JP2008039177A - ベルト式無段変速機、鞍乗型車両、およびベルト式無段変速機のシーブの製造方法 - Google Patents

ベルト式無段変速機、鞍乗型車両、およびベルト式無段変速機のシーブの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ベルト式無段変速機において、Vベルトの摩耗を抑制することによって長寿命化を図る。
【解決手段】ベルト式無段変速機30は、自動二輪車のエンジンユニット28に収納されている。ベルト式無段変速機30は、プライマリシーブ71と、セカンダリシーブ72と、プライマリシーブ71およびセカンダリシーブ72と接触する接触部分の少なくとも一部が樹脂からなるVベルト73とを備えている。プライマリシーブ71のシーブ半体71a,71bおよびセカンダリシーブ72のシーブ半体72a,72bのシーブ表面には、半径方向の断面視において、半径方向に所定ピッチで並ぶ複数の溝が形成されている。前記溝のピッチをP(mm)、前記シーブ表面の表面硬度をK(Hv)としたときに、P≦−0.08K×10−3+0.18となっている。
【選択図】図10

Description

本発明は、ベルト式無段変速機、このベルト式無段変速機を備えた鞍乗型車両、および、ベルト式無段変速機のシーブの製造方法に関するものである。
従来より、ベルト式無段変速機を備えた鞍乗型車両が知られている。ベルト式無段変速機は、エンジンからの駆動力が伝達されるプライマリシーブと、当該プライマリシーブからVベルトを介して駆動力が伝達されるセカンダリシーブとを備えている。ベルト式無段変速機では、プライマリシーブにおけるベルトの巻き掛け径と、セカンダリシーブにおけるVベルトの巻き掛け径との比率が変化することにより、減速比が変化する。
ベルト式無段変速機は、通常、油や水分等が入り込まない環境下(以下、ドライ環境下という)で使用される。ここで、駆動力を良好に伝達するためには、シーブとVベルトとの間にある程度の摩擦力が必要となる。しかし、その一方で、Vベルトを局所的に見ると、Vベルトの走行に伴ってVベルトとシーブとの間で接触/非接触の状態が切り替わるため、シーブとVベルトとの間にある程度の潤滑性が必要となる。潤滑性がないと、Vベルトとシーブとの摩擦により熱が発生するからである。
ここで、シーブとVベルトとの間の潤滑性は、主に、Vベルトから生じる粉(磨耗粉)により保持されると考えられる。すなわち、シーブとの接触により発生する磨耗粉が、シーブ表面(シーブにおけるVベルトとの接触部分)に保持されることにより、シーブとVベルトとが、ある程度の摩擦力を保持しつつ滑るようになる。しかし、シーブ表面が平滑であると、シーブ表面に上記磨耗粉を好適に保持させることができない。そうすると、シーブとVベルトとの潤滑性を良好に維持することが難しくなる。したがって、シーブ表面には、上記磨耗粉を保持させるための凹凸が必要となる。
一方、シーブ表面に凹凸があると、それらの凹凸によってVベルトが摩耗しやすくなる。そのため、凹凸の程度を大きくし過ぎると、Vベルトの寿命が短くなる。したがって、シーブ表面の凹凸の程度は、所定の範囲に留めることが好ましい。
下記特許文献1には、シーブ表面と接触する部分が樹脂からなるVベルトを備えたベルト式無段変速機において、シーブ表面の表面粗さをRa0.5〜3.0μmとすることにより、Vベルトの摩耗量が低減する旨が記載されている。
特許第3609754号公報
しかし、本願発明者の研究の結果、シーブ表面の表面粗さが上記所定範囲(Ra0.5〜3.0μm)であっても、必ずしもVベルトの摩耗量を低減できる訳ではないことが分かった。すなわち、シーブ表面の表面粗さが上記所定範囲内であっても、Vベルトの摩耗量の少ないものと多いものとが存在することが分かった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シーブ表面と接触する部分が樹脂からなるVベルトを備えたベルト式無段変速機において、Vベルトの摩耗量を低減させるためのより好適な指標を与え、ベルト式無段変速機の一層の長寿命化を図ることにある。
本願発明者は、上記目的を達成するために鋭意研究を行い、Vベルトの摩耗量を低減させるためには、シーブ表面の溝ピッチと表面硬度との関係に着目すべきことに思い至った。
すなわち、図1に模式的に示すように、シーブ表面1に半径方向に沿って所定ピッチPで並ぶ複数の溝3(なお、本明細書において「複数の溝」とは、シーブの半径方向に沿った断面を考えたときに溝が複数形成されていることを意味しているだけであり、例えば螺旋溝のように、それら複数の溝が互いに連続し、全体として一つの溝を形成している場合も含まれる。)が形成されている場合、溝3の寸法は、深さDとピッチPとで規定される。ところが、表面粗さというパラメータは、溝3の深さDのみに依存し、ピッチPとは無関係である。そのため、表面粗さだけでは、シーブ表面1の凹凸の程度を十分に規定することができないと考えられる。
Vベルトの摩耗を検討するにあたって、シーブ表面からVベルトに加わる圧力(以下、接触圧という)が重要である。接触圧が大きいほど、Vベルトは摩耗しやすくなる。ここで、シーブ表面1に溝3が形成されている場合(図1参照)、接触圧は溝3のピッチPによって変化する。すなわち、溝3のピッチPが小さいと、シーブ表面1とVベルト2との接触面積が大きくなるので、接触圧は比較的小さくなる。逆に、溝3のピッチPが大きいと、シーブ表面1とVベルト2との接触面積が小さくなるので、接触圧は比較的大きくなる。このように、接触圧は、溝3の深さDの影響(表面粗さの影響)よりも、むしろ溝3のピッチPの影響を強く受けると考えられる。
このような観点から、本願発明者は、シーブ表面の溝ピッチと表面硬度との関係について検討し、以下の発明をなすに至った。
本発明に係るベルト式無段変速機は、プライマリシーブと、セカンダリシーブと、前記プライマリシーブと前記セカンダリシーブとに巻き掛けられ、前記プライマリシーブおよび前記セカンダリシーブと接触する接触部分の少なくとも一部が樹脂からなるVベルトと、を備え、前記プライマリシーブおよび前記セカンダリシーブの少なくとも一方のシーブ表面には、シーブの半径方向に沿った断面視において、当該半径方向に並ぶ複数の溝が形成され、前記溝の平均ピッチをP(mm)、前記シーブ表面の表面硬度をK(Hv)としたときに、P≦−0.08K×10−3+0.18の関係式を満たすものである。
本発明に係るベルト式無段変速機のシーブの製造方法は、プライマリシーブと、セカンダリシーブと、前記プライマリシーブと前記セカンダリシーブとに巻き掛けられ、前記プライマリシーブおよび前記セカンダリシーブと接触する接触部分の少なくとも一部が樹脂からなるVベルトと、を備えるベルト式無段変速機における前記プライマリシーブまたは前記セカンダリシーブとなるシーブの製造方法であって、シーブの半径方向に沿った断面視においてシーブ表面に半径方向に並ぶ複数の溝であって、前記溝の平均ピッチをP(mm)、前記シーブ表面の表面硬度をK(Hv)としたときに、P≦−0.08K×10−3+0.18の関係式を満たす溝を形成する工程と、前記溝が形成されたシーブ表面にメッキを施す工程と、を含む方法である。
本発明によれば、シーブ表面と接触する部分が樹脂からなるVベルトを備えたベルト式無段変速機において、Vベルトの摩耗量を低減させることができ、当該ベルト式無段変速機の長寿命化を図ることができる。
初めに、本発明の実施の形態の説明に先立ち、本発明がなされるに至った背景について説明する。
前述したように、本願発明者は、ベルト式無段変速機(以下、CVTという)におけるVベルトの摩耗に関して、シーブ表面の溝ピッチおよび表面硬度の2つのパラメータが重要であると考えた。ここで、溝ピッチが大きければ接触圧が大きくなり、Vベルトは摩耗しやすくなるのに対し、溝ピッチが小さければ接触圧が小さくなり、Vベルトは摩耗しにくくなる。一方、シーブ表面の表面硬度が高ければVベルトは摩耗しやすくなるのに対し、表面硬度が低ければVベルトは摩耗しにくくなる。そこで、本願発明者は、横軸に溝ピッチ、縦軸に表面硬度をとったグラフを考えた場合、Vベルトの摩耗のしやすさを表す特性は、右下がりの直線で近似的に表すことができると考えた(図4参照)。すなわち、当該直線上にあれば、Vベルトの摩耗状態はほぼ一定となると考えた。
本願発明者は、CVTにおけるVベルトの摩耗状態を調べる実験を行った。図2(a)および(b)に、上記実験に用いた供試体のデータを示す。図3は上記実験の結果を示すグラフであり、走行距離に対するベルト摩耗量(厳密には、Vベルトの幅方向(図16の左右方向)の摩耗量)を表している。
ところで、通常、自動二輪車では、走行距離が20000kmの時点におけるベルト摩耗量が2mm以下であれば、実用上問題がないと考えられている。なお、Vベルトが摩耗するとCVTの変速比に誤差が生じてしまうが、ベルト摩耗量が2mm程度であっても、周知の変速比補正技術(例えば、国際公開WO2004/044457A1号パンフレット、国際公開WO2005/090828A1号パンフレット、国際公開WO2006/009014A1号パンフレット等参照。なお、これらパンフレットに開示された技術は、本実施形態に含まれる)を利用することにより、そのような誤差を吸収することができる。
そこで、走行距離が20000kmのときにベルト摩耗量が2mm以下であれば、Vベルトの状態を良好と判定することにした。判定結果を図2(a)および(b)に示す。図2(a)および(b)における「摩耗状態」の欄の「GOOD」は、ベルト摩耗量が2mm以下であり、Vベルトの状態が良好であることを示し、「NO GOOD」は、ベルト摩耗量が2mmを超え、Vベルトの状態が不良であることを示している。なお、供試体によっては、走行距離が20000kmよりも短い時点で実験を終了したものがある。図3における二点鎖線は、それまでの特性から予想される特性曲線である。
図4は、供試体No.1〜5の溝ピッチと表面硬度との関係をプロットしたグラフである。前述したように、Vベルトの摩耗のしやすさを表す特性は、右下がりの直線で近似的に表すことができる。上記実験の結果、供試体No.1のベルト状態は良好であった。したがって、まず、Vベルトの摩耗を許容できる境界線として、少なくとも、供試体No.1の点を通る右下がりの直線を引くことができる。
ここで、上記直線の傾きが問題となる。しかし、図3を参照すると、供試体No.2およびNo.3についてもベルト状態は良好であり、しかも、供試体No.2およびNo.3は、供試体No.1よりもベルト状態が良好である。図4において、上記直線の左側にいくほどベルト状態は良好になると考えられるので、供試体No.1の点を通る境界線は、供試体No.2およびNo.3の各点の右側を通ると予想される。そのため、仮に、供試体No.1およびNo.3の各点を通る直線S1を引いた場合、少なくとも当該直線S1よりも下方の領域では、ベルト状態が良好であることが推定される。
次に、表面硬度が等しい供試体No.1、No.4、No.5について検討する(図2(b)参照)。図3から分かるように、供試体No.1、No.4、No.5の順にベルト状態は悪くなっていくが、供試体No.1およびNo.4は、ベルト状態は良好の範囲内である。そのため、図4において、上記直線S1を右側にスライドさせて考えることができ、Vベルトの摩耗を許容できる境界線は、No.4の点とNo.5の点との間を通ると考えられる(図4の仮想線参照)。したがって、上記直線S1と平行で、かつNo.4の点を通る直線S2を引いた場合、少なくとも当該直線S2よりも下方の領域では、ベルト状態が良好であることが推定される。
上記直線S2は、溝ピッチをP(mm)、シーブ表面の表面硬度をK(Hv)としたときに、P=−0.08K×10−3+0.18で表される。よって、本発明の実施の形態では、P≦−0.08K×10−3+0.18の関係式を満たすようにCVTを設計することとした。
また、前述したように、シーブとVベルトとの間の潤滑性は、主として、Vベルトから生じる粉(摩耗粉)によって維持されると考えられる。そのため、シーブ表面に摩耗粉を好適に保持する観点から、シーブ表面の溝ピッチとともに、溝の深さを一定の範囲に維持することが好ましい。ここで、溝の深さを表す物理量として、算術平均粗さRaと、十点平均粗さRzとが知られている。
算術平均粗さRaを用いた場合、局所的に凹凸の程度が大きな部分があったとしても、その凹凸が測定値全体に及ぼす影響は小さく、全体として安定した結果を得ることができる。しかし、シーブ表面に所々に激しい凹凸がある場合、その凹凸がVベルトの摩耗を促進することになり、その影響は比較的大きくなる。そのため、算術平均粗さRaでは、その影響を正しく評価することが難しい。一方、十点平均粗さRzを用いた場合、局所的に凹凸の程度が大きな部分があったとすれば、その影響はある程度考慮されることになる。そのため、ベルト摩耗を考える際には、算術平均粗さRaを用いるよりも、十点平均粗さRzを用いた方が、より実情に即した評価を行うことができる。
そこで、前記溝が形成されたシーブ表面の十点平均粗さRzは、例えば、0.5μm≦Rz≦10μmが好ましい。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図5に示すように、本実施形態に係る鞍乗型車両は自動二輪車10である。自動二輪車10は、骨格をなす車体フレーム11と、乗員が着座するシート16とを備えている。この自動二輪車10は、いわゆるモペット型の自動二輪車である。ただし、本発明に係る鞍乗型車両は、モペット型以外の自動二輪車(例えば、モータサイクル型、スクータ型の自動二輪車等)であってもよく、自動二輪車以外の鞍乗型車両(例えば、ATV等)であってもよい。
以下の説明では、前後左右の方向は、シート16に着座した乗員から見た方向を言うものとする。車体フレーム11は、ステアリングヘッドパイプ12と、ステアリングヘッドパイプ12から後方斜め下向きに延びる一本のメインフレーム13と、メインフレーム13の中途部から後方斜め上向きに延びる左右のシートレール14L(図6参照),14Rと、メインフレーム13の後端部とシートレール14L,14Rの中途部とに接続された左右のシートピラーチューブ15L,15Rとを備えている。
車体フレーム11の上方および左右の側方は、車体カバー21によって覆われている。車体カバー21の上側かつシート16の前方には、下方に窪んだ側面視凹状空間17が区画されている。また、車体カバー21の下側には、メインフレーム13の通り道となるセンタートンネル11aが区画されている。
ステアリングヘッドパイプ12には、フロントフォーク18を介して前輪19が支持されている。シートレール14L,14Rの上には、燃料タンク20およびシート16が支持されている。シート16は、燃料タンク20の上方からシートレール14L,14Rの後端部に向かって延びている。燃料タンク20は、シートレール14L,14Rの前半部の上方に配置され、車体カバー21およびシート16によって覆われている。
メインフレーム13の中途部には、下向きに突出した左右一対の第1エンジンブラケット22L,22R(図7および図8参照)が設けられている。メインフレーム13の後端部には、それぞれ左右一対の第2エンジンブラケット23L,23R(図9参照)およびリヤアームブラケット24L,24R(図7および図8参照)が設けられている。
リヤアームブラケット24L,24Rは、メインフレーム13の後端部から下向きに突出している。これらリヤアームブラケット24L,24Rにはピボット軸38が設けられ、図5に示すように、ピボット軸38には、リヤアーム25の前端部が揺動自在に支持されている。リヤアーム25の後端部には後輪26が支持されている。リヤアーム25の後半部は、クッションユニット27を介して車体フレーム11に懸架されている。
図9に示すように、第2エンジンブラケット23L,23Rは、メインフレーム13の後端部から下向きに突出している。これら左右の第2エンジンブラケット23L,23Rは、車幅方向に間隔を空けて向かい合っている。
図5に示すように、車体フレーム11には、後輪26を駆動するエンジンユニット28が支持されている。具体的には、図8に示すように、エンジンユニット28はクランクケース35とシリンダ43とシリンダヘッド44とを備えている。クランクケース35は第1および第2のエンジンマウント部36,37を有している。第1エンジンマウント部36は、クランクケース35の前端部の上側から上向きに突出し、第1エンジンブラケット22L,22Rに支持されている。第2エンジンマウント部37は、クランクケース35の後端部の上側から後方斜め上向きに突出し、第2エンジンブラケット23L,23Rに支持されている(図9も参照)。このため、クランクケース35は、メインフレーム13に吊り下げられた状態で支持されている。
詳細は後述するように、エンジンユニット28は、エンジン29とベルト式無段変速機(以下、CVTという)30とを備えている(図10参照)。エンジン29の形式は何ら限定されないが、本実施形態では、エンジン29は4サイクル単気筒エンジンによって構成されている。
図5に示すように、自動二輪車10は、前輪19の上方および後方を覆うフロントフェンダー31と、後輪26の後方斜め上側を覆うリヤフェンダー32とを備えている。また、自動二輪車10は、前述の車体カバー21に加えて、フロントカウル33と、左右のレッグシールド34L,34R(図6参照)とを備えている。
図6に示すように、エンジンユニット28の左側および右側には、ゴム等からなるフットレスト85L,85Rが配置されている。左右のフットレスト85L,85Rは、金属製の連結棒87と、この連結棒87に固定された取り付け板88(図7および図8参照)とを介して、エンジンユニット28のクランクケース35に支持されている。
図5および図6に示すように、右側のフットレスト85Rの前方には、ブレーキペダル84が設けられている。ブレーキペダル84は、変速機ケース53の下方を通って右斜め前方に突出し、変速機ケース53の右側方において前方斜め上向きに延びている。図6に示すように、自動二輪車10の走行の際には、運転者の右足62aは、変速機ケース53と車幅方向に隣り合うことになる。
次に、エンジンユニット28の内部構成を説明する。図10に示すように、エンジンユニット28は、エンジン29と、CVT30と、遠心式クラッチ41と、減速機構42とを備えている。
エンジン29は、クランクケース35と、クランクケース35に接続されたシリンダ43と、シリンダ43に接続されたシリンダヘッド44とを備えている。クランクケース35は、分割された2つのケースブロック、すなわち、左側に位置する第1のケースブロック35aと、右側に位置する第2のケースブロック35bとを有している。第1ケースブロック35aと第2ケースブロック35bとは、車幅方向に互いに突き合わされている。
クランクケース35内には、クランク軸46が収容されている。クランク軸46は、車幅方向に延びており、水平に配置されている。クランク軸46は、軸受47を介して第1ケースブロック35aに支持され、軸受48を介して第2ケースブロック35bに支持されている。
シリンダ43内には、ピストン50が摺動可能に挿入されている。このピストン50には、コンロッド51の一端部が連結されている。クランク軸46の左側クランクアーム46aと右側クランクアーム46bとの間には、クランクピン59が設けられている。コンロッド51の他端部は、クランクピン59に連結されている。
シリンダヘッド44には、凹部44aと、凹部44aに連通する図示しない吸気ポートおよび排気ポートとが形成されている。シリンダヘッド44の凹部44aの内部には、点火プラグ55が挿入されている。図7に示すように、上記吸気ポートには吸気管52aが接続され、上記排気ポートには排気管52が接続されている。図5および図6に示すように、排気管52はシリンダヘッド44から後方かつ右斜め下向きに延びた後、エンジンユニット28の変速機ケース53の下方を通ってさらに後方に延び、後輪26の右側方に配置されたマフラ54に接続されている。
図10に示すように、シリンダ43内の左側部には、クランクケース35の内部とシリンダヘッド44の内部とをつなぐカムチェーン室56が形成されている。このカムチェーン室56には、タイミングチェーン57が配設されている。タイミングチェーン57は、クランク軸46とカム軸58とに巻き掛けられている。カム軸58は、クランク軸46の回転に従って回転し、図示しない吸気バルブおよび排気バルブを開閉させる。
第1ケースブロック35aの前半部の左側には、発電機63を収容する発電機ケース66が着脱自在に取り付けられている。第2ケースブロック35bの右側には、CVT30を収容する変速機ケース53が取り付けられている。
第2ケースブロック35bの後半部の右側には開口が形成され、この開口はクラッチカバー60によって塞がれている。クラッチカバー60は、ボルト61により、第2ケースブロック35bに対して着脱可能に固定されている。
変速機ケース53は、クランクケース35から独立して形成されており、CVT30の車幅方向内側(左側)を覆う内側ケース53aと、CVT30の車幅方向外側(右側)を覆う外側ケース53bとから構成されている。内側ケース53aはクランクケース35の右側に取り付けられ、外側ケース53bは内側ケース53aの右側に取り付けられている。これら内側ケース53aと外側ケース53bとの内部には、CVT30を収容するベルト室67が形成されている。
図10に示すように、クランク軸46の右側端部は、第2ケースブロック35bおよび内側ケース53aを貫通し、ベルト室67にまで延びている。このクランク軸46の右側端部には、CVT30のプライマリシーブ71が嵌め込まれている。そのため、プライマリシーブ71は、クランク軸46の回転に従って回転する。このクランク軸46の右側部分(厳密には、軸受48よりも右側の部分)は、プライマリシーブ軸46cを形成している。
一方、クランク軸46の左側端部は、第1ケースブロック35aを貫通し、発電機ケース66内に延びている。このクランク軸46の左側端部には、発電機63が取り付けられている。発電機63は、ステータ64と、ステータ64に対向するロータ65とを備えている。ロータ65は、クランク軸46と共に回転するスリーブ74に固定されている。ステータ64は、発電機ケース66に固定されている。
クランクケース35内の後半部には、クランク軸46と平行にセカンダリシーブ軸62が配置されている。図11に示すように、セカンダリシーブ軸62の中央部は、軸受75を介してクラッチカバー60に支持されている。また、セカンダリシーブ軸62の左側部分は、軸受76を介して第2ケースブロック35bの左端部に支持されている。
セカンダリシーブ軸62の右側端部は、第2ケースブロック35bおよびクラッチカバー60を貫通し、ベルト室67にまで延びている。このセカンダリシーブ軸62の右側端部には、CVT30のセカンダリシーブ72が連結されている。
図10に示すように、CVT30は、プライマリシーブ71と、セカンダリシーブ72と、これらプライマリシーブ71とセカンダリシーブ72とに巻き掛けられたVベルト73とを備えている。前述したように、プライマリシーブ71はクランク軸46の右側部に取り付けられている。セカンダリシーブ72はセカンダリシーブ軸62の右側部に連結されている。
プライマリシーブ71は、車幅方向の外側に位置する固定シーブ半体71aと、車幅方向の内側に位置し、固定シーブ半体71aに対向する可動シーブ半体71bとを備えている。固定シーブ半体71aは、プライマリシーブ軸46cの右端部に固定されており、プライマリシーブ軸46cと共に回転する。可動シーブ半体71bは、固定シーブ半体71aの左側に配置されており、プライマリシーブ軸46cにスライド自在に取り付けられている。したがって、可動シーブ半体71bは、プライマリシーブ軸46cと共に回転し、かつ、プライマリシーブ軸46cの軸方向にスライド自在である。固定シーブ半体71aと可動シーブ半体71bとの間には、ベルト溝が形成されている。
固定シーブ半体71aの外側面(図10の右側面)には、冷却用のファン95が設けられている。可動シーブ半体71bの左側部分にはカム面111が形成され、カム面111の左側にはカムプレート112が配設されている。可動シーブ本体71bのカム面111とカムプレート112との間には、ローラウエイト113が配設されている。
セカンダリシーブ72は、車幅方向の内側に位置する固定シーブ半体72aと、車幅方向の外側に位置し、固定シーブ半体72aに対向する可動シーブ半体72bとを備えている。可動シーブ半体72bは、セカンダリシーブ軸62の右端部に取り付けられている。可動シーブ半体72bは、セカンダリシーブ軸62と共に回転し、かつ、セカンダリシーブ軸62の軸方向にスライド自在である。セカンダリシーブ軸62の右端には圧縮コイルスプリング114が設けられており、可動シーブ半体72bは圧縮コイルスプリング114から左向きの付勢力を受けている。固定シーブ半体72aの軸心部は円筒状のスライドカラーとなっており、セカンダリシーブ軸62にスプライン嵌合されている。
CVT30では、ローラウエイト113がプライマリシーブ71の可動シーブ半体71bを右向きに押す力と、圧縮コイルスプリング114がセカンダリシーブ72の可動シーブ半体72bを左向きに押す力との大小関係によって、減速比が決定される。
すなわち、プライマリシーブ軸46cの回転数が上昇すると、ローラウエイト113が遠心力を受けて径方向外側に移動し、可動シーブ半体71bを右向きに押す。すると、可動シーブ半体71bは右側に移動し、プライマリシーブ71のベルト巻き掛け径が大きくなる。これに伴い、セカンダリシーブ72のベルト巻き掛け径が小さくなり、セカンダリシーブ72の可動シーブ半体72bは、圧縮コイルスプリング114の付勢力に対抗して右側に移動する。この結果、プライマリシーブ71におけるVベルト73の巻き掛け径が大きくなる一方、セカンダリシーブ72における巻き掛け径が小さくなり、減速比は小さくなる。
一方、プライマリシーブ軸46cの回転数が低下すると、ローラウエイト113の遠心力が小さくなるので、ローラウエイト113は可動シーブ半体71bのカム面111およびカムプレート112に沿って径方向内側に移動する。そのため、ローラウエイト113が可動シーブ半体71bを右向きに押す力が小さくなる。すると、圧縮コイルスプリング114の付勢力が相対的に上記力を上回り、セカンダリシーブ72の可動シーブ半体72bは左側に移動し、それに応じてプライマリシーブ71の可動シーブ半体71bも左側に移動する。その結果、プライマリシーブ71におけるベルト巻き掛け径が小さくなる一方、セカンダリシーブ72におけるベルト巻き掛け径が大きくなり、減速比は大きくなる。
プライマリシーブ71の固定シーブ半体71aおよび可動シーブ半体71bの材料、並びに、セカンダリシーブ72の固定シーブ半体72aおよび可動シーブ半体72bの材料は、特に限定されない。それらの材料として、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属などを好適に利用することができる。また、シーブ半体71a等の表面にクロムメッキ等の表面処理を施してもよいことは勿論である。
本実施形態では、プライマリシーブ71の固定シーブ半体71aおよび可動シーブ半体71bは、アルミニウムまたはアルミニウムを一部に含む合金によって形成されている。そして、プライマリシーブ71の固定シーブ半体71aおよび可動シーブ半体71bのシーブ表面(Vベルト73と接触する面)には、硬質クロムメッキが施されている。その結果、固定シーブ半体71aおよび可動シーブ半体71bのシーブ表面硬度は、約1000Hvとなっている。
セカンダリシーブ72の固定シーブ半体72aおよび可動シーブ半体72bは、ステンレス(SUS304)によって形成されている。なお、セカンダリシーブ72の固定シーブ半体72aおよび可動シーブ半体72bのシーブ表面には、クロムメッキは施されていない。その結果、固定シーブ半体72aおよび可動シーブ半体72bのシーブ表面の表面硬度は、約400Hvとなっている。
このように、本実施形態では、セカンダリシーブ72のシーブ表面硬度は、プライマリシーブ71のシーブ表面硬度よりも低くなっている。ただし、プライマリシーブ71とセカンダリシーブ72とでシーブ表面硬度が同じであってもよい。
図12および図13に示すように、本実施形態では、プライマリシーブ71およびセカンダリシーブ72のシーブ表面(詳しくは、固定シーブ半体71a、可動シーブ半体71b、固定シーブ半体72a、および可動シーブ半体72bにおけるVベルト73と接触する面)に、渦巻状の溝91が形成されている。
具体的には、図12(a)および(b)に示すように、プライマリシーブ71の固定シーブ半体71aおよび可動シーブ半体71bのシーブ表面には、旋削加工によって、半径方向に所定ピッチPで並ぶ複数の溝91が形成されている。また、図13(a)および(b)に示すように、セカンダリシーブ72の固定シーブ半体72aおよび可動シーブ半体72bのシーブ表面にも、旋削加工によって同様の溝91が形成されている。
本実施形態の溝91は、シーブ半体71a,71b,72a,72bの軸心92を中心とした渦巻状に形成されている。図12(b)および図13(b)に示すように、上記溝91によって、シーブ半体71a,71b,72a,72bの半径方向の断面は、凹凸状に形成されている。図12(b)に示すように、プライマリシーブ71の固定シーブ半体71aおよび可動シーブ半体71bのシーブ表面には、メッキ93が施されている。本実施形態では、メッキはクロムからなっている。すなわち、固定シーブ半体71aおよび可動シーブ半体71bのシーブ表面には、クロムメッキ層93が形成されている。このように、本実施形態では、固定シーブ半体71aおよび可動シーブ半体71bの製造に際して、初めに、旋削加工によってシーブ表面に前記溝91を形成しておき、その後に、シーブ表面にメッキを施すこととしている。
ところで、シーブ表面に複数の溝を形成する方法として、旋削加工以外に、研削加工も考えられる。しかし、上記溝91を形成する方法としては、旋削加工がより好ましい。
ただし、シーブ表面の溝は、渦巻状の溝91に限定される訳ではない。例えば、図14に示すように、シーブ表面に、シーブの軸心を中心とする同心円状の複数の溝91aが形成されていてもよい。摩耗粉を好適に保持する観点から、シーブ表面の溝は、シーブ半体71a,71b,72a,72bの半径方向の断面が凹凸状に形成されていることが好ましい。
ここで、シーブ表面の表面硬度をK(Hv)としたときに、上記ピッチP(mm)は、
P≦−0.08K×10−3+0.18
となっている。
上記ピッチPおよび表面硬度Kは、P≦0.1、かつ、K≦1000となっていてもよい。特に、0.05≦P≦0.1、かつ、400≦K≦1000であってもよい。もちろん、上記ピッチPおよび表面硬度Kは、図2(a)および(b)に示す供試体No.1〜4と同様であってもよい。
次に、Vベルト73の構成について説明する。図15および図16に示すように、Vベルト73は、一方向に配列された複数の樹脂ブロック73aと、これら樹脂ブロック73aを連結する一対の連結体73bとを備えている。図16に示すように、樹脂ブロック73aは、プライマリシーブ71およびセカンダリシーブ72の両ベルト溝に沿うように略台形に形成されている。樹脂ブロック73aの左右両側面には、内側に向かって凹んだ凹部73cが形成されている。
連結体73bは、無端状に形成されている。図15に示すように、連結体73bは、樹脂ブロック73aの配列方向に延び、各樹脂ブロック73aの凹部73cに嵌め込まれている。このように連結体73bが樹脂ブロック73aの凹部73cに嵌め込まれることにより、複数の樹脂ブロック73a同士が連結体73bを介して連結されている。連結体73bは、ゴムによって形成されている。図16に示すように、ゴムの内部には、補強用の複数の芯線73dが埋め込まれている。このVベルト73では、樹脂ブロック73aおよび連結体73bの左右の側面が、プライマリシーブ71およびセカンダリシーブ72のシーブ面と接触する接触面となる。
なお、本発明に係るVベルトは、シーブ表面と接触する接触部分の少なくとも一部が樹脂からなるものであれば足り、複数の樹脂ブロック73aを連結体73bで連結した上記Vベルト73に限定される訳ではない。
図10に示すように、内側ケース53aの周縁部の左側にはシール溝68aが形成され、このシール溝68aに第2ケースブロック35bの右側の周縁部が嵌め込まれている。なお、シール溝68a内における内側ケース53aと第2ケースブロック35bとの間には、Oリング68が挿入されている。また、内側ケース53aの周縁部の右側にもシール溝69aが形成され、このシール溝69aには外側ケース53bの周縁部が嵌め込まれている。シール溝69a内における内側ケース53aと外側ケース53bとの間には、Oリング69が挿入されている。外側ケース53bと第2ケースブロック35bとは、それらの間に内側ケース53aを挟み込んだ状態でボルト70によって締結されている。
図11に示すように、遠心式クラッチ41は、セカンダリシーブ軸62の左側部分に取り付けられている。遠心式クラッチ41は、湿式多板式のクラッチであり、略円筒状のクラッチハウジング78とクラッチボス77とを備えている。クラッチハウジング78はセカンダリシーブ軸62にスプライン嵌合され、セカンダリシーブ軸62と一体となって回転する。クラッチハウジング78には、リング状の複数のクラッチ板79が取り付けられている。これらクラッチ板79は、セカンダリシーブ軸62の軸方向に間隔を空けて並んでいる。
セカンダリシーブ軸62の左側部分の周囲には、2つの軸受81a,81bを介して円筒状の歯車80が回転自在に嵌め込まれている。クラッチボス77は、クラッチ板79の径方向内側かつ歯車80の径方向外側に配置され、歯車80と噛み合っている。そのため、歯車80はクラッチボス77と共に回転する。クラッチボス77の径方向外側には、リング状の複数のフリクションプレート82が取り付けられている。このフリクションプレート82は、セカンダリシーブ軸62の軸方向に沿って間隔を空けて並んでおり、各フリクションプレート82は隣り合うクラッチ板79,79の間に配置されている。
クラッチハウジング78の左側には、複数のカム面83aが形成されている。カム面83aと、このカム面83aに対向する最も右側のクラッチ板79との間には、ローラウエイト84aが配置されている。
この遠心式クラッチ41では、ローラウエイト84aに作用する遠心力の大小によって、クラッチインの状態(接続状態)とクラッチオフの状態(遮断状態)とが自動的に切り替えられる。
すなわち、クラッチハウジング78の回転速度が所定速度以上になると、ローラウエイト84aが遠心力を受けて径方向外側に移動し、クラッチ板79はローラウエイト84aによって左方向に押される。その結果、クラッチ板79とフリクションプレート82とが圧着し、セカンダリシーブ軸62の駆動力が、歯車80および減速機構42を介して出力軸85に伝達されるクラッチイン状態となる。
一方、クラッチハウジング78の回転速度が所定速度未満になると、ローラウエイト84aに作用する遠心力が小さくなり、ローラウエイト84aは径方向内側に移動する。その結果、クラッチ板79とフリクションプレート82との圧着が解除され、セカンダリシーブ軸62の駆動力が、歯車80および減速機構42を介して出力軸85に伝達されないクラッチオフ状態となる。なお、図11において、遠心式クラッチ41における前側(図11における上側)の部分はクラッチオフ状態を表し、後側(図11における下側)の部分はクラッチイン状態を表している。
減速機構42は、遠心式クラッチ41と出力軸85との間に介在している。減速機構42は、セカンダリシーブ軸62および出力軸85と平行に配置された変速軸100を有している。変速軸100は、軸受101を介して第1ケースブロック35aに回転自在に支持されるとともに、軸受102を介して第2ケースブロック35bに回転自在に支持されている。変速軸100の右端部には、歯車80と噛み合う第1変速歯車103が設けられている。
変速軸100の中央部には、第1変速歯車103よりも小径の第2変速歯車104が設けられている。出力軸85の右端部の外周側には、第2変速歯車104と噛み合う第3変速歯車105が形成されている。出力軸85の右端部の内周側は、軸受106を介してセカンダリシーブ軸62の左端部に支持されている。したがって、出力軸85は、軸受106を介してセカンダリシーブ軸62に回転自在に支持されている。また、出力軸85の中央部は、軸受107を介して第1ケースブロック35aの左端部に回転自在に支持されている。
このような構成により、クラッチボス77と出力軸85とは、歯車80、第1変速歯車103、変速軸100、第2変速歯車104、および第3変速歯車105を介して連結されている。そのため、出力軸85はクラッチボス77の回転に従って回転する。
出力軸85の左端部は第1ケースブロック35aを貫通し、クランクケース35の外側に突出している。出力軸85の左端部には、ドライブスプロケット108が固定されている。ドライブスプロケット108には、出力軸85の駆動力を後輪26に伝達するチェーン109が巻き掛けられている。なお、出力軸85の駆動力を後輪26に伝達する機構としては、このチェーン109に限られず、伝動ベルト、複数の歯車を組み合わせてなる歯車機構、ドライブシャフト等、その他の部材であってもよい。
以上のように、本実施形態に係るCVT30によれば、プライマリシーブ71のシーブ半体71a,71b、およびセカンダリシーブ72のシーブ半体72a,72bのシーブ表面には、半径方向に沿って所定ピッチP(mm)で並ぶ複数の溝91が形成され、シーブ半体71a,71b,72a,72bのシーブ表面硬度をK(Hv)としたときに、
P≦−0.08K×10−3+0.18
となるように設定されている。これにより、各シーブ71,72とVベルト73との間の潤滑性を維持しつつ、Vベルト73の摩耗量を低減させることができる。したがって、CVT30の長寿命化を図ることができ、CVT30の信頼性を向上させることができる。
P≦0.1、かつ、K≦1000とすることにより、Vベルト73の摩耗量を更に低減させることができ、CVT30のより一層の長寿命化を図ることができる。
さらに、0.05≦P≦0.1、かつ、400≦K≦1000とし、溝ピッチPおよび表面硬度Kに好適な下限値を設定することにより、シーブ71,72とVベルト73との間の潤滑性を維持しつつ、Vベルト73の摩耗防止とシーブ71,72の摩耗防止とを高度に両立させることができる。なお、シーブ71,72の摩耗を抑制することによって、シーブ表面の溝91が経年劣化しにくくなり、Vベルト73の潤滑性を長期間にわたって維持することが可能となる。
また、本実施形態によれば、各シーブ71,72のシーブ表面を旋削加工することによって上記溝91を形成している。そのため、上記溝91を簡易かつ安価に実現することができる。
図17(a)および(b)に示すように、本実施形態に係るCVT30では、プライマリシーブ71およびセカンダリシーブ72の大きさに比べて、プライマリシーブ71とセカンダリシーブ72との距離が短い。具体的には、本実施形態では、プライマリシーブ71の軸心とセカンダリシーブ72の軸心との距離Lは、セカンダリシーブ72の直径D2の2倍以下である。また、プライマリシーブ71およびセカンダリシーブ72の両方が、前輪19の軸心と後輪26の軸心との間に配置されている(図5参照)。そのため、本実施形態では、Vベルト73の全体のうち、プライマリシーブ71およびセカンダリシーブ72のシーブ表面と接触する部分の割合が大きい。したがって、本CVT30は、シーブ溝に対するVベルト73の出入りが多いので、本来的にVベルト73の摩耗が生じやすい構成を有している。ところが、本実施形態では、上述したようにVベルト73の摩耗を抑制することができるので、プライマリシーブ71とセカンダリシーブ72との距離が短くても特に問題はない。
−溝形状の変形例−
上記実施形態では、溝ピッチPは一定であった。しかしながら、本発明に係るシーブ表面の溝のピッチは、必ずしも一定である必要はない。
本発明に係るシーブ表面の溝は、半径方向の途中から溝ピッチが変化するものであってもよい。例えば、図18に示すように、半径方向の途中から、溝ピッチがW1からW2に変化するようなものであってもよい。半径方向に沿った溝ピッチの変化の回数は1回に限らず、2回以上であってもよい。溝ピッチの変化の態様は、半径方向の中心側から外側に向かって、相対的に溝ピッチが小さくなるもの(図18参照)であってもよく、相対的に溝ピッチが大きくなるものであってもよい。また、半径方向に行くに従って、いったん溝ピッチが小さくなった後、再び溝ピッチが大きくなるものであってもよく、その逆であってもよい。
なお、溝ピッチが一定でない場合には、平均の溝ピッチPが前記関係式、すなわち、P≦−0.08K×10−3+0.18を満たせば、前述の効果を得ることができる。平均溝ピッチは、例えば、「溝が形成されている部分の半径方向長さ」/「半径方向の断面で見たときの半径方向の溝の数」で定義することができる。
ただし、いくつかの溝ピッチのうち、最大の溝ピッチが上記関係式を満たすことがより好ましい。例えば、図18に示す例においては、2つの溝ピッチW1,W2が存在するが、そのうちの最大の溝ピッチW1が、W1≦−0.08K×10−3+0.18の関係式を満たすことがより好ましい。
また、図19に示すように、溝ピッチが半径方向に沿って交互に変化するものであってもよい。このような場合であっても、平均の溝ピッチが前記関係式を満たせば、前述の効果を得ることができる。なお、本例の場合にも、複数の溝ピッチW3,W4のうち、最大の溝ピッチW3が前記関係式、W3≦−0.08K×10−3+0.18を満たすことがより好ましい。
また、溝ピッチは、半径方向に沿って不規則(ランダム)に変化するものであってもよい。このような場合であっても、平均の溝ピッチが前記関係式を満たせば、前述の効果を得ることができる。
なお、溝ピッチは、前記実施形態および前記変形例を適宜に組み合わせたような態様であってもよい。例えば、半径方向に沿った一定の範囲では溝ピッチが一定であり、他の範囲では溝ピッチが1回または2回以上変化するものであってもよい。あるいは、半径方向に沿った一定の範囲では溝ピッチが一定であり、他の範囲では溝ピッチが交互に変化するものであってもよい。また、半径方向に沿った一定の範囲では溝ピッチが一定であり、他の範囲では溝ピッチが不規則に変化するものであってもよい。半径方向に沿った一定の範囲では、溝ピッチが交互に変化し、他の範囲では溝ピッチが不規則に変化するものであってもよい。また、半径方向に沿った一定の範囲では溝ピッチが一定であり、他の範囲では溝ピッチが交互に変化し、更に他の範囲では溝ピッチが不規則に変化するものであってもよい。
また、前記実施形態および変形例では、シーブ表面の溝と溝との間に形成される突部が、鋭角に突出しているものであったが、突部の先端は丸まっていてもよい。また、図20に示すように、突部91bの先端は平坦になっていてもよい。突部91bの先端が平坦になっている場合には、溝ピッチPは、隣り合う両突部91bのうちの一方の突部91bの下がり初めの位置K1と、他方の突部91bの下がり初めの位置K2との間の距離となる。なお、突部の先端が丸まっている場合、または突部の先端が平坦になっている場合には、突部の先端が尖っている場合に比べてVベルトの接触面圧が小さくなるので、より好ましい。
前述したように、本発明において、「半径方向に並ぶ複数の溝」とは、半径方向に沿った断面において、複数の溝が並んでいることを意味するのであって、シーブ表面を正面から見たときに、溝の数が複数であることを限定する趣旨ではない。また、前述したように、シーブ表面の溝は渦巻状の溝91(図12(a)参照)に限定されず、同心円状の複数の溝91aであってもよい(図14(a)参照)。また、渦巻状の溝であっても、正面視において1本の連続した溝である必要はなく、図21に示すように、正面視において複数(図21の例では2本)の渦巻状の溝であってもよい。
また、図22に示すように、半径方向に並びつつ、周方向に間欠的に形成された溝であってもよい。
以上説明したように、本発明は、ベルト式無段変速機、それを備えた鞍乗型車両、およびベルト式無段変速機のシーブの製造方法について有用である。
シーブ表面とVベルトとの接触状態を概念的に示すシーブの半径方向に沿った断面図である。 (a)および(b)は、実験に用いた供試体の緒元を示す表である。 走行距離とベルト摩耗量とに関する実験結果を表すグラフである。 シーブ表面の溝ピッチと表面硬度との関係を表すグラフである。 実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 車体フレーム、レッグシールド、およびエンジンユニット等の位置関係を示す平面図である。 エンジンユニットの右側面図である。 エンジンユニットの左側面図である。 エンジンユニットの取付状態を示す断面図である。 エンジンユニットの内部構造を示す断面図である。 エンジンユニットの内部構造の一部を示す断面図である。 プライマリシーブのシーブ表面を表す図であり、(a)は正面図、(b)は半径方向に沿った断面図である。 セカンダリシーブのシーブ表面を表す図であり、(a)は正面図、(b)は半径方向に沿った断面図である。 変形例に係るシーブ表面の正面図である。 Vベルトの側面図である。 図15のXVI−XVI線断面図である。 Vベルトの巻き掛け状態を示す図であり、(a)はLow時、(b)はTop時を示している。 変形例に係るシーブ表面部分の半径方向に沿った断面図である。 他の変形例に係るシーブ表面部分の半径方向に沿った断面図である。 他の変形例に係るシーブ表面部分の半径方向に沿った断面図である。 変形例に係るシーブ表面の正面図である。 他の変形例に係るシーブ表面の正面図である。
符号の説明
10 自動二輪車(鞍乗型車両)
19 前輪
26 後輪
28 エンジンユニット
29 エンジン
30 ベルト式無段変速機
71 プライマリシーブ
72 セカンダリシーブ
73 Vベルト
73a 樹脂ブロック
91 溝

Claims (10)

  1. プライマリシーブと、
    セカンダリシーブと、
    前記プライマリシーブと前記セカンダリシーブとに巻き掛けられ、前記プライマリシーブおよび前記セカンダリシーブと接触する接触部分の少なくとも一部が樹脂からなるVベルトと、を備え、
    前記プライマリシーブおよび前記セカンダリシーブの少なくとも一方のシーブ表面には、シーブの半径方向に沿った断面視において、当該半径方向に並ぶ複数の溝が形成され、
    前記溝の平均ピッチをP(mm)、前記シーブ表面の表面硬度をK(Hv)としたときに、
    P≦−0.08K×10−3+0.18
    の関係式を満たすベルト式無段変速機。
  2. P≦0.1
    K≦1000
    の関係式を満たす請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  3. 0.05≦P≦0.1
    400≦K≦1000
    の関係式を満たす請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  4. 前記シーブ表面の溝は、旋削加工によって形成されている請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  5. 前記シーブ表面の溝は、前記シーブの軸心を中心とする渦巻状の溝または同心円状の溝である請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  6. 前記溝が形成されたシーブの材料は、アルミニウム、ステンレス、または鉄である請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  7. 前記プライマリシーブの軸心と前記セカンダリシーブの軸心との距離は、前記セカンダリシーブの直径の2倍以下である請求項1に記載のベルト式無段変速機。
  8. 請求項1に記載のベルト式無段変速機を備えた鞍乗型車両。
  9. 前輪と後輪とを備え、
    車両の前後方向に関して、前記プライマリシーブおよび前記セカンダリシーブの両方が前記前輪の軸心と前記後輪の軸心との間に配置されている、請求項8に記載の鞍乗型車両。
  10. プライマリシーブと、セカンダリシーブと、前記プライマリシーブと前記セカンダリシーブとに巻き掛けられ、前記プライマリシーブおよび前記セカンダリシーブと接触する接触部分の少なくとも一部が樹脂からなるVベルトと、を備えるベルト式無段変速機における前記プライマリシーブまたは前記セカンダリシーブとなるシーブの製造方法であって、
    シーブの半径方向に沿った断面視においてシーブ表面に半径方向に並ぶ複数の溝であって、前記溝の平均ピッチをP(mm)、前記シーブ表面の表面硬度をK(Hv)としたときに、P≦−0.08K×10−3+0.18の関係式を満たす溝を形成する工程と、
    前記溝が形成されたシーブ表面にメッキを施す工程と、
    を含むベルト式無段変速機のシーブの製造方法。
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