JP4167353B2 - 負圧ブースタ - Google Patents

負圧ブースタ Download PDF

Info

Publication number
JP4167353B2
JP4167353B2 JP23888199A JP23888199A JP4167353B2 JP 4167353 B2 JP4167353 B2 JP 4167353B2 JP 23888199 A JP23888199 A JP 23888199A JP 23888199 A JP23888199 A JP 23888199A JP 4167353 B2 JP4167353 B2 JP 4167353B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
piston
negative pressure
booster
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP23888199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001063549A (ja
Inventor
孝義 篠原
洋生 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP23888199A priority Critical patent/JP4167353B2/ja
Publication of JP2001063549A publication Critical patent/JP2001063549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4167353B2 publication Critical patent/JP4167353B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,自動車のブレーキマスタシリンダの倍力作動のために用いられる負圧ブースタに関し,特に,ブースタシェルに,その内部を負圧源に連なる前側の負圧室と後側の作動室とに区画するブースタピストンを収容し,このブースタピストンに,前記ブースタシェルの後壁に摺動自在に支承される弁筒を連設し,この弁筒内に,前後動可能の入力杆と,この入力杆の前後動に応じて作動室を負圧室と大気とに連通切換えする制御弁とを配設し,前記弁筒及び入力杆と,前記ブースタシェルに摺動可能に支持される出力杆との間に,入力杆に対する入力と,作動室及び負圧室間の気圧差による前記ブースタピストンの推力との合力を該出力杆に伝達する反力機構を介裝したものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,かゝる負圧ブースタにおいて,例えば特開平9−2246号公報に開示されているように,緊急ブレーキ時には,ソレノイド装置の励磁により制御弁の作動量を増加させ,作動室に大量の大気を素早く導入して出力杆に倍力限界の高出力を発揮させるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に開示された負圧ブースタでは,高価なソレノイド装置のみならず,緊急ブレーキ状態を検知するセンサを必要とするので,構成が複雑の上,コストが高くつく欠点がある。
【0004】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,簡単で安価な構造を付加するだけで,緊急ブレーキ時には,作動室に大量の大気を素早く導入して出力杆に倍力限界の高出力を発揮させる得るようにした,前記負圧ブースタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,ブースタシェルに,その内部を負圧源に連なる前側の負圧室と後側の作動室とに区画するブースタピストンを収容し,このブースタピストンに,前記ブースタシェルの後壁に摺動自在に支承される弁筒を連設し,この弁筒内に,前後動可能の入力杆と,この入力杆の前後動に応じて作動室を負圧室と大気とに連通切換えする制御弁とを配設し,前記弁筒及び入力杆と,前記ブースタシェルに摺動可能に支持される出力杆との間に,入力杆に対する入力と,作動室及び負圧室間の気圧差による前記ブースタピストンの推力との合力を該出力杆に伝達する反力機構を介裝した負圧ブースタにおいて,前記入力杆に,前記反力機構に連なる入力プランジャを連結し,この入力プランジャの外周に弁ピストンを,これが入力プランジャに対して軸方向に沿う後退位置及び前進位置間を移動し得るように嵌合すると共に,この弁ピストンを戻しばねにより前記後退位置側へ付勢し,この弁ピストンを前記制御弁に,この弁ピストンが前記前進位置まで前進したとき前記制御弁を前記作動室と大気との最大連通状態に切換えるように連結し,前記弁筒及び弁ピストンに,これらの軸方向相対移動に応じて互いに半径方向に重なりながら軸方向に相対移動する第1永久磁石及び第2永久磁石をそれぞれ付設し,これら第1及び第2永久磁石は,前記弁ピストンの入力プランジャに対する後退位置からの前進が所定距離に満たないときには,互いに同極を半径方向及び軸方向に対向させて前記弁ピストンを前記後退位置側へ付勢する反発力を発生して,前記弁ピストンを前記戻しばねと協働して前記後退位置側へ付勢し,前記弁ピストンの入力プランジャに対する後退位置からの前進が所定距離を超えたときには,互いに異極を半径方向及び軸方向に対向させて前記弁ピストンを前記前進位置まで移動させる吸引力を発生して,前記弁ピストンを前記戻しばねのセット荷重に抗して前記前進位置まで前進させることにより,前記制御弁を前記作動室と大気との最大連通状態にするように構成されることを第1の特徴とする。
【0006】
この第1の特徴によれば,弁ピストンの弁筒に対する前進が所定距離未満となる通常ブレーキ時には,第1及び第2永久磁石は反発状態を維持し,それらの反発力が戻しばねの付勢力と協働して弁ピストンを後退方向へ付勢し続けるので,弁ピストンを後退位置側へ付勢する戻しばねのセット荷重を小さく設定することが可能となる。したがって,入力杆を急速に前進させる緊急ブレーキ時には,弁筒の作動遅れに伴い弁筒に対して弁ピストンが入力杆と共に前進して所定距離を超えることにより,第1及び第2永久磁石が反発状態から吸引状態に切換わるや否や,第1及び第2永久磁石相互の吸引力により,戻しばねの抵抗をあまり受けずに,弁ピストンを素早く前進させ,制御弁を作動室と大気との最大連通状態に切換える。その結果,作動室に大量の大気が一挙に導入され,作動室及び負圧室間の気圧差が最大となってブースタピストンの推力,即ち出力杆の出力を倍力限界点まで即座に増大させることができる。このような簡単な構成の採用により,緊急ブレーキに対応した強力なブレーキ力を発生することができる。
【0007】
また本発明は,上記特徴に加えて,前記入力プランジャに前記入力杆の球状前端部を首振り可能にかしめ結合すると共に,そのかしめ結合部を前記弁ピストンで覆い,この弁ピストンの後端に形成した大気導入弁座と,この大気導入弁座を環状通路を挟んで囲繞するように前記弁筒に形成した負圧導入弁座と,前記弁筒に前後動可能に取付けられて前記負圧導入弁座及び大気導入弁座に前端の弁部を対向させる弁体と,この弁体の弁部を前記両弁座との着座方向へ付勢する弁ばねとから前記制御弁を構成すると共に,前記弁体の内側を大気に連通し,前記負圧導入弁座を前記負圧室に連通する第1ポートと,前記環状通路を前記作動室に連通する第2ポートとを前記弁筒に設け,前記弁ピストンの,前記環状通路に臨む外周面を後端に向かって小径となると共に第2ポートの内周面に連続するテーパ状に形成したことを第2の特徴とする。
【0008】
この第2の特徴によれば,弁ピストンの外周面を,大気導入弁座に向かって小径となるテーパ状に形成したので,大気導入弁座の全開時には,大量の大気を弁ピストンのテーパ状外周面により作動室へスムーズに誘導して,ブースタピストンの応答性を向上に寄与することができ,しかも弁ピストンが入力杆及び入力プランジャのかしめ結合部を覆って,該かしめ部による風切り音の発生を抑えることができる。
【0009】
【実施例の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1は本発明の実施例に係るタンデム型負圧ブースタの縦断面図,図2は図1の2部拡大図,図3は上記負圧ブースタの作用説明図,図4は上記負圧ブースタの倍力特性を示す線図である。
【0011】
図1及び図2において,負圧ブースタBのブースタシェル1は,対向端を相互に結合する前後一対のシェル半体1a,1bと,両シェル半体1a,1b間に挟止されてブースタシェル1内部を前部シェル室2と後部シェル室3とに仕切る隔壁板1cとから構成され,その後部シェル半体1bが自動車の車室前壁Fにボルト8により固定して支持され,前部シェル半体1aには,該ブースタBにより作動されるブレーキマスタシリンダMのシリンダボディMaがボルト9により固着される。
【0012】
前部シェル室2は,それに前後往復動可能に収容される前部ブースタピストン4と,その後面に重ねて結着されると共に前部シェル半体1aと隔壁板1c間に挟着される前部ダイヤフラム5とにより,前側の前部負圧室2aと後側の前部作動室2bとに区画される。そして,前部負圧室2aは,負圧導入管14を介して負圧源V(例えば内燃機関の吸気マニホールド内部)と接続される。
【0013】
また後部シェル室3は,それに前後往復動可能に収容される後部ブースタピストン6と,その後面に重ねて結着され,且つ隔壁板1cと共に両シェル半体1a,1b間に固着される後部ダイヤフラム7とにより,前側の後部負圧室3aと後側の後部作動室3bとに区画される。
【0014】
前,後部ブースタピストン4,6はそれぞれ鋼板により環状に成形されており,これらは中心部に固着される合成樹脂製の弁筒10を介して一体に連結される。弁筒10は,隔壁板1cにシール部材11を介して,また後部シェル半体1bの中心部に形成された後方延長筒12にシール部材13を介して摺動自在に支承される。両ブースタピストン4,6の後退限は,後部ダイヤフラム7の後面に多数***させた突起7aがブースタシェル1の後壁に当接することにより規定される。
【0015】
弁筒10の前端部は大径ピストン15に形成され,この大径ピストン15の中心部に形成されて,その前面に開口する有底のシリンダ孔16に,大径ピストン15より一定の割合で縮径した小径ピストン17が摺動自在に嵌装され,この小径ピストン17の後端面に,弁筒10前部の中心部を摺動自在に貫通する入力プランジャ18の前端が当接する。
【0016】
入力プランジャ18の後端部に形成された連結筒部19には,弁筒10の後端から挿入される入力杆20の前端の球状部20aが嵌合されると共に,その抜け止めのために連結筒部19の一部19aが内方へかしめる。こうして入力杆20は入力プランジャ18に首振り可能に連結される。
【0017】
大径ピストン15の外周にはカップ体21が摺動自在に嵌合され,このカップ体21には大径及び小径ピストン15,17に対向する偏平な弾性ピストン22が充填される。
【0018】
大径ピストン15及び弾性ピストン22の対向端面の一方(図示例では大径ピストン15の前端には環状段部23が凹設される。
【0019】
以上において,大径ピストン15,小径ピストン17,弾性ピストン22及びカップ体21は,入力杆20に対する入力とブースタピストン4,6の推力との合力を出力杆25に伝達する反力機構24を構成する。
【0020】
カップ体21の前面には出力杆25が突設され,この出力杆25は前記ブレーキマスタシリンダMのピストンMbに連接される。またカップ体21及び弁筒10の前端面に当接するリテーナ26が配設され,このリテーナ26とブースタシェル1の前壁との間に弁筒戻しばね27が縮設される。
【0021】
弁筒10には,前後部の負圧室2a,3a間を連通する第1連通路28aと,前後部の作動室2b,3b間を連通する第2連通路28bと,第1連通路28aに連なって弁筒10内周面に開口する第1ポート29aと,第2連通路28bに連なると共に,第1ポート29aより前方で弁筒10内周面に開口する第2ポート29bとが形成される。それら第1及び第2ポート29a,29bの前後方向中間の弁筒10内周面に環状の負圧導入弁座30とが形成される。また弁筒10の前部内周面に円筒状の弁ピストン33が摺動自在に嵌装され,この弁ピストン33の後端には,第2ポート29bに連なる環状通路32を挟んで負圧導入弁座30に囲繞される環状の大気導入弁座31が形成されており,負圧導入弁座30及び大気導入弁座31に対向する共通一個の弁体34が弁筒10内に配設される。この弁体34は,負圧導入弁座30及び大気導入弁座31に着座可能に対向する環状の弁部34aを前端に,環状の取付けビード部34bを後端に,その両部分34a,34bを軸方向相対変位可能に連結するダイヤフラム部34cを中間部にそれぞれ形成してなるもので,取付けビード部34bは,弁筒10の後部内周面に嵌着される円筒状の弁ホルダ35の前端部により,弁筒10内周面に取付けられる。そして,その弁部34aを両弁座30,31との着座方向へ付勢する弁ばね36が弁部34aと入力杆20との間に縮設される。
【0022】
以上において,上記両弁座30,31,弁体34及び弁ばね36は制御弁38を構成する。
【0023】
また上記環状通路32を構成する弁ピストン33の外周面32aは,大気導入弁座31に向かって小径となると共に,第2ポート29bの内周面に連続するテーパ状に形成される。
【0024】
後方延長筒12の後端には,中心部に大気導入口39が開口する内向きフランジ12aが一体に形成されており,このフランジ12aの内側面に当接して入力杆20の後退限を規定するストッパ板40が入力杆20に前後方向調節可能に固着され,その後退限に向かって入力杆20は,弁ホルダ35に支持される入力戻しばね41により付勢される。
【0025】
また弁筒10の後端部内周には,エアフィルタ42が装着され,それを通して大気導入弁座31の内周は大気導入口39と常時連通している。上記エアフィルタ42は,入力杆20の弁筒10に対する前後動を妨げないように柔軟性を有する。
【0026】
入力プランジャ18には,円筒状の弁ピストン33の内周面にシール部材43を介して摺動自在に嵌合する外向きフランジ18aが,また弁ピストン33には,入力プランジャ18の連結筒部19の外周面に摺動自在に嵌合する内向きフランジ33aがそれぞれ一体に形成されており,これら両フランジ18a,33a間に,これらを前後に引き離す方向へ付勢する戻しばね44が縮設されると共に,内向きフランジ33aの後端面を受けるストッパ環45が連結筒部19に係止される。また弁ピストン33の内周面には,外向きフランジ18aの後端面に所定の間隙gを存して対向する当接段部46が形成される。弁ピストン33は,この間隙gの範囲内で,内向きフランジ33aをストッパ環45に当接させる後退位置R(図2参照)と,当接段部46を外向きフランジ18aに当接させる前進位置F(図3参照)との間を移動することができる。
【0027】
尚,戻しばね44のセット荷重は,前記弁ばね36のそれより大きく設定される。したがって,入力杆20による入力プランジャ18の後退時には,戻しばね44を圧縮させることなく弁ピストン33により弁体34の弁部34aを弁ばね36のセット荷重に抗して後方へ変位させることができる。
【0028】
弁ピストン33において,外向きフランジ18aが嵌合する内周面の内径D1と,弁体34が着座する大気導入弁座31の有効径D2とは,互いに等しく設定される。こうすると,弁体34が大気導入弁座31に着座しているとき,負圧室2a,3aの負圧が第1ポート29aから弁ピストン33の前後に作用した場合でも,弁ピストン33の前端部及び後端部に働く負圧による推力を互いに相殺させることができる。
【0029】
弁筒10には,外向きフランジ18aの前方で入力プランジャ18を囲繞する円筒部50が形成されており,この円筒部50の外周に環状の第1永久磁石51が係止環53により固着され,この第1永久磁石51に半径方向で重なりながら軸方向に相対移動し得る環状の第2永久磁石52が弁ピストン33の前端に接着等により固着される。これら第1及び第2永久磁石51,52は,軸方向両端に両極N,Sを有するが,第1及び第2永久磁石51,52のN,S極は,互いに向きが逆になっている。即ち,図示例では,第1永久磁石51では前,後端にS,N極が配され,第2永久磁石52では前,後端にN,S極が配される。しかも,第1及び第2永久磁石51,52は,弁ピストン33の入力プランジャ18に対する後退位置Rからの前進が所定距離sに満たないときには,互いに同極即ちN,N極を半径方向及び軸方向に対向させて弁ピストン33を後退位置R側へ付勢する反発力を発生し,弁ピストン33の入力プランジャ18に対する後退位置Rからの前進が所定距離sを超えると,互いに異極即ちS,N極を半径方向及び軸方向に対向させて前記弁ピストン33を前進位置Fまで移動させる吸引力を発生するように配置される。前記入力戻しばね41のセット荷重は,両永久磁石51,52が吸引状態になったとき発生する吸引力より大きく設定される。
【0030】
次にこの実施例の作用について説明する。
[負圧ブースタの休止]
負圧ブースタBの休止状態では,図1に示すように,入力杆20は後退限に位置し,制御弁38は,弁体34を大気導入弁座31及び負圧導入弁座30に着座させて前,後部両作動室2b,3bを両負圧室2a,3a及び大気導入口39のいずれとも不通にした中立状態にあり,このような制御弁38により,両負圧室2a,3aには,負圧導入管14を通して供給される負圧源の負圧が蓄えられ,両作動室2b,3bには,大気により適当に希釈された負圧が保持される。こうして前,後部ブースタピストン4,6には,前部の負圧室2aと作動室2b,後部の負圧室3aと作動室3bの各間に生じる僅かな気圧差により小さな前進力が与えられるが,これらの前進力と弁筒戻しばね27の力とが釣合って,両ブースタピストン4,6は後退限から僅かに前進したところで停止している。
[通常ブレーキ]
車両を制動すべくブレーキペダルPを通常の速度で踏込み,入力杆20,入力プランジャ18及び弁ピストン33を介して大気導入弁座31を前進させれば,当初,両ブースタピストン4,6は不動であるから,大気導入弁座31が弁体34から直ちに離れて,第2ポート29bを環状通路32を介して大気導入口39に連通させる。その結果,大気導入口39から弁筒10内に流入した大気は大気導入弁座31を通過し,第2ポート29bを経て両作動室2b,3bに素早く導入され,該室2b,3bを両負圧室2a,3aより高圧にするので,それらの気圧差に基づく大きな前方推力を得て両ブースタピストン4,6は,弁筒10及び大径ピストン15を伴いながら弁筒戻しばね27の力に抗して入力杆20の動きに追従するように前進する。この両ブースタピストン4,6の前進推力は,大径ピストン15から弾性ピストン22に伝達して,カップ体21,即ち出力杆25を前方へ押動するので,ブレーキマスタシリンダMをブレーキペダルPの踏込みに遅れなく作動させ,車両に制動かけることができる。
【0031】
ところで,このような制動中,弾性ピストン22の後端面には,大径ピストン15に加わる両ブースタピストン4,6の推力と,入力杆20から小径ピストン17に加わる操縦者の踏力とが作用し,またその前端面には,出力杆25の作動反力が作用し,これによって弾性ピストン22は前後に圧縮される。その結果,出力杆25の作動反力の一部が弾性ピストン22を介して入力杆20に伝達されることになり,操縦者は出力杆25の出力,即ち制動力の大きさを感受することができる。
【0032】
而して,出力杆25の出力が倍力限界に達するまでは(図4の線a−b参照),ブースタピストン4,6と一体の弁筒10は,入力杆20の前進量だけ前進するもので,入力杆20が前進を止めると,弁筒10と共に前進してきた弁体34が大気導入弁座31に再び着座して,作動室2b,3bへの大気のそれ以上の導入を阻止するので,ブースタピストン4,6の前進も停止し,入力に対応した倍力出力が得られることになる。ところで,大径ピストン15は,当初,環状段部23を除く前端面を弾性ピストン22に当接させているが,出力杆25の出力が所定値を超えると,環状段部23をも弾性ピストン22に当接させるようになるため,大径ピストン15及び小径ピストン17の弾性ピストン22に対する受圧面積比の変化により,図4に線a−b−cで示すように倍力比が途中から増加する。
【0033】
そして,出力杆25の出力が倍力限界を超えると,ブースタピストン4,6の気圧差による推力が最大となり,大気導入弁座31は弁体34から離間したまゝとなるので,出力杆25の出力は,ブースタピストン4,6の気圧差による最大推力と,ブレーキペダルPへの踏力による入力杆20の推力との和となる(図4の線c−d参照)。
【0034】
上記のように,弁筒10が入力杆20の前進に殆ど遅れなく追従する場合には,弁筒10の第1永久磁石51と弁ピストン33の第2永久磁石52との相対変位は前記所定距離sを超えることがなく,両永久磁石51,52は互いに軸方向に反発し続けるので,弁ピストン33は,図2に示すように,内向きフランジ33aを入力プランジャ18のストッパ環45に当接させる後退位置Rに保持される。このことは,弁ピストン33を後退位置R側へ付勢する戻しばね44のセット荷重を小さく設定することが可能となったことを意味する。
[緊急ブレーキ]
ブレーキペダルPを急速に踏み込む緊急ブレーキ時には,弁筒10の作動遅れに伴い,弁筒10に対して弁ピストン33が入力杆20と共に前進して,第2永久磁石52が第1永久磁石51に対して所定距離s以上前進すると,前述のように,第2永久磁石52の前,後端端極(S,N極)が第1永久磁石51の前,後端極(N,S極)に半径方向及び軸方向に対向するようになり,両永久磁石51,52は反発状態から吸引状態に切換わるので,それらの吸引力により,弁ピストン33は,戻しばね44のセット荷重に抗して,外向きフランジ18aに当接する前進位置F(図3の状態)まで前進して,大気導入弁座31を弁体34から最大に引き離し,全開状態とする。
【0035】
こゝで,特に注目すべくき点は,戻しばね44のセット荷重が,前述のように両永久磁石51,52が反発状態にあるときの反発力の利用により小さく設定してあるので,両永久磁石51,52が反発状態から吸引状態に切換わるや否や,戻しばね44のセット荷重にあまり抵抗させずに,瞬間的に弁ピストン33を急速に前進させ,大気導入弁座31を即座に全開させることである。
【0036】
その結果,大気導入口39から両作動室2b,3bに大量の大気が一挙に導入されることになるので,作動室2b,3b及び負圧室2a,3a間の気圧差によるブレーキピストン4,6推力,即ち出力杆25の出力が倍力限界まで直ちに増大し,ブレーキマスタシリンダMを急速且つ強力に作動させることができる。このような緊急ブレーキ操作は,図4にP1,P2,P3で示すように,ブレーキ開始と同時であろうと,通常ブレーキ時の途中であろうと,また通常ブレーキ時において倍力比が変化した後であろうと,これを行えば,常に,そのときから出力を倍力限界まで直ちに増大させることができる。
【0037】
また弁ピストン33の,環状通路32に臨む外周面32aは,第2ポート29bの内周面に連続し,且つ大気導入弁座31に向かって小径となるするテーパ面としてあるので,大気導入弁座31の全開に伴い,大量の大気が環状通路32から第2ポート29bに流入するとき,その空気の流れが乱れることなくスムーズであり,弁ピストン33が入力杆20及び入力プランジャ18のかしめ結合部19aを覆っていることゝ相俟って風切り音などの騒音の発生を抑えることができる。
【0038】
このように,ブレーキペダルPによる入力杆20の急速前進時には,弁ピストン33を弁筒10及び弁ピストン33にそれぞれ付設した第1及び第2永久磁石51,52間の吸引力により大気導入弁座31を全開状態にさせるようにした簡単な構成を採用することにより,緊急ブレーキに対応し得る負圧ブースタBを安価に提供することができる。
[緊急ブレーキの解除]
緊急ブレーキ状態を解除すべく,ブレーキペダルPから踏力を解放すると,入力杆20及び入力プランジャ18が入力戻しばね41の力をもって後退する。そのとき,入力戻しばね41のセット荷重は両永久磁石51,52間の吸引力より大きく設定してあるから,入力プランジャ18が上記吸引力に抗して弁ピストン33を後退させることになり,その後退に伴い両永久磁石51,52が反発状態になれば,その反発力と戻しばね44の力によって弁ピストン33は,内向きフランジ33aを入力プランジャ18のストッパ環45に当接させる後退位置Rに直ちに戻ることができる。そして,弁ピストン33は大気導入弁座31を弁体34に着座させると共に,その弁体34を負圧導入弁座30から大きく離間させるので,それ以後は通常ブレーキの解除時と同様に,両作動室2b,3bは,第2ポート29b,環状通路32及び第1ポート29aを介して両負圧室2a,3aと連通する。その結果,両作動室2b,3bへの大気の導入が阻止される一方,両作動室2b,3bの空気が両負圧室2a,3aを経て負圧限Vに吸入され,それらの気圧差が無くなるため,ブースタピストン4,6も,弁筒戻しばね27の力をもって後退し,マスタシリンダMの作動を解除していく。
【0039】
入力杆20がストッパ板40を後方延長筒12の内向きフランジ12aに当接させる後退限まで後退すると,後部ブースタピストン6は,一旦,後部ダイヤフラム7の突起7aをブースタシェル1の後壁に当接させる後退限まで戻り,今度は負圧導入弁座30を弁体34に着座させると共に,弁体34を大気導入弁座31から離間させるので,再び両作動室2b,3bに大気が導入されるが,それにより生ずる気圧差により両ブースタピストン4,6が僅かに前進すれば,負圧導入弁座30にも弁体34が着座し,制御弁38を当初の中立状態にする。こうして両作動室2b,3bには,大気に希釈された負圧が保持され,負圧ブースタBは,図1及び図2の休止状態となる。
【0040】
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,第1永久磁石51では前後にN,S極を配する一方,第2永久磁石52では前後にS,N極を配することもできる。また負圧ブースタBは,ブースタピストンを単一とするシングル型に構成することもできる。さらに入力杆20のストッパ板40及び後方延長筒12の内向きフランジ12aを廃止し,負圧ブースタBの休止時には,負圧導入弁座30を開放したまゝにして,作動室2b,3bを負圧室2a,3aとの連通状態に保持するようにしてもよい。また環状段部23を廃止して弾性ピストン22の受圧面積を一定にし,倍力比を一定にしておくこともできる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,ブレーキペダルによる入力杆の急速前進時には,弁筒及び弁ピストンにそれぞれ付設した第1及び第2永久磁石の吸引力を利用して,大気導入弁座を全開状態にさせるようにした簡単な構成を採用することにより,緊急ブレーキに対応し得る負圧ブースタを安価に提供することができる。特に,弁ピストンの弁筒に対する前進が所定距離未満となる通常ブレーキ時には,第1及び第2永久磁石は反発状態を維持させ,それらの反発力により弁ピストンを後退方向へ戻しばねの付勢力と協働して付勢するようにしたので,弁ピストンを後退位置側へ付勢する戻しばねのセット荷重を小さく設定することが可能となり,その結果,緊急ブレーキ時,弁筒に対して弁ピストンが所定距離を超えて前進することにより,第1及び第2永久磁石が反発状態から吸引状態に切換わるや否や,第1及び第2永久磁石相互の吸引力により,戻しばねの抵抗をあまり受けずに,弁ピストンを素早く前進させ,制御弁を作動室と大気との最大連通状態に切換え,作動室に大量の大気を一挙に導入して,出力杆の出力を倍力限界点まで即座に増大させ,緊急ブレーキに的確に対応することができる。
【0042】
また本発明の第2の特徴によれば,弁ピストンの,環状通路に臨む外周面を大気導入弁座に向かって小径となるテーパ状に形成したので,大気導入弁座の全開時には,大量の大気を弁ピストンのテーパ状外周面により作動室へスムーズに誘導して,ブースタピストンの応答性向上に寄与することができ,しかも,弁ピストンが入力杆及び入力プランジャのかしめ結合部を覆っているので,該かしめ部による風切り音の発生を抑えることができ,大気の作動室への流入がスムーズであることゝ相俟って全体の作動騒音を効果的に下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るタンデム型負圧ブースタの縦断面図。
【図2】 図1の2部拡大図。
【図3】 上記負圧ブースタの作用説明図。
【図4】 上記負圧ブースタの倍力特性を示す線図。
【符号の説明】
B・・・・負圧ブースタ
F・・・・弁ピストンの前進位置
R・・・・弁ピストンの後退位置
V・・・・負圧源
s・・・・第1,第2永久磁石を反発状態から吸引状態に切換えるために弁ピストンが前進する所定距離
1・・・・ブースタシェル
2a・・・負圧室(前部負圧室)
3a・・・負圧室(後部負圧室)
2b・・・作動室(前部作動室)
3b・・・作動室(後部作動室)
4・・・・ブースタピストン(前部ブースタピストン)
6・・・・ブースタピストン(後部ブースタピストン)
10・・・弁筒
18・・・入力プランジャ
20・・・入力杆
24・・・反力機構
25・・・出力杆
29a ・・第1ポート
29b ・・第2ポート
30・・・負圧導入弁座
31・・・大気導入弁座
32・・・環状通路
33・・・弁ピストン
34・・・弁体
34a・・弁部
36・・・弁ばね
38・・・制御弁
44・・・戻しばね
51・・・第1永久磁石
52・・・第2永久磁石

Claims (2)

  1. ブースタシェル(1)に,その内部を負圧源(V)に連なる前側の負圧室(2a,3a)と後側の作動室(2b,3b)とに区画するブースタピストン(4,6)を収容し,このブースタピストン(4,6)に,前記ブースタシェル(1)の後壁に摺動自在に支承される弁筒(10)を連設し,この弁筒(10)内に,前後動可能の入力杆(20)と,この入力杆(20)の前後動に応じて作動室(2b,3b)を負圧室(2a,3a)と大気とに連通切換えする制御弁(38)とを配設し,前記弁筒(10)及び入力杆(20)と,前記ブースタシェル(1)に摺動可能に支持される出力杆(25)との間に,入力杆(20)に対する入力と,作動室(2b,3b)及び負圧室(2a,3a)間の気圧差による前記ブースタピストン(4,6)の推力との合力を該出力杆(25)に伝達する反力機構(24)を介裝した負圧ブースタにおいて,
    前記入力杆(20)に,前記反力機構(24)に連なる入力プランジャ(18)を連結し,この入力プランジャ(18)の外周に弁ピストン(33)を,これが入力プランジャ(18)に対して軸方向に沿う後退位置(R)及び前進位置(F)間を移動し得るように嵌合すると共に,この弁ピストン(33)を戻しばね(44)により前記後退位置(R)側へ付勢し,この弁ピストン(33)を前記制御弁(38)に,この弁ピストン(33)が前記前進位置(F)まで前進したとき前記制御弁(38)を前記作動室(2b,3b)と大気との最大連通状態に切換えるように連結し,前記弁筒(10)及び弁ピストン(33)に,これらの軸方向相対移動に応じて互いに半径方向に重なりながら軸方向に相対移動する第1永久磁石(51)及び第2永久磁石(52)をそれぞれ付設し,これら第1及び第2永久磁石(51,52)は,前記弁ピストン(33)の入力プランジャ(18)に対する後退位置(R)からの前進が所定距離(s)に満たないときには,互いに同極を半径方向及び軸方向に対向させて前記弁ピストン(33)を前記後退位置(R)側へ付勢する反発力を発生して,前記弁ピストン(33)を前記戻しばね(44)と協働して前記後退位置(R)側へ付勢し,前記弁ピストン(33)の入力プランジャ(18)に対する後退位置(R)からの前進が所定距離(s)を超えたときには,互いに異極を半径方向及び軸方向に対向させて前記弁ピストン(33)を前記前進位置(F)まで移動させる吸引力を発生して,前記弁ピストン(33)を前記戻しばね(44)のセット荷重に抗して前記前進位置(F)まで前進させることにより,前記制御弁(38)を前記作動室(2b,3b)と大気との最大連通状態にするように構成されることを特徴とする,負圧ブースタ。
  2. 請求項1記載の負圧ブースタにおいて,
    前記入力プランジャ(18)に前記入力杆(20)の球状前端部(20a)を首振り可能にかしめ結合すると共に,そのかしめ結合部(19a)を前記弁ピストン(33)で覆い,この弁ピストン(33)の後端に形成した大気導入弁座(31)と,この大気導入弁座(31)を環状通路(32)を挟んで囲繞するように前記弁筒(10)に形成した負圧導入弁座(30)と,前記弁筒(10)に前後動可能に取付けられて前記負圧導入弁座(30)及び大気導入弁座(31)に前端の弁部(34a)を対向させる弁体(34)と,この弁体(34)の弁部(34a)を前記両弁座(30,31)との着座方向へ付勢する弁ばね(36)とから前記制御弁(38)を構成すると共に,前記弁体(34)の内側を大気に連通し,前記負圧導入弁座(30)を前記負圧室(2a,3a)に連通する第1ポート(29a)と,前記環状通路(32)を前記作動室(2b,3b)に連通する第2ポート(29b)とを前記弁筒(10)に設け,前記弁ピストン(33)の,前記環状通路(32)に臨む外周面(32a)を後端に向かって小径となると共に第2ポート(29b)の内周面に連続するテーパ状に形成したことを特徴とする,負圧ブースタ。
JP23888199A 1999-08-25 1999-08-25 負圧ブースタ Expired - Lifetime JP4167353B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23888199A JP4167353B2 (ja) 1999-08-25 1999-08-25 負圧ブースタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23888199A JP4167353B2 (ja) 1999-08-25 1999-08-25 負圧ブースタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001063549A JP2001063549A (ja) 2001-03-13
JP4167353B2 true JP4167353B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=17036663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23888199A Expired - Lifetime JP4167353B2 (ja) 1999-08-25 1999-08-25 負圧ブースタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4167353B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002337681A (ja) * 2001-03-15 2002-11-27 Bosch Automotive Systems Corp ブレーキ倍力装置
JP4626773B2 (ja) * 2002-01-31 2011-02-09 日立オートモティブシステムズ株式会社 気圧式倍力装置
JP3928158B2 (ja) * 2002-01-31 2007-06-13 株式会社日立製作所 気圧式倍力装置
JP4626772B2 (ja) * 2002-01-31 2011-02-09 日立オートモティブシステムズ株式会社 気圧式倍力装置
DE102010034828A1 (de) * 2010-08-19 2012-02-23 Lucas Automotive Gmbh Unterdruckbremskraftverstärker mit reduzierter Geräuschemission und Verfahren zum Herstellen eines solchen Unterdruckbremskraftverstärkers
CN102501845A (zh) * 2011-10-28 2012-06-20 江苏九龙汽车制造有限公司 真空助力器辅助装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001063549A (ja) 2001-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03227766A (ja) 気圧式倍力装置
JP3854064B2 (ja) 負圧ブースタ
JP4167353B2 (ja) 負圧ブースタ
US4199951A (en) Pneumatic brake booster
JP3784590B2 (ja) 負圧ブースタ
JPH0390465A (ja) 気圧式倍力装置
EP1493642A1 (en) Vacuum booster
JP3856269B2 (ja) 負圧ブースタ
JP4167354B2 (ja) 負圧ブースタ
JP3999416B2 (ja) 負圧ブースタ
JP4608573B2 (ja) 負圧ブースタ
JP3759306B2 (ja) 電磁補助制御手段付き負圧ブースタ
JP4552275B2 (ja) 車両の液圧ブレーキ装置
JP4590119B2 (ja) 負圧ブースタ
JP4664529B2 (ja) ブレーキ用ブースタの反力機構
US6389812B2 (en) Hydraulic brake apparatus
JP3853990B2 (ja) 負圧ブースタ
JP3944190B2 (ja) 負圧ブースタ
JP4073583B2 (ja) 負圧ブースタ
JPH04257760A (ja) ブレーキ用気体圧ブースタ
JP5078796B2 (ja) 負圧ブースタ
JP3648695B2 (ja) 気圧式倍力装置
JP3759308B2 (ja) 電磁補助制御手段付き負圧ブースタ
JP4502527B2 (ja) 負圧ブースタ
JPH0575040U (ja) 負圧倍力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051110

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080716

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4167353

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term