JP4035570B2 - エンジン排熱回収ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヒートポンプ装置に使用されるエンジン排熱回収ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒートポンプ装置には、例えば暖房時、エンジンあるいは電動モータで駆動する圧縮機で加圧し、高温高圧化した冷媒を室内機に循環させて暖房するものがある。しかし、室内機のみの暖房で室内の人に十分暖かく感じさせるのには、多くのエネルギー消費を必要とする。このため、室内機を配置した部屋内の床に床暖房パネルを配置し、室内機と床暖房パネルの両方で暖房することが考えられている。
【0003】
このため、本出願人は特願平9−189447号において、
『圧縮機により暖房運転中、冷媒を圧縮機から室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器そして圧縮機の順に循環させる冷媒回路を備え、圧縮機と室外熱交換器を内蔵する室外機と室内熱交換器を内蔵する室内機とからなるヒートポンプ装置に使用され、暖房時、前記室内熱交換器よりの上流の高圧高温冷媒が導かれる冷媒入口と、この高温高圧冷媒が通過する冷媒放熱器と、この冷媒放熱器通過後の冷媒の出口となる冷媒出口とを配置するとともに、前記室内熱交換器が配置される部屋に配置される床暖房パネルからの冷却水入口と、冷却水を循環させる冷却水ポンプと、前記冷媒放熱器からの熱を冷却水に伝達する受熱器と、前記床暖房パネルへの冷却水の出口である冷却水出口を配置したことを特徴とする床暖房ユニット。』を提案した。
【0004】
これによれば、圧縮機で高温高圧化した冷媒を分岐し、一方を室内機の室内熱交換器に循環して室内空気を昇温し、他方をエンジン排熱回収ユニットへ循環して熱運搬液を介して床暖房パネルを加熱し、床温度を上昇できる。室内の人は室内空気と床の両方で暖められ、且つ、室外機と室内機との間の冷媒配管の途中にエンジン排熱回収ユニットを挿入し、且つ床媛房ユニットと床暖房パネルの間に冷却水を循環させる配管を施すのみで、ヒートポンプ装置をエンジン排熱回収可能とするに当たり、室外機や室内機の改造を必要とせず、改造工事が簡単に可能としている。
【0005】
さらに、この特願平9−189447においては圧縮機をエンジンで駆動して、通常はエンジンから外気中に排出されるはずのエンジン排熱を、暖房中冷媒に回収するようにしており、結果としてエンジン排熱を室内空気の暖房用としてのみでなく、床暖房にも利用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エンジン排熱について全てを一旦冷媒と熱交換し、さらに熱運搬液と熱交換するようにしている。このため、外気温が特に低いため室内機のみならずエンジン排熱回収装置からも大きなエネルギーを部屋に供給する必要がある場合には、床暖房ユニットより上流及び膨張弁上流の冷媒はエンジン出力及びエンジン排熱の両方を得て極めて高い温度且つ高い圧力になるので、冷媒配管からの熱損失が大きくなり易く、且つ冷媒配管の耐圧能を高める必要がありコスト高となる問題がある。
【0007】
さらに、エンジン排熱の一部及び圧縮機で高温高圧にした冷媒の凝縮熱を、給湯や乾燥等のための放熱部に供給することが考えられる。この場合においても同様の問題がある。すなわち、エンジン排熱の一部及び圧縮機で高温高圧にした冷媒の凝縮熱を、床暖房や給湯や乾燥等のためのエンジン排熱利用装置に供給する場合において、エンジン排熱の一部及び冷媒の凝縮熱を受熱するエンジン排熱回収ユニットにおいても同様に、エンジン排熱回収ユニットより上流及び膨張弁により上流の冷媒配管について、熱損失や高コストの問題があり得る。
【0008】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、ヒートポンプ装置をエンジン排熱回収可能とするに当たり改造工事が簡単に可能とするのに加え、外気温が特に低いため室内機のみならずエンジン排熱回収装置からも大きなエネルギーを部屋に供給する必要がある場合において、エンジン排熱回収ユニットより上流及び膨張弁上流の冷媒の温度及び圧力を過大とすることのないエンジン駆動式ヒートポンプ用のエンジン排熱回収ユニットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は以下のように構成した。
【0010】
請求項1記載の発明は、
『エンジン駆動の圧縮機により暖房運転中、冷媒を圧縮機から室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器そして圧縮機に循環させる冷媒回路を備え、
少なくともエンジン、圧縮機、室外熱交換器を内蔵する室外機と、室内熱交換器を内蔵する室内機とからなるエンジン駆動式ヒートポンプ装置に使用され、
暖房時、前記室内熱交換器より上流の高熱高圧の冷媒が導かれる冷媒入口と、この高温高圧の冷媒が通過する冷媒放熱器と、この冷媒放熱器通過後の冷媒の出口となる冷媒出口と、エンジン排熱を吸収した冷却水が導かれるエンジン冷却水入口と、この冷却水が通過するエンジン冷却水放熱器と、このエンジン冷却水放熱器通過後の冷却水の出口となるエンジン冷却水出口と、熱運搬液の熱運搬液入口と、前記冷媒放熱器からの熱及びエンジン冷却水放熱器からの熱を熱運搬液にそれぞれ伝達する冷媒側受熱器及びエンジン冷却水側受熱器と、エンジン排熱利用のための放熱部への熱運搬液の熱運搬液出口とを配置し、
外管と、外管の内側に配置され前記放熱壁兼前記受熱壁となる内管からなる二重管の内管の内側にエンジン冷却水と熱運搬液の内の一方を流し、内管と外管の間に他方を流すようにして前記エンジン冷却水側二重管熱交換器を構成し、前記二重管の内管の内側に冷媒と熱運搬液の内の一方を流し、内管と外管の間に他方を流すようにして前記冷媒側二重管熱交換器を構成し、
それぞれ二重管をコイル状に巻いたエンジン冷却水側二重管熱交換器と冷媒側二重管熱交換器とを、いずれか一方を上、他方を下にして上下方向に重ねるとともに、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部と、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部とを配管により連結したことを特徴とするエンジン排熱回収ユニット。』である。
【0011】
この請求項1記載の発明によれば、エンジン排熱回収ユニットを室外機とは独立に形成したので、エンジン排熱を回収したエンジン冷却水を、室外機の外部の温水ボイラーに循環させるためのエンジン冷却水出口、エンジン冷却水入口と、室内機に冷媒を循環するための冷媒出口、冷媒戻り口のセットを、複数持つものにおいては、温水ボイラーヘの循環を中止し、エンジン排熱回収ユニットに直接エンジン冷却水を循環するように配管するか、あるいは温水ボイラーヘの循環路の途中から分岐してエンジン排熱回収ユニットヘ循環するようにする一方、複数の冷媒出口、冷媒戻り口のセットの内一つを利用してエンジン排熱回収ユニットに冷媒を循環するようにするか、あるいは室内機への冷媒循環路から分岐してエンジン排熱回収ユニットヘ循環するようにするのみで、簡単にエンジン排熱回収ユニッ卜の追加設置が可能となる。また、冷媒出口、冷媒戻り口のセットを一つのみ配置し、外部の温水ボイラーに循環させるためのエンジン冷却水出口、エンジン冷却水入口を持たない室外機においては、室外機にエンジン冷却水出口、エンジン冷却水入口、及び冷媒出口、冷媒入口と、それぞれの室外機内配管を設ける改造のみで、室外機内に熱交換器を配置する必要がない。また、エンジン排熱回収ユニットにエンジン排熱が送られる分、エンジン排熱回収ユニットに冷媒を介して供給するエネルギーを暖房時における圧縮機高圧側の冷媒の圧力及び温度を低くできる。また、放熱壁と受熱壁との間に熱運搬用の別の液体を配置することがないので、エンジン冷却水から熱運搬液への熱移動、冷媒から熱運搬液への熱移動がそれぞれ簡単な構造により達成できる。また、両二重管受熱器の熱運搬液の通路とを互いに連結する配管の長さを短くできる。
【0020】
請求項2記載の発明は、
『上側に冷媒側二重管熱交換器を、下側にエンジン冷却水側二重管熱交換器を配置し、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部を床暖房パネルからの熱運搬液入口とし、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部を床暖房パネルからの熱運搬液出口とし、前記冷媒側二重管熱交換器に導く冷媒温度より高温のエンジン冷却水を、前記エンジン冷却水側二重管熱交換器に導くようにしたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン排熱回収ユニット。』である。
【0021】
この請求項2記載の発明によれば、請求項1の作用効果に加え、まず温度の低い冷媒と熱運搬液が熱交換し、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換するので、冷媒側二重管熱交換器とエンジン冷却水側二重管熱交換器の両方で熱運搬液に熱を与えることが可能となるので、効率良く熱運搬液を加熱できる。
【0022】
請求項3記載の発明は、
『冷媒側二重管熱交換器の冷媒通路の上側端部を膨張弁への冷媒出口とし、前記冷媒通路の下側端部を圧縮機からの冷媒入口とし、エンジン冷却水側二重管熱交換器のエンジン冷却水通路の上側端部をエンジンへのエンジン冷却水出口とし、エンジン冷却水通路の下側端部をエンジンからのエンジン冷却水入口としたことを特徴とする請求項2に記載のエンジン排熱回収ユニット。』である。
【0023】
この請求項3記載の発明によれば、請求項2の作用効果に加え、まず温度の低い冷媒と熱運搬液を熱交換させ、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換させることをより確実に実施できるので、より効率良く熱運搬液を加熱できる。
【0024】
請求項4記載の発明は、
『下側に冷媒側二重管熱交換器を、上側にエンジン冷却水側二重管熱交換器を配置し、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部をエンジン排熱利用放熱器からの熱運搬液入口とし、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部をエンジン排熱利用放熱器への熱運搬液出口とし、前記冷媒側二重管熱交換器に導く冷媒温度より高温のエンジン冷却水を、前記エンジン冷却水側二重管熱交換器に導くようにしたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン排熱回収ユニット。』である。
【0025】
この請求項4 載の発明によれば、請求項5の作用効果に加え、まず温度の低い冷媒と熱運搬液が熱交換し、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換するので、冷媒側二重管熱交換器とエンジン冷却水側二重管熱交換器の両方で熱運搬液に熱を与えることが可能となるので、効率良く熱運搬液を加熱できる。
【0026】
請求項5記載の発明は、『冷媒側二重管熱交換器の冷媒通路の下側端部を膨張弁への冷媒出口とし、前記冷媒通路の上側端部を圧縮機からの冷媒入口とし、エンジン冷却水側二重管熱交換器のエンジン冷却水通路の下側端部をエンジンへのエンジン冷却水出口とし、エンジン冷却水通路の上側端部をエンジンからのエンジン冷却水入口としたことを特徴とする請求項2に記載のエンジン排熱回収ユニット。』である。
【0027】
この請求項5記載の発明によれば、請求項4の作用効果に加え、まず温度の低い冷媒と熱運搬液を熱交換させ、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換させることをより確実に実施できるので、より効率良く熱運搬液を加熱できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のエンジン駆動式ヒートポンプ装置の実施例を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1はエンジン駆動式ヒートポンプ装置の全体構成を示す図である。エンジン駆動式ヒートポンプ装置1は、室外機2と、図2に示す室内機522とで構成されている。室外機2に備えられるエンジン201は、水冷火花点火式のガスエンジンであって、伝動装置202を介して冷媒の圧縮機208を駆動する。伝動装置202は、エンジン201の出力軸203と圧縮機208の入力軸206のそれぞれに固定されたプーリ204,207間にベルト205を掛け渡すことによって構成されている。エンジン201に対して、圧縮機208により冷媒を循環させるための冷媒回路210と、エンジン201の冷却と排熱の回収を行うための冷却水回路250が設けられていて、冷却水回路250には、エンジン201の冷却水ジャケット263と排気管に設けられた排気熱交換器262とが、冷却水への排熱供給部として組み込まれている。
【0032】
冷媒回路210は、圧縮機208によりフロン等の冷媒を循環させる回路であって、圧縮機208とオイルセパレータ230が管路211により接続され、オイルセパレータ230と四方弁232が管路212により接続され、四方弁232と主に暖房時冷媒への放熱用熱交換器である二重管熱交換器233が管路213により接続され、二重管熱交換器233は水−冷媒間熱交換器であり、この二重管熱交換器233と複数個の室外熱交換器234が管路214により接続され、室外熱交換器234とディストリビュータ236が複数の管路215により接続され、ディストリビュータ236からの管路216が分岐してそれぞれ分岐管路216aとなる。複数個の室内熱交換器240が、分岐管路216aにそれぞれ配置された電子膨張弁238を介して、管路217により接続され、室内熱交換器240と四方弁232が分岐管路218aを介して管路218に集合接続され、四方弁232と圧縮機208が、アキュムレータ245を介して、管路219により接続されている。
【0033】
冷媒回路210のアキュムレータ245と圧縮機208の間の管路219には、オイルセパレータ230において冷媒から分離されたオイルを圧縮機208に戻すために、オイルセパレータ230から延びるオイル戻し通路231が途中の毛細管270を介して接続されている。管路214と管路215の間に配置された室外熱交換器234には、この室外熱交換器234に対して空気を通過させるための室外ファン235が設けられている。
【0034】
分岐管路216aには電子膨張弁238、ストレーナ291が配置されている。管路216にはドライヤー241、バルブ290が配置され、管路218にはバルブ292及びストレーナ293がそれぞれ配置されている。さらに、管路216には管路294が接続され、この管路294及び管路218には前記と同様にそれぞれ分岐管路を介して複数個の室内熱交換器が接続される。
【0035】
管路214と管路216との間には、バイパス冷媒管路421が接続され、このバイパス冷媒管路421に電動バイパス弁422及び逆止弁423が配置されている。また、ドライヤー241とディストリビュータ236の間の管路216には、電動開閉弁424が配置され、さらに冷媒温度センサ425が配置されている。二重管熱交換器233と複数個の室外熱交換器234の間の管路214には、電動開閉弁426が配置されている。
【0036】
管路211の途中には可撓管300が配置され、また管路211を通過する冷媒温度を検知する高圧側温度センサ303と、圧縮機208から電子膨張弁238の間の高圧側冷媒回路の冷媒圧力を検知する高圧側圧力センサ301が配置される。高圧側冷媒回路は、冷房時には管路211、オイルセパレータ230、管路212、四方弁232、管路213、二重管熱交換器233、管路214、室外熱交換器234、管路215及び管路216で構成され、暖房時には管路211、オイルセパレータ230、管路212、四方弁232及び管路218、室内熱交換器240、及び管路217で構成される。
【0037】
そして、圧縮機208には圧縮機温度センサ306が、管路219の途中には可撓管300がそれぞれ配置される。また、電子膨張弁238から圧縮機208までの間の低圧側冷媒回路の冷媒圧力を検知する低圧側圧力センサ302が管路219に配置される。低圧側冷媒回路は、冷房時には管路217、室内熱交換器240、管路218、四方弁232及び、途中にアキュムレータ245が配置された管路219で構成され、暖房時には管路216、管路215、室外熱交換器234、管路214、二重管熱交換器233、管路213、四方弁232及び管路219で構成される。
【0038】
一方、冷却水回路250は、室外側水ポンプ261に排気熱交換器262が管路251により接続され、エンジン201の排気管に設けられた排気熱交換器262と冷却水ジャケット263が管路252及び循環通路252aにより接続され、冷却水ジャケット263とリニヤ三方弁280が循環通路252bと管路253により接続され、リニヤ三方弁280と室外ラジエータ265が管路254により接続され、室外ラジエータ265と室外側水ポンプ261が管路257により接続され、管路257の途中と水タンク267が管路255により接続され、管路257とリニヤ三方弁280が、二重管熱交換器233を介して管路256により接続されている。水タンク267には、リリーフ機能付きタンクキャップ406が接続されている。管路252には、切換弁Kが配置され、この切換弁Kにタンクキャップ406が管路259により接続されている。管路259は空気抜き用の通路として使用される。
【0039】
管路255は、冷却水の補給用の通路として使用され、管路257は室外ラジエータ265から水ポンプに向けて冷却水を循環させる通路として使用される。室外ラジエータ265には、この室外ラジエータ265に対して空気を吹き付けるための室外ファン266が設けられている。なお、室外ファン235と266を一体大型化してもよい。
【0040】
管路253には、リニヤ三方弁280を配置し、リニヤ三方弁280により管路256と管路254との切換を行うと共に冷却水の流量制御を行う。即ち、エンジン排熱を回収したエンジン冷却水を、この冷却水と冷媒回路210中の冷媒との間で熱交換する水−冷媒間熱交換器である二重管熱交換器233とエンジン排熱回収ユニット70とに分岐して供給するように構成されている。
【0041】
冷媒回路210と冷却水回路250に渡って設けられている二重管熱交換器233は、主に暖房時両回路を流れる冷媒と冷却水の間で熱交換を行う。また、エンジン201には吸気管317が接続され、吸気管317の上流部にはエアクリーナ318が配置され、吸気管317の下流部にはガス燃料を混合する混合器319とその下流のスロットル弁320とが配置されている。スロットル弁320はステップモータから構成されるスロットル弁開度制御アクチュエータ311により開閉制御される。混合器319のベンチュリ部にはガス吐出口が設けられ、この吐出口には、途中に燃料ガス流量制御弁312、減圧調整弁313、2つの開閉弁314を有して燃料ガス供給源315と連結されたガス供給管路316が接続されている。さらに、エンジン201には排気管323が接続され、その途中に設けられた排気熱交換器262を介して大気に排気ガスを排出可能としている。エンジン201にはエンジン回転数を検知するエンジン回転数センサ310が配置されている。
【0042】
この実施の形態では、冷却水循環システムの循環路Sは、エンジン201の冷却水ジャケット263、切換弁K、これらを連通する循環通路252a,252bからなるエンジン側循環半路S1と、排気熱交換器262、リニヤ三方弁280、一方は室外ラジエータ265及び下記するエンジン排熱回収用エンジン冷却水側放熱管403、他方は二重管熱交換器233、室外側水ポンプ261、これらを連通する管路252,253,254,256,257、水配管402,404及びサーモスタット400からなる放熱側循環半路S2を有している。エンジン側循環半路S1と放熱側循環半路S2で、冷却水温度が所定値を越えた場合のエンジン暖機時の循環路を形成している。冷却水ジャケット263の下流側連結点P1と上流側連結点P2とを結ぶ連通路950はバイパス路を構成し、放熱側循環半路S2とで、冷却水温度が一定所定値以下の時の循環路を形成する。
【0043】
エンジン201の収容室には、エンジン収容室内温度センサ430が配置され、さらに循環通路252bには冷却水温度センサ431が配置され、この冷却水温度センサ431は冷却水ジャケット263の出口温度を検知する。また、管路252には冷却水温度センサ432が配置され、この冷却水温度センサ432は排気熱交換器262の出口温度を検知する。また、室外機2には外気温度センサ439が配置されている。
【0044】
戸外において、室外機2と独立にこの発明の一実施形態のエンジン排熱回収ユニット70が配置され、エンジン排熱回収ユニット70とエンジン排熱回収ユニット70から温水が循環供給され、エンジン排熱利用装置として機能する床暖房パネル556(エンジン排熱利用放熱器)とでエンジン排熱回収利用装置が構成される。各部屋に配置される室内機522の室内熱交換器240は、室外機側の接続ジョイント部a1〜a8を介して室外機2側に接続され、エンジン排熱回収ユニット70は室外機側の接続ジョイント部a9〜a12を介して室外機2側に接続される。
【0045】
エンジン排熱回収ユニット70は、エンジン排熱回収ユニット側の接続ジョイント部b1〜b6を有し、エンジン排熱回収ユニット側の接続ジョイント部b3,b4は分岐管路216a,218aを介して室外機側の接続ジョイント部a10,a9に接続され、エンジン排熱回収ユニット側の接続ジョイント部b5,b6は水配管404,402を介して室外機側の接続ジョイント部a12,a11に接続されている。室外機2の分岐管路216aにはエンジン排熱回収用電子膨張弁238aが配置され、ストレーナ291を介して室外機側の接続ジョイント部a10に接続されている。
【0046】
室外機2のリニヤ三方弁280と室外ラジエータ265の間の管路254には、サーモスタット400が配置され、このサーモスタット400と室外機側の接続ジョイント部a11とを結ぶ管路の途中にはパックドバルブ401が配置されている。管路257と室外機側の接続ジョイント部a12とを結ぶ管路の途中にはパックドバルブ405が配置されている。パックドバルブ401,405は手動式の開閉弁であり、エンジン排熱回収ユニット70を使用しない場合に全閉、エンジン排熱回収ユニット70を使用する場合に全開とする。あるいは、次のようにしても良い。パックドバルブ401,405を電子開閉弁とし、パックドバルブ401及びパックドバルブ405は暖房時、あるいは冷房時でも室内リモコン612の床暖房操作部570bがON時に同時に開くようにする。
【0047】
リニヤ三方弁280は、サーモスタット400ヘの温水流I1と暖房時、エンジン排熱を冷媒に回収するための二重管熱交換器233への温水流I2への分流を行う。サーモスタット400は、上流直近の冷却水温度により温水流I3と温水流I4への分流を行う。
【0048】
エンジン排熱回収ユニット70には、エンジン排熱回収用熱交換ユニット71及びエンジン排熱利用熱運搬液タンク410が配置されている。エンジン排熱回収ユニット側の接続ジョイント部b1とb2の間にエンジン排熱利用熱運搬液循環管路411、412、416が接続され、エンジン排熱利用熱運搬液循環管路412にエンジン排熱利用熱運搬液ポンプ413が配置されている。暖房用熱運搬液循環管路412に接続されたエンジン排熱回収用受熱管414と、暖房用熱運搬液循環管路416に接続されたエンジン排熱回収用受熱管415はエンジン排熱回収用熱交換ユニット71に内蔵されている。
【0049】
また、エンジン排熱回収用エンジン冷却水側放熱管403はエンジン排熱回収ユニット側の接続ジョイント部b5とb6に接続され、エンジン排熱回収用冷媒側放熱管418はエンジン排熱回収ユニット側の接続ジョイント部b3とb4に接続され、このエンジン排熱回収用エンジン冷却水側放熱管403及びエンジン排熱回収用冷媒側放熱管418もエンジン排熱回収用熱交換ユニット71に内蔵されている。
【0050】
エンジン排熱回収用エンジン冷却水側放熱管403とエンジン排熱回収用受熱管415は一体化されて、二重管熱交換器を構成するようにしている。同様に、エンジン排熱回収用冷媒側放熱管418とエンジン排熱回収用受熱管414は一体化されて、二重管熱交換器を構成するようにしている。この2つの二重管熱交換器が連結されてエンジン排熱回収用熱交換ユニット71を形成している。なお、各々の二重熱交換器の替わりに各々プレート熱交換器を構成するようにしても良い。エンジン排熱回収用冷媒側放熱管418の暖房時における直近下流の冷媒温度を検知する冷媒液温センサ419が配置されている。
【0051】
図2は各部屋への空調機器の設置状況を示す図である。例えばエンジン排熱回収専用室520A、空調対象B室520B、空調対象C室520C、空調対象D室520D及び空調対象E室52OEがある。空調対象B室520B乃至空調対象E室520Eには膨張弁非内蔵式室内機522が使用される。
【0052】
床暖房専用室520Aには、室内機が使用されない。
【0053】
空調対象B室520B及び空調対象C室520Cの膨張弁非内蔵式室内機522には、室内熱交換器240、送風ファン240a及び室内冷媒温度センサ572が内蔵され、冷媒配管536,537及び分岐ユニット535を介して冷媒配管532,533に接続され、冷媒配管532,533は冷媒配管530,531接続される。冷媒配管530,531は室外機側の接続ジョイント部a1,a2を介して室外機2側に接続される。
【0054】
分岐ユニット535には、冷媒配管532から空調対象B室520B及び空調対象C室520C側に冷媒配管536が分岐し、冷媒配管533から空調対象B室520B及び空調対象C室520C側に冷媒配管537が分岐し、冷媒配管536には電子膨張弁238b及びストレーナ538が配置されている。
【0055】
空調対象D室520D及び空調対象E室520Eの膨張弁非内蔵式室内機522には、室内熱交換器240、送風ファン240a及び室内冷媒液温度センサ572が内蔵され、冷媒配管540,541を介して室外機側の接続ジョイント部a3,a4及びa5,a6を介して室外機2側に接続される。
【0056】
床暖房専用室520A乃至空調対象E室520Eには、室内リモコン装置570、室内温度センサ571、床温度センサ573が配置される。また、床暖房パネル(エンジン排熱利用放熱器)556が配置され、電子流量制御弁555、エンジン排熱利用熱運搬液管路552,553を介してエンジン排熱利用熱運搬液管路550,551に接続される。エンジン排熱利用熱運搬液管路550,551は、最末尾において連結されている。
【0057】
なお、例えば、空調対象B室520B、空調対象C室520Cにおいて膨張弁非内蔵式室内機522の替わりにそれぞれ膨張弁内蔵式室内機を使用する場合には、分岐ユニット535は使用せず、冷媒配管536と冷媒配管537がそれぞれ冷媒配管532に接続される。それぞれの膨張弁内蔵式室内機は内部において冷媒配管536に接続される内部配管中及び冷媒配管537に接続されるそれぞれの内部配管中に電子膨張弁が配置される。すなわち、窒外機2の内部配管である管路294には電子膨張弁が配置されていないので、膨張弁内蔵式室内機の使用が可能となる。
【0058】
図3はエンジン排熱回収ユニットの配管詳細図である。図3は図1におけるエンジン排熱回収ユニット70のエンジン排熱利用熱運搬液タンクユニット410をより詳細に図示し、且つエア抜き通路類も図示したものである。
【0059】
エンジン排熱利用熱運搬液タンクユニット410は、エア抜きタンク410Aとリザーブタンク410Bからなっている。エア抜きタンク410Aには、コンダクション701が設けられ、このコンダクション701には加圧キャップ700が脱着可能に設けられている。エア抜きタンク410Aは、所定以上の圧力に設定される。コンダクション701には、コンダクション701へのエア抜きを行う第1の熱運搬液エア抜き通路702が接続され、この第1の熱運搬液エア抜き通路702は熱運搬液ドレン通路703に接続されている。熱運搬液ドレン通路703は、エンジン排熱利用熱運搬液循環管路411に接続され、熱運搬液ドレン通路703には熱運搬液ドレンコック703aが設けられている。
【0060】
また、エア抜きタンク410Aには、エア抜きタンク上部からのエア抜きを行う第2の熱運搬液エア抜き通路704が設けられ、この第2の熱運搬液エア抜き通路704は熱運搬液供給通路705に接続されている。熱運搬液供給通路705は第1の熱運搬液エア抜き通路702に接続され、熱運搬液はエア抜きタンク410A内が負圧になる時、熱運搬液供給通路705から熱運搬液エア抜き通路702、コンダクション701を経て供給される。
【0061】
リザーブタンク410Bには、外気圧導入通路706が接続され、外気圧導入通路706によりリザーブタンク410Bへの外気圧導入が行われる。また、リザーブタンク410Bには熱運搬液供給キャップ707が設けられ、この熱運搬液供給キャップ707を開いてリザーブタンク410Bへ熱運搬液が供給される。エンジン排熱利用熱運搬液循環管路412は、エンジン排熱利用熱運搬液ポンプ413を境としてエンジン排熱利用熱運搬液タンクユニット側熱運搬液循環管路412aとエンジン排熱回収用熱交換ユニット側熱運搬液循環管路412bから構成される。
【0062】
エンジン排熱回収用熱交換ユニット71には、エンジン排熱回収用冷媒側放熱管418とエンジン排熱回収用受熱管414が一体化された冷媒側二重管熱交換器600が備えられ、またエンジン排熱回収用エンジン冷却水側放熱管403とエンジン排熱回収用受熱管415が一体化されたエンジン冷却水側二重管熱交換器601が備えられている。
【0063】
この実施形態では、図3の(B)に示すように外管600eと内管600fからなる冷媒側二董管熱交換器600において、外管600eと内管600fの間を冷媒が通過し、内管600fの内部を熱運搬液が通過するので、内管600fの外壁600flがエンジン排熱回収用冷媒側放熱管418に相当し、内管600fの内壁600flがエンジン排熱回収用受熱管414に相当する。同様に外管60leと内管60lfからなるエンジン冷却水側二重管熱交換器601において、外管60leと内管60lfの間をエンジン冷却水が通過し、内管601fの内部を熱運搬液が通過するので、内管601fの外壁601f1がエンジン排熱回収用エンジン冷却水側放熱管403に相当し、内管601fの内壁601f2がエンジン排熱回収用受熱管415に相当する。
【0064】
冷媒側二重管熱交換器600には、熱運搬液入口600a、熱運搬液出口600b、冷媒入口600c及び冷媒出口600dが設けられている。熱運搬液入口600aはエンジン排熱回収用熱交換ユニット側水循環管路412bと、熱運搬液出口600bは連通管路8の一方と、冷媒入口600cは配管218aAと、冷媒出口600dは配管216aAとそれぞれ接続されている。
【0065】
図3にて分かる通り、冷媒側二重管熱交換器600内では冷媒と熱運搬液とを対向して流しているので、冷媒と熱運搬液との温度差が二重菅の全長に渡ってほぼ等しくすることができ、二重管の全長に渡って熱交換が可能となる。
【0066】
エンジン冷却水側二重管熱交換器601は、熱運搬液入口601a、熱運搬液出口601b、エンジン冷却水入口601c及びエンジン冷却水出口601dが設けられている。熱運搬液入口601aは連通管路8の一方と、熱運搬液出口601bは暖房用熱運搬液循環管路416と、エンジン冷却水入口601cは水配管402Aと、エンジン冷却水出口601dは水配管404Aとそれぞれ接続されている。
【0067】
なお、エンジン冷却水側二重管熱交換器601内でもエンジン冷却水と熱運搬液とを対向して流すようにしており、二重管の全長に渡って熱交換が可能となる。
【0068】
水配管402Aにはエンジン冷却水ドレン通路710が接続され、エンジン冷却水ドレン通路710にはエンジン冷却水ドレンコック710aが設けられている。このエンジン冷却水ドレンコック710aを開くことでエンジン冷却水が排出される。また、水配管404Aにはエンジン冷却水エア抜き通路711が接続され、このエンジン冷却水エア抜き通路711のエア抜き通路開放端711aからエンジン冷却水のエア抜きが行われる。さらにエンジン排熱回収用熱交換ユニット側熱運搬液循環管路412bには第2の熱運搬液エア抜き通路712が接続され、この第2の熱運搬液エア抜き通路712のエア抜き通路開放端712aから熱運搬液エア抜きが行われる。
【0069】
図4はエンジン排熱回収ユニットの外観図である。図4(A)は左側面図、図4(B)は正面図、図4(C)は右側面図である。
【0070】
エンジン排熱回収ユニット70は、前パネル801、床パネル802、天井パネル803、後パネル804、右パネル805及び左パネル806により箱形に形成されている。床パネル802には一対の支持ステー807が設けられている。右パネル805には、電線取り出し用右カバー808が取り付けられ、左パネル806には、電線取り出し用左カバー809が取り付けられている。
【0071】
図5乃至図8において、図3にて示すエンジン排熱回収ユニット70を構成する各部品の実際の形状、配置及び配管等を示す。
【0072】
図5はエンジン排熱回収ユニット内部詳細部分の断面図である。このエンジン排熱回収ユニット内部詳細部分は、エンジン排熱回収ユニット70を左方より見たもので、二重管熱交換器を断面図で表示し、パネル類を取り外した状態を表示したものである。
【0073】
エンジン排熱回収ユニット70には、下部にエンジン冷却水側二重管熱交換器610が、上部に冷媒側二重管熱交換器600が配置されている。また、エンジン排熱回収ユニット70の下部には、エンジン冷却水側二重管熱交換器601の内側に熱運搬液ポンプ413が配置され、冷媒側二重管熱交換器600より上方且つ右方には電装部品を収容した電装ボックス900が配置されている。
【0074】
なお、図5より分かる通り、重量物の熱運搬液ポンプ413をエンジン排熱回収ユニット70の中央下部に配置しているので、エンジン排熱回収ユニット70の安定性が高い。同様図5より分かる通り、エア抜き通路開放端711a、工ア抜き通路開放端712aがエンジン排熱回収ユニット70上部に配置されるので、エンジン冷却水、熱運搬液が溢れ出ることがない。但し、床暖房パネル556が建屋の2階等の高い位置に設置される場合、熱運搬液ポンプ413の吐出圧が大きくなるのでエア抜き通路開放端712aにコックを配置し常時は閉めるとともに、熱運搬液ポンプ413の運転中にエア抜き通路712に溜まる空気を、運転中エア抜き通路開放端712aを短時間だけ開にすることによりエア抜きする。この場合もコックがエンジン排熱回収ユニット700上部に配置されるので、天井パネル803を取り外すことでコック操作によるエア抜き作業が容易となる。同様にエア抜き通路開放端711aにコックを配置し常時は閉めるとともに、室外側水ポンプ261の運転中に短時間だけ開にすることによりエア抜きするようにしても良い。この場合もコック操作によるエア抜き作業が容易となる。
【0075】
図6はエンジン排熱回収ユニット内部詳細部分の断面図である。このエンジン排熱回収ユニット内部詳細部分は、エンジン排熱回収ユニット70を正面より見た物で、二重管熱交換器を切断し、パネル類を取り外した状態を表示したものである。エア抜きタンク410Aの上部には、電装部品を収容した電装ボックス900が配置されている。
【0076】
図7は天井パネルを取り外したエンジン排熱回収ユニットの右側上面図である。エンジン排熱回収ユニット70では、天井パネル803を取り外すと、電装ボックス900内が露出し、電装部品の取り替え整備が可能となっている。
【0077】
なお、図7と図8により分かる通り、天井パネル803を取り外し、電装ボックス900は取り付いた状度で、エア抜きタンク410A上部の加圧キャップ700及びリザーブタンク410B上部の熱運搬液供給キャップ707の両方が、エンジン排熱回収ユニット700上部において上方に露出するので、いずれかのキャップを取り外しての熱運搬液の補充が容易である。
【0078】
図8は天井パネルとさらに電装ボックスを取り外したエンジン排熱回収ユニットの上面図である。冷媒側二重管熱交換器600と、その下方のエンジン冷却水側二重管熱交換器610の両二重管熱交換器がそれぞれ1重のコイル状に巻かれており、このコイル内にエア抜きタンク410A、リザーブタンク410B、熱運搬液ポンプ413を配置しており、スペースの有効利用ができ、エンジン排熱回収ユニット70をコンパクトに形成できる。
【0079】
この実施の形態では、エンジン排熱回収ユニット70は、エンジン駆動式ヒートポンプ装置1に使用され、暖房時、室内熱交換器240より上流の高熱高圧の冷媒が、管路218から分岐管路218a、接続ジョイント部a9、室外機2の外部の配管である分岐管路218a、接続ジョイント部b4、エンジン排熱回収ユニット70内の配管218aAを経て導かれる冷媒入口600cと、この高温高圧の冷媒が通過する冷媒放熱器であるエンジン排熱回収用冷媒側放熱管418と、この冷媒放熱器通過後の冷媒の出口となる冷媒出口600dと、エンジン排熱を吸収した冷却水が管路253を通り、リニヤ三方弁280、サーモスタット400、パックドバルブ401、接続ジョイント部a11、水配管402、接続ジョイント部b4、エンジン排熱回収ユニット70内の水配管402aAを経て導かれるエンジン冷却水入口601cと、この冷却水が通過するエンジン冷却水放熱器であるエンジン排熱回収用エンジン冷却水側放熱管403と、このエンジン冷却水放熱器通過後の冷却水の出口となるエンジン冷却水出口601dと、室内に配置される床暖房パネル556からの熱運搬液(水、あるいは不凍液からなる)が接続ジョイント部b2、熱運搬液循環管路411、エア抜きタンク410A、エンジン排熱回収用タンクユニット側熱運搬液循環管路412a、この熱運搬液を循環させる液循環ポンプ413、エンジン排熱回収用熱交換ユニット側熱運搬液循環管路412bを経て導かれる熱運搬液入口600aと、前記の液循環ポンプ413と、冷媒放熱器からの熱及びエンジン冷却水放熱器からの熱を熱運搬液にそれぞれ伝達する冷媒側受熱器であるエンジン排熱回収用受熱管414及びエンジン冷却水側受熱器であるエンジン排熱回収用受熱管415と、床暖房パネル556への熱運搬液出口601bとを配置している。
【0080】
このように、エンジン排熱回収ユニット70を室外機2とは独立に形成したので、室外機2にエンジン冷却水の出口、入口、及び冷媒の出口、入口と、それぞれの室外機2内配管を設ける改造のみで、室外機2内に熱交換器を配置する必要がない。また、エンジン排熱回収ユニット70にエンジン排熱が送られる分、エンジン排熱回収ユニット70に冷媒を介して供給するエネルギーを暖房時における圧縮機高圧側の冷媒の圧力及び温度を低くできる。
【0081】
また、エンジン排熱回収ユニット70では、エンジン冷却水に接する放熱壁と、熱運搬液に接する受熱壁とを一体化してエンジン冷却水放熱器兼エンジン冷却水側受熱器となるエンジン冷却水用熱交換器であるエンジン冷却水側二重管熱交換器601と、冷媒に接する放熱壁と、熱運搬液に接する受熱壁とを一体化して冷媒放熱器兼冷媒側受熱器となる冷媒用熱交換器である冷媒側二重管熱交換器600とを配置している。このように、放熱壁と受熱壁との間に熱運搬用の別の液体を配置することがないので、エンジン冷却水から熱運搬液への熱移動、冷媒から熱運搬液への熱移動がそれぞれ簡単な構造により達成できる。
【0082】
また、外管と、外管の内側に配置され放熱壁兼受熱壁となる内管からなる二重管の内管の内側にエンジン冷却水と熱運搬液の内の一方を流し、内管と外管の間に他方を流すようにしてエンジン冷却水側二重管熱交換器601を構成し、二重管の内管の内側に冷媒と熱運搬液の内の一方を流し、内管と外管の間に他方を流すようにして冷媒側二重管熱交換器600を構成しており、放熱壁と受熱壁との間に熱運搬用の別の液体を配置することがないので、エンジン冷却水から熱運搬液への熱移動、冷媒から熱運搬液への熱移動がそれぞれ簡単な構造により達成できる。
【0083】
また、エンジン冷却水側受熱器であるエンジン冷却水側二重管熱交換器601と冷媒用熱交換器である冷媒側二重管熱交換器600では、冷媒側二重管熱交換器600を上にし、エンジン冷却水側二重管熱交換器601下にして配置しているが、これらの内いずれか一方を上、他方を下にして上下方向に重ねて配置することができ、このようにエンジン排熱回収ユニット70の床面積を小さくでき、上下方向には余裕があるが狭い空間にエンジン排熱回収ユニット70を配置することができる。
【0084】
また、それぞれ二重管をコイル状に巻いたエンジン冷却水側二重管熱交換器601と冷媒側二重管熱交換器600とを、いずれか一方を上、他方を下にして上下方向に重ねるとともに、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部と、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部とを配管により連結するから、両二重管受熱器の熱運搬液の通路とを互いに連結する配管の長さを短くできる。
【0085】
また、上側に冷媒側二重管熱交換器600を、下側にエンジン冷却水側二重管熱交換器601を配置し、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部を床暖房パネル556からの熱運搬液入口600aとし、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部を床暖房パネル556からの熱運搬液出口601aとし、冷媒側二重管熱交換器600に導く冷媒温度より高温のエンジン冷却水を、エンジン冷却水側二重管熱交換器601に導くようにしている。このように、温度の低い冷媒と熱運搬液が熱交換し、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換するので、冷媒側二重管熱交換器600とエンジン冷却水側二重管熱交換器601の両方で熱運搬液に熱を与えることが可能となるので、効率良く熱運搬液を加熱できる。
【0086】
また、冷媒側二重管熱交換器600の冷媒通路の上側端部を膨張弁への冷媒出口600dとし、冷媒通路の下側端部を圧縮機からの冷媒入口600cとし、エンジン冷却水側二重管熱交換器601のエンジン冷却水通路の上側端部をエンジンへのエンジン冷却水出口601dとし、エンジン冷却水通路の下側端部をエンジンからのエンジン冷却水入口601cとしているから、温度の低い冷媒と熱運搬液を熱交換させ、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換させることをより確実に実施できるので、より効率良く熱運搬液を加熱できる。
【0087】
また、下側に冷媒側二重管熱交換器600を、上側にエンジン冷却水側二重管熱交換器601を配置してもよく、この場合には、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部を床暖房パネル556からの熱運搬液入口とし、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部を床暖房パネル556への熱運搬液出口とし、冷媒側二重管熱交換器600に導く冷媒温度より高温のエンジン冷却水を、エンジン冷却水側二重管熱交換器601に導くようにすることができ、温度の低い冷媒と熱運搬液が熱交換し、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換するので、冷媒側二重管熱交換器600とエンジン冷却水側二重管熱交換器601の両方で熱運搬液に熱を与えることが可能となるので、効率良く熱運搬液を加熱できる。
【0088】
また、冷媒側二重管熱交換器600の冷媒通路の下側端部を膨張弁への冷媒出口600dとし、冷媒通路の上側端部を圧縮機からの冷媒入口600cとし、エンジン冷却水側二重管熱交換器601のエンジン冷却水通路の下側端部をエンジンへのエンジン冷却水出口601dとし、エンジン冷却水通路の上側端部をエンジンからのエンジン冷却水入口601cとしているから、温度の低い冷媒と熱運搬液を熱交換させ、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換させることをより確実に実施できるので、より効率良く熱運搬液を加熱できる。
【0089】
図9はエンジン駆動式ヒートポンプ装置の制御回路図である。エンジン駆動式ヒートポンプ装置1は、室外機2、室内機522、エンジン排熱回収ユニット70及び分岐ユニット535のそれぞれに制御装置、センサ群、アクチュエータ群を有している。室外機2の室外CPU615、室内機522の室内CPU616、エンジン排熱回収ユニット70のCPU617及び分岐ユニット535の分岐ユニットCPU618は、データバス620,621,622により情報の授受を行い制御する。
【0090】
室外CPU615は、スロットル弁開度制御アクチュエータ311、リニヤ三方弁280の駆動アクチュエータ、電子膨張弁238の駆動アクチュエータ238a、室外ファン235,266の駆動アクチュエータ、室外側水ポンプ261の駆動アクチュエータ、その他アクチュエータ群640、例えば燃料ガス流量制御弁312、四方弁232、電動バイパス弁422、電動開閉弁426、電動開閉弁424等の制御を行い、エンジン回転センサ310、高圧側圧力センサ301、冷媒温度センサ425、エンジン冷却水温度センサ431,432、その他のセンサ群641、例えばエンジン収容室内温度センサ430、外気温度センサ439、高圧側温度センサ303等の検知データの取込みを行う。
【0091】
室内CPU616は、送風ファン240a、室内ルーバーモータ240b、室内冷媒液温度センサ572、室内リモコン操作部570a、室内温度センサ571、電子膨張弁238の駆動アクチュエータ238b等の制御あるいは検知データの取込みを行う。なお、室内リモコン操作部570aは室内リモコン装置570に設けられる。
【0092】
CPU617は、エンジン排熱利用熱運搬液ポンプ413の駆動アクチュエータ413a、冷媒液温センサ419、床暖リモコン操作部570b、床温度センサ573及び電子流量制御弁555等について、検知データを取り入れアクチュエータの制御を行う。室外機2内の電子膨張弁238の開度も、室外CPU615を介してCPU617からの指令で制御される。
【0093】
次に、エンジン駆動式ヒートポンプ装置1は、エンジン排熱を回収したエンジン冷却水を、この冷却水と冷媒回路210中の冷媒との間で熱交換する水−冷媒間熱交換器である二重管熱交換器233とエンジン排熱回収装置Aとに分岐して供給するようにし、暖房要求検知手段からの暖房要求に基づき、送風ファン240aを起動するとともに、暖房要求が大なる時、エンジン排熱回収装置Aへの冷却水の供給に優先して、水−冷媒間熱交換器である二重管熱交換器233への冷却水の供給量を増加する制御を行う。この暖房の制御によりエンジン排熱を昇温するには時間がかかる床に設置される放熱部より、冷媒回路210中に回収させて室内熱交換器240に優先してエンジン排熱を供給するとともに、送風ファン240aによる温風が室内の人に作用し暖房要求を満たすことができる。
【0094】
図10はエンジン排熱回収ユニット内の配線図である。エンジン排熱回収ユニット70は、電線取り出し用左カバー809内に配置された接続端子809aを介して室外機2に接続され、また電線取り出し用右カバー808内に配置された接続端子808aを介して室内リモコン装置570の床暖リモコン操作部570bに接続される。
【0095】
エンジン排熱回収ユニット70に配置された電装ボックス900内には、CPU617、室外機2側と接続する信号インターフェース950、電源回路951、リレー952及びリレードライバ953が配置され、さらに室内リモコン装置570側と接続する信号インターフェース950が配置され、さらに冷媒液温センサ419等の各センサと接続するセンサインターフェース955等の電装部品が配置されている。
【0096】
図11はエンジン排熱回収ユニットの設置図である。エンジン排熱回収ユニット70は、配線及び配管により室外機2と接続される。また、エンジン排熱回収ユニット70は、室内に配置された室内リモコン装置570と配線により接続され、同様に室内に配置された床暖房パネル556と配管により接続される。
【0097】
このように室外機2と、室内リモコン装置570及び床暖房パネル556との間に、エンジン排熱回収ユニット70が配置され、図4の(B)、(C)に分かる通り、エンジン排熱回収ユニット70の右側側面に、室外機2からの冷媒及びエンジン冷却水の各入口である接続ジョイント部b4、b6、及び、室外機2ヘの冷媒及びエンジン冷却水の各出口となる接続ジョイント部b3、b5を集中配置させるとともに、室外機2との間の電気配線のための電線取り出し用右カバー808を配置している。また、図4の(A)、{B)に分かる通り、エンジン排熱回収ユニット70の右側側面に対向する左側側面に、床暖房パネル556からの熱運搬液の入口である接続ジョイント部b4及び床暖房パネル556への熱運搬液の出口である接続ジョイント部b3を集中配置させるとともに、床暖房パネル556、室内リモコン装置570へのとの間の電気配線のための電線取り出し用左カバー809を配置している。このため、配管長や配線長を短くでき、配管や配線接続等の施工作業を向上させることができる。
【0098】
図12は運転時のエネルギーの流れ図である。
【0099】
エンジン201で燃料が燃焼して発生するエネルギーEの内、Eの機械エネルギーが圧縮機208により冷媒に与えられ、エネルギーEの内の排熱はさらに分岐され、エネルギーEがエンジン冷却水に回収され、エネルギーEが排気ガスとともにあるいはエンジン201表面から大気中に放出される。エンジン冷却水に回収されるエネルギーEは、リニヤ三方弁280においてエンジン冷却水がI、Iに分岐するのに連れてエネルギーE31とエネルギーE32に分岐する。蒸発器(暖房時室外熱交換器234、冷房時室内熱交換器240)においてエネルギーEが冷媒に与えられ、エネルギーE31が二重管熱交換器233において冷媒に与えられる。これにより、エネルギーEとエネルギーE31とエネルギーEとが合流しエネルギーEとなる。エネルギーE32はエンジン冷却水がサーモスタット400でI、Iに分岐するのに連れてエネルギーE321とエネルギーE322に分岐する。エネルギーEは分岐し、エネルギーE61、E62となる。エネルギーE61は凝縮器(暖房時室内熱交換器240、冷房時室外熱交換器234)において放熱される。エネルギーE62とエネルギーE321は合流しエネルギーEとなり、床暖房パネル556から放熱される。一方エネルギーE322は室外ラジエータ265から大気中に放熱される。
【0100】
エネルギーEはエネルギーEの30〜40%であり、暖房時外気温度が低いのでエネルギーEは小さい。このため暖房開始時早期に室内温度を上昇するのは困難であるが、暖房開始時図4、図5、及び図7〜図10のプログラムにより、リニヤ三方弁280の開度を大きく(少なくとも20%開度以上と)し、Iを大きくして排熱の一部を冷媒に取り込むので、室内熱交換器240による放熱を大きくすることができ、放熱が開始されると室内ファンにより、室内の人が直ちに暖かい空気流を感知することができ、暖房要求を早期に満たすことができる。また、暖房開始時リニヤ三方弁280の開度を早期に50%さらには100%(I=50〜100%)とするとより良い。さらに、電子膨張弁238を所定開度に対して20%開度以下さらには全閉にし、エンジン排熱回収用冷媒放熱器418の放熱量を抑えることにより、エンジン排熱の室内空気の暖房以外への利用のためのエンジン排熱回収に優先して室内熱交換器240による放熱をすることができる。放熱が開始されると室内ファンにより、室内の人が直ちに暖かい空気流を感知することができ、暖房要求を早期に満たすことができる。
【0101】
また、冷房時においては、蒸発器(室内熱交換器240)により吸熱がされつつ、エネルギーE31、エネルギーE62は0とされつつ、エネルギーE321によりエンジン排熱回収が可能となる。
【0102】
図13は別の実施の形態のエンジン排熱回収ユニットを示す図である。このエンジン排熱回収ユニット1070が上記の実施の形態のエンジン排熱回収ユニット70と違う点は、エンジン排熱回収用冷媒側放熱管418と接続ジョイント部b3の間の冷媒配管1100の途中に電子膨張弁1238aを配置している点である。このエンジン排熱回収ユニット1070の接続ジョイント部b3は室外機2の接続ジョイント部a1と、接続ジョイント部b4は室外機2の接続ジョイント部a2とそれぞれ冷媒配管1101,1102で連結して使用される。すなわち、このエンジン排熱回収ユニット1070を電子膨張弁を持たない室外機2と連結されて使用することが容易に可能となる。
【0103】
そして室内機1522との間の冷媒配管は、接続ジョイント部a1と接続ジョイントb3を結ぶ冷媒配管1101の途中と室内機1522の間、接続ジョイント部a2と接続ジョイント部b4を結ぶ冷媒配管1102の途中と室内機1522の間をそれぞれ連結することにより可能となる。この場合の室内機1522は、電子膨張弁1238bを内蔵する電子膨張弁内蔵式室内機1522が使用される。
【0104】
これによれば、圧縮機で高温高圧化した冷媒を分岐し、一方を室内機1522の室内熱交換器240に循環して室内空気を昇温し、他方をエンジン排熱回収ユニット1070ヘ循環して熱運搬液を介して床暖房パネル556を加熱し、床温度を上昇できる。室内の人は室内空気と床の両方で暖められ、且つ、室外機2と室内機1522との間の冷媒配管の途中にエンジン排熱回収ユニット1070を挿入し、且つエンジン排熱回収ユニット1070と床暖房パネル556の間に冷却水を循環させる配管を施すのみで、ヒートポンプ装置1をエンジン排熱回収可能とするに当たり、室外機2や室内機1522の改造を必要とせず、改造工事が簡単に可能としている。
【0105】
電子膨張弁1238aの開度は、高圧側圧力センサ30lで検知される高圧圧力に基づき算出される飽和液温度と、冷媒温度センサ419で検知される冷媒温度との差が、所定値より大きい場合に開度が大きくされる。これにより高圧圧力を低下せしめ、前記差を所定値に近づけるようにする。前記差が所定値より小さい場合に開度は小さくされる。これにより高圧圧力を上昇せしめて前記差を所定値に近づけるようにする。このように電子膨張弁1238aは開度について、フィードバック制御方式のサブクール制御が実施される。なおさらに、電子膨張弁1238aの替わりにキャピラリーを配置し、コストダウンを図ることもできる。
【0106】
図14はエンジン排熱利用装置の他の実施の形態を示す図である。この実施の形態では、図1及び図2により示すエンジン駆動式ヒートポンプ装置1の床暖房パネル556の替わりに、エンジン排熱利用放熱器としての放熱部2002と、この放熱部2002を内蔵する熱交換タンク2000及び主給湯タンク2001を備えている。熱交換タンク2000には、市水が供給され、上部には開閉弁2010が設けられている。放熱部2002に、エンジン排熱回収ユニット70から回収されたエンジン排熱を循環させるようにしている。
【0107】
この熱交換タンク2000と主給湯タンク2001とが連結されている。主給湯タンク2001には、市水の水圧よりは高い開弁圧のリリーフ弁2003及び蛇口2004が設けられ、主給湯タンク2001の内部にはフロート式の湯面レベル保持弁2005が設けられている。
【0108】
この実施の形態では、エンジン排熱利用装置を、市水の導入部を設けた熱交換タンク2000内に設ける放熱部2002へエンジン排熱の一部を循環させるようにし、且つ主給湯タンク2001に内部の温水の導出部を設けてなる給湯装置Gとしており、給湯装置Gに優先して早期に室内の暖房を可能とすることができる。
【0109】
図15はエンジン排熱利用装置のさらに他の実施の形態を示す図である。この実施の形態では、前記他の実施形態と同様床暖房パネル556の替わりに、エンジン排熱利用放熱部2111と、この放熱部2111を内蔵する乾燥機2100が備えられている。乾燥機2100のケーシング2101の前側には開閉扉2102がヒンジ2103を支点に開閉可能になっている。乾燥機2100のケーシング2101内には、空気取入口2104aを有する取入シュラウド2104、空気排出口2105aを有する排出シュラウド2105及び回転ドラム2106が設けられている。ケーシング2101には、取入シュラウド2104により外気を導く外気導入路2107が形成され、排出シュラウド2105により内気を排出する内気排出路2108が形成されている。回転ドラム2106は、回転ドラム保持軸受装置2109により回転可能になっており、ドラム駆動モータ2110により回転する。
【0110】
取入シュラウド2104の空気取入口2104aから外気が取り入れられ、外気を導く外気導入路2107には、放熱部2111が配置されるとともに、ファン2112が配置されている。放熱部2111に、エンジン排熱回収ユニット70から回収したエンジン排熱を循環させるようにしている。
【0111】
この実施の形態では、エンジン排熱利用装置を、外気を導く外気導入路2107と、内気を排出する内気排出路2108とを設けたケーシング2101の外気導入路2107に設置する放熱部2111へエンジン排熱の一部を循環させるようにした乾燥装置Hとしており、乾燥装置Hに優先して早期に室内の暖房を可能とすることができる。
【0112】
図16はエンジン排熱利用装置のさらに他の実施の形態を示す図である。この実施の形態では、床暖房装置I、乾燥装置H、及び給湯装置Gが備えられている。給湯装置Gは、貯湯タンク2200を有し、市水が供給される。貯湯タンク2200にはリリーフ弁2203及び蛇口2204が設けられ、貯湯タンク2200の内部には湯面レベル保持弁2205が設けられている。また、貯湯タンク2200の内部には、放熱部2206が配置されている。この放熱部2006に、エンジン排熱回収ユニット70からエンジン排熱の一部を循環させるようにしている。床暖房装置Iは床暖房パネル556を有し、この床暖房装置I及び乾燥装置Hは、分岐湯量を調節可能なリニヤ三方弁2210を介してエンジン排熱回収ユニット70から回収したエンジン排熱を循環させるようにしている。
【0113】
この実施の形態では、床暖房装置I、乾燥装置H、あるいは給湯装置Gの内少なくとも2つのエンジン排熱利用装置のそれぞれの放熱部にエンジン排熱の一部を循環させるようにしており、複数のエンジン排熱利用装置に優先して早期に室内の暖房を可能とすることができる。なお、給湯装置Gの放熱部2006と床暖房パネル556を並列に連結したが、放熱部2006から床暖房パネル556へエンジン排熱を回収した冷却水を直列に循環させるようにしても良い。
【0114】
図17はエンジン排熱利用装置のさらに他の実施の形態を示す図である。この実施の形態では、エンジン排熱回収ユニット70Bが図3の実施の形態のエンジン排熱回収ユニット70と同様に形成されるが、エンジン排熱回収ユニット70のエンジン排熱利用熱運搬液タンクユニット410を廃止し、市水を接続ジョイント部b2´を介して供給する。
【0115】
また、この実施の形態では、図1及び図2によって示すエンジン駆動式ヒートポンプ装置1の床暖房パネル556の替わりに、給湯装置Gが備えられ、貯湯タンク2200が接続ジョイント部b1によりエンジン排熱回収ユニット70Bに接続されている。これは、図3に示すエンジン排熱回収ユニット70と異なり市水の水圧を利用しており、市水を接続ジョイント部b2´、エンジン排熱回収用熱交換ユニット側熱運搬液循環管路412bを介して直接放熱部を兼ねる貯湯タンク2200に供給するようになっており、この市水は冷媒側二重管熱交換器600、エンジン冷却水側二重管熱交換器601を通り、接続ジョイント部b1を介して貯湯タンク2200に送られる。
【0116】
この実施の形態では、エンジン排熱利用装置を、エンジン冷却水が循環するエンジン冷却水放熱部と、このエンジン冷却水放熱部に相対する受熱部が、冷媒側二重管熱交換器600、エンジン冷却水側二重管熱交換器601により構成され、この冷媒側二重管熱交換器600、エンジン冷却水側二重管熱交換器601の受熱部に市水を導くとともに、受熱部で温度上昇した市水を外部に導出可能とする導出部を設けてなる給湯装置Gとしており、エンジン排熱利用装置を給湯装置Gとすることで、給湯装置Gに優先して早期に室内の暖房を可能とすることができる。
【0117】
【発明の効果】
前記したように、請求項1記載の発明では、暖房時、室内熱交換器より上流の高熱高圧の冷媒が導かれる冷媒入口と、この高温高圧の冷媒が通過する冷媒放熱器と、この冷媒放熱器通過後の冷媒の出口となる冷媒出口と、エンジン排熱を吸収した冷却水が導かれるエンジン冷却水入口と、この冷却水が通過するエンジン冷却水放熱器と、このエンジン冷却水放熱器通過後の冷却水の出口となるエンジン冷却水出口と、熱運搬液の熱運搬液入口と、冷媒放熱器からの熱及びエンジン冷却水放熱器からの熱を熱運搬液にそれぞれ伝達する冷媒側受熱器及びエンジン冷却水側受熱器と、エンジン排熱利用のための放熱部への熱運搬液の熱運搬液出口とを配置し、エンジン排熱回収ユニットを室外機とは独立に形成したので、エンジン排熱を回収したエンジン冷却水を、室外機の外部の温水ボイラーに循環させるためのエンジン冷却水出口、エンジン冷却水入口と、室内機に冷媒を循環するための冷媒出口、冷媒戻り口のセットを、複数持つものにおいては、温水ボイラーヘの循環を中止し、エンジン排熱回収ユニットに直接エンジン冷却水を循環するように配管するか、あるいは温水ボイラーヘの循環路の途中から分岐してエンジン排熱回収ユニツトヘ循環するようにする一方、複数の冷媒出口、冷媒戻り口のセットの内一つを利用してエンジン排熱回収ユニットに冷媒を循環するようにするか、あるいは室内機への冷媒循環路から分岐してエンジン排熱回収ユニットヘ循環するようにするのみで、簡単にエンジン排熱回収ユニッ卜の追加設置が可能となる。また、前記冷媒出口、冷媒戻り口のセットを一つのみ配置し、外部の温水ボイラーに循環させるためのエンジン冷却水出口、エンジン冷却水入口を持たない室外機においては、室外機にエンジン冷却水出口、エンジン冷却水入口、及び冷媒出口、冷媒入口と、それぞれの室外機内配管を設ける改造のみで、室外機内に熱交換器を配置する必要がない。また、エンジン排熱回収ユニットにエンジン排熱が送られる分、エンジン排熱回収ユニットに冷媒を介して供給するエネルギーを暖房時における圧縮機高圧側の冷媒の圧力及び温度を低くできる。また、外管と、外管の内側に配置され放熱壁兼受熱壁となる内管からなる二重管の内管の内側にエンジン冷却水と熱運搬液の内の一方を流し、内管と外管の間に他方を流すようにしてエンジン冷却水側二重管熱交換器を構成し、二重管の内管の内側に冷媒と熱運搬液の内の一方を流し、内管と外管の間に他方を流すようにして冷媒側二重管熱交換器を構成したから、放熱壁と受熱壁との間に熱運搬用の別の液体を配置することがないので、エンジン冷却水から熱運搬液への熱移動、冷媒から熱運搬液への熱移動がそれぞれ簡単な構造により達成できる。また、それぞれ二重管をコイル状に巻いたエンジン冷却水側二重管熱交換器と冷媒側二重管熱交換器とを、いずれか一方を上、他方を下にして上下方向に重ねるとともに、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部と、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部とを配管により連結したから、両二重管受熱器の熱運搬液の通路とを互いに連結する配管の長さを短くできる。
【0122】
請求項2記載の発明では、上側に冷媒側二重管熱交換器を、下側にエンジン冷却水側二重管熱交換器を配置し、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部を床暖房パネルからの熱運搬液入口とし、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部を床暖房パネルからの熱運搬液出口とし、冷媒側二重管熱交換器に導く冷媒温度より高温のエンジン冷却水を、エンジン冷却水側二重管熱交換器に導くようにしたから、請求項1の作用効果に加え、まず温度の低い冷媒と熱運搬液が熱交換し、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換するので、冷媒側二重管熱交換器とエンジン冷却水側二重管熱交換器の両方で熱運搬液に熱を与えることが可能となるので、効率良く熱運搬液を加熱できる。
【0123】
請求項3記載の発明では、冷媒側二重管熱交換器の冷媒通路の上側端部を膨張弁への冷媒出口とし、冷媒通路の下側端部を圧縮機からの冷媒入口とし、エンジン冷却水側二重管熱交換器のエンジン冷却水通路の上側端部をエンジンへのエンジン冷却水出口とし、エンジン冷却水通路の下側端部をエンジンからのエンジン冷却水入口としたから、請求項2の作用効果に加え、まず温度の低い冷媒と熱運搬液を熱交換させ、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換させることをより確実に実施できるので、より効率良く熱運搬液を加熱できる。
【0124】
請求項4記載の発明では、下側に冷媒側二重管熱交換器を、上側にエンジン冷却水側二重管熱交換器を配置し、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部をエンジン排熱利用放熱器からの熱運搬液入口とし、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部をエンジン排熱利用放熱器への熱運搬液出口とし、冷媒側二重管熱交換器に導く冷媒温度より高温のエンジン冷却水を、エンジン冷却水側二重管熱交換器に導くようにしたから、請求項1の作用効果に加え、まず温度の低い冷媒と熱運搬液が熱交換し、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換するので、冷媒側二重管熱交換器とエンジン冷却水側二重管熱交換器の両方で熱運搬液に熱を与えることが可能となるので、効率良く熱運搬液を加熱できる。
【0125】
請求項5記載の発明では、冷媒側二重管熱交換器の冷媒通路の下側端部を膨張弁への冷媒出口とし、冷媒通路の上側端部を圧縮機からの冷媒入口とし、エンジン冷却水側二重管熱交換器のエンジン冷却水通路の下側端部をエンジンへのエンジン冷却水出口とし、エンジン冷却水通路の上側端部をエンジンからのエンジン冷却水入口としたから、請求項4の作用効果に加え、まず温度の低い冷媒と熱運搬液を熱交換させ、次に温度の高いエンジン冷却水と熱交換させることをより確実に実施できるので、より効率良く熱運搬液を加熱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン駆動式ヒートポンプ装置の全体構成を示す図である。
【図2】各部屋への空調機器の設置状況を示す図である。
【図3】エンジン排熱回収ユニットの詳細図である。
【図4】エンジン排熱回収ユニットの外観図である。
【図5】エンジン排熱回収ユニット内部詳細部分の断面図である。
【図6】エンジン排熱回収ユニット内部詳細部分の断面図である。
【図7】天井パネルを取り外したエンジン排熱回収ユニットの右側上面図である。
【図8】天井パネルとさらに電装ボックスを取り外したエンジン排熱回収ユニットの上面図である。
【図9】エンジン駆動式ヒートポンプ装置の制御回路図である。
【図10】エンジン排熱回収ユニット内の配線図である。
【図11】エンジン排熱回収ユニットの設置図である。
【図12】運転時のエネルギーの流れ図である。
【図13】別の実施の形態のエンジン排熱回収ユニットを示す図である。
【図14】エンジン排熱利用装置の他の実施の形態を示す図である。
【図15】エンジン排熱利用装置のさらに他の実施の形態を示す図である。
【図16】エンジン排熱利用装置のさらに他の実施の形態を示す図である。
【図17】エンジン排熱利用装置のさらに他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン駆動式ヒートポンプ装置
2 室外機
70,1070 エンジン排熱回収ユニット
201 エンジン
208 圧縮機
210 冷媒回路
240 室内熱交換器
403 エンジン排熱回収用エンジン冷却水側放熱管
413 液循環ポンプ
415 エンジン排熱回収用受熱管
418 エンジン排熱回収用冷媒側放熱管
522,1522 室内機
556 床暖房パネル
600 冷媒側二重管熱交換器
600c 冷媒入口
600d 冷媒出口
601 エンジン冷却水側二重管熱交換器
601c エンジン冷却水入口
601b 熱運搬液出口
601d エンジン冷却水出口

Claims (5)

  1. エンジン駆動の圧縮機により暖房運転中、冷媒を圧縮機から室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器そして圧縮機に循環させる冷媒回路を備え、
    少なくともエンジン、圧縮機、室外熱交換器を内蔵する室外機と、室内熱交換器を内蔵する室内機とからなるエンジン駆動式ヒートポンプ装置に使用され、
    暖房時、前記室内熱交換器より上流の高熱高圧の冷媒が導かれる冷媒入口と、この高温高圧の冷媒が通過する冷媒放熱器と、この冷媒放熱器通過後の冷媒の出口となる冷媒出口と、エンジン排熱を吸収した冷却水が導かれるエンジン冷却水入口と、この冷却水が通過するエンジン冷却水放熱器と、このエンジン冷却水放熱器通過後の冷却水の出口となるエンジン冷却水出口と、熱運搬液の熱運搬液入口と、前記冷媒放熱器からの熱及びエンジン冷却水放熱器からの熱を熱運搬液にそれぞれ伝達する冷媒側受熱器及びエンジン冷却水側受熱器と、エンジン排熱利用のための放熱部への熱運搬液の熱運搬液出口とを配置し、
    外管と、外管の内側に配置され前記放熱壁兼前記受熱壁となる内管からなる二重管の内管の内側にエンジン冷却水と熱運搬液の内の一方を流し、内管と外管の間に他方を流すようにして前記エンジン冷却水側二重管熱交換器を構成し、前記二重管の内管の内側に冷媒と熱運搬液の内の一方を流し、内管と外管の間に他方を流すようにして前記冷媒側二重管熱交換器を構成し、
    それぞれ二重管をコイル状に巻いたエンジン冷却水側二重管熱交換器と冷媒側二重管熱交換器とを、いずれか一方を上、他方を下にして上下方向に重ねるとともに、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部と、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部とを配管により連結したことを特徴とするエンジン排熱回収ユニット。
  2. 上側に冷媒側二重管熱交換器を、下側にエンジン冷却水側二重管熱交換器を配置し、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部を床暖房パネルからの熱運搬液入口とし、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部を床暖房パネルからの熱運搬液出口とし、前記冷媒側二重管熱交換器に導く冷媒温度より高温のエンジン冷却水を、前記エンジン冷却水側二重管熱交換器に導くようにしたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン排熱回収ユニット。
  3. 冷媒側二重管熱交換器の冷媒通路の上側端部を膨張弁への冷媒出口とし、前記冷媒通路の下側端部を圧縮機からの冷媒入口とし、エンジン冷却水側二重管熱交換器のエンジン冷却水通路の上側端部をエンジンへのエンジン冷却水出口とし、エンジン冷却水通路の下側端部をエンジンからのエンジン冷却水入口としたことを特徴とする請求項2に記載のエンジン排熱回収ユニット。
  4. 下側に冷媒側二重管熱交換器を、上側にエンジン冷却水側二重管熱交換器を配置し、下側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の下側端部をエンジン排熱利用放熱器からの熱運搬液入口とし、上側の二重管受熱器の熱運搬液の通路の上側端部をエンジン排熱利用放熱器への熱運搬液出口とし、前記冷媒側二重管熱交換器に導く冷媒温度より高温のエンジン冷却水を、前記エンジン冷却水側二重管熱交換器に導くようにしたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン排熱回収ユニット。
  5. 冷媒側二重管熱交換器の冷媒通路の下側端部を膨張弁への冷媒出口とし、前記冷媒通路の上側端部を圧縮機からの冷媒入口とし、エンジン冷却水側二重管熱交換器のエンジン冷却水通路の下側端部をエンジンへのエンジン冷却水出口とし、エンジン冷却水通路の上側端部をエンジンからのエンジン冷却水入口としたことを特徴とする請求項2に記載のエンジン排熱回収ユニット。
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