JP4136190B2 - 個々のパッケージのグループの包装装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、寸法が、型内すなわち大きなコンテナー、特に、（運送用）カートン内において、ほぼ前記コンテナーと馴染む物品、特に、特に、四角形の（個々の）パッケージの包装装置に関し、前記物品は、最初は複数列をなして運ばれてくる物品であって、前記の物品は、列の横断方向に移動されて層に形成され、層全体がリフト部材によって、型すなわちカートン内に移される。
【０００２】
【従来の技術】
一方において少なくとも、１層の個別パッケージからなるアセンブリーを形成しつつ、他方において、個別のパッケージのグループを大容量のコンテナー内に包装する場合には、次第に増大する自動の、高出力で信頼性のある包装工程が要求される。（個別の）パッケージは不規則なインターバルで製造機によって運ばれるが、これらのパッケージは、ソートされた態様で、すなわち堆積層をなして１つのアセンブリーすなわちカートン内に配置されなければならない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
（個別）パッケージ、妥当な場合は異なるサイズも含めて、それらをソートされたアセンブリーに形成する、すなわちカートンを充填するための、実質的に自動でかつ故障を発生しない高出力な処理を可能にするデバイスを提供することがこの発明の目的である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明は下記の（a）〜（g）を特徴とする。
（a）コンベヤの下流には、専用ベルトが接続されており、前記ベルトは、供給された複数個のパッケージを、垂直面内で循環する横方向ベルトによってグリップし、個々のパッケージを必要に応じてグループ形成ステーションに移送する。
（b）グループ形成ステーションの区域においては、連続する複数個のパッケージが、グループ形成用ベルトによって、移送されることができ、パッケージ列の最初の、すなわち、先頭のパッケージを、移送方向を横断するストッパー壁に向かって移送することができる。
（c）パッケージ列は、横断方向スライド部材によって、ストッパー壁またはこれに隣接する横断方向板に沿って移動されることができ、収集プレート面上に載置されて層を形成する。
（d）専用ベルトの送り出し側から出る複数個のパッケージは、形成されるパッケージ列のパッケージの個数を横断方向の計数ユニットによって記録されることができる。
（e）グループ形成ステーションの区域には、パッケージ列の区域の端部区域を決定するための別の電子光学的モニター部、すなわち、光スキャナーが設けられている。
（f）更に別のモニター部、すなわち、光遮断部が、グループ形成用ベルトから収集プレートへの遷移区域において、パッケージ列移送方向を横断して設けられている。
（g）収集プレートの区域に形成される、隣接する複数のパッケージ列からなる層は、リフティングヘッドを備えるリフティングコンベヤーによって完全にグリップされることができる。
【０００５】
(a)物品すなわち(個別の)パッケージが、列を形成するためにストッパー壁に向かって移送される。
【０００６】
(b)列は、横断方向のスライドによってその全長に亘って掴み取られ、グループ化ステーションに向かって横断方向に移動される。
【０００７】
(c)横断スライドの反対側において、列は対向スライドによって支持される。
【０００８】
(d)対向スライドは、物品またはパッケージを形成するために、列とともに周期的に移動され、最初に形成された列が対向スライドと接する。
【０００９】
この発明は、（個別の）パッケージのグループすなわちパッケージで形成される列と層は、グループを収容する型、すなわち、これらの充填対象であるカートンに誤りなく移送することが可能なように正確に配置しなければならないという知見に基づく。横断スライドおよび横方向案内壁と協働する対向スライドは、作業速度が大きい場合であっても、ソートされたパッケージの正確な層が形成される。
【００１０】
（個別の）パッケージのための案内または支持壁は調節可能であり、装置は、異なるパッケージの処理にマッチすることができる。更には、電子光学的モニタ部材、特に、グループの形成と包装を誤りなく処理することを可能にする光障壁が、選択された区域に配置される。
【００１１】
この発明の別の特徴は、添付図面に基づいて更に詳細に説明される。
【００１２】
【発明の実施の形態】
添付図面の装置は、四角形のパッケージ１０の処理を扱う。これらは、主として例えば、ナプキン、紙ハンカチ、食卓用ナプキンなどのようなセルロース製品の大容積の箔製ソフトパッケージである。
【００１３】
図示の具体例においては、パッケージ１０は、大容量のカートン１１内に充填される。この装置は大きなアセンブリー、例えば、紙袋として役立つ型内に収容される１またはそれ以上のパッケージの層を製造するためにも同様に使用することができる。
【００１４】
例えば、製造機から到着するパッケージ１０は、コンベヤー１２に移される。パッケージ１０は、不規則なインターバルで単一の列として移される。最初は、複数個のパッケージ１０からパッケージ列１３が形成され、次にそれから層１４が形成される。層１４は、１つの処理すなわち包装ユニットとして扱われ、上に開いたカートン１１に移される。
【００１５】
コンベヤー１２は、パッケージ１０が載置されるコンベヤーベルト１５から構成される。コンベヤーベルト１５の上方には、横方向案内部材１６、１７が形成されており、これらの間にパッケージ１０が移送される。横方向案内部材１６は移送方向を横断する方向に調節することができるので、コンベヤー１２は寸法、特に幅の異なるパッケージ１０に適合する。
【００１６】
コンベヤー１２に載って到着するパッケージ１０は、パッケージ列１３を形成するために、前記コンベヤーによって直接グループ化ステーション２３に移送されるのではなく、中間に１つの移動部材すなわち、移送方向にあるコンベヤー１２に隣り合う専用ベルト１８が形成される。専用ベルト１８は、グループ化ステーション２３の区域における作業プロセス、すなわち、連続して形成されるパッケージ列１３を横断方向に押し出す作業に考慮を払っている。パッケージ列１３のために、(３個の)パッケージが移送される間、専用ベルト１８は、パッケージ１０が、妥当な場合には異なるインターバルで、グループ化ステーション２３に進入するようにコンベヤー１２と等速で駆動されることが好ましい。パッケージ列１３を横断方向に押し出す間、別のパッケージ１０をグループ化ステーション２３に移動することが一時中断されなければならない。この目的で、グループ化ステーション２３に面する側に別のパッケージが出ることがないように、専用ベルト１８が停止される。このフェーズの間、パッケージ１０の群または密接列が専用ベルト１８の入り口側において成長するようにコンベヤー１２によって移動される。
【００１７】
専用ベルト１８は、互いに対向して配置される２つの横方向ベルト１９、２０からなっており、これらの両ベルトは、コンベヤーベルトの停止部分を介して前記の対向側においてパッケージを処理し、待機フェーズの間パッケージを停止する。パッケージは固定板２１乗をスライドする態様で運ばれる。パッケージ１０に面する横方向ベルト１９、２０のコンベヤーベルトの停止部分は、ばね作用の押圧部材２２によってパッケージ１０に押し付けられるという意味で負荷が付与される。横方向ベルト１９は、横断方向に調節可能であり、異なる包装幅に合わせるて横方向ベルト１９、２０の間の距離を変更することができる。
【００１８】
専用ベルト１８は、別々のパッケージ１０を連続してリリースする。これらのパッケージは、グループ化ステーション２３に移動される。この区域においては、別々のパッケージ列１３が最初に形成される。この目的で、専用ベルト１８によってリリースされるパッケージ１０は、グループ化用ベルト２４によって、移送方向を横断して延出するストッパー壁２５に向かって高速で駆動される。グループ化用ベルト２４は、専用ベルト２４からストッパー壁２５の他方の面が含まれる区域まで延出する。パッケージ１０はグループ化用ベルト２４のコンベヤーベルトの上側の停止部分に載っている。専用ベルト１８の下流側の第１の移送区域においては、（個別の）パッケージ１０が、パッケージをグループ化用ベルト２４の区域に的確に案内することを保証する横方向の側部壁２６、２７の間に移送される。
【００１９】
例えば、ストッパー壁２５の面において群を作ることによって形成される３個のパッケージからなるパッケージ列１３は、横断方向に、すなわち、横断スライド２８によって、グループ化ベルト２４から収集プレート２９へと移動される。横断スライド２８は、その初期位置が、１つの側部壁２６の仮想延出部分にある側部プレート３０を備える。
【００２０】
パッケージ列１３の横断スライド２８の反対側には、スライドプレート３２をも備える対向スライド３１が配置される。スライドプレート３２は、その初期位置を側部壁２７の仮想延出部に有する。
【００２１】
対向スライド３１のスライドプレート３２は、その初期位置、すなわち、第１のパッケージ列１３を形成するときは、横方向側部壁２７の仮想延出部に位置する。対向スライド３１が、横断スライド２８の移動の後に追随することによって、グループ化ベルト２４がパッケージ列１３を収集プレート２９に押圧するとき、パッケージ１０すなわちパッケージ列１３に対する支持体を提供する点に特殊性が存在する。対向スライド３１は、１つまたは各パッケージ列１３を収集プレート２９の面にセットした後に、このセットされた第１のパッケージ列１３用のストッパーとしてこの位置に残る（図７または図８に示す位置）。横断スライド２８は、常にその初期位置に復帰する（図８参照）。
【００２２】
次のパッケージ列１３は、すでに説明したようにしてグループ化用ベルト２４の面において形成され、横断スライド２８によって横断方向に次々に移動されて収集プレート２９の面に堆積される。すでに存在するパッケージのグループすなわち一部の層が、次に該当パッケージ列面で押される。対向スライド３１は、最初に押されたパッケージ列１３(図９、図１０参照)の支持部材としての機能を維持するとともに、この周期移動に追随する。
【００２３】
複数のパッケージ列１３で形成されたパッケージグループすなわち層１４は、リフティングコンベヤーによって層の上面で処理され、収集プレート２９から持ち上げられて包装ステーションに移動される。現行具体例においては、前記の上面からカートン１１内に挿入される。リフティングコンベヤーは、昇降するリフティングヘッド３４を備える。このリフティングヘッド３４は、パッケージ１０の完全なグループ、すなわち、完全な層１４を吸引部材によって処理し、これらを上面から持ち上げてカートン１１内に挿入する。リフティングコンベヤーは、適当な設計を備えるし。１９６ ５４ ０４１．０．の方法にしたがってその設計が記載され、作動するリフティングコンベヤーが有利である。
【００２４】
収集プレート２９の面においては、層１４(の一部)が、横断スライド２８によって周期的にスライド態様で移動される。パッケージ１０を案内し横方向に支えるために収集プレート２９の区域に横板３５、３６が設けられる。現具体例においては、横板３６とストッパー壁２５とが１ユニットとして結合される。
【００２５】
両スライド部材すなわち横断スライド２８と対向スライド３１は、直線状駆動部材３７、３８によって移動することができる。これらは、パッケージ１０の移動面よりも下に駆動モーターと一緒に設けられる。収集プレート２９の下に設けられた対向スライド３１のための直線状駆動部材３８は、直立板３９を介して、対向スライド３１と接続する。板３９は、収集プレート２９内のスロット４０を通過する（図６等参照）。
【００２６】
グループ化ステーション２３の区域もまた、層１４のみならず、サイズの異なるパッケージ１０および／またはパッケージ列１３にも適用することができる。この目的で、横板３５が適切な大きさに定めた収集プレート２９面において横断方向に調節することが可能である。サイズの大きなパッケージ１０または層１４の場合には、他の部材が、マッチする部材と交換されるが、例えば、適用対象であるパッケージ列の大きさと一致する側部壁２６、２７は交換されることなく取り外すことができる。同様に、横断スライド２８と対向スライド３１は、交換を介してパッケージ列１３または層１４の該当する寸法とマッチするが、実用上の理由から、スライドプレート３０、３２だけが交換可能であるべきである。
【００２７】
別の特殊性は、パッケージ１０の自動化された移動流をモニターする点にある。例えば、
専用ベルト１８の区域から出てくる(個別の)パッケージ１０は、通過するパッケージ１０を探知する計数ユニット４１によって数えられる。今の場合、計数ユニット４１は、中央制御区域において計数ユニットと協働する光障壁で構成される。計数ユニット４１は、パッケージ列の完成をモニターする。
【００２８】
もう１つの電子光学的モニター部材すなわち光スキャナー４２は、パッケージ列１３の正確な端部区域が探知されるように、グループ化ステーション２３の区域に調節可能に形成される。パッケージ列１３のパッケージ１０の偏向位置がある場合に、光スキャナー４２によって信号が発せられる。
【００２９】
モニターユニットすなわち光障壁４３には、特別な課題が与えられる。光障壁４３は、パッケージ列１３を押す方向を横断して配向され、主として、１つの層１４のすべてのパッケージ１０が収容されたかどうか、および、リフティングコンベヤー３３によって運び去られたかどうかを決定する。層１４を持ち上げた後、対向スライド３１は、図２に示すように、初期位置に復帰する。収集プレート２９面において後方に残されたすべてのパッケージは、強制的に連行され、グループ化ベルト２４に向かって押される。このタイプの個別パッケージ１０は次に光障壁４３を通過する(図１１)。この装置は、この態様で後方に残されたパッケージ１０を発見すると遮断される。
【００３０】
カートン１１または半製造のカートン型４４は、型用のマガジン４５から取り上げられる。カートン型４４は、次に、底部および端部壁用の折り曲げフラップが上方および下方を向く態様で直立される。直立したカートン１１は、カートントラック４６に沿って移送ステーション４７に運ばれ、収集プレート２９の仮想延出部に配置され、パッケージ１０で充填される。その後、カートン１１は、更に移送されつつある間に従来どおりの態様で閉鎖される。
【図面の簡単な説明】
【図１】カートン充填中の移動過程の作業状況を斜視図で示す。
【図２】単純ダイアグラムで示す(個別)パッケージの処理デバイス。
【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う装置の一部の側面図。
【図４】第１の位置における図２の装置のＩＶ−ＩＶ線に沿う拡大図。
【図５】個別パッケージの層が形成された後の図４の細部。
【図６】ダイヤグラムに示す個別パッケージのグループすなわち層を形成する連続フェーズの１つ。
【図７】図６と同様な図。
【図８】図６と同様な図。
【図９】図６と同様な図。
【図１０】図６と同様な図。
【図１１】図６と同様な図。
【符号の説明】
１０…パッケージ，１１…カートン，１２…コンベヤー，１３…パッケージ列，１４…層，１８…専用ベルト，２３…グループ化ステーション，２４…グループ化用ベルト，２５…ストッパー壁，２８，２８…横断スライド，２９…収集プレート，３１…対向スライド，３３…リフティングコンベヤー，３７，３８…直線状駆動部材，３９…板，４０…スロット，４１…計数ユニット，４２…光スキャナー，４３…光障壁。

Claims (2)

1. カートン（11）の内部寸法に見合う直方体のパッケージ（10）を包装する装置であって、
   パッケージ（10）を、互いに離間した状態で、個別的に、コンベヤ（12）によって供給することができ、
   パッケージ列（13）は、下流のグループ形成ステーション（23）の区域において、移送方向に互いに密接している複数個のパッケージから形成され、
   前記パッケージ列（13）は、前記列を横断するスライド部材（28）によって、互いに密接する複数のパッケージ列（13）からなる層（14）を形成するために、収集プレート（29）の区域に連続して押送することができ、
   複数個のパッケージ（10）の層（14）は、パッケージ収集プレート（29）からカートン（11）内に供給されることができ、下記の（a）〜（g）を特徴とする装置。
   （a）コンベヤ（12）の下流には、専用ベルト（18）が接続されており、前記ベルト（18）は、供給された複数個のパッケージ（10）を、垂直面内で循環する横方向ベルト（19,20）によってグリップし、個々のパッケージ（10）を必要に応じてグループ形成ステーション（23）に移送する
   （b）グループ形成ステーションの区域においては、連続する複数個のパッケージ（10）が、グループ形成用ベルト（24）によって、移送されることができ、パッケージ列（13）の最初の、すなわち、先頭のパッケージ（10）を、移送方向を横断するストッパー壁（25）に向かって移送することができる
   （c）パッケージ列（13）は、横断方向スライド部材（28）によって、ストッパー壁（25）またはこれに隣接する横断方向板（36）に沿って移動されることができ、収集プレート（29）面上に載置されて層（14）を形成する
   （d）専用ベルト（18）の送り出し側から出る複数個のパッケージ（10）は、形成されるパッケージ列（13）のパッケージ（10）の個数を横断方向の計数ユニット（41）によって記録されることができる
   （e）グループ形成ステーション（23）の区域には、パッケージ列（13）の区域の端部区域を決定するための別の電子光学的モニター部、すなわち、光スキャナー（42）が設けられている
   （f）更に別のモニター部、すなわち、光遮断部（43）が、グループ形成用ベルト（24）から収集プレート（29）への遷移域において、パッケージ列（13）移送方向を横断して設けられている
   （g）収集プレート（29）の帯域に形成される、隣接する複数のパッケージ列（13）からなる層（14）は、リフティングヘッド（34）を備えるリフティングコンベヤー（33）によって完全にグリップされることができる
2. 下記の（a）〜（d）を特徴とする請求項１に記載の装置。
   （a）横断スライド部材（28）とこれに充当される対向スライド部材（31）は、直線状駆動部材（37,38）によって往復移動されることができる
   （b）直線状駆動部材（37,38）は、パッケージ（10）およびパッケージ列（13）の移動面よりも下に、駆動用モーターとともに設けられる
   （c）横断スライド部材（28）および対向スライド部材（31）、または、それらのスライドプレート（30,32）は、直立板（39）を介して直線状駆動部材（37,38）に接続されている
   （d）収集プレート（29）の帯域には、対向スライド部材（31）を関連する直線状駆動部材（38）に接続するために、直立板（39）が通過するスロット（40）が設けられている

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