JP3992708B2 - 非水二次電池の電極材料およびその製造方法、並びにそれを用いた非水二次電池 - Google Patents

非水二次電池の電極材料およびその製造方法、並びにそれを用いた非水二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、非水二次電池の電極材料およびその製造方法、並びにそれを用いた非水二次電池に関する。
非水二次電池は高容量であることから、その発展に対して大きな期待が寄せられている。従来、非水二次電池の負極活物質には、LiまたはLi合金が用いられてきた。しかし、充電時に、デンドライト状のLiが析出するため内部短絡が起こり易いという問題があった。また、析出したデンドライト状のLiは高比表面積で活性が高く、安全性に欠けるという問題があった。さらに、デンドライト状のLiの表面と電解液中の有機溶媒とが反応してLi表面に電子導電性を欠いた界面皮膜が形成されるため電池の内部抵抗が高くなり、結果としてサイクル特性が劣化するという問題があった。
現状では、LiやLi合金に代えて、Liイオンを挿入および脱離可能な、天然または人造の黒鉛系炭素材料を負極材料として用いることにより、非水二次電池のサイクル特性の劣化を抑制している。
ところで、小型化および多機能化した携帯機器用の電池についてさらなる高容量化が望まれるにつれて、低結晶性炭素、Si(シリコン)、Sn(錫)等のように、より多くのLiを収容可能な材料が負極材料(以下「高容量負極材料」ともいう)として注目を集めている。LiSi(0≦t≦5)を負極活物質として用いた非水二次電池も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、携帯機器等の先端機器用の電池については、高容量であることに加えて重負荷放電特性が優れていること(放電電流密度が大きいこと)も求められている。高容量負極材料について、重負荷放電特性を向上させる最も簡便な方法は、高容量負極材料を微粒子化すること、すなわち、高容量負極材料の反応面積を大きくすることが考えられている(例えば、非特許文献1参照)。
特開平7-29602号公報 ジェイ.オー.ベッセンハード(J.O.Besenhard)、「ジャーナル・オブ・パワー・ソーシーズ(Journal of Power Sources)」、1997年、第68巻、p.87
しかし、微粉化された負極材料をそのまま用いて塗料を作製する場合、負極材料の比表面積が大きいために、多量のバインダが必要であり、多量のバインダを用いても、その塗料を用いて作製される合剤層の集電体に対する接着性が悪く、その結果、サイクル特性等の特性に悪影響を及ぼしていた。
本発明の非水二次電池の電極材料は、Liを吸蔵放出可能な材料を含む粒子を複数含む複合粒子と、前記複合粒子を覆い導電性を有する炭素材料を含む被覆層とを備えた非水二次電池の電極材料であって、前記電極材料は、BET比表面積が5m 2 /g以上の粒子の造粒による複合化により形成される空孔を有し、水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される前記電極材料の空孔分布曲線において、0.001μm以上0.2μm以下の範囲に分布のピークが存在することを特徴とする。
本発明の非水二次電池の電極材料の製造方法は、(a)Liを吸蔵放出可能であって、BET式窒素吸着法により測定される比表面積が5m2/g以上である材料を含む粒子を造粒することにより、複数の前記粒子を含む複合粒子を作製する工程と、(b)前記複合粒子と炭化水素系ガスとを気相中にて加熱して、前記炭化水素系ガスが熱分解して生じた炭素材料を前記複合粒子の表面に堆積させて、被覆層を形成する工程とを含み、水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線において、0.001μm以上0.2μm以下の範囲に、分布のピークが存在するよう空孔を形成させることを特徴とする。
本発明によれば、重負荷放電特性やサイクル特性等の特性が優れ、かつ高容量な非水二次電池の実現が可能な、非水二次電池の電極材料を提供できる。
以下に、本発明の非水二次電池の電極材料の一例、その製造方法の一例、および本発明の非水二次電池の一例について説明する。
本実施の形態の非水二次電池の電極材料は、Liを吸蔵放出可能な材料を含む複合粒子と、複合粒子を覆い導電性を有する炭素材料を含む被覆層とを備えている。上記電極材料は、BET比表面積が5m 2 /g以上の粒子の造粒による複合化により形成される空孔を有しており、水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線においては、前記電極材料が有する空孔分布ピークが、0.001μm以上0.2μm以下の範囲に存在している。
本実施の形態の非水二次電池の電極材料では、上記空孔分布におけるピークが、0.001μm以上0.2μm以下の範囲に存在しているので、塗料(負極合剤ペースト)の作製に用いるバインダが、上記電極材料の内部へ浸透しづらい。したがって、電極材料の製造において、複合粒子を構成する粒子として、Liに対する反応面積が大きく重負荷放電特性の優れた材料、例えば、BET式窒素吸着法により測定される比表面積(以下「BET比表面積」とも言う)が5m2/g以上の粒子を用いても、上記電極材料とバインダとを含む塗料を集電体に塗布することにより形成される合剤層と、上記集電体との間に存在するバインダの量が増加するため、合剤層と集電体との接着性が向上する。したがって、本実施の形態の電極材料によれば、重負荷放電特性やサイクル特性等の特性が優れた非水二次電池の実現が可能である。
空孔分布におけるピークが、0.001μm以上に存在することにより、電極材料に電解液が浸透しやすく、重負荷放電特性等の特性が向上し、0.2μm以下であることにより、負極合剤ペースト中のバインダが、上記電極材料の内部へ浸透しにくくなる。
また、本実施の形態の非水二次電池の電極材料では、複合粒子の表面が導電性の炭素材料を含む被覆層によって覆われているので、本実施の形態の非水二次電池の電極材料を用いて形成された電極における導電ネットワークは、例えば、上記複合粒子と、繊維状炭素等の炭素材料等とを単に混合して得た材料を用いて形成された電極の導電ネットワークよりも優れている。したがって、本実施の形態の電極材料によれば、高容量化された非水二次電池の実現が可能である。
このように、本実施の形態の電極材料によれば、重負荷放電特性やサイクル特性等の特性が優れ、かつ高容量な非水二次電池の実現が可能である。
Liを吸蔵放出可能な材料としては、炭素材料、Li含有遷移金属窒化物、Liと合金化可能な元素を含有する材料、あるいはLi 4 Ti 5 12 であり、結晶、低結晶およびアモルファスのいずれであってもよい。Liと合金化可能な元素を含有する材料としては、例えば、Liと合金化可能な元素を含む金属間化合物、Liと合金化可能な元素を含む固溶体または酸化物、およびLiと反応してLi2Oを生成する酸化物からなる群から選択される少なくとも1種の材料を含んでいることが好ましい。Liと合金化可能な元素としては、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Ge、Pb、Si、Sb、Bi、Sn等の金属元素が好ましい。
Liと合金化可能な元素を含む金属間化合物としては、例えば、Cu−Sn、Ni−Sn、Mg−Si、Co−Sb等の組み合わせが挙げられ、Liと合金化可能な元素を含む酸化物としては、例えば、SiOやSnO等が挙げられる。ただし、ここで挙げたSiOやSnOはSiあるいはSnとOの原子比率が1に近い状態であるものを指し、たとえばSiOについては、SiとSiO2がナノレベルで複合化されたものも含む。また、若干の酸素不足や酸素過剰な状態も含み、詳細な記述で表すと、以下のような組成式になる。
組成式: SiO1-x(−0.2<x<0.2)、SnO1-x(−0.2<x<0.2)
炭素材料としては、低結晶性炭素、カーボンナノチューブ、気相成長炭素繊維等が好ましい。これらの炭素材料について、波長514.5nmのアルゴンレーザーを用いて測定されるラマンスペクトル上の1550cm−1〜1650cm−1の振動数領域に存在するピーク強度をI1とし、1300cm−1〜1400cm−1の振動数領域に存在するピーク強度をIとしたとき、比(I/I)は、通常、0.1〜0.3である。
Li含有遷移金属窒化物としては、LiN構造を持つ、一般式Li(式中、Mは遷移金属元素で、j、k、mはj>0、k>0、m>0)で表される窒化物が好ましい。遷移金属元素としては、Co、Ni、Cu、Zn等が好ましい。代表的な組成としては、Li2.6Co0.4NやLi2.5Co0.4Ni0.1N等が挙げられる。
Liと合金化可能な元素を含む固溶体としては、SiにBやPをドープすることによりn型あるいはp型半導体となりSiよりも電気抵抗が大きく低下したものを用いてもよい。
Liと反応してLi2Oを生成する酸化物としては、MgO、SiO、SiO2、CaO、FeO、Fe、CoO、NiO、CuO、ZnO、Cu2O、Ga、GeO、GeO等の酸化物が好ましい。特に、CoOやNiOおよびSiO等の一酸化物が好ましい。SiOやGeO等の二酸化物は、導電性の低い材料が多く、さらにLiと2段階に反応するため(たとえば、SiO→SiO+LiO→Si+2LiO)、可逆性に悪影響が出る場合がある。
本実施の形態の非水二次電池の電極材料について、波長514.5nmのアルゴンレーザーを用いて測定されるラマンスペクトル上の1550cm−1〜1650cm−1の振動数領域に存在するピーク強度をIとし、1300cm−1〜1400cm−1の振動数領域に存在するピーク強度をIとしたとき、IとIとの比(I/I)は0.4〜1である。このラマン分光法による測定結果は、電極材料の表面、すなわち被覆層を構成する炭素材料の特性を示している。比(I/I)の値が大きいほど、結晶性が低いことを意味する。
本実施の形態の非水二次電池の電極材料は、その内部にLiを吸蔵放出可能な材料よりも比抵抗値が小さい導電性材料を含んでいることが好ましい。複合粒子がその内部に上記導電性材料を含んでいると、より良好な導電ネットワークを形成でき、本実施の形態の電極材料を用いて作製された非水二次電池について、重負荷放電特性等の電池特性をさらに向上させることができる。
導電性材料としては、繊維状またはコイル状の炭素材料、繊維状またはコイル状の金属、カーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラックを含む)、人造黒鉛、易黒鉛化炭素および難黒鉛化炭素からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。繊維状またはコイル状の炭素材料や、繊維状またコイル状の金属は導電ネットワークを形成し易く、かつ表面積の大きい点において好ましい。カーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラックを含む)、人造黒鉛、易黒鉛化炭素および難黒鉛化炭素は、高い電気伝導性、高い保液性を有しており、さらに、Liを吸蔵放出可能な材料を含む粒子が収縮しても、その粒子との接触を保持し易い性質を有している点において好ましい。特には、繊維状の炭素材料が好ましい。繊維状の炭素材料は、その形状が細い糸状であり柔軟性が高いため、Liを吸蔵放出可能な材料の膨張収縮に追従できるからである。さらに、嵩密度が大きいために、Liを吸蔵放出可能な材料を含む粒子と多くの接合点を持つことができるからである。繊維状の炭素としては、例えば、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブ等、何れを用いてもよい。繊維状の炭素や繊維状の金属は、例えば、気相法にて複合粒子の表面に形成することもできる。Liを吸蔵放出可能な材料の比抵抗値が、通常、10〜10kΩcmである場合に、これらの導電性材料の比抵抗値は、通常、10−5〜10kΩcmである。
また、本実施の形態の非水二次電池の電極材料は、被覆層を覆い難黒鉛化炭素を含む材料層をさらに含んでいてもよい。
次に、本実施の形態の非水二次電池の電極材料の製造方法について説明する。
まず、Liを吸蔵放出可能な材料を含む粒子が分散媒に分散された分散液を用意し、それを噴霧し乾燥して、複数の粒子を含む複合粒子を作製する。分散媒としては、例えば、エタノール等を用いることができる。分散液の噴霧は、通常、50〜300℃の雰囲気内で行うことが適当である。上記の方法以外にも、ボールミルやロッドミルなどを用いた機械的な方法による造粒方法においても、同様の複合粒子を作製することができる。
本実施の形態の非水二次電池の電極材料の製造方法において、Liを吸蔵放出可能な材料を含む粒子が分散媒に分散された分散液を用意する際に、分散媒は、上記粒子に加えて上記粒子よりも比抵抗値の小さい導電性材料をさらに添加してもよい。上記粒子と、導電性材料とが分散媒に分散された分散液を噴霧し乾燥して、内部に導電性材料を含む前記複合粒子を作製すれば、より良好な導電ネットワークが構築された電極材料を作製できる。これについても、ボールミルやロッドミルなどを用いた機械的な方法による造粒方法において、同様の複合粒子を作製することができる。
複合粒子を構成する粒子のBET比表面積は5m/g以上であることを要する。BET比表面積は5m/g未満であると、Liとの反応面積が不十分であるため、重負荷放電特性の優れた非水二次電池を実現できないからである。尚、比表面積の上限について特に制限はないが、通常、1000m/g以下であることが好ましい。
また、粒子のBET比表面積が5m/g以上、特に、10m/g以上、すなわち、粒子の形状が球形であると仮定して、平均粒径が0.5μm以下、特に、0.2μm以下であると、Liを吸蔵放出可能な材料が、Liと合金化可能な元素を含有する材料である場合、その材料の充放電に伴う微粉化が起こりにくい。これは、Li挿入に伴う粒子内の応力緩和が粒子表面で行われるため、比表面積の大きい微粒子の方が粒子内部にかかる応力が小さいからである。
平均粒径が0.5μm以下の粒子は、Liを吸蔵放出可能な材料を湿式または乾式にて粉砕して得ることができる。なかでも、湿式にて粉砕することが好ましい。乾式ジェットミル等による乾式粉砕では、材料を均等性よく粉砕することが困難であり、得られた粒子も再凝集してしまう。湿式にて粉砕すれば、酸化物を均等性よく粉砕することができ、粉砕した粒子の再凝集も抑制できる。また、湿式にて粉砕すれば、作業の安全性も確保できる。複合粒子の内部に導電性材料を含む形態の電極材料の作製に際しては、Liを吸蔵放出可能な材料と導電性材料とを湿式にて粉砕すれば、Liを吸蔵放出可能な材料の粒子と導電性材料とを均一性よく混合でき、内部により良好な導電ネットワークが構築された複合粒子を作製できる。湿式粉砕の際に用いる溶媒としては、例えば、水、エタノール等のアルコール類、トルエン等を用いることができる。
次に、複合粒子と炭化水素系ガスとを気相中にて加熱して、炭化水素系ガスが熱分解して生じた炭素材料を、複合粒子の表面上に堆積させる。このように、気相成長(CVD)法によれば、炭化水素系ガスが複合粒子の隅々にまで行き渡り、複合粒子の表面や、表面の空孔内に、導電性を有する炭素材料を含む薄くて均一な皮膜(被覆層)を形成でき、少量の炭素材料によって、複合粒子に対して均一性よく導電性を付与できる。
本実施の形態の電極材料の製造方法において、気相成長(CVD)法の処理温度(雰囲気温度)については、炭化水素系ガスの種類によっても異なるが、通常、600℃〜1000℃が適当であるが、700℃以上、さらには800℃以上であることが好ましい。処理温度が高い方が不純物の残存が少なく、かつ導電性の高い炭素材料を含む被覆層を形成できるからである。但し、処理温度は、Liを吸蔵放出可能な材料の融点以下であることを要する。
炭化水素系ガスの液体ソースとしては、トルエン、ベンゼン、キシレン、メシチレン等を用いることができるが、特には、取り扱い易いトルエンが好ましい。これらを気化させることにより炭化水素系ガスを得ることができる。また、メタンガスなどを直接用いることもできる。
本実施の形態の電極材料の製造方法では、気相成長(CVD)法にて複合粒子の表面を炭素材料で覆った後に、石油系ピッチ、石炭系のピッチ、熱硬化樹脂、およびナフタレンスルホン酸塩とアルデヒド類との縮合物からなる群から選択される少なくとも1種の有機化合物を被覆層に付着させた後、上記有機化合物が付着した複合粒子を焼成してもよい。具体的には、炭素材料によって覆われた複合粒子と、上記有機化合物とが分散媒に分散された分散液を用意し、その分散液を噴霧し乾燥して、有機化合物によって被覆された複合粒子を形成し、その有機化合物によって被覆された複合粒子を焼成する。上記ピッチとしては、等方性ピッチを、熱硬化樹脂としてはフェノール樹脂、フラン樹脂、フルフラール樹脂等を用いることができる。ナフタレンスルホン酸塩とアルデヒド類との縮合物としては、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物を用いることができる。
分散媒としては、例えば、水、エタノール等のアルコール類を用いることができる。分散液の噴霧は、通常、50〜300℃の雰囲気内で行うことが適当である。焼成温度は、通常、600〜1000℃が適当であるが、700℃以上、さらには800℃以上であることが好ましい。処理温度が高い方が不純物の残存が少なく、かつ導電性の高い良質な炭素材料を含む被覆層を形成できるからである。但し、処理温度は、Liを吸蔵放出可能な材料の融点以下であることを要する。
次に、本実施の形態の電極材料を用いた非水二次電池の一例について説明する。
本実施の形態の非水二次電池は、本実施の形態の電極材料を用いたこと以外は、従来から知られた一般的な非水二次電池と同様の構造をしており、形状等についても制限はない。例えば、コイン型、ボタン型、シート型、積層型、円筒型、偏平型、角型、電気自動車等に用いる大型のもの等いずれであってもよい。
本実施の形態の非水二次電池では、本実施の形態の電極材料を負極の材料として用いる。負極は、本実施の形態の電極材料と、バインダ(結着剤)等とを含む混合物に、適当な溶剤を加えて十分に混練して得た負極合剤ペーストを、集電体に塗布し、その負極合剤ペーストを所定の厚さおよび所定の電極密度に制御することにより形成できる。上記混合物には、さらに導電助剤を添加してもよい。
導電助剤としては、非水二次電池において化学変化を起こさない電子伝導性材料であれば特に限定されない。通常、天然黒鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛、土状黒鉛等)、人工黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、炭素繊維や金属粉(銅、ニッケル、アルミニウム、銀等)、金属繊維およびポリフェニレン誘導体(特開昭59−20971号公報に記載)等の材料を1種、または2種以上用いることができる。
バインダとしては、通常、でんぷん、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、再生セルロース、ジアセチルセルロース、ポリビニルクロリド、ポリビニルピロリドン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー(EPDM)、スルホン化EPDM、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ポリブタジエン、フッ素ゴム、ポリエチレンオキシド等の多糖類、熱可塑性樹脂、その他のゴム状弾性を有するポリマー等や、これらの変成体のうち少なくとも1種または2種以上を用いることができる。
正極は、正極活物質と導電助剤とバインダとを含む混合物に、適当な溶剤を加えて十分に混練して得た正極合剤ペーストを、集電体に塗布し、所定の厚さおよび所定の電極密度に制御することにより形成できる。
正極活物質としては、特に制限はなく各種のものを使用できるが、特に、LiCoO、LiNiO、LiMnO、LiCoNi1−y、LiCo1−y、LiNi1−y、LiMnNiCo1−y−z、LiMn、LiMn2−y(Mは、Mg、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、AlおよびCrからなる群から選ばれる少なくとも一種。0≦x≦1.1、0<y<1.0、2.0≦z≦2.2)等のLi含有遷移金属酸化物が好適である。
バインダについては、負極1の形成に用いたバインダと同様のものを用いることができる。導電助剤についても、負極1の形成に用いた導電助剤と同様のものを用いることができる。
セパレータ3としては、強度が十分で且つ電解液を多く保持できるものが良く、そのような観点から、厚さが10〜50μmで開口率が30〜70%のポリエチレン、ポリプロピレン、またはエチレン−プロピレン共重合体を含む微多孔フィルムや不織布等が好ましい。
電解液としては、下記の溶媒中に下記の無機イオン塩を溶解させることによって調製したものが使用できる。
溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート(MEC)、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルフォキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジオキソラン、アセトニトリル、ニトロメタン、蟻酸メチル、酢酸メチル、燐酸トリエステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン誘導体、スルホラン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、プロピレンカーボネート誘導体、テトラヒドロフラン誘導体、ジエチルエーテル、1,3−プロパンサルトン等の非プロトン性有機溶媒を1種、または2種以上用いることができる。
無機イオン塩としては、Li塩、例えば、LiClO、LiBF、LiPF、LiCFSO、LiCFCO、LiAsF、LiSbF、LiB10Cl10、低級脂肪族カルボン酸Li、LiAlCl、LiCl、LiBr、LiI、クロロボランLi、四フェニルホウ酸Li等を1種、または2種以上用いることができる。
上記溶媒中に上記無機イオン塩が溶解された電解液のうち、なかでも、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルカーボネートおよびメチルエチルカーボネートからなる群から選ばれる少なくとも1種と、エチレンカーボネートまたはプロピレンカーボネートとを含む溶媒に、LiClO、LiBF、LiPF、およびLiCFSOから選ばれる少なくとも1種の無機イオン塩を溶解した電解液が好ましい。電解液中の無機イオン塩の濃度は、0.2〜3.0mol/dmが適当である。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、以下の実施例において、複合粒子の平均粒径は、マイクロトラック社製MICROTRAC HRA(Model:9320−X100)を用いてレーザー回折式粒度分布測定法により測定し、BET比表面積は、マイクロメリティクス社製BET法式比表面積計ASAP2000を用いて測定した。電極材料の空孔分布は、水銀圧入式ポロシメータ(島津製作所社製、AutoporeIV9500)を用いて測定した。
(実施例1)
低結晶性炭素粉末(BET比表面積10m/g、平均粒径1.0μm)を原料とし、撹拌式の転動造粒機(ホソカワミクロン社製、アグロマスタ)を用いて複合粒子を作製した。その複合粒子の平均粒径は20μmであった。続いて、複合粒子10gを沸騰床床反応器中で約1000℃に加熱し、加熱された複合粒子にベンゼンと窒素ガスとからなる25℃の混合ガスを接触させ、1000℃で60分間CVD処理を行った。このようにして、上記混合ガスが熱分解して生じた炭素材料(以下「CVD炭素」ともいう)を複合粒子に堆積させて被覆層を形成し、電極材料を得た。
被覆層形成前後の重量変化から電極材料の組成を算出したところ、低結晶性炭素粉末:CVD炭素=90:10(重量比)であった。電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線において、空孔分布ピークは0.05μmに存在していた。
また、ラマン分光法により電極材料の表面の分析を行ったところ、ラマンスペクトル上の振動数1590cm−1に存在するピーク強度をIとし、1350cm−1に存在するピーク強度をIとしたとき、比(I/I)は0.6であった。尚、光源には、波長514.5nmのアルゴンレーザーを用いた。
次に、上記電極材料を用いて、コイン型の非水二次電池を作製した。まず、電極材料90重量%と、導電助剤としてケッチェンブラック(BET比表面積800m/g、平均粒径0.05μm)2重量%と、バインダとしてポリフッ化ビニリデン8重量%と、脱水N−メチルピロリドンとを混合して得たスラリーを、銅箔からなる集電体(図示せず)に塗布し、乾燥後圧延して、集電体の一方の面に厚み50μmの負極合剤層を形成した。その後、直径16mmに打ち抜き、真空で24時間乾燥させて、円盤状の負極1を得た。負極合剤層の銅箔に対する接着性は良好であり、裁断したり折り曲げても、負極合剤層は銅箔から剥がれることはなかった。一方、対極として、円盤状の金属Li(直径16mm、厚み0.5mm)を用意した。
次に、ステンレス製の収納容器に導電性接着剤を用いて上記負極を接着し、負極の上にセパレータと対極とをこの順で配置した後、電解液0.2mlを収納容器内に注入し、ガスケット付きの封口体にて収納容器内を密閉して、コイン型電池を得た。尚、セパレータには微孔性ポリプロピレンフィルムを、電解液にはプロピレンカーボネートとジメチルカーボネートとを1:1の体積比で混合した溶媒に、濃度が1mol/dmとなるようにLiPFを溶解した溶液を用いた。
得られたコイン型電池の、初回の充放電効率([1サイクル目の放電容量/1サイクル目の充電容量]×100)は80%であり、2サイクル目の放電容量は電極材料1g当り800mAhであり、100サイクル目の容量維持率は75%であり、重負荷放電特性は90%であった。
尚、初回の充放電効率、2サイクル目の放電容量、および100サイクル目の容量維持率、重負荷放電特性を調べるにあたり、コイン型電池は、下記の方法に従って充放電した。充電は、電流密度を0.5mA/cmとして定電流で行い、充電電圧が50mVに達した後、電流密度が1/10となるまで定電圧で行った。放電は、電流密度を0.5mA/cmとして定電流で行い、放電終止電圧は1.5Vとした。これを1サイクルとして、100サイクル目の容量維持率は下記の数式1(数1)により算出した。
(数1)
容量維持率(%)=(100サイクル目の放電容量/2サイクル目の放電容量)×100
重負荷放電特性は、上記の充放電方法に従って2サイクル目の放電容量(放電容量1とする)を求め、上記の充放電方法において、放電時の電流密度0.5mA/cmを5mA/cmでとした場合の2サイクル目の放電容量(放電容量2とする)を求め、下記の数式2(数2)により算出した。この値が大きいほど、大電流時の放電特性は良い。
(数2)
重負荷放電特性(%)=(放電容量1/放電容量2)×100
(実施例2)
Si0.70.3金属固溶体粉末(BET比表面積16m/g、平均粒径0.2μm)と、繊維状炭素(BET比表面積35m/g、平均長さ2μm、平均直径0.08μm)と、ポリビニルピロリドン10gとを、エタノール1L中にて混合し、これらをさらに湿式のジェットミルにて混合してスラリーを得た。スラリーの作製に用いたSi0.70.3と繊維状炭素(CF)との総重量は100gとし、重量比は、Si0.70.3金属固溶体粉末:CF=70:30とした。次に、スラリーを用いてスプレードライ法(雰囲気温度2000℃)にて複合粒子を作製した。複合粒子の平均粒径は10μmであった。続いて、複合粒子10gを沸騰床反応器中で約1000℃に加熱し、加熱された複合粒子にベンゼンと窒素ガスとからなる25℃の混合ガスを接触させ、1000℃で60分間CVD処理を行った。このようにして、上記混合ガスが熱分解して生じた炭素材料を複合粒子に堆積させて被覆層を形成し、電極材料を得た。
被覆層形成前後の重量変化から電極材料の組成を算出したところ、Si0.70.3金属固溶体粉:CF:CVD炭素=63:27:10(重量比)であった。電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線において、空孔分布ピークが0.08μmに存在していた。
また、実施例1と同様にラマン分光法により電極材料の表面の分析を行ったところ、ラマンスペクトル上の振動数1590cm−1に存在するピーク強度をI1とし、1350cm−1に存在するピーク強度をIとしたとき、比(I/I)は0.58であった。
次に、得られた電極材料を用いて実施例1と同様にして負極を作製し、コイン型電池を作製した。負極合剤層の銅箔に対する接着性は良好であり、裁断したり折り曲げても、負極合剤層は銅箔から剥がれなかった。
コイン型電池について、初回の充放電効率は90%であり、2サイクル目の放電容量は電極材料1g当り950mAhであり、100サイクル目の容量維持率は90%であり、重負荷放電特性は90%であった。
尚、初回の充放電効率、2サイクル目の放電容量、および100サイクル目の容量維持率、重負荷放電特性を調べるにあたり、コイン型電池は下記の方法に従って充放電した。充電は、電流密度を0.5mA/cmとして定電流で行い、充電電圧が120mVに達した後、電流密度が1/10となるまで定電圧で充電を行った。放電は、電流密度を0.5mA/cmとして定電流で行い、放電終止電圧は1.5Vとした。これを1サイクルとして、初回の充放電効率、2サイクル目の放電容量、100サイクル目の容量維持率、重負荷放電特性は、実施例1と同様にして求めた。
(実施例3)
Si0.70.3金属固溶体粉末(BET比表面積28m/g、平均粒径0.15μm)と、ケッチェンブラック(BET比表面積800m/g、平均粒径0.05μm)と、ポリビニルピロリドン10gとを、エタノール1L中にて混合し、これらをさらに湿式のジェットミルにて混合してスラリーを得た。スラリーの作製に用いたSi0.70.3とケッチェンブラック(KB)との総重量は100gとし、重量比は、Si0.70.3:KB=70:30とした。次に、スラリーを用いてスプレードライ法(雰囲気温度200℃)にて複合粒子を作製した。複合粒子の平均粒径は5μmであった。続いて、複合粒子10gを沸騰床反応器中で約1000℃に加熱し、加熱された複合粒子にベンゼンと窒素ガスとからなる25℃の混合ガスを接触させ、1000℃で60分間CVD処理を行った。このようにして、上記混合ガスが熱分解して生じた炭素材料を複合粒子に堆積させて被覆層を形成し、電極材料を得た。
実施例1と同様にして、被覆層によって覆われた複合粒子について、ラマン分光法によりその表面の分析を行ったところ、ラマンスペクトル上の振動数1590cm−1に存在するピーク強度をIとし、1350cm−1に存在するピーク強度をIとしたとき、比(I/I)は0.62であった。
続いて、被覆層によって覆われた複合粒子100gと、フェノール樹脂40gとをエタノール1L中に分散し、その分散液を噴霧し乾燥して(雰囲気温度200℃)、被覆層によって覆われた複合粒子の表面をフェノール樹脂にてコーティングした。その後、コーティングされた複合粒子を1000℃で焼成して、被覆層を覆い難黒鉛化炭素を含む材料層を形成し、電極材料を得た。
被覆層形成前後および難黒鉛化炭素を含む材料層前後の重量変化から、電極材料の組成を算出したところ、Si0.70.3金属固溶体粉:KB:CVD炭素:難黒鉛化炭素=50:20:15:15(重量比)であった。電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線において、空孔分布ピークが0.064μmに存在していた。
次に、得られた電極材料を用いて実施例2と同様にして負極を作製し、コイン型電池を作製し、コイン型電池の初回の充放電効率、2サイクル目の放電容量、100サイクル目の容量維持率、重負荷放電特性を調べた。初回の充放電効率は80%であり、2サイクル目の放電容量は電極材料g当り800mAhであり、100サイクル目の容量維持率は90%であり、重負荷放電特性は95%であった。負極合剤層の銅箔に対する接着性は良好であり、裁断したり折り曲げても、負極合剤層は銅箔から剥がれなかった。
(実施例4)
Li2.5Co0.4Ni0.1N(BET比表面積14m/g、平均粒径0.2μm)と、SiO(BET比表面積10m/g、平均粒径0.3μm)と、ケッチェンブラック(BET比表面積800m/g、平均粒径0.05μm)とを、トルエン1L中にて混合し、これらをさらに湿式のジェットミルにて混合してスラリーを得た。スラリーの作製に用いたLi2.5Co0.4Ni0.1NとSiOとケッチェンブラック(KB)の総重量は100gとし、重量比は、Li2.5Co0.4Ni0.1N:SiO:KB=40:30:30とした。
次に、スラリーを用いスプレードライ法(雰囲気温度200℃)にて複合粒子を作製した。複合粒子の平均粒径は10μmであった。続いて、複合粒子10gを沸騰床反応器中で約700℃に加熱し、加熱された複合粒子にメシチレンと窒素ガスとからなる25℃の混合ガスを接触させ、700℃で60分間CVD処理を行った。このようにして、上記混合ガスが熱分解して生じた炭素材料を複合粒子に堆積させて被覆層を形成し、電極材料を得た。
被覆層形成前後の重量変化から、電極材料の組成を算出したところ、Li2.5Co0.4Ni0.1N:SiO:KB:CVD炭素=32:24:24:20(重量比)であった。電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線において、空孔分布ピークが0.085μmに存在していた。
また、実施例1と同様にして、ラマン分光法により電極材料の表面の分析を行ったところ、ラマンスペクトル上の振動数1590cm-1に存在するピーク強度をIとし、1350cm−1に存在するピーク強度をIとしたとき、比(I/I)は0.55であった。
次に、バインダをポリフッ化ビニリデンから、スチレンブタジエンゴム(SBR)をトルエンに溶解した溶液(SBRの濃度50wt%)へ変更したこと以外は実施例2と同様にして負極を作製し、コイン型電池を作製し、コイン型電池の充放電効率、2サイクル目の放電容量、100サイクル目の容量維持率、重負荷放電特性を調べた。初回の充放電効率は99%であり、2サイクル目の放電容量は電極材料1g当り700mAhであり、100サイクル目の容量維持率は70%であり、重負荷放電特性は85%であった。負極合剤層の銅箔に対する接着性は良好であり、裁断したり折り曲げても、負極合剤層は銅箔から剥がれなかった。
(実施例5)
CoO(BET比表面積35m/g、平均粒径0.02μm)と、ケッチェンブラック(BET比表面積800m/g、平均粒径0.05μm)とを、エタノール1L中にて混合し、これらをさらに湿式のジェットミルにて混合してスラリーを得た。スラリーの作製に用いたCoOとケッチェンブラック(KB)との総重量は100gとし、重量比は、をCoO:KB=70:30とした。次に、スラリーを用いスプレードライ法(雰囲気温度200℃)にて複合粒子を作製した。複合粒子の平均粒径は10μmであった。続いて、複合粒子10gを沸騰床反応器中で約900に加熱し、加熱された複合粒子トルエンと窒素ガスとからなる25℃の混合ガスを接触させ、900℃で60分間CVD処理を行った。このようにして、上記混合ガスが熱分解して生じた炭素材料を複合粒子に堆積させて被覆層を形成し、電極材料を得た。
被覆層形成前後の重量変化から、電極材料の組成を算出したところ、CoO:KB:CVD炭素=56:24:20(重量比)であった。電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線において、空孔分布ピークが0.04μmに存在していた。
また、実施例1と同様に、ラマン分光法により電極材料の表面の分析を行ったところ、ラマンスペクトル上の振動数1590cm−1に存在するピーク強度をIとし、1350cm−1に存在するピーク強度をIとしたとき、比(I/I)は0.62であった。
次に、得られた電極材料を用いて、実施例2と同様にして負極を作製し、コイン型電池を作製し、コイン型電池の充放電効率、2サイクル目の放電容量、100サイクル目の容量維持率、重負荷放電特性を調べた。初回の充放電効率は75%であり、2サイクル目の放電容量は電極材料1g当り450mAhであり、100サイクル目の容量維持率は70%であり、重負荷放電特性は80%であった。
(実施例6)
LiTi12(BET比表面積20m/g、平均粒径0.2μm)100gをエタノール1L中にて撹拌し、これらをさらに湿式のジェットミルにて混合してスラリーを得た。次に、スラリーを用いスプレードライ法(雰囲気温度200℃)にて複合粒子を作製した。複合粒子の平均粒径は8μmであった。続いて、複合粒子10gを沸騰床反応器中で約900℃に加熱し、加熱された複合粒子にトルエンと窒素ガスとからなる25℃の混合ガスを接触させ、900℃で60分間CVD処理を行った。このようにして、上記混合ガスが熱分解して生じた炭素材料を複合粒子に堆積させて被覆層を形成し、電極材料を得た。
被覆層形成前後の重量変化から、電極材料の組成を算出したところ、LiTi12:CVD炭素=99:1(重量比)であった。電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線において、空孔分布ピークが0.09μmに存在していた。
また、実施例1と同様にして、ラマン分光法により電極材料の表面の分析を行ったところ、ラマンスペクトル上の振動数1590cm−1に存在するピーク強度をIとし、1350cm−1に存在するピーク強度をIとしたとき、比(I/I)は0.6であった。
次に、得られた電極材料を用いて、実施例2と同様にして負極を作製し、コイン型電池を作製し、コイン型電池の充放電効率、2サイクル目の放電容量、100サイクル目の容量維持率、重負荷放電特性を調べた。初回の充放電効率は95%であり、2サイクル目の放電容量は電極材料1g当り180mAhであり、100サイクル目の容量維持率は99%であり、重負荷放電特性は95%であった。また、負極合剤層の銅箔に対する接着性は良好であり、裁断したり折り曲げても、負極合剤層は銅箔から剥がれなかった。
(実施例7)
SiO(BET比表面積8m/g、平均粒径0.5μm)200gと繊維状炭素(BET比表面積35m/g、平均長さ2μm、平均直径0.08μm)60gおよびバインダのポリエチレン樹脂粒子30gを4Lのステンレス製容器に入れ、さらにステンレス製のボールを入れて振動ミルにて3時間混合、粉砕、造粒を行った。その結果、平均粒径20μmの複合粒子を作製できた。続いて、複合粒子10gを沸騰床反応器中で約900℃に加熱し、加熱された複合粒子にトルエンと窒素ガスとからなる25℃の混合ガスを接触させ、900℃で60分間CVD処理を行った。このようにして、上記混合ガスが熱分解して生じた炭素材料を複合粒子に堆積させて被覆層を形成し、電極材料を得た。
被覆層形成前後の重量変化から、電極材料の組成を算出したところ、SiO:繊維状炭素:CVD炭素=60:25:15(重量比)であった。電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線において、空孔分布ピークが0.09μmに存在していた。
また、実施例1と同様にして、ラマン分光法により電極材料の表面の分析を行ったところ、ラマンスペクトル上の振動数1590cm−1に存在するピーク強度をIとし、1350cm−1に存在するピーク強度をIとしたとき、比(I/I)は0.57であった。
次に、得られた電極材料を用いて、実施例2と同様にして負極を作製し、コイン型電池を作製し、コイン型電池の充放電効率、2サイクル目の放電容量、100サイクル目の容量維持率、重負荷放電特性を調べた。初回の充放電効率は77%であり、2サイクル目の放電容量は電極材料1g当り1200mAhであり、100サイクル目の容量維持率は80%であり、重負荷放電特性は88%であった。また、負極合剤層の銅箔に対する接着性は良好であり、裁断したり折り曲げても、負極合剤層は銅箔から剥がれなかった。
実施例の電極材料の一例として、図1に、実施例3の電極材料の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を、図2に、実施例3の電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線を示す。図2の空孔分布曲線において、0.06μm付近(0.06406μm)をピークとする曲線が存在している。これは、電極材料に存在する空孔サイズの分布を示している。尚、2μm付近(2.23075μm)をピークとする曲線が存在しているが、これは、電極材料に存在する空孔の分布を示していのではなく、電極材料間の空隙サイズの分布を示すものである。
(比較例1)
Si0.70.3金属固溶体粉末(BET比表面積16m/g、平均粒径0.2μm)と、導電助剤として繊維状炭素(BET比表面積35m/g、平均長さ2μm、平均直径0.08μm)とを、乳鉢にて混合して電極材料を得た。Si0.70.3金属固溶体粉末と繊維状炭素(CF)との重量比は、Si0.70.3金属固溶体粉末:CF=70:30とした。電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線において、空孔分布ピークは0.25μmに存在していた。電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線の0.001μm以上0.2μm以下の範囲には、空孔分布ピークは見られなかった。
次に、実施例2と同様にして負極を作製し、コイン型電池を作製し、コイン型電池の充放電効率、2サイクル目の放電容量、100サイクル目の容量維持率、重負荷放電特性を調べた。初回の充放電効率は40%であり、2サイクル目の放電容量は電極材料1g当り500mAhであり、100サイクル目の容量維持率は10%以下であった。負極を裁断したり折り曲げると、負極合剤層の半分程度が銅箔から剥がれ落ち、負極合剤層の銅箔に対する接着性は悪かった。これは、Si0.70.3金属固溶体粉末とCFとが単に混合されているに過ぎず、電極材料のバインダに対する比表面積が大きいため、負極合剤層と銅箔との間に十分な量のバインダが存在していないからであると思われる。
(比較例2)
Si0.70.3金属固溶体粉末(BET比表面積1.5m/g、平均粒径2μm)と、繊維状炭素(BET比表面積13m/g、平均長さ5μm、平均直径0.15μm)とを、エタノール1L中にて混合し、さらに湿式のジェットミルにて混合してスラリーを得た。スラリーの作製に用いたSi0.70.3と繊維状炭素(CF)との総重量は100gとし、重量比は、Si0.70.3金属固溶体粉末:CF=70:30とした。次に、スラリーを用いてスプレードライ法にて複合粒子を作製した。複合粒子の平均粒径は25μmであった。続いて、複合粒子10gを沸騰床反応器中で約1000℃に加熱し、加熱された複合粒子にベンゼンと窒素ガスとからなる25℃の混合ガスを接触させ、1000℃で60分間CVD処理を行った。このようにして、上記混合ガスが熱分解して生じた炭素材料を複合粒子に堆積させて被覆層を形成し、電極材料を得た。
実施例1と同様にして、被覆層によって覆われた複合粒子について、ラマン分光法によりその表面の分析を行ったところ、ラマンスペクトル上の振動数1590cm−1に存在するピーク強度をIとし、1350cm−1に存在するピーク強度をIとしたとき、比(I/I)は0.6であった。
続いて、実施例3と同様にして、被覆層によって覆われた複合粒子の表面をフェノール樹脂にてコーティングし、その後それを1000℃にて焼成して、被覆層を覆い難黒鉛化炭素を含む材料層を形成して、電極材料を得た。
被覆層形成前後および難黒鉛化炭素を含む材料層前後の重量変化から、電極材料の組成を算出したところ、Si0.70.3金属固溶体粉末:CF:CVD炭素:難黒鉛化炭素=50:20:15:15(重量比)であった。図3に示すように、電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線の0.001μm以上0.2μm以下の範囲には、空孔分布ピークは見られず、空孔分布曲線において、0、35μm付近がその周囲よりも高くなっていた。
次に、電極材料を用いて実施例2と同様にして負極を作製し、コイン型電池を作製し、コイン型電池の初回の充放電効率、2サイクル目の放電容量、100サイクル目の容量維持率、重負荷放電特性を調べた。初回の充放電効率は85%であり、2サイクル目の放電容量は電極材料g当り800mAhであり、100サイクル目の容量維持率は70%であり、重負荷放電特性は45%であった。負極合剤層の銅箔に対する接着性は良好であり、裁断したり折り曲げても、負極合剤層は銅箔から剥がれなかった。
以上の結果を表1に示す。表1に示すように、実施例1〜7のコイン型電池では、比較例1のコイン型電池よりも、初回の充放電効率、100サイクル目の容量維持率、重負荷放電特性等の電池特性が優れていることが確認できた。この結果は、実施例1〜7の電極材料では、被覆層を形成することにより、電極材料が有する空孔に由来する分布曲線のピークが0.001μm〜0.2μmの範囲に存在するように制御されているので、バインダが電極材料の内部へ浸透しづらく、合剤層と銅箔との間に存在するバインダの量が増加したことに起因しているものと思われる。
Figure 0003992708
実施例2の負極と比較例1の負極とを比較すると、放電容量について、実施例2の方が比較例1よりもかなり大きい。これは、実施例2の電極材料が、複合粒子の表面が気相成長(CVD)法にて形成された被覆層によって覆われているので、複合粒子と繊維状炭素とを単に混合して得た比較例2の電極材料よりも導電ネットワークが優れているからであると思われる。
比較例2のコイン型電池は実施例1〜7のコイン型電池よりも、重負荷放電特性等が著しく悪い。これは、複合粒子を構成する粒子のBET比表面積が5m/g未満であり、Liとの反応面積が小さいからであると思われる。
以上のとおり、本発明の電極材料およびその製造方法によれば、重負荷放電特性やサイクル特性等の特性が優れ、かつ高容量な非水二次電池の実現が可能であるため、本発明の電極材料は、非水二次電池の材料として適している。本発明の非水二次電池は、非水二次電池として有用である。
実施例3の電極材料の走査型電子顕微鏡写真である。 実施例3の電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線である。 比較例2の電極材料の水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線である。

Claims (16)

  1. Liを吸蔵放出可能な材料を含む粒子を複数含む複合粒子と、前記複合粒子を覆い導電性を有する炭素材料を含む被覆層とを備えた非水二次電池の電極材料であって、
    前記電極材料は、BET比表面積が5m 2 /g以上の粒子の造粒による複合化により形成される空孔を有し、
    水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される前記電極材料の空孔分布曲線において、0.001μm以上0.2μm以下の範囲に分布のピークが存在することを特徴とする非水二次電池の電極材料。
  2. 前記電極材料について、波長514.5nmのアルゴンレーザーを用いて測定されるラマンスペクトル上の1550cm-1〜1650cm-1の振動数領域に存在するピーク強度をI1とし、1300cm-1〜1400cm-1の振動数領域に存在するピーク強度をI2としたとき、比(I2/I1)が0.4〜1である請求項1に記載の非水二次電池の電極材料。
  3. 前記Liを吸蔵放出可能な材料が、低結晶性炭素材料、Liと合金化可能な元素を含有する材料、Li含有遷移金属窒化物、Li 4 Ti 5 12 およびLiと反応してLi2Oを生成する酸化物からなる群から選択される少なくとも1種の材料である請求項1または2に記載の非水二次電池の電極材料。
  4. 前記Liと合金化可能な元素を含有する材料が、Liと合金化可能な元素を含む固溶体または酸化物である請求項3に記載の非水二次電池の電極材料。
  5. 前記Liと合金化可能な元素が、SiまたはSnである請求項3または4に記載の非水二次電池の電極材料。
  6. 前記Liと合金化可能な元素を含有する材料が、SiとSiO 2 がナノレベルで複合化された材料である請求項3に記載の非水二次電池の電極材料。
  7. 前記Liと合金化可能な元素を含有する材料が、SiO 1-x (−0.2<x<0.2)である請求項3に記載の非水二次電池の電極材料。
  8. 前記複合粒子が、その内部に導電性材料をさらに含む請求項1〜7のいずれかの項に記載の非水二次電池の電極材料。
  9. 前記導電性材料が、繊維状またはコイル状の炭素材料、繊維状またはコイル状の金属、カーボンブラック、黒鉛、易黒鉛化炭素、および難黒鉛化炭素からなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項に記載の非水二次電池の電極材料。
  10. 前記被覆層を覆い難黒鉛化炭素を含む材料層をさらに含む請求項1〜9のいずれかの項に記載の非水二次電池の電極材料。
  11. (a)Liを吸蔵放出可能であって、BET式窒素吸着法により測定される比表面積が5m2/g以上である材料を含む粒子を造粒することにより、複数の前記粒子を含む複合粒子を作製する工程と、
    (b)前記複合粒子と炭化水素系ガスとを気相中にて加熱して、前記炭化水素系ガスが熱分解して生じた炭素材料を前記複合粒子の表面に堆積させて、被覆層を形成する工程とを含み、
    水銀圧入式ポロシメータを用いて測定される空孔分布曲線において、0.001μm以上0.2μm以下の範囲に、分布のピークが存在するよう空孔を形成させることを特徴とする非水二次電池の電極材料の製造方法。
  12. 前記工程(b)の後に、石油系ピッチ、石炭系ピッチ、熱硬化樹脂、およびナフタレンスルホン酸塩とアルデヒド類との縮合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の有機化合物を前記被覆層に付着させた後、前記有機化合物が付着した前記複合粒子を焼成する工程をさらに含む請求項11に記載の非水二次電池の電極材料の製造方法。
  13. 前記工程(a)において、前記粒子と導電性材料とを同時に造粒して、内部に導電性材料を含む前記複合粒子を作製する請求項11または12に記載の非水二次電池の電極材料の製造方法。
  14. 前記導電性材料が、繊維状またはコイル状の炭素材料、繊維状またはコイル状の金属、カーボンブラック、黒鉛、易黒鉛化炭素、および難黒鉛化炭素からなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項13に記載の非水二次電池の電極材料の製造方法。
  15. 前記Liを吸蔵放出可能な材料が、低結晶性炭素材料、Liと合金化可能な元素を含有する材料、Li含有遷移金属窒化物、Li 4 Ti 5 12 およびLiと反応してLi2Oを生成する酸化物からなる群から選択される少なくとも1種の材料である請求項11〜14のいずれかの項に記載の非水二次電池の電極材料の製造方法。
  16. 請求項1〜10のいずれかの項に記載の非水二次電池の電極材料を、負極に用いたことを特徴とする非水二次電池。
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