JP3975003B2 - ベルト式無段変速機のベルト案内装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二・三輪車等のパワープラントに用いられるベルト式無段変速機のベルト案内装置に関し、特にドライブプーリとドリブンプーリとの間に巻き掛けられる無端状ベルトの異常振動を可及的に抑制してベルト打音を低減するとともにベルトの耐久性を高めるようにした、新規なベルト式無段変速機のベルト案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかるベルト式無段変速機のベルト案内装置として、たとえば実開平3−39650号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
このベルト式無段変速装置は、エンジンのクランク軸に設けた可変径のドライブプーリと、駆動車輪に連結した歯車減速機の入力軸に設けた可変径のドリブンプーリと、それら両プーリ間に巻き掛けられる無端状ベルトを備えており、前記両プーリの間には、前記ベルトの内周面に接触可能なガイドローラを設け、このガイドローラとベルトの内周面との間に隙間を形成して、ベルトが異常振動したとき、そのベルトの内周面をガイドローラの外周面に当てるようにして、そのベルトの異常振動を抑制するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に前記ベルト式無段変速機では、可変径の、ドライブプーリおよびドリブンプーリの有効径を調整することにより、それらのプーリとベルトとの間の接触有効ピッチ径を変えることにより、変速比をローレシオ域(アイドルを含む高変速比域)からトップレシオ域(低変速比域)まで無段に調整できるようになっているが、前記ローレシオからトップレシオの全域にわたって同じようなレベルでベルトの振動による打音が発生するのではなく、ローレシオ域では、比較的ベルトの振動が大きくなって耳障りなベルト打音が大きくなる反面、トップレシオ域でベルトの振動が比較的小さくなって前記ベルト打音も小さくなる。
【0005】
ところが、前記従来のベルト式無段変速機のベルト案内装置では、ベルトとガイドプーリとの間隙がローレシオ域からトップレシオ域にわたり略同じであるので、ベルト打音が小さくドライバーがそれ程気にならないトップレシオ域でもベルトがガイドローラに同じように接触することになり、むしろベルトを摩耗させ、その耐久性を向上させるのが困難になるという問題がある。
【0006】
そこで本発明は、前記無段変速機では、その変速操作に伴い無端状のベルトがドライブプーリおよびドリブンプーリに対してその幅方向に平行移動することに着目して、前記ローレシオ域とトップレシオ域とで、ベルトとガイド部材との接触態様を変更できるようにしてベルトの異常すなわち波打振動によるベルト打音を低減するとともにベルトの磨耗を抑えてその耐久性を大幅に高めるようにした、新規なベルト式無段変速機のベルト案内装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的達成のため、本請求項1記載の発明によれば、 駆動側に連結される可変径のドライブプーリと、被動側に連結される可変径のドリブンプーリと、それら両プーリ間に巻き掛けられる無端状のベルトとより構成され、前記両プーリとベルトとの巻き掛け径を可変制御するとき、前記ベルトがドライブプーリおよびドリブンプーリに対して幅方向に平行移動されて変速比を変更できるようにしたベルト式無段変速機において、ドライブプーリと、ドリブンプーリとの間に、ベルトの異常振動時に、そのベルトの周面と接触可能なガイド部材を設け、このガイド部材のベルトガイド面と、このベルトガイド面と対面するベルトの周面との間に間隙を設け、この間隙は、ベルト式無段変速機の変速比が高変速比域にあるとき狭く、またその変速比が低変速比域にあるときに広くしたことを特徴としており、かかる特徴によれば、ベルトの異常振動時には、そのベルトをガイド部材により案内することによりベルト打音を低減すると共にそのベルトとガイド部材との必要以上の接触を回避してベルトの耐久性を向上させることができるという効果を奏する。
【0008】
前記目的達成のため、本請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前記ガイド部材のベルトガイド面は、ベルト式無段変速機の変速比が高変速比域にあるとき前記ベルトと対面する第1ガイド部と、その変速比が低変速域にあるとき前記ベルトと対面する第2ガイド部とを有し、前記第1ガイド部とベルト周面との間隙を狭く、また前記第2ガイド部とベルト周面との間隙を広くし、かつ前記第1ガイド部の径方向の肉厚を、前記第2ガイド部のそれよりも薄く形成したことを特徴としており,かかる特徴によれば、前記効果に加えてベルトを緩衝的にガイド部材と接触させることができ、ベルト打音を一層低減することができる。
【0009】
前記目的達成のため、本請求項3記載の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前記第1ガイド部は、ベルト式無段変速機が高変速比域にあるときのベルトの断面における重心位置よりも一側に偏倚していることを特徴としており、かかる特徴によれば、前記効果に加えてベルトを傾斜させて段階的にガイド部材に接触させることができ、ベルト打音を一層低減することができる。
【0010】
前記目的達成のため、本請求項4記載の発明によれば、前記請求項2または3記載のものにおいて、前記ガイド部材は、ガイドローラにより構成されて、前記ドライブプーリと、ドリブンプーリとの中間に回転自在に設けられ、その外周面に前記ベルトの内周面に対面するベルトガイド面を有し、このベルトガイド面は、径大膨出部よりなる前記第1ガイド部と、それよりも径小な平坦面よりなる前記第2ガイド部を備えていることを特徴としており、かかる特徴によれば、前記効果に加えてベルトとガイドローラとの接触時に、ガイドローラが回転してベルトおよびガイドローラの摩耗を一層低減することができる。
【0011】
前記目的達成のため、本請求項5記載の発明によれば、前記請求項2または3記載のものにおいて、前記ガイド部材は、前記ベルト式無段変速機を囲むケーシング本体より一体に突設して形成され、そのベルトの周面に対面するベルトガイド面は、高位面よりなる前記第1ガイド部と、低位面よりなる第2ガイド部とが形成されており、前記第1ガイド部とベルトの周面との間隙は、前記第2ガイド部とベルトの周面との間隙よりも狭いことを特徴としており、かかる特徴によれば、前記効果に加えてベルトをガイドするガイド部材は、ケーシング本体から一体に突設される上、下固定ガイド片よりなることにより、部品点数、組立工数を低減して大幅なコストダウンを達成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。なお、以下の説明において「前後」、「左右」および「上下」は、自動二輪車の進行方向を基準にしていう。
【0013】
先ず図1〜4を参照して本発明の第1実施例について説明するに、この第1実施例は自動二輪車用のスイング式パワープラントに、本発明ベルト式無段変速機のベルト案内装置を実施した場合である。
【0014】
図1は、本発明ベルト式無段変速機のベルト案内装置を備えたパワープラントの、図2の1−1線に沿う断面図、図2は、図1の2−2線に沿う前記パワープラントの横断面図、図3は、ベルト案内装置の側面図、図4は、図3の4−4線に沿うベルト案内装置の縦断面図である。
【0015】
図1,2において、前記ベルト式無段変速機が装備されるスイング式のパワープラントPは、その前部が自動二輪車の車体フレームFにスイング軸Sをもって上下にスイング可能に支持されており、またその後部は、車体フレームFにリヤクッションCrを介して車体フレームFに懸架されている。
【0016】
前記パワープラントPは、エンジンEと、後車輪Wrと、それら連動連結するベルト式無段変速機Bおよび歯車減速機Gとより構成されており、エンジンEの駆動力は、ベルト式無段変速機Bおよび歯車減速機Gを介して後車輪に伝達される。
【0017】
前記パワープラントPのケーシング本体1は、前記エンジンEと後車輪Wrとを連結すべく前後方向に長く形成されており、その前部はエンジンEのクランクケース2の一部を兼ねており、ケーシング本体1の前部は、エンジンEのクランクケース2の左半部を形成している。エンジンEのクランクケース2には、そのクランク軸3が一対のボール軸受14,15を介して回転自在に支持されている。前記クランク軸3の、ケーシング本体1側に延びる左端部には、固定プーリ半体5と、これに対して進退可能な可動プーリ半体6とよりなる、可変径のドライブプーリ4が設けられる。クランク軸3に相対回転不能に固着したランププレート7と固定側プーリ半体5との間には、クランク軸3に嵌合したデスタンスカラー8が介装されており、このデスタンスカラー8上には、前記可動側プーリ半体6が摺動自在に支持されている。ランププレート7の外周部に設けたスライドピース9は、可動側プーリ半体6に形成した軸方向の案内片10に摺動自在に係合しており、これにより、ランププレート7は、可動側プーリ半体6の軸方向の摺動を許容しながら、その可動側プーリ半体6と一体に回転できるようになっている。可動側プーリ半体6の傾斜した背面と、ランププレート7との間には、半径方向外側に向けて狭まるテーパ面を有する空間11が形成され、この空間11にはローラよりなる遠心ウエイト12が収容されており、クランク軸3の回転速度が増加して遠心ウエイト12に作用する遠心力が増加すると、その遠心ウエイト12は、テーパ面を有する空間11内を半径方向外側に移動して可動側プーリ半体6を押圧し、これによりこの可動プーリ半体6は左側に移動して固定側プーリ半体5との間隔が接近し、両プーリ半体5,6間に挟持された断面V字状をなす無端状ベルト13を半径方向外側に平行移動させてドライブプーリ4に対するベルト13の有効ピッチ径を調整できるように構成されている。
【0018】
一方ケーシング本体1の後部には、歯車減速機Gのハウジング16が固着されており、ケーシング本体1の後部とハウジング14間には、ボール軸受17,18を介して歯車減速機Gの減速機入力軸20が回転自在に支持されており、この入力軸20に固定側プーリ半体22と可動側プーリ半体23とよりなる、可変径型のドリブンプーリ21が支持されており、このドリブンプーリ21に前記無端状ベルト13が巻き掛けられている。固定側プーリ半体22は、前記減速機入力軸20に軸方向に摺動自在に支持されており、スプリング24により固定側プーリ半体22に接近する方向に付勢されている。
【0019】
減速機入力軸20の左端には、発進クラツチ25が装着されるとともに、その右端には、前記歯車減速機Gのドライブ歯車26が一体に形成されている。前記歯車減速機Gは、ケーシング本体1の後部右側に複数ボルトで固着されるハウジング16内に配設され、前記ドライブ歯車26は、公知の減速歯車機構27を介して後輪Wrの車軸28に固定したドリブン歯車29に連動されており、減速機入力軸20の回転を減速して後車輪Wrに伝達できるようになっている。
【0020】
前記ケーシング本体1の開放側面は、そこに複数本のボルトにより固着される外側カバー31で覆われており、前記ドライブプーリ4、ドリブンプーリ21および無端のベルト13よりなるベルト式無段変速機Bは、前記ケーシング本体1と外側カバー31とで囲まれる変速機収容空間32内に収容されている。
【0021】
前記変速機収容空間32内において、ドライブプーリ4と、ドリブンプーリ21との間の中央部には、ベルト13の異常振動を抑制するための、ガイド部材としてのガイドローラ33が装着されている。図1,2に示すように、このガイドローラ33はドライブプーリ4を支持するクランク軸3と、ドリブンプーリ21を支持する減速機入力軸20の略中間部に位置するように配設されている。したがってベルト式無段変速機Bの変速比が変化して図3に示すようにベルト13のラインがローレシオ域からトップレシオ域まで変化してもガイドローラ33の近傍ではベルト13の上下の間隔が略一定に保たれるようになっている。そして前記ガイドローラ33の直径は、ベルト13が異常振動を起こさない限り、そのガイドローラ33の外周面すなわちベルトの接触面と、ベルト13の内周面との間に所定の間隙が保たれるように設定されている。
【0022】
図4に示すように、前記ガイドローラ33は、ケーシング本体1の内周面より外側カバー31側に向けて突設したボス35に固着した段付ボルト36に、ボール軸受37を介して回転自在に支持されている。
【0023】
図3,4に示すように、前記ガイドローラ33は、Fe、Al等の金属製インナ28の外周にラバー等の弾性材よりなるアウタ39を焼付け結合して構成されており、前記インナ28の内面には、前記ボール軸受37のアウタレースが嵌合固定される凹部40と、ボール軸受37に付着しているグリスがケーシング本体1の内部に流出してベルト13に付着するのを防止するためのグリスポケット41が形成されている。またガイドローラ33のアウタ39の外周面には、ベルトガイド面43が形成される。このベルトガイド面43の軸方向の幅は、ベルト13がローレシオ域からトップレシオ域まで左右方向に平行移動する際の、ベルト13の内周面の移動幅に等しいか、それよりも僅かに幅広に形成されている。またこのガイドローラ33は、ラバーよりなるアウタ39の左右両側面に環状の凹溝44,45を有していてその外周部46が環状に形成されており、その外周部46の、ケーシング本体1に近い側の一側部には径方向外方に膨らむ径大膨出部よりなる第1ガイド部431 が形成されており、またその第1ガイド部431 を除く残りの部分に、外面の平坦な第2ガイド部432 が形成されている。そしてこの第2ガイド部432 は前記ベルトガイド面43の大部分を占めており、この平坦な第2ガイド部はそこから連続する上り勾配の傾斜面により径大膨出部よりなる第1ガイド部431 に滑らかに接続されている。そして前記径大膨出部よりなる第1ガイド部431 の径方向の肉厚は、前記第2ガイド部432 よりも薄く形成されていてそれよりも強度が低く柔軟に形成されている。そして図4、実線に示すように、ベルト無段変速機Bがローレシオ域にあるとき、ベルト13の内面は、前記径大膨出部よりなる第1ガイド部431 に対面し、また図4、2点鎖線に示すように、ベルト13がトップレシオ域にあるときベルト13の内周面は前記平坦な第2ガイド部432 に対面するようになっている。
【0024】
ケーシング本体1の前記ボス部の外周には円筒状のラビリンスリブ48が突設されており、これが前記ガイドローラ33のグリスポケット41と協働してボール軸受37から変速機収容空間32にグリスが流出するのを防止するラビリンスパッキンを構成している。
【0025】
次に前述の構成を備えた本発明の第1実施例の作用について説明する。
【0026】
エンジンEの運転により、クランク軸3が回転されると、その回転は前記ベルト式無段変速機Bを介して減速機入力軸20に伝達され、さらに歯車減速機Gを介して後車輪Wrに伝達され、自動二輪車は走行される。
【0027】
ところでエンジンEの回転が次第に増加すると、ベルト式無段変速機Bのドライブプーリ4の、遠心ウエイト12が遠心力を受けて半径方向外側に移動し、可動側プーリ半体6を固定側プーリ半体5に接近する方向に移動させる。両プーリ半体5,6の接近により両者の間に形成されるV空間の幅が狭まり、ベルト13は、ドライブプーリ4の半径方向外側に移動する。ベルト13が外側に移動すると、ドリブンプーリ21側の可動プーリ半体23が前記ベルト13に押圧されてスプリング24の弾発力に抗しながら左方向に移動して、両プーリ半体22,23間に形成されるV空間の幅が広がり、ベルト13はドリブンプーリ21の半径方向内側に平行移動する。これによりエンジンEは低速回転時には変速比の大きいローレシオ域に、また高速回転時に変速比の小さいトップレシオ域になるようにして無段変速が行なわれる。なお、自動二輪車が運転されるとき、トップレシオ域での走行が多いため、当然にこのベルト式無段変速機Bは、トップレシオ域での使用頻度が、ローレシオ域でのそれよりも多くなる。
【0028】
ところでこのパワープラントPの通常の運転時には、無端状ベルト13はドライブプーリ4とドリブンプーリ21との間に直線状に張られており、このベルト13の内周面とガイドローラ33のベルトガイド面43間には、所定の間隙が形成されている。これにより、ベルト13とガイドローラ33との不必要な接触が回避されて、それらの接触による摩擦熱によるベルト13の耐久性を低下させることがない。
【0029】
ところがドライブプーリ4やドリブンプーリ21の振動、それらとベルト13間の側圧の変化、ベルト13の摩擦力の変化、エンジンEのトルク変動等によってベルト13に異常振動が発生することがあるが、かかる場合にベルト13の内周面がガイドローラ33の外周面すなわちベルトガイド面43に接触してその振動を効果的に抑制することができ、ベルト13の、ケーシング本体1への接触による打音の発生を低減することができるものであり、特にこの第1実施例では、ベルト式無段変速機Bの作動状態に応じてベルト13の内周面とガイドローラ33のベルトガイド面43との接触態様を変更することにより、前記打音の発生を可及的に低減し、その上ベルト13の耐久性を大幅に向上できるようにしたもので、以下にその作動態様を詳述する。
【0030】
(1).ベルト式無段変速機Bが変速比の大きいローレシオ域で作動されるとき、
このときは、図4に示すようにベルト13はケーシング本体1側すなわち図2,4右側実線位置に平行移動して、ベルト13の断面における重心位置Cに対して偏倚した位置にある。またベルト13の内周面は、ガイドローラ33の径大膨出部よりなる第1ガイド部431 に対面する。これによりベルト13の内周面とガイドローラ33のベルトガイド面43との間隙d1 は狭くなっている。ベルト13が異常振動したときには、このベルト13は、前記狭い間隙d1 を埋めてその内周面は、ガイドローラ33の径大膨出部よりなる第1ガイド部431 もしくは第1,2ガイド部431 ,432 とに段階的に傾斜して接触することになり、その接触面積を小さく、しかも不均一な接触とすることができ、加えて前記第1ガイド部43 1 の径方向の肉厚は、ガイド部43 2 よりも薄く形成されていて柔軟に形成されていることにより、ベルト13を緩衝的に接触させることができ、以上の相乗的作用でベルト13がガイドローラ33に接触したことによるベルト打音の発生を効果的に低減することができる。
【0031】
以上のようにベルト13式無段変速機Bがローレシオ域で作動されるとき、ユーザにとって感知し易い、耳障りなベルト13の振動による前記ベルト打音は可及的に低減される。
【0032】
(2).ベルト式無段変速機Bが変速比の小さいトップレシオ域で作動されるとき、
このときは、ベルト13はケーシング本体1側から離れる側すなわち図2,4左側に平行移動して2点鎖線で示すように、そのベルト13の内周面は、ガイドローラ33の平坦面よりなる第2ガイド部432 に対面する。これによりベルト13の内周面とガイドローラ33のベルトガイド面43間の間隙は、前記ローレシオ域の場合よりも広くなり、ベルト13が異常振動したときに、その内周面がガイドローラ33のベルトガイド面43と接触する頻度は、前記ローレシオ域の場合に比べて大幅に減少し、しかもその接触時にはベルト13の内周面は、ガイドローラ33の平坦な第2ベルト部432 と接触するので、それらの接触面積は、前記ローレシオ域の場合と比べて大きくなる。
【0033】
ところでベルト式無段変速機Bのベルト13は、そのトップレシオ域の方がローレシオ域よりもその作動が安定していて、異常振動することが少ないため、トップレシオ域では、前述したようにガイドローラ33との接触割合を少なくするとともにベルト13とガイドローラ33との接触面積を大きくすることにより、ベルト13のガイドローラ33との接触による摩耗を低減することができる。
【0034】
しかもこのベルト式無段変速機Bを自動二輪車のパワープラントPに適用するとき、この無段変速機Bは、トップレシオ域での使用頻度がローレシオ域のそれに比べて多くなるので、ローレシオ域からトップレシオ域に至る全運転域にわたって静音効果を確保しながら、ベルト13の摩耗を可及的に低減することができる。
【0035】
次に図5,6を参照して本発明の第2実施例について説明する。
【0036】
図5は、ベルト式無段変速機のベルト案内装置の要部側面図、図6は、図5の6−6線に沿う断面図であり、前記第1実施例と同じ部材には同じ符号が付される。
【0037】
この第2実施例はガイド部材としてのガイドローラ133のアウタ139の構造が前記第1実施例のものと相違している。すなわちこのガイドローラ133は、前記第1実施例と同じ構造のFe、Al等の金属製インナ138の外周にラバー等の弾性材よりなるアウタ139を焼付け結合して構成されている。アウタ139の外周のベルトガイド面143のうち、径大膨出部よりなる第1ガイド部1431 には、その全周にわたり歯車歯と同じような複数の歯150が一体に形成されてこの部分を低硬度にして変形し易く形成されている。
【0038】
ベルト式無段変速機Bのローレシオ域での運転時に、ベルト13の内周面が、複数の歯150を持つ径大膨出部よりなる第1ガイド部1431 に、あるいはその第1ガイド部1431 と第2ガイド部1432 とに跨がり傾斜して接触することになり、ベルト13の異常振動時には、ベルト13の内周面はガイドローラ133のベルトガイド面143に緩衝的に接触すると共にその接触面積を減らすことができ、ベルト13の、ガイドローラ33への接触打音が一層低減され、静音効果が高められる。
【0039】
またベルト式無段変速機Bがトップレシオ域で運転されるときに、ベルト13が異常振動したときは、ベルト13は前記第1実施例と同じく平坦な第2ガイド部2432 に接触する。
【0040】
次に図7,8を参照して本発明の第3実施例について説明する。
【0041】
図7は、ベルト式無段変速機のベルト案内装置の要部側面図、図8は、図7の8−8線に沿う断面図であり、前記第1実施例と同じ部材には同じ符号が付される。
【0042】
この第3実施例は、前記第2実施例の変型であって、ガイド部材としてのガイドローラ233のアウタ239の構造が前記第1実施例のものと相違しており、すなわちこのガイドローラ233は、前記第1実施例と同じ構造のFe、Al等の金属製インナ238の外周にラバー等の弾性材よりなるアウタ239を焼付け結合して構成されている。アウタ239の外周面すなわちベルトガイド面243の全域すなわちその第1,2ガイド部2431 ,2432 にわたり、歯車歯と同じような複数の歯250が一体に形成されており、これらの歯250は、第1ガイド部2431 に対応する部分が、第2ガイド部2432 に対応する部分よりも深くなっていて、それらの歯250は何れも低硬度で、変形し易く形成されている。
【0043】
ベルト式無段変速機Bのローレシオ域での運転時に、ベルト13の内周面が複数の歯を持つ第1ガイド部2431 に、あるいは複数の歯をもつ第1、第2ベルトガイド部2431 ,2432 とに跨がり傾斜して接触することになり、ベルト13の異常振動時には、ベルト13の内周面はガイドローラ233のベルトガイド面243に緩衝的に接触すると共にその接触面積を減らすことができ、ベルト13の、ガイドローラ233への接触打音が一層低減され、静音効果が高められる。またそのトップレシオ域での運転時にも、ベルト13の内周面は複数の歯250をもつ第2ガイド部2432 に緩衝的に接触して、ベルト13の接触打音を一層低減することができる。
【0044】
次に図9,10を参照して本発明の第4実施例について説明する。
【0045】
図9は、ベルト式無段変速機Bのベルト案内装置の要部側面図、図10は、図9の10−10線に沿う断面図であり、前記第1実施例と同じ部材には同じ符号が付される。
【0046】
この第4実施例は、ガイド部材として前記第1〜3実施例のガイドローラに代えて固定のガイド部材を使用した点で前記第1〜3実施例のものと相違している。すなわちこのガイド部材は、ベルト式無段変速機Bを収容する、Fe、Al等の金属製のケーシング本体1の内面より内方すなわち外側カバー31側に向けて一体に突設される上、下固定ガイド片333u,333dより構成されている。これら上、下固定ガイド片333u,333dは、ドライブプーリ4と、ドリブンプーリ21との中間部にあり、かつ無端状ベルト13の内側に位置している。そしてこれらの上、下固定ガイド片333u,333dのベルトガイド面343は、ベルト13の内周面に対面していて、前記両プーリ4,5間の中間で、ベルト13の内周面に接触するようになっており、したがってベルト13がどのような変速位置にある場合でも、上、下固定ガイド片333u,333dのベルトガイド面343と、ベルト13の内周面との間隔が変わらないようになっている。また図10に示すように、ガイド部材を構成する、前記対をなす上、下固定ガイド片333u,333dの、ベルトガイド面343には、段差を挟んで、第1ガイド部を構成する平坦な高位面3431 と、第2ガイド部を構成する平坦な低位面3432 とが形成されていて、ベルト13の内周面と前記高位面3431 との間隙d1 は狭く、またベルト13内周面と前記低位面3432 との間隙d2 はそれよりも広くなっている。前記第1実施例と同じく、ベルト無段変速機Bが、変速比の大きいローレシオ域で作動されるとき、ベルト13は図10に実線で示すようにケーシング本体1側にあって、その内周面は、前記高位面(第1ガイド部)3431 と低位面(第2ガイド部)3432 とに跨がって対面しており、またそれが、変速比の小さいトップレシオ域で作動されるとき、ベルト13は図10、2点鎖線で示すようにケーシング本体1から遠ざかる側にあって、その内周面は平坦な低位面3432 に対面している。したがってベルト13がローレシオ域にあるとき、その内周面と上、下固定ガイド片333u,333dとの間隙d1 は狭く、またそれがトップレシオ域にあるとき、その内周面と上、下固定ガイド片333u、333dとの間隙d2 は広くなる。
【0047】
ベルト式無段変速機Bが変速比の大きいローレシオ域で作動されるとき、ベルト13はケーシング本体1側すなわち図10、実線位置に平行移動してそのベルト13の内周面は、上、下固定ガイド片333u,333dに対面しており、ベルト13の内周面と、それらの固定ガイド片333u,333dとの間隙d1 は狭く、ベルト13が異常振動したときには、このベルト13の内周面が上、下固定ガイド片333u,333dの高位面3431 もしくはその高位面3431 と低位面3432 とに跨がって傾斜して段階的に接触することになり、その接触面積を小さく、しかも不均一な接触とすることができ、ベルト13がガイド部材に接触したことによるベルト打音の発生も効果的に低減することができる。
【0048】
またベルト式無段変速機Bが減速比の小さいトップレシオ域で作動されるとき、図10に2点鎖線で示すように、ベルト13はケーシング本体1側から離れる側に平行移動してそのベルト13の内周面は、上、下固定ガイド片333u,333dの低位面(第2ガイド部)3432 に対面する。これによりベルト13の内周面とそれら上、下固定ガイド片333u,333dとの間隙d2 は、前記ローレシオ域の場合よりも広くなり、 ベルト13が異常振動したときに、このベルト13が上、下固定ガイド片333u,333dと接触する頻度は、前記ローレシオ域の場合に比べて少なくなり、その上そのベルト13の内周面が平坦な低位面3432 と接触するので、それらの接触面積が、前記ローレシオ域の場合と比べて大きくなるので、ベルト13の上、下固定ガイド片333u,333dとの接触による摩耗を低減することができる。
【0049】
次に図11,12を参照して本発明の第5実施例について説明する。
【0050】
図11は、ベルト式無段変速機Bのベルト案内装置の要部側面図、図12は、図11の12−12線に沿う断面図であり、前記第1実施例と同じ部材には同じ符号が付される。
【0051】
この第5実施例は、前記第4実施例の上、下固定ガイド片を、無端状ベルト13の外側に配設した場合であって、ケーシング本体1の内面より内方に向けて一体に突設される上、下固定ガイド片433u,433dはドライブプーリ4と、ドリブンプーリ21との中間部において無端のベルト13の外側に位置している。上、下固定ガイド片433u,433dの、ベルト13の外周面に対面するベルトガイド面443には、前記第4実施例と同じく第1ガイド部としての高位面4431 と、第2ガイド部としての低位面4432 が段差を介して一体に形成されている。
【0052】
そしてこの第5実施例では、ベルト13の異常振動時には、その外周面が上、下固定ガイド片433u,433に接触するようになっており、その他の構成および作用は前記第4実施例と同じであるので、その説明を省略する。
【0053】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実施例では、ベルト式無段変速機のベルト案内装置を、自動二輪車用パワープラントに実施しているが、これを他のパワープラントにも実施できることは勿論であり、またガイド部材として、ガイドローラ、固定ガイド片に代えて他の同効物を用いてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のにように、本請求項1記載の発明によれば、ベルト式無段変速機において、ドライブプーリと、ドリブンプーリとの間に、ベルトの異常振動時に、そのベルトの周面と接触可能なガイド部材を設け、このガイド部材のベルトガイド面と、このベルトガイド面と対面するベルトの周面との間に間隙を設け、この間隙は、ベルトが高変速比域にあるとき狭く、またベルトが低変速比域にあるときに広くしたので、ベルトの異常振動時には、ガイド部材によりそのベルトを案内して、ベルト打音を低減すると共にそのベルトとガイド部材との必要以上の接触を回避してベルトの耐久性を向上させることができるという効果を奏する。
【0055】
また本請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前記ガイド部材のベルトガイド面は、前記ベルトが高変速比域にあるときに対面する第1ガイド部と、そのベルトが低変速比域にあるとき対面する第2ガイド部とを有し、前記第1ガイド部とベルト周面との間隙を狭く、また前記第2ガイド部とベルト周面との間隙を広くし、かつ第1ガイド部の強度を、第2ガイド部のそれよりも低くしたので、前記効果に加えてベルトを緩衝的にガイド部材と接触させることができ、ベルト打音を一層低減することができる。
【0056】
また本請求項3記載の発明によれば、前記請求項2記載のものにおいて、前記第1ガイド部は、ベルトが高変速比域にあるときのベルトの断面における重心位置よりも一側に偏倚したので前記効果に加えてベルトを傾斜させて段階的にガイド部材に接触させることができ、ベルト打音を一層低減することができる。
【0057】
さらに本請求項4記載の発明によれば、前記請求項1,2または3記載のものにおいて、前記ガイド部材は、ガイドローラにより構成されて、前記ドライブプーリと、ドリブンプーリとの中間に回転自在に設けられ、その外周面に前記ベルトの内周面に対面するベルトガイド面を有し、このベルトガイド面は、径大膨出部よりなる前記第1ガイド部と、それよりも径小な平坦面よりなる前記第2ガイド部を備えているので、前記効果に加えてベルトとガイドローラとの接触時に、ガイドローラが回転してベルトおよびガイドローラの摩耗を一層低減することができる。
【0058】
さらにまた本請求項5記載の発明によれば、前記ガイド部材は、前記ベルト式無段変速機を囲むケーシング本体より一体に突設して形成され、そのベルトの周面に対面するガイド部は、高位面よりなる前記第1ガイド部と、低位面よりなる第2ガイド部とが形成されており、前記高位面とベルトの周面との間隙は、前記低位面とベルトの周面との間隙よりも狭くしたので、前記効果に加えてベルトをガイドするガイド部材は、ケーシング本体から一体に突設される上、下固定ガイド片よりなることにより、部品点数、組立工数を低減して大幅なコストダウンを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ベルト式無段変速機のベルト案内装置を備えたパワープラントの、図2の1−1線に沿う断面図(第1実施例)
【図2】 図1の2−2線に沿う前記パワープラントの横断面図(第1実施例)
【図3】 ベルト案内装置の側面図(第1実施例)
【図4】 図3の4−4線に沿うベルト案内装置の縦断面図(第1実施例)
【図5】 ベルト式無段変速機のベルト案内装置の要部側面図(第2実施例)
【図6】 図5の6−6線に沿う断面図(第2実施例)
【図7】 ベルト式無段変速機のベルト案内装置の要部側面図(第3実施例)
【図8】 図7の8−8線に沿う断面図(第3実施例)
【図9】 ベルト式無段変速機のベルト案内装置の要部側面図(第4実施例)
【図10】 図9の10−10線に沿う断面図(第4実施例)
【図11】 ベルト式無段変速機のベルト案内装置の要部側面図(第5実施例)
【図12】 図11の12−12線に沿う断面図(第5実施例)
【符号の説明】
1・・・・・・・・ケーシング本体
4・・・・・・・・ドライブプーリ
13・・・・・・・ベルト
21・・・・・・・ドリブンプーリ
33・・・・・・・ガイド部材(ガイドローラ)
431 ・・・・・・第1ガイド部(径大膨出部)
432 ・・・・・・第2ガイド部(平坦面)
133・・・・・・ガイド部材(ガイドローラ)
1431 ・・・・・第1ガイド部(径大膨出部)
1432 ・・・・・第2ガイド部(平坦面)
233・・・・・・ガイド部材(ガイドローラ)
2431 ・・・・・第1ガイド部(径大膨出部)
2432 ・・・・・第2ガイド部(平坦面)
333u・・・・・ガイド部材(上固定ガイド片)
333d・・・・・ガイド部材(下固定ガイド片)
433u・・・・・ガイド部材(上固定ガイド片)
433d・・・・・ガイド部材(下固定ガイド片)
Claims (5)
- 駆動側に連結される可変径のドライブプーリ(4)と、被動側に連結される可変径のドリブンプーリ(21)と、それら両プーリ(4,21)間に巻き掛けられる無端状のベルト(13)とより構成され、前記両プーリ(4,21)とベルト(13)との巻き掛け径を可変制御するとき、前記ベルト(13)がドライブプーリ(4)およびドリブンプーリ(21)に対して幅方向に平行移動されて変速比を変更できるようにしたベルト式無段変速機において、
ドライブプーリ(4)と、ドリブンプーリ(21)との間に、ベルト(13)の異常振動時に、そのベルト(13)の周面と接触可能なガイド部材(33;133;233;333u,333d;433u,433d)を設け、このガイド部材(33;133;233;333u,333d;433u,433d)のベルトガイド面と、このベルトガイド面と対面するベルト(13)の周面との間に間隙を設け、この間隙は、ベルト式無段変速機の変速比が高変速比域にあるとき狭く、またその変速比が低変速比域にあるときに広くしたことを特徴とするベルト式無段変速機のベルト案内装置。 - 前記ガイド部材(33;133;233;333u,333d;433u,433d)のベルトガイド面は、ベルト式無段変速機の変速比が高変速比域にあるとき前記ベルト(13)と対面する第1ガイド部(43 1 ;143 1 ;243 1 ;343 1 ;443 1 )と、その変速比が低変速域にあるとき前記ベルト(13)と対面する第2ガイド部(43 2 ;143 2 ;243 2 ;343 2 ;443 2 )とを有し、前記第1ガイド部とベルト周面との間隙を狭く、また前記第2ガイド部とベルト周面との間隙を広くし、かつ前記第1ガイド部の径方向の肉厚を、前記第2ガイド部のそれよりも薄く形成したことを特徴とする、前記請求項1記載のベルト式無段変速機のベルト案内装置。
- 前記第1ガイド部(431 ;1431 ;2431 ;3431 ;4431 )は、ベルト式無段変速機が高変速比域にあるときのベルト(13)の断面における重心位置よりも一側に偏倚していることを特徴とする、前記請求項2記載のベルト式無段変速機のベルト案内装置。
- 前記ガイド部材(33;133;233)は、ガイドローラにより構成されて、前記ドライブプーリ(4)と、ドリブンプーリ(21)との中間に回転自在に設けられ、その外周面に前記ベルト(13)の内周面に対面するベルトガイド面を有し、このベルトガイド面は、径大膨出部よりなる前記第1ガイド部(431 ;1431 ;2431 )と、それよりも径小な平坦面よりなる前記第2ガイド部(432 ;1432 ;2432 )を備えていることを特徴とする、前記請求項2または3記載のベルト式無段変速機のベルト案内装置。
- 前記ガイド部材(333u,333d;433u,433d)は、前記ベルト式無段変速機を囲むケーシング本体(1)より一体に突設して形成され、そのベルト(13)の周面に対面するベルトガイド面は、高位面よりなる前記第1ガイド部(3431 ;4431 )と、低位面よりなる第2ガイド部(3432 ;4432 )とが形成されており、前記第1ガイド部(3431 ;4431 )と、ベルト(13)の周面との間隙は、前記第2ガイド部(3432 ;4432 )とベルト(13)の周面との間隙よりも狭いことを特徴とする、前記請求項2または3記載のベルト式無段変速機のベルト案内装置。
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