JP4175804B2 - 把手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、机の抽斗、スーツケース等の鞄、各種収納庫、引戸等に取り付けて使用される把手に関し、更に詳しくは、例えば引戸の場合、収納部等に収納された引戸を、その収納部等から引き出すのに使用される把手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、引戸には取手が設けられており、その取手を手指でもって引戸の戸面と平行な方向(以下、開放方向あるいは閉塞方向という)へ押し引きすることにより、引戸が敷居上を移動して開口が開閉されるようになっている。そして、その開口開放時における引戸は、引戸の収納部又は引き違いに敷居上に備えられている別の引戸と重なった状態で、かつ、その引戸の端面が収納部の端面や別の引戸の端面と略同一平面になるように収納されることが多い。このため、開口を閉塞するために、引戸を収納部等から引き出すときには、実公平2−47161号公報に開示されているようなハンドルを用いて引き出す方が、使い勝手がよい。
【0003】
すなわち、図14で示すように、このハンドル104は平面視略半円弧状に形成され、引戸100の端面100Aから戸面100Bにかけて設けられた正面視略半円弧状の凹部102内に回動自在に枢支されている。また、そのハンドル104内には平面視略半円弧状の切欠凹部106が設けられている。そして、図示しないバネによって図示の矢印X方向に付勢されるとともに、凹部102の上部に設けられたストッパー用の係止部108に係合する段差部110が設けられて構成されている。
【0004】
したがって、引戸100を引き出すときには、まず、そのハンドル104の上部を押圧し、バネの付勢力に抗して、ハンドル104の下部を図示の矢印Y方向へ回動させ、切欠凹部106を端面100Aから突出させる。そして、その切欠凹部106内に手指を挿入してハンドル104を引張ることにより、引戸100を引き出すようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成であると、ハンドル104の上部を押圧しながら、ハンドル104の下部における切欠凹部106内に手指を挿入しなければならないため、片手での操作がし難いという問題がある。しかも、そのハンドル104を回動させる際、上部を押圧するのか、下部を押圧するのか一目では判断し難く、かつ、ハンドル104を突出させるために押圧する押し込みストロークも長い。また、バネが必要となる分、組み付け作業が煩瑣になる。
【0006】
そこで、本発明は、このような問題点に鑑み、簡単な構成でありながら、片手で簡単に引き出し操作ができる把手を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の把手は、軟質材で成形されるとともに、被装着部の被装着面に形成された凹部内へ、該被装着面と略同一平面以内となるように収納可能に設けられ、前記被装着面に形成された正面視略半円弧状で、側断面視略円弧状の曲面凹部に、長手方向端部が臨むハンドルと、前記凹部内に設けられた支持軸と、前記ハンドルの長手方向端部に傾斜角を有して形成され、前記支持軸が相対的に移動可能に挿通される軸孔部と、を備え、前記曲面凹部側からの前記ハンドルの長手方向端部に対する長手方向の押圧操作により、前記軸孔部が前記支持軸に対して移動することにより、前記ハンドルが前記凹部から突出することを特徴としている。
【0008】
このような構成にすると、ハンドルの長手方向端部に対するその長手方向の押圧操作により、ハンドルは、その両端部の少なくとも一方が移動して、簡単に凹部から突出する。しかして、その突出したハンドルを把持して引くことにより、例えば引戸の場合には、収納部等から片手で簡単に引戸を引き出すことができる。また、ハンドルの長手方向端部は、正面視略半円弧状で、側断面視略円弧状の曲面凹部に臨んでいるので、手指でハンドルの長手方向端部をスムーズに押圧することができる。また、ハンドルは軟質材で成形されているので、例えば引戸の場合、その引戸を閉めたとき、突出しているハンドルが開口の端面に衝突しても、その端面を傷つけるようなことはなく、そのときの衝突音も低減される。
【0009】
また、請求項2に記載の把手は、請求項1に記載の把手において、前記ハンドルが、前記押圧操作により撓み変形して、前記凹部から突出することを特徴としている。このような構成にすると、ハンドルに対する長手方向からの押圧量を撓み変形量に変換できるので、ハンドルを突出させるための押し込みストロークが短くて済む。
【0010】
また、請求項3に記載の把手は、請求項1に記載の把手において、前記ハンドルが分割されるとともに、その分割された一方と他方が軸部によって回動自在に枢支連結され、前記押圧操作により、その分割された一方と他方が前記軸部を中心に互いに逆方向に回動することで、該軸部が前記凹部から突出することを特徴としている。このような構成にすると、ハンドルに対する長手方向からの押圧量を、分割されて枢支連結された一方と他方の回動量に変換できるので、ハンドルを突出させるための押し込みストロークが短くて済む。
【0011】
そして、請求項4に記載の把手は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の把手において、前記ハンドルが、突出方向と逆方向の押圧により、前記凹部内へ収納されることを特徴としている
【0012】
このような構成にすると、例えば引戸の場合、その引戸を閉めるだけで、ハンドルを凹部内に収納させることができる。つまり、引戸を閉めると、ハンドルは開口の端面によって突出方向と逆方向に押圧されるので、自動的に凹部内に収納されることになる。したがって、ハンドルを収納させるためのバネ機構等が不要となり、構成を単純化できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す引戸に設けた場合の実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図1において、引戸10の手前側の戸面を表面とし、その反対側の戸面を引戸10の裏面とするが、実際には表裏の区別は特にない。また、この引戸10は、引き違いに敷居11上に備えられている別の引戸12に向かって移動することにより開口16を開放するものとし、引戸12が図6、図7で示すような壁(収納部)14の内側にすでに収納されている場合には、その引戸12と壁14の間に収納されるものとする。
【0014】
図1乃至図5で示すように、引戸10の端面10Aには略矩形状の穴部10Bが穿設されており、その穴部10B内に把手20が設けられる。把手20は、被装着部としてのケース22を備え、そのケース22の縁面22Aが引戸10の端面10Aと略同一平面以内になるように穴部10B内に埋設されている。また、ケース22の外方側の上端部及び下端部には取付部24が一体に延設されており、この取付部24には、ケース22を穴部10B内に取り付けるためのネジ18が挿通可能なネジ孔24Aが穿設されている。そして、取付部24の基端側には正面視略半円弧状で、側断面視略円弧状の曲面凹部26が形成されている。
【0015】
また、ケース22の取付部24を除く外方側には、ハンドル50を収納するための収納凹部30が形成されており、その収納凹部30内の上端部及び下端部にはベース板40を取り付けるための取付凹部32が更に形成されている。取付凹部32の略中央には円形凹部34が形成されており、その円形凹部34の中央にはネジ28を挿通させるネジ孔34Aが穿設されている。そして、その円形凹部34の近傍には嵌合孔36が、上端部及び下端部にそれぞれ2個ずつ穿設されている。
【0016】
ベース板40は、ケース22の取付凹部32内に取り付けられる略矩形板状に形成されており、その外面にはハンドル50の上端部50A及び下端部50Bを取り付ける支持部42が一体に突設されている。この支持部42は、ベース板40の外面に一体に突設される支持台42Aと、その支持台42Aの先端に一体に横設される略円柱状の支持軸42Bとで構成されており、平面視で略「T」字状に形成されている。
【0017】
また、ベース板40の内面には円形凹部34に嵌合可能な円形凸部44が形成されており、この円形凸部44の中央から支持台42A内にかけてネジ28が螺合される非貫通のネジ穴44Aが穿設されている。そして、その円形凸部44の近傍には、嵌合孔36に挿嵌可能な嵌合突起46が2個突設されている。
【0018】
したがって、ベース板40は、ケース22の取付凹部32に形成された円形凹部34に円形凸部44を嵌合させるとともに嵌合孔36に嵌合突起46を挿嵌し、ケース22内方側の上端部及び下端部に形成された凹部38側からネジ28をネジ孔34A及びネジ穴44Aに挿通して螺合することにより、ケース22に取付固定される。
【0019】
一方、ハンドル50は手指で把持可能な細長い平板状に、TPE(熱可塑性ゴム)等の軟質材で成形されており、その上端部50A及び下端部50Bに穿設された軸孔部54に、ベース板40の支持軸42Bを挿通することにより、ケース22の収納凹部30内に収納可能に取り付けられるようになっている。すなわち、このハンドル50の上端部50A及び下端部50Bには、図3で示すように、中央に凹部48が形成されるとともに、その凹部48の両側に取付部52が形成されており、この取付部52には側面視略楕円形状の軸孔部54が穿設されている。
【0020】
この軸孔部54は、図3(C)で示すように、側面視で上端部50A側は上端が、下端部50B側は下端が、それぞれ内方側(図2においてケース22側)に向くように、所定角度α(例えば、約10°)傾斜しており、ベース板40の支持軸42Bが凹部48側から嵌入することにより、ベース板40にハンドル50の上端部50A及び下端部50Bが取付支持されるようになっている。なお、このとき、支持軸42Bは、軸孔部54が側面視略楕円形状に穿設されていることから、容易に嵌入される。
【0021】
そして、図4で示すように、ハンドル50が収納凹部30内に収納されているときには、そのハンドル50の外面がケース22の縁面22A(引戸10の端面10A)と略同一平面か、又はその縁面22A(端面10A)よりも内側に収納され、支持軸42Bが軸孔部54の上下方向内側(上端部50Aは下端側、下端部50Bは上端側)にそれぞれ位置している。
【0022】
しかして、収納凹部30の深さは、ハンドル50の厚さと略同じか、それよりも若干大きい程度で済み、ケース22の奥行き(埋設される部分の高さ)もそれほど必要としないため、引戸10の端面10Aに穿設する穴部10Bの深さが従来に比べて浅くて済む。つまり、引戸10の端面10Aに設ける把手20の深さ方向の取付スペースを削減することができる。
【0023】
一方、ハンドル50をケース22の縁面22A(引戸10の端面10A)から突出させる際には、その上端部50A又は下端部50Bをハンドル50の長手方向に押圧する。すなわち、例えばハンドル50の上端部50Aを下方に向けて押圧し、軸孔部54内における支持軸42Bを上下方向内側から外側(上端側)に向かって相対的にスライド移動させる。
【0024】
すると、その軸孔部54は所定角度α傾斜しているので、ハンドル50は外方側に向かって押し出され、かつ、これに伴って、ハンドル50の下端部50Bにおける支持軸42Bも軸孔部54内を上下方向内側から外側(下端側)に向かって相対的にスライド移動するので、図5で示すように、ハンドル50が側面視略円弧状に撓み変形し、ケース22の縁面22A(引戸10の端面10A)より突出する。
【0025】
また、図2で示すように、このハンドル50の上端部50A及び下端部50Bにはカバー60が被装されるようになっている。このカバー60は、側面視略「D」字状に形成され、上端部50Aの上方及び下端部50Bの下方からそれぞれ被装可能なように、それらと対向する面側が開口している。また、カバー60の両側部内面には、軸孔部54と略同形状の嵌合凹部62が形成されており、軸孔部54を通って取付部52の外方へ突出している支持軸42Bの先端が嵌入可能になっている。
【0026】
更に、そのカバー60の両側部内面における開口側の端部には、ハンドル50の上端部50A及び下端部50Bの両側方にそれぞれ形成された溝部56(図3参照)に係合する係合突起64が突設されている。そして、カバー60の内方側の壁部には、支持台42Aを許容する切欠部68が形成されており、その壁部の内面で、開口側の端部には係合突起66が突設されている。
【0027】
しかして、このカバー60をハンドル50の上端部50A及び下端部50Bに被装する際には、その上端部50A及び下端部50Bの両側方に形成された溝部56に係合突起64を係合させながら開口側からスライド移動させる。すると、その溝部56内に突設された係止突起58に、それを乗り越えた係合突起64が係止され、かつ、係合突起66が取付部52の内面側に形成された段差部53に係止されて、カバー60がハンドル50の上端部50A及び下端部50Bにそれぞれ取り付けられる。
【0028】
以上のような構成の把手20において、次に、その一連の作用について図6乃至図8を基に説明をする。開口16を閉塞する際には、ケース22の縁面22A(引戸10の端面10A)と略同一平面以内に収納されているハンドル50をその縁面22A(端面10A)より引き出す。すなわち、ハンドル50はTPE(熱可塑性ゴム)等の軟質材で成形されているので、その上端部(カバー60の上端部)を、図6で示すように、手指で下方に向けて押圧し、側面視略円弧状に撓み変形させる。なお、ハンドル50の下端部を上方に向けて押圧してもハンドル50を同様に撓み変形させられることは言うまでもない。
【0029】
こうして、ハンドル50を側面視略円弧状に撓み変形させ、ケース22の収納凹部30内、即ちケース22の縁面22A(引戸10の端面10A)から突出させたら、手指でそのハンドル50を把持して引戸10を引張る。すると、図7で示すように、引戸10が引戸12と壁14の間から引き出され、図8で示すような取手70が現出される。取手70が現出したら、今度はその取手70を使って引戸10を閉めるが、このとき、ハンドル50が側面視で引戸10の端面10Aから突出した状態のままになっていても、開口16の閉塞が可能である。
【0030】
つまり、図8で示すように、ハンドル50が突出した状態のまま、引戸10を閉塞方向へ移動させ、開口16を形成する端面16Aにその端面10Aを当接させても、ハンドル50は軟質材であるので、その端面16Aを傷つけることはなく、かつ、そのハンドル50は、突出する方向と反対の方向に加える押圧力により、簡単に撓み変形してケース22の収納凹部30内に収納されるので、引戸10を閉めるだけで簡単にケース22内に収納される。
【0031】
したがって、ハンドル50をケース22の収納凹部30内に収納し忘れても、安心して引戸10を閉めることができる。しかも、このハンドル50は、引戸10の端面10A(ケース22の縁面22A)と略同一平面以内、即ちその端面10A(縁面22A)と略同一平面か、又はその端面10A(縁面22A)よりも内側になるように収納凹部30内に収納されるので、引戸10を閉めて開口16を閉塞したときに、その開口16の端面16Aに引戸10の端面10Aを隙間なく当接させることができ、開口16を完全に閉塞することができる。なお、引戸10を開けるときには、ハンドル50は収納凹部30内に収納されたままの状態になっているので、邪魔になるようなことはない。
【0032】
このように、ハンドル50は軟質材で成形され、かつ、その上下両端部が傾斜角度αの軸孔部54によって互いに接近する方向へスライド移動可能とされているので、長手方向からの押圧により簡単に撓み変形し、更に、収納凹部30の深さがハンドル50の厚さと略同じか、それよりも若干大きい程度なので、ケース22の収納凹部30内、即ちケース22の縁面22A(引戸10の端面10A)から側面視略円弧状に容易に突出される。そして、その突出方向と反対方向(逆方向)の押圧により簡単に撓み変形してケース22の収納凹部30内に収納される。しかして、従来のような収納のためのバネ機構等が不要となり、構成を単純化することができる。
【0033】
また、ハンドル50は軟質材で成形されていることから、開口16の端面16Aに衝突させても、その衝突音を低減させることができる。更に、ケース22には曲面凹部26が形成されているので、手指はハンドル50の端部をスムーズに押圧することができ、かつ、その端部への押圧量がハンドル50の撓み変形量に変換されるだけなので、突出のための押し込みストロークが短くて済む。
【0034】
以上のような把手20において、次にその変形例について図9乃至図13を基に説明する。なお、上記実施例と同等なものには同じ符号を付してその説明を省略する。また、この変形例における一連の作用についても上記実施例と同様であるので、その詳細な説明を省略する。図9、図10で示すように、この変形例では、ハンドル50の軸孔部54内の形状が上端部50Aと下端部50Bとでは異なっている。
【0035】
すなわち、この図示のものは上端部50Aを押圧するようになっているので、押圧されない下端部50Bの軸孔部54内に、上端部50Aを押圧したときに、支持軸42Bが軸孔部54内を移動しないように規制する規制壁55が形成されている。このように押圧されない方のハンドル50端部の軸孔部54内に規制壁55を設けて、支持軸42Bが軸孔部54内においてスライド移動しないように規制すると、他方のハンドル50端部の押圧により、ハンドル50を容易に撓ませることが可能となる。
【0036】
つまり、図11、図12で示すように、ハンドル50の上端部50Aを下方に向けて押圧すると、下端部50Bにおいて支持軸42Bは(軸孔部54内をスライド移動することなく)固定されているので、上端部50Aにおいてのみ、支持軸42Bが軸孔部54内を上下方向内側から外側(上端側)に相対的にスライド移動する。すると、ハンドル50の上端部50Aがその分下方に移動するので、ハンドル50は外方側へ向かってスムーズに撓み変形させられる。しかして、上記実施例の場合に比べて、ハンドル50を容易にケース22の収納凹部30内、即ちケース22の縁面22A(引戸10の端面10A)から側面視略円弧状に突出させることができる。
【0037】
また、更に別の変形例を説明すると、図13で示すように、例えば上端部50Aの近傍でハンドル50を分割し、その分割した部分を、軸部57を介して回動自在に枢支連結するようにしてもよい。この場合、ハンドル50が軟質材である必要はないが、軟質材である方が好ましい。また、このハンドル50においても、押圧されない下端部50Bの軸孔部54内には、上記変形例と同様の規制壁55が形成されることが望ましい。このような構成のハンドル50は、上記変形例と同様に、上端部50Aを下方に向けて押圧することにより、簡単にハンドル50をケース22の縁面22A(引戸10の端面10A)から突出させることができる。
【0038】
すなわち、ハンドル50の上端部50Aを下方に向けて押圧すると、下端部50Bにおいて支持軸42Bは(軸孔部54内をスライド移動することなく)固定されているので、上端部50Aにおいてのみ、支持軸42Bが軸孔部54内を上下方向内側から外側(上端側)に相対的にスライド移動する。すると、ハンドル50の上端部50Aがその分下方に移動するので、ハンドル50は、図13(A)で示すように、軸部57を中心として、上側(枢支部)が反時計方向、下側が時計方向の上下逆方向に回動し、その枢支連結部分が外方側へ突出する。しかして、上記実施例の場合に比べて、ハンドル50を容易にケース22の収納凹部30内、即ちケース22の縁面22A(引戸10の端面10A)から突出させることができる。
【0039】
なお、上記実施例及び変形例において、図13(B)で示すように、上側(押圧する側)の曲面凹部26を下側(押圧しない側)よりも広く形成し、その面に押圧方向を示す矢印69を表示すると、使用者が把手20、即ちハンドル50の使い方を一目で把握できるので好ましい。また、上記変形例において、下端部50Bの軸孔部54を側面視略円形状にして、規制壁55を設けないようにしてもよいが、軸孔部54を側面視略楕円形状にして、規制壁55を設けるようにした方が、支持軸42Bを軸孔部54に容易に嵌め込むことができるので好ましい。
【0040】
何れにしても、本発明に係る把手20は、上記実施例及び変形例で説明した引戸10以外に、机の抽斗やスーツケース等の鞄、各種収納庫等の把手として好適に使用できる。したがって、その適用範囲は広い。
【0041】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、把手のハンドルを片手で簡単に凹部から突出させることができる。したがって、例えば引戸に用いた場合、片手で簡単に引戸を収納部等から引き出すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る把手を備えた引戸全体を示す概略斜視図
【図2】本発明に係る把手の分解斜視図
【図3】(A)本発明に係る把手のハンドル端部の背面図
(B)本発明に係る把手のハンドル端部の平面図
(C)本発明に係る把手のハンドル端部の側面図
【図4】本発明に係る把手のハンドル収納状態を示す概略側断面図
【図5】本発明に係る把手のハンドル引出状態を示す概略側断面図
【図6】本発明に係る把手を備えた引戸を別の引戸と壁の間に収納した様子を示す概略斜視図
【図7】本発明に係る把手を備えた引戸を別の引戸と壁の間から引き出す様子を示す概略斜視図
【図8】本発明に係る把手を備えた引戸により開口を閉塞する様子を示す概略斜視図
【図9】本発明に係る別実施例把手の分解斜視図
【図10】(A)本発明に係る別実施例把手のハンドル端部の背面図
(B)本発明に係る別実施例把手のハンドル端部の平面図
(C)本発明に係る別実施例把手のハンドル端部の側面図
【図11】本発明に係る別実施例把手のハンドル収納状態を示す概略側断面図
【図12】本発明に係る別実施例把手のハンドル引出状態を示す概略側断面図
【図13】(A)本発明に係る別実施例把手のハンドル引出状態を示す概略側断面図
(B)本発明に係る別実施例把手のハンドルの概略正面図
【図14】従来の把手を備えた引戸を示す概略斜視図
【符号の説明】
10 引戸
20 把手
22 ケース(被装着部)
50 ハンドル

Claims (4)

  1. 軟質材で成形されるとともに、被装着部の被装着面に形成された凹部内へ、該被装着面と略同一平面以内となるように収納可能に設けられ、前記被装着面に形成された正面視略半円弧状で、側断面視略円弧状の曲面凹部に、長手方向端部が臨むハンドルと、
    前記凹部内に設けられた支持軸と、
    前記ハンドルの長手方向端部に傾斜角を有して形成され、前記支持軸が相対的に移動可能に挿通される軸孔部と、
    を備え、
    前記曲面凹部側からの前記ハンドルの長手方向端部に対する長手方向の押圧操作により、前記軸孔部が前記支持軸に対して移動することにより、前記ハンドルが前記凹部から突出することを特徴とする把手。
  2. 前記ハンドルは、前記押圧操作により撓み変形して、前記凹部から突出することを特徴とする請求項1に記載の把手。
  3. 前記ハンドルが分割されるとともに、その分割された一方と他方が軸部によって回動自在に枢支連結され、前記押圧操作により、その分割された一方と他方が前記軸部を中心に互いに逆方向に回動することで、該軸部が前記凹部から突出することを特徴とする請求項1に記載の把手。
  4. 前記ハンドルは、突出方向と逆方向の押圧により、前記凹部内へ収納されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の把手。
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