JP4158108B2 - 空気圧切換型の流体封入式エンジンマウント - Google Patents
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Description
(1)段差乗越え時に発生するエンジンシェイク等に相当する低周波大振幅振動に対する高減衰特性に基づく優れた防振性能
(2)通常走行時に発生するエンジンシェイク等に相当する低周波小振幅振動に対する高減衰特性に基づく優れた防振性能
(3)走行時に発生する走行こもり音等に相当する高周波微小振幅振動に対する低動ばね特性に基づく優れた防振性能
(4)停車時に発生するアイドリング振動等に相当する中周波中振幅振動に対する低動ばね特性に基づく優れた防振性能
(1)段差乗越え時に発生するエンジンシェイク等に相当する低周波大振幅振動に対しては、中央可動板部と外周可動ゴム膜部からなる可動仕切部材の変位乃至は変形による液圧吸収が追従し得ずに受圧室には有効な圧力変動が惹起され得ることとなる。これにより、受圧室と平衡室の間に相対的な圧力変動が有効に生ぜしめられる。それ故、第二のオリフィス通路を弁手段で遮断状態に維持すれば、第一のオリフィス通路を通じての流体流動量が有利に確保され得て、該第一のオリフィス通路を流動せしめられる流体の共振作用に基づく高減衰効果が発揮され、優れた防振性能が実現され得ることとなる。
(2)通常走行時に発生するエンジンシェイク等に相当する低周波小振幅振動に対しては、可動仕切部材による受圧室の圧力吸収が懸念されるが、中央可動板部の外周側における流体密性が外周可動ゴム膜部によって確保されていることと、中央可動板部が硬質とされて可動仕切部材の変形量が抑えられるようになっていることから、受圧室には未だ十分に有効な圧力変動が惹起されることとなる。それ故、上述の低周波大振幅振動の場合と同様に、第二のオリフィス通路を弁手段で遮断状態に維持すれば、第一のオリフィス通路を通じての流体流動量が有利に確保され得て、該第一のオリフィス通路を流動せしめられる流体の共振作用に基づく高減衰効果が発揮され、優れた防振性能が実現され得ることとなる。
(3)走行時に発生する走行こもり音等に相当する高周波微小振幅振動に対しては、受圧室の圧力変動が非常に小さいことから、可動仕切部材の変位乃至は変形によって受圧室の圧力変動が有効に吸収乃至は軽減され得る。特に、可動仕切部材の中央可動板部は、中央部分に形成されて有効面積を有利に確保することが出来ると共に、その外周縁部を流体密に支持せしめる外周可動ゴム膜部が変形容易とされていることから、受圧室における高周波数域の圧力変動に対して有利に追従変位し得て、受圧室の圧力変動を抑えることが出来るのである。それ故、高周波数域の振動入力時には、第一及び第二のオリフィス通路が実質的に閉塞状態となった状態下においても、受圧室の著しい圧力変動が可動仕切部材によって回避され得て、低動ばね特性に基づく有効な振動絶縁作用により優れた防振性能が発揮され得ることとなる。
(4)停車時に発生するアイドリング振動等に相当する中周波中振幅振動に対しては、空気圧式アクチュエータを作動せしめて第二のオリフィス通路を連通状態とすると共に、作用空気室に外部から空気圧(負圧または正圧)を及ぼして中央可動板部と外周可動ゴム膜部に対してそれぞれ拘束力を及ぼすようにする。これにより、可動仕切部材による圧力吸収が防止されて受圧室に有効な圧力変動が惹起されることとなり、受圧室と平衡室の間で第二のオリフィス通路を通じて流動せしめられる流体流動量が有利に確保され得て、かかる流体の共振作用に基づいて優れた防振性能が発揮されるのである。なお、第一のオリフィス通路も連通状態にあるが、そのチューニング周波数を超えた周波数域となる中周波の入力振動に対しては、流動流体の***振的な作用により実質的に閉塞状態となる。
また、拘束プレートを採用することにより、中央可動板部における不必要な変形に起因する低〜中周波数域の振動入力時における受圧室の圧力変動の吸収が一層確実に抑えられ得ることとなり、それによって、第一のオリフィス通路や第二のオリフィス通路を通じて流動せしめられる流体の共振作用に基づく目的とする防振効果がより効果的に安定して発揮され得るのである。なお、拘束プレートとしては、硬質の合成樹脂材料や金属などからなる薄肉の板材が好適に採用される。また、中央可動板部は、かかる拘束プレートだけで構成し、その外周縁部に外周可動ゴム膜部を接着することによって構成することも可能であり、或いは、例えば、中央可動板部の実質的に全体に亘って広がるゴム弾性膜の中央部分に拘束プレートを接着せしめて、該ゴム弾性膜の中央部分に中央可動板部を形成すると共に、該ゴム弾性膜の外周縁部によって外周可動ゴム膜部を形成するようにしても良い。
12 第一の取付金具
14 第二の取付金具
16 本体ゴム弾性体
30 ゴムダイヤフラム
34 受圧室
36 平衡室
64 可動仕切部材
72 作用空気室
84 外周可動ゴム膜部
92 中央可動板部
100 第一のオリフィス通路
102 第二のオリフィス通路
106 空気圧式アクチュエータ
114 出力部
Claims (5)
- パワーユニット側部材と車両ボデー側部材の一方に取り付けられる第一の取付部材と、
それらパワーユニット側部材と車両ボデー側部材の他方に取り付けられる第二の取付部材と、
前記第一の取付部材と前記第二の取付部材を弾性的に連結する本体ゴム弾性体と、
該本体ゴム弾性体によって壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入された受圧室と、
壁部の一部が可撓性膜で構成されて容積変化が許容される平衡室と、
前記受圧室と前記平衡室を相互に連通せしめる、エンジンシェイクに略相当する低周波数域にチューニングされた第一のオリフィス通路と、
前記受圧室と前記平衡室を相互に連通せしめる、アイドリング振動に略相当する中周波数域にチューニングされた第二のオリフィス通路と、
該第二のオリフィス通路を連通/遮断する弁手段と、
外部から及ぼされる空気圧で作動せしめられて前記弁手段を駆動する空気圧式アクチュエータと、
中央部分が硬質の中央可動板部とされていると共に、外周部分が変形容易な外周可動ゴム膜部とされており、該中央可動板部および該外周可動ゴム膜部における変位乃至は変形が許容されるように配設されて、前記受圧室の壁部の別の一部を構成する可動仕切部材と、
該可動仕切部材を挟んで前記受圧室と反対側に形成された、外部から空気圧を調節することの出来る作用空気室と
を、有すると共に、
前記可動仕切部材における前記中央可動板部に硬質の拘束プレートを配設し、該拘束プレートの外周縁部に対して前記外周可動ゴム膜部を接着せしめて、
前記可動仕切部材における前記拘束プレートが配設された前記中央可動板部の外周部分の複数箇所において板厚方向の両側に突出する弾性当接突部を形成し、前記第二の取付部材又は該第二の取付部材によって支持せしめた変位規制部材に対して該弾性当接突部を離隔して対向位置せしめて、該弾性当接突部の該変位規制部材への当接によって該中央可動板部の変位量を緩衝的に制限する変位量制限手段を設けると共に、
前記中央可動板部の外周部分の複数箇所において前記弾性当接突部と一体的に形成されて該弾性当接突部より大きな突出高さで板厚方向の両側に突出する当接支持部を設けて、該当接支持部を前記変位規制部材に対して当接状態として該当接支持部によって該中央可動板部の前記拘束プレートを弾性的に支持せしめた
ことを特徴とする空気圧切換型の流体封入式エンジンマウント。 - 前記可動仕切部材の前記中央可動板部において、前記拘束プレート上に前記弾性当接突部を形成する一方、該拘束プレートを外れた部分に前記当接支持部を形成した請求項1に記載の空気圧切換型の流体封入式エンジンマウント。
- 前記空気圧式アクチュエータにおいて、外部から略大気圧が及ぼされることによって前記第二のオリフィス通路が遮断状態となるように前記弁手段が駆動せしめられる一方、外部から負圧が及ぼされることによって該第二のオリフィス通路が連通状態となるように該弁手段が駆動せしめられるようになっている請求項1又は2に記載の空気圧切換型の流体封入式エンジンマウント。
- 前記作用空気室および前記空気圧式アクチュエータに対して、自動車の停車状態下では負圧を及ぼす一方、自動車の走行状態下では略大気圧を及ぼすことにより、それら作用空気室と空気圧式アクチュエータに及ぼす空気圧を相互に連動的に制御する空気圧制御手段を設けた請求項1乃至3の何れかに記載の空気圧切換型の流体封入式エンジンマウント。
- 前記第一の取付部材と前記第二の取付部材の間に及ぼされる入力振動が±0.05mm以下の微小振幅振動の場合には前記受圧室に惹起される圧力変動を実質的に吸収し得るが、該第一の取付部材と該第二の取付部材の間に及ぼされる入力振動が±0.1mm前後の小振幅振動や±1.0mm以上の大振幅振動の場合には該受圧室に惹起される圧力変動を実質的に吸収し得ないように、前記可動仕切部材における変位乃至は変形の特性が設定されている請求項1乃至4の何れかに記載の空気圧切換型の流体封入式エンジンマウント。
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