JP3969232B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸を中心として回転可能な円周壁面を有し、この円周壁面により複数の吹出開口部を開閉する半円筒状のロータリドアを吹出モード切替部に備える車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の半円筒状のロータリドアを吹出モード切替部に備える車両用空調装置は例えば、特開平8−25945号公報等にて提案されており、図9はこの従来技術を示しており、1つの半円筒状のロータリドア27によりフェイス、フット、デフロスタの3つの吹出開口部24〜26を切替開閉している。
【0003】
そのため、従来の一般的な吹出モード切替ドア、すなわち、複数枚の板状ドアを連動操作するものに比較して、1つのロータリドア27を単純に回転駆動するだけでよく、複雑な連動用リンク機構が不要となり、コスト低減に有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術では、図9に示すように半円筒状のロータリドア27の外径D’を比較的小さい値、例えば、φ120〜150mm程度として、ロータリドア27を図9の実線位置(フェイスモード位置)と一点鎖線線位置(デフロスタモード位置)との間で回転作動させ、その作動角θ’を約100°程度の大きな角度としている。
【0005】
つまり、上記従来技術では、比較的小さな外径D’のロータリドア27の作動角θ’を約100°程度に大きくすることにより、上記3つの吹出開口部24〜26を開閉している。しかし、ロータリドア27の作動角θ’が約100°程度の大きな角度になっているので、ヒータコア15の上方側にロータリドア27の外径寸法以上の高さ寸法を有する空間を設定する必要が生じ、このことから空調ユニット部の高さ寸法がどうしても大きくなってしまい、空調ユニット部の体格の小型化を阻害している。
【0006】
本発明は、複数の吹出開口部を1つのロータリドアにより開閉する車両用空調装置において、空調ユニット部の体格を小型化することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車室内へ向かって空気が流れるケース(11)と、ケース(11)内に設けられ、空気と熱交換する熱交換器部(13)と、ケース(11)において熱交換器部(13)の下流側に配置され、熱交換器部(13)を通過した空気を複数の吹出開口部(24〜26)に切替配分する吹出モード切替部(22)とを備え、
吹出モード切替部(22)には、回転軸(28)と、回転軸(28)を中心として回転することにより複数の吹出開口部(24〜26)を開閉する円周壁面(27a)と、円周壁面(27a)の軸方向の両端部を回転軸(28)に連結する2枚の側面板部(27b)とを有するロータリドア(27)を設け、
ロータリドア(27)の上流側において回転軸(28)と直交する方向の最大通路幅寸法をLとし、ロータリドア(27)の外径をDとしたとき、D≧0.8Lとなるようにロータリドア(27)の外径Dを設定し、
熱交換器部(13)の上方側に吹出モード切替部(22)を配置し、
さらに、熱交換器部(13)に空気を加熱する暖房用熱交換器(15)を備えるとともに、暖房用熱交換器(15)を、ロータリドア(27)の外径Dの範囲内で、回転軸(28)の下側部位に配置し、
ロータリドア(27)がその作動角(θ)の範囲のうち暖房用熱交換器(15)に隣接する最も外側の回転位置に操作されたときに、円周壁面(27a)の円周方向端部と回転軸(28)とを結ぶ線を越えて暖房用熱交換器(15)が円周壁面(27a)側へ突出するようになっており、
側面板部(27b)のうち、回転軸(28)に隣接する部分(27c)を、ロータリドア(27)の回転方向の幅寸法が小さくてロータリドア(27)の径方向に細長く延びる形状とし、
前記部分(27c)の細長形状の形成により側面板部(27b)が前記線よりも円周壁面(27a)側へ向かって凹む形状になっており、
ロータリドア(27)が暖房用熱交換器(15)に隣接する最も外側の回転位置に操作されたときに、側面板部(27b)の凹み形状により暖房用熱交換器(15)と側面板部(27b)との干渉を回避するようになっていることを特徴とする。
【0011】
これによると、ロータリドア(27)の外径Dを、ロータリドア上流側の最大通路幅寸法Lに対して0.8以上の大きさに設定するから、ドア外径Dが最大通路幅寸法Lに近似した寸法以上の大きさとなる。
これにより、ロータリドア(27)の作動角θを後述の図3に例示するように従来技術に比して大幅に小さくすることができる。その結果、熱交換器部(13)と吹出モード切替部(22)との間には、ロータリドア(27)の半径に相当する高さを持つ空間を設定するだけでよく、熱交換器部(13)と吹出モード切替部(22)との間の空間を従来技術に比して大幅に小型化できる。
なお、D≧0.8Lにおける0.8という数値は、ロータリドア(27)の外径Dがロータリドア上流側の最大通路幅寸法Lと近似した寸法以上であることを明確に限定するためのものであり、上記の小型化効果をより高めるためには請求項4に記載の発明のようにドア外径Dを最大通路幅寸法L以上に拡大する方が好ましい。
これに加え、請求項1に記載の発明では、暖房用熱交換器(15)を、ロータリドア(27)の外径Dの範囲内で、回転軸(28)の下側部位に配置し、円周壁面(27a)の円周方向端部と回転軸(28)とを結ぶ線を越えて暖房用熱交換器(15)が円周壁面(27a)側へ突出する構成を採用しても、暖房用熱交換器(15)と側面板部(27b)との干渉を側面板部(27b)の凹み形状により確実に回避できるから、空調ユニット部の体格をより一層効果的に小型化できる。
また、請求項1に記載の発明によると、後述の図7、8に例示するように、暖房用熱交換器(15)の配置形態を同一状態のまま維持して、ロータリドア(27)の回転操作範囲を変更でき、これに伴って、吹出モード切替部(22)の配置位置を変更することができる。
【0012】
そのため、ナビゲーション装置等の周辺機器との干渉を回避するための吹出モード切替部(22)の配置変更を空調ユニットの暖房用熱交換器(15)等の主要機器の配置レイアウトを共通化したまま実現できる。従って、吹出モード切替部(22)の配置変更の自由度を共通化した低コストな構成にて確保できる。
【0019】
請求項2に記載の発明では、請求項1において、複数の吹出開口部(24〜26)をケース(11)の上面部に配置し、ケース(11)の上面部内側に、円周壁面(27a)を作動角(θ)にて回転可能とする半円筒状のドア回転空間(29)を形成し、ドア回転空間(29)の下端部が、暖房用熱交換器(15)を通過する温風をガイドするガイド手段(20)の上端部より下方側に位置していることを特徴とする。
【0020】
このように、ドア回転空間(29)の下端部がガイド手段(20)の上端部より下方側に位置することにより、ロータリドア(27)の外径Dを従来より大きくしてもロータリドア(27)を何ら支障なく回転作動させることができる。
【0021】
請求項3に記載の発明では、請求項1または2において、複数の吹出開口部として、フット開口部(24)、フェイス開口部(25)およびデフロスタ開口部(26)を有し、
フェイス開口部(25)およびデフロスタ開口部(26)はケース(11)の上面部にて車両前後方向に隣接配置し、また、フット開口部(24)はケース(11)の左右の側面に配置し、
回転軸(28)を中心としてロータリドア(27)が回転することにより、円周壁面(27a)にてフェイス開口部(25)およびデフロスタ開口部(26)を開閉するとともに、側面板部(27b)にてフット開口部(24)を開閉することを特徴とする。
【0022】
これによると、フット開口部(24)はケース(11)の左右の側面に配置しているから、フット開口部(24)をフェイス開口部(25)およびデフロスタ開口部(26)と同様に車両前後方向に隣接配置する場合(後述の図1〜図3)に比較して、車両前後方向の寸法も縮小できる。すなわち、請求項3によると、空調ユニット部の高さ寸法のみならず、車両前後方向の寸法をも縮小できる。
【0023】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は第1実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部のうち、空調ユニット部10の概略断面図であり、空調ユニット部10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側において車両幅(左右)方向の略中央部に配置される。その際、空調ユニット部10は車両の上下前後方向に対して図1の矢印のように搭載される。
【0025】
なお、室内ユニット部のうち、空調ユニット部10に空気を送風する送風機ユニット(図示せず)は、計器盤内側において空調ユニット部10から助手席側にオフセット配置されている。この送風機ユニットは周知の構成でよく、内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切替導入する内外気切替部と、この内外気切替部から導入した空気を空調ユニット部10へ向けて送風する送風機部とを有している。この送風機部には遠心式の送風ファンが備えられている。
【0026】
空調ユニット部10は樹脂製のケース11を有し、このケース11は縦長の形状であり、その内部に下方側から上方側へと送風空気が流れる空気通路を構成する。ケース11内部において最下部に、上記送風機ユニットの送風空気が流入する空気入口空間12が形成されている。
【0027】
この空気入口空間12の上方側に熱交換器部13が配置されている。この熱交換器部13は、冷房用熱交換器をなす蒸発器14と暖房用熱交換器をなすヒータコア15とを備えており、蒸発器14は空気入口空間12の直ぐ上方に配置され、ヒータコア15は蒸発器14の更に上方に配置されている。
【0028】
蒸発器14は図1に示すようにケース11の底面部より所定高さだけ上方部位に略水平に配置されている。但し、蒸発器14は、厳密な水平配置ではなく、水平面から所定の傾斜角度(例えば、20°程度)だけ車両前方側に向かって斜め下方に傾斜配置されている。これは、蒸発器14に発生する凝縮水を車両前方側の傾斜下端部に集め、この傾斜下端部より凝縮水を下方へスムースに排出するためである。ケース11のうち、蒸発器14の下方に位置する底面部は凝縮水受け部を構成し、その車両前方側の最底部に凝縮水排出口16が開口している。
【0029】
また、蒸発器14は、周知のように空調用冷凍サイクルの減圧手段(図示せず)にて減圧された低圧冷媒が導入され、この低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却するようになっている。
【0030】
なお、蒸発器14は、周知のようにタンク部14a、14bの間に熱交換コア部14cを配置した構成であり、この熱交換コア部14cは複数の偏平チューブ(図示せず)と複数のコルゲート状の伝熱フィン(図示せず)とを交互に並列的に積層して接合した構成である。空気入口空間12内に流入した空気は蒸発器14の熱交換コア部14cを矢印aのように下方から上方へ通過するようになっている。
【0031】
そして、ケース11内において、蒸発器14の空気流れ下流側、すなわち、蒸発器14の上方側で、且つ、車両後方側の部位にヒータコア15が配置されている。ここで、ヒータコア15は蒸発器14の傾斜方向と逆方向に傾斜配置されている。すなわち、ヒータコア15は、その車両後方側が低く、車両前方側が高くなるように傾斜配置されている。
【0032】
ヒータコア15は、車両エンジン(図示せず)からの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する温水式暖房用熱交換器であって、ヒータコア15は、所定間隔を隔てて対向配置した下側の温水入口タンク部15aと上側の温水出口タンク部15bとの間に熱交換コア部15cを配置した構成であり、この熱交換コア部15cは、複数の偏平チューブ(図示せず)と複数のコルゲート状の伝熱フィン(図示せず)とを交互に並列的に積層して接合した構成である。
【0033】
このヒータコア15は、いわゆる全パスタイプ(一方向流れタイプ)のヒータコアであり、温水入口タンク部15aから温水を複数の偏平チューブの全部を通して、温水出口タンク部15bに向かって下方から上方への一方向に流す構成となっている。
【0034】
上記のようにヒータコア15を蒸発器14の上方側で、かつ、車両後方側に配置しているため、ヒータコア15よりも車両前方側の部位に、ヒータコア15をバイパスして冷風を矢印bのように流す冷風バイパス通路17が形成されている。また、ヒータコア15の車両前方側の端部(上端部)の下側部位に、エアミックスドア18の回転軸18aが配置されている。
【0035】
この回転軸18aは図1の紙面垂直方向(車両幅方向)に延びるように配置され、回転軸18aの両端部はケース11の壁面の軸受孔(図示せず)により回転可能に保持される。回転軸18aには板状のエアミックスドア18の上端部が一体に連結され、エアミックスドア18は回転軸18aを中心として図1の実線位置と2点鎖線位置との間で回転可能になっている。
【0036】
ここで、エアミックスドア18の実線位置はヒータコア15の熱交換コア部15cの通風路を全閉する最大冷房位置であって、2点鎖線位置は冷風バイパス通路17を全閉する最大暖房位置である。エアミックスドア18がヒータコア15の熱交換コア部15cの通風路を開けると、蒸発器14通過後の空気は矢印cのように熱交換コア部15cを通過してヒータコア15の上方へ流れる。
【0037】
エアミックスドア18は周知のごとくヒータコア15の熱交換コア部15cを通過する温風(矢印c)とヒータコア15をバイパスして冷風バイパス通路17を通過する冷風(矢印b)との風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段である。
【0038】
ケース11内においてヒータコア15と冷風バイパス通路17の上方側に空気混合部19が形成され、そして、ケース11内においてヒータコア15の上方側部位に温風ガイド壁20がケース内空間へ湾曲状に突出するように形成され、この温風ガイド壁20によって上記温風を矢印cのように空気混合部19へ向かってガイドする。
【0039】
また、ケース11内において冷風バイパス通路17の上方側部位に冷風ガイド壁21がケース内空間へ湾曲状に突出するように形成され、この冷風ガイド壁21によって上記冷風を矢印bのように空気混合部19へ向かってガイドする。空気混合部19では上記温風と上記冷風が混合され、この冷温風の混合により所望温度の空気が得られる。
【0040】
この空気混合部19の上方側(空気流れ下流側)、すなわち、ケース11の最上部に吹出モード切替部22が配置されている。この吹出モード切替部22は、半円筒状の開口シール面23を円周面が車両前後方向に延びるようにしてケース11の上面部に形成している。この開口シール面23のうち、車両後方側の部位にフット開口部24を開口し、このフット開口部24の開口位置よりも車両前方側の部位にフェイス開口部25を配置し、このフェイス開口部25よりも更に車両前方側の部位にデフロスタ開口部26を配置している。
【0041】
フット開口部24はケース11の車両後方側の面に形成された空気通路24aを介してフット吹出口24bに連通し、このフット吹出口24bはケース11の車両幅方向の左右両側に開口しており、ここから乗員の足元部に向けて空気を吹出すようになっている。フェイス開口部25は図示しないフェイスダクトを介して乗員の顔部に向けて空気を吹出すものである。デフロスタ開口部26は図示しないデフロスタダクトを介して車両前面窓ガラスの内面に向けて空気を吹出すものである。
【0042】
半円筒状の開口シール面23の内側には、吹出モード切替用ロータリドア27が回転軸28により車両前後方向に回転可能に配置されている。このロータリドア27には、回転軸28を中心とする所定の曲率半径の円周壁面27aが設けられ、この円周壁面27aの軸方向(車両幅方向)の両端部を2枚の側面板部27bにより回転軸28に連結する構造になっている。ロータリドア27の円周壁面27a、側面板部27bおよび回転軸28は樹脂により一体成形されている。
【0043】
回転軸28はヒータコア15の上端部近傍(より具体的には上端部の直ぐ上方部位)に隣接配置されている。従って、温風ガイド壁20および冷風ガイド壁21の上端部よりも下方に回転軸28は配置されている。その結果、2枚の側板部27bのうち、回転軸28に隣接する部分27cはこの両ガイド壁20、21の上方先端部の間に位置することになる。
【0044】
この部分27cが両ガイド壁20、21の上方先端部と干渉することを回避するために、この部分27cは車両前後方向の幅寸法が回転軸28の外径よりも若干量大きい寸法に狭めてある。そして、側板部27bのうち円周壁面27aに隣接する部分は略扇形状になっている。
【0045】
また、円周壁面27aの外周側には弾性材27dを介して樹脂製の薄膜材からなるフィルム部材27eが装着され、このフィルム部材27eが円周壁面27aと一体に回転するようになっている。このフィルム部材27eには円周壁面27aに設けられた開口部(図示せず)および弾性材27d相互間の隙間部(図示せず)を通してロータリドア27内部の風圧が加わるようになっている。そのため、この風圧および弾性材27dの弾性押圧力によってフィルム部材27eがケース11側の開口シール面23の内周面に圧着して各吹出開口部24、25、26を確実に閉塞するようになっている。
【0046】
また、円周壁面27a、弾性材27dおよびフィルム部材27eの円周方向の中間部位には、これらの部材27a、27d、27eを貫通する連通穴27fが設けてあり、ロータリドア27の回転により上記の各開口部24〜26を開閉する。また、ケース11の上面部の半円筒状の開口シール面23の内側には、ロータリドア27の回転を可能とする半円筒状のドア回転空間29が形成されている。
【0047】
ところで、本実施形態では、ロータリドア27の回転軸28を上記したようにヒータコア15の上端部近傍に隣接配置するとともに、ロータリドア27の外径Dをロータリドア27の上流側の最大通路幅寸法Lよりも大きくしている。
【0048】
このドア上流側の最大通路幅寸法Lとはロータリドア27の上流側において、回転軸28の軸方向(図1の紙面垂直方向)と直交する方向(水平方向)の最大通路幅寸法である。図1の配置レイアウトによると、ドア上流側の最大通路幅寸法Lは車両前後方向の最大通路幅寸法でもある。
【0049】
また、ロータリドア27の外径Dとは、ケース11の上面部の半円筒状の開口シール面23の内側にロータリドア27が装着された状態におけるロータリドア27の回転中心とフィルム部材27eの外周面との間の曲率半径の2倍の値である。
【0050】
ここで、最大通路幅寸法Lは、具体的には、例えば、180mmで、外径Dは具体的には、例えば、φ200mmである。従って、本例では、外径Dは、最大通路幅寸法Lの略1、12倍となっている(D≒L×1.12)。
【0051】
このように、ロータリドア27の外径Dを大きくしているため、温風ガイド壁20の車両後方側および冷風ガイド壁21の車両前方側においてドア回転空間29の下端部をそれぞれ各ガイド壁20、21の下端部の部位まで垂下するように形成してある。
【0052】
なお、ロータリドア27の回転軸28は、ケース11の外部に突出して図示しないリンク機構を介して吹出モード操作機構に連結されて、この吹出モード操作機構によりロータリドア27が回転操作される。同様に、エアミックスドア18の回転軸18aもケース11の外部にてリンク機構を介して温度調整操作機構に連結されて、この温度調整操作機構によりエアミックスドア18が回転操作される。
【0053】
これらの吹出モード操作機構および温度調整操作機構は、サーボモータを用いたオート操作機構で構成されるが、乗員の手動操作力により直接操作されるマニュアル操作機構にしてもよい。
【0054】
次に、上記構成に基づいて本実施形態の作動を簡単に説明する。図示しない送風機ユニットの送風機を作動させると、図示しない内外気切替部から内気または外気が吸入され、この吸入空気は送風機により送風されて空調ユニット部10のケース11内最下部の空気入口空間12に流入する。
【0055】
その後、蒸発器14を矢印aのごとく下方から上方へ通過して冷却され、冷風となる。この冷風は、次に、エアミックスドア18の開度により冷風バイパス通路17を通過する冷風bとヒータコア15を通過する温風cとに振り分けられ、温風cは温風ガイド壁20によりガイドされて空気混合部19に導かれる。また、冷風bは冷風ガイド壁21によりガイドされて空気混合部19に導かれる。
【0056】
空気混合部19において温風cと冷風bが混合されて所定温度の空気となる。従って、エアミックスドア18の開度により冷風bと温風cの風量割合を調整することにより、空気混合部19付近で混合される空気の温度を所望の温度に調整できる。
【0057】
そして、吹出モード切替用のロータリドア27を操作して、フット開口部24とフェイス開口部25とデフロスタ開口部26の開閉を選択することにより、所定の1つの開口部または複数の開口部から車室内へ空気を吹き出すことができる。
【0058】
すなわち、図1はフェイスモードの状態を示し、ロータリドア27の連通穴27fによりフェイス開口部25を開口するとともに、ロータリドア27の円周壁面27aのフィルム部材27eによりフット開口部24およびデフロスタ開口部26を閉塞している。
【0059】
また、図2はフットモード時の状態を示し、連通穴27fによりフット開口部24を開口するとともに、ロータリドア27の円周壁面27aのフィルム部材27eによりフェイス開口部25およびデフロスタ開口部26を閉塞している。
【0060】
また、図3はデフロスタモード時の状態を示し、ロータリドア27を反時計方向に最大に回転した状態である。この場合は、ロータリドア27の円周壁面27aがデフロスタ開口部26に対向しない位置へ回転することにより、デフロスタ開口部26が開口状態となり、フット開口部24およびフェイス開口部25はロータリドア27の円周壁面27aのフィルム部材27eにより閉塞されている。
【0061】
なお、図1、2、3によりフェイスモード、フットモードおよびデフロスタモードの3つの吹出モードの切替を行う場合について説明したが、その他に、フット開口部24およびフェイス開口部25を同時に開口するバイレベルモード、フット開口部24およびデフロスタ開口部26を略同程度の開口比率(略同程度の風量割合)で同時に開口するフットデフロスタモードを吹出モードとして追加し、合計5つの吹出モードを1つのロータリドア27にて切り替えるようにしてもよい。
【0062】
また、図2のフットモードでは、デフロスタ開口部26を全閉しているが、フットモード時にフット開口部24を開口すると同時にデフロスタ開口部26を少量開口するようにしてもよい。これによれば、フットモードによる冬期暖房時にデフロスタ開口部26から少量の空調風(温風)を吹き出して、車両窓ガラスの防曇性能を高めることができる。
【0063】
ところで、本第1実施形態によると、ロータリドア27の外径Dをロータリドア27の上流側の最大通路幅寸法Lよりも大きく(D≒L×1.12)しているため、上記の3つの吹出開口部24〜26を開閉するに必要なロータリドア27の作動角θ(図3)は略65°程度の小さな角度でよく、図9の従来技術の作動角θ’の略100°程度に比較して大幅に減少できる。
【0064】
このため、本第1実施形態では、ロータリドア27の回転軸28をヒータコア15の上端部近傍に配置することにより、ヒータコア15の上端部近傍とケース11の上面部との間の高さ寸法をロータリドア27の半径(略100mm程度)と同程度の寸法まで減少でき、空調ユニット部10を小型化できる。
【0065】
因みに、図9の従来技術ではロータリドア27の外径D’(120〜150mm程度)に、更にヒータコア15上方での空気通過空間の所定寸法(数十mm程度)を加えた高さ寸法をヒータコア15の上端部近傍とケース11の上面部との間に設定する必要がある。
【0066】
(第2実施形態)
第1実施形態では、フット開口部24、フェイス開口部25およびデフロスタ開口部26をすべてロータリドア27の円周壁面27aの回転により切替開閉しているが、第2実施形態では、図4〜図6に示すように3つの吹出開口部24〜26のうち、フェイス開口部25およびデフロスタ開口部26を第1実施形態と同様にロータリドア27の円周壁面27aの回転により切替開閉し、一方、フット開口部24はロータリドア27の側面板部27bの回転により開閉できるようにしている。
【0067】
第2実施形態を具体的に説明すると、フット開口部24の開口位置を第1実施形態と別位置に変更しており、空調ユニット部10のケース11のうち、車両幅方向の左右側面にフット開口部24を配置している。このフット開口部24はもちろん、ケース11の上下方向に対してはロータリドア27の左右側方に位置するように上方部に配置してある。フット開口部24は本例では略台形状の形状になっている。
【0068】
そして、ロータリドア27の左右両側の側面板部27bのうち、円周壁面27aの下側に隣接する扇形部にそれぞれフット用連通穴27gが開けてある。フット用連通穴27gの形状はフット開口部24に対応する略台形状になっている。
【0069】
これにより、図5に示すように、ロータリドア27の側面板部27bのフット用連通穴27gがケース11側の左右両側のフット開口部24に重合する位置にロータリドア27を回転することにより、フット開口部24が開口状態となり、フット開口部24を通してケース11の左右両側の乗員足元部に空調風(温風)を吹き出すことができる。
【0070】
なお、第2実施形態においても、ロータリドア27の外径Dをロータリドア27の上流側の最大通路幅寸法Lよりも大きくし(D≒L×1.12)して、上記の3つの吹出開口部24〜26を開閉するに必要なロータリドア27の作動角θを略65°程度の小さな角度にしており、これらの点は第1実施形態と同じである。
【0071】
また、第2実施形態では、ロータリドア27の円周壁面27aの円周長さを第1実施形態よりも小さくして、第1実施形態の連通穴27fを廃止している。このため、図4のフェイスモード時も図6のデフロスタモード時のいずれにおいても、円周壁面27aがフェイス開口部25またはデフロスタ開口部26に対向しない位置へ回転することにより、フェイス開口部25またはデフロスタ開口部26を開口するようになっている。
【0072】
また、ロータリドア27の左右両側の側面板部27bのうち、ケース11の左右側面に対向する外側の面に、シール用パッキン材(図示せず)を接着等により貼り付けて、このシール用パッキン材をケース11の左右側面の内壁に接触することにより、フット開口部24からの風洩れを防止できる。
【0073】
第2実施形態によると、空調ユニット部10のケース11のうち、車両幅方向の左右側面にフット開口部24を配置し、このフット開口部24をロータリドア27の左右両側の側面板部27bの回転により開閉できるから、第1実施形態にのようにフット開口部24の開口位置よりも車両後方側へ突き出す空気通路24aを形成する必要がなくなり、空調ユニット部10の車両前後方向の寸法をも減少できるという利点がある。
【0074】
(第3実施形態)
最初に、第3実施形態の課題について説明する。近年、軽自動車においても、ナビゲーション装置を搭載する車両が出現している。このナビゲーション装置の搭載車両では、空調ユニット部10のフェイス開口部25に接続されるフェイスダクトの取り回し位置にナビゲーション装置の搭載位置が設定されることが多く、その結果、フェイスダクトがナビゲーション装置と干渉するという問題が生じる。
【0075】
そこで、ナビゲーション装置の搭載車両では、ナビゲーション装置の搭載無しの車両に比べて、空調ユニット部10のフェイス開口部25の位置を図1〜図6に示す車両前後方向の略中央部より車両後方側にずらすことにより、フェイスダクトとナビゲーション装置との干渉を回避したいという要求が車両メーカから出ることになる。
【0076】
一方、空調ユニットメーカにおいては、ナビゲーション装置の搭載有無に応じて専用の空調ユニット部10を設計することはコストアップを招き、好ましくない。
【0077】
第3実施形態は上記点に鑑みて案出されたものであり、吹出モード切替部22の吹出開口部24〜26の配置変更の自由度を、共通化した低コストな構成にて確保できるようにするものである。
【0078】
図7、図8は第3実施形態であり、図8はナビゲーション装置30を搭載した車両における空調ユニット部10の概略断面図で、図7はナビゲーション装置30を搭載しない車両における空調ユニット部10の概略断面図である。
【0079】
第3実施形態では、ヒータコア15を、ロータリドア27の外径Dの範囲内で回転軸28の下側部位にロータリドア27の回転軌跡から外れるように配置している。
【0080】
なお、図7、図8において、ロータリドア27の実線位置はフェイスモード時の回転位置であり、ロータリドア27が最も時計方向に回転操作された位置を示す。これに対し、ロータリドア27の2点鎖線位置はデフロスタモード時の回転位置であり、ロータリドア27が最も反時計方向に回転操作された位置を示す。従って、図7、図8の実線位置と2点鎖線位置の間がロータリドア27の回転範囲となる。なお、25aはフェイス開口部25に接続されるフェイスダクトであり、26aはデフロスタ開口部26に接続されるデフロスタダクトである。
【0081】
第3実施形態によると、ヒータコア15を上記のように配置することにより、ヒータコア15の配置レイアウトを同一状態のまま維持しても、ロータリドア27の回転操作範囲を変更することができる。具体的には、図7に対して、図8では、ロータリドア27の回転操作範囲を反時計方向に45°回転している。これに伴って、吹出モード切替部22におけるフット開口部24、フェイス開口部25およびデフロスタ開口部26の開口位置をそれぞれ図7に対して反時計方向に45°回転している。
【0082】
これにより、図8では、フェイス開口部25およびフェイスダクト25aの位置を図7に示す車両前後方向の略中央部より車両後方側にずらすことができる。そのため、吹出モード切替部22の上方側に配置されるナビゲーション装置30とフェイスダクト25aとの干渉を回避できる。
【0083】
しかも、図8と図7の対比から理解されるように、蒸発器14、ヒータコア15、エアミックスドア18、およびロータリドア27の配置レイアウトを一切変更せず、同一状態に維持したまま、吹出モード切替部22の吹出開口部24〜26の配置を変更することができる。従って、吹出モード切替部22の配置変更の自由度を、上記主要機器の配置レイアウトを共通化した低コストな構成にて確保できる。
【0084】
因みに、第1、第2実施形態では、ヒータコア15の温水入口タンク部15aがロータリドア27の外径Dの範囲外に突出するように配置されているので、ロータリドア27の回転操作範囲を反時計方向にずらそうとすると、ロータリドア27とヒータコア15との干渉が発生する。このため、ロータリドア27の回転操作範囲を反時計方向にずらすことができない。
【0085】
その結果、第1、第2実施形態においては、ヒータコア15等の主要機器の配置レイアウトを共通化したまま、吹出モード切替部22の配置変更の自由度を持たせることができない。
【0086】
なお、第3実施形態においても、ロータリドア27の外径Dを、ロータリドア27の上流側の最大通路幅寸法Lより大きくして、空調ユニット部10の小型化を図っている。より具体的には、D≒L×1.3に設定している。
【0087】
(他の実施形態)
なお、第1〜第3実施形態では、ロータリドア27の外径Dをロータリドア27の上流側の水平方向の最大通路幅寸法Lよりも大きくしているが、本発明者の試作検討によると、ロータリドア27の上流側の最大通路幅寸法Lより小さい寸法、具体的には、L×0.8以上にロータリドア27の外径Dを大きくすれば、空調ユニット部10の高さ寸法の小型化に有効であることを確認している。
【0088】
また、第1、第2実施形態では、ヒータコア15を通過した温風をガイドする温風ガイド壁20および冷風バイパス通路17を流れる冷風をガイドする冷風ガイド壁21を両方ともケース11の内部空間に突き出すように形成しているが、ケース11自体の形状の変更やヒータコア15の傾斜角度の変更等により、両ガイド壁20、21の一方、例えば、冷風ガイド壁21を第3実施形態(図7、8)のように廃止してもよい。
【0089】
また、第1〜第3実施形態では、ヒータコア15の熱交換コア部15cを通過する温風とヒータコア15をバイパスして冷風バイパス通路17を通過する冷風との風量割合をエアミックスドア18により調整して車室内への吹出空気温度を調整するエアミックス方式の車両用空調装置について説明したが、ヒータコア15を通過する温水の流量または温水の温度を調整する温水弁を温度調整手段として設け、この温水流量または温水温度の調整により車室内への吹出空気温度を調整する温水制御方式の車両用空調装置に本発明を適用してもよい。この温水制御方式の車両用空調装置では、通常、ガイド壁20、21を設ける必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による車両用空調装置の空調ユニット部の概略断面図で、フェイスモード時を示す。
【図2】第1実施形態による空調ユニット部の概略断面図で、フットモード時を示す。
【図3】第1実施形態による空調ユニット部の概略断面図で、デフロスタモード時を示す。
【図4】第2実施形態による空調ユニット部の概略断面図で、フェイスモード時を示す。
【図5】第2実施形態による空調ユニット部の概略断面図で、フットモード時を示す。
【図6】第2実施形態による空調ユニット部の概略断面図で、デフロスタモード時を示す。
【図7】第3実施形態による空調ユニット部の概略断面図であり、ナビゲーション装置を搭載しない車両への適用例を示す。
【図8】第3実施形態による空調ユニット部の概略断面図であり、ナビゲーション装置を搭載する車両への適用例を示す。
【図9】従来技術による空調ユニット部の概略断面図で、フェイスモード時を示す。
【符号の説明】
11…ケース、13…熱交換器部、14…蒸発器(冷房用熱交換器)、15…ヒータコア(暖房用熱交換器)、17…冷風バイパス通路、18…エアミックスドア、20、21…ガイド壁(ガイド手段)、22…吹出モード切替部、24〜26…吹出開口部、27…ロータリドア、27a…円周壁面、27b…側面板部、28…回転軸、29…ドア回転空間。
Claims (4)
- 車室内へ向かって空気が流れるケース(11)と、
前記ケース(11)内に設けられ、前記空気と熱交換する熱交換器部(13)と、
前記ケース(11)において前記熱交換器部(13)の下流側に配置され、前記熱交換器部(13)を通過した空気を複数の吹出開口部(24〜26)に切替配分する吹出モード切替部(22)とを備え、
前記吹出モード切替部(22)には、回転軸(28)と、前記回転軸(28)を中心として回転することにより前記複数の吹出開口部(24〜26)を開閉する円周壁面(27a)と、前記円周壁面(27a)の軸方向の両端部を前記回転軸(28)に連結する2枚の側面板部(27b)とを有するロータリドア(27)を設け、
前記ロータリドア(27)の上流側において前記回転軸(28)と直交する方向の最大通路幅寸法をLとし、前記ロータリドア(27)の外径をDとしたとき、D≧0.8Lとなるように前記ロータリドア(27)の外径Dを設定し、
前記熱交換器部(13)の上方側に前記吹出モード切替部(22)を配置し、
さらに、前記熱交換器部(13)に前記空気を加熱する暖房用熱交換器(15)を備えるとともに、前記暖房用熱交換器(15)を、前記ロータリドア(27)の外径Dの範囲内で、前記回転軸(28)の下側部位に配置し、
前記ロータリドア(27)がその作動角(θ)の範囲のうち前記暖房用熱交換器(15)に隣接する最も外側の回転位置に操作されたときに、前記円周壁面(27a)の円周方向端部と前記回転軸(28)とを結ぶ線を越えて前記暖房用熱交換器(15)が前記円周壁面(27a)側へ突出するようになっており、
前記側面板部(27b)のうち、前記回転軸(28)に隣接する部分(27c)を、前記ロータリドア(27)の回転方向の幅寸法が小さくて前記ロータリドア(27)の径方向に細長く延びる形状とし、
前記部分(27c)の細長形状の形成により前記側面板部(27b)が前記線よりも前記円周壁面(27a)側へ向かって凹む形状になっており、
前記ロータリドア(27)が前記暖房用熱交換器(15)に隣接する最も外側の回転位置に操作されたときに、前記側面板部(27b)の凹み形状により前記暖房用熱交換器(15)と前記側面板部(27b)との干渉を回避するようになっていることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記複数の吹出開口部(24〜26)は前記ケース(11)の上面部に配置され、
前記ケース(11)の上面部内側に、前記円周壁面(27a)を前記作動角(θ)にて回転可能とする半円筒状のドア回転空間(29)を形成し、
前記ドア回転空間(29)の下端部が、前記暖房用熱交換器(15)を通過する温風をガイドするガイド手段(20)の上端部より下方側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記複数の吹出開口部として、フット開口部(24)、フェイス開口部(25)およびデフロスタ開口部(26)を有し、
前記フェイス開口部(25)および前記デフロスタ開口部(26)は前記ケース(11)の上面部にて車両前後方向に隣接配置し、また、前記フット開口部(24)は前記ケース(11)の左右の側面に配置し、
前記回転軸(28)を中心として前記ロータリドア(27)が回転することにより、前記円周壁面(27a)にて前記フェイス開口部(25)および前記デフロスタ開口部(26)を開閉するとともに、前記側面板部(27b)にて前記フット開口部(24)を開閉することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。 - 前記ロータリドア(27)の外径Dを前記最大通路幅寸法L以上としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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