を3時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(0.5%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を10mg得た(8%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.34(5H, m), 5.64(2H, br s), 5.33(2H, s), 2.57(3H, s).
【0148】
参考例 19
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−エチルチオプリン
【化37】
6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルチオプリン214mg(0.75mmol)と臭素0.5mlの塩化メチレン100ml溶液を7時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を43mg得た(16%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.32(5H, m), 5.82(2H, br s), 5.32(2H, s), 3.16(2H, q, J= 7.3Hz), 1.39(3H, t, J= 7.3Hz).
【0149】
参考例 20
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−( n −プロピルチオ)プリン
【化38】
6−アミノ−9−ベンジル−2−(n−プロピルチオ)プリン290mg(0.97mmol)と臭素0.7mlの塩化メチレン160ml溶液を4.5時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を58mg得た(16%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.35(5H, m), 5.70(2H, br s), 5.32(2H, s), 3.13(2H, t, J= 7.6Hz), 1.76(2H, m), 1.04(3H, t, J= 7.6Hz).
【0150】
参考例 21
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−( iso −プロピルチオ)プリン
【化39】
6−アミノ−9−ベンジル−2−(iso−プロピルチオ)プリン60mg(0.20mmol)と臭素0.4mlの塩化メチレン85ml溶液を2時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を20mg得た(26%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.34(5H, m), 5.72(2H, br s), 5.32(2H, s), 3.96(1H, m), 1.42(6H, d, J= 7.0Hz).
【0151】
参考例 22
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(n−ブチルチオ)プリン
【化40】
6−アミノ−9−ベンジル−2−(n−ブチルチオ)プリン163mg(0.52mmol)と臭素0.6mlの塩化メチレン180ml溶液を4.5時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を35mg得た(17%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.34(5H, m), 5.81(2H, br s), 5.32(2H, s), 3.15(2H, t, J= 7.3Hz), 1.72(2H, m), 1.45(2H, m), 0.92(3H, t, J= 7.6Hz).
【0152】
参考例 23
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−( iso −ブチルチオ)プリン
【化41】
6−アミノ−9−ベンジル−2−(iso−ブチルチオ)プリン60mg(0.19mmol)と臭素0.4mlの塩化メチレン85ml溶液を2時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム)し、標題化合物を20mg得た(27%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.34(5H, m), 5.59(2H, br s), 5.32(2H, s), 3.07(2H, t, J= 6.6Hz), 1.96(1H, m), 1.04(6H, d, J= 6.6Hz).
【0153】
参考例 24
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−( sec −ブチルチオ)プリン
【化42】
6−アミノ−9−ベンジル−2−(sec−ブチルチオ)プリン60mg(0.19mmol)と臭素0.4mlの塩化メチレン85ml溶液を2時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(クロロホルム)し、標題化合物を53mg得た(71%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.34(5H, m), 5.45(2H, br s), 5.32(2H, s), 3.83(1H, m), 1.63(2H, m), 1.42(3H, d, J= 7.0Hz), 1.03(3H, t, J= 7.3Hz).
【0154】
参考例 25
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(n−ペンチルチオ)プリン
【化43】
6−アミノ−9−ベンジル−2−(n−ペンチルチオ)プリン260mg(0.79mmol)と臭素0.5mlの塩化メチレン100ml溶液を7時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を49mg得た(15%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.33(5H, m), 5.95(2H, br s), 5.31(2H, s), 3.14(2H, t, J= 7.3Hz), 1.74(2H, m), 1.27-1.47(4H, m), 0.88(3H, t, J= 7.3Hz).
【0155】
参考例 26
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(3−メチルブチルチオ)プリン
【化44】
6−アミノ−9−ベンジル−2−(3−メチルブチルチオ)プリン260mg(0.79mmol)と臭素0.5mlの塩化メチレン100ml溶液を7時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を49mg得た(15%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.33(5H, m), 5.52(2H, br s), 5.30(2H, s), 3.15(2H, t, J= 7.9Hz), 1.61-1.76(3H, m), 0.92(6H, t, J= 6.2Hz).
【0156】
参考例 27
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(2−メチルブチルチオ)プリン
【化45】
6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−メチルブチルチオ)プリン60mg(0.18mmol)と臭素0.4mlの塩化メチレン90ml溶液を7時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(1%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を39mg得た(53%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.33(5H, m), 5.44(2H, br s), 5.32(2H, s), 3.24(1H, q, J= 7.9Hz), 2.98(1H, q, J= 7.3Hz), 1.75(1H, m), 1.52(1H, m), 1.28(1H, m), 1.01(3H, d, J= 6.6Hz), 0.91(3H, t, J= 7.3Hz).
【0157】
参考例 28
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−シクロヘキシルチオプリン
【化46】
6−アミノ−9−ベンジル−2−シクロヘキシルチオプリン178mg(0.52mmol)と臭素0.4mlの塩化メチレン90ml溶液を7時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(0.5%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を86mg得た(40%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.30-7.45(5H, m), 5.69(2H, br s), 5.31(2H, s), 3.80(1H, m), 2.10(2H, m), 1.25-1.78(8H, m).
【0158】
参考例 29
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−フェニルチオプリン
【化47】
6−アミノ−9−ベンジル−2−フェニルチオプリン95mg(0.28mmol)と臭素0.4mlの塩化メチレン150ml溶液を4.5時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(0.5%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を25mg得た(22%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.65-7.68(2H, m), 7.42-7.44(3H, m), 7.20-7.28(5H, m), 5.49(2H, br s), 5.09(2H, s).
【0159】
参考例 30
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(p−トリルチオ)プリン
【化48】
6−アミノ−9−ベンジル−2−(p−トリルチオ)プリン86mg(0.37mmol)と臭素0.4mlの塩化メチレン120ml溶液を4時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(0.5%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を20mg得た(19%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.55(2H, d, J= 7.9Hz), 7.20-7.28(7H, m), 5.40(2H, br s), 5.10(2H, s), 2.41(3H, s).
【0160】
参考例 31
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(2−ナフチルチオ)プリン
【化49】
6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−ナフチルチオ)プリン221mg(0.58mmol)と臭素0.4mlの塩化メチレン160ml溶液を5.5時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(0.5%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を118mg得た(44%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:8.42(1H, d, J= 8.3Hz), 7.80-7.87(3H, m), 7.52-7.66(2H, m), 7.04-7.21(6H, m), 5.56(2H, br s), 5.00(2H, s).
【0161】
参考例 32
6−アミノ−9−ベンジル−2−ベンジルチオ−8−ブロモプリン
【化50】
6−アミノ−9−ベンジル−2−ベンジルチオプリン176mg(0.51mmol)と臭素1mlの塩化メチレン160ml溶液を4時間、室温で攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、有機層を分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ろ液の溶媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト精製(0.5%−メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を19mg得た(9%)。
1H-NMR(CDCl3)δ:7.21-7.39(10H, m), 5.50(2H, br s), 5.33(2H, s), 4.41(2H, m).
【0162】
参考例 33
6−アミノ−9−ベンジル−2−メチルチオ−8−プリノール
【化51】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−メチルチオプリン10mg(0.026mmol)の濃塩酸10ml溶液を4時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を8mg得た(96%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:9.60(1H, br s), 7.31(5H, m), 6.53(2H, br s), 4.88(2H, s), 2.42(3H, s).
【0163】
参考例 34
6−アミノ−9−ベンジル−2−エチルチオ−8−プリノール
【化52】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−エチルチオプリン25mg(0.069mmol)の濃塩酸25ml溶液を4時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を6mgを得た(29%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.09(1H, br s), 7.31(5H, m), 6.51(2H, br s), 4.88(2H, s), 2.97(2H, q, J= 7.3Hz), 1.25(3H, t, J= 7.3Hz).
【0164】
参考例 35
6−アミノ−9−ベンジル−2−( n −プロピルチオ)−8−プリノール
【化53】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(n−プロピルチオ)プリン33mg(0.087mmol)の濃塩酸35ml水溶液を2時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を24mg得た(87%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.19(1H, br s), 7.31(5H, m), 6.55(2H, br s), 4.87(2H, s), 2.98(2H, t, J= 6.9Hz), 1.61(2H, m), 0.94(3H, t, J= 7.2Hz).
【0165】
参考例 36
6−アミノ−9−ベンジル−2−( iso −プロピルチオ)−8−プリノール
【化54】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(iso−プロピルチオ)プリン15mg(0.040mmol)の濃塩酸20ml水溶液を2時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物10mgを得た(79%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.09(1H, s), 7.32(5H, m), 6.50(2H, br s), 4.87(2H, s), 3.78(1H, m), 1.30(6H, d, J= 6.9Hz).
【0166】
参考例 37
6−アミノ−9−ベンジル−2−(n−ブチルチオ)−8−プリノール
【化55】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(n−ブチルチオ)プリン23mg(0.059mmol)の濃塩酸10ml溶液を5時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を14mg得た(99%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.05(1H, br s), 7.30(5H, m), 6.50(2H, br s), 4.88(2H, s), 3.00(2H, t, J= 7.0Hz), 1.58(2H, m), 1.35(2H, m), 0.86(3H, t, J= 7.2Hz).
【0167】
参考例 38
6−アミノ−9−ベンジル−2−( iso −ブチルチオ)−8−プリノール
【化56】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(iso−ブチルチオ)プリン21mg(0.053mmol)の濃塩酸20ml溶液を5時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を16mg得た(91%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.10(1H, s), 7.26-7.35(5H, m), 6.51(2H, br s), 4.87(2H, s), 2.93(2H, d, J= 6.6Hz), 1.83(1H, m), 0.93(6H, d, J= 6.6Hz).
【0168】
参考例 39
6−アミノ−9−ベンジル−2−( sec −ブチルチオ)−8−プリノール
【化57】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(sec−ブチルチオ)プリン39mg(0.092mmol)の濃塩酸20ml溶液を2時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を12mg得た(40%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.09(1H, br s), 7.24-7.35(5H, m), 6.50(2H, br s), 4.87(2H, s), 3.65(1H, m), 1.61(2H, m), 1.28(3H, d, J= 7.0Hz), 0.93(3H, t, J= 7.3Hz).
【0169】
参考例 40
6−アミノ−9−ベンジル−2−(n−ペンチルチオ)−8−プリノール
【化58】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(n−ペンチルチオ)プリン39mg(0.096mmol)の濃塩酸35ml溶液を2.5時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を30mg得た(91%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.05(1H, br s), 7.30(5H, m), 6.50(2H, br s), 4.88(2H, s), 2.99(2H, t, J= 7.3Hz), 1.59(2H, m), 1.30(4H, m), 0.84(3H, t, J= 7.3Hz).
【0170】
参考例 41
6−アミノ−9−ベンジル−2−(3−メチルブチルチオ)−8−プリノール
【化59】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(3−メチルブチルチオ)プリン11mg(0.027mmol)の濃塩酸20ml溶液を3時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を7mg得た(75%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.10(1H, br s), 7.30(5H, m), 6.50(2H, br s), 4.88(2H, s), 3.00(2H, t, J= 7.6Hz), 1.63(1H, m), 1.51(2H, m), 0.86(6H, t, J= 6.2Hz).
【0171】
参考例 42
6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−メチルブチルチオ)−8−プリノール
【化60】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(2−メチルブチルチオ)プリン29mg(0.071mmol)の濃塩酸20ml溶液を3時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を6mg得た(25%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.08(1H, s), 7.30(5H, m), 6.50(2H, br s), 4.88(2H, s), 3.08(1H, q, J= 6.6Hz), 2.86(1H, m), 1.62(1H, m), 1.43(1H, m), 1.15(1H, m), 0.91(3H, d, J= 6.6Hz), 0.86(3H, t, J= 6.2Hz).
【0172】
参考例 43
6−アミノ−9−ベンジル−2−シクロヘキシルチオ−8−プリノール
【化61】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−シクロヘキシルチオプリン20mg(0.048mmol)の濃塩酸10ml溶液を6時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を12mg得た(70%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.09(1H, br s), 7.31(5H, m), 6.49(2H, br s), 4.87(2H, s), 3.62(1H, m), 2.00(2H, m), 1.68(2H, m), 1.62-1.56(1H, m), 1.35(5H, m).
【0173】
参考例 44
6−アミノ−9−ベンジル−2−フェニルチオ−8−プリノール
【化62】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−フェニルチオプリン31mg(0.075mmol)の濃塩酸20ml溶液を12時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を11mg得た(42%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:9.50(1H, br s), 7.55(2H, m), 7.46(3H, m), 7.28(3H, m), 7.13(2H, m), 6.55(2H, br s), 4.67(2H, s).
【0174】
参考例 45
6−アミノ−9−ベンジル−2−(p−トリルチオ)−8−プリノール
【化63】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(p−トリルチオ)プリン15mg(0.035mmol)の濃塩酸20ml溶液を7.5時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物5mgを得た(39%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:7.44(2H, d, J= 7.9Hz), 7.27(5H, m), 7.13(2H、 m), 6.51(2H, br s), 4.67(2H, s), 2.35(3H, s).
【0175】
参考例 46
6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−ナフチルチオ)−8−プリノール
【化64】
6−アミノ−9−ベンジル−8−ブロモ−2−(2−ナフチルチオ)プリン33mg(0.043mmol)の濃塩酸20mlとジメチルスルホキシド(DMSO)7mlの混合液を6時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗した。この粗製物を薄層クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を6mg得た(35%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.14(1H, br s), 8.30(1H, d, J= 8.6Hz), 7.98-8.07(2H, m), 7.67-7.77(3H, m), 7.12-7.20(3H, m), 6.69(2H, d, J= 6 .9Hz), 6.59(2H, br s), 4.58(2H, s).
【0176】
参考例 47
6−アミノ−9−ベンジル−2−ベンジルチオ−8−プリノール
【化65】
6−アミノ−9−ベンジル−2−ベンジルチオ−8−ブロモプリン18mg(0.042mmol)の濃塩酸10ml溶液を9時間、加熱還流した。反応液を28%アンモニア水で塩基性とし、析出物をろ取し、水洗し、乾燥し、標題化合物を8mg得た(52%)。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:10.12(1H, br s), 7.19-7.34(10H, m), 6.58(2H, br s), 4.91(2H, s), 4.29(2H, s).
【0177】
実施例 1
6−アミノ−9−ベンジル−2− (n −ブチルスルフィニル ) −8−プリノール
【化66】
6−アミノ−9−ベンジル−2−(n−ブチルチオ)−8−プリノール50mg(0.152mmol)の塩化メチレン25ml溶液にm−クロロ過安息香酸26mg(0.152mmol)を加え、1時間室温で攪拌した。反応液の溶媒を減圧で留去した後、残渣をジエチルエーテルに懸濁し、固体をろ取した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマト精製(5%メタノール/クロロホルム)し、標題化合物を18mg得た(34%)。
1H-NMR(DMSO-d6) δ: 10.52(1H, br s), 7.29(5H, m), 6.96(2H, s), 4.95(2H, s), 3.02-2.84(2H, m), 1.63-1.55(1H, m), 1.38-1.25(3H, m), 0.83 (3H, t, J= 7.1Hz).
【0178】
実施例 2
インターフェロン生合成誘導活性
1.実験方法
1)実験動物
C3H/HeJ系マウスの雄性(5−8週齢)を使用(日本クレア(株)より入手)。
2)試薬
MEM(阪大微研)、FCS(GIBCO社製またはfiltron社製)、DMSO(ナカライテスク)
3)被験化合物
被験化合物をそれぞれ1mg程度、正確に秤量し、DMSOで溶解し、被験化合物の1または10mMの溶液を作成する。この溶液をさらに培地(MEM+10%FCS)で500倍に希釈してサンプル液として使用した。
4)脾細胞および培養上清の調製
マウス2〜3匹を1週間予備飼育した後、脾臓を摘出した。PBS(−)溶液中で、脾臓よりピペッテイングにより、均一な細胞浮遊液を調製した。この細胞浮遊液を遠心し(1200rpm, 5min., 4℃)、上清を除去した。氷冷0.2%食塩水4mlを加えて素早く懸濁させ、30秒後に氷冷1.6%食塩水4mlを加えて遠心し、上清を除去した。PBS(−)溶液10mlを加えて懸濁し、遠心後上清を除去した。培地(MEM+10%FCS)10mlを加えて懸濁し、遠心後上清を除去した。さらに、培地5mlで懸濁させ、細胞数を調整した(トリパンブルー染色、2×106cells/ml)。得られた細胞調整液を24ウェルプレートに注入(0.5ml/well)した後、それぞれにサンプル液0.5ml/wellを加えて、インキュベート(37℃、5%炭酸ガス)を24時間行った。培養上清をろ過(0.22μm)し、バイオアッセイサンプルとして、−20℃で保存した。
5)培養上清中のインターフェロン−αの定量
単層培養したL細胞(大日本製薬(株))をトリプシン処理し、直ちに培地を加え、ピペッテングにより、細胞懸濁液を調整した(4×105cell/ml)。96ウェルプレート(住友ベークライト社製)の全ウェルに細胞液を100μlずつ注入し、約6時間インキュベートした(37℃、5%炭酸ガス)。
希釈プレートで段階希釈された標準マウスIFN(Lee Bio Molec.Res.社製)と上記バイオアッセイサンプルをアッセイプレートに50μlずつ添加した。なお、未感染細胞対照群およびウイルス感染対照群には、培地のみ50μlを添加した。
約18時間インキュベートした後、アッセイプレートの培養液を除去した。希釈されたウシ水泡性口内炎ウイルス液(家畜衛生試験所より分与のウイルスをBHK細胞でクローニング(3.7×108PFU/ml)し、その原液を300倍に希釈する)をウイルス未感染対照群を除く全てのウエルに100μlずつ添加した。ウイルス未感染対照群には培地のみ100μl添加した。
約48時間インキュベート後、アッセイプレート上のウイルス液を吸引除去した。全ウェルに染色液(ニュートラルレッド)を50μlずつ添加し、45分間インキュベートした。染色液を吸引除去し、PBS(−)でウェル内を洗浄した。
PBS(−)の除去後、UVランプを10時間照射し、ウイルスを不活性化する。0.1MNaH2PO4と99.5%エタノールの1:1混合液を100μlずつ各ウェルに添加し、プレートミキサーで約5分間攪拌した。その後、プレートリーダーで540nmの吸光度を測定した。
6)測定結果
結果を表7に示す。本発明化合物はインターフェロンの生合成誘導活性を有することが明らかとなった。
【表212】
【0179】
実施例 3
マウスリンパ節細胞からのサイトカイン産生に対する作用
<実験方法>
1.動物
BALB/cマウスは日本チャールスリバー(横浜)より購入し、8週令の雌を使用する。
2.培地
RPMI1640培地「ダイゴ」(日本製薬(東京))に56℃、30分にて非働化した牛胎児血清(Fetal Bovine Serum, Characterized, Code No.A-1115-L, HyClone Lab., Logan, Utah)を10%、2-メルカプトエタノール(Sigma, St Louis, MO, Code No.M-6250)を50μMとなるように添加して使用する。
3.薬剤
化合物はジメチルスルホキシド(ナカライテスク(京都)Code No. 11J)にて、100mMとなるように溶解し、培地により最終濃度まで希釈する。
4.感作およびリンパ節細胞調製
KLH 0.2mgをフロイント完全アジュバント(Difco Lab., Detroit, Michigan, Code No.3113-60-5)とともにマウス足蹠皮下に注射する(0.1ml)。10日後に膝窩リンパ節を摘出し、細胞浮遊液を調製する。
5.抗原刺激によるサイトカイン産生
リンパ節細胞浮遊液(5 x106 cells/ml)にKLH(0.1mg/ml)および薬剤を添加し、37℃、5%CO2存在下で4日間培養(Corning 25850, 0.15ml/well)後、上清中に産生されるサイトカインを特異的なELISA法により定量する。
代表的なTh2タイプサイトカインとしてインターロイキン4(IL-4)及びインターロイキン5(IL-5)を、代表的なTh1タイプサイトカインとしてインターフェロンγ(IFN-γ)を定量する。
【0180】
6.ELISA法
IL-4の定量は、以下に示すELISA法にて行う。1次抗体として、ラット抗マウスIL-4抗体(Pharmingen, San Diego, CA, Code No.18031D, 0.5mg/ml)を炭酸緩衝液にて250倍希釈し、50μl/wellずつ96ウェルプレート(Falcon 3912, Becton Dickinson and company, Franklin Lakes, NJ)にまき、一晩4℃にてコートする。その後、プレートは、3%BSAを含むPBS(-)にてブロッキングする(200μl/well)。プレートをリンスし、乾燥後、使用時まで−20℃にて保存する。培養上清を50μl/wellずつまき、室温にて4時間インキュベートした。検量線作成のため、リコンビナントマウスIL-4(Pharmingen, Code No.19231W)を使用する。プレートをリンスしたのち、二次抗体としてビオチン標識ラット抗マウスIL-4抗体(Pharmingen, Code No.18042D, 0.5mg/ml)を0.1%BSAを含むPBS(-)にて500倍希釈したものを加え(100μl/well)、室温にて1時間インキュベートした。結合した二次抗体は、ストレプトアビジンアルカリフォスファターゼ(Kirkegaard&Perry Lab., Gaithersburg, MD, Code No.15-30-00)(0.25mg/ml, 100ml/well)により検出する。37℃で、1時間インキュベートし、プレートをリンスし、PNPP基質(p-ニトロフェニルリン酸ニナトリウム、ナカライテスク)(1mg/ml, 100ml/well)を加えて発色させる。測定にはマイクロプレートリーダー(MTP-120 Microplatereader, Corona Electric)を用いる(波長415nm)。
IFN-γの定量には、1次抗体としてラット抗マウスIFN-γ抗体(Pharmingen, San Diego, CA, Code No.18181D, 0.5mg/ml)、二次抗体としてビオチン標識ラット抗マウスIFN-γ抗体(Pharmingen, Code No.18112D, 0.5mg/ml)を用いて同様の方法で行う。検量線作成のため、リコンビナントマウスIFN-γ(Pharmingen, Code No.19301U)を使用する。
IL-5の定量には、1次抗体としてラット抗マウスIL-5抗体(Pharmingen, San Diego, CA, Code No.18051D, 0.5mg/ml)、二次抗体としてビオチン標識ラット抗マウスIL-5抗体(Pharmingen, Code No.18062D, 0.5mg/ml)を用いて同様の方法で行う。検量線作成のため、リコンビナントマウスIL-5(Pharmingen, Code No.19241W)を使用する。実験は、triplicateで行い、平均値を求める。
【0181】
【発明の効果】
本発明により、本発明化合物を有効成分とするインターフェロン誘導剤が提供される。本発明のインターフェロン誘導剤は、インターフェロンの生合成を誘導し、または活性化することから、インターフェロンの生物学的作用、即ち、抗ウイルス作用、細胞増殖抑制作用、免疫調節作用等の種々の作用に基づく治療剤として有用であり例えば、B型およびC型肝炎等のウイルス性疾患治療剤、抗ガン剤あるいは免疫疾患治療剤として有用である。
Claims (10)
- 一般式(2)
R2は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数3〜7のシクロアルキル基、炭素数4〜10のシクロアルキルアルキル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜10のアルキル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数3〜7のシクロアルキル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数4〜10のシクロアルキルアルキル基(この群の置換基は、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルカノイル基、炭素数7〜11のアロイル基、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、アミノ基、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアルキルアミノ基、同一または異なった2個の炭素数1〜6のアルキル基で置換されたジアルキルアミノ基、カルバモイル基、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアルキルカルバモイル基、同一または異なった炭素数1〜6のアルキル基で置換されたジアルキルカルバモイル基、炭素数1〜6アルカノイルアミノ基、炭素数7〜11のアロイルアミノ基、ハロゲン原子、窒素原子を1〜2個および酸素原子0〜1個を含む脂環式複素環基から選択される);炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数5〜8のシクロアルケニル基、炭素数6〜10のシクロアルケニルアルキル基、一つまたは複数個の置換基で置換された炭素数2〜10のアルケニル基、一つまたは複数個の置換基で置換された炭素数5〜8のシクロアルケニル基、一つまたは複数個の置換基で置換された炭素数6〜10のシクロアルケニルアルキル基(この群の置換基は、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルカノイル基、炭素数7〜11のアロイル基、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、アミノ基、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアルキルアミノ基、同一または異なった2個の炭素数1〜6のアルキル基で置換されたジアルキルアミノ基、ハロゲン原子及び窒素原子を1〜2個および酸素原子0〜1個を含む脂環式複素環基から選択される);炭素数2〜10のアルキニル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数2〜10のアルキニル基(当該置換基は、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルカノイル基、炭素数7〜11のアロイル基、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、アミノ基、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアルキルアミノ基、同一または異なった2個の炭素数1〜6のアルキル基で置換されたジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、窒素原子を1〜2個および酸素原子0〜1を含む脂環式複素環基から選択される);フェニル基、ナフチル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換されたフェニル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換されたナフチル基、ベンジル基、フェネチル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換されたベンジル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換されたフェネチル基、ヘテロ原子を少なくとも1個含む、窒素原子が0〜3個および酸素原子が0〜1個または硫黄原子が0〜1個を含む単環式の飽和複素環基又は単環式もしくは縮環式の不飽和複素環基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された前記複素環基(この群の置換基は、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルカノイル基、炭素数7〜11のアロイル基、カルボキシ基、炭素数2〜11のアルコキシカルボニル基、アミノ基、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアルキルアミノ基、同一あるいは 異なった2つの炭素数1〜6のアルキル基で置換されたジアルキルアミノ基、カルバモイル基、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアルキルカルバモイル基、同一あるいは異なった2つの炭素数1〜6のアルキル基で置換されたジアルキルカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基から選択される)を表し、
R3は水素原子を表し、
Y1 及びY 2 は共に又は独立して、水素原子、水酸基、炭素数1〜6のアルキル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルカノイル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜6のアルカノイル基、炭素数7〜11のアロイル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数7〜11のアロイル基、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、アミノ基、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアルキルアミノ基、同一または異なった炭素数1〜6のアルキル基で置換されたジアルキルアミノ基、カルバモイル基、炭素数1〜6のアルキル基で置換されたアルキルカルバモイル基、同一または異なった炭素数1〜6のアルキル基で置換されたジアルキルカルバモイル基、ハロゲン原子、ニトロ基またはシアノ基を表し、前記置換基は、水酸基、炭素数1〜6のアルコキシ基、カルボキシ基、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、ハロゲン原子から選択される。)
で表される複素環化合物またはその医薬的に許容される塩。 - R2が炭素数1〜10のアルキル基又は一つもしくは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜10のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、ベンジル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換されたフェニル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換されたナフチル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換されたベンジル基であり、Y1 及びY 2 が共に又は独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルカノイル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜6のアルキル基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜6のアルコキシ基、一つまたは同一あるいは異なった複数個の置換基で置換された炭素数1〜6のアルカノイル基である請求項1記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩。
- R2が炭素数1〜10のアルキル基、フェニル基又はベンジル基である、請求項2に記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩。
- Y1 及びY 2 が共に又は独立して水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基又は炭素数1〜6のアルカノイル基である請求項1〜3のいずれかに記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩。
- −X−が−SO−である請求項3または4に記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩。
- 請求項5に記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分とする医薬組成物。
- 請求項5に記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分とするインターフェロン誘導剤。
- 請求項5に記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分とする抗ウイルス剤。
- 請求項5に記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分とする抗癌剤。
- 請求項5に記載の複素環化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分とする免疫疾患治療剤。
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