JP4156951B2 - ハイブリッド圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1駆動源のみにより駆動される第1圧縮機構と第2駆動源のみにより駆動される第2圧縮機構とが一体的に組み付けられたハイブリッド圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ハイブリッド圧縮機としては、車両のエンジンまたは内蔵電動モータにより駆動可能な単一の圧縮機構を備えたものが知られている(特許文献1)。たとえばエンジンによる駆動時にエンジンが停止された場合には、内蔵電動モータによる駆動への切替が行われるようになっている。
【0003】
しかし、従来のハイブリッド圧縮機においては単一の圧縮機構を、出力の異なるエンジンと内蔵電動モータとで選択的に切替えて駆動するため、両駆動源をともに最適な効率で駆動させることは困難である。また、吐出時の脈動が発生するおそれもある。
【0004】
このような従来のハイブリッド式圧縮機に対し、未だ出願未公開の段階にあるが、先に本出願人により、車両のエンジンのみにより駆動されるスクロール型の第1圧縮機構と、電動モータのみにより駆動されるスクロール型の第2圧縮機構との両固定スクロールを背中合わせに一体に組み付け、第1圧縮機と第2圧縮機を選択的にまたは同時に駆動可能としたハイブリッド式圧縮機が提案されている(特許文献2)。
【0005】
しかし、出力の大きなエンジンにより駆動される第1圧縮機構とエンジンよりも小さな出力の電動モータにより駆動される第2圧縮機構のそれぞれにおいて、吸入容量と吐出容量のバランスをとり最適化を図ろうとすると、第1圧縮機構による流体の吸入量を第2圧縮機構の吸入量よりも大きく(たとえば、2倍程度)設定する必要が生じる。また、吐出時の圧力損失を抑制するためには、吸入量の大きい第1圧縮機構側の吐出流量に合わせて吐出通路の断面積を大きく(たとえば、大径に)設定する必要がある。
【0006】
このため、両圧縮機構の固定スクロールを背中合わせに配置し、圧縮機構の固定スクロール間に各圧縮機構の吐出通路を形成する場合は、第1圧縮機構から吐出室へ至る吐出通路の断面積に応じて両固定スクロール間の寸法を設定する必要が生じる。したがって、その分圧縮機自身の軸方向の寸法の延長を招くおそれがある。また、このような構造で両圧縮機構の固定スクロールを1つの固定スクロール部材により一体に形成した場合には固定スクロール部材の駄肉が多くなり、装置の軽量化の要請に対応できなくなるおそれがある。なお、近年、車両用空調装置の分野においては、設置スペースの狭小化が図られており、圧縮機1自身の小型化、とくに軸方向の寸法の短縮が求められている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−130323号公報(第2頁、第2図)
【0008】
【特許文献2】
特願2002−031664号(第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記のような従来のハイブリッド圧縮機の問題点に着目し、上記本出願人による先の提案を前提とし、装置のさらなる小型化、軽量化を促進し設置スペースの狭小化に対応でき、しかも低コストで製造できるハイブリッド圧縮機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のハイブリッド圧縮機は、第1駆動源のみにより駆動されるスクロール型の第1圧縮機構と第2駆動源のみにより駆動されるスクロール型の第2圧縮機構とが、両圧縮機構の固定スクロールが背中合わせに配置されるように一体的に組み付けられ、両圧縮機構から圧縮機の吐出室へそれぞれ独立した吐出通路が設けられたハイブリッド圧縮機であって、一方の圧縮機構から吐出室への吐出通路の断面積が他方の圧縮機構から吐出室への吐出通路の断面積よりも大きいことを特徴とするものからなる。
【0011】
上記両圧縮機構の固定スクロールは背中合わせにかつ一体的に、たとえば一つの固定スクロール部材から形成できる。両圧縮機構の固定スクロールを背中合わせにかつ一体的に形成すれば、圧縮機の軸方向に対する寸法を短縮でき、装置の小型化に寄与できる。また、部品点数の低減により装置の軽量化、製造コストの低減を促進できる。さらに、両固定スクロールの間に吐出通路を形成すれば軸方向への装置の小型化をさらに促進できる。
【0012】
上記断面積の大きい通路は、単一の吐出通路として形成してもよいが、複数の吐出通路から形成することも可能である。複数の吐出通路を両固定スクロール間において圧縮機の周方向に角度をずらせて配列すれば、吐出通路の断面積を増大しても両固定スクロール間の寸法、ひいては圧縮機の軸方向の寸法を短縮できる。また、単一の吐出通路から形成する場合においても、たとえば断面形状を圧縮機の周方向に延びる長円状に形成すれば同様に圧縮機の軸方向の寸法を短縮できる。
【0013】
また、断面積の大きい吐出通路を複数の吐出通路から形成する場合には、各吐出通路の吐出孔を一つの吐出弁により同時に開閉することもできる。たとえば、上記複数の吐出通路を圧縮機の周方向に角度をずらせて配置すれば吐出孔も前記方向に配列されるので、一つの弁(たとえば、リード弁)を用いて各吐出孔を同時に開閉することが可能になる。
【0014】
また、断面積の大きい吐出通路の吐出孔および他方の吐出通路の吐出孔は、実質的に一つの吐出弁の異なる作動により開閉することもできる。たとえば、リード弁の一端側で断面積の大きい吐出通路の吐出孔を開閉し、リード弁の他端側で他方の吐出通路の吐出孔を開閉するようにすればよい。このように、吐出弁を共通化し部品点数を低減することにより、部品点数の増加が防止され、組み立て作業性を向上しつつコストダウンを達成できる。
【0015】
上記第1駆動源および第2駆動源はとくに限定されるものではなく、第1駆動源としては車両用原動機を挙げることができる。一方、第2駆動源としては、たとえば圧縮機に内蔵される電動モータを挙げることができる。なお、本明細書中における車両用原動機は、内燃機関からなる車両走行用のエンジンと、電気自動車における車両走行用の電動モータとを含む概念である。
【0016】
上記第2駆動源としての電動モータは、圧縮機に内蔵されるものであるから小型であることが好ましい。このため、車両用原動機に比べればトルクは小さい。したがって、第1駆動源としての車両用原動機により駆動される第1圧縮機構の吐出最大流量を第2圧縮機構の吐出最大流量よりも大きく設定することが好ましい。この場合、上記断面積の大きい吐出通路は、第1圧縮機構から吐出室へと至る吐出通路である。
【0017】
上記のようなハイブリッド圧縮機においては、各圧縮機構毎にそれぞれ独立した吐出通路が設けられており、また、一方の吐出通路は他方の吐出通路よりも断面積が大きく設定されている。つまり、上記のようなハイブリッド圧縮機においては、各圧縮機構の吐出最大流量に差があってもこれに合わせて対応する吐出通路の断面積が設定されるので、圧力損失を効果的に防止できる。たとえば、吐出最大流量の大きい圧縮機構側の吐出通路の断面積を、吐出最大流量の小さい圧縮機構側の吐出通路の断面積よりも大きく設定すれば圧力損失を確実に防止できる。また、吐出通路を、両固定スクロール間の周方向に角度をずらせて配列された複数の吐出通路として形成したり、あるいは吐出通路の断面を圧縮機の周方向に延びる長円状に形成すれば、圧縮機の軸方向の寸法の延長を抑制あるいはそのままで吐出通路の断面積のみを拡大できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のハイブリッド圧縮機の望ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1ないし図4は、本発明の第1実施態様に係るハイブリッド圧縮機を示している。図において、1はハイブリッド圧縮機を示している。ハイブリッド圧縮機1は、フロントハウジング2とリアハウジング3とを有している。フロントハウジング2とリアハウジング3との間には、スクロール型の第1圧縮機構4とスクロール型の第2圧縮機構5の両圧縮機構の固定スクロールを構成する固定スクロール部材6が設けられている。フロントハウジング2、固定スクロール部材6、リアハウジング3は通しボルト56により締結されている。本実施態様においては、両圧縮機構4、5の固定スクロールは、図1、図3に示すように背中合わせにかつ一体的に形成されている。
【0019】
固定スクロール部材6の外周面には、吸入室7および吐出室8を形成するためのカップ状の吸入室、吐出室の形成用部材9が接合されている。吸入室7および吐出室8は、固定スクロール部材6の外周面と形成用部材9に囲まれた空間として形成されている。形成用部材9の内部には、壁10が設けられており、壁10により吸入室7と吐出室8とが区画されている。
【0020】
また、固定スクロール部材6には、吸入室7と圧縮機1の内部とを連通する吸入孔11が設けられている。吸入孔11は、固定スクロール部材6の周方向、換言すれば圧縮機1の周方向に複数配列されている。
【0021】
また、固定スクロール部材6の内部には、第1圧縮機構4から吐出室へと至る第1吐出通路12が設けられている。第1吐出通路12は、図2、図3に示すように2つの吐出通路13、14から形成されている。第1吐出通路12を形成する吐出通路13、14は吐出孔15、16を介して吐出室8に連通されている。吐出通路13、14は、圧縮機1の周方向に角度をずらせて配列されている。また、固定スクロール部材6の内部には、第2圧縮機構5から吐出室8へと至る第2吐出通路17が設けられている。第2吐出通路17は吐出孔18を介して吐出室8に連通されている。
【0022】
本実施態様においては、第1圧縮機構4は車両用原動機19のみにより駆動され、第2圧縮機構5は圧縮機1内に内蔵された電動モータ20のみにより駆動されるようになっている。そして、両圧縮機構4、5の吐出最大容量は第2圧縮機構5よりも第1圧縮機構4の方が大きく設定されている。このため、圧力損失防止の観点から、第2吐出通路17の断面積よりも複数の吐出通路13、14により形成される第1吐出通路12の断面積の方が大きく設定されている。
【0023】
吐出室8内には、吐出孔15、16、18を開閉可能な吐出弁としてのリード弁21が設けられている。リード弁21は、図4に示すように圧縮機1の周方向に配列される各吐出孔を同時に開閉可能になっている。具体的には、リード弁21の一端側24により吐出孔15、16が開閉され、他端側25により吐出孔18が開閉されるようになっている。つまり、本実施態様においては、一つのリード弁21の異なる部分の作動により吐出孔15、16および/または吐出孔18が開閉されるようになっている。なお、リード弁21は、該弁21のリフト量を規制するリテーナ22とともに、ボルト23により固定スクロール部材6に固定されている。
【0024】
第1圧縮機構4は、固定スクロール部材6と該固定スクロール部材6に一体に形成されたうず巻体26とからなる固定スクロール27と、端板28と該端板28に一体に形成されたうず巻体29とからなる可動スクロール30とを有している。固定スクロール27のうず巻体26と可動スクロール30のうず巻体29は互いに角度をずらせて噛み合わされている。
【0025】
主軸(駆動軸)31は実質的に水平方向(図1の左右方向)に配置されており、本実施態様のハイブリッド圧縮機1は横型圧縮機として構成されている。主軸31の一端には、クランク機構32が形成されている。クランク機構32のクランクピン33は、主軸31の軸心から偏心した位置に設けられており、偏心ブッシュ34に一定の遊び量をもって挿入嵌合されている。偏心ブッシュ34は可動スクロール30の突起内に挿入されたドライブベアリング35に回転自在に挿入されている。主軸31の他端には第1駆動源としての車両用原動機19からの動力を主軸に伝達する電磁クラッチ36が設けられている。原動機19と電磁クラッチ36はプーリ37を介して連結されている。
【0026】
電磁クラッチ36は、主軸31に固定されたクラッチアーマチュア38と、プーリ37とクラッチアーマチュア38を着脱させ、クラッチ36をオン、オフする電磁石39とを有している。
【0027】
本実施態様においては、第1圧縮機構4のみを駆動する車両走行用の原動機19からの動力が電磁クラッチ36を介して主軸31に伝達されると、クランクピン33が挿入嵌合される偏心ブッシュ34が回転する。これに伴い自転阻止機構としてのボールカップリング40により自転が阻止された可動スクロール30に旋回運動が付与されるようになっている。
【0028】
可動スクロール30の旋回運動に伴って吸入孔11からハイブリッド圧縮機1内に吸入された流体(たとえば、冷媒)は、うず巻体26、29の外端からうず巻体内部に取り込まれる。そして、両うず巻体26、29により形成される流体ポケットがその容積を減少しながら中央に向かって移動されるに伴って流体が圧縮され、固定スクロール部材6に穿設された穴60、第1吐出通路12から両圧縮機構4、5の上方の位置に配置された吐出室8を介して外部回路の高圧側に流出されるようになっている。
【0029】
一方、第2圧縮機構5は、固定スクロール部材6と該固定スクロール部材6に一体に形成されたうず巻体41とからなる固定スクロール42と、端板43と該端板43に一体に形成されたうず巻体44とからなる可動スクロール45とを有している。本実施態様においては両圧縮機構4、5の固定スクロール27、42はスクロール部材6に一体形成されており、かつ、固定スクロール27、42は背中合わせに配置されている。したがって、ハイブリッド圧縮機1の主軸31の軸方向の大型化が抑制され横型圧縮機としてのコンパクト化が図られている。
【0030】
駆動軸46の一端には、クランク機構47が形成されている。クランク機構47のクランクピン48は、駆動軸46の軸心から偏心した位置に設けられており、偏心ブッシュ49に一定の遊び量をもって挿入嵌合されている。偏心ブッシュ49は可動スクロール45の突起内に設けられたドライブベアリング50に回転自在に挿入されている。本実施態様においては、第2圧縮機構5のみを駆動する第2駆動源は圧縮機1内に内蔵された電動モータ20からなっている。そして、電動モータ20からの動力が駆動軸46に固定された回転子52に伝達されるとクランクピン48が挿入嵌合される偏心ブッシュ49が回転する。これに伴い自転阻止機構としてのボールカップリング53により自転が阻止された可動スクロール45に旋回運動が付与されるようになっている。電動モータ20にはコネクタ54が連結されている。なお、55は電動モータ20の固定子を示している。
【0031】
可動スクロール45の旋回運動に伴って吸入孔11から圧縮機1内に流入した流体は、第2圧縮機構5の角度をずらせて噛み合わされた両うず巻体41、44の外端からうず巻体内部に取り込まれる。そして、両うず巻体41、44により形成される流体ポケットがその容積を減少しながら中央に向かって移動されるに伴って圧縮され、固定スクロール部材6に穿設された穴61、第2吐出通路17から吐出室8へと送られるようになっている。
【0032】
本実施態様のようなハイブリッド圧縮機においては、各圧縮機構4、5にそれぞれ独立した吐出通路12、17が設けられており、また、吐出最大流量の大きい第1圧縮機構4側の第1吐出通路12の断面積は、吐出最大流量の小さい第2圧縮機構5側の第2吐出通路17の断面積よりも大きく設定されている。つまり、各圧縮機構4、5の吐出最大流量に合わせて吐出通路12、17の断面積が設定されているので、吐出時の圧力損失を効果的に防止することができる。
【0033】
また、第1吐出通路12の断面積は、第2吐出通路17の断面積よりも大きく設定されているが、これは第1吐出通路12を、圧縮機1の周方向に角度をずらせて配列された吐出通路13、14から形成することにより達成されているので、第1吐出通路12の断面積を大きくしても固定スクロール24、42間の寸法(固定スクロール部材6の厚み寸法A)を短縮でき、圧縮機1自身の軸方向の寸法が延長されることはない。また、圧縮機1の軸方向の寸法を変えることなく固定スクロール部材6の厚み寸法Aが短縮されることにより、装置の小型化、軽量化を達成できる。また、併せて電動モータ20の圧縮機軸方向への収納スペースを十分に確保できる。たとえば、圧縮機の軸方向の寸法を短縮するために、電動モータ20のトルクを維持しつつ電動モータ20の寸法を上記方向に、たかだか2mm短縮しようとするだけで、電動モータ20の直径は約10mm増大し、重量は300gも増加する。しかし、本実施態様においては、電動モータ20の設置スペースは十分に確保でき無理に電動モータ20を小型化する必要はなくなるので、上記のような弊害を防止しつつ、ハイブリッド圧縮機1の小型化、軽量化を図ることができる。
【0034】
また、本実施態様においては、吐出孔15、16、18は、一つの吐出弁としてのリード弁21により開閉されるので、吐出通路数が増加し、これにより吐出孔数が増大しても、部品点数の増加を防止することができる。
【0035】
図5および図6は、本発明の第2実施態様に係るハイブリッド圧縮機を示している。なお、上記第1実施態様と同一の部材には同一番号を付しその説明を省略する。本実施態様においては、第1圧縮機構4の第1吐出通路12は、断面形状が長円状の吐出通路57として形成されている。吐出通路57および吐出孔58の断面形状は、固定スクロール部材6の周方向、ハイブリッド圧縮機の周方向に延びる長円状に形成されている。そして、図5、図6に示すように、第1吐出通路12の断面積は、第2吐出通路17の断面積よりも大きくなっている。
【0036】
また、上記第1吐出通路12の吐出孔58はリード弁21の一端側24により開閉されるようになっている。また、第2吐出通路17の吐出孔18はリード弁21の他端側25により開閉されるようになっている。
【0037】
本実施態様においても、固定スクロール部材6の厚みをそのままに、あるいは低減しつつも、吐出最大流量の大きい第1圧縮機構4の第1吐出通路12の断面積を拡大することができるので、圧縮機の軸方向の寸法の延長を防止あるいは抑制しつ、圧力損失を防止できる。また、より装置の小型化、軽量化を促進できる。また、一つのリード弁21により複数の吐出孔18、58を開閉することにより部品点数の増加を防止できる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のハイブリッド圧縮機によるときは、圧力損失を低減しつつ、装置の小型化、軽量化を促進でき、装置の設置スペースの狭小化の要請にも機動的に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係るハイブリッド圧縮機の断面図である。
【図2】図1のハイブリッド圧縮機の固定スクロール部材の平面図である。
【図3】図1のハイブリッド圧縮機の固定スクロール部材の拡大縦断面図である。
【図4】図1のハイブリッド圧縮機の吐出室の横断面図である。
【図5】本発明の第2実施態様に係るハイブリッド圧縮機の固定スクロール部材の平面図である。
【図6】図5のハイブリッド圧縮機の吐出室の横断面図である。
【符号の説明】
1 ハイブリッド圧縮機
2 フロントハウジング
3 リアハウジング
4 第1圧縮機構
5 第2圧縮機構
6 固定スクロール部材
7 吸入室
8 吐出室
9 吸入室、吐出室の形成用部材
10 壁
11 吸入孔
12 第1吐出通路
13、14、57 第1吐出通路を形成する吐出通路
15、16、18、58 吐出孔
17 第2吐出通路
19 車両用原動機
20 電動モータ
21 リード弁
22 リテーナ
23 ボルト
24 リード弁の一端側
25 リード弁の他端側
26、29、41、44 うず巻体
27、42 固定スクロール
28、43 端板
30、45 可動スクロール
31 主軸(駆動軸)
32、47 クランク機構
33、48 クランクピン
34、49 偏心ブッシュ
35、50 ドライブベアリング
36 電磁クラッチ
37 プーリ
38 クラッチアーマチュア
39 電磁石
40、53 ボールカップリング
46 駆動軸
52 回転子
54 コネクタ
55 固定子
56 通しボルト
60、61 穴
A 固定スクロール部材の厚み寸法

Claims (8)

  1. 第1駆動源のみにより駆動されるスクロール型の第1圧縮機構と第2駆動源のみにより駆動されるスクロール型の第2圧縮機構とが、両圧縮機構の固定スクロールが背中合わせに配置されるように一体的に組み付けられ、両圧縮機構から圧縮機の吐出室へそれぞれ独立した吐出通路が設けられたハイブリッド圧縮機であって、一方の圧縮機構から吐出室への吐出通路の断面積が他方の圧縮機構から吐出室への吐出通路の断面積よりも大きいことを特徴とするハイブリッド圧縮機。
  2. 両圧縮機構の固定スクロールが背中合わせにかつ一体的に形成されている、請求項1のハイブリッド圧縮機。
  3. 前記断面積の大きい吐出通路が、複数の吐出通路として形成されている、請求項1または2のハイブリッド圧縮機。
  4. 前記複数の吐出通路の吐出室への吐出孔が、一つの吐出弁により同時に開閉される、請求項3のハイブリッド圧縮機。
  5. 前記断面積の大きい吐出通路が、断面形状が長円状の通路に形成されている、請求項1または2のハイブリッド圧縮機。
  6. 前記第1駆動源が車両用原動機からなり、前記第2駆動源が圧縮機に内蔵された電動モータからなる、請求項1〜5のいずれかに記載のハイブリッド圧縮機。
  7. 前記車両用原動機により駆動される第1圧縮機構の吐出最大流量の方が前記電動モータにより駆動される第2圧縮機構の吐出最大流量よりも大きく、該第1圧縮機構から前記吐出室へ前記断面積の大きい吐出通路が設けられている、請求項6のハイブリッド圧縮機。
  8. 前記断面積の大きい吐出通路の吐出室への吐出孔および他方の吐出通路の吐出室への吐出孔が、実質的に一つの吐出弁の異なる部分の作動により開閉される、請求項1〜7のいずれかに記載のハイブリッド圧縮機。
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