JP2002096620A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JP2002096620A
JP2002096620A JP2000292401A JP2000292401A JP2002096620A JP 2002096620 A JP2002096620 A JP 2002096620A JP 2000292401 A JP2000292401 A JP 2000292401A JP 2000292401 A JP2000292401 A JP 2000292401A JP 2002096620 A JP2002096620 A JP 2002096620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
air
door
foot
partition member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000292401A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4269505B2 (ja
Inventor
Satoshi Hibino
聡 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000292401A priority Critical patent/JP4269505B2/ja
Publication of JP2002096620A publication Critical patent/JP2002096620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4269505B2 publication Critical patent/JP4269505B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータリドアを用いて吹出モードを切り替え
る車両用空調装置において、内外気2層モードを実現す
る。 【解決手段】 フット吹出開口部37とデフロスタ吹出
開口部36を開閉するドア手段として、回転軸26を中
心とする回転方向に延びるドア作動壁21を有するロー
タリドア20を用い、ドア作動壁21の内側空間を仕切
る仕切り部材30をロータリドア20と一体に設け、フ
ット吹出開口部37とデフロスタ吹出開口部36を同時
に開口する吹出モードにおいて、フット吹出開口部37
に流入する内気と、デフロスタ吹出開口部36に流入す
る外気とを仕切り部材30により仕切る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フット吹出開口部
から内気を吹き出すとともに、デフロスタ吹出開口部か
ら外気を吹き出すことにより、車室内乗員足元部の暖房
効果の向上と、窓ガラス防曇性の確保とを両立させる内
外気2層モードの機能を発揮する車両用空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内外気2層モードの機能を発揮す
る車両用空調装置は公知であり、例えば、特開平9−2
40247号公報には冷房用熱交換器および暖房用熱交
換器を略水平方向に配置する車両用空調装置において、
内外気2層モードの機能を発揮するようにしたものが提
案されている。
【0003】内外気2層モードを成立させるためには、
内外気の導入部からフット吹出開口部とデフロスタ吹出
開口部の入口部に至るまで、空調装置の空気通路全体を
内気側通路と、外気側通路とに仕切る必要がある。上記
従来装置ではフット吹出開口部、デフロスタ吹出開口部
及びフェイス吹出開口部を開閉する吹出モードドアとし
て、各吹出開口部をそれぞれ個別に開閉する板ドアを用
い、そして、内外気2層モードの設定時にはフットドア
をフット吹出開口部の開口位置に操作するとともに、フ
ットドアにより内気側通路と外気側通路との連通口を閉
塞するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来装置では、吹出モードドアとして、フット吹出開口
部、デフロスタ吹出開口部及びフェイス吹出開口部をそ
れぞれ個別に開閉する板ドアを用いているので、吹出モ
ード切替機構が複雑となり、コストアップを招くととも
に、ドア設置スペースも増大するという不具合がある。
【0005】そこで、本発明者は単一のロータリドアに
よって複数の吹出開口部を切替開閉するようにすれば、
吹出モード切替機構の簡素化、省スペース化を図ること
ができるのではないかと考えた。ここで、ロータリドア
は、回転軸と、この回転軸を中心とする回転方向に延び
るドア作動壁(通常は円弧状)とを一体に連結した構成
のもので、ドア作動壁の回転変位により複数の吹出開口
部を開閉する。
【0006】しかし、ロータリドアは単一の円弧状ドア
作動壁を回転変位させるものであるため、内外気の仕切
り部材がロータリドアと干渉しないようにする必要があ
り、その結果、内外気2層モードの設定時にフット吹出
開口部とデフロスタ吹出開口部を同時に開口させること
と、フット吹出開口部とデフロスタ吹出開口部との間に
2層仕切りを構成することとを両立させることができな
いという問題があった。
【0007】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
ロータリドアを用いて吹出モードを切り替える車両用空
調装置において、内外気2層モードを実現することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、空調空気を加熱する暖
房用熱交換器(15)の下流側に、乗員足元側に向けて
空調空気を吹き出すフット吹出開口部(37)と、車両
窓ガラスの内面に向けて空調空気を吹き出すデフロスタ
吹出開口部(36)とを設け、この両吹出開口部(3
6、37)を開閉するドア手段として、回転軸(26)
を中心とする回転方向に延びるドア作動壁(21)を有
するロータリドア(20)を用い、ドア作動壁(21)
の回転変位により両吹出開口部(36、37)を開閉す
るようになっており、ドア作動壁(21)の内側空間を
仕切る仕切り部材(30)をロータリドア(20)と一
体に設け、フット吹出開口部(37)とデフロスタ吹出
開口部(36)を同時に開口する吹出モードにおいて、
フット吹出開口部(37)に流入する内気と、デフロス
タ吹出開口部(36)に流入する外気とを仕切り部材
(30)により仕切ることを特徴とする。
【0009】これにより、回転方向に延びるドア作動壁
(21)を有する単一のロータリドア(20)を用いて
吹出開口部(36、37)を開閉することができ、吹出
モードの切替機構を簡素化できる。しかも、ロータリド
ア(20)と一体の仕切り部材(30)によってドア作
動壁(21)の内側空間を仕切ることができるので、吹
出モードドアがロータリドア(20)であっても、仕切
り部材とロータリドアとの干渉の問題を引き起こすこと
なく、ドア作動壁(21)の内側空間にて内気と外気と
を仕切ったまま、フット吹出開口部(37)に内気を、
また、デフロスタ吹出開口部(36)に外気をそれぞれ
流入させることができ、内外気2層モードを実現でき
る。
【0010】請求項2に記載の発明では、暖房用熱交換
器(15)の下流側に設けられ、乗員頭部側に向けて空
気を吹出すフェイス吹出開口部(35)を備え、フット
吹出開口部(37)、デフロスタ吹出開口部(36)お
よびフェイス吹出開口部(35)のうち、いずれの吹出
開口部から空気を吹き出す吹出モードにおいても、仕切
り部材(30)により仕切られるドア作動壁(21)の
内側空間の両方を空気が通過して吹出開口部(35〜3
7)に向かうことを特徴とする。
【0011】これにより、内外気2層モードのための仕
切り部材(30)をロータリドア(20)に一体化して
も、ドア作動壁(21)の内側空間の両方を常に空気が
通過する状態を維持して仕切り部材(30)による通風
抵抗の増大を全吹出モードにおいて僅少量に抑制でき
る。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項2にお
いて、フット吹出開口部(37)とデフロスタ吹出開口
部(36)は、ドア作動壁(21)の回転方向において
隣接するように配置され、ドア作動壁(21)は所定角
度の円弧範囲を持つ円周壁で構成され、ドア作動壁(2
1)の円周方向の途中にフット吹出開口部(37)およ
びデフロスタ吹出開口部(36)に連通可能な開口(2
2、23)を設け、仕切り部材(30)の一端側(3
1)は、ドア作動壁(21)の円周方向において開口
(22、23)の中間部位に位置して、開口(22、2
3)をフット吹出開口部(37)側の開口(22)とデ
フロスタ吹出開口部(36)側の開口(23)とに仕切
り、仕切り部材(30)の他端側(32)は、ドア作動
壁(21)の円弧範囲の外側開口部(210)の中間部
位に位置して外側開口部(210)をフット吹出開口部
(37)側の開口(22)に連通する空間(210a)
とデフロスタ吹出開口部(36)側の開口(23)に連
通する空間(210b)とに仕切ることを特徴とする。
【0013】このような請求項3の具体的手段により、
請求項2の作用効果を良好に達成できる。
【0014】請求項4に記載の発明では、フット吹出開
口部(37)とデフロスタ吹出開口部(36)を同時に
開口する吹出モードとして、フット吹出開口部(37)
からの吹出風量を大とし、デフロスタ吹出開口部(3
6)からの吹出風量を小とするフットモードと、フット
モードに比較してフット吹出開口部(37)からの吹出
風量を減少してデフロスタ吹出開口部(36)からの吹
出風量を増加させるフットデフモードとを設定するよう
になっており、フットモードよりもフットデフモードに
おいて、仕切り部材(30)が内気と外気とをより確実
に仕切る位置に移動するようにロータリドア(20)の
回転位置を設定することを特徴とする。
【0015】フットデフモードはフットモードに比較し
てデフロスタ吹出風量を増加させて防曇性を高めること
が要求される吹出モードである。そこで、請求項4では
フットモードよりフットデフモードの方で内気と外気の
仕切り効果を高めることにより、フットデフモードにお
ける内外気2層モード時に、外気へ内気が混入すること
をより確実に防止でき、フットデフモードにおける防曇
性をより一層高めることができる。
【0016】請求項5に記載の発明では、暖房用熱交換
器(15)をバイパスしてロータリドア(20)側へ流
れる冷風の風量を調整するバイパスドア(46)を備
え、仕切り部材(30)に切り欠き窓部(47)を設け
るとともに、切り欠き窓部(47)を開閉する可動仕切
り部材(48)を設け、バイパスドア(46)が暖房用
熱交換器(15)をバイパスする冷風流れを遮断して、
暖房用熱交換器(15)が最大暖房状態となるときは、
可動仕切り部材(48)により切り欠き窓部(47)を
閉塞し、バイパスドア(46)が暖房用熱交換器(1
5)をバイパスする冷風流れを許容して、暖房用熱交換
器(15)が中間温度制御域の状態になるときは、可動
仕切り部材(48)により切り欠き窓部(47)を開口
することを特徴とする。
【0017】これにより、暖房用熱交換器(15)をバ
イパスしてロータリドア(20)側へ流れる冷風の風量
をバイパスドア(46)により調整して、車室内への吹
出空気温度を調整する機能を持つものにおいて、最大暖
房状態における内外気の仕切による内外気2層モードの
実現と、中間温度制御域におけるバイパス冷風の風量調
整による吹出空気温度の調整機能とを両立できる。
【0018】請求項6に記載の発明では、可動仕切り部
材(48)をロータリドア(20)と同一中心上で回転
可能に構成したことを特徴とする。
【0019】これにより、可動仕切り部材(48)をロ
ータリドア(20)と干渉を起こすことなく、独立に回
転操作できる。
【0020】請求項7に記載の発明では、仕切り部材
(30)と可動仕切り部材(48)の面積を略同等にし
たことを特徴とする。
【0021】これによると、仕切り部材(30)と可動
仕切り部材(48)の面積を大きく異ならせる場合に比
して、切り欠き窓部(47)の開口面積の確保と、可動
仕切り部材(48)による通風抵抗の増大の抑制とを比
較的良好に両立できる。
【0022】請求項8に記載の発明では、ロータリドア
(20)は、ドア作動壁(21)の外側にフィルム部材
(27)を配置する構成となっており、フィルム部材
(27)がフット吹出開口部(37)とデフロスタ吹出
開口部(36)の周縁部に圧接することにより、フット
吹出開口部(37)とデフロスタ吹出開口部(36)を
閉塞するようになっており、仕切り部材(30)の先端
部とフィルム部材(27)との間にパッキン材(34
a)を介在したことを特徴とする。
【0023】これにより、フィルム部材(27)を組み
合わせる形式のロータリドア(20)において、仕切り
部材(30)の先端部とフィルム部材(27)との間で
風洩れが生じることをパッキン材(34a)により防止
して、内外気の仕切り効果を向上できる。
【0024】請求項9に記載の発明では、車室内への吹
出空気の温度調整手段として、少なくとも暖房用熱交換
器(15)の温水による放熱量を調整する温水弁(1
7)を備えていることを特徴とする。
【0025】内外気2層モードの機能を発揮するために
は、空調用空気通路を内気通路と、外気通路とに仕切る
必要があるが、吹出空気の温度調整を温水弁(17)に
より行う方式では、単一の温水弁(17)にて内気通路
側と外気通路側の両方の温度調整を行うことができ、温
度調整手段の簡素化に有利である。
【0026】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図8は本
発明の第1実施形態を示すもので、図1は車両用空調装
置の室内ユニットのうち、熱交換器部を内蔵する空調ユ
ニットを示す断面図で、図2は空調ユニットを車両前方
から見た断面図である。
【0028】図1、2に示す空調ユニット10は車室内
前部の計器盤の内側にて車両幅(左右)方向の略中央部
に配置される。図1、2の上下前後、左右の矢印は車両
搭載状態での方向を示す。なお、車両用空調装置の室内
ユニットは、空調ユニット10と図示しない送風機ユニ
ットとの2つの部分に大別され、図示しない送風機ユニ
ットは、車室内前部の計器盤の中央部から助手席側にオ
フセット(右ハンドル車では車両幅方向の左側にオフセ
ット)した位置に配置される。
【0029】上記送風機ユニットは、周知のように内気
(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切替導入する
内外気切替箱を備えている。そして、この内外気切替箱
から導入した空気を送風機により空調ユニット10の空
気入口に向けて送風するようになっている。なお、送風
機としては通常、遠心式多翼ファン(シロッコファン)
からなる送風ファンを用いている。
【0030】また、内外気2層モードを成立させるため
に、送風機の送風ファンとして、内気側と外気側の2つ
の送風ファンを設けるとともに、この2つの送風ファン
の吹出側の空気通路を仕切り部材により内気側と外気側
の2つの通路に仕切るようになっている。これらの内外
気2層モード用の構成を送風機ユニットに備えることは
多くの特許公報等により既に公知であるので、詳細な説
明は省略する。
【0031】空調ユニット10は樹脂製の空調ケース1
1を有する。この空調ケース11は全体形状が概略箱状
に成形され、上下方向に延びる空気通路を形成する。ま
た、空調ケース11は複数の分割ケース体に分割されて
おり、それらの分割ケース体を金属ばねクリップ、ねじ
等の締結手段により一体に結合して構成される。
【0032】図2に示すように、空調ケース11の下方
部において、助手席側の側面に空気入口12を開口さ
せ、この空気入口12を送風機ユニットの送風ファンの
吹出側空気通路に接続するようにしてある。従って、送
風機ユニットからの送風空気が矢印aのように空調ケー
ス11内の最下部の空間13に導入される。
【0033】空調ケース11内部において空間13の上
方に、冷凍サイクルの蒸発器(冷房用熱交換器)14が
略水平状態にして設置されている。ここで、蒸発器14
は、空気入口12側(車両幅方向の助手席側)が若干上
方になるように所定角度θ傾けて設置されている。所定
角度θは10〜30°程度の微小角度である。蒸発器1
4を略水平状態に設置することにより、蒸発器14に対
して、その下方より送風空気が導入され、矢印bのよう
に上方に導出される。
【0034】この蒸発器14は、アルミニウム製の偏平
状のチューブを多数積層し、チューブ間にアルミニウム
製のコルゲートフィンを配置したコア部14aを有し、
コア部14aのチューブの長手方向(本例では車両幅方
向)の両端にアルミニウム製のタンク部14b、14c
を配置した周知のもので、全体が薄型矩形状になってい
る。冷凍サイクルの図示しない膨張弁で減圧された低圧
冷媒が蒸発器14に流入して送風空気から吸熱して蒸発
することにより送風空気を冷却する。
【0035】空調ケース11内部において蒸発器14の
空気下流側(車室内上方)に、エンジン冷却水(温水)
を熱源として送風空気を加熱するヒータコア(暖房用熱
交換器)15が、水平状態にして設置されている。この
ヒータコア15は、アルミニウム製の偏平状のチューブ
を多数積層し、チューブ間にアルミニウム製のコルゲー
トフィンを配置したコア部15aと、チューブの長手方
向(本例では車両前後方向)の両端に配置したアルミニ
ウム製のタンク15b、15cとを有し、全体が薄型矩
形状になっている。
【0036】本例のヒータコア15では、入口側タンク
15bが車両前方側に位置し、出口側タンク15cが車
両後方側に位置している。そして、ヒータコア15は入
口側タンク15bからの温水がコア部15aの全部の偏
平チューブを車両前方側から車両後方側に一方向に流れ
る一方向流れタイプ(全パスタイプ)として構成されて
いる。
【0037】また、ヒータコア15の入口側タンク15
bに接続される温水入口配管16の途中に温水弁17を
設置している。この温水弁17は、ヒータコア15に流
入する温水の流量を調整することにより車室内への吹出
空気温度を調整するもので、温水弁17の開度は車室内
の図示しない空調操作パネルに設けられた温度調整レバ
ー(温度調整用操作部材)の手動操作により調整され
る。あるいは空調操作パネルに設けられた温度調整レバ
ー(温度調整用操作部材)の手動操作に応動するサーボ
モータによって温水弁17の開度は調整される。
【0038】また、空調ケース11の内部においてヒー
タコア15よりも車両後方側にはヒータコア15をバイ
パスして空気(冷風)が流れるバイパス通路18が設け
られ、このバイパス通路18は回動可能な板状のバイパ
スドア19により開閉される。このバイパスドア19は
温水弁17の全閉時、すなわち、最大冷房時に開放状態
となり、最大冷房時以外ではバイパス通路18を閉塞す
る最大冷房用のドアである。従って、本例では、温水弁
17とバイパスドア19は、空調操作パネルの温度調整
レバーの操作位置に対応して連動操作される。
【0039】また、空調ケース11の内部においてヒー
タコア15よりも空気下流側(車室内上方)の部位に
は、空調空気の車室内への吹出部位(吹出モード)を切
り替える樹脂製のロータリドア(吹出モード切替ドア)
20が回転可能に設置されている。
【0040】ロータリドア20は略200°の円弧範囲
を持つ半円筒状の円周壁からなるドア作動壁21を有
し、ドア作動壁21の内部は常時ヒータコア15の空気
下流側と連通し、ドア作動壁21にはドア作動壁21の
内外を連通する開口22、23(図3(a)参照)が形
成されている。この開口22、23はドア作動壁21の
回転方向(円周方向)において隣接して形成され、後述
の仕切り部材30の第1板部31により開口22、23
の間が仕切られている。
【0041】ドア作動壁21の半円筒形状の軸方向両端
部には略200°の円弧状の側板25が一体に形成さ
れ、この左右の両側板25の外側に突出するように回転
軸26が一体に形成されている。この回転軸26はドア
作動壁21の回転中心に位置しており、回転軸26を空
調ケース11の嵌合穴(図示せず)により回転可能に支
持するようになっている。なお、ドア作動壁21と側板
25と回転軸26は樹脂の一体成形品で作ることができ
る。
【0042】また、ドア作動壁21の外側にはフィルム
部材27がシール性向上のために配置される。このフィ
ルム部材27は、可撓性を持ち、かつ、摩擦抵抗が小さ
い薄膜状樹脂材(例えば、RETフィルム)から成形さ
れる。フィルム部材27の円周方向の途中部位には、図
3(b)に示すように、ドア作動壁21の開口22、2
3とラップするように開口28、29が開口している。
フィルム部材27の開口28、29は、図2、図3
(b)に示すように本例ではそれぞれロータリドア軸方
向において4個ずつに仕切って形成してある。
【0043】そして、フィルム部材27はドア作動壁2
1の円周壁形状に沿って円弧状に成形されて、ドア作動
壁21の外側に被せられ、フィルム部材27の円周方向
の両端部はドア作動壁21の円周方向の両端部に保持さ
れる。その場合、フィルム部材27の円周方向の長さを
ドア作動壁21の円周方向の長さより所定量大きくし
て、ドア作動壁21とフィルム部材27との間に所定の
間隙C(図3(a))を形成し、ドア作動壁21の外周
面にはフィルム部材27の円弧形状保持用のパッキン3
4を固定している。
【0044】また、ドア作動壁21には前記開口22、
23の他にも、その内外を連通する複数の開口24を設
け、これにより、ドア作動壁21の内側に流入する空気
の風圧を開口24を通してフィルム部材27の内側面全
体に作用させるようになっている。従って、フィルム部
材27の壁部分(開口28、29のない部分)を後述の
吹出開口部35、36、37の周縁シール面に圧接させ
て、吹出開口部35、36、37を確実に閉塞するよう
になっている。
【0045】更に、ドア作動壁21の内側空間を仕切る
仕切り部材30をロータリドア20と一体に設けてい
る。この仕切り部材30は本例ではくの字状に屈折した
形状に樹脂により成形されている。なお、仕切り部材3
0は樹脂成形の型抜きの都合上、ロータリドア20と一
体成形が困難である場合は、仕切り部材30を単独で樹
脂成形した後に、仕切り部材30の軸方向の両端部をロ
ータリドア20の側板25の内側面に接着等の固定手段
で一体に固定する。もちろん、仕切り部材30を形状の
工夫、樹脂成形上の工夫等によりロータリドア20と一
体成形するようにしてもよい。
【0046】仕切り部材30は、ドア作動壁21の内側
空間内に位置する第1板部31と、ドア作動壁21の内
側空間から外側へ突出する第2板部32と、この両板部
31、32の接続点(くの字状の屈折点)に設けられた
軸部33とを一体成形している。
【0047】仕切り部材30の第1板部31の先端部
は、図3(a)に示すようにフィルム部材27の開口2
8、29の間に位置する中間仕切り壁27aの内側面に
対向しており、そして、第1板部31の先端部と中間仕
切り壁27aの内側面との間に弾性材からなるシール用
パッキン34aを介在することにより、第1板部31の
先端部における風洩れを防止するようになっている。軸
部33はロータリドア20の回転軸26と同一中心上に
位置している。
【0048】また、第2板部32は、ドア作動壁21の
円弧範囲の外側開口部210の中間部位に位置してこの
外側開口部210をフット吹出開口部37側の開口2
2、28に連通する空間210aとデフロスタ吹出開口
部36側の開口23、29に連通する空間210bとに
仕切るようになっている。
【0049】なお、ロータリドア20の軸方向の両端部
に一体形成した回転軸26のうち、いずれか一方の回転
軸26に、リンク機構(図示せず)、ケーブル(図示せ
ず)等を介して、空調操作パネルに設けられた吹出モー
ド切替レバー(吹出モード切替用操作部材)を連結す
る。これにより、ロータリドア20を吹出モード切替レ
バーの手動操作に基づいて回転させることができる。も
ちろん、ロータリドア20を吹出モード切替レバーの操
作に応動するサーボモータによって駆動するようにして
もよい。
【0050】空調ケース11においてロータリドア20
の回転する領域内には、3つの吹出開口部35、36、
37がロータリドア20の回転方向(円周方向)に沿っ
て隣接して形成されている。この3つの吹出開口部3
5、36、37を形成する空調ケース11の仕切り壁の
先端シール面を、ロータリドア20のドア作動壁21上
のフィルム部材27が摺動するようになっている。
【0051】3つの吹出開口部35、36、37のう
ち、最も車両後方側に位置するフェイス吹出開口部35
は、車室内の上方側(乗員頭部側)に向けて空気を吹出
すフェイス吹出口(図示せず)に連通している。また、
3つの吹出開口部35、36、37のうち車両前後方向
の中問に位置するデフロスタ吹出開口部36は、車両フ
ロントガラス内面に向けて空気を吹出すデフロスタ吹出
口(図示せず)に連通している。
【0052】3つの吹出開口部35、36、37のうち
最も車両前方側にフット吹出開口部37が位置してい
る。従って、ドア作動壁21の回転方向(円周方向)に
おいてデフロスタ吹出開口部36が中央部に位置してフ
ェイス吹出開口部35とフット吹出開口部37の両方に
隣接している。
【0053】フット吹出開口部37は、空調ケース11
に一体に設けたフット空気通路38に接続され、このフ
ット空気通路38を空調ケース11の下方まで導き、フ
ット空気通路38の先端部のフット吹出口39から前席
乗員足元に向けて空気を吹き出すようにしている。
【0054】そして、ロータリドア20の回転位置に応
じて、後述の5つの吹出モード、すなわち、図4のフェ
イスモード、図5のバイレベルモード、図6のフットモ
ード、図7のフットデフモード、図8のデフロスタモー
ドを選択できる。
【0055】一方、空調ケース11内の上下方向に延び
る空気通路は図1に示すように車両前方側に位置する内
気通路40と、車両後方側に位置する外気通路41とに
仕切るようになっている。このため、蒸発器14の空気
上流側(車両下側)に第1仕切部材42を配置し、ま
た、蒸発器14とヒータコア15との間に第2仕切部材
43を配置している。
【0056】そして、本例では、図7に示すようにロー
タリドア20のフットデフモード位置において、フット
吹出開口部37とデフロスタ吹出開口部36との間の仕
切り壁50に、仕切り部材30の第1板部31、パッキ
ン34a、フィルム部材27の中間仕切り壁27aが対
向する位置にロータリドア20が回転する。このとき、
仕切り部材30の第2板部32はヒータコア15の上側
面の中央部に最も近接して、ヒータコア15の下流側通
路を内気通路40と外気通路41とに仕切る。
【0057】なお、蒸発器14のコア部14aのチュー
ブが車両幅(左右)方向に延びるように配置してあるの
で、蒸発器14のコア部14a内部は、チューブにより
内気通路40と外気通路41とに仕切ることができる。
これに反し、ヒータコア15のチューブは図1のタンク
15b、15cの配置から理解されるように車両前後方
向に延びるように配置してあるので、ヒータコア15の
チューブによって内気通路40と外気通路41の仕切り
を行うことはできないが、ヒータコア15の厚さ(図1
の上下寸法)が小さいとともに、ヒータコア15上流側
の第2仕切部材43とヒータコア15下流側の仕切り部
材30の空気案内作用により、ヒータコア15のコア部
15a内部での内気と外気との混合は実用上問題となら
ない微少量に低減できる。
【0058】次に、上記構成に基づき、本実施形態の作
動を説明する。
【0059】(フェイスモード)ロータリドア20を図
4の位置に回転させると、ヒータコア15の下流側通風
路がロータリドア20のドア作動壁21の開口22、2
3とフィルム部材27の開口28、29を通過して、仕
切り部材30の両側空間を経て矢印c、dのようにフェ
イス吹出開口部35に連通する。
【0060】また、同時に、ロータリドア20のドア作
動壁21の円弧範囲の外側開口部210の片側の空間2
10aを通過して矢印eのようにヒータコア15の下流
側通風路がフェイス吹出開口部35に直接連通する。こ
のとき、デフロスタ吹出開口部36とフット吹出開口部
37の周縁部にはフィルム部材27の壁面が風圧により
圧接してデフロスタ吹出開口部36とフット吹出開口部
37は閉塞される。
【0061】温水弁17の開度により温水流量が調整さ
れてヒータコア15を通過する空気の温度が調整され、
この温度調整後の空気が、これら矢印c、d,eの通風
路を通過してフェイス吹出開口部35へ流れる。なお、
温水弁17を全閉する最大冷房時には、温水弁17に連
動してバイパスドア19がバイパス通路18を開放し
て、蒸発器14通過後の冷風の一部をバイパス通路18
から直接フェイス吹出開口部35の下流側へ導く。
【0062】(バイレベルモード)図4のフェイスモー
ド位置からロータリドア20を反時計方向へ所定量回転
させると、ロータリドア20が図5のバイレベルモード
位置となり、温水弁17の開度により温度調整された空
気がヒータコア15下流側から仕切り部材30の片側の
空間を経て矢印fのようにフット吹出開口部37へ流れ
る。これと同時に、温度調整後の空気がヒータコア15
下流からドア作動壁21の円弧範囲の外側開口部210
を通過して矢印gのようにフェイス吹出開口部35の下
流側へ流れる。
【0063】(フットモード)図5のバイレベルモード
位置からロータリドア20を反時計方向へ所定量回転さ
せると、ロータリドア20が図6のフットモード位置と
なり、ヒータコア15下流の温度調整後の空気が仕切り
部材30の片側(下側)の空間を経て矢印fのようにフ
ット吹出開口部37へ流れる。これと同時に、ヒータコ
ア15下流の温度調整後の空気が仕切り部材30の他の
片側(上側)の空間を経て矢印hのようにデフロスタ吹
出開口部36へ流れる。なお、ヒータコア15の直後に
おいて、矢印hの空気流れの一部が矢印h1のようにフ
ット吹出開口部37側へ流れる。また、開口23、29
の直後において、矢印hの空気流れの一部が矢印h2の
ようにフット吹出開口部37側へ流れる。
【0064】このようにフットモードでは、フット吹出
開口部37とデフロスタ吹出開口部36の両方へヒータ
コア15下流の空気が流れるが、その際、フット吹出開
口部37の開度を大きくしデフロスタ吹出開口部36の
開度を小さくすることにより、フット吹出開口部37か
らの吹出風量を大きくし、デフロスタ吹出開口部36か
らの吹出風量を小さくすることができる。
【0065】(フットデフモード)図6のフットモード
位置からロータリドア20を反時計方向へ所定量回転さ
せると、ロータリドア20が図7のフットデフモード位
置となり、ヒータコア15下流の温度調整後の空気が仕
切り部材30の片側(下側)の空間を経て矢印fのよう
にフット吹出開口部37へ流れる。これと同時に、ヒー
タコア15下流の温度調整後の空気が仕切り部材30の
他の片側(上側)の空間を経て矢印hのようにデフロス
タ吹出開口部36へ流れる。
【0066】フットデフモードでは、フット吹出開口部
37とデフロスタ吹出開口部36との間の仕切り壁50
に、仕切り部材30の第1板部31の先端部が対向す
る。これにより、第1板部31とパッキン34aとフィ
ルム部材27の中間仕切り壁27aとにより、フット吹
出開口部37とデフロスタ吹出開口部36との間を確実
に仕切ることができる。
【0067】また、仕切り部材30の第2板部32の先
端部がヒータコア15の上側面(下流側面)の中央部に
最も近接して、ヒータコア15の下流側通風路を車両前
後方向の2つの通路40、41に仕切る。そのため、フ
ットデフモードでは、フットモードでの矢印h1、h2
の空気流れがなくなる。
【0068】そして、フットデフモードでは、フットモ
ードに比較してフット吹出開口部37の開度を小さく
し、デフロスタ吹出開口部36の開度を大きくすること
により、フット吹出開口部37からの吹出風量を減少
し、デフロスタ吹出開口部36からの吹出風量を増加
し、両開口部36、37からの吹出風量を略同程度にす
ることができる。
【0069】(デフロスタモード)図7のフットデフモ
ード位置からロータリドア20を反時計方向へ所定量回
転させると、ロータリドア20が図8のデフロスタモー
ド位置となり、ロータリドア20の開口22、28、開
口23、29によりデフロスタ吹出開口部36のみが開
口する。これにより、ヒータコア15下流の温度調整後
の空気が仕切り部材30の左右両側の空間を経て矢印
i,jのようにデフロスタ吹出開口部36へ流れる。
【0070】ところで、上記吹出モードのうち、フット
吹出開口部37とデフロスタ吹出開口部36の両方が同
時に開口する吹出モード(すなわち、図6のフットモー
ド、および図7のフットデフモード)において、温水弁
が全開状態となり、最大暖房状態が設定されると、これ
に連動して、図示しない送風機ユニットの内外気切替箱
においては外気と内気を同時に導入する内外気2層状態
が設定され、この外気と内気が区分されたまま、図示し
ない送風機により空調ユニット10の空気入口部12に
向かって送風される。
【0071】そして、空調ユニット10内の空気通路は
仕切り部材42、43により車両前方側に位置する内気
通路40と、車両後方側に位置する外気通路41とに仕
切られているので、内気通路40に送風機ユニットから
の内気が流れ、外気通路41には送風機ユニットからの
外気が流れる。
【0072】更に、ヒータコア15下流側の通路は、ロ
ータリドア20と一体のくの字状の仕切り部材30によ
り内気通路40と外気通路41の仕切りを行って、内気
通路40をフット吹出開口部37に連通させ、また、外
気通路41をデフロスタ吹出開口部36連通させる。
【0073】従って、フット吹出開口部37からは再循
環内気の加熱により温度の高い温風を乗員足元部へ吹き
出して、車室内乗員足元部の暖房効果を向上できる。ま
た、デフロスタ吹出開口部36からは低湿度の外気温風
を車両窓ガラスへ向けて吹き出して、窓ガラスの防曇性
を確保できる。
【0074】この内外気2層モードにおいて、図6のフ
ットモードと図7のフットデフモードとではロータリド
ア20の回転位置が相違することにより次のごとき作用
の差異が生じる。すなわち、図6のフットモードではロ
ータリドア20のくの字状の仕切り部材30が内気通路
40と外気通路41の仕切り位置より若干量ずれた位置
に位置している。具体的には、仕切り部材30の第1板
部31が仕切り壁50の位置よりフット吹出開口部37
側へ位置し、また、第2板部32が仕切り部材43によ
る内外気仕切り位置Lより外気通路41側へ位置してい
る。
【0075】このため、フットモードでは、ヒータコア
15の外気通路41側を通過した外気温風の一部がヒー
タコア15の出口直後で矢印h1のように、内気通路4
0の内気温風側へ混入する。また、ロータリドア20の
外周側でも外気温風の一部が矢印h2のように内気通路
40の内気温風側へ混入する。
【0076】これに反し、図7のフットデフモードでは
ロータリドア20のくの字状の仕切り部材30が内気通
路40と外気通路41の仕切り位置上に丁度位置する。
具体的には、仕切り部材30の第1板部31が仕切り壁
50の位置に対向し、また、第2板部32はヒータコア
15の上側面の中央部に最も近接して仕切り部材43に
よる内外気仕切り位置L上に丁度位置する。
【0077】このため、フットデフモードでは、内気通
路40を確実にフット吹出開口部37に連通させ、ま
た、外気通路41を確実にデフロスタ吹出開口部36連
通させることができ、フットモードにおける矢印h1、
h2のような外気温風の内気温風側への混入が生じな
い。
【0078】フットデフモードはフットモードに比較し
てデフロスタ吹出開口部36への吹出風量を増加して、
防曇効果を高めるのであるが、前記した矢印h1、h2
による連通部が形成されていると、内気通路40の圧力
が種々な要因により外気通路41の圧力より高くなった
場合には、内気温風が内外気連通部(矢印h1、h2
部)を通過して外気温風側へ混入するという事態が起こ
ることがある。
【0079】そのような圧力の大小関係が生じても、本
実施形態によると、フットデフモードではロータリドア
20の仕切り部材30が内気通路40と外気通路41の
仕切り位置上に丁度位置するから、湿度の高い内気温風
が低湿度の外気温風側へ混入することを確実に阻止でき
る。そのため、フットデフモードでの内外気2層モード
による窓ガラスの防曇性を確実に確保できる。
【0080】また、フェイスモードからデフロスタモー
ドに至る5つの吹出モードのいずれにおいても、仕切り
部材30により仕切られるロータリドア内側の2つの空
間を通して常に空気が流れるから、仕切り部材30の存
在によって通風抵抗が増大することを最小限に抑制でき
る。
【0081】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
車室内への吹出空気の温度調整方式として、温水弁17
の開度によりヒータコア15への温水流量(または温水
温度)を調整する温水調整方式を採用しているが、第2
実施形態では、車室内への吹出空気の温度調整方式とし
て、第1実施形態による温水調整方式に、冷温風の風量
割合を調整するエアミックス方式を組み合わせるもので
ある。
【0082】図9は第2実施形態による空調ユニット1
0の断面図で、図1と同一もしくは均等部分に同一符号
を付して説明を省略する。第1実施形態との相違点は、
バイパス通路18をヒータコア15下流側(ロータリド
ア20の上流側)に連通させる連通口45を空調ケース
11に設けている。これにより、バイパス通路18の開
度を第1バイパスドア46により調整することにより、
バイパス通路18から冷風が連通口45を通過してヒー
タコア15下流側へ流れる。
【0083】従って、第2実施形態によると、温水弁1
7の開度によりヒータコア15への温水流量を調整し
て、ヒータコア通過空気の温度を調整できると同時に、
第1バイパスドア46によりヒータコア15下流側への
冷風量を調整することにより冷温風の風量割合を調整す
ることができる。
【0084】一般に、温水流量を調整する温水調整方式
では、最大冷房側の温水微小流量域で、温水流量の変化
幅に対する吹出空気温度の変化幅が大きくなって、吹出
空気温度の調整特性が悪化する傾向にあるが、第2実施
形態によると、最大冷房側の温水微小流量域で、第1バ
イパスドア46により冷風量を調整して吹出空気温度を
調整できるので、車室内への吹出空気温度を良好に調整
できる。
【0085】温水弁17の開度によりヒータコア15へ
の温水流量が所定量以上に増加すると、第1バイパスド
ア46はバイパス通路18の全閉位置に操作され、これ
より高温側の領域では第1バイパスドア46がバイパス
通路18の全閉位置に維持され、温水弁17の開度調整
のみで吹出空気温度を調整する。
【0086】なお、第2実施形態の第2バイパスドア1
9は第1実施形態のバイパスドア19に相当するもの
で、最大冷房時には温水弁17が全閉状態に操作される
ことに連動して、第1、第2バイパスドア46、19が
ともに全開状態となる。
【0087】第2実施形態では上記のように温水調整方
式とエアミックス方式とを併用するものであり、これに
伴って、ロータリドア20の仕切り部材30部分を次の
ように変更している。すなわち、ロータリドア20の内
部空間を仕切り部材30により仕切ったままであると、
最大暖房状態(温水弁17および第1バイパスドア46
の全閉状態)以外の時に、仕切り部材30が妨げとなっ
て、フット吹出開口部37側へバイパス通路18の冷風
を導入できないという不具合が生じる。
【0088】そこで、第2実施形態では、図10(図9
のA−A断面図)に示すように仕切り部材30の中央部
に切り欠き窓47を設け、この切り欠き窓47に、第1
バイパスドア46と連動する可動仕切り部材48を配置
している。なお、図10には図示していないが、可動仕
切り部材48は図9の斜線部に示すように仕切り部材3
0と同様にくの字状に屈折した形状であり、樹脂により
成形することができる。
【0089】仕切り部材30は第1実施形態と同様にロ
ータリドア20と一体に構成され、ロータリドア20と
一体に回転する。これに対して、可動仕切り部材48は
仕切り部材30と別体にて構成され、ロータリドア20
から独立に回転可能になっている。
【0090】より具体的には、可動仕切り部材48のく
の字状の屈折点に回転軸49を設け、この回転軸49を
仕切り部材30の軸部33の軸方向の穴部33aに回転
可能に支持する。そして、回転軸49の突出端部49a
を図示しないリンク機構等により温水弁17(第1バイ
パスドア46)の操作機構に連結して、可動仕切り部材
48が温水弁17(第1バイパスドア46)と連動して
回転するようにしてある。
【0091】可動仕切り部材48の作動を更に具体的に
説明すると、図11はフットデフモードにおける最大暖
房状態であり、このときは、温水弁17の全開状態(第
1バイパスドア46の全閉状態)に連動して、可動仕切
り部材48と仕切り部材30のくの字形状がラップする
位置に可動仕切り部材48が回転して、仕切り部材30
の切り欠き窓部47を閉じる。このため、可動仕切り部
材48と仕切り部材30の両者が共同してロータリドア
20の内側空間を内気通路40と外気通路41とに仕切
って、内外気2層モードを実行する。
【0092】一方、図12はフットデフモードにおける
中間温度制御域であり、このときは温水弁17の中間開
度(第1バイパスドア46の中間開度)への操作に連動
して、可動仕切り部材48が図11の位置から時計方向
に回転して、仕切り部材30の切り欠き窓部47を開放
する。この結果、切り欠き窓部47を通して仕切り部材
30の両側の空間を連通させることができるので、バイ
パス通路18の冷風を矢印kのようにフット吹出開口部
37側へ導くことができる。
【0093】可動仕切り部材48とロータリドア20の
回転軸49、26(33)を同一中心上に配置している
から、可動仕切り部材48とロータリドア20との相互
間で作動の干渉が発生しない。また、可動仕切り部材4
8と仕切り部材30の面積割合は1対1、つまり、略同
等に設定することが次の理由から好ましい。
【0094】すなわち、可動仕切り部材48を大きくす
れば、切り欠き窓部47の開口面積を大きくできるが、
その代わりに、中間温度制御域において可動仕切り部材
48による通風抵抗が増大するという不具合が生じる。
従って、切り欠き窓部47の開口面積の確保と、可動仕
切り部材48による通風抵抗の抑制との兼ね合いを考慮
すると、可動仕切り部材48と仕切り部材30の面積割
合は略同等が好ましい。
【0095】(他の実施形態)なお、上記の第1、第2
実施形態では、円弧状の円周壁からなるドア作動壁21
の外周側にフィルム部材27を組み合わせるタイプのロ
ータリドア20について説明したが、フィルム部材27
を持たないタイプのロータリドア20に本発明を適用し
てもよい。
【0096】また、上記の第1、第2実施形態では、蒸
発器14及びヒータコア15をともに略水平に配置する
タイプの空調ユニット10について説明したが、蒸発器
14及びヒータコア15をとも略垂直に配置するタイプ
の空調ユニットに本発明を適用してもよい。
【0097】また、上記の第1、第2実施形態では、車
室内への吹出空気温度の調整手段として温水弁17を用
いる温水調整方式について説明したが、内気通路40側
および外気通路41側の双方に、冷温風の風量割合を調
整するエアミックスドアを配置することにより、車室内
への吹出空気温度を調整するエアミックス方式に本発明
を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す車両用空調装置の
空調ユニット部の縦断面図である。
【図2】図1の空調ユニットを車両前方から見た断面図
である。
【図3】(a)は図1のA部拡大断面図、(b)は
(a)のB矢視によるフィルム部材の部分平面図であ
る。
【図4】第1実施形態のフェイスモードを示す要部断面
図である。
【図5】第1実施形態のバイレベルモードを示す要部断
面図である。
【図6】第1実施形態のフットモードを示す要部断面図
である。
【図7】第1実施形態のフットデフモードを示す要部断
面図である。
【図8】第1実施形態のデフロスタモードを示す要部断
面図である。
【図9】第1実施形態の空調ユニット部の縦断面図であ
る。
【図10】図9のA−A矢視断面図である。
【図11】第2実施形態のフットデフモードの最大暖房
時を示す要部断面図である。
【図12】第2実施形態のフットデフモードの中間温度
制御域を示す要部断面図である。
【符号の説明】
11…空調ケース、15…ヒータコア(暖房用熱交換
器)、17…温水弁、18…バイパス通路、20…ロー
タリドア、21…ドア作動壁、30…仕切り部材、35
…フェイス吹出開口部、36…デフロスタ吹出開口部、
37…フット吹出開口部、46…バイパスドア、48…
可動仕切り部材。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内へ向かって空調空気が流れる空調
    ケース(11)と、 前記空調空気を加熱する暖房用熱交換器(15)と、 前記暖房用熱交換器(15)の下流側に設けられ、乗員
    足元側に向けて空調空気を吹き出すフット吹出開口部
    (37)と、 前記暖房用熱交換器(15)の下流側に設けられ、車両
    窓ガラスの内面に向けて空調空気を吹き出すデフロスタ
    吹出開口部(36)と、 前記両吹出開口部(36、37)を開閉するドア手段
    (20)とを備え、 前記ドア手段は、回転軸(26)と、前記回転軸(2
    6)を中心とする回転方向に延びるドア作動壁(21)
    とを一体に連結したロータリドア(20)であり、前記
    ドア作動壁(21)の回転変位により前記両吹出開口部
    (36、37)を開閉するようになっており、 前記空調ケース(11)内を、内気が流れる内気通路
    (40)と外気が流れる外気通路(41)とに仕切り、 前記ドア作動壁(21)の内側空間を仕切る仕切り部材
    (30)を前記ロータリドア(20)と一体に設け、 前記フット吹出開口部(37)と前記デフロスタ吹出開
    口部(36)を同時に開口する吹出モードにおいて、前
    記フット吹出開口部(37)に流入する前記内気と、前
    記デフロスタ吹出開口部(36)に流入する前記外気と
    を前記仕切り部材(30)により仕切ることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記暖房用熱交換器(15)の下流側に
    設けられ、乗員頭部側に向けて空気を吹出すフェイス吹
    出開口部(35)を備え、 前記フット吹出開口部(37)、前記デフロスタ吹出開
    口部(36)および前記フェイス吹出開口部(35)の
    うち、いずれの吹出開口部から空気を吹き出す吹出モー
    ドにおいても、前記仕切り部材(30)により仕切られ
    る前記ドア作動壁(21)の内側空間の両方を空気が通
    過して前記吹出開口部(35〜37)に向かうことを特
    徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記フット吹出開口部(37)と前記デ
    フロスタ吹出開口部(36)は、前記ドア作動壁(2
    1)の回転方向において隣接するように配置され、 前記ドア作動壁(21)は所定角度の円弧範囲を持つ円
    周壁で構成され、前記ドア作動壁(21)の円周方向の
    途中に前記フット吹出開口部(37)および前記デフロ
    スタ吹出開口部(36)に連通可能な開口(22、2
    3)を設け、 前記仕切り部材(30)の一端側(31)は、前記ドア
    作動壁(21)の円周方向において前記開口(22、2
    3)の中間部位に位置して、前記開口(22、23)を
    前記フット吹出開口部(37)側の開口(22)と前記
    デフロスタ吹出開口部(36)側の開口(23)とに仕
    切り、 前記仕切り部材(30)の他端側(32)は、前記ドア
    作動壁(21)の円弧範囲の外側開口部(210)の中
    間部位に位置して前記外側開口部(210)を前記フッ
    ト吹出開口部(37)側の開口(22)に連通する空間
    (210a)と前記デフロスタ吹出開口部(36)側の
    開口(23)に連通する空間(210b)とに仕切るこ
    とを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記フット吹出開口部(37)と前記デ
    フロスタ吹出開口部(36)を同時に開口する吹出モー
    ドとして、 前記フット吹出開口部(37)からの吹出風量を大と
    し、前記デフロスタ吹出開口部(36)からの吹出風量
    を小とするフットモードと、 前記フットモードに比較して前記フット吹出開口部(3
    7)からの吹出風量を減少して前記デフロスタ吹出開口
    部(36)からの吹出風量を増加させるフットデフモー
    ドとを設定するようになっており、 前記フットモードよりも前記フットデフモードにおい
    て、前記仕切り部材(30)が前記内気と前記外気とを
    より確実に仕切る位置に移動するように前記ロータリド
    ア(20)の回転位置を設定することを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記暖房用熱交換器(15)をバイパス
    して前記ロータリドア(20)側へ流れる冷風の風量を
    調整するバイパスドア(46)を備え、 前記仕切り部材(30)に切り欠き窓部(47)を設け
    るとともに、前記切り欠き窓部(47)を開閉する可動
    仕切り部材(48)を設け、 前記バイパスドア(46)が前記暖房用熱交換器(1
    5)をバイパスする冷風流れを遮断して、前記暖房用熱
    交換器(15)が最大暖房状態となるときは、前記可動
    仕切り部材(48)により前記切り欠き窓部(47)を
    閉塞し、 前記バイパスドア(46)が前記暖房用熱交換器(1
    5)をバイパスする冷風流れを許容して、前記暖房用熱
    交換器(15)が中間温度制御域の状態になるときは、
    前記可動仕切り部材(48)により前記切り欠き窓部
    (47)を開口することを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記可動仕切り部材(48)を前記ロー
    タリドア(20)と同一中心上で回転可能に構成したこ
    とを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記仕切り部材(30)と前記可動仕切
    り部材(48)の面積を略同等にしたことを特徴とする
    請求項5また6に記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記ロータリドア(20)は、前記ドア
    作動壁(21)の外側にフィルム部材(27)を配置す
    る構成となっており、 前記フィルム部材(27)が前記フット吹出開口部(3
    7)と前記デフロスタ吹出開口部(36)の周縁部に圧
    接することにより、前記フット吹出開口部(37)と前
    記デフロスタ吹出開口部(36)を閉塞するようになっ
    ており、 前記仕切り部材(30)の先端部と前記フィルム部材
    (27)との間にパッキン材(34a)を介在したこと
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の
    車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 車室内への吹出空気の温度調整手段とし
    て、少なくとも前記暖房用熱交換器(15)の温水によ
    る放熱量を調整する温水弁(17)を備えていることを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車
    両用空調装置。
JP2000292401A 2000-09-26 2000-09-26 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP4269505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292401A JP4269505B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292401A JP4269505B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002096620A true JP2002096620A (ja) 2002-04-02
JP4269505B2 JP4269505B2 (ja) 2009-05-27

Family

ID=18775350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000292401A Expired - Fee Related JP4269505B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4269505B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002293127A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Calsonic Kansei Corp 車両用空調装置
JP2011201501A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Denso Corp 内外気切替装置
WO2015129216A1 (ja) * 2014-02-26 2015-09-03 株式会社デンソー 車両用空調装置
KR101735119B1 (ko) * 2011-08-30 2017-05-12 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치
KR101737916B1 (ko) * 2011-11-08 2017-05-19 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치
JP2018144531A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 株式会社日本クライメイトシステムズ 車両用空調装置
JP2018144532A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 株式会社日本クライメイトシステムズ 車両用空調装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11225123B2 (en) * 2019-08-16 2022-01-18 Denso International America, Inc. HVAC case

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002293127A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Calsonic Kansei Corp 車両用空調装置
JP2011201501A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Denso Corp 内外気切替装置
KR101735119B1 (ko) * 2011-08-30 2017-05-12 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치
KR101737916B1 (ko) * 2011-11-08 2017-05-19 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치
WO2015129216A1 (ja) * 2014-02-26 2015-09-03 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2015160459A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 株式会社デンソー 車両用空調装置
CN106061770A (zh) * 2014-02-26 2016-10-26 株式会社电装 车辆用空调装置
JP2018144531A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 株式会社日本クライメイトシステムズ 車両用空調装置
JP2018144532A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 株式会社日本クライメイトシステムズ 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4269505B2 (ja) 2009-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4253960B2 (ja) 車両用空調装置
JP3952919B2 (ja) 車両用空調装置
JP2004155263A (ja) 車両用空調装置
JP3269467B2 (ja) 車両用空調装置
JP3750255B2 (ja) 車両用空調装置
JP4894447B2 (ja) 車両用空調装置
US6743090B2 (en) Vehicle air conditioner with rotary door
JPH10230734A (ja) 車両用空調装置
JP4085769B2 (ja) 車両用空調装置
WO2014087587A1 (ja) 車両用空調装置
JP3894028B2 (ja) 車両用空調装置
JP3894157B2 (ja) 車両用空調装置
JPH09309322A (ja) 自動車用空調装置
JP2005067402A (ja) 車両用空調装置
JP4269505B2 (ja) 車両用空調装置
US7464749B2 (en) Air-conditioning unit
JP2009001169A (ja) 空気通路切替装置および車両用空調装置
JPH10181336A (ja) 車両用空調装置
JP3840718B2 (ja) 空気通路用ドア装置および車両用空調装置
JPS61188214A (ja) 自動車用空調装置
JP4059103B2 (ja) 車両用空調装置
JP2006056451A (ja) 車両用空調装置
JP3969232B2 (ja) 車両用空調装置
JP2001171332A (ja) 車両用空調装置
JP2001287534A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090216

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees