JP4148101B2 - 減速制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自車両の走行路前方のカーブと自車両の走行状態とに基づいて減速制御を行う減速制御装置に関する。
従来の減速制御装置として、ナビゲーションシステムやインフラストラクチャ(以下、インフラという。)設備からの情報に基づいて自車両の走行路前方のカーブの状態を当該自車両がカーブに進入する以前に検出し、その検出したカーブの状態に対して自車速が大きい場合、カーブ進入以前に自動減速制御を行う装置がある(例えば特許文献1参照)。
特開平8−194894号公報
前記従来の減速制御装置では、カーブの状態を基準に減速制御を行っている。よって、従来の減速制御装置では、走行路前方のカーブ状態に対して運転者が危険を感じてブレーキ操作をした場合に減速制御を中止して、その運転者によるブレーキ操作が終了した直後に減速制御を再開する場合がある。例えば、運転者がブレーキ操作をしたが、それでもカーブの状態に対して車速が大きい場合、ブレーキの操作終了直後に、減速制御が再度作動するような場合である。このように、運転者がブレーキ操作を終了しても減速制御が通常通りに作動してしまうと、運転者に違和感を与えてしまう。その一方で、運転者のブレーキ操作があった場合に減速制御を完全に終了させてしまうと、ブレーキ操作終了後に減速が必要な場面に対応できなくなる。
そこで、本発明は、前述の実情に鑑みてなされたものであり、運転者に煩わしさを与えることなく運転者がブレーキ操作を終了した後に減速制御を作動させることができる減速制御装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明に係る減速制御装置は、カーブと自車両の走行状態とに基づいて減速制御を行う減速制御装置において、自車両前方のカーブに目標制御位置を設定して、前記目標制御位置に対して前記減速制御を行うものであり、運転者の加減速操作を加減速操作検出手段により検出し、前記減速制御中に前記加減速操作検出手段が運転者が加減速操作を開始したことを検出した場合、前記目標制御位置を自車両から遠方方向に目標制御位置変更手段により変更する。
本発明によれば、運転者の加減速操作を止めた場合に減速制御を抑制して作動させることで、運転者が加減速操作した後に減速制御を作動させる場合でも、当該減速制御が抑制されて作動するので、当該減速制御の作動が運転者に煩わしさを与えてしまうことを防止できる。すなわち、自車両前方のカーブに目標制御位置を設定して、目標制御位置に対して減速制御を行うものであり、減速制御中に運転者が加減速操作を開始した場合、その目標制御位置を自車両から遠方方向に変更し、変更後の目標制御位置に対してナビゲーションシステムによる減速制御を作動させているので、運転者がブレーキ操作を終了した直後にナビゲーションによる減速制御により再び減速してしまうことを防止しつつも、再作動する減速制御を適切な制御として実施することを可能にしている。
本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態の減速制御システムの構成を示す。
図1に示すように、減速制御システムは、ナビゲーションシステム2、車輪速センサ3、加減速操作検出部4、コントローラ10並びに減速及び警報装置5を備えている。
ナビゲーションシステム2は、GPS(Global Positioning System)を利用して、自車両位置を検出し、その自車両位置情報とナビゲーション装置が持つ地図情報や走行経路情報とから、自車両が走行している走行路の前方のノード点情報(前方道路情報)を検出する。ナビゲーションシステム1は、検出したノード点情報をコントローラ10に出力する。
車輪速センサ3は、自車速を計測し、その計測した自車速をコントローラ10に出力する。
加減速操作検出部4は、運転者のアクセル操作及びブレーキ操作を検出し、その検出結果をコントローラ10に出力する。加減速操作検出部4は、例えばアクセルペダルやブレーキペダルの操作状態を検出するセンサ類からなる。
コントローラ10は、ナビゲーションシステム2からの前方ノード点情報に基づいて自車両前方のカーブ旋回半径を算出する。そして、コントローラ10は、その算出したカーブ旋回半径と所定の横加速度とに基づいて目標車速を設定する。そして、コントローラ10は、その設定した目標車速と自車速とに基づいて目標減速度を算出する。
そして、コントローラ10は、所定の条件になったときに減速制御を作動させる。このとき、コントローラ10は、減速制御を実現するために、目標減速度を発生させるためのブレーキ液圧指令値を減速及び警報装置5に出力する。
減速及び警報装置5は、車両を減速させ、及び警報を出力することができるように構成されている。例えば、減速及び警報装置5は、コントローラ10からのブレーキ液圧指令値に基づいて動作して、目標減速度になるように車両に制動力を付与する。
ここで、コントローラ10は、減速制御中に運転者の操作があった場合、例えばブレーキ操作があった場合には、減速制御を解除する。そして、コントローラ10は、そのように解除された後、再び減速制御を介入させるか否かを、所定の条件に基づいて判定する。ここで、コントローラ10は、再介入させる場合には、ブレーキ液圧指令値を減速及び警報装置5に出力し、減速及び警報装置5により目標減速度になるように車両を制動制御する。
図2は、前述の処理を実現するコントローラ10の具体的な構成を示す。
図2に示すように、コントローラ10は、ナビゲーション情報処理部11、目標ノード点算出部12、目標車速演算部13、目標減速度演算部14、車速演算部15、運転者操作介入フラグ設定部16並びに減速制御及び警報制御部20を備えている。このコントローラ10の各構成部は概略次のような処理を行う。
ナビゲーション情報処理部11は、ナビゲーションシステム2から得た前方ノード点情報に基づいて旋回半径及び旋回方向を算出し、この算出した旋回半径及び旋回方向を目標ノード点算出部12及び目標車速演算部13に出力する。
目標ノード点算出部12は、ナビゲーション情報処理部11が算出した旋回半径に基づいて、制御の対象とする目標ノード点の選択をする。例えば、目標ノード点算出部12は、旋回半径が極小になるノード点又はカーブの起点(コーナの起点)のノード点であり、かつ自車両に最も近いノード点を目標ノード点として選択する。目標ノード点算出部12は、算出した目標ノード点を目標車速演算部13に出力する。
目標車速演算部13は、ナビゲーション情報処理部11が算出した旋回半径に基づいて、目標ノード点算出部12が得た目標ノード点における目標車速を設定し、その設定した目標車速を目標減速度演算部14に出力する。
車速演算部15は、車輪速センサ3からの検出結果に基づいて自車速を算出し、その算出した自車速を目標減速度演算部14に出力する。
目標減速度演算部14は、目標車速演算部13が設定した目標車速と車速演算部15が算出した車速とに基づいて、目標ノード点における目標減速度、すなわちカーブ内で目標車速で走行するための目標減速度を算出し、その算出した目標減速度を減速制御及び警報制御部20に出力する。
運転者操作介入フラグ設定部16は、加減速操作検出部4が検出した運転者の加減速操作情報に基づいて、運転者が加減速操作をしたか否かを判定し、その判定結果を減速制御及び警報制御部20に出力する。
減速制御及び警報制御部20は、目標減速度演算部14が算出した目標減速度や運転者操作介入フラグ設定部16が得た判定結果に基づいて、減速及び警報装置5を制御して、車両における減速制御や警報を行う。この減速制御及び警報制御部20は、制御作動判定部21、制御解除判定部22、制御再介入判定部23及び制御信号出力部24を備えている。
制御作動判定部21は、減速制御や警報を作動開始させるか否かを判定し、その判定結果に基づいて減速及び警報装置5を制御する。具体的には、制御作動判定部21は、目標減速度演算部14が算出した目標減速度と運転者操作介入フラグ設定部16の判定結果とに基づいて、減速制御や警報を作動させるか否かを判定し、その判定結果に基づいて減速及び警報装置5を制御する。
制御解除判定部22は、作動中の減速制御や警報を解除するか否かを判定し、その判定結果に基づいて減速及び警報装置5を制御する。具体的には、制御解除判定部22は、制御作動判定部21の判定結果と運転者操作介入フラグ設定部16の判定結果とに基づいて、減速制御や警報を解除するか否かを判定し、その判定結果に基づいて減速及び警報装置5を制御する。
制御再介入判定部23は、減速制御や警報を解除した後に、再び減速制御や警報を作動(再介入)させるか否かを判定し、その判定結果に基づいて減速及び警報装置5を制御する。具体的には、制御再介入判定部23は、制御解除判定部22の判定結果に基づいて、再び制動制御や警報を作動させるか否かを判定し、その判定結果に基づいて減速及び警報装置5を制御する。
次に、以上のような減速制御システムによる一連の処理を説明するとともに、さらに減速制御システムの各構成部の処理について詳しく説明する。図3は、その処理手順を示す。この図3に示す処理は、一定間隔毎に連続的に行われる。
先ずステップS1において、コントローラ10は、図示しない各センサ及びコントローラから各種データを読み込む。具体的には、コントローラ10は、前後加速度Xg、各車輪速Vwi(i=fl,fr,rl,rr)、アクセル開度A、マスターシリンダ液圧Pm、横加速度値Yg、ナビゲーションシステム2から自車両位置(X,Y)及び自車両前方の各ノード点N(j=1〜n、nは整数)のノード点情報(X,Y,L)を読み込む。
ここで、X、Yはノード点の座標であり、Lは自車両位置(X,Y)からそのノード点の位置(X,Y)までの距離情報である。また、各ノード点N(j=1〜n)の間の関係は、jの値が大きいノード点Nほど自車両から遠くなるような関係である。
続いてステップS2において、コントローラ10は、運転者操作介入フラグ設定部14により運転者操作判定を行う。具体的には、運転者操作介入フラグ設定部14は、加減速操作検出部4による運転者の加減速操作の検出結果に基づいて運転者操作介入フラグFlg_drを設定する。ここで、運転者操作介入フラグ設定部14は、運転者が加減速操作をしている場合、運転者操作介入フラグFlg_drを1にして(Flg_dr=1)、運転者が加減速操作をしていない場合、運転者操作介入フラグFlg_drを0にする(Flg_dr=0)。
続いてステップS3において、コントローラ10は、車速演算部15により自車速Vを算出する。具体的には、車速演算部15は、前記ステップS1で読み込んだ車輪速度Vwiに基づいて、下記(1)式により自車速Vを算出する。
前輪駆動の場合
V=(Vwrl+Vwrr)/2
後輪駆動の場合
V=(Vwfl+Vwfr)/2
・・・(1)
ここで、Vwfl,Vwfrは左右前輪それぞれの車輪速度であり、Vwrl,Vwrrは左右後輪それぞれの車輪速度である。すなわち、この(1)式では、従動輪の車輪速の平均値として車速Vを算出している。
また、このように算出した自車速Vは好ましくは通常走行時に用いる。すなわち例えば、ABS(Anti-lock Brake System)制御等が作動している場合には、そのABS制御内で推定している推定車体速度を前記車速Vとして用いるようにする。また、ナビゲーション装置でナビゲーション情報に利用している値を自車速Vとして用いても良い。
続いてステップS4において、コントローラ10は、ナビゲーション情報処理部11により各ノードの旋回半径を算出する。具体的には、ナビゲーション情報処理部11は、前記ステップS1で読み込んだノード情報に基づいて各ノード点Nにおける旋回半径Rを算出する。ここで、旋回半径の自体の算出方法にはいくつかの方法があるが、ここでは、例えば一般的に利用される3点法に基づいて旋回半径を算出する。
続いてステップS5において、コントローラ10は、目標ノード点算出部12により目標ノード点を算出する。具体的には、目標ノード点算出部12は、複数のノード点N(j=1〜n)の中から前記ステップS4で算出した旋回半径Rに基づいて、制御の対象とする目標ノード点の選択をする。ここで、目標ノード点算出部12は、旋回半径Rが極小になるノード点又はカーブの起点(コーナの起点)のノード点であり、かつ自車両に最も近いノード点を目標ノード点として選択する。
続いてステップS6において、コントローラ10は、目標車速演算部13により路面μ推定値を算出する。具体的には、目標車速演算部12は、各輪に作用する制駆動力と各輪に発生するスリップ率との関係から路面μを推定値として算出する(下記(2)式参照)。
μ=g(各輪の制駆動力、各輪のスリップ率) ・・・(2)
続いてステップS7において、コントローラ10は、目標車速演算部13により目標車速を算出する。具体的には、目標車速演算部13は、前記ステップS1で得た横加速度値Yg、ステップS5で得た目標ノード点についての旋回半径及びステップS6で得た路面μ推定値μに基づいて、目標ノード点における目標車速Vrを下記(3)式により算出する。
Vr=μ×Yg×|R| ・・・(3)
ここで、横加速度値Ygは、所定値(設定値)であり、例えば0.4Gである。また、横加速度値Ygとして、運転者が設定した横加速度を用いても良い。この(3)式によれば、旋回半径Rが大きくなると目標車速Vrも大きくなる。
続いてステップS8において、コントローラ10は、目標減速度演算部14により目標減速度を算出する。具体的には、目標減速度演算部14は、前記ステップS3で得た自車速V、前記ステップS5で得た目標ノード点についての前記距離L、及び前記ステップS7で得た目標車速Vrに基づいて、目標ノード点における目標減速度Xgsを下記(4)により算出する。
Xgs=(V−Vr)/(2×L
=(V−Yg×|R|)/(2×L) ・・・(4)
ここで、目標減速度Xgsは減速側で正値になる。
この(4)式によれば、目標車速Vrが小さいほど、旋回半径Rが小さいほど、或いは距離Lが小さいほど、目標減速度Xgsは大きくなる。
続いてステップS9において、コントローラ10は、減速制御及び警報制御部20により前記ステップS7で得た目標減速度Xgsを用いて警報制御判定を行う。
具体的には、減速制御及び警報制御部20は、目標減速度Xgsが所定値w1より大きいか否かを判定する。所定値w1は例えば0.05Gである。
ここで、減速制御及び警報制御部20は、目標減速度Xgsが所定値w1より大きい場合(Xgs>w1)には、警報を作動させる。これにより、減速制御及び警報制御部20は、図5に示すように、目標減速度Xgsが所定値w1より大きくなった時(Xgs>w1)、警報を作動させるようにする(同図中(A)及び(C))。そして、減速制御及び警報制御部20は、この警報の作動と同時に警報フラグFlg_wを1にする(同図中(B))。
続いてステップS10において、コントローラ10は、減速制御及び警報制御部20により前記ステップS7で得た目標減速度Xgsを用いて減速制御判定を行う。
図5は、その減速制御判定の処理手順の一例を示す。
先ずステップS21において、減速制御及び警報制御部20は、制御作動判定部21により減速制御を作動させるか否かを判定する。制御作動判定部21は、減速制御を作動させる場合、ステップS24に進み、減速制御を作動させない場合、ステップS22に進む。
具体的には、制御作動判定部21は、運転者操作介入フラグ設定部16が設定した運転者操作介入フラグFlg_drが0か否か、さらには目標減速度Xgsが所定値w2より大きいか否かを判定する。所定値w2は例えば0.1Gである。ここで、制御作動判定部21は、運転者操作介入フラグFlg_drが0(Flg_dr=0)でかつ、目標減速度Xgsが所定値w2より大きい場合(Xgs>w2)、1に設定した減速制御フラグFlg_rsを制御解除判定部22に出力して、ステップS24に進み、それ以外の場合、ステップS22に進む。
ステップS22では、減速制御及び警報制御部20は、制御解除判定部22により減速制御の解除が必要か否かを判定する。制御解除判定部22は、減速制御の解除が必要な場合、ステップS25に進み、減速制御の解除が必要でない場合、ステップS23に進む。
具体的には、制御解除判定部22は、運転者操作介入フラグ設定部16が設定した運転者操作介入フラグFlg_drが1か否か、さらには制御作動判定部21が設定した減速制御フラグFlg_rsが1か否かを判定する。ここで、制御解除判定部22は、運転者操作介入フラグFlg_drが1の場合(Flg_dr=1)で、かつ減速制御フラグFlg_rsが1の場合、減速制御を解除する必要があるとして、減速制御フラグFlg_rsを0にして、ステップS25に進み、それ以外の場合には減速制御を解除する必要がないとして、ステップS23に進む。
ステップS23では、減速制御及び警報制御部20は、制御再介入判定部23により減速制御の再介入が必要か否かを判定する。制御再介入判定部23は、減速制御の再介入が必要な場合、ステップS26に進み、減速制御の再介入が必要でない場合、当該図4に示す処理を終了する。
例えば、制御解除判定部22は、減速制御を解除した場合に、その解除したことを示す信号(0に設定した減速制御フラグFlg_rs)を制御再介入判定部23に出力しており、制御再介入判定部23は、その信号の入力があった後に、運転者操作介入フラグFlg_drが0になっていることを検出した場合、減速制御を再び行う必要があるとして、減速制御フラグFlg_rsを1にして、ステップS26に進む。なお、このとき、通常の条件、例えば目標減速度Xgsが所定値w2より大きくなっていることを条件に、ステップS26に進む。また、制御再介入判定部23は、それ以外の場合には減速制御の再介入が必要でないとして、当該図5に示す処理を終了する。
ステップS24では、減速制御及び警報制御部20は、制御信号出力部24により減速制御の作動に応じたブレーキ液圧値を算出し、当該図5に示す処理を終了する。また、ステップS25では、減速制御及び警報制御部20は、制御信号出力部24により減速制御の解除に応じたブレーキ液圧値を算出し、当該図5に示す処理を終了する。また、ステップS26では、減速制御及び警報制御部20は、制御信号出力部24により減速制御の再介入に応じたブレーキ液圧値を算出し、当該図5に示す処理を終了する。
なお、図5に示した減速制御判定の作動、解除及び再介入の判定の方法、並びにそれら判定に基づくブレーキ液圧値の算出は、あくまでも一例であり、図5に示す例に限定されるものではない。すなわち、少なくとも、減速制御を作動させる場合には、制御作動判定部21と制御信号出力部24とが協働して減速制御を作動させるためのブレーキ液圧値を算出し、減速制御を解除する場合には、制御解除判定部22と制御信号出力部24とが協働して減速制御を解除させるためのブレーキ液圧値を算出し、減速制御を再介入させる場合には、制御再介入判定部23と制御信号出力部24とが協働して減速制御を再介入させるためのブレーキ液圧値を算出すればよい。
また、制御動作判定部21、制御解除判定部22及び制御再介入判定部23は、このような減速制御の作動開始、解除及び再介入についての判定をするとともに、前述したように目標減速度Xgsと所定値w1との比較に基づいて、警報の作動開始、解除及び再介入も判定している。すなわち例えば、制御動作判定部21は、目標減速度Xgsが所定値w1より大きくなった時(Xgs>w1)、警報を作動させる。また、制御解除判定部22は、減速制御を解除する場合には警報も停止させる。また、制御解除判定部22は、減速制御を再介入させる場合は、目標減速度Xgsが所定値w1より大きくなった時(Xgs>w1)、警報を再作動させる。
ここで、前記ステップS24での減速制御の作動に応じたブレーキ液圧値の算出、及びステップS26での減速制御の再介入に応じたブレーキ液圧値の算出は、例えば次のように行う。
制御信号出力部24は、前記ステップS8で得た目標減速度Xgsを用いてブレーキ液圧Psを算出する(下記(5)式参照)。
Ps=Xgs×K ・・・(5)
ここで、Kはゲインであり、目標減速度Xgsから液圧に変換するための値である。なお、ここで目標減速度Xgsの最大値はXg_maxにする。すなわち、目標減速度Xgsが最大値Xg_maxよりも大きくなる場合には、目標減速度Xgsを最大値Xg_maxにする。これにより、ブレーキ液圧Psは一定値以上大きくならなくなる。例えば、最大値Xg_maxを0.1Gにする。
そして、制御信号出力部24は、前記(5)式で求めたブレーキ液圧Psに、あるフィルタを設けたブレーキ液圧Pに設定する(下記(6)式参照)。
=f(Ps) ・・・(6)
以上のように、減速制御及び警報制御部20により減速制御判定を行っている。
減速制御及び警報制御部20は、この減速制御判定により、例えば、図6に示すように、目標減速度Xgsが所定値w2より大きくなった時(Xgs>w2)、減速制御を作動させるようにする(同図中(A)及び(C))。そして、減速制御及び警報制御部20は、この減速制御の作動と同時に減速制御フラグFlg_rsを1にする(同図中(B))。
また、ステップS25では、減速制御及び警報制御部20は、減速制御の解除に応じたブレーキ液圧値を例えば徐々に減少させる。また、ブレーキ液圧値を減少させることで減速制御の解除を行うことに限定されるものではなく、減速制御に用いる他の値(例えば目標減速度Xgs)を変更して減速制御の解除を行うようにしてもよい。これについては後で詳述する。
そして、ステップS11において、車両出力がなされる。すなわち、ステップS9の警報制御判定結果及びステップS10の減速制御判定結果に基づいて、減速及び警報装置5が動作する。すなわち、警報を作動させる場合には、コントローラ10から減速及び警報装置5に警報指令信号が出力され、減速制御を作動させる場合には、コントローラ10から減速及び警報装置5に減速指令信号が出力される。減速指令信号は具体的にはステップS10で算出したブレーキ液圧Pになる。
減速及び警報装置5は、それら指令信号に基づいて動作する。具体的には、減速及び警報装置5は、音やHUD(Head-up Display)により警報を行う。また、減速及び警報装置5は、ブレーキ液圧Pに基づいてブレーキ機構を制御する。これにより、車両は所定の挙動を示すようになる。
なお、減速制御はナビゲーション情報により作動するようになっているので、以下の説明では、この減速制御をナビゲーションによる減速制御ということにする。
また、コントローラ10又は他のコントローラは、運転者がブレーキ操作をしている場合、そのブレーキ操作に応じたブレーキ液圧Pを減速及び警報装置5に出力する。これにより、減速及び警報装置5は、運転者のブレーキ操作に応じたブレーキ液圧Pに基づいてブレーキ機構を制御する。
以上の図3に示したように、減速制御システムは一連の処理を行う。次のような一連の処理によりナビゲーションによる減速制御が作動する。
コントローラ10は各センサ及びコントローラから処理に必要な各種データを読み込み(前記ステップS1)、先ず運転者操作判定を行う。ここで、コントローラ10は、運転者が加減速操作をした場合、運転者操作介入フラグFlg_drを1にして、運転者が加減速操作をしていない場合、運転者操作介入フラグFlg_drを0にする(前記ステップS2)。
続いてコントローラ10は、自車速Vの算出及び各ノードの旋回半径Rの算出を行う(前記ステップS3及びステップS4)。そして、コントローラ10は、算出した各ノードの旋回半径Rに基づいて、その旋回半径Rが極小になるノード点又はカーブの起点(コーナの起点)のノード点であり、かつ自車両に最も近いノード点を目標ノード点として選択する(前記ステップS5)。そして、コントローラ10は路面μ推定値μを算出する(前記ステップS6)。
続いてコントローラ10は、横加速度値Yg、目標ノード点の旋回半径R及び路面μ推定値μに基づいて目標ノード点における目標車速Vrを算出する(前記ステップS7)。そして、コントローラ10は、自車速V、目標ノード点についての距離L、及び目標車速Vrに基づいて目標ノード点における目標減速度Xgsを算出する(前記ステップS8)。
続いてコントローラ10は、目標減速度Xgsを用いて警報制御判定を行う(前記ステップS9)。ここで、コントローラ10は、目標減速度Xgsが所定値w1より大きくなった時(Xgs>w1)、警報フラグFlg_wを1にするとともに、警報を作動させるようにする。コントローラ10は、警報を作動させるために、減速及び警報装置5に警報指令信号を出力する。
また、コントローラ10は、目標減速度Xgsを用いて減速制御判定を行う(前記ステップS10)。ここで、コントローラ10は、運転者操作介入フラグFlg_drが0(Flg_dr=0)でかつ、目標減速度Xgsが所定値w2より大きくなった時(Xgs>w2)、減速制御フラグFlg_rsを1にするとともに、減速制御を作動させるようにする。コントローラ10は、減速制御を作動させるために、目標減速度Xgsに基づいてブレーキ液圧Pを得て、これを減速指令信号として減速及び警報装置5に出力する。
このようなコントローラ10のよる処理により、カーブに入る前或いはカーブ内で、警報やナビゲーションによる減速制御が作動するようになる。これにより、車両は所定の挙動を示すようになる。
次に、このナビゲーションによる減速制御の解除時及び再介入時の処理について複数の具体例を挙げて説明する。ここで、ナビゲーションによる減速制御の解除は、運転者が加減速操作を行った場合に行い、ナビゲーションによる減速制御の再介入は、運転者が加減速操作を終了した場合に行う。
(1)具体例1(図7及び図8参照)
具体例1は、ナビゲーションによる減速制御中に運転者によるブレーキ操作があった場合に、ブレーキ液圧を減少させることでナビゲーションによる減速制御を解除する例である。
運転者操作介入フラグ設定部16は、図7中(A)及び(B)に示すように、ナビゲーションによる減速制御の作動中に運転者がブレーキ操作を行った時、運転者操作介入フラグFlg_drを1にする(前記ステップS2)。
例えば、図7中(A)に示すように、ナビゲーションによる減速制御中に運転者がブレーキ操作をした場合、ブレーキ液圧Pはナビゲーションによる減速制御による値から運転者による値にスイッチ或いは交差するようになる。このように、ナビゲーションによる減速制御中に運転者がブレーキ操作をしたことで、ブレーキ液圧Pがナビゲーションによる減速制御による値から運転者による値にスイッチするときに、図7中(C)に示すように、このスイッチする点で運転者操作介入フラグFlg_drを1にしてもよい。
その後、運転者操作介入フラグFlg_drが0から1になったとき、制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、ナビゲーションによる減速制御に用いるブレーキ液圧、すなわち目標減速度Xgsに基づいて得たブレーキ液圧値Ps(前記(5)式により算出したブレーキ液圧値Ps)を0にする(前記ステップS25)。
具体的には、制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、ブレーキ液圧Psを徐々に減少させて0にする。これにより、図7中(D)に示すように、前記(6)式により当該ブレーキ液圧Psに、あるフィルタを設けて得たブレーキ液圧Pも徐々に減少して最後には0になる。これにより、ナビゲーションによる減速制御が解除された状態になる。
また、目標減速度Xgsに基づいて前記(5)式により算出したブレーキ液圧値Psを0にすることで、結果として、前記(6)式により当該ブレーキ液圧Psに、あるフィルタを設けて得たブレーキ液圧Pを0にするのではなく、当該ブレーキ液圧Pそのものを直接調整して0にしてもよい。
その一方で、コントローラ10は、目標車速Vr及び目標減速度Xgsをそれぞれ初期化するとともに、目標ノード点をさらに先の位置するノード点に変更する。例えば、コントローラ10は、図8に示すように、カーブ起点に設定していた目標ノード点を、当該カーブ中で最小半径となるノード点に変更する。ここで、コントローラ10(具体的には目標ノード点算出部12、目標車速演算部13及び目標減速度算出部14)のこのような処理は、制御再介入判定部23による指令により作動する処理である。
また、コントローラ10(具体的には運転者操作介入フラグ設定部16)は、ナビゲーションシステム2からの位置情報に基づいて、自車両がカーブ起点を通過した時に運転者操作介入フラグFlg_drを0にする。
その後、コントローラ10(具体的には制御再介入判定部23及び制御信号出力部24)は、前記変更した目標ノード点に対して通常の条件に従いナビゲーションによる減速制御を再び行う。すなわち、コントローラ10は、カーブ中の最小半径となるノード点に設定された目標ノード点を基準に、当該目標ノード点における旋回半径R、横加速度値Yg及び路面μ推定値μに基づいて目標ノード点における目標車速Vrを算出し、その算出した目標車速Vrに基づいて目標減速度Xgsを算出し、そしてこの目標減速度Xgsに基づいてブレーキ液圧Pを算出する(前記ステップS10)。そして、コントローラ10(具体的には制御再介入判定部23及び制御信号出力部24)は、このブレーキ液圧Pでナビゲーションによる減速制御を再作動(再介入)させる(前記ステップS26)。
以上のような処理により、ナビゲーションによる減速制御中に運転者がブレーキ操作を行ったとき、ブレーキ液圧Psが減少し、ナビゲーションによる減速制御が解除される。
このように運転者のブレーキ操作に対応させてナビゲーションによる減速制御を解除することで、その後、運転者がブレーキ操作を終了した場合にナビゲーションによる減速制御が残っていることもない。これにより、運転者がブレーキ操作を終了した直後にナビゲーションによる減速制御により再び減速してしまうこともない。これにより、ナビゲーションによる減速制御が運転者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
特にこの例では、ナビゲーションシステムによる減速制御中に運転者がブレーキ操作を開始したときに目標制御位置である目標ノード点を自車両から遠方方向に変更しつつ、変更前の目標ノード点を自車両が通過した後に、変更後の目標ノード点に対してナビゲーションシステムによる減速制御を作動させているので、運転者がブレーキ操作を終了した直後にナビゲーションによる減速制御により再び減速してしまうことを防止しつつも、再作動する減速制御を適切な制御として実施することを可能にしている。例えば、目標ノード点を変更することで、目標減速度Xgs等のナビゲーションによる減速制御用の値がリセットされることで、当該ナビゲーションによる減速制御が作動しにくくなることで、運転者がブレーキ操作を終了した直後にナビゲーションによる減速制御により再び減速してしまうことがなくなる。
ここで、コントローラ10の一機能が、ナビゲーションシステムによる減速制御中に運転者が加減速操作を開始した場合、目標ノード点を自車両から遠方方向に変更する目標制御位置変更手段を実現している。
(2)具体例2(図9参照)
具体例2は、ナビゲーションによる減速制御中に運転者によるブレーキ操作があった場合に、目標減速度Xgsを変更することでナビゲーションによる減速制御を解除する例である。
前記具体例1と同様に、運転者操作介入フラグ設定部16は、図9中(B)に示すように、ナビゲーションによる減速制御の作動中に運転者がブレーキ操作を行った時、運転者操作介入フラグFlg_drを1にする(前記ステップS2)。
そして、この具体例2では、制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、運転者操作介入フラグFlg_drが0から1になったとき、図9中(A)及び(B)に示すように、目標減速度演算部14から出力されてくる目標減速度Xgsをオフセットする(前記ステップS25)。例えば、制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、下記(7)式により、オフセット値ΔXgsを用いて目標減速度Xgsをオフセットする。
Xgs=(V−Yg×|R|)/(2×L)+ΔXgs ・・・(7)
このオフセット処理により、目標減速度Xgsが所定値w2以下になった場合、ナビゲーションによる減速制御が解除された状態になる。なお、目標減速度Xgsのオフセットを目標減速度演算部14により行ってもよい。
その後、コントローラ10(具体的には制御再介入判定部23及び制御信号出力部24)は、通常の条件に従いナビゲーションによる減速制御を再作動(再介入)させる(前記ステップS26)。すなわち、コントローラ10は、オフセットされている目標減速度Xgsが所定値w2を超えた場合、当該目標減速度Xgsに基づいてブレーキ液圧Pを算出し、このブレーキ液圧Pでナビゲーションによる減速制御が再作動(再介入)させる(前記ステップS26)。
ここで、運転者操作介入フラグ設定部16は、図9中(B)に示すように、運転者が減速操作を終了したとき、その操作終了時点で運転者操作介入フラグFlg_drを0にする。また、図9中(C)はこの処理中のブレーキ液圧Pの変化を示す。
以上のような処理により、ナビゲーションによる減速制御中に運転者がブレーキ操作を行ったとき、目標減速度Xgsがオフセットされることで、ナビゲーションによる減速制御が解除される。
このように運転者のブレーキ操作に対応させてナビゲーションによる減速制御を解除することで、ナビゲーションによる減速制御が運転者に違和感を与えてしまうことを防止できる。また、目標減速度Xgsをオフセットしていることで、目標減速度Xgsが前記所定値w2に達し難くなるので、この結果、ナビゲーションによる減速制御が作動しにくくなり、運転者がブレーキ操作を終了した直後にナビゲーションによる減速制御が作動してしまうことを防止できる。
なお、目標減速度Xgsを減速制御開始のためのパラメータとし、所定値w2を所定のしきい値としたとき、減速制御の開始は、前記パラメータが前記所定値w2に達したときに行っているといえる。そして、前述のようにオフセット値ΔXgsを用いて目標減速度Xgsをオフセットすることで減速制御を解除する処理は、前記パラメータと所定のしきい値との関係を変更することで、前記カーブと自車両の走行状態とに基づいて行う減速制御を停止する処理に対応し、その後、そのようにオフセットした目標減速度Xgsに基づいて減速制御を再動作させる処理は、前記変更した前記パラメータと所定のしきい値との関係に基づいて、前記カーブと自車両の走行状態とに基づいて行う減速制御を作動させる処理に対応する。
(3)具体例3(図10参照)
具体例3は、ナビゲーションによる減速制御中に運転者によるブレーキ操作があった場合に、ナビゲーションによる減速制御を解除するとともに、制御介入禁止フラグFlg_ngによりナビゲーションによる減速制御の再介入を禁止する例である。
前記具体例1と同様に、運転者操作介入フラグ設定部16は、図10中(A)及び(B)に示すように、ナビゲーションによる減速制御の作動中に運転者がブレーキ操作を行った時、運転者操作介入フラグFlg_drを1にする(前記ステップS2)。
なお、この例では、ナビゲーションによる減速制御中に運転者がブレーキ操作をしたことで、ブレーキ液圧Pがナビゲーションによる減速制御による値から運転者による値にスイッチするときに、このスイッチする点で運転者操作介入フラグFlg_drを1にしている。
そして、この具体例3では、コントローラ10(例えば制御解除判定部22)は、図10中(B)及び(D)に示すように、運転者操作介入フラグFlg_drが0から1になったとき、制御介入禁止フラグFlg_ngを1にする。そして、制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、前記具体例1のように、目標減速度Xgsに基づいて得たブレーキ液圧値Psを徐々に減少させて0にする(前記ステップS25)。または、制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、前記具体例2のように、目標減速度Xgsをオフセットする(前記ステップS25)。
これにより、ナビゲーションによる減速制御が解除された状態になる(図10中(C)参照)。一方、制御再介入判定部23及び制御信号出力部24は、制御介入禁止フラグFlg_ngが1である期間中、ナビゲーションによる減速制御の作動を禁止する。
その後、運転者操作介入フラグ設定部16は、図10中(A)及び(B)に示すように、運転者のブレーキ操作によるブレーキ液圧Pが、ナビゲーションによる減速制御によるブレーキ液圧Pを下回ったとき、運転者操作介入フラグFlg_drを0にする。そして、コントローラ10(例えば制御再介入判定部23)が、図10中(B)及び(D)に示すように、運転者操作介入フラグFlg_drが0になった時点から所定時間経過後、例えば1秒後に制御介入禁止フラグFlg_ngを0にし、コントローラ10(具体的には制御再介入判定部23及び制御信号出力部24)が、通常の条件に従いナビゲーションによる減速制御を再び行う(前記ステップS26)。
すなわち、コントローラ10は、目標ノード点を基準に、当該目標ノード点における旋回半径R、横加速度値Yg及び路面μ推定値μに基づいて目標ノード点における目標車速Vrを算出し、その算出した目標車速Vrに基づいて目標減速度Xgsを算出し、その算出した目標減速度Xgsに基づいてブレーキ液圧Pを算出する(前記ステップS10)。そして、コントローラ10(具体的には制御再介入判定部23及び制御信号出力部24)は、このブレーキ液圧Pでナビゲーションによる減速制御を再作動(再介入)させる(前記ステップS26)。
以上のような処理により、運転者がブレーキ操作を行ったとき、ナビゲーションによる減速制御を解除するとともに、制御介入禁止フラグFlg_ngを1にして、制御介入禁止フラグFlg_ngが1である期間中、ナビゲーションによる減速制御の介入を禁止する。すなわち、運転者操作介入フラグFlg_drが1になっている期間中、さらには運転者操作介入フラグFlg_drが0になった後も所定期間中、制御介入禁止フラグFlg_ngを1にして、ナビゲーションによる減速制御の介入を禁止する。
これにより、運転者がブレーキ操作を行っている期間中、及びそのブレーキ操作を終了してから暫くの期間中、ナビゲーションによる減速制御の介入を禁止している。これにより、運転者がブレーキ操作した直後のナビゲーションによる減速制御の再介入が制限されるようになり、ナビゲーションによる減速制御が運転者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
(4)具体例4(図11参照)
具体例4は、運転者によるブレーキ操作が終了した後の所定期間中、制御介入禁止フラグFlg_ngによりナビゲーションによる減速制御の再介入を禁止する例である。
前記具体例1と同様に、運転者操作介入フラグ設定部16は、図11中(A)及び(B)に示すように、ナビゲーションによる減速制御の作動中に運転者がブレーキ操作を行った時、運転者操作介入フラグFlg_drを1にする(前記ステップS2)。なお、この例では、ナビゲーションによる減速制御中に運転者がブレーキ操作をしたことで、ブレーキ液圧Pがナビゲーションによる減速制御による値から運転者による値にスイッチするときに、このスイッチする点で運転者操作介入フラグFlg_drを1にしている。
ここで、制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、前記具体例1のように、運転者操作介入フラグFlg_drが0から1になったとき、目標減速度Xgsに基づいて得たブレーキ液圧値Psを徐々に減少させて0にする(前記ステップS25)。または、制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、前記具体例2のように、目標減速度Xgsをオフセットする(前記ステップS25)。これにより、ナビゲーションによる減速制御が解除された状態になる(図11中(C)参照)。
そして、この具体例4では、運転者操作介入フラグ設定部16は、図11中(A)及び(B)に示すように、運転者のブレーキ操作によるブレーキ液圧Pが、ナビゲーションによる減速制御によるブレーキ液圧Pを下回ったとき、運転者操作介入フラグFlg_drを0にする。そして、コントローラ10(例えば制御解除判定部22)は、図11中(B)及び(D)に示すように、運転者操作介入フラグFlg_drが0になった時点から所定期間中、例えば3秒間、制御介入禁止フラグFlg_ngを1にする(前記ステップS25)。
そして、コントローラ10(具体的には制御再介入判定部23及び制御信号出力部24)は、制御介入禁止フラグFlg_ngが1である期間中、ナビゲーションによる減速制御の作動を禁止し、制御介入禁止フラグFlg_ngが0になったとき、通常の条件に従いナビゲーションによる減速制御を再び行う(前記ステップS26)。
すなわち、コントローラ10は、目標ノード点を基準に、当該目標ノード点における旋回半径R、横加速度値Yg及び路面μ推定値μに基づいて目標ノード点における目標車速Vrを算出し、その算出した目標車速Vrに基づいて目標減速度Xgsを算出し、その算出した目標減速度Xgsに基づいてブレーキ液圧Pを算出する(前記ステップS10)。そして、コントローラ10(具体的には制御再介入判定部23及び制御信号出力部24)は、このブレーキ液圧Pでナビゲーションによる減速制御を再作動(再介入)させる(前記ステップS26)。
以上のような処理により、ナビゲーションによる減速制御中に運転者がブレーキ操作を行ったとき、ナビゲーションによる減速制御を解除するとともに、そのブレーキ操作終了後、一定期間中、制御介入禁止フラグFlg_ngを1にして、ナビゲーションによる減速制御の介入を禁止する。
すなわち、この具体例4では、前記具体例3との比較でいうと、特に、運転者がブレーキ操作を終了してから暫くの期間中、ナビゲーションによる減速制御の介入を禁止している。これにより、運転者がブレーキ操作した直後のナビゲーションによる減速制御の再介入を制限し、ナビゲーションによる減速制御が運転者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
例えば、運転者がブレーキ操作を終了したときに、カーブの条件等によってはナビゲーションによる減速制御が残っている場合、すなわちナビゲーションによる減速制御が作動可能状態になっている場合がある。この様な場合でも、運転者がブレーキ操作を終了してから暫くの間、ナビゲーションによる減速制御が再介入してしまうことを確実に防止することができ、ナビゲーションによる減速制御が運転者に違和感を与えてしまうことを確実に防止できる。
(5)具体例5(図12参照)
具体例5は、ナビゲーションによる減速制御中に運転者によるアクセル操作があった場合に、ナビゲーションによる減速制御を解除する例である。
運転者操作介入フラグ設定部16は、図12中(B)及び(C)に示すように、ナビゲーションによる減速制御の作動中に運転者がアクセル操作を行った時、運転者操作介入フラグFlg_drを1にする(前記ステップS2)。具体的には、運転者操作介入フラグ設定部16は、そのアクセル操作によるアクセル開度Aがある所定値(例えば5%)以上になった時、運転者操作介入フラグFlg_drを1にする。
その後、運転者操作介入フラグFlg_drが0から1になったとき、制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、前記(6)式により得ているブレーキ液圧Pを0にする(前記ステップS25)。具体的には、制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、ブレーキ液圧Pを徐々に減少させて0にする。これにより、ナビゲーションによる減速制御が解除された状態になる。また、このとき、前記(6)式のフィルタの時定数を大きくしている。このようにフィルタの時定数を大きくすることで、その減速制御の解除の際の減速度の減少割合は小さくなる。
その後、運転者操作介入フラグ設定部16は、図12中(B)及び(C)に示すように、ナビゲーションによる減速制御の作動中に運転者がアクセルを戻した場合、運転者操作介入フラグFlg_drを0にする(前記ステップS2)。具体的には、運転者操作介入フラグ設定部16は、そのアクセル操作によるアクセル開度Aがある所定値(例えば5%)未満になった時、運転者操作介入フラグFlg_drを0にする。なお、アクセル開度Aが0%となった時、運転者操作介入フラグFlg_drを0にしてもよい。
そして、制御再介入判定部23及び制御信号出力部24は、運転者操作介入フラグFlg_drが0になった後、通常の条件に従いナビゲーションによる減速制御を再作動(再介入)させる(前記ステップS26)。ここで、制御再介入判定部23及び制御信号出力部24は、前記(6)式のフィルタの時定数を小さくして、減速制御を再作動させる。このように、時定数を小さくすることで、その減速制御の再作動の際の減速度の増加割合は大きくなる。
以上のような処理により、ナビゲーションによる減速制御中に運転者がアクセル操作を行ったとき、ブレーキ液圧Psが減少し、ナビゲーションによる減速制御が解除される。
このように運転者がアクセルを踏み込んだ場合、それに対応させてナビゲーションによる減速制御を解除することで、運転者の意思、すなわち自車両を加速させようとする意思を優先させることができる。また、その後、運転者がアクセルを戻した場合、それに対応させてナビゲーションによる減速制御を再介入させることで、運転者の意思に反することなく、減速制御を作動させることができる。このように、運転者のアクセル操作に応じて、減速制御の解除及び再介入をすることで、ナビゲーションによる減速制御が運転者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
また、ナビゲーションによる減速制御の解除時に、前述したようにブレーキ液圧Pを得るためのフィルタ時定数を大きくすることで、急激な前後G変動を抑えることができる。また、ナビゲーションによる減速制御の介入時に、前述したようにブレーキ液圧Pを得るためのフィルタ時定数を小さくすることで、介入時の減速制御を、より効果的に車両に作用させることができる。
(6)具体例6(図13参照)
具体例6は、上り坂でナビゲーションによる減速制御中に運転者によるブレーキ操作があった場合で、ナビゲーションによる減速制御を解除する例である。
運転者操作介入フラグ設定部16は、図13中(A)及び(C)に示すように、上り坂でナビゲーションによる減速制御の作動中に運転者がブレーキ操作を行った時、運転者操作介入フラグFlg_drを1にする(前記ステップS2)。この例では、ブレーキ液圧Pがナビゲーションによる減速制御による値から運転者のブレーキ操作に応じた値にスイッチするときに、このスイッチする点で運転者操作介入フラグFlg_drを1にしている。
制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、運転者操作介入フラグFlg_drが0から1になったとき、前記具体例1と同様に、ナビゲーションによる減速制御に用いるブレーキ液圧Ps(P)を0にする(前記ステップS25)。図13中(B)はこのときのブレーキ液圧Pの変化を示す。
その一方で、前記具体例1と同様な処理を行う。
すなわち、コントローラ10は、目標車速Vr及び目標減速度Xgsをそれぞれ初期化するとともに、目標ノード点をさらに先の位置のノード点に変更する。また、コントローラ10(具体的には運転者操作介入フラグ設定部16)は、ナビゲーションシステムからの位置情報に基づいて、自車両がカーブ起点を通過した時に運転者操作介入フラグFlg_drを0にする。
その後、コントローラ10(具体的には制御再介入判定部23及び制御信号出力部24)は、前記変更した目標ノード点に対して通常の条件に従いナビゲーションによる減速制御を再び行う。すなわち、コントローラ10は、カーブ中の最小半径となるノード点に設定された目標ノード点を基準に、当該目標ノード点における旋回半径R、横加速度値Yg及び路面μ推定値μに基づいて目標ノード点における目標車速Vrを算出し、その算出した目標車速Vrに基づいて目標減速度Xgsを算出し、その算出した目標減速度Xgsに基づいてブレーキ液圧Pを算出する(前記ステップS10)。そして、コントローラ10(具体的には制御再介入判定部23及び制御信号出力部24)は、このブレーキ液圧Pでナビゲーションによる減速制御を再作動(再介入)させる(前記ステップS26)。
なお、下り坂でナビゲーションによる減速制御が作動中に運転者がブレーキ操作を行った場合には、当該ナビゲーションにより減速制御の解除はしない。すなわち、図13中(D)に示すように、下り坂でナビゲーションによる減速制御が作動中に運転者がブレーキ操作を行った場合には、運転者操作介入フラグFlg_drを0に維持する。
以上のような処理により、上り坂でナビゲーションによる減速制御中に運転者がブレーキ操作を行ったとき、ナビゲーションによる減速制御を解除し、その一方で、下り坂では運転者によるブレーキ操作があった場合でも、ナビゲーションによる減速制御を維持している。
これにより、上り坂では、運転者がブレーキ操作を行ったときにはナビゲーションによる減速制御が不要であるとしてその解除を行い、その一方で、下り坂では、運転者がブレーキ操作を行ったときでも、ナビゲーションによる減速制御が必要であるとして、それを継続させることで、ナビゲーションによる減速制御が運転者に違和感を与えてしまうことを防止しつつも、ナビゲーションによる減速制御を最適条件で作動させることができる。
(7)具体例7
具体例7は、AT車でシフトダウン操作があった場合に、ナビゲーションによる減速制御を解除する例である。
運転者操作介入フラグ設定部16は、ナビゲーションによる減速制御の作動中に運転者がAT車でシフトダウン操作をした時、運転者操作介入フラグFlg_drを1にする(前記ステップS2)。
そして、この前記具体例2と同様に、制御解除判定部22及び制御信号出力部24は、運転者操作介入フラグFlg_drが0から1になったとき、目標減速度演算部14から出力されてくる目標減速度Xgsをオフセットする(前記ステップS25)。このオフセット処理により、目標減速度Xgsが所定値w2以下になった場合、ナビゲーションによる減速制御が解除された状態になる。また、この具体例7では、オフセット値ΔXgsを運転者がブレーキ操作を行った場合に用いる値よりも小さくする。
その後、コントローラ10(具体的には制御再介入判定部23及び制御信号出力部24)は、通常の条件に従いナビゲーションによる減速制御を再作動(再介入)させる(前記ステップS26)。すなわち、コントローラ10は、オフセットされている目標減速度Xgsが所定値w2を超えた場合、当該目標減速度Xgsに基づいてブレーキ液圧Pを算出し、このブレーキ液圧Pでナビゲーションによる減速制御が再作動(再介入)させる(前記ステップS26)。
以上のような処理により、運転者がAT車でシフトダウン操作したとき、ナビゲーションによる減速制御が解除される。
このように運転者によるAT車のシフトダウン操作に対応させてナビゲーションによる減速制御を解除することで、ナビゲーションによる減速制御が運転者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
また、オフセット値ΔXgsを運転者がブレーキ操作を行った場合に用いる値よりも小さくすることで、ナビゲーションによる減速制御が再介入しやくなり、減速効果が得やすくなる。
(8)具体例8
具体例8は、ナビゲーションによる減速制御が作動中にさらに他の減速制御が作動した場合は、ナビゲーションによる減速制御を解除しない例である。ここで、他の減速制御とは、走行環境の危険を検出した際に作動する減速制御、例えば運転者が大きくハンドルを切った場合に作動する減速制御やACC中に先行車を捕らえた場合にする減速制御等である。
このように、ナビゲーションによる減速制御が作動している場合、当該ナビゲーションによる減速制御を継続させることで、例えば、各減速制御における目標減速度をセレクトハイで選択することができるようになる。これにより、最適な減速制御による減速効果を得ることができるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態として実現されることに限定されるものではない。
前述の実施形態では、減速制御中に運転者が加減速操作を始めた場合、減速制御を止め、運転者がその加減速操作を止めた場合に、減速制御を抑制して再作動させることについて説明した。すなわち、前述の実施形態では、運転者が加減速操作をした場合、作動中の減速制御を一旦中止して、その後運転者が加減速操作を止めた場合に、必要に応じて減速制御を再作動させる場合について説明した。しかし、これに限定されるものではない。すなわち、減速制御が未だ作動していない場合に、運転者が加減速操作をしたときに、その後の減速制御の作動を抑制するようにしてもよい。この場合、運転者が加減速操作をした場合、例えば前記具体例2のように、目標減速度Xgsをオフセットする。この結果、運転者が加減速操作をした後に減速制御が作動しにくくなり、減速制御の作動が抑制されるようになる。例えば、運転者はカーブ手前で減速した場合、カーブ内を安全に走行できる速度に減速したと思うものであり、このような運転者の意思を尊重して減速制御を抑制して作動させることができる。
なお、前述の実施形態の説明において、加減速操作検出部4及び運転者操作介入フラグ設定部16は、運転者の加減速操作を検出する加減速操作検出手段を構成しており、減速制御及び警報制御部20、特に制御解除判定部22は、前記加減速操作検出手段が前記減速制御中に運転者の加減速操作の開始を検出した場合、前記減速制御を停止する減速制御停止手段を構成しており、減速制御及び警報制御部20、特に制御再介入判定部23は、前記加減速操作検出手段が運転者が加減速操作を止めたことを検出した場合、又は前記減速制御停止手段が前記減速制御を停止した後に、前記加減速操作検出手段が運転者が加減速操作を止めたことを検出した場合、所定の条件に基づいて前記減速制御を作動させる減速制御作動開始手段を構成している。
本発明の実施形態の減速制御システムの構成を示すブロック図である。 前記減速制御システムのコントローラの構成を示すブロック図である。 前記減速制御システムの処理手順を示すフローチャートである。 警報を作動させる場合の説明に使用した特性図である。 前記前記減速制御システムの処理中の減速制御判定の処理手順を示すフローチャートである。 減速制御を作動させる場合の説明に使用した特性図である。 前記減速制御システムによる具体例1の説明に使用した特性図である。 前記具体例1の処理で行う目標ノード点の変更の説明に使用した特性図である。 前記減速制御システムによる具体例2の処理の説明に使用した特性図である。 前記減速制御システムによる具体例3の処理の説明に使用した特性図である。 前記減速制御システムによる具体例4の処理の説明に使用した特性図である。 前記減速制御システムによる具体例5の処理の説明に使用した特性図である。 前記減速制御システムによる具体例6の処理の説明に使用した特性図である。
符号の説明
2 ナビゲーションシステム
3 車輪速センサ
4 加減速操作検出部
5 減速及び警報部
11 ナビゲーション情報処理部
12 目標ノード点算出部
13 目標車速演算部
14 目標減速度演算部
15 車速演算部
16 運転者操作介入フラグ設定部
20 減速制御及び警報制御部
21 制御作動判定部
22 制御解除判定部
23 制御再介入判定部
24 制御信号出力部

Claims (9)

  1. カーブと自車両の走行状態とに基づいて減速制御を行う減速制御装置において、
    自車両前方のカーブに目標制御位置を設定して、前記目標制御位置に対して前記減速制御を行うものであり、
    運転者の加減速操作を検出する加減速操作検出手段と、
    前記減速制御中に前記加減速操作検出手段が運転者が加減速操作を開始したことを検出した場合、前記目標制御位置を自車両から遠方方向に変更する目標制御位置変更手段と、
    を備えることを特徴とする減速制御装置。
  2. 前記加減速操作検出手段が運転者が加減速操作を止めたことを検出した場合、所定の条件に基づいて前記減速制御を作動させる減速制御作動開始手段を備え、
    前記減速制御作動開始手段は、前記所定の条件として、前記目標制御位置変更手段が変更する前の目標制御位置を自車両が通過した後に、前記目標制御位置変更手段が変更した目標制御位置に対して前記減速制御を作動させることを特徴とする請求項1に記載の減速制御装置。
  3. 前記加減速操作検出手段が前記減速制御中に運転者の加減速操作の開始を検出した場合、前記減速制御を停止する減速制御停止手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の減速制御装置。
  4. 前記加減速操作検出手段は、運転者のブレーキ操作又はアクセル操作に基づいて、運転者の加減速操作を検出することを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の減速制御装置。
  5. 前記加減速操作検出手段は、運転者のブレーキ操作に応じたブレーキ液圧が前記減速制御によるブレーキ液圧以上になった場合、運転者が減速操作を開始したことを検出し、運転者のブレーキ操作に応じたブレーキ液圧が前記減速制御によるブレーキ液圧未満になった場合、運転者が減速操作を止めたことを検出することを特徴とする請求項記載の減速制御装置。
  6. 前記加減速操作検出手段は、運転者のアクセルの踏み込み量が所定量以上になった場合、運転者が加速操作を開始したことを検出し、運転者のアクセルの踏み込み量が前記所定量未満になった場合、運転者が加速操作を止めたことを検出することを特徴とする請求項記載の減速制御装置。
  7. 前記減速制御停止手段は、走行路の勾配に基づいて、前記減速制御を停止することを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の減速制御装置。
  8. 前記減速制御停止手段は、前記走行路が上り坂の場合、前記減速制御を停止し、前記走行路が下り坂の場合、前記減速制御を停止しないことを特徴とする請求項記載の減速制御装置。
  9. 前記減速制御停止手段は、カーブ以外の状況に基づいて他の減速制御が作動している場合、前記カーブと自車両の走行状態とに基づいて行う減速制御を停止させないようにしており、
    カーブ以外の状況に基づいて他の減速制御が作動している場合には、カーブと自車両の走行状態とに基づいて行う減速制御又は前記他の減速制御のいずれかを行うことを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の減速制御装置。
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