JP4231223B2 - 引戸用取手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引戸に設けられる取手に関し、更に詳しくは引戸を開けたときの指詰めを防止する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、引戸には取手が設けられており、その取手を手指でもって引戸の戸面と平行な方向(以下、開放方向あるいは閉塞方向という)へ押し引きすることにより、引戸が敷居上を移動して開口が開閉されるようになっている。ところが、このような引戸の場合、引戸を開放方向へ移動させたときに、その引戸の収納部又は引き違いに敷居上に備えられている別の引戸との隙間に、取手に挿入している手指が挟まれる、いわゆる指詰めが起きることがある。
【0003】
そのため、取手にストッパーを突設させたものが特開平10−131553号公報で開示されている。図11で示すように、このストッパー104は、取手102から突出した状態に設けられ、取手102に手指を挿入して引戸100を開けたとき、引戸の収納部又は引き違いに備えられている別の引戸106の端面106Aに当接して、引戸100がそれ以上開放方向へ移動しないように規制するようになっている。したがって、指詰めが起きることはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成のストッパー104では、常に取手102から突出した状態になっているので、取手102部分の見栄えがよくなく、かつ、引戸100を開けたときには、そのストッパー104によって、取手102を含む引戸100の一部(図示の矢印Wで示す範囲の部分)が別の引戸106より突出した状態になってしまうので、開口108が完全に開放されず、開口108が狭くなってしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、指詰めが起きることなく、安全かつ完全に開口を開放させることができる引戸用取手を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の引戸用取手は、引戸の端面近傍の戸面に設けられたケースと、前記引戸の端面側から順に前記ケースに並設された第1開口部及び第2開口部と、前記第1開口部に臨むとともに、引戸開放方向と引戸閉塞方向に摺動自在となるように前記ケース内に設けられたハンドルと、前記ハンドルの引戸開放方向への摺動により前記第2開口部から突出し、前記ハンドルの引戸閉塞方向への摺動により前記ケース内に収納されるストッパーと、を備え、前記ストッパーが、前記ハンドルの引戸開放方向へ作用する力により前記第2開口部から突出し、該力による前記引戸の移動に伴い、前記引戸の収納部又は引違い戸に当接することで、前記引戸の移動を阻止することを特徴としている。
【0007】
このような構成にすると、開口を開放させるために、ハンドルに手指を挿入して引戸を開放方向へ移動させると、ストッパーが第2開口部から突出するので、引戸を開放方向へ移動させても、そのストッパーが引戸の収納部又は引違い戸(引き違いに備えられている別の引戸の端面に当接して、それ以上の移動が阻止される。したがって、指詰めが防止される。また、引戸の開放方向とストッパーを突出させるハンドルの摺動方向が同じであるため、引戸を開放方向に移動させるのに必要な力に無駄がなく、スムーズにストッパーを突出させることができる。
【0008】
また、そのハンドルを引戸の閉塞方向へ移動させると、ストッパーがケース内に収納されるので、引戸を収納部等に完全に収納させることができる。したがって、開口を完全に開放させることができる。また、開口を閉塞するために、ハンドルに手指を挿入して引戸を閉塞方向へ移動させたときにも、引戸の閉塞方向とストッパーを収納させるハンドルの摺動方向が同じであるため、わざわざストッパーを収納させるための特別な動作が必要ない。また、ストッパーはケース内に収納されるため、取手自体の見栄えもよい。
【0009】
また、請求項2に記載の引戸用取手は、請求項1に記載の引戸用取手において、前記第1開口部の前記引戸開放方向側及び前記引戸閉塞方向側の周縁部にテーパー面が形成されていることを特徴としている。
【0010】
このような構成にすると、手指が第1開口部の引戸開放方向側及び引戸閉塞方向側の周縁部に当接してもケガをする心配がない。
【0011】
更に、請求項3に記載の引戸用取手は、請求項1又は請求項2に記載の引戸用取手において、前記ストッパーが、ストッパー収納用弾性部材によって前記ケース内に収納される方向へ付勢されていることを特徴としている。このような構成にすると、ハンドルから手指を離すと、ストッパー収納用弾性部材の働きにより、自動的にストッパーがケース内に収納されるので、収納し忘れることがない。
【0012】
そして、請求項4に記載の引戸用取手は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の引戸用取手において、前記ストッパーが、軟質材で成形されていることを特徴としている。このような構成にすると、ストッパーが収納部や別の引戸の端面に当接(衝突)した際、その端面を傷つけるようなことがない。しかも、そのときの衝突音を低減することができる。
【0013】
また、請求項5に記載の引戸用取手は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の引戸用取手において、前記ハンドルが、ハンドル移動用弾性部材によって引戸閉塞方向へ付勢されていることを特徴としている。このような構成にすると、ハンドル内に手指が挿入されていないときには、常にハンドルが引戸閉塞方向へ摺動して、ストッパーをケース内に収納させるので、取手自体の見栄えがよく、引戸を開閉する上で省力化が図れて至便になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図1において、引戸10の手前側の戸面を表面とし、その反対側の戸面を引戸10の裏面とするが、実際には表裏の区別は特にない。また、この引戸10は、引き違いに敷居11上に備えられている別の引戸12に向かって移動することにより開口16を開放するものとし、引戸12が図5乃至図7で示すような壁(収納部)14の内側にすでに収納されている場合には、その引戸12と壁14の間に収納されるものとする。
【0015】
まず、第1実施例について説明する。図1乃至図3で示すように、引戸10の端面10A近傍の表面及び裏面には取手20が設けられる。この取手20は、引戸10の端面10A近傍の戸面に穿設された略矩形状の開孔部10Bに埋設される略矩形状のケース22を備えており、このケース22は、引戸10の裏面(又は表面)側から挿設される外ケース24と、引戸10の表面(又は裏面)側から挿設される内ケース26とで構成されている。
【0016】
外ケース24は、略長方形状のカバー30と、そのカバー30の内面に一体に突設される正面視略「ロ」字状のフレーム36とで構成され、フレーム36内のカバー30には大小2つの略長方形状の開口部32、34がカバー30の長手方向(左右方向)に並んで穿設されている。フレーム36は、引戸10の厚さと略同等の幅に成形されており、その左右両側中央には、ネジ18が螺合される非貫通のボス28が一体に横設されている。
【0017】
また、カバー30の外面側(引戸裏面側)周縁部にはテーパー面30Aが形成されており、小さい開口部34の外面側(引戸裏面側)で、左右の辺縁部にもテーパー面34Aが形成されている。そして、フレーム36の左右両側でボス28の上方及び下方には、正面視でカバー30より突出しない程度の長さに形成されたフランジ39が突設されている。なお、このフランジ39は、引戸10の開孔部10Bの左右内面に摺接して、ケース22が引戸10に対して固定されるようにするものである。
【0018】
一方、内ケース26も、略長方形状のカバー40と、そのカバー40の内面に一体に突設される正面視略「コ」字状のフレーム46とで構成されており、フレーム46内のカバー40には大小2つの略長方形状の開口部42、44がカバー40の長手方向(左右方向)に並んで穿設されている。フレーム46は、引戸10の厚さと略同等の幅に成形され、外ケース24のフレーム36内面に接触しながら嵌合される。また、このフレーム46のカバー40とは反対側には、開口部42、44と同等の開口部52、54を備えたサブカバー50が一体に設けられており、このサブカバー50は正面視でフレーム46から突出しないようになっている。
【0019】
また、開口部42、44間のカバー40の内面中央及び開口部52、54間のサブカバー50の内面中央には、後述する圧縮コイルバネ90の一端が当接されて保持される仕切板48が一体に架設されている。そして、フレーム46の開口部44、54側の上下には、平面視で細長い略長方形状の規制孔56、58が穿設されている。また、フレーム46の開口部42、52側の上下には、平面視で略円弧状に曲折した長孔部60と円形状の軸孔部62とがそれぞれ2組ずつ穿設されており、長孔部60は後述するストッパー80、82のガイド及び回動規制用とされ、軸孔部62は同じく回動軸用とされている。
【0020】
更に、カバー40の外面側(引戸表面側)周縁部にはテーパー面40Aが形成されており、小さい開口部44の外面側(引戸表面側)で、左右の辺縁部にもテーパー面44Aが形成されている。そして、カバー40の左右両端側中央には、ネジ孔38が設けられており、ネジ18が挿通される外面側(引戸表面側)には、ネジ18の頭部と合致するテーパー面が形成されている。
【0021】
このような構成の内ケース26において、小さい開口部44、54側のフレーム46内には、ハンドル70がカバー40及びサブカバー50の長手方向(左右方向)、即ち引戸10の開閉方向に摺動自在に設けられている。このハンドル70は、開口部44、54(開口部34)を略閉塞可能な大きさの略矩形箱状に成形され、その開口部44、54側の開放されているフレーム46の右端部46Aから挿入されて設置される。
【0022】
その際、ハンドル70の上面及び下面に突設された突起66、68が、その両側に設けられた切り欠きによる弾性変形によって一旦内方側に撓み、その後、フレーム46の規制孔56、58に挿入される。したがって、ハンドル70は、その摺動範囲が規制孔56、58によって所定のストローク(例えば、5mm程度)になるように規制される。
【0023】
また、このハンドル70の表裏両面には、手指が挿入される断面視略円弧状の凹部72、74が設けられており、それぞれカバー40に穿設した開口部44と、サブカバー50(カバー30)に穿設した開口部54(開口部34)に臨むようになっている。また、ハンドル70の左側面中央には圧縮コイルバネ90の他端を嵌挿する側面視略十字状のバネ保持部64が突設されており、そのバネ保持部64の上方及び下方には、後述するストッパー80、82の後端部を押圧可能な側面視略T字状で、正面視略台形状の押圧部76、78が突設されている。
【0024】
一方、開口部42、52側のフレーム46内には、ストッパー80、82が設けられる。このストッパー80、82は、開口部42、52(開口部32)を閉塞可能な大きさで、かつ、少なくとも別の引戸12の端面12Aや壁14の端面14Aに当接する部位がTPE(熱可塑性ゴム)等の軟質材で成形されており、その当接部位の形状が平面視略円弧状に凹んだ曲面状に形成されている。
【0025】
また、ストッパー80、82の後端部近傍には、上下方向に貫通した軸孔部84が穿設されており、この軸孔部84に挿通された回動軸94の両端部が、内ケース26のフレーム46に穿設された軸孔部62に挿通されて、ストッパー80、82がそれぞれ開口部42と開口部32から出没自在に枢支されるようになっている。
【0026】
更に、ストッパー80、82の内側部近傍には、上下方向に貫通した軸孔部86が穿設されており、この軸孔部86に挿通された規制軸96の両端部が、内ケース26のフレーム46に穿設された長孔部60に挿通されて、ストッパー80、82の回動範囲が規制され、突出ストロークが規制されるようになっている。
【0027】
また、ストッパー80、82の内側部中央には、軸孔部86と連通している切欠部80A、82Aが設けられており、そこから露出している規制軸96に、引張コイルバネ88の両端に設けたリング状のフック88Aが嵌挿されるようになっている。しかして、この一対のストッパー80、82は互いに内ケース26、即ちケース22内に収納される方向へ常時付勢されるようになっている。
【0028】
ところで、ハンドル70は所定のストローク(例えば、5mm程度)分、引戸10の開閉方向に摺動自在になっており、ハンドル70の押圧部76、78が常時ストッパー80の回動軸94よりも内側の後端部に当接するように組み付けられている(図3参照)。
【0029】
したがって、ハンドル70を引戸開放方向に摺動させ、ストッパー80、82の後端部をそれぞれ押圧すると、ストッパー80、82は回動軸94を中心に引張コイルバネ88の付勢力に抗して、同期して外方側へ回動し、ケース22内、即ち引戸10の表裏両面から所定長さ分(長孔部60によって規制軸96が規制されるまで)突出するようになっている。ちなみに、本実施例において、両ストッパー80、82の最大突出時の拡開角度αは、図4で示す平面視で約45°位ずつになっている。
【0030】
以上のような構成の引戸用取手20において、次に、その一連の作用について図4乃至図7を基に説明をする。まず、開口部44、34、即ちハンドル70に設けられた凹部72、74のどちらか一方に手指を挿入する。そして、そのハンドル70を引戸開放方向へ摺動させて所定のストローク分移動させる。なお、このとき、開口部44、34の左右辺縁部にはテーパー面44A、34Aが形成されているので、手指がその左右辺縁部に当接してもケガをする心配がない。
【0031】
こうして、ハンドル70を移動させると、押圧部76、78がストッパー80、82の回動軸94よりも内側の後端部を押圧するので、ストッパー80、82は、引張コイルバネ88の付勢力に抗して回動軸94を中心に外方側に向かって回動し、引戸10の表裏両面から突出する。このとき、規制軸96が長孔部60に挿通されていることにより、その回動範囲が規制され、ストッパー80、82は所定長さ分だけ突出する。
【0032】
そして、その状態のまま引戸10を開放方向へ移動させるが、上記したように、ハンドル70の摺動方向は引戸10の開放方向と同じであるため、実際には引戸10を開放方向へ移動させるだけで、スムーズにストッパー80、82を突出させることができる。こうして、引戸10を開放方向へ移動させると、図4、図5で示すように、別の引戸12の端面12Aや壁(収納部)14の端面14Aにストッパー80、82が衝突し、引戸10の開放方向への移動がそれによって規制される。このため、手指が引戸12や壁14との隙間に挟まれるようなことは起きず、指詰めが防止される。
【0033】
また、このストッパー80、82の少なくとも端面12A、14Aとの当接部位はTPE(熱可塑性ゴム)等の軟質材で成形されているので、その衝突は弾性衝突になり、端面12A、14Aを傷つけるような不具合がないとともに衝突音も低減される。更に、表裏どちらか一方の面側からの操作だけで、表裏両面からストッパー80、82を突出させることができ、かつ、図5乃至図7で示すように、引戸12と壁14の間に収納する場合には、両方のストッパー80、82で衝突時の衝撃を受けることができるので、その剛性を確保することができる。
【0034】
こうして、ストッパー80、82が端面12A、14Aに衝突したら、ハンドル70を引戸閉塞方向へ移動させる。このとき、ハンドル70のバネ保持部64と仕切板48との間に圧縮コイルバネ90が設けられてあると、スムーズにハンドル70を引戸閉塞方向へ摺動させることができ、更に、内ケース26に対するハンドル70の摺動抵抗が小さければ、手指を凹部72又は凹部74内から離すだけで、その圧縮コイルバネ90の付勢力によって、ハンドル70を引戸閉塞方向へ移動させることができる。したがって、引戸10の開閉において省力化が図れる。
【0035】
このように、圧縮コイルバネ90を設けると、引戸10を開閉させる上で至便になって好ましいが、この圧縮コイルバネ90は必ずしも必要なものではなく、ストッパー80、82をスムーズにケース22内に収納させることができるようになっていれば、設けなくても構わないものである。
【0036】
ハンドル70が引戸閉塞方向へ移動させられると、図6で示すように、ストッパー80、82が引張コイルバネ88の付勢力によってケース22内に収納される。これにより、引戸10は引戸12と壁14との間に収納可能になるので、今度は引戸10の端面10Aを引戸開放方向へ押圧して移動させ、引戸10を完全に引戸12と壁14との間に収納する。なお、このとき、カバー30、40の周縁部にはテーパー面30A、40Aが形成されているので、引戸10はスムーズに引戸12と壁14との間に収納される。そして、図7で示すように、引戸10の端面10Aが引戸12の端面12A及び壁14の端面14Aと略面一になり、図1で示す開口16が完全に開放される。
【0037】
その後、開口16を閉塞する際には、引戸10を閉塞方向へ移動させるが、このとき、引戸10の端面10Aには出入自在なハンドル92が付設されているので、このハンドル92を引き出して引戸10を引張り、引戸12と壁14の間より引き出す。そして、取手20を引戸12及び壁14より現出させたら、今度はその取手20内のハンドル70に手指を挿入して、引戸10を閉塞方向へ移動させ、開口16を閉塞すればよい。その際、ハンドル70は引戸閉塞方向に摺動しているので、ストッパー80、82が突出するような不具合はなく、ストッパー80、82はケース22内に収納された状態を維持する。したがって、取手20自体の見栄えもよい。
【0038】
次に、第2実施例について図8乃至図10を基に説明する。なお、上記第1実施例と同等のものには同じ符号を付してその説明を省略する。また、この第2実施例における一連の作用も上記第1実施例と同様であるので、その詳細な説明も省略する。図8で示すように、内ケース26のフレーム46の上面には、先端近傍が下方に向かって側面視略「く」字状に屈曲された板バネ98を取り付けるための取付部57が設けられており、取付部57は、その板バネ98の屈曲部98Aが挿通される開孔57Aと、板バネ98の基端に穿設された取付孔98Bに嵌合してその板バネ98をフレーム46に固定する凸部57Bとで構成されている。
【0039】
一方、ハンドル71の上面には凹部75が形成されており、開孔57Aから下方に突き出した板バネ98の屈曲部98Aがその凹部75内に進入して係合することにより、ケース22内において、ハンドル71を常時下方に向かって付勢するようになっている。そして、ハンドル71の下面には、直線状のリブ69が長手方向(左右方向)に設けられており、その端部近傍には突起68が設けられている。
【0040】
また、フレーム46の下面には、直線状の溝部59が長手方向(左右方向)に形成されており、その端部近傍には規制孔58が設けられている。しかして、その溝部59及び規制孔58内にリブ69及び突起68が挿入されることにより、ハンドル71は、ケース22内においてガタつくことなく摺動可能になっている。したがって、このような板バネ98やリブ69及び溝部59等は、上記第1実施例の場合において設けても構わない。
【0041】
また、ハンドル71において、バネ保持部64の上方及び下方には平板状の押圧部77、79が水平方向に突設されており、上方の押圧部77が下方の押圧部79よりも長く突出するように延設されている。そして、その上方の押圧部77の延設された先端部分には、ハンドル71の摺動方向と直交する方向に長い略楕円形状の長孔部77Aが2個、同方向に並んで穿設されており、その長孔部77Aの上面周縁には補強用の肉厚部77Bが形成されている。
【0042】
この押圧部77はストッパー80、82の内側部中央に設けられた切欠部80A、82A内に挿入され、ストッパー80、82の軸孔部86と長孔部77A規制軸96が挿通されることにより、ストッパー80、82とハンドル71とが規制軸96によって枢支連結されるように構成されている。しかして、軸孔部86は、上記第1実施例のときの位置よりも、ハンドル71側に穿設されており、それに伴ってフレーム46の長孔部60も軸孔部62の側方寄りに穿設されている。そして、これらにより、ハンドル71とストッパー80、82との連動機構が構成されるようになっている。
【0043】
すなわち、ハンドル71を引戸開放方向へ摺動させると、押圧部77が同方向へ移動し、ストッパー80、82の切欠部80A、82A内における後部内側を押圧する。すると、ストッパー80、82は回動軸94を中心に同期して回動し、ケース22内、即ち引戸10の表裏両面から所定長さ分(長孔部60によって規制軸96が規制されるまで)突出する。なお、このとき、規制軸96は長孔部60に沿った移動に伴い、長孔部77A内を内側から外側に向かって移動する。
【0044】
つまり、長孔部77Aは、ハンドル71の摺動方向と直交する方向に長い略楕円形状に形成されていることにより、規制軸96の長孔部60に沿った移動を許容しながら、押圧部77の移動も許容できるようになっている。なお、ハンドル71を引戸閉塞方向へ摺動させた場合には、規制軸96が長孔部77Aを介した押圧部77によって同方向へ牽引され、長孔部60に沿って移動するので、ストッパー80、82は、回動軸94を中心に同期して回動し、その後部内側が同方向へ移動してケース22内に収納される。
【0045】
このように、第2実施例では、引張コイルバネ88のバネ力によってストッパー80、82をケース22内に収納するのではなく、ハンドル71とストッパー80、82とを枢支連結し、そのハンドル71の摺動によってストッパー80、82が回動軸94を中心に回動するように構成して、ケース22内から突出又はケース22内に収納されるようにしている。したがって、引張コイルバネ88を設ける第1実施例に比べ、部品点数の削減が図れ、コストダウンが図れる利点がある。
【0046】
更に、引張コイルバネ88を使用しないことから、ストッパー80、82が引張コイルバネ88のトラブルにより、ケース22内から出没しなくなるような不具合もなく、ハンドル71の摺動により、ケース22内から確実に出没させることができる。また、ストッパー80、82は、図9、図10で示すように、内部又は内側に空洞(空間)80B、82Bを設けるような構造にしてもよく、全体的に軽量化を図るようにしてもよい。
【0047】
何れにしても、ストッパー80、82を出没させる手段はハンドル70の摺動によるものに限定されるものではなく、引戸開放方向への作用力をストッパー80、82の突出動作に変換可能に構成されているものであれば、どのようなものでもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、引戸を開放方向へ移動させると、ストッパーが戸面から突出し、引戸収納部又は別の引戸の端面に当接して、それ以上の開放が阻止されるので、指詰めが防止される。また、このストッパーは収納可能であるため、引戸を完全に収納部等に収納することが可能となり、開口を完全に開放することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る取手を備えた引戸全体を示す概略斜視図
【図2】 本発明に係る取手の分解斜視図
【図3】 本発明に係る取手を備えた引戸の概略平断面図
【図4】 本発明に係る取手を備えた引戸を開放方向へ移動させたときの概略平断面図
【図5】 本発明に係る取手を備えた引戸を開放方向へ移動させた様子を示す概略斜視図
【図6】 本発明に係る取手を備えた引戸を閉塞方向へ少し戻した様子を示す概略斜視図
【図7】 本発明に係る取手を備えた引戸を別の引戸と壁の間に収納した様子を示す概略斜視図
【図8】 本発明に係る別実施例の取手の分解斜視図
【図9】 本発明に係る別実施例の取手を備えた引戸の概略平断面図
【図10】 本発明に係る別実施例の取手を備えた引戸を開放方向へ移動させたときの概略平断面図
【図11】 従来の取手を備えた引戸を示す概略斜視図
【符号の説明】
10 引戸
20 取手
32 開口部(第2開口部)
34 開口部(第1開口部)
42 開口部(第2開口部)
44 開口部(第1開口部)
70 ハンドル
80 ストッパー
82 ストッパー
88 引張コイルバネ(ストッパー収納用弾性部材)
90 圧縮コイルバネ(ハンドル移動用弾性部材)

Claims (5)

  1. 引戸の端面近傍の戸面に設けられたケースと、
    前記引戸の端面側から順に前記ケースに並設された第1開口部及び第2開口部と、
    前記第1開口部に臨むとともに、引戸開放方向と引戸閉塞方向に摺動自在となるように前記ケース内に設けられたハンドルと、
    前記ハンドルの引戸開放方向への摺動により前記第2開口部から突出し、前記ハンドルの引戸閉塞方向への摺動により前記ケース内に収納されるストッパーと、
    を備え
    前記ストッパーは、前記ハンドルの引戸開放方向へ作用する力により前記第2開口部から突出し、該力による前記引戸の移動に伴い、前記引戸の収納部又は引違い戸に当接することで、前記引戸の移動を阻止することを特徴とする引戸用取手。
  2. 前記第1開口部の前記引戸開放方向側及び前記引戸閉塞方向側の周縁部にテーパー面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の引戸用取手。
  3. 前記ストッパーは、ストッパー収納用弾性部材によって前記ケース内に収納される方向へ付勢されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の引戸用取手。
  4. 前記ストッパーは、軟質材で成形されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の引戸用取手。
  5. 前記ハンドルは、ハンドル移動用弾性部材によって引戸閉塞方向へ付勢されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の引戸用取手。
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