JP4149197B2 - 補綴プラスティックの個別染色のための色素組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科用補綴のためのプラスティックの個々の染色のための色素組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯科学において、修復物の色を個々に患者の口腔の状況に適合させることは、一般的である。しかし、本明細書中での焦点は、主として、歯自体に関係する修復物の部品にある。総歯科用補綴の基部プレートのような補綴の歯茎色の部品の色は、歯科技術者が、予め決定された範囲の色から患者に適合すると考えられる色合いを選択して、そうされるとしても、患者に粗く適合させるのみである。
【0003】
現在のほとんどの場合において、歯科用補綴の基部プレートを調製するために、2成分系が使用され、この2成分系は、ポリマー粉末および重合可能なモノマーからなる。粉末およびモノマーは、所定の比率で一緒に混合され、鋳造鋳型に注がれ、そして硬化される。このポリマー粉末は着色され、そして製造者に依存して、歯科技術者が4〜10の間の異なる色合いを選択する。
【0004】
US5,588,834は、アクリル酸モノマーおよび/またはポリマー、鉱物フィラー、ならびに光開始剤に加えて、色素(例えば、二酸化チタン、酸化鉄、クロム化合物または有機色素など)を含む色調改変剤を含む歯科用修復物の色調適合のための系を開示する。この材料は、プラスティックキャップに、ブラシで、層状に適用され、次いで、このキャップは、実際の修復物(例えば、歯冠およびブリッジのような)の成形のための鋳型として、歯科技術者の役に立つ。
【0005】
歯科用修復物の個々の成形のための粉末化着色材料(これは、金属酸化物を含み、そして必要に応じて、バインダーの添加の後、ブラシを用いて修復物に塗布される)、US 5,125,970から公知である。
【0006】
Ivoclar Vivadent Targis/Vectris系は、層での色の適用による歯科用修復物の歯茎色の部品の個々の特徴付けを、制限された程度可能にする。
【0007】
DE 196 35 667 C2は、歯科用修復物の金属表面を被覆するための光硬化乳白剤を開示する。この乳白剤は、架橋されたビーズポリメリセート(この内部に、着色顔料が組込まれる)、および重合可能な多官能性モノマーを含む。
【0008】
歯科用修復物を個々に着色するための公知の材料は、層状に塗布され、そして補綴の歯茎色の部品の個々の色調改変についてあまり適切でなく、この場合のように、材料の完全な染色が所望される。補綴の歯茎色の部品の個々の着色を可能にする材料は、今日まで知られていない。歯科用修復物の美的要求が一般的に生じるので、このような染色を可能にする材料についての要求が存在する。
【0009】
従って、本発明の目的は、個々に染色された歯茎色の歯科用補綴または歯科用補綴の歯茎色の部品の調製を可能にする歯科材料を提供することである。染色とは、完全であることを意味し、すなわち材料の単なる表面的な着色を意味しない。
【0010】
この目的は、重合可能なマトリックス材料およびフィラーに加えて、少なくとも1つの色素組成物を含む歯科用補綴の調製のための材料によって達成される。これらの組成物は、キット(すなわち、物理的に別個の形態)として販売され、そして最初に使用者によって一緒に混合される。
【0011】
好ましいバージョンによると、このキットは、いくつかの異なる色の色素組成物、特に好ましくはいくつかの補正色および少なくとも1つの基本色、さらに特に好ましくはいくつかの補正色およびいくつかの基本色を含む。この基本色は、それができる限る所望の色合いに近づくように選択される。色合いの個々の適合は、必要に応じて補正色の添加によって実施される。
【0012】
歯茎色の補綴または補綴部品の場合において、完全な着色が求められる。しかし、歯科材料の均質な、線条のない染色は、しばしば困難である。なぜなら、比較的少量の色素が、適切な時間で材料に均一に組込まれなければならないからである。歯科技術者および歯科医に利用可能である混合デバイス(これは、工業的な混合装置より効率が低い)が使用されなくてはならないという困難が付随する。
【0013】
この問題は、少量においてさえ、材料中での均質な分布を可能にし、従って、均一な染色を確実にし、従来の2成分系と比較して、混合費用を増加させることがない色素組成物の提供により、本発明に従って解決される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、少量においてさえ、材料中での均質な分布を可能にし、従って、均一な染色を確実にし、従来の2成分系と比較して、混合費用を増加させることがない色素組成物を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、歯科用補綴の調製のためのキットであって、このキットは、以下:物理的に分離された形態で、
(i)重合可能なマトリクス材料、
(ii)フィラー、および、
(iii)少なくとも1つの色素組成物、
を含む、キットに関する。
【0016】
好適な実施形態では、このキットは、ポリマー粒子を含む色素組成物、およびこのポリマー粒子に結合した少なくとも1つの着色顔料を含むことにより特徴付けられる。
【0017】
さらに好適な実施形態では、上記着色顔料が、ポリマー粒子に表面塗布されることにより特徴付けられる。
【0018】
さらに好適な実施形態では、上記色素組成物が、上記ポリマー粒子としてビーズポリメリセートを含むことにより特徴付けられる。
【0019】
さらに好適な実施形態では、上記色素組成物が、(メタ)アクリル酸エステルベースのポリマー粒子を含むことにより特徴付けられる。
【0020】
さらに好適な実施形態では、上記ポリマー粒子が、20〜90μmの平均粒径を有することにより特徴付けられる。
【0021】
さらに好適な実施形態では、上記ポリマー粒子が、40〜50μmの平均粒径を有することにより特徴付けられる。
【0022】
さらに好適な実施形態では、上記着色顔料が、群青、酸化鉄ベースの着色顔料、二酸化チタンベースの着色顔料、コバルトベースの着色顔料、アルミニウムベースの着色顔料、クロムベースの着色顔料、ニッケルベースの着色顔料、ジルコニウムベースの着色顔料、および/または酸化亜鉛ベースの着色顔料、カーボンブラック、および/または有機着色顔料であることにより特徴付けられる。
【0023】
さらに好適な実施形態では、上記顔料含有ポリマー粒子が、ポリマー粒子および着色顔料の総質量に対して2〜15重量%の着色顔料を含むことにより特徴付けられる。
【0024】
さらに好適な実施形態では、上記色素組成物が、液体バインダーを含むことにより特徴付けられる。
【0025】
さらに好適な実施形態では、上記バインダーが、上記ポリマー粒子を膨潤させるようなバインダーから選択されることにより特徴付けられる。
【0026】
さらに好適な実施形態では、上記バインダーが、フタル酸ジブチルであることにより特徴付けられる。
【0027】
さらに好適な実施形態では、上記色素組成物が、自由流動ディスパージョンまたはペースト状のディスパージョンの形態で存在することにより特徴付けられる。
【0028】
さらに好適な実施形態では、上記色素組成物が、60℃〜100℃の融点を有する、固体バインダーを含むことにより特徴付けられる。
【0029】
さらに好適な実施形態では、上記バインダーが、エチレン不飽和基を含むことにより特徴付けられる。
【0030】
さらに好適な実施形態では、上記バインダーが、部分結晶ポリエステルであることにより特徴付けられる。
【0031】
さらに好適な実施形態では、上記バインダーが、粒子形態であることにより特徴付けられる。
【0032】
さらに好適な実施形態では、上記バインダーが、100〜200μmの粒子サイズを有することにより特徴付けられる。
【0033】
さらに好適な実施形態では、上記色素組成物がまた、フィラーを含むことにより特徴付けられる。
【0034】
さらに好適な実施形態では、上記色素組成物が、フィラーとして(メタ)アクリル酸エステルベースのポリマー粒子を含むことにより特徴付けられる。
【0035】
さらに好適な実施形態では、上記色素組成物が、錠剤を作製するために成形されることにより特徴付けられる。
【0036】
さらに好適な実施形態では、上記色素組成物が、この色素組成物の総質量に対して、1〜80重量%の顔料含有ポリマー粒子を含むことにより特徴付けられる。
【0037】
さらに好適な実施形態では、いくつかの着色顔料を各々含み得る錠剤および/またはディスパージョンの形態で、いくつかの色素組成物を含むことにより特徴付けられる。
【0038】
さらに好適な実施形態では、色コードおよび混合の指示書を含むことにより特徴付けられる。
【0039】
本発明はさらに、ポリマー粒子、粒子バインダー、およびフィラーに結合する少なくとも1つの着色顔料を含む、圧縮された物品の形態の色素組成物に関する。
【0040】
本発明はさらに、ポリマー粒子、バインダー、およびフィラーに結合する少なくとも1つの着色顔料を含む、ペースト状ディスパージョンまたは自由流動ディスパージョンの形態の色素組成物に関する。
【0041】
本発明はさらに、歯科用補綴の調製のためのプロセスであって、以下:
(i)着色顔料が、ポリマー粒子に表面塗布される工程、
(ii)この顔料をコーティングしたポリマー粒子が、バインダーと合わされ、そして自由流動ディスパージョンまたはペースト状ディスパージョンまたは錠剤を作製するために成形される工程、
(iii)1つ以上のディスパージョンおよび/または1つ以上の錠剤および/または錠剤の部分が、重合可能なマトリクス材料およびフィラーと混合される工程、
(iv)この混合物が、歯科用修復物またはその一部を作製するために成形される工程、ならびに
(v)引き続いて、硬化させる工程、
より特徴付けられる、プロセスに関する。
【0042】
好適な実施形態では、上記工程(iii)において、上記重合可能なマトリクス材料および上記フィラーが、第1の色素組成物と初めに混合され、次いで、この混合物の色合いが、1つ以上のさらなる色素組成物の添加により合わされることにより特徴付けられる。
【0043】
好適な実施形態では、上記工程(iii)において、上記色素組成物の必要とされる量が、色コードを用いて初めに確立され、次いで、上記重合可能マトリクス材料および上記フィラーと同時に混合されることにより特徴付けられる。
【0044】
本発明はさらに、歯科用の歯茎色の補綴または補綴の部品の個別の染色のための、上記の色素組成物の使用に関する。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
【0046】
本発明は、物理的に分離した形態の(i)重合可能な材料、(ii)フィラー、および(iii)少なくとも1つの色素組成物を含む、歯科用補綴の調製のためのキットを提供する。
【0047】
本発明に従って使用される色素組成物は、バインダーおよび少なくとも1つの有機または無機色素を含む。
【0048】
ポリマー結合色素として適切であるのは、例えば、ビーズポリメリセート(DE 196 35 667 C2に記載される)であり、ここで、色素が、ポリマー粒子に組込まれる。しかし、好ましくは、色素は、例えば、ポリマー粒子および色素を一緒に徹底的に混合することによって、ポリマー粒子に表面的に結合されるのみである。このプロセスにおいて、色素は、キャリアポリマー粒子の表面に物理的に結合される。色素の表面的な結合により、マトリックス材料におけるより均一な色素分布が可能となる。
【0049】
混合色を調製するために、いくつかの異なる色の色素が、1つのキャリアポリマーとともに同時に処理され得るが、好ましくは、これらの色素は、最初にポリマー粒子に別個に結合され、次いで、異なるように着色されたポリマー粒子が、一緒に混合される。
【0050】
歯科産業において一般的なポリマーは、キャリアポリマーとして使用され、好ましくは、(メタ)アクリル酸エステルに基づくホモポリマーおよびコポリマーであり、特にポリメチル(メタ)アクリル酸(PMMA)ホモポリマーおよびコポリマーである。好ましくは、同じ材料が使用され、これはまた、マトリックス材料においても使用され、その結果、異なる材料を使用する場合に起こり得る濁りの状態を回避し、そして高い透明性および材料の適合性が確実にされる。キャリアポリマーは、好ましくは、飽和ポリマーであり、特に、50,000g/molより大きい分子量のポリマーである。
【0051】
キャリアポリマーの粒子の平均粒径は、好ましくは、20μmと90μmとの間にあり、それは、狭い粒径分布を有する粒子を使用するために特に実証された利点を有する。さらに、球状粒子が好ましい。特に好ましいのは、40〜50μmの平均粒径のポリマー粒子である。
【0052】
例えば、水相における懸濁重合によってそれ自体公知の様式で、調製され得るビーズポリメリセートは、キャリアポリマーとして特に適切である。
キャリアポリマーは、好ましくは、開始剤残留物を有さず(すなわち、過酸化物の残余含有量が0.1重量%未満である)、これは、色素の酸化的破壊およびそれによる色の変化を回避するためである。
【0053】
顔料として好ましいのは、重金属を含まない顔料、すなわち、特にCdを含まない顔料およびPbを含まない顔料である。最も一般的な無機顔料は、種々の酸化鉄、クロム酸塩およびモリブデン酸塩に基づく顔料である。有機顔料として主に使用されるのは、アゾ顔料、例えば、モノアゾ(monoazo)顔料、ジスアゾ(disazo)顔料、ベンズイミダゾロン顔料、およひイソインドロノン顔料、ならびに多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、チオインジゴ顔料、フラバントロン顔料、ジオキサジン顔料、およびアンタントロン顔料)である。これらの物質クラスは、色彩および色の強度に関して、異なる置換基の使用によって改変される。最も一般的な有機顔料の調製、使用および特性は、Herbst/Hunger、「Industrielle Organische Pigmente」、VCH−Verlagsgesellschaft、Weinheim、1987に詳細に記載される。
【0054】
顔料として特に適切なものは、群青、酸化鉄、二酸化チタン、コバルト、アルミニウム、クロム、ニッケル、ジルコニウムおよび/または酸化亜鉛に基づく顔料、カーボンブラックおよび有機着色顔料である。さらに、赤ジアゾ縮合顔料(例えば、Microlith(登録商標)rot BR−T(CIBA、Specialities))および黄色ベンズイミダゾロン顔料(例えば、PV−Echtgelb H2G 01(Hoechst)のような有機顔料が適切である。
【0055】
酸化鉄顔料は、赤色、黄色、褐色または黒色を有し得る。
【0056】
好ましい顔料は、黒色の酸化鉄、褐色の酸化鉄、黄色の有機顔料、赤色の有機顔料および二酸化チタンである。
【0057】
着色されたポリマー粒子の顔料含量は、キャリアポリマーおよび顔料の総重量に対して、好ましくは1〜15重量%、特に2〜12重量%であり、この顔料含量は、個々の顔料の色の強度に依存する。白色顔料の場合、これは、好ましくは8〜12重量%、特に好ましくは約10重量%であり、他の全ての場合において、好ましくは2〜4重量%、特に2.5〜3.5重量%である。この顔料は、例えば、タルクのような補助剤と一緒にキャリアポリマーに適用され得る。
【0058】
色素組成物は、この色素組成物の総重量に対して、好ましくは、1〜80重量%、好ましくは2〜70重量%の色素を含むポリマー粒子を含む。
【0059】
この色素組成物は、自由流動ディスパージョンまたはペースト状のディスパージョンの形態であり得るか、あるいは圧縮された物品の形態であり得る。ディスパージョンは、分散媒に不溶な固体成分を含む固体−液体多相系を意味する。
【0060】
ディスパージョンを調製するために、色素含有ポリマー粒子は、液体バインダーと反応され、そして必要に応じて、さらなる補助剤(例えば、分散補助剤)およびレオロジー添加物と反応され、そして均質な塊に混合される。固体成分に対する液体に割合に依存して、このディスパージョンは、自由流動組成物またはペースト状の組成物のいずれかの形態である。
【0061】
ディスパージョンの調製のためのバインダーとして好ましいのは、キャリアポリマーを膨潤する物質である。膨潤とは、バインダーによるキャリアポリマーの表面拡張を意味し、このことは、後のマトリックス材料との混合の際に色素の多少のゆるみを可能にし、補綴材料中での色素の均質な分布を容易にする。ディスパージョンの保存安定性はまた、ポリマー粒子の膨潤によって改善される。重合可能なモノマーは、バインダーとして適切であるが、それらの低い保存安定性のために好ましくない。
【0062】
特に適切なバインダーは、フタレートおよびシトレート、ならびにそれらの混合物である。特に、(メタ)アクリル酸エステルベースのキャリアポリマーと組合せたフタル酸ジブチルが、特に好ましい。
【0063】
有用な補助剤は、分散補助剤およびレオロジー添加物である。レオロジー添加物(濃厚剤)として好ましいのは、高度に分散したケイ酸、層状シリケート(例えば、ベントン)、水素付加ヒマシ油およびマロン酸エステルであり、分散補助剤としては、タルクおよび湿潤剤(例えば、界面活性剤)が好ましい。
【0064】
好ましい色素ディスパージョンは、以下の組成を有する:
顔料含有ポリマー粒子:8〜25重量%、好ましくは10〜20重量%、特に好ましくは12〜18重量%;
バインダー:70〜92重量%、好ましくは78〜89.5重量%、特に好ましくは80〜87.5重量%;
補助剤:0〜5重量%、好ましくは0.5〜2重量%。
【0065】
このディスパージョンの総顔料量は、通常、0.1〜10重量%、好ましくは0.15〜6重量%の範囲である。
【0066】
圧縮された物品の形態の色素組成物を調製するために、この顔料含有ポリマー粒子は、好ましくは、固体バインダーと組み合わされる。今後、圧縮された物品の形態の色素組成物は、錠剤形状の色素組成物または錠剤と呼ぶ。バインダーの選択はまた、この場合において特に重要である。一方、この錠剤の結合を保証し、そして例えば輸送の間の早期の分解を防止するが、他方、この錠剤の補綴材料への取り込みの際に、この色素粒子の迅速かつ均質な分配を保証することが意図される。
【0067】
錠剤の調製のための好ましいバインダーは、60〜100℃、好ましくは70〜90℃、そして特に約85℃の溶融範囲を有する材料であり、例えば、水素化脂肪酸(例えば、Thixin(登録商標)EおよびThixin(登録商標)R(Elementis Specialities,UK))、蝋状のメタクリル化ポリエステル(例えば、Uvecoat(登録商標)9010(UCB、Belgium))および部分的に結晶状のポリエステルである。35〜60℃の範囲の軟化点を有する材料が特に好ましい。
【0068】
軟化点または軟化範囲によって、ガラス状およびアモルファスおよび部分的に結晶状のポリマーが、ガラス質または硬質の弾性状態からゴム状の弾性状態へと変化する温度または温度範囲が意味される。大部分のポリマーについて、軟化点は、ポリマーが完全に液体状態へと変化する温度よりも明らかに低い。
【0069】
融点または溶融範囲は、基質の液体状態または固体状態が、1.013barの圧力で熱力学的平衡にある温度を示す。アモルファス状のガラス質の基質の場合、ここに結晶格子が存在するため、特定の融点は存在しない。
【0070】
このバインダーは、好ましくはエチレン性不飽和基を有し、これは補綴材料の硬化の際に、化学結合によって後者へと組み込まれる。
【0071】
このバインダーは、好ましくは粒子状の形態であり、この粒子サイズは、好ましくは色素性キャリアポリマー粒子の粒子サイズよりも大きい。100〜200μm、特に約150μmの粒子サイズを有する粒子状バインダーが好ましい。バインダーとして好ましいポリマーからの粒子は、蝋状表面を有し、これに色素性キャリアポリマー粒子が加圧の際に包埋される。このようにして、この錠剤の確実な結合が保証される。さらに、粒子状バインダーを使用する場合、多孔性構造を有する錠剤が得られ、これは、マトリックス材料の浸透を促進し、従って、この錠剤の溶解、ならびにこの色素性キャリアポリマー粒子およびこの顔料の、補綴材料中での均質な分布を促進する。
【0072】
さらに、この錠剤形状の色素組成物はまた、無機、または特に有機のフィラーを含み得、キャリアーポリマーおよびマトリックス材料に化学的に関連するポリマー粒子が好ましい。このフィラーは、好ましくは、これらが補綴プラスチックの透明度を損なわないように選択される。
【0073】
さらに、この錠剤は、添加剤および補助剤(例えば、錠剤化補助剤)を含み得る。この錠剤の溶解を促進するために、Paraloid(登録商標)736S(Rohm&Hass)のようなMBS改変剤が添加され得、これはマトリックス材料との接触の際に膨張し、そしてその際にこの錠剤を壊して開く。MBSは、メタクリレート/ブタジエン/スチレンコポリマーについての、DIN 7728 Pt1、1988に従う略語である。
【0074】
錠剤の調製の間に加圧補助剤としてしばしば使用されるステアレートは、これらが、この錠剤の取り扱いに悪影響を与え、そして一方で、補綴材料の再現可能かつ均一な染色を複雑にするために、添加剤として不適切である。結果的に、この錠剤形態の色素組成物は、好ましくはステアレートを含まない。
【0075】
この色素組成物(すなわち、ディスパージョンおよび錠剤)はまた、好ましくは、ラジカル重合のための開始剤、そして特に、過酸化物を含まない。なぜなら、後者は有機物顔料の酸化によって、この混合物の貯蔵安定性を低下させ得るためである。
【0076】
錠剤を調製するために、顔料含有キャリアポリマー、バインダー、ならびに必要に応じてフィラーおよび添加剤は、混合され、次いで錠剤を成形するために加圧される。本発明に従って、錠剤によって、円筒状の円盤、ならびに立方体、正方形または他の形状のものが意味される。この圧縮圧力は、この錠剤が取り扱いに十分な強度を有するように選択される。好ましいバージョンに従って、この錠剤は、容易な***およびこの錠剤の分割を可能にするように、エンボス加工されるか、またはその表面上にくぼみを伴って提供される。
【0077】
圧縮後、この錠剤は、この錠剤の機械的硬化を達成するためおよびその取り扱いを改善するために、後処理(例えば、テンパーリング段階)に供され得る。このテンパーリングは、バインダーとして使用されるポリマーの表面の溶融をもたらす。この錠剤は、マトリックス材料の浸透を可能にするために、好ましくは多孔質表面を有する。このように、補綴材料中のこの錠剤の迅速な溶解および色素性ポリマー粒子の均質分布が保証される。このプロセスは、補綴材料のわずかな加熱によって促進され得る。
【0078】
好ましい錠剤形状の色素組成物は、以下の組成を有する:
顔料含有ポリマー粒子:1〜70重量%、好ましくは3〜60重量%、特に5〜50重量%;
バインダー:5〜80重量%、好ましくは10〜60重量%、特に15〜40重量%;
フィラー:20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%、特に35〜65重量%;
補助剤:0〜10重量%、好ましくは0〜5重量%、特に0.5〜2重量%。
【0079】
この錠剤の総顔料量は、通常、0.01〜10重量%、好ましくは0.15〜6重量%の範囲である。
【0080】
本発明に従うキットは、好ましくは、重合性有機マトリックス材料として、一官能性または多官能性(メタ)アクリレートを含み、これは、単独または混合物として使用され得る。マトリックス材料として考慮されるものは、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、テトラエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ブタンジオールジメタクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート、デカンジオールジメタクリレート、ドデカンジオールジメタクリレート、ビスフェノール−A−ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、2,2−ビス−[4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシプロポキシ)−フェニル]−プロパン(ビス−GMA)、ならびにイソシアネート(特に、ジ−および/またはトリイソシアネート)とOH基含有メタクリレートとの反応生成物である。
【0081】
この例は、1モルのヘキサメチレンジイソシアネートと2モルの2−ヒドロキシエチレンメタクリレートの反応生成物、1モルのトリ−(6−イソシアナトヘキシル)ビウレットと3モルの2−ヒドロキシエチルメタクリレートの反応生成物、および1モルの2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートと2モルの2−ヒドロキシエチルメタクリレートの反応生成物であり、これらはウレタンジメタクリレートと呼ばれる。これらの大部分の長鎖化合物の、このマトリックス材料における割合は、10重量%と80重量%との間で変化する。
【0082】
一官能性(メタ)アクリレートと多官能性(メタ)アクリレートの混合物(例えば、メチルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレートおよび/またはブタンジオールジメタクリレートの混合物)が特に好ましい。
【0083】
フィラーとして、このキットは無機または好ましくは有機のフィラー(特に好ましくは、上記で指定したバインダーに基づくポリマー粒子(好ましくは、(メタ)アクリル酸エステルに基づくホモポリマーおよびコポリマー、ポリメチル(メタ)アクリル酸−(PMMA)ホモポリマーおよびコポリマー))を含む。このフィラーは、好ましくは1〜200μm、特に5〜100μmの粒子サイズを有する。
【0084】
公知の染色されたポリマー粉末は、フィラーとして使用され得る。この場合、このキットは、色素組成物として、少なくとも1つであるが、好ましくはより異なる補正色を含む。染色されていないフィラーおよび別々の基本色および補正色を含むキットが好ましい。
【0085】
好ましいキットは、以下を含む:
マトリックス材料:10〜80重量%、好ましくは20〜70重量%、特に27〜55重量%;
フィラー:20〜90重量%、好ましくは30〜80重量%、特に45〜70重量%;
色素組成物:0.2〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、特に0.7〜3重量%;
補助剤:0〜10重量%、好ましくは0〜5重量%、特に0〜2重量%。
【0086】
補綴を調製するために、この重合性マトリックス材料、フィラーおよび少なくとも1つの色素組成物が一緒に混合され、次いで適切な型枠に注がれる。この材料の引き続く硬化は、加熱、光、または活性化剤と開始剤との混合によって開始系の適切な選択を与えること(冷却硬化系)によって、行われる。
【0087】
この材料の硬化は、好ましくは、開始剤として過酸化ベンゾイルを使用する熱硬化によって行われる。さらに、冷却硬化系は、アミンおよび過酸化物に基づく慣習的な開始剤および活性化剤の系を用いて調製され得る。過酸化ベンゾイルと三級アミン(例えば、ジメチル−p−トルイジン)との組み合わせ、またはバルビツール酸誘導体と金属イオンとの組み合わせが好ましい。
【0088】
好ましいバージョンに従って、歯科用補綴を調製するためのキットは、いくつかの色素組成物、特に好ましくはいくつかの基本色およびいくつかの補正色を含む。基本色および補正色の組成物は、上記に記載されており、添加された顔料の数および量においてのみ異なる。
【0089】
原則として、基本色は、特定の色を達成するために必要ないくつかの異なった色の顔料を含む。桃色またはゴム色の発色を達成するために、好ましくは4〜6の顔料が使用される。特に好ましい桃色の色素組成物は、5つの顔料(すなわち、白色顔料(好ましくは二酸化チタン)、黒色顔料(好ましくは、黒色酸化鉄)、褐色顔料(好ましくは、褐色酸化鉄)、黄色顔料(好ましくは、PV−Echtgelb H2G 01(Hoechst))、および赤色顔料(好ましくは、Microlith(登録商標)rot BR−T(Ciba Speciallties)))を含む。個々の顔料の量を変化することによって、桃色ベースの異なる色調が達成され得る。
【0090】
補正色は、好ましくは、1または2のみの異なる色の顔料(好ましくは、1つの顔料のみ)を含む。白色、黒色、赤色、または褐色の顔料を含む補正色が好ましい。
【0091】
好ましくは、個々の顔料は、キャリアポリマー粒子に別々に結合し、次いで、この色素性キャリアポリマーは一緒に混合される。次いで、この混合物は、ディスパージョンまたは錠剤に加工される。あるいは、この顔料含有ポリマー粒子はまた、ディスパージョンを生成するために別々に形作られ、次いで単に一緒に混合され得る。
【0092】
本発明に従うキットは、好ましくは、4〜6の基本色を含む。基本色の顔料の含量および部分サイズは、好ましくは補綴材料の所定の量(例えば、補綴を調製するために必要とされる量)を染色するのに十分である量およびサイズである。ディスパージョンの場合、必要とされる色素の量は、適切な容器、または、例えば特定量の制御された取り出しを可能にする投薬量シリンジのような投薬量ディスペンサーに一部分づつ包装され得る。錠剤形状の色混合物の場合、所望の部分サイズに対応する問題を有さない分割が可能であるように、この錠剤のサイズが選択されるか、または錠剤が成形される。このように、所望の色合いを達成するために必要とされる基本色および補正色の量は、色コードを使用して確認され得、そして制御されかつ再現可能な種々の色が可能となる。
【0093】
例えば、総歯科用補綴の基材のような歯科用補綴を調製するために、マトリックス材料、フィラーおよび基本色のうちの1色は、一緒に混合され得、そして従って所望の基本色の補綴材料が得られる。次いで、この補綴材料の色は、補正色の添加によって個別に一致され得る。しかし、好ましくは、基本色および補正色の必要な量は、マトリックス材料およびフィラーと同時に混合される色コードを使用して、予め確認され得る。
【0094】
色コードとは、基本色および修正色のそれぞれの系を用いて得られ得る、可能な限り多くの色合いを有するスケールを意味する。カラースケールは、個別に色を決定するために別々に取り外され得る個々の色要素の範囲を都合良く含み、例えば、患者の歯茎に加工され得る。本発明に従うキットは、好ましくは、色コードおよびそれぞれの色合いを得るために必要な基本色および修正色の量を示す混合の指示書を備える。
【0095】
このキットは、好ましくは、3〜10個の異なる修正色、詳細には、好ましくは、少なくとも白色、黒色、赤色および褐色の修正色を含む。
【0096】
本発明に従う色素組成物は、今日まで、通常の混合時間を延長することなく、歯科用補綴を調製するための材料に組み込まれ得る。
【0097】
指定された成分に加えて、本発明のキットは、特定の効果を達成するためにさらなる任意の成分(例えば、短い繊維またはポリマースフェア)を含み得る。短い繊維(これは、好ましくはアセテート、PVCまたはセルロースからなる)は、遊離した形態または錠剤形態で使用され、そして修正効果を達成するように働き得る。ポリマースフェアを添加することによって、この材料の半透明性が改変され得る。20〜200μm、好ましくは30〜100μmのサイズを有する架橋PMMAから作製されたポリマースフェアが好ましい。
【0098】
本発明の目的はまた、歯科用補綴の調製のためのプロセスであって、このプロセスは以下(i)〜(v)を特徴とする:
(i)顔料は表面的にポリマー粒子に結合され、好ましくはこの粒子に表面塗布される;
(ii)顔料コーティングポリマー粒子はバインダーと合わされ、そして自由流動ディスパージョンまたはペースト状ディスパージョンまたは錠剤を作製するために成形される;
(iii)このディスパージョンおよび/または1つ以上の錠剤および/または錠剤の一部は、重合可能マトリクス材料またはフィラーと混合される;
(iv)この混合物は、歯科用修復物またはその一部を作製するために成形される;および
(v)続いて硬化される。
【0099】
このプロセスの変法によると、段階(iii)において、重合可能マトリクス材料およびフィラーは、第1に、第1の色素組成物と混合され、次いで、この混合物の色合いは、1つ以上のさらなる色素組成物を添加することによって所望の色合いと一致される。しかしながら、好ましくは、基本色および修正色の必要量は、上記のような混合工程の前に決定され、そしてマトリクス材料およびフィラーと同時に混合される。
【0100】
歯科用補綴を調製するために、一般的に、患者の位置から型穴(機能的鋳型)がとられ、次いで主型(焼石膏型)が作製される。この補綴の基部は、蝋を用いて型上で成形され、そしてその装着性が患者に対して試験される(機能検査)。この蝋型は、次いで、容器内のセッコウ内で硬化され、蝋型が溶融され、残った窩洞は補綴材料を充填され、次いでこの材料は硬化される。
【0101】
補綴または歯科用補綴とは、歯が固定される歯科用修復物のための特定の基部フレームワーク、ならびに例えばスポーツのための保護補綴を意味する。
【0102】
【実施例】
(実施例1:色濃縮物の調製)
第一に、メチルメタクリレート(Plexidon(登録商標) M527、Rohm、平均粒径 約50μm)に基づく88重量%のビーズポリメリセート(polymerisate)を強力な粉末ミキサーに導入し、そして10重量%のTiO2および2重量%のタルクと激しく混合した。10分間の混合時間の後、この二酸化チタンおよびタルクはそれ自体、このポリメリセート上に均一に分散した(色濃縮物K1)。
【0103】
他の基本色濃縮物を調製するために、上記の方法と同様にして、3重量%の黒色酸化鉄(K2)、3重量%の褐色酸化鉄(K3)、3重量%のPV−Echtgelb H2G 01(K4:黄色のベンズイミダゾロン顔料)、および2.5重量%の赤色顔料のMicrollth(登録商標)BR−T(K5;赤色ジアゾ濃縮顔料)を、それぞれ別々に、97重量%または97.5重量%のビーズポリメリセートと混合した。
【0104】
(実施例2:色ディスパージョン(修正色)の調製)
色ディスパージョンを調製するために、84.5のフタル酸ジブチルを60℃まで加熱し、そして実施例1の色濃縮物K1(15g)および0.5gのベントン(bentone)を添加し、そして撹拌した。この混合物を60℃で12時間静置して、ビーズポリメリセートを膨潤した。次いで、この混合物を15分間激しく撹拌し、そして室温まで冷却した。このようにして得たディスパージョン(D1)は直ぐに使用でき、そして投与用シリンジまたは同様の適切な容器に直ちにパッケージングされ得た。
【0105】
修正色D2〜D5を、色濃縮物K2〜K5に基づいて同様に調製した。
【0106】
(実施例3:ディスパージョン(ピンク色の基本色)の調製)
ピンク色のディスパージョンを調製するために、簡単な撹拌によって、ディスパージョンD1〜D5を一緒に、下記の量で混合した。
D1(白色) 35.7重量%
D2(黒色) 6.1重量%
D3(褐色) 41.4重量%
D4(黄色) 1.1重量%
D5(赤色) 15.7重量%
このようにして得られた混合物は、投与用シリンジまたは類似の容器に入れることができ、そして直ぐに使用できた。
【0107】
(実施例4:無色補綴プラスチック材料の染色)
染色補綴プラスチックを調製するために、メチルメタクリレート(モノマー)およびブタンジオールジメタクリレート(架橋)(Probase(登録商標)Hot Clear,Ivoclar Vivadent AG)に基づいて、69重量%のPMMAフィラーおよび29重量%のマトリクス材料を、適切な容器内で、実施例3に従う2重量%のピンク色のディスパージョンと共にスパチュラで簡単に撹拌することによって染色し、そして試験物品を作製するために成形した。100℃まで加熱することによって、これは20分以内で硬化した。このようにして調製した試験片は、同質の顔料分布を有し、そして全く染みを有さなかった。
【0108】
(実施例5:錠剤型の色素組成物(黒色修正色)の調製)
黒色修正色の錠剤を調製するために、フィラーとしてのメチルメタクリレート(Plexidon(登録商標) M 527,Rohm、平均粒径約50μm)に基づいて65重量%のビーズポリメリセートを、30重量%のポリエステル(Uvecoat(登録商標) 9010、UCB、粒径<160μm、軟化範囲 70〜90℃)および5重量%の実施例1の色濃縮物K2と混合し、そして80barの圧力で圧縮して、それぞれ0.35gの質量を有する錠剤を作製した。次いで、これらの錠剤を、軽く焼もどし(100℃で15分間)することによって軟化した。プレスラムは、錠剤が片面に割れ目を有するように成形され、その結果これらの錠剤は、分割のために4つの部分に容易に割ることができる。
【0109】
(実施例6:ピンク色の着色錠剤(ピンク色の基本色)の調製)
ピンク色の着色錠剤を調製するために、以下に列挙する成分を、特定の量で粉末ミキサーに入れ、そして室温で10分間激しく混合した。
K1(白色) 17.5重量%
K2(黒色) 3.0重量%
K3(褐色) 20.4重量%
K4(黄色) 0.5重量%
K5(赤色) 8.0重量%
ポリエステル1) 14.3重量%
ビーズポリメリセート2) 36.3重量%
1) UVECOAT(登録商標)9010,UCB,粒径<160μm、溶融範囲 70〜90℃。
2) Plexidon(登録商標)MW 527,Rohm、平均粒径50μm。
【0110】
各場合において、0.35gのこの混合物を、慣用的な錠剤プレスで圧縮して、着色錠剤を生成した。この錠剤プレスによる圧迫は、錠剤が片面に割れ目を有するように設計され、その結果この錠剤は、色合いの所定の設定のために4つの部分に容易に分割することができた。
【0111】
(実施例7:補綴プラスチックの染色)
着色補綴プラスチックを調製するために、24.5gのPMMAフィラーおよび25.1gのマトリクス材料(SR−Ivocap(登録商標) Clear,Ivoclar Vivadent AG)、実施例6に従うピンク色の基本色の1つの錠剤、ならびに実施例5に従う黒色の修正色の1/4の錠剤を、バイブレーターミキサー(Cap−Vibrator(登録商標、Ivoclar Vivadent AG)の混合カプセル中、室温で5分間混合し、そして試験片を調製し、そして実施例4と同様にして硬化した。この試験片は、同質の顔料分布を有し、そして全く染みを有さなかった。
【0112】
【発明の効果】
本発明によれば、少量においてさえ、材料中での均質な分布を可能にし、従って、均一な染色を確実にし、従来の2成分系と比較して、混合費用を増加させることがない色素組成物が得られ、これにより、歯茎色の補綴または補綴部品の場合において、完全な着色、すなわち、歯科材料の均質な、線条のない染色が可能となる。

Claims (26)

  1. 歯科用補綴の調製のためのキットであって、該キットは、以下:
    物理的に分離された形態で、
    (i)重合可能なマトリクス材料、
    (ii)フィラー、および、
    (iii)いくつかの異なる色の色素組成物であって、該色素組成物が、20〜90μmの平均粒径を有するポリマー粒子、バインダー、および重金属を含まない該ポリマー粒子に表面的に結合した少なくとも1つの着色顔料を含む、色素組成物、
    を含む、キット。
  2. 前記色素組成物が、前記ポリマー粒子としてビーズポリメリセートを含むことにより特徴付けられる、請求項1に記載のキット。
  3. 前記色素組成物が、(メタ)アクリル酸エステルベースのポリマー粒子を含むことにより特徴付けられる、請求項1に記載のキット。
  4. 前記ポリマー粒子が、40〜50μmの平均粒径を有することにより特徴付けられる、請求項1に記載のキット。
  5. 前記着色顔料が、群青、酸化鉄ベースの着色顔料、二酸化チタンベースの着色顔料、コバルトベースの着色顔料、アルミニウムベースの着色顔料、クロムベースの着色顔料、ニッケルベースの着色顔料、ジルコニウムベースの着色顔料、および/または酸化亜鉛ベースの着色顔料、カーボンブラック、および/または有機着色顔料であることにより特徴付けられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のキット。
  6. 前記顔料含有ポリマー粒子が、ポリマー粒子および着色顔料の総質量に対して2〜15重量%の着色顔料を含むことにより特徴付けられる、請求項1〜5のいずれか1項に記載のキット。
  7. 前記色素組成物が、液体バインダーを含むことにより特徴付けられる、請求項1〜6のいずれか1項に記載のキット。
  8. 前記バインダーが、前記ポリマー粒子を膨潤させるようなバインダーから選択されることにより特徴付けられる、請求項7に記載のキット。
  9. 前記バインダーが、フタル酸ジブチルであることにより特徴付けられる、請求項8に記載のキット。
  10. 前記色素組成物が、自由流動ディスパージョンまたはペースト状のディスパージョンの形態で存在することにより特徴付けられる、請求項1〜9のいずれか1項に記載のキット。
  11. 前記色素組成物が、60℃〜100℃の融点を有する、固体バインダーを含むことにより特徴付けられる、請求項1〜6のいずれか1項に記載のキット。
  12. 前記バインダーが、エチレン不飽和基を含むことにより特徴付けられる、請求項7〜11のいずれか1項に記載のキット。
  13. 前記バインダーが、部分結晶ポリエステルであることにより特徴付けられる、請求項11または12に記載のキット。
  14. 前記バインダーが、粒子形態であることにより特徴付けられる、請求項11〜13のいずれか1項に記載される、キット。
  15. 前記バインダーが、100〜200μmの粒子サイズを有することにより特徴付けられる、請求項14に記載のキット。
  16. 前記色素組成物がまた、フィラーを含むことにより特徴付けられる、請求項11〜15のいずれか1項に記載のキット。
  17. 前記色素組成物が、フィラーとして(メタ)アクリル酸エステルベースのポリマー粒子を含むことにより特徴付けられる、請求項16に記載のキット。
  18. 前記色素組成物が、錠剤を作製するために成形されることにより特徴付けられる、請求項11〜17のいずれか1項に記載される、キット。
  19. 前記色素組成物が、該色素組成物の総質量に対して、1〜80重量%の顔料含有ポリマー粒子を含むことにより特徴付けられる、請求項1〜18のいずれか1項に記載される、キット。
  20. いくつかの着色顔料を各々含み得る錠剤および/またはディスパージョンの形態で、いくつかの色素組成物を含むことにより特徴付けられる、請求項1〜18のいずれか1項に記載される、キット。
  21. 色コードおよび混合の指示書を含むことにより特徴付けられる、請求項1〜20のいずれか1項に記載される、キット。
  22. (i)粒子バインダー、
    (ii)フィラー、および
    (iii)重金属を含まない20〜90μmの平均粒径を有するポリマー粒子に表面的に結合した少なくとも1つの着色顔料
    を含む、圧縮された物品の形態の色素組成物。
  23. (i)バインダー、
    (ii)フィラー、および
    (iii)重金属を含まない20〜90μmの平均粒径を有するポリマー粒子に表面的に結合した少なくとも1つの着色顔料
    を含む、ペースト状ディスパージョンまたは自由流動ディスパージョンの形態の色素組成物。
  24. 請求項1〜21のいずれか一項に記載のキットを使用する歯科用補綴の調製のためのプロセスであって、色素組成物が、自由流動ディスパージョンまたはペースト状ディスパージョンまたは錠剤の形態で存在し、色素組成物の必要とされる量が、色コードを用いて初めに確立され1つ以上のディスパージョンおよび/または1つ以上の錠剤および/または錠剤の部分が、重合可能なマトリクス材料およびフィラーと混合され該混合物が、歯科用修復物またはその一部を作製するために成形され引き続いて、硬化されることにより特徴付けられる、プロセス。
  25. 記重合可能なマトリクス材料および前記フィラーが、第1の色素組成物と初めに混合され、次いで、該混合物の色合いが、1つ以上のさらなる色素組成物の添加により合わされることにより特徴付けられる、請求項1〜21のいずれか一項に記載のキットを使用する請求項24に記載のプロセス。
  26. 歯科用の歯茎色のフィラーを含む補綴または補綴の部品の個別の染色のための、請求項1〜21のいずれか一項に記載のキットの使用。
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