JP4135727B2 - 動力出力装置、これを搭載する自動車及び動力出力装置の制御方法 - Google Patents

動力出力装置、これを搭載する自動車及び動力出力装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、動力出力装置、これを搭載する自動車及び動力出力装置の制御方法に関する。
従来より、駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置としては、例えば特許文献1に示すように、エンジンと、第1モータと、第2モータと、プラネタリキャリヤがエンジンの出力軸に接続されサンギヤが第1モータのロータに接続されリングギヤが第2モータのロータに接続された遊星歯車機構と、エンジンの発生するトルクの一部により二つのモータの一方または双方が発電した電力により充電される電池とを備え、第2モータの回転軸が駆動軸にギヤ等を介して接続されたものが知られている。この動力出力装置では、予め電池の温度が所定温度以下のときに入力制限を常温時に比してその絶対値が小さくなるように定めたマップを用いて、検出した電池の温度に対応する入力制限を設定し、該入力制限を超えない範囲で電池への充電電力が決定される。
特開平11−187577号公報
しかしながら、上述の動力出力装置では、入力制限の絶対値が常温時に比して小さい温度域に電池の温度が入るときには、エンジンにより二つのモータの一方または双方が発電した電力で電池を充電することになるが、このときエンジンへ吸入すべき本来の空気量と実際の吸入空気量との間にズレが生じていると、入力制限を超えて電池に充電してしまうことがあった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、二次電池などの蓄電手段への充電量が制限されている場合にその制限を超えて充電してしまうことを防止する動力出力装置、これを搭載した自動車および動力出力装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、
前記電力動力入出力手段と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
前記内燃機関の始動直後に該内燃機関が該内燃機関に要求される動力と略一致した動力を出力するよう該内燃機関の動力増減に関与するパラメータの補正を行い、該補正後に前記内燃機関からの動力により前記電力動力入出力手段を発電させ該発電した電力により前記蓄電手段の入力制限を超えない範囲で該蓄電手段を充電するよう前記内燃機関を前記補正手段による補正を反映させて制御すると共に前記電力動力入出力手段を制御する制御手段と、
を備えたものである。
この動力出力装置では、内燃機関の始動直後に該内燃機関が要求動力と略一致した動力を出力するよう該内燃機関の動力増減に関与するパラメータの補正を行い、該補正後に内燃機関からの動力により電力動力入出力手段を発電させ該発電した電力により蓄電手段を該蓄電手段の入力制限を超えない範囲で充電するよう内燃機関を補正手段による補正を反映させて制御すると共に電力動力入出力手段を制御する。つまり、蓄電手段に充電する前に、内燃機関に要求される動力とほぼズレのない動力を内燃機関が出力できるようにしておく。したがって、蓄電手段への充電量が制限されている場合に、内燃機関からの動力が内燃機関に要求される動力を超えることがないから、電力動力入出力手段が発電した電力により充電される蓄電手段の充電量が制限を超えるのを防止することができる。
ここで、内燃機関の動力増減に関与するパラメータとは、例えば吸入空気量、燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期などが挙げられ、これらのうち1つであってもよいし2つ以上であってもよい。また、蓄電手段の入力制限は、低温のときに蓄電手段に電流を流すと電圧が大きく上昇して蓄電手段を構成する部品の耐電圧を超えることがあることを考慮して、低温域では温度が低くなるにしたがって入力制限の絶対値が小さくなるようにつまり充電許容量が小さくなるように設定されていてもよい。
本発明の動力出力装置は、内燃機関への吸入空気量を調節する吸入空気量調節手段、を備え、前記制御手段は、前記内燃機関の始動直後に前記吸入空気量調節手段により所定のアイドル時吸入空気量の空気を前記内燃機関へ吸入させてアイドル運転させ該アイドル運転時の内燃機関回転数が所定のアイドル回転数となるよう吸入空気量の補正を行い、該補正後に前記内燃機関からの動力により前記電力動力入出力手段を発電させ該発電した電力により前記蓄電手段の入力制限を超えない範囲で該蓄電手段を充電するよう前記内燃機関を前記補正手段による補正を反映させて制御すると共に前記電力動力入出力手段を制御するようにしてもよい。例えば内燃機関始動直後の吸入空気量が要求動力を出力するのに必要な吸入空気量に比べて大きいときにそのまま蓄電手段への充電を行うとすると入力制限を超えて充電してしまうおそれがあるが、ここでは蓄電手段へ充電する前にアイドル時の内燃機関回転数が所定のアイドル回転数となるよう吸入空気量を補正するため、そのようなおそれを解消することができる。この場合、前記制御手段は、前記蓄電手段の温度が予め定められた極低温域のときの前記内燃機関の始動時に前記補正を行うものであり、前記極低温域での所定のアイドル時吸入空気量として常温域の場合に比べて大きな値を用いるようにしてもよい。このように極低温域の所定のアイドル時吸入空気量として常温域の場合に比べて大きな値を用いる場合には、内燃機関始動直後にそのまま蓄電手段への充電を行うとすると入力制限を超えて充電してしまうおそれが大きいため、本発明を適用する意義が高い。
本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記補正を行うことなく前記内燃機関の運転を制御したときに該内燃機関に要求される動力と実際に出力する動力との最大ズレ量が前記蓄電手段の入力制限を超える場合には前記補正を行い、前記最大ズレ量が前記蓄電手段の入力制限を超えない場合には前記補正を行わないようにしてもよい。前記最大ズレ量が蓄電手段の入力制限を超えなければ入力制限を超えて蓄電手段へ充電してしまうことがないため、補正を行う必要がないことから、早期に蓄電手段への充電を開始することができる。ここで、内燃機関を補正なしで制御したときに該内燃機関に要求される動力と実際に出力する動力との最大ズレ量は、予め実験などを行うことにより経験的に定めることができる。例えば、エンジン22への要求パワーPe*を最低値(例えば1kW)としたときに取り得るズレ量の最大値を最大ズレ量としてもよい。
本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記蓄電手段への充電が緊急性を要するときには、前記補正を行うことなく、前記内燃機関からの動力により前記電力動力入出力手段を発電させ該発電した電力により前記蓄電手段の入力制限を超えない範囲で該蓄電手段を充電するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段とを制御するようにしてもよい。こうすれば、蓄電手段への充電が緊急性を要する場合(例えば充電不足により蓄電手段の故障が生じるおそれがある場合等)には、補正を行わないため、いち早く蓄電手段へ充電することができる。
本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記補正を行ったあと前記内燃機関から出力される動力および該内燃機関の回転数が略一定となるように制御したうえで前記補正で得た補正内容を更新するようにしてもよい。あるいは、前記制御手段は、前記補正を行ったあと前記内燃機関から出力される動力および該内燃機関の回転数が略一定のときに限って前記補正で得た補正内容を更新するようにしてもよい。こうすれば、内燃機関始動直後の補正内容が内燃機関の運転に伴い適切さに欠けるようになることがあるとしても、補正内容を更新するため適切さを維持することができる。このように前記補正の補正内容を更新するあたり、前記内燃機関がストールしないように設定されたガード値を超えない範囲で更新することが好ましい。
本発明の動力出力装置において、前記電力動力入出力手段は、回転軸に動力を出力可能な発電機と、前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸と前記駆動軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力される3軸式動力入出力手段と、を備える手段としてもよいし、あるいは、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、前記第1の回転子と前記第2の回転子との相対的な回転により回転する対回転子電動機としてもよい。
本発明の自動車は、上述したいずれかの態様の本発明の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、前記電力動力入出力手段と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記内燃機関の始動直後に該内燃機関が該内燃機関に要求される動力と略一致した動力を出力するよう該内燃機関の動力増減に関与するパラメータの補正を行い、該補正後に前記内燃機関からの動力により前記電力動力入出力手段を発電させ該発電した電力により前記蓄電手段の入力制限を超えない範囲で該蓄電手段を充電するよう前記内燃機関を前記補正手段による補正を反映させて制御すると共に前記電力動力入出力手段を制御する制御手段と、を備えた動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる自動車である。
この自動車では、上述したいずれかの態様の本発明の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果、例えば、蓄電手段への充電量が制限されている場合に、内燃機関からの動力が内燃機関に要求される動力を超えることがないから、電力動力入出力手段が発電した電力により充電される蓄電手段の充電量が制限を超えるのを防止することができるという効果などを奏する。
なお、本発明の動力出力装置は、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、を備え、前記蓄電手段は、前記電動機とも電力のやりとりが可能であり、前記制御手段は、前記要求駆動力設定手段により設定された要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御するとしてもよい。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、前記電力動力入出力手段と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備えた動力出力装置の制御方法であって、
(a)前記内燃機関の始動直後に該内燃機関が該内燃機関に要求される動力と略一致した動力を出力するよう該内燃機関の動力増減に関与するパラメータの補正を行うステップと、
(b)前記ステップ(a)の後に前記内燃機関からの動力により前記電力動力入出力手段を発電させ該発電した電力により前記蓄電手段の入力制限を超えない範囲で該蓄電手段を充電するよう前記内燃機関を前記ステップ(a)での補正を反映させて制御すると共に前記電力動力入出力手段を制御するステップと、
を含むものである。
この動力出力装置の制御方法では、内燃機関の始動直後に該内燃機関が要求動力と略一致した動力を出力するよう該内燃機関の動力増減に関与するパラメータの補正を行い、該補正後に内燃機関からの動力により電力動力入出力手段を発電させ該発電した電力により蓄電手段を該蓄電手段の入力制限を超えない範囲で充電するよう内燃機関を先ほどの補正を反映させて制御すると共に電力動力入出力手段を制御する。つまり、蓄電手段に充電する前に、内燃機関に要求される動力とほぼズレのない動力を内燃機関が出力できるようにしておく。したがって、蓄電手段への充電量が制限されている場合に、内燃機関からの動力が内燃機関に要求される動力を超えることがないから、電力動力入出力手段が発電した電力により充電される蓄電手段の充電量が制限を超えるのを防止することができる。
本発明の動力出力装置の制御方法において、前記ステップ(a)では、前記内燃機関の始動直後に前記吸入空気量調節手段により所定のアイドル時吸入空気量の空気を前記内燃機関へ吸入させてアイドル運転させ該アイドル運転時の内燃機関回転数が所定のアイドル回転数となるよう吸入空気量の補正を行い、前記ステップ(b)では、前記ステップ(a)の後に前記内燃機関からの動力により前記電力動力入出力手段を発電させ該発電した電力により前記蓄電手段の入力制限を超えない範囲で該蓄電手段を充電するよう前記内燃機関を前記ステップ(a)での補正を反映させて制御すると共に前記電力動力入出力手段を制御するようにしてもよい。例えば内燃機関始動直後の吸入空気量が要求動力を出力するのに必要な吸入空気量に比べて大きいときにそのまま蓄電手段への充電を行うとすると入力制限を超えて充電してしまうおそれがあるが、ここでは蓄電手段へ充電する前にアイドル時の内燃機関回転数が所定のアイドル回転数となるよう吸入空気量を補正するため、そのようなおそれを解消することができる。
なお、本発明の動力出力装置の制御方法において、上述したいずれかの本発明の動力出力装置が備える構成によって奏される作用・機能を実現するためのステップを追加してもよい。
図1は、本発明の一実施形態である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成図、図2はこのハイブリッド自動車20に搭載されたエンジン22の構成図である。本実施形態のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入する共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号が図示しない入力ポートを介して入力されている。例えば、エンジンECU24には、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブ129を開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,エンジン22の吸入空気量を検出するバキュームセンサ148からの吸入空気量などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号が図示しない出力ポートを介して出力されている。例えば、エンジンECU24からは、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルバルブモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、充放電可能な二次電池であり、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧Vb,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。このバッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。なお、本実施形態では二次電池を採用したが、二次電池の代わりに電気二重層キャパシタを採用してもよい。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号IG,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された本実施形態のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モード、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された本実施形態のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図3は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、後述するシステム始動制御ルーチンが終了したあと、所定時間毎(例えば8msec毎)にハイブリッド用電子制御ユニット70によって繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2、エンジン22の回転数Neなどのほか、バッテリ50の残容量(SOC)、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tb、バッテリ50の端子間電圧Vb、バッテリ50の充放電電流Ib、バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neはクランクシャフト26に取り付けられたクランクポジションセンサ140からの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50のSOCや電池温度Tb、端子間電圧Vb,充放電電流Ib,入出力制限Win,Woutは、バッテリECU52から通信により入力するものとした。ここで、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じて入出力制限Win,Woutを設定することができる。図4に電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示し、図5にバッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、本実施形態では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図6に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。この充放電要求パワーPb*は正のときにはバッテリ50の放電要求パワーを表し、負のときにはバッテリ50の充電要求パワーを表す。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS120)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図7に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS130)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図8に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2に減速ギヤ35のギヤ比Grを乗じたリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の出力制限Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS140)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS150)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS160)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図8の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS170)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
次に、本実施形態のハイブリッド自動車20のシステム始動直後の動作について説明する。図9は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるシステム始動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトポジションSPがPレンジに設定された駐車状態においてイグニッションスイッチ80からのイグニッション信号IGがオフからオンになったときにハイブリッド用電子制御ユニット70によって実行される。
このルーチンが開始されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、停止中のエンジン22を始動させるためにエンジン始動制御ルーチンを実行する(ステップS300)。このエンジン始動制御ルーチンでは、モータMG1がエンジン22のクランクシャフト26をモータリングするようにモータECU40にモータリング指令を出力すると同時に、エンジン22が始動時燃焼を開始するようエンジンECU24に始動時燃焼指令を出力する。すると、モータECU40は、バッテリ50から電力の供給を受けたモータMG1がクランクシャフト26をモータリングするよう制御し、エンジンECU24は、クランクシャフト26がモータリングされるのに伴ってピストン132が上下動し吸気バルブ128や排気バルブ129が開閉するのに合わせて適時に燃料噴射弁126から燃料を噴射し点火プラグ130に電気火花をスパークさせることによりトルクを発生させる。そして、エンジンECU24は、エンジン22が完爆して自立運転するまでこの始動時燃焼制御を継続し、エンジン22が完爆したあとエンジンECU20はハイブリッド用電子制御ユニット70に完爆した旨の信号を出力する。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、この信号を入力すると、モータECU40にモータリング終了指令を出力し、エンジン始動制御ルーチンを終了する。すると、モータECU40はモータMG1によるモータリングを終了する。
さて、エンジン始動制御ルーチンが終了すると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2、エンジン22の回転数Neなどのほか、バッテリ50の残容量(SOC)、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tb、バッテリ50の端子間電圧Vb、バッテリ50の充放電電流Ib、バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS310)。この処理は既述の駆動制御ルーチンにおけるS100と同じ処理であるため、詳細な説明は省略する。続いて、本ルーチンの続行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS320)。ここでは、本ルーチンの続行条件を、車速Vとアクセル開度Accとが共にゼロであることとする。そして、本ルーチンの続行条件が成立していないときには本ルーチンを終了し、次回からは既述の駆動制御ルーチンを実行する。一方、本ルーチンの続行条件が成立しているときには、入力したバッテリ50の残容量SOCに基づいて充放電要求パワーPb*を設定する(ステップS330)。ここでは、充放電要求パワーPb*を充電要求パワーとして考えるものとする。充電要求パワーは、残容量SOCを中央付近に保つようにするために必要なパワーであり、残容量SOCが小さいほど大きな値に設定されるが、バッテリ50の入力制限Winを超えてしまう場合(つまり図4のハッチング領域に入ってしまう場合)には入力制限Winに制限される。なお、残容量SOCが中央付近にあるときや中央付近を越えているときには充電要求パワーはゼロとなる。このようにして設定した充放電要求パワーPb*とロスLossとの和をエンジン22への要求パワーPe*として設定する(ステップS340)。
続いて、補正完了フラグF1がゼロか値1かを判定する(ステップS350)。ここで、補正完了フラグF1は、イグニッション信号IGがオフからオンになったときにゼロにリセットされ、エンジンECU24において吸入空気量の補正が完了したときに値1にセットされるフラグである。ステップS350で補正完了フラグF1がゼロのときには、エンジン22への要求パワーPe*と実際にエンジン22から出力される出力パワーPeとの最大ズレ量が入力制限Winを超えるか否かを判定する(ステップS360)。ここで、最大ズレ量は次のようにして決定する。すなわち、エンジン22への要求パワーPe*を最低指令値(例えば1kW)としたとき、エンジン22へ吸入される空気の密度が温度によって変化したりエンジン22の潤滑油の粘性によってエンジン22のフリクションが変化したりすることにより出力パワーPeは変化するが、そのような変化によって出力パワーPeが最大となるときの値を経験的に求め、その値と要求パワーPe*の最低指令値とのズレ量を最大ズレ量とする。なお、図3に示すように、極低温域では、バッテリ50に電流を流すと端子間電圧が大きく上昇してバッテリ構成部品(コンデンサなど)の耐電圧を超えることを考慮して、温度が低くなるにしたがって入力制限Winの絶対値も小さくなるように設定されているため、最大ズレ量が入力制限Winを超えやすくなる。ステップS360で最大ズレ量が入力制限Winを超えるときには、続いてバッテリ50への充電が緊急性を要するか否かを判定する(ステップS370)。ここで、バッテリ50への充電が緊急性を要する場合としては、直ちに充電しなければバッテリ50の故障に繋がるおそれがある場合(例えばバッテリ50を構成する数百個のセルに均等充電を実施しなければバッテリ寿命に影響が出るおそれがある場合など)などが挙げられる。
そして、ステップS350〜S370において補正完了フラグF1がゼロで最大ズレ量が入力制限Winを超えバッテリ50への充電が緊急性を要しないときには、エンジン22にアイドル運転を行わせるために、エンジン目標回転数Ne*に所定のアイドル時目標回転数Nidlを設定すると共に目標トルクTe*にゼロを設定し(ステップS380)、更にモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*にゼロを設定する(ステップS390)。このように設定することにより、図8の共線図において、S軸のモータMG1のトルクTm1はゼロになり、C軸のエンジン22のトルクTeもゼロ、S軸およびR軸のトルクTeの分配分Tes,Terもゼロになるため、エンジン22の回転数Neを無負荷で調整することができる。このようにしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信する(ステップS400)。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22がアイドル運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行う。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、それぞれのトルク指令Tm1*,Tm2*でモータMG1,MG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。その後、エンジンECU24から吸入空気量補正完了信号を受信したか否かを判定し(ステップS450)、未だ吸入空気量補正完了信号を受信していないときには再びステップS310以降の処理を実行し、吸入空気量補正完了信号を受信したときには補正完了フラグF1を値1に設定し(ステップS460)、その後ステップS310以降の処理を実行する。なお、エンジンECU24が吸入空気量補正完了信号を送信する時期については後述の吸入空気量補正実行ルーチンで説明する。
一方、ステップS350で補正完了フラグF1が値1のときにはエンジン22のアイドル時吸入空気量Qidlが後述するように補正済みでありエンジン22の出力パワーPeが要求パワーPe*を超えてしまうおそれのない状態であるため、ステップS340で設定した要求パワーPe*が得られるようにエンジン22の目標回転数Ne*,目標トルクTe*を設定し(ステップS410)、モータ目標回転数Nm1*,トルク指令Tm1*を計算し(ステップS420)、モータトルク指令Tm2*を設定し(ステップS430)、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信し(ステップS440)、その後ステップS310以降の処理を実行する。ここで、ステップS410は既述の駆動制御ルーチンのステップS120と同様の処理であり、ステップS420は同ルーチンのステップS130と同様の処理であり、ステップS430は同ルーチンのステップS140〜S160の一連の処理と同じ処理であるため、ここではその説明を省略する。これにより、エンジン22は要求パワーPe*と略同じ出力パワーPeを出力し、その出力パワーPeによりモータMG1が発電し該発電した電力によりバッテリ50を入力制限Winを超えない範囲で充電する。また、ステップS360で最大ズレ量が入力制限Winを超えないときには、仮にズレが発生したとしてもそのズレは入力制限Winの範囲内で収まるため、バッテリ50へ入力制限Winを超えて充電してしまうことがないことから、ステップS400〜S420の処理を実行する。更に、ステップS370でバッテリ50への充電が緊急性を要するときには、いち早くバッテリ50への充電を開始すべく、ステップS400〜S420の処理を実行する。
次に、エンジンECU24がエンジン始動直後にハイブリッド用電子制御ユニット70からアイドル運転指令(目標回転数Ne*がアイドル時目標回転数で目標トルクTe*がゼロという指令)を受信したときに実行する吸入空気量補正実行ルーチンについて説明する。図10は、このルーチンの一例を示すフローチャートである。
このルーチンが開始されると、エンジンECU24は、まず水温センサ142からエンジン水温を読み込み、そのエンジン水温に基づいてアイドル時吸入空気量Qidlを設定する(ステップS500)。ここで、アイドル時吸入空気量Qidlはアイドル時目標回転数Nidlに対応して設定されている。具体的には、アイドル時吸入空気量Qidlは、エンジン22のフリクションと釣り合うパワー相当分に設定されていればよいのであるが、エンジンストールを防止する必要があるのでエンジン22のフリクションと釣り合うパワー相当分よりも大きめに設定されている。また、潤滑油の粘性は潤滑油の種類によって異なるが粘性の非常に高いものを想定しておりしかも粘性は温度が低いほど大きくなることからも、エンジン水温が低いほどアイドル時吸入空気量Qidlが大きくなるように設定されている。このため、低温時には、アイドル時吸入空気量Qidlをそのまま採用すると、エンジン22から出力されるパワーはエンジン22のフリクションと釣り合うパワーを超えることがある。
続いて、現在のエンジン22の回転数Neを入力し(ステップS510)、目標吸入空気量Qe*を計算する(ステップS520)。ここで、このルーチンで初めて目標吸入空気量Qe*を計算する場合には目標吸入空気量Qe*をステップS500で設定したアイドル時吸入空気量Qidlとし、2回目以降目標吸入空気量Qe*を計算する場合には目標回転数Ne*であるアイドル時目標回転数Nidlと現在のエンジン22の回転数Neとに基づいて次式(6)により目標吸入空気量Qe*を計算する。この式(6)は、エンジン22をアイドル時目標回転数Nidlで回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(6)中、右辺第2項の「k3」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k4」は積分項のゲインである。
Qe*=前回Qe*+k3(Nidl-Ne)+k4∫(Nidl-Ne)dt (6)
続いて、この目標吸入空気量Qe*に基づいて燃料噴射弁126の燃料噴射時間Tを計算する(ステップS530)。燃料噴射時間Tは、目標吸入空気量Qe*に対して予め所定の空燃比となるような燃料量を燃料噴射弁126から噴射するのに要する時間であり、ここではエンジン始動直後であるため前出の所定の空燃比は理論空燃比よりもリッチ側に設定されている。この燃料噴射時間Tは、エンジン水温に基づいて変化させてもよい。すなわち、低温時には燃料噴射弁126の動作が鈍いことからエンジン水温が低いほど燃料噴射時間Tが長くなるように設定してもよい。
このようにして計算した目標吸入空気量Qe*を用いてスロットルバルブモータ136を駆動してスロットルバルブ124のポジションを調節すると共に、各気筒につき適時燃料噴射時間Tだけ燃料噴射弁126を開弁する(ステップS540)。そして、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*に収束したか否かを、両者の差分が予め定めた僅少値以下になったか否かによって判定し(ステップS550)、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*に収束していないときには再びステップS510以降の処理を繰り返す。一方、エンジン22の回転数Neがアイドル時目標回転数Nidlに収束したときにはそのときの目標吸入空気量Qe*をアイドル時吸入空気量Qidlから差し引いた差分を吸入空気量補正量QecとしてエンジンECU24の図示しないRAMに保存し(ステップS560)、ハイブリッド用電子制御ユニット70に吸入空気量補正完了信号を送信し(ステップS570)、この吸入空気量補正制御ルーチンを終了する。
なお、その後の負荷運転時において算出される目標吸入空気量Qe*は吸入空気量補正量Qecを考慮した値となる。つまり、図9のシステム始動制御ルーチンのステップS440でハイブリッド用電子制御ユニット70から目標回転数Ne*,目標トルクTe*が送信されてくると、エンジンECU24は目標回転数Ne*,目標トルクTe*及びエンジン水温に基づいて目標吸入空気量Qe*を設定し、設定した目標吸入空気量Qe*から吸入空気量補正量Qecを差し引いた値を新たな目標吸入空気量Qe*として再設定し、再設定後の目標吸入空気量Qe*に基づいてスロットルバルブモータ136の駆動制御を行う。但し、新たな目標吸入空気量Qe*がアイドル運転時にエンジンストールを防止する吸入空気量として予め水温に応じて設定された下限ガード値を下回る場合には、その目標吸入空気量Qe*を下限ガード値に置き換える。
次に、エンジンECU24から吸入空気量補正完了信号を受信したあとのハイブリッド用電子制御ユニット70が実行する補正後駆動制御ルーチンについて説明する。図11は、このルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンが開始されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、図3の駆動制御ルーチンのステップS100〜S170の処理を実行する(ステップS700)。続いて、今回のエンジン22の運転が負荷運転か否かを、要求パワーPe*がゼロか否かによって判定する(ステップS710)。なお、図7に示すように、エンジン目標回転数Ne*が所定のエンジン回転数Nref未満のときには、エンジンの効率が悪化することから目標トルクTe*をゼロに設定するので要求パワーPe*はゼロとなる。そして、エンジン22の運転が負荷運転のときには、今回の要求パワーPe*が前回の要求パワーPe*と略同じか否か(ステップS720)、また今回のエンジン22の目標回転数Ne*が前回の目標回転数Ne*と略同じか否か(ステップS730)を判定し、いずれかが否定的に判定されたときには、本ルーチンを終了する。一方、今回の要求パワーPe*が前回の要求パワーPe*と略同じで且つ今回のエンジン22の目標回転数Ne*が前回の目標回転数Ne*と略同じだったときには、モータMG1の電流値からトルクTm1を算出し該トルクTm1からエンジン22のトルクTeを推定する(ステップS740)。ここで、定常運転の場合には、図8に示すようにトルクTm1はエンジン22のトルクTeと動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いた式で表すことができるため、その式を変形すれば、エンジン22のトルクTeをモータMG1のトルクTm1とギヤ比ρとを用いた式で表すことができるから、モータMG1のトルクTm1からエンジン22のトルクTeを推定することができる。そして、このようにして推定したエンジン22のトルクTeと共にトルク差を用いたフィードバック制御により吸入空気量補正量Qecを更新するための補正値更新指令をエンジンECU24に送信し(ステップS750)、本ルーチンを終了する。一方、ステップS710でエンジン22の運転が負荷運転でなく無負荷運転(アイドル運転)だったときには、回転数差を用いたフィードバック制御により吸入空気量補正量Qecを更新するための補正値更新指令をエンジンECU24に送信し(ステップS760)、本ルーチンを終了する。このように、温度の変化に伴って吸入空気量補正量Qecの適不適が変化することがあるため、無負荷運転時はもちろんのこと負荷運転時においても、適時、補正を更新するよう指令するのである。
次に、エンジンECU24がハイブリッド用電子制御ユニット70から補正値更新指令を受信したときに実行する吸入空気量補正更新ルーチンについて説明する。図12は、このルーチンの一例を示すフローチャートである。
このルーチンが開始されると、エンジンECU24は、まず今回受信した補正値更新指令が回転数差を用いたフィードバック制御によって更新せよという指令かトルク差を用いたフィードバック制御によって更新せよという指令かを判定する(ステップS910)。そして、今回の補正値更新指令がトルク差を用いたフィードバック制御により更新せよという指令だったときには、吸入空気量Qe*をトルク差に基づいて計算する(ステップS912)。すなわち、今回の目標トルクTe*とハイブリッド用電子制御ユニット70から受信したエンジン22のトルクTeとに基づいて次式(7)により目標吸入空気量Qe*を計算する。この式(7)は、エンジン22に目標トルクTe*を発生させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(7)中、右辺第2項の「k5」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k6」は積分項のゲインである。
Qe*=前回Qe*+k5(Te*-Te)+k6∫(Te*-Te)dt (7)
続いて、この目標吸入空気量Qe*に基づいて燃料噴射弁126の燃料噴射時間Tを計算し(ステップS914)、この目標吸入空気量Qe*を用いてスロットルバルブモータ136を駆動してスロットルバルブ124のポジションを調節すると共に、各気筒につき適時燃料噴射時間Tだけ燃料噴射弁126を開弁し(ステップS916)、エンジン22のトルクTeが目標トルクTe*に収束したか否かを、両者の差分が予め定めた僅少値以下になったか否かによって判定し(ステップS918)、エンジン22のトルクTeが目標トルクTe*に収束していないときには再びステップS912以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS910で今回の補正値更新指令が回転数差を用いたフィードバック制御によって更新せよという指令だったときには、吸入空気量Qe*を回転数差に基づいて計算し(ステップS920)、その目標吸入空気量Qe*に基づいて燃料噴射弁126の燃料噴射時間Tを計算する(ステップS922)。そして、その目標吸入空気量Qe*を用いてスロットルバルブモータ136を駆動してスロットルバルブ124のポジションを調節すると共に、各気筒につき適時燃料噴射時間Tだけ燃料噴射弁126を開弁し(ステップS924)、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*に収束したか否かを、両者の差分が予め定めた僅少値以下になったか否かによって判定し(ステップS926)、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*に収束していないときには再びステップS920以降の処理を繰り返す。
そして、ステップS918でエンジン22のトルクTeが目標トルクTe*に収束したとき又はステップS926でエンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*に収束したときには、そのときの目標吸入空気量Qe*に基づいて吸入空気量補正量Qecを更新し(ステップS928)、本ルーチンを終了する。ここで、吸入空気量補正量Qecの更新は、例えば次式により求めるようにしてもよい。
更新後のQec=更新前のQec−(収束後のQe*−収束前のQe*)
次に、各ルーチンで説明した内容について、図13のタイムチャートを用いて具体的に説明する。ハイブリッド自動車20が図4に示す極低温域にあるときにイグニッション信号IGがオフからオンされる場合、エンジン始動直後はエンジン22のアイドル運転が行われて図10のフローチャートにしたがって吸入空気量補正量Qecが算出される(図13の領域A参照)。この領域Aの初期では、エンジン22の目標回転数に対して実回転数が高くなっているが、これは、極低温域でのアイドル時吸入空気量Qidlは粘性の非常に大きな潤滑油が使用されたことを想定してそのフリクションに打ち勝つのに必要なパワーであってエンジンストールしないようなパワーに設定されているのに対して、実際には粘性の小さな潤滑油が使用されているため予測されるパワーよりも大きなパワーが出力され、実回転数が目標回転数より高くなっているのである。一方、領域Aの後期では、回転数差を用いたフィードバック制御が実行されてエンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*に収束するため、エンジン22の実回転数が目標回転数に略一致する。そして、このときの吸入空気量Qeをアイドル時吸入空気量Qidlから差し引いた差分を吸入空気量補正量Qecとして保存される。
その後、エンジン22への要求パワーPe*が略一定となる負荷運転が行われる場合(領域B参照)、例えば充放電要求パワーPb*が略一定で要求トルクTr*が略ゼロという負荷運転が行われる場合、トルク差を用いたフィードバック制御を実行することにより、吸入空気量補正量Qecを更新する。ここで、吸入空気量補正量Qecは低温ほど大きくなる傾向にある。このため、当初は極低温域だったが始動後に温度が上昇した場合には、当初の吸入空気量補正量Qecを補正前の吸入空気量から差し引いて補正後の吸入空気量とすると、その補正後の吸入空気量が小さくなりすぎ、エンジン22がアイドル運転されたときにストールしてしまうおそれがある。このおそれを回避するために、エンジン22がアイドル運転されたとしてもストールするおそれのない最低限の吸入空気量を温度(エンジン水温)に応じて予め経験的に定めておき、これを下限ガード値として用いている。このため、補正後の吸入空気量が下限ガード値を下回る場合には下限ガード値を採用し、エンジン22がストールしてしまうのを回避している。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係について説明する。本実施形態の動力分配統合機構30とモータMG1とが本発明の電力動力入出力手段に相当し、このうち動力分配統合機構30が3軸式動力入出力手段に相当し、モータMG1が発電機に相当する。また、バッテリ50が蓄電手段に相当し、ハイブリッド用電子制御ユニット70及びエンジンECU24が制御手段に相当し、スロットルバルブモータ136が吸入空気量調節手段に相当する。なお、本実施形態ではハイブリッド自動車20の動作を説明することにより、ハイブリッド自動車20に搭載された動力出力装置の制御方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22の始動直後にエンジン22が要求パワーPe*と略一致した出力パワーPeを出力するようアイドル時吸入空気量Qidlの補正を行い、該補正後にエンジン22からの出力パワーPeによりモータMG1を発電させ、該発電した電力によりバッテリ50を入力制限Winを超えない範囲で充電するようエンジン22の吸入空気量Qeに吸入空気量補正量Qecを反映させて制御すると共にモータMG1を制御する。つまり、バッテリ50に充電する前に、エンジン22への要求パワーPe*とほぼズレのない出力パワーPeをエンジン22が出力できるようにしておく。したがって、バッテリ50への充電量が制限されている場合に、エンジン22からの出力パワーPeが要求パワーPe*を超えることがないから、モータMG1が発電した電力により充電されるバッテリ50の充電量が入力制限Winを超えるのを防止することができる。
また、バッテリ50の温度が予め定められた極低温域(図4参照)のときにはアイドル時吸入空気量がエンジンストールしないことを考慮しているうえに粘性の非常に大きな潤滑油が使用されることを考慮して大きな値に設定されているため、そのままではエンジン22からの出力パワーPeは要求パワーPe*を超えるおそれが大きいため、本発明を適用する意義が高い。
更に、エンジン22を吸入空気量補正なしで制御したときにエンジンへの要求パワーPe*と実際の出力パワーPeとの最大ズレ量がバッテリ50の入力制限Winを超えない場合には、バッテリ50に過充電するおそれがないため吸入空気量補正を行わないことから、早期にバッテリ50への充電を開始する。
更にまた、バッテリ50への充電が緊急性を要する場合(例えば充電不足によりバッテリ50の故障が生じるおそれがある場合等)には、吸入空気量補正を行わないため、いち早くバッテリ50へ充電することができる。
そしてまた、エンジン始動直後の吸入空気量補正量Qecがエンジン22の運転に伴い適切さに欠けるようになることがあるとしても、吸入空気量補正量Qecは無負荷運転時はもちろんのこと負荷運転時においても更新されるため、適切さを維持することができる。また、このように吸入空気量補正量Qecを更新するあたり、下限ガード値を超えない範囲で更新するため、エンジン22がストールしてしまうことがない。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、エンジン22の動力増減に関与するパラメータとしてエンジン22のアイドル時吸入空気量Qidlを補正するようにしたが、吸入空気量に代えて又は加えて、燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期などを補正するようにしてもよい。
また、上述した実施形態の図9のシステム始動制御ルーチンにおけるステップS360では、最大ズレ量が入力制限Winを超えるか否かを判定したが、その代わりにバッテリ50の温度が所定の温度領域(例えば図4の極低温域)に入るか否かを判定してもよい。すなわち、入力制限Winは基本的には図4に示すように温度の関数として予め定められているため、最大ズレ量が入力制限Winを超える温度領域を設定しておき、その温度領域に入るか否かを判定することにより最大ズレ量が入力制限Winを超えるか否かを判定することができる。
更に、上述した実施形態の図10の吸入空気量補正実行ルーチンにおけるステップS560では、吸入空気量補正量Qecを補正前のアイドル時吸入空気量Qidlから補正後の吸入空気量Qe*を差し引くことにより求めるとしたが、補正後の吸入空気量Qe*を補正前のアイドル時吸入空気量Qidlで除すことにより求めてもよく、この場合、補正前の吸入空気量に補正係数を乗じて補正後の吸入空気量を求めるようにすればよい。
更にまた、上述した実施形態のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図14の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図14における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
そしてまた、上述した実施形態のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図15の変形例のハイブリッド自動車320に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ332と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ334とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機330を備えるものとしてもよい。
本実施形態のハイブリッド自動車20の構成図である。 本実施形態のハイブリッド自動車20に搭載されたエンジン22の構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 バッテリ50における電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示す説明図である。 バッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す説明図である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるシステム始動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジンECU24により実行される吸入空気量補正実行ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される補正後駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 エンジンECU24により実行される吸入空気量補正更新ルーチンの一例を示すフローチャートである。 各フローチャートの処理の一具体例を示すタイムチャートである。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車320の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,220,320 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b,64a,64b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、129 排気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、136 スロットルバルブモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 バキュームセンサ、150 可変バルブタイミング機構、330 対ロータ電動機、332 インナーロータ 334 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (10)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、
    前記電力動力入出力手段と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    前記内燃機関への吸入空気量を調節する吸入空気量調節手段と、
    前記蓄電手段の温度が予め定められた極低温域のときの前記内燃機関の始動直後に、前記吸入空気量調節手段により該極低温域での所定のアイドル時吸入空気量として常温域の場合に比べて大きな値の空気を前記内燃機関へ吸入させてアイドル運転させ該アイドル運転時の内燃機関回転数が所定のアイドル回転数となるよう吸入空気量の補正を行い、該補正後に前記内燃機関からの動力により前記電力動力入出力手段を発電させ該発電した電力により前記蓄電手段の入力制限を超えない範囲で該蓄電手段を充電するよう前記内燃機関を前記補正手段による補正を反映させて制御すると共に前記電力動力入出力手段を制御する制御手段と、
    を備えた動力出力装置。
  2. 前記制御手段は、前記補正を行うことなく前記内燃機関の運転を制御したときに該内燃機関に要求される動力と実際に出力する動力との最大ズレ量が前記蓄電手段の入力制限を超える場合には前記補正を行い、前記最大ズレ量が前記蓄電手段の入力制限を超えない場合には前記補正を行わない、請求項1に記載の動力出力装置。
  3. 前記制御手段は、前記蓄電手段への充電が緊急性を要するときには、前記補正を行うことなく、前記内燃機関からの動力により前記電力動力入出力手段を発電させ該発電した電力により前記蓄電手段の入力制限を超えない範囲で該蓄電手段を充電するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段とを制御する、
    請求項1又は2に記載の動力出力装置。
  4. 前記制御手段は、前記補正を行ったあと前記内燃機関から出力される動力および該内燃機関の回転数が略一定となるように制御したうえで前記補正で得た補正内容を更新する、
    請求項1〜のいずれかに記載の動力出力装置。
  5. 前記制御手段は、前記補正を行ったあと前記内燃機関から出力される動力および該内燃機関の回転数が略一定のときに限って前記補正で得た補正内容を更新する、
    請求項1〜のいずれかに記載の動力出力装置。
  6. 前記制御手段は、前記補正で得た補正内容を更新するあたり、前記内燃機関がストールしないように設定されたガード値を超えない範囲で更新する、
    請求項4又は5に記載の動力出力装置。
  7. 前記電力動力入出力手段は、回転軸に動力を出力可能な発電機と、前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸と前記駆動軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力される3軸式動力入出力手段と、を備える手段である、請求項1〜のいずれかに記載の動力出力装置。
  8. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、前記第1の回転子と前記第2の回転子との相対的な回転により回転する対回転子電動機である、請求項1〜のいずれかに記載の動力出力装置。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる自動車。
  10. 内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、前記電力動力入出力手段と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記内燃機関への吸入空気量を調節する吸入空気量調節手段と、を備えた動力出力装置の制御方法であって、
    (a)前記蓄電手段の温度が予め定められた極低温域のときの前記内燃機関の始動直後に、前記吸入空気量調節手段により該極低温域での所定のアイドル時吸入空気量として常温域の場合に比べて大きな値の空気を前記内燃機関へ吸入させてアイドル運転させ該アイドル運転時の内燃機関回転数が所定のアイドル回転数となるよう吸入空気量の補正を行うステップと、
    (b)前記ステップ(a)の後に前記内燃機関からの動力により前記電力動力入出力手段を発電させ該発電した電力により前記蓄電手段の入力制限を超えない範囲で該蓄電手段を充電するよう前記内燃機関を前記ステップ(a)での補正を反映させて制御すると共に前記電力動力入出力手段を制御するステップと、
    を含む動力出力装置の制御方法。
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