JP4132704B2 - スクータ型車両のシート取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、小さな操作力で確実にシートを施錠できるようにしたスクータ型車両のシート取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクータ型車両では、シートを開閉式にし、シート下の収納部にヘルメット等を収納することができる構造を採用している。
このようなシートの取付け構造としては、例えば、特開平10−203443号公報「スクータ型車両のシート取付け構造」が知られている。
【0003】
上記公報の図2には、運転者用と同乗者用を兼ねた開閉式のシート16の下部に第1コ字金具58及び第2コ字金具59を取付け、車体側に取付けた第1シート施錠機構100に第1コ字金具58を噛み合わせ、第2シート施錠機構120に第2コ字金具59を噛み合わせるシート取付け構造の技術が記載されている。
【0004】
また、上記公報の図11に示される通り、第1シート施錠機構100に、施錠爪104及びこの施錠爪104に押し当てることで施錠爪104を施錠状態に保つ中継アーム108を設け、また、上記公報の図13に示される通り、第2シート施錠機構120に施錠爪124を設け、中継アーム108と施錠爪124とを第2ワイヤ136で連結した技術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記技術では、シート16が大型であるため、シート16を閉じる場合に、第1・第2コ字金具58,59、第1・第2シート施錠機構100,120の寸法精度や車体側への組付精度、或いはシート16の剛性の影響で、第1コ字金具58と第1シート施錠機構100との噛み合い、又は第1コ字金具58から離れた位置にある第2コ字金具59と第2シート施錠機構120との噛み合いをほぼ同時に行うようにシート16を閉じなければならない。
【0006】
この場合、上記の2箇所が完全に噛み合うように、シート16における第1・第2コ字金具58,59の上部をそれぞれ大きな力で押え付けたり、再度シート16を大きく開けて閉じ直したりしなけらばならず、シート16の操作性向上が望まれる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、スクータ型車両のシート取付構造を改良することで、小さな操作力で確実にシートを施錠できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、ヘルメットなどを収納するための収納ボックスの開口を、ヒンジで開閉自在とした前後に長いシートで塞ぎ、このシートの下面に複数のシートフックを取付け、車体側にこれらのシートフックにそれぞれ噛み合う主ロック機構と副ロック機構とを取付け、シートをこれらの主・副ロック機構で施錠することのできるスクータ型車両において、シートの長手方向の一端にヒンジを取付け、シートの長手方向の他端に主ロック機構用シートフックを取付けるとともにシートの長手方向のほぼ中央部に副ロック機構用シートフックを取付け、主ロック機構及び副ロック機構をワイヤ等の連結部材で連結し、主ロック機構に、主ロック機構用シートフックによって作動する下爪を設け、副ロック機構に副ロック機構用シートフックに噛み合う施錠爪を設け、主ロック機構が外力で施錠されるときに、下爪と施錠爪が連動して、下爪の受ける外力により施錠爪が作動することで、副ロック機構が施錠状態になるようにしたことを特徴とする。
【0009】
主ロック機構を施錠するときに、これに連動して副ロック機構を施錠状態にすることができ、主・副ロック機構の施錠操作を一括して容易に行うことができる。従って、従来のような複数箇所にロック機構を設ける場合のシート操作方法に慣れを要するということが、本発明ではなくなってシートを容易に且つ確実に施錠することができる。
【0010】
また、主ロック機構用シートフックをシートの長手方向の他端に取付けることで、シートの長手方向の一端に取付けたヒンジから主ロック機構用シートフックを最も離すことができ、主ロック機構の上方のシート端部を手で押し下げなら主ロック機構を施錠するときに、ヒンジ回りのモーメントを発生させるシートの押し下げ力を小さくすることができ、例えば、主ロック機構用シートフックをシートの中央部に取付けるとともに副ロック機構用シートフックをシートの他端に取付けてシートを閉じるときにシート中央部を押し下げる場合に比べて、本発明では、シート施錠時の操作力を軽減することができる。
【0011】
請求項2は、シートフックを、シートの長手方向に沿ったストレート部を有するコ字状にし、このストレート部を主・副ロック機構にそれぞれ噛み合うようにしたことを特徴とする。
【0012】
シートフック、主ロック機構及び副ロック機構の各寸法誤差、これらの組付誤差、或いはシートの剛性によるシートフックと各ロック機構との噛み合い位置の誤差を、シートフックのストレート部の長さで吸収することができ、上記した各誤差の影響を受けずに主・副ロック機構の施錠を確実に行うことができる。
【0013】
請求項3は、ヒンジ、主ロック機構用シートフック及び副ロック機構用シートフックをシートの車幅方向中央に且つ一直線上に配置したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従う。また、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るシート取付構造を採用したスクータ型車両の左側外観図であり、自動二輪車10が低床式フロア25を有するスクータ型車両であることを示す。
【0015】
自動二輪車10の車体フレーム全体を覆う車体カバー20は、後述する車体フレームの前部並びに前輪の上部を覆うフロントカウル21と、フロントカウル21の上部開口を覆うアッパカバー22と、フロントカウル21の後部を覆うインナカバー23と、インナカバー23の後端から後方へ延ばし車体フレームの長手中央を覆うセンタカバー24と、センタカバー24の下端外縁から外方へ延し運転者の足を載せる低床式フロア25と、低床式フロア25の外縁から下方へ延ばしたフロアスカート26と、センタカバー24から後方へ延ばし車体フレームの後側部を覆うリヤサイドカバー27と、リヤサイドカバー27の後端から後方へ延ばし車体フレームの後部を覆うリヤカバー28と、からなる。
【0016】
フロントカウル21は、上部に透明のウインドスクリーン31を備える。インナカバー23は、運転者の脚部前部を覆うレッグシールド91を備える。
さらに自動二輪車10は、車体前部にハンドル203を備えるとともに、車体後部にシート208及びステップホルダ300を備える。
【0017】
ハンドル203は、グリップ203a,203aを比較的高くするととに後方へ引いた、いわゆるチョッパー型ハンドルと称する型式の類似形状品である。このハンドル203をハンドルカバー101で覆うようにした。ハンドルカバー101は、ハンドル203の左右の下部を覆う下部ハンドルカバー102と、ハンドル203の上部を覆う上部ハンドルカバー103とからなる。
【0018】
シート208は、運転者が座るシート前部208aと乗員が座るシート後部208bとからなるダブルシートである。ステップホルダ300は、センタカバー24の後部に隣接して配置したものであり、乗員が足を載せるピリオンステップ(乗員用ステップ)310を格納・露出可能に取付けたものである。
図中、261はヘッドランプ、262はウインカ、263,263はミラー、264はフロントフェンダ、265はシートロック用錠、266はリヤエアスポイラ、267はテールランプ、268はリヤフェンダ、269はサブスタンド、320はメインスタンドである。
なお、271,272はマスタシリンダであり、ブレーキレバー273,274の操作によって制動用液圧を発生するものである。
【0019】
図2は本発明に係る自動二輪車の右側外観図であり、フロントカウル21の上部に且つウインドスクリーン31の後方にメータパネル92を備えたことを示す。以上の説明から明らかなように、車体前部にウインドスクリーン31、レッグシールド91及びメータパネル92を備えることができる。
さらにこの図は、自動二輪車10の右側にも、ピリオンステップ310を備えるステップホルダ300を配置したことを示す。275は排気用消音器である。
【0020】
図3は本発明に係る自動二輪車の側面断面図であり、自動二輪車10を左側方から見たものである。
自動二輪車10は、車体フレーム110と、車体フレーム110のヘッドパイプ111に左右スイング可能に取付けたフロントフォーク201と、フロントフォーク201に取付けた前輪202と、フロントフォーク201に連結した上記ハンドル203と、車体フレーム110の後部に取付けたエンジン211と、エンジン211のクランク軸を中心に上下スイング可能な動力伝達機構212と、動力伝達機構212の後部に取付けた後輪205と、車体フレーム110に動力伝達機構212の後端部を懸架したリヤクッションユニット206と、車体フレーム110の後部上部に取付けた収納ボックス207と、収納ボックス207の上に配置し開閉可能に取付けた上記シート208とを、主要構成としたスクータ型車両である。
【0021】
フロントフォーク201は、ヘッドパイプ111の下方に配置した門型のフォークである。このフロントフォーク201の上部並びにヘッドパイプ111をフロントカウル21で覆うようにした。
エンジン211は、シリンダヘッド215を前上方へ向けて若干傾斜し、略水平配置した水冷式2気筒エンジンである。動力伝達機構212は、エンジン211の動力を後輪205に伝達するようにした、遠心クラッチ付きベルトコンバータ無段変速機である。
【0022】
収納ボックス207は、前後に2個のヘルメットHf,Hrを収納することができるように、車体前後方向に細長いボックスであり、下部ボックス207aとこの下部ボックス207aの後上部に重ね合わせた上部ボックス207bとからなる。
図中、281はエアクリーナ、282はコネクティングチューブ、283はエアチャンバ、284はスロットルバルブ、285はインレットパイプ、286はバッテリである。
【0023】
図4は本発明に係る自動二輪車の車体フレームの斜視図であり、車体フレーム110は、ヘッドパイプ111に連なるフロントフレーム112と、フロントフレーム112の後部から後方へ延した左右一対のリヤフレーム115,115とを、溶接にて結合したダブルクレードル型の一体フレームである。ヘッドパイプ111はカウルステー用ブラケット111aを備える。
【0024】
フロントフレーム112は、ヘッドパイプ111から後下方へ左右一対のアッパフレーム113,113を垂下させ、これら一対のアッパフレーム113,113の下方で、ヘッドパイプ111から下方へ左右一対のダウンチューブ114,114を垂下させ、これら一対のダウンチューブ114,114の下端を後方へ延ばして一対のアッパフレーム113,113の下端に結合するとともに、さらに、後上方へ延したものである。このような構成のフロントフレーム112であるから、一対のアッパフレーム113,113及び一対のダウンチューブ114,114で囲んだ、側面視略三角形状の空間部Sp1を設けることができる。
【0025】
左のリヤフレーム115の前端と右のリヤフレーム115の前端との間に、正面視門型の第1クロスメンバ121を掛け渡し、左のアッパフレーム113の下端と右のアッパフレーム113の下端との間に、第2クロスメンバ122を掛け渡し、この第2クロスメンバ122の車幅中央位置に、エンジン用第1ブラケット123を結合する。
【0026】
左のダウンチューブ114における水平部分の後端部と右のダウンチューブ114における水平部分の後端部との間に、第3クロスメンバ124を掛け渡し、この第3クロスメンバ124の車幅中央位置に、エンジン用第2ブラケット125を結合し、左右のダウンチューブ114,114の後端に左右のエンジン用第3ブラケット126,126を結合する。
【0027】
左右一対のリヤフレーム115,115は、一端を左右一対のアッパフレーム113,113の長手途中に結合するとともに、他端を後方へ延した、縦長断面形状の部材である。ここで、「縦長断面形状」とは、横寸法に比べて縦寸法が大きい断面形状のものを言う。具体的には、リヤフレーム115,115は縦長矩形断面の角パイプからなる。
【0028】
本発明は、左右一対のリヤフレーム115,115間に、3個のクロスメンバ131〜133を着脱可能に掛け渡したことを特徴とする。具体的には、左右のリヤフレーム115,115間に、前部リヤクロスメンバ131、中部リヤクロスメンバ132及び後部リヤクロスメンバ133を、前からこの順に掛け渡したものである。
これら3個のクロスメンバ131〜133は、リヤフレーム115,115の上面に重ねてボルト止めする。角パイプのリヤフレーム115,115であるから、3個のクロスメンバ131〜133を載せた状態で取付けることは容易である。
【0029】
前部リヤクロスメンバ131は正面視門型の部材であり、左右の起立部分から前方へ平面視で後開放U字状ステー131aを延し、このU字状ステー131aの前端にシートヒンジ支持部131bを結合するとともに、U字状ステー131aの前端から前方へ延長部材131cを延し、この延長部材131cの前端に第1クロスメンバ121をボルト止めする。中部リヤクロスメンバ132はバー状の部材であり、後部リヤクロスメンバ133はアルミニウムダイキャスト製で、且つ平面視で前開放U字状の帯状部材である。
なお、この後部リヤクロスメンバ133をボルト締めによりリヤフレーム115,115の後端を連結した場合のリヤフレーム115,115の横方向の剛性の増加を防止して乗り心地に与える影響を良好にしている。
【0030】
さらに左右のリヤフレーム115,115の後部に、左右のクッション用ブラケット134,134を結合し、左右のリヤフレーム115,115の後部間に、正面視略U字状の後下部リヤクロスメンバ135を掛け渡し、この後下部リヤクロスメンバ135に、左右の搬送用フック136,136を結合する。
【0031】
そしてこの図は、上記車体フレーム110に左右一対のフロア支持ステー141,141及びアンダフレーム143を着脱可能に取付けるとともに、複数の頭付きピン144・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)を取付けたことを示す。
詳しく述べると、左右のフロア支持ステー141,141は、低床式フロア25(図1参照)を支持する部材であって、左右のダウンチューブ114,114のブラケット145,145,146,146にボルト止めする部材である。
右のフロア支持ステー141は、前端下部にステー142を介してエンジン用点火コイル226を、ボルト227,227によって着脱可能に取付けた部材である。ダウンチューブ114の下部に取付けた点火コイル226は、低床式フロア25よりも下位に配置することになる。
【0032】
アンダフレーム143は、左右のダウンチューブ114,114の水平部分間に吊り下げるように掛け渡した部材であって、ダウンチューブ114,114のブラケット146,146,147,147にボルト止めするものである。
このようなアンダフレーム143は、ダウンチューブ114,114の水平部分に沿って延びた左右のサイドメンバ143a,143aと、サイドメンバ143a,143aの長手中央部間に掛け渡した中央クロスメンバ143bと、サイドメンバ143a,143aの後端間に掛け渡した後部クロスメンバ143cとからなる。148は、後述する燃料タンク用遮熱板を掛け止めるフックである。
【0033】
頭付きピン144・・・は、後述する燃料タンク用遮熱板を掛け止める部材であり、左右のアッパフレーム113,113並びに左右のダウンチューブ114,114の外側部及び第1クロスメンバ121の前部左右に、計6個設ける。図中、151はフロントクロスメンバ、152,152,153はステーである。
【0034】
図5は本発明に係る自動二輪車の車体フレーム、エンジン、動力伝達機構並びにシートの左側面図であり、フロントフレーム112の後方に且つ一対のリヤフレーム115,115の下方に、エンジン211及び動力伝達機構212を配置し、フロントフレーム112と左右のリヤフレーム115,115(この図では左のみ示す。以下同じ。)との接続部分の近傍に、エンジン211を取付けるようにしたことを示す。
【0035】
具体的には、フロントフレーム112の後部で、一対のアッパフレーム113,113、一対のダウンチューブ114,114及び一対のリヤフレーム115,115で囲んだ、側面視略三角形状の空間部Sp2を設け、この空間部Sp2にエンジン211のシリンダヘッド215並びにヘッドカバー216を配置し、エンジン用第1ブラケット123にエンジン211の前部下部を取付け、エンジン用第2ブラケット125にエンジン211の後部下部を取付け、エンジン用第3ブラケット126,126にエンジン211の後部上部を取付ける。前部・中部リヤクロスメンバ131,132は、エンジン211の上方に配置する。
【0036】
さらにこの図は、(1)左右のクッション用ブラケット134,134に左右のリヤクッションユニット206,206を介して動力伝達機構212の後端部を懸架したこと、(2)前部リヤクロスメンバ131が、開閉式シート208のシートヒンジ可動部208cを支持する部材を兼ねたことを示す。このようにして、リヤフレーム115,115でリヤクッションユニット206,206並びにシート208を支持することができる。
ここで、208dはシート208の底部に設けた、シートの下面としてのシート底板である。
【0037】
図6は本発明に係る自動二輪車の前部下部の側面断面図であり、自動二輪車10を左側方から見たものであって、想像線にて示す低床式フロア25の後部にエンジン211を配置し、フロア25の前部にエンジン冷却用ラジエータ221を配置し、フロア25の前部下部に点火コイル226を配置し、エンジン211とラジエータ221との間に燃料タンク230を配置したことを示す。
すなわち、ラジエータ221は、エンジン211より前に且つ左右のダウンチューブ114,114(この図では左のみ示す。以下同じ。)の前に配置したものである。
【0038】
エンジン211からラジエータ221へ冷却液を戻す戻し管222は、車幅中央から左寄り(図の手前側)に通したホースである。具体的には、エンジン211の液戻し口に接続した戻し管222は、左のダウンチューブ114の水平部分並びにその前部の垂下部分に沿って延び、ラジエータ221の上部ヘッダ221aに接続する。
【0039】
一方、ラジエータ221からエンジン211へ冷却液を供給する供給管223は、車幅中央から右寄り(図の向う側)に通したホースである。具体的には、ラジエータ221の下部ヘッダ221bに接続した供給管223は、右のダウンチューブ114(図の向う側)の水平部分に沿って後方へ延び、エンジン211の液入口に接続する。224はラジエータ用ファンである。
【0040】
点火コイル226は、車幅中央に対し戻し管222と反対側の右の位置(図の向う側)に且つラジエータ221より前に配置したことを特徴とする。
このようにして、点火コイル226を(1)エンジン211からの熱影響を受けない位置で、(2)ラジエータ221からの排風の熱影響を受けない位置で、(3)戻し管222からの熱影響を受けない位置に配置することができる。
【0041】
燃料タンク230は、左右一対のアッパフレーム113,113及び左右一対のダウンチューブ114,114で囲んだ側面視略三角形状の空間部Sp1に配置する。このような燃料タンク230は、空間部Sp1を有効利用して配置するために、この図に示すように車体側方から見たときに、アッパフレーム113,113及びダウンチューブ114,114に沿って前上が先細り状になった容器である。さらに燃料タンク230は容量を増すために、下部をダウンチューブ114,114よりも下方へ延す。ダウンチューブ114,114よりも下方へ延びた燃料タンク230の下部を、着脱可能なアンダフレーム143で覆うことにより、燃料タンク230を保護することができる。
車体フレーム110の下方から空間部Sp1へ燃料タンク230を挿入して取付けた後に、車体フレーム110にアンダフレーム143を取付けることになる。
【0042】
図7は本発明に係る自動二輪車の燃料タンク周りの斜視図である。
燃料タンク230は、前下半分のタンク下半部231と後上半分のタンク上半部232とを重ね合わせてフランジ233部分を結合することで一体化した容器であり、傾斜した上面230aに給油口234、ブリーザ用サブタンク235及び燃料供給ポンプ236を備える。具体的には、燃料タンク230の上部に、ブリーザ用サブタンク235、給油口234及び燃料供給ポンプ236を前からこの順に配置する。
【0043】
フランジ233は、上部中央部に1個の取付け孔233aを有するとともに、下部の左右に2個の取付け孔233b(この図では左の1個のみ示す。)を有する。給油口234は、密閉型キャップ237を備える。ブリーザ用サブタンク235は、燃料タンク230内に連通した小容器である。
【0044】
本発明は、エンジン211(図6参照)やラジエータ221(図6参照)からの熱影響を防止するための遮熱板を、符号241,242,243,243にて示す4個の部材に分割し、これら分割した遮熱板241,242,243,243を燃料タンク230の前面、後面、左面及び右面にそれぞれ近接させて配置したことを特徴とする。
分割した遮熱板241,242,243,243なので、エンジン211やラジエータ221からの熱影響の度合いを勘案するとともに、燃料タンク230の各面の形状に合せて、任意に且つ最小限の大きさに留めることができる。この結果、各遮熱板241,242,243,243は比較的小型になり、製造も極めて容易になる。しかも成形用金型が小さくてすみ、材料も少なくてすむので、安価に製造することができる。
【0045】
燃料タンク230の前面を覆う前部遮熱板241は、正面から見たときに概ね矩形状を呈する、硬質樹脂等の樹脂製シートである。樹脂製シートからなる前部遮熱板241なので形状が極めて簡素なものであり、より安価に製造することができる。
【0046】
燃料タンク230の後面を覆う後部遮熱板242は概ね矩形状のラバー製シートであって、上部に左右2個の引掛け孔242a,242aを有するとともに、下部に1個の引掛け孔242bを有する。
燃料タンク230における左面の下半部及び右面の下半部を覆う左・右遮熱板243,243は、上部に2個の引掛け孔243a,243aを有するラバー製シートである。
このように後部遮熱板242及び左・右遮熱板243,243は、ラバー製シートなので自在に変形可能であり、燃料タンク230周りのスペースに合せて自由に配置することができる。しかも、燃料タンク230周りの狭いスペースを有効利用して、簡単に配置することができる。さらには、シートからなる後部遮熱板242及び左・右遮熱板243,243なので、形状が極めて簡素なものであり、より安価に製造することができる。
【0047】
ここで一旦図6に戻って説明を続ける。
前部遮熱板241は、ヘッドパイプ111から下方へ垂下したダウンチューブ114と燃料タンク230との間に配置し、フロントクロスメンバ151に着脱可能に取付けることで、ラジエータ221の導風ガイドを兼ねる部材である。このため、前部遮熱板241の上端はラジエータ221の上部側へ湾曲し、前部遮熱板241の下端はラジエータ221の下まで延びる。
このように、前部遮熱板241をダウンチューブ114と燃料タンク230との間に配置するので、前部遮熱板241をダウンチューブ114に簡単に取付けることができる。従って、前部遮熱板241の取付け作業性がよい。
【0048】
後部遮熱板242は、上部を頭付きピン144に掛け止めるとともに、下部をフック148に掛け止めることで、車体フレーム110に着脱可能に取付けることができる。
また、左・右遮熱板243,243(この図では左のみ示す。)は、上部を頭付きピン144・・・に掛け止めることで、車体フレーム110に着脱可能に取付けることができる。
【0049】
以上の説明から明らかなように、分割した遮熱板241,242,243,243であるから、車体フレーム110(車体)に燃料タンク230を取付けた後に各遮熱板241,242,243,243を自由に車体フレーム110に取付けることができ、取付け作業性がよい。
【0050】
この図は、ラジエータ221の前をフロントロアカバー93で覆うとともに、ラジエータ221及び燃料タンク230の下をアンダーカバー94で覆うようにしたことを示す。
フロントロアカバー93は、アンダーカバー94の前端まで延びるとともに、前面に複数のラジエータ用導風口93a・・・を備える。
アンダーカバー94は、ラジエータ221の排風を外部へ排出するために、ファン224の下方に排風口94aを備える。排風口94aは、斜め後を向いた多数のルーバ(整流板)94b・・・を備える。
【0051】
さらにこの図は、給油口234を通じて燃料タンク230へ燃料を供給するときに開ける給油用リッド330、及び、エンジン211の点火プラグ(図示せず)を点検するときに開ける点検用リッド360を、車体カバー20に備えたことを示す。
【0052】
図8は図6の8矢視図であり、車体フレーム110に燃料タンク230を取付けた構造を示す。
車体フレーム110は、左右のステー152,152間に上部ブラケット154を掛け渡し、左右のダウンチューブ114,114に下部ブラケット155,155を取付けたものである。上部ブラケット154に燃料タンク230のフランジ233の上部をボルト止めするとともに、下部ブラケット155,155にフランジ233の下部をボルト止めすることで、車体フレーム110に燃料タンク230を着脱可能に取付けることができる。なお、フランジ233の上部は上部ブラケット154にきつくボルト止めしたものである。
【0053】
図9は図8の9−9線断面図であり、下部ブラケット155にフランジ233の下部をゴムブッシュ156を介してボルト・ナット157にて取付けることで、ラバーマウントしたことを示す。158はカラーである。
【0054】
図10は本発明に係る自動二輪車の正面断面図であり、(1)車体フレーム110並びに燃料タンク230を、センタカバー24と左右の低床式フロア25,25と左右のフロアスカート26,26とアンダカバー94とによって覆ったこと、及び(2)左右のダウンチューブ114,114にフロア支持ステー141,141を介して低床式フロア25,25をボルト止めしたことを示す。
【0055】
上述のように、頭付きピン144・・・に掛け止めた左・右遮熱板243,243は、燃料タンク230の側方に沿って垂下し、燃料タンク230の側面とダウンチューブ114,114との間の隙間を通って延びる。このように、左・右遮熱板243,243の上部を車体フレーム110に掛け止めるだけなので、取付けは簡単である。
【0056】
図11は本発明に係る自動二輪車のラジエータ周りの作用図であり、ラジエータ221の後方にあるファン224は、ラジエータ221の前方から風を吸引する。このため、外気は冷却風(車両走行時の走行風を含む)Fcとなってラジエータ用導風口93a・・・へ入り、冷却風通路を流れてラジエータ221に入る。
【0057】
ラジエータ221を通った熱気(排風熱気)Fhはファン224から吐出され、導風ガイドを兼ねる前部遮熱板241によって案内されて下方へ流れを変え、アンダーカバー94の排風口94aから外部へ流出する。
ラジエータ221を通った熱気Fhの向きを前部遮熱板241にて変えるので、ラジエータ221の後方にあるエンジン211や燃料タンク230への熱気Fhの影響を防止することができる。また、前部遮熱板241が導風ガイドを兼ねるので、別に導風ガイドを設ける必要はない。
【0058】
図12は本発明に係る自動二輪車の燃料タンクの模式図であり、燃料タンク230に給油口234の周りを囲うトレー251を備え、このトレー251に燃料排出用ホース(ドレンホース)252の一端252aを接続し、燃料排出用ホース252の他端252bを大気に開放したことを示す。
ブリーザ用サブタンク235には、ブリーザ用ホース253の一端253aを接続し、ブリーザ用ホース253の他端253b,253cを二股状に分岐させる。254はブリーザ用ホース253の他端を分岐させるT継手である。
【0059】
図13は本発明に係る自動二輪車の燃料タンクの給油口周りの背面断面図であり、トレー251は、平坦な底251aに上下貫通した筒部251bを一体に形成した、燃料受け皿である。筒部251bを給油口234に挿入するとともに、底251aの上下両面をセンタカバー24の給油部分に設けた凹部24aの底24bと燃料タンク230の上面230aとによって挟み込むことで、トレー251を取付けることができる。従って、トレー251を取付けるためのボルト等の部材が不要であり、取付けも容易である。24cは給油口貫通孔である。
【0060】
図14は本発明に係る自動二輪車の車体フレーム並びに燃料タンクの右側外観図であり、トレー251は後下方へ延びる排出口251cを備える。この排出口251cに燃料排出用ホース252の一端252aを接続し、この燃料排出用ホース252を右のアッパフレーム113に沿って垂下し、アンダカバー94の後部右端の部分まで延し、他端252bを下に向ける。
燃料タンク230へ給油している最中に、給油口234の周辺にこぼれた燃料をトレー251で受け、燃料排出用ホース252を介して外部に排出することができる。従って、こぼれた燃料で燃料タンクの外面が濡れる心配はない。
【0061】
一方、ブリーザ用サブタンク235は右側方へ延びるブリーザ口235aを備える。このブリーザ口235aにブリーザ用ホース253の一端253aを接続し、このブリーザ用ホース253を燃料タンク230の右側面に沿って後下方へ垂下させる。
すなわちブリーザ用ホース253を、燃料タンク230を正面から見たときに、燃料タンク230に沿って、アッパフレーム113とダウンチューブ114との間を通し、アンダカバー94の後部右端の部分まで延した後に、二股状に分岐させる。
分岐した一方の他端253bは、アンダカバー94の後部左端の部分まで延びて、大気に開放し、分岐した他方の他端253cは、燃料タンク230の後面に沿って一旦上方へ延び、さらに、左のアッパフレーム113に沿って後方へ延びて、大気に開放する。
【0062】
なお、上記本発明の実施の形態において、図6に示した点火コイル226は車幅中央に対し戻し管222と反対側の位置に配置したものであればよく、例えば戻し管222を車幅中央から右寄りに通した場合には左寄りに配置すればよい。
【0063】
図15は本発明に係る自動二輪車のシートの取付構造を示す斜視図であり、車体フレーム110にヒンジとしてのシートヒンジ401を介してシート208をスイング可能に取付けるとともに、車体フレーム110にシートロック機構402を介してシート208をロック可能に取付けたことを示す。
シートヒンジ401は、シートヒンジ支持部131bと、シート底板208d(図3参照)に取付けたシートヒンジ可動部208cと、これらをスイング可能に連結する図示せぬヒンジ軸とから構成するものである。
【0064】
シートロック機構402は、後部リヤクロスメンバ133に取付ける主ロック機構404と、中部リヤクロスメンバ132に取付ける副ロック機構405と、図示せぬブラケットを介して車体フレーム110に取付けるシートロック用錠265と、このシートロック用錠265の鍵穴406に差込んで主・ロック機構404,405をアンロックするためのキー407と、シートロック用錠265のアーム部408から副ロック機構405の下方を経由して主ロック機構404まで延ばした第1ケーブル411と、主ロック機構404から副ロック機構405まで延ばした連結部材としての第2ケーブル412とからなる。
シートロック用錠265は、差込んだキー407を回すことにより、図示せぬ内部の軸を回転させ、この軸に一体的に取付けたアーム部408を回転させることができるものである。
【0065】
ここで、208eはシートヒンジ可動部208cを取付けるためにシート底板208dに設けたヒンジ取付部である。414,415はそれぞれ主ロック機構404及び副ロック機構405に噛み合わせるためにシート208のシート底板208dに設けたコ字状の第1・第2シートフックである。416はダンパであり、シリンダ内にピストンを挿入することでシリンダ内に油室を形成し、この油室内にコイルスプリングを収納するとともにオイルを封入し、ピストンにピストンロッドを取付けることで、シート208を開けるときにシート208の自重相当の上向きの力を発生させて操作力を補助するものであり、ピストンロッドの先端416aを車体側取付ブラケット416bを介して車体フレーム110に取付け、シリンダの端部416cをシート側取付ブラケット416dを介してシート208に取付けたものである。
【0066】
図16は本発明に係る自動二輪車のシートの取付け構造を説明する説明図であり、車体フレーム110の平面図とシート208の底面図とを表し、シート底板208dの前端にヒンジ可動部208cを取付け、シート底板208dの後端に主ロック機構404と噛み合う第1シートフック414を取付け、シート底板208dのほぼ中央部に副ロック機構405と噛み合う第2シートフック415を取付けた状態を示す。
ダンパ416(図15参照)を取付けるための車体側取付ブラケット416bはU字状ステー131aに取付けたものであり、シート側取付ブラケット416dはシート底板208dに取付けたものである。
【0067】
ここで、414a,415aは主ロック機構404及び副ロック機構405に噛み合わせるために第1・第2シートフック414,415に設けたストレート部である。417はシート底板208dに取付けた環状のシールラバーであり、シート208を閉じたときに収納ボックス207の開口207cの縁207dに押し当てることで、収納ボックス207内に雨水や塵、埃等が入らないようにするためのものであり、また、その弾性力により収納ボックス207に対してシート208が、がたつかないようにするためのものでもある。
【0068】
図17は本発明に係る自動二輪車のシート用主ロック機構の正面図であり、主ロック機構404は、U字溝421を備えたハウジング422と、このハウジング422にピン423を介して回転自在に取付けた施錠爪424と、この施錠爪424を施錠位置に保持するためにハウジング422にピン425を介して回転自在に取付けたストッパ部材426と、これらの施錠爪424及びストッパ部材426のそれぞれに渡すことで施錠爪424を解錠する側へ引張り、ストッパ部材426を反時計回りに回転する方向へ引張る引張コイルばね427とからなる。なお、422a,422bはそれぞれ施錠爪424及びストッパ部材426の回転を規制するためにハウジング422の一部を起こした起立部である。
【0069】
施錠爪424は、上爪431と下爪432とにより「ヲ」字形に形成し、下部アーム部433に、第2ケーブル412の一端を取付ける第2ケーブル止め部434及び引張コイルばね427の一端を取付けるばね止め部435を備えた部材である。
【0070】
ストッパ部材426は、山部436と、施錠爪424の下爪432に形成した下部突出部437に当てるために山部436に設けた傾斜部436aと、第1ケーブル411の先端を取付ける第1ケーブル止め部438と、引張コイルばね427の他端を取付けるばね止め部439とを備える。
シート208(図16参照)に取付けた第1シートフック414で施錠爪424の下爪432を押し下げることで、施錠爪424は施錠する側へ回転する。
【0071】
主ロック機構404は、後部リヤクロスメンバ133にボルト422c,422d及び図示せぬナットにより取付けることで、収納ボックス207(図16参照)と後部リヤクロスメンバ133との間に配置する構造を採用した。
【0072】
第1ケーブル411は、アウタチューブ411aと、このアウタチューブ411a内に移動可能に挿入したインナワイヤ411bとからなり、アウタチューブ411aの一端部をハウジング422に取付けるとともに他端部をシートロック用錠265(図15参照)のための図示せぬブラケットに取付け、インナワイヤ411aの一端部をストッパ部材426の第1ケーブル止め部438に取付けるとともに他端をシートロック用錠265のアーム部408(図15参照)に取付ける。
【0073】
第2ケーブル412は、アウタチューブ412aと、このアウタチューブ412a内に移動可能に挿入したインナワイヤ412bとからなり、アウタチューブ412aの一端部をハウジング422に取付けるとともに他端部を副ロック機構405(図15参照)のハウジング443(後述する。図18参照)に取付け、インナワイヤ412aの一端部を施錠爪424の第2ケーブル止め部434に取付けるとともに他端を副ロック機構405の第2ケーブル止め部456(後述する。図18参照)に取付ける。
【0074】
図18は本発明に係る自動二輪車のシート用副ロック機構の正面図であり、副ロック機構405は、U字溝442を備えたハウジング443と、このハウジング443にピン444を介して回転自在に取付けた施錠爪445と、この施錠爪445に回転を与えるためにハウジング443にピン446を介して回転自在に取付けた駆動部材447と、これらの施錠爪445及び駆動部材447のそれぞれに渡すことで施錠爪445を解錠する側へ引張り、駆動部材447を反時計回りに回転する方向へ引張る引張コイルばね448とからなる。なお、443aは施錠爪445の時計回りの回転を規制するために図の裏側に起こした起立部、443b,443bは中部リヤクロスメンバ132に副ロック機構405を取付けるために、中部リヤクロスメンバ132に設けたボルト132a,132aにねじ込むナットである。
【0075】
施錠爪445は、上爪451と下爪452とを逆「く」字形に形成し、下部に引張コイルばね448の一端を取付けるばね止め部453を備えた部材である。
駆動部材447は、施錠爪445の下爪452に当てる顎部455と、第2ケーブル412の他端を取付ける第2ケーブル止め部456と、引張コイルばね448の他端を取付けるばね止め部457とを備える。
【0076】
第2ケーブル412で駆動部材447の下部を引くことで、駆動部材447の顎部455が施錠爪445の下爪452を押し下げ、施錠爪445は施錠する側(反時計回り)へ回転する。
【0077】
上記した副ロック機構405は、複数個設けてもよく、その場合には、各副ロック機構405の駆動部材447同士をケーブルで連結するか、又は主ロック機構404(図17参照)の施錠爪424(図17参照)と各副ロック機構405の駆動部材447とをそれぞれケーブルで連結する。
【0078】
以上に述べたシート取付構造の作用を次に説明する。
図19(a)〜(c)は本発明に係る自動二輪車におけるシート取付構造の作用を説明する第1作用図であり、(a)はシート208の側面図、(b)は本実施の形態のシートに作用するモーメントの釣合を説明する模式図、(c)は比較例のモーメントの釣合を説明する模式図である。
(a)において、シートヒンジ401の開閉の軸を401aとし、この軸401aから副ロック機構用の第2シートフック415までの水平方向の距離をL1、軸401aから主ロック機構用の第1シートフック414までの水平方向の距離をL3とする。また、収納ボックス207の開口の縁に当てたシールラバー417の水平方向の長さの中央位置を460とし、この中央位置460と前述の軸401aとの水平方向の距離をL2とする。
【0079】
(b),(c)では、便宜上、軸401a、第1・第2シートフック414,415、シールラバー417の中央位置460をそれぞれ点で表す。
(b)において、主ロック機構404及び副ロック機構405を長方形で表すと、主ロック機構404の上方のシート後端部を押し下げて主ロック機構404及び副ロック機構405を施錠する場合に、施錠に必要な押し下げ力をF1、施錠時に主ロック機構404の施錠爪が第1シートフック414を押し上げる施錠爪反力をRN、収納ボックス207の縁に当たることで撓んだシールラバー417のラバー反力をRRとする。このラバー反力RRは分布荷重であるが、ここでは説明の都合上、中央位置460に作用する荷重とする。また、シートには、下向きの力である自重とダンパによる上向きの力とが作用するが、自重をダンパによる力でほぼ相殺しているので、ここでは自重及びダンパによる力を省略する。これは次に説明する比較例でも同様である。
【0080】
(c)の比較例は、例えば、主ロック機構501をシート208の中央部の下方に配置し、副ロック機構502をシート208の後端部の下方に配置し、中央の主ロック機構501を施錠することで後端部の副ロック機構502を連動して施錠するシートロック機構の例を示したものであり、主ロック機構501及び副ロック機構502を長方形で表す。
このようなシートロック機構を、主ロック機構501の上方のシート中央部を押し下げて施錠する場合に、施錠に必要な押し下げ力をF2、施錠時の主ロック機構501の施錠爪反力は(b)と同じRN、ラバー反力は(b)と同じRRである。
【0081】
上記(b)の本実施の形態におけるシートヒンジの軸401a回りのモーメントの釣合、及び(c)の比較例におけるシートヒンジの軸回りのモーメントの釣合は、[数1]に示すようになる。
【0082】
【数1】
【0083】
上記した[数1]の(7)式より、本実施の形態におけるシートの押し下げ力F1は、比較例におけるシートの押し下げ力F2よりも小さくなり、本発明では、シートを施錠するための操作力を軽減することができる。
【0084】
図20(a),(b)は本発明に係る自動二輪車におけるシート取付構造の作用を説明する第2作用図である。
(a)において、シートを閉じるためにシートを手で押し下げると、シート下部に取付けた第1シートフック414は、矢印aのように下降して主ロック機構404における施錠爪424の下爪432に当たる。更に、(b)に示すように、第1シートフック414が矢印bのように更に下降すると、主ロック機構404の下爪432の矢印cのような下降によって、施錠爪424はピン423を中心にして矢印dのように回転し、施錠爪424の下部突出部437がストッパ部材426の山部436に当たる。これに伴い、施錠爪424の下部アーム部433が矢印eのように第2ケーブル412を引く。
【0085】
第2ケーブル412を引くと、副ロック機構405における駆動部材447の第2ケーブル止め部456が矢印fのように引かれ、駆動部材447は矢印gのように回転する。そして、駆動部材447の顎部455は施錠爪445の下爪452を押し下げ、これによって、施錠爪445は矢印hのように回転する。
この時、シート下部に設けた第2シートフック415も矢印jのように第1シートフック414とほぼ同様に下降している。
【0086】
図21(a),(b)は本発明に係る自動二輪車におけるシート取付構造の作用を説明する第3作用図である。
(a)において、図20(b)の状態から、更に第1シートフック414を矢印mのように下降させると、主ロック機構404の施錠爪424は更に矢印nのように回転し、施錠爪424の下部突出部437はストッパ部材426の山部436を乗り越える。この時には、ストッパ部材426はピン425を中心にして矢印pのように回転する。また、施錠爪424の回転に伴って、下部アーム部433が矢印qのように更に第2ケーブル412を引く。
【0087】
第2ケーブル412を引くと、矢印rのように副ロック機構405の駆動部材447の第2ケーブル止め部456が引かれ、駆動部材447が矢印sのように更に回転する。そして、駆動部材447の顎部455は施錠爪445の下爪452を更に押し下げ、これによって、施錠爪445は矢印tのように更に回転する。
この時、シート下部に設けた第2シートフック415は矢印uのように第1シートフック414とほぼ同様に下降している。
【0088】
(b)において、主ロック機構404における施錠爪424の下部突出部437がストッパ部材426の山部436を乗り越えた後は、引張コイルばね427の引張力でストッパ部材426が矢印vのように回転し、施錠爪424の下方突出部437にストッパ部材426の傾斜部436aが当たる。
これにより、ストッパ部材426の傾斜部436aがストッパの役目をして、施錠爪424における時計回りの回転が規制される。即ち、主ロック機構404において、施錠爪424が第1シートフック414に噛み合った施錠状態になる。
【0089】
この時、副ロック機構405では、駆動部材447に連結した第2ケーブル412が引かれた状態を維持するため、施錠爪445は駆動部材447を介して時計回りの回転を規制される。即ち、施錠爪445が第2シートフック415に噛み合った施錠状態になる。
【0090】
また、第1シートフック414と主ロック機構404、第2シートフック415と副ロック機構405の両方を解錠状態にするには、図15において、シートロック用錠265の鍵穴406にキー407を差込んで回し、アーム部408を回転させる。
【0091】
これにより、図21(b)において、第1ケーブル411が引かれ、ストッパ部材426が矢印vとは逆の方向に回転し、ストッパ部材426の山部436が下降して施錠爪424の下部突出部437を乗り越えるため、図21(a)の状態になり、施錠爪424は引張コイルばね427の引張力で矢印nとは逆の方向に回転し、施錠爪424の上爪431から第1シートフック414が外れる。
これで、第1シートフック414と主ロック機構404とは噛み合わなくなり、解錠状態になる。
【0092】
上記した施錠爪424が矢印nとは逆に回転することと、副ロック機構405の引張コイルばね448の引張力によって、図21(a)において、第2ケーブル412は矢印qとは逆に引かれる。これによって、副ロック機構405の駆動部材447は、矢印sとは逆に回転し、顎部455の上昇に伴って、顎部455に施錠爪445の下爪452が当たりつつ施錠爪445は矢印tとは逆の方向に回転し、施錠爪445の上爪451から第2シートフック415が外れる。
これで、第2シートフック415と副ロック機構405とは噛み合わなくなり、解錠状態になる。
【0093】
以上の図3、図16及び図19で説明したように、本発明は、ヘルメットHf,Hrなどを収納するための収納ボックス207の開口207cを、シートヒンジ401で開閉自在とした前後に長いシート208で塞ぎ、このシート208のシート底板208dに第1・第2シートフック414,415を取付け、車体フレーム110にこれらの第1・第2シートフック414,415にそれぞれ噛み合う主ロック機構404と副ロック機構405とを取付け、シート208をこれらの主・副ロック機構404,405で施錠することのできる自動二輪車10において、シート208の一端にシートヒンジ401を取付け、シート208の他端に第1シートフック414を取付けるとともにシート208のほぼ中央部に第2シートフック415を取付け、主ロック機構404及び副ロック機構405を第2ケーブル412で連結することで、主ロック機構404が外力で施錠されるときに、これに連動して副ロック機構405が施錠状態になるようにしたことを特徴とする。
【0094】
主ロック機構404を施錠するときに、これに連動して副ロック機構405を施錠状態にすることができ、主・副ロック機構404,405の施錠操作を一括して容易に行うことができる。従って、従来のような複数箇所にロック機構を設ける場合のシート操作方法に慣れを要するということが、本発明ではなくなってシート208を容易に且つ確実に施錠することができる。
【0095】
また、第1シートフック414をシート208の他端に取付けることで、シート208の一端に取付けたシートヒンジ401から第1シートフック414を最も離すことができ、シートヒンジ401と第1シートフック414との距離L3を最大にすることができて、主ロック機構404の上方のシート208端部を手で押し下げなら主ロック機構404を施錠するときに、シートヒンジ401回りのモーメントを発生させるシート208の押し下げ力F1を小さくすることができる。
【0096】
例えば、主ロック機構用シートフックをシートの中央部に取付けるとともに副ロック機構用シートフックをシートの他端に取付けた構造にして、シートを閉じるときにシート中央部を押し下げ力F2で押し下げる場合に比べて、本発明では、シート208の押し下げ力F1をより小さくすることができる。
このように、本発明のシート取付構造におけるシートロック機構402では、小さな操作力で確実にシート208を施錠することができる。
また、図15で説明したように、シート208にダンパ416を取付けた状態でも、従来よりも小さな操作力でシート208を確実にロックすることができる。
【0097】
本発明は第2に、第1・第2シートフック414,415を、シート208の長手方向に沿ったストレート部414a,415aを有するコ字状にし、このストレート部414a,415aを主・副ロック機構404,405にそれぞれ噛み合うようにしたことを特徴とする。
【0098】
第1・第2シートフック414,415、主ロック機構404及び副ロック機構405の各寸法誤差、これらの組付誤差、或いはシート208の剛性による第1・第2シートフック414,415と主・副ロック機構404,405との噛み合い位置の誤差を、第1・第2シートフック414,415のストレート部414a,415aの長さで吸収することができ、上記した各誤差の影響を受けずに主・副ロック機構404,405の施錠を確実に行うことができる。
【0099】
尚、本発明の実施の形態では、シートの前端にシートヒンジを取付け、シートの後端に主ロック機構用シートフックを取付け、シートのほぼ中央部に副ロック機構用シートフックを取付けたが、これに限らず、シートの後端にシートヒンジを取付け、シートの前端に主ロック機構用シートフックを取付け、シートのほぼ中央部に副ロック機構用シートフックを取付けてもよい。
【0100】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1のスクータ型車両のシート取付構造は、シートの長手方向の一端にヒンジを取付け、シートの長手方向の他端に主ロック機構用シートフックを取付けるとともにシートの長手方向のほぼ中央部に副ロック機構用シートフックを取付け、主ロック機構及び副ロック機構をワイヤ等の連結部材で連結し、主ロック機構に、主ロック機構用シートフックによって作動する下爪を設け、副ロック機構に副ロック機構用シートフックに噛み合う施錠爪を設けたので、主ロック機構を施錠するときに、これに連動して副ロック機構を施錠状態にすることができ、主・副ロック機構の施錠操作を一括して容易に行うことができる。従って、従来のような複数箇所にロック機構を設ける場合のシート操作方法に慣れを要するということが、本発明ではなくなってシートを容易に且つ確実に施錠することができる。
【0101】
また、主ロック機構用シートフックをシートの長手方向の他端に取付けることで、シートの長手方向の一端に取付けたヒンジから主ロック機構用シートフックを最も離すことができ、主ロック機構の上方のシート端部を手で押し下げなら主ロック機構を施錠するときに、ヒンジ回りのモーメントを発生させるシートの押し下げ力を小さくすることができ、例えば、主ロック機構用シートフックをシートの中央部に取付けるとともに副ロック機構用シートフックをシートの他端に取付けてシートを閉じるときにシート中央部を押し下げる場合に比べて、本発明では、シートを施錠するときの操作力をより軽減することができる。
【0102】
請求項2のスクータ型車両のシート取付構造は、シートフックを、シートの長手方向に沿ったストレート部を有するコ字状にし、このストレート部を主・副ロック機構にそれぞれ噛み合うようにしたので、シートフック、主ロック機構及び副ロック機構の各寸法誤差、これらの組付誤差、或いはシートの剛性によるシートフックと各ロック機構との噛み合い位置の誤差を、シートフックのストレート部の長さで吸収することができ、上記した各誤差の影響を受けずに主・副ロック機構の施錠を確実に行うことができる。
【0103】
請求項3のスクータ型車両のシート取付構造は、ヒンジ、主ロック機構用シートフック及び副ロック機構用シートフックをシートの車幅方向中央に且つ一直線上に配置したので、例えば、シートが左右に傾いたときに、ヒンジ、主ロック機構用シートフック及び副ロック機構用シートフックの移動量が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシート取付構造を採用したスクータ型車両の左側外観図
【図2】 本発明に係る自動二輪車の右側外観図
【図3】 本発明に係る自動二輪車の側面断面図
【図4】 本発明に係る自動二輪車の車体フレームの斜視図
【図5】 本発明に係る自動二輪車の車体フレーム、エンジン、動力伝達機構並びにシートの左側面図
【図6】 本発明に係る自動二輪車の前部下部の側面断面図
【図7】 本発明に係る自動二輪車の燃料タンク周りの斜視図
【図8】 図6の8矢視図
【図9】 図8の9−9線断面図
【図10】 本発明に係る自動二輪車の正面断面図
【図11】 本発明に係る自動二輪車のラジエータ周りの作用図
【図12】 本発明に係る自動二輪車の燃料タンクの模式図
【図13】 本発明に係る自動二輪車の燃料タンクの給油口周りの背面断面図
【図14】 本発明に係る自動二輪車の車体フレーム並びに燃料タンクの右側外観図
【図15】 本発明に係る自動二輪車のシートの取付構造を示す斜視図
【図16】 本発明に係る自動二輪車のシートの取付構造を説明する説明図
【図17】 本発明に係る自動二輪車のシート用主ロック機構の正面図
【図18】 本発明に係る自動二輪車のシート用副ロック機構の正面図
【図19】 本発明に係る自動二輪車におけるシート取付構造の作用を説明する第1作用図
【図20】 本発明に係る自動二輪車におけるシート取付構造の作用を説明する第2作用図
【図21】 本発明に係る自動二輪車におけるシート取付構造の作用を説明する第3作用図
【符号の説明】
10…スクータ型車両(自動二輪車)、207…収納ボックス、207c…開口、208…シート、208d…シートの下面(シート底板)、401…ヒンジ(シートヒンジ)、404…主ロック機構、405…副ロック機構、412…連結部材(第2ケーブル)、414…主ロック機構用シートフック(第1シートフック)、415…副ロック機構用シートフック(第2シートフック)、414a,415a…ストレート部、432…下爪、445…施錠爪、Hf,Hr…ヘルメット。
Claims (3)
- ヘルメットなどを収納するための収納ボックスの開口を、ヒンジで開閉自在とした前後に長いシートで塞ぎ、このシートの下面に複数のシートフックを取付け、車体側にこれらのシートフックにそれぞれ噛み合う主ロック機構と副ロック機構とを取付け、シートをこれらの主・副ロック機構で施錠することのできるスクータ型車両において、
前記シートの長手方向の一端に前記ヒンジを取付け、シートの長手方向の他端に前記主ロック機構用シートフックを取付けるとともにシートの長手方向のほぼ中央部に前記副ロック機構用シートフックを取付け、主ロック機構及び副ロック機構をワイヤ等の連結部材で連結し、
前記主ロック機構に、前記主ロック機構用シートフックによって作動する下爪を設け、前記副ロック機構に前記副ロック機構用シートフックに噛み合う施錠爪を設け、
主ロック機構が外力で施錠されるときに、前記下爪と前記施錠爪が連動して、下爪の受ける外力により施錠爪が作動することで、副ロック機構が施錠状態になるようにしたことを特徴とするスクータ型車両のシート取付構造。 - 前記シートフックを、前記シートの長手方向に沿ったストレート部を有するコ字状にし、このストレート部を前記主・副ロック機構にそれぞれ噛み合うようにしたことを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両のシート取付構造。
- 前記ヒンジ、前記主ロック機構用シートフック及び前記副ロック機構用シートフックを前記シートの車幅方向中央に且つ一直線上に配置したことを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両のシート取付構造。
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