JP4150607B2 - シートのウォークインキャンセル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートのウォークインキャンセル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動車において、シートスライド機構と、シートスライドロック機構と、シートバックを前傾させたときに、シートスライドロックが解除されて、シートスライドが可能となるウォークイン機構とが設けられたものがある。このウォークイン機構で、シートが前方にスライドされることにより、後席の乗員の乗降が容易に行えるようになる。
【0003】
また、シートバック前傾状態のシート全体を跳ね上げて直立させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この跳ね上げ式シートでは、シートバックを前傾させたときに、シートスライドロックが解除されることから、シートがスライド可能となるために、シート全体の跳ね上げ操作がやりにくいという問題があるために、シートバックを前傾させた状態で、ウォークインキャンセル用操作レバーを操作することにより、シートスライド機構を再ロックできるようにしているが、シートバックの前倒操作と、ウォークインキャンセル用操作レバーの操作とを別個にしなければならないという煩わしさがある。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録番号 第2524571号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、シートクッションを前方に跳ね上げた後にシートバックを前倒させて、シートバックの上をテーブルとして利用したり、荷室をフラットに広げることができるものが提案されている。
【0007】
このようなタイプのシートに特許文献1の技術を利用する場合には、シートクッションの跳ね上げ操作と、シートバックの前倒操作と、ウォークインのキャンセル操作との3操作を別個にしなければならないという煩わしさがある。
【0008】
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、操作性を向上させたシートのウォークインキャンセル装置を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、シートスライド機構と、シートスライドロック機構と、シートバックを前傾させたときに、シートスライドロックが解除されて、シートスライドが可能となるウォークイン機構とが設けられるとともに、シートクッションを前方に跳ね上げた後にシートバックを前倒させることができるシートにおいて、上記シートクッションを着座位置で上記シートスライド機構に係止するシート係止機構と、このシート係止機構の係止解除操作に連動してシートスライドロックの解除をキャンセルするキャンセル機構とが設けられ、上記シート係止機構は、シートスライド機構と上記シートクッションのいずれか一方に設けられたストライカと、他方に設けられたフォーク部材とクロー部材とを含み、上記シートクッションの着座位置でフォーク部材がストライカに係合し、クロー部材がフォーク部材を係合位置に係止して、クロー部材に連結された手操作部材の操作で、クロー部材を非係合位置に移動させたときに、フォーク部材がストライカの係合を解除すると同時にクロー部材を非係合位置に保持して、シートクッションが前方に跳ね上げ可能になるように構成され、上記ウォークイン機構には、上記シートバックの前傾倒を検知する前傾倒検知部材と、シートスライドロック機構のロックプレートをロック解除操作可能なロックプレート解除部材とが設けられ、上記キャンセル機構には、上記前傾倒検知部材を係止または係止解除するキャンセル部材が設けられて、このキャンセル部材は、上記クロー部材の係合位置の移動に連動して前傾倒検知部材を係止して、前傾倒検知部材に連係してロックプレート解除部材をロック解除操作させるとともに、上記クロー部材の非係合位置の移動に連動して前傾倒検知部材の係止を解除して、前傾倒検知部材の空振りでロックプレート解除部材をロック解除操作させないように構成されていることを特徴とするシートのウォークインキャンセル装置を提供するものである。
【0010】
【0011】
なお、上記ストライカがシートスライド機構に設けられているときは、フォーク部材とクロー部材とがシートクッションに設けられ、上記ストライカがシートクッションに設けられているときは、フォーク部材とクロー部材とがシートスライド機構に設けられるようになる。
【0012】
【0013】
【発明の作用および効果】
本発明によれば、シートクッションのシート係止機構の手操作部材によるクロー部材の係止解除操作に連動するキャンセル機構のキャンセル部材によって、前傾倒検知部材によるロックプレート解除部材のシートスライドロックの解除(ウォークイン)をキャンセルできるようにしたから、従来技術のようなウォークインのキャンセル操作を別個にしなくても、シートクッションの跳ね上げ操作と、シートバックの前倒操作だけで、シートバックの上をテーブルとして利用したり、荷室をフラットに広げることができるので、操作性が向上するようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図8(a)に示すように、自動車用シート1は、シートクッション2と、このシートクッション2に対して前後に傾倒可能に支持されたシートバック3と、このシートバック3に取り外し可能に支持されたヘッドレスト4とで構成されている。
【0016】
そして、ウォークイン時には、図8(b)のように、シートバック3を所定の角度で前傾させることができる。また、テーブル(荷室)モード時には、図9(a)のように、シートクッション2を前方にほぼ垂直に跳ね上げた後に、図9(b)のように、ヘッドレスト4を取り外したシートバック3をほぼ水平に前倒させることができるようになっている。
【0017】
シートスライド機構6は、図2に詳細に示すように、自動車のフロア7(図8参照)に固定される左右のロアチャンネル8と、上記シートクッション2の下部を後述するシート係止機構13とシート固定機構14とで係止・固定する左右のアッパーチャンネル9とで構成されて、ロアチャンネル8に対してアッパーチャンネル9が前後スライド可能に嵌合支持されている。
【0018】
上記左右のアッパーチャンネル9の上部には、上方に立上がるサイドフレーム10がそれぞれ固定され、この各サイドフレーム10の後部と上記シートバック3の左右下部のブラケット11とが連結軸12でそれぞれ連結されて、シートクッション2に対してシートバック3が前後に傾倒可能に支持されるようになる。
【0019】
上記シートクッション2とシートバック3に対しては、シートバック3を所定の前後傾位置にロック可能なリクライニング機構(不図示)が設けられて、このリクライニング機構の操作でシートバック3を前倒させることができる。
【0020】
シートスライドロック機構16には、上記左右のアッパーチャンネル9に支軸17で上下揺動自在に支持されたロックプレート18がそれぞれ設けられている。このロックプレート18の後端部18aにはロック穴18bが形成されるとともに、上記ロアチャンネル8には、ロックプレート18のロック穴18bが係合可能な下向きロック突起8aが形成されている。上記ロックプレート18は、スプリング19でロック穴18bがロック突起8aに係合する上揺動方向に付勢されている。
【0021】
上記左右のアッパーチャンネル9の各ロックプレート18の前端部に固定されたロッド20aは、シートロック解除操作アーム20で連結されて相互に連動するようになっている。
【0022】
そして、シートスライドロック時は、スプリング19で上揺動方向に付勢されたロックプレート18のロック穴18bがロック突起8aに係合して、ロアチャンネル8に対してアッパーチャンネル9(シートクッション2)がスライドしないようにロックされる。この状態からシートロック解除操作アーム20を持ち上げ操作すると、ロックプレート18が下揺動されて、ロック穴18bがロック突起8aから抜け外れて、ロアチャンネル8に対してアッパーチャンネル9(シートクッション2)がスライドできるようになる。
【0023】
上記シート固定機構14は、左右のアッパーチャンネル9の前端上部のヒンジブラケット9aと、シートクッション2の前端下部のヒンジブラケット2aとがヒンジピン22でそれぞれ連結されて、シートクッション2が前方に跳ね上げ可能に固定支持されている(図9参照)。
【0024】
上記シート係止機構13は、片側のアッパーチャンネル9の中間上部に逆U字状のストライカ23が固定されるとともに、このストライカ23に対応するシートクッション2の中間側部にキャッチ24が設けられている。
【0025】
このキャッチ24には、図4および図7(a)に示すように、シートクッション2に固定されるブラケット25が設けられて、このブラケット25には、シートクッション2がアッパーチャンネル9の上の着座位置に戻された時に、上記ストライカ23が嵌まり合う溝25aが形成されるとともに、この溝25aの一側(図4では右側)には、支軸26でフォーク部材27が揺動自在に支持され、他側(図4では左側)には、支軸28でクロー部材29が揺動自在に支持されている。
【0026】
このクロー部材29とフォーク部材27とにスプリング31が掛け止められて、クロー部材29は右旋揺動方向に、フォーク部材27は左旋揺動方向に、それぞれ相対的に付勢されている。
【0027】
そして、シートクッション2の着座位置でフォーク部材27がストライカ23に係合し、クロー部材29がフォーク部材27を係合位置に係止することにより(図4の状態)、シートクッション2が着座位置に係止されるようになる。
【0028】
また、クロー部材29に連結された手操作部材30の引き上げ操作で、クロー部材29が非係合位置に左旋揺動したときに(図6の状態)、フォーク部材27がスプリング31の付勢力で左旋揺動してストライカ23の係合を解除すると、上記シート固定機構14のヒンジピン22を中心として、シートクッション2が前方に跳ね上げ可能になる。
【0029】
上記係合が解除されたフォーク部材27が左旋揺動すると、このフォーク部材27の突起27aでクロー部材29が非係合位置に保持されるようになる(図6の状態)。
【0030】
ウォークイン機構33は、上記左右のアッパーチャンネル9の各サイドフレーム10の後部に上記連結軸12で前後揺動自在に枢着された第1前傾倒検知レバー35がそれぞれ設けられて、上記シートバック3が前傾倒するときにブラケット11のピン36が当接することで、左旋揺動されるようになる。
【0031】
上記シートロック解除操作アーム20のロッド20aの上方に対応する上記左右のアッパーチャンネル9の各サイドフレーム10には、図4および図7(b)に示すように、このサイドフレーム10に固定される支持軸37が設けられている。この支持軸37には、第2前傾倒検知レバー39とロックプレート解除部材38の後部とが前後2段で嵌め込まれて相互に揺動自在に支持され、この支持軸37に嵌め込まれるスプリングワッシャ40(図1参照)で抜け止めされている。
【0032】
上記第1前傾倒検知レバー35と第2前傾倒検知レバー39とはウォークインケーブル41で連結されて、第1前傾倒検知レバー35と第2前傾倒検知レバー39とが同期して揺動するようになる。
【0033】
第2前傾倒検知レバー39とロックプレート解除部材38との間には、第2前傾倒検知レバー39を右旋揺動方向に軽力で付勢するスプリング42が設けられている。
【0034】
上記ロックプレート解除部材38の前部には、キャンセル機構43のキャンセルばね部材44が固定されている。このキャンセルばね部材44は、一対の差し込み片44aを下部に有するベース部44bと、このベース部44bの上部から円弧状に後方へ延在する弾性部44cと、この弾性部44cの下端から後方に折曲させた係止部44dと、弾性部44cの下端から前方に突出するワイヤー係止部44eとで形成されている。
【0035】
このキャンセルばね部材44の一対の差し込み片44aは、ロックプレート解除部材38に形成された縦方向の差し込み穴38aにそれぞれ差し込んで折り曲げることにより〔図7(b)参照〕、キャンセルばね部材44がロックプレート解除部材38に固定されるようになる。
【0036】
また、キャンセルばね部材44の係止部44dは、ロックプレート解除部材38側に延在されて、この延在部44fは、ロックプレート解除部材38に形成された横方向のガイド溝38bに差し込むことにより、前後方向にガイドされるとともに、ガイド溝38bの前後端で当て止められてストップされるようになる。
【0037】
上記キャンセルばね部材44のワイヤー係止部44eと上記キャッチ24のクロー部材29とは、ケーブル45で連結されている。
【0038】
上記キャンセルばね部材44の係止部44dは、上記弾性部44cの弾性力で後方に変位した位置で、上記第2前傾倒検知レバー39を係止するようになっている(図4参照)。
【0039】
この状態で、第2前傾倒検知レバー39が左旋揺動すると、係止部44dで係止されたキャンセルばね部材44を介してロックプレート解除部材38が左旋揺動され、このロックプレート解除部材38で上記シートロック解除操作アーム20のロッド20aが押し下げられることにより(シートロック解除操作アーム20は持ち上げられる)、ロックプレート18が下揺動されるようになる(図5参照)。
【0040】
また、キャンセルばね部材44の係止部44dは、上記キャッチ24のクロー部材29がフォーク部材27の係合を解除する非係合位置に左旋移動したときに、ケーブル45で引っ張られて、弾性部44cの弾性力に抗して前方に変位すると、上記第2前傾倒検知レバー39の係止を解除するようになる(図6参照)。
【0041】
この状態で、第2前傾倒検知レバー39が左旋揺動すると、第2前傾倒検知レバー39はキャンセルばね部材44の係止部44dで係止されていないので、ロックプレート解除部材38は左旋揺動されないままで、第2前傾倒検知レバー39のみが空振りで左旋揺動するようになる。
【0042】
上記のように構成したシートのウォークインキャンセル装置の作用を説明する。
【0043】
ウォークイン操作をする場合には、図8(a)のように、シートバック3の後傾状態からリクライニング機構を操作して、図8(b)のように、シートバック3を前傾させると、シートバック3のピン36が第1前傾倒検知レバー35を左旋揺動させ、ウォークインケーブル41を介して第2前傾倒検知レバー39も左旋揺動されるようになる。
【0044】
この第2前傾倒検知部材39は、キャンセルばね部材44の係止部44dで係止されているから、第2前傾倒検知レバー39が左旋揺動すると、係止部44dで係止されたキャンセルばね部材44を介してロックプレート解除部材38が左旋揺動されて、このロックプレート解除部材38でシートロック解除操作アーム20のロッド20aが押し下げられて、ロックプレート18が下揺動されるようになる。これにより、ロックプレート18のロック穴18bがロアチャンネル8のロック突起8aから抜け外れて、ロアチャンネル8に対してアッパーチャンネル9(シートクッション2)がスライドできるようになる。
【0045】
これにより、シート1を前方にスライドさせることができるので、後席の乗員の乗降が容易に行えるようになる。
【0046】
一方、テーブル(荷室)モード操作をする場合には、図8(a)の状態から手操作部材30を引き上げ操作すると、クロー部材29が非係合位置に左旋揺動され、フォーク部材27がスプリング31の付勢力で左旋揺動してストライカ23の係合を解除するようになる。
【0047】
これにより、図9(a)のように、シート固定機構14のヒンジピン22を中心として、シートクッション2を前方に跳ね上げることができる。
【0048】
手操作部材30の引き上げ操作でクロー部材29が非係合位置に左旋揺動されると、ケーブル45を介してキャンセルばね部材44の係止部44dが前方に変位して、第2前傾倒検知レバー39に係止を解除するようになる。
【0049】
この状態でリクライニング機構を操作して、図9(b)のように、シートバック3を前倒させると、シートバック3のピン36が第1前傾倒検知レバー35を左旋揺動させ、ウォークインケーブル41を介して第2前傾倒検知レバー39も左旋揺動されるようになる。
【0050】
このときには、第2前傾倒検知レバー39は、キャンセルばね部材44の係止部44dで係止されていないので、ロックプレート解除部材38は左旋揺動されないままで、第2前傾倒検知レバー39のみが空振りで左旋揺動するようになる。
【0051】
つまり、ロックプレート解除部材38が左旋揺動されないから、シートロック解除操作アーム20のロッド20aが押し下げられないので、ロックプレート18のロック穴18bがロアチャンネル8のロック突起8aから抜け外れないため、ロアチャンネル8に対してアッパーチャンネル9(シートクッション2)がスライドできなくなる(ウォークインキャンセル)。
【0052】
なお、上記キャッチ24のフォーク部材27は、係合が解除されて左旋揺動すると、このフォーク部材27の突起27aでクロー部材29を非係合位置に保持するようになるから、シートクッション2を前方に跳ね上げている間は、第2前傾倒検知レバー39の空振り左旋揺動が継続される、つまり、ウォークインキャンセル状態が保持されることになる。
【0053】
これにより、シートクッション2の跳ね上げ操作とシートバック3の前倒操作とが容易に行えるようになる。
【0054】
本実施形態によれば、シートクッション2のシート係止機構13の手操作部材30によるクロー部材29の係止解除操作に、ケーブル45で連動するキャンセル機構43のキャンセルばね部材44によって、第1、第2前傾倒検知レバー35,39によるロックプレート解除部材38のシートスライドロックの解除(ウォークイン)をキャンセルできるようになるから、従来技術のようなウォークインのキャンセル操作を別個にしなくても、シートクッション2の跳ね上げ操作と、シートバック3の前倒操作だけで、シートバック3の上をテーブルとして利用したり、荷室をフラットに広げることができるので、操作性が向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シート部分を透視した自動車用シートの斜視図である。
【図2】 一側のシートスライド機構であり、(a)は分解斜視図、(b)は平面図である。
【図3】 ウォークイン機構とキャンセル機構の分解斜視図である。
【図4】 シート係止機構とウォークイン機構とキャンセル機構の平面図である。
【図5】 ウォークイン時のシート係止機構とウォークイン機構とキャンセル機構の正面図である。
【図6】 ウォークインキャンセル時のシート係止機構とウォークイン機構とキャンセル機構の平面図である。
【図7】 (a)はシート係止機構の平面断面図、(b)はウォークイン機構とキャンセル機構の平面断面図である。
【図8】 自動車用シートであり、(a)は側面図、(b)はウォークイン時の側面図である。
【図9】 自動車用シートであり、(a)はシートクッション跳ね上げ時の側面図、(b)はシートバック前倒時の側面図である。
【符号の説明】
1 自動車用シート
2 シートクッション
3 シートバック
6 シートスライド機構
13 シート係止機構
14 シート固定機構
16 シートスライドロック機構
18 ロックプレート
23 ストライカ
27 フォーク部材
29 クロー部材
30 手操作部材
33 ウォークイン機構
35,39 前傾倒検知レバー
43 キャンセル機構
44 キャンセルばね部材
Claims (1)
- シートスライド機構と、シートスライドロック機構と、シートバックを前傾させたときに、シートスライドロックが解除されて、シートスライドが可能となるウォークイン機構とが設けられるとともに、シートクッションを前方に跳ね上げた後にシートバックを前倒させることができるシートにおいて、
上記シートクッションを着座位置で上記シートスライド機構に係止するシート係止機構と、このシート係止機構の係止解除操作に連動してシートスライドロックの解除をキャンセルするキャンセル機構とが設けられ、
上記シート係止機構は、シートスライド機構と上記シートクッションのいずれか一方に設けられたストライカと、他方に設けられたフォーク部材とクロー部材とを含み、上記シートクッションの着座位置でフォーク部材がストライカに係合し、クロー部材がフォーク部材を係合位置に係止して、クロー部材に連結された手操作部材の操作で、クロー部材を非係合位置に移動させたときに、フォーク部材がストライカの係合を解除すると同時にクロー部材を非係合位置に保持して、シートクッションが前方に跳ね上げ可能になるように構成され、
上記ウォークイン機構には、上記シートバックの前傾倒を検知する前傾倒検知部材と、シートスライドロック機構のロックプレートをロック解除操作可能なロックプレート解除部材とが設けられ、上記キャンセル機構には、上記前傾倒検知部材を係止または係止解除するキャンセル部材が設けられて、このキャンセル部材は、上記クロー部材の係合位置の移動に連動して前傾倒検知部材を係止して、前傾倒検知部材に連係してロックプレート解除部材をロック解除操作させるとともに、上記クロー部材の非係合位置の移動に連動して前傾倒検知部材の係止を解除して、前傾倒検知部材の空振りでロックプレート解除部材をロック解除操作させないように構成されていることを特徴とするシートのウォークインキャンセル装置。
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