JP4186486B2 - 色調を付与可能な単色プリンタ、および画像処理装置 - Google Patents

色調を付与可能な単色プリンタ、および画像処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高画質の単色画像を表示する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷媒体上に各色インクによるインクドットを形成してカラー画像を表示可能なカラープリンタが広く使用されている。これらカラープリンタにおいては高画質化の要請に応えるべく種々の技術が開発され、今日ではきわめて高画質のカラー画像を印刷することが可能となっている。
【0003】
一方、モノクロ画像は、色相に関する情報は含まれていないものの、カラー画像に比べて濃度分解能が高く、その意味では表現力に富んでいることから、カラープリンタの高画質化が進んだ今日においても依然として使用されている。また、モノクロ画像は、古い写真を連想させるなどして、独特の雰囲気を持った画像を表現することが可能であるため、カラー画像を敢えてモノクロ画像に変換して印刷することも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したようにカラープリンタの高画質化が進んだ今日では、従来の単色プリンタで得られる画像は、カラープリンタで得られる印刷画像に比べて画質が相対的に見劣りするものとなっていた。
【0005】
この発明は従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、より高画質なモノクロ画像を表現可能な技術の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の印刷装置は、次の構成を採用した。すなわち、
インクドットを形成して単色画像を印刷する印刷装置において、
互いに組み合わせて無彩色を表現可能な一組の三原色の有彩色の中の、1の有彩色のインクと黒色のインクとからなる第1のインクを収容した第1のカートリッジと、
前記一組の有彩色の中から前記1の有彩色を除いた残余の有彩色インクを含有した第2のインクを収容した第2のカートリッジと、
前記第1のインクのドットを形成する黒色ドット形成手段と、
前記第1のインクのドットに混在させて、前記残余の有彩色インクを含有した前記第2のインクのドットを形成し、全体としてモノクロの画像を前記黒色ドット形成手段とともに形成する有彩色ドット形成手段と
を備えることを特徴とする。
【0007】
かかる印刷装置においては、互いに組み合わせて無彩色を表現可能な一組の三原色の有彩色の中の、1の有彩色のインクと黒色のインクとからなる第1のインク(以下、色相が1の有彩色に偏った黒色インクという)を収容した第1のカートリッジを備えており、該黒色インクのドットを形成することで、該有彩色の色調が付与された高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となる。また、かかる印刷装置は、前記一組の有彩色の中から前記1の有彩色を除いた残余の有彩色インクを含有した第2のインクを収容した第2のカートリッジとを備えており、この第2のインク(以下、有彩色インクという)を黒色インクと組み合わせて用いることで、全体としてモノクロの画像を形成する。換言すれば、黒色インクの色相が偏っている色彩と該有彩色インクの色彩とは、互いに組み合わせることで無彩色を表現可能な関係となっている。従って、黒色インクのドットと有彩色インクのドットとを適切な割合で混在させて形成することで、色調の付与されていないモノクロ画像を印刷することができる。
【0008】
かかる印刷装置においては、前記黒色インクの色相を、互いに組み合わせて無彩色を表現可能な一組の有彩色の中で、最も明度の低い有彩色に偏らせておくこととしても良い。
【0009】
明度の低い(暗い)色彩のインクは、明度の高い(明るい)色彩のインクに比べて、ドットが目立ち易い傾向にあるが、黒色インクの色相をこのような目立ち易い色彩に偏らせておけば、有彩色インクとしては、比較的ドットの目立ち難い色彩のインクとすることが可能となり、それだけドットの目立たない高画質のモノクロ画像を印刷することができるので好適である。
【0010】
また、かかる印刷装置においては、前記有彩色インクの色彩を、互いに補色の関係にある一対の有彩色の中の一方とするとともに、前記黒色インクの色相を、該一対の有彩色の中の他方の色彩に偏らせておくこととしても良い。
【0011】
このように、互いに補色の関係にある一対の有彩色は、互いに組み合わせることで無彩色を表現可能である。従って、このような黒色インクのドットと有彩色インクのドットとを、適切な割合で形成することで、色調の付与されていないモノクロ画像を印刷することができる。また、黒色インクのドットと有彩色インクのドットの形成割合を変更することによって、所望の色調の付与された高画質のモノクロ画像を印刷することも可能となるので好ましい。
【0012】
かかる印刷装置においては、有彩色のインクとしてセピア色のインクを備えることとして、黒色インクの色相をシアン色に偏らせておいても良い。黒色インクのドットに対して、セピアインクのドットを多めに形成すれば、セピア調のモノクロ画像を印刷することができる。逆に、黒色インクのドットを多めに形成すれば、いわゆるクール調のモノクロ画像を印刷することができる。セピア調もクール調も、いずれもモノクロ画像にしばしば付与される色調であり、従って、このような色調を簡便に付与することが可能となるので好ましい。
【0013】
また、本発明の印刷装置においては、黒色インクの色相を、三原色といわれる3つの原色の中の1原色に偏らせておき、有彩色インクとして、他の2つの原色を呈するインクをそれぞれ備えることとしても良い。
【0014】
これら黒色インクのドットと、それぞれの有彩色インクのドットとを適切な割合で形成することで、種々の色調の付与された高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となる。また、三原色は互いに組み合わせて無彩色を表現することが可能であることから、これらインクのドットを適切な割合で形成すれば、色調の付与されていないモノクロ画像を印刷することも可能である。
【0015】
特に、黒色インクの色相をシアン色に偏らせておき、有彩色インクとして、マゼンタ色のインクとイエロ色のインクとを備えることとしても良い。このようなインクを用いれば、各色インクドットの形成割合を適切に調整することで、所望の色調の付与された高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となるので好適である。また、シアン色のドットは比較的目立ち易いドットであることから、黒色インクの色相をシアン色に偏らせておけば、ドットの目立ち易いシアンインクのドットを形成する必要がなく、それだけ高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となるので好ましい。
【0016】
上述の印刷装置においては、前記黒色インクよりも濃度が薄く、かつ色相が略同一の淡黒色インクを設けておき、前記黒色インクのドットあるいは前記淡黒色インクのドットの少なくともいずれかに混在させて、前記残余の有彩色インクのドットを形成することとしても良い。
【0017】
前記淡黒色インクのドットは、黒色インクのドットよりも細かな階調を表現することが可能であり、また、黒色インクのドットよりもドットが目立ち難い傾向にある。従って、該淡黒色インクのドットと黒色インクのドットとを適切に使い分けることにより、画像データの階調を正確に表現しつつ、ドットの目立たない高画質の画像を印刷することが可能となる。
【0018】
このような淡黒色インクのドットを形成可能な印刷装置においては、淡黒色インクのドットを第1の淡黒色ドット形成手段と第2の淡黒色ドット形成手段とに分割して形成することとしても良い。
【0019】
こうして、淡黒色インクの一部ドットを第1の淡黒色ドット形成手段を用いて形成し、残余のドットを第2の淡黒色ドット形成手段を用いて形成すれば、一方の淡黒色ドット形成手段でドットの形成位置にズレが生じた場合でも、他方の淡黒色ドット形成手段でこれを補うことにより、画質の悪化を抑制することが可能となるので好ましい。
【0020】
また、上述した各種印刷装置は、色相が偏った黒色インクと、該黒色インクに対して所定の関係にある有彩色インクと、を用いて画像を印刷することを、1つの特徴としていることに着目すれば、本発明は、このような印刷装置に供給するためのインク収容体として把握することも可能である。すなわち、こうした本発明のインク収容体は、
インクを用いて単色画像を形成する印刷装置に、該インクを供給するインク収容体であって、
互いに組み合わせて無彩色を表現可能な一組の有彩色の中の、1の有彩色のインクと黒色のインクとからなる第1のインクを収容した第1のインク収容部と、
前記一組の有彩色の中から前記1の有彩色を除いた残余の有彩色のインクを含有した第2のインクを収容した第2のインク収容部と
を備えることを要旨とする。
【0021】
こうしたインク収容体を使用すれば、印刷装置にインクを簡便に供給して、高画質な単色画像を得ることが可能となる。
【0022】
こうしたインク収容体は、前記有彩色インクよりも前記黒色インクを多量に収容可能なインク収容体とすることもできる。
【0023】
上述した印刷装置では、有彩色インクは黒色インクと比較して補助的に使用されることが多く、従って、有彩色インクよりも黒色インクの方が多量のインクを使用するものと考えられる。このことから、有彩色インクよりも多量の黒色インクを主要可能としておけば、黒色インクだけを早く使い切ってしまうことがないので好ましい。
【0024】
また、こうしたインク収容体は、黒色インクと色相が略同一で濃度の薄い淡黒色インクを収容可能としてもよい。
【0025】
淡黒色インクによるドットは黒色インクによるドットよりもドットが目立ち難く、細かな階調を表現可能である。従って、インク収容体に、前記黒色インクおよび前記有彩色インクに加えて、このような淡黒色インクを収容し、かかるインク収容体を印刷装置に装着すれば、高画質な単色画像を簡便に印刷することが可能となって好ましい。
【0026】
従来技術についての前述した課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の画像処理装置は、次の構成を採用した。すなわち、
画像データを、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換する画像処理装置において、
互いに組み合わせて無彩色を表現可能な一組の三原色の有彩色の中の、1の有彩色のインクと黒色のインクとからなる第1のインクによる黒色ドットについて、前記画像データから得られる画像の明度に従い、ドットの形成有無を判断する第1のドット形成判断手段と、
前記一組の有彩色の中から前記1の有彩色を除いた残余の有彩色インクを含有した第2のインクによるドットについて、前記画像データに付与するモノクロの色調に従い、前記黒色ドットに混在させて全体としてモノクロの画像を形成するドットの形成有無を判断する第2のドット形成判断手段と
を備えることを特徴とする。
【0028】
かかる画像処理装置においては、画像データを、前記色相の偏った黒色ドットおよび、前記有彩色ドットについてのドット形成有無による表現形式のデータに変換する。ここで、黒色ドットとしては、前記有彩色ドットと組み合わせることで無彩色を表現可能な色彩に、色相の偏ったドットが想定されている。画像データを、このような黒色ドットと、前記有彩色ドットとのドット形成有無による表現形式のデータに変換する。こうして得られたデータに従って、黒色ドットおよび有彩色のドットを印刷媒体上に形成すれば、所望の色調の付与された高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となる。
【0029】
かかる画像処理装置においては、画像の色調を設定する手段を設けることとして、該設定された色調に基づいて、前記画像データを変換するものとしても良い。設定された色調に応じて、前記黒色のドットと有彩色のドットとが適切な割合で形成された表現形式のデータに変換し、得られたデータに基づいて印刷媒体上にドットを形成すれば、所望の色調の付与された高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となるので好適である。
【0030】
あるいは、かかる画像処理装置においては、画像データを次のような淡黒色ドットについてのドット形成有無による表現形式のデータに変換することとしても良い。ここで、淡黒色ドットとは、前記黒色ドットよりも濃度が薄く、かつ色相が略同一のドットである。
【0031】
前記淡黒色ドットは、黒色ドットよりも細かな階調を表現することが可能であり、また、黒色ドットよりもドットが目立ち難い傾向にある。従って、画像データに応じて、該淡黒色ドットと黒色ドットとを適切に使い分けながらドット形成有無を判断し、得られたデータに基づいて印刷媒体上にドットを形成してやれば、画像データの階調を正確に表現しつつ、ドットの目立たない高画質の画像を印刷することが可能となる。
【0032】
また、本発明の画像処理方法は、所定の機能を実現するプログラムをコンピュータに組み込むことで、コンピュータを用いて行うことも可能である。従って、本発明は次のような態様も含んでいる。すなわち、本発明の画像処理方法に対応する記録媒体は、
画像データを、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換するプログラムをコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体において、
互いに組み合わせて無彩色を表現可能な一組の有彩色の中の、1の有彩色に色相が偏った黒色ドットについて、前記画像データに基づきドットの形成有無を判断する機能と、
前記一組の有彩色の中から前記1の有彩色を除いた残余の有彩色のドットについて、前記画像データに基づきドットの形成有無を判断する機能と
を実現することを特徴とするプログラムを記録した記録媒体として把握することができる。
【0033】
同様に、本発明の画像処理方法に対するプログラムは、
画像データを、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換するプログラムにおいて、
互いに組み合わせて無彩色を表現可能な一組の有彩色の中の、1の有彩色に色相が偏った黒色ドットについて、前記画像データに基づきドットの形成有無を判断する機能と、
前記一組の有彩色の中から前記1の有彩色を除いた残余の有彩色のドットについて、前記画像データに基づきドットの形成有無を判断する機能と
を実現することを特徴とするプログラムとして把握することができる。
【0034】
これらプログラムをコンピュータに読み込ませ、得られた画像データに基づいて各種ドットを形成することで、高画質のモノクロ画像を表現することが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の作用・効果をより明確に説明するために、以下では、本発明の実施の形態を次のような順序に従って説明する。
A.第1実施例:
A−1.装置構成:
A−2.画像処理:
A−3.変換テーブルの設定方法:
B.第2実施例:
B−1.装置構成:
B−2.画像処理:
【0036】
A.第1実施例:
A−1.装置構成:
図1は、本発明に関わる印刷装置および画像処理装置からなる印刷システムの構成を示す説明図である。図示するように、この印刷システムは、コンピュータ80にプリンタ20が接続された構成となっており、コンピュータ80に所定のプログラムがロードされて実行されると、コンピュータ80とプリンタ20とが全体として一体の印刷システムとして機能する。印刷しようとする画像は、コンピュータ80上で各種のアプリケーションプログラム91によって作成された画像が使用される。また、コンピュータ80に接続されたスキャナ21を用いて取り込んだ画像や、あるいはデジタルカメラ(DSC)28で撮影した画像をメモリカード27を経由して取り込んで使用することも可能である。これらの画像のデータORGは、コンピュータ80内のCPU81によって、プリンタ20が印刷可能な画像データに変換され、印刷データFNLとしてプリンタ20に出力される。プリンタ20が、この印刷データFNLに従って、印刷用紙上にインクドットの形成を制御すると、最終的に、印刷用紙上に画像が印刷される。
【0037】
コンピュータ80は、各種の演算処理を実行するCPU81や、各種のプログラムを記憶しておくROM82,データを一時的に記憶するRAM83、ハードディスク26等から構成されている。また、SIO88をモデム24を経由して公衆電話回線PNTに接続すれば、外部のネットワーク上にあるサーバSVから必要なデータやプログラムをハードディスク26にダウンロードすることが可能となる。
【0038】
プリンタ20は、濃度の異なる複数の無彩色インクを備え、これら無彩色インクのドットを形成することで、印刷用紙上に高画質のモノクロ画像を印刷するプリンタである。本実施例のプリンタ20では、無彩色インクの他に少なくとも1つの有彩色インクを備えており、後述するように、無彩色インクのドットに加えて有彩色インクのドットを形成することによって、更に高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となっている。
【0039】
また、プリンタ20は、ピエゾ素子を用いてインクを吐出することによって印刷用紙上にインクドットを形成する方式を採用している。尚、本実施例で使用したプリンタ20では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出する方式を採用しているが、他の方式によりインクを吐出するノズルユニットを備えたプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によってインクを吐出する方式のプリンタに適用するものとしてもよい。また、インクを吐出する代わりに、熱転写などの現象を利用して、印刷用紙上にインクドットを形成する方式のプリンタであっても構わない。
【0040】
図2は、本実施例の画像処理装置の機能を実現するための、コンピュータ80のソフトウェアの構成を概念的に示すブロック図である。コンピュータ80においては、すべてのアプリケーションプログラム91はオペレーティングシステムの下で動作する。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ90やプリンタドライバ92が組み込まれていて、各アプリケーションプログラム91から出力される画像データは、ビデオドライバ90で所定の信号変換が行われた後、モニタ23で表示される。
【0041】
また、アプリケーションプログラム91が印刷命令を発すると、コンピュータ80のプリンタドライバ92は、アプリケーションプログラム91から画像データを受け取って所定の画像処理を行い、プリンタが印刷可能な印刷データFNLに変換した後、変換した印刷データFNLをプリンタ20に出力する。画像処理の内容については後述する。
【0042】
図3は、本実施例のプリンタ20の概略構成を示す説明図である。このプリンタ20は、図示するように、キャリッジ40に搭載された印字ヘッド41を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、このキャリッジ40をキャリッジモータ30によってプラテン36の軸方向に往復動させる機構と、紙送りモータ35によって印刷用紙Pを搬送する機構と、制御回路60とから構成されている。
【0043】
キャリッジ40をプラテン36の軸方向に往復動させる機構は、プラテン36の軸と並行に架設されたキャリッジ40を摺動可能に保持する摺動軸33と、キャリッジモータ30との間に無端の駆動ベルト31を張設するプーリ32と、キャリッジ40の原点位置を検出する位置検出センサ34等から構成されている。
【0044】
印刷用紙Pを搬送する機構は、プラテン36と、プラテン36を回転させる紙送りモータ35と、図示しない給紙補助ローラと、紙送りモータ35の回転をプラテン36および給紙補助ローラに伝えるギヤトレイン(図示省略)とから構成されている。印刷用紙Pは、プラテン36と給紙補助ローラの間に挟み込まれるようにセットされ、プラテン36の回転角度に応じて所定量だけ送られる。
【0045】
制御回路60は、CPU61とROM62とRAM63等から構成されており、プリンタ20の各種機構を制御する。すなわち、制御回路60は、キャリッジモータ30と紙送りモータ35の動作を制御することによってキャリッジ40の主走査と副走査とを制御するとともに、コンピュータ80から供給される画像データFNLに基づいて、各ノズルでのインク滴の吐出を制御している。この結果、印刷用紙上の適切な位置にインクドットが形成される。
【0046】
キャリッジ40には、複数の無彩色インクを搭載するインクカートリッジ42と、有彩色インクを搭載するインクカートリッジ43とが装着されている。無彩色インクを搭載するインクカートリッジ42には、濃度の異なる5種類の黒色インクが搭載されている。ここでは、これら濃度の異なる黒色インクを区別するために、もっとも濃度の高い黒色インクをK1インクとし、K2インク,K3インク,K4インク,K5インクの順に濃度が薄くなっていくものとする。有彩色インクを搭載するインクカートリッジ43には、セピアインクが搭載されている。以下では場合によって、セピアインクをSインクと略称することがあるものとする。
【0047】
図4は、インクカートリッジ42,43に搭載されているインク成分の一例を示した説明図である。図4に示すように、各色のインクは蒸留水をベースとして、所望の色彩を付与するための各種染料あるいは顔料や、粘度調整用のジエチレングリコールなどが適量ずつ添加された混合溶液である。本実施例のK1,K2,K3,K4,K5インクはいずれも、黒色を呈するフードブラック2と、シアン色を呈する少量のダイレクトブルー199とが添加されており、これら染料の添加割合は、インクによらずほぼ同じ割合となっている。また、これら染料の添加量は、K1インクがもっとも多く、K2インクがこれに続き、K3インク,K4インク,K5インクの順で染料の添加量が少なくなっている。本実施例のK1インクないしK5インクでは、色成分であるダイレクトブルー199が添加されていることから、単純な黒色ではなく、若干シアン色がかった、いわゆるクール調と呼ばれる黒色のインクとなっている。
【0048】
S(セピア)インクには、アシッドレッド289とダイレクトイエロ86とが所定割合で添加されている。前述したように、本実施例のK1インクないしK5インクには若干の色成分が含まれているが、Sインクの色相は、これら各種Kインクに含まれる色成分と互いに補色の関係となっている。周知のように、補色とは互いに組み合わせることで無彩色を表現可能な色彩の関係である。Sインクは、K1インクないしK5インクに含まれる色成分と互いに補色の関係となるような色相となっているので、これらKインクに適量のSインクを組み合わせることで、Kインクに含まれている色成分を打ち消して無彩色の黒色を表現することが可能となっている。
【0049】
キャリッジ40にインクカートリッジ42,43を装着すると、カートリッジ内の各インクは図示しない導入管を通じて、各色毎のインク吐出用ヘッド44ないし49に供給される。各ヘッドに供給されたインクは、制御回路60の制御の下でインク吐出用ヘッド44ないし49から吐出される。
【0050】
図5は、プリンタ20に装着されるインクカートリッジ42,43の形態を示す説明図である。図5(a)に示すように、インクカートリッジ42には、濃度の異なる5種類の黒色インクK1ないしK5が収納されており、インクカートリッジ43には、セピアインクが収納されている。黒色インクのインクの収納量は、K5インクが最も多くなっている。これは、最も濃度の薄いK5インクが、ハイライト部において広範囲で使用され、最もインク消費量が多いからである。また、セピアインクは、プリンタ20に搭載されている唯一の有彩色インクであるが、セピアインクは単色画像に色相を付与するために補助的に使用されるインクであり、それほどインク消費量は多くはない。このことから、セピアインクのインク収容量はK5インクよりも少なくなっている。
【0051】
尚、プリンタ20では、黒色インクと有彩色インクとは別体のカートリッジに収納されているものとしたが、もちろん、これらインクを1つのカートリッジに収納することとしても良い。図5(b)には、こうした一体型のインクカートリッジを例示している。また、プリンタ20が他の有彩色インク(例えば、後述するように、有彩色インクとしてマゼンタ(M)インクとイエロ(Y)インクなど)によるドットを形成可能な場合は、インクカートリッジ43にこれら有彩色インクを収納することもできる。図5(c)は、有彩色インクとしてMインクおよびYインクを収納したインクカートリッジ43と、このインクカートリッジとともに装着される黒色インク用のインクカートリッジ42の形態を例示している。もちろん、図5(d)に示すように、これらインクを一体型のインクカートリッジに収納することとしても良い。
【0052】
図6は、インク吐出用ヘッド44ないし49におけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図である。図示するように、インク吐出用ヘッドの底面には、K1,K2,K3,K4,K5,Sの各色のインクを吐出する5組のノズル列が形成されており、1組のノズル列あたり48個のノズルNzが、一定のノズルピッチkで配列されている。
【0053】
以上のようなハードウェア構成を有するプリンタ20は、キャリッジモータ30を駆動することによって、各色のインク吐出用ヘッド44ないし48を印刷用紙Pに対して主走査方向に移動させ、また紙送りモータ35を駆動することによって、印刷用紙Pを副走査方向に移動させる。制御回路60の制御の下、キャリッジ40の主走査および副走査を繰り返しながら、適切なタイミングでノズルを駆動してインク滴を吐出することによって、プリンタ20は印刷用紙上にモノクロ画像を印刷している。
【0054】
A−2.画像処理:
図7は、本実施例の画像処理装置としてのコンピュータ80が、画像データに所定の画像処理を加えることにより、印刷データに変換する処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理は、コンピュータ80のオペレーティングシステムがプリンタドライバ92を起動することによって開始される。以下、図7に従って、本実施例の画像処理について簡単に説明する。
【0055】
プリンタドライバ92は、画像処理ルーチンを開始すると、先ず初めに、変換すべき画像データの読み込みを開始する(ステップS100)。本実施例のプリンタ20はモノクロ画像を印刷するプリンタであり、画像データはカラー画像データあるいは白黒画像データのいずれとすることもできるが、ここではRGBカラー画像データを読み込むものとして説明する。
【0056】
次いで、取り込んだ画像データの解像度を、プリンタ20が印刷するための解像度に変換する(ステップS102)。画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場合は、線形補間を行うことで隣接画像データ間に新たなデータを生成し、逆に印刷解像度よりも高い場合は、一定の割合でデータを間引くことによって画像データの解像度を印刷解像度に変換する。
【0057】
こうして解像度を変換したら、明度変換処理を開始する(ステップS104)。明度変換処理では、次のようにして、画像データを画像の明度を表す明度データに変換する。
【0058】
ステップS100で読み込んだRGBカラー画像データには、色彩に関する情報と明度に関する情報とが、R,G,B各色の階調データに分散して含まれている。そこで、先ず、これら各色の階調データに含まれている明度の情報を抽出して、画像データを、画像の明度を表す明度データに変換する。具体的には、R,G,B各色データの階調値を加算することにより、明度データを求めることができる。こうして得られた明度データは、値が大きくなるほど画像の明度が高い(明るい)ことを示しており、値が小さくなるほど画像の明度が低い(暗い)ことを示すデータとなっている。もちろん、明度情報の抽出は周知な他の方法を適用することも可能であり、例えば、R,G,Bの各色データの階調値に各色ごとに異なる重みをつけて加算することによって明度データを求めてもよい。尚、ステップS100において、白黒画像の画像データや、Lab形式で表現されたカラー画像データのように、明度が分離された画像データを読み込んでいる場合は、明度データに変換する処理は省略することができる。
【0059】
こうして明度変換処理を終了したらインク量データ生成処理を行う(ステップS106)。インク量データ生成処理とは、明度変換処理によって得られた明度データと、印刷しようとする色調の設定とに基づいて、明度データをK1インク,K2インク,K3インク,K4インク,K5インク,Sインクの各種インクについてのインク量に相当するデータを生成する処理である。印刷しようとする色調は、プリンタ20の操作者によって予め設定されている。すなわち、本実施例のプリンタ20は、無彩色のモノクロ画像に限らず、セピア調やクール調のモノクロ画像を印刷することが可能である。そこで、モノクロ画像にどのような色調を付与するかを、プリンタ20の操作者が予め設定しておくのである。
【0060】
図8は、コンピュータ80のモニタ23上からプリンタドライバ92に対して、印刷しようとする画像の色調を設定している様子を示す説明図である。図示されているように、プリンタドライバ92の色調設定画面を開くと、モノクロ画像に付与する色調を設定するボックスが表示される。ボックス中に表示されている矢印を適切な位置に移動することで、モノクロ画像に所望の色調を付与することができる。例えば、矢印を左端の位置に合わせると、モノクロ画像にはクール調のすなわち若干青みかがった色調が付与される。矢印の位置を右に動かしていくと、付与される色調は次第に薄くなっていき、「白黒」と表示されている位置に合わせると、全く色調の付与されていない完全な白黒画像が印刷される。更に矢印を右側に移動させていくと、次第にセピア色の色調が付与されて、セピア調のモノクロ画像が印刷されることになる。
【0061】
インク量データ生成処理(図7のステップS108)では、明度変換処理によって得られた明度データを、こうして予め設定しておいた色調に基づいて各種インクについてのインク量データに変換する。かかる処理は、変換テーブルを参照することによって迅速に行うことができる。
【0062】
図9は、インク量データ生成処理において参照される変換テーブルを概念的に示した説明図である。図示するように、変換テーブルは、色調の設定値を横軸に取り、明度データを縦軸に取って、両軸の張る平面を格子状に細分して、生成した各格子点の座標にデータを記憶した2次元の数表として表現することができる。ここで、色調の設定値「0」は付与する色調としてクール調が設定されていることを示し、設定値「255」はセピア調が設定されていることを示している。また、明度データ「0」とは画像が真っ黒である(最も暗い)ことを示し、明度データ「255」とは画像が真っ白である(最も明るい)ことを示している。このように、色調の設定値および明度データを両軸とする平面を細分して得られた各格子点には、K1インク,K2インク,K3インク,K4インク,K5インク,Sインクの各インクについてのインク量データが記憶されている。
【0063】
このように、適切なインク量データが記憶された変換テーブルを参照すれば、色調の設定値と明度データとに応じた各インクのインク量データを容易に求めることができる。すなわち、色調の設定値を予め定められた値に固定すると、変換テーブルから、明度データの値と各インクについての1組のインク量データとの対応関係が定まってくるので、この対応関係に基づいて、明度データに対する各インクのインク量データの値を迅速に求めることが可能である。このような変換テーブルの設定方法については後述する。
【0064】
変換テーブルを参照してインク量データを生成したら、続いて、階調数変換処理を開始する(ステップS108)。階調数変換処理とは次のような処理である。前述したように、各インクのインク量データは階調値0から255の256階調を有するデータであるが、実際には、印刷用紙上にドットを「形成する」か「形成しない」かのいずれかの状態しか取り得ない。そこで、256階調を有するインク量データを、ドットの形成有無に対応する2階調のデータに変換する必要がある。このように階調数変換処理とは、256階調のインク量データをドットの形成有無を示す画像データに変換する処理である。階調数変換処理を行う手法としては種々の方法が知られているが、本実施例では、誤差拡散法と呼ばれる手法を用いて階調数変換処理を行う。もちろん、他の周知の方法を用いても構わない。
【0065】
階調数変換処理に続いて、インターレース処理を行う(ステップS110)。インターレース処理とは、ドットの形成有無を表す形式に変換された画像データを、プリンタが実際にドットを形成する順番を考慮しながら、プリンタ20に転送すべき順序に並べ替える処理である。プリンタドライバは、インターレース処理を行って最終的に得られた画像データを、印刷データとしてプリンタ20に出力する(ステップS112)。プリンタ20は、印刷データに従って、各種のインクドットを印刷用紙上に形成する。その結果、画像データに対応したモノクロ画像が印刷用紙上に印刷される。
【0066】
A−3.変換テーブルの設定方法:
以下では、図9に示した変換テーブルの設定方法について説明する。図10は、格子点に設定すべき適切なインク量データを算出する方法を説明するためのブロック図である。インク量データの算出にあたっては、先ず初めに色成分量を算出する。前述したように、本実施例のプリンタ20は、モノクロ画像にセピア調あるいはクール調の色調を付与することが可能である。このような色調の付与された画像は、黒色成分に加えて、セピア調あるいはクール調いずれかの色成分を含んでいると考えることができる。また、画像が暗くなって黒色成分が増えていくと、それに伴って色成分の付与量も増やして行かなければ同じ色調を維持することができない。このことから、付与する色調の設定値、および画像の明度に応じて、適切な色成分量が決まることになる。本実施例のプリンタ20で付与可能な色調は、セピア調あるいはクール調のいずれかであるから、色成分量もセピア成分量かシアン成分量のいずれかとなる。
【0067】
一方、画像の明度に対しては黒色成分量を考えることができる。すなわち、モノクロ画像の明度を下げる(暗くする)場合には黒色成分を増加させ、画像の明度を上げる(明るくする)場合には黒色成分を減少させる。このように、画像の明度が決まると、それに応じて必要な黒色成分量が定まることになる。
【0068】
こうして求められたセピア成分量、シアン成分量、黒色成分量に基づいて、各インクのインク量を算出する。ここで、本実施例のプリンタ20は、S(セピア)インクは備えているものの、シアン色のインクは備えておらず、シアン成分はKインク中に含まれている。そこで、次のようにして各インクのインク量を決定する。尚、前述したようにプリンタ20は、黒色インクについては、濃度の異なる複数のインクを備えているが、これらK1インクないしK5インクそれぞれのインク量をいきなり算出するのではなく、もっとも濃度の高いK1インクのみを備えているものとしてK1インクのインク量を算出した後、算出したインク量をK1インクないしK5インクのインク量に変換する。以下では、K1インクのみを備えるものとして、K1ないしK5インクに変換する前に中間的に求める黒色インクのインク量をKインクのインク量と呼ぶものとする。
【0069】
先ず、色成分量がセピア成分である場合について説明すると、セピア成分量に応じて、Sインクの暫定的なインク量データを決定する。次いで、黒色成分量に応じてKインクのインク量を求めるが、Kインクにはシアン成分が含まれているため、黒色成分量に応じて単純にKインクを発生させたのでは、Kインク中のシアン成分とSインクとが打ち消しあって無彩色になってしまうので、正しい黒色成分量とならない。そこで、KインクとSインクとを生成させて、Kインクに含まれているシアン成分を、これと補色の関係にあるセピア成分で無彩色に変換しながら、全体として、所定の黒色成分量となるように、KインクおよびSインクのインク量データを算出する。こうして求めたSインクのインク量データと、暫定的に求めておいたSインクのインク量データとを加算することにより、最終的なSインクのインク量データを求めることができる。次いで、算出したKインクの値を後述する方法により、K1インク,K2インク,K3インク,K4インク,K5インクについてのインク量データに変換して、最終的に、SインクおよびK1インクないしK5インクについてのインク量データを求めることができる。
【0070】
図11は、セピア成分量、黒色成分量に基づいて、各インクについてのインク量データを算出する様子を概念的に示した説明図である。図11中に白抜きの矩形で示した部分は、セピア色の色成分量を示している。また、斜線を付した矩形の部分は、黒色成分量を示している。図示されているように、セピア成分量に応じてSインクの暫定的なインク量データs1を算出する。また、黒色成分量に応じて、Kインクのインク量データk2と、Sインクのインク量データs2とを算出する。こうして求めたs1とs2とを加算することによって、Sインクの最終的なインク量データを算出することができる。また、Kインクについては、k2の値がそのまま最終的なインク量データとなる。
【0071】
図12は、Kインクのインク量データを、K1インクないしK5インクのインク量データに変換している様子を示す説明図である。Kインクのインク量データと、K1インクないしK5インクのインク量データとは、図12に示すようなテーブルに予め対応付けて設定されており、かかるテーブルを参照することでKインクのインク量データを変換することができる。尚、図12(a)はK1インクないしK5インクの濃度がいずれも異なっている場合を示し、図12(b)はK4インクとK5インクが同じ濃度のインクである場合を示す。先ず、図12(a)を参照して説明する。
【0072】
例えば、Kインクのインク量データ「ka」は、テーブルを参照することにより、K5インクのインク量データ「kb」に変換される。Kインクのインク量データ「ka」は、最も濃いインクに相当するKインクが僅かに発生している状態を示しており、このような状態であれば、最も薄いインクであるK5インクを多めに発生させることで表現することができる。そこで、Kインクのインク量データ「ka」は、K5インクのインク量データ「kb」に対応付けて設定されている。ここで、K5インクはKインクよりも薄いインクであることに対応して、「kb」の値は「ka」よりも大きな値である。
【0073】
Kインクのインク量データが大きくなると、それに伴ってK5インクのインク量データも大きくなり、K5インクのインク量データが「255」に達すると、K5インクのみではこれ以上表現することができないので、今度はK4インクも少しずつ使用する。K4インクはK5インクよりは濃いインクであるから、K5インクをK4インクに置き換えていくに従って、より大きな値を表現することが可能である。従って、Kインクのインク量データが大きくなると、あるところから、Kインクのインク量データがK5インクおよびK4インクのインク量データに対応付けられることになる。同様に、Kインクのインク量データが更に大きくなって、K4インクのインク量データが「255」に達すると、今度はK3インクを使用する。K3インクはK4インクより濃いインクであるから、K4インクをK3インクに置き換えていけば、より大きな値を表現することができる。こうして、Kインクのインク量データが増えるに従って、インク量データを少しずつ濃いインクのインク量データに対応付けることができる。最終的に、Kインクのインク量データ「255」に対しては、K1インクのインク量データ「255」が対応付けられる。このように設定されているテーブルを参照することにより、Kインクのインク量データを、K1ないしK5インクのインク量データに変換することができる。図9に示した変換テーブルの各格子点うち、色調がセピア調の格子点には、こうして得られた各インクのインク量データが記憶されている。
【0074】
再び図10に戻って、色成分量がシアン成分である場合に、各インクのインク量データを求める方法について説明する。シアン成分量に応じて、Kインクの暫定的なインク量データを決定する。前述したように、シアン成分量は、モノクロ画像に付与する色調の設定値と画像の明度データとに基づいて求めることができる。また、Kインクには所定の割合でシアン成分の染料が含まれているので、必要なシアン成分量が定まると、これに応じて、Kインクのインク量データを算出することができる。
【0075】
次いで、必要な黒色成分量に基づいて、Kインクのインク量データを追加する。すなわち、必要なシアン成分量を発生させるために、Kインクのインク量データが既に発生しているので、黒色成分量に応じて発生させるKインクのインク量は、これによる不足を補うだけの黒色成分量でよい。このとき、Kインク中に含まれるシアン成分を打ち消して無彩色に変換する分のSインクも生成させる。こうして、シアン成分に応じて算出した暫定的なKインクのインク量データと、黒色成分に応じて算出したKインクのインク量データとを加算することにより、最終的なKインクのインク量データを求めることができる。Sインクについては、黒色成分に応じてKインクとともに求めたSインクのインク量データが、そのまま最終的なインク量データとなる。
【0076】
図13は、シアン成分量、黒色成分量に基づいて、各インクについてのインク量データを算出する様子を概念的に示した説明図である。図13中に白抜きの矩形で示した部分は、シアン色の色成分量を示している。上述したセピア色の場合と異なり、シアン色のインクは搭載されていないので、Kインクを使用することでシアン成分量を発生させる。Kインクに含まれるシアン成分の割合に応じて、シアン成分量に応じたKインクの暫定的なインク量データk1を算出することができる。図示するように、インク量データk1だけKインクを使用すると、それに伴って斜線を付した部分に相当する黒色成分も発生する。そこで、シアン成分を発生させるためのKインクでは不足している分の黒色成分量だけ、インク量データk2のKインクとインク量データs2のSインクとを追加してやる。こうして求めたk1とk2とを加算することによって、Kインクの最終的なインク量データを算出することができる。また、Sインクについては、s2の値がそのまま最終的なインク量データとなる。
【0077】
こうしてKインクのインク量が得られたら、図12に示したテーブルを参照することにより、求めたKインクのインク量をK1インク,K2インク,K3インク,K4インク,K5インクのインク量データに変換する。図9に示した変換テーブルの各格子点うち、色調がクール調の格子点には、こうして得られた各インクのインク量データが記憶されている。
【0078】
以上に説明した本実施例の印刷システムを用いれば、プリンタ20の操作者が予め設定しておいた色調に応じて、K1インクないしK5インク、Sインクのドットを印刷用紙上に形成することで、クール調からセピア調までの範囲で所望の色調が付与された高画質のモノクロ画像を印刷することができる。
【0079】
また、プリンタ20には黒色インクとして、濃度の異なる複数種類のインクが備えられていることから、印刷しようとする画像データの階調値に応じて適切な濃度のインクを使い分けることにより、画像データの階調値をより正確に表現することができる。更に、印刷画像の中の明度の高い(明るい)部分では、インクドットの目立ち難い濃度の薄いインクを用いてドットを形成することにより、ドットの目立たない高画質のモノクロ画像を印刷することが可能となる。尚、Sインクは黒色インクに比べて遙かに明るいインクであるため、明度の高い部分に形成されても、Sインクのドットが目立って画質が悪化することはない。
【0080】
加えて、図12(a)に示されているように、本実施例の印刷システムでは、最も明度の高い(明るい)一部の画像領域でK5インクのドットのみが形成される領域があるものの、その他の領域では、複数種類の黒色インク(例えばK5インクとK4インク)のドットが形成される。図4に示したように、インク吐出用ヘッドはインクの種類毎に設けられているので、結局、本実施例の印刷システムでは、ごく一部の画像領域を除いて、常に複数のヘッドによるドットが混在して形成されることになる。このように、複数のヘッドによるドットが混在して形成されていると、仮に1つのヘッドでドットが正常に形成されない事態が生じても、他のヘッドで形成されるドットである程度まで、これを補うことができるので、安定した高画質の画像を印刷することが可能となる。更には、図12(b)に示すように、K4インクとK5インクとを同じ濃度のインクとしてもよい。こうすれば、最も明度の高い領域を含めて全ての画像領域で、常に複数のヘッドによるドットが混在して形成されることになるので、安定した高画質の画像を印刷することが可能となる。
【0081】
B.第2実施例:
以上に説明した第1実施例では、黒色インクにシアン成分を添加しておき、シアン成分の補色にほぼ相当するセピア色のインクを用いて、モノクロ画像を印刷するものとした。もっとも、複数組み合わせて補色を呈することが可能なインクを備えておけば、必ずしも補色となる色のインクを備えておく必要はない。以下では、このような第2実施例の印刷システムについて説明する。
【0082】
B−1.装置構成:
図14は、第2実施例のプリンタ20におけるインク吐出用ヘッドの配列を示す説明図である。第2実施例では、インク吐出用ヘッドは、濃度の異なる複数の黒色インクを吐出するヘッド44ないし47と、マゼンタ(M)インクを吐出するヘッド48、イエロ(Y)インクを吐出するヘッド49とが組み合わされて構成されている。これに対応して、インク吐出用ヘッドの底面には、K1,K2,K3,K4の黒色インクを吐出する4組のノズル列と、Mインクを吐出するノズル列、Yインクを吐出するノズル列が1組ずつ配列されている。
【0083】
図15は、第2実施例のプリンタ20に搭載されているインク成分の一例を示した説明図である。K1インクないしK4インクについては、前述した第1実施例のプリンタ20に備えられているインクと同じ組成であり、黒色を呈するフードブラック2にシアン色を呈する少量のダイレクトブルー199が添加されている。第2実施例のプリンタ20では、黒色インクの他に、アシッドレッド289が添加されたマゼンタインクと、ダイレクトイエロ86が添加されたイエロインクとを備えている。
【0084】
このように、第2実施例のプリンタ20は、K1インクないしK4インクのKインクに加えて、MインクおよびYインクを備えていることから、これら各色のドットを適切な割合で形成することで、所望の色調が付与された高画質のモノクロ画像を印刷することが可能である。以下では、これら各色のインクドットを形成して所望の色調の付与されたモノクロ画像を印刷するための画像処理について説明する。
【0085】
B−2.画像処理:
前述した第1実施例においては、クール調からセピア調までの範囲内でしか付与する色調を設定できなかったのに対して(図8参照)、第2実施例ではより柔軟に色調を設定可能な部分が異なっており、これに伴って画像処理も若干異なったものとなっている。以下では、第1実施例の画像処理を示した図7のフローチャートを流用しながら、第1実施例と異なる部分を中心に第2実施例の画像処理について説明する。
【0086】
画像処理ルーチンを開始すると、先ず初めに、変換すべき画像データの読み込んで(図7のステップS100相当)、画像データの解像度を、プリンタ20が印刷するための解像度に変換する(図7のステップS102相当)。次いで、画像データを画像の明度を表す明度データに変換する(図7のステップS104相当)。
【0087】
こうして得られた明度データを、予め設定されている色調に応じて各インクについてのインク量データに変換する(図7のステップS106相当)。図16は、コンピュータ80のモニタ23上からプリンタドライバ92に対して、印刷しようとする画像の色調を設定している様子を示す説明図である。図示するように、第2実施例においては、画像に付与する色調と、色調の付与量とを設定することが可能となっている。図16に示した例では、画面上部のボックスで付与する色調を設定し、画面下部のボックスで色調の付与量を設定することができる。付与する色調は、上側のボックスの中の矢印の位置を所望の位置に移動させることで設定する。前述したように、Kインクの他に、MインクとYインクとを備えていることに対応して、マゼンタの色調、あるいはイエロの色調を付与することが可能となっている。また、プリンタ20のKインクにはシアン成分が含まれていることから、Kインクのみを用いて画像を印刷することにより、クール調の色調を付与することができる。もちろん、第2実施例の印刷システムにおいては、これら各種インクのドットを適切な割合で形成することにより、中間的な色調を付与することも可能である。
【0088】
こうして設定した色調の付与量は、画面下部のボックスで設定する。すなわち、下部のボックス中の矢印の位置を移動させることにより、色調が全く付与されていない状態から、強く付与された状態までの範囲を設定することができる。
【0089】
インク量データ生成処理(図7のステップS108相当)では、明度変換処理によって得られた明度データを、こうして予め設定しておいた色調に基づいて各種インクについてのインク量データに変換する。かかる処理は、変換テーブルを参照することによって迅速に行うことができる。
【0090】
図17は、第2実施例のインク量データ生成処理において参照される変換テーブルを概念的に示した説明図である。図16を用いて説明したように、第2実施例の印刷システムにおいては、モノクロ画像に付与する色調と、色調の付与量の2つのパラメータを設定することに対応して、第2実施例のインク量データ生成処理で参照される変換テーブルは、「付与する色調」と「付与量」と「画像の明度」の3つのパラメータを軸とする3次元の数表となっている。これら軸が張る立方体を格子状に細分する各格子点には、K1インク,K2インク,K3インク,K4インク,Mインク,Yインクのインク量データが記憶されている。このような変換テーブルを参照することにより、設定されている色調と明度データとに応じた各インクのインク量データを容易に求めることができる。
【0091】
第2実施例の変換テーブルも、第1実施例の変換テーブルとほぼ同様にして設定することができる。以下、概要を説明すると、先ず、付与する色調の設定と色調の付与量とから、色成分量を算出する。すなわち、付与する色調の設定に基づいて、色成分量の中のシアン成分,マゼンタ成分,イエロ成分の比率が定まり、この値と、色調の付与量の設定値および画像の明度とに基づいて各色成分の成分量が定めることができる。
【0092】
次いで、画像の明度に応じて定まる黒色成分量から、KインクとMインクとYインクのそれぞれについてのインク量データを算出する。Kインクにはシアン成分が含まれているから、これを打ち消すように、Kインクに対して所定の比率でMインクおよびYインクを発生させる。
【0093】
また、付与する色調にシアン成分が含まれている場合には、シアン成分量に応じて既に黒色成分が発生しているので、これを補う分だけ、KインクおよびMインク、Yインクのインク量データを追加すればよい。以上のように、付与する色調の設定と付与量、および画像の明度に基づいて、シアン成分量、マゼンタ成分量、イエロ成分量、黒色成分量を算出することで、変換テーブルの各格子点に設定すべき各インクについてのインク量データを求めることができる。
【0094】
こうしてインク量データを生成したら、階調数変換処理(図7のステップS108相当)、続いてインターレース処理を行って(図7のステップS110相当)、最終的に得られた画像データを、印刷データとしてプリンタ20に出力する(図7のステップS112相当)。プリンタ20は、印刷データに従って、各種のインクドットを印刷用紙上に形成する。その結果、画像データに対応したモノクロ画像が印刷用紙上に印刷される。
【0095】
以上に説明した第2実施例の印刷システムにおいては、黒色インクのドットに加えて、MインクおよびYインクのドットを所定の比率で形成することにより、セピア調やウォーム調を初めとして、所望の色調を有する高画質のモノクロ画像を印刷することができる。もちろん、プリンタ20は、無彩色インクとして、互いに濃度の異なった複数の黒色インクを備えており、画像データの階調値に応じてこれらドットを使い分けることで、画像データの階調値をより正確に表現することが可能となる。
【0096】
以上、各種の実施例について説明してきたが、本発明は上記すべての実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。例えば、上述した各種実施例では、いずれも黒色インクとして、互いに濃度の異なる複数のインクを備えているものとして説明したが、必ずしも複数種類の黒色インクを備えている必要はなく、色相の偏った単一の黒色インクを備えたプリンタに適用することもできる。
【0097】
また、上述した各種実施例では、印刷用紙上に形成するドットの大きさは一定であるものとして説明したが、いわゆるバリアブルドットプリンタ等のように、印刷用紙上に形成されるドットの大きさを制御可能なプリンタに適用することもできる。
【0098】
更に、上述した各種実施例では、画像データ変換処理はコンピュータ内で実行されるものとして説明したが、画像データ変換処理の一部あるいは全部をプリンタ側、あるいは専用の画像処理装置を用いて実行するものであっても構わない。
【0099】
もちろん、上述の機能を実現するソフトウェアプログラム(アプリケーションプログラム)を、通信回線を介してコンピュータシステムのメインメモリまたは外部記憶装置に供給し実行するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の印刷システムの概略構成図である。
【図2】本実施例の画像処理装置としてのコンピュータにおけるソフトウェア構成を示す説明図である。
【図3】本実施例のプリンタの概略構成図である。
【図4】第1実施例のプリンタに備えられたインクの成分を例示する説明図である。
【図5】プリンタに装着されるインクカートリッジの各種態様を例示した説明図である。
【図6】第1実施例のプリンタのノズル配列を例示する説明図である。
【図7】第1実施例の画像処理ルーチンの流れを示すフローチャートである。
【図8】第1実施例においてモノクロ画像に付与する色調を設定している様子を例示する説明図である。
【図9】第1実施例のインク量データ生成処理において参照される変換テーブルを概念的に示した説明図である。
【図10】インク量データ生成処理で参照する変換テーブルを設定する方法の概要を示すブロック図である。
【図11】セピア調のモノクロ画像の場合に、各色インク量データを算出する方法を概念的に示す説明図である。
【図12】黒色インクのインク量データを、各濃度の黒色インクのインク量データに変換する様子を示す説明図である。
【図13】クール調のモノクロ画像の場合に、各色インク量データを算出する方法を概念的に示す説明図である。
【図14】第2実施例のプリンタのノズル配列を例示する説明図である。
【図15】第2実施例のプリンタに備えられたインクの成分を例示する説明図である。
【図16】第2実施例においてモノクロ画像に付与する色調を設定している様子を例示する説明図である。
【図17】第2実施例のインク量データ生成処理において参照される変換テーブルを概念的に示した説明図である。
【符号の説明】
20…プリンタ
21…スキャナ
23…モニタ
24…モデム
26…ハードディスク
27…メモリカード
30…キャリッジモータ
31…駆動ベルト
32…プーリ
33…摺動軸
34…位置検出センサ
35…紙送りモータ
36…プラテン
40…キャリッジ
41…印字ヘッド
42,43…インクカートリッジ
44〜49…インク吐出用ヘッド
60…制御回路
61…CPU
62…ROM
63…RAM
80…コンピュータ
81…CPU
82…ROM
83…RAM
88…SIO
90…ビデオドライバ
91…アプリケーションプログラム
92…プリンタドライバ

Claims (3)

  1. インクドットを形成して単色画像を印刷する印刷装置において、
    互いに組み合わせて無彩色を表現可能な一組の三原色の有彩色の中の、1の有彩色のインクと黒色のインクとからなる第1のインクを収容した第1のカートリッジと、
    前記一組の有彩色の中から前記1の有彩色を除いた残余の有彩色インクを含有した第2のインクを収容した第2のカートリッジと、
    前記第1のインクのドットを形成する黒色ドット形成手段と、
    前記第1のインクのドットに混在させて、前記残余の有彩色インクを含有した前記第2のインクのドットを形成し、全体としてモノクロの画像を前記黒色ドット形成手段とともに形成する有彩色ドット形成手段と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. インクを用いて単色画像を形成する印刷装置に、該インクを供給するインク収容体であって、
    互いに組み合わせて無彩色を表現可能な一組の三原色の有彩色の中の、1の有彩色のインクと黒色のインクとからなる第1のインクを収容した第1のインク収容部と、
    前記一組の有彩色の中から前記1の有彩色を除いた残余の有彩色のインクを含有した第2のインクを収容した第2のインク収容部と
    を備えるインク収容体。
  3. 画像データを、複数種類のドットの形成有無による表現形式に変換する画像処理装置において、
    互いに組み合わせて無彩色を表現可能な一組の三原色の有彩色の中の、1の有彩色のインクと黒色のインクとからなる第1のインクによる黒色ドットについて、前記画像データから得られる画像の明度に従い、ドットの形成有無を判断する第1のドット形成判断手段と、
    前記一組の有彩色の中から前記1の有彩色を除いた残余の有彩色インクを含有した第2のインクによるドットについて、前記画像データに付与するモノクロの色調に従い、前記黒色ドットに混在させて全体としてモノクロの画像を形成するドットの形成有無を判断する第2のドット形成判断手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
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