JP2009107372A - 天井格納式シート - Google Patents

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Yoshihisa Fukuda
義久 福田
Keisuke Onoda
啓介 小野田
Masatoshi Handa
雅俊 半田
Tsukasa Fujimoto
宰 藤本
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Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
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Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】天井格納式シートにおいて、シート本体と車体天井とを繋ぐアーム部材をシート本体の幅寸法を狭めないように設定しても、着座使用時におけるシートバックの背凭れ角度の調整移動を行えるようにする。
【解決手段】シート本体1はリクライニング装置5によってシートバック2がシートクッション3に対して背凭れ角度調整が行える状態に連結されている。シートバック2の背面部にはバックロック装置7が回動可能に軸支連結されており、シートクッション3の底面部にはクッションロック装置8が回動可能に軸支連結されている。シート本体1はシートバック2の上面部に一体的に連結されたアーム部材6によって回転による格納移動が行えるようになっており、各ロック装置をストライカS1,S2と係合ロックさせた状態で各回転ヒンジを関節としたシートバック2の背凭れ角度の調整移動が行えるようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、天井格納式シートに関する。詳しくは、着座部となるシート本体を車体フロア上の使用位置から車体天井下の格納位置に持ち上げて格納することのできる天井格納式シートに関する。
従来、車両のリヤシートでは、その設置スペースを荷室スペースとして空けられるようにするために、シート本体を車体天井下まで持ち上げて格納できるようにしたものがある。
ここで、下記特許文献1には、上述した天井格納式シートにおいて、更に、着座使用時におけるシートバックの背凭れ角度の調整移動を可能とした技術が開示されている。この開示では、シート本体と車体天井とをリンク連結するアーム部材が、シートバックの傾動中心となるリクライニング装置の配設部位まで延びて設けられている。これにより、アーム部材を設定したことによる制約を受けることなく、シートバックの背凭れ角度の調整移動が行えるようになっている。
特許第3641903号公報
しかし、上記開示の従来技術では、アーム部材は、車体天井からリクライニング装置の配設部位まで延び出す構成であるため、着座時に邪魔とならないようシート本体の車幅方向の両端側の位置に配設されている。したがって、このアーム部材の設置幅によって、シート本体の幅寸法が狭められてしまうという問題がある。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、天井格納式シートにおいて、シート本体と車体天井とを繋ぐアーム部材をシート本体の幅寸法を狭めないように設定しても、着座使用時におけるシートバックの背凭れ角度の調整移動を行えるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の天井格納式シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、着座部となるシート本体を車体フロア上の使用位置から車体天井下の格納位置に持ち上げて格納することのできる天井格納式シートである。シート本体は、その背凭れとなるシートバックが、着座部となるシートクッションに対して、背凭れ角度を変える方向に回転移動可能となるようヒンジ連結されている。そして、シート本体には、シートバックを車体フロアに対して解除可能に係合ロックさせることのできるバックロック装置と、シートクッションを車体フロアに対して解除可能に係合ロックさせることのできるクッションロック装置と、が配備されている。シート本体は、シートバックの上面部に一体的に連結された上方側に延びるアーム部材によって、車体天井に対して回転移動による格納が行える状態に連結されている。更に、シート本体は、バックロック装置及びクッションロック装置による車体フロアとの各連結構造部に複数の回転ヒンジが設定されていることにより、車体フロアに対して、各ロック装置を係合ロックさせた状態でシートバックのシートクッションに対する背凭れ角度の調整移動を行えるリンク連結構造とされている。このリンク連結構造の関節を形成するいずれかのヒンジ連結部には、ヒンジ連結部の回転移動を複数の回転位置に留めてシートバックの背凭れ角度を調整した角度位置に固定できるようにすることのできる回転留め装置が設定されている。
この第1の発明によれば、シート本体は、シートバックの上面部に一体的に連結されたアーム部材によって、車体天井に対してリンク連結されている。このシート本体は、シートバックがシートクッションに対してヒンジ連結されていると共に、各ロック装置による車体フロアとの各連結構造部に複数の回転ヒンジが設定されている。これにより、各ロック装置を車体フロアに係合ロックさせた状態で、シートバックの背凭れ角度を調整することができる。このシートバックの背凭れ角度を調整する移動は、その調整移動時に関節を形成するいずれかのヒンジ連結部に設定された回転留め装置によって、背凭れ角度を調整した位置に留めることができる。したがって、上記のようにアーム部材をシートバックの上面部に連結してシート本体の幅寸法を狭めないように設定することができると共に、着座使用時におけるシートバックの背凭れ角度の調整移動を行えるようにする構成を達成することができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、シート本体は、シートクッションがシートバックの前面部に跳ね上げられた折畳み姿勢状態で、車体天井下の格納位置に格納されるようになっている。回転留め装置は、シートバックとシートクッションとの間のヒンジ連結部に設定されている。この回転留め装置は、シートバックが車体天井下の格納位置から車体フロア上の使用位置まで引き戻されて、バックロック装置が車体フロアと係合ロックした初期のロック位置状態では、以下のように作動する構成となっている。すなわち、回転留め装置は、シートクッションがシートバックの前面部に跳ね上げられた跳上位置と、この跳上位置から倒し込まれてクッションロック装置が車体フロアと係合ロックする倒伏ロック位置との間の回転領域では、シートクッションの回転留めが不能な構成となっている。そして、回転留め装置は、上述した倒伏ロック位置からシートクッションを更に倒伏させる方向に回転させて、シートクッションに対するシートバックの背凭れ角度を後方側に倒し込んでいく回転領域では、シートクッションの回転留めが可能となる構成となっている。
この第2の発明によれば、バックロック装置が車体フロアと係合ロックした初期のロック位置にある状態では、シートクッションを跳上位置と倒伏ロック位置との間で回転留めされることなく回転移動させることができる。したがって、シートクッションを倒し込んでクッションロック装置を車体フロアに係合ロックさせたり、この係合ロックを外してシートクッションを跳上位置まで跳ね上げたりする操作が簡便となる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の天井格納式シートの構成について、図1〜図7を用いて説明する。
ここで、図1には、天井格納式シートの概略構成が示されている。この天井格納式シートは、車両の後部側座席として配設されており、着座部となるシート本体1を車体フロアF上の使用位置から車体天井C下の格納位置に持ち上げて格納できるようになっている。
このシート本体1は、背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭受けとなるヘッドレスト4と、を有する。ここで、シートバック2は、その両横側の下端部が、それぞれリクライニング装置5によってシートクッション3と連結されている。これにより、シートバック2は、シートクッション3に対する背凭れ角度の調整移動が行える状態として、シートクッション3と連結されている。ここで、リクライニング装置5が本発明の回転留め装置に相当する。
ここで、リクライニング装置5は、常時は、シートバック2のシートクッション3に対する背凭れ角度を固定したロック状態に保持されている。そして、リクライニング装置5は、シート本体1に設けられた図示しない操作レバーの解除操作を行うことによって、それらのロック状態が一斉に解除操作されるようになっている。したがって、この解除操作により、シートバック2の背凭れ角度の固定状態が解かれるため、シートバック2の背凭れ角度の調整移動が行えるようになる。なお、リクライニング装置5の基本的構成は、特開2002−360368号公報等の文献に開示された公知の構成となっているため、これらの詳細な説明は省略することとする。
そして、シート本体1と車体天井Cとの間には、剛体板よりなるアーム部材6が連結されている。このアーム部材6は、シートバック2の両横側の上端部に左右一対で設けられており、それらの上端部が支軸6hによって車体天井Cに回動可能に軸支連結されている。そして、アーム部材6の下端部は、シートバック2の上端側の骨格部に剛結合されて一体的に固定支持されている。
そして、前述したシートクッション3は、シートバック2との間に図示しない附勢ばねが掛着されており、常時はリクライニング装置5を回転ヒンジとして、シートバック2の前面側の位置まで跳ね上げられるよう回動附勢されている。しかし、シートクッション3は、その着座使用される通常状態時には、その底面部に配設されたクッションロック装置8を、車体フロアF上に固定設置されたストライカS1と係合ロックさせた状態として、車体フロアF上に倒し込まれた姿勢状態に保持されている。
このクッションロック装置8は、シート本体1に設けられた図示しない解除レバーの解除操作を行うことによって、そのロック状態が解除されるようになっている。ここで、解除レバーは、その解除操作によって、前述したリクライニング装置5や、後述するシートバック2背面側のバックロック装置7のロック状態も一斉に解除操作できるようになっている。したがって、シートクッション3は、解除レバーの解除操作によって、クッションロック装置8とリクライニング装置5のロック状態がそれぞれ解除操作されることにより、上記の附勢によってシートバック2の前面側の位置まで跳ね上げられるようになっている。
したがって、シート本体1は、解除レバーが解除操作されることにより、上記のようにシートクッション3が跳ね上げられると共に、シートバック2の車体フロアFとの係合も外される。これにより、シート本体1は、アーム部材6の回転運動に伴って、車体フロアF上の使用位置と車体天井C下の格納位置との間を回転移動することができるようになる。ここで、アーム部材6と車体天井Cとの間には、シート本体1を格納移動方向に附勢する附勢ばね(図示省略)が取り付けられている。そして、アーム部材6と車体フロアFの側壁部との間には、シート本体1の回動する動きに弾みがつきすぎないように速度を抑制するダンパー6dが設けられている。これにより、シート本体1を使用位置と格納位置との間で回動させる操作が、上述した附勢ばねやダンパー6dの作用によってアシストされるようになっている。
ここで、リクライニング装置5は、常時はロック状態となる作動方向に附勢がかけられており、これらのロックを解除する操作をやめることによって、附勢によってロック状態に戻されるようになっている。しかし、このリクライニング装置5には、上記した解除操作をやめてもロック状態に戻されないフリーゾーンと、解除操作をやめることで附勢によってロック状態に戻されるロックゾーンと、が設定されている。
前者のフリーゾーンは、シート本体1が着座使用されない姿勢の角度領域に設定されている。具体的には、図1に示されるように、例えばシートバック2が直立から少し後傾した姿勢となっている状態においては、シートクッション3が車体フロアFと係合する倒伏位置(仮想線で示す位置)と、この係合から外されて上方側に跳ね上げられた跳上位置(実線で示す位置)との間で起倒回動する角度領域が、フリーゾーンとして設定されている。
後者のロックゾーンは、シート本体1が着座使用される姿勢の角度領域に設定されている。具体的には、シートクッション3が前述した車体フロアFと係合した図示仮想線の倒伏位置にある状態から、シートバック2をシートクッション3に対して後傾させていく方向の角度領域が、ロックゾーンとして設定されている。
これにより、シートクッション3は、フリーゾーンの角度領域、すなわち車体フロアF上の倒伏位置と跳上位置との間の回動領域内では、リクライニング装置5のロック状態を解除する操作を継続していなくても、起倒回動させる操作を行えるようになっている。
ところで、シートバック2の背面部には、車体フロアFの側壁部に設置されたストライカS2と解除可能に係合ロックすることのできるバックロック装置7が配設されている。このバックロック装置7は、シートバック2の背面部に左右一対で配設されている。そして、ストライカS2も、このバックロック装置7の配設位置と対応する2箇所の位置にそれぞれ配設されている。このバックロック装置7は、常時はストライカS2に押し付けられる動きによって、このストライカS2を受け入れる格好で係合ロックすることのできるロック可能状態とされている。そして、バックロック装置7は、前述した解除レバーの解除操作を行うことによって、ストライカS2とのロック状態から外されるようになっている。
このバックロック装置7は、支軸7hによってシートバック2の骨格に回動可能に軸支連結されている。そして、バックロック装置7は、常時はシートバック2との間に掛着された図示しない附勢ばねの附勢力によって、図示時計回り方向に回動附勢されている。このバックロック装置7の附勢による回動は、シートバック2に形成されたストッパ7sと当接する位置にて係止されている。
一方、ストライカS2は、車体フロアFの側壁部に固定設置されたスライドガイドGに組み付けられており、スライドガイドGに対して図示上下方向にのみスライド移動可能となるよう支持されている。そして、ストライカS2は、常時はスライドガイドGに組み付けられた圧縮ばねGbの附勢力によって、図示下方に移動附勢されており、スライドガイドGの下端位置にて係止されている。なお、ストライカS2のスライドガイドGに対する組み付け構造は、図6に示されている。
これにより、図3に示されるように、バックロック装置7が、シートバック2をアーム部材6の上端側の支軸6hを中心に後方側に回転移動させる動きによって、ストライカS2をその内部に受け入れて係合ロックすることのできる配置設定となっている。
そして、図1に戻って、シートクッション3の底面部には、車体フロアF上に固定設置されたストライカS1と解除可能に係合ロックすることのできるクッションロック装置8が配設されている。このクッションロック装置8は、シートクッション3の底面部に左右一対で配設されている。そして、ストライカS1も、このクッションロック装置8の配設位置と対応する2箇所の位置にそれぞれ配設されている。このクッションロック装置8は、常時はストライカS1に押し付けられる動きによって、このストライカS1を受け入れる格好で係合ロックすることのできるロック可能状態とされている。そして、クッションロック装置8は、前述した解除レバーの解除操作を行うことによって、ストライカS1とのロック状態から外されるようになっている。
なお、クッションロック装置8は、シートクッション3を跳ね上げた状態でシート本体1を車体天井C下に持ち上げた際に、車体天井C下に固定設置されたストライカS3とも解除可能に係合ロックすることができるように構成されている。すなわち、クッションロック装置8は、車体フロアFとの係合ロック機能と車体天井Cとの係合ロック機能とを兼ね備えた構成とされている。
このクッションロック装置8は、支軸8hによってシートクッション3の骨格に回動可能に軸支連結されている。そして、クッションロック装置8は、常時はシートクッション3との間に掛着された図示しない附勢ばねの附勢力によって、図示時計回り方向に回動附勢されている。このクッションロック装置8の附勢による回動は、シートクッション3に形成されたストッパ8sと当接する位置にて係止されている。
これにより、クッションロック装置8が、前述したバックロック装置7とストライカS2とが係合ロックした位置状態から、シートクッション3を車体フロアF上に倒し込む動きによって、ストライカS1をその内部に受け入れて係合ロックすることのできる配置設定となっている。
そして、このシート本体1は、上述したようにバックロック装置7とクッションロック装置8を各ストライカS1,S2にそれぞれ係合ロックさせた状態では、シートバック2の背凭れ角度を変える調整移動が行えるようになっている。次に、この背凭れ角度の調整移動を許容する構造について説明する。
すなわち、前述した各ストライカS1,S2は、バックロック装置7やクッションロック装置8に受け入れられて係合する部位が丸棒状に形成されている。これにより、バックロック装置7やクッションロック装置8は、各ストライカS1,S2と係合ロックした状態から、各ストライカS1,S2の丸棒形状の回りを回転する格好で、各支軸7h,8hを回転ヒンジとした回転移動が行えるようになっている。
したがって、図2に示されるように、リクライニング装置5のロックが解除されることにより、上述したバックロック装置7やクッションロック装置8の回転移動を伴いながら、シートバック2の背凭れ角度を後方側に倒す移動を行うことができる。
具体的には、シート本体1に着座した着座者がシートバック2の背凭れ角度を後方側に倒すように力をかけると、バックロック装置7やクッションロック装置8が図示反時計回り方向に回転移動する。これにより、シートクッション3が前方に押し出されると共に、シートバック2がアーム部材6の上端側の支軸6hを中心に前方に回転移動する。したがって、この両者の相対的な移動変位に伴って、シートバック2のシートクッション3に対する背凭れ角度が後方側に倒し込まれた状態となる。
このとき、シートバック2がアーム部材6の上端側の支軸6hを中心に前方回転する動きは、バックロック装置7が反時計回りに回転移動する動きと、ストライカS2がバックロック装置7の動きに追従して図示上方側にスライド移動する動きによって許容される。
そして、シートバック2の背凭れ角度を調整した状態で、リクライニング装置5を再びロック状態に戻すことにより、各部の回転移動が止まり、シートバック2の背凭れ角度がその調整した角度位置に固定される。
なお、前述したバックロック装置7やクッションロック装置8の構成は、以下のようになっている。ここで、各ロック装置は、図4及び図5に示されるように、実質的には互いに同じロック構造10を備えているため、以下ではこれらのロック構造10についてまとめて説明することとする。
すなわち、図4に示されるように、各ロック装置は、シートバック2やシートクッション3の骨格に連結されたベース板11と、このベース板11に軸支連結されたラッチ12及びポール13と、このラッチ12とポール13との間に掛着された引張ばね14と、解除ケーブル15と、によって構成されている。これらロック装置は、ストライカ16(ストライカS1〜S3)がベース板11に形成された受入口11aの内部に押し込まれることによって、このストライカ16にラッチ12を係合ロックさせる構成となっている。
詳しくは、ベース板11は、図6や図7に示されるように二枚一組で構成されており、両板の間にラッチ12などの構成部品が組み付けられるようになっている。このベース板11は、支軸11c(支軸7h,8h)によって、シートバック2やシートクッション3の骨格に対して回動可能に軸支連結されている。
次いで、図4に戻って、ラッチ12は、支軸12eによってベース板11に回動可能に軸支連結されている。そして、ラッチ12は、常時はその掛部12cとポール13の掛部13cとの間に掛着された引張ばね14の附勢力を受けて、図示反時計回りに回動附勢された状態として、ベース板11に形成されたストッパ11bと当接した初期位置の姿勢状態に保持されている。
このラッチ12には、その初期位置の姿勢状態時に、ベース板11に形成された受入口11aの口内に張り出す上顎12aと、ラッチ12が初期位置から時計回りに回動した際に、受入口11aを塞ぐように移動する下顎12bと、が形成されている。そして更に、ラッチ12には、これが初期位置から時計回りに回動した際に、ポール13に形成された爪部13bと係止し合う角部12dが形成されている。
一方、ポール13は、支軸13eによってベース板11に回動可能に軸支連結されている。そして、ポール13は、常時は前述したラッチ12との間に掛着された引張ばね14の附勢力を受けて、図示時計回りに回動附勢された状態として、ラッチ12の角部12dに押し当てられた初期位置の姿勢状態に保持されている。このポール13には、解除ケーブル15の右側端部と連結されて作動操作される操作腕13aと、ラッチ12が初期位置から時計回りに回動した際に、その角部12dと係止し合う爪部13bと、が形成されている。
上記構成の各ロック装置は、図4に示されるように、ストライカ16(ストライカS1〜S3)がベース板11の受入口11aの内部に押し込まれる動きによって、この口内に上顎12aを露出させているラッチ12が時計回りに押し動かされる。これにより、図5に示されるように、ラッチ12が、引張ばね14の附勢力によって、その角部12dにポール13の爪部13bが引き寄せられて互いに係止し合った状態となってその回動がロックされる。そして、この時計回りの回動に伴って、下顎12bがストライカ16の背後に回り込むかたちで移動して、受入口11aを塞ぎ込む。これにより、ストライカ16が受入口11aの内部において、ラッチ12によって係合ロックされた状態として保持される。
すなわち、上記構成のロック構造10は、解除ケーブル15の牽引操作が行われる前の状態では、これをストライカ16に押し込む操作によって互いに係合ロックすることのできるロック可能状態となっている。
そして、このストライカ16の係合ロック状態は、解除ケーブル15を牽引操作することによって解除することができる。ここで、解除ケーブル15は、前述した解除レバーと接続されており、解除レバーの解除操作を行うことによって牽引操作されるようになっている。
したがって、解除ケーブル15が牽引操作されることにより、図4に示されるように、操作腕13aが操作されてポール13が反時計回りに回動操作される。これにより、ポール13の爪部13bとラッチ12の角部12dとの係止状態が外れて、ラッチ12が引張ばね14の附勢力によって反時計回りに回動する。
これにより、ストライカ16がラッチ12の上顎12aによって押し出される格好で受入口11aから吐き出され、両者の係合ロック状態が解除される。そして、解除ケーブル15の牽引操作が解除されることにより、ポール13が再びラッチ12の角部12dに押し当てられた状態となり、各ロック装置は再びストライカ16と係合ロックすることのできるロック可能状態に戻される。
続いて、本実施例の天井格納式シートの使用方法について説明する。
すなわち、図1に示されるように、シート本体1が車体フロアF上の着座使用位置にある状態では、バックロック装置7が車体フロアF上のストライカS2と、そしてクッションロック装置8が車体フロアF上のストライカS1とそれぞれ係合ロックした状態となっている。
そこで、このシート本体1を車体天井Cに持ち上げて格納するために、操作者が車両後方側に立った位置から手を伸ばして、解除レバーの解除操作を行うと、各ロック装置のロック状態が一斉に解除される。
これにより、シートクッション3が附勢によってシートバック2の前面側に起こし上げられてシート本体1が折畳まれた姿勢となると共に、シートバック2と車体フロアFとの係合ロック状態も解除される。
したがって、次にシート本体1をアーム部材6の上端側の支軸6hを中心に回転させてそのまま車体天井Cに押し付ける操作をすることにより、クッションロック装置8が車体天井CのストライカS3と係合ロックする。これにより、シート本体1が車体天井Cに係合ロックされた状態として格納位置に保持される。
また、車体天井Cに格納したシート本体1を車体フロアF上に戻す場合には、解除レバーを解除操作してクッションロック装置8とストライカS3との係合を外し、シート本体1を車体フロアF上の使用位置に戻し込めばよい。
これにより、バックロック装置7が車体フロアF上のストライカS2に押し付けられて係合ロックする。そしてその後に、シートクッション3を車体フロアF上に倒し込むことにより、クッションロック装置8が車体フロアF上のストライカS1と係合ロックして、シート本体1が着座使用可能な姿勢状態に戻される。
このように、本実施例の天井格納式シートによれば、シート本体1は、シートバック2の上面部に一体的に連結されたアーム部材6によって、車体天井Cに対してリンク連結されている。このシート本体1は、シートバック2がリクライニング装置5によってシートクッション3にヒンジ連結されていると共に、バックロック装置7やクッションロック装置8による車体フロアFとの各連結構造部に複数の回転ヒンジが設定されている。これにより、各ロック装置を車体フロアFに係合ロックさせた状態で、シートバック2の背凭れ角度を調整することができる。このシートバック2の背凭れ角度を調整する移動は、回転留め装置であるリクライニング装置5によって、背凭れ角度を調整した位置に留めることができる。したがって、上記のようにアーム部材6をシートバック2の上面部に連結してシート本体1の幅寸法を狭めないように設定することができると共に、着座使用時におけるシートバック2の背凭れ角度の調整移動を行えるようにする構成を達成することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例について説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。
例えば、図8に示されるように、バックロック装置7と係合ロックするストライカS2を、回転ヒンジHによって車体フロアFに対して回動可能に軸支連結した構成としてもよい。同図に示されたストライカS2は、常時は回転ヒンジHに組み付けられた図示しない附勢ばねの附勢力によって、図示反時計回りに回動附勢されている。これにより、ストライカS2は、その初期状態時には、回転ヒンジHのベース側部材に形成されたストッパHsと当接する位置(仮想線で示した位置)にてその附勢による回転が係止されている。そしてこれにより、ストライカS2は、上述した初期位置でバックロック装置7に受け入れられて係合ロックするようになっている。そして、ストライカS2は、バックロック装置7の回転移動時には、それ自身の時計回り方向への回転移動に伴って、シートバック2の背凭れ角度の調整移動を許容するようになっている。
また、シートバックの背凭れ角度を固定する回転留め装置として、シートバックとシートクッションとを連結するリクライニング装置を示した。しかし、この回転留め装置は、シートバックの傾動運動時に関節を形成するいずれかのヒンジ連結部に設定されていればよい。具体的には、その他のヒンジ連結部としては、バックロック装置とシートバックとの連結部や、クッションロック装置とシートクッションとの連結部が挙げられる。
実施例1の天井格納式シートの概略構成図である。 シート本体のリクライニング動作構造を表した模式図である。 シート本体を車体フロア上に戻し込んだ状態を表した構成図である。 バックロック装置及びクッションロック装置のロック構造を表した構成図である。 バックロック装置及びクッションロック装置のロック状態を表した構成図である。 図5のVI-VI線断面図である。 図5のVII-VII線断面図である。 他の変形実施例として示した天井格納式シートの概略構成図である。
符号の説明
1 シート本体
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
5 リクライニング装置(回転留め装置)
6 アーム部材
6h 支軸
6d ダンパー
7 バックロック装置
7h 支軸
7s ストッパ
8 クッションロック装置
8h 支軸
8s ストッパ
10 ロック構造
11 ベース板
11a 受入口
11b ストッパ
11c 支軸
12 ラッチ
12a 上顎
12b 下顎
12c 掛部
12d 角部
12e 支軸
13 ポール
13a 操作腕
13b 爪部
13c 掛部
13e 支軸
14 引張ばね
15 解除ケーブル
16 ストライカ
F 車体フロア
C 車体天井
S1 ストライカ
S2 ストライカ
S3 ストライカ
G スライドガイド
Gb 圧縮ばね
H 回転ヒンジ
Hs ストッパ

Claims (2)

  1. 着座部となるシート本体を車体フロア上の使用位置から車体天井下の格納位置に持ち上げて格納することのできる天井格納式シートであって、
    前記シート本体は、その背凭れとなるシートバックが着座部となるシートクッションに対して背凭れ角度を変える方向に回転移動可能となるようヒンジ連結されており、
    該シート本体には、前記シートバックを車体フロアに対して解除可能に係合ロックさせることのできるバックロック装置と、前記シートクッションを車体フロアに対して解除可能に係合ロックさせることのできるクッションロック装置と、が配備されており、
    前記シート本体は前記シートバックの上面部に一体的に連結された上方側に延びるアーム部材によって車体天井に対して回転移動による格納が行える状態に連結されており、更に前記シート本体は前記バックロック装置及び前記クッションロック装置による車体フロアとの各連結構造部に複数の回転ヒンジが設定されていることにより車体フロアに対して前記各ロック装置を係合ロックさせた状態で前記シートバックのシートクッションに対する背凭れ角度の調整移動を行えるリンク連結構造とされており、該リンク連結構造の関節を形成するいずれかのヒンジ連結部には該ヒンジ連結部の回転移動を複数の回転位置に留めて前記シートバックの背凭れ角度を調整した角度位置に固定できるようにすることのできる回転留め装置が設定されていることを特徴とする天井格納式シート。
  2. 請求項1に記載の天井格納式シートであって、
    前記シート本体は前記シートクッションが前記シートバックの前面部に跳ね上げられた折畳み姿勢状態で車体天井下の格納位置に格納されるようになっており、
    前記回転留め装置は前記シートバックと前記シートクッションとの間のヒンジ連結部に設定されており、該回転留め装置は前記シートバックが車体天井下の格納位置から車体フロア上の使用位置まで引き戻されて前記バックロック装置が車体フロアと係合ロックした初期のロック位置状態では前記シートクッションが前記シートバックの前面部に跳ね上げられた跳上位置と該跳上位置から倒し込まれて前記クッションロック装置が車体フロアと係合ロックする倒伏ロック位置との間の回転領域では該シートクッションの回転留めが不能な構成となっており、該倒伏ロック位置から前記シートクッションを更に倒伏させる方向に回転させて該シートクッションに対するシートバックの背凭れ角度を後方側に倒し込んでいく回転領域では該シートクッションの回転留めが可能となる構成となっていることを特徴とする天井格納式シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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