JP4173244B2 - 両軸受リール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣り用リール、特に、釣り竿に装着され、釣り竿の長手方向と交差する軸に沿った軸回りに釣り糸を巻き取る両軸受リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
両軸受リールは、釣り竿の長手方向と直交する軸に平行な軸回りに釣り糸を巻き取るリールである。両軸受リールは、釣り竿に装着されたリール本体と、リール本体に回転自在に装着されたハンドルと、リール本体に回転自在に支持された糸巻用のスプールと、ハンドルの回転をスプールに伝達する回転伝達機構と、回転伝達機構の途中に設けられたクラッチ機構と、クラッチ機構の状態に関わらずスプールを制動させるためのキャスティングコントロール機構と呼ばれる制動機構を備えている。
【0003】
この種の両軸受リールでクラッチ機構のオンオフにかかわらずスプールが回転すると発音するとともに発音可能状態と発音不能状態とを切換可能な発音機構を備えたものが知られている。このような発音機構を備えていると、釣りを行っているときには発音可能状態にし、仕掛けを投入するときや巻き上げるときには発音不能状態に切り換えできるので、仕掛けに魚がかかったときに発音によりそのことを報知できるとともに、仕掛けを投入するときや巻き上げるときに回転抵抗を小さくすることができる。
【0004】
このような発音機構を備えたリールは、生き餌を仕掛けに付けて釣りを行う、いわゆる泳がせ釣りを行うのに便利である。泳がせ釣りを行う場合には、クラッチ機構をオフしかつ発音機構を発音不能な状態にしてスプールを自由回転状態にし、仕掛けを所定の水深に投入する。仕掛けを投入すると発音機構を発音可能な状態にするとともに、キャスティングコントロール機構を生き餌が自由に泳げかつ泳いでもそれほど釣り糸が繰り出されないように通常よりはきつく設定する。また、発音機構を発音可能状態にして仕掛けに魚がかかってスプールから釣り糸が急激に繰り出されると大きな音を発するようにする。
【0005】
そして、生き餌に魚が食いついて釣り糸が急激に繰り出されてスプールが回転し発音機構が発音すると、クラッチをオンして合わせを行い仕掛けに魚をフックする。魚をフックすると、巻き上げ時の抵抗を小さくするために、発音機構を発音不能状態に切り換えるとともにキャスティングコントロール機構を緩める。特に比較的大物釣りに適した泳がせ釣りの場合、巻き上げ時の抵抗を可及的に小さくしないと巻き上げ時の労力が増大する。そしてハンドルを巻き取り方向に回転させて魚を引き上げる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成では、仕掛けを投入したあとアタリを待ち始める際に、発音機構を発音可能な状態に切り換えるとともにスプールへの制動力を強く設定し、魚がかかったときに、発音機構を発音不能状態に切り換えるとともにキャスティングコントロール機構を緩めなければならない。このため、釣りの状況に応じて2つの操作を行わなければならず、特に魚がかかって魚とのやり取りを行いながら釣り糸を巻き上げる際にはこのような煩雑な2つの操作を行うのは煩わしい。
【0007】
本発明の課題は、釣りを行っているときの制動機構や発音機構の操作が容易な両軸受リールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る両軸受リールは、釣り竿に装着され、釣り竿の長手方向と交差する軸に沿った軸回りに釣り糸を巻き取るリールであって、ハンドルを有し釣り竿に装着されるリール本体と、スプールと、クラッチ機構と、第1制動機構と、発音機構と、切換操作機構とを備えている。スプールは、リール本体に回転自在に装着されている。クラッチ機構は、ハンドルの回転をスプールに伝達する伝達状態と遮断する遮断状態とに切換可能な機構である。第1制動機構は、クラッチ機構の状態に関わらずスプールを制動可能でありかつ制動可能な状態と制動不能な状態とに切換可能な機構ある。第1制動機構は、スプールに対する制動力を調整可能な制動調整機構と、リール本体に回転自在に設けられた第1回転部材と、第1回転部材を押圧可能な押圧部材と、スプールに連動して回転する第2回転部材と、第1回転部材及び第2回転部材に連結する連結位置と両回転部材の少なくとも一方から離脱する離脱位置とに移動自在であり、連結位置に配置されると第2回転部材の回転を前記第1回転部材に伝達可能な連結部材とを有し、制動調整機構は、押圧部材の押圧状態を調整し、切換操作機構は、連結部材を前記連結位置と前記離脱位置とに移動させる。発音機構は、スプールの回転に応じて発音可能でありかつ発音可能な状態と発音不能な状態とに切換可能な機構である。切換操作機構は、発音機構と第1制動機構とを発音可能かつ制動可能な状態と発音不能かつ制動不能な状態とに同時に切り換え操作するための機構である。
【0009】
この両軸受リールでは、泳がせ釣りを行う場合、仕掛けに生き餌を付けると、クラッチ機構を遮断状態にしかつ制動機構及び発音機構を切換操作機構により発音不能かつ制動不能な状態にする。これによりスプールが自由回転して仕掛けをたとえば所定の水深に迅速に投入できる。仕掛けを所定の水深に投入すると、切換操作機構により制動機構を制動可能な状態にして発音機構を発音可能な状態にする。すると、第1制動機構によりスプールが制動されて生き餌が自由に泳げかつ生き餌が泳いでもそれほど釣り糸が繰り出されない状態になる。この状態で仕掛けに魚がかかると、スプールが糸繰り出し方向に急激に回転し発音機構が発音して釣り人に魚がかかったことを報知する。すると、クラッチ機構を伝達状態にして合わせを行うとともに、切換操作機構を操作して第1制動機構及び発音機構を制動不能かつ発音不能な状態に同時に切り換え、巻き上げ時の回転抵抗を小さくする。そして、ハンドルによりスプールを糸巻き上げ方向に回転させて魚を引き上げる。
【0010】
ここでは、切換操作機構を操作すると、第1制動機構と発音機構とを同時に切り換えできるので、第1制動機構や発音機構を別々に操作するのに比べて釣りを行っているときの切換操作が容易になる。
【0011】
また、スプールに対する制動力を調整できるので、生き餌の引きに応じて制動力を変更できる。
【0012】
さらに、連結部材が連結位置に配置されると発音機構が発音可能な状態になるとともに第1制動機構が制動可能な状態になる。そして、スプールが回転すると発音機構が発音するとともにその回転が第2回転部材、連結部材を介して第1回転部材に伝達され第1回転部材を押圧部材が押圧して第1回転部材が制動されさらにスプールが制動される。このときの制動力は制動調整機構により調整できる。また、連結部材が離脱位置に配置されると第1回転部材及び第2回転部材の少なくとも一方から連結部材が離脱するので、第2回転部材の回転が第1回転部材に伝達されずスプールは制動されない。このとき、発音機構も発音不能な状態になる。ここでは、連結部材の2つの回転部材への連結及び離脱により制動可能な状態と制動不能な状態とに切り換えているので、部品の構成が簡素になる。
【0013】
発明2に係る両軸受リールは、発明1に記載のリールにおいて、クラッチ機構が伝達状態のとき、スプールの糸繰り出し方向の回転を制動する第2制動機構をさらに備える。この場合には、第1制動機構の制動力を第2制動機構の制動力に比べて弱く設定することで、生き餌を泳がせるときには、第2制動機構により弱い制動力をスプールに作用させて生き餌を自由に泳がせることができる。そして、仕掛けに魚がかかるとクラッチ機構を伝達状態にして第2制動機構によりスプールに強い制動力を作用させて、かかった魚を取り込めるようにすることができる。ここでは、制動力が異なる2つの制動機構により、生き餌の泳がせと魚の取り込みとを制動力を切り換えることなく簡単に行える。
【0014】
発明3に係る両軸受リールは、発明1又は2に記載のリールにおいて、第2回転部材は、回転軸に回転不能に装着されたギアであり、第1回転部材は、回転軸に平行な軸回りに回転するギアであり、連結部材は、2つのギアに噛み合い可能なギアである。この場合には、連結部材や両回転部材がギアにより構成されているので、制動可能な状態と制動不能な状態とを確実に実現できる。
【0015】
発明に係る両軸受リールは、発明1から3のいずれかに記載のリールにおいて、制動調整機構は、リール本体に回動自在に装着された調整操作部材と、押圧部材に接触可能に設けられ、調整操作部材の回動に連動して調整操作部材の回動軸方向に往復移動するカム機構とを有し、押圧部材はカム機構と第1回転部材との間に配置され、カム機構の往復移動により押圧部材の第1回転部材への圧接力が変化する。この場合には、カム機構により押圧部材を回動軸方向に押圧して制動力を調整しているので、ねじにより押圧部材を押圧する構成に比べて押圧力が制限され制動調整機構の破損が生じにくい。
【0016】
発明に係る両軸受リールは、発明からのいずれかに記載のリールにおいて、連結部材を連結位置側に付勢する付勢手段をさらに備える。この場合には、連結部材が連結位置側に付勢されるので、連結部材に離脱方向の力が作用しても連結部材が確実に2つの回転部材に連結される。
【0017】
発明に係る両軸受リールは、発明からのいずれかに記載の機構において、発音機構は、スプールに連動して回転し、外周に周方向に間隔を隔てて多数の凸部が並べて形成された円板状の凹凸部材と、凹凸部材の凸部間に先端部が配置される発音位置と凸部から離反する離反位置とに移動可能であり、発音位置に配置されたとき凹凸部材の回転により振動する音出し部材とを有し、切換操作機構は、音出し部材を発音位置と離反位置との間で移動させる。この場合には、切換操作機構により発音位置に音出し部材が配置されると第1制動機構が制動状態になる。この状態でスプールが回転すると、音出し部材の先端部がスプールに連動して回転する凹凸部材の凸部との衝突を繰り返して振動しクリック音を発するとともにスプールが制動される。また、離反位置に配置されると、第1制動機構が制動不能な状態になるとともにスプールが回転しても発音せず、スプールの回転抵抗が小さくなる。ここでは、外周に形成された凸部に対して音出し部材を接離することで発音可能な状態と発音不能な状態とを実現しているので、簡素な機構で両状態を確実に実現できる。
【0018】
発明に係る両軸受リールは、発明に記載のリールにおいて、凹凸部材は、スプールの回転軸に回転不能に装着されており、切換操作機構は、リール本体に移動自在に設けられ、音出し部材を発音位置と離反位置とに移動させる操作部材と、切換部材とを有している。切換部材は、リール本体に回転軸回りに回動自在に設けられ連結部材を回転自在に支持する回動部と、回動部と一体形成され操作部材の移動を回転軸回りの回動に変換するための変換部とを有し、音出し部材を発音位置に移動させると回動により連結部材を連結位置に移動させ、音出し部材を離反位置に移動させると連結部材を離脱位置に移動させる。この場合には、操作部材により音出し部材を発音位置に移動させると、変換部によりその移動が回動部の回動に変換され切換部材が連結位置側に回動する。逆に離反位置側に移動させると、離脱位置側に回動する。ここでは、回動する切換部材により発音機構と第1制動機構とを簡単な構成で同時に切り換えできる。
【0019】
発明に係る両軸受リールは、発明7に記載のリールにおいて、音出し部材は、凹凸部材の径方向に移動可能であり、操作部材は、リール本体に凹凸部材の径方向に移動自在に設けられ、音出し部材を発音位置と発音位置から径方向に移動した離反位置とに移動させる。この場合には、操作部材により音出し部材を径方向に離反させればよいので、操作部材の構成が簡素になる。
【0020】
発明に係る両軸受リールは、発明又はに記載のリールにおいて、音出し部材は操作部材に揺動自在に装着され、付勢部材は音出し部材を所定の揺動位置に保持するためのばね部材である。この場合には、スプールの回転に連動して凹凸部材が回転し音出し部材が凸部への衝突を繰り返すと、ばね部材により所定位置に保持された音出し部材が揺動振動して発音する。このばね部材が操作部材を介して間接的に連結部材を連結位置側に付勢する。ここでは、音出し部材を所定位置に保持するばね部材が連結部材を連結位置側に付勢しているので、音出し部材の保持と連結部材の連結位置側への付勢とを1つのばね部材で兼用でき、構造を簡素化できる。
【0021】
発明1に係る両軸受リールは、発明からのいずれかに記載のリールにおいて、切換部材の連結位置側の回動位置を規制する規制手段をさらに備える。この場合には、連結部材が連結位置側に過度に食い込まないので、糸繰り出し時の回転抵抗が大きくならない。また、回転抵抗が大きくならないので、連結部材を離脱位置側に移動させる際の操作部材の移動操作が重くなりにくい。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1において、本発明の一実施形態による両軸受リールは、たとえば、5号の釣り糸を300m程度巻き付け可能な中型の丸型リールである。丸型リールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用のハンドル組立体2と、ハンドル組立体2のリール本体1側に配置されたスタードラグ(操作部材の一例)3とを備えている。なお、この両軸受リールは、レベルワインド機構は有していない。
【0023】
リール本体1には、スプール15が回転自在に装着されている。リール本体1は、竿取付脚4を介して釣り竿RDに装着され得る。リール本体1は、図2に示すように、所定の間隔をあけて配置された左右1対の側板10,11と側板10,11を連結する複数の連結部材12とを有するフレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1カバー13及び第2カバー14と、第2カバー14に装着された機構装着板16とを有している。機構装着板16は側板11に接触して配置され、機構装着板16と第2カバー14との間には、後述する各種機構を収納するための空間が形成されている。
【0024】
フレーム5はダイキャスト成形により得られ、第2カバー14は、金属薄板をプレス成形して得られる。1対の側板10,11及び第1カバー13は、それぞれ側面から見て円形をなしており、外周面はたとえば旋盤等を用いて機械加工されている。第2カバー14及び機構装着板16は、側面から見て円形の一部が径方向に突出した形状である。第2カバー14は、ハンドル軸30(後述)の装着部分を中心に軸方向外方にも膨出している。
【0025】
連結部材12は、両側板10,11の外周に沿う形状で両側板10,11と一体で形成された板状の部材であり、たとえばリール本体1の後部と下部と前部との3か所で1対の側板10,11を連結している。このように側板10,11と複数の連結部材12とを一体で形成することで、リール本体1に大きな荷重が作用しても撓み等の変形が生じがたく、巻上げ効率の低下が抑制される。この連結部材12の外周部と側板10,11とは一体で、第1カバー13と同様に機械加工されている。
【0026】
下部の連結部材12には竿取付脚4が固定されている。竿取付脚4は、フレーム5の側板10,11間の中心位置に沿って配置されている。この中心位置は、スプール15の糸巻取部の中心位置でもある。
【0027】
ハンドル組立体2は、図1に示すように、ハンドル軸30の先端に回転不能に装着されたクランクアーム6と、クランクアーム6の一端にクランクアーム6の一端部と直交する軸回りに回転自在に装着されたハンドル把手7とを有している。クランクアーム6は、ハンドル把手7側がリール本体1に接近するように途中で折れ曲がっている。
【0028】
スプール15は、図2に示すように、1対の側板10,11間に回転自在に配置されている。スプール15は、糸巻胴部15aと、糸巻胴部15aの両端に一体で形成されたフランジ部15bとを有している。スプール15の中心にはスプール軸25が貫通して固定されている。スプール軸25は第1カバー13及び機構装着板16に軸受24a,24bを介して回転自在に支持されている。
【0029】
機構装着板16と第2カバー14の間の空間には、ハンドル組立体2からのトルクをスプール15に伝えるための回転伝達機構20と、回転伝達機構20の途中に設けられたクラッチ機構21と、クラッチ機構21をオンオフ操作するためのクラッチ操作機構22とが配置されている。
【0030】
回転伝達機構20は、スプール15からハンドル組立体2側にトルクが逆に伝達された場合のトルクを規制するための回転制御機構23を含んでいる。側板10の外側で第1カバー13内には、クラッチ機構21の状態に関わらずスプール15を制動可能な摩擦ブレーキ機構(第1制動機構の一例)26と、スプール15回転時に発音する発音機構と、摩擦ブレーキ機構26及び発音機構27を同時に切換操作するための切換操作機構28とが配置されている。
【0031】
回転伝達機構20は、一端にハンドル組立体2が固定されたハンドル軸30と、ハンドル軸30の他端に回転制御機構23を介して連結されたメインギア31と、メインギア31に噛み合うピニオンギア32とを有している。
【0032】
ハンドル軸30は、スプール軸25と平行に配置されており、一端側が機構装着板16に回転自在に支持されている。メインギア31は、ハンドル軸30に対して回転自在に装着されており、ハンドル軸30の一端側に回転制御機構23を介して相対回転不能に連結することが可能である。このような構成では、クラッチ機構21がオンされた状態では、ハンドル組立体2からのトルクがメインギア31及びピニオンギア32を介してスプール15に直接伝達される。
【0033】
クラッチ機構21は、スプール軸25の外周部にスライド自在に装着された筒状のピニオンギア32と、ピニオンギア32の一部に配置された係合溝32aとスプール軸25に配置されたピン33とを有している。スプール軸25に沿ってピニオンギア32を摺動させて、係合溝32aをピン33と係合すれば、スプール軸25とピニオンギア32との間で回転力が伝達される。この状態が連結状態(クラッチオン状態)である。係合溝32aとピン33の係合を外せば、スプール軸25とピニオンギア32との間で回転力は伝達されない。この状態が遮断状態(クラッチオフ状態)である。クラッチオフ状態では、スプール15は自由に回転する。ピニオンギア32は、クラッチ操作機構22により係合溝32aとピン33とが係合する方向すなわちクラッチオン状態に付勢されている。クラッチ操作機構22は、リール本体1の第2カバー14に連結姿勢と遮断姿勢との間で揺動自在に装着されたクラッチレバー35を備えている。
【0034】
回転制御機構23は、ハンドル軸30を糸巻取方向にのみ回転させる(糸繰り出し方向の回転を禁止する)ローラ型のワンウェイクラッチ機構40と、スプール15の糸繰り出し方向の回転に対して設定したドラグ力を作用させるためのドラグ機構(第2制動機構の一例)42と、ハンドル軸30を糸巻取方向にのみ回転させる爪式のラチェット機構44とを有している。
【0035】
なお、ハンドル軸30の逆転(糸繰り出し方向の回転)を禁止するだけであれば、ラチェット機構44のみを設けてワンウェイクラッチ機構40を省いてもよい。しかし、ラチェット機構44は、ラチェット爪がラチェットホイールに噛み合ったり外れたりする動作にある程度の時間がかかる。釣りの動作に要求される迅速で滑らかな逆転禁止動作を果たすには、前記のようなローラ型のワンウェイクラッチ機構40が好ましく、ワンウェイクラッチ機構40では負担できないような過大な力をラチェット機構44で負担することが有効である。
【0036】
ドラグ機構42は、ハンドル軸30に螺合するスタードラグ3の操作によりクラッチオン時にドラグ力を調整可能である。ドラグ機構42は、メインギア31と、ワンウェイクラッチ機構40に隣接して配置された配置されたディスク部材45と、メインギア31とディスク部材45との間に配置された複数枚のドラグディスク46とを有している。ディスク部材45は、ワンウェイクラッチ機構40の内輪に回転不能に係止され、糸繰り出し方向の回転が禁止されている。このディスク部材45に複数枚のドラグディスク46を介してメインギア31を圧接することで、ドラグ機構42は、メインギア31を介してスプール15に糸繰り出し時にドラグ力を作用させる。
【0037】
摩擦ブレーキ機構26は、クラッチ機構21の状態に関わらずスプール15を制動可能でありかつ制動可能な状態と制動不能な状態とに切換可能な機構である。摩擦ブレーキ機構26は、図3〜図5に示すように、リール本体の第1カバー13に回転自在に設けられた第1ギア(第1回転部材の一例)50と、第1ギア50を押圧可能な押圧部材51と、第1ギア50の両側に配置された3枚の制動ディスク57a〜57cと、押圧部材51の押圧状態を調整するための制動調整機構52と、スプール15に連動して回転する第2ギア(第2回転部材の一例)53と、第2ギア53の回転を第1ギアに伝達可能な連結ギア54とを有している。
【0038】
第1ギア50は、外周面にギア歯を有するギア部材であり、第1カバー13に挿入された鍔付き筒状の支持軸55の外周部に回転自在に支持されている。制動ディスク57a,57cは、押圧部材51と第1ギア50との間に皿ばね56を介して装着されている。制動ディスク57bは、第1ギア50と第1カバー13との間に装着されている。制動ディスク57aはステンレス製のリング状の部材であり、支持軸55の先端に回転不能かつ軸方向移動自在に装着されている。制動ディスク57b,57cは、合成樹脂製のリング状の部材であり、第1ギア50の両側に配置され支持軸55に回転自在に装着されている。押圧部材51は、支持軸55の先端外周部に回転不能かつ軸方向移動自在に装着されている。押圧部材51の図5右側面には、外周に縁取り部51aを有する傾斜カム面51bが形成されている。皿ばね56は、制動調整機構52の構成要素であり、押圧部材51が第1ギア50に接近する方向移動するとその押圧力を制動ディスク57a,57cを介して第1ギア50に伝達する。また、押圧力を緩めると押圧部材51を第1ギア50から離反する方向に移動させる。なお、皿ばね56に代えて波板ばねやコイルばねを使用してもよい。
【0039】
鍔付き円筒状の支持軸55の先端には、押圧部材51及び制動ディスク57aを回転不能に係止するための互いに平行な1対の面取り部55aが形成されている。押圧部材51及び制動ディスク56aの中心部には、面取り部55aに係止される小判孔51c,56dが形成されている。
【0040】
制動調整機構52は、第1カバー13に回動自在に装着された調整操作部59と、調整操作部59の回転運動をその軸回りの往復運動に変換するためのカム機構64及び皿ばね56とを有している。調整操作部59は、制動力を調整操作するためのつまみ部60と、つまみ部60にインサート成型により一体形成された軸部61とを有している。軸部61の先端部には、径方向に沿ってピン孔61aが形成されている。このピン孔61aにはカムピン58が装着されている。このカムピン58は、押圧部材51の縁取り部51aの内周側に配置され、傾斜カム面51bに接触する。このカムピン58と傾斜カム面51bとによりカム機構64が構成されている。
【0041】
カム機構64は、つまみ部60の一方向の回動により押圧部材51を図5左側に移動させ、制動力を増大させる。皿ばね56は、つまみ部60の他方向の回動により押圧部材51を図5右側に移動させ、制動力を減少させる。また、皿ばね56は、押圧部材51の押圧力を第1ギア50に滑らかに伝達する。カムピン58はつまみ部60の回動により回動し、傾斜カム面51bと係合して押圧部材51を第1ギア50に接近する方向に押圧する。なお、つまみ部60には、音出しピン62及びコイルばね63からなる発音機構が設けられており、つまみ部60が回動すると発音するように構成されている。
【0042】
このようにカム機構64を採用することで、押圧力を制限できるため、摩擦ブレーキ機構26が破損しにくい。また、カムピン58を縁取り部51aの内周側に配置することで、カム機構64を緩めてカムピン58を挿入するだけで組み付けできるので、カム機構64を容易に組立できる。
【0043】
この制動調整機構52では、つまみ部60の回動量によりカムピン58の傾斜カム面51bへの当接位置が変化し、傾斜カム面51bが形成された押圧部材51の軸方向位置が変化する。これにより両制動ディスク57b,57cに挟持された第1ギア50を押圧する力が変化し、連結ギア54、第2ギア53、スプール軸25を介してスプール15の制動力が変化する。
【0044】
第2ギア53は、外周面にギア歯を有するギア部材であり、軸受24aより内側でスプール軸25に回転不能に装着されている。スプール軸25の図3に示す左端部の軸受24a装着部分より内側には、互いに平行な面取り部25aが形成されており、第2ギア53の中心部には、面取り部25aに係止される小判孔53aが形成されている。
【0045】
連結ギア54は、第1ギア50及び第2ギア53に噛み合い可能なギア歯を外周面に有している。連結ギア54は、第2ギア53に常時噛み合っている。連結ギア54は、切換調整機構28を構成する切換板65に回転自在に装着されている。切換板65は、スプール軸25回りに回動自在に第1カバー13の内側面に装着されている。連結ギア54は、切換板65の回動により第1ギア50に噛み合う連結位置とそこから離脱する離脱位置との間で回動自在である。
【0046】
発音機構27は、スプール15の回転に応じて発音可能でありかつ発音可能な状態と発音不能な状態とに切換可能な機構である。発音機構27は、スプール軸25に回転不能に装着された円板状の凹凸部材70と、凹凸部材70の外周面に接触可能に配置され回転により振動する音出し部材71とを有している。凹凸部材70は、外周面に周方向に間隔を隔てて多数の凸部70aが並べて形成された円板状の部材である。
【0047】
音出し部材71は、途中で大きく湾曲した板状の部材であり、凹凸部材70の凸部70a間に配置される尖った先端部71aを有している。音出し部材71の湾曲部分には丸孔71bが形成されており、前後に移動する切換操作機構28の操作部80がこの丸孔71bを貫通し、音出し部材71は操作部80に揺動自在に支持されている。音出し部材71は、操作部80の前後方向の移動により、凹凸部材70の凸部70a間に先端部71aが配置される発音位置と、凸部70aから離反する離反位置とに移動可能であり、発音位置に配置されたとき凹凸部材70の回転により凸部70aとの衝突を繰り返して振動し発音する。音出し部材71の湾曲部分から延びる基端部71cには、コイルばね72の一端が係止されている。コイルばね72の他端は、第1カバー13に係止されている。音出し部材71は、コイルばね72により先端部71aが凸部70a間に配置される揺動位置に保持されている。言い換えれば、コイルばね72の自由長さのとき、音出し部材71の先端部71aと操作部80の軸芯とを結ぶ直線がスプール軸芯に実質的に直交するように、音出し部材71の姿勢が維持されている。また、コイルばね72は、音出し部材71から操作部80を介して切換板65を連結位置側に付勢するように配置されている。
【0048】
切換操作機構28は、前後移動自在な操作部80と、操作部80の前後移動により回動する切換板65とを備えている。操作部80は、図7に実線で示す前側の動作可能位置と2点鎖線で示す後側の動作不能位置とに第1カバー13に前後移動自在に支持されている。操作部80は、操作用の大径のつまみ部81と、つまみ部81と一体形成され第1カバー13に前後移動自在に支持された軸部82とを有している。この軸部82に音出し部材71が揺動自在に支持されており、操作部80が動作可能に位置に配置されると、発音機構27は発音可能な状態になる。軸部82は、トグル機構83により動作可能位置と動作不能位置とに保持される。トグル機構83は、動作可能位置と動作不能位置との間に配置される保持部84と、保持部84を図4上方に付勢するコイルばね85とを有している。保持部84は先端が山形の棒状部材であり、操作部80の移動中に、軸部82が保持部84に接触すると下降し、通過すると上昇して軸部82を移動後の位置に保持する。
【0049】
切換板65は、図3及び図4に示すように、リング状の回動部66と、回動部66の外周部から径方向に突出した変換部67とを有している。切換板65は、回動部66で図4に示す連結位置と、図6に示す離脱位置との間でスプール軸回りに回動する。この回動により連結ギア54を連結位置と離脱位置とに移動させる。
【0050】
回動部66は、第1カバー13の内側面に回動自在に装着され、第1カバー13から内方に突出する3つの突起部13aにねじ込まれたビス18の頭部により軸方向移動不能に係止されている。回動部66には、径方向に突出するギア支持部66aと、係止部66bとが形成されている。ギア支持部66aには、回転軸68の先端が固定されており、回転軸68に連結ギア54が回転自在に装着されている。係止部66bは、突起部13aのひとつに係止される突起であり、連結ギア54が第1ギア50に噛み合う連結位置にあるとき突起部13aに係止され、図4反時計回りにそれ以上切換板65が回動しないように設けられている。これにより、連結ギア54が連結位置に配置されたとき、連結ギア54が第1ギア50に噛み込み過ぎなくなり、操作部80を動作不能位置側に操作するときの操作力が軽くなる。
【0051】
変換部67は、操作部80の前後移動を回動部66の回動運動に変換するためのものであり、回動部66から径方向に延びる連結部67aと連結部67aから図4斜め上方に延びるガイド部67cとを有している。ガイド部67cには、斜めに配置された長円形のガイド溝67bが形成されており、このガイド溝67bを操作部80の軸部82が貫通している。操作部80を図4に示す動作可能位置と図6に示す動作不能位置との間で移動させると、ガイド溝67bの作用により変換部67は、回動部66を連結位置と離反位置との間で回動させる。すなわち、操作部80を動作可能位置から動作不能位置に移動させると、回動部66が連結位置から離脱位置に回動し、操作部80を動作不能位置から動作可能位置に移動させると、回動部66が離脱位置から連結位置に回動する。これにより、操作部80の操作により摩擦ブレーキ機構26及び発音機構27を制動可能かつ発音可能な状態と制動不能かつ発音不能な状態とに同時に切り換えできる。
【0052】
次に、リールの動作について説明する。
【0053】
たとえば生き餌を使った泳がせ釣りを行う前には、スタードラグ3を回転させて生き餌により釣り糸が繰り出されないようにドラグ機構42のドラグ力を強い値に調整する。また、生き餌の引きに応じて摩擦ブレーキ機構26の制動力をドラグ機構42のドラグ力より弱い値に調整する。
【0054】
ドラグ力を調整する場合には、クラッチ機構21をオンした状態でばね秤や目標とする魚と同程度の重さを有する重りを釣り糸の先端に連結する。そして、連結したはかりや重りを引っ張って所望のドラグ力が発生するようにスタードラグ3を回転させる。
【0055】
摩擦ブレーキ機構26の制動力を調整する場合には、クラッチ機構21をオフしかつ操作部80を動作可能位置に配置した状態で同様にばね秤や生き餌と同程度の重さを有するおもりを釣り糸の先端に連結する。そして、連結したはかりや重りを引っ張って所望の制動力が発生するようにつまみ部60を回転させる。つまみ部60を回転させると、つまみ部60の回動量によりカムピン58の傾斜カム面51bへの当接位置が変化し、傾斜カム面51bが形成された押圧部材51の軸方向位置が変化する。これにより押圧部材51の第1ギア50を押圧する力が変化し、連結ギア54、第2ギア53、スプール軸25を介してスプール15の制動力が変化する。
【0056】
釣り糸を繰り出す時には、クラッチレバー45によりクラッチ機構21をクラッチオフ状態にする。また操作部80を動作不能位置側に操作する。操作部80を制動不能位置側に操作すると、図6に示すように音出し部材71が凹凸部材70から離反して発音機構27が発音不能な状態になる。これと同時に、回動部66が連結位置から離脱位置に回動し、連結ギア54が離脱位置に配置され、摩擦ブレーキ機構26が制動不能な状態になる。これによりスプール15が自由回転状態になり、仕掛けの自重によりスプール15が糸繰り出し方向に回転し、釣り糸がスプール15から繰り出される。
【0057】
仕掛けが所定の棚に到達しアタリを待つ際には、操作部80を動作可能位置側に操作する。操作部80を動作可能位置側に操作すると、図4に示すように音出し部材71が凹凸部材70に接触して発音機構27が発音可能な状態になる。これと同時に、回動部66が離脱位置から連結位置に回動し、連結ギア54が連結位置に配置され第1ギア50に連結され、摩擦ブレーキ機構26が制動可能な状態になる。この結果、スプール15が摩擦ブレーキ機構26により制動され、釣り糸の繰り出しが止まる。この状態で魚のアタリを待つ。このとき、生き餌が泳ぐと場合によっては僅かにスプール15が糸繰り出し方向に回転する。これにより間隔が長い小さな音を発音機構27が発する。
【0058】
魚がかかると、スプール15が糸繰り出し方向に回転して間隔が短い大きな音を発音機構27が発する。すると、釣り人はクラッチレバー35を操作してクラッチ機構21をオン状態にしドラグ機構42を作動状態にする。そして、合わせを行い、操作部80を動作不能位置側に操作して巻き上げ時の回転抵抗を少なくした状態でハンドル組立体2によりスプール15を糸巻取方向に回転させて魚を取り込む。
【0059】
ここでは、操作部80を動作不能位置側に操作すると、摩擦ブレーキ機構26や発音機構27が同時に動作不能な状態に切り換わる。このため、合わせた後の摩擦ブレーキ機構26や発音機構27の切換操作が容易である。また、操作部80を動作可能位置側に操作すると、摩擦ブレーキ機構26や発音機構27が同時に動作可能な状態に切り換わる。このため、仕掛けを投入するときの切換操作も容易になる。
【0060】
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、摩擦ブレーキ機構26において、スプール15に連動する第1ギア50を制動することで間接的にスプール15を制動したが、摩擦ブレーキ機構26の構成は前記実施形態に限定されない。たとえば、スプール15又はスプール軸25を直接制動するようにしてもよい。この場合、スプール15又はスプール軸25を押圧する押圧部材を、スプール15又はスプール軸25を押圧する位置とスプール15又はスプール軸25から離反する位置とに切り換えればよい。さらに、第1制動機構は摩擦により制動する機構に限定されず、誘導電磁力による制動機構や流体の粘度を利用した制動機構等でもよい。
【0061】
(b) 前記実施形態では、発音機構27をスプール軸25に設けた凹凸部材に対して接触させることにより発音させたが、発音機構27の構成は前記実施形態に限定されない。たとえば、スプール15に音出し部材を直接接触させて発音させてもよい。この場合、音出し部材をスプール15に接触する位置と離反する位置とに切り換えればよい。
【0062】
(c) 前記実施形態では、コイルばね72により連結ギア54を連結位置側に付勢したが、コイルばね72とは別の付勢部材により連結ギア54又は切換板65を直接付勢してもよい。
【0063】
(d) 前記実施形態では、連結ギア54を連結位置側に付勢したが、連結部材54を付勢しなくてもよい。この場合、連結ギア54は、糸繰り出し時には第2ギア53により連結位置側に付勢されて摩擦ブレーキ機構(第1制動機構)26に連結し、糸巻取時には逆方向に付勢されて離脱して制動力が作用しないようにできる。このため、糸巻取時に操作部80を操作する必要がなくなり、仕掛けの投入時に動作不能位置に、投入後にアタリを待つ段階で動作可能位置に操作部80をそれぞれ操作するだけで済む。
【0064】
また、同様な効果を得るために、ワンウェイクラッチを用いて糸繰り出し方向のみ制動力が作用するように構成することも可能である。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、切換操作機構を操作すると、第1制動機構と発音機構とを同時に切り換えできるので、第1制動機構や発音機構を別々に操作するのに比べて釣りを行っているときの切換操作が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの斜視図。
【図2】 その断面図。
【図3】 リール左側部分の各機構の分解斜視図。
【図4】 動作可能位置に操作部があるときの側面断面図。
【図5】 リール左側部分の断面拡大部分図。
【図6】 動作不能位置に操作部があるときの側面断面図。
【図7】 リールの左側の側面図。
【符号の説明】
1 リール本体
2 ハンドル
15 スプール
21 クラッチ機構
22 ドラグ機構
26 摩擦ブレーキ機構
27 発音機構
28 切換操作機構
50 第1ギア
51 押圧部材
52 制動調整機構
53 第2ギア
54 連結ギア
59 調整操作部
64 カム機構
65 切換板
66 回動部
66b 係止部
67 変換部
70 凹凸部材
71 音出し部材
72 コイルばね
80 操作部

Claims (10)

  1. 釣り竿に装着され、前記釣り竿の長手方向と交差する軸に沿った軸回りに釣り糸を巻き取る両軸受リールであって、
    ハンドルを有し前記釣り竿に装着されるリール本体と、
    前記リール本体に回転自在に装着されたスプールと、
    前記ハンドルの回転を前記スプールに伝達する伝達状態と遮断する遮断状態とに切換可能なクラッチ機構と、
    前記クラッチ機構の状態に関わらず前記スプールを制動可能でありかつ制動可能な状態と制動不能な状態とに切換可能な第1制動機構と、
    前記スプールの回転に応じて発音可能でありかつ発音可能な状態と発音不能な状態とに切換可能な発音機構と、
    前記発音機構及び第1制動機構を発音可能かつ制動可能な状態と発音不能かつ制動不能な状態とに同時に切り換え操作するための切換操作機構と、を備え、
    前記第1制動機構は、
    前記スプールに対する制動力を調整可能な制動調整機構と、
    前記リール本体に回転自在に設けられた第1回転部材と、
    前記第1回転部材を押圧可能な押圧部材と、
    前記スプールに連動して回転する第2回転部材と、
    前記第1回転部材及び第2回転部材に連結する連結位置と前記両回転部材の少なくとも一方から離脱する離脱位置とに移動自在であり、前記連結位置に配置されると前記第2回転部材の回転を前記第1回転部材に伝達可能な連結部材とを有し、
    前記制動調整機構は、前記押圧部材の押圧状態を調整し、
    前記切換操作機構は、前記連結部材を前記連結位置と前記離脱位置とに移動させる、両軸受リール。
  2. 前記クラッチ機構が伝達状態のとき、前記スプールの糸繰り出し方向の回転を制動する第2制動機構をさらに備える、請求項1に記載の両軸受リール。
  3. 前記第2回転部材は、前記スプールの回転軸に回転不能に装着されたギアであり、
    前記第1回転部材は、前記回転軸に平行な軸回りに回転するギアであり、
    前記連結部材は、前記2つのギアに噛み合い可能なギアである、請求項1又は2に記載の両軸受リール。
  4. 前記制動調整機構は、
    前記リール本体に回動自在に装着された調整操作部材と、
    前記押圧部材に接触可能に設けられ、前記調整操作部材の回動に連動して前記調整操作部材の回動軸方向に往復移動するカム機構とを有し、
    前記押圧部材は前記カム機構と前記第1回転部材の間に配置され、前記カム機構の往復移動により前記押圧部材の前記第1回転部材への圧接力が変化する、請求項1から3のいずれかに記載の両軸受リール。
  5. 前記連結部材を前記連結位置側に付勢する付勢手段をさらに備える、請求項からのいずれかに記載の両軸受リール。
  6. 前記発音機構は、
    前記スプールに連動して回転し、外周に周方向に間隔を隔てて多数の凸部が並べて形成された円板状の凹凸部材と、
    前記凹凸部材の凸部間に先端部が配置される発音位置と前記凸部から離反する離反位置とに移動可能であり、前記発音位置に配置されたとき前記凹凸部材の回転により振動する音出し部材とを有し、
    前記切換操作機構は、前記音出し部材を前記発音位置と前記離反位置との間で移動させる、請求項からのいずれかに記載の両軸受リール。
  7. 前記凹凸部材は、前記スプールの回転軸に回転不能に装着されており、
    前記切換操作機構は、
    前記リール本体に移動自在に設けられ、前記音出し部材を前記発音位置と前記離反位置とに移動させる操作部材と、
    前記リール本体に前記回転軸回りに回動自在に設けられ前記連結部材を回転自在に支持する回動部と、前記回動部と一体形成され前記操作部材の移動を前記回転軸回りの回動に変換するための変換部とを有し、前記音出し部材を前記発音位置に移動させると回動により前記連結部材を前記連結位置に移動させ、前記音出し部材を前記離反位置に移動させると前記連結部材を前記離脱位置に移動させる切換部材とを有する、請求項に記載の両軸受リール。
  8. 前記音出し部材は、前記凹凸部材の径方向に移動可能であり、
    前記操作部材は、前記リール本体に前記凹凸部材の径方向に移動自在に設けられ、前記音出し部材を前記発音位置と前記発音位置から前記径方向に移動した前記離反位置とに移動させる、請求項に記載の両軸受リール。
  9. 前記音出し部材は、前記操作部材に揺動自在に装着され、
    前記付勢部材は、前記音出し部材を所定の揺動位置に保持するためのばね部材である、請求項又はに記載の両軸受リール。
  10. 前記切換部材の前記連結位置側の回動位置を規制する規制手段をさらに備える、請求項からのいずれかに記載の両軸受リール。
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