JP2001141330A - エンジン駆動式熱移動装置 - Google Patents

エンジン駆動式熱移動装置

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JP2001141330A
JP2001141330A JP32122399A JP32122399A JP2001141330A JP 2001141330 A JP2001141330 A JP 2001141330A JP 32122399 A JP32122399 A JP 32122399A JP 32122399 A JP32122399 A JP 32122399A JP 2001141330 A JP2001141330 A JP 2001141330A
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JP
Japan
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heat
pipe
engine
circulation
temperature sensor
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JP32122399A
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English (en)
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Ikuo Mizuno
郁男 水野
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】エンジン排熱に加え太陽熱の利用を可能にし、
かつ夜間等太陽熱が得られない場合に、エンジン排熱を
損なうことなく、エンジン排熱の利用が可能である。 【解決手段】エンジン駆動式熱移動装置1において、水
冷エンジン201の冷却水を放熱器に循環させ、この放
熱器に対面する受熱器を配置し、受熱器の熱媒体出口か
ら、熱媒体入口に到る循環路の途中に並列管路を配置
し、循環路の直列管路に循環ポンプを配置し、直列管路
の内、並列管路の下流部に熱媒体放熱器を配置し、並列
管路の内、一方となる第1管路に太陽熱温水器を配置
し、第1管路と第2管路を切替え可能な弁手段を配置
し、直列管路の内、並列管路の上流部あるいは、第1管
路の内太陽熱温水器の上流部に第1温度センサを配置
し、太陽熱温水器あるいは第1管路の内太陽熱温水器下
流部に第2温度センサを配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、暖房装置として
使用するエンジン駆動式ヒートポンプ装置やエンジン駆
動式冷凍装置あるいはエンジン駆動式空調装置等のエン
ジン駆動式熱移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷媒循環式熱移動装置の駆動源としてエ
ンジンを使用するエンジン駆動式熱移動装置では、エン
ジン排熱を利用して温水を作るものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなエンジン排
熱を利用して温水を作ることに加え、太陽熱でも温水を
作ることができればより効率的であるが、この場合特に
夜間等太陽熱が得られない場合に、エンジン排熱を損な
うことなく、エンジン排熱で温水を作るようにすること
が重要である。
【0004】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、エンジン排熱に加え太陽熱の利用を可能にし、か
つ夜間等太陽熱が得られない場合に、エンジン排熱を損
なうことなく、エンジン排熱の利用が可能であるエンジ
ン駆動式熱移動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0006】請求項1記載の発明は、『水冷エンジンに
より駆動される圧縮機により冷媒を凝縮器、冷媒膨張装
置、蒸発器を経て圧縮機に循環させるようにしたエンジ
ン駆動式熱移動装置において、前記水冷エンジンの冷却
水を放熱器に循環させ、この放熱器に対面する受熱器を
配置し、前記受熱器の熱媒体出口から、熱媒体入口に到
る循環路を配置し、この循環路の途中において並列管路
を配置し、前記循環路の内並列管路を除く直列管路に熱
運搬用の熱媒体を前記熱媒体入口方向に吐出する循環ポ
ンプを配置し、前記直列管路の内、並列管路の下流部に
熱媒体放熱器を配置し、前記並列管路の内、一方となる
第1管路に太陽熱温水器を配置し、前記第1管路を熱媒
体が通過する第1循環状態と、前記並列管路の内他方と
なる第2管路を熱媒体が通過する第2循環状態とに切替
え可能な弁手段を配置し、前記直列管路の内、並列管路
の上流部あるいは、第1管路の内太陽熱温水器の上流部
に第1温度センサを配置し、太陽熱温水器あるいは第1
管路の内太陽熱温水器下流部に第2温度センサを配置
し、前記弁手段により、前記第1温度センサによる第1
温度検知値が第2温度センサによる第2温度検知値より
大なる時、第2循環状態とし、第1温度検知値が第2温
度検知値より小なる時、第1循環状態とするようにした
ことを特徴とするエンジン駆動式熱移動装置。』であ
る。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、弁手段
により、第1温度検知値が第2温度検知値より小なる
時、太陽熱温水器を配置した第1管路を熱媒体が通過す
る第1循環状態に切替えることで、エンジン排熱に加え
太陽熱を利用可能である。
【0008】また、弁手段により、第1温度センサによ
る第1温度検知値が第2温度センサによる第2温度検知
値より大なる時、第2管路を熱媒体が通過する第2循環
状態に切替えることで、夜間等太陽熱が得られない場合
に、太陽熱温水器にエンジン冷却水は流れず太陽熱温水
器が放熱器となることはないので、エンジン排熱を損な
うことはなく、エンジン排熱を利用することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、『前記熱媒体放熱
器を貯湯タンク内に配置したことを特徴とする請求項1
に記載のエンジン駆動式熱移動装置。』である。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、熱媒体
放熱器を貯湯タンク内に配置したから、エンジン排熱を
損なうことなくエンジン排熱で、あるいはエンジン排熱
に太陽熱を加えたもので温水を作ることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、『水冷エンジンに
より駆動される圧縮機により冷媒を凝縮器、冷媒膨張装
置、蒸発器を経て圧縮機に循環させるようにしたエンジ
ン駆動式熱移動装置において、前記水冷エンジンの冷却
水を放熱器に循環させ、この放熱器に対面する受熱器を
配置し、前記受熱器の熱運搬用水出口から、熱運搬用水
入口に到る循環路を配置し、この循環路の途中において
並列管路を配置し、前記循環路の内並列管路を除く直列
管路に熱運搬用の水を前記熱運搬用水入口方向に吐出す
る循環ポンプを配置し、前記直列管路の内、並列管路の
下流部に貯湯タンク内開口を配置し、前記並列管路の
内、一方となる第1管路に太陽熱温水器を配置し、前記
第1管路を熱運搬用の水が通過する第1循環状態と、前
記並列管路の内他方となる第2管路を熱運搬用の水が通
過する第2循環状態とに切替え可能な弁手段を配置し、
前記直列管路の内、並列管路の上流部あるいは、第1管
路の内太陽熱温水器の上流部に第1温度センサを配置
し、太陽熱温水器あるいは第1管路の内太陽熱温水器下
流部に第2温度センサを配置し、前記弁手段により、前
記第1温度センサによる第1温度検知値が第2温度セン
サによる第2温度検知値より大なる時、第2循環状態と
し、第1温度検知値が第2温度検知値より小なる時、第
1循環状態とするようにしたことを特徴とするエンジン
駆動式熱移動装置。』である。
【0012】この請求項3記載の発明によれば、弁手段
により、第1温度検知値が第2温度検知値より小なる
時、太陽熱温水器を配置した第1管路を熱運搬用の水が
通過する第1循環状態に切替えることで、エンジン排熱
に加え太陽熱を利用可能である。
【0013】また、弁手段により、第1温度センサによ
る第1温度検知値が第2温度センサによる第2温度検知
値より大なる時、第2管路を熱運搬用の水が通過する第
2循環状態に切替えることで、夜間等太陽熱が得られな
い場合に、太陽熱温水器にエンジン冷却水は流れず太陽
熱温水器が放熱器となることはないので、エンジン排熱
を損なうことはなく、エンジン排熱を利用することがで
き、かつ熱運搬用の水として市水をそのまま利用するこ
とが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明のエンジン駆動式
熱移動装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】図1は第1の実施の形態となるエンジン駆
動式熱移動装置の内の空調装置の全体構成を示す図、図
2はエンジン排熱回収ユニットに太陽熱温水器及び貯湯
タンクを接続した状態を示す図、図3は混合弁の断面図
である。
【0016】エンジン駆動式空調装置1は、屋外に配置
される室外機ユニット2を有し、この室外機ユニット2
に備えられる水冷エンジン201は、水冷火花点火式の
ガスエンジンであって、出力軸の一端203aには、伝
動装置700を介して発電機701が接続され、他端2
03bには伝動装置202を介して冷媒の圧縮機208
が接続される。
【0017】伝動装置700は、出力軸の一端203a
に設けた駆動プーリ702と、発電機701の駆動軸7
03に設けた被駆動プーリ704と、駆動プーリ702
と被駆動プーリ704間に掛け渡したベルト710とで
構成されている。発電機701から出力される電力は、
給電線705を介して昇圧トランス706に送られ、昇
圧トランス706で所定電圧に昇圧されて分岐電源装置
707に送られる。昇圧トランス706には、UPSが
備えられている。分岐電源装置707では、AC200
V電源線708とAC100V電源線709に分岐して
出力される。
【0018】また、伝動装置202は、出力軸の他端2
03bに設けられた駆動プーリ204と、圧縮機208
の入力軸206に固定された被駆動プーリ207と、こ
の駆動プーリ204と被駆動プーリ207間に掛け渡し
たベルト205とで構成されている。水冷エンジン20
1に対して、圧縮機208により冷媒を循環させるため
の冷媒回路210と、水冷エンジン201の冷却と排熱
の回収を行うための冷却水回路250が設けられてい
て、冷却水回路250には、水冷エンジン201の冷却
水ジャケット263と排気管に設けられた排気ガス熱交
換器262とが、冷却水への排熱供給部として組み込ま
れている。
【0019】冷媒回路210は、圧縮機208によりフ
ロン等の冷媒を循環させる回路であって、圧縮機208
とオイルセパレータ230が管路211により接続さ
れ、オイルセパレータ230と四方弁232が管路21
2により接続され、四方弁232と主に暖房時冷媒への
放熱用熱交換器である二重管熱交換器233が管路21
3により接続され、二重管熱交換器233は水−冷媒間
熱交換器であり、この二重管熱交換器233と複数個の
室外熱交換器234が分岐管路214により接続され、
室外熱交換器234とディストリビュータ236が複数
の管路215により接続され、ディストリビュータ23
6が管路216により接続され、屋内に配置される複数
個の室内熱交換器240が、分岐管路216aにそれぞ
れ配置された冷媒膨張装置となる電子膨張弁238を介
して、管路217により接続され、室内熱交換器240
と四方弁232が分岐配管218aを介して管路218
に集合接続され、四方弁232と圧縮機208が、アキ
ュムレータ245を介して、管路219により接続され
ている。
【0020】冷媒回路210のアキュムレータ245と
圧縮機208の間の管路219には、オイルセパレータ
230において冷媒から分離されたオイルを圧縮機20
8に戻すために、オイルセパレータ230から延びるオ
イル戻し通路231が途中圧力降下のための毛細管27
0を介して接続されている。分岐管路214と管路21
5の間に配置された室外熱交換器234には、この室外
熱交換器234に対して空気を通過させるための室外フ
ァン235が設けられている。
【0021】分岐管路216aには電子膨張弁238、
ストレーナ291が配置されている。管路216にはド
ライヤー241、バルブ290が配置され、管路218
にはバルブ292及びストレーナ293がそれぞれ配置
されている。さらに、管路216には管路294が接続
され、この管路294及び管路218には前記と同様に
それぞれ分岐管路を介して室内熱交換器と電子膨張弁を
内蔵する複数の室内機が接続可能とされる。
【0022】管路214と管路216との間には、バイ
パス冷媒管路421が接続され、このバイパス冷媒管路
421に電動バイパス弁422及び逆止弁423が配置
されている。また、ドライヤー241とディストリビュ
ータ236の間の配管216には、電動開閉弁424が
配置され、さらに冷媒温度センサ425が配置されてい
る。二重管熱交換器233と複数個の室外熱交換器23
4の間の管路214には、電動開閉弁426が配置され
ている。
【0023】管路253には、リニヤ三方弁280を配
置し、リニヤ三方弁280により管路256と管路25
4との切換を行うと共に冷却水の流量制御を行う。即
ち、エンジン排熱を回収したエンジン冷却水を、この冷
却水と冷媒回路210中の冷媒との間で熱交換する水−
冷媒間熱交換器である二重管熱交換器233とラジエー
タ265及びエンジン排熱利用装置とに分岐して供給す
るように構成されている。
【0024】管路211の途中には可撓管300が配置
され、また管路211を通過する冷媒温度を検知する高
圧側温度センサ303と、圧縮機208から電子膨張弁
238の間の高圧側冷媒回路の冷媒圧力を検知する高圧
側圧力センサ301が配置される。高圧側冷媒回路は、
冷房時には管路211、オイルセパレータ230、管路
212、四方弁232、管路213、二重管熱交換器2
33、分岐管路214、室外熱交換器234、管路21
5及び管路216で構成され、暖房時には管路211、
オイルセパレータ230、管路212、四方弁232及
び管路218で構成される。
【0025】そして、圧縮機208には圧縮機温度セン
サ306が、管路219の途中には可撓管300がそれ
ぞれ配置される。また、電子膨張弁238から圧縮機2
08までの間の低圧側冷媒回路の冷媒圧力を検知する低
圧側圧力センサ302が管路219に配置される。低圧
側冷媒回路は、冷房時には管路218、四方弁232及
び、途中にアキュムレータ245が配置された管路21
9で構成され、暖房時には管路216、管路215、室
外熱交換器234、管路214、二重管熱交換器23
3、管路213、四方弁232及び管路219で構成さ
れる。
【0026】一方、冷却水回路250は、冷却水ポンプ
261に排気ガス熱交換器262が管路251により接
続され、水冷エンジン201の排気管に設けられた排気
ガス熱交換器262と冷却水ジャケット263が管路2
52及び管路252aにより接続され、冷却水ジャケッ
ト263とリニヤ三方弁280が管路252bと管路2
53により接続され、リニヤ三方弁280と室外ラジエ
ータ265が管路254により接続され、室外ラジエー
タ265と冷却水ポンプ261が管路257により接続
され、管路257の途中と水タンク267が管路255
により接続され、管路257とリニヤ三方弁280が、
二重管熱交換器233を介して管路256により接続さ
れている。水タンク267には、リリーフ機能付きタン
クキャップ406が接続されている。管路252には、
切換弁Kが配置され、この切換弁Kにタンクキャップ4
06が管路259により接続されている。管路259は
空気抜き用の通路として使用される。
【0027】管路255は、冷却水の補給用の通路とし
て使用され、管路257は室外ラジエータ265から水
ポンプに向けて冷却水を循環させる通路として使用され
る。室外ラジエータ265には、この室外ラジエータ2
65に対して空気を導くための室外ファン266が設け
られている。なお、室外ファン235と266を一体大
型化してもよい。
【0028】冷媒回路210と冷却水回路250に渡っ
て設けられている二重管熱交換器233は、主に暖房時
両回路を流れる冷媒と冷却水の間で熱交換を行う。ま
た、水冷エンジン201には吸気管317が接続され、
吸気管317の上流部にはエアクリーナ318が配置さ
れ、吸気管317の下流部にはガス燃料を混合する混合
器319とその下流のスロットル弁320とが配置され
ている。スロットル弁320はステップモータから構成
されるスロットル弁開度制御アクチュエータ311によ
り開閉制御される。混合器319のベンチュリ部にはガ
ス吐出口が設けられ、この吐出口には、途中に燃料ガス
流量制御弁312、減圧調整弁313、2つの開閉弁3
14を有して燃料ガス供給源315と連結されたガス供
給管路316が接続されている。さらに、水冷エンジン
201には排気管323が接続され、その途中に設けら
れた排気ガス熱交換器262を介して大気に排気ガスを
排出可能としている。水冷エンジン201にはエンジン
回転数を検知するエンジン回転数センサ310が配置さ
れている。
【0029】この実施の形態では、冷却水循環システム
の循環路Sは、水冷エンジン201の冷却水ジャケット
263、切換弁K、これらを連通する管路252a,2
52bからなるエンジン側循環半路S1と、排気ガス熱
交換器262、切換弁264、一方は室外ラジエータ2
65及び下記する給湯用や床暖房用さらには乾燥機用等
のためのエンジン冷却水側放熱管403、他方は二重管
熱交換器233、冷却水ポンプ261、これらを連通す
る管路252,253,254,255,256,25
7からなる放熱側循環半路S2を有している。エンジン
側循環半路S1と放熱側循環半路S2で、冷却水温度が
所定値を越えた場合のエンジン暖機時の循環路を形成し
ている。冷却水ジャケット263の下流側連結点P1と
上流側連結点P2とを結ぶ連通路950はバイパス路を
構成し、放熱側循環半路S2とで、冷却水温度が一定所
定値以下の時の循環路を形成する。
【0030】水冷エンジン201の収容室には、エンジ
ン収容室内温度センサ430が配置され、さらに管路2
52bには冷却水温度センサ431が配置され、この冷
却水温度センサ431は冷却水ジャケット263の出口
温度を検知する。また、管路252には冷却水温度セン
サ432が配置され、この冷却水温度センサ432は排
気ガス熱交換器262の出口温度を検知する。また、室
外機ユニット2には外気温度センサ439が配置されて
いる。
【0031】戸外において、図2に示すように、室外機
ユニット2と独立にエンジン排熱回収ユニット70が配
置される。また、この実施の形態では、管路218及び
管路294にはパックドバルブ720,721が配置さ
れ、外部に電子膨張弁内蔵式の室内機を連結する時開と
され、本図の様に何も接続されない時手動で閉とされ
る。室内機は、室外機ユニット側の接続ジョイント部a
1〜a8を介して室外機ユニット2側に接続され、エン
ジン排熱回収ユニット70は室外機ユニット側の接続ジ
ョイント部a9〜a12を介して室外機ユニット2側に
接続される。
【0032】エンジン排熱回収ユニット70は、接続ジ
ョイント部b1〜b6を有し、接続ジョイント部b3,
b4は分岐管路216a,218aを介して室外機ユニ
ット側の接続ジョイント部a10,a9に接続され、接
続ジョイント部b5,b6は水配管404,402を介
して室外機ユニット側の接続ジョイント部a12,a1
1に接続されている。室外機ユニット2の分岐管路21
6aには給湯用や床暖房用さらには乾燥機用等のための
電子膨張弁238aが配置され、ストレーナ291を介
して室外機ユニット側の接続ジョイント部a10に接続
されている。
【0033】室外機ユニット2のリニヤ三方弁280と
室外ラジエータ265の間の管路254には、サーモス
タット400が配置され、このサーモスタット400と
室外機ユニット側の接続ジョイント部a11とを結ぶ管
路の途中にはパックドバルブ401が配置されている。
管路257と室外機ユニット側の接続ジョイント部a1
2とを結ぶ管路の途中にはパックドバルブ405が配置
されている。パックドバルブ401,405は手動式の
開閉弁であり、エンジン排熱回収ユニット70を使用し
ない場合に全閉、エンジン排熱回収ユニット70を使用
する場合に全開とする。あるいは、次のようにしても良
い。パックドバルブ401,405を電子開閉弁とし、
パックドバルブ401及びパックドバルブ405は貯湯
タンク751内にお湯を作る場合や、床暖房や乾燥機を
利用する場合等に同時に開くようにする。
【0034】リニヤ三方弁280は、サーモスタット4
00ヘの温水流I1と暖房時、エンジン排熱を冷媒に回
収するための二重管熱交換器233への温水流I2への
分流を行う。サーモスタット400は、上流直近の冷却
水温度により温水流I3と温水流I4への分流を行う。
【0035】エンジン排熱回収ユニット70には、熱交
換ユニット71が配置されている。接続ジョイント部b
1とb2の間に循環管路412、416が接続され、循
環管路412に熱運搬用の熱媒体を加圧吐出するための
循環ポンプ413が配置されている。循環管路412に
接続された受熱管414と、循環管路416に接続され
た受熱管415は熱交換ユニット71に内蔵されてい
る。
【0036】また、エンジン冷却水側放熱管403は接
続ジョイント部b5とb6に接続され、冷媒側放熱管4
18は接続ジョイント部b3とb4に接続され、このエ
ンジン冷却水側放熱管403及び冷媒側放熱管418も
熱交換ユニット71に内蔵されている。このように水冷
エンジンの冷却水をエンジン冷却水側放熱管403に循
環させ、この冷却水側放熱管403に対面する受熱管4
15を加熱し、一方、冷媒を冷媒側放熱管418に循環
し、この冷媒側放熱管418に対面する受熱管414を
加熱する。すなわち、冷却水側放熱管403と冷媒側放
熱管418は放熱器730を構成し、受熱管415と受
熱管414は放熱器730に対面する受熱器731を構
成する。
【0037】エンジン冷却水側放熱管403と受熱管4
15は一体化されて、二重管熱交換器を構成するように
している。同様に、冷媒側放熱管418と受熱管414
は一体化されて、二重管熱交換器を構成するようにして
いる。この2つの二重管熱交換器が連結されて熱交換ユ
ニット71を形成している。なお、各々の二重熱交換器
の替わりに各々プレート熱交換器を構成するようにして
も良い。
【0038】冷媒側放熱管418の直近上流の冷媒温度
を検知する温度センサ419が配置され、また熱交換ユ
ニット71の循環する熱媒体についての入口温センサ4
36、出口温センサ437、熱交換ユニット71のエン
ジン冷却水についての入口水温センサ438が設けられ
ている。
【0039】エンジン排熱回収ユニット70には、貯湯
タンクユニット750と太陽熱温水ユニット760が接
続されている。貯湯タンクユニット750には、貯湯タ
ンク751が配置されている。貯湯タンク751の下部
には流入管752が接続され、減圧逆止弁753を介し
て市水が供給される。貯湯タンク751の上部に高温水
管754aが接続され、この高温水管754aには、安
全弁755、通常開の電磁弁756、端部に混合装置7
57が配置されている。混合装置757には給湯管75
8と導入管752からの低温水管754bが接続され、
給湯管758には給湯蛇口759が配置されている。
【0040】混合弁装置757は、図3に示すようにリ
ニア三方弁からなり、弁ケース757a1を有し、この
弁ケース757a1には、高温側口757a11、低温
側口757a12及び給湯口757a13を有する。こ
の弁ケース757a1には、回転弁本体757a2が回
転可能に設けられ、回転弁本体757a2を温度調整用
ハンドル757a3で回転し、高温側口757a11及
び低温側口757a12の開度を制御することで、給湯
口757a13からの給湯温度を調節するようになって
いる。
【0041】貯湯タンク751内には、貯湯タンク内放
熱器770が配置され、貯湯タンク内放熱器770に接
続した上流側配管771が接続ジョイントc1に接続さ
れ、下流側配管772が接続ジョイントc2に接続され
ている。下流側配管772には、リザーブタンク773
が配置され、リザーブタンク773には注入口774及
び逆止弁775が配置されている。貯湯タンク751内
の温度は、下位温度センサ776で検出される。
【0042】エンジン排熱回収ユニット70の接続ジョ
イント部b1,b2と、貯湯タンクユニット750の接
続ジョイント部c1,c2との間は、接続ジョイント部
b1と接続ジョイント部c1間が配管740で、接続ジ
ョイント部b2と接続ジョイント部c2間が741で接
続されている。
【0043】太陽熱温水ユニット760には、太陽熱温
水器761が備えられている。太陽熱温水器761には
高温温度センサ762が設けられている。太陽熱温水ユ
ニット760の接続ジョイント部d1,d2には、それ
ぞれ配管742a、配管742bが接続される。この内
配管742bは太陽熱パネルのバイパス管となる配管7
43と合流して配管740に接続される。
【0044】高温温度センサ762は、太陽熱温水器7
61から温度検出してもよく、あるいは太陽熱温水器7
61近傍の配管742bから温度を検出するようにして
もよい。配管742aには第1電磁弁EV1が接続さ
れ、配管743には第2電磁弁EV2が接続されてい
る。
【0045】このようにエンジン排熱回収ユニット70
の受熱器731の熱媒体出口731bから、配管41
6、744、ここから分岐して一方は配管742a、太
陽熱温水ユニット760、配管742bへ、他方は配管
743へ、さらに、両方が合流して配管740、貯湯タ
ンクユニット750、配管741、循環ポンプ261を
経て配管412により熱冷媒入口731aに到る循環路
Aが配置され、この循環路Aは、配管416、744、
及び配管740、貯湯タンクユニット750、配管74
1、循環ポンプ261、配管412からなる直列管路A
1と、配管742a、太陽熱温水ユニット760、及び
配管742bからなる並列管路A2と、配管743から
なる並列管路A3を有している。熱媒体は循環路Aを熱
媒体出口731bから熱媒体入口731aへ流れる。
【0046】この循環路Aの途中において並列管路A
2,A3が配置され、循環路Aの内並列管路A2,A3
を除く直列管路A1に循環ポンプ413が配置され、直
列管路A1の内、並列管路A2の下流部に貯湯タンク内
放熱器770が配置されている。すなわち、循環ポンプ
413は、熱媒体を循環路Aの熱媒体出口731bから
熱媒体入口731aへ流すようにすれば、配管740、
貯湯タンクユニット750、あるいは配管416、74
4のいずれの箇所に配置しても良い。
【0047】また、並列管路A2,A3の内、一方とな
る第1管路を構成する配管742a,742bに太陽熱
温水器761が配置され、この第1管路を熱媒体が通過
する第1循環状態と、並列管路A2,A3の内他方とな
る第2管路を構成する配管743を熱媒体が通過する第
2循環状態とに切替え可能な弁手段745が配置され、
この弁手段745は、第1電磁弁EV1と第2電磁弁E
V2から構成される。
【0048】さらに、直列管路A1の内、並列管路A
2,A3の上流部あるいは、第1管路の内太陽熱温水器
761の上流部に出口水温センサ437で構成される第
1温度センサが配置され、太陽熱温水器761あるいは
第1管路の内太陽熱温水器下流部に高温センサ762で
構成される第2温度センサが配置されている。
【0049】図4はエンジン駆動式空調装置の制御回路
図である。エンジン駆動式空調装置1は、室外制御装置
610、室内制御装置611及び外部機器619を有し
ている。室外制御装置610の室外CPU615、室内
制御装置611の室内CPU616は、データバス62
0により情報の授受を行い制御する。
【0050】室外CPU615は、スロットル弁開度制
御アクチュエータ311、リニヤ三方弁280の駆動ア
クチュエータ、電子膨張弁238,238aの駆動アク
チュエータ、室外ファン235,266の駆動アクチュ
エータ、室外側水ポンプ261の駆動アクチュエータ、
その他アクチュエータ群640、例えば燃料ガス流量制
御弁312、四方弁232、電動バイパス弁422、電
動開閉弁426、電動開閉弁424等の制御を行い、エ
ンジン回転センサ310、高圧側圧力センサ301、冷
媒温度センサ425、エンジン冷却水温度センサ43
1,432、その他のセンサ群641、例えばエンジン
収容室内温度センサ430、外気温度センサ439、高
圧側温度センサ303等の検知データの取込みを行う。
【0051】室内CPU616は、送風ファン240
a、室内ルーバーモータ240b、室内冷媒液温度セン
サ572、室内リモコン操作部570a、室内温度セン
サ571等の制御あるいは検知データの取込みを行う。
【0052】外部機器619は、エンジン排熱回収ユニ
ット70、貯湯タンクユニット750、太陽熱温水ユニ
ット760及び弁手段745から構成され、これらに備
えられる出口温度センサすなわち第1温度センサ43
7、第2温度センサ762、低位温度センサ776から
温度情報を得て、循環ポンプ413、第1電磁弁EV
1、第2電磁弁EV2、貯湯タンクユニット750の電
磁弁756を制御する。
【0053】次に、第1電磁弁EV1と第2電磁弁EV
2からなる弁手段745により、第1温度センサ437
による第1温度検知値TAが第2温度センサ762によ
る第2温度検知値TBより大なる時、第2循環状態と
し、第1温度検知値TAが第2温度検知値TBより小な
る時、第1循環状態とするように制御するフローチャー
トを、図5に示す。
【0054】この実施の形態では、第2温度検知値TB
と第1温度検知値TAとの温度差が第1所定値a、第2
所定値b及び第3所定値cによって第1電磁弁EV1と
第2電磁弁EVを制御し、この所定値の間の関係は、a
>b>c>0となっている。
【0055】ステップS1 第1電磁弁EV1をONの開とし、第2電磁弁EV2を
OFFの閉じとし、分岐管路216aに配置された電子
膨張弁238を開とし、エンジン冷却水による加熱は行
なうがエンジン駆動式ヒートポンプ装置1による加熱は
行なわないで、第1循環状態とするように制御する。こ
の第1循環状態では、熱媒体が循環ポンプ413の駆動
により、循環管路412、受熱器731、循環管路41
6、配管744、第1電磁弁EV1、配管742a、太
陽熱温水器761、配管742b、配管740、上流側
配管771、貯湯タンク内放熱器770、下流側配管7
72、配管741を介して循環し、貯湯タンク751を
加熱する。
【0056】ステップS2 第2温度検知値TBと第1温度検知値TAとの温度差を
求め、温度差が第1所定値aより高いか否かの判断を行
ない、第2温度検知値TBが高く温度差が第1所定値a
より大きい場合には、第1循環状態の制御を続行し、温
度差が第1所定値aより小さい場合には、ステップS2
へ移行する。
【0057】ステップS3 第2温度検知値TBと第1温度検知値TAとの温度差を
求め、温度差が第2所定値bより小さいか否かの判断を
行ない、温度差が第2所定値bより小さくない場合に
は、ステップS2へ移行する。第2温度検知値TBが低
く温度差が第2所定値bより小さい場合には、ステップ
S4へ移行する。
【0058】ステップS4 分岐管路216aに配置された電子膨張弁238を所定
絞り開度とし(但し暖房運転中)、冷媒側放熱管418
による加熱を行ない、第1循環状態で貯湯タンク751
を加熱し、ステップS5へ移行する。
【0059】ステップS5 第2温度検知値TBと第1温度検知値TAとの温度差を
求め、温度差が第3所定値cより大きいか否かの判断を
行ない、温度差が第3所定値cより小さい場合には、ス
テップS6へ移行し、大きい場合にはステップS9へ移
行する。
【0060】ステップS6 第1電磁弁EV1のONの開状態か否かの判断を行な
い、ONの開状態でない場合には、ステップS5へ移行
し、ONの開状態の場合には、ステップS7へ移行す
る。
【0061】ステップS7 第1温度検知値TAが第2温度検知値TBより高いか否
かの判断を行ない、第1温度検知値TAが低い場合には
ステップS5へ移行し、高い場合にはステップS8へ移
行する。
【0062】ステップS8 第1電磁弁EV1をOFFの閉状態とし、また第2電磁
弁EV2をONの開状態とし、ステップS5へ移行す
る。
【0063】第1電磁弁EV1をOFFの閉状態とし、
また第2電磁弁EV2をONの開状態とすることで、第
1循環状態から第1循環状態に切り替わり、熱媒体が循
環ポンプ413の駆動により、循環管路412、受熱器
731、循環管路416、配管744、第2電磁弁EV
2、配管743、740、上流側配管771、貯湯タン
ク内放熱器770、下流側配管772、配管741を介
して循環し、貯湯タンク751を加熱する。
【0064】ステップS9 第1電磁弁EV1の開にし、あるいは開状態を保持し、
また第2電磁弁EV2の閉にし、あるいは閉状態を保持
して、ステップS2へ移行する。
【0065】このように第1電磁弁EV1と第2電磁弁
EV2からなる弁手段745により、第1温度検知値T
Aが第2温度検知値TBより大なる時、第2循環状態と
し、太陽熱温水器761の熱を利用しないで貯湯タンク
内放熱器770により加熱する。
【0066】一方、第1温度検知値TAが第2温度検知
値TBより小なる時、第1循環状態とするように制御
し、太陽熱温水器761の熱を利用し、さらに貯湯タン
ク内放熱器770により加熱することで、夜間等太陽熱
が得られない場合に、エンジン排熱を損なうことなく、
エンジン排熱で温水を作ることができる。
【0067】なお、循環ポンプ413の作動は、貯湯タ
ンク内放熱器770より下方に位置する低位温度センサ
776により制御される。すなわち、貯湯タンク751
内では貯湯タンク内放熱器770の周囲の水が加熱され
比重が軽くなって上昇する。
【0068】また、貯湯タンク内放熱器770は貯湯タ
ンク751の横断面において拡がっており、広い範囲で
加熱された水が上昇するので、貯湯タンク751内で対
流が起きにくく、結果として高温の水が貯湯タンク75
1内上部に滞留する。循環ポンプ413は、貯湯タンク
内放熱器770近傍からの高温水の上昇により影響を受
けない位置の低位温度センサ776の検知温度が低い間
作動を続け、貯湯タンク751内における高温水の範囲
が段々下方に広がり、低位温度センサ776の位置に到
達する(=貯湯タンク内が高温水に満たされる)と、低
位温度センサ776の検知温度は高くなり、この時循環
ポンプ413は停止される。この時、パックドバルブ4
01、電子膨張弁238aも同時に全閉とするようにし
ても良い。
【0069】ステップS4において、暖房時には電子膨
張弁238aが所定の絞り開度とされて、高温の気相冷
媒が冷媒側放熱器418に流れて放熱凝縮器238aで
膨張して低圧の冷媒となって室外熱交換器234へ流れ
る。すなわち、暖房中は、熱交換ユニット71における
熱交換はエンジンの機械エネルギーが変換されて増加し
た内部エネルギーを有する冷媒と、エンジン排熱が回収
されたエンジン冷却水の両方により行われて高温のお湯
が作られる。
【0070】一方、冷房時に電子膨張弁238aは全閉
にされて、熱交換ユニット71における熱交換はエンジ
ン排熱が回収されたエンジン冷却水のみで行われて高温
のお湯が作られる。なお、管路218a上に第2の電子
膨張弁238a2を配置し、暖房中は第2の電子膨張弁
238a2を全閉、且つ電子膨張弁238aを所定の絞
り開度とし(但し、室内暖房の要求負荷が大きい場合に
は電子膨張弁238aを全閉にする。)、冷房中は第2
の電子膨張弁238a2を所定の絞り開度、且つ電子膨
張弁238aを全閉とするようにしても良い。この場合
には冷暖両方の場合においてお湯作りを効率よく実施で
きる。
【0071】なおさらに、熱媒体は熱運搬性の高い液体
であれば良く、液状油や水のみでも良いし、水に水溶性
の物質を混合して比熱を高くしたものでも良い。
【0072】図6は第2の実施の形態を示す配管図であ
る。例えば空調対象A室520A、空調対象B室520
B、空調対象C室520Cがある。空調対象A室520
Aには膨張弁内蔵式室内機521が使用され、空調対象
B室520B乃至空調対象E室520Eには膨張弁非内
蔵式室内機522が使用される。
【0073】空調対象A室520Aの膨張弁内蔵式室内
機521には、室内熱交換器240、送風ファン240
a、電子膨張弁238c及び室内熱交換器240と電子
膨張弁238cの間の冷媒温度を検知する室内機冷媒温
度センサ572が内蔵され、冷媒配管532,533を
介して冷媒配管530,531に接続され、冷媒配管5
30,531は室外機ユニット側の接続ジョイント部a
1,a2を介して室外機ユニット2側に接続される。接
続ジョイント部a1,a2に接続された管路218及び
管路294に配置されたパックドバルブ720,721
は開とされる。
【0074】空調対象B室520B及び空調対象C室5
20Cの膨張弁非内蔵式室内機522には、室内熱交換
器240、送風ファン240a及び室内機冷媒温度セン
サ572が内蔵され、冷媒配管536,537及び分岐
ユニット535を介して冷媒配管532,533に接続
され、冷媒配管532,533は冷媒配管530,53
1に接続される。分岐ユニット535には、冷媒配管5
32から空調対象B室520B及び空調対象C室520
C側に冷媒配管536が分岐し、冷媒配管533から空
調対象B室520B及び空調対象C室520C側に冷媒
配管537が分岐し、冷媒配管536には電子膨張弁2
38b及びストレーナ538が配置されている。
【0075】また、床暖パネル(床暖房用放熱器)55
6が配置され、電子流量制御弁555、水管路552,
553を介して配管550,551に接続される。配管
550はエンジン排熱回収ユニット70の接続ジョイン
トb2に配管748を介して接続され、配管551はエ
ンジン排熱回収ユニット70の接続ジョイントb1に配
管743を介して接続されている。配管551には電磁
弁791が配置され、この電磁弁791は床暖房使用時
のみ開とする。
【0076】エンジン排熱回収ユニット70、貯湯タン
クユニット750及び太陽熱温水ユニット760は、図
2の実施の形態と同様に構成される部分は、同じ符号を
付して説明を省略する。
【0077】この実施の形態では、弁手段745は第1
電磁弁EV1及び第2電磁弁EV2の代わりに三方弁7
90を用い、この三方弁790をエンジン排熱回収ユニ
ット70に配置している。貯湯タンクユニット750の
接続ジョイントc1に接続される配管740は配管55
1、743に接続され、接続ジョイントc2に接続され
る配管741は配管550、748に接続されている。
【0078】また、太陽熱温水ユニット760の接続ジ
ョイントd1に接続される配管742aはエンジン排熱
回収ユニット70の接続ジョイントb10に接続され、
接続ジョイントd2に接続される配管742bは配管7
43を介してエンジン排熱回収ユニット70の接続ジョ
イントb1に接続されている。配管742bには、逆止
弁792が配置され、太陽熱温水ユニット760側に逆
流することを防止している。
【0079】この実施の形態では、エンジン排熱回収ユ
ニット70の第1温度センサ437による第1温度検知
値TAが太陽熱温水ユニット760の第2温度センサ7
62による第2温度検知値TBより小なる時、第1循環
状態とするように制御し、三方弁790の流入口l1を
太陽熱温水ユニット側の吐出口l2と連通し、配管74
3側の吐出口l3とは遮断される。
【0080】この第1循環状態では、熱媒体が循環ポン
プ413の駆動により、循環管路412、受熱器73
1、循環管路416、三方弁790の流入口l1から太
陽熱温水ユニット側の吐出口l2を流れ、配管742
a、太陽熱温水器761、配管742b、配管743、
配管740、上流側配管771、貯湯タンク内放熱器7
70、下流側配管772、配管741、配管748を介
して循環し、貯湯タンク751を加熱する。
【0081】配管551の上流部からは、床暖リモコン
操作部570bによる床暖房要求がある時電磁弁791
が開となり、循環する熱媒体は貯湯タンク751方面か
ら分岐し、床暖房パネル556へも流れる。
【0082】また、エンジン排熱回収ユニット70の第
1温度センサ437による第1温度検知値TAが太陽熱
温水ユニット760の第2温度センサ762による第2
温度検知値TBより大なる時、第2循環状態とし、三方
弁790の流入口l1を貯湯タンクユニット750側の
吐出口l3と連通し、太陽熱温水ユニット760側の吐
出口l2とは遮断される。
【0083】この第2循環状態では、熱媒体が循環ポン
プ413の駆動により、循環管路412、受熱器73
1、循環管路416、三方弁790の流入口l1から貯
湯タンクユニット750側の吐出口l3を流れ、配管7
43、740、上流側配管771、貯湯タンク内放熱器
770、下流側配管772、配管741、748を介し
て循環し、貯湯タンク751を加熱する。
【0084】図7は図6の実施の形態の制御回路図であ
る。図7の実施の形態の制御回路図は、図5の実施の形
態に加え、エンジン駆動式ヒートポンプ装置1は、分岐
ユニット制御装置613を有している。分岐ユニット制
御装置613の分岐ユニットCPU618は、データバ
ス622により情報の授受を行い制御する。分岐ユニッ
トCPU618は、電子膨張弁238bの駆動アクチュ
エータを制御する。
【0085】室外制御装置610の室外CPU615
は、さらに、床暖リモコン操作部570b、床温度セン
サ573及び電子流量制御弁555等について、検知デ
ータを取り入れアクチュエータの制御を行う。
【0086】図8は循環する熱媒体が市水である第3の
実施の形態の一部を示す配管図である。
【0087】この第3の実施の形態は、貯湯タンクユニ
ット750を変更したこと、乾燥機1000を接続した
ことが第1の実施の形態と異なり、エンジン排熱回収ユ
ニット70、太陽熱温水ユニット760さらにその他の
配管等の機器及びそれらの配管は、図2に示す第1の実
施の形態と同一であり、図8においては同一箇所を省略
し、異なる部位のみ表示している。
【0088】上流側配管771の端部771aは貯湯タ
ンク751内に導かれ、端部771aには、複数の開口
771a1が上方に向けて設けられている。一方、下流
側配管772には貯湯タンク751の底部に連結されて
いる。
【0089】これにより、貯湯タンク751内の市水が
循環ポンプ413により、放熱器731、弁手段74
5、第1循環状態時は太陽熱パネル761を経て、第2
循環状態には太陽熱パネル761を迂回して上流側配管
771に送られ、貯湯タンク751内の横断面上に拡が
った複数の開口771a1から上方を向けて放出され
る。放出された高温の水は上方に移動し、給湯蛇口75
9が開とならない状態で上部から段々下方に高温水域が
拡がり、低位温度センサ776の高温検知まで、循環ポ
ンプ413が運転される。給湯蛇口759が開となる
と、貯湯タンク751の上部から高温の水が流出する一
方、市水が貯湯タンク751内に供給され、この市水が
循環して貯湯タンク751内上部の高温のお湯となる。
【0090】なお、乾燥機スイッチ1005がONとな
ると、電磁弁791が開となり、配管551から高温の
水が乾燥機放熱器1001に流れて放熱し、配管55
0、748から循環ポンプ413へ流れる。乾燥機10
00は、乾燥機放熱器1001と空気ダクト1003、
空気取入口1003a、送風ファン1002、高温空気
吐出口1003bからなる。1004は乾燥室、100
4aは開閉扉である。この第3の実施の形態においては
特別な熱媒体を使用することなく水により熱運搬を可能
とする。
【0091】この第3の実施の形態においても、図6の
フローチャートに基づき第1循環状態と第2循環状態に
切替えられる。
【0092】さらに、図6に示す第2の実施形態におい
て、貯湯タンクユニット750を撤去し、配管740、
741の内貯湯タンクユニット750への分岐配管を取
り除いたものが、第4の実施の形態となる。この場合に
おいては温水は作らないが床暖房等へエンジン排熱の利
用が可能となるとともに、太陽熱パネル761への太陽
熱の到達が大なる時には、エンジン排熱に加え太陽熱を
有効に利用可能とし、且つ太陽熱パネル761への太陽
熱の到達が小なる時には、太陽熱パネル761によって
エンジン排熱の利用が損なわれることがないようにでき
る。
【0093】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明で
は、弁手段により、第1温度検知値が第2温度検知値よ
り小なる時、太陽熱温水器を配置した第1管路を熱媒体
が通過する第1循環状態に切替えることで、エンジン排
熱に加え太陽熱を利用可能である。
【0094】また、弁手段により、第1温度センサによ
る第1温度検知値が第2温度センサによる第2温度検知
値より大なる時、第2管路を熱媒体が通過する第2循環
状態に切替えることで、夜間等太陽熱が得られない場合
に、太陽熱温水器にエンジン冷却水は流れず太陽熱温水
器が放熱器となることはないので、エンジン排熱を損な
うことはなく、エンジン排熱を利用することができる。
【0095】請求項2記載の発明では、熱媒体放熱器を
貯湯タンク内に配置したから、エンジン排熱を損なうこ
となくエンジン排熱、あるいはエンジン排熱に太陽熱を
加えたもので温水を作ることができる。
【0096】請求項3記載の発明では、弁手段により、
第1温度検知値が第2温度検知値より小なる時、太陽熱
温水器を配置した第1管路を熱運搬用の水が通過する第
1循環状態に切替えることで、エンジン排熱に加え太陽
熱を利用可能である。
【0097】また、弁手段により、第1温度センサによ
る第1温度検知値が第2温度センサによる第2温度検知
値より大なる時、第2管路を熱運搬用の水が通過する第
2循環状態に切替えることで、夜間等太陽熱が得られな
い場合に、太陽熱温水器にエンジン冷却水は流れず太陽
熱温水器が放熱器となることはないので、エンジン排熱
を損なうことはなく、エンジン排熱を利用することがで
き、かつ熱運搬用の水として市水をそのまま利用するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態となるエンジン駆動式熱移動
装置の内の空調装置の全体構成を示す図である。
【図2】エンジン排熱回収ユニットに太陽熱温水器及び
貯湯タンクを接続した状態を示す図である。
【図3】混合弁の断面図である。
【図4】エンジン駆動式空調装置の制御回路図である。
【図5】プログラムの制御を示すフローチャートであ
る。
【図6】第2の実施の形態を示す配管図である。
【図7】第2の実施の形態の制御回路図である。
【図8】第3の実施の形態及び第4の実施の形態を示す
ための配管構成図である。
【符号の説明】
1 エンジン駆動式熱移動装置 201 水冷エンジン 208 圧縮機 210 冷媒回路 233 二重管熱交換器 234 室外熱交換器 240 室内熱交換器 240a 送風ファン 413 循環ポンプ 730 放熱器 731 受熱器 731a 熱媒体入口 731b 熱媒体出口 745 弁手段 761 太陽熱温水器 770 熱媒体放熱器 A 循環路 A1 直列管路 A2,A3 並列管路 437 第1温度センサ 762 第2温度センサ TA 第1温度検知値 TB 第2温度検知値

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水冷エンジンにより駆動される圧縮機によ
    り冷媒を凝縮器、冷媒膨張装置、蒸発器を経て圧縮機に
    循環させるようにしたエンジン駆動式熱移動装置におい
    て、 前記水冷エンジンの冷却水を放熱器に循環させ、この放
    熱器に対面する受熱器を配置し、 前記受熱器の熱媒体出口から、熱媒体入口に到る循環路
    を配置し、この循環路の途中において並列管路を配置
    し、 前記循環路の内並列管路を除く直列管路に熱運搬用の熱
    媒体を前記熱媒体入口方向に吐出する循環ポンプを配置
    し、 前記直列管路の内、並列管路の下流部に熱媒体放熱器を
    配置し、 前記並列管路の内、一方となる第1管路に太陽熱温水器
    を配置し、 前記第1管路を熱媒体が通過する第1循環状態と、前記
    並列管路の内他方となる第2管路を熱媒体が通過する第
    2循環状態とに切替え可能な弁手段を配置し、 前記直列管路の内、並列管路の上流部あるいは、第1管
    路の内太陽熱温水器の上流部に第1温度センサを配置
    し、太陽熱温水器あるいは第1管路の内太陽熱温水器下
    流部に第2温度センサを配置し、 前記弁手段により、前記第1温度センサによる第1温度
    検知値が第2温度センサによる第2温度検知値より大な
    る時、第2循環状態とし、第1温度検知値が第2温度検
    知値より小なる時、第1循環状態とするようにしたこと
    を特徴とするエンジン駆動式熱移動装置。
  2. 【請求項2】前記熱媒体放熱器を貯湯タンク内に配置し
    たことを特徴とする請求項1に記載のエンジン駆動式熱
    移動装置。
  3. 【請求項3】水冷エンジンにより駆動される圧縮機によ
    り冷媒を凝縮器、冷媒膨張装置、蒸発器を経て圧縮機に
    循環させるようにしたエンジン駆動式熱移動装置におい
    て、 前記水冷エンジンの冷却水を放熱器に循環させ、この放
    熱器に対面する受熱器を配置し、 前記受熱器の熱運搬用水出口から、熱運搬用水入口に到
    る循環路を配置し、この循環路の途中において並列管路
    を配置し、 前記循環路の内並列管路を除く直列管路に熱運搬用の水
    を前記熱運搬用水入口方向に吐出する循環ポンプを配置
    し、 前記直列管路の内、並列管路の下流部に貯湯タンク内開
    口を配置し、 前記並列管路の内、一方となる第1管路に太陽熱温水器
    を配置し、 前記第1管路を熱運搬用の水が通過する第1循環状態
    と、前記並列管路の内他方となる第2管路を熱運搬用の
    水が通過する第2循環状態とに切替え可能な弁手段を配
    置し、 前記直列管路の内、並列管路の上流部あるいは、第1管
    路の内太陽熱温水器の上流部に第1温度センサを配置
    し、太陽熱温水器あるいは第1管路の内太陽熱温水器下
    流部に第2温度センサを配置し、 前記弁手段により、前記第1温度センサによる第1温度
    検知値が第2温度センサによる第2温度検知値より大な
    る時、第2循環状態とし、第1温度検知値が第2温度検
    知値より小なる時、第1循環状態とするようにしたこと
    を特徴とするエンジン駆動式熱移動装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007263513A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Aisin Seiki Co Ltd ガスヒートポンプ式空気調和装置
JP2009074745A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Shinwa Tekku Kk ルーフトップガスヒートポンプコージェネレーション装置
JP2009074744A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Shinwa Tekku Kk ガスヒートポンプコージェネレーション装置
CN101726156B (zh) * 2009-11-20 2011-08-31 皇明太阳能股份有限公司 一种利用太阳能制冷、采暖与供水的工艺方法及装置
CN104633987A (zh) * 2015-01-08 2015-05-20 常州海卡太阳能热泵有限公司 带自驱动分离热管储能装置的太阳能热泵供热***及控制方法

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